JP2019146014A - 時刻同期システム及び時刻同期方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信装置間を接続する光ファイバで光学特性や光ファイバ長が変動した場合でも、通信装置間で一定間隔のパルス信号(1PPS信号)を送受信するタイミングを同期させる。【解決手段】時刻同期システム20は、二芯双方向の光ファイバF1,F2で接続されたローカル装置L(装置L)及びリモート装置R(装置R)間で、一定間隔のパルス信号を送受信して同期させる。装置Lは、波長λ1のパルス信号P1と、これと異なる波長λ2のパルス信号P2とを装置Rへ送信後に返信された同波長λ1のパルス信号P1,P4の伝搬遅延時間差T1と、異波長λ1,λ2のパルス信号P1,P3の伝搬遅延時間差T2との比、並びに装置LとR間の往復遅延時間τudとの比例関係から、ファイバF1の伝搬遅延量τ1を計算する。計算された伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差tdでパルス信号P1,P2を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔地に離間して配置され、光ファイバで接続された通信装置間で高精度に時刻を同期させる時刻同期システム及び時刻同期方法に関する。
非特許文献1には上述した分野の技術内容が次のように記載されている。即ち、光ファイバで接続された通信装置間において、1秒間に1パルス発出する1PPS(パルス/秒)信号を、送信側の通信装置(送信側ともいう)から光ファイバを介して受信側の通信装置(受信側ともいう)へ送信する。非特許文献1では、通信装置間で1PPS信号のタイミングを共有するOTT(Optical Time Transfer)と呼ばれる技術が記載されている。この光ファイバを用いた時刻伝送方式においては、約500kmの光ファイバリンクで接続された通信装置間で時刻誤差が数十ps程度の非常に高精度な時刻同期が実現される。
しかし、光ファイバは、主に環境温度の変化に応じて波長分散係数や屈折率等の光学特性が変動(特性変動という)すると共に、光ファイバ長が変動する。この特性変動が生じた場合、1PPS信号の受信側への伝搬時間(又は伝搬遅延時間)が変動するので、この変動を相殺するように送信側で1PPS信号に遅延を付与し、受信側で送信側と同期するタイミングで1PPS信号を受信可能としている。この技術を更に説明する。
図7に示すように、通信装置11,12間を接続する1本(一芯)の光ファイバ13が、矢印Y1,Y2で示すように双方向(一芯双方向)に通信可能となっている。この場合、送信側の通信装置(送信側)11から1PPS信号14を光ファイバ13を介して、矢印Y1で示すように受信側の通信装置(受信側)12へ送信する。この送信された1PPS信号14を受信側12で受信後に、矢印Y2で示すように送り返して送信側11で受信させる。送信側11は、受信した1PPS信号14の往復の伝搬時間(伝搬遅延量)を2で除算し、この1/2の伝搬遅延量を、基準の片道の伝搬遅延量と比較し、この差分から光ファイバ13の特性変動に起因する伝搬のずれを求める。
受信側12では、その伝搬のずれ分、1PPS信号14の受信タイミングが送信タイミングとずれている。このため、送信側11は、そのずれが受信側12で補正されるように1PPS信号14を伝搬のずれ量を基に遅延させて受信側12へ送信する。これにより、送受信側11,12で同期したタイミングで1PPS信号14を送受信する時刻同期を行うことができる。
L.Sliwczynski et al, IEEE Commun. Standards Mag., 1(1), pp. 66-73, 2017.
ところで、上述した一芯双方向で時刻同期を行う場合、一芯の光ファイバ13を占有する必要があり、既に芯線が枯渇しているような通信装置間において適用することは困難である。適用領域を拡張するためには、光中継伝送システムで一般的に適用されている二芯双方向による時刻伝送方式が必要となる。また、一芯の光ファイバ13の占有により導入コストが非常に高くなる。
二芯双方向の構成は、図8に示すように、遠隔地に離間した通信装置11,12が、独立する2本(二芯)の光ファイバ13a,13bで矢印Y1,Y2で示す上り下りの双方向(二芯双方向)の伝送を行うように成されている。この二芯双方向の場合、各々の光ファイバ13a,13bが個別に特性変動するので、上述した一芯双方向のように往復遅延時間を1/2しても、各々の光ファイバ13a,13bの伝搬遅延量は求められない。このため、二芯双方向において送受信側で同期したタイミングで1PPS信号を送受信できないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、通信装置間を接続する光ファイバで光学特性や光ファイバ長が変動した場合でも、通信装置間で一定間隔のパルス信号(1PPS信号)を送受信するタイミングを同期させる時刻同期システム及び時刻同期方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、二芯双方向の第1及び第2光ファイバで接続された第1及び第2通信装置間で、一定間隔のパルス信号を同期タイミングで送受信して時刻を同期させる時刻同期システムであって、前記第1通信装置は、第1波長の第1パルス信号と当該第1波長と波長が異なる第2波長の第2パルス信号とを前記第1光ファイバを介して前記第2通信装置へ送信する第1送信機と、前記第2通信装置から前記第2光ファイバを介して送信されてきた前記第1及び第2パルス信号を含む複数のパルス信号を受信する第1受信機とを備え、前記第2通信装置は、前記第1光ファイバから前記第1及び第2パルス信号を受信する第2受信機と、前記第1パルス信号の受信時に前記第2パルス信号と同波長の第3パルス信号を生成し、当該第1及び第3パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信し、前記第2パルス信号の受信時に前記第1パルス信号と同波長の第4パルス信号を生成し、当該第2及び第4パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信する第2送信機とを備え、前記第1通信装置は、前記第1受信機で受信された同じ第1波長の第1パルス信号と第4パルス信号の伝搬遅延時間差と、互いに波長が異なる第1波長の第1パルス信号と第2波長の第3パルス信号の伝搬遅延時間差との比例関係、並びに、前記第1及び第2光ファイバの往復遅延時間と前記第1光ファイバの伝搬遅延量との比例関係から、当該第1光ファイバの伝搬遅延量を計算する計算部と、前記計算された伝搬遅延量の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とが前記第1送信機から送信されるように制御する制御部とを更に備えることを特徴とする時刻同期システムである。
