JP2019145350A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】調圧弁に逆向きの圧力が加わって損傷する可能性を抑制する。【解決手段】燃料電池システムは、1以上の水素タンクと、水素タンクに設けられるシャット弁と、シャット弁に接続される供給配管路と、供給配管路に対して並列に接続される複数の燃料電池と、シャット弁とそれぞれの燃料電池との間に並列に設けられる複数の調圧弁と、シャット弁と複数の調圧弁との間の圧力を検出する圧力センサと、少なくともシャット弁の開閉を制御する制御部と、を備える。制御部は、圧力センサで検出される圧力が予め定めた圧力を超える場合には、シャット弁の水素漏れの検出を行うタイミングにおいてシャット弁の水素漏れの検出を実行させ、圧力センサで検出される圧力が予め定めた圧力以下となる場合には、シャット弁の水素漏れの検出を行うタイミングであっても、シャット弁の水素漏れの検出を実行させない。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1には、第1の燃料電池サブシステム及び第2の燃料電池サブシステムを有する燃料電池システムが記載されている。各燃料電池サブシステムは、燃料電池と、水素タンクと、水素タンクに設けられたシャット弁と、シャット弁を介して水素タンクと燃料電池とを接続する水素ガス供給路と、水素ガス供給路内に配置される調圧弁と、を備える。そして、第1の燃料電池サブシステムの調圧弁よりも上流側の水素ガス供給路と、第2の燃料電池サブシステムの調圧弁よりも上流側の水素ガス供給路とは、連通路で連通されており、それぞれの燃料電池サブシステムの燃料電池が、それぞれの燃料電池サブシステムの水素タンクに対して並列に接続されている。このため、それぞれの燃料電池サブシステムの水素タンクからそれぞれの燃料電池サブシステムの燃料電池に並列に水素ガスを供給することができる構成となっている。
特開2016−81724号公報
上記のような燃料電池システムでは、シャット弁と調圧弁との間の流路の圧力を下げた後、その圧力が増加するか否かによって、シャット弁の水素漏れを検出する場合がある。この際、一つの調圧弁の下流側の流路の圧力を下げることにより、シャット弁と調圧弁との間の流路の圧力を下げることが想定される。このような状況下において、他の調圧弁の下流側の圧力が、シャット弁と調圧弁との間の流路の圧力よりも高くなる状態が生じる可能性があり、調圧弁に逆向きの圧力(逆圧)が加わり、その調圧弁に損傷を招く可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは;1以上の水素タンクと;前記水素タンクに設けられるシャット弁と;前記シャット弁に接続される供給配管路と;前記供給配管路に対して並列に接続される複数の燃料電池と;前記シャット弁とそれぞれの前記燃料電池との間に並列に設けられる複数の調圧弁と;前記シャット弁と前記複数の調圧弁との間の圧力を検出する圧力センサと;前記シャット弁の開閉を制御する制御部と;を備える。前記制御部は、前記圧力センサで検出される圧力が予め定めた圧力を超える場合には、前記シャット弁の水素漏れの検出を行うタイミングにおいて、前記シャット弁の水素漏れの検出を実行させ、前記圧力センサで検出される圧力が前記予め定めた圧力以下となる場合には、前記シャット弁の水素漏れの検出を行うタイミングであっても、前記シャット弁の水素漏れの検出を実行させない。前記予め定めた圧力は、前記シャット弁の水素漏れの検出のために、前記シャット弁と前記複数の調圧弁との間の圧力を予め定めた量以上に低下させた場合に、低下させた前記シャット弁と前記複数の調圧弁との間の圧力が、前記複数の調圧弁のうちの少なくとも一つの調圧弁の下流側の圧力以下となることが推定される圧力である。
上記形態の燃料電池システムによれば、シャット弁と複数の調圧弁との間の圧力が、複数の調圧弁のそれぞれの下流側の圧力以下となることを抑制することができるので、調圧弁に逆向きの圧力が加わって調圧弁が損傷することを抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 第1燃料電池サブシステムのECUにおけるアノードガスの高圧圧力に応じた制御処理について示すフローチャート。 第1燃料電池サブシステムおよび第2燃料電池サブシステムを簡略化して示した説明図。 図3の構成において、水素ガスの漏れ検出を実行する場合のアノードガス供給管路の水素ガスの圧力の様子の一例を示す説明図。 図4の漏れ検出期間において発生する問題点の一例について示す説明図。
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、例えば、車両の駆動用モータ等に駆動用電源を供給するためのシステムとして、不図示の車両(以下、「燃料電池車両」とも呼ぶ)に搭載される。燃料電池システム10は、第1燃料電池サブシステム10Aおよび第2燃料電池サブシステム10Bを備える。
第1燃料電池サブシステム10Aは、燃料電池100Aと、アノードガス貯蔵部200Aと、アノードガス給排系300Aと、カソードガス給排系400Aと、冷却系500Aと、電子制御ユニット(Electronic Control Unit/ECU)600Aと、を備える。また、第1燃料電池サブシステム10Aは、不図示の二次電池を備える。二次電池は、燃料電池100Aの発電電力が、要求される駆動用電力に対して不足する場合にはその不足する電力を補うために利用され、また、燃料電池100Aの余剰する電力を蓄電するために利用される。
