JP2019136710A - レーザクラッド加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】母材の耐衝撃性の低下を抑制することが可能なレーザクラッド加工方法を提供することを課題とする。【解決手段】母材にレーザ光を照射することで、前記母材を前記母材の融点以下の温度まで加熱する工程と、前記母材を加熱する工程の後に、前記母材に肉盛り材料を供給しながら前記レーザ光を照射することでクラッド層を形成する工程と、を有し、前記母材を加熱する工程により生じる熱影響層の前記母材の表面からの深さは、前記クラッド層を形成する工程により生じる熱影響層の深さ以下であるレーザクラッド加工方法。【選択図】図2

Description

本発明はレーザクラッド加工方法に関する。
例えば内燃機関(エンジン)のシリンダヘッドなど、金属の母材にレーザクラッド加工を行うことがある。母材に例えば粉末状の肉盛り材料を供給しながらレーザ光を照射し、クラッド層(肉盛り層)を形成する(特許文献1)。こうしたレーザクラッド加工は例えばシリンダヘッドのバルブシート部の形成などに用いられる。
特開2005−152925号公報
しかし母材とクラッド層との界面付近にピンホールのような欠陥が存在すると、耐衝撃性が低下してしまう。そこで、母材の耐衝撃性の低下を抑制することが可能なレーザクラッド加工方法を提供することを目的とする。
上記目的は、母材にレーザ光を照射することで、前記母材を前記母材の融点以下の温度まで加熱する工程と、前記母材を加熱する工程の後に、前記母材に肉盛り材料を供給しながら前記レーザ光を照射することでクラッド層を形成する工程と、を有し、前記母材を加熱する工程により生じる熱影響層の前記母材の表面からの深さは、前記クラッド層を形成する工程により生じる熱影響層の深さ以下であるレーザクラッド加工方法によって達成できる。
母材の耐衝撃性の低下を抑制することが可能なレーザクラッド加工方法を提供できる。
図1は実施形態におけるレーザクラッド加工方法を例示するフローチャートである。 図2(a)および図2(b)は熱処理を例示する断面図である。 図3(a)は熱処理を例示する断面図である。図3(b)は酸化膜除去の工程を例示する断面図である。 図4(a)および図4(b)はクラッド加工を例示する断面図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して本実施形態のレーザクラッド加工方法について説明する。図1は実施形態におけるレーザクラッド加工方法を例示するフローチャートである。加工される母材は例えばエンジンのシリンダヘッドなどであり、レーザクラッド加工によりバルブシート部の肉盛り加工が行われる。図1に示すように、まず母材(シリンダヘッド)に熱処理を行う(ステップS10)。その後、母材から酸化膜を除去する工程を行う(ステップS12)。酸化膜除去の後、母材にレーザクラッド加工(肉盛り加工)を行う(ステップS14)。
図2(a)から図3(a)は熱処理を例示する断面図であり、図3(b)は酸化膜除去の工程を例示する断面図である。図2(a)に示す母材10は例えばアルミニウム合金で形成されたシリンダヘッドなどである。母材10は内部に欠陥12(空洞)を含む。クラッド加工において母材10が加熱されると、多くの欠陥12が母材10の表面近くに集まり、母材10の耐衝撃性が低下してしまう。特に、クラッド加工で形成されるクラッド層と母材10との界面付近に欠陥12が残存すると、バルブシート部の脱落などが発生する。
目視による検査では、母材10内部の欠陥12を発見することは難しい。そこで本実施形態では、クラッド加工の前に欠陥12を除去するために、熱処理を行う。
図2(b)にブロック矢印で示すように、レーザ照射装置20は、母材10に向けてレーザ光Lを照射する。レーザ光Lにより、母材10は例えば融点以下の温度まで加熱され、母材10の表面付近は固相と液相とが共存する状態となる。欠陥12は液相部分に集合し、図2(b)中に矢印で示すように母材10から大気へと抜ける。また、レーザ光Lによる加熱により、母材10には熱影響層14が形成される。
図3(a)に示すように、熱処理後の母材10からは欠陥12が除去され、表面付近に熱影響層14が形成される。母材10の表面を基準とする熱影響層14の深さはD1である。なお、熱影響層14は熱により母材10の組織に変化が生じることで形成される部分であり、母材10の断面を観察することで確認することができる。また、母材10の表面には酸化膜15が成長する。酸化膜15はクラッド加工を阻害するため、図3(b)に示すように酸化膜15を除去する。なお、酸化膜15を完全に除去してもよいし、薄い酸化膜15が残存してもよい。
