JP2019137305A - 車両用フロントセンターエアバッグ装置 - Google Patents

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恭規 石山
Yasunori Ishiyama
恭規 石山
鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
孝彰 二井
Takaaki Nii
孝彰 二井
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Abstract

【課題】本発明の少なくとも一つの実施形態は、車両の側面衝突時に、運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護するフロントセンターエアバッグの乗員保護機能を効果的に発揮できる車両用フロントセンターエアバッグ装置を提供すること。【解決手段】車両の運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護する車両用フロントセンターエアバッグ装置であって、左右一方側の前席7のシートバックの車幅方向内側に取り付けられ、インフレータにより膨張展開されるセンターエアバッグ本体27と、左右他方側の前席9のシートバックの車幅方向内側に取り付けられ、側面衝突の際に展開するセンターエアバッグ本体27を受け止めるように展開される反力部材31と、反力部材の展開を前席の乗員数によって制御する反力部材展開制御部33と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、車両用フロントセンターエアバッグ装置に関する。
車両のフロントシートバックの車幅方向内側に設けられて、車両衝突時に車両の運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部から胸部までを保護するフロントセンターエアバッグに関する技術が知られている。この技術に関連する特許文献として、特許文献1、2が知られている。
特許文献1には、乗員の少なくとも頭部から胸部までを保護するエアバッグの展開性能とエアバッグ袋体の膨張展開領域である非適正位置に位置する乗員に対する保護性能(所謂OOP性能)との両立に寄与する車両用ファーサイドエアバッグ装置について開示されている。
また、特許文献2には、簡単な構造で、サイドエアバッグの下端を乗員とセンタコンソールとの間で膨張展開させるファーサイドエアバッグ装置について開示されている。
特開2016−78768号公報 特開2016−74335号公報
特許文献1に開示された技術は、ファーサイドエアバッグ装置を構成するエアバッグの構造についてであり、側面衝突の際に展開したエアバッグを受け止めてエアバッグに支持反力を付与せしめる反力部材についての開示はない。
また、特許文献2においては、サイドエアバッグの下端を乗員とセンタコンソールとの間で膨張展開させる構造である。このため、側面衝突の際に展開したエアバッグを受け止めるのは、運転席と助手席に乗員が乗っている場合には相手側乗員となるが、1人乗員の場合には、相手側乗員がいないためセンタコンソールが反力部材に相当する。
しかし、センタコンソールではサイドエアバッグの下端だけしか受け止められない、また、シートの前後スライド位置によっては受け止め効果が得られにくく、サイドエアバッグの乗員保護性能に更なる向上の余地がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、車両の側面衝突時に、運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護するセンターエアバッグ本体による乗員保護機能を効果的に発揮できる車両用フロントセンターエアバッグ装置を提供することを目的とする。
(1)前述した目的を達成するために発明されたものであって、本発明の少なくとも一つの実施形態は、車両の運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護する車両用フロントセンターエアバッグ装置であって、左右一方側の前席のシートバックの車幅方向内側に取り付けられ、インフレータにより膨張展開されるセンターエアバッグ本体と、左右他方側の前席のシートバックの車幅方向内側に取り付けられ、側面衝突の際に展開する前記センターエアバッグ本体を受け止めるように展開される反力部材と、前記反力部材の展開を前記前席の乗員数によって制御する反力部材展開制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成(1)によれば、側面衝突の際にインフレータにより膨張展開されるセンターエアバッグ本体を受け止めるように左右他方側の前席のシートバックの車幅方向内側の部分から車両前方に反力部材が展開されるので、センターエアバッグ本体を確実に受け止めることができる。その結果、センターエアバッグ本体の乗員保護機能を効果的に発揮できる。