請求項3に係る発明は、二芯双方向の第1及び第2光ファイバで接続された第1及び第2通信装置間で、一定間隔のパルス信号を同期タイミングで送受信して時刻を同期させる時刻同期システムによる時刻同期方法であって、前記第1通信装置から、第1波長の第1パルス信号と当該第1波長と波長が異なる第2波長の第2パルス信号とを前記第1光ファイバを介して前記第2通信装置へ送信するステップと、前記第2通信装置で、前記第1光ファイバからの前記第1及び第2パルス信号を受信するステップと、前記第1パルス信号の受信時に前記第2パルス信号と同波長の第3パルス信号を生成し、当該第1及び第3パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信するステップと、前記第2パルス信号の受信時に前記第1パルス信号と同波長の第4パルス信号を生成し、当該第2及び第4パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信するステップと、前記第1通信装置で、前記第2光ファイバからの前記第1〜第4パルス信号を受信するステップと、前記受信された第1〜第4パルス信号の内、同じ第1波長の第1パルス信号と第4パルス信号の伝搬遅延時間差と、互いに波長が異なる第1波長の第1パルス信号と第2波長の第3パルス信号の伝搬遅延時間差との比例関係、並びに、前記第1及び第2光ファイバの往復遅延時間と前記第1光ファイバの伝搬遅延量との比例関係から、当該第1光ファイバの伝搬遅延量を計算するステップと、前記計算された伝搬遅延量の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とが前記第2通信装置へ送信されるように制御するステップとを実行することを特徴とする時刻同期方法である。
上記請求項1の構成及び請求項3の方法によれば、第1通信装置で第2光ファイバを介して受信された同じ第1波長の第1及び第4パルス信号は第2光ファイバでの伝搬遅延量が等しいため、第1光ファイバで伝搬遅延した第1及び第2パルス信号の伝搬遅延時間差(T1)と等しくなる。一方、上記受信された波長が異なる第1波長の第1パルス信号と第2波長の第3パルス信号との双方は第2通信装置から同時に送信されているので、双方の受信時間差が、第2光ファイバでの双方の伝搬遅延時間差(T2)となる。また、第1及び第2光ファイバの往復遅延時間(往復の伝搬遅延時間)をτud、第1光ファイバの伝搬遅延量をτ1とする。
T1とT2との比例関係、並びにτudとτ1との比例関係、即ち、τ1={T1/(T1+T2)}×τudの比例関係から、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1が計算される。この計算される伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とを第1光ファイバ送信すると、第1光ファイバの伝搬遅延量による第2通信装置での受信同期タイミングのずれが補正される。これによって、通信装置間を接続する光ファイバで光学特性や光ファイバ長が変動した場合でも、第1及び第2通信装置間で一定間隔のパルス信号(1PPS信号)を送受信するタイミングを同期させることができる。
請求項2に係る発明は、前記制御部が、前記第1及び第2通信装置間のパルス信号の送受信の初期時に、前記第1及び第2パルス信号が同時に前記第1光ファイバへ送信されるように制御し、この制御に係って前記計算部で計算された第1光ファイバの伝搬遅延量と、予め定められた基準となる第1光ファイバの伝搬遅延量との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とが送信されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の時刻同期システムである。
この構成によれば、時刻同期処理を行う初期時に、第1通信装置から差分0として送信した第1及び第2パルス信号並びに第2通信装置で生成された第3及び第4パルス信号を用いて第1光ファイバの伝搬遅延量が計算される。この計算された伝搬遅延量と、基準の第1光ファイバの伝搬遅延量との差分が0となるように、第1通信装置から当該差分に応じた時間差で第1及び第2パルス信号が送信される。このため、初期時以降、適正に通信装置間の送受信の時刻同期処理を行うことができる。
本発明によれば、通信装置間を接続する光ファイバで光学特性や光ファイバ長が変動した場合でも、通信装置間で一定間隔のパルス信号(1PPS信号)を送受信するタイミングを同期させる時刻同期システム及び時刻同期方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る時刻同期システムの構成を示すブロック図である。 図1に示した二芯双方向の光ファイバで接続されたローカル装置及びリモート装置を、図面左から右側に向かって一方向に表した図である。 本実施形態に係る時刻同期システムによる時刻同期処理の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本実施形態に係る時刻同期システムによる時刻同期処理の動作を説明するための第2のフローチャートである。 時刻同期システムにおける装置内部の詳細な遅延を表わすブロック図である。 時刻同期システムにおける装置内部の詳細な遅延のモデル図である。 従来の一芯の光ファイバで接続された各通信装置のシステム図である。 従来の二芯双方向の光ファイバで接続された各通信装置のシステム図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る時刻同期システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す時刻同期システム20は、送受信側において同期したタイミングで1PPS信号を送受信する時刻同期を行うものであり、遠隔地に離間して配置された通信装置としてのローカル装置Lとリモート装置Rが、二芯双方向の2本の光ファイバF1,F2で接続されて構成されている。各光ファイバF1,F2は長さが異なっており、その一端は、中継伝送装置24を介してローカル装置Lに接続され、他端は、中継伝送装置25を介してリモート装置Rに接続されている。光ファイバF1を第1光ファイバF1、光ファイバF2を第2光ファイバF2とも称す。なお、ローカル装置Lは、請求項記載の第1通信装置を構成し、リモート装置Rは、請求項記載の第2通信装置を構成する。
<本発明の原理>
ここで、本発明の原理について図2を参照して説明する。図2は図1に示した二芯双方向の光ファイバF1,F2で接続されたローカル装置L及びリモート装置Rを、図面左から右側に向かって一方向に表した図である。なお、原理を説明するに当たって、ローカル装置Lとリモート装置R間の往復の光ファイバF1,F2のみで、パルス信号の伝搬遅延が生じるものとする。
