JP2019134404A - 負荷変調アンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ミリ波の周波数における出力電力のバックオフ効率と線形動作との両方を有する負荷変調電力アンプを提供する。【解決手段】負荷変調アンプ10は、無線周波数信号の入力電力が所定の電力閾値未満である場合に、無線周波数信号を増幅するためのキャリアアンプ16と、無線信号の入力電力が所定の電力閾値より大である場合に、無線周波数信号を増幅するための、キャリアアンプと並列に結合されたピークアンプ18と、を含んでいる。負荷変調アンプは、出力負荷端子を通しての出力のために、キャリアアンプとピークアンプとの両方からの電力を合わせるように構成された出力直角位相カプラ14をさらに含んでいる。ピークアンプの出力インピーダンスは、出力負荷端子における出力電力の増大とともに単調に増大する。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年11月1月に発行され、RECONFIGURABLE LOAD MODULATION AMPLIFIERと題された米国特許第9,484,865号、2016年9月28日に出願され、RECONFIGURABLE LOAD MODULATION AMPLIFIERと題された米国特許出願第15/278,450号、及び、2016年9月28日に出願され、RECONFIGURABLE LOAD MODULATION AMPLIFIERと題された米国特許出願第15/278,270号に関する。これら開示は、これにより、参照することによりその全体が、本明細書に組み込まれる。
本開示は、アンプに関し、特に、並列に結合されたキャリアアンプとピークアンプとを有する負荷変調アンプに関する。
慣習的なドハティ電力アンプが、広い電力レンジにわたる高電力バックオフ効率を向上させるために採用されてきた。しかし、周波数が増大すると、アンプデバイスの寄生容量及びインダクタンスに起因して、ドハティ電力アンプの性能が全般的に低下する。約15GHzでは、ドハティ電力アンプのバックオフ効率は、周波数とともに線形的に低減し始める。したがって、28GHz、38GHz、及び60GHzを含む、第5世代(5G)の無線ネットワークのミリ波の周波数における所望の出力バックオフ効率を維持することに関し、問題が残っている。さらに、フェーズドアレイのアプリケーションを採用する5Gの無線ネットワークは、コスト、複雑さ、及び出力電力の線形性による制約を受ける。さらに、依然として、デジタルプレディストーション技術は、ミリ波の周波数における非線形ドハティ動作に対する解決策として望ましくない。したがって、5Gの無線ネットワークミリ波の周波数における動作のためのデジタルプレディストーションを伴わない、出力電力のバックオフ効率と線形動作との両方を提供する、負荷変調電力アンプが未だに必要とされている。
負荷変調アンプが開示されている。この負荷変調アンプは、無線周波数信号の入力電力が所定の電力閾値未満である場合に、無線周波数信号を増幅するためのキャリアアンプと、無線信号の入力電力が所定の電力閾値より大である場合に、無線周波数信号を増幅するための、キャリアアンプと並列に結合されたピークアンプと、を含んでいる。負荷変調アンプは、出力負荷端子を通しての出力のために、キャリアアンプとピークアンプとの両方からの電力を合わせるように構成された出力直角位相カプラをさらに含んでいる。ピークアンプの出力インピーダンスは、出力負荷端子における出力電力の増大とともに単調に増大する。
当業者は、添付図面に関連付けて、好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、本開示の範囲を理解し、本開示のさらなる態様を理解することになる。
本明細書に組み込まれるとともに、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を示し、また、記載されるものとともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
本開示にしたがって構築及び構成された負荷変調アンプの第1の実施形態の概略図である。 本開示にしたがって構築及び構成された負荷変調アンプの第2の実施形態の概略図である。 マッチングネットワークに関する例示的な回路のトポロジを示す図である。 本開示の負荷変調アンプの実施形態の、出力電力に対するピークアンプの出力インピーダンスのグラフである。 本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、キャリアアンプと出力とのカップリングのグラフである。 本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、出力の位相シフトに対してのキャリアアンプのグラフである。 本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、ピークアンプと出力とのカップリングのグラフである。 