JP2019139752A - 遺言サービス営業方法、執行用遺言書案作成方法、及び執行用遺言書案作成支援サーバ - Google Patents

遺言サービス営業方法、執行用遺言書案作成方法、及び執行用遺言書案作成支援サーバ Download PDF

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Abstract

【課題】 遺言書を馴染みのあるものにし、遺言サービスの利用に対して心理的なハードルを低くすることができる技術構成を提供する。【解決手段】 営業担当者は、見込み客からのヒアリングに基づき、モバイルコンピュータ1において遺言者情報、相続人情報、資産情報、配分情報を入力する。入力された各情報は、モバイルコンピュータ1からサーバ30に送信され、サーバ30上の遺言サービス販売支援プログラム3は、各情報に従って遺言書案を作成し、モバイルコンピュータ1に送信し、ディスプレイ11に表示する。営業担当者は、ディスプレイ11に表示された遺言書案をプリントアウトすることなく見込み客に見せることで遺言サービスの利用を勧める。【選択図】 図1

Description

この出願の発明は、遺言に関連した専門サービスの提供に関するものである。
遺言は、被相続人(遺言者)の相続に関する意思表示である。遺言をきちんと残しておくことは、死後、自分の資産を自身の遺志に沿った形で相続人に配分するだけではなく、相続人間で争いを予防する観点でも重要である。
遺言は、遺言書として書面化されるが、いわゆる自筆証書遺言の場合、全文を自筆して署名、押印することが必要であり、執行時には家庭裁判所による検認手続きが必要とされている。この他、遺言書を公正証書化(公正証書遺言)とすることも、広く行われている。公正証書遺言であれば、無効になることはなく、裁判所の検認手続きも不要なので執行も容易である。
特開2017−146814号公報
自筆証書遺言にしろ公正証書遺言にしろ、遺言書の作成には専門的な知識が必要であり、素人には難しい。不適切な内容で遺言書を作成してしまうと、遺志に沿った形での配分ができなかったり、無用の紛争を招いたりする恐れもある。適切でない遺言書(資産の表記が間違っている等)であると、執行ができない場合もある。公正証書遺言の場合、必要書類を揃えて公証役場に出向けば公証人の方で作成してくれるが、必要書類が多岐にわたるために十分に揃えられていなかったり、公証人に正しく意向を伝えられなかったりすると、公正証書遺言が適切に作成されないことになる。公正証書遺言はひとたび作成されれば信頼性が高いものであるが、作成手続の煩雑さの解消や正しい遺言者の意向の反映のためには、弁護士等の専門家に作成手続に関与してもらうことが望ましい。自筆証書遺言についても、遺志に沿った形で争いのないように配分が行われるようにするには、やはり専門家に相談しながら作成することが望ましい。
また、作成した公正証書遺言(正本)を紛失してしまうと、執行の際に公証役場での再発行手続等を要することから、きちんと保管しておくことが望ましい。自筆証書遺言については、その保管を法務局が行う制度が検討されているが、いずれにしても保管をきちんと行い、改ざん等がないようにしておく必要がある。さらに、遺言の執行についても、相続人への通知、遺産・債務の調査、相続実現等、同様に煩雑になり易く、やはり弁護士等の専門家が介在することが望ましい。
このようなことを考慮すると、遺言書案の作成、完成した遺言の管理(保管を含む)及び執行等について専門家がトータルにサービスを提供する態勢がより望ましい。
上記のように、遺言書については、弁護士を含む専門家がトータルにサービスを提供する態勢が望ましいが、実際にこのようなサービスを利用者に十分に提供するのは難しい状況にある。この理由の一つは、遺言書の作成や執行といった事項は一般の個人にとっては特殊なものであり、馴染みがない。遺言書というのはどういうもので、どのような事項を記載するのかわからず、また専門家に頼むとしてもどの程度の費用がかかるのかも不明であるという事情にある。
かといって、法律事務所等の専門業者が一軒一軒訪ねて遺言サービスの営業を行うことも非現実的である。どこに(誰に)そのようなニーズがあるかどうかわからないし、あまりにも非効率である。かといって、営業のみを行う者(弁護士等の専門家ではない者)が顧客(潜在顧客)を訪ねても、遺言とはどのようなもので遺言書がなぜ必要か、遺言書には何を記載するのかといった専門的な説明ができない。従って、顧客にとっても今ひとつピンとこない。
一つ考えられるのは、銀行の担当者や生命保険の担当者(いわゆるライフプランナー)等、顧客の資産管理等に関与し得る業者が顧客を訪ねて遺言サービスの営業活動を行うことである。これらの業者は、相続に近い仕事をしているので、多少の勉強(知識習得)をすることで弁護士等の専門家に近い立場で遺言サービスを説明したり、遺言サービスの利用を勧めたりすることができるとも考えられる。
この出願の発明は、遺言書の作成や執行等に関する上記のような事情を考慮して為されたものであり、遺言書を馴染みのあるものにし、遺言サービスの利用に対して心理的なハードルを低くすることができる技術構成を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この出願の請求項1記載の発明は、遺言の執行を含む遺言サービスの利用を見込み客に勧める遺言サービス営業方法であって、
遺言サービス営業支援プログラムが実装されたサーバにアクセス可能であるか又は遺言サービス営業支援プログラムがインストールされたモバイルコンピュータを、見込み客と対面した営業担当者が操作することで行う方法であり、
モバイルコンピュータは、入力部とディスプレイとを備えており、
遺言サービス営業支援プログラムは、モバイルコンピュータを、
遺言者情報を入力させる遺言者情報入力手段と、
相続人情報を入力させる相続人情報入力手段と、
遺言者が保有する資産の情報である資産情報を入力させる資産情報入力手段と、
相続人への資産の相続の配分情報を入力させる配分情報入力手段と
遺言者情報入力手段が入力させた遺言者情報と、相続人情報が入力させた相続人情報と、資産情報入力手段が入力させた資産情報と、配分情報入力手段が入力させた配分情報とに従って作成された遺言書案を表示する遺言書案表示手段
として機能させるプログラムであり、
遺言者情報を遺言者情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させる入力するステップと、
相続人情報を相続人情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
資産情報を資産情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
営業担当者が見込み客から聞き取った配分情報を配分情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
入力された遺言者情報、相続人情報、資産情報及び配分情報に従って作成された遺言書案をモバイルコンピュータがディスプレイにおいて表示するステップと
を有する方法であり、
ディスプレイに表示された遺言書案を見込み客に見せることで遺言サービスの利用を見込み客に勧めるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記ディスプレイに表示された遺言書案をプリントアウトして見込み客に提供することなく見込み客に見せることで前記遺言サービスの利用を見込み客に勧めるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記遺言サービス営業支援プログラムは、前記モバイルコンピュータにインストールされたプログラムであって、前記モバイルコンピュータを、
前記遺言者情報入力手段が入力させた遺言者情報と、前記相続人情報が入力させた相続人情報と、前記資産情報入力手段が入力させた資産情報と、前記配分情報入力手段が入力させた配分情報とに従って遺言書案を作成する遺言書案作成手段
として機能させるプログラムであり、
前記遺言書案表示手段は、遺言書案作成手段が作成した遺言書案を表示する手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記遺言サービス営業支援プログラムは、前記サーバに実装されたプログラムであって、前記モバイルコンピュータには、前記モバイルコンピュータを、
前記遺言者情報入力手段が入力させた遺言者情報と、前記相続人情報が入力させた相続人情報と、前記資産情報入力手段が入力させた資産情報と、前記配分情報入力手段が入力させた配分情報とをネットワークを介してサーバに送信する送信手段と、送信された遺言者情報、相続人情報、資産情報及び配分情報とに従って前記サーバが作成した遺言書案を受信する受信手段
として機能させるプログラムがインストールされており、
前記遺言書案表示手段は、受信手段が受信した遺言書案を表示する手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかに記載の構成において、前記資産情報入力手段は、資産情報として不動産の情報を入力させることが可能な手段であって、
前記遺言サービス営業支援プログラムは、不動産情報入力フォームを前記モバイルコンピュータのディスプレイに表示するモジュールを含んでおり、このモジュールには、登記情報を提供する登記情報提供サーバにアクセスして得られた不動産の登記情報を参照するためのボタンが設けられており、
登記情報提供サーバから取得した不動産の登記情報を参照することにより不動産情報入力フォームに入力する不動産の情報の正確さを確保するという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至5いずれかに記載の構成において、前記遺言サービス営業支援プログラムは、前記サーバ又は前記モバイルコンピュータを、前記資産情報入力手段が入力させた資産情報と、前記配分情報入力手段が入力させた配分情報とから相続税の計算をする相続税計算手段として機能させるプログラムであり、
前記遺言サービス営業支援プログラムは、相続税計算手段による計算結果を前記ディスプレイに表示する計算結果表示手段として前記モバイルコンピュータを機能させるプログラムであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項6記載の構成において、前記配分情報入力手段は、複数の異なる配分の仕方についての情報を入力させることが可能な手段であり、
前記相続税計算手段は、各配分の仕方についてそれぞれ相続税を計算することが可能な手段であり、
前記計算結果表示手段は、各配分に仕方についてそれぞれ計算された結果を示すことが可能な手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項6又は7記載の構成において、前記相続税計算手段は、生命保険に加入したと想定した場合の非課税枠を適用した計算式で計算を行う手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、前記請求項1乃至8いずれかに記載の遺言サービス営業支援方法に使用されるモバイルコンピュータと、対面している見込み客及び営業担当者がいる場所から離れた場所で専門家が操作するコンピュータである専門家コンピュータと、遺言書案共有プログラムとを使用して執行用遺言書案を作成する執行用遺言書案作成方法であって、
遺言書案共有プログラムは、
前記遺言書案を、前記モバイルコンピュータのディスプレイと専門家コンピュータのディスプレイとに同時に表示させるプログラムであって、当該遺言書案のファイルを前記モバイルコンピュータ上では変更不可として表示し、専門家コンピュータ上では変更可として表示するプログラムであり、
遺言書案共有プログラムにより、前記モバイルコンピュータ及び専門家コンピュータの各ディスプレイに前記遺言書案を表示した状態において、当該遺言書案を執行用遺言書案とするのに不足している情報を専門家が見込み客から取得する不足情報取得ステップと、
聴取した情報により専門家が専門家コンピュータを操作して遺言書案を修正するステップとを有する。
また、上記課題を解決するため、請求項10記載の発明は、前記請求項9の構成において、前記遺言書案共有プログラムは前記サーバ又は前記サーバとは別のサーバに実装されており、
前記モバイルコンピュータ及び前記専門家コンピュータは当該サーバにアクセスして前記遺言書案をディスプレイに表示するという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項11記載の発明は、前記請求項9又は10の構成において、前記モバイルコンピュータ及び前記専門家コンピュータがアクセス可能なサーバには電子掲示板モジュールが実装されており、
前記不足情報取得ステップは、前記モバイルコンピュータから電子掲示板に書き込まれた前記不足情報を前記専門家コンピュータにより専門家が取得するステップである
という構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項12記載の発明は、前記請求項9乃至11いずれかの構成において、前記不足情報取得ステップは、テレビ電話により前記不足情報を取得するステップであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項13記載の発明は、前記請求項9乃至12いずれかの構成において、前記執行用遺言書案は、公正証書用遺言書案又は自筆証書遺言用遺言書案であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項14記載の発明は、前記請求項1乃至8いずれかに記載の遺言サービス営業方法に使用されるモバイルコンピュータと、対面している見込み客及び営業担当者がいる場所から離れた場所で専門家が操作するコンピュータである専門家コンピュータとからのアクセスを受け付ける執行用遺言書案作成支援サーバであって、遺言書案共有プログラムが実装されており、
遺言書案共有プログラムは、前記遺言書案を、前記モバイルコンピュータのディスプレイと専門家コンピュータのディスプレイとに同時に表示させるプログラムであって、当該遺言書案のファイルを前記モバイルコンピュータ上では変更不可として表示し、専門家コンピュータ上では変更可として表示するプログラムであり、