ローカル装置Lは、図1に示すように、GPS(Global Positioning System)アンテナ31aが接続されたGM(Grand Master:時刻基準装置)31bを有するGPS受信部31を備える。ローカル装置Lは、GM31bがGPSアンテナ31aにより受信された1PPS信号を時刻の基準とし、この基準の1PPS信号に同期した波長の異なる2つのパルス信号P1,P2を第1光ファイバF1へ送信する。図2に示すように、パルス信号P1は固有の波長λであり、パルス信号P2は波長λと異なる固有の波長λである。波長λは、波長λよりも伝搬遅延が大きいとする。
ローカル装置Lは、図2に示す時刻t0において、波長λのパルス信号P1と波長λのパルス信号P2とを同時に第1光ファイバF1を介してリモート装置Rへ送信する。このパルス信号P1,P2のリモート装置Rへの到達時間は、パルス信号P2の波長λがパルス信号P1の波長λよりも伝搬遅延が大きいので、パルス信号P2の到達時間t2の方がパルス信号P1の到達時間t1よりも遅くなる。このように、パルス信号P1,P2間で伝搬遅延時間に差が生じる。
この伝搬遅延時間の差について詳細に説明する。パルス信号P2の波長λは、パルス信号P1の波長λよりも伝搬遅延が大きいので、波長λの方が波長λよりも、次式(1)で示す屈折率nが大きくなる。

(n×l)÷c …(1)

n:光ファイバの屈折率、l:光ファイバの長さ、c:光速である。
つまり、パルス信号P2の波長λの方が屈折率nが大きくなるので伝搬遅延が大きくなって、パルス信号P1よりもリモート装置Rへの到達時間が遅くなる。このため、図2に示す時刻t1において波長λのパルス信号P1が到達した後、時刻t1よりもT1時間遅れた時刻t2において波長λのパルス信号P2が到達する。なお、ここでいう到達は、リモート装置Rで受信された時点と同じであるとする。また、T1がパルス信号P1とパルス信号P2との伝搬遅延時間差である。
リモート装置Rは、図2に時刻t1で示すパルス信号P1の受信時に、パルス信号P2と同波長λのパルス信号P3を生成し、時刻t1aにおいて、波長λのパルス信号P1と波長λのパルス信号P3とを同時に、第2光ファイバF2を介してローカル装置Lへ送り返す。この送り返す時刻t1aは、実際には到達時刻t1よりも遅延するが、分かり易くするため、図2には到達時刻t1と同タイミングで表してある。これは他のパルス信号P2,P4においても同様である。
また、リモート装置Rは、時刻t2で示す波長λのパルス信号P2の受信時に、波長λのパルス信号P4を生成し、時刻t2aにおいて、波長λのパルス信号P2と波長λのパルス信号P4とを同時に、第2光ファイバF2を介してローカル装置Lへ送り返す。
このように送り返されるパルス信号P1〜P4において、一方の同波長λのパルス信号P1,P4は波長が同じなので第2光ファイバF2における伝搬遅延量τ2が同じとなる。また、他方の同波長λのパルス信号P2,P3でも、第2光ファイバF2での伝搬遅延量τ2が同じとなるが、一方の波長λのパルス信号P1,P4とは波長λが異なるので伝搬遅延量τ2が異なる。伝搬遅延量は、言い換えれば伝搬遅延時間である。
上記の送り返されたパルス信号P1〜P4はローカル装置Lで受信される。この受信時刻は、パルス信号P1が時刻tp1、パルス信号P3が時刻tp3、パルス信号P4が時刻tp4となる。但し、時刻tp1は、パルス信号P1がリモート装置Rから送信された時から、第2光ファイバF2を介してローカル装置Lで受信される時まで(リモート装置Rとローカル装置L間片道)の伝搬時間(伝搬遅延時間を指す)でもある。同様に、時刻tp3はパルス信号P3のリモート装置Rとローカル装置L間の伝搬時間、時刻tp4はパルス信号P4のリモート装置Rとローカル装置L間の伝搬時間でもある。
ローカル装置Lで受信された同波長λのパルス信号P1,P4の双方は第2光ファイバF2での伝搬遅延量τ2が等しいため、双方の受信時に、リモート装置Rからパルス信号P1,P4の送信時間差T1aと同じ時間差T1だけ差がつく。この受信時間差T1は、リモート装置Rでの第1光ファイバF1で伝搬遅延したパルス信号P1,P2の受信時間差T1と等しくなる。言い換えれば、第1光ファイバF1によるパルス信号P1,P2の伝搬遅延時間差(=T1)と等しくなる。
一方、ローカル装置Lで受信された各々波長λ,λが異なるパルス信号P1,P3は、リモート装置Rから時刻t1aで同時に送信されている。このため、ローカル装置Lでのパルス信号P1,P3の受信時間差T2は、第2光ファイバF2でのパルス信号P1,P3の伝搬遅延時間の差(=T2)となる。
このような第1光ファイバF1での伝搬遅延時間差T1と、第2光ファイバF2での伝搬遅延時間差T2との比、並びに各光ファイバF1,F2のパルス信号の往復遅延時間τudとの比例関係から、各光ファイバF1,F2における伝搬遅延量τ1,τ2(図2参照)が求められる。この内、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1は、次式(2)によって求められる。

τ1={T1/(T1+T2)}×τud …(2)

但し、τudは、ローカル装置Lとリモート装置Rとの各光ファイバF1,F2を介した往復の伝搬遅延時間である。
各伝搬遅延量τ1,τ2は、図2に示した第2光ファイバF2におけるパルス信号P1の時刻tp1、パルス信号P3の時刻tp3、パルス信号P4の時刻tp4から求められる。このため、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1は、その伝搬時間tp1、tp3、tp4に基づく次式(3)によって求められる。
Figure 2019146014
但し、後述のサニャック効果を考慮した第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1Sは、次式(4)により求められる。但し、τはサニャック効果による時間のずれである。
Figure 2019146014
サニャック効果とは、地球の自転によりリモート装置R等の対象装置の位置が変動し、対象装置への送信信号の到達時間が変動する効果である。例えば、ローカル装置Lからパルス信号P1がリモート装置Rへ送信された場合を考える。この場合に、地球の自転により、リモート装置Rが、ローカル装置Lから送信されたパルス信号P1の送信方向と逆方向に移動したとする。このとき、リモート装置Rが、当該リモート装置Rに向かって来るパルス信号P1に向かって移動するので、リモート装置Rへのパルス信号P1の到達時間が早く(短く)なる。この逆は、遅く(長く)なる。
