JP2019140296A - 熱電変換装置 - Google Patents

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崇史 麻谷
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Abstract

【課題】封止構造の簡素化を可能とした熱電変換装置を提供する。【解決手段】特定の面内に設けられた熱電変換素子3と、熱電変換素子3を挟んだ一方の面側に、熱電変換素子3の少なくとも一部との間に間隔S1を設けて配置される第1の伝熱部材4と、熱電変換素子3と第1の伝熱部材4とを熱的に接合する第1の伝熱部8と、熱電変換素子3を挟んだ他方の面側に、熱電変換素子3の少なくとも一部との間に間隔S2を設けて配置される第2の伝熱部材5と、熱電変換素子3と第2の伝熱部材5とを熱的に接合する第2の伝熱部9とを備え、熱電変換素子3の周囲よりも外側において、第1の伝熱部材3と第2の伝熱部材4との間が封止されている。【選択図】図3

Description

本発明は、熱電変換装置に関する。
近年、省エネルギーの観点より、利用されないまま消失している熱の利用が着目されている。特に内燃機関や燃焼装置に関連する分野において、排熱を利用した熱電変換に関する研究が盛んに行われている。
例えば、下記特許文献1には、熱電変換モジュールを気密容器に収容して内部を減圧又は真空とするパッケージ熱電変換モジュール(熱電変換装置)が提案されている。このパッケージ熱電変換モジュールでは、気密容器の内部を仕切り板で2室に分画すると共に、一方の室に熱電変換モジュールと気密容器の外部に導出する電極とを備え、他方の室に外部熱媒体供給源から熱媒体を導入し、外部熱媒体供給源との間で循環させる流路を形成し、仕切り板を介在させて熱媒体で熱電半導体の一方の面に熱授受を図る一方、熱電半導体の他方の面は気密容器を介して外部の熱源との間で熱の授受を行うようにしている。
国際公開第2010/084718号
ところで、上述した熱電変換装置における熱電変換特性の向上を図るためには、熱電変換素子の温接点側と冷接点側との間で温度差を大きくすることが重要である。また、熱源からの熱を効率良く利用するためには、熱電変換素子の温接点側に対して熱源から伝わる熱を集中させる必要がある。
一方、特許文献1に記載のパッケージ熱電変換モジュールでは、内部を減圧又は真空した気密容器内に熱電変換モジュールを収容すると共に、この気密容器の内部を仕切り板で2室に分画し、一方の室から熱電変換モジュールと接続された電極を気密容器の外部に導出し、他方の室に外部熱媒体供給源から熱媒体を導入する必要がある。このため、これら2室の間の気密性を確保するため、その密封構造が複雑となってしまうといった課題がある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、封止構造の簡素化を可能とした熱電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 特定の面内に設けられた熱電変換素子と、
前記熱電変換素子を挟んだ一方の面側に、前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置される第1の伝熱部材と、
前記熱電変換素子と前記第1の伝熱部材とを熱的に接合する第1の伝熱部と、
前記熱電変換素子を挟んだ他方の面側に、前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置される第2の伝熱部材と、
前記熱電変換素子と前記第2の伝熱部材とを熱的に接合する第2の伝熱部とを備え、
前記熱電変換素子の周囲よりも外側において、前記第1の伝熱部材と前記第2の伝熱部材との間が封止されていることを特徴とする熱電変換装置。
〔2〕 前記第1の伝熱部材と前記第2の伝熱部材との間に空間を有することを特徴とする前記〔1〕に記載の熱電変換装置。
〔3〕 前記空間が減圧されていることを特徴とする前記〔2〕に記載の熱電変換装置。
〔4〕 前記第1の伝熱部材と前記第2の伝熱部材との少なくとも一方を厚み方向に貫通する貫通電極を備え、
前記熱電変換素子は、前記貫通電極と電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載の熱電変換装置。
〔5〕 前記第1の伝熱部は、前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合され、
前記第2の伝熱部は、前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合されていることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の熱電変換装置。
〔6〕 前記熱電変換素子の一端側に設けられた第1の電極と、
前記熱電変換素子の他端側に設けられた第2の電極とを備え、
前記第1の伝熱部材は、前記第1の電極又は前記第2の電極と突き合わされた前記第1の伝熱部を介して前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合され、
前記第2の伝熱部材は、前記第1の電極又は前記第2の電極と突き合わされた前記第2の伝熱部を介して前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合されていることを特徴とする前記〔5〕に記載の熱電変換装置。
〔7〕 前記熱電変換素子は、前記特定の面内に複数並んで設けられ、
前記第1の電極及び前記第2の電極は、前記熱電変換素子の並び方向に複数並んで設けられていることを特徴とする前記〔6〕に記載の熱電変換装置。
〔8〕 厚み方向において互いに対向する第1の面及び第2の面を有する基板を備え、
前記熱電変換素子は、前記第1の面と前記第2の面との少なくとも一方の面側の面内に設けられていることを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載の熱電変換装置。
以上のように、本発明によれば、封止構造の簡素化を可能とした熱電変換装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る熱電変換装置の外観を示す斜視図である。 図1中に示す熱電変換装置の概略構成を示す透視平面図である。 図2中に示す線分X−X’による熱電変換装置の断面斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す断面斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す断面斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す断面斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す断面斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1〜図3に示す熱電変換装置1Aについて説明する。なお、図1は、熱電変換装置1Aの外観を示す斜視図である。図2は、図1中に示す熱電変換装置1Aの概略構成を示す透視平面図である。図3は、図2中に示す線分X−X’による熱電変換装置1Aの断面斜視図である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を熱電変換装置1Aの特定の面内における第1の方向、Y軸方向を熱電変換装置1Aの特定の面内における第2の方向、Z軸方向を熱電変換装置1Aの特定の面内と直交する厚み方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、図1〜図3に示すように、特定の面内に並んで配置された複数(本実施形態では8個)の熱電変換素子3を第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間で挟み込んだ構造を有している。また、熱電変換装置1Aは、複数の熱電変換素子3の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間が封止材6を介して封止された構造を有している。
