JP2019141758A - 複合体及び複合体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属粒子が有する触媒作用等の機能を有効に発現させることができる金属粒子/MOF/担体の複合体、及び金属粒子/MOF/担体の複合体の製造方法を提供する。【解決手段】多孔質金属有機複合体、多孔質金属有機複合体の骨格を形成する金属以外の金属粒子(M)及び多孔質金属有機複合体以外の担体(X)が複合化されている複合体及び複合体の製造方法である。【選択図】なし

Description

本開示は、複合体及び複合体の製造方法に関する。
金属粒子は、一般的に素材として用いられるバルク金属には見られない特徴的な磁性、電気特性、触媒性能等の多様な機能を有し、機能性材料として広く用いられている。中でも特に化学品製造用の触媒としては必要不可欠な材料として、多くのプロセスで用いられている。
金属粒子を触媒として用いた反応の例としては、特に石油化学や有機合成化学において工業的に幅広く使われている水素添加反応等が挙げられ、貴金属類等の金属粒子を担体に担持した触媒が好適に用いられている。水素添加反応の例としては具体的には、食用油脂やニトリルゴムの水素添加による改質、ナフサクラッカーからの副生物として生成するプロパジエンやメチルアセチレンの水素添加によるプロピレンへ転化、芳香族ポリカルボン酸の核水添によるシクロヘキサンポリカルボン酸製造、アセトンの水素添加によるイソプロピルアルコール製造、燃料油の水素添加による脱硫等が挙げられる。
一般に、金属粒子は凝集し易い性質を有するため、粒子として有する特性を活用するためには凝集による機能低下を防ぐために基板や担体上に分散及び固定化して用いられる。
しかしながら、金属粒子の機能を有効に発現させるためには単に固定化するだけではなく、周辺の環境も最適に制御する必要がある。例えば、金属粒子を担体に固定化した触媒の場合には、反応物や生成物を十分に拡散させるための流路となる担体の細孔構造も重要となる。加えて担体には、対象としない基質が金属粒子に近付けないようにサイズが制御された細孔や、長期間使用できるような化学的な安定性等も求められる。
上記の理由から、触媒用途では、金属粒子の担体として具体的に、シリカ、アルミナ、ゼオライト、金属酸化物、鉱物、活性炭などの多孔質材料が用いられており、これらの担体を用途に合わせて用いることによって金属粒子の性能を向上させている。
金属粒子用の担体に適した物質として、多様な構造を実現可能な多孔質物質であるMOF(Metal Organic Framework:多孔質金属有機複合体)が注目を集めている。MOFの特徴としては、一般的な担体と比べて高比表面積であることや、細孔径制御が可能であること、さらには原料の金属イオンと配位子の組み合わせにより基質との親和性制御が可能な点などが挙げられる。例えば、特許文献1〜特許文献4において、上記のMOFの特徴を利用した、金属粒子の担体としての利用が検討されている。
また、特許文献5及び6には、金属粒子の前駆体をMOFに予め担持させ、MOF内部で金属粒子を析出させることによって、主にMOFの細孔内に金属粒子を存在させることができるような金属粒子担持MOFの製造方法が開示されている。
特許文献7及び8には、MOFに担持された金属粒子の移動を抑制できる技術として、金属粒子をMOFで包埋させた複合体が開示されている。
国際公開第2015−170688号 特開2014−100655号公報 特開2013−144284号公報 特許第5774180号公報 国際公開第2014−046107号 国際公開第2014−083772号 国際公開第2013−021944号 特許第5946456号公報
上記のように、担体としての多孔質材料は広く用いられるに至っているが、一方で、金属粒子の凝集抑制や、MOFの細孔外に担持された金属粒子による非選択的な副反応の進行抑制といった点では必ずしも十分とは言えず、改善が望まれている。
このような問題に対し、上記特許文献1〜4に係る発明では、上記MOFを担体として用いているが、一般的な多孔質担体と同様に、金属粒子/MOF複合体でも金属粒子の凝集やMOFの細孔外に担持された金属粒子の存在は必ずしも十分に排除できていない。
また、上記特許文献5及び6に係る発明において、開示されている材料に含まれる金属粒子には移動の自由度があり、触媒反応等に用いる際に起こるMOF内部での金属粒子の凝集については改善が期待できない。
上記特許文献7及び8に係る複合体は、金属粒子の溶液中でMOFを調製して得ているため、金属粒子はMOF内部で偏在していると考えられ、凝集を十分に抑制することは困難であると考えられる。
