JP2019134499A - スイッチトリラクタンスモータ - Google Patents

スイッチトリラクタンスモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2019134499A
JP2019134499A JP2018012140A JP2018012140A JP2019134499A JP 2019134499 A JP2019134499 A JP 2019134499A JP 2018012140 A JP2018012140 A JP 2018012140A JP 2018012140 A JP2018012140 A JP 2018012140A JP 2019134499 A JP2019134499 A JP 2019134499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
stator
salient
pole
salient poles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018012140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6393843B1 (ja
Inventor
則昭 中桐
Noriaki Nakagiri
則昭 中桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2018012140A priority Critical patent/JP6393843B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6393843B1 publication Critical patent/JP6393843B1/ja
Publication of JP2019134499A publication Critical patent/JP2019134499A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】ロータにおける励磁極の周囲の磁界強度の高い場所に磁束を集中させる磁気回路とすることで磁路長を短くしつつ漏れ磁束を防ぎ、従来よりも高い効率を得ることが可能なスイッチトリラクタンスモータを提供する。【解決手段】スイッチトリラクタンスモータ1は、出力軸3を中心にロータ突極4a,4b,4cが周方向に等間隔で配設されたロータ4と、出力軸3を中心にステータ突極5a,5b,5c,5dが周方向に等間隔で配設されたステータ5と、これらステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線6a,6b,6c,6dとを備え、各ステータ突極5a,5b,5c,5dにおける隣り合う突極は、各巻線6a,6b,6c,6dの巻回方向が互いに逆向きとなっている構成である。【選択図】図2

Description

本発明は、スイッチトリラクタンスモータとその駆動方法に関する。
スイッチトリラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor、略称はSRM)は、巻線が巻回されたステータ(固定子)と、永久磁石を使用せずに強磁性の鉄芯等からなるロータ(回転子)とを備え、直流電源から非正弦波電流を前記巻線に通電することで生じるリラクタンストルクによって回転する構成である。前記非正弦波電流としては、例えば矩形波等のパルス状電流が挙げられる。
従来のスイッチトリラクタンスモータは、分布巻された巻線の相数が3、ステータのスロット数が6、ロータの突極数が4で、1相励磁方式の3相6/4型が知られている。また、分布巻された巻線の相数が3、ステータのスロット数が12、ロータの突極数が8で、1相励磁方式の3相12/8型が知られている(特許文献1:特開2002−354881号公報、特許文献2:特開2003−061381号公報参照)。ここで、ステータのスロット数はステータの突極数と一致する。
特開2002−354881号公報 特開2003−061381号公報
特許文献1と特許文献2に記載の従来のスイッチトリラクタンスモータは、分布巻された巻線に励磁電流を流すことでロータを横断する磁気回路を利用しており、磁路長が長くなるうえに漏れ磁束が生じるなど磁束の低い領域が出来るため、効率が低いという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ロータを横断する磁気回路ではなく、ロータにおける励磁極の周囲の磁界強度の高い場所に磁束を集中させる磁気回路とすることで磁路長を短くしつつ漏れ磁束を防ぎ、従来よりも高い効率を得ることが可能なスイッチトリラクタンスモータとその駆動方法を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明のスイッチトリラクタンスモータは、出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、前記ロータ突極の数がn(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が4n、且つ、前記巻線の相数が4であり、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっていることを特徴とする。