また、反力部材展開制御部によって、反力部材の展開を前席の乗員数によって制御されるので、反力部材を必要とする場合にだけ展開することができる。その結果、反力部材が常時室内に存在することがないため、室内の見栄えを損なうことがない。また、乗員の室内での動きを邪魔することもない。
(2)また、幾つかの実施形態では、前記反力部材展開制御部は、前席の乗員数が1人の場合であって前記左右一方側の前席に乗員が着座している場合に、前記反力部材を展開させることを特徴とする。
上記構成(2)によれば、左右他方側の前席に乗員が乗車していない場合であっても、センターエアバッグ本体を確実に受け止めることができる。
すなわち、側面衝突の際に展開したセンターエアバッグ本体を受け止めるのは、運転席と助手席に乗員が乗っている場合には相手側乗員となるが、1人乗員の場合には受け止めることができ難いが、上記構成(2)によれば、反力部材の展開によって、センターエアバッグ本体を確実に受け止めることができる。
(3)また、幾つかの実施形態では、前記センターエアバッグ本体の取り付け位置を車両前方及び上方に移動可能なセンターエアバッグ移動手段と、前記反力部材の取り付け位置を車両前方に移動可能な反力部材移動手段と、を更に備えることを特徴とする。
上記構成(3)によれば、センターエアバッグ移動手段及び反力部材移動手段を備えるので、センターエアバッグ本体の乗員保護機能を更に効果的に発揮できる。
(4)また、幾つかの実施形態では、前席の乗員の体格、左右の前席の位置、及び衝突方向のうち少なくとも1つに基づいて、前記センターエアバッグ移動手段及び前記反力部材移動手段を制御して、前記センターエアバッグ本体及び前記反力部材の展開位置を制御する位置制御部を備えたことを特徴とする。
上記構成(4)によれば、位置制御部によって、前席の乗員の体格、左右の前席の位置、及び衝突方向のうち少なくとも1つに基づいて、センターエアバッグ移動手段及び反力部材移動手段を制御するので、センターエアバッグ本体及び反力部材が乗員保護に適した展開位置に制御される。
(5)また、幾つかの実施形態では、前記位置制御部は、前席の乗員が2人であり、前記左右他方側の前席の乗員の体格が、前記左右一方側の前席の乗員より大きい場合には、前記センターエアバッグ本体を基準位置より上昇させ、小さい場合には、前記センターエアバッグ本体を上昇移動させずに基準位置とすることを特徴とする。
上記構成(5)によれば、位置制御部は、左右他方側の前席の乗員(例えば助手席乗員)の体格が、前記左右一方側の前席の乗員(例えば運転席乗員)より大きい場合には、センターエアバッグ本体を基準位置より上昇させ、小さい場合には、センターエアバッグ本体を上昇移動させずに基準位置とするので、側面衝突時にセンターエアバッグ本体の位置が、乗員同士の接触度合いが低減される展開位置に位置される。その結果、乗員同士の接触による傷害を抑制できる。
(6)また、幾つかの実施形態では、前記位置制御部は、前記左右一方側の前席の位置が、前記左右他方側の前席の位置と同じ、または後方の場合には、前記センターエアバッグ本体を基準位置より前方に移動させることを特徴とする。
上記構成(6)によれば、位置制御部は、左右一方側の前席(例えば運転席)の位置が、左右他方側の前席(例えば助手席)の位置と同じ、または後方の場合には、センターエアバッグ本体を基準位置より前方に移動させるので、側面衝突時にセンターエアバッグ本体の位置が、乗員同士の接触度合いが低減される展開位置に位置される。その結果、乗員同士の接触による傷害を抑制できる。
(7)また、幾つかの実施形態では、前記位置制御部は、前記左右一方側の前席の位置が、前記左右他方側の前席より前方の場合には、前記反力部材を基準位置より前方に移動させることを特徴とする。
上記構成(7)によれば、位置制御部は、左右一方側の前席(例えば運転席)の位置が、左右他方側の前席(例えば助手席)より前方の場合には、反力部材を基準位置より前方に移動させるので、反力部材がセンターエアバッグ本体を受け止めるのに適した展開位置に位置される。その結果、センターエアバッグ本体の乗員保護機能を効果的に発揮できる。
(8)また、幾つかの実施形態では、前記位置制御部は、前記車両への衝突が前記左右他方側の斜め前方からの衝突の場合には、前記センターエアバッグ本体を基準位置より前方に移動させることを特徴とする。
上記構成(8)によれば、位置制御部は、車両への衝突が左右他方側(例えば助手席側)の斜め前方からの衝突の場合には、センターエアバッグ本体を基準位置より前方に移動させるので、センターエアバッグ本体によって、左右一方側の前席(例えば運転席)の乗員の少なくとも頭部が左右他方側(例えば助手席側)の斜め前方方向へ移動することが抑制される。