燃料電池100Aは、電解質膜の両側にアノードとカソードの両電極を接合させた膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を備える発電モジュールを積層して構成される。燃料電池100Aは、後述のアノードガス給排系300Aから供給されたアノードガスとしての水素ガス中の水素と、カソードガス給排系400Aから供給されたカソードガスとしての空気中の酸素と、の電気化学反応により発電し、その発電電力にて駆動用モータ等の負荷を駆動する。
アノードガス貯蔵部200Aは、アノードガス(燃料ガス)としての高圧の水素を貯蔵し、アノードガス給排系300Aを介して燃料電池100Aに供給する。アノードガス貯蔵部200Aは、5つのガスタンク210Aと、各ガスタンク210Aの口金(不図示)に装着されたバルブユニット220Aと、各バルブユニット220Aに接続された供給側タンク管路230Aおよび充填側タンク管路250Aと、供給側マニホールド240Aと、充填側マニホールド260Aと、充填ガス管路270Aと、を備える。
ガスタンク210Aは、アノードガス(燃料ガス)としての水素ガスを高圧で貯蔵する高圧水素ガスタンク(水素タンク)である。
バルブユニット220Aは、アノードガスを燃料電池100Aへ供給するための供給側タンク管路230Aに接続される供給機構部分と、ガスタンク210Aへアノードガスを充填するための充填側タンク管路250Aに接続される充填機構部分と、を有する。供給機構部分には、ガスタンク210A側から供給側タンク管路230A側に向けてシャット弁222Aが設けられている。充填機構部分には、充填側タンク管路250A側からガスタンク210A側に向けて逆止弁226Aが設けられている。
充填側マニホールド260Aは、各ガスタンク210Aの充填側タンク管路250Aと、充填ガス管路270Aと、を繋ぐ多岐管(本例では7分岐管)である。充填側マニホールド260Aの1つの分岐ポートには、充填ガス管路270Aから供給されるガスの圧力を検出する充填圧力センサ262Aが設けられている。充填ガス管路270Aは、ガス充填口としてのレセプタクル280に接続されている。
アノードガスとしての水素ガスの充填時には、ステーションのガス充填ノズルGnがレセプタクル280に嵌合装着され、ガス充填ノズルGnから高圧の水素ガスが供給され、充填ガス管路270A、充填側マニホールド260A、充填側タンク管路250A、およびバルブユニット220Aを介して、各ガスタンク210Aに充填される。
供給側マニホールド240Aは、各ガスタンク210Aの供給側タンク管路230Aと、アノードガス給排系300Aのアノードガス供給管路310Aと、を繋ぐ多岐管(本例では7分岐管)である。供給側マニホールド240Aの1つの分岐ポートにはアノードガス供給管路310Aに供給されるアノードガスの圧力(以下、「高圧圧力」とも呼ぶ)を検出する高圧センサ242Aが設けられている。
燃料電池100Aへのアノードガスの供給時には、各ガスタンク210Aから、バルブユニット220A、供給側タンク管路230A、および供給側マニホールド240Aを介して、アノードガス供給管路310Aにアノードガスが供給され、アノードガス給排系300Aを介してアノードガスが燃料電池100Aへ供給される。なお、バルブユニット220Aのシャット弁222Aは、ECU600Aからの指示に応じて開閉され、これによって、ガスタンク210Aからのアノードガスの供給と遮断が制御される。
アノードガス給排系300Aは、アノードガス貯蔵部200Aからアノードガス供給管路310Aを介して供給されるアノードガスとしての水素ガスを燃料電池100Aへ供給し、燃料電池100Aからのアノード排ガスを排出する。アノードガス給排系300Aは、アノードガス供給管路310Aと、レギュレータ320Aと、インジェクタ340Aと、アノードガス循環管路360Aと、気液分離器370Aと、循環ポンプ380Aと、排気排水管路390Aと、を備える。
アノードガス供給管路310Aは、アノードガス貯蔵部200Aの供給側マニホールド240Aと、燃料電池100Aのアノードの供給口とを接続している。アノードガス供給管路310Aには、燃料電池100Aに向けてレギュレータ320Aと、インジェクタ340Aとが配置されている。レギュレータ320Aは、ECU600Aからの指示に応じてインジェクタ340Aへ供給するアノードガスの圧力を、供給される高圧圧力から減圧した圧力(以下、「中圧圧力」とも呼ぶ)に調圧する調圧弁(減圧弁)である。レギュレータ320Aとインジェクタ340Aとの間のアノードガスの圧力(中圧圧力)は、レギュレータ320Aとインジェクタ340Aとの間のアノードガス供給管路310Aに設けられた中圧センサ330Aによって検出される。
インジェクタ340Aは、ECU600Aからの指示に応じて、レギュレータ320Aから供給されたアノードガスを、アノードガス供給管路310Aに噴射する。レギュレータ320Aから噴射されたアノードガスは、後述するアノードガス循環管路360Aを介して循環されるアノードガスとともに、燃料電池100Aに供給される。燃料電池100Aに供給されるアノードガスの圧力(以下、「低圧圧力」とも呼ぶ)は、インジェクタ340Aと燃料電池100Aとの間のアノードガス供給管路310Aに設けられた低圧センサ350Aによって検出される。