本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、出力の位相シフトに対してのピークアンプのグラフである。 図2の負荷変調アンプの第2の実施形態に関する出力電力に対する、電力付加効率と、ドレインの効率とのグラフである。 図2の負荷変調アンプの第2の実施形態に関する出力電力の関数としての、3次相互変調歪(IM3)、及び、線形性能指数(LFOM)のグラフである。 慣習的なドハティアンプに対する、図2の負荷変調アンプの第2の実施形態に関する振幅変調−振幅変調(AM−AM)の歪みの、出力電力に対するゲインデルタのグラフである。 慣習的なドハティアンプに対する、図2の負荷変調アンプの第2の実施形態に関するAM−位相変調(AM−PM)の歪みの、出力電力に対する位相デルタのグラフである。 慣習的なドハティアンプと比較した、図2の負荷変調アンプの第2の実施形態に関する、出力電力に対するエラーベクトル振幅(EVM)のグラフである。 図2の負荷変調アンプの第2の実施形態に関する、出力電力に対する、2:1の電圧定在波比(VSWR)のミスマッチの下でのEVMのグラフである。 慣習的なドハティアンプに関する、出力電力に対する、2:1のVSWRのミスマッチの下でのEVMのグラフである。
以下に説明される実施形態は、当業者が、実施形態を実施することを可能にするのに必要な情報を示すとともに、実施形態を実施するベストモードを示している。添付図面に照らして以下の詳細な説明を読むことで、当業者は、本開示のコンセプトを理解し、本明細書で特に扱われていないこれらコンセプトの用途を認識することになる。これらコンセプト及び用途が、本開示及び添付の特許請求の範囲の範囲内にあることを理解されたい。
第1、第2などの用語が本明細書において、様々な要素を記載するために使用される場合があるが、これら要素は、これら用語によっては限定されないものとすることを理解されたい。これら用語は、もっぱら、1つの要素を別のものから区別するために使用される。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素は、第2の要素と称することができ、また、同様に、第2の要素は、第1の要素と称することができる。本明細書で使用される場合、「and/or」との用語は、関連する列挙されたアイテムの1つまたは複数のいずれかまたはすべての組合せを含んでいる。
層、領域、または基板などの要素が、別の要素に対して「on」であるか、別の要素に対して「onto」として延びるものとして言及される場合、層、領域、または基板などの要素は、他の要素の上に直接あるか、他の要素の上に直接延びるものとすることができるか、介在する要素がさらに存在する場合があることを理解されたい。対照的に、ある要素が、別の要素に対して「directly on」であるか、別の要素に対して「directly onto」として言及される場合、介在する要素は存在しない。同様に、層、領域、または基板などの要素が、別の要素に対して「over」であるか、別の要素に対して「over」として延びるものとして言及される場合、層、領域、または基板などの要素は、他の要素の上に直接あるか、他の要素の上に直接延びるものとすることができるか、介在する要素がさらに存在する場合があることを理解されたい。対照的に、ある要素が、別の要素に対して「directly over」であるか、別の要素に対して「directly over」として延びる場合、介在する要素は存在しない。ある要素が、別の要素に対して「connected」であるか、別の要素に対して「coupled」であるものとして言及される場合、その要素は、他の要素に直接接続または結合され得るか、介在する要素が存在する場合があることをやはり理解されたい。対照的に、ある要素が、別の要素に対して「directly connected」であるか、別の要素に対して「directly coupled」として言及される場合、介在する要素は存在しない。
「below」、または「above」、または「upper」、または「lower」、または「horizontal」、または「vertical」などの相対的用語は、本明細書において、図に示すように、1つの要素、層、または領域の、別の要素、層、または領域に対する関係を記載するために使用される場合がある。これら用語及び上述の用語は、図に示す向きに加え、デバイスの異なる向きを包含することが意図されていることを理解されたい。
本明細書に使用される用語は、特定の実施形態を記載することのみを目的としており、本開示を限定することは意図されていない。本明細書に使用される場合、単数の形態「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別様に明確に示していない限り、複数の形態も含むことが意図されている。「comprises」、「comprising」、「includes」、及び/または「including」との用語は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び/またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことを、さらに理解されたい。
