JP2019137717A - タール成分の処理方法および装置 - Google Patents

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【課題】タールに含まれる中・高分子成分を好適に分解し得るタール成分の処理方法および装置を提供する。【解決手段】炭化水素系の燃料Fから生成された合成ガスGを導入するタール処理部3と、タール処理部3に設置され、合成ガスGに含まれるタール中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール処理触媒7を備える。タール処理部3においては、600℃以上1000℃以下でタールT中の中・高分子成分を分解する。タール処理触媒7を構成する物質は、多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイトから選択される物質とする。【選択図】図1

Description

本発明は、合成ガスに含まれるタールの成分を処理するための方法および装置に関する。
近年、エネルギー資源として、埋蔵量が豊富で安価な褐炭を利用することが提案されている。低品位炭である褐炭は、無煙炭や瀝青炭といった高品位炭と比較して発熱量が低いうえ、揮発成分が多くハンドリングが難しいため、これまで利用があまり進められてこなかった。しかし近年では、燃料中の成分を水素や一酸化炭素といった合成ガス(ガス化ガス)として取り出すガス化技術の開発が進んでおり、褐炭からでも高効率でエネルギーを取り出すことができるようになってきている。
ガス化反応を行う装置の一種として、流動層ガス化炉が挙げられる。流動層ガス化炉は、燃料や流動媒体(硅砂等)を流動化ガス(水蒸気や空気、酸素等)で流動させる装置である。流動層炉内では、燃料と流動化ガスとが均一な反応場で高効率に接触し、燃料のガス化反応が進行する。国内においては、水蒸気を用いて燃料をガス化させる流動層ガス化炉と、ガス化反応を経た残渣を燃焼させる燃焼炉とを組み合わせた二塔式の流動層ガス化炉が開発されている(例えば、下記特許文献1参照)。燃料としては、石炭のほか、バイオマスやごみ、下水汚泥等を使用することができる場合もある。
特開2015−155506号公報
流動層ガス化炉で合成ガスを生成する場合、600〜1000℃前後の比較的低温でガス化反応を行う。このため、合成ガス中にタールが発生しやすく、ガス化炉の後段の冷却過程において、凝集したタールが配管内に付着して配管を閉塞してしまうことが懸念される。したがって、流動層ガス化炉を安定して連続運転するためには、合成ガス中のタールに対し、分解や改質、あるいはガス化といった処理を行う必要がある。
タールは種々の成分によって構成されるが、分子量が大きい成分ほどガス化しにくい傾向がある。このため、特に分子量の大きい成分について、効率良く処理する技術が求められていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、合成ガスに含まれるタールの中・高分子成分を好適に分解し得るタール成分の処理方法および装置を提供しようとするものである。
本発明は、炭化水素系の燃料から生成された合成ガスをタール処理触媒に接触させ、合成ガスに含まれるタール中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール分解処理工程を含む、タール成分の処理方法にかかるものである。
本発明のタール成分の処理方法の前記タール分解処理工程においては、600℃以上1000℃以下でタール中の中・高分子成分を分解することが好ましい。
本発明のタール成分の処理方法の前記タール分解処理工程において、前記タール処理触媒を構成する物質は、多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイトから選択することができる。
本発明のタール成分の処理方法の燃料から合成ガスを生成する合成ガスの生成工程において、燃料と熱媒体と流動化ガスにより流動層を形成し、600℃以上1000℃以下で合成ガスを生成することができる。
本発明のタール成分の処理方法においては、燃料として褐炭を用いることができる。