(9)また、幾つかの実施形態では、前記位置制御部は、前記車両への衝突が前記左右他方側の真横からの衝突の場合には、前記センターエアバッグ本体は移動させずに基準位置とすることを特徴とする。
上記構成(9)によれば、位置制御部は、車両への衝突が左右他方側(例えば助手席側)の真横からの衝突の場合には、センターエアバッグ本体は移動させずに基準位置とするので、センターエアバッグ本体によって、左右一方側の前席(例えば運転席)の乗員の少なくとも頭部が左右他方側(例えば助手席側)へ移動することが抑制される。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、車両の側面衝突時に、運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護するセンターエアバッグ本体による乗員保護機能を効果的に発揮できる。
本発明の一実施形態に係る車両用フロントセンターエアバッグ装置の全体構成図である。 本発明の他の実施形態に係る車両用フロントセンターエアバッグ装置の全体構成図である。 車両用フロントセンターエアバッグ装置の反力部材の一例を示す構成図であり、(A)は展開前の収納状態を示し、(B)は展開後の状態を示す。 図3の反力部材の前出し状態を示す構成図である。 運転席と助手席との関係、及びセンターエアバッグ本体と反力部材との関係を示す概要平面図である。 図1に示す一実施形態に係る車両用フロントセンターエアバッグ装置の反力部材展開制御部の制御フローチャートである。 図2に示す他の実施形態に係る車両用フロントセンターエアバッグ装置の移動制御の制御フローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいてより詳細に説明する。
ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれらに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
なお、前後、上下、左右の方向の説明は、運転席から車両前方を向いた場合の方向を示すものとする。
本発明の一実施形態に係る車両用フロントセンターエアバッグ装置1の全体構成について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、車両用フロントセンターエアバッグ装置1が適用される車両3は、右ハンドル車両を示す。車室内には、前席5が設けられ、前席5には、車幅方向中央に対して右側に運転席(左右一方側の前席)7と、助手席(左右他方側の前席)9とが設置されている。
なお、図1においての運転席7及び助手席9は、説明の都合で便宜的に側面視状態の概要図を上下に配置したものである。
運転席7は、図示されないスライド機構によって車両前後方向にスライド可能な運転席用シートクッション11と、運転席用シートクッション11の後端部にリクライニング機構13を介して傾倒可能に連結された運転席用シートバック15と、運転席用シートバック15の上端部に連結された運転席用ヘッドレスト17と、を備えている。
また、同様に、助手席9も、図示されないスライド機構によって車両前後方向にスライド可能な助手席用シートクッション19と、助手席用シートクッション19の後端部にリクライニング機構21を介して傾倒可能に連結された助手席用シートバック23と、助手席用シートバック23の上端部に連結された助手席用ヘッドレスト25と、を備えている。
そして、車体側面への斜め前方及び真横からの側面衝突時に運転席7と助手席9との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護する車両用フロントセンターエアバッグ装置1が設置されている。
この車両用フロントセンターエアバッグ装置1は、主に、図示しないインフレータにより膨張展開される袋体であるセンターエアバッグ本体(フロントセンターエアバッグ(FCA))27と、折りたたまれた状態のセンターエアバッグ本体27及びンフレータを収納し、運転席用シートバック15の車幅方向内側である車両の中央部分に取り付けられるセンターエアバッグ収納体29と、助手席用シートバック23の車幅方向内側である車両の中央部分に取り付けられ、側面衝突の際に膨張展開するセンターエアバッグ本体27を受け止めるように車両前方に展開される構造物からなる反力部材31と、反力部材31の展開を前席5の乗員数が1人か2人か、すなわち、助手席9と運転席7とに乗員が着座しているかを着座センサ39からの信号を基に制御する反力部材展開制御部33を有する制御装置35と、を備えている。