別様に規定されていない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。本明細書に使用される用語は、本明細書の文脈及び関連技術におけるその用語の意味に合う意味を有するものと解釈されるものとし、本明細書においてそのように明確に規定されていない限り、完全な、または過度に形式的な意味では解釈されないことをさらに理解されたい。
図1は、本開示にしたがって構築及び構成された負荷変調アンプ10の第1の実施形態の概略図である。例示的実施形態では、入力直角位相カプラ12と出力直角位相カプラ14との両方が、各々、4つのポートを有し、また、幾何学的に対称であるマイクロストリップまたはストリップラインの構成を有するランゲタイプである。この幾何学的に対称であることにより、キャリアアンプ16とピークアンプ18との出力電力を合わせた直角位相の電力を確実にする。キャリアアンプ16とピークアンプ18とは、RF INとラベルが付された入力端子20における入力直角位相カプラ12、及び、RF OUTとラベルが付された出力負荷端子22における出力直角位相カプラ14によって、並列に結合されている。
入力直角位相カプラ12と出力直角位相カプラ14との両方は、通常は、0.25dB未満の挿入損失と、おおよそのオクターブ周波数の作動バンド幅とを有している。たとえば、一実施形態では、入力直角位相カプラ12と出力直角位相カプラ14とは、両方とも、12GHzの最小周波数及び24GHzの最大周波数を有するランゲカプラである。別の実施形態では、入力直角位相カプラ12と出力直角位相カプラ14とは、両方とも、18GHzの最小周波数及び36GHzの最大周波数を有するランゲカプラである。さらに別の実施形態では、入力直角位相カプラ12と出力直角位相カプラ14とは、両方とも、27GHzの最小周波数及び54GHzの最大周波数を有するランゲカプラである。
入力インピーダンス終端ネットワーク24は、入力直角位相カプラ12の入力終端ポートとグラウンドとの間に結合されている。ピークアンプ18に含まれるマッチングネットワーク28のネットワーク出力端子26は、出力直角位相カプラ14の第1のポートP1に結合されている。少なくとも1つの実施形態では、マッチングネットワーク28は、インダクタンス、静電容量、及び抵抗を有する受動的電気構成要素のみで形成されている。入力インピーダンス終端ネットワーク24の決まったインピーダンスよりも高い決まったインピーダンスを有する絶縁終端ネットワーク30は、出力直角位相カプラ14の第2のポートP2と、グラウンドとの間に結合されている。ピークアンプ18に関するバイアス電流IBIASは、マッチングネットワーク28のマッチングインピーダンスと組み合わせて設定及び/または制御され、それにより、ネットワーク出力端子26から見たピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が、負荷変調アンプ10の出力電力が増大するにつれて単調に増大する。この例示的実施形態では、バイアス電流IBIASは、マッチングネットワーク28を通してピークアンプ18に供給される。
例示的実施形態では、入力インピーダンス終端ネットワーク24の決まったインピーダンスは50Ωであり、絶縁終端ネットワーク30の決まったインピーダンスは、実質的に50Ωより大であり、また、いくつかの例示的実施形態では、絶縁終端ネットワーク30の決まったインピーダンスは、1000Ωほどの大きさである。図1の例示的実施形態では、キャリアアンプ16から出力される、増幅された無線周波数信号は、第3のポートP3に入力され、出力負荷端子22に結合された第4のポートP4を出る前に、0度の位相シフトを経る。
さらに、この例示的実施形態では、1つまたは複数の窒化ガリウム電界効果トランジスタ32が、入力端子20における無線周波数信号の入力の、増幅されたコピーをマッチングネットワーク28に供給する。ピークアンプ18に関するバイアスポイントが、所望の応答のためにアンプを構成するために、AまたはABなどの他のクラスに関して設定される場合があることに留意されたい。
図2は、本開示にしたがって構築及び構成された負荷変調アンプ10の第2の実施形態の概略図である。負荷変調アンプ10の例示的実施形態は、90GHzより大である遷移周波数の、0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術を使用して製造される場合がある。図2の例示的実施形態では、キャリアアンプ16から出力される、増幅された無線周波数信号は、第3のポートP3に入力され、出力負荷端子22に結合された第4のポートP4を出る前に、90度の位相シフトを経る。
いくつかの実施形態では、キャリアアンプ16は、第1の供給電圧でバイアスがかけられ、また、ピークアンプ18は、第2の供給電圧でバイアスがかけられ、ここで、第2の供給電圧は、第1の供給電圧より10%から50%大である。いくつかの実施形態では、第2の供給電圧は、第1の供給電圧より50%から100%大である。図1及び図2の例示的実施形態では、第1の供給電圧は10Vであり、第2の供給電圧は、第1の供給電圧より80%大である18Vである。さらに他の実施形態では、第2の供給電圧は、第1の供給電圧より100%から200%大である。さらに他の実施形態では、第2の供給電圧は、第1の供給電圧より200%から1000%大である。
