JP2019143670A - 角度調整具 - Google Patents

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山下 直伸
Naonobu Yamashita
直伸 山下
松尾 俊彦
Toshihiko Matsuo
俊彦 松尾
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Abstract

【課題】本発明は、揺動回転する二つの部材を所望の角度に容易にロックし、ロック解除をし得る角度調整具を提供する。【解決手段】本角度調整具は、円筒部と円錐台形部とに凹凸条を設けた係止体を往復動させることで二つ部材の枢結箇所に設けた凸凹溝に嵌合・離間させることでロック及びロック解除可能とし、これを各部材を単に一軸心方向に重ね合わるだけ達成する。また、本角度調整具におけるロック解除方法は二種類あり、一つのレバー部材の押し込んだ状態ではロックが解除され、引き上げるとロック解除状態をそのまま保持する。【選択図】図2

Description

本発明は、種々の枢結回転する二つの部材の枢結箇所に使用する冶具として、一つの操作部材で、二つの部材を所望の角度に容易にロックし二種類のロック解除をし得る小型かつ高耐久の角度調整具に関する。
従来、枢結回転する二つの部材の揺動のロック及びロック解除を行う角度調整具では、作用する外力が大きい場合には容積が大きくなること(特許文献1参照)、角度調整操作が複雑で操作性に劣ること、使用可能揺動角度が狭小であること、操作時に騒音を発生すること、等の欠点があった。
また、本発明者が既に提案した浮動くさびを用いる角度調整具(特許文献2参照)ではコンパクトでありながら強度も大きく従来品の問題を大きく改善しているが、この角度調整具においても、いまだ角度調整操作が複雑であること、使用可能揺動角度が狭小であること、操作時に騒音を発生すること等の欠点が、残されていた。
上記問題を解決するために本発明者は、一軸心方向に係止体を往復動させるという簡単かつ小さな力の操作だけでコンパクトで強力な固定力を発生させ、角度調整可能な揺動角度が大きく角度変更時に騒音を生じない角度調整具を提供した(特許文献3)。
しかしながら、特許文献3の角度調整具では部品点数、組立のし易さ、各部材への外力が作用するバランス等、小型化しつつも大量生産の対応し得る改善点が残されていた。また、特許文献3の角度調整具では角度変更時の揺動やロック及びロック解除の操作が煩雑であること等、ユーザの使いやすさに対する改善点も残されていた。
実公昭59−20118号公報 特許第3766669号公報 特許第6229182号公報
上記課題を解決すべく本発明は創作されたものであり、上述した係止体を往復動させて二つの部材の角度を任意に調整可能な角度調整具を改良したものであり、簡単な組立工程かつ小さな力で二つの部材の揺動をロックし及び二種類のロック解除をすることができ、さらに力の作用力バランスが良好で耐久性の強い角度調整具を提供することを目的とする。
本発明の角度調整具は、
互いに枢結して一軸心周りに揺動する第一部材(121)と第二部材(122)とを所望の揺動角度にロック及びロック解除する角度調整具(120)であって、
前記第一部材と前記第二部材とは互いの枢結位置で一軸心(L0)方向に重ねられ、それぞれ枢結位置に互いに覗く一軸心方向の貫通孔(121a、129a)を有し、
さらに、一軸心方向に沿って前記第一部材の貫通孔に嵌め込まれて該第一部材と回転方向に固定される第一環状部材(169)と
一軸心方向に沿って前記第二部材の貫通孔に嵌め込まれて該第二部材と回転方向に固定される第二環状部材(128)と、
前記第一環状部材と前記第二環状部材との内部を一軸心方向に沿って往復移動し、前記第一環状部材から前記第二環状部材に向かって順に同径の筒状部(182)と該筒状部から縮径する円錐台形部(181)とで構成される係止体(175)と、を備えており、
該筒状部分及び円錐台形部分の外周にはアキシャル方向に沿った凹凸条(171,172)が設けられ、前記第一環状部材の内周には前記係止体の筒状部の凹凸条(172)と噛み合うアキシャル方向に沿った第一凸凹溝(191)が設けられ、前記第二環状部材の内周には前記係止体の円錐台形部の凹凸条(172)と噛み合うアキシャル方向に沿って縮径する第二凸凹溝(128b)が設けられ、