本発明によれば、従来技術のような分布巻された巻線に励磁電流を流すことでロータを横断する磁気回路ではなく、集中巻された巻線に励磁電流を流すことでロータにおける励磁極の周囲の磁界強度の高い場所に磁束を集中させる磁気回路となるので、磁路長を短くしつつ漏れ磁束を防ぎ、従来よりも高い効率を得ることが可能な構成となる。そして、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっているので、隣り合った極性が逆向きの電磁石によって、従来技術のような分布巻と比較して大きな磁束密度の磁束をループさせることができ、その磁界に磁性体が入った場合、大きなトルクが働く。そのため、コイル巻数を圧縮して、サイズをコンパクトにすることも可能となる。
一例として、前記ロータ突極の数を、2、3、4、5、6とすることができる。前記ロータ突極の数が2の場合、前記ステータ突極の数は8となる。前記ロータ突極の数が3の場合、前記ステータ突極の数は12となる。前記ロータ突極の数が4の場合、前記ステータ突極の数は16となる。前記ロータ突極の数が5の場合、前記ステータ突極の数は20となる。前記ロータ突極の数が6の場合、前記ステータ突極の数は24となる。なお、前記ロータ突極の数と前記ステータ突極の数との比が1:4であれば、上記以外に、前記ロータ突極の数を増やすことも可能である。
本発明のスイッチトリラクタンスモータの駆動方法は、ロータ突極の数がn(nは2以上の自然数)、ステータ突極の数が4n、且つ、巻線の相数が4であり、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きで集中巻されたスイッチトリラクタンスモータを駆動するに際し、直流電源からパルス状の非正弦波電流を前記巻線に順次通電して前記ステータ突極を2相励磁し、前記ステータ突極のうち励磁された第1突極と、前記第1突極と前記ロータの所定回転方向の隣側に配設され励磁された第2突極と、前記ロータ突極のうち前記第1突極と前記第2突極との両方と対向する位置の第3突極と、によって磁気回路を形成することを特徴とする。
本発明によれば、4相モータであるスイッチトリラクタンスモータにおいて、2相を同時励磁する方式によって極利用率が理論上は5割に高められるので、ロータ極数が同一の場合、従来技術のモータの2倍の電力を投入して、従来よりも高いトルクを得ることができる。
本発明によれば、ロータを横断する磁気回路ではなく、ロータにおける励磁極の周囲の磁界強度の高い場所に磁束を集中させる磁気回路とすることで磁路長を短くしつつ漏れ磁束を防ぎ、従来よりも高い効率を得ることが可能な構成となる。また、極利用率が5割に高められるので、ロータ極数が同一の場合、従来技術のモータの2倍の電力を投入して、従来よりも高いトルクを得ることができる。そして、ロータとステータとの間の隙間がラジアルギャップとなっている構成によって、ラジアル型のスイッチトリラクタンスモータが実現できる。また、ロータとステータとの間の隙間が、アキシャルギャップとなっている構成によって、アキシャル型のスイッチトリラクタンスモータが実現できる。
図1は本発明の第1の実施形態のスイッチトリラクタンスモータの例を斜め上方から見た概略の斜視図である。 図2は図1のII−II線断面図である。 図3は第1の実施形態に係るロータを示す概略の断面図である。 図4Aは第1の実施形態に係るロータの他の例を示す概略の断面図であり、図4Bは第1の実施形態に係るロータの他の例を示す概略の断面図である。 図5Aは第1の実施形態に係る駆動信号波形を示すグラフ図であり、図5Bは第1の実施形態に係る駆動回路を示す概略の回路図である。 図6は本発明の第2の実施形態に係るスイッチトリラクタンスモータの例を斜め上方から見た概略の斜視図である。 図7は第2の実施形態に係るスイッチトリラクタンスモータを模式的に示す縦断面図である。 図8Aは第2の実施形態に係るロータを示す概略の平面図であり、図8Bは第2の実施形態に係るロータを示す概略の底面図である。 図9Aは第2の実施形態に係るステータを示す概略の底面図であり、図9Bは第2の実施形態に係るステータを示す概略の平面図である。 図10は第2の実施形態に係る駆動信号波形を示すグラフ図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は第1の実施形態のラジアル型のスイッチトリラクタンスモータ1の例を示す概略の斜視図である。第1の実施形態のスイッチトリラクタンスモータ1は、出力軸3(シャフト)の中心をZ方向に通るP1−P1線を中心としてロータ4が配設され、出力軸3を中心としてロータ4の外側にステータ5が配設されている。
