JP2019138049A - 木造家屋、及び木造家屋建築方法 - Google Patents

木造家屋、及び木造家屋建築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な間取りに応じつつも手間を抑えて建築することができる木造家屋、及び木造家屋建築方法を提供する。【解決手段】木造家屋が、軽量H形鋼で形成され、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さを基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さを有する7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLの中から選択された第1の梁材と、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLそれぞれの長さよりも所定長だけ短い7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSの中から選択された第2の梁材と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、木造家屋、及び木造家屋建築方法に関する。
従来、木造家屋の建築は、木製の梁や柱等を家屋の間取りに応じて加工して組み立てるといった手間のかかる作業を要するためコストもかさみ勝ちである。このようなコストを抑えるため、例えば工場で事前に加工した部材で構成され、建築現場での作業の手間が省かれた木造家屋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−127045
しかしながら、事前に加工する部材の多くは、顧客が所望する間取りに応じてプレカットするオーダ品であり、また、木造家屋の構造的な強度を左右する部材であることから、そのような部材の加工自体に手間がかかるのが現状である。
従って、本発明は、上記のような課題に着目し、様々な間取りに応じつつも手間を抑えて建築することができる木造家屋、及び木造家屋建築方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の木造家屋は、軽量H形鋼で形成され、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さを基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さを有する7種類の長梁の中から選択された第1の梁材と、前記7種類の長梁それぞれの長さよりも所定長だけ短い7種類の短梁の中から選択された第2の梁材と、を備えることを特徴とする。
本発明の木造家屋では、一般に家屋において構造上の強度を左右する部材の一つである梁材が、軽量H形鋼という高強度の材料で形成される。そして、この梁材が、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さを基準長とした7種類の長梁の中から選択された第1の梁材、及び、7種類の短梁の中から選択された第2の梁材となっている。従って、本発明の木造家屋では、特に梁材について、予め製造された7種類の長梁及び7種類の短梁それぞれの中から、所望の間取りに応じた梁材を選択するだけでよく、様々な間取りに応じつつも手間を抑えて建築することができる。
ここで、本発明の木造家屋において、前記7種類の長梁それぞれが、前記基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれよりも、前記軽量H形鋼のウェブの厚みに応じた長さだけ短いことが好適である。
この好適な木造家屋によれば、上記の基準長の1から7までの整数倍の長さを配列間隔として配列された他の梁材に、上記の長梁、つまりは、上記の第1の梁材を良好に組み合わせて固定することができ、これにより更に手間を抑えて建築することができる。
また、本発明の木造家屋において、前記7種類の短梁それぞれが、前記7種類の長梁それぞれの長さよりも通柱の太さに応じた長さだけ短いことも好適である。
この好適な木造家屋によれば、上記の短梁、つまりは上記の第2の梁材を、上記の長梁、つまりは上記の第1の梁材とともに良好に通柱に組み合わせて固定することができ、これにより更に手間を抑えて建築することができる。
また、本発明の木造家屋において、前記第1の梁材及び前記第2の梁材のうち少なくとも一方を含み、外壁に沿って配置される構造に、前記外壁の下地材として前記構造を覆って延在するように構造用合板が固定されていることも好適である。
この好適な木造家屋によれば、上記の構造に構造用合板が固定されることで強力な外壁強度を得ることができ、そのような外壁強度に基づいて木造家屋の高層化を図ることも可能となる。
また、構造用合板を用いた上記の好適な木造家屋において、各階に窓が設けられた複数階建ての家屋であって、前記構造用合板が、前記各階における床下から前記窓の下端まで、及び、当該窓の上端から上階における床下若しくは当該上階における前記窓の下端まで、を少なくとも覆うことが一層好適である。
この一層好適な木造家屋によれば、各階に窓を設けつつも、各階の外壁に構造用合板を用いることで強力な外壁強度を得ることができる。
また、構造用合板を用いた上記の好適な木造家屋において、前記構造用合板が、石こうボードを内蔵したものであることも一層好適である。
この一層好適な木造家屋によれば、構造用合板自体も強化されるので、一層強力な外壁強度を得ることができる。