前記係止体の筒状部の凹凸条は前記係止体の往復動の間、前記第一環状部材の第一凸凹溝に噛み合っており、
前記係止体の円錐台形部は、前記第二環状部分に向かって往移動させるにつれて前記第二環状部材の第二凸凹溝に噛み合うことで前記第一部材と第二部材とをロックし、前記第一環状部分に向かって復移動させるにつれて前記第二環状部材の第二凸凹溝から離間することで前記第一部材と第二部材とのロックを解除して互いに揺動する。
本発明によれば、係止体、第一環状部材、第一部材、第二部材、第二環状部材という少ない部品を重ね合わせるという簡単な組立工程により係止体を用いて第一部材と第二部材とを任意角度に揺動及びロックすることができる。特に本角度調整具では、係止体の筒状部及び円錐台形部それぞれの凹凸条を噛合わせる凸凹溝をそれぞれの第一環状部材と第二環状部材とに別けて設け、第一環状部材と第二環状部材とを別部材の第一部材と第二部材とに固定しているために、係止体の噛み合い・離間時に作用する外力を第一部材と第二部材とにバランスよく分散し得るため耐久性を強くすることができる。
また、本角度調整具は、それぞれ一軸心方向に貫通する開口を有し、前記係止体と前記第一環状部材と前記第二環状部材とを一軸心方向両側から挟み込んで収容する前記第一環状部材側の第一ケース部材(133)及び前記第二環状部材側の第二ケース部材(134)と、
軸部(153)が順に前記第二ケース部材の開口(134a)、前記第二環状部材、前記係止体及び前記第一ケース部材の開口(133a)の内部に通してツバ部(152)を第二ケース部材側に設け、一軸心方向に往復動する鋲部材(151)と、
軸部を引張り及び押し込むことで鋲部材を一軸心方向に往復動させる操作手段(192)をと、
前記第二環状部材と前記ツバ部との間に介挿してツバ部に往移動方向の力を付与する弾性部材(117)と、を備え、
前記係止体の貫通孔は、復移動側に内径の小さい小径部(176a)と内径の大きい大径部(176b)とで形成され、
前記鋲部材の軸部は、先端部(153a)と前記係止体の小径部より大径の根元部(153b)とで形成され、該先端部は、ラジアル方向の力により径が拡縮し、前記係止体の小径部(176a)を通って大径部(176b)に突出すると拡大して小径部より径が大きくなり、先端部が突出した状態で前記操作手段により鋲部材を往移動させると拡大した先端部が係止体に当接して係止体を往移動させ、前記操作手段により鋲部材を復移動させると大径の根元部が係止体に当接して係止体を復移動させる、ことが好ましい。
本角度調整具の構成によれば、一部材の鋲部材を係止体の貫通孔に挿入した状態で一軸心方向に復往動させることでこれに追従させて係止体を往復動させることができる。したがって、ロック及びロック解除をすべて一軸心方向の力を作用させるだけで達成でき、組立工程が簡単で係止体を操作する作用力を小さくすることができる。したがって、作用部材となる鋲部材に強度の弱い樹脂等の素材を採用することもでき、その軸部を径方向に拡大・縮減し得る柔らかい材質を採用しても良い。その結果、先端を拡縮可能にし、根元を大径とすると一部材だけで係止体の往復動を操作することができ、本角度調整具の部品点数を少なくすることができる。
また、本角度調整具は、前記鋲部材に固定されて先端が前記第一ケース部材より外部に突出する棒状部材(118)を備え、
前記操作手段は、前記棒状部材の先端との枢結点(192b)を有し一軸心に対して垂直方向両側に延び、前記第一ケース部材に並列して前記枢結点に対して両端が揺動する一部材であって、該揺動すると枢結点よりオフセットされ枢結点に対して両側に第一ケース部材と接触する2つの接触点(192c、192d)を有し、
前記操作手段の一端は、前記接触点のうち一方よりも前記垂直方向外側に延びる自由端のレバー部材(192a)を形成し、該レバー部材を前記第一ケース部材側に揺動させると前記接触点のうち一方(192c)を支点として枢結点を前記第一ケース部材から離間させ、前記レバー部材を前記第一ケース部材から離間するように揺動させると前記接触点のうち他方(192d)を支点として枢軸点を前記第一ケース部材から離間させ、所定の限界揺動角度で固定される、ことが好ましい。