複数の各熱電変換素子3は、特定の面内において互いに交差(本実施形態では直交)する第1の方向と第2の方向とのうち、第1の方向を短手方向とし、第2の方向を長手方向として、第1の方向に一定の間隔で並んで配置されている。また、各熱電変換素子3は、平面視で互いに同じ大きさで矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
複数の熱電変換素子3は、p型半導体とn型半導体との何れか一方(本実施形態ではn型半導体)からなる第1の熱電変換素子(一方の熱電変換素子)3aと、p型半導体とn型半導体との何れか他方(本実施形態ではp型半導体)からなる第2の熱電変換素子(他方の熱電変換素子)3bとが交互に並んで配置された構成を有している。
第1の熱電変換素子3aには、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のアンチモン(Sb)がそれぞれドープされたn型シリコン(Si)膜とn型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。n型半導体からなる第1の熱電変換素子3aでは、冷接点側から温接点側に向けて電流が流れる。
第2の熱電変換素子3bには、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のボロン(B)がそれぞれドープされたp型シリコン(Si)膜とp型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。p型半導体からなる第2の熱電変換素子3bでは、温接点側から冷接点側に向けて電流が流れる。
なお、熱電変換素子3は、上述したp型又はn型半導体の多層膜からなるものに必ずしも限定されるものではなく、p型又はn型半導体の単層膜からなるものであってもよい。また、半導体として酸化物系の半導体を用いることもできる。また、有機高分子膜や金属膜などからなる熱電変換膜を用いることができる。さらに、熱電変換素子3は、上述した熱電変換膜に限らず、バルクからなるものを用いてもよい。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、複数の熱電変換素子3を互いに直列に接続するため、これら複数の熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)に並んで設けられた複数(本実施形態では9個)の電極7を備えている。
複数の熱電変換素子3は、これら複数の電極7の並び方向において交互に隣り合う第1の電極7aと第2の電極7bとの各間に配置されて、第1の電極7aと第2の電極7bとに電気的に接続されている。
複数の電極7は、熱電変換素子3の第1の方向において対向する一端側の側面と他端側の側面とにそれぞれ接触した状態で、熱電変換素子3の長手方向(第2の方向)の全域に亘って、平面視で互いに同じ大きさで矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。電極7には、導電性及び熱伝導性が高く、且つ、形状加工がし易い、例えば銅(Cu)や金(Au)などを好適に用いることができる。
複数の電極7は、冷接点側電極となる5つの第1の電極7aと、温接点側電極となる4つの第2の電極7bとが交互に並んで配置された構成を有している。第1の電極7aは、各第1の熱電変換素子3aの一端側(本実施形態では+X側)及び各第2の熱電変換素子3bの一端側(本実施形態では−X側)に配置されている。一方、第2の電極7bは、各第1の熱電変換素子3aの他端側(本実施形態では−X側)及び各第2の熱電変換素子3bの他端側(本実施形態では+X側)に配置されている。すなわち、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、各第1の熱電変換素子3aの一端側が+X側となり、各第1の熱電変換素子3aの他端側が−X側となっている。一方、各第2の熱電変換素子3bの一端側が−X側となり、各第2の熱電変換素子3bの他端側が+X側となっている。
n型半導体からなる第1の熱電変換素子3aでは、冷接点となる第1の電極7a側から温接点となる第2の電極7b側に向けて電流が流れる。一方、p型半導体からなる第2の熱電変換素子3bでは、温接点となる第2の電極7b側から冷接点となる第1の電極7a側に向けて電流が流れる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、第1の熱電変換素子3aに流れる電流の向きと、第2の熱電変換素子3bに流れる電流の向きとが互いに同一方向となっている。
第1の伝熱板4は、高温(熱源)側の第1の伝熱部材として、複数の熱電変換素子3及び電極7が並ぶ特定の面内を挟んだ一方側に配置されている。第1の伝熱板4は、空気よりも熱伝導率の高い材料からなる。そのような第1の伝熱板4の材料としては、金属を用いることが好ましく、その中でも特に、熱伝導率が高く、且つ、形状加工がし易い、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などを好適に用いることができる。また、第1の伝熱板4の材料としては、酸化アルミニウム(Al)のようなセラミック材料を用いることもできる。また、第1の伝熱板4は、複数の部材により構成されていてもよい。
第1の伝熱板4は、複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1を設けて配置されると共に、熱電変換素子3の温接点側となる第2の電極7b及び第1の伝熱部8を介して熱電変換素子3と熱的に接合されている。なお、間隔S1については、熱電変換素子3と第1の電極7aとの厚みの違いによって部分的に異なることがある。
第1の伝熱部8は、第1の伝熱板4と第2の電極7bとの互いに対向する面のうち、何れか一方の面側から突出された凸部8aにより構成されている。本実施形態の第1の伝熱部8は、第1の伝熱板4の各第2の電極7bと対向する位置から、熱電変換素子3側である下方(−Z方向)に向けて突出された凸部8aにより構成されている。この凸部8a(第1の伝熱部8)は、上述した第1の伝熱板4で例示した材料と同じものを用いることができる。また、第1の伝熱部8は、第1の伝熱板4と一体に構成することができる。
各凸部8aは、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)を有して、各第2の電極7bと平面視で重なる範囲を含んで突出して設けられている。第1の伝熱部8を構成する各凸部8aは、それぞれの先端が各第2の電極7bと突き合わされた状態となっている。これにより、第1の伝熱板4は、凸部8a(第1の伝熱部8)を介して熱電変換素子3の他端側(第1の熱電変換素子3aの−X側、及び第2の熱電変換素子3bの+X側)と熱的に接合されている。また、各凸部8aの先端は、絶縁層(図示せず。)を介して各第2の電極7bと電気的に絶縁された状態で熱的に接合されている。これにより、互いに隣り合う凸部8a(第1の伝熱部8)の各間には、第1の空間K1が設けられている。
絶縁層には、第1の伝熱部8の一部を構成するものとして、例えば、酸化アルミニウム(Al)や酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)などの空気よりも熱伝導率の高い絶縁材料を用いることができる。また、例えばUV硬化型樹脂やシリコーン系樹脂、熱伝導グリース(例えばシリコーン系のグリースや、金属酸化物を含む非シリコーン系のグリース等)などを用いることができる。なお、凸部8aの先端と第2の電極7bとの間で電気的な絶縁性が問題とならない場合には、上述した絶縁層を設けずに、凸部8aの先端と第2の電極7bとが直接接合されていてもよい。