また、この制御装置35には、エアバッグセンサ37(車体に設けられた衝突センサ等)からの信号が入力され、センターエアバッグ本体27の展開作動を制御するエアバッグ展開制御部41も設けられている。
次に、センターエアバッグ収納体29について説明する。
このセンターエアバッグ収納体29は、運転席用シートバック15のシート表皮の内側に配置され、運転席用シートバック15を構成するシートバックフレームの車幅方向内側のフレーム部材に取り付けられている。
そして、センターエアバッグ本体27の膨張展開時には、シート表皮の開裂部分が開裂して室内の運転席7と助手席9との間に膨張展開する。この膨張展開時のセンターエアバッグ本体27の展開形状は車両側面視において、図1、2に符号27Aで示すように、乗員(運転者)の頭部から胸部にかけて、少なくとも頭部が覆われて保護される形状に展開される。
なお、以後の実施形態では、乗員の大きさは、特に説明がない限り、衝突試験用の標準的な体格のダミー(AM50)を基準として説明し、また、車両に対する運転席用シートクッション11の位置、運転席用シートバック15の傾斜位置は、標準的な体格のダミーの着座姿勢に対応した基準位置に調整された状態を基準としている。
助手席9側の助手席用シートクッション19の位置、助手席用シートバック23の傾斜位置についても、標準的な着座姿勢に対応した基準位置に調整された状態として説明する。
次に、反力部材31について説明する。
図3(A)は、反力部材31の展開前の収納状態を示し、(B)は展開後の前出し状態を示す。図3(A)、(B)に示すように、助手席用シートバック23の車幅方向内側のフレーム部材42に、締結ボルト43によって取り付けられる取付ブラケット45と、取付ブラケット45に一体的に形成され、ガイド用の長穴47が両端部に向かって形成されたガイド部材49とを有している。
そして、ガイド部材49の中央部にシリンダ51が設けられ、シリンダ51の両端部の可動ピストン53が長穴47に沿って広がるように移動する。また、例えば、シリンダ51内には圧縮ガス等の作動流体が供給されて可動ピストン53が押し出されて長穴47に沿って上下方向に広がるようになっている。
また、可動ピストン53には、それぞれ回動自在に第1リンク55、第2リンク57の一端部が連結され、第1リンク55、第2リンク57の他端部には第3リンク59の両端部が回動自在に連結されている。
このように構成されることによって、可動ピストン53が収納状態のときには、第1リンク55、第2リンク57、第3リンク59は折りたたまれて、助手席用シートバック23の内部に収納されている。
そして、可動ピストン53の上下方向の移動に伴って、第1リンク55、第2リンク57、第3リンク59は、助手席用シートバック23の車幅方向の内側の部分から車両前方に展開される。
可動ピストン53のストローク長や、第1リンク55、第2リンク57、第3リンク59の長さを調整することで、反力部材31の展開時の車両前方への展開量を調整することができる。反力部材31の展開形状の概念図は、図1、2に符号31Aで示す。
反力部材31を構成する取付ブラケット45、ガイド部材49、第1リンク55、第2リンク57、及び第3リンク59は、センターエアバッグ本体27の展開力を受け止める強度を有する必要があるため、金属製で作成されることが望ましい。
このように反力部材31は、リンク機構によってリンク機構の構成部材が前側に移動(展開)したり、後退して収納状態になる構造物によって構成されている。
次に、反力部材展開制御部33について説明する。
反力部材展開制御部33は、既に説明したように制御装置35に設けられており、運転席7及び助手席9にそれぞれ設置された着座センサ39らの信号を基に、乗員数が1人か2人かを判定して、反力部材31を展開するかしないかを制御する。
従って、エアバッグセンサ37によって、側面衝突を検知した場合には、エアバッグ展開制御部41によってセンターエアバッグ本体27の展開が制御されるとともに、反力部材展開制御部33によって反力部材31の展開が制御される。
図6に、反力部材展開制御部33の制御フローチャートを示す。
まず、ステップS1では、車両の側面衝突の発生をエアバッグセンサ37によって検出する。次にステップS2では、前席5の乗員数を判定する。すなわち、運転席7にだけ乗員がいる場合にはステップS3に進んで、反力部材31を展開する。一方、ステップS2で、乗員数が2人であり、運転席7と助手席9とに乗員がいる場合には、反力部材31は展開しない。
ステップS3で反力部材31を展開した後、又はステップS4で反力部材31を展開しない後、ステップS5で、エアバッグ展開制御部41によってセンターエアバッグ本体27の展開が実行される。
