JP2019135892A - ステータ、回転電機およびステータの製造方法 - Google Patents

ステータ、回転電機およびステータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙の位置ずれを防止できるステータ、回転電機およびステータの製造方法を提供する。【解決手段】環状のステータコア11と、ステータコア11の内周面111側が開口されて設けられているオープンスロット23と、オープンスロット23の内面23iに沿って配置される絶縁紙28と、絶縁紙28を介してオープンスロット23に配置された導線31と、オープンスロット23の両端部に設けられ、絶縁紙28の端部283を係止可能な係止溝27を有する一対の係止溝形成部26と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ステータ、回転電機およびステータの製造方法に関するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源として回転電機が使用されている。回転電機は、ステータを備える。
ステータは、環状のステータコアと、絶縁紙と、導線とを備える。ステータコアには、ステータコアの内周面側が開口したオープンスロットが設けられる。絶縁紙は、オープンスロットの内面に沿ってオープンスロットに配置される。導線は、オープンスロットに挿入され、絶縁紙を介してオープンスロットに配置される。
上記のステータを製造する際には、まず、絶縁紙をオープンスロットに挿入し、オープンスロットの内面に沿って配置する。次いで、オープンスロットに導線を挿入して配置する。ここで、導線をオープンスロットに挿入する際、導線が絶縁紙の両端部に干渉し、絶縁紙がずれてしまうという課題がある。
そこで、例えば特許文献1に記載の技術においては、連結部を介して互いに連結された絶縁紙が使用されている。具体的には、まず、絶縁紙の挿入部をオープンスロットに挿入して配置する。次いで、オープンスロットに導線を挿入し、オープンスロットに絶縁紙を介して配置する。次いで、連結部を切断してスロット毎に絶縁紙を分離する。最後に、分離した絶縁紙の両端部をオープンスロットへ折り曲げて導線を被覆する。
特許文献1に記載の技術によれば、絶縁紙の両端部がステータコアの内周側に出されているので、導線と絶縁紙の両端部との干渉を防止し、絶縁紙の位置ずれを防止できるとされている。
特開2009−89459号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術にあっては、絶縁紙の連結部を切断するため、絶縁紙の歩留まりが悪く高コストとなる。また、絶縁紙の連結部を切断する工程が必要となるため、工程が複雑となる。したがって、従来技術にあっては、低コストかつ簡単な構成で絶縁紙の位置ずれを防止するという点で課題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙の位置ずれを防止できるステータ、回転電機およびステータの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るステータ(例えば後述の実施形態のステータ3)は、環状のステータコア(例えば後述の実施形態のステータコア11)と、前記ステータコアの内周面(例えば後述の実施形態の内周面111)側が開口されて設けられているオープンスロット(例えば後述の実施形態のオープンスロット23)と、前記オープンスロットの内面(例えば後述の実施形態の内面23i)に沿って配置される絶縁紙(例えば後述の実施形態の絶縁紙28)と、前記絶縁紙を介して前記オープンスロットに配置された導線(例えば後述の実施形態の導線31)と、前記オープンスロットの両端部に設けられ、前記絶縁紙の端部を係止可能な係止溝(例えば後述の実施形態の係止溝27)を有する一対の係止溝形成部(例えば後述の実施形態の係止溝形成部26)と、を備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係るステータは、前記係止溝は、前記ステータコアの径方向における外側に開口していることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明に係るステータは、前記絶縁紙の端部(例えば後述の実施形態の端部283)は、前記係止溝の底部(例えば後述の実施形態の底部271)と隙間(例えば後述の実施形態の隙間S)を有した状態で前記係止溝に係止されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明に係るステータは、一対の前記係止溝の幅は、前記ステータコアの径方向における外側から、前記径方向の内側に向かって狭くなることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明に係る回転電機(例えば後述の実施形態の回転電機1)は、上述のステータを備えたことを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明に係るステータの製造方法は、上述のステータの製造方法であって、前記絶縁紙を前記オープンスロットに挿入して前記絶縁紙の両端部を一対の前記係止溝に係止させ、前記絶縁紙を前記オープンスロットの内面に沿って配置する絶縁紙配置工程と、前記導線を前記オープンスロットに挿入し、前記絶縁紙を介して前記導線を前記オープンスロットに配置する導線配置工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載のステータによれば、オープンスロットの両端部に設けられ、絶縁紙の端部を係止可能な係止溝を有する一対の係止溝形成部を備えているので、ステータを製造する際には、絶縁紙の端部を一対の係止溝に係止させて絶縁紙をオープンスロットに配置した後に、導線をオープンスロットに挿入して配置できる。したがって、導線をオープンスロットに挿入する際には、絶縁紙の端部が一対の係止溝に係止されているため、導線が絶縁紙の端部に干渉してずれるのが防止される。さらに、従来技術のように絶縁紙の一部を切断して捨てることもない。よって、請求項1に記載のステータによれば、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙の位置ずれを防止できる。
本発明の請求項2に記載のステータによれば、係止溝は、ステータコアの径方向における外側に開口しているので、絶縁紙の端部が係止溝の内部に配置されることにより、導線が絶縁紙の端部に干渉するのを確実に防止しつつ、オープンスロットに挿入できる。
本発明の請求項3に記載のステータによれば、絶縁紙の端部と係止溝の底部との隙間により、絶縁紙の公差を吸収することができる。これにより、絶縁紙の寸法精度を高くすることなく、絶縁紙を製造できるので、低コスト化ができる。
また、絶縁紙の端部は、係止溝の底部と隙間を有した状態で係止溝に係止されているので、絶縁紙を介してオープンスロットに複数の導線を配置する場合に、1本目の導線が絶縁紙を径方向の外側に押圧しても、絶縁紙の端部が係止溝から外れるのを防止できる。したがって、2本目以降の導線をオープンスロットに挿入する際にも、導線が絶縁紙の端部に干渉してずれるのを防止できる。よって、請求項3に記載のステータによれば、オープンスロットに絶縁紙を介して複数本の導線を挿入する際、絶縁紙の位置ずれを確実に防ぐことができる。
本発明の請求項4に記載のステータによれば、一対の係止溝の幅は、ステータコアの径方向における外側から、径方向の内側に向かって狭くなるので、絶縁紙の端部は係止溝により挟持された状態で係止される。これにより、絶縁紙の端部のガタツキが抑制されるので、オープンスロットに絶縁紙を介して複数本の導線を挿入する際、導線が絶縁紙の端部に干渉するのをさらに抑制できる。
本発明の請求項5に記載の回転電機によれば、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙の位置ずれを防止できるステータを備えた、低コストかつ高性能な回転電機を提供できる。
本発明の請求項6に記載のステータの製造方法によれば、絶縁紙をオープンスロットに挿入して絶縁紙の両端部を一対の係止溝に係止させ、絶縁紙をオープンスロットの内面に沿って配置する絶縁紙配置工程と、導線をオープンスロットに挿入し、絶縁紙を介して導線をオープンスロットに配置する導線配置工程と、を備えるので、絶縁紙の端部を一対の係止溝に係止させて絶縁紙をオープンスロットに配置した後に、導線をオープンスロットに挿入して配置できる。したがって、導線をオープンスロットに挿入する際には、絶縁紙の端部が一対の係止溝に係止されているため、導線が絶縁紙の端部に干渉してずれるのが防止される。さらに、従来技術のように絶縁紙の一部を切断して捨てることもない。よって、請求項6に記載のステータの製造方法によれば、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙の位置ずれを防止できる。
第一実施形態に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。 ステータの一部を示す断面図である。 図2のA部において導線の一部を省略した拡大図である。 図3のB部の拡大図である。 絶縁紙の初期位置を示す図であって、ステータの製造方法における絶縁紙配置工程の説明図である。 ステータの製造方法における導線配置工程の説明図である。 オープンスロットに絶縁紙を介して導線を配置した状態を示す図である。 第二実施形態のステータの説明図である。 オープンスロットに絶縁紙を介して導線を配置した状態を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