遺言書案共有プログラムは、前記モバイルコンピュータ及び専門家コンピュータの各ディスプレイに前記遺言書案を表示した状態において、当該遺言書案を執行用遺言書案とするのに不足している情報を専門家が見込み客から取得し、その情報により専門家が専門家コンピュータを操作して遺言書案を修正した際、修正後の遺言書案を前記モバイルコンピュータに送信してディスプレイに表示させるプログラムであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項15記載の発明は、前記請求項14の構成において、電子掲示板プログラムが実装されており、
電子掲示板プログラムは、前記遺言書案を執行用遺言書案とするのに不足している情報を前記モバイルコンピュータから電子掲示板に書き込むことが可能となっており、書き込まれた不足情報を前記専門家コンピュータにより専門家が取得することを可能にするプログラムであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項16記載の発明は、前記請求項14又は15の構成において、前記執行用遺言書案は、公正証書用遺言書案又は自筆証書遺言用遺言書案であるという構成を有する。
以下に説明する通り、この出願の請求項1記載の発明によれば、営業担当者は、見込み客から各情報を聞いて各情報を入力することで、モバイルコンピュータのディスプレイ上に遺言書案が表示される。見込み客は、表示された遺言書案を見ることで、実際の公正証書遺言をイメージすることができ、遺言サービスを理解し易くなる。このため、遺言サービスの利用が促進される。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、ディスプレイに表示された遺言書案をプリントアウトして見込み客に提供することなく見込み客に見せることで遺言サービスの利用を見込み客に勧めるので、遺言サービスの利用がさらに促進される。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、モバイルコンピュータ上で遺言書案が作成されるので、サーバ等の別のコンピュータへの接続が不要となる。このため、全体として構成が簡略化され、コストも安価となる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、サーバ上で遺言書案が作成されるので、モバイルコンピュータ上のプログラムのボリュームや負荷が小さくなる。このため、モバイルコンピュータとして高価なものが不要になる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、不動産情報入力フォームで入力する不動産の情報の正確さを、登記情報提供サーバから取得した登記情報で確認するので、間違いのない遺言書案を容易に表示することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、上記効果に加え、相続税の概略金額を見込み客に知らせつつ遺言サービスの利用を勧めることができるので、遺言サービスの販売促進にさらに貢献できる。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、相続税を考慮しながら配分案を決めることができ、節税を考慮した遺言を行うのに役立てることができる。
また、請求項8記載の発明によれば、上記効果に加え、生命保険加入による節税効果も含めた上で相続税の概略金額を見込み客に知らせることができるので、保険加入の営業支援も兼ね備えた方法となり得る。
また、請求項9記載の発明によれば、遺言サービス営業方法で作成された遺言書案を修正する形で執行用遺言書案が作成されるので、弁護士等の専門家が最初から執行用遺言書案を作成する場合に比べて手間が掛からない。このため、専門家への報酬が安価になり、遺言サービスを全体として安価に提供できる。また、遺言書案を修正して執行用遺言書案を作成する際、モバイルコンピュータと専門家コンピュータとで遺言書案ファイルを共有するので、専門家コンピュータ上での専門家による遺言書の修正をリアルタイムで営業担当者や見込み客が確認することができる。このため、より間違いのない修正が行えるようになり、修正された遺言書案の再確認も不要になるため、この点でも全体の労力が軽減される。
また、請求項10記載の発明によれば、サーバに実装された遺言書案共有プログラムを使用するので、モバイルコンピュータ及び専門家コンピュータが直接アクセスする必要がなく、セキュリティの設定等が容易になる。
また、請求項11記載の発明によれば、電子掲示板により不足情報を専門家が取得できるので、執行用遺言書案の作成がより容易となる。
また、請求項12記載の発明によれば、遺言書案を修正して執行用遺言書案を作成する際、テレビ電話でやり取りをするので、コミュニケーションのミス等が少なくなる。このため、より間違いのない執行用遺言書案を作成することができる。
実施形態の遺言サービス営業方法について示した概略図である。 遺言サービス営業支援プログラムの構造を示した概略図である。 遺言サービス営業支援プログラムが実装された支援サーバの記憶部におけるファイル記憶構造を示した概略図である。 遺言者情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。 相続人情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。 各不動産情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。 各金融資産情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。 各金融資産情報ファイルの及びその他資産情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。 初期画面表示モジュールによって表示された初期画面の概略図である。 営業担当者情報登録フォームの概略図である。 新規登録モードにおける各情報入力フォームの遷移について示した概略図である。 遺言者情報入力フォームの概略図である。 相続人情報表示フォーム選択画面の概略図である。 家系図式フォームの一例を示した概略図である。 リスト式フォームの一例を示した概略図である。 大分類資産種別選択フォームの概略図である。 不動産種別選択フォームの概略図である。 土地情報入力フォームの概略図である。 金融資産種別選択フォームの概略図である。 預貯金情報入力フォームの概略図である。 生成される配分情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。 配分方式選択フォームの概略図である。 一括配分フォームの概略図である。 個別配分フォームの概略図である。 遺言書作成表示モジュールによって遺言書案が表示された状態の概略図である。 執行用遺言書案作成方法の発明の実施形態について示した概略図である。 ログイン後にモバイルコンピュータに表示される営業担当者用のトップページの概略図である。
次に、この出願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
まず、実施形態の方法における遺言サービスについて説明する。実施形態の遺言サービスは、少なくとも遺言の執行を含むサービスである。即ち、遺言者が死亡した際の遺言内容を相続人等に説明したり、遺言執行者に就任し、その後に判明した相続資産について相続遺贈資産目録を作成するとともに遺言内容に従って遺産の処分、名義変更、引き渡し等を遺産の分配を行ったりするサービスが含まれる。
加えて、実施形態の方法における遺言サービスには、遺言書案の作成や管理も含まれるようになっている。この実施形態では、遺言書は、公正証書化される(公正証書遺言として作成される)ことが想定されるから、遺言書の作成は、公正証書用遺言書案を作成し、依頼者とともに公証役場に出向いて公正証書遺言を作成してもらうことを意味する。
また、管理には、作成された公正証書遺言が紛失しないように厳重に保管するサービスに加え、定期的に資産や推定相続人等の異動を照会し、必要に応じ遺言内容の変更手続きに協力するサービスも含まれる。
このような遺言サービスは、法律等の観点で高度に専門的な知識が必要になることから、専門の弁護士や税理士が所属している法律事務所や信託銀行が通常はサービス提供者となる。実施形態の営業方法は、このような主体が顧客に遺言サービスの利用を働きかける方法である。但し、営業を代行する販売代理店のような仕組みも考えられるから、必ずしも遺言サービスの提供者が直接行う営業方法には限られず、代理店(個人又は法人)が行う場合もあり得る。
図1は、実施形態の遺言サービス営業方法について示した概略図である。実施形態の遺言サービス営業方法は、モバイルコンピュータ1と、インターネット等のネットワーク8上のサーバ(以下、支援サーバという。)30を使用する方法となっている。モバイルコンピュータ1及び支援サーバ30は、遺言サービス営業支援システムを構成している。
モバイルコンピュータ1としては、タブレットコンピュータやノートパソコン等が想定されている。モバイルコンピュータ1は、記憶部(不図示)及びディスプレイ11を備えている。記憶部は、ハードディスクやメモリデバイスのようなストレージである。
支援サーバ30には、遺言サービス営業支援プログラム3が実装されている。遺言サービス営業支援プログラム3は、モバイルコンピュータ1を、遺言者情報入力手段、相続人情報入力手段、資産情報入力手段、配分情報入力手段、遺言書案表示手段等として機能させるプログラムである。
この実施形態では、支援サーバ30は、ウェブサーバであり、インターネットのようなネットワーク8を介してアクセスを受け付けるサーバである。支援サーバ30は、記憶部(以下、サーバ記憶部という。)300を備えている。記憶部300は、支援サーバ30が備えるハードディスクのようなストレージの他、支援サーバ30とは別のサーバ(ストレージサーバ)の場合もある。サーバ記憶部300には、後述する各種フォームを提供するための多数のHTMLファイルが記憶されている。
図2は、遺言サービス営業支援プログラムの構造を示した概略図である。図2に示すように、遺言サービス営業支援プログラム3は、遺言者情報入力モジュール31と、相続人情報入力モジュール32と、資産情報入力モジュール33と、配分情報入力モジュール34と、遺言書案表示モジュール35とを備えている。
図3は、遺言サービス営業支援プログラムが実装された支援サーバにおけるファイル記憶構造を示した概略図である。サーバ記憶部300における遺言サービス営業支援用のメインパスに、遺言サービス営業支援プログラム3の実行ファイルが実装されており、さらにユーザー情報ファイルとしての営業担当者情報ファイル41と、遺言者情報ファイル42とが記憶される。
営業担当者情報ファイル41は、各モバイルコンピュータ1を使用する各営業担当者の登録情報を記録したデータベースファイルである。営業担当者情報ファイル41は、「営業担当者ID」、「担当者名」等のフィールドから成るレコードを記録している。遺言サービス営業支援プログラムには、後述するように担当者情報登録モジュールが含まれており、このモジュールで入力された情報が営業担当者情報ファイル41に記録される。
遺言者情報ファイル42は、各顧客の情報を記憶したデータベースファイルである。ここでの顧客は、遺言サービスの潜在顧客というべき者であるから、以下、見込み客という。図4は、遺言者情報ファイル42の構造の一例を示した概略図である。
図4に示すように、遺言者情報ファイル42は、見込み客の個人情報を記録するファイルであり、「遺言者ID」、「遺言者名」、「生年月日」、「住所」、「電話番号」、「性別」等のフィールドから成るレコードを記録するデータベースファイルである。
一方、図3に示すように、メインパスの下には、遺言サービスの営業案件の情報を記憶するため、案件ごとにサブパスが設けられる。メインパスの下には、デフォルトのサブパス(以下、デフォルトサブという。)111が一つ設けられ、ここに案件用の各ファイル(以下、案件情報ファイル)43〜52が一つずつ記憶される。デフォルトサブ111に記憶された各案件情報ファイル43〜52は、一種のテンプレートファイルであり、実際の案件情報の登録は、それらファイルをコピーして新たに作成したファイルを使用する。
図3に示すように、この実施形態では、案件情報ファイル43〜52として、相続人情報ファイル43、資産情報ファイル44〜52等が使用される。この他、後述するように、各相続人への配分について記録する配分情報ファイル53が遺言サービス営業支援プログラム10により自動生成される。資産情報ファイル44〜52は、資産の種別ごとに設けられている。具体的には、不動産に関する情報を記録したファイルとして、土地情報ファイル44、建物情報ファイル45、区分所有建物情報ファイル46が設けられる。また、金融資産に関する情報を記録したファイルとして、預貯金情報ファイル47、投信情報ファイル48、株式情報ファイル49、その他金融資産情報ファイル50、債務情報ファイル51が設けられる。また、その他の資産を記録した情報としてその他資産情報ファイル52が設けられる。
これら案件のファイル43〜52は、見込み客に対してそれぞれ一つずつ設けられる。一人の見込み客について一つのサブパス112が追加され、そこに各案件情報ファイル43〜52が記憶される。
次に、各案件情報ファイル43〜52の構造について説明する。
図5は、相続人情報ファイル43の構造の一例を示した概略図である。図5に示すように、相続人情報ファイル43は、「遺言者ID」、「相続人ID」、「呼称・仮称」、「相続人名」、「生年月日」、「続柄」、「性別」等のフィールドから成るレコードを記録するデータベースファイルである。
図6は、各不動産情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。このうち、図6(1)は土地情報ファイル44の構造を示し、(2)は建物情報ファイル45の構造を示し、(3)は区分所有建物情報ファイル46の構造を示す。
また、図7〜図8は、各金融資産情報ファイル及びその他資産情報ファイル52の各構造の一例を示した概略図である。このうち、図7(1)は預貯金情報ファイル47の構造を示し、(2)は投信情報ファイル48の構造を示し、(3)は株式情報ファイル49の構造を示す。また、図8(1)はその他金融資産情報ファイル50の構造を示し、図8(2)は債務情報ファイル51の構造を示し、図8(3)はその他資産情報ファイル52の構造を示す。
図6〜図8において、表の一行目(見だし行)は、各フィールド名を示す。
次に、遺言サービス営業支援プログラム3の各モジュールについて説明する。