図3は、マッチングネットワーク28に関する例示的な回路のレイアウトを示す図である。この実施例では、マッチングネットワークは、電界効果トランジスタ32とネットワーク出力端子26との間に直列に結合された第1の伝達線TL1及び第2の伝達線TL2で形成されている。第1の同調スタブST1及び第2の同調スタブST2は、第1の伝達線TL1と第2の伝達線TL2との間のノードに結合されている。第1のコンデンサC1は、第1の同調スタブST1の外側端部と、グラウンドとの間に、パッド34−1を介して結合されている。破線の円はバイアを示している。第2のコンデンサC2は、第2の同調スタブST2の外側端部と、グラウンドとの間に、パッド34−2を介して結合されている。この例示的ケースでは、バイアス電流IBIASのバイアス電流レベル設定と組み合わせた、第1の同調スタブST1のチューニングと、第2の同調スタブST2のチューニングとは、ネットワーク出力端子26におけるピークアンプ18の出力インピーダンスZ0(図1及び図2)が、負荷変調アンプ10の出力電力が増大するにつれて単調に増大することを確実にするように、実施される。
この例示的実施形態では、マッチングネットワーク28及び電界効果トランジスタ32は、共通の基板36上に製造される。この実施例では、電界効果トランジスタ32は、M1、M2、及びM3と個別にラベルが付される。増幅される無線周波数信号は、それぞれ、ゲートG1、G2、及びG3における入力である。ソースS1、S2、及びS3は、それぞれ、パッド34−3、34−4、34−5、及び34−6を介してグラウンドに結合されている。ドレインD1、D2、及びD3は、マニホルド38によってマッチングネットワーク28に結合している。マッチング構造とバイアスポイントの他の組合せが、ピークアンプ出力インピーダンスZ0の単調な増大を達成することが実現可能であり、そのため、図3の例示的実施形態は非限定的であることを理解されたい。
例示的な反復設計の方法は、負荷変調アンプ10の実施形態の性能をシミュレーションする無線周波数集積回路(RFIC)シミュレーションソフトウェアを採用している。例示的設計方法の目的は、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が、出力電力が増大するにつれて単調に増大することを確実にすることである。少なくとも別の目的は、10dBの出力電力バックオフにおける負荷変調アンプ10の実効的な線形動作を達成することである。
例示的な反復設計方法は、マッチングネットワーク28に適切な回路トポロジを選択することで開始される。例示的実施形態では、適切な回路トポロジは、マイクロストリップで形成されたLのネットワークである。マッチングネットワーク28の回路トポロジを含む負荷変調アンプ10のモデルは、このため、RFICシミュレーションソフトウェアを実行するデジタルコンピュータへ入力される。次のステップは、回路トポロジを形成する構成要素に関する初期値を設定すること、及び、バイアス電流IBIASに関する初期の電流レベルを設定することを含んでいる。RFICシミュレーションソフトウェアを使用する負荷変調アンプ10のモデルのシミュレーションは、所望の出力電力レンジに関して呼び出され、ピークアンプ18に関する散乱パラメータS22のシミュレーションされた測定値を生成するために当該電力レンジが掃引される。出力インピーダンスZ0の測定値は、散乱パラメータS22の測定値から得られる場合がある。散乱パラメータS22の測定値と出力インピーダンスZ0の測定値とのいずれかは、出力インピーダンスZ0が、所望の出力電力レンジにわたって増大する出力電力とともに単調に増大するかを判定するために処理される。このことは、キャリアアンプが、所定の電力閾値より低い低出力電力レベルにおいて結合され、所定の電力閾値より高い高出力電力レベルにおいて結合解除されることを確実にする。
出力インピーダンスZ0が、所望の出力電力レンジにわたって増大する出力電力とともに単調に増大していないと判定された場合、ピークアンプ18に関する散乱パラメータS22の新たなシミュレーションされた測定値を生成するために、出力電力レンジが再び掃引される前に、マッチングネットワークの少なくとも1つの構成要素の値が調整される、及び/または、バイアス電流IBIASが調整される。新たな散乱パラメータS22の測定値と、新たな出力インピーダンスZ0の測定値とのいずれかは、出力インピーダンスZ0が、所望の出力電力レンジにわたって増大する出力電力とともに単調に増大するかを判定するために処理される。判定が肯定である場合、本方法は完了し、負荷変調アンプ10が実現され、研究所の試験で検証される。そうでなければ、シミュレーションにより、ピークアンプ18の出力インピーダンスが、出力負荷端子22において増大する出力電力とともに単調に増大することが示されるまで、反復設計方法が継続される。本開示の反復設計方法が、RFICシミュレーションソフトウェアの実行を制御するデジタルコンピュータによって実行される追加のプログラム指示により、全体として自動化されている場合があることを理解されたい。さらに、プログラム指示は、出力電力の線形性の所望のレベルに収束する概略的方式で、回路トポロジを作り上げる構成要素に関する値、及び/または、バイアス電流IBIASに関する電流レベルを調整する場合がある。