このように、反力部材展開制御部33は、前席5の乗員数が1人の場合であって運転席7に乗員が着座している場合には反力部材31を展開させ、前席5の乗員数が2人の場合には、反力部材31を展開させないように制御している。
以上の一実施形態によれば、側面衝突の際に展開するセンターエアバッグ本体27を受け止めるように助手席用シートバック23の車幅方向内側の部分から車両前方にリンク機構の構造物によって構成される反力部材31が展開されるので、展開するセンターエアバッグ本体27を確実に受け止めることができる。その結果、センターエアバッグ本体27の乗員保護機能を効果的に発揮できる。
また、反力部材展開制御部33によって、反力部材31の展開を前席5の乗員数が1人か2人かを基に制御するので、反力部材31を必要とする場合にだけ展開することができるので、反力部材31が常時張り出された状態で室内に存在することがないため、室内の見栄えを損なうことがない。また、乗員の室内での動きを邪魔することもない。
図2、4から7に他の実施形態を示す。
図2に、本発明の他の実施形態に係る車両用フロントセンターエアバッグ装置1の全体構成を示す。本他の実施形態は、図1の一実施形態に対して、センターエアバッグ収納体29の取り付け位置、すなわちセンターエアバッグ本体27の位置を車両前方及び上方に移動可能なセンターエアバッグ移動手段63と、反力部材31の取り付け位置を車両前方に移動可能な反力部材移動手段65と、をさらに備える。
また、前席の乗員の体格、左右の前席の位置、及び衝突方向のうち少なくとも1つに基づいて、センターエアバッグ移動手段63及び反力部材移動手段65を制御して、センターエアバッグ本体27及び反力部材31の展開位置を制御する位置制御部67をさらに備えることを特徴とする。
さらに、図2に示すように、制御装置61には、シートスライド位置センサ69、シートバック角度センサ71、車室内カメラ73からの信号が入力されるようになっている。
その他は、上記一実施形態と同様であるため、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
センターエアバッグ移動手段63は、センターエアバッグ本体27の運転席用シートバック15の車幅方向内側のフレーム部材への取付位置を、初期の基準位置から車両前方(矢印X方向)及び車両上方(矢印Y方向)に移動可能に構成されている。例えば、作動流体(ガス)の供給によって延びるシリンダの作動によって移動可能に構成されている。
なお、センターエアバッグ本体27の基準位置は、標準的な体格のダミーの着座姿勢において、少なくとも頭部を含み、頭部から胸部に渡って保護できる範囲にセンターエアバッグ本体27が展開可能な位置として設定されている。
反力部材移動手段65は、反力部材31を構成する取付ブラケット45の助手席用シートバック23の車幅方向内側のフレーム部材42への取付位置を、初期の基準位置から車両前方(矢印Z方向)に移動可能に構成されている。
例えば、図4に示すように、作動流体(ガス)の供給によって延びるシリンダ75をフレーム部材42との固定位置に設けることで移動可能になっている。
なお、反力部材31の基準位置は、基準位置のセンターエアバッグ収納体29から展開されるセンターエアバッグ本体27を受け止めることができる範囲に反力部材31が展開可能な位置として設定されている。
このように構成された他の実施形態の位置制御部67の制御を図7のフローチャートを参照して説明する。
なお、図7のフローチャートにおいて、符号Mで示すステップS11からS14の部分については、上述した図6の反力部材展開制御部33の制御フローチャートのステップS1からS4と同様であるので説明は省略する。すなわち、ステップS11からS14においては、前席乗員数が1人か2人かを基に、反力部材31の展開制御が行われる。
次のステップS15では、運転席7と助手席9との位置関係が、運転席7及び助手席9のそれぞれのシートスライド位置センサ69からの信号を基に判定される。運転席7が助手席9と同じまたは後ろの場合(図5に示す運転席7と助手席9との位置関係を参照)には、ステップS16に進んでステップS16では、反力部材31の前出しの移動は行なわない。
そして、次に、ステップS17で衝突方向が判定される。側面衝突が真横からの衝突か、斜め前方からの衝突かをエアバッグセンサ37からの信号を基に判定する。真横からの衝突は、助手席9側の車体への側面衝突(図5の矢印C方向の衝突)であり、運転席7側の車体への側面衝突の場合には、ドア側のサイドエアバッグによって保護されるのでここでの側面衝突には含まれない。
また、斜め前方からの衝突においても、助手席9側の車体への側面衝突(図5の矢印D方向の衝突)であり、運転席7側の車体への側面衝突の場合には、ドア側のサイドエアバッグによって保護されるのでここでの側面衝突には含まれない。