上述したように第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1を求めることができるので、ローカル装置Lは、リモート装置Rにおける伝搬遅延量τ1による受信同期タイミングのずれが補正されるように、伝搬遅延量τ1を基にパルス信号P1,P2の送信タイミングをずらせばよい。これにより、ローカル装置Lとリモート装置R間で同期したタイミングで、1PPS信号に同期したパルス信号P1,P2を送受信する時刻同期を行うことが可能となる。
以降、パルス信号P1を第1パルス信号P1、パルス信号P2を第2パルス信号P2、パルス信号P3を第3パルス信号P3、パルス信号P4を第4パルス信号P4とも称す。
<実施形態の構成>
本実施形態の説明に当たって、ローカル装置L及びリモート装置Rの光学構成要素における波長λ及び波長λのパルス信号の波長差や遅延時間差が無く、二芯の光ファイバF1,F2における温度や光学特性が等しいと仮定する。
図1に示すように、ローカル装置Lは、GPS受信部31と、固定遅延量情報保持部(保持部ともいう)32と、遅延量計算部33と、時刻管理部34と、遅延制御部35と、第1TX(Transmitter:送信機)36aと、第2TX37aと、第1RX(Receiver:受信機)38aと、第2RX39aとを備えて構成されている。なお、遅延量計算部33は請求項記載の計算部を構成し、遅延制御部35は請求項記載の制御部を構成する。第1TX36a及び第2TX37aの双方で、請求項記載の第1送信機を構成する。第1RX38a及び第2RX39aの双方で、請求項記載の第1受信機を構成する。
リモート装置Rは、第1RX38bと、第2RX39bと、第1TX36bと、第2TX37bと、フィルタ45とを備えて構成されている。第1RX38b及び第2RX39bの接続された出力端と、第1TX36b及び第2TX37bの接続された出力端とは、フィルタ45の入力端に接続されている。フィルタ45の出力端は、図示せぬ後段のローカル装置に接続され、このローカル装置の後段に図示せぬリモート装置が接続されるといった従属接続構成となっている。なお、第1TX36b及び第2TX37bの双方で、請求項記載の第2送信機を構成する。第1RX38b及び第2RX39bの双方で、請求項記載の第2受信機を構成する。
ローカル装置L側の中継伝送装置24は、MUX24a及びDEMUX24bを備える。リモート装置R側の中継伝送装置25は、MUX25a及びDEMUX25bを備える。
ローカル装置L側の中継伝送装置24において、MUX24aの入力側は、波長λの1PPS信号(パルス信号P1)のみを伝送するシングルモード光ファイバで第1TX36aに接続されると共に、波長λと異なる波長λの1PPS信号(パルス信号P2)のみを伝送するシングルモード光ファイバで第1TX37aに接続されている。更に、MUX24aの入力側は、ユーザ用データである光信号としての主信号を伝送する図示せぬユーザ装置から延びた光ファイバが接続されている。つまり、MUX24aは、パルス信号P1,P2及び主信号を合波(多重)して第1光ファイバF1へ送信する。
DEMUX24bの出力側は、波長λのパルス信号P1,P4を伝送するシングルモード光ファイバで第1RX38aに接続されると共に、波長λのパルス信号P3,P2を伝送するシングルモード光ファイバで第1RX39aに接続され、更に、主信号をユーザ装置へ伝送する光ファイバが接続されている。つまり、DEMUX24bは、第2光ファイバF2から受信したパルス信号P1,P3及びP4,P2と、主信号とを分波(分離)して第1RX38a、第1RX39a、ユーザ装置へ送信する。
リモート装置R側の中継伝送装置25において、DEMUX25bの出力側は、波長λのパルス信号P1のみを伝送するシングルモード光ファイバで第1RX38bに接続されると共に、波長λのパルス信号P2のみを伝送するシングルモード光ファイバで第2RX39bに接続され、更に、主信号を図示せぬユーザ装置へ伝送する光ファイバが接続されている。つまり、DEMUX25bは、第1光ファイバF1から受信したパルス信号P1,P2及び主信号を分波して第1RX38b、第2RX39b、ユーザ装置へ送信する。
MUX25aの入力側は、波長λのパルス信号P1,P4を伝送するシングルモード光ファイバで第1TX36bに接続されると共に、波長λのパルス信号P3,P2を伝送するシングルモード光ファイバで第2TX37bに接続され、更に、主信号を伝送する光ファイバが接続されている。ここで、MUX25aは、パルス信号P1,P4及びP3,P2及び主信号を合波して第2光ファイバF2へ送信する。
このように接続されるMUX24a及びDEMUX24bを備える中継伝送装置24の両端側はコネクタになっており、一方のコネクタが光ファイバF1,F2のコネクタに差し込まれて接続される。他方のコネクタは、ローカル装置Lにコネクタ等で接続されたシングルモード光ファイバのコネクタに接続される。
MUX25a及びDEMUX25bを備える中継伝送装置25の両端側もコネクタになっている。一方のコネクタが光ファイバF1,F2のコネクタに差し込まれて接続される。他方のコネクタは、リモート装置Rにコネクタ等で接続されたシングルモード光ファイバのコネクタに接続される。
次に、ローカル装置Lにおいて、GPS受信部31は、GM31bがGPSアンテナ31aにより受信された1PPS/ToD(Time of Day)の1PPS信号を時刻の基準タイミングとする。GPS受信部31は、その基準タイミングとされた1PPS信号51を遅延量計算部33及び遅延制御部35へ出力する。
保持部32は、システム設計上の基準となる第1光ファイバF1の固定遅延量及び第2光ファイバF2の固定遅延量の情報を保持する。また、基準となる時刻同期システム20の各構成要素間の固定遅延量の情報を保持する。
遅延量計算部33は、初期時において、基準となる第1光ファイバF1の伝搬遅延時間の固定遅延量τ1を1PPS信号51に同期させて時刻管理部34へ出力する。また、遅延量計算部33は、初期時以降の稼働時において、第1RX38aで受信されたパルス信号P1,P4の伝搬時間tp1,tp4(図2参照)と、第2RX39aで受信されたパルス信号P3,P2の伝搬時間tp3,tp2とを上記式(1)に代入して、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1(図2参照)を求める。この求めた伝搬遅延量τ1を、GPS受信部31からの1PPS信号51に同期させて時刻管理部34へ出力する。
時刻管理部34は、初期時において第1光ファイバF1の固定遅延量τ1を保持し、この保持された固定遅延量τ1を遅延制御部35へ出力する。稼働時において、計算された第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1を保持し、この保持された伝搬遅延量τ1を遅延制御部35へ出力する。
遅延制御部35は、初期時において時刻管理部34から基準の固定遅延量τ1が供給されている場合、第1TX36aから送信される第1パルス信号P1と、第2TX37aから送信される第2パルス信号P2との送信タイミングの時間差tdを「0」として第1TX36a及び第2TX37aへ出力する。