ここで、スイッチトリラクタンスモータ1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。スイッチトリラクタンスモータ1を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
一例として、ロータ4とステータ5とは、無方向性の電磁鋼板からなる。一例として、出力軸3は、鋼材からなる。
図2はスイッチトリラクタンスモータ1の縦断面図である。図2に示す例では、ロータ4は、出力軸3のP1−P1線を中心としてロータ突極4a,4b,4cが周方向に等間隔で配設されており、また、ステータ5は、出力軸3のP1−P1線を中心としてロータ4を囲んでステータ突極5a,5b,5c,5dが周方向に等間隔で配設されている。ロータ突極4aとロータ突極4bとロータ突極4cとは、P1−P1線を中心に回転対称となる位置に配設されている。また、ステータ突極5aとステータ突極5bとステータ突極5cとステータ突極5dとは、P1−P1線を中心に回転対称となる位置に配設されている。そして、ステータ突極5a,5b,5c,5dを各々周回するように集中巻された巻線6a,6b,6c,6dを備えている。
図2に示す例では、ロータ4の極数は3であり、ステータ5の極数は12であり、巻線相数は4である。ここで、ステータ5のスロット数はステータ5の突極数と一致する。
各ステータ突極5a,5b,5c,5dにおける隣り合う突極は、各巻線6a,6b,6c,6dの巻回方向が互いに逆向きとなっている。例えば、ステータ突極5aとステータ突極5bは、巻線6aと巻線6bとの巻回方向が逆向きとなっており、また、ステータ突極5aとステータ突極5dは、巻線6aと巻線6dとの巻回方向が逆向きとなっている。そして、各巻線6a,6b,6c,6dは、同一相は直列接続となっている。
これにより、ステータ5において、隣り合った極性が逆向きの電磁石を構成するので、従来技術のような分布巻と比較して大きな磁束密度の磁束をループさせることができ、その磁界に磁性体であるロータ4の各極が入った場合、ロータ4に大きなトルクが働く。また、2相励磁するので、励磁タイミングを合わせるコントローラは単純なものでよい。なお、上記以外の構成として、同一相を並列接続とすることも可能である。
図5Aは第1の実施形態に係る駆動信号波形を示すグラフ図であり、縦軸は電圧Vであり、横軸は時間Tである。図5Bは第1の実施形態に係る駆動回路9を示す概略の回路図であり、ハーフブリッジ回路である。本実施形態では、直流電源Eからパルス状の非正弦波電流を巻線6a,6b,6c,6dに通電することで生じるリラクタンストルクによって出力軸3が回転する。この非正弦波電流として、矩形波のパルス状電流を連続して通電する。
図5Aに示すように、ロータ4が起動した後、時間Tのどのタイミングにおいても2相励磁の状態が得られるように、駆動電圧Va,Vb,Vc,Vdを1相ずつタイミングをずらして印加することで回転磁界を生じさせて磁気回路M1を形成する。これにより、ロータ4が回転方向cwに回転し、出力軸3が継続的に回転する。
図5Aの例では、第2相の矩形波のパルス状電流を通電するオン時間が、第1相の矩形波のパルス状電流を通電するオン時間とパルス幅の半分の時間重なるようにタイミングをずらして通電し、1相ずつタイミングをずらして連続的にパルス状電流を通電する。ここでは、駆動電圧Vaを巻線6aに印加して通電し、駆動電圧Vbを巻線6bに印加して通電し、駆動電圧Vcを巻線6cに印加して通電し、駆動電圧Vdを巻線6dに印加して通電する。そして、駆動電圧Vaを巻線6aに印加して通電するオン時間と、駆動電圧Vbを巻線6bに印加して通電するオン時間とがパルス幅の半分の時間重なるように通電し、駆動電圧Vbを巻線6bに印加して通電するオン時間と、駆動電圧Vcを巻線6cに印加して通電するオン時間とがパルス幅の半分の時間重なるように通電し、駆動電圧Vcを巻線6cに印加して通電するオン時間と、駆動電圧Vdを巻線6dに印加して通電するオン時間とがパルス幅の半分の時間重なるように通電する。
上記以外の構成として、位置センサを内蔵した構成のスイッチトリラクタンスモータ1として、定電流制御でコイルの後ろに半導体スイッチを入れるローサイド切り、且つ、片サイド切りの回路としてもよい(不図示)。
図2において、各ステータ突極5a,5b,5c,5dのロータ突極4a,4b,4cと向かい合う面の内周長さをステータ極幅L1とし、各ステータ突極5a,5b,5c,5dの隣り合う極との間隔をステータ極間幅L2とすると、ステータ極幅L1はステータ極間幅L2よりも大きい(L1>L2)。また、ヨーク厚さL3は、ステータ極幅L1と同じか大きい(L3≧L1)。