ステップS17において、真横からの衝突と判定した場合には、ステップS18に進んで、FCAの移動は行なわない。また、ステップS17において、斜め前方からの衝突と判定した場合には、ステップS19に進んで、FCAの前出し移動を行う。
そして、ステップS18、S19の後に、ステップS37に進んでFCAを展開させる。
一方、ステップS15において、運転席7が助手席9より前の場合(図5に示す運転席7と助手席9との位置関係を参照)には、ステップS20に進んでステップS20では、反力部材31の移動すなわち前出しを行う。
そして、次のステップS21では、衝突方向の判定が行われる。真横からの衝突と判定した場合には、ステップS22に進んで、FCAの移動は行なわない。また、ステップS21において、斜め前方からの衝突と判定した場合には、ステップS23に進んで、FCAの前出し移動を行う。このステップS21からステップS23は、ステップS17からステップS19と同様である。
ステップS14の次のステップS24では、運転席7と助手席9との乗員の体格が比較される。助手席9の乗員が運転席7の乗員より小さい又は同じ場合には、ステップS25に進んで、ステップS25ではFCAを移動しないで、次のステップS26に進む。
なお、運転席7と助手席9との乗員の体格の比較は、シートスライド位置センサ69、シートバック角度センサ71、及び車室内カメラ73からの信号を基に比較する。
ステップS26では、運転席7と助手席9の前後位置の関係が比較される。運転席7が助手席9より前の場合には、ステップS27に進む。ステップS27では、衝突方向が判定される。運転席7が助手席9と同じ又は後ろの場合には、ステップS30に進んで、ステップS30では、FCAを前出しする。
なお、運転席7と助手席9との前後位置関係は、シートスライド位置センサ69からの信号を基に判定する。
次のステップS27では、衝突方向の判定が行われる。真横からの衝突と判定した場合には、ステップS28に進んで、FCAの移動は行なわない。また、ステップS27において、斜め前方からの衝突と判定した場合には、ステップS30に進んで、FCAの前出し移動を行う。このステップS27からステップS29は、ステップS17からステップS19と同様である。
一方、ステップS24での運転席7と助手席9との乗員の体格の比較結果が、助手席9の乗員が運転席7の乗員より大きい場合には、ステップS31に進んで、ステップS31ではFCAを上昇させる。そして、次にステップS32に進む、その後のステップS32からステップS36は、ステップS26からステップS30と同様であるので説明は省略する。
以上のように、他の実施形態によれば、位置制御部67によって、助手席9の乗員の体格が、運転席7の乗員の体格より大きい場合には、センターエアバッグ本体27(センターエアバッグ収納体29を介して)を基準位置より上昇させ、小さい場合には、センターエアバッグ本体27を上昇移動させずに基準位置とするので、側面衝突時にセンターエアバッグ本体27の位置が、乗員同士の接触度合いが低減される展開位置に位置される(図7、ステップS25、S31)。その結果、乗員同士の接触による傷害を抑制できる。
また、位置制御部67によって、運転席7の位置が、助手席9の位置と同じ、または後方の場合には、センターエアバッグ本体27を基準位置より前方に移動させるので、側面衝突時にセンターエアバッグ本体27の位置が、乗員同士の接触度合いが低減される展開位置に位置される(図7、ステップS30、S36)。その結果、乗員同士の接触による傷害を抑制できる。
また、位置制御部67によって、運転席7の位置が、助手席9より前方の場合には、反力部材31を基準位置より前方に移動させるので、反力部材31がセンターエアバッグ本体27を受け止めるのに適した展開位置に位置される(図7、ステップS20)。その結果、運転席7の位置が、助手席9より前方の場合でも、センターエアバッグ本体27の乗員保護機能を効果的に発揮できる。
また、位置制御部67によって、車両への衝突が、助手席9側の斜め前方からの衝突の場合(図5の矢印D方向からの衝突の場合)には、センターエアバッグ本体27を基準位置より前方に移動させるので、センターエアバッグ本体27によって、運転席7の乗員の少なくとも頭部が助手席9側の斜め前方方向へ移動することが抑制される(図7、ステップS19、S23、S29、S35)。
また、位置制御部67によって、車両への衝突が助手席9側の真横からの衝突の場合(図5の矢印C方向からの衝突の場合)には、センターエアバッグ本体27は移動させずに基準位置とするので、センターエアバッグ本体27によって、運転席7の乗員の少なくとも頭部が助手席9側へ移動することが抑制される。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、車両の側面衝突時に、運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護するセンターエアバッグ本体による乗員保護機能を効果的に発揮できるので、フロントセンターエアバッグ装置への利用に適している。