遺言サービス営業支援プログラム3は、初期画面を表示する初期画面表示モジュール36を含んでいる。図9は、初期画面表示モジュールによって表示された初期画面の概略図である。支援サーバ30にアクセスすると、図9に示す初期画面がまず表示されるようプログラミングされている。
図9に示すように、初期画面には、営業担当者情報登録ボタン361が含まれている。営業担当者情報ボタン361は、担当者情報モジュールの起動ボタンとなっている。担当者情報登録モジュールは、営業担当者情報登録フォームをモバイルコンピュータ1に表示するようプログラミングされている。図10は、営業担当者情報登録フォームの概略図である。
図10に示すように、営業担当者情報登録フォームは、営業担当者名入力欄、所属団体名入力欄、支店名入力欄等を有している。営業担当者情報登録フォームには、営業担当者情報登録ボタン61が設けられている。営業担当者情報登録ボタン61は、営業担当者情報登録フォームの各欄に入力された情報を営業担当者情報ファイル41に記録するプログラムが埋め込まれている。担当者情報登録モジュールは、営業担当者の情報を記録した後、営業担当者IDとパスワードをモバイルコンピュータ1に通知するようプログラミングされている。この通知は、メールで行われる場合もある。
図9に示すように、初期画面には、営業担当者情報修正ボタン362が設けられている。営業担当者修正ボタン362には、営業担当者情報ファイル41の内容を修正するプログラムの起動ボタンとなっている。
次に、遺言サービスに関する各種情報の入力について説明する。
遺言サービス営業支援プログラム3における情報入力は、新規登録モードと、編集モードとのいずれかのモードを選択して行われる。図8に示すように、初期画面には、案件新規登録ボタン363と、案件編集ボタン364とが設けられている。案件新規登録ボタン363がタップされると、遺言サービス営業支援プログラム3は新規登録モードとなり、案件編集ボタン364がタップされると編集モードとなる。新規登録モードは、遺言サービスの利用を働きかける見込み客の情報(保有資産の情報を含む)を新規に登録するモードである。編集モードは、登録された案件情報を修正するモードである。
図11は、新規登録モードにおける各情報入力フォームの遷移について示した概略図である。
案件新規登録ボタン363は、遺言者情報入力モジュール31の起動ボタンとなっている。従って、新規登録モードは、遺言者情報の入力から開始される。案件新規遺言者情報入力モジュール31は、遺言者情報入力フォームを含んでおり、起動すると、まず遺言者情報入力フォームをディスプレイ11に表示する。
図11に示すように、新規登録モードでは、遺言者情報入力フォーム、相続人情報入力フォーム、大分類資産種別選択フォームの順に表示されるようになっている。大分類資産種別フォームからは、資産種別の選択に従い、不動車種別選択フォーム、金融資産種別フォームのいずれかが表示されるようになっている。
そして、不動産種別フォームからは、不動産種別の選択に従い、土地情報入力フォーム、建物情報入力フォーム、区分所有建物情報入力フォームのいずれかが表示されるようになっている。また、金融資産種別フォームからは、金融資産種別の選択に従い、預貯金情報入力フォーム、投信情報入力フォーム、株式情報入力フォーム、その他金融資産情報入力フォーム、債務入力フォームのいずれかが表示されるようになっている。大分類資産種別選択フォームでその他資産が選択されると、その他資産入力フォームが表示される。さらに、大分類資産種別選択フォームから配分情報入力フォームが表示されるようになっている。各入力フォームには、次のフォームに移行するためのボタンとして「次ステップ」と表記されたボタン(以下、次ステップボタン)が設けられており、次ステップボタンをタップすることで次の入力フォームに遷移する。
まず、遺言者入力モジュールによって表示される遺言者入力フォームについて説明する。図12は、遺言者情報入力フォームの概略図である。
図12に示すように、遺言者情報入力フォームは、遺言者名入力欄、生年月日入力欄、住所入力欄、性別入力欄、職業入力欄等を有している。各欄は、テキストボックスである。
図12に示すように、遺言者情報入力フォームには、新規登録ボタン63が設けられている。遺言サービス営業支援プログラム3には新規登録モジュール37が含まれており、新規登録ボタン63は、新規登録モジュール37の起動ボタンとなっている。
新規登録モジュール37は、遺言者IDを新規に生成し、遺言者情報ファイル42に新規レコードを追加して情報を記録するモジュールである。即ち、新規登録モジュール37は、遺言者情報入力フォームの各欄に入力されている情報を、新しく追加したレコードの対応するフィールドに記録するモジュールとなっている。生成した遺言者IDは「遺言者ID」のフィールドに記録される。
新規登録モジュール37は、遺言者情報ファイル42への情報記録に加え、当該見込み客用のサブパス112を新たに追加し、そこに、各案件情報ファイル43〜52をコピーするようプログラミングされている。サブパス112は、遺言者IDを使用したパス名とされる。従って、各案件情報ファイル43〜52は、遺言者IDにより特定が可能である。
遺言者情報入力フォームから新規登録モジュール37が実行された後、次ステップボタンがタップされると、相続人情報入力モジュール32が起動し、相続人情報入力フォームが表示される。この際、遺言者IDは、引数として相続人情報入力モジュール32に渡される。
相続人情報入力モジュール32は、相続人の情報をモバイルコンピュータ1に入力させるためのモジュールである。相続人情報入力モジュール32は、渡された遺言者IDにより当該見込み客についての相続人情報ファイル43(この時点では空のファイルである)を開き、編集可能とする。その上で、相続人情報入力フォームをディスプレイ11に表示する。
相続人情報入力フォームの図示は省略するが、呼称・仮称入力欄、氏名入力欄、生年月日入力欄等とともに登録ボタンが設けられている。登録ボタンは、入力された情報を相続人情報ファイル43に記録するプログラムの起動ボタンとなっている。尚、相続人情報入力フォームは、登録された相続人情報の修正入力にも利用される。
この実施形態では、登録された各相続人の情報を表示する形式として、家系図式のフォーム(以下、家系図式フォーム)と、リスト式のフォーム(以下、リスト式フォーム)のいずれも表示可能となっており、いずれかを選んでディスプレイ11に表示するようになっている。図13は、相続人情報表示フォーム選択画面の概略図である。相続人情報入力フォームが表示される前に図13の画面が表示され、ここでいずれかが選択される。
図13に示すように、相続人情報入力フォーム選択画面には、家系図式フォーム選択ボタン64と、リスト式フォーム選択ボタン65とが設けられている。家系図式フォーム選択ボタン64は、家系図式フォーム表示プログラムの起動ボタンであり、リスト式フォーム選択ボタン65リスト式フォーム表示プログラムの起動ボタンである。これら表示プログラムも、支援サーバ30に実装されている。
図14は、家系図式フォームの一例を示した概略図である。図14に示すように、家系図式フォームでは、登録された各相続人の情報が家系図の形で表示される。この例では、配偶者が存命中で、三人の子供がいる例となっている。このため、家系図式では、一番上の遺言者表示欄641の横に配偶者表示欄642が設けられて、その下に三人の子供表示欄643が設けられる例となっている。
家系図式フォーム表示プログラムは、相続人情報ファイル43に記録された相続人の数や続柄に従い、図14に一例を示すような形式で各相続人情報を表示するようプログラミングされている。即ち、各表示欄642,643を続柄に従って配置し、遺言者表示欄641に対して直線で結ぶコードが家系図式フォーム表示プログラムに含まれている。尚、配偶者が死去している場合にはグレー表示がされるようプログラミングされることもある。また、孫が相続人として登録された場合、孫の表示欄が子供表示欄643の下に追加され、親子関係を示す直線とともに表示される。
図15は、リスト式フォームの一例を示した概略図である。リスト式フォームでは、選択された相続人の詳細情報がリスト形式で表示されるようになっている。リスト式フォーム内の下部には、相続人情報ファイル43に記憶された各相続人の氏名等が列記される欄が設けられる。この欄は、表示する相続人の選択欄となっており、いずれかの行をタップすると、当該行の相続人の詳細情報が表示されるようリスト式フォーム表示プログラムはプログラミングされている。
尚、図14に示す家系図式フォームにも図15に示すリスト式フォームにも、追加ボタン644が設けられている。追加ボタン644は、相続人情報入力フォームにリンクしており、表示される相続人情報入力フォームに設けられた登録ボタンは、相続人情報ファイル43に新規レコードを追加して記録するプログラムの起動ボタンとなっている。
家系図式フォームやリスト式フォームに設けられた次ステップボタンは、資産情報入力モジュール33の起動ボタンとなっている。
資産情報入力モジュール33は、まず、資産の種別を選択させ、種別に応じた入力フォームをディスプレイ11に表示するモジュールとなっている。即ち、資産情報入力モジュール33は、起動すると、まず大分類資産種別選択フォームを表示する。図16は、大分類資産種別選択フォームの概略図である。
この実施形態では、資産は不動産資産と金融資産とその他資産とに大別される。従って、図16に示すように、大分類種別選択フォームには、不動産資産ボタン67と、金融資産ボタン68と、その他資産ボタン69とが設けられている。不動産資産ボタン67には、不動産種別選択フォームがリンクしており、金融資産ボタン68には金融資産種別選択フォームがリンクしている。
図17は、不動産種別選択フォームの概略図である。図17に示すように、この実施形態では、不動産資産としては、土地、建物、区分所有建物の三つの種別から選んで情報を登録するようになっている。従って、不動産種別選択フォームは、土地選択ボタン671、建物選択ボタン672、区分所有建物選択ボタン673を有している。
土地選択ボタン671は、土地情報入力フォームにリンクしており、建物選択ボタン672には建物情報入力フォームにリンクしており、区分所有建物選択ボタン673は区分所有建物情報入力フォームにリンクしている。
図18は、土地情報入力フォームの概略図である。図18に示すように、土地情報入力フォームは、呼称・仮称入力欄、所在入力欄、地番入力欄、地目入力欄、地積入力欄、固定資産税評価額入力欄、路面価入力欄が設けられている。土地情報入力フォームには、登録ボタン674が設けられている。この登録ボタン674には、土地情報ファイル44に新規レコードを追加して各入力欄の情報を対応する各フィールドに記録するコードが埋め込まれている。尚、呼称・仮称入力欄では「自宅の土地」というように任意のテキストが入力され、土地情報ファイル44に記録される。
土地情報入力フォームには、別に土地を保有している場合の別件入力ボタン675が設けられている。別件入力ボタン675をタップすると、土地情報入力フォームの各欄がクリアされる。そして、さらに情報が入力されて登録ボタンがタップされた場合、登録ボタンは、土地情報ファイル44にさらに新規レコードを追加し、対応するフィールドに各情報を記録するようコーディングされている。
尚、土地情報入力フォームに設けられた次ステップボタンは、不動産種別選択フォームにリンクしており、この次ステップボタンがタップされると、図17の不動産種別選択フォームが再び表示されるようになっている。
図17の不動産種別選択フォームで建物選択ボタン68がタップされると建物情報入力フォームが表示されるが、建物情報入力フォームも、入力欄の項目が多少異なるのみで、土地情報入力フォームと基本的に同様である。建物情報入力フォームでは、呼称・仮称入力欄、家屋番号入力欄、構造入力欄、床面積入力欄、固定資産税評価額入力欄とともに登録ボタンが設けられている。登録ボタンには、建物情報ファイル45に新規レコードを追加して各情報を対応する各フィールドに記録するコードが埋め込まれている。また、別件入力ボタンには、別の建物に関する情報を建物情報ファイル45において新規レコードを追加して記録するコードが埋め込まれている。
さらに、区分所有建物情報入力フォームについても同様である。区分所有建物情報入力フォームでは、呼称・仮称入力欄、所在入力欄、建物名称入力欄、家屋番号入力欄等とともに登録ボタンが設けられている。登録ボタンには、区分所有建物情報ファイル46に新規レコードを追加して各情報を対応する各フィールドに記録するコードが埋め込まれている。また、別件入力ボタンには、別の区分所有建物に関する情報を区分所有建物情報ファイル46において新規レコードを追加して記録するコードが埋め込まれている。
尚、図18に示すように、土地情報入力フォームには、「登記情報参照」と表記されたボタン(以下、登記情報参照ボタンという。)676が設けられている。遺言サービス営業支援プログラム3は登記情報参照モジュールを含んでおり、登記情報参照ボタン676は、登記情報参照モジュールの起動ボタンとなっている。登記情報参照モジュールは、登記情報提供サービスを提供しているサーバ(以下、登記情報提供サーバという。)から取得したPDF形式等の登記情報ファイルを参照するためのボタンである。この実施形態では、登記情報ファイルは、図1中不図示のコンピュータ(例えば後述する専門家コンピュータ)に保存されている。即ち、当該コンピュータにより登記情報提供サーバにアクセスして予め登記情報ファイルを取得して保存しておく。登記情報参照モジュールは、このコンピュータにアクセスして登記情報ファイルを取得してディスプレイに表示するモジュールとなっている。
この他、登記情報参照モジュールが登記情報提供サーバにアクセスして登記情報ファイルを直接取得するよう構成する場合もある。いずれにしても、登記情報ファイルの内容を参照することで、地番等の登記情報を正しく入力したり、入力された情報に誤りがないかどうか確認したりすることができる。尚、建物情報入力フォーム、区分所有建物情報入力フォームにも同様の登記情報参照ボタンが設けられている。
次に、金融資産の入力について説明する。
前述したように、大分類種別選択フォーム内の金融資産ボタン68には金融資産種別選択フォームがリンクしている。図19は、金融資産種別選択フォームの概略図である。この実施形態では、金融資産としては、預貯金、投信、株式、その他金融資産、債務から選んで情報を登録するようになっている。従って、図19に示すように、金融資産種別選択フォームには、預貯金ボタン681、投信ボタン682、株式ボタン683、その他金融資産ボタン684、債務ボタン685が設けられている。尚、債務も金融資産の一種として情報を登録するようになっている。また、投信と株式は「有価証券」として一つの種別にまとめても良い。