図1から図4を参照して、第一実施形態のステータについて説明する。
図1は、第一実施形態に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、回転電機1は、ケース2と、ステータ3と、ロータ4と、出力シャフト5と、を備える。
回転電機1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車のような車両に搭載される走行用モータである。ただし、本実施形態の構成は、上記例に限られず、車両に搭載される発電用モータ等のその他の用途のモータにも適用可能である。また、本実施形態の構成は、車両に搭載される以外の回転電機であって、発電機を含むいわゆる回転電機全般に適用可能である。
ケース2は、例えばステータ3およびロータ4を収容する筒状に形成されている。
ステータ3は、環状に形成されて、例えばケース2の内周面に取り付けられている。ステータ3は、ステータコア11と、ステータコア11に取り付けられたコイル12とを有し、ロータ4に対して回転磁界を作用させる。
ロータ4は、例えば、ロータコアと、ロータコアに取り付けられた磁石とを有し、ステータ3の内側で回転駆動される。
出力シャフト5は、ロータ4に接続されて、ロータ4の回転を駆動力として出力する。
なお、以下の説明では、出力シャフト5の軸線Cに沿う方向を軸方向といい、軸線Cに直交する方向を径方向といい、軸線C周りの方向を周方向という場合がある。
図2は、ステータの一部を示す断面図である。
図2に示すように、ステータ3は、ステータコア11と、コイル12とを備える。なお、ステータ3には、オープンスロット23において樹脂層や例えばワニス等の充填固着物がさらに備えられる場合があるが、本願においては説明の便宜上、図示および説明を省略する。
ステータコア11は、ロータ4を囲む環状に形成されている。ステータコア11は、例えば周方向に分割された複数のピースが互いに連結されることで形成される分割型ステータコアでもよく、複数枚の電磁鋼板が軸方向に積層されることで形成される積層型ステータコアでもよい。
ステータコア11は、環状のヨーク部21と、複数のティース部22と、複数のオープンスロット23とを有する。
複数のティース部22は、ヨーク部21からステータコア11の径方向の内側に向けて突出している。
オープンスロット23は、ステータコア11の周方向において互いに隣り合う2つのティース部22の間に形成されている。オープンスロット23は、ステータコア11の軸方向にステータコア11を貫通している。オープンスロット23は、ステータコア11の内周面111側が開口して設けられている。オープンスロット23は、ステータコア11の径方向に沿って延びている。
コイル12は、ステータコア11のオープンスロット23に収容されて、ステータコア11に装着されている。コイル12は、U相、V相およびW相からなる三相コイルである。コイル12は、互いに連結されて使用される複数のセグメントコイル30によって形成されている。1つのセグメントコイル30は、複数本の導線31を有する。複数本の導線31は、オープンスロット23に径方向に並んで配置されている。
図3は、図2のA部において導線の一部を省略した拡大図である。
図3に示すように、オープンスロット23は、径方向に沿う断面が径方向の内側に開口したU字状に形成されている。
オープンスロット23の内面23iは、一対の側面23a,23aと、底面23cと、を有する。一対の側面23a,23aは、互いに異なるティース部22によって形成され、ステータコア11の周方向に互いに離れている。一対の側面23a,23aは、互いに略平行となっている。底面23cは、一対の側面23a,23aにおける径方向の外側の端部同士を接続している。
オープンスロット23の内面23iにおける径方向の端部25には、一対の係止溝形成部26,26が設けられている。一対の係止溝形成部26,26は、ステータコア11の周方向に離れて形成されている。一対の係止溝形成部26,26は、ステータコア11の周方向で対向して形成されている。
一対の係止溝形成部26,26は、一対の係止溝27,27を備えている。係止溝27は、径方向の外側に開口して形成されている。係止溝27は、軸方向から見て、径方向の外側に開口したU字状に形成されている。
係止溝形成部26は、第一延出部261と、第二延出部262とを備える。
第一延出部261は、径方向の端部25に結合されている。第一延出部261は、径方向の端部25からオープンスロット23の内側に突出して形成されている。第一延出部261は、軸方向から見て矩形状に形成されている。第二延出部262は、オープンスロット23の側面23aから隙間を有した状態で、第一延出部261から径方向の外側に延出している。第二延出部262は、軸方向から見て矩形状に形成されている。