また、本発明は、炭化水素系の燃料から生成された合成ガスを導入するタール処理部と、前記タール処理部に設置され、合成ガスに含まれるタール中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール処理触媒を備えたタール成分の処理装置にかかるものである。
本発明のタール成分の処理装置の前記タール処理部においては、600℃以上1000℃以下でタール中の中・高分子成分を分解することが好ましい。
本発明のタール成分の処理装置において、前記タール処理触媒を構成する物質は、多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイトから選択される物質とすることができる。
本発明のタール成分の処理装置は、燃料と熱媒体と流動化ガスにより流動層を形成し、600℃以上1000℃以下で合成ガスを生成するガス化部を備えることができる。
本発明のタール成分の処理装置においては、燃料として褐炭を用いることができる。
本発明のタール成分の処理方法および装置によれば、タールに含まれる中・高分子成分を好適に分解し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施によるタール処理装置の一例(実験機)を示す概要図である。 流動層ガス化装置の参考例を示す概要図である。 水蒸気ガス化により生成した合成ガスにおけるタール成分の分子量分布をFD−MSにより測定した結果を示すグラフである。 水蒸気ガス化により生成され、タール分解処理を経た合成ガスにおけるタール成分の分子量分布をFD−MSにより測定した結果を示すグラフである。 熱分解により生成した合成ガスにおけるタール成分の分子量分布をFD−MSにより測定した結果を示すグラフである。 熱分解により生成され、タール分解処理を経た合成ガスにおけるタール成分の分子量分布をFD−MSにより測定した結果を示すグラフである。 本発明の実施によるタール処理装置の別の一例(実機)を示す概要図である。 本発明の実施によるタール処理方法の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は実験室規模の流動層ガス化装置に対して本発明を適用したタール処理装置を示している。ガス化塔1の内部は、下段のガス化部2と、上段のタール処理部3とに区画されている。ガス化部2には熱媒体Sが投入されており、ここに燃料Fおよび流動化ガスAが導入されて流動層4が形成される。熱媒体Sとしては、例えば硅砂が用いられる。燃料Fとしては、例えば褐炭等の石炭が導入されるが、その他の炭化水素系燃料、例えばバイオマスや下水汚泥等を用いることもできる。流動化ガスAとしては、水蒸気、空気、窒素といった気体が導入される。熱媒体Sと燃料Fが混在するガス化部2に対し、下部の分散板5を通して流動化ガスAを導入し、流動層4を形成しつつ加熱することで、燃料Fを原料として合成ガスGを得る仕組みである。
ガス化部2で生成された合成ガスGは、上方に位置するタール処理部3を通ってガス化塔1の上方から抜き出される。タール処理部3は、下方のガス化部2と分散板6によって区分され、内部にタール処理触媒7が設置されている。ガス化部2で生成された合成ガスGは、分散板6からタール処理部3に導入され、タール処理触媒7を通過してガス化塔1から抜き出されることになる。
本実施例では、ガス化部2とタール処理部3とが一個のガス化塔1の下段および上段として一体に構成されており、ガス化部2とタール処理部3を含む内部空間の全体が850℃前後に保たれている。
タール処理触媒7は、ガス化部2で生成された合成ガスGに含まれるタールと適当な温度にて接触することで、タール中の中・高分子成分を低分子に分解する触媒であり、例えば多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイト等の物質から選択される。この他に、タール処理触媒7の素材としては、タール中の中・高分子成分を低分子に分解する性質を持つ物質を適宜採用して良い。
上述の温度(850℃)は、ガス化部2において合成ガスGを生成するのに適した温度であり、また、タール処理部3においてタール処理触媒7によりタールの中・高分子成分を分解するのに適した温度である。尚、ガス化部2およびタール処理部3の温度は、燃料Fや流動化ガスAの種類、合成ガスGの成分等に応じて適宜変更して良い。ガス化部2、タール処理部3の好適な温度は、例えば600℃以上1000℃以下、より好適には例えば800℃以上900℃以下である。また、ガス化部2とタール処理部3を互いに異なる温度に設定しても良い。