預貯金ボタン681には、預貯金情報入力フォームがリンクしている。図20は、預貯金情報入力フォームの概略図である。図20に示すように、預貯金情報入力フォームには、呼称・仮称入力欄、金融機関名入力欄、支店名入力欄、口座種類入力欄、口座番号入力欄、名義入力欄、金額入力欄が設けられている。
預貯金情報入力フォームには、登録ボタン686が設けられている。登録ボタン686には、預貯金情報入力フォームの各欄に入力された情報を、預貯金情報ファイル47の対応する各フィールドに記録するコードが埋め込まれている。
また、預貯金情報入力フォームには、別の口座を保有している場合に情報を登録するための別件入力ボタン687が設けられている。別件入力ボタン687には、預貯金情報入力フォームの各欄をクリアするコードが埋め込まれている。そして、その後に各欄が入力されて登録ボタンがタップされると、預貯金情報ファイル47にさらに新規レコードが追加されて各欄の情報が記録されるようになっている。
他の金融資産情報入力フォームについては図示を省略するが、図19に示す投信ボタン682には投信情報入力フォームがリンクしており、株式ボタン683には株式情報入力フォームがリンクしており、その他金融資産ボタン684にはその他金融資産情報入力フォームがリンクしており、債務ボタン685には債務情報入力フォームがリンクしている。
株式情報入力フォームには、銘柄入力欄、株数入力欄等の入力欄と、登録ボタンと、別件入力ボタンとが設けられている。登録ボタンには、各入力欄の情報を株式情報ファイル49に新規レコードを追加して記録するコードが埋め込まれており、別件入力ボタンには各入力欄をクリアにして別件の株式情報を登録するためのコードが埋め込まれている。
投信情報入力フォーム、その他金融資産入力フォーム、債務入力フォームも同様であり、金融資産を特定するための入力欄、登録ボタン、別件入力ボタンが設けられており、登録ボタンには、対応する情報ファイルの対応するフィールドに各情報を記録するコードが埋め込まれており、別件入力ボタンにより当該種別の別の件の情報を登録することが可能となっている。
尚、株式については、自社株と自社株以外の株式について別々のファイルに記録した方が望ましいので、入力フォームも実際には別々に設けられている。
また、その他金融資産の例としてはゴルフ会員権、リゾートクラブ会員権等が挙げられ、この場合には、銘柄や評価額が金融資産情報として登録される。
債務については、相手方(債権者)の情報や負債額が金融資産情報として登録される。
尚、図15に示すその他資産ボタン69には、その他資産情報入力フォームがリンクしている。その他資産情報入力フォームには、呼称・仮称入力欄、金額入力欄等と、登録ボタン、別件入力ボタンが設けられている。登録ボタンには、各情報をその他資産情報ファイル52に記録するコードが埋め込まれ、別件入力ボタンにより2件以上のその他資産の情報の記録が可能となっている。その他資産としては、例えば自動車が挙げられる。
次に、配分情報の入力について説明する。
大分類資産種別選択フォームには、配分情報ボタン70が設けられている。配分情報ボタン70は、配分情報入力モジュール34の起動ボタンとなっている。配分情報入力モジュール34は、まず、相続人情報ファイル43及び各資産情報ファイル44〜52の内容に従い、配分情報ファイル53を生成する。図21は、生成される配分情報ファイル53の構造の一例を示した概略図である。
配分情報ファイル53も、データベースファイルである。配分情報ファイル53において、1個の資産について各相続人への配分情報が記録される。従って、図21に示すように、配分情報ファイル53の一つのフィールドは、「資産名」である。前述したように、各資産情報入力フォームには必ず呼称・仮称入力欄が設けられており、各資産情報ファイル43〜52には必ず「呼称・仮称」のフィールドが設けられている。従って、配分情報ファイル53は、各資産情報ファイル43〜52の「呼称・仮称」のフィールドから値を順次読み取り、「資産名」のフィールドに記録される。
また、図21に示すように、配分情報ファイルの他のフィールドは、各相続人である。フィールド名としては、各相続人の呼称・仮称が使用される。このフィールドに当該相続人についての配分情報が記録される。以下、配分情報が記録される各フィールドを相続人フィールドという。配分情報ファイル21が生成された当初では、レコードの数は、登録された資産の件数に一致しているが、各レコードの各相続人フィールドの値はNull値である。
配分情報入力モジュール34は、上記のように配分情報ファイル53を生成し、各相続人フィールドをNull値とした上で各レコードを記録した後、ファイルを開いたままの(更新可能な)状態とする。その上で、まず、配分方式選択フォームを表示するようプログラミングされている。図22は、配分方式選択フォームの概略図である。
図22に示すように、配分方式選択フォームは、一括配分とするか、個別配分とするかを選択するフォークとなっている。即ち、配分方式選択フォームには、一括配分ボタン71と個別配分ボタン72とが設けられている。
配分情報入力モジュール34は一括配分フォーム表示サブモジュールを含んでおり、一括配分ボタン71は一括配分フォーム表示サブモジュールの起動ボタンとなっている。一括配分フォーム表示サブモジュールは、相続人情報ファイル43の内容に従って一括配分フォームを表示するサブモジュールである。図23は、一括配分フォームの概略図である。
一括配分フォーム表示サブモジュールは、遺言者IDに従って相続人情報ファイル43を開き、各レコードの「呼称・仮称」のフィールドの値を取得する。そして、それをラベルとして表記した上で、図23に示すように、各相続人名の下に配分入力欄を表示するようプログラミングされている。各配分入力欄は、数値データを入力する欄である。この例では、各配分入力欄は、分数を入力する欄となっている。尚、各配分入力欄については、相続人の人数に従って均等配分の配分値を分数の形でデフォルト値として表示されるようにすることもある(例えば3人であれば1/3)。さらに、評価額等に基づく金額を直接入力する場合もあり得る。
一括配分フォームには、登録ボタン73が設けられている。配分情報入力モジュールは一括配分登録サブモジュールを含んでおり、登録ボタン73は一括配分登録サブモジュールの起動ボタンとなっている。一括配分登録サブモジュールは、まず、一括配分フォームの配分入力欄の合計の数値を算出する。これが1でない場合、「合計が1になるように分数を入力し直して下さい。」というようなエラーメッセージを表示し、モジュールを終了する。
配分入力欄の合計の数値が1である場合、一括配分登録サブモジュールは、その数値に従って配分情報ファイル53の各レコードについて各フィールドの値を記録する。この例が、図21(2)に示されている。図21(2)に示すように、一括配分が選択された場合、全ての資産について一括配分フォームの配分入力欄で入力された数値(分数)が入力される。
また、配分情報入力モジュール34は個別配分フォーム表示サブモジュールを含んでおり、配分方式選択フォームの個別配分ボタン72は個別配分フォーム表示モジュールの起動ボタンとなっている。個別配分フォーム表示サブモジュールは、相続人情報ファイル43の内容に従って個別配分フォームを表示するモジュールである。図24は、個別配分フォームの概略図である。
図24に示すように、個別配分フォームには、一括配分フォームと同様に、各相続人名の呼称・仮称がラベルとして表示される。そして、各呼称・仮称の下(列)には、各資産についての配分入力欄がそれぞれ設けられる。各配分入力欄は、資産ごとに一行ずつ設けられており、各行の左端には、資産名が表示されるようになっている。
個別配分フォーム表示サブモジュールは、遺言者IDに従って当該見込み客用のサブパス112に記憶されている各資産情報ファイル44〜53を順次開き、各レコードの「呼称・仮称」のフィールドの値を取得する。そして、各行の左端にラベルとして組み込み、図24に示すような表形式の各入力欄を作成して表示するようプログラミングされている。
図24に示すように、個別配分フォームにも登録ボタン74が設けられている。配分情報入力モジュール34は個別配分登録サブモジュールを含んでおり、この登録ボタン74は個別配分登録サブモジュールの起動ボタンとなっている。個別配分登録サブモジュールは、表形式の入力欄のうち、各行の合計値(縦方向での合計値)が1になっていない場合、当該行のラベル(資産の呼称・仮称)の値を取得した上で、「○○の資産の合計が1になっていません。合計が1になるように分数を入力し直して下さい。」というようなエラーメッセージを表示して終了する。
各行の合計値がすべて1の場合、個別配分登録サブモジュールは、各入力欄の数値(分数)を対応するレコードの対応する相続人フィールドに記録する。例えば相続人「長男太郎」の列の「土地」の行の入力欄の値が1/2であれば、配分情報ファイル53の「資産名」のフィールドの値が「土地」になっているレコードにおいて、「長男太郎」という名前の相続人フィールドに1/2を記録する。全ての入力欄の値を対応するレコードの対応する相続人フィールドに記録すると、個別配分登録サブモジュールは終了である。
図23に示すように、一括配分フォームには次ステップボタン75が設けられており、図24に示す個別配分フォームにも次ステップボタン76が設けられている。これら次ステップボタン75,76は、遺言書案表示モジュール35の起動ボタンとなっている。図25は、遺言書表示モジュールによって遺言書案が表示された状態の概略図である。
サーバ記憶部300には、遺言書案のテンプレートファイル(以下、遺言書案テンプレート)54が記憶されている。遺言書案表示モジュール35は、起動すると、遺言書案テンプレート54を開く。
次ステップボタン75,76には、遺言者IDが埋め込まれている。遺言書表示モジュール35は、遺言者IDで遺言者情報ファイル42を検索して当該見込み客の情報を取得するとともに、当該見込み客用のサブパス112から相続人情報ファイル43、各資産情報ファイル44〜52及び配分情報ファイル53を開く。そして、これらのファイルの各レコードから各情報を読み取り、遺言書案テンプレート54の各所定の箇所に組み込んで遺言書案を作成するようプログラミングされている。
遺言書案表示モジュール35は、例えばPDF形式で遺言書案を作成し、作成した遺言書案のファイル(遺言書案ファイル)55を、当該見込み客用のサブパス112に記憶するようプログラミングされている。さらに、遺言書案作成表示プログラムは、作成した遺言書案をモバイルコンピュータ1に送信してディスプレイ11に表示するようプログラミングされている。モバイルコンピュータ1は、送信される遺言書案を受信する受信手段として機能するものであり、モバイルコンピュータ1にインストールされたブラウザ等のソフトウェアがモバイルコンピュータ1を受信手段として機能させるものである。遺言書案ファイル55のファイル形式は、PDFや各種イメージファイルの形式であったり、編集可能なテキスト文書の形式であったりし得る。
また、遺言サービス営業支援プログラム3は、作成された遺言書案を修正する機能も有している。図8に示す初期画面に設けられた案件編集ボタン364をタップして編集モードにすると、遺言書案の修正が可能となる。
案件編集ボタン364がタップされると、最初に、見込み客を指定するフォームが表示されるようになっている。例えば、当該モバイルコンピュータ1上で作成した各遺言書案の見込み客名をプルダウンリストで表示し、そこから一つ(一人)を選ぶ選択欄が設けられる。プルダウンリスト中の各見込み客名には遺言者IDが埋め込まれており、いずれかの見込み客名を選択すると、当該遺言者IDが変数に格納される。
図12等に示すように、遺言サービス営業支援プログラム3では、入力情報の種別を選択するコマンドボタンが左カラムフレーム301内に表示されるようになっている。編集モードの状態において左カラムフレーム301内のいずれかのコマンドボタンがタップされると、選択された項目の修正入力が可能となる。例えば、資産情報を修正する場合、左カラムフレーム301内の「資産情報」と表記されたボタンをタップする。このボタンには、図16に示す大分類資産種別選択フォームがリンクしており、大分類資産種別選択フォームがメインフレーム内に表示される。そして、新規登録の場合と同様に、不動産情報か金融情報かを選択し、さらに細分類での項目を選択することで、当該項目の入力フォームが表示されるようになっている。
例えば大分類資産種別選択フォームで不動産ボタンをタップし、不動産種別選択フォームで土地ボタンをタップすると、図18の土地情報入力フォームが表示される。この際、編集モードであるので、登録されている(土地情報ファイル44に記録されている)情報が組み込まれた状態で土地情報入力フォームが表示される。各入力欄は編集可能な状態とされ、各入力欄を適宜変更して登録ボタンをタップすることで、変更後の情報で当該土地情報ファイル44の当該レコードが更新される。尚、二件以上の土地を保有している場合、土地情報ファイル44のレコードは二件以上になるので、編集モード用の土地情報入力フォームには、「次の件へ」のような表記のボタンが設けられて動作可能とされる。このボタンをタップすることで、別の件の土地情報の修正が可能となる。
図12等に示すように、左カラムフレーム301には、「遺言書案表示」と表記されたボタンが設けられている。このボタンは、図23や図24における次ステップボタン75,76と同様のボタンであり、編集モードにおいて遺言書案を表示するボタンである。このボタンは、前述したのと同様に遺言書案表示モジュール35の起動ボタンとなっている。このボタンがタップされると、修正後の情報で遺言書案が作成され、ディスプレイ11に表示されるよう遺言書案表示モジュール35がプログラミングされている。
次に、上記モバイルコンピュータ1及び支援サーバ30を使用した実施形態の遺言サービス営業方法について説明する。
実施形態の方法では、営業を行う者としては、法律事務所がまず考えられるが、この他、法律事務所が委託した代理店(個人、法人)や銀行の担当者等が考えられる。例えば、ある資産家が取引しているメインバンクの支店の担当者が当該資産家を訪問し、遺言サービスの営業活動を行う例が考えられる。
営業担当者は、モバイルコンピュータ1を使用し、予め自らの情報を支援サーバ30に登録する。即ち、初期画面の営業担当者情報登録ボタン361をタップし、営業担当者情報登録フォームを表示する。そして、各欄の情報を入力して登録ボタン61をタップし、営業担当者情報ファイル41に記録する。これにより、営業担当者IDとパスワードが発行される。尚、モバイルコンピュータ1は、所属する団体から貸与されている場合もあるし、自身の保有の場合もある。