本角度調整具の操作手段によれば、一つの部材を揺動させるだけで二種類操作のロック及びロックの解除を行うことができ、ユーザの使用性が大幅に向上する。まず第一の操作では、ユーザが操作部材のレバー部材を第一ケース部材側に倒しながら(押し込みながら)ロック状態を解除し角度調整しながら所望の角度になるとレバー部材を離すだけでロックをすることができる。この操作の場合、第二部材(又は第一部材)を把持したままでその親指等を使ってレバー部材を押し込み・親指等を解放するだけで親指等の位置が力点、一方の接触点が支点、枢結点が作用点の順番の「てこ」となり、枢結点が持ち上げ及び押し込まれて係止体を復往移動してロック解除及びロックを行うことができる。従って、従来品に比べて操作性が向上している。
さらに、第二の操作では、レバー部材を第一ケース部材から持ち上げるとロックを解除し、レバー部材を持ち上げる限界点でレバー部材が固定され手を離してもロック解除状態を保持することができる。詳細には、レバー部材を持ち上げるときには手の位置が力点、他方の枢結点が作用点、他方の接触点が力点の順番の「てこ」となり、枢結点及び係止体を復往移動させロック解除状態の保持及びロックすることができる。この操作では、レバー部材から手を離した後もレバー部材を持ちあげた状態を維持できるためロック解除の自己保持を行うことができ、角度調整時に両手ともに第一部材及び第二部材を把持することができ、操作性が大幅に向上する。
なお、レバー部材を持ち上げる限界点での固定はレバー部材の端部を第一ケース部材面に当接させレバー部材を起立させることでなされる場合も考えられる。
本発明に係る角度調整具によれば、係止体を往復動させて二つの部材の角度を任意に調整可能な角度調整具をさらに小型し、少ない部品点数でありながら単に一軸心方向に重ね合わせるだけという簡単に工程で組み立てることができる。また、本角度調整具は、ロック時に作用する力がバランス良く分散される構成が提供される。
さらに、本角度調整具は一つのレバー部材を押し込んで角度調整部材(第一部材又は第二部材)を把持した状態で角度調整し所望の角度で押し込みをやめるとロックに戻す態様と、レバー部材を引き上げることでロック解除状態に固定し、その状態で角度調整を行い所望角度でレバー部材の引き上げを解除しロックに戻す態様との2種類の角度調整方法を選択することができる。
本発明の角度調整具の一例の斜視図が示されている。 図1の角度調整具の分解斜視図が示されている。 図1のラインA−Aに沿った断面図を示しており、(a)はロックされた状態、(b)は角度調整できるようロックが解除された状態、(c)は角度調整できるようロックが解除されロック解除を自己保持できる状態を示している。
以下、本発明の角度調整具120について図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1には、本角度調整具120の斜視図が示されている。本角度調整具120はユーザが2部材を任意角度でロックし、ロック解除して他の任意角度に調節しロックすることを所望する関節箇所に使用する冶具として用いられるものであり、例えばイス等の家具のアームや角度調節自在な照明スタンド等の日用品のみならず工場内の部品ラックの骨組みの結合部分等、多種の関節の結合部分に活用されるものである。
また、図2には図1の本角度調整具120の分解斜視図が示されている。さらに図3は図1のラインA−Aに沿った断面図を示しており、(a)はロックされた状態、(b)は角度調整できるようロックが解除された状態、(c)は角度調整できるようロックが解除されロック解除を自己保持できる状態を示している。なお、本明細書で「往復動」とは一軸心L0方向の移動、「往移動」は図2の左斜め上から右斜め下方向、図3の左方から右方、「復移動」は図2の右斜め下から左斜め上方向、図3の右方から左方を意味する。
図1〜図3に示されているとおり、角度調整具120は、次の各部から構成されている。係止体175は、往移動方向に径が縮減しアキシャル方向に沿った凹凸条171を有する円錐台形部181と、径が略同一でアキシャル方向に沿ったストレート状の凹凸条172を有する円筒部182とを、有する。また、係止体175は、一軸心L0方向の貫通孔176を有している。
また、第一部材121と第二部材122とは、それぞれ本角度調整具120で角度調節を所望する二部材に連結する部材であり、代表的には板状のアーム部材で形成される。なお、第一部材121は、後述する各部材の一軸心L0方向の重ね合わせ箇所が薄肉であれば角度調整を所望する部材に対応する他の形状でも良い。また、第二部材122は、主部材129と補助部材150と板状部材124とで構成される。板状部材124は、その上端を一軸心Lo方向(厚み方向)右側の主部材129と左側の補助部材150との下方で挟んで重ねられており、主部材129、板状部材124及び補助部材150それぞれを互いに覗く位置に貫通孔129c、124a、150bをリベット119で結合している。詳細には後述するが、このとき第一部材121と補助部材150との間に第一環状部材169が介挿される。