アノードガス循環管路360Aは、燃料電池100Aのアノードの排出口と、インジェクタ340Aよりも下流側のアノードガス供給管路310Aとに接続され、燃料電池100Aから排出されたアノード排ガスをアノードガスとしてアノードガス供給管路310Aに循環させる。アノードガス循環管路360Aには、気液分離器370Aと循環ポンプ380Aとが設けられている。気液分離器370Aは、燃料電池100Aから排出された液水混じりのアノード排ガスから液水を分離する。また、気液分離器370Aは、分離した液水を排気排水管路390Aに排出する際に、アノード排ガスを排出することで、アノード排ガスに含まれる不純物ガス、例えば窒素ガスを排出する。未使用の水素ガスを含むアノード排ガスは、ECU600Aからの指示に応じて駆動される循環ポンプ380Aによってアノードガス供給管路310Aに循環される。分離された液水およびアノード排ガスの排出は、ECU600Aからの指示に応じて排気排水弁375Aを開弁することで実行される。気液分離器370Aから排出された液水およびアノード排ガスは、排気排水管路390Aおよび後述するカソードガス排出管路420Aを介してシステム外に放出される。
カソードガス給排系400Aは、カソードガス(酸化ガス)としての酸素を含む空気(air)を燃料電池100Aへ供給し、燃料電池100Aからのカソード排ガスを排出する。カソードガス給排系400Aは、カソードガス供給管路410Aと、カソードガス排出管路420Aと、バイパス管路430Aと、エアコンプレッサ440Aと、分流弁450Aと、調圧弁460Aと、を備える。
カソードガス供給管路410Aは、一端が燃料電池100Aのカソードの供給口と接続され、外部の空気を燃料電池100Aのカソードに導く。カソードガス供給管路410Aには、空気の取り込み側から、エアコンプレッサ440Aと、分流弁450Aと、が順に設けられている。エアコンプレッサ440Aは、ECU600Aからの指示に応じて、取り込んだ空気を圧縮して出力する。分流弁450Aは、バイパス管路430Aと接続され、ECU600Aからの指示に応じて、燃料電池100Aとバイパス管路430Aへのカソードガスの流量を調節する。バイパス管路430Aは、カソードガス排出管路420Aと接続されている。その他、カソードガス供給管路410Aには、取り込まれる空気の温度を検出する温度センサや、取り込まれる空気の量を検出するエアフローメータ、エアコンプレッサで圧縮された空気を冷却するインタークーラ、エアコンプレッサによる圧縮前後の空気の圧力および温度を検出する圧力センサおよび温度センサ等が設けられている(不図示)。
カソードガス排出管路420Aは、上流側の端部が燃料電池100Aのカソードの排出口に接続されており、その途中がバイパス管路430Aと接続されている。カソードガス排出管路420Aは、燃料電池100Aから排出されたカソード排ガスと、バイパス管路430Aに分流されたカソードガス(空気)とを、マフラー470Aを介してシステム外に排出する。また、カソードガス排出管路420Aには、カソードガス排出管路420Aとバイパス管路430Aとの接続部位よりも燃料電池100A側に調圧弁460Aが設けられている。調圧弁460Aは、ECU600Aからの指示に応じて、燃料電池100A内に供給されるカソードガスの圧力を調整する。
冷却系500Aは、燃料電池100Aを冷却する。冷却系500Aは、ラジエータ510Aと、冷媒供給管路520Aと、冷媒排出管路530Aと、バイパス管路540Aと、冷媒ポンプ550Aと、三方弁560Aと、を備える。冷媒としては、例えば、水、エチレングリコール等の不凍水、空気などが用いられる。ラジエータ510Aは、冷媒排出管路530Aを介して燃料電池100Aから排出された冷媒の冷却を行なう。冷媒ポンプ550Aは、冷媒供給管410に設けられており、ラジエータ510Aで冷却された冷媒を燃料電池100Aに供給する。三方弁560Aは、ラジエータ510Aとバイパス管路540Aへの冷媒の流量を調節する。冷却系500Aには、その他、イオン交換器や、冷媒の温度を検出する温度センサ等を備える。ラジエータ510A、冷媒ポンプ550A、および三方弁560Aの動作は、温度センサで検出される温度に従ったECU600Aからの指示に応じて実行される。
ECU600Aは、論理演算を実行するCPUやROM、RAM等を備えたいわゆるコンピュータ、および、各種入出力ポート等で構成される。ECU600Aは、各種センサからの入力を受け付けて、各種バルブ(弁)やインジェクタ、エアコンプレッサ、各種ポンプ等のそれぞれに応じた指示を行うことによってそれぞれの動作を制御して、第1燃料電池サブシステム10Aの動作制御を行う。
第2燃料電池サブシステム10Bは、第1燃料電池サブシステム10Aと同じ構成を備えている。第2燃料電池サブシステム10Bの各構成要素の符号は、第1燃料電池サブシステム10Aの各構成要素の符号の「A」を「B」に置き換えた符号としている。また、第1燃料電池サブシステム10Aと第2燃料電池サブシステム10Bの各構成要素を区別する際には、例えば、「第1燃料電池100A」、「第2燃料電池100B」のように、接頭語として「第1」、「第2」を付す場合もある。