以上のように、金属粒子を担持したMOFについて、金属粒子の凝集を十分に抑制し、かつ、MOFの細孔外に存在する金属粒子を低減することができるような技術は未だ開示されていない。これらの状況に鑑み、金属粒子をMOF内部に含み、かつ、MOF内部での金属粒子の動きを物理的に拘束して凝集を抑制することで金属粒子が有する触媒作用等の機能を有効に発現させることができるような技術が期待されている。
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、金属粒子が有する触媒作用等の機能を有効に発現させることができる金属粒子/MOF/担体の複合体、及び金属粒子/MOF/担体の複合体の製造方法を提供することである。
前記課題を解決するための具体的手段は以下の態様を含む。
<1> 多孔質金属有機複合体(以下、MOFともいう。)、MOF骨格を形成する金属以外の金属の粒子(M)及びMOF以外の担体(X)が複合化されている複合体である。
<2> 前記金属の粒子(M)が多孔質金属有機複合体に含有されている<1>に記載の複合体である。
<3> 前記金属の粒子(M)の全質量に対して、30質量%以上の前記金属の粒子(M)がMOFの内部に含有されている<1>又は<2>に記載の複合体である。
<4> 前記金属の粒子(M)の全質量に対して、70質量%以上の前記金属の粒子(M)がMOFの内部に含有されている<1>〜<3>のいずれか1つに記載の複合体である。
<5> 前記MOFのサイズ(R)が1nm〜1μmの範囲にある<1>〜<4>のいずれか1つに記載の複合体である。
<6> 前記金属の粒子(M)の粒子径(r)が100nm以下である<1>〜<5>いずれか1つに記載の複合体である。
<7> 前記粒子径(r)が10nm以下である<6>に記載の複合体である。
<8> 前記MOFのサイズ(R)と前記金属の粒子(M)の粒子径(r)の比(R/r)が5以上である<1>〜<7>のいずれか1つに記載の複合体である。
<9> 前記金属の粒子(M)の含有量が、MOFの全質量に対し0.001質量%〜20質量%である<1>〜<8>いずれか1つに記載の複合体である。
<10> 前記金属の粒子(M)がCr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Ag、Re、Ir、Pt及びAuから選ばれる1種以上の金属の粒子である<1>〜<9>いずれか1つに記載の複合体である。
<11> 触媒として用いられる<1>〜<10>のいずれか1つに記載の複合体である。
<12> 金属の粒子(M)が表面に付着した、MOF以外の担体(X)をMOF調製液中に懸濁させる工程と、懸濁後の調製液中でMOFを析出させる工程と、を有する複合体の製造方法である。
本開示の一実施形態によれば、金属の粒子(M)(本明細書中、単に金属粒子ともいう。)が有する触媒作用等の機能を有効に発現させることができる金属粒子/MOF/担体の複合体、及び金属粒子/MOF/担体の複合体の製造方法を提供することができる。
金属粒子がMOFと複合化された状態の例を示す模式図である。 Pd/ZIF8/Alcの電子顕微鏡観察像及び模式図である。 Pd/ZIF8/Aliの電子顕微鏡観察像及び模式図である。 Pd/ZIF8kの電子顕微鏡観察像及び模式図である。 Pd/ZIF8k、Pd/ZIF8/Ali、Pd/ZIF8/Alh及びPd/ZIF8/AlgのX線回折測定結果を示すスペクトルである。
<複合体>
本開示の複合体は、多孔質金属有機複合体(MOF)、MOF骨格を形成する金属(本明細書中、中心金属ということもある。)以外の金属の粒子及びMOF以外の担体(X)が複合化されている(本明細書中、金属粒子/MOF/担体の複合体ともいう。)。
上記の通り、従来技術において、金属粒子の凝集による機能低下を防ぐために、シリカ、アルミナ、ゼオライト、金属酸化物、鉱物、活性炭などの担体上に金属粒子を分散及び固定化する技術が存在した。
また、上記担体と比較してより高比表面積であること、細孔径制御が可能であること、金属イオンと配位子の組み合わせにより基質との親和性制御が可能であること等のMOFの特徴を利用して、MOFを金属粒子の担体として利用する技術が存在した。
しかし、上記の従来技術では、MOFの外部に担持された金属粒子による非選択的な副反応の進行を抑制しきれていない。また、凝集性をもつ金属粒子を均一に分散させることができていない。その結果、MOFの分子ふるい機能を効果的に発現させることが困難となっている。