また、本発明の木造家屋において、3階建て以上の複数階建ての家屋であって、2階以上に相当する長さを有する通柱を備え、互いに異なる場所の少なくとも一対の前記通柱が、長さ方向に一部が重複して配置されていることが好適である。
この好適な木造家屋によれば、2階以上に相当する長さを有する通柱が、長さ方向に一部が重複して配置されているので、3階建て以上の複数階建てとしつつも高い構造強度を得ることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の木造家屋建築方法は、軽量H形鋼で形成され、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さを基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さを有する7種類の長梁の中から建築対象の木造家屋の間取りに応じて第1の梁材を選択し、前記7種類の長梁それぞれの長さよりも所定長だけ短い7種類の短梁の中から前記間取りに応じて第2の梁材を選択する選択工程と、前記選択工程で選択された前記第1の梁材及び前記第2の梁材を用いて木造家屋を組み立てる組立て工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の木造家屋建築方法によれば、特に梁材について、予め製造された7種類の長梁及び7種類の短梁それぞれの中から、所望の間取りに応じた梁材を選択するだけでよく、様々な間取りに応じつつも手間を抑えて建築することができる。
尚、ここでは、本発明の木造家屋建築方法について基本形態のみを述べたが、上述した本発明の木造家屋に対する各種の好適な形態が、本発明の木造家屋建築方法に対しても適用可能であることは言うまでもない。
本発明によれば、様々な間取りに応じつつも手間を一層抑えて建築することができる木造家屋を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる木造家屋を示す模式的な断面図である。 図1に示されている第1の梁材の選択元となる7種類の長梁と、第2の梁材の選択元となる7種類の短梁と、を表形式で示すリストである。 図2に示されている長梁及び短梁の長さ決定の規準とした梁材の配置を示す模式図である。 軽量H形鋼を示す模式的な斜視図である。 通柱と梁材とを組合せるために用いる第1金具を示す図である。 図5に示されている第1金具を用いた通柱と梁材との組合せ形態示す図である。 互いにT字形をなすように2本の部材を組合せるために用いる第2金具を示す図である。 図7に示されている第2金具を用いた2本の梁材の組合せ形態示す図である。 2本の部材を直線状に組合せるために用いる第3金具を示す図である。 図9に示されている第3金具を用いた2本の梁材の組合せ形態示す図である。 梁材等のように横行配置された部材に管柱を立設したり、逆に、管柱の柱頭に梁材等の部材を横行配置したりして、互いに組合せるために用いる第4金具を示す図である。 図11に示されている第4金具を用いて、梁材に管柱を立設した組合せ形態を示す図である。 図1に示されている木造家屋の外壁の下地材として構造用合板が用いられる様子を示す模式図である。 窓が設けられた箇所における構造用合板の固定形態を示す模式図である。 図1に示されている木造家屋で採用されている通柱の配置を、分かり易くするために4階建ての木造家屋を例に挙げて模式的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる木造家屋を示す模式図である。
図1に示されている木造家屋1は3階建ての家屋であり、図1には、1階の間取り図と、2階の梁伏図と、3階の小屋梁伏図と、が各々模式的に示されている。この木造家屋1は、梁材に軽量H形鋼が使われている。梁材には、後述する7種類の長梁の中から選択された第1の梁材11と、7種類の短梁の中から選択された第2の梁材12と、が用いられる。木造家屋1は、複数の第1の梁材11及び第2の梁材12が、通柱13や管柱14等といった木製の部材と組み合わされ、外壁の下地材に構造用合板15が用いられて構成されている。
図2は、図1に示されている第1の梁材の選択元となる7種類の長梁と、第2の梁材の選択元となる7種類の短梁と、を表形式で示すリストである。
この図2のリストT1に示されているように、7種類の長梁及び7種類の短梁の双方とも、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さ、具体的には尺貫法における半間(910mm)を基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さに形成されている。本実施形態においては、半間(910mm)から3間(5460mm)までの用途に、長梁0.5KL,・・・,3KL及び短梁0.5KS,・・・,3KSが標準品として用意される。また、3.5間(6370mm)の用途に、長梁3.5KLと短梁3.5KSが特注品として適宜に用意される。これらの長梁0.5KL,・・・,3.5KL及び短梁0.5KS,・・・,3.5KSの各長さは、上記の基準長の整数倍の長さに応じつつ、以下のような梁材の配置に基づいて決められる。
図3は、図2に示されている長梁及び短梁の長さ決定の規準とした梁材の配置を示す模式図である。また、図4は、軽量H形鋼を示す模式的な斜視図である。
図3には、2間(3640mm)の長梁2KLと短梁2KS、及び3間(5460mm)の長梁3KLと短梁3KS、とを例に挙げて、長さ決定の規準とした梁材の配置が示されている。この図3に示されているように、本実施形態では、長梁2KL,3KLの長さが、他の梁材に固定される配置に基づいて決定されている。また、短梁2KS,2KLの長さは通柱13に固定される配置に基づいて決定されている。