その後、営業担当者は、図1に示すように、モバイルコンピュータ1を持参して見込み客の自宅を訪問し、見込み客に対して遺言サービスを紹介し、利用を勧める。この際、見込み客は、実際にどのような形で遺言書が作られ、公正証書遺言となるのか分からないと決められないと答え、営業担当者は、それでは実際に遺言書の案を作成してみましょうと答える。
このようなやり取りの後、営業担当者は、持参したモバイルコンピュータ1を立ち上げる。そして、支援サーバ30にアクセスし、ログインページで営業担当者ID及びパスワードを入力してログインする。ログインにより、支援サーバ30上の遺言サービス営業支援プログラム3を利用することが可能になる。
営業担当者は、初期画面にある案件新規登録ボタン363をタップし、遺言サービス営業支援プログラム3を新規登録モードとする。モバイルコンピュータ1のディスプレイ11には、遺言者情報入力フォームが表示される。
営業担当者は、見込み客の氏名や住所等を遺言者情報入力フォームに入力する。生年月日等、不明な情報がある場合、見込み客からヒアリングして入力する。その上で、登録ボタン63をタップする。これにより、遺言者情報ファイル42に新規レコードが追加され、各情報が記録される。加えて、この見込み客用のサブパス112が作られ、相続人情報ファイル43、各資産情報ファイル44〜52、配分情報ファイル53が新たに作成されてこのサブパス112に記憶される。この段階では、各ファイルは空の状態である。
営業担当者は、遺言者情報入力フォーム内の次ステップボタンをタップする。これにより、相続人情報表示フォーム選択画面がディスプレイ11に表示される。営業担当者は、見込み客に意向を伺いながら、家系図式かリスト式かのいずれかを選択し、家系図式フォーム選択ボタン64、リスト式フォーム選択ボタン65のいずれかをタップする。
そして、相続人情報入力フォームで相続人の各情報を入力して登録ボタンをタップする。登録された相続人の情報は、選択された方式(家系図式かリスト式か)により表示される。相続人が複数いる場合、追加ボタン644をタップして追加する。
すべての相続人の情報が登録されたら、営業担当者は次ステップボタンをタップする。これにより、大分類資産種別選択フォームがディスプレイ11に表示される。
営業担当者は、まず、不動産があるかどうか見込み客に聞き、あるとの回答であれば、不動産資産ボタン67をタップし、不動産種別選択フォームをディスプレイ11に表示する。そして、まず土地を保有しているかどうか聞き、保有しているとの回答であれば、土地選択ボタン671をタップし、土地情報入力フォームをディスプレイ11に表示する。
そして、営業担当者は、見込み客からのヒアリングに従って土地情報入力フォームの各欄を入力する。その上で、営業担当者は、土地情報入力フォーム内の登録ボタン674をタップする。これにより、土地情報ファイル44に新規レコードが追加されて各情報が記録される。そして、他に土地を保有していないかどうか見込み客に聞き、保有していれば、別件入力ボタン675をタップして同様の操作を繰り返す。他に保有していなければ、次ステップボタンをタップし、不動産種別選択フォームを再びディスプレイ11に表示させる。
営業担当者は、建物の所有があるかどうかを見込み客に聞き、あるとの回答であれば、建物選択ボタン672をタップし、建物情報入力フォームをディスプレイ11に表示する。そして、同様に見込み客からのヒアリングに従って各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これにより、建物情報ファイル45に新規レコードが追加されて各情報が記録される。
営業担当者は、他の建物の所有があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタンをタップして同様の操作を行い、なければ次ステップボタンをタップ不動産種別選択フォームに戻る。そして、営業担当者は、区分所有建物を保有しているか、見込み客に聞き、あれば、区分所有建物選択ボタン673をタップして区分所有建物情報入力フォームをディスプレイ11に表示する。そして、見込み客からのヒアリングに従って各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これにより、区分所有建物情報ファイル46に新規レコードが追加されて各情報が記録される。
他に区分所有建物があれば同様の操作が繰り返され、なければ、次ステップボタンがタップされることで、大分類資産種別選択フォームが再びディスプレイ11に表示される。営業担当者は、見込み客に金融資産があるかどうか聞き、あれば、金融資産ボタン68をタップし、金融資産種別選択フォームをディスプレイ11に表示する。
営業担当者は、見込み客に預貯金があるかどうか聞き、あれば、預貯金ボタン681をタップする。これにより預貯金情報入力フォームがディスプレイ11に表示される。
営業担当者は、見込み客からのヒアリングに従い、預貯金情報入力フォームの各欄を入力し、登録ボタン686をタップする。これにより、預貯金情報ファイル47に新規レコードが追加され、各情報が記録される。営業担当者は、他に預貯金があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタン687をタップして同様の操作を繰り返す。なければ、次ステップボタンをタップする。これにより、金融資産種別選択フォームに戻る。
営業担当者は、見込み客に投信を保有しているか聞き、保有していれば投信ボタン682をタップする。これにより投信情報入力フォームがディスプレイ11に表示される。見込み客からのヒアリングに従い、営業担当者は投信情報入力フォームの各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これにより投信情報ファイル48に新規レコードが追加され、各情報が記録される。営業担当者は、他に投信があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタンをタップして同様の操作を繰り返す。なければ、次ステップボタンをタップする。これにより、金融資産種別選択フォームに戻る。
営業担当者は、見込み客に株式を保有しているか聞き、保有していれば株式ボタン683をタップする。これにより株式情報入力フォームがディスプレイ11に表示される。見込み客からのヒアリングに従い、営業担当者は株式情報入力フォームの各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これにより株式情報ファイル49に新規レコードが追加され、各情報が記録される。営業担当者は、他に株式があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタンをタップして同様の操作を繰り返す。なければ、次ステップボタンをタップする。これにより、金融資産種別選択フォームに戻る。
営業担当者は、見込み客にその他金融資産を保有しているか聞き、保有していればその他金融資産ボタン684をタップする。これによりその他金融資産情報入力フォームがディスプレイ11に表示される。見込み客からのヒアリングに従い、営業担当者はその他金融情報入力フォームの各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これによりその他金融資産情報ファイル50に新規レコードが追加され、各情報が記録される。営業担当者は、他にその他金融資産があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタンをタップして同様の操作を繰り返す。なければ、次ステップボタンをタップする。これにより、金融資産種別選択フォームに戻る。
営業担当者は、見込み客に債務があるかどうか聞き、あれば債務ボタンをタップする。これにより債務情報入力フォームがディスプレイ11に表示される。見込み客からのヒアリングに従い、営業担当者は債務情報入力フォームの各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これにより債務情報ファイル51に新規レコードが追加され、各情報が記録される。営業担当者は、他に債務があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタンをタップして同様の操作を繰り返す。なければ、次ステップボタンをタップする。これにより、金融資産種別選択フォームに戻る。
営業担当者は、金融資産種別フォームにおいて次ステップボタンをタップする。これにより、大分類資産種別選択フォームが再びディスプレイ11に表示される。営業担当者は、見込み客にその他資産があるかどうか聞き、あれば、その他資産ボタン69をタップする。これにより、その他資産情報入力フォームがディスプレイ11に表示される。営業担当者は、見込み客からのヒアリングに従い、その他資産情報入力フォームの各欄を入力し、登録ボタンをタップする。これによりその他資産情報ファイル52に新規レコードが追加され、各情報が記録される。営業担当者は、他にその他資産があるかどうか見込み客に聞き、あれば、別件入力ボタンをタップして同様の操作を繰り返す。なければ、次ステップボタンをタップする。これにより、大分類資産種別選択フォームに戻る。
営業担当者は、全ての資産について情報を聞いたことを確認した後、大分類資産種別フォームにおいて次ステップボタン70をタップする。これにより、配分情報入力モジュール34が起動し、配分情報ファイル53が生成される。それとともに、ディスプレイ11に配分方式選択フォームが表示される。
営業担当者は、見込み客に、一括配分方式にするか個別配分方式にするかを聞く。見込み客の回答が一括配分方式であれば営業担当者は一括配分ボタン71をタップし、個別配分方式であれば個別配分ボタン72をタップする。
例えば一括配分ボタン71がタップされると、一括配分フォームがディスプレイ11に表示される。営業担当者は、見込み客からのヒアリングに従い、各配分入力欄に数値(分数)を入力する。その上で、登録ボタン73をタップする。これにより、配分情報ファイル53に各配分情報が記録される。個別配分ボタン72がタップされた場合も、表示される個別配分フォームの各配分入力欄に数値(分数)を入力し、登録ボタン74をタップする。これにより、配分情報ファイル53に各配分情報が記録される。
営業担当者は、全ての情報が入力されたので、遺言書案を表示する旨を見込み客に伝える。その上で、一括配分フォーム又は個別配分フォームにある次ステップボタン75,76をタップする。これにより、遺言書案表示モジュール35が起動し、ディスプレイ11に遺言書案が表示される。
営業担当者は、スクロール機能を使用して遺言書案の全文を見込み客に見せる。その上で、表示されたような状態で遺言書が作成され、公証人の捺印等がされて公正証書遺言となる旨の説明を行う。
また、作成された公正証書遺言の保管や変更手続き等の管理についての説明、逝去された後の執行についての説明、さらにこれら遺言サービスについての費用の説明等が行われる。これらの説明を踏まえ、営業担当者は、見込み客に遺言サービスの利用を勧める。見込み客が遺言サービスの利用を決断したら、サービス提供者に対して申し込みをする。その後、サービス提供者との間で正式に契約が取り交わされ、実際に遺言サービスが提供される。
尚、遺言サービスの申し込み用の入力フォームが遺言サービス営業支援プログラム3により提供される場合もあり得る。この入力フォームは、申し込みのための署名をタッチペンで行うための入力欄を提供することもあり得る。従って、モバイルコンピュータ1としては、タッチペン入力が可能なものが好適に使用される。
また、営業活動の過程で、遺言書案の作成のために入力した情報の修正が必要になった場合、営業担当者は、案件修正ボタン364をタップして遺言サービス営業支援プログラム3を編集モードにする。そして、修正する項目を左カラムフレーム301から選択し、入力フォームで修正入力をして登録ボタンをタップする。そして、必要に応じて、修正した遺言書案をディスプレイ11に表示して見込み客に見せ、確認してもらう。
上述した実施形態の遺言サービス営業方法によれば、営業担当者は、見込み客から各情報を聞きながら各入力フォームにおいて各情報を入力することで、モバイルコンピュータ1のディスプレイ11上に遺言書案が表示される。見込み客は、表示された遺言書案を見ることで、実際の公正証書遺言をイメージすることができ、遺言サービスを理解し易くなる。このため、遺言サービスの利用が促進される。
上記営業方法において、ディスプレイ11に表示された遺言書案はプリントアウトせずに顧客に見せるだけにすることが好ましい。プリントアウトして提供してしまうと、それを自分で修正して公証役場に持っていって公正証書遺言としてしまう可能性があり、遺言サービスの利用が阻害されてしまうからである。
尚、上記実施形態では、各種情報の入力や遺言書案の作成は、支援サーバ30上のプログラムである遺言サービス営業支援プログラム3により行われたが、他の構成もあり得る。例えば、遺言サービス営業支援プログラム3に相当するプログラムがモバイルコンピュータ1にインストールされており、すべての機能がモバイルコンピュータ1で実現されることもあり得る。この場合には、モバイルコンピュータ1は支援サーバ30にアクセスする必要はないので、ネットワーク接続の環境が十分でない場所で営業活動を行う場合には好適である。
また、各案件情報の入力はモバイルコンピュータ1上のプログラムで行い、各案件情報はモバイルコンピュータ1の記憶部に記憶されるが、遺言書案の作成は支援サーバ30上のプログラムにより行われることもあり得る。
上記のように支援サーバ30上で遺言書案の作成を行う構成では、サーバ上に各種遺言書案のテンプレートファイルを記憶したり、種々の異なる遺言書案用に最適化された作成プログラムを実装したりすることで、種々の異なる遺言書案の作成が容易に行えるメリットがある。また、モバイルコンピュータ1では遺言書案作成の部分のコードは遺言書案表示モジュール35において実装不要になるので、遺言サービス営業支援プログラム3が全体として簡略化され、モバイルコンピュータ1としても高価な高機能タイプのものは不要になるメリットがある。
但し、支援サーバ30上で遺言書案の作成を行う場合、そのようなサーバを構築し、維持・管理していく必要があるので、その点では全体としての構成が複雑になり、コスト増となる。
尚、上記遺言サービス営業支援プログラム3において、配分情報としては分数以外の形式、例えば百分率や少数で入力されることもあり得る。