図4は、負荷変調アンプ10の、出力電力に対するピークアンプ18の出力インピーダンスZ0のグラフである。図4のグラフは、代表例ではないが、かなり望ましいピークアンプ18の出力インピーダンスを示している。この出力インピーダンスは、2.5dBmから35dBmの間の広い出力電力レンジにわたり、出力負荷端子22において出力電力の増大とともに単調に増大する。対照的に、ドハティアンプなどの、ピークアンプを有するアンプの他のタイプは、ピークアンプのトランジスタが、通常、動的に電流を増加させるようにバイアスして電力を増加させるにつれて減少する出力インピーダンスを有し、出力電力の増大とともに単調に増大する出力インピーダンスを有していない。
負荷変調アンプ10の少なくともいくつかの例示的実施形態では、負荷変調アンプ10により、15GHzから100GHzの間の周波数を有する無線周波数信号に対する線形の電圧ゲインが提供される。負荷変調アンプ10の他の例示的実施形態は、30GHzから50GHzの間の周波数を有する無線周波数信号に対する線形の電圧ゲインを提供する。
本実施形態のピークアンプ18の出力インピーダンスの増大により、効果的に、キャリアアンプ16からの出力に搬送された電力をピークアンプ18に導く。少なくとも1つの例示的実施形態では、ピークアンプ18の出力インピーダンスは、出力負荷端子において2.5dBmから35dBmの間で出力電力が増大するにつれて、30Ωから100Ωの間で単調に増大する。少なくとも1つの他の例示的実施形態では、ピークアンプの出力インピーダンスは、出力負荷端子において2.5dBmから29dBmの間で出力電力が増大するにつれて、30Ωから50Ωの間で単調に増大する。少なくとも1つの追加の例示的実施形態では、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0は、出力負荷端子において29dBmから35dBmの間で出力電圧が増大するにつれて、50Ωから100Ωの間で単調に増大する。他の実施形態では、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0は、出力負荷端子において3dBから16dBの間の出力電力バックオフ(OPBO)にわたり出力電圧が増大するにつれて、1.5倍から4倍の間で単調に増大する。
図5から図8のグラフは、絶縁終端ネットワーク30が、50Ω未満、特に、シミュレーションのために0.1Ωに設定された絶縁インピーダンスを有する、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態のシミュレーションから生成される。図5は、本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、キャリアアンプと出力のカップリングのグラフである。具体的には、図5のグラフは、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が増大するにつれて、キャリアアンプ16が出力負荷端子22から結合解除されることを示している。図4のグラフをふたたび参照すると、2.5dBmから5dBmの間の比較的低い出力電力において、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が、30Ωに近いことに留意されたい。図5に実線で示すように、ピークアンプ18の30Ωの出力インピーダンスZ0により、約30GHzから50GHzまでの周波数レンジにわたる、出力負荷端子22に対するキャリアアンプの電力の約−3dBのカップリングが許容されている。
図4のグラフをふたたび参照すると、29dBmに近い比較的中間の出力電力において、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が、50Ωに近いことに留意されたい。図5に一点鎖線で示すように、ピークアンプ18の50Ωの出力インピーダンスZ0により、約36GHzから50GHzまでの周波数レンジにわたる、出力負荷端子22に対するキャリアアンプの電力の約−4dBのみのカップリングが許容されている。