この問題に対し、本発明者らが鋭意検討した結果、MOFの外部に金属粒子が存在することを抑制し、かつ、MOFの内部での金属粒子の凝集を抑制するため、MOF以外の担体を用いる点に着目した。即ち、MOF以外の担体を用いることで、MOF以外の担体に金属粒子を担持させ、担体に担持させた金属粒子にMOFを複合化することで、MOFの外に金属粒子が存在することが抑制され、かつ、金属粒子の動きが物理的に拘束されるため、金属粒子の自由な移動が抑制されている。
これによって、金属粒子が有する触媒作用等の機能を有効に発現させることができる金属粒子/MOF/担体の複合体を提供することができる。
金属粒子/MOF/担体の複合体における金属粒子はどのような状態で含有されていてもよいが、MOFと複合化した状態、又はMOFの内部に含まれた状態で存在することが特に好ましい。
MOF以外の担体(X)、金属粒子及びMOFが複合化された状態は、MOF以外の担体(X)、金属粒子及びMOFが一つのまとまりとなった状態であり、かつ、金属粒子がMOFの内部に存在する状態、及び/又は、MOFの外表面に存在する状態が含まれる。
金属粒子がMOFの内部に含まれる状態、又はMOF外表面に存在する状態とは、例えば、図1に模式的に示した状態を示す。例えば、(1)金属粒子の全質量に対して70質量%以上がMOF内部に含有されており、MOF外表面に30質量%以下の金属粒子が付着している状態、(2)金属粒子の全質量に対して30質量%〜70質量%がMOF内部に含有されており、残りがMOF外表面に付着している状態、(3)金属粒子の全質量に対して70質量%以上がMOF外表面に付着し、MOF内部に30質量%以下の金属粒子が含有されている状態、等が挙げられる。中でも特に、(1)及び(2)の状態が好ましく、(1)の状態が最も好ましい。
また、金属粒子がMOFに包埋された状態であることも好ましい。
金属粒子がMOFに包理された状態とは、金属粒子がMOFの内部に存在し、かつMOFの細孔空間内部に独立して分布してはいない状態、つまり金属粒子が部分的に細孔の壁を排除して埋もれているような状態を示す。金属粒子がMOFの細孔空間内部に独立して分布している場合には、空間的に金属粒子の移動の自由度が大きいため、凝集を抑制することができない。MOFに包埋されることにより、MOF細孔を形成する骨格が移動を阻害するため、凝集を効果的に抑制することができる。
金属粒子/MOF/担体の複合体における金属粒子の粒子径(r)とMOFのサイズ(R)との関係については特に制限は無いが、MOFのサイズ(R)と金属粒子の粒子径(r)との比(R/r)として5以上であることが好ましく、5〜1000の範囲であることがより好ましく、10〜1000の範囲であることが最も好ましい。
本開示におけるMOFのサイズ(R)は、MOFの平均の二次粒子径を指す。二次粒子とは、単一の結晶核が成長した一次粒子が凝集した状態を指す。二次粒子径は、MOFの長径と短径の平均値として定義する。
MOFのサイズ(R)は、電子顕微鏡(例えば、日本電子株式会社製、JEM2200FS)によって測定される値である。即ち、電子顕微鏡の視野内から測定するMOF粒子を任意で10個選定し、それぞれの粒子径の平均値として算出する。
また、MOFのサイズ(R)の範囲とは、電子顕微鏡で測定した際に、視野内にある50%以上のMOFがそのサイズの範囲にあること意味する。
本開示における粒子径(r)は、平均の二次粒子径を指し、電子顕微鏡(例えば、日本電子株式会社製、JEM2200FS)によって測定される値である。即ち、電子顕微鏡の視野内から測定する金属粒子を任意で選定し、それぞれの粒子径の平均値として算出する。
また、粒子径(r)の範囲とは、電子顕微鏡(例えば、日本電子株式会社製、JEM2200FS)で測定した際に、視野内にある粒子の50%以上がその粒子径範囲にあること意味する。
金属粒子/MOF/担体の複合体におけるMOFのサイズ(R)と担体の粒子径(s)との関係についても特に制限は無いが、担体の粒子径(s)とMOFのサイズ(R)との比(s/R)として0.5〜10000の範囲であることが好ましく、1〜10000の範囲であることがより好ましく、1〜1000の範囲であることがさらに好ましく、1〜100の範囲であることが最も好ましい。
(多孔質金属有機複合体(MOF))
本開示における複合体はMOFを含有する。これにより、多様な分子ふるい機能を与えることができ、金属粒子と反応させたい目的の基質のみを反応させることができる。
MOFは、金属イオン及び配位子で構成され、内部に細孔を有する多孔質金属有機複合体である。MOFは、金属イオン及び配位子の種類を適切に選択することで基質親和性と細孔の大きさを調節することができる。上記細孔に金属粒子を配置させた場合には、金属粒子の周りにはMOFが存在し、特定の大きさでありかつ親和性が高い分子以外は金属粒子に近づくことができない。例えば、金属粒子が触媒として作用する場合には、金属粒子が触媒として作用する基質が特定の分子の大きさを超えているかまたは親和性が低い場合には、基質は金属粒子に近づくことができず、触媒反応は起こらない。