オープンスロット23には、オープンスロット23の内面23iとコイル12との間に絶縁紙28が配置されている。絶縁紙28は、樹脂材料等の弾性変形可能な絶縁性を有する部材により形成されている。絶縁紙28は、オープンスロット23の内面23iに沿って、径方向の内側に開口したU字状となるように配置されている。絶縁紙28は、一対の側部281,281と、中間部282とを備える。
図4は、図3のB部の拡大図である。
図3および図4に示すように、絶縁紙28の一対の側部281,281は、オープンスロット23の一対の側面23a,23aに沿ってそれぞれ配置されている。一対の側部281,281における両端部283,283(すなわち絶縁紙28の両端部283,283)は、一対の係止溝27,27の底部271,271と隙間S(図4参照)を有した状態でそれぞれ一対の係止溝27,27に係止されている。
絶縁紙28の中間部282は、オープンスロット23の底面23cに沿って配置されている。中間部282の両端は、一対の側部281,281の径方向の外側の両端に結合されている。
図3に示すように、複数本の導線31は、絶縁紙28を介してオープンスロット23に配置されている。複数本の導線31は、オープンスロット23において径方向に並んで配置されている。複数本の導線31は、径方向の内側からオープンスロット23に挿入され、絶縁紙28の中間部282をオープンスロット23の底面23cに押し付けた状態で配置されている。導線31は、断面矩形状のいわゆる平角線が採用される。
図5は、絶縁紙の初期位置を示す図であって、後述するステータの製造方法における絶縁紙配置工程の説明図である。
ここで、絶縁紙28の「初期位置」として、図5に示すように、コイル12(図3参照)の配置前であって、絶縁紙28のみがオープンスロット23に配置されたときの絶縁紙28の位置と定義する。また、絶縁紙28の「装着位置」として、図3に示すように、コイル12の配置後であって、絶縁紙28およびコイル12がオープンスロット23に配置されたときの絶縁紙28の位置と定義する。図3に示す絶縁紙28の装着位置では、図5に示す絶縁紙28の初期位置と比較して、コイル12によって押圧されることにより、絶縁紙28の中間部282がより広範囲にわたってオープンスロット23の底面23cと当接している。
図4に示すように、一対の係止溝27,27の深さ27Hは、絶縁紙28が初期位置から装着位置に配置されても、一対の係止溝27,27が両端部283,283を係止可能なように設定されている。絶縁紙28が装着位置に配置された状態において、一対の係止溝27,27は、底部271,271と絶縁紙28の両端面284,284との間に隙間Sを有した状態で両端部283,283を係止している。このように、絶縁紙28の両端部283,283と、一対の係止溝27,27の底部271,271とに隙間Sを設けることにより、絶縁紙28の製造時における公差を吸収することができる。また、コイル12の配置後においても、オープンスロット23内における絶縁紙28のずれを抑制し、絶縁紙28の片寄った配置を防止できるので、オープンスロット23内におけるコイル12とステータコア11との確実な絶縁を確保することができる。
すなわち、図3に示すように、絶縁紙28内に配置された複数本の導線31(コイル12)とステータ3との間の絶縁距離L(沿面距離)を安定してバラつきなく確保することができる。よって、第一実施形態のステータ3は、絶縁性能が損なわれるのを防ぐことができる。
本実施形態のステータ3によれば、オープンスロット23の両端部に設けられ、絶縁紙28の端部を係止可能な係止溝27を有する一対の係止溝形成部26,26を備えているので、ステータ3を製造する際には、絶縁紙28の両端部283,283を一対の係止溝27,27に係止させて絶縁紙28をオープンスロット23に配置した後に、導線31をオープンスロット23に挿入して配置できる。したがって、導線31をオープンスロット23に挿入する際には、絶縁紙28の両端部283,283がそれぞれ一対の係止溝27,27に係止されているため、導線31が絶縁紙28の端部283に干渉してずれるのが防止される。さらに、従来技術のように絶縁紙28の一部を切断して捨てることもない。よって、本実施形態のステータ3によれば、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙28の位置ずれを防止できる。
また、本実施形態のステータ3によれば、係止溝27は、ステータコア11の径方向における外側に開口しているので、絶縁紙28の端部283が係止溝27の内部に配置されることにより、導線31が絶縁紙28の端部283に干渉するのを確実に防止しつつ、オープンスロット23に挿入できる。