ガス化塔1から抜き出された合成ガスGは、後段のタール捕集部8で冷却され、含まれるタールTが凝集されて捕集される。タールTが捕集された後の合成ガスGは、さらにフィルタ9を通して不純物を除去されて下流へ流れる。10は得られた合成ガスGの組成をガスクロマトグラフ等により分析する分析計、11は合成ガスGの流れを駆動するファンである。
また、図2は本発明のタール処理装置の比較対象としての流動層ガス化装置の参考例である。基本的な構成は図1に示す本実施例のタール処理装置と同様であるが、ガス化塔12の構成が本実施例におけるガス化塔1とは異なっており、タール処理部3を備えていない。つまり、本参考例の流動層ガス化装置においては、ガス化部2で生成された合成ガスGはタール処理部3(図1参照)を通らずに下流へ抜き出される。
図2に示す参考例の流動層ガス化装置において、ガス化塔12から抜き出された合成ガスGに含まれるタールTの成分を分析した。ガス化部2に燃料Fとして褐炭を、流動化ガスAとして水蒸気をそれぞれ導入し、温度を850℃として水蒸気ガス化により合成ガスGを生成した。
参考例において、タール捕集部8に捕集されたタールTの分析結果を図3に示す。図3は、捕集されたタールTの成分の分子量分布を電解脱離イオン化質量分析(FD−MS)により測定した結果を示している。横軸のm/zはイオンの質量を統一原子質量単位及びイオンの電荷数で割った値であり、ほぼ分子の分子量を示す。FD−MSによれば、タールTの成分の分子量はおおむね100〜600程度の範囲に分布しており、特に分子量300前後の成分の分子数が最も多く検出された。
次に、図1に示す本実施例のタール処理装置において、ガス化塔1から抜き出された合成ガスGに含まれるタールTの成分を分析した。ガス化部2に燃料Fとして褐炭を、流動化ガスAとして水蒸気をそれぞれ導入し、温度を850℃として水蒸気ガス化により合成ガスGを生成した。
タール処理部3には、多孔質アルミナからなるタール処理触媒7を配置した。タール処理部3の温度は850℃とした。
本実施例において、タール捕集部8に捕集されたタールTのFD−MSによる分析結果を図4に示す。タールTの成分は、ほぼ分子量300以下の範囲に分布している。すなわち、ガス化部2で生成した合成ガスGをタール処理部3に通し、タール処理触媒7に接触させることにより、タールT中に含まれる分子量300以上の中・高分子成分の大部分が分子量300未満の低分子化合物に分解されたことを示している。
水蒸気ガス化により生成した合成ガスGのほか、熱分解により生成した合成ガスGについても、タール処理触媒7によりタールTの中・高分子成分を分解できることを確認した。まず、図2に示す参考例の流動層ガス化装置において、ガス化部2に燃料Fとして褐炭を、流動化ガスAとして窒素をそれぞれ導入し、温度を850℃として熱分解により合成ガスGを生成した。
このとき捕集されたタールTの成分の分子量分布をFD−MSにより分析した結果を図5に示す。タールTの成分は、主に分子量200〜600程度の範囲に分布しており、特に分子量300前後の成分の分子数が最も多く検出された。
本実施例のタール処理装置(図1参照)においても、同様の条件で熱分解により合成ガスGを生成した。ガス化部2に燃料Fとして褐炭を、流動化ガスAとして窒素をそれぞれ導入し、温度を850℃として合成ガスGを生成した。
タール処理部3には、多孔質アルミナからなるタール処理触媒7を配置した。タール処理部3の温度は850℃とした。
このとき捕集されたタールTの成分の分子量分布をFD−MSにより分析した結果を図6に示す。成分のほとんどは分子量200〜300程度の範囲で検出され、分子量300以上の成分は大幅に減少していた。熱分解により生成した合成ガスGに関しても、タール処理触媒7に接触させることでタールTに含まれる中・高分子成分を低分子に分解できることが確認された。
このように、本実施例のタール処理装置によれば、合成ガスGをタール処理触媒7に接触させて所定の温度条件にて反応させることにより、合成ガスGに含まれるタールTの中・高分子成分を効果的に分解し、低分子成分に改質することができる。分子量300未満の低分子成分は、ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)のような簡単な方法で成分を分析することができるので、タールTを構成する成分を特定し、処理を行う上で必要な情報を取得する手間が少なく済む。また、低分子量の物質は、別途触媒等によってガス化処理を行う場合、ガス化しやすい。