また、第1の伝熱部8は、上述した第1の伝熱板4側から突出された凸部8aにより構成された場合に限らず、第2の電極7b側から、第1の伝熱板4側である上方(+Z方向)に向けて突出された凸部により構成することも可能である。このような凸部は、例えば、第2の電極7bの厚みを熱電変換素子3の厚みよりも大きくすることによって形成することができ、このような凸部を介して第1の伝熱板4と熱電変換素子3(第2の電極7b)とを熱的に接合することも可能である。さらに、第1の伝熱部8として、第1の伝熱板4と熱電変換素子3(第2の電極7b)との間を熱的に接合する別の部材(上記絶縁層を含む。)を設けることも可能である。
第2の伝熱板5は、低温(放熱/冷却)側の第2の伝熱部材として、複数の熱電変換素子3及び電極7が並ぶ特定の面内を挟んだ他方側に配置されている。第2の伝熱板5は、空気よりも熱伝導率の高い材料からなる。そのような第2の伝熱板5の材料としては、上述した第1の伝熱板4で例示した材料と同じものを用いることができる。また、第2の伝熱板5は、複数の部材により構成されていてもよい。
第2の伝熱板5は、複数の熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間に間隔S2を設けて配置されると共に、熱電変換素子3の冷接点側となる第1の電極7a及び第2の伝熱部9を介して熱電変換素子3と熱的に接合されている。なお、間隔S2については、熱電変換素子3と第2の電極7bとの厚みの違いによって部分的に異なることがある。
第2の伝熱部9は、第2の伝熱板5と第1の電極7aとの互いに対向する面のうち、何れか一方の面側から突出された凸部9aにより構成されている。本実施形態の第2の伝熱部9は、第2の伝熱板5の各第1の電極7aと対向する位置から、熱電変換素子3側である上方(+Z方向)に向けて突出された凸部9aにより構成されている。この凸部9a(第2の伝熱部9)は、上述した第1の伝熱板4で例示した材料と同じものを用いることができる。また、第2の伝熱部9は、第2の伝熱板5と一体に構成することができる。
各凸部9aは、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)を有して、各第1の電極7aと平面視で重なる範囲を含んで突出して設けられている。第2の伝熱部9を構成する各凸部9aは、それぞれの先端が各第1の電極7aと突き合わされた状態となっている。これにより、第2の伝熱板5は、凸部9a(第2の伝熱部9)を介して熱電変換素子3の一端側(第1の熱電変換素子3aの+X側、及び第2の熱電変換素子3bの−X側)と熱的に接合されている。また、各凸部9aの先端は、絶縁層(図示せず。)を介して各第1の電極7aと電気的に絶縁された状態で熱的に接合されている。これにより、互いに隣り合う凸部9a(第2の伝熱部9)の各間には、第2の空間K2が設けられている。
絶縁層には、第2の伝熱部9の一部を構成するものとして、上述した第1の伝熱部8で例示した絶縁層と同じものを用いることができる。なお、凸部9aの先端と第1の電極7aとの間で電気的な絶縁性が問題とならない場合には、上述した絶縁層を設けずに、凸部9aの先端と第1の電極7aとが直接接合されていてもよい。
また、第2の伝熱部9は、上述した第2の伝熱板5側から突出された凸部9aにより構成された場合に限らず、第1の電極7a側から、第2の伝熱板5側である下方(−Z方向)に向けて突出された凸部により構成することも可能である。このような凸部は、例えば、第1の電極7aの厚みを熱電変換素子3の厚みよりも大きくすることによって形成することができ、このような凸部を介して第2の伝熱板5と熱電変換素子3(第1の電極7a)とを熱的に接合することも可能である。さらに、第2の伝熱部9として、第2の伝熱板5と熱電変換素子3(第1の電極7a)との間を熱的に接合する別の部材(上記絶縁層を含む。)を設けることも可能である。
封止材6は、例えば、シリコーン系接着剤などの高温対応の接着剤からなり、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の周囲を囲むように封止している。
また、封止材6により封止された第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間には、減圧された第1及び第2の空間K1,K2が設けられている。すなわち、各熱電変換素子3及び第1の電極7aと第1の伝熱板4との間には、減圧された第1の空間K1が設けられている。一方、各熱電変換素子3及び第2の電極7bと第2の伝熱板5との間には、減圧された第2の空間K2が設けられている。
なお、減圧された第1及び第2の空間K1,K2は、減圧雰囲気下において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間を封止材6により封止する方法や、封止材6に一部に孔部を設けて、この孔部を通して第1及び第2の空間K1,K2を減圧した後に孔部を封止する方法などを用いて形成することが可能である。また、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、第1の空間K1に第1の伝熱部8よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成や、第2の空間K2に第2の伝熱部9よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成とすることも可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との少なくとも一方(本実施形態では第2の伝熱板5)を厚み方向に貫通する一対の貫通電極10a,10bを備えている。熱電変換装置1Aは、これら一対の貫通電極10a,10bの間で複数の熱電変換素子3を直列に接続した構造を有している。
一対の貫通電極10a,10bは、熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)の両端に位置する第1の電極7aの中央部分において、その長手方向(第2の方向)の全域に亘って接続されるように、平面視で互いに同じ大きさで矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
また、一対の貫通電極10a,10bは、凸部9a(第2の伝熱部9)及び第2の伝熱板5を厚み方向に貫通する孔部5aにスルーホールめっき等により埋め込まれた状態で設けられている。一対の貫通電極10a,10bには、このような孔部5aに埋め込み可能な導電材料として、例えば銅(Cu)や金(Au)などを好適に用いることができる。また、一対の貫通電極10a,10bについては、孔部5aに中実状に埋め込まれた状態に限らず、孔部5aの周囲に中空状に埋め込まれた状態とすることも可能である。
これにより、一対の貫通電極10a,10bのうち、一方の貫通電極10aは、熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3(本実施形態では第2の熱電変換素子3b)の−X側に配置された第1の電極7aと電気的に接続されている。これに対して、他方の貫通電極10bは、熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3(本実施形態では第1の熱電変換素子3a)の+X側に配置された第1の電極7aと電気的に接続されている。
さらに、一対の貫通電極10a,10bは、第2の伝熱板5の複数の熱電変換素子3と対向する面とは反対側の面に設けられた一対の端子11a,11bと電気的に接続されている。一対の端子11a,11bは、第1の方向の両端に位置して、一対の貫通電極10a,10bと第2の方向の全域に亘って接続されるように、平面視で互いに同じ大きさで矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。なお、一対の端子11a,11bには、上記電極7と同じものを用いることができる。また、一対の貫通電極10a,10b及び一対の端子11a,11bは、凸部9a(第2の伝熱部9)及び第2の伝熱板5とは電気的に絶縁されている。