これによって、金属粒子による触媒反応を目的の基質にのみ起こすことができ、非選択的な副反応の発生を抑制できる。
本発明におけるMOFの構造については特に限定されないが、具体的にはCID−1、HKUST−1、IRMOF−1、IRMOF−3、MCM−41、MCM−48、Cr−MIL−101、Al−MIL−110、Al−MIL−110、MOF−5、MOF−69、MOF−74、MOF−177、MOF−508、MIL−47、MIL−53、MIL−88、MIL−96、MIL−101、SIM−1、UiO−66、UTSA−16、ZIF−7、ZIF−8、ZIF−22、ZIF−69、ZIF−90、などが挙げられ、中でもHKUST−1、MOF−5、MOF−74、ZIF−8が好ましく、ZIF−8が特に好ましい。
また、中心金属となる金属種および配位子の構造には特に限定は無く、MOF構造を形成することが可能な材料であればよい。
上記金属種としては、マグネシウム、カルシウム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウム、銅、亜鉛、カドミウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、クロム、マンガン、白金、ルテニウム、モリブデン、セリウム及びスカンジウム等のイオンが挙げられる。上記の中でも、マグネシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅及び亜鉛のイオンがより好ましい。
金属種は、単一の金属イオンを使用してもよく、2種以上の金属イオンを併用してもよい。
上記配位子の構造としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、フルオレン、インダン、インデン、ピレン、1,4−ジヒドロナフタレン、テトラリン、ビフェニレン、トリフェニレン、アセナフチレン、アセナフテンなどの芳香環に2個、3個又は4個のカルボキシル基が結合した化合物(前記配位子は、F,Cl、Br,Iなどのハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アセチルアミノ基などのアシルアミノ基、シアノ基、水酸基、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、メトキシ、エトキシなどの直鎖又は分岐を有する炭素数1〜4のアルコキシ基、メチル、エチル、プロピル、tert-ブチル、イソブチルなどの直鎖又は分岐を有する炭素数1〜4のアルキル基、SH、トリフルオロメチル基、スルホン酸基、カルバモイル基、メチルアミノなどのアルキルアミノ基、ジメチルアミノなどのジアルキルアミノ基などの置換基で1,2又は3置換されていてもよい)、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和2価カルボン酸、イミダゾール、ピラジン、4,4’−ビピリジル、ジアザピレン、などの2以上の環内窒素原子により配位可能な含窒素芳香族化合物(前記置換基により1、2または3置換されていてもよい。)などが挙げられる。
MOFの形態についても特に制限はないが、具体的には粒子や薄膜等が挙げられる。
MOFのサイズ(R)についても特に限定はされないが、1nm〜10μmの範囲であることが好ましく、1nm〜1μmの範囲であることがより好ましく、10nm〜1μmの範囲であることがさらに好ましく、100nm〜1μmの範囲であることが最も好ましい。
本開示におけるMOFのサイズ(R)の定義及び算出方法は上記の通りである。
金属粒子/MOF/担体の複合体におけるMOFの含有量についても特に制限はないが、担体100質量%に対しMOFが1質量%〜100質量%の範囲で含有することが好ましく、1質量%〜40質量%の範囲で含有することがさらに好ましく、1質量%〜20質量%の範囲で含有するが最も好ましい。
(MOF骨格を形成する金属以外の金属粒子)
本開示の複合体は、MOF骨格を形成する金属以外の構成要素として存在する金属粒子を含む。これによって、金属粒子/MOF/担体の複合体が触媒作用等の金属粒子の機能を発現することができる。
本発明における金属粒子は、MOF骨格を形成する金属以外の構成要素として存在するものであれば形態は限定されない。具体的な形態としては、球形に限らず粒子として存在しているもの、または粒子が連続的に配列し薄膜状となっているもの、などが挙げられる。中でも特に粒子として含有されることが好ましい。