また、遅延制御部35は、稼働時に、時刻管理部34から順次供給される伝搬遅延量τ1を順次保持し、この保持された伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が「0」となるように、その差分に応じた時間差tdを第1TX36a及び第2TX37aへ出力する。
初期時から稼働時に移行する段階では、遅延制御部35が、今回計算した伝搬遅延量τ1(例えば「12」)と、前回の基準の固定遅延量τ1(例えば「10」)との差分に応じた時間差td(12−10=+2)を第1TX36a及び第2TX37aへ出力する。この場合、今回の伝搬遅延量τ1が、基準の固定遅延量τ1よりも「2」だけ増えているので、第1TX36a及び第2TX37aは、パルス信号P1,P2間の送信時間差を「2」縮めて送信する。
また、伝搬遅延量τ1の前回の値が「10」であり、今回の値が「9」である場合、9−10=−1を時間差tdとする。この場合、今回の伝搬遅延量τ1が、前回よりも「1」だけ減っているので、第1TX36a及び第2TX37aは、パルス信号P1,P2間の送信時間差を「1」広げて送信する。
第1TX36aは、図示せぬE/O(電気/光)変換部を備えおり、電気信号である波長λのパルス信号P1をE/O処理により光信号に変換後にMUX24aへ送信する。
第2TX37aは、E/O変換部を備えおり、電気信号である波長λのパルス信号P2を光信号に変換後にMUX24aへ送信し、この送信タイミングを時間差tdとして送信する。
MUX24aは、光信号である波長λのパルス信号P1及び波長λのパルス信号P2と主信号を合波して第1光ファイバF1を介してリモート装置Rへ送信する。
リモート装置R側のDEMUX25bは、第1光ファイバF1を伝送されてきたパルス信号P1,P2及び主信号を波長毎に分波し、波長λのパルス信号P1を第1RX38bへ出力し、波長λのパルス信号P2を第2RX39bへ出力し、主信号を図示せぬユーザ装置へ出力する。
第1TX38b及び第2TX39bは、O/E(光/電気)変換部を備えており、光信号であるパルス信号P1,P2をO/E変換処理により電気信号に変換後に、第1TX36b及び第2TX37bへ出力すると共にフィルタ45へ出力する。
フィルタ45は、波長λのパルス信号P1のみを通過させて図示せぬ後段のローカル装置側へ出力する。
第1TX36b及び第2TX37bは、電気信号を光信号に変換するE/O(電気/光)変換部を備える。
第2TX37bは、第1TX36bに入力されると同じ波長λのパルス信号P1の供給時(図2の時刻t1とする)に、波長λのパルス信号P3を生成する。この生成後、第1TX36b及び第2TX37bは、電気信号である各パルス信号P1,P3を光信号に変換後に、時刻t1a(図2参照)において同時にMUX25aへ出力する。
第1TX36bは、第2TX37bに入力されると同じ波長λのパルス信号P2の供給時(図2の時刻t2とする)に、波長λのパルス信号P4を生成する。この生成後、第1TX36b及び第2TX37bは、電気信号である各パルス信号P4,P2を光信号に変換後に、時刻t2a(図2参照)において同時にMUX25aへ出力する。
MUX25aは、光信号であるパルス信号P1,P3及びP4,P2と、主信号とを合波して第2光ファイバF2を介してローカル装置Lへ送信する。
ローカル装置L側のDEMUX24bは、第2光ファイバF2を伝送されてきたパルス信号P1〜P4及び主信号を波長毎に分波し、波長λのパルス信号P1,P4を第1RX38aへ出力し、波長λのパルス信号P3,P2を第2RX39aへ出力し、主信号を図示せぬユーザ装置へ出力する。
第1RX38aは、O/E変換部を備え、光信号であるパルス信号P1,P4を電気信号に変換後に、遅延量計算部33へ出力する。
第2RX39aは、O/E変換部を備え、光信号であるパルス信号P3,P2を電気信号に変換後に、遅延量計算部33へ出力する。
<実施形態の動作>
次に、本実施形態に係る時刻同期システム20による時刻同期処理の動作を、図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。前提条件として、時刻同期システム20は、最初は時刻同期処理の初期時であるとする。また、中継伝送装置24,25による主信号の合波及び分波は説明を省略する。
初期時において、図3のステップS1において、GPS受信部31が、GPSアンテナ31aにより受信された1PPS信号を時刻の基準タイミングとし、この1PPS信号51を遅延量計算部33及び遅延制御部35へ出力する。
ステップS2において、遅延量計算部33が、保持部32から基準となる第1光ファイバF1の伝搬遅延時間の固定遅延量τ1を1PPS信号51に同期させて時刻管理部34へ出力する。
ステップS3において、時刻管理部34は、その固定遅延量τ1を保持し、この保持された固定遅延量τ1を遅延制御部35へ出力する。
ステップS4において、遅延制御部35は、時刻管理部34から基準の固定遅延量τ1が供給されている場合、第1TX36aからの波長λの第1パルス信号P1と、第2TX37aからの波長λの第2パルス信号P2との送信タイミングの時間差tdを「0」として第1TX36a及び第2TX37aへ出力する。
ステップS5において、第1TX36a及び第2TX37aは、電気信号である第1パルス信号P1及び第2パルス信号P2をE/O変換後に、時間差td=「0」に応じて同時にMUX24aを介して第1光ファイバF1へ送信する。
ステップS6において、リモート装置R側のDEMUX25bは、第1光ファイバF1を伝送されてきたパルス信号P1,P2を波長毎に分波し、波長λのパルス信号P1を第1RX38bへ出力し、波長λのパルス信号P2を第2RX39bへ出力する。
ステップS7において、第1RX38b及び第2RX39bは、光信号であるパルス信号P1,P2をO/E変換後に、第1TX36b及び第2TX37bへ出力すると共にフィルタ45へ出力する。ステップS8において、フィルタ45は、波長λのパルス信号P1のみを通過させて図示せぬ後段のローカル装置側へ出力する。
図4に示すステップS9において、第2TX37bは、第1TX36bに入力されると同じ波長λの第1パルス信号P1の供給時(図2の時刻t1)に、波長λの第3パルス信号P3を生成する。この生成後、第1TX36b及び第2TX37bが、各パルス信号P1,P3をE/O変換後に、時刻t1a(図2参照)において同時にMUX25aを介して第2光ファイバF2へ送信する。
この送信後、ステップS10において、第1TX36bは、第2TX37bに入力されると同じ波長λの第2パルス信号P2の供給時(図2の時刻t2)に、波長λの第4パルス信号P4を生成する。この生成後、第1TX36b及び第2TX37bが、各パルス信号P4,P2をE/O変換後に、時刻t2a(図2参照)において同時にMUX25aを介して第2光ファイバF2へ送信する。