また、第二部材の主部材129は、その貫通孔129aの内周壁に溝部129bが設けられ、この溝部129bが第二環状部材128の外周に設けられた溝部128aと噛み合って回転方向に固定される。なお、第二環状部材128の右端はツバ部128cになっており、このツバ部128cが主部材129の右側に当接することで一軸心L0方向復移動に対するストッパの役割を有する。また、第二環状部材128は一軸心L0に沿った貫通孔167が設けられ、その内壁に係止体175の円錐台形部181の凹凸条171と噛み合う軸方向にストレート状の第二凸凹溝128bが形成されている。
また、第一部材121はその貫通孔121aの内周壁に第二凸凹溝121bが設けられる。また、第一環状部材169は左側から外周に溝を有する溝部169bと外周が滑面である筒状部169aとで一体に形成されている。第一環状部材169の溝部169bと第一部材121の貫通孔121aの内周壁の溝部121bとが噛み合って第一環状部材169と第一部材121とが回転方向に固定される。
また、第一環状部材169は、貫通孔166を有し、その内周壁には係止体175の円筒部182の凹凸条172と噛み合う軸方向にストレート状の第一凸凹溝191が形成されている。第一環状部材169と第二環状部材167とは互いに対抗して当接し、それぞれの第一凸凹溝191と第二凸凹溝128bとは連続して係止体175の往復動に従って係止体175の凹凸条182,凹凸条181と噛み合い又は離間する。また、第一環状部材169の左側からは、補助部材150の貫通孔150aが筒状部169aの外周が嵌め込まれ、両者は滑面で接するため第一環状部材169と補助部材150とは互いに一軸心L0周りに回転する。
また、上述したように一軸心L0方向に重ねて組み合わされた補助部材150、係止体175、第一環状部材169、第一部材121、第二部材129、第二環状部材128の外側から第一ケース部材133、第二ケース部材134で挟み込んで互いに結合し、一体のケース部材を形成する。
鋲部材152は、復移動側から軸部153と大径円盤上のツバ部152とで構成されている。第二ケース部材134には一軸心L0方向に貫通する開口134aが設けられ、この開口134aを通して第二環状部材128の貫通孔167に挿入される。このとき第二環状部材128の座グリ部128dとツバ部152との間にバネ117が介挿されて鋲部材151の往移動側に弾性力が作用する。なお、ツバ部154は第二ケース部材134の開口134aから突出しない方が好ましい。
鋲部材151には一軸心L0方向に亘る貫通孔154を有し、この貫通孔154内に棒状部材118が挿入・固定されて棒状部材118の往復動に鋲部材151を追従させる。鋲部材151に挿入・固定された棒状部材118の復移動側の先端は、第一ケース部材133の開口133aを通過して外側に突出する。棒状部材118の先端には横方向のピン孔118aが設けられる。
第一ケース部材133の外側には、一軸心L0に対して垂直方向(上下方向)に延びる操作手段192が配設され、棒状部材118のピン孔118aと覗く位置にピン孔192bを設けられる。ピン孔118a及びピン孔192aにはピン193が挿入され、ピン孔118a及びピン孔192aの位置を枢結点として操作手段192が回転する。操作手段192は枢結点192aより下方側が上方側より延びてユーザが操作し得るレバー部材192aを有している。
次に図3の断面図を参照して本角度調整具120におけるロック及びロック解除を説明する。
図3(a)は、第一部材121と第二部材124とがロックされた状態を示しており、係止体175は往移動側に進行して第一環状部材169と第二環状部材128とに噛み合って両者169,128にロックされている。また、鋲部材151は、上述したように軸部153を係止体175の貫通孔176に内接しながら挿入される。係止体175の貫通孔176は復動側に向かって順に内径が小さい小径部176aと途中で階段的に径が拡大する大径部176bを有しており、軸部153の先端部153aが小径部176aを通って大径部176b内に突出すると拡径し、拡径した先端部153aが大径部176aの左方入口がストッパとなってその往移動を規制する。したがって、係止体175、鋲部材151及び棒状部材118は、互いに一体となって往移動を追従する。