金属粒子の構成元素については特に制限はないが、好ましい元素として周期律表6〜12族から選ばれる1種以上の元素が挙げられ、中でも、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Ag、Re、Ir、Pt、Auから選ばれる1種以上の元素であることが好ましく、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ag、Ir、Ptから選ばれる1種以上の元素であることがより好ましく、Ru、Rh、Pd、Ir、Ptから選ばれる1種以上の元素であることがさらに好ましく、Rh、Pd、Ptであることが特に好ましく、Pdであることが最も好ましい。
金属粒子の化学構造は特に限定されないが、具体的には、単体金属、合金、酸化物、硫化物、窒化物、炭化物、ホウ素化物、ハロゲン化物、水素化物、金属イオン等などが挙げられ、中でも、単体金属または合金であることが好ましく、単体金属であることが特に好ましい。
金属粒子の粒子径(r)の範囲については特に限定されないが、100nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましく、10nm以下であることがさらに好ましく、1nm〜10nmの範囲にあることが最も好ましい。
本開示における金属粒子の粒子径(r)の定義及び算出方法は上記の通りである。
(金属粒子/担体(金属粒子担持体)の製造方法)
本開示において金属粒子担持体の製造方法に特に制限はないが、例えば以下の製造方法によって金属粒子担持体を調製することができる。
担体に対して、市販の金属粒子の原料の溶液を、担体が均一な湿潤状態となるように滴下し、大気下で2時間風乾する。得られた固形物を乾燥することにより金属粒子担持体を調製する。
金属粒子の原料に特に制限はないが、例えば構成元素がPdの場合には、具体的には、酸化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、硝酸パラジウム(II)、テトラアンミンパラジウム(II)塩化物、テトラアンミンパラジウム(II)硝酸塩、テトラアンミンパラジウム(II)二塩化物等が挙げられる。他の構成元素の場合にも同様に、構成元素を含む酸化物、酢酸塩、塩化物、硝酸塩、錯体等が具体的に挙げられる。
金属粒子/MOF/担体の複合体における金属粒子の含有量について特に制限はないが、MOF100部に対し、0.001部〜50部の範囲であることが好ましく、0.001部〜20部の範囲であることがより好ましく、0.001部〜10部の範囲であることがさらに好ましく、0.1部〜10部の範囲であることが最も好ましい。
(担体(X))
本開示の複合体は、担体を含む。
本開示における担体は、多数の細孔を有するため、金属粒子を分散して担持することができる。また、担体は金属粒子の分散状態を保持したまま金属粒子/MOF/担体の複合体を形成させることにより、複合体内部での金属粒子の自由な移動を拘束し、金属粒子の凝集を抑制することができる。
本発明で用いる担体(X)は、触媒等で一般的に使用されるものであれば特に限定されない。例えば、ゼオライト、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウムや酸化チタン等の金属酸化物類、モンモリロナイト等の鉱物類、活性炭等が挙げられる。中でもMOFが付着し易い担体が特に好ましく、例えば、シリカ、アルミナ、ゼオライト等が挙げられ、中でもアルミナが好ましい。
担体は高比表面積であるものが好適に用いられる。具体的には10g/m以上であることが好ましく、100g/m以上であることがより好ましい。
(金属粒子/MOF/担体の複合体の製造方法)
金属粒子/MOF/担体の複合体を製造する方法について、所望の構造を形成することができれば特に制限はない。具体的には、(4)金属粒子の原料、別途調製したMOF、担体の混合液を調製し、担体上に金属粒子およびMOFを同時に析出させる、(5)金属粒子を担体上に担持させて金属粒子/担体を予め調製した後に、金属粒子/担体とMOF原料とを含む溶液(含有液)に懸濁し、金属粒子/担体上にMOF析出させる方法、(6)MOFに金属粒子を担持した金属粒子/MOFを予め調製し、金属粒子/MOFと担体を懸濁させた溶液から金属粒子/MOFを担体上に析出させる方法が挙げられる。
上記の中でも、担体上に金属粒子を含有したMOFを高分散化させる製造方法として(5)が最も好ましい。