図4に示されているように軽量H形鋼H11は、2枚のフランジH111の間をウェブH112で繋いだ、断面H形の鋼材である。図3の例では、長梁2KLが固定される2本の短梁3KSは、各短梁3KSの幅方向の中心(つまり、ウェブH112の中心)の相互間距離が2間(3640mm)となるように配置される。そして、長梁2KLは、その端部が、各短梁3KSに中央のウェブH112に達するまで設けられた切込み3KSaに収まるように配置される。
本実施形態では、このような配置に基づいて、図2に示されている長梁0.5KL,・・・,3.5KLの長さが、固定対象となる軽量H形鋼H11のウェブH112と干渉しない長さに設定されている。即ち、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLそれぞれが、上記の基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれよりも、軽量H形鋼H11のウェブH112の厚みに応じた長さだけ短い長さに設定されている。本実施形態では、およそ3mmのウェブH112の厚みに応じて、一例として2mm程度短い長さに設定されている。
また、本実施形態では、図3に示されている短梁2KSと固定対象の通柱13との位置関係に基づいて、図2に示されている短梁0.5KS,・・・,3.5KSの長さが、通柱13と干渉しない長さに設定されている。即ち、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSそれぞれが、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLそれぞれの長さよりも通柱13の太さに応じた長さだけ短くなっている。図3には、通柱13の太さに応じた短縮長が、通柱13の断面矩形を囲む円形範囲の半径R11で示されている。短梁0.5KS,・・・,3.5KSは、通柱13に固定されたときに、この半径R11の円形範囲にかからない長さに設定されている。本実施形態では、120mm×120mmの断面矩形状の通柱13に対し、一例として半径R11が93mm程度の円形範囲にかからない長さに設定されている。
本実施形態では、図2のリストT1に示されている7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLや7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSが、工場で予め軽量H形鋼で形成されて用意される。そして、図1に示されているような間取り等に応じて、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLから第1の梁材11が選択され、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSから第2の梁材12が選択される。ここで、本実施形態では、梁材の選択手順が、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSから第2の梁材12を選択し、間取りにおけるそれ以外の箇所について、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLから第1の梁材11を選択する、という手順となる。そして、選択された第1の梁材11、第2の梁材12、及び木製の通柱13や管柱14等が組み合わされる。組合せは、長梁0.5KL,・・・,3.5KLや短梁0.5KS,・・・,3.5KSとともに予め用意される次のような金具を用いて行われる。以下に、幾つかの金具を例示して、上記部材の組合せ形態について説明する。
図5は、通柱と梁材とを組合せるために用いる第1金具を示す図であり、図6は、図5に示されている第1金具を用いた通柱と梁材との組合せ形態示す図である。
第1金具21は、断面C字状のカバー部211と、カバー部211から3方に張出した3つの張出し部212と、を備え、ボルト孔213が複数個所に設けられた部材である。図6に示されているようにカバー部211が通柱13に被せられてボルト214で固定される。そして、3つの張出し部212それぞれに上述した第1の梁材11や第2の梁材12がボルト214で固定される。上述した図3にも、この第1金具21を用いて、通柱13に、3本の短梁2KS,3KSが組み合わされた形態が示されている。また、この図3には、第1金具21の変形例として、カバー部211から張出し部212が2方に張り出した変形第1金具21’も示されている。この変形第1金具21’は、通柱13に、第2の短梁2KS,3KSを組み合わせている。
図7は、互いにT字形をなすように2本の部材を組合せるために用いる第2金具を示す図であり、図8は、図7に示されている第2金具を用いた2本の梁材の組合せ形態示す図である。
第2金具22は、第1平板部221と、この第1平板部221の中央から張出した第2平板部222と、を備え、ボルト孔223が複数個所に設けられた部材である。図8の例では、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLから選択された第1の梁材11と、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSから選択された第2の梁材12と、が第2金具22を用いて組み合わされている。第2金具22の第1平板221が第2の梁材12のウェブ121にボルト224で固定され、第2平板部222が第1の梁材11のウェブ111にボルト224で固定される。