1 車両用フロントセンターエアバッグ装置
3 車両
5 前席
7 運転席(左右一方側の前席)
9 助手席(左右他方側の前席)
11 運転席用シートクッション
13、21 リクライニング機構
15 運転席用シートバック
17 運転席用ヘッドレスト
19 助手席用シートクッション
23 助手席用シートバック
25 助手席用ヘッドレスト
27 センターエアバッグ本体
27A センターエアバッグ本体の展開形状
29 センターエアバッグ収納体
31 反力部材
31A 反力部材の展開形状
33 反力部材展開制御部
35、61 制御装置
37 エアバッグセンサ
39 着座センサ
41 エアバッグ展開制御部
63 センターエアバッグ移動手段
65 反力部材移動手段
67 位置制御部
69 シートスライド位置センサ
71 シートバック角度センサ
73 車室内カメラ

Claims (9)

  1. 車両の運転席と助手席との間に展開して乗員の少なくとも頭部を保護する車両用フロントセンターエアバッグ装置であって、
    左右一方側の前席のシートバックの車幅方向内側に取り付けられ、インフレータにより膨張展開されるセンターエアバッグ本体と、
    左右他方側の前席のシートバックの車幅方向内側に取り付けられ、側面衝突の際に展開する前記センターエアバッグ本体を受け止めるように展開される反力部材と、
    前記反力部材の展開を前記前席の乗員数によって制御する反力部材展開制御部と、
    を備えたことを特徴とする車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  2. 前記反力部材展開制御部は、前席の乗員数が1人の場合であって前記左右一方側の前席に乗員が着座している場合に、前記反力部材を展開させることを特徴とする請求項1に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  3. 前記センターエアバッグ本体の取り付け位置を車両前方及び上方に移動可能なセンターエアバッグ移動手段と、
    前記反力部材の取り付け位置を車両前方に移動可能な反力部材移動手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  4. 前席の乗員の体格、左右の前席の位置、及び衝突方向のうち少なくとも1つに基づいて、前記センターエアバッグ移動手段及び前記反力部材移動手段を制御して、前記センターエアバッグ本体及び前記反力部材の展開位置を制御する位置制御部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  5. 前記位置制御部は、前席の乗員が2人であり、前記左右他方側の前席の乗員の体格が、前記左右一方側の前席の乗員より大きい場合には、前記センターエアバッグ本体を基準位置より上昇させ、小さい場合には、前記センターエアバッグ本体を上昇移動させずに基準位置とすることを特徴とする請求項4に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  6. 前記位置制御部は、前記左右一方側の前席の位置が、前記左右他方側の前席の位置と同じ、または後方の場合には、前記センターエアバッグ本体を基準位置より前方に移動させることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  7. 前記位置制御部は、前記左右一方側の前席の位置が、前記左右他方側の前席より前方の場合には、前記反力部材を基準位置より前方に移動させることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  8. 前記位置制御部は、前記車両への衝突が前記左右他方側の斜め前方からの衝突の場合には、前記センターエアバッグ本体を基準位置より前方に移動させることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
  9. 前記位置制御部は、前記車両への衝突が前記左右他方側の真横からの衝突の場合には、前記センターエアバッグ本体は移動させずに基準位置とすることを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の車両用フロントセンターエアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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