(5)の製造方法によれば、先に金属粒子/担体をMOF調製液中に懸濁させているため、金属粒子が担体に担持された状態で、担体表面において金属粒子を包埋させながらMOFを形成させることができる。これにより、生成された金属粒子/MOF/担体の複合体内で、MOF内部での金属粒子の動きを、より拘束することができ、金属粒子の凝集を著しく抑制できる。
(5)の製造方法には特に限定はないが、具体的には、含浸法、蒸着法および物理混合法が挙げられ、中でも特に好ましい調製方法として含浸法が挙げられる。また、含浸法の例としては、ポアフィリング法、インシピエント法、ウェットネス法、平衡吸着法、蒸発乾固法、噴霧乾燥法、沈着法、イオン交換法等が挙げられ、蒸着法の例としては、化学蒸着法、物理蒸着法等が挙げられる。
(5)の製造方法の具体的な例として、金属粒子(X)としてPd粒子、MOFとしてZIF−8、担体(X)としてアルミナが構成要素となるPd/ZIF−8/アルミナ複合体の製造方法の一態様を以下に例示するが、本開示の発明は以下の製造方法に限定されない。
Pdコロイド溶液を用いて、含浸法によりPd粒子をアルミナ担体に担持させPd/アルミナを予め調製する。得られたPd/アルミナを、ZIF−8の原料である硝酸亜鉛六水和物と2−メチルイミダゾール(MI)を溶解させた溶液に懸濁させる。この懸濁液にメタノールを加えた後、室温で静置ことによってPd/ZIF−8/アルミナ複合体が沈殿として得られる。
[金属粒子/MOF/担体の用途]
金属粒子/MOF/担体の用途としては、金属粒子が有する磁性、電気特性、触媒性能等の機能を有効に利用した多様な用途が考えられ、特に限定はされない。中でも特に有力な用途として触媒としての利用が挙げられる。金属粒子/MOF/担体の複合体を触媒として用いることができる化学反応は多種あり、特に限定されることは無いが、具体的には水素化反応、酸化反応、脱水素反応、カップリング反応等が挙げられる。例えば、水素化反応としてアセトン、テレフタル酸等のカルボニル化合物、ニトロベンゼン等のニトロ化合物、低級炭化水素、ゴム及び油脂等まで含めたオレフィン結合を含む化合物、フェノール、トルエン等の芳香族化合物、硫化水素等のチオール類等の水素化など、酸化反応としては、揮発性有機化合物の燃焼、水酸化、エポキシ化など、脱水素反応としては鎖状炭化水素類のオレフィン化、脂環式炭化水素類の芳香族化など、カップリング反応としては鈴木−宮浦カップリング、溝呂木−Heck反応、根岸カップリング、薗頭カップリング、檜山カップリングなどが挙げられる。中でも、金属触媒反応として良く知られ、石油化学、有機合成化学で工業的に幅広く利用されている水素化反応に対して特に有用である。
金属粒子/MOF/担体の触媒用途での利用について、用いることができる反応条件に特に制限は無い。反応温度は反応中にMOFの構造が壊れなければ良く、MOFの耐熱性が一般に200℃〜400℃程度であることを鑑みて、400℃以下の温度で特に好適に利用することができる。反応圧力についても反応中にMOFの構造が壊れない範囲であれば特に制限は無い。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
[金属粒子担持体調製例1]
γ−アルミナ2.0gに対して、市販のPdコロイド溶液(Pd4.6質量%イソプロパノール溶液、田中貴金属工業株式会社製)2.28gを、γ−アルミナが均一な湿潤状態となるように滴下し、大気下で2時間風乾した。得られた固形物を大気下120℃で12時間乾燥することによりPd/Alaを調製した。
[金属粒子担持体調製例2]
γ−アルミナ2.0gに対して、塩化テトラミンパラジウム1水和物0.26gを蒸留水1.57gに溶解した溶液を、γ−アルミナが均一な湿潤状態となるように滴下し、大気下で2時間風乾した。得られた固形物を大気下120℃で12時間乾燥することによりPd/Albを調製した。
[実施例1]
配位子として2−メチルイミダゾール0.52g、MOFの中心金属である亜鉛を含む硝酸亜鉛6水和物0.91gを500mLのメタノールに溶解させた溶液に対し、金属粒子担持体調製例1で得られたPd/Ala全量を撹拌しながら添加して懸濁液とし、室温で90分静置し、遠心分離機により固形物のみを分離した。得られた固形物を大気下120℃で12時間乾燥することにより、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が3.7質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で6.4となるPd/ZIF8/Alcを得た。
電子顕微鏡(日本電子株式会社製、JEM2200FS)を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Alcは、図2に示す通りγ−アルミナ担体表面上にPd粒子が包埋されたZIF8が堆積していることを確認した。