ふたたび、図4のグラフに戻って参照すると、32dBmに近い比較的高い出力電力において、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が、90Ωに近いことに留意されたい。図5に破線で示すように、ピークアンプ18の90Ωの出力インピーダンスZ0により、約30GHzから44GHzまでの周波数レンジにわたる、出力負荷端子22に対するキャリアアンプの電力の約−6dBのみのカップリングが許容されている。ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が90Ωのケースでは、キャリアアンプ16の出力電力の寄与は、キャリアアンプ16が出力負荷端子22から実質的に結合解除されたものと見なされ得るのに十分小さい。0.1Ωの比較的低い絶縁インピーダンスに関する、キャリアアンプ16からピークアンプ18への、そのような出力電力の操作は、ドハティタイプのアンプでは生じず、この理由は、ドハティ動作が、電力が増大するにつれてピークアンプ18の出力インピーダンスZ0を増大させないためである。
図6は、本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、キャリアアンプと出力の位相シフトのグラフである。出力直角位相カプラ14を通しての、キャリアアンプの出力の位相シフトが、30Ωから90Ωの間のレンジのピークアンプの出力インピーダンスZ0に関し、30GHzから50GHzの間で0度の±20度内にあるままであることに留意されたい。
図7は、本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、ピークアンプと出力のカップリングのグラフである。具体的には、図7のグラフは、ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が増大するにつれて、ピークアンプ18が出力負荷端子22に結合することを示している。図7に実線で示すように、ピークアンプ18の30Ωの出力インピーダンスZ0により、約30GHzから50GHzまでの周波数レンジにわたる、出力負荷端子22に対するピークアンプの電力の−3dBのカップリングが許容されている。さらに、図7に一点鎖線で示すように、ピークアンプ18の50Ωの出力インピーダンスZ0により、約30GHzから50GHzまでの周波数レンジにわたる、出力負荷端子22に対するキャリアアンプの電力の、−2dBの直下から−2.5dBの間で良好なカップリングが得られる。図7に破線でさらに示すように、ピークアンプ18の90Ωの出力インピーダンスZ0により、30GHzから50GHzまでの周波数レンジにわたる、出力負荷端子22に対するキャリアアンプの電力の約−2dBから−2.5dBの間のカップリングが提供される。ピークアンプ18の出力インピーダンスZ0が90Ωのケースでは、負荷変調アンプ10の出力負荷端子22における出力電力の寄与は、ピークアンプ18が実際に出力負荷端子22に結合しているものと見なされ得るのに十分大である。
図8は、本開示の負荷変調アンプの実施形態に関する、ミリ波の周波数に対する、ピークアンプと出力の位相シフトのグラフである。出力直角位相カプラ14を通しての、ピークアンプの出力の位相シフトが、30Ωから90Ωの間のレンジのピークアンプの出力インピーダンスZ0に関し、36GHzから42GHzの間で90度の±10度内にあるままである。少なくともいくつかの実施形態では、負荷変調アンプ10は、所与のOPBOレンジの半分に対応する5dBの電力レンジにわたる出力電力に関する、±1度以下の位相の変化を有している。
図9は、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態に関する出力電力に対する、電力付加効率と、ドレインの効率とのグラフである。図9のグラフは、負荷変調アンプ10のシミュレーションの実行によって生成した。ここで、キャリアアンプ16及びピークアンプ18は、90GHzより大である遷移周波数の、0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した。キャリアアンプに関する第1の供給電圧は10Vに設定し、一方、ピークアンプに関する第2の供給電圧は18Vに設定した。また、キャリアアンプ16の第1のバイアス電流は、絶縁終端ネットワーク30が0.1Ωに設定された状態で、ピークアンプ18の第2のバイアス電流より大のレベルに設定した。これらセッティングにより、10dBの出力電力のバックオフにおける少なくとも45%のOPBOドレイン効率が提供された。太い一点鎖線で示された電力付加効率により、90GHzより大である遷移周波数での同じ0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した慣習的なドハティアンプに関する、細い一点鎖線で示した電力付加効率に対する、10dBのOPBOにおける少なくとも6%の向上が示されている。さらに、太い実線で示されたドレイン効率は、90GHzより大である遷移周波数での同じ0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した慣習的なドハティアンプに関する、細い実線で示したドレイン効率に対し、10dBのOPBOにおいて少なくとも8%だけ向上した。