また、配分の案として複数の異なる案を登録できるようにする場合もある。この場合は、配分情報ファイル54がサブパス112に複数記憶されるようにする。配分情報入力フォームには、「異なる配分の案を登録する」というような表記のコマンドボタンが設けられ、これがタップされると、異なるファイル名で別の配分情報ファイルが生成されて記憶されるようにする。そして、この別の配分情報ファイルに、配分情報入力フォームで入力された異なる配分情報が記録されるようにする。
次に、執行用遺言書案作成方法の発明の実施形態について説明する。
図26は、執行用遺言書案作成方法の発明の実施形態について示した概略図である。実施形態の執行用遺言書案作成方法は、上述した遺言サービス営業方法に使用されたモバイルコンピュータ1を利用するものとなっている。
図26に示すように、この方法では、遺言書に関する専門家が操作するコンピュータ(以下、専門家コンピュータ)8が使用される。専門家としては弁護士が想定されており、専門家コンピュータ2は、弁護士が執務をするオフィス(法律事務所等)にあると想定されている。モバイルコンピュータ1及び専門家コンピュータ2はインターネット等のネットワーク8に接続されており、ネットワーク8を介してアクセス可能となっている。
実施形態の執行用遺言書案作成方法は、遺言サービスの営業において作成された遺言書案をモバイルコンピュータ1と専門家コンピュータ2の間で共有させる共有手段を使用する。共有手段としては、モバイルコンピュータ1と専門家コンピュータ2とを直接接続させる構成も採用可能であるが、この実施形態では、セキュリティの観点や多様なサービス提供等の観点から、サーバを経由してアクセスさせる構成を採用している。即ち、この実施形態では、ネットワーク8上のサーバを使用する方法となっており、さらに、前述した支援サーバ3を兼用する方法となっている。
モバイルコンピュータ1にはモバイルコンピュータ1を共有手段として機能させるプログラムがインストールされており、専門家コンピュータ2には専門家コンピュータ2を共有手段として機能させるプログラムがインストールされている。これらのプログラムは、いずれも支援サーバ30にアクセスする機能を備えている。
まず、モバイルコンピュータ1上のプログラムについて説明する。モバイルコンピュータ1を共有手段として機能させるため、遺言サービス営業支援プログラム3には、支援サーバ30へのログインモジュールや共有モジュールが含まれている。
この実施形態においても、支援サーバ30へのアクセスのため、各営業担当者にはID(営業担当者ID)とパスワードが発行される。支援サーバ30が提供するサイトの初期画面(トップページ)には、遺言書サーバログインと表記されたログインボタンが設けられている。ログインボタンをタップすると、営業担当者ID及びパスワードを入力するウインドウが表示され、営業担当者ID及びパスワードが正しく入力されて送信ボタンがタップされると、支援サーバ30に営業担当者としてログインがされるようになっている。
図27は、ログイン後にモバイルコンピュータ1に表示されるトップページ(以下、営業担当者用トップという。)の概略図である。図27に示すように、営業担当者用トップには、遺言書案サーバ登録ボタン911が設けられている。遺言書案サーバ登録ボタン911は、遺言サービス営業支援プログラム3に含まれる遺言書案送信モジュールの起動ボタンとなっている。
遺言書案送信モジュールは、送信する遺言書案を指定させるページをまずモバイルコンピュータ1に表示する。例えば、当該モバイルコンピュータ1上で作成した各遺言書案の見込み客名をプルダウンリストで表示し、そこから一つ(一人)を選ぶ選択欄が設けられる。プルダウンリスト中の各見込み客名には遺言者IDが埋め込まれており、いずれかの見込み客名を選択すると、当該見込み客用のサブパス112に記憶されている遺言書案ファイル55が取得されるようプログラミングされる。
遺言書案送信モジュールは、遺言書案ファイル55を指定させるページに送信ボタンを組み込むようプログラミングされている。一方、支援サーバ30には、遺言書案登録プログラム921が実装されている。遺言書案を指定させるページに設けられた送信ボタンは、遺言書案登録プログラム921の起動ボタンとなっている。送信ボタンは、指定された遺言書案ファイル55を引数にして遺言書案登録プログラム921を実行するようになっている。この際、送信ボタンは、遺言者IDで遺言者情報ファイル42を検索し、該当するレコードの各フィールドの値を取得し、遺言書案ファイル55に加えて遺言者ID及び見込み客の各情報を遺言書案登録プログラム921に渡すようになっている。
遺言書案登録プログラム921は、渡された遺言書案ファイル55を識別可能な状態としてサーバ記憶部300に記憶する。例えば、同時に渡された遺言書IDを使用したファイル名として遺言書案ファイル55を記憶するか、又はサーバ記憶部300に遺言者IDを使用したパスを設け、このパスに遺言書案ファイル55を記憶する。
また、サーバ記憶部300には、遺言者情報マスタファイル931が記憶されている。遺言者情報マスタファイル931は、支援サーバ30で管理される全ての案件について遺言者又は見込み客の情報の記憶したデータベースファイルである。ファイルの構造は前述したモバイルコンピュータ1上の遺言者情報ファイル42と同様であるが、「営業担当者ID」のフィールドが追加されている。
遺言書案登録プログラム921は、遺言書案ファイル55のサーバ記憶部300への記憶とともに、遺言者情報マスタファイル931に新規レコードを追加し、渡された見込み客の各情報を記録するようプログラミングされている。
一方、遺言書案の監修を行う専門家に対しても、ID(専門家ID)及びパスワードが発行される。支援サーバ30が提供するページには、専門家用のログインページが含まれる。ログインページにおいて、専門家ID及びパスワードが正しく入力されて送信ボタンがクリック又はタップ(以下、クリックで総称する。)されると、専門家として支援サーバ30にログインした状態となる。
次に、支援サーバ30を経由した遺言書案の監修について説明する。監修の際、遺言書案の共有が行われる。
図27に示すように、営業担当者トップには、「遺言書案監修依頼」と表記された監修依頼ボタン912が設けられている。監修依頼ボタン912は、遺言サービス営業支援プログラム3に含まれる監修依頼モジュールの起動ボタンとなっている。
監修依頼モジュールは、起動すると、モバイルコンピュータ1が支援サーバ30にログインしているかどうか確認し、ログインしていない場合、ログインページを表示させ、まずログインを行わせるようプログラミングされている。監修依頼モジュールは、ログイン状態を確認すると、遺言書案ファイル55の登録の場合と同様に、遺言書案を指定させるページを表示する。このページに設けられた送信ボタンは、支援サーバ30上の依頼通知プログラム922の起動ボタンとなっている。
上記送信ボタンは、遺言者IDを引数にして依頼通知プログラム922を実行するボタンとなっている。サーバ記憶部300には、依頼情報ファイル932が記憶されている。依頼情報ファイル932は、営業担当者からの監修依頼の情報を記録した管理用のファイルである。図示は省略するが、監修依頼情報ファイル932は、「依頼ID」、「営業担当者ID」、「遺言者ID」、「依頼日時」等のフィールドから成るレコードを記録したファイルである。「依頼ID」には自動的に生成される依頼IDがされる。「営業担当者ID」にはログインの際に保持された営業担当者IDが記録される。「遺言者ID」には引数として渡された遺言者IDが記録される。
依頼通知プログラム922は、これら監修依頼情報ファイル932への記録に加え、監修担当者を決定して監修依頼メールを送信するようプログラミングされている。具体的には、サーバ記憶部300には、専門家情報ファイル933が記憶されている。専門家情報ファイル933は、監修者として対応可能な専門家の情報を記録したデータベースファイルである。専門家情報ファイル933には、「専門家ID」、「専門家名」、「勤務先名」、「勤務先住所」、「メールアドレス」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。
依頼通知プログラム922は、遺言者IDを引数にして遺言者情報マスタファイル931を検索し、「遺言者住所」のフィールドの値を取得する。そして、「勤務先住所」の値が遺言者住所に最も近い専門家を専門家情報ファイル933の検索によって特定し、そのレコードの「メールアドレス」の値を取得する。そして、そのメールアドレスに監修依頼メールを送信するようプログラミングされている。但し、依頼通知はマニュアル作業により行われる構成もあり得る。即ち、管理用のコンピュータが用意され、このコンピュータのメールアドレス宛てにすべての依頼通知が電子メールで送られるよう構成されることもあり得る。この場合、このコンピュータを操作する管理担当者が適宜の専門家を選定し、当該専門家のメールアドレスに依頼通知のメール送信を行う。
監修依頼メールの図示は省略するが、遺言書案の監修依頼があった旨のテキストとともに、依頼ID、営業担当者名、営業担当者のメールアドレス等が記載されたメールとなっている。
尚、サーバ記憶部300には、営業担当者情報マスタファイル934が記憶されている。営業担当者情報マスタファイル934は、営業担当者IDが発行された全ての営業担当者の情報を記録したデータベースファイルであり、ここに営業担当者のメールアドレスも記録されている。依頼通知プログラム922は、営業担当者IDで営業担当者情報マスタファイル934を検索してメールアドレスを取得し、監修依頼メールに組み込むようプログラミングされている。
次に、遺言書案の監修の際に行われる遺言書案の共有について説明する。
図27に示すように、営業担当者トップには、「遺言書案共有」と表記されたボタン(以下、営業担当者側共有ボタンという。)913が設けられている。一方、図示は省略するが、支援サーバ30は専門家用のページも用意しており、専門家IDでログインすると、専門家用のトップページ(以下、専門家トップという。)が専門家コンピュータ2に表示されるようになっている。専門家トップにも、「遺言書案共有」と表記されたボタン(以下、専門家側共有ボタン)が設けられている。
遺言サービス営業支援プログラム10は、遺言書案共有モジュールを含んでいる。営業担当者側共有ボタン913は、遺言書案共有モジュールの起動ボタンとなっている。遺言書案共有モジュールは、遺言者IDを同様に指定するフォームを表示する。支援サーバ30には、遺言書案共有プログラム923が実装されており、このフォームに設けられた送信ボタンは、遺言書案共有プログラム923の起動ボタンとなっている。
送信ボタンがタップされて遺言書案共有プログラム923が起動すると、遺言書案共有プログラム923は、遺言者IDに従ってサーバ記憶部300から当該案件の遺言書案ファイル55を取得する。そして、遺言書案ファイル55をモバイルコンピュータ1に送信し、モバイルコンピュータ1に表示させる。この際、遺言書案共有プログラム923は、遺言書案ファイル55をモバイルコンピュータ1上では編集不可の状態として送信して表示させる。そして、専門家コンピュータ2からの送信待ちの状態とする。
一方、専門家側共有ボタンが専門家コンピュータ2上でクリックされると、同様に遺言書共有プログラムが起動するが、この場合には遺言書共有プログラムは、遺言者IDを入力するページを専門家コンピュータ2に送信して表示させる。そして、遺言者IDが入力されて送信ボタンがクリックされると、遺言書案共有プログラム923は、遺言書IDに従ってサーバ記憶部300から遺言書案ファイル55を取得し、専門家コンピュータ2に送信する。この場合には、遺言書案ファイル55は編集可能な状態で送信される。従って、遺言書案ファイル55は、専門家コンピュータ2上で編集可能である。つまり、営業担当者側共有ボタン913で呼び出されたか専門家側共有ボタンで呼び出されたかを識別できるようになっており、遺言書案共有プログラム923は、営業担当者側共有ボタン913で呼び出された場合は遺言書案ファイル55を編集不可として送信し、専門家側共有ボタンで呼び出された場合には遺言書案ファイル55を編集可として送信するようプログラミングされている。
一方、モバイルコンピュータ1上の遺言書案共有モジュールは、遺言書案ファイル55がモバイルコンピュータ1上で開かれて表示された後、所定のインターバルのたびに支援サーバ30にアクセスし、その時点での遺言書案ファイル55を再取得し、更新してモバイルコンピュータ1上に表示するようプログラミングされている。所定のインターバルとは、例えば1〜10秒程度の間隔で適宜定められる。
遺言書案共有プログラム923は、保存モジュールを含んでおり、専門家コンピュータ2から呼び出されて起動した場合に保存モジュールが実行可能となっている。保存モジュールは、専門家コンピュータ2上の操作によって編集された遺言書案ファイル55をサーバ記憶部300の元のパスに上書き保存するモジュールとなっている。
また、支援サーバ30には、電子掲示板プログラム(不図示)が実装されている。電子掲示板プログラムも、執行用遺言書案作成のために情報を共有するプログラムである。電子掲示板プログラムは、案件ごとに(依頼IDごとに)書き込みのための掲示板領域をサーバ記憶部300に設けるプログラムとなっている。掲示板領域は、モバイルコンピュータ1及び専門家コンピュータ2の双方から書き込みが可能であり、書き込まれた情報は双方から閲覧することができるようになっている。営業担当者トップ、専門家トップのそれぞれに電子掲示板へのアクセスボタンが設けられている。アクセスボタンをクリックすると、案件IDを入力するページが表示され、案件IDが入力されて送信されると、当該案件用の電子掲示板がモバイルコンピュータ1、専門家コンピュータ2に表示されて閲覧、書き込みが可能となる。電子掲示板への書き込みは、リアルタイムで反映され、相手方もリアルタイムで閲覧可能である。
さらに、モバイルコンピュータ1、専門家コンピュータ2の双方ともテレビ電話手段を備えている。テレビ電話手段は、ハードウェアとしてはウェブカメラ、スピーカー及びマイクを含んでおり、ソフトウェアとしてはそれらのデバイスドライバ及びスカイプ(登録商標)のようなテレビ電話アプリケーションプログラムを含む。但し、テレビ電話手段は、モバイルコンピュータ1及び専門家コンピュータ2とは別のハードウェアとして用意される場合もあり得る。
このような支援サーバ30そしてモバイルコンピュータ1及び専門家コンピュータ2を使用した実施形態の執行用遺言書案作成方法について、以下に説明する。以下の実施形態では、遺言書案は公正証書化されることが想定されているので、執行用遺言書案は、公正証書用遺言書案である。