ステップS11において、ローカル装置L側のDEMUX24bは、第2光ファイバF2を伝送されてきたパルス信号P1〜P4を波長毎に分波し、波長λのパルス信号P1,P4を第1RX38aへ出力し、波長λのパルス信号P3,P2を第2RX39aへ出力する。
ステップS12において、第1RX38aは、光信号であるパルス信号P1,P4をO/E変換し、第2RX39aは、光信号であるパルス信号P3,P2をO/E変換し、これらの変換後に遅延量計算部(計算部ともいう)33へ出力する。
ステップS13において、計算部33は、第1RX38aでのパルス信号P1,P4の受信時刻を伝搬時間tp1,tp4(図2参照)とし、第2RX39aでのパルス信号P3,P2の受信時刻を伝搬時間tp3,tp2とする。更に、計算部33は、各々の伝搬時間tp1,tp4,p3,tp2を上記式(1)に代入して、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1(図2参照)を求める。更に、計算部33は、その求めた伝搬遅延量τ1を、1PPS信号51に同期させて時刻管理部34へ出力する。
ステップS14において、時刻管理部34は、計算部33からの伝搬遅延量τ1を保持し、この保持された伝搬遅延量τ1を遅延制御部35へ出力する。
ステップS15において、遅延制御部35は、前回の基準となる固定遅延量τ1(例えば10)と今回計算された伝搬遅延量τ1(例えば12)との差分が「0」となるように、その差分に応じた時間差td(+2)を第1TX36a及び第2TX37aへ出力する。この処理後には、遅延制御部35により、順次計算される伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が「0」となるように、その差分に応じた時間差tdが第1TX36a及び第2TX37aへ出力されることになる。
ステップS16において、第1TX36a及び第2TX37aは、時間差tdが供給されると、パルス信号P1,P2間の送信タイミングを時間差tdだけずらして送信する。例えば第1TX36a及び第2TX37aは、時間差td=「+2」が供給されると、パルス信号P1,P2間の送信時間差を「2」縮めて送信する。この場合、送信時間差が「2」縮まったパルス信号P1,P2が、第1光ファイバF1を介してリモート装置Rで受信されて第2光ファイバF2を介してローカル装置Lへ返送される。このため、その返信されたパルス信号P1〜P4から計算部33で計算される第1光ファイバF1の伝搬遅延時間τ1は前回よりも「2」減少して「10」となり、上記ステップS15での固定遅延量τ1「10」と同じとなる。このため、双方の差分が「0」となる。
<実施形態の効果>
本実施形態に係る時刻同期システム20の効果について説明する。時刻同期システム20は、二芯双方向の第1及び第2光ファイバF1,F2で接続されたローカル装置L及びリモート装置R間で、一定間隔のパルス信号を同期タイミングで送受信して時刻を同期させる。
(1)ローカル装置Lは、第1送信機としてのTX36a,37aと、第1受信機としてのRX38a,39aとを備える。TX36a,37aは、第1波長(波長λ)の第1パルス信号P1と当該第1波長と波長が異なる第2波長(波長λ)の第2パルス信号P2とを第1光ファイバF1を介してリモート装置Rへ送信する。RX38a,39aは、リモート装置Rから第2光ファイバF2を介して送信されてきた第1及び第2パルス信号P1,P2を含む複数のパルス信号を受信する。
リモート装置Rは、第2受信機としてのRX38b,39bと、第2送信機としてのTX36b,37bとを備える。RX38b,39bは、第1光ファイバF1から第1及び第2パルス信号P2を受信する。RX36b,37bは、第1パルス信号P1の受信時に第2パルス信号P2と同波長の第3パルス信号P3を生成し、当該第1及び第3パルス信号P3を同時に第2光ファイバF2を介してローカル装置Lへ送信し、第2パルス信号P2の受信時に第1パルス信号P1と同波長の第4パルス信号P4を生成し、当該第2及び第4パルス信号P4を同時に第2光ファイバF2を介してローカル装置LRへ送信する。
ローカル装置Lは、計算部33と遅延制御部35とを更に備える。
計算部33は、RX38a,39aで受信された同じ第1波長の第1パルス信号P1と第4パルス信号P4の伝搬遅延時間差T1と、互いに波長が異なる第1波長の第1パルス信号P1と第2波長の第3パルス信号P3の伝搬遅延時間差T2との比例関係、並びに第1及び第2光ファイバF1,F2の往復遅延時間τudと第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1との比例関係から、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1を計算する。
遅延制御部35は、計算された伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差tdで第1パルス信号P1と第2パルス信号P2とがTX36a,37aから送信されるように制御する。
この構成によれば、ローカル装置Lで第2光ファイバF2を介して受信された同じ第1波長の第1及び第4パルス信号P4は第2光ファイバF2での伝搬遅延量が等しいため、第1光ファイバF1で伝搬遅延した第1及び第2パルス信号P2の伝搬遅延時間差T1と等しくなる。一方、上記受信された波長が異なる第1波長の第1パルス信号P1と第2波長の第3パルス信号P3との双方は第2通信装置から同時に送信されているので、双方の受信時間差が、第2光ファイバF2での双方の伝搬遅延時間差T2となる。
T1とT2との比例関係、並びにτudとτ1との比例関係、即ち、τ1={T1/(T1+T2)}×τudの比例関係から、第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1が計算される。この計算される伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号P1と第2パルス信号P2とを第1光ファイバF1送信すると、第1光ファイバF1の伝搬遅延量による第2通信装置での受信同期タイミングのずれが補正される。これによって、ローカル装置L及びリモート装置R間を接続する第1光ファイバF1で光学特性や光ファイバ長が変動した場合でも、ローカル装置L及びリモート装置R間で一定間隔のパルス信号(1PPS信号)を送受信するタイミングを同期させることができる。
また、既存の二芯の光ファイバF1,F2を利用して上記同期を実現できるので、一芯の光ファイバを時刻同期処理のために占有する公知技術に比べ、コストを低減できる。つまり、既に一芯の光ファイバが枯渇しているような局間においては、時刻同期処理の適用が困難であり、この際、新規に時刻同期処理のための光ファイバが必要となっていた。しかし、本発明では既存の二芯の光ファイバF1,F2を利用して時刻同期処理を行うことができるのでコスト低減を図ることができる。