ここで、燃料電池システム10では、第1燃料電池サブシステム10Aの充填ガス管路270Aと、第2燃料電池サブシステム10Bの充填ガス管路270Bとを接続して、1つのレセプタクル280に接続した構成としている。このため、レセプタクル280に装着されたガス充填ノズルGnから供給されるガスは、第1燃料電池サブシステム10Aの各ガスタンク210A、および、第2燃料電池サブシステム10Bの各ガスタンク210Bの両方に充填される。
また、燃料電池システム10では、第1燃料電池サブシステム10Aのアノードガス供給管路310Aと、第2燃料電池サブシステム10Bのアノードガス供給管路310Bとを、連通管路312で接続する構成としている。これにより、第1燃料電池サブシステム10Aの燃料電池100Aおよび第2燃料電池サブシステム10Bの燃料電池100Bに対して、それぞれ、第1燃料電池サブシステム10Aのアノードガス貯蔵部200Aおよび第2燃料電池サブシステム10Bのアノードガス貯蔵部200Bが並列に配置され、両方のアノードガス貯蔵部200A,200Bが共通に利用可能な構成となっている。なお、供給側タンク管路230A,230Bと、供給側マニホールド240A,240Bと、アノードガス供給管路310A,310Bと、連通管路312とが、「供給配管路」に相当する。
また、第1燃料電池サブシステム10AのECU600A、および、第2燃料電池サブシステム10BのECU600Bは、それぞれのシステム動作(発電の開始、発電量の制御、発電の停止等)を制御するとともに、以下で説明するように、それぞれの高圧センサ242A,242Bで検出されるアノードガスの高圧圧力に応じた制御処理を行っている。なお、第1燃料電池サブシステム10AのECU600Aと第2燃料電池サブシステム10BのECU600Bとは、通信回線を介して互いに通信可能に接続されている。
図2は、第1燃料電池サブシステム10AのECU600Aにおけるアノードガスの高圧圧力に応じた制御処理について示すフローチャートである。このアノードガスの高圧圧力に応じた制御処理(以下、「圧力監視制御処理」とも呼ぶ)は、第1ECU600Aにおいて、第1燃料電池サブシステム10Aの運転を制御する処理(以下、単に「運転制御処理」とも呼ぶ)の開始に応じて、開始される。
まず、ステップS110において、第1高圧センサ242Aで検出される高圧圧力の入力値が取得され、ステップS120において、取得した高圧圧力の入力値が使用可能か否か判断される。取得した高圧圧力の入力値が使用不可の場合には、ステップS110における高圧圧力の入力値の取得が繰り返される。取得した入力値の使用可否の判断は、入力値の取得時点において、第1高圧センサ242Aが安定に圧力を検出可能なタイミングであるか否かに基づいて行われる。なお、使用不可のタイミングは、第1高圧センサ242Aが検出する高圧圧力が安定でないことが想定される場合であり、予め、第1ECU600Aの記憶装置内に記憶されている。使用不可のタイミングの例としては、以下の例が一例として考えられる。
・起動直後の期間
・ガスタンクからの漏れ検出のためにシャット弁を閉じているとき
・燃料(水素)の消費を急激に増加させることで大きな圧力変動が想定されるとき
・高圧センサの設置位置での圧力が、供給側タンク管路等の圧損により実際のタンク圧力よりも低下して検出されることが想定されるとき
取得した高圧圧力の入力値が使用可能である場合には、ステップS130において、取得した高圧圧力の入力値が第1閾値Pt1以下であるか否か判断される。第1閾値Pt1は、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御における停止処理時において、アノードガスである水素ガスの漏れ検出を行うか否かの判定閾値であり、詳細は後述する。取得した高圧圧力の入力値が第1閾値Pt1よりも高い場合には、ステップS140において、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御の停止処理が、水素ガスの漏れ検出(水素漏れ検出)を実行する通常の漏れ検出実行モードに設定され、ステップS150において、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御の運転モードが通常走行モードに設定される。そして、ステップS160において走行終了と判断された場合には、ステップS170では、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御における停止処理において、水素ガスの漏れ検出が実行され、この圧力監視制御処理が終了される。一方、ステップS160において走行終了と判断されない場合には、ステップS110における取得処理が実行される。なお、水素ガスの漏れ検出については、後述する。