[実施例2]
2−メチルイミダゾール0.13g、硝酸亜鉛6水和物0.23gとした以外は実施1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が4.6質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で1.6となるPd/ZIF8/Aldを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Aldは、実施例1で調製したPd/ZIF8/Alcと同様の構造であることを確認した。
[実施例3]
2−メチルイミダゾール0.26g、硝酸亜鉛6水和物0.47gとした以外は実施1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が4.3質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で3.2となるPd/ZIF8/Aleを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Aleは、実施例1で調製したPd/ZIF8/Alcと同様の構造であることを確認した。
[実施例4]
2−メチルイミダゾール1.05g、硝酸亜鉛6水和物1.91gとした以外は実施1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が2.9質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で13となるPd/ZIF8/Alfを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Alfは、実施例1で調製したPd/ZIF8/Alcと同様の構造であることを確認した。
[実施例5]
2−メチルイミダゾール1.54g、硝酸亜鉛6水和物2.79gとした以外は実施1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が2.5質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で19となるPd/ZIF8/Algを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Algは、実施例1で調製したPd/ZIF8/Alcと同様の構造であることを確認した。またX線回折測定を行った結果、図5にある通りZIF8の構造を確認した。
[実施例6]
2−メチルイミダゾール2.59g、硝酸亜鉛6水和物4.69gとした以外は実施1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が1.8質量%、[[ZIF8]/[Pd]比がモル比で32となるPd/ZIF8/Alhを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Alhは、実施例1で調製したPd/ZIF8/Alcと同様の構造であることを確認した。またX線回折測定を行った結果、図5にある通りZIF8の構造を確認した。
[実施例7]
2−メチルイミダゾール8.90g、硝酸亜鉛6水和物16.13gとした以外は実施1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が0.7質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で110となるPd/ZIF8/Aliを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Aliは、図3に示す通りγ−アルミナ担体表面上にPd粒子が包埋されたZIF8が堆積していることを確認した。またX線回折測定を行った結果、図5にある通りZIF8の構造を確認した。
[実施例8]
Pd/Ala全量を、Pd/Albに代えたこと以外は実施例1と同様にして、金属粒子/MOF/担体の複合体として、Pd含有量が3.7質量%、[ZIF8]/[Pd]比がモル比で6.4となるPd/ZIF8/Aljを得た。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8/Aljは、実施例1で調製したPd/ZIF8/Alcと同様の構造であることを確認した。
[比較例1]
2−メチルイミダゾール1.44g、硝酸亜鉛6水和物2.61gを1500mLのメタノールに溶解させ、室温で90分静置し沈殿を生成させた。得られた沈殿を遠心分離機により分離し、固形物のみを大気下120℃で12時間乾燥することによりZIF8を得た。