(2)遅延制御部35は、ローカル装置L及びリモート装置R間のパルス信号の送受信の初期時に、第1及び第2パルス信号P2が同時に第1光ファイバF1へ送信されるように制御し、この制御に係って計算部33で計算された第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1と、予め定められた基準となる第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号P1と第2パルス信号P2とが送信されるように制御する。
この構成によれば、時刻同期処理を行う初期時に、ローカル装置Lから差分0として送信した第1及び第2パルス信号P2並びにリモート装置Rで生成された第3及び第4パルス信号P3を用いて第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1が計算される。この計算された伝搬遅延量τ1と、基準の第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1との差分が0なるように、ローカル装置Lから当該差分に応じた時間差で第1及び第2パルス信号P2が送信される。このため、初期時以降、適正にローカル装置L及びリモート装置R間の送受信の時刻同期処理を行うことができる。
<実施形態の詳細遅延>
次に、図5に時刻同期システム20における装置内部の詳細な遅延について説明する。
図5に示すように、GPS受信部31の出力端をIN、GPS受信部31と遅延制御部35間の分岐点をA、INからA間の遅延時間をt、Aから遅延制御部35までの遅延時間をt、Aから遅延量計算部33の入力端のREFまでの遅延時間をtとする。
遅延制御部35で得られた差分による遅延をτDELとする。遅延制御部35からTX36a又はTX37aを介したMUX24aの入力端までの遅延時間をtLTとする。但し、第1TX36aからMUX24aまでの遅延時間をtLT1、第2TX37aから波線矢印で示すMUX24aまでの遅延時間をtLT2とする。また、τ1は、第1光ファイバF1におけるパルス信号の伝搬遅延時間である。
リモート装置RのRX38b,39bの接続された出力端と、TX36b,37bの接続された出力端と、フィルタ45の入力端との3者の接続点をBとする。DEMUX25bの出力端から波線矢印で示すRX38b又は39bを介したBまでの遅延時間をtRRとする。但し、DEMUX25bから第1RX38bまでの遅延時間をtRR1、DEMUX25bから第2RX39bまでの遅延時間をtRR2とする。Bから波線矢印で示すフィルタ45を介したリモート装置Rの出力端OUTまでの遅延時間をtとする。
Bから波線矢印で示すTX36b又は37bを介したMUX25aの入力端までの遅延時間をtRTとする。第1TX36bからMUX25aまでの遅延時間をtRT1、第2TX37bからMUX25aまでの遅延時間をtRT2とする。但し、τ2は、第2光ファイバF2におけるパルス信号の伝搬遅延時間である。
ローカル装置L側のDEMUX24bの出力端から波線矢印で示すRX38a又はRX39aを介した計算部33の入力端のRETまでの遅延時間をtLRとする。但し、DEMUX24bから第1RX38aまでの遅延時間をtLR1、DEMUX24bから第2RX39aまでの遅延時間をtLR2とする。
このような遅延時間は、図6に示す遅延モデル図のように表わせる。
図5又は図6に示すように、τIN→OUTを、次式(5)で表わす。
Figure 2019146014
また、上式(5)のτIN→OUTは、次式(6)で表わすことができる。
Figure 2019146014
上式(5)のτIN→REFを、次式(7)で表わす。
Figure 2019146014
上式(5)のτREF→RETを、次式(8)で表わす。
Figure 2019146014
上式(5)のτIN→OUTで表わしたように、GPS受信部31のINから第1光ファイバF1を介したリモート装置RのOUTまでの遅延時間が一定となるように制御することで、前述した第1光ファイバF1の伝搬遅延量τ1の今回と前回との差分が0となるように制御することができる。但し、上記INからOUTまでの遅延時間を足せば、ローカル装置Lからリモート装置R間の往復遅延が求められる。
<実施形態の遅延量計算例>
次に、遅延量計算部33での計算例について説明する。
図2に示したリモート装置Rから送信されてローカル装置Lで受信されるパルス信号P1〜P4の伝搬時間(伝搬遅延時間を指す)は、パルス信号P1がtp1、パルス信号P3がtp3、パルス信号P4がtp4で示される。
伝搬時間tp1は、次式(9)で表わされる。
p1=τ11+τ21 …(9)
但し、τ11の左側の数値は光ファイバ芯線数1又は2を表わし、右側の数値は波長λ又はλを表わす。τ11は、τ芯線数が1で波長がλであることを表わしている。
伝搬時間tp3は、次式(10)で表わされる。
p3=τ11+τ22 …(10)
伝搬時間tp4は、次式(11)で表わされる。
p4=τ12+τ21 …(11)
また、第1光ファイバF1において波長λ,λによってどれだけ遅延差があるかは次式(12)で表わされる。第2光ファイバF2において波長λ,λによってどれだけ遅延差があるかは次式(13)で表わされる。但し、Dは第1光ファイバF1の単色分散係数、即ち、波長差と芯線の長さを掛けた際に、どれくらいずれるかを示す係数である。Dは第2光ファイバF2の単色分散係数である。
Figure 2019146014
Figure 2019146014
なお、上式(9)〜(11)で表わした伝搬時間tp1、tp3、tp4は、各光ファイバF1,F2における偏波の分散による影響(第1光ファイバF1の影響をτPMD1、第2光ファイバF2の影響をτPMD2で表わす)と、サニャック効果による影響(τ)とを加味すると、次式(14)〜(16)で表わされる。
Figure 2019146014
Figure 2019146014
Figure 2019146014
第1光ファイバF1の伝搬遅延時間差T1は、次式(17)で表わされる。
Figure 2019146014
第2光ファイバF2の伝搬遅延時間差T2は、次式(18)で表わされる。
Figure 2019146014
各光ファイバF1,F2の伝搬遅延時間差T1とT2との比は、次式(19)で表わされる。
Figure 2019146014
この式(19)は、上式(17)の第1光ファイバF1の長さlに、時間変動の影響dl/dTを付け加えて、l+dl1/dTとすると共に、上式(12)の第2光ファイバF2の長さlに、時間変動の影響dl/dTを付け加えて、l+dl1/dTとしている。伝搬遅延時間差T1,T2の比は、時間の比に応じて変わることを意味しているので、光ファイバF1,F2の温度の変化に応じて伝搬遅延量τ1,τ2が変化することを意味する。