ステップS130において、取得した高圧圧力の入力値が第1閾値Pt1以下の場合には、ステップS180において、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御の停止処理が漏れ検出非実行モードに設定される。そして、ステップS190において、さらに、取得した高圧圧力の入力値が第2閾値Pt2以下であるか否か判断される。第2閾値Pt2は、第1閾値Pt1よりも低い値であって、フェールセーフとするか否かの判定閾値であり、詳細は後述する。取得した高圧圧力の入力値が第2閾値Pt2よりも高い場合には、ステップS200において、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御の運転モードが通常走行モードに設定される。そして、ステップS210において走行終了と判断された場合には、この圧力監視制御処理が終了される。一方、ステップS210において走行終了と判断されない場合には、ステップS190における判断処理が実行される。
ステップS190において、取得した高圧圧力の入力値が第2閾値Pt2以下の場合には、ステップS220において、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御の運転モードがフェールセーフモードに設定され、この圧力監視制御処理が終了される。第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御がフェールセーフモードとされた場合、第1燃料電池サブシステム10Aの運転制御では、例えば、アノードガスの供給が停止されて発電が停止されることや、発電による出力の制限が実行される。発電が停止された場合には、二次電池から供給される電力で車両の走行が行われる。発電による出力が制限される場合には、不足分を二次電池から供給される電力で補うことで通常の走行が行なわれ、あるいは、出力が制限された状態で走行可能な状態に制限される。
図示および説明を省略するが、第2燃料電池サブシステム10BのECU600Bにおいても、第1燃料電池サブシステム10AのECU600Aと同様に、図2に示した圧力監視制御処理を行なう。ECU600A,600Bが「制御部」に相当する。
図3は、第1燃料電池サブシステム10Aおよび第2燃料電池サブシステム10Bを簡略化して示した説明図である。図3は、図2に示した圧力監視制御処理を行う効果について説明するために、第1燃料電池サブシステム10Aの1つの第1ガスタンク210Aから第1燃料電池100Aまでのアノードガスの流路と、第2燃料電池サブシステム10Bの1つの第2ガスタンク210Bから第2燃料電池100Bまでのアノードガスの流路のみを示している。
以下では、図3の構成において、車両走行後の停止処理で水素ガスの漏れ検出を実行した際に発生する問題点について説明する。
図4は、図3の構成において、水素ガスの漏れ検出を実行する場合のアノードガス供給管路310A,310Bの水素ガスの圧力の様子の一例を示す説明図である。図4において、シャット弁は、第1シャット弁222Aおよび第2シャット弁222Bの状態を示している。また、高圧水素の波形のうち、太線は第1高圧センサ242Aで検出される高圧圧力PhAを示し、細線は第2高圧センサ242Bで検出される高圧圧力PhBを示している。また、中圧水素の波形のうち、太線は第1中圧センサ330Aで検出される中圧圧力PmAを示し、細線は第2中圧センサ330Bで検出される中圧圧力PmBを示している。また、低圧水素の波形のうち、太線は第1低圧センサ350Aで検出される低圧圧力PlAを示し、細線は第2低圧センサ350Bで検出される低圧圧力PlBを示している。
図4に示すように、走行状態から停止処理に移行した場合、これに応じて、第1燃料電池サブシステム10Aでは、第1シャット弁222Aの閉弁が実行され、停止処理が開始される。同様に、第2燃料電池サブシステム10Bにおいて、第2シャット弁222Bの閉弁が実行され、停止処理が開始される。なお、本例の停止処理は、停止処理1〜停止処理3の3つに区分されて実行されるものとして説明する。但し、停止処理の手順は、これに限定されるものではなく、他の種々の停止処理の手順であってよい。
まず、停止処理1では、アノードガス給排系300A,300Bにおける、インジェクタ340A,340Bよりも下流のアノードガス供給管路310A,310Bからアノードガス循環管路360A,360Bまでに残留するアノードガス(水素ガス)の消費処理や、気液分離器370A,370Bからの排気・排水処理等が実行される。この際、インジェクタ340A,340Bの下流側の低圧圧力PlA,PlBは低下減圧される。また、停止処理1では、その他、カソードガス給排系400A,400B(図1参照)におけるカソードガス(酸素)の消費処理等も行われる。
そして、停止処理2では、まず、水素ガスの漏れ検出を実行するための準備として、インジェクタ340A,340Bによるアノードガスの噴射により、インジェクタ340A,340Bの下流側の低圧圧力PlA,PlBが加圧される。この際、レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとの間の中圧のアノードガスの消費に応じて、シャット弁222A,222Bとレギュレータ320A,320Bとの間のアノードガスがレギュレータ320A,320Bの下流側に移動する。これにより、シャット弁222A,222Bとレギュレータ320A,320Bとの間の高圧圧力PhA,PhBは、高圧圧力PhA,PhBの減圧量があらかじめ定めた減圧量以上となるように、低下減圧される。なお、高圧圧力PhA,PhBの減圧量があらめ定めた減圧量未満の場合には、例えば、図4に示した第2高圧圧力PhBのように、低圧圧力PlBの再加圧が実行されることにより、高圧圧力PhA,PhBの減圧量の両方が、あらかじめ定めた減圧量以上の大きさとする処理が行われる。これにより、シャット弁222A,222Bとレギュレータ320A,320Bとの間の高圧圧力PhA,PhBが水素ガスの漏れ検出を実行するために、あらかじめ定めた量以上に低下させた圧力の状態に設定され、実際の水素ガスの漏れ検出が実行される。例えば、低下させた高圧圧力PhA,PhBが増加する場合、いずれかのシャット弁222A,222Bから水素ガスの漏れがあり、いずれかのシャット弁222A,222Bの開故障を検出することができる。また、低下させた高圧圧力PhA,PhBがさらに低下する場合には、いずれかから外部への水素ガスの漏れがあることを検出することができる。