図9は、2本の部材を直線状に組合せるために用いる第3金具を示す図であり、図10は、図9に示されている第3金具を用いた2本の梁材の組合せ形態示す図である。
第3金具23は、矩形状の金属板にボルト孔231が複数個所設けられた部材である。図10の例では、第1の梁材11や第2の梁材12が一対、互いにつき合わされた状態で組合わされている。一方の梁材に第3金具23における一方の半分領域23aがボルト232で固定され、他方の梁材に他方の半分領域23bがボルト232で固定される。
図11は、梁材等のように横行配置された部材に管柱を立設したり、逆に、管柱の柱頭に梁材等の部材を横行配置したりして、互いに組合せるために用いる第4金具を示す図である。また、図12は、図11に示されている第4金具を用いて、梁材に管柱を立設した組合せ形態を示す図である。
第4金具24は、断面C字状で複数個所にボルト孔244が設けられたカバー部241と、カバー部241の内側に収められる樹脂製又は木製のスペーサ242と、を備えている。カバー部241は、図12に示されているように、スペーサ242を介して管柱14の端部に被せられてボルト243で固定される。また、カバー部241は、第1の梁材11や第2の梁材12のフランジ112,122にボルト243で固定される。このようなボルト固定により、図12の例では、第1の梁材11や第2の梁材12に管柱14が立設されている。
本実施形態では、図5〜図12に示した4種類の金具の他にも、木製の各種柱等を組合せるための金具等も用意されている。図1に示されている木造家屋1は、それら用意された金具の中から、適宜に必要なものが選択されて用いられ、第1の梁材11、第2の梁材12、及び木製の通柱13や管柱14等が組み合わされて構築される。
ここで、図1に示されている木造家屋1においては、第1の梁材11及び第2の梁材12のうち少なくとも一方を含み、外壁に沿って配置される構造に、外壁の下地材として構造を覆って延在するように以下に説明する構造用合板15が固定されている。
図13は、図1に示されている木造家屋の外壁の下地材として構造用合板が用いられる様子を示す模式図である。
この図13の例では、構造用合板15が固定される、木造家屋1の外壁近傍の構造として、第1の梁材11や第2の梁材12の他に、通柱13、管柱14、土台16、筋交い17等で構築された、外壁の内側構造が挙げられている。構造用合板15は、複数枚数の単板を、繊維方向を交互に重ねて熱圧接着したもので、本実施形態では、更に単板の間に挟むようにして石こうボードを内蔵したものとなっている。
構造用合板15は、各階ごとに上記の構造に固定される。この構造用合板15の固定により、梁材11や第2の梁材12の他に、通柱13、管柱14、土台16、筋交い17等が一体化されることとなる。尚、この図13の例は、窓が設けられていない箇所における構造用合板15の固定形態について示したものであるが、窓が設けられた箇所においては次のように固定されることとなる。
図14は、窓が設けられた箇所における構造用合板の固定形態を示す模式図である。
この図14には、木造家屋1において、各階に設けられた窓18の周辺における構造用合板15の固定形態が例示されている。ここでの例では、1階における床下に相当する土台16から窓18の下端までの間に構造用合板15が、この土台16や第1の梁材11や第2の梁材12や通柱13や管柱14等で構築される、外壁の内側構造に2枚並べられて固定される。また、この1階の窓18の上端から2階における床下を経由して2階の窓18の下端まで間に構造用合板15が、外壁の内側構造に2枚並べられて固定される。
また、本実施形態では、図1に示されている3階建ての木造家屋1の通柱13の配置として、次のような配置が採用されている。
図15は、図1に示されている木造家屋で採用されている通柱の配置を、分かり易くするために4階建ての木造家屋を例に挙げて模式的に示す図である。
この図15に4階建ての木造家屋1’を例に挙げて示されているように、まず、通柱13として、2階に相当する長さを有する柱が採用されている。そして、互いに異なる場所の少なくとも一対の通柱13が、長さ方向D11に半長分が重複して配置されている。図15の例では、第1〜第5の通柱13a,・・・,13eのうち、1間(1820mm)離れて配置された第1の通柱13aと第2の通柱13bが重複して配置されている。同様に、第2の通柱13bと第3の通柱13cが重複して配置されている。他方で、第1の通柱13aと第4の通柱13d、及び、第3の通柱13cと第5の通柱13eは、各々平行配置されており、第4の通柱13dと第5の通柱13eは、長さ方向D11に連結配置されている。
図1に示されている木造家屋1は、このような通柱13の配置が適宜に用いられて構築されたものとなっている。
以上に説明した本実施形態の木造家屋1では、一般に家屋において構造上の強度を左右する部材の一つである梁材が、軽量H形鋼という高強度の材料で形成される。そして、この梁材が、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さ、具体的には多くの木造家屋において間取りの基準となる半間(910mm)を基準長とした7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLの中から選択された第1の梁材11、及び、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSの中から選択された第2の梁材12となっている。従って、本実施形態の木造家屋1では、特に梁材について、予め製造された7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KL及び7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSそれぞれの中から、所望の間取りに応じた梁材を選択するだけでよく、様々な間取りに応じつつも手間を抑えて建築することができる。