各光ファイバF1,F2の長さl,lの比は、次式(20)で表わされる。
Figure 2019146014
上式(20)の長さl,lの比を用いた各光ファイバF1,F2の屈折率τ11,τ21の比は、次式(21)で表わされる。但し、屈折率nは上式(1)でも表わした。
Figure 2019146014
第1パルス信号P1に着目した、ローカル装置Lとリモート装置R間の往復の伝搬遅延時間τudは、当該τudを図2のt0からの時刻tP1とすると、次式(22)で表わされる。
Figure 2019146014
ローカル装置Lとリモート装置R間の復路の第2光ファイバF2での伝搬遅延時間τ21は、上式(22)を変形した次式(23)で表わされる。
Figure 2019146014
各光ファイバF1,F2において、波長差、波長分散係数、屈折率が等しいとすると、第2光ファイバF2での伝搬遅延時間τ21は、次式(24)で表わされる。
Figure 2019146014
また、偏波分散によるランダムな変動による時間ずれの期待値を0とみなすと、第2光ファイバF2での伝搬遅延時間τ21は、次式(25)で表わされる。
Figure 2019146014
ローカル装置Lとリモート装置R間の往路の第1光ファイバF1での伝搬遅延時間τ11は、次式(26)で表わされる。
Figure 2019146014
従って、ローカル装置Lとリモート装置R間の往復伝搬遅延時間τud=τ21+τ11となる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
20 時刻同期システム
24,25 中継伝送装置
24a,25a MUX
24b,25b DEMUX
30 ローカル装置(第1通信装置)
31 GPS受信部
32 固定遅延量情報保持部(保持部)
33 遅延量計算部(計算部)
34 時刻管理部
35 遅延制御部(制御部)
36a 第1TX
37a 第2TX
38a 第1RX
39a 第2RX
36b 第1TX
37b 第2TX
38b 第1RX
39b 第2RX
40 リモート装置(第2通信装置)
45 フィルタ
L ローカル装置(第1通信装置)
R リモート装置(第2通信装置)
F1 第1光ファイバ
F2 第2光ファイバ
P1 波長λの第1パルス信号
P2 波長λの第2パルス信号
P3 波長λの第3パルス信号
P4 波長λの第4パルス信号

Claims (3)

  1. 二芯双方向の第1及び第2光ファイバで接続された第1及び第2通信装置間で、一定間隔のパルス信号を同期タイミングで送受信して時刻を同期させる時刻同期システムであって、
    前記第1通信装置は、
    第1波長の第1パルス信号と当該第1波長と波長が異なる第2波長の第2パルス信号とを前記第1光ファイバを介して前記第2通信装置へ送信する第1送信機と、
    前記第2通信装置から前記第2光ファイバを介して送信されてきた前記第1及び第2パルス信号を含む複数のパルス信号を受信する第1受信機とを備え、
    前記第2通信装置は、
    前記第1光ファイバから前記第1及び第2パルス信号を受信する第2受信機と、
    前記第1パルス信号の受信時に前記第2パルス信号と同波長の第3パルス信号を生成し、当該第1及び第3パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信し、前記第2パルス信号の受信時に前記第1パルス信号と同波長の第4パルス信号を生成し、当該第2及び第4パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信する第2送信機とを備え、
    前記第1通信装置は、
    前記第1受信機で受信された同じ第1波長の第1パルス信号と第4パルス信号の伝搬遅延時間差と、互いに波長が異なる第1波長の第1パルス信号と第2波長の第3パルス信号の伝搬遅延時間差との比例関係、並びに、前記第1及び第2光ファイバの往復遅延時間と前記第1光ファイバの伝搬遅延量との比例関係から、当該第1光ファイバの伝搬遅延量を計算する計算部と、
    前記計算された伝搬遅延量の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とが前記第1送信機から送信されるように制御する制御部とを更に備える
    ことを特徴とする時刻同期システム。
  2. 前記制御部は、前記第1及び第2通信装置間のパルス信号の送受信の初期時に、前記第1及び第2パルス信号が同時に前記第1光ファイバへ送信されるように制御し、この制御に係って前記計算部で計算された第1光ファイバの伝搬遅延量と、予め定められた基準となる第1光ファイバの伝搬遅延量との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とが送信されるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の時刻同期システム。
  3. 二芯双方向の第1及び第2光ファイバで接続された第1及び第2通信装置間で、一定間隔のパルス信号を同期タイミングで送受信して時刻を同期させる時刻同期システムによる時刻同期方法であって、
    前記第1通信装置から、第1波長の第1パルス信号と当該第1波長と波長が異なる第2波長の第2パルス信号とを前記第1光ファイバを介して前記第2通信装置へ送信するステップと、
    前記第2通信装置で、前記第1光ファイバからの前記第1及び第2パルス信号を受信するステップと、
    前記第1パルス信号の受信時に前記第2パルス信号と同波長の第3パルス信号を生成し、当該第1及び第3パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信するステップと、
    前記第2パルス信号の受信時に前記第1パルス信号と同波長の第4パルス信号を生成し、当該第2及び第4パルス信号を同時に前記第2光ファイバを介して前記第1通信装置へ送信するステップと、
    前記第1通信装置で、前記第2光ファイバからの前記第1〜第4パルス信号を受信するステップと、
    前記受信された第1〜第4パルス信号の内、同じ第1波長の第1パルス信号と第4パルス信号の伝搬遅延時間差と、互いに波長が異なる第1波長の第1パルス信号と第2波長の第3パルス信号の伝搬遅延時間差との比例関係、並びに、前記第1及び第2光ファイバの往復遅延時間と前記第1光ファイバの伝搬遅延量との比例関係から、当該第1光ファイバの伝搬遅延量を計算するステップと、
    前記計算された伝搬遅延量の今回と前回との差分が0となるように、当該差分に応じた時間差で第1パルス信号と第2パルス信号とが前記第2通信装置へ送信されるように制御するステップと
    を実行することを特徴とする時刻同期方法。
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