また、鋲部材151の(軸部153の)根元部153bは、先端部153a及び係止体175の小径部176aよりも大径の略円筒部であり、係止体175の小径部176aの右方入口が鋲部材151が復移動するときのストッパとして機能する。したがって、係止体175、鋲部材151及び棒状部材118は、互いに一体となって復移動を追従する。
図3(b)は、第一の操作で第一部材121と第二部材122の板状部材124とのロックが解除された状態を示しており、ユーザが板状部材124を把持した状態でその手の親指等で操作手段192のレバー部材192aを第一ケース部材133側に倒し(押し込み)、これにより係止体175が復移動側に進行して第一環状部材169と第二環状部材128とを離間して両者169,128のロックを解除している。
レバー部材192aの第一ケース部材133側は、枢結点192bより第一ケース部材133側にオフセットし下方の位置で外側に曲がって厚みが薄くなり、変曲点192cが第一ケース部材133の表面に接触する第一接触点192cとなる。レバー部材192aを押し込み押し込んだ状態を維持すると、第一接触点192cが第一ケース部材133に接触し、レバー部材192aが力点、第一接触点192cが支点、枢結点192bが作用点となる「てこ」を形成し、枢結点192bを持ち上げ、棒状部材118、鋲部材151を介して係止体175を復移動させる。その結果、ロックを解除する。
図3(c)は、第二の操作として第一部材121と第二部材122の板状部材124とのロックを解除し、外力なくてもロックの解除状態を保持し得る様子を示しており、ユーザが操作手段192のレバー部材192aを第一ケース部材133から離間するように持ち上げ、これにより係止体175を往移動側に進行させて第一環状部材169と第二環状部材128とのロックを解除する。
操作手段192のレバー部材192aと反対側(上側)の端部192dも枢結点192bより第一ケース部材133側にオフセットしているが枢結点192bまでの距離は小さい。また、端部192dは略直角に曲がっており、端面192eを形成する。レバー部材192を持ち上げると端部192dが第一ケース部材133と接触する第二接触点192dとなり、レバー部材192aが力点、枢結点192bが作用点、第二接触点192dが支点となる「てこ」を形成する。このとき支点となる第二接触点192dは、枢結点192b側(下側)に第一ケース部材133上を滑り、回転するにつれて枢結点192bから第二接触点192dまでの回転半径を第一ケース部材133までの距離が受け止められなくなり、レバー部材192の揺動の限界点となる。限界点に到達すると第二ケース部材133と第二接触点192dとの摩擦力により操作手段192は固定される(図3(c)参照)。その結果、棒状部材118、鋲部材151を介して係止体175を復移動させたロック解除状態をそのまま保持することとなる。
以上、本発明の角度調整具についての実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく特許請求の範囲および明細書等に記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。
117 弾性手段(バネ)
118 棒状部材
118a ピン孔
119 リベット
120 角度調整具
121 第一部材
121a 貫通孔
121b 凸凹溝
122 第二部材
124 板状部材
124a 貫通孔
128 第二環状部材
128a 溝部
128b 第二凸凹溝
128c ツバ部
128d 座グリ部
129 主部材
129a 貫通孔
129b 溝部
129c 貫通孔
133 第一ケース部材
1133a 開口
134 第二ケース部材
134a 開口
150 補助部材材
150a 貫通孔
150b 貫通孔
151 鋲部材
152 ツバ部
153 軸部
153a 先端部
153b 根元部
154 貫通孔
166 貫通孔
167 貫通孔
169 第一環状部材
169a 筒状部
169b 溝部
171 凹凸条
172 凹凸条
175 係止体
176 貫通孔
176a 小径部
176b 大径部
181 円錐台形部
182 円筒部
191 第一凸凹溝
192 操作手段
192a レバー部材