また、各ロータ突極4a,4b,4cの外周面(各ステータ突極5a,5b,5c,5dの内周面と向かい合う面)と各ステータ突極5a,5b,5c,5dの内周面とは互いに向かい合っており、両者のエアギャップG1は、ステータ極間幅L2の0.2倍以下に設定される。
図3は、3極のロータ4を示す概略の断面図である。各ロータ突極4a,4b,4cの外周面(各ステータ突極5a,5b,5c,5dの内周面と向かい合う面)には、出力軸3の中心のP1−P1線に向かう溝形状の凹部7が形成されている。溝形状の凹部7の開口は各ロータ突極4a,4b,4cの外周面の中央に形成されており、凹部7の開口の両側の周方向の長さをロータ極幅W1とすると、ロータ極幅W1はステータ極幅L1とステータ極間幅L2との合計値と同じか大きい(W1≧(L1+L2))。断面視で、凹部7の形状は、楕円形状または放物線形状が好ましい。これにより、ロータ4における励磁極の周囲の磁界強度の高い場所に磁束を集中させる磁気回路M1を形成することができる。
そして、各ロータ突極4a,4b,4cにおける凹部7の底から出力軸3の外周までの最小長さをロータ極長さH1とすると、ロータ極長さH1は、各ロータ突極4a,4b,4cの外周面(各ステータ突極5a,5b,5c,5dのP1−P1線方向に向いた内周面と向かい合う面)における凹部7の開口の両側の周方向の長さであるロータ極幅W1と同じか大きい(H1≧W1)。これにより、磁気回路M1を形成し易くなる。
ここで、凹部7の深さ(凹部7の開口から凹部7の底までの最小長さ)は、凹部7の開口幅の0.5倍以上である。これにより、磁気回路M1の磁路長を短くして各ロータ突極4a,4b,4cにおける磁気抵抗を小さくする。
上述のように、各ロータ突極4a,4b,4cに凹部7を形成することで、出力軸3のP1−P1線から凹部7に向かうQ1方向の磁気抵抗と、出力軸3の中心のP1−P1線から各ロータ突極4a,4b,4cの外周に向かうQ2方向の磁気抵抗とに差が生じる。これにより、磁束が凹部7を迂回し、凹部7がステータ5の各ステータ極間と向かい合う位置まで動くためのトルクが生じる。よって、凹部7がステータ5の各ステータ極間に対向する位置までロータ4を回転させることができる。そして上述の駆動回路9により、凹部7がステータ5の各ステータ極間と向かい合う位置まで動いた瞬間にロータ4の突極は次のステータ突極と接しているので、次のステータ突極を励磁することでトルクが生じ、出力軸3が継続的に回転する。これにより、ロータ4を速やかに起動させ、出力軸3を継続的に回転させることができる。
本実施形態では、ステータ突極5a,5b,5c,5dに2相励磁の状態が得られるように駆動回路9の直流電源Eからパルス状の非正弦波電流を巻線6a,6b,6c,6dに順次連続的に通電し回転磁界を生じさせて磁気回路M1を形成し、ロータ4を回転方向cwに回転させる。図2の例では、巻線6aが通電されるとともに巻線6bが通電された状態で、励磁されたステータ突極5a(第1突極)と励磁されたステータ突極5b(第2突極)と、ロータ突極4a(第3突極)と、によって磁気回路M1が形成される。ロータ突極4b(第3突極)、ロータ突極4c(第3突極)についても同様である。
上記以外の例として、図4Aに示すように、ロータ4を2極としてもよい。この場合、ステータ5の極数は8となる。また、図4Bに示すように、ロータ4を4極としてもよい。この場合、ステータ5の極数は16となる。本実施形態は、ロータ4が2極以上であり、且つ、ロータ4の極数とステータ5の極数との比は1:4となる。
(第2の実施形態)
図6は第2の実施形態のアキシャル型のスイッチトリラクタンスモータ2の例を示す概略の斜視図である。第2の実施形態のスイッチトリラクタンスモータ2は、出力軸3(シャフト)の中心をZ方向に通るP1−P1線を中心としてロータ4が配設され、出力軸3を中心としてロータ4のZ方向上側にステータ51が配設され、出力軸3を中心としてロータ4のZ方向下側にステータ52が配設されている。ここでは、ステータ51とステータ52とは同じ構造のステータ5を、ロータ4を挟んで向かい合うように配設している。第2の実施形態では、上述の第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。なお、スイッチトリラクタンスモータ2を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。
一例として、ロータ4とステータ5とは、圧粉鉄心を成型したものからなる。一例として、出力軸3は、鋼材からなる。ここで、圧粉鉄心は、破砕した鉄基材料を樹脂でコーティングし、それを圧力により成型したものであり、構造上、磁束が作用しても渦電流が発生しない特長がある。
図7は第2の実施形態のスイッチトリラクタンスモータ2を模式的に示す縦断面図である。ここでは、1つのロータ4を2つのステータ5で挟んでいる。この構成によれば、トルクはラジアルギャップの2倍になる。一方、入力電力もラジアルギャップの2倍になる。したがって、コンパクトで極めて大トルク且つ大パワーのスイッチトリラクタンスモータ2が実現できる。