尚、本実施形態では、本発明にいう基準長の一例として、尺貫法における半間(910mm)が例示されている。しかしながら、本発明にいう基準長は、これに限るものではなく、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さであれば、例えば1000mm等であってもよく、上記範囲内の具体的な長さを問うものではない。
また、本実施形態では、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLそれぞれが、上記の基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれよりも、軽量H形鋼H11のウェブH112の厚みに応じた長さだけ短くなっている。これにより、上記の基準長の1から7までの整数倍の長さを配列間隔として配列された他の梁材に、上記の長梁0.5KL,・・・,3.5KL、つまりは、上記の第1の梁材11を良好に組み合わせて固定することができ、これにより更に手間を抑えて建築することができる。
また、本実施形態では、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSそれぞれが、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLそれぞれの長さよりも通柱13の太さに応じた長さだけ短くなっている。これにより、上記の短梁0.5KS,・・・,3.5KS、つまりは、上記の第2の梁材12を、良好に通柱13に組み合わせて固定することができ、これにより更に手間を抑えて建築することができる。
また、本実施形態では、第1の梁材11及び第2の梁材12のうち少なくとも一方を含み、外壁に沿って配置される構造に、外壁の下地材としてその構造を覆って延在するように構造用合板15が固定されている。これにより、上記の構造に構造用合板15が固定されることで強力な外壁強度を得ることができ、そのような外壁強度に基づいて木造家屋1の高層化を図ることも可能となる。
また、本実施形態では、木造家屋1が、各階に窓18が設けられた3階建ての家屋となっている。そして、構造用合板15が、各階における床下から窓18の下端まで、及び、当該窓18の上端から上階における窓18の下端まで、を覆っている。これにより、各階に窓18を設けつつも、各階の外壁に構造用合板15を用いることで強力な外壁強度を得ることができる。
また、本実施形態では、上記の構造用合板15が、石こうボードを内蔵したものとなっている。これにより、構造用合板15自体も強化されるので、一層強力な外壁強度を得ることができる。
また、本実施形態では、木造家屋1が、2階分に相当する長さを有する通柱13を備え、互いに異なる場所の第1の通柱13a及び第2の通柱13bの組、第2の通柱13b及び第3の通柱13cの組が、各々、長さ方向D11に半長分が重複して配置されている。これにより、木造家屋1を3階建てとしつつも高い構造強度を得ることができる。
次に、ここまでの説明と一部が重複するが、上記の木造家屋1を建てる木造家屋建築方法について説明する。
この木造家屋建築方法は、梁材の選択工程と、木造家屋1の組立て工程と、を備える。選択工程は、図2に示されている7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLの中から家屋の間取りに応じて第1の梁材11を選択し、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSの中から第2の梁材12を選択する工程である。ここで、本実施形態では、梁材の選択工程は、7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSから第2の梁材12を選択し、間取りにおけるそれ以外の箇所について、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLから第1の梁材11を選択する、という手順で行われる。また、上述したように、7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KLや7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSは、予め工場において形成し、ストックしておいたものを用いる。
組立て工程は、上記の選択工程で選択された第1の梁材11及び第2の梁材12を用いて木造家屋を組み立てる工程である。この組立て工程においては、第1の梁材11及び第2の梁材12の他にも、木製の通柱13や管柱14や構造用合板15や土台16や筋交い17等の各種部材が用いられる。本実施形態では、これらの部材についても、予め工場で加工された複数サイズの通柱や管柱や構造用合板や土台や筋交い等の中から適宜に選択されて組立て工程に供される。また、この組立て工程では、図5〜図12を参照して説明した各種金具も用いられることとなる。
以上に説明した木造家屋建築方法によれば、特に梁材について、予め製造された7種類の長梁0.5KL,・・・,3.5KL及び7種類の短梁0.5KS,・・・,3.5KSそれぞれの中から、所望の間取りに応じた梁材を選択するだけでよい。これにより、様々な間取りに応じつつも手間を抑えて木造家屋を建築することができる。