営業担当者は、上述した実施形態のように営業活動を行った際、モバイルコンピュータ1上で作成した遺言書案を支援サーバ30に登録する。即ち、営業担当者は、モバイルコンピュータ1を立ち上げて遺言サービス営業支援プログラム3を起動させ、ログインボタンをタップし、営業担当者ID及びパスワードを入力して支援サーバ30にログインする。
そして、営業担当者は、遺言書案サーバ登録ボタン911をタップし、表示されるフォームにおいて遺言者を指定して送信ボタンをタップする。これにより、支援サーバ30上の遺言書案登録プログラム921が起動し、遺言者IDを使用して作成されたサーバ記憶部300のパスに、送信される遺言書案ファイル55が記憶される。また、遺言者情報マスタファイル931に新規レコードが追加され、依頼IDが生成されて記録されるとともにモバイルコンピュータ1上の見込み客の各情報がサーバ記憶部300に送られて記憶される。営業担当者は、複数の見込み客に対して営業活動を行っている場合が多いが、上記遺言書案の登録は、各案件についてそれぞれ行われる。
営業活動の結果、ある見込み客が遺言サービスの利用を決断すると、申し込みを経て、サービス提供者と契約をする。営業担当者は、公正証書用遺言書案を作成すべく、専門家に対して監修依頼をする。即ち、モバイルコンピュータ1を立ち上げて遺言サービス営業支援プログラム3を起動し、支援サーバ30にログインする。そして、初期画面において監修依頼ボタン96をタップする。表示されるフォームにおいて見込み客を指定して送信ボタンをタップすると、支援サーバ30上の依頼通知プログラム922が起動し、見込み客の住所に従って近在の専門家が選択され、その専門家のメールアドレスに依頼メールが送信される。
専門家は、依頼メールで監修依頼を確認する。その後、営業担当者との間のメールのやり取りで、テレビ電話での打ち合わせの日程調整をする。打ち合わせは、見込み客と営業担当者とが面談している場所から離れた場所にいる専門家が、テレビ電話で見込み客及び営業担当者と行う打ち合わせである。尚、支援サーバ30は、打ち合わせの日程調整のためのページを提供することもあり得る。例えば、打ち合わせの予約申し込みを送信するためのページが支援サーバ30により用意される。予約申し込みは、専門家コンピュータ2に対してメール等で送信され、専門家コンピュータ2から承諾の送信がされると、その旨がモバイルコンピュータ1に返信される。
打ち合わせの日時になったら、営業担当者は、見込み客と対面している場でモバイルコンピュータ1を立ち上げ、遺言サービス営業支援プログラム3を起動させ、支援サーバ30にログインする。そして、営業担当者側共有ボタン913をタップし、表示されるフォームにおいて見込み客を指定して送信ボタンをタップする。これにより、当該見込み客に係る遺言書案ファイル55が支援サーバ30から送信され、編集不可の状態でモバイルコンピュータ1に表示される。
専門家も打ち合わせの日時において、専門家コンピュータ2を立ち上げ、専門家IDを入力及びパスワードを入力して支援サーバ30にログインする。そして、専門家側共有ボタンをクリックし、表示されるページにおいて、遺言書案依頼メールに記載されている遺言者IDを入力する。その上で送信ボタンをクリックし、遺言書案ファイル55を編集可の状態で支援サーバ30から送信させ専門家コンピュータ2に表示する。
この状態で、営業担当者及び専門家は、モバイルコンピュータ1と専門家コンピュータ2との間でテレビ電話を開通させ、相互にテレビ電話で打ち合わせする。専門家は、遺言書案について営業担当者を通して見込み客に質問し、その答えに従って遺言書案の不備を修正する。修正は、専門家コンピュータ2上で遺言書案ファイル55を変更することで行われる。尚、専門家は、登記情報参照ボタン676をクリックし、専門家コンピュータ2に保存されている登記情報ファイルを支援サーバ30に送信し、サーバ記憶部300に記憶して参照可能とする。そして、登記情報ファイルを参照して不動産の情報に誤りがないかどうかチェックする。
また、営業担当者、専門家は、必要に応じて電子掲示板に書き込みを行い、情報を共有する。即ち、専門家が不足情報について営業担当者に問い合わせる書き込みを行い、営業担当者から見込み客から聴取して書き込みを行って知らせる。
専門家コンピュータ2上で遺言書案ファイル55を変更して保存すると、変更後の内容でサーバ記憶部300上の遺言書案ファイル55が更新される。モバイルコンピュータ1は所定のインターバルで最新の遺言書案ファイル55を取得するから、変更後の遺言書案がモバイルコンピュータ1に表示される。
このようにして、営業担当者を介した専門家と見込み客とのQ&Aに従って遺言書案が修正され、修正結果をリアルタイムで営業担当者及び見込み客が確認する。遺言書案の全ての不備が修正されると、執行用遺言書案として公正証書用遺言書案ができ上がる。この公正証書用遺言書案も、適宜ファイル名を変更してサーバ記憶部300の当該見込み客用のパスに記憶される。
このようにして作成された執行用遺言書案は、専門家コンピュータ2又は他の支援サーバ30にアクセス可能な端末によりプリントアウトされる。そして、専門家とともに見込み客が公証役場に出向き、プリントアウトされた公正証書用遺言書案及び他の必要書類を提出する。そして、公証人が公正証書遺言を作成する。
上述した執行用遺言書案作成方法によれば、遺言サービス営業方法で作成された遺言書案を修正する形で執行用遺言書案として公正証書用遺言書案が作成されるので、弁護士等の専門家が最初から公正証書用遺言書案を作成する場合に比べて手間が掛からない。手間が掛からないということは、弁護士等の専門家の労力が少なくなることを意味し、専門家への報酬が安価になり、遺言サービスを全体として安価に提供できることを意味する。
また、遺言書案を修正して執行用遺言書案を作成する際、モバイルコンピュータ1と専門家コンピュータ2とで遺言書案ファイル55を共有するので、専門家コンピュータ2上での専門家による遺言書の修正をリアルタイムで営業担当者や見込み客が確認することができる。このため、より間違いのない修正が行えるようになり、修正された遺言書案の再確認も不要になるため、この点でも全体の労力が軽減される。
さらに、遺言書案を修正して執行用遺言書案を作成する際、テレビ電話でやり取りをするので、コミュニケーションのミス等が少なくなる。このため、より間違いのない執行用遺言書案を作成することができる。
尚、専門家コンピュータ2上で遺言書案を修正する際、遺言書案を直接修正する他、遺言サービス営業支援プログラム3における編集モードと同様の構成にて修正することも可能となっている。即ち、遺言サービス営業支援プログラム3と同様のプログラムが支援サーバ30に実装されており、専門家コンピュータ2からのアクセスにより実行できるようになっている。専門家は、専門家コンピュータ2上で見込み客を指定して遺言者IDを変数に格納させた状態とした上でいずれかの項目を選択する。選択された項目の入力ページが専門家コンピュータ2に送られて表示されるので、情報を適宜修正して入力した上で登録ボタンをクリックする。この場合、元データが修正されるので、各登録情報から遺言書案を再度作成、表示した場合も修正後の内容で遺言書案が表示される。このため、修正が多くなった場合に簡便である。
上記執行用遺言書案作成方法では、支援サーバ30上の依頼通知プログラム922が近在の専門家を自動的に選択する構成が採用されたが、営業担当者や見込み客が選んで指定する構成も考えられる。この場合は、支援サーバ30において専門家を検索するページが設けられる。この検索ページは、対応可能な専門家がリスト表示されるようになっており、さらに各専門家について勤務場所や年齢、性別等の詳細情報が表示できるようになっている。営業担当者は、モバイルコンピュータ1で支援サーバ30にログインし、見込み客と相談しながら、特定の専門家を選ぶ。専門家を選ぶページには、依頼通知プログラムの起動ボタンが設けられており、このボタンをタップすることで、当該専門家に支援サーバ30が依頼通知のメールが送信される。
また、執行用遺言書案作成方法の発明において、遺言書案ファイル55の共有を支援サーバ30経由で行うことは必須の条件ではない。モバイルコンピュータ1と専門家コンピュータ2とをネットワーク8経由で直接接続し、遺言書案ファイル55の共有を行うことも可能である。この場合は、遺言書案ファイル55を最初にモバイルコンピュータ1から専門家コンピュータ2に送信して保存させ、専門家コンピュータ2上で編集可能とする。その上で、遺言書案ファイル55を開いている専門家コンピュータ2に対してモバイルコンピュータ1がアクセスし、遺言書案ファイル55を編集不可の状態で取得して共有し、モバイルコンピュータ1上で閲覧可能とする。このような構成であっても良い。尚、この場合には、専門家コンピュータ2から遺言書案ファイル55をモバイルコンピュータ1に送って編集不可の状態で閲覧させるプログラムが遺言書案共有プログラムということになる。
但し、モバイルコンピュータ1及び専門家コンピュータ2同士が直接接続する構成の場合、いわゆるリモートアクセスを受け付ける構成となるので、セキュリティの設定を厳重にする必要があり、面倒となる。支援サーバ30のようなサーバを経由する場合、モバイルコンピュータ1及び専門家コンピュータ2ではそのような面倒はなく、好適である。
執行用遺言書案作成方法の発明の実施形態については、公正証書用遺言書案ではなく、自筆証書遺言用遺言書案を作成する場合もあり得る。以下、この点について説明する。
前述したように、自筆証書遺言は、全文を自筆して署名、押印することが必要な遺言であり、裁判所での検認手続きの後、執行が可能となる。現在、法務局が自筆遺言証書を保管することで裁判所での検認を不要とする制度の導入が検討されており、開始されれば、自筆遺言証書の利用も促進されるものと予想される。尚、財産目録については自書は要件化されない方向で検討がされている。
このような自筆遺言証書も、執行としては公正証書遺言の場合と同様で、各相続人への通知や説明、他の遺産や債務の調査、判明した相続財産についての財産目録の作成等が必要で、専門家に依頼した方が良い場合が多い。このため、自筆遺言証書についても、遺言サービスの利用が推奨され、営業活動が行われ得る。
自筆証書遺言は、最終的には遺言者が全て自筆することになるが、それでも内容に誤りや不適切な箇所があると、遺志に沿った執行ができなくなる可能性が高いので、その案(自筆証書遺言用遺言書案)は、専門家のアドバイスの下、作成されることが望ましい。従って、自筆証書遺言を対象とする遺言サービスには、執行の他、遺言書案の作成が含まれ得る。尚、保管は、遺言者自身が行うか、法務局での保管制度が導入されれば法務局が行うので、遺言サービスに含まれることは少ない。従って、自筆証書遺言を対象とした遺言サービスの費用は、公正証書遺言を対象としたものに比べて安価になると予想される。
例えば、営業担当者は、公正証書遺言の他に自筆証書遺言の制度を見込み客に説明し、メリット・デメリットを伝える。費用の安い自筆証書遺言を選びたいと見込み客が言うと、同様に、モバイルコンピュータ1を使用して各案件情報を入力する。そして、支援サーバ3に送信して遺言書案を作成させ、作成された遺言書案をディスプレイに表示し、具体的なイメージを抱かせることで、遺言サービスを利用してみようという気にさせる。
このような自筆証書遺言を対象とした遺言サービスの営業の場合、作成される遺言書案(自筆証書遺言用遺言書案)は、公正証書用遺言書案の場合に比べて簡易なものとされる場合が多い。財産が多かったり配分が複雑であったりすると、相続も多岐に亘り複雑になるので、公正証書遺言の方が好ましい。また、遺言書のボリュームも大きくなるので、自筆することは面倒になり、また間違いが生じ易い。従って、遺言内容が簡易であるものが自筆証書遺言に適している。営業担当者は、見込み客からのヒアリングにより、遺言内容が複雑になると予想される場合には公正証書遺言を勧めるが、そうでない場合には、見込み客の要望に従い、自筆証書遺言を対象とした遺言サービスの提供の契約をする。
上記の点を考慮すると、自筆証書遺言用遺言書案を作成するプログラムは、公正証書用遺言書案を作成するプログラムとは異なるプログラムとされることが好ましい。異なるプログラムとは、例えば使用するテンプレートファイルが異なるものであったり、情報の組み込み方が異なるものであったり(例えば簡易な表現にしてから組み込む)ということである。
尚、自筆証書遺言の法務局による保管制度が導入された場合、保管の申し込み手続きについてのサービスが遺言サービスに含まれることがあり得る。
上記執行用遺言書案作成方法の実施形態において、遺言書案の共有のためのサーバとして支援サーバ30が兼用されたが、支援サーバ30とは別のサーバを用いても良い。但し、支援サーバ30を兼用した方がサーバが一つで済むので、コストは安価となる。
また、上述した遺言サービス営業方法において相続税の計算をして見込み客に知らせたり、執行用遺言書案作成方法において相続税の計算をして見込み客に知らせたりしても良い。以下、この点について説明する。
営業支援の場合にしろ、執行用遺言書案の作成にしろ、相続税の計算は確定的なものではなく、その時点で判明している相続資産に基づく暫定的なものである。また、相続税の計算は、厳密には、小規模宅地等の特例や生前贈与を受けた時の支払い贈与税の控除等の特定措置を適用する必要があるが、ここでは概略の相続税を見込み客に知らせることが目的なので、その意味では簡易的な計算である。以下、暫定的で簡易的な相続税の計算を、簡易計算という。
相続税の簡易計算をする場合、各不動産の評価額は、正確なものでなくとも良いので金額を必ず入力しておく。また、その他の資産についても、金銭的な評価ができるものについては概算金額を入力しておく。
遺言サービス営業支援において相続税額を知らせる場合、遺言サービス営業支援プログラムに相続税の簡易計算のためのモジュール(以下、簡易計算モジュール)が実装される。簡易計算モジュールは、相続資産の総額の計算、配分に応じて相続額を算出し、それに対して税率を掛け合わせた後、控除額を差し引く計算を順次行って、各相続人の相続税を簡易計算する。サーバ記憶部300には、相続税の簡易計算の結果を表示するページ(以下、計算結果表示ページ)が記憶され、簡易計算モジュールは、計算結果を計算結果表示ページに組み込んでモバイルコンピュータ1に送信して表示する。例えば、図25等に示す左カラムフレーム301内に相続税簡易計算結果の表示用のコマンドボタンを設けておき、このコマンドボタンを簡易計算モジュールの起動ボタンとする。