図8Aはロータ4を示す概略の平面図であり、各ロータ突極4a,4b,4cはZ方向上向きに配設されている。また、図8Bはロータ4を示す概略の底面図であり、各ロータ突極4a,4b,4cはZ方向下向きに配設されている。ロータ4は、図8Aと図8Bとが背中合わせになった配置構成であり、ステータ5の1つの極の分だけずれている。ここでは、図8Aと図8Bとは各ロータ突極4a,4b,4cはそれぞれ位相が30[°]ずれている。
図9Aはステータ51を示す概略の底面図であり、各ステータ突極5a,5b,5c,5dはZ方向下向きに配設されている。また、図9Bはステータ52を示す概略の平面図であり、各ステータ突極5a,5b,5c,5dはZ方向上向きに配設されている。ステータ51とステータ52とは、図9Aと図9Bとが向かい合わせになった配置構成であり、ステータ5の1つの極の分だけずれている。ここでは、図9Aと図9Bとは各ステータ突極5a,5b,5c,5dはそれぞれ位相が30[°]ずれている。
図8A,図8B,図9A,図9Bに示す例では、ロータ4の極数は3であり、ステータ5の極数は12であり、巻線相数は4である。ここで、ステータ5のスロット数はステータ5の突極数と一致する。
図10は第2の実施形態に係る駆動信号波形を示すグラフ図であり、縦軸は電圧Vであり、横軸は時間Tである。駆動回路9は、図5Bに示すハーフブリッジ回路が適用できる。図10の例では、第2相の矩形波のパルス状電流を通電するオン時間が、第1相の矩形波のパルス状電流を通電するオン時間と半分重なるようにタイミングをずらして通電し、それを続けることで1相ずつタイミングをずらして通電する。ステータ51とステータ52とで励磁タイミングをずらすことにより、トルクリップルを改善する。
ここで、駆動電圧Va1と駆動電圧Vd2とは同位相となり、駆動電圧Vb1と駆動電圧Va2とは同位相となり、駆動電圧Vc1と駆動電圧Vb2とは同位相となり、駆動電圧Vd1と駆動電圧Vc2とは同位相となる。これによれば、1つのコントローラで駆動制御できる。ステータ突極5a,5b,5c,5dを各々周回するように集中巻された巻線6a,6b,6c,6dは、ステータ51とステータ52とで並列接続する。これにより、大パワーを入力できる。なお、上記以外に直列接続することも可能である。
上記以外の構成として、1つのステータ5を、1つのロータ4と向かい合うように配設する場合がある。また、2つのロータ4を、ステータ5を挟んで向かい合うように配設することも可能である。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。本実施形態のスイッチトリラクタンスモータは、動力用モータに適しており、また、ステッピングモータとしても活用できる。
1、2 スイッチトリラクタンスモータ
3 出力軸
4 ロータ
4a、4b、4c ロータ突極
5、51、52 ステータ
5a、5b、5c、5d ステータ突極
6a、6b、6c、6d 巻線
7 凹部
M1 磁気回路
本発明のスイッチトリラクタンスモータは、出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、前記ロータ突極の数がn(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が4n、且つ、前記巻線の相数が4であり、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっており、前記巻線が通電され前記ステータ突極が2相励磁された状態で、前記ステータ突極のうち励磁された第1突極と、前記第1突極と前記ロータの所定回転方向の隣側に配設され励磁された第2突極と、前記ロータ突極のうち前記第1突極と前記第2突極との両方と対向する位置の第3突極と、によって磁気回路が形成され、前記第3突極における前記第2突極と対向する部分の長さが、前記第3突極における前記第1突極と対向する部分の長さよりも大きい状態で、前記第2突極と前記第3突極とが接していることを特徴とする。

Claims (8)

  1. 出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、
    前記ロータ突極の数がn(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が4n、且つ、前記巻線の相数が4であり、
    各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっていること
    を特徴とするスイッチトリラクタンスモータ。
  2. 前記ロータ突極の前記ステータ突極と向かい合う面に、前記出力軸の中心に向かう凹部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  3. 前記巻線が通電され前記ステータ突極が2相励磁された状態で、前記ステータ突極のうち励磁された第1突極と、前記第1突極と前記ロータの所定回転方向の隣側に配設され励磁された第2突極と、前記ロータ突極のうち前記第1突極と前記第2突極との両方と対向する位置の第3突極と、によって磁気回路が形成されること