これにより、一対の端子11a,11bのうち、一方の端子11aは、一方の貫通電極10aを介して熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3(本実施形態では第2の熱電変換素子3b)の−X側に配置された第1の電極7aと電気的に接続されている。これに対して、他方の端子11bは、他方の貫通電極10bを介して熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3(本実施形態では第1の熱電変換素子3a)の+X側に配置された第1の電極7aと電気的に接続されている。
以上のような構成を有する本実施形態の熱電変換装置1Aでは、第1の伝熱板4を高温(熱源)側に配置し、第2の伝熱板5を低温(放熱/冷却)側に配置する。これにより、熱源(図示せず。)から第1の伝熱板4に伝わる熱が、第1の伝熱部8(凸部8a)を介して第2の電極7bに伝わることによって、各熱電変換素子3の第2の電極7b側が相対的に高温となる。
一方、各熱電変換素子3に伝わる熱は、各熱電変換素子3の第1の電極7a側から第2の伝熱部9(凸部9a)を介して第2の伝熱板5側から外部に放熱されるため、各熱電変換素子3の第1の電極7a側が相対的に低温となる。したがって、各熱電変換素子3の第1の電極7aと第2の電極7bとの間に温度差が発生する。
これにより、各熱電変換素子3の第1の電極7aと第2の電極7bとの間に電荷(キャリア)の移動が起こる。すなわち、各熱電変換素子3の第1の電極7aと第2の電極7bとの間には、ゼーベック効果による起電力(電圧)が発生する。
ここで、1つの熱電変換素子3で発生する起電力(電圧)は小さいものの、一対の端子11a,11bの間には、一対の貫通電極10a,10bを介して複数の熱電変換素子3が直列に接続されている。したがって、これら一対の端子11a,11bの間からは、その総和の起電力として、比較的高い電圧を取り出すことが可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した第1の伝熱部8(凸部8a)を介して第1の伝熱板4と熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第1の伝熱板4は、各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1を設けて配置されている。
この構成の場合、熱源から第1の伝熱板4に伝わる熱が第1の伝熱部8(凸部8a)を介して温接点となる第2の電極7bへと集中的に伝わることになる。一方、熱源から第1の伝熱板4に伝わる熱が冷接点となる第1の電極7aへと伝わり難くなる。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した第2の伝熱部9(凸部9a)を介して第2の伝熱板5と熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第2の伝熱板5は、各熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間に間隔S2を設けて配置されている。
これにより、冷接点となる第1の電極7a側から第2の伝熱板5を介して外部へと熱を放熱し易くすることができる。したがって、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した複数の熱電変換素子3の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間を封止することによって、その封止構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した第1の伝熱板4と各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間と、第2の伝熱板5と各熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間に減圧された第1及び第2の空間K1,K2が設けられている。これら第1及び第2の空間K1,K2は、熱の伝導を遮断する(断熱する)機能を有している。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で温度差を拡大しながら、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した第2の伝熱板5を貫通する一対の貫通電極10a,10bを介して一対の端子11a,11bと複数の熱電変換素子3との間を電気的に接続することができる。これにより、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止部分(封止材6が設けられた部分)に影響を与えることなく、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止構造を簡素化することが可能である。
以上のように、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、封止構造を簡素化しながら、この熱電変換装置1Aの熱電変換特性を向上させることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図4に示す熱電変換装置1Bについて説明する。なお、図4は、熱電変換装置1Bの概略構成を示す断面斜視図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Bは、図4に示すように、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間で、複数の熱電変換素子3が配置された基板2を挟み込んだ構造を有している。また、基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間が封止材6を介して封止された構造を有している。
基板2は、厚み方向において互いに対向する第1の面(本実施形態では上面)2aと第2の面(本実施形態では下面)2bとを有する絶縁性の基材からなる。基板2としては、例えばシート抵抗が10Ω以上となる高抵抗シリコン(Si)基板を用いることが好ましい。基板2のシート抵抗が10Ω以上となることで、複数の熱電変換素子3の間で電気的な短絡が生じるのを防止することが可能である。
また、基板2としては、上述した高抵抗Si基板の他にも、例えば、基板内に酸化絶縁層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板や、セラミック基板、ガラス基板、その他の高抵抗単結晶基板などを用いることができる。さらに、基板2としては、シート抵抗が10Ω以下となる低抵抗基板であっても、この低抵抗基板と熱電変換素子3との間に高抵抗材料を配置したものを用いることができる。
本実施形態の熱電変換装置1Bでは、第2の面2bの面上に複数の熱電変換素子3と電極7とが交互に並んで設けられている。このため、第1の伝熱部8を構成する各凸部8aは、各第2の電極7bと平面視で重なる範囲を含んで突出されることによって、それぞれの先端が基板2を介して各第2の電極7bと突き合わされた状態となっている。これにより、第1の伝熱板4は、複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に、基板2を含む間隔S1を設けて配置されると共に、熱電変換素子3の温接点側となる第2の電極7b、凸部8a(第1の伝熱部8)及び基板2を介して熱電変換素子3と熱的に接合されている。また、第1の伝熱板4は、凸部8a(第1の伝熱部8)を介して熱電変換素子3の他端側(第1の熱電変換素子3aの−X側、及び第2の熱電変換素子3bの+X側)と熱的に接合されている。
また、第1の伝熱板4と基板2の第1の面2aとの間には、減圧された第1の空間K1が設けられている。一方、第2の伝熱板5と複数の熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間には、減圧された第2の空間K2が設けられている。なお、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、第1の空間K1に第1の伝熱部8よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成や、第2の空間K2に第2の伝熱部9よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成とすることも可能である。