執行用遺言書案作成方法において相続税の簡易計算をする場合も、基本的に同様である。支援サーバ30上の簡易計算モジュールは、専門家コンピュータ2からの実行可能とされる。専門家は、上記のように専門家コンピュータ2上で遺言書案ファイル55を変更して保存した後、簡易計算モジュールを実行する。計算結果表示ページは、モバイルコンピュータ1にも表示されるようにし、営業担当者や見込み客も相続税の概略金額が確認できるようにする。尚、執行用遺言書案作成の場合には、専門家が監修しているので、追加的なヒアリングをする等して特例措置等も考慮した計算ができるようにし、より正確な相続税の計算をする場合もある。
また、相続税の額は、配分の仕方によって変わってくるから、異なる配分の仕方を幾つかシミュレーション的に登録できるようにしておき、各配分案についてそれぞれ相続税の簡易計算ができるようにするとさらに好適である。具体的には、一人の見込み客(1個の遺言者ID)について複数の配分情報ファイルが作成されるようにし、各配分情報ファイルは遺言者IDによって特定可能とする。例えば、遺言者情報ファイルに、各配分情報ファイルのファイル名を記録しておくことで特定可能とすることが考えられる。
配分情報入力モジュール34は、異なる複数の配分案を入力できるようプログラミングされ、各配分案はそれぞれ別の配分情報ファイルに記録される。簡易計算モジュールは、配分案を特定する引数とともに起動されるようにし、簡易計算モジュールは、引数に従って配分情報ファイルを選択し、そこに記録されている配分案に基づいて相続税の簡易計算をして表示するようプログラミングされる。このようにすると、相続税を考慮しながら配分案を決めることができ、節税を考慮した遺言を行うに役立てることができる。
尚、節税の観点では、一時払い終身保険が知られているので、上記相続税の簡易計算において、一時払い終身保険への加入を想定して計算ができるようにすると、さらに好適である。具体的には、簡易計算モジュールは、起動した際、一時払い終身保険に関する入力ページを表示するようプログラミングされる。このページは、既に加入している場合にはその加入情報(保険金額、受取人等)を入力するページとされる。未加入の場合、加入を想定して保険金額や受取人を入力させる。その上で、簡易計算モジュールは、配分に応じて相続税を簡易計算する際、死亡保険金の非課税枠を適用した計算式で計算を行い、税額を算出する。尚、一時払い終身保険未加入の場合、保険料は預貯金から充当されるので、相続税の簡易計算においては、保険料分を預貯金から差し引いて現有資産の総額の計算をし、その上で相続税を簡易計算することになる。
このように、相続税の概略金額を知らせたり、一時払い終身保険加入後の相続税額を知らせたりすると、見込み客は、相続税も含めて相続全般についてイメージをし易くなる。そのため、「色々と複雑だから専門家にお願いしよう」という気になり、遺言サービスの販売促進にさらに貢献できる。
また、実際の相続税の申告や納税は、専門の税理士法人等に依頼して行われる場合が多いから、上記相続税の簡易計算も含めた営業支援は、税理士法人等の業者のための営業支援ともなり得る。さらに、一時払い終身保険は、一般的には保険会社によって販売されているから、保険会社や保険の外交員にとっての営業支援ともなり得る。またさらに、相続や各種生命保険の加入等については、資産管理全般について相談を受けるコンサルタントがサービスを提供している場合もあり、銀行等の金融機関もこの種のサービスを提供している場合がある。従って、実施形態の各方法は、これら資産コンサルティングサービスの営業支援ともなり得る。尚、一時払い終身保険以外にも非課税枠のある生命保険もあるので、簡易計算モジュールは、それらの保険に関する情報を入力させて計算の基礎とする場合もあり得る。
尚、上記各実施形態において、営業活動が行われるのは見込み客の自宅であるとしたが、これはあくまで一例であって他の場合もあり得る。例えば喫茶店のような自宅以外の場所であっても良いし、営業担当者のオフィスであっても良い。例えば営業担当者が銀行の富裕層担当である場合、銀行内の商談コーナーで遺言サービスの営業が行われることもある。
また、遺言サービス営業支援プログラムを使用して作成された遺言書案から執行用遺言書案を作成する場合、見込み客がいない場で営業担当者がモバイルコンピュータ1を使用し、専門家コンピュータ2との間で遺言書案ファイルを共有して執行用遺言を作成する場合もある。この構成は、遺言書案の不備を修正する際、見込み客に照会する必要が特にない場合に採用され得る。
1 モバイルコンピュータ
2 専門家コンピュータ
3 遺言サービス営業支援プログラム
30 支援サーバ
300 サーバ記憶部
55 遺言書案ファイル
8 ネットワーク
923 遺言書案共有プログラム

Claims (16)

  1. 遺言の執行を含む遺言サービスの利用を見込み客に勧める遺言サービス営業方法であって、
    遺言サービス営業支援プログラムが実装されたサーバにアクセス可能であるか又は遺言サービス営業支援プログラムがインストールされたモバイルコンピュータを、見込み客と対面した営業担当者が操作することで行う方法であり、
    モバイルコンピュータは、入力部とディスプレイとを備えており、
    遺言サービス営業支援プログラムは、モバイルコンピュータを、
    遺言者情報を入力させる遺言者情報入力手段と、
    相続人情報を入力させる相続人情報入力手段と、
    遺言者が保有する資産の情報である資産情報を入力させる資産情報入力手段と、
    相続人への資産の相続の配分情報を入力させる配分情報入力手段と
    遺言者情報入力手段が入力させた遺言者情報と、相続人情報が入力させた相続人情報と、資産情報入力手段が入力させた資産情報と、配分情報入力手段が入力させた配分情報とに従って作成された遺言書案を表示する遺言書案表示手段
    として機能させるプログラムであり、
    遺言者情報を遺言者情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
    相続人情報を相続人情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
    資産情報を資産情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
    営業担当者が見込み客から聞き取った配分情報を配分情報入力手段がモバイルコンピュータの入力部において営業担当者に入力させるステップと、
    入力された遺言者情報、相続人情報、資産情報及び配分情報に従ってサーバ又はモバイルコンピュータが作成した遺言書案をモバイルコンピュータがディスプレイにおいて表示するステップと
    を有する方法であり、
    ディスプレイに表示された遺言書案を見込み客に見せることで遺言サービスの利用を見込み客に勧めることを特徴とする遺言サービス営業方法。
  2. 前記ディスプレイに表示された遺言書案をプリントアウトして見込み客に提供することなく見込み客に見せることで前記遺言サービスの利用を見込み客に勧めることを特徴とする請求項1記載の遺言サービス営業方法。
  3. 前記遺言サービス営業支援プログラムは、前記モバイルコンピュータにインストールされたプログラムであって、前記モバイルコンピュータを、
    前記遺言者情報入力手段が入力させた遺言者情報と、前記相続人情報が入力させた相続人情報と、前記資産情報入力手段が入力させた資産情報と、前記配分情報入力手段が入力させた配分情報とに従って遺言書案を作成する遺言書案作成手段
    として機能させるプログラムであり、
    前記遺言書案表示手段は、遺言書案作成手段が作成した遺言書案を表示する手段であることを特徴とする請求項1又は2記載の遺言サービス営業方法。
  4. 前記遺言サービス営業支援プログラムは、前記サーバに実装されたプログラムであって、前記モバイルコンピュータには、前記モバイルコンピュータを、
    前記遺言者情報入力手段が入力させた遺言者情報と、前記相続人情報が入力させた相続人情報と、前記資産情報入力手段が入力させた資産情報と、前記配分情報入力手段が入力させた配分情報とをネットワークを介してサーバに送信する送信手段と、送信された遺言者情報、相続人情報、資産情報及び配分情報とに従って前記サーバが作成した遺言書案を受信する受信手段
    として機能させるプログラムがインストールされており、
    前記遺言書案表示手段は、受信手段が受信した遺言書案を表示する手段であることを特徴とする請求項1又は2記載の遺言サービス営業方法。
  5. 前記資産情報入力手段は、資産情報として不動産の情報を入力させることが可能な手段であって、
    前記遺言サービス営業支援プログラムは、不動産情報入力フォームを前記モバイルコンピュータのディスプレイに表示するモジュールを含んでおり、このモジュールには、登記情報を提供する登記情報提供サーバにアクセスして得られた不動産の登記情報を参照するためのボタンが設けられており、
    登記情報提供サーバから取得した不動産の登記情報を参照することにより不動産情報入力フォームで入力する不動産の情報の正確さを確保することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の遺言サービス営業方法。
  6. 前記遺言サービス営業支援プログラムは、前記サーバ又は前記モバイルコンピュータを、前記資産情報入力手段が入力させた資産情報と、前記配分情報入力手段が入力させた配分情報とから相続税の計算をする相続税計算手段として機能させるプログラムであり、
    前記遺言サービス営業支援プログラムは、相続税計算手段による計算結果を前記ディスプレイに表示する計算結果表示手段として前記モバイルコンピュータを機能させるプログラムであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の遺言サービス営業方法。
  7. 前記配分情報入力手段は、複数の異なる配分の仕方についての情報を入力させることが可能な手段であり、
    前記相続税計算手段は、各配分の仕方についてそれぞれ相続税を計算することが可能な手段であり、
    前記計算結果表示手段は、各配分に仕方についてそれぞれ計算された結果を示すことが可能な手段であることを特徴とする請求項6記載の遺言サービス営業方法。
  8. 前記相続税計算手段は、生命保険に加入したと想定した場合の非課税枠を適用した計算式で計算を行う手段であることを特徴とする請求項6又は7記載の遺言サービス営業方法。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載の遺言サービス営業方法に使用されるモバイルコンピュータと、対面している見込み客及び営業担当者がいる場所から離れた場所で専門家が操作するコンピュータである専門家コンピュータと、遺言書案共有プログラムとを使用して執行用遺言書案を作成する執行用遺言書案作成方法であって、
    遺言書案共有プログラムは、
    前記遺言書案を、前記モバイルコンピュータのディスプレイと専門家コンピュータのディスプレイとに同時に表示させるプログラムであって、当該遺言書案のファイルを前記モバイルコンピュータ上では変更不可として表示し、専門家コンピュータ上では変更可として表示するプログラムであり、
    遺言書案共有プログラムにより、前記モバイルコンピュータ及び専門家コンピュータの各ディスプレイに前記遺言書案を表示した状態において、当該遺言書案を執行用遺言書案とするのに不足している情報を専門家が見込み客から取得する不足情報取得ステップと、
    不足情報取得ステップにおいて取得した情報により専門家が専門家コンピュータを操作して遺言書案を修正するステップとを有することを特徴とする執行用遺言書案作成方法。
  10. 前記遺言書案共有プログラムは前記サーバ又は前記サーバとは別のサーバに実装されており、
    前記モバイルコンピュータ及び前記専門家コンピュータは当該サーバにアクセスして前記遺言書案をディスプレイに表示することを特徴とする請求項9記載の執行用遺言書案作成方法。
  11. 前記モバイルコンピュータ及び前記専門家コンピュータがアクセス可能なサーバには電子掲示板プログラムが実装されており、
    前記不足情報取得ステップは、前記モバイルコンピュータから電子掲示板に書き込まれた前記不足情報を前記専門家コンピュータにより専門家が取得するステップであることを特徴とする請求項9又は10記載の執行用遺言書案作成方法。
  12. 前記不足情報取得ステップは、テレビ電話により前記不足情報を取得するステップであることを特徴とする請求項9乃至11いずれかに記載の執行用遺言書案作成方法。
  13. 前記執行用遺言書案は、公正証書用遺言書案又は自筆証書遺言用遺言書案であることを特徴とする請求項9至12いずれかに記載の執行用遺言書案作成方法。
  14. 請求項1乃至8いずれかに記載の遺言サービス営業方法に使用されるモバイルコンピュータと、対面している見込み客及び営業担当者がいる場所から離れた場所で専門家が操作するコンピュータである専門家コンピュータとからのアクセスを受け付ける執行用遺言書案作成支援サーバであって、遺言書案共有プログラムが実装されており、
    遺言書案共有プログラムは、前記遺言書案を、前記モバイルコンピュータのディスプレイと専門家コンピュータのディスプレイとに同時に表示させるプログラムであって、当該遺言書案のファイルを前記モバイルコンピュータ上では変更不可として表示し、専門家コンピュータ上では変更可として表示するプログラムであり、
    遺言書案共有プログラムは、前記モバイルコンピュータ及び専門家コンピュータの各ディスプレイに前記遺言書案を表示した状態において、当該遺言書案を執行用遺言書案とするのに不足している情報を専門家が見込み客から取得し、その情報により専門家が専門家コンピュータを操作して遺言書案を修正した際、修正後の遺言書案を前記モバイルコンピュータに送信してディスプレイに表示させるプログラムであることを特徴とする執行用遺言書案作成支援サーバ。
  15. 電子掲示板プログラムが実装されており、
    電子掲示板プログラムは、前記遺言書案を執行用遺言書案とするのに不足している情報を前記モバイルコンピュータから電子掲示板に書き込むことが可能となっており、書き込まれた不足情報を前記専門家コンピュータにより専門家が取得することを可能にするプログラムであることを特徴とする請求項14記載の執行用遺言書案作成支援サーバ。
  16. 前記執行用遺言書案は、公正証書用遺言書案又は自筆証書遺言用遺言書案であることを特徴とする請求項14又は15記載の執行用遺言書案作成支援サーバ。
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