図4(a)および図4(b)はクラッド加工を例示する断面図である。図4(a)に示すように、例えば銅(Cu)の合金である粉末材料23(肉盛り材料)を、ノズル22から母材10に供給する。レーザ照射装置20はレーザ光Lを母材10に照射する。レーザ光Lにより粉末材料23が溶融し、図4(b)に示すように、母材10の表面にクラッド層32が形成される。クラッド層32は主に粉末材料23のCu合金で形成される層である。
図4(b)に示すように、クラッド加工におけるレーザ光の照射により、母材10には熱影響層16が形成される。熱影響層16の深さD2は、熱処理で形成される熱影響層14の深さD1以上である。
以上、本実施形態によれば、母材10にレーザ光を照射することで、母材10を融点以下の温度まで加熱する。この熱処理により欠陥12が母材10から大気へと抜ける。熱処理後にクラッド加工を行うことでクラッド層32を形成する。熱処理により母材10の表面付近から欠陥12が除去されるため、母材10の耐衝撃性の低下が抑制される。したがってクラッド層32の母材10からの脱落などが抑制される。
熱処理において母材10のより深い部分まで加熱すると、母材10の溶損が発生する可能性がある。また、母材10のより内部に存在する欠陥が表面付近に集まり、母材10の強度を低下させる恐れがある。したがって、熱影響層14の深さD1は、熱影響層16の深さD2以下とする。すなわち、熱処理では母材10の浅い部分を加熱する。これにより母材10の溶損を抑制することができる。また、表面付近の欠陥12を除去し、かつ母材10のより深い部分の欠陥は表面付近まで移動しにくくなる。この結果、母材10とクラッド層32との界面に残存する欠陥12が少なくなり、耐衝撃性の低下が抑制される。
なお、熱影響層14および16の深さは、例えばレーザ光Lの出力により調節することができる。クラッド加工におけるレーザ光Lの出力に比較して、熱処理におけるレーザ光Lの出力をクラッド加工における出力よりも低くすることで、熱影響層14の深さD1を熱影響層16の深さD2以下とすることができる。熱処理とクラッド加工とでは別のレーザ照射装置20を用いてもよいし、同一のレーザ照射装置20を用いてもよい。レーザ照射装置20を熱処理とクラッド加工とで共通して使用することで、設備を低コスト化し、かつ工程を簡略化することができる。熱処理およびクラッド加工において、レーザ光Lに対して母材10を相対的に回転させてもよい。
熱処理においては母材10を融点以下まで加熱し、融点を超える温度までは加熱しないことが好ましい。融点よりも高温まで加熱すると母材10が冷えて固まった際のひずみが多く発生する。融点以下の加熱により、母材10の表面付近に固相と液相との共存した状態が生じ、冷却し固まった際のひずみを低減することができる。
本実施形態では熱処理後に酸化膜15を除去する工程を行ったが、例えば熱処理を窒素(N)などの不活性ガス雰囲気中で実施してもよい。これにより酸化膜15の成長を抑制し、酸化膜15を除去する工程を省略することができる。
本実施形態ではシリンダヘッドのバルブシート部のレーザクラッド加工を例としたが、他の製品のレーザクラッド加工に適用することもできる。また材料としてAl合金およびCu合金以外の金属を用いてもよい。材料に応じて、レーザ光Lによる加熱の温度は変更してもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 母材
12 欠陥
14、16 熱影響層
15 酸化膜
20 レーザ照射装置
22 ノズル
23 粉末材料
32 クラッド層

Claims (1)

  1. 母材にレーザ光を照射することで、前記母材を前記母材の融点以下の温度まで加熱する工程と、
    前記母材を加熱する工程の後に、前記母材に肉盛り材料を供給しながら前記レーザ光を照射することでクラッド層を形成する工程と、を有し、
    前記母材を加熱する工程により生じる熱影響層の前記母材の表面からの深さは、前記クラッド層を形成する工程により生じる熱影響層の深さ以下であるレーザクラッド加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021159993A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 日立金属株式会社 金属部材の肉盛り方法および金属部材
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