以上のような構成を有する本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した第1の伝熱部8(凸部8a)及び基板2を介して第1の伝熱板4と熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第1の伝熱板4は、各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1を設けて配置されている。
この構成の場合、熱源から第1の伝熱板4に伝わる熱が第1の伝熱部8(凸部8a)を介して温接点となる第2の電極7bへと集中的に伝わることになる。一方、熱源から第1の伝熱板4に伝わる熱が冷接点となる第1の電極7aへと伝わり難くなる。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した第2の伝熱部9(凸部9a)を介して第2の伝熱板5と熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第2の伝熱板5は、各熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間に間隔S2を設けて配置されている。
これにより、冷接点となる第1の電極7a側から第2の伝熱板5を介して外部へと熱を放熱し易くすることができる。したがって、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した複数の熱電変換素子3が設けられた基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間を封止することによって、その封止構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した第1の伝熱板4と基板2の各熱電変換素子3及び第1の電極7aと平面視で重なる範囲との間と、第2の伝熱板5と各熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間に減圧された第1及び第2の空間K1,K2が設けられている。これら第1及び第2の空間K1,K2は、熱の伝導を遮断する(断熱する)機能を有している。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で温度差を拡大しながら、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した第2の伝熱板5を貫通する一対の貫通電極10a,10bを介して一対の端子11a,11bと複数の熱電変換素子3との間を電気的に接続することができる。これにより、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止部分(封止材6が設けられた部分)に影響を与えることなく、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止構造を簡素化することが可能である。
以上のように、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、封止構造を簡素化しながら、この熱電変換装置1Bの熱電変換特性を向上させることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図5に示す熱電変換装置1Cについて説明する。なお、図5は、熱電変換装置1Cの概略構成を示す断面斜視図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Bと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Cは、図5に示すように、上記熱電変換装置1Bと同様に、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間で、複数の熱電変換素子3が配置された基板2を挟み込んだ構造を有している。また、基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間が封止材6を介して封止された構造を有している。
本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上記熱電変換装置1Bとは逆に、第1の面2aの面上に複数の熱電変換素子3と電極7とが交互に並んで設けられている。このため、第2の伝熱部9を構成する各凸部9aは、各第1の電極7aと平面視で重なる範囲を含んで突出されることによって、それぞれの先端が基板2を介して各第1の電極7aと突き合わされた状態となっている。これにより、第2の伝熱板5は、複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に、基板2を含む間隔S2を設けて配置されると共に、熱電変換素子3の冷接点側となる第1の電極7a、凸部9a(第2の伝熱部9)及び基板2を介して熱電変換素子3と熱的に接合されている。また、第2の伝熱板5は、凸部9a(第2の伝熱部9)を介して熱電変換素子3の一端側(第1の熱電変換素子3aの+X側、及び第2の熱電変換素子3bの−X側)と熱的に接合されている。
また、第1の伝熱板4と複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間には、減圧された第1の空間K1が設けられている。一方、第2の伝熱板5と基板2の第2の面2bとの間には、減圧された第2の空間K2が設けられている。なお、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、第1の空間K1に第1の伝熱部8よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成や、第2の空間K2に第2の伝熱部9よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成とすることも可能である。
さらに、一対の貫通電極10a,10bは、それぞれ凸部9a(第2の伝熱部9)、第2の伝熱板5及び基板2を厚み方向に貫通した状態で設けられている。
以上のような構成を有する本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上述した第1の伝熱部8(凸部8a)を介して第1の伝熱板4と熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第1の伝熱板4は、各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1を設けて配置されている。
この構成の場合、熱源から第1の伝熱板4に伝わる熱が第1の伝熱部8(凸部8a)を介して温接点となる第2の電極7bへと集中的に伝わることになる。一方、熱源から第1の伝熱板4に伝わる熱が冷接点となる第1の電極7aへと伝わり難くなる。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上述した第2の伝熱部9(凸部9a)及び基板2を介して第2の伝熱板5と熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第2の伝熱板5は、各熱電変換素子3及び第2の電極7bとの間に間隔S2を設けて配置されている。