また、本実施形態のステータ3によれば、絶縁紙28の端部283と係止溝27の底部271との隙間Sにより、絶縁紙28の公差を吸収することができる。これにより、絶縁紙28の寸法精度を高くすることなく、絶縁紙28を製造できるので、低コスト化ができる。
また、絶縁紙28の端部283は、係止溝27の底部271と隙間Sを有した状態で係止溝27に係止されているので、絶縁紙28を介してオープンスロット23に複数の導線31を配置する場合に、1本目の導線31が絶縁紙28を径方向の外側に押圧しても、絶縁紙28の端部283が係止溝27から外れるのを防止できる。したがって、2本目以降の導線31をオープンスロット23に挿入する際にも、導線31が絶縁紙28の端部283に干渉してずれるのを防止できる。よって、本実施形態のステータ3によれば、オープンスロット23に絶縁紙28を介して複数本の導線31を挿入する際、絶縁紙28の位置ずれを確実に防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙28の位置ずれを防止できるステータ3を備えた、低コストかつ高性能な回転電機1を提供できる。
図6は、ステータの製造方法における導線配置工程の説明図である。
図7は、オープンスロットに絶縁紙を介して導線を配置した状態を示す図である。
続いて、図5から図7を参照して、第一実施形態のステータの製造方法を説明する。ステータ3の製造方法は、絶縁紙配置工程と、導線配置工程とを備える。
(絶縁紙配置工程)
絶縁紙配置工程では、絶縁紙28をオープンスロット23に配置する。図5を用いて、絶縁紙配置工程について具体的に説明する。
絶縁紙配置工程では、最初に挿入機(不図示)を使用して、ステータコア11の軸方向に沿って、オープンスロット23に絶縁紙28を挿入する。このとき、挿入機は、絶縁紙28をオープンスロット23の底面23cに押し付けつつ、オープンスロット23に絶縁紙28を挿入する。これにより、絶縁紙28の両端部283,283は、一対の係止溝27,27に挿入され、一対の係止溝27,27の底部271,271との間に隙間Sを開けた状態で配置される。
次いで、絶縁紙28から挿入機が離脱すると、絶縁紙28の両端部283,283は、絶縁紙28の弾性復元力により一対の係止溝27,27の底部271に当接する。これにより、図5に示すように、絶縁紙28の両端部283,283は、一対の係止溝27,27に係止される。絶縁紙28は、オープンスロット23の内面23iに沿って初期位置に配置された状態で保持される。以上で、本実施形態のステータ3の製造方法における絶縁紙配置工程が終了する。
(導線配置工程)
導線配置工程では、絶縁紙28を介して複数の導線31をオープンスロット23に順次配置する。図6および図7を用いて導線配置工程について具体的に説明する。
図6に示すように、導線配置工程では、最初に、絶縁紙28を介して導線31をオープンスロット23に径方向の内側から挿入する。
次いで、図7に示すように、コイル12により絶縁紙28の中間部282を押圧して配置する。これにより、絶縁紙28の中間部282は、初期位置と比較してより広範囲にわたってオープンスロット23の底面23cに当接した状態で配置される。これにより、絶縁紙28の両端部283,283は、一対の係止溝27,27の底部271,271との間に隙間Sを有した状態で装着位置に配置される。このようにして、1本目の導線31が絶縁紙28内に配置される。
次いで、絶縁紙28を介して2本目以降の導線31を、オープンスロット23に順次配置する。これにより、複数本の導線31は、絶縁紙28を介してオープンスロット23に並列して配置される。以上で、本実施形態のステータ3の製造方法における導線配置工程が終了する。
本実施形態のステータ3の製造方法によれば、絶縁紙28をオープンスロット23に挿入して絶縁紙28の両端部283,283を一対の係止溝27,27に係止させ、絶縁紙28をオープンスロット23の内面23iに沿って配置する絶縁紙配置工程と、導線31をオープンスロット23に挿入し、絶縁紙28を介して導線31をオープンスロット23に配置する導線配置工程と、を備えるので、絶縁紙28の端部283を一対の係止溝27,27に係止させて絶縁紙28をオープンスロット23に配置した後に、導線31をオープンスロット23に挿入して配置できる。したがって、導線31をオープンスロット23に挿入する際には、絶縁紙28の端部283が一対の係止溝27,27に係止されているため、導線31が絶縁紙28の端部283に干渉してずれるのが防止される。さらに、従来技術のように絶縁紙28の一部を切断して捨てることもない。よって、本実施形態に記載のステータ3の製造方法によれば、従来技術と比較して低コストかつ簡単な構成で絶縁紙28の位置ずれを防止できる。
(第二実施形態)