また、捕集したタールTから特定の低分子成分を抽出すれば、他の用途に転用することもできる。例えば、アントラセンであれば染料として、ベンゼンであれば基礎化学の原料として利用できる。さらに、タール処理触媒7として用いる物質の種類や量、ガス化部2やタール処理部3における温度や圧力の条件、合成ガスGの生成速度、燃料Fの種類等を適宜調整することにより、タールTに含まれる成分を制御することができれば、特定の有用な低分子化合物を取り出す装置としてタール処理装置を運用することも可能となる。
図7は流動層ガス化装置に対して本発明のタール処理装置を適用した場合に想定される実機の構成の一例(別の実施例)を示している。図7に示す別の実施例では、図1に示す実施例(実験機)とは異なり、ガス化部としてのガス化炉22と、タール処理部としての触媒塔23とが別々に設けられている。内部に熱媒体Sを投入されたガス化炉22には燃料Fおよび流動化ガスAが導入され、流動層4が形成される。ガス化炉22で生成された合成ガスGは、ガス化炉22から抜き出されて後段の触媒塔23に導入される。触媒塔23内にはタール処理触媒7が配置されており、合成ガスG中のタールに含まれる中・高分子成分は触媒塔23を通る間に分解されて低分子に改質される。
ガス化炉22は、合成ガスGを生成するのに適した温度、例えば850℃で運転される。また、触媒塔23は、タール処理触媒7によりタールの中・高分子成分を分解するのに適した温度、例えば850℃で運転される。ガス化炉22、および触媒塔23の温度は、燃料Fや流動化ガスAの種類、合成ガスGの成分等に応じて適宜変更して良い。ガス化炉22、触媒塔23の好適な温度は、例えば600℃以上1000℃以下、より好適には例えば800℃以上900℃以下である。また、ガス化炉22と触媒塔23を互いに異なる温度に設定しても良い。
触媒塔23においてタールの中・高分子成分を分解された合成ガスGは、触媒塔23の後段に設置された冷却塔24で冷却された後、浄化装置25、濾過装置26によって低分子成分のタールを除去され、より純度の高い合成ガスとして使用される。浄化装置25は、例えばスクラバ等と称される装置であり、合成ガスGに対して水等の溶媒Wを噴射し、合成ガスGに含まれる粒子を除去する。濾過装置26は、例えば活性炭等の吸着剤を備えた装置であり、合成ガスGに含まれる微細な粒子がここで吸着除去される。尚、低分子成分のタールを他の用途に転用する場合には、触媒塔23の後段で取り出すこともできる。
図1や図7に示す如きタール処理装置によるタール処理の手順は、例えば図8に示すフローチャートにまとめることができる。ステップS1の合成ガスの生成工程では、ガス化部2(図1参照)やガス化炉22(図7参照)にて燃料Fから合成ガスGが生成される。次に、ステップS2のタール分解処理工程において、合成ガスGがタール処理部3(図1参照)や触媒塔23(図7参照)に通され、タール処理触媒7により中・高分子成分が分解され、低分子成分に改質される。続いて、ステップS3のガス冷却工程では、タール捕集部8(図1参照)や冷却塔24(図7参照)に合成ガスGが通されて冷却される。さらに、ステップS4の浄化工程では、フィルタ9(図1参照)や浄化装置25、濾過装置26(図7参照)に合成ガスGが通され、主として低分子成分からなるタールが処理され、不純物を除去される。
以上のように、上記実施例のタール成分の処理方法は、炭化水素系の燃料Fから生成された合成ガスGをタール処理触媒7に接触させ、合成ガスGに含まれるタールT中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール分解処理工程(ステップS2)を含む。
また、上記各実施例のタール成分の処理装置は、炭化水素系の燃料Fから生成された合成ガスGを導入するタール処理部3(触媒塔23)と、タール処理部3(触媒塔23)に設置され、合成ガスGに含まれるタールT中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール処理触媒7を備えている。このようにすれば、合成ガスGをタール処理触媒7と接触させることにより、タールT中に含まれる中・高分子成分を分解することができる。