これにより、冷接点となる第1の電極7a側から第2の伝熱板5を介して外部へと熱を放熱し易くすることができる。したがって、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上述した複数の熱電変換素子3が設けられた基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間を封止することによって、その封止構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上述した第1の伝熱板4と各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間と、第2の伝熱板5と基板2の各熱電変換素子3及び第2の電極7bと平面視で重なる範囲との間に減圧された第1及び第2の空間K1,K2が設けられている。これら第1及び第2の空間K1,K2は、熱の伝導を遮断する(断熱する)機能を有している。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で温度差を拡大しながら、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上述した第2の伝熱板5及び基板2を貫通する一対の貫通電極10a,10bを介して一対の端子11a,11bと複数の熱電変換素子3との間を電気的に接続することができる。これにより、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止部分(封止材6が設けられた部分)に影響を与えることなく、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止構造を簡素化することが可能である。
以上のように、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、封止構造を簡素化しながら、この熱電変換装置1Cの熱電変換特性を向上させることが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図6に示す熱電変換装置1Dについて説明する。なお、図6は、熱電変換装置1Dの概略構成を示す断面斜視図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Cと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Dは、図6に示すように、上記熱電変換装置1Cと同様に、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間で、複数の熱電変換素子3が配置された基板2を挟み込んだ構造を有している。また、基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間が封止材6を介して封止された構造を有している。
本実施形態の熱電変換装置1Dでは、第1の面2aの面上に複数の熱電変換素子3と電極7とが交互に並んで設けられている。複数の熱電変換素子3のうち、n型半導体からなる第1の熱電変換素子3aと、p型半導体からなる第2の熱電変換素子3bとの配置が、上記熱電変換装置1Cが備える複数の熱電変換素子3とは逆となっている。これに対応して、複数の電極7のうち、冷接点側電極となる4つの第1の電極7aと、温接点側電極となる5つの第2の電極7bとの配置が、上記熱電変換装置1Cが備える複数の電極7とは逆となっている。
このため、第1の伝熱部8を構成する各凸部8aは、各第2の電極7bと平面視で重なる範囲を含んで突出されることによって、それぞれの先端が各第2の電極7bと突き合わされた状態となっている。これにより、第1の伝熱板4は、複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1を設けて配置されると共に、熱電変換素子3の温接点側となる第2の電極7b及び凸部8a(第1の伝熱部8)を介して熱電変換素子3と熱的に接合されている。また、第1の伝熱板4は、凸部8a(第1の伝熱部8)を介して熱電変換素子3の他端側(第1の熱電変換素子3aの−X側、及び第2の熱電変換素子3bの+X側)と熱的に接合されている。
一方、第2の伝熱部9を構成する各凸部9aは、各第2の電極7bと平面視で重なる範囲を含んで突出されることによって、それぞれの先端が基板2を介して各第2の電極7bと突き合わされた状態となっている。これにより、第2の伝熱板5は、複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に、基板2を含む間隔S2を設けて配置されると共に、熱電変換素子3の温接点側となる第2の電極7b、凸部9a(第2の伝熱部9)及び基板2を介して熱電変換素子3と熱的に接合されている。また、第2の伝熱板5は、凸部9a(第2の伝熱部9)を介して熱電変換素子3の他端側(第1の熱電変換素子3aの−X側、及び第2の熱電変換素子3bの+X側)と熱的に接合されている。
また、第1の伝熱板4と複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間には、減圧された第1の空間K1が設けられている。一方、第2の伝熱板5と基板2の第2の面2bとの間には、減圧された第2の空間K2が設けられている。なお、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、第1の空間K1に第1の伝熱部8よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成や、第2の空間K2に第2の伝熱部9よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成とすることも可能である。
さらに、一対の貫通電極10a,10bは、それぞれ凸部9a(第2の伝熱部9)、第2の伝熱板5及び基板2を厚み方向に貫通した状態で、熱電変換素子3の並び方向(第1の方向)の両端に位置する第2の電極7bと電気的に接続されている。
以上のような構成を有する本実施形態の熱電変換装置1Dでは、第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5の両側に熱源(図示せず。)を配置する。すなわち、第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5を高温(熱源)側に配置する。これにより、熱源から第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5に伝わる熱が、第1の伝熱部8(凸部8a)及び第2の伝熱部9(9a)を介して第2の電極7bに伝わることによって、各熱電変換素子3の第2の電極7b側が第1の電極7a側よりも相対的に高温となり、各熱電変換素子3の第1の電極7aと第2の電極7bとの間に温度差が発生する。
本実施形態の熱電変換装置1Dでは、上述した第1の伝熱部8(凸部8a)及び第2の伝熱部9(凸部9a)を介して第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5と各熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5は、各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1及び間隔S2を設けて配置されている。