    を特徴とする請求項1または2記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  4. 前記ロータ突極における前記凹部から前記出力軸までのロータ極長さは、前記ステータ突極と向かい合う面における前記凹部から前記ロータ突極の端までのロータ極幅と同じか大きいこと
    を特徴とする請求項2記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  5. 前記第3突極における前記第2突極と対向する部分の長さが、前記第3突極における前記第1突極と対向する部分の長さよりも大きい状態で、前記第2突極と前記第3突極とが接していること
    を特徴とする請求項3記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  6. 前記ロータと前記ステータとの間の隙間は、ラジアルギャップとなっていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  7. 前記ロータと前記ステータとの間の隙間は、アキシャルギャップとなっていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のスイッチトリラクタンスモータ。
  8. ロータ突極の数がn(nは2以上の自然数)、ステータ突極の数が4n、且つ、巻線の相数が4であり、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きで集中巻されたスイッチトリラクタンスモータを駆動するに際し、
    直流電源からパルス状の非正弦波電流を前記巻線に順次通電して前記ステータ突極を2相励磁し、前記ステータ突極のうち励磁された第1突極と、前記第1突極と前記ロータの所定回転方向の隣側に配設され励磁された第2突極と、前記ロータ突極のうち前記第1突極と前記第2突極との両方と対向する位置の第3突極と、によって磁気回路を形成すること
    を特徴とするスイッチトリラクタンスモータの駆動方法。
JP2018012140A 2018-01-29 2018-01-29 スイッチトリラクタンスモータ Active JP6393843B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012140A JP6393843B1 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 スイッチトリラクタンスモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012140A JP6393843B1 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 スイッチトリラクタンスモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6393843B1 JP6393843B1 (ja) 2018-09-19
JP2019134499A true JP2019134499A (ja) 2019-08-08

Family

ID=63580005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018012140A Active JP6393843B1 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 スイッチトリラクタンスモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6393843B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021130180A1 (de) 2021-11-18 2023-05-25 Zf Active Safety Gmbh Elektromotor, Antriebsanordnung und elektromechanische Bremseinrichtung

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113098157A (zh) * 2021-03-25 2021-07-09 西安交通大学 一种用于吸尘器的开关磁阻电机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05176504A (ja) * 1991-03-15 1993-07-13 Emerson Electric Co スイッチ式リラクタンスモータとその構成方法