次に、図8および図9を参照して、第二実施形態のステータについて説明する。
図8は、第二実施形態のステータの説明図である。
図9は、オープンスロットに絶縁紙を介して導線を配置した状態を示す図である。
図8に示すように、オープンスロット23の内面23iにおける径方向の端部25には、一対の係止溝形成部126,126が設けられている。
一対の係止溝形成部126,26は、一対の係止溝127,127を備えている。一対の係止溝127,127の幅は、ステータコア11の径方向における外側から、径方向の内側に向かって狭くなっている。これにより、係止溝127は、軸方向から見て、径方向の外側に開口したV字状に形成されている。
係止溝形成部126は、第一延出部128と、第二延出部129とを備える。
第一延出部128は、径方向の端部25に結合されている。第一延出部128は、径方向の端部25からオープンスロット23の内側に延出して形成されている。第一延出部128は、軸方向から見て矩形状に形成されている。第二延出部129は、オープンスロット23の側面23aから隙間を有した状態で、第一延出部128から径方向の外側に延出している。第二延出部129は、軸方向から見て三角形状に形成されている。
絶縁紙28の両端部283,283は、一対の係止溝127,127に挟持されて係止されている。絶縁紙28の両端面284,284と一対の係止溝127,127との間には、隙間Sを有している。一対の係止溝127,127の深さ127Hは、絶縁紙28が初期位置から装着位置に配置されても、一対の係止溝127,127が絶縁紙28の両端部283,283を係止可能なように設定されている。
図9に示すように、絶縁紙28を介して1本目の導線31をオープンスロット23に配置すると、絶縁紙28は、初期位置から装着位置に移動してオープンスロット23の底面23cに当接される。これにより、絶縁紙28の両端部283,283は、弾性復元力によりオープンスロット23の周方向内側に向けて湾曲するが、一対の係止溝127,127により係止されて保持される。
第二実施形態のステータ103によれば、一対の係止溝127,127の幅は、ステータコア11の径方向における外側から、径方向の内側に向かって狭くなるので、絶縁紙28の端部283は係止溝127により挟持された状態で係止される。これにより、絶縁紙28の端部283のガタツキが抑制されるので、オープンスロット23に絶縁紙28を介して複数本の導線31を挿入する際、導線31が絶縁紙28の端部283に干渉するのをさらに抑制できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 回転電機
3、103 ステータ
11 ステータコア
23 オープンスロット
23i 内面
26、126 係止溝形成部
27、127 係止溝
28 絶縁紙
31 導線
111 内周面
283 端部

Claims (6)

  1. 環状のステータコアと、
    前記ステータコアの内周面側が開口されて設けられているオープンスロットと、
    前記オープンスロットの内面に沿って配置される絶縁紙と、
    前記絶縁紙を介して前記オープンスロットに配置された導線と、
    前記オープンスロットの両端部に設けられ、前記絶縁紙の端部を係止可能な係止溝を有する一対の係止溝形成部と、
    を備えることを特徴とするステータ。
  2. 前記係止溝は、前記ステータコアの径方向における外側に開口していることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記絶縁紙の端部は、前記係止溝の底部と隙間を有した状態で前記係止溝に係止されていることを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  4. 一対の前記係止溝の幅は、前記ステータコアの径方向における外側から、前記径方向の内側に向かって狭くなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のステータ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のステータを備えたことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載のステータの製造方法であって、
    前記絶縁紙を前記オープンスロットに挿入して前記絶縁紙の両端部を一対の前記係止溝に係止させ、前記絶縁紙を前記オープンスロットの内面に沿って配置する絶縁紙配置工程と、
    前記導線を前記オープンスロットに挿入し、前記絶縁紙を介して前記導線を前記オープンスロットに配置する導線配置工程と、
    を備えることを特徴とするステータの製造方法。
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