192b ピン孔(枢結点)
192c 接触点(第一接触点)
192d 接触点(第二接触点)、端部
192e 端面
193 ピン
L0 一軸心

Claims (3)

  1. 互いに枢結して一軸心周りに揺動する第一部材と第二部材とを所望の揺動角度にロック及びロック解除する角度調整具であって、
    前記第一部材と前記第二部材とは互いの枢結位置で一軸心方向に重ねられ、それぞれ枢結位置に互いに覗く一軸心方向の貫通孔を有し、
    さらに、一軸心方向に沿って前記第一部材の貫通孔に嵌め込まれて該第一部材と回転方向に固定される第一環状部材と
    一軸心方向に沿って前記第二部材の貫通孔に嵌め込まれて該第二部材と回転方向に固定される第二環状部材と、
    前記第一環状部材と前記第二環状部材との内部を一軸心方向に沿って往復移動し、前記第一環状部材から前記第二環状部材に向かって順に同径の筒状部と該筒状部から縮径する円錐台形部とで構成される係止体と、を備えており、
    該筒状部分及び円錐台形部分の外周にはアキシャル方向に沿った凹凸条が設けられ、前記第一環状部材の内周には前記係止体の筒状部の凹凸条と噛み合うアキシャル方向に沿った第一凸凹溝が設けられ、前記第二環状部材の内周には前記係止体の円錐台形部の凹凸条と噛み合うアキシャル方向に沿って縮径する第二凸凹溝が設けられ、
    前記係止体の筒状部の凹凸条は前記係止体の往復動の間、前記第一環状部材の第一凸凹溝に噛み合っており、
    前記係止体の円錐台形部は、前記第二環状部分に向かって往移動させるにつれて前記第二環状部材の第二凸凹溝に噛み合うことで前記第一部材と第二部材とをロックし、前記第一環状部分に向かって復移動させるにつれて前記第二環状部材の第二凸凹溝から離間することで前記第一部材と第二部材とのロックを解除して互いに揺動する、ことを特徴とする角度調整具。
  2. それぞれ一軸心方向に貫通する開口を有し、前記係止体と前記第一環状部材と前記第二環状部材とを一軸心方向両側から挟み込んで収容する前記第一環状部材側の第一ケース部材及び前記第二環状部材側の第二ケース部材と、
    軸部が順に前記第二ケース部材の開口、前記第二環状部材、前記係止体及び前記第一ケース部材の開口の内部に通してツバ部を第二ケース部材側に設け、一軸心方向に往復動する鋲部材と、
    軸部を引張り及び押し込むことで鋲部材を一軸心方向に往復動させる操作手段をと、
    前記第二環状部材と前記ツバ部との間に介挿してツバ部に往移動方向の力を付与する弾性部材と、を備え、
    前記係止体の貫通孔は、復移動側に内径の小さい小径部と内径の大きい大径部とで形成され、
    前記鋲部材の軸部は、先端部と前記係止体の小径部より大径の根元部とで形成され、該先端部は、ラジアル方向の力により径が拡縮し、前記係止体の貫通孔を通って大径部に突出すると拡大して小径部より径が大きくなり、先端部が突出した状態で前記操作手段により鋲部材を往移動させると拡大した先端が係止体に当接して係止体を往移動させ、前記操作手段により鋲部材を復移動させると大径の根元部が係止体に当接して係止体を復移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の角度調整具。
  3. 前記鋲部材に固定されて先端が前記第一ケース部材より外部に突出する棒状部材を備え、
    前記操作手段は、前記棒状部材の先端との枢結点を有し一軸心に対して垂直方向両側に延び、前記第一ケース部材に並列して前記枢結点に対して両端が揺動する一部材であって、該揺動すると枢結点よりオフセットされ枢結点に対して両側に第一ケース部材と接触しながら前記垂直方向に滑る2つの接触点を有し、
    前記操作手段の一端は、前記接触点のうち一方よりも前記垂直方向外側に延びる自由端のレバー部材を形成し、該レバー部材を前記第一ケース部材側に揺動させると前記接触点のうち一方を支点として枢軸点を前記第一ケース部材から離間させ、前記レバー部材を前記第一ケース部材から離間するように揺動させると前記接触点のうち他方を支点として枢軸点を前記第一ケース部材から離間させ、所定の限界揺動角度で固定される、とを特徴とする請求項1又は2に記載の角度調整具。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
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