そして、停止処理3では、電源遮断等の後処理が実行されて、第1燃料電池サブシステム10Aおよび第2燃料電池サブシステム10Bの動作が停止される。
ここで、停止処理2の漏れ検出の期間において、シャット弁222A,222Bとレギュレータ320A,320Bとの間の高圧圧力PhA,PhBと、レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとの間の中圧圧力PmA,PmBと、には、走行中の高圧圧力PhA,PhBの状態に依存して、種々の大小関係が発生する。例えば、図4は、第1中圧圧力PmA>第1高圧圧力PhA>第2高圧圧力PhB>第2中圧圧力PmBとなった状態を示している。このような状態では、以下で説明する問題がある。
図5は、図4の漏れ検出の期間において発生する問題点の一例について示す説明図である。上記したように、第1中圧圧力PmA>第1高圧圧力PhA>第2高圧圧力PhB>第2中圧圧力PmBとなっている場合、第1レギュレータ320Aの下流側の中圧圧力PmAが第1レギュレータ320Aの上流側の高圧圧力PhAよりも高くなる。レギュレータ320A,320Bは、上流側の高圧圧力を減圧してあらかじめ定めた中圧圧力に調圧するためのものであるのに対して、上記圧力関係の場合、第1レギュレータ320Aには、逆向きの圧力(逆圧)が加わることになる。そして、逆圧が加わった第1レギュレータ320Aには、異常や故障が発生する可能性がある。このため、レギュレータ320A,320Bに逆圧が加わらない状態とすることが望まれる。これを解決する一手法として、例えば、予め、漏れ検出時においてレギュレータ320A,320Bに逆圧が加わることが想定される場合において、水素ガスの漏れ検出を非実行とすることが考えられる。
そこで、本実施形態では、第1燃料電池サブシステム10Aの圧力監視制御(図2)において、第1高圧センサ242Aで検出される高圧圧力が第1閾値Pt1以下であるか否かを監視する(ステップS130)。同様に、第2燃料電池サブシステム10Bの圧力監視制御(図2)において、第2高圧センサ242Bで検出される高圧圧力が第1閾値Pt1以下であるか否かを監視する(ステップS130)。そして、いずれのシステムにおいても、それぞれ、検出した高圧圧力が第1閾値Pt1以下である場合、漏れ検出非実行モードとし(ステップS180)、走終了時にの停止処理において水素ガスの漏れ検出を実行しないこととしている。
例えば、図4の例は、走行中において、第2燃料電池サブシステム10Bの第2高圧センサ242Bで検出される高圧圧力PhBが第1閾値Pt1以下となった状態を示している。この場合においては、例えば、第2燃料電池サブシステム10Bの停止処理において、漏れ検出を行う停止処理2が非実行とされる状態を示している。
なお、図4および図5に示した圧力状態は一例の状態であって、第1レギュレータ320Aではなく第2レギュレータ320Bに逆圧が加わる場合や、第1レギュレータ320Aおよび第2レギュレータ320Bの両方に逆圧が加わる場合も想定される。これらの圧力関係は、高圧圧力PhA,PhB、中圧圧力PmA,PmB,および低圧圧力PlA,PlBの状態や、環境温度等の種々の動作環境の状態に応じて、種々の圧力関係の状態が発生する可能性がある。例えば、走行中において第1高圧圧力PhA≦第1閾値Pt1となった場合、漏れ検出時における圧力関係が第1中圧圧力PmA>第1高圧圧力PhAとなって、第1レギュレータ320Aに逆圧が加わる可能性や、第2中圧圧力PmB>第2高圧圧力PhBとなって、第2レギュレータ320Bに逆圧が加わる可能性がある。この場合には、第1燃料電池サブシステム10Aの圧力監視制御(図2)によって、走行中において第1高圧圧力PhA≦第1閾値Pt1となった場合に、漏れ検出非実行モードとされることにより、逆圧の発生を回避することができる。また、走行中において第2高圧圧力PhB≦第1閾値Pt1となった場合、漏れ検出時における圧力関係が第1中圧圧力PmA>第1高圧圧力PhAとなって、第1レギュレータ320Aに逆圧が加わる可能性や、第2中圧圧力PmB>第2高圧圧力PhBとなって、第2レギュレータ320Bに逆圧が加わる可能性がある。この場合には、第2燃料電池サブシステム10Bの圧力監視制御(図2)によって、走行中において第2高圧圧力PhB≦第1閾値Pt1となった場合に、漏れ検出非実行モードとされることにより、逆圧の発生を回避することができる。