上記各実施例のタール成分の処理方法および装置では、タール分解処理工程(ステップS2)およびタール処理部3(触媒塔23)において、600℃以上1000℃以下でタールT中の中・高分子成分を分解することができ、このようにすれば、タールT中の中・高分子成分をより効率的に分解することができる。
上記各実施例のタール成分の処理方法および装置では、タール分解処理工程(ステップS2)およびタール処理部3(触媒塔23)において、タール処理触媒7を構成する物質を多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイトから選択される物質とすることができ、このようにすれば、タールT中の中・高分子成分を一層効率的に分解することができる。
上記各実施例のタール成分の処理方法および装置では、燃料Fから合成ガスGを生成する合成ガスGの生成工程(ステップS1)およびガス化部2(ガス化炉22)において、燃料Fと熱媒体Sと流動化ガスAにより流動層4を形成し、600℃以上1000℃以下で合成ガスGを生成するようにしている。600℃以上1000℃以下の条件で流動層4により生成された合成ガスGに関し、タールT中の中・高分子成分を効率良く分解することができる。
また、上記各実施例のタール成分の処理方法および装置においては、燃料Fとして褐炭を用いることができる。
したがって、上記本実施例によれば、タールに含まれる中・高分子成分を好適に分解し得る。
尚、本発明のタール成分の処理方法および装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 ガス化部
3 タール処理部
4 流動層
7 タール処理触媒
22 ガス化部(ガス化炉)
23 タール処理部(触媒塔)
A 流動化ガス
F 燃料
G 合成ガス
S 熱媒体
T タール

Claims (10)

  1. 炭化水素系の燃料から生成された合成ガスをタール処理触媒に接触させ、合成ガスに含まれるタール中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール分解処理工程を含む、タール成分の処理方法。
  2. 前記タール分解処理工程においては、600℃以上1000℃以下でタール中の中・高分子成分が分解される、請求項1に記載のタール成分の処理方法。
  3. 前記タール分解処理工程において、前記タール処理触媒を構成する物質は、多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイトから選択される、請求項1または2に記載のタール成分の処理方法。
  4. 燃料から合成ガスを生成する合成ガスの生成工程において、燃料と熱媒体と流動化ガスにより流動層が形成され、600℃以上1000℃以下で合成ガスが生成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタール成分の処理方法。
  5. 燃料として褐炭を用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタール成分の処理方法。
  6. 炭化水素系の燃料から生成された合成ガスを導入するタール処理部と、
    前記タール処理部に設置され、合成ガスに含まれるタール中の分子量300以上の中・高分子成分を分子量300未満の低分子に分解するタール処理触媒を備えたタール成分の処理装置。
  7. 前記タール処理部においては、600℃以上1000℃以下でタール中の中・高分子成分が分解される、請求項6に記載のタール成分の処理理装置。
  8. 前記タール処理触媒を構成する物質は、多孔質アルミナ、石灰石、ニッケル、ドロマイト、ゼオライト、カオリナイトから選択される物質である、請求項6または7に記載のタール成分の処理理装置。
  9. 燃料と熱媒体と流動化ガスにより流動層を形成し、600℃以上1000℃以下で合成ガスを生成するガス化部を備えた、請求項6〜8のいずれか一項に記載のタール成分の処理装置。
  10. 燃料として褐炭を用いる、請求項6〜9のいずれか一項に記載のタール成分の処理装置。
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