JPH0947079A (ja) * 1995-08-01 1997-02-14 Secoh Giken Inc リラクタンス電動機
JP2011177021A (ja) * 2011-04-25 2011-09-08 Denso Corp モータ
US20160049838A1 (en) * 2013-03-21 2016-02-18 Feaam Gmbh Synchronous machine

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05176504A (ja) * 1991-03-15 1993-07-13 Emerson Electric Co スイッチ式リラクタンスモータとその構成方法
JPH0947079A (ja) * 1995-08-01 1997-02-14 Secoh Giken Inc リラクタンス電動機
JP2011177021A (ja) * 2011-04-25 2011-09-08 Denso Corp モータ
US20160049838A1 (en) * 2013-03-21 2016-02-18 Feaam Gmbh Synchronous machine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021130180A1 (de) 2021-11-18 2023-05-25 Zf Active Safety Gmbh Elektromotor, Antriebsanordnung und elektromechanische Bremseinrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP6393843B1 (ja) 2018-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3212310B2 (ja) 多相切換型リラクタンスモータ
US5015903A (en) Electronically commutated reluctance motor
KR101154022B1 (ko) 전동기
US4995159A (en) Method of making an electronically commutated reluctance motor
US6710581B1 (en) Constant-power brushless DC motor
KR101781382B1 (ko) 개선된 플럭스 스위칭 기계 설계
US20080272664A1 (en) Permanent magnet electro-mechanical device providing motor/generator functions
EP0436742B1 (en) Reluctance motor
AU2008209912A1 (en) Ring motor
JP6668844B2 (ja) 回転電機
US6903477B2 (en) Induction machine with motor and generator operation modes
JP6393843B1 (ja) スイッチトリラクタンスモータ
WO1997004520A1 (fr) Moteur a reluctance polyphase
JP5751147B2 (ja) モータ装置
JP6823318B2 (ja) 回転電気機械装置
JP6018927B2 (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動システム
JP2013042574A (ja) 永久磁石式回転電機
JP6483300B1 (ja) シンクロナスリラクタンスモータ
JP6190694B2 (ja) ロータ、ステータ、及び、モータ
KR100451418B1 (ko) 이중고정자구조의 직류전동기
JPH08317619A (ja) 磁石モータ
JPH0947079A (ja) リラクタンス電動機
JP6048234B2 (ja) ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機の制御方法
KR20100068848A (ko) 무변출력 무정류자 직류전동기
JPH0923687A (ja) 磁石モータとその起動方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180208

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180221

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6393843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250