ここで、第1閾値Pt1は、水素ガスの漏れの検出のために、シャット弁222A,222Bとレギュレータ320A,320Bとの間の高圧圧力PhA,PhBを低下させた場合に、高圧圧力PhA,PhBが中圧圧力PmA,PmB以下となることが推定されるような高圧圧力に設定される。具体的には、漏れ検出前に実行される加圧(あるいは、加圧および再加圧)によって高圧圧力PhA,PhBを低下させるために(図4参照)、インジェクタ340A,340Bから水素ガスを噴射する際に、中圧圧力PmA,PmBを一定に維持できず、中圧圧力PmA,PmBの低下を伴うことが推定されるほどまで低下した高圧圧力PhA,PhBに設定される。このような中圧圧力PmA,PmBの低下を伴うことが推定されるような低い高圧圧力PhA,PhBでは、高圧圧力PhA,PhBが中圧圧力PmA,PmB以下となることが推定されるからである。
また、第1燃料電池サブシステム10Aの圧力監視制御(図2)において、第1高圧センサ242Aで検出される高圧圧力が第2閾値Pt2(<第1閾値Pt1)以下であるか否かを監視する(ステップS190)。同様に、第2燃料電池サブシステム10Bの圧力監視制御(図2)において、第2高圧センサ242Bで検出される高圧圧力が第2閾値Pt2以下であるか否かを監視する(ステップS190)。そして、いずれのシステムにおいても、それぞれ、検出した高圧圧力が第2閾値Pt2以下である場合、フェールセーフモードとする(ステップS230)。
第2閾値Pt2は、ガスタンク210A,210Bに貯蔵されている水素ガスが少なくなって、走行中において、高圧圧力PhA,PhBが中圧圧力PmA,PmB以下となることが推定される高圧圧力に設定するようにすればよい。例えば、高圧圧力PhA,PhBが中圧圧力PmA,PmBに一致する圧力、あるいは、中圧圧力PmA,PmBに圧損等による圧力降下を考慮したマージンを含めた高圧圧力に設定すればよい。これは、高圧圧力PhA,PhBが第2閾値Pt2以下となる場合、漏れ検出時か否かに関係なく、レギュレータ320A,320Bにおいて調圧弁(減圧弁)としての機能を果たすことができなくなって、レギュレータ320A,320Bに異常や損傷を招く可能性があり、また、燃料電池サブシステム10A,10Bの動作に異常を招く可能性があるからである。
以上のように、本実施形態の燃料電池システム10では、燃料電池サブシステム10A,10Bのそれぞれにおいて、図2に示した圧力監視制御が実行されている。これにより、レギュレータ320A,320Bに逆向きの圧力が加わってレギュレータ320A,320Bに異常や損傷が発生することを抑制することが可能である。また、燃料電池サブシステム10A,10Bの動作に異常を招くことを抑制することが可能である。
B.他の実施形態:
(1)上記実施形態では、燃料電池サブシステム10A,10Bのそれぞれで、図2に示した圧力監視制御を独立して実行している場合を例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、一方で漏れ検出非実モードとされた場合、それを他方に通知し、他方においても漏れ検出非実行モードとするようにしてもよい。また、一方でフェールセーフモードとされた場合、それを他方に通知し、他方においてもフェールセーフモードとするようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、アノードガス貯蔵部200A,200Bは、それぞれ、複数(本例では、5つ,図1参照)のガスタンク210A,210Bを有する構成を例に示しているが、これに限定されるものではなく、それぞれ、1つ以上のガスタンク210A,210Bを有する構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、燃料電池サブシステム10A,10Bに、それぞれ、アノードガス貯蔵部200A,200Bを有する構成を例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、第1アノードガス貯蔵部200Aと第2アノードガス貯蔵部200Bの一方を省略し、他方を燃料電池サブシステム10A,10Bで共通に使用する構成としてもよい。
(4)上記実施形態において、漏れ検出非実行モードとされた後、水素ガスの温度上昇による圧力の回復や、燃料電池の出力電流の停止(アクセルオフ等)等に伴い、水素ガスの高圧圧力が上昇し、第1閾値Pt1よりも高い閾値まで上昇した際に、漏れ検出非実行モードを解除するようにしてもよい。
また、フェールセーフモードとされた後、水素ガスの温度上昇による圧力の回復や、燃料電池の出力電流の停止(アクセルオフ等)等に伴い、水素ガスの高圧圧力が上昇し、第2閾値Pt2よりも高い閾値まで上昇した際に、フェールセーフモードを解除するようにしてもよい。そして、さらに、第1閾値Pt1よりも高い閾値まで上昇した際に、漏れ検出非実行モードを解除するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、第1燃料電池サブシステム10Aの充填ガス管路270Aと、第2燃料電池サブシステム10Bの充填ガス管路270Bとを接続して、1つのレセプタクル280を共通化した構成を例に説明しているが、それぞれにレセプタクル280を設ける構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、2つの燃料電池サブシステム10A,10Bを備える構成を例に説明したが、これに限定されるものではなく、3つ以上の燃料電池サブシステムを備える構成であってもよい。