この構成の場合、熱源から第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5に伝わる熱が第1の伝熱部8(凸部8a)及び第2の伝熱部9(凸部9a)を介して温接点となる第2の電極7bへと集中的に伝わることになる。一方、熱源から第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5に伝わる熱が冷接点となる第1の電極7aへと伝わり難くなる。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、上述した複数の熱電変換素子3が設けられた基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間を封止することによって、その封止構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、上述した第1の伝熱板4と各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間と、第2の伝熱板5と基板2の各熱電変換素子3及び第1の電極7aと平面視で重なる範囲との間に減圧された第1及び第2の空間K1,K2が設けられている。これら第1及び第2の空間K1,K2は、熱の伝導を遮断する(断熱する)機能を有している。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で温度差を拡大しながら、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、上述した凸部9a(第2の伝熱部9)、第2の伝熱板5及び基板2を貫通する一対の貫通電極10a,10bを介して一対の端子11a,11bと複数の熱電変換素子3との間を電気的に接続することができる。これにより、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止部分(封止材6が設けられた部分)に影響を与えることなく、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止構造を簡素化することが可能である。
以上のように、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、封止構造を簡素化しながら、この熱電変換装置1Dの熱電変換特性を向上させることが可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図7に示す熱電変換装置1Eについて説明する。なお、図7は、熱電変換装置1Eの概略構成を示す断面斜視図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Dと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Eは、図7に示すように、上記熱電変換装置1Dの構成に加えて、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間で、複数の熱電変換素子3が配置された複数(本実施形態では3個)の基板2を挟み込んだ構造を有している。また、複数の基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間が封止材6を介して封止された構造を有している。
本実施形態の熱電変換装置1Eでは、各基板2に設けられた第1の熱電変換素子3aと、各基板2に設けられた各第2の熱電変換素子3bとが、それぞれ厚み方向において交互に入れ替わるように配置されている。
一方、各基板2に設けられた各第1の電極7aと、各基板2に設けられた各第2の電極7bとは、それぞれ厚み方向において同じもの同士が重なり合うように配置されている。このうち、第1の伝熱板4側から2層目及び3層目に位置する基板2の中央部に設けられた第2の電極7bは、2つに分割されると共に、2層目の基板2を貫通する2つの貫通電極10cを介してそれぞれが電気的に接続されている。また、第1の伝熱板4側から1層目及び2層目に位置する基板2の両端部に設けられた第2の電極7bは、それぞれ1層目の基板2を貫通する貫通電極10dを介して電気的に接続されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、一対の端子11a,11bの間で、各基板2に設けられた第1の熱電変換素子3aと、各基板2に設けられた第2の熱電変換素子3bとが交互に直列に接続された構造となっている。
また、第1の電極7a及び第2の電極7bの厚みは、熱電変換素子3の厚みよりも厚くなっている。これにより、各基板2に設けられた各熱電変換素子3は、それぞれの厚み方向において基板2を含む間隔S3を設けて配置されている。
第1の伝熱部8を構成する各凸部8aは、1層目の基板2に設けられた各第2の電極7bと平面視で重なる範囲を含んで突出されることによって、それぞれの先端が各第2の電極7bと突き合わされた状態となっている。これにより、第1の伝熱板4は、1層目の基板2に設けられた複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に間隔S1を設けて配置されている。また、第1の伝熱板4は、各基板2に設けられた第2の電極7b、凸部8a(第1の伝熱部8)及び基板2を介して各基板2に設けられた熱電変換素子3と熱的に接合されている。また、第1の伝熱板4は、凸部8a(第1の伝熱部8)を介して熱電変換素子3の他端側(第1の熱電変換素子3aの−X側、及び第2の熱電変換素子3bの+X側)と熱的に接合されている。
一方、第2の伝熱部9を構成する各凸部9aは、3層目の基板2に設けられた各第2の電極7bと平面視で重なる範囲を含んで突出されることによって、それぞれの先端が基板2を介して各第2の電極7bと突き合わされた状態となっている。これにより、第2の伝熱板5は、3層目の基板2に設けられた複数の熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間に、3層目の基板2を含む間隔S2を設けて配置されている。また、第2の伝熱板5は、各基板2に設けられた第2の電極7b、凸部9a(第2の伝熱部9)及び基板2を介して各基板2に設けられた熱電変換素子3と熱的に接合されている。また、第2の伝熱板5は、凸部9a(第2の伝熱部9)を介して熱電変換素子3の他端側(第1の熱電変換素子3aの−X側、及び第2の熱電変換素子3bの+X側)と熱的に接合されている。
また、1層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3及び第1の電極7aと第1の伝熱板4との間には、減圧された第1の空間K1が設けられている。一方、第2の伝熱板5と3層目の基板2の第2の面2bとの間には、減圧された第2の空間K2が設けられている。さらに、1層目の基板2と2層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3との間、及び、2層目の基板2と3層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3との間には、それぞれ第3の空間K3が設けられている。なお、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、第1の空間K1に第1の伝熱部8よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成や、第2の空間K2に第2の伝熱部9よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成、第3の空間K3に第1の電極7a及び第2の電極7bよりも熱伝導率が低い低熱伝導材料(空気を含む。)が充填された構成とすることも可能である。
以上のような構成を有する本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上記熱電変換装置1Dと同様に、第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5の両側に熱源(図示せず。)を配置する。すなわち、第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5を高温(熱源)側に配置する。これにより、熱源から第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5に伝わる熱が、第1の伝熱部8(凸部8a)及び第2の伝熱部9(9a)を介して各基板2の第2の電極7bに伝わることによって、各基板2に設けられた各熱電変換素子3の第2の電極7b側が第1の電極7a側よりも相対的に高温となり、各基板2に設けられた各熱電変換素子3の第1の電極7aと第2の電極7bとの間に温度差が発生する。