また、得られたZIF8の全量に対して、金属粒子担持体調整例1で用いたPdコロイド水溶液2.28gを、ZIF8が均一な湿潤状態になるように滴下し、大気下で2時間風乾した。得られた固形物を大気下120℃で12時間乾燥することによりPd/ZIF8kを調製した。
電子顕微鏡を用いて観察した結果、得られたPd/ZIF8kは、図4に示す通りPdが偏在し、ZIF8の粒子外表面に多く存在していることが分かる。またX線回折測定を行った結果、図5にある通りZIF8の構造を確認した。
[比較例2]
金属粒子担持体調製例1で得られたPd/Alaを用いた。
<評価>
実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた複合体の触媒性能を評価するため、下記の1−デセンの水素化反応活性評価を実施した。
(1−デセンの水素化反応活性評価)
10mLの耐圧反応器に、1−デセン5gと、実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた複合体を1−デセン1g当たりのPdが0.1μmolとなるよう仕込み、50℃、水素分圧0.9MPa下で3時間反応を行った。生成物はガスクロマトグラフで分析し、1−デセン転化率を算出した。
結果は、以下表1に示す。
表1のMOFの二次粒子径は、電子顕微鏡(日本電子株式会社製、JEM2200FS)を用いて、電子顕微鏡の視野内から、測定するMOF粒子を任意で10個選定し、それぞれの粒子径の平均値として算出した。
表1の結果から明らかな通り、実施例1〜8(金属粒子/MOF/担体の複合体であるPd/ZIF8/Alc〜j)はいずれも、Pd/AlaおよびPd/ZIF8kよりも高い転化率を示した。この結果から、金属粒子/MOF/担体の複合体とすることで、ZIF8が有するMOF構造の有用性を活かしつつ、Pd粒子の触媒性能を有効に機能させることができることが明らかとなった。
本開示の複合体は、水素添加反応の触媒として好適である。

Claims (12)

  1. 多孔質金属有機複合体、多孔質金属有機複合体の骨格を形成する金属以外の金属の粒子(M)及び多孔質金属有機複合体以外の担体(X)が複合化されている複合体。
  2. 前記金属の粒子(M)が前記多孔質金属有機複合体の内部に含まれている請求項1に記載の複合体。
  3. 前記金属の粒子(M)の全質量に対して、30質量%以上の前記金属の粒子(M)が多孔質金属有機複合体の内部に含まれている請求項1又は請求項2に記載の複合体。
  4. 前記金属の粒子(M)の全質量に対して、70質量%以上の前記金属の粒子(M)が多孔質金属有機複合体の内部に含まれている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の複合体。
  5. 前記多孔質金属有機複合体の平均二次粒子径(R)が1nm〜1μmの範囲にある請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の複合体。
  6. 前記金属の粒子(M)の粒子径(r)が100nm以下である請求項1〜請求項5いずれか1項に記載の複合体。
  7. 前記粒子径(r)が10nm以下である請求項6に記載の複合体。
  8. 前記多孔質金属有機複合体の平均二次粒子径(R)と前記金属の粒子(M)の粒子径(r)の比(R/r)が5以上である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の複合体。
  9. 前記金属の粒子(M)の含有量が、多孔質金属有機複合体の全質量に対し0.001質量%〜20質量%である請求項1〜請求項8いずれか1項に記載の複合体。
  10. 前記金属の粒子(M)がCr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Ag、Re、Ir、Pt及びAuから選ばれる1種以上の金属の粒子である請求項1〜請求項9いずれか1項に記載の複合体。
  11. 触媒として用いられる請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の複合体。
  12. 金属の粒子(M)が表面に付着した、多孔質金属有機複合体以外の担体(X)を、多孔質金属有機複合体の含有液中に懸濁させる工程と、
    懸濁後の前記含有液中で多孔質金属有機複合体を析出させる工程と、
    を有する複合体の製造方法。
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