(7)上記実施形態では、2つの燃料電池サブシステム10A,10BのそれぞれのECU600A,600Bで圧力監視制御を実行して、それぞれのアノードガス供給管路310A,310Bにおける高圧圧力を監視する場合を例に説明したが、いずれか一方のECUで、両方のアノードガス供給管路310A,310Bにおける高圧圧力を監視するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、高圧圧力が第1閾値以下となって、レギュレータに逆向きの圧力が加わる可能性がある場合に、水素ガスの漏れ検出を実行しない点を特徴とする場合について説明した。これに対して、高圧圧力が予め定めた閾値以下となるか否かを監視することは、以下のように、他の制御に応用することも可能である。例えば、高圧圧力が予め定めた閾値以下となるかを監視することで、レギュレータに逆向きの圧力が加わる前に、ユーザに燃料(水素ガス)不足を通知するとともに、燃料電池システムの動作の停止や出力制限を行うこととすることが可能である。
また、上記のように、燃料電池システムの動作停止や出力制限を行った後、水素ガスの温度上昇による圧力の回復や、燃料電池の出力電流の停止(アクセルオフ等)等に伴い、水素ガスの高圧圧力が上昇した際は、あらかじめ定めた閾値よりも高い閾値まで上昇した際に、燃料電池システムの動作停止や出力制限を解除するようにしてもよい。
(9)なお、あらかじめ定めた閾値(実施形態の第1閾値や第2閾値も含む)は、燃料電池が出力する電流の低下に応じて低くさせるようにしてもよい。これは、燃料電池の発電による電流が低下するときは、高圧センサが検出する高圧圧力が流路の圧損等で見かけ上低下するためである。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム
10A,10B…燃料電池サブシステム
100A,100B…燃料電池
200A,200B…アノードガス貯蔵部
210A,210B…ガスタンク
220A,220B…バルブユニット
222A,222B…シャット弁
226A,226B…逆止弁
230A,230B…供給側タンク管路
240A,240B…供給側マニホールド
242A,242B…高圧センサ
250A,250B…充填側タンク管路
260A,260B…充填側マニホールド
262A,262B…充填圧力センサ
270A,270B…充填ガス管路
280…レセプタクル
300A,300B…アノードガス給排系
310A,310B…アノードガス供給管路
312…連通管路
320A,320B…レギュレータ
330A,330B…中圧センサ
340A,340B…インジェクタ
350A,350B…低圧センサ
360A,360B…アノードガス循環管路
370A,370B…気液分離器
375A,375B…排気排水弁
380A,380B…循環ポンプ
390A,390B…排気排水管路
400A,400B…カソードガス給排系
410A,410B…カソードガス供給管路
420A,420B…カソードガス排出管路
430A,430B…バイパス管路
440A,440B…エアコンプレッサ
450A,450B…分流弁
460A,460B…調圧弁
470A,470B…マフラー
500A,500B…冷却系
510A,510B…ラジエータ
520A,520B…冷媒供給管路
530A,530B…冷媒排出管路
540A,540B…バイパス管路
550A,550B…冷媒ポンプ
560A,560B…三方弁
600A,600B…電子制御ユニット(ECU)
Gn…ガス充填ノズル
Pt1…第1閾値
Pt2…第2閾値
PhA,PhB…高圧圧力
PmA,PmB…中圧圧力
PlA,PlB…低圧圧力

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    1以上の水素タンクと、
    前記水素タンクに設けられるシャット弁と、
    前記シャット弁に接続される供給配管路と、
    前記供給配管路に対して並列に接続される複数の燃料電池と、
    前記シャット弁とそれぞれの前記燃料電池との間に並列に設けられる複数の調圧弁と、
    前記シャット弁と前記複数の調圧弁との間の圧力を検出する圧力センサと、
    前記シャット弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記圧力センサで検出される圧力が予め定めた圧力を超える場合には、前記シャット弁の水素漏れの検出を行うタイミングにおいて、前記シャット弁の水素漏れの検出を実行させ、
    前記圧力センサで検出される圧力が前記予め定めた圧力以下となる場合には、前記シャット弁の水素漏れの検出を行うタイミングであっても、前記シャット弁の水素漏れの検出を実行させず、
    前記予め定めた圧力は、前記シャット弁の水素漏れの検出のために、前記シャット弁と前記複数の調圧弁との間の圧力を予め定めた量以上に低下させた場合に、低下させた前記シャット弁と前記複数の調圧弁との間の圧力が、前記複数の調圧弁のうちの少なくとも一つの調圧弁の下流側の圧力以下となることが推定される圧力である、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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