本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上述した第1の伝熱部8(凸部8a)及び第2の伝熱部9(凸部9a)を介して第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5と各基板2に設けられた熱電変換素子3とが熱的に接合されている。一方、1層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3及び第1の電極7aと第1の伝熱板4との間に間隔S1が設けられている。また、3層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3及び第1の電極7aと第2の伝熱板5との間に間隔S2が設けられている。さらに、厚み方向において隣り合う基板2に設けられた各熱電変換素子3の間に基板2を含む間隔S3が設けられている。
この構成の場合、熱源から第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5に伝わる熱が第1の伝熱部8(凸部8a)及び第2の伝熱部9(凸部9a)を介して温接点となる第2の電極7bへと集中的に伝わることになる。一方、熱源から第1の伝熱板4及び第2の伝熱板5に伝わる熱が冷接点となる第1の電極7aへと伝わり難くなる。これにより、各基板2に設けられた各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上述した複数の熱電変換素子3が設けられた複数の基板2の周囲よりも外側において、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間を封止することによって、その封止構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上述した第1の伝熱板4と1層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3及び第1の電極7aとの間と、第2の伝熱板5と3層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3及び第1の電極7aと平面視で重なる基板2の範囲との間に、それぞれ減圧された第1の空間K1及び第2の空間K2が設けられている。また、1層目の基板2と2層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3との間、及び、2層目の基板2と3層目の基板2に設けられた各熱電変換素子3との間に、それぞれ第3の空間K3が設けられている。
これら第1、第2及び第3の空間K1,K2,K3は、熱の伝導を遮断する(断熱する)機能を有している。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で温度差を拡大しながら、更に高い出力を得ることが可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上述した凸部9a(第2の伝熱部9)、第2の伝熱板5及び3層目の基板2を貫通する一対の貫通電極10a,10bを介して一対の端子11a,11bと各2基板に設けられた複数の熱電変換素子3との間を電気的に接続することができる。これにより、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止部分(封止材6が設けられた部分)に影響を与えることなく、第1の伝熱板4と第2の伝熱板5との間の封止構造を簡素化することが可能である。
以上のように、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、封止構造を簡素化しながら、この熱電変換装置1Eの熱電変換特性を向上させることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記熱電変換装置1A〜1Eでは、上述した第2の伝熱板5側に一対の貫通電極10a,10b及び一対の端子11a,11bを設けた構成となっているが、第1の伝熱板4側に一対の貫通電極10a,10b及び一対の端子11a,11bを設けた構成とすることも可能である。
また、上記熱電変換装置1A,1B,1Cでは、第1の伝熱板4を高温(熱源)側とし、第2の伝熱板5を低温(放熱/冷却)側に配置した場合を例示しているが、第2の伝熱板5を高温(熱源)側に配置し、第1の伝熱板4を低温(放熱/冷却)側に配置することによって、熱源からの熱が第2の伝熱板5側から伝わるようにしてもよい。この場合、第1の電極7aが温接点側電極となり、第2の電極7bが冷接点側電極となる。
1A〜1E…熱電変換装置 2…基板 3…熱電変換素子 3a…第1の熱電変換素子(一方の熱電変換素子) 3b…第2の熱電変換素子(他方の熱電変換素子) 4…第1の伝熱板(第1の伝熱部材) 5…第2の伝熱板(第2の伝熱部材) 6…封止材 7…電極 7a…第1の電極(一方の電極) 7b…第2の電極(他方の電極) 8…第1の伝熱部 8a…凸部 9…第2の伝熱部 9a…凸部 10a…一方の貫通電極 10b…他方の貫通電極 10c,10d…貫通電極 11a…一方の端子 11b…他方の端子 S1,S2,S3…間隔 K1…第1の空間 K2…第2の空間 K3…第3の空間

Claims (8)

  1. 特定の面内に設けられた熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子を挟んだ一方の面側に、前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置される第1の伝熱部材と、
    前記熱電変換素子と前記第1の伝熱部材とを熱的に接合する第1の伝熱部と、
    前記熱電変換素子を挟んだ他方の面側に、前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置される第2の伝熱部材と、
    前記熱電変換素子と前記第2の伝熱部材とを熱的に接合する第2の伝熱部とを備え、
    前記熱電変換素子の周囲よりも外側において、前記第1の伝熱部材と前記第2の伝熱部材との間が封止されていることを特徴とする熱電変換装置。
  2. 前記第1の伝熱部材と前記第2の伝熱部材との間に空間を有することを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記空間が減圧されていることを特徴とする請求項2に記載の熱電変換装置。
  4. 前記第1の伝熱部材と前記第2の伝熱部材との少なくとも一方を厚み方向に貫通する貫通電極を備え、
    前記熱電変換素子は、前記貫通電極と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  5. 前記第1の伝熱部は、前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合され、
    前記第2の伝熱部は、前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  6. 前記熱電変換素子の一端側に設けられた第1の電極と、
    前記熱電変換素子の他端側に設けられた第2の電極とを備え、
    前記第1の伝熱部材は、前記第1の電極又は前記第2の電極と突き合わされた前記第1の伝熱部を介して前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合され、
    前記第2の伝熱部材は、前記第1の電極又は前記第2の電極と突き合わされた前記第2の伝熱部を介して前記熱電変換素子の一端側又は他端側と熱的に接合されていることを特徴とする請求項5に記載の熱電変換装置。
  7. 前記熱電変換素子は、前記特定の面内に複数並んで設けられ、
    前記第1の電極及び前記第2の電極は、前記熱電変換素子の並び方向に複数並んで設けられていることを特徴とする請求項6に記載の熱電変換装置。
  8. 厚み方向において互いに対向する第1の面及び第2の面を有する基板を備え、
    前記熱電変換素子は、前記第1の面と前記第2の面との少なくとも一方の面側の面内に設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の熱電変換装置。
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