尚、以上に説明した実施形態は代表的な形態を示したに過ぎず、この実施形態に限定されるものではない。即ち、骨子を逸脱しない範囲で上述した種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお上述の木造家屋、及び木造家屋建築方法における本質的な構成を具備する限り、勿論、範疇に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、本発明にいう木造家屋の一例として、3階建ての木造家屋1が例示されている。しかしながら、本発明にいう木造家屋はこれに限るものではなく、その階数については任意に設定し得る。
また、上述した実施形態では、本発明にいう木造家屋の一例として、図1に示されている間取りを有する木造家屋1が例示されている。しかしながら、本発明にいう木造家屋はこれに限るものではなく、間取りについても任意に設定し得る。
また、上述した実施形態では、本発明にいう長梁や短梁の各一例として、図2に長さが示されている長梁0.5KL,・・・,3.5KLや短梁0.5KS,・・・,3.5KSが例示されている。しかしながら、本発明にいう長梁や短梁はこれらに限るものではない。本発明にいう長梁は、半間(910mm)を基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さを有するものであれば、その整数倍の長さからの差分については任意に設定し得る。また、本発明にいう短梁は、長梁の長さよりも所定長だけ短いものであれば、長梁の長さの差分については任意に設定し得る。
また、上述した実施形態では、本発明にいう「長さ方向に一部が重複して配置されている」一対の通柱の一例として、図15に示されているように、半分長が重複した第1〜第3の通柱13a,13b,13cが例示されている。しかしながら、本発明にいう通柱はこれらに限るものではなく、重複する長さについては任意に設定し得る。
1,1’ 木造家屋
11 第1の梁材
12 第2の梁材
13 通柱
13a 第1の通柱
13b 第2の通柱
13c 第3の通柱
13d 第4の通柱
13e 第5の通柱
14 管柱
15 構造用合板
16 土台
17 筋交い
18 窓
21 第1金具
21’ 変形第1金具
22 第2金具
23 第3金具
24 第4金具
23a,23b 半分領域
211,241 カバー部
212 張出し部
213,223,231,244 ボルト孔
214,224,232,243 ボルト
221 第1平板部
222 第2平板部
242 スペーサ
0.5KL,・・・,3.5KL 長梁
0.5KS,・・・,3.5KS 短梁
3KSa 切込み
D11 長さ方向
H11 軽量H形鋼
H111 フランジ
H112 ウェブ
R11 円形範囲の半径

Claims (8)

  1. 軽量H形鋼で形成され、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さを基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さを有する7種類の長梁の中から選択された第1の梁材と、
    前記7種類の長梁それぞれの長さよりも所定長だけ短い7種類の短梁の中から選択された第2の梁材と、
    を備えることを特徴とする木造家屋。
  2. 前記7種類の長梁それぞれが、前記基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれよりも、前記軽量H形鋼のウェブの厚みに応じた長さだけ短いことを特徴とする請求項1に記載の木造家屋。
  3. 前記7種類の短梁それぞれが、前記7種類の長梁それぞれの長さよりも通柱の太さに応じた長さだけ短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の木造家屋。
  4. 前記第1の梁材及び前記第2の梁材のうち少なくとも一方を含み、外壁に沿って配置される構造に、前記外壁の下地材として前記構造を覆って延在するように構造用合板が固定されていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の木造家屋。
  5. 各階に窓が設けられた複数階建ての家屋であって、
    前記構造用合板が、前記各階における床下から前記窓の下端まで、及び、当該窓の上端から上階における床下若しくは当該上階における前記窓の下端まで、を少なくとも覆うことを特徴とする請求項4に記載の木造家屋。
  6. 前記構造用合板が、石こうボードを内蔵したものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の木造家屋。
  7. 3階建て以上の複数階建ての家屋であって、
    2階以上に相当する長さを有する通柱を備え、
    互いに異なる場所の少なくとも一対の前記通柱が、長さ方向に一部が重複して配置されていることを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一項に記載の木造家屋。
  8. 軽量H形鋼で形成され、910mm〜1000mmの範囲における任意の長さを基準長としたとき、当該基準長の1から7までの整数倍の長さそれぞれに応じた長さを有する7種類の長梁の中から建築対象の木造家屋の間取りに応じて第1の梁材を選択し、前記7種類の長梁それぞれの長さよりも所定長だけ短い7種類の短梁の中から前記間取りに応じて第2の梁材を選択する選択工程と、
    前記選択工程で選択された前記第1の梁材及び前記第2の梁材を用いて木造家屋を組み立てる組立て工程と、
    を備えることを特徴とする木造家屋建築方法。
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