図10は、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態に関する出力電力の関数としての、3次相互変調歪(IM3)、3次の交差点(IP3)、及び、線形性能指数(LFOM)のグラフである。LFOMが、消散した電力によって割られたIP3に等しいことに留意されたい。実線は、図2の負荷変調アンプ10の第1の実施形態に関するIM3、IP3、及びLFOMの応答を示している。一方、破線は、90GHzより大である遷移周波数での同じ0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した慣習的なドハティアンプに関する、IM3、IP3、及びLFOMの応答を示している。負荷変調アンプ10が、5dBmから23dBmの間の広い出力電力レンジにわたる、10dBcのIM3より大である性能を達成することに注意されたい。IM3の向上が、10dBのOPBOにおける、22dBmの慣習的なドハティに対して、かなり大であることに特に注意されたい。さらに、負荷変調アンプ10により、10dBのOPBOに対して、25:1より大であるLFOMが達成される。このことは、慣習的なドハティアンプに対して5倍向上している。
図11は、慣習的なドハティアンプに対する、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態に関する振幅変調−振幅変調(AM−AM)の歪みの、出力電力に対するゲインデルタのグラフである。図12は、慣習的なドハティアンプに対する、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態に関するAM−位相変調(AM−PM)の歪みの、出力電力に対する位相デルタのグラフである。図11の実施例に示すように、第1の実施形態は、39GHzから41GHzの周波数レンジにわたり、15dBmから25dBmの間の出力電力に関し、0.5%以下の振幅ゲインの変化を有している。少なくともいくつかの実施形態では、負荷変調アンプ10は、所与のOPBOレンジに対応する10dBの電力レンジにわたる出力電力に関する、0.5%以下の振幅ゲインの変化を有している。負荷変調アンプ10と慣習的なドハティアンプとの両方は、90GHzより大である遷移周波数の、同じ0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した。負荷変調アンプ10と慣習的なドハティアンプとの両方のシミュレーションにより、9.0dBから9.5dBの間のピーク対平均電力比で、80MHzのバンド幅にわたり、802.11acに類似の複合無線忠実度(Wi−Fi)信号を処理した。図11及び図12は、結果として得られるAM−AM、及び、AM−PMの歪みの特性を与えている。太い実線は、負荷変調アンプ10に関する39GHz、40GHz、及び41GHzの応答を示している。一方、細い実線は、慣習的なドハティアンプに関する39GHz、40GHz、及び41GHzの応答を示している。図11のグラフと図12のグラフとの両方は、負荷変調アンプ10が、慣習的なドハティアンプに対して比較的劇的に向上していることを示している。
5Gのミリ波システムに関し、−26dB未満のエラーベクトル振幅(EVM)が適当である場合があり、このことは、〜5%のEVMに対応すると考えられている。図13は、慣習的なドハティアンプと比較した、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態に関する、出力電力に対するEVMのグラフである。太い実線は、負荷変調アンプ10に関する39GHz、40GHz、及び41GHzの応答を示している。一方、細い実線は、慣習的なドハティアンプに関する39GHz、40GHz、及び41GHzの応答を示している。負荷変調アンプ10と慣習的なドハティアンプとの両方が、10dBのOPBOに関する出力電力の、22dBmまでの、−26dB未満のEVMの線形性の要求を満たしている。しかし、負荷変調アンプ10は、より高いOPBOレベルにおいて、かなり低い歪みを与え、このことは、慣習的なドハティアンプに対する、固有の線形性の利点を示している。たとえば、図13に示すように、負荷変調アンプ10は、10dBmから20dBmの間の出力電力のレンジに関し、2%以下のEVMを有している。少なくともいくつかの実施形態では、負荷変調アンプ10は、3dBから16dBの間の所与のOPBOレンジに対応する出力電力に関する、2%以下のエラーベクトル振幅を有している。ミリ波の通信システムが将来発展すると、より高いピーク対平均電力比の、より高い次数の変調が、データの処理容量の向上を達成するために、数パーセント未満の、より低いEVMの要請を必要とすることになる。全体として、負荷変調アンプ10と、慣習的なドハティアンプとの両方は、90GHzより大である遷移周波数の、同じ0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した。
ミリ波の通信システムに関し、慣習的な電力アンプは、動的に変化する電圧定在波比(VSWR)、望ましくない無線周波数の干渉、ならびに、パッケージングの寄生インダクタンス及び静電容量の変化の影響を受けやすい。結果として、負荷変調アンプ10は、そのような不利な状況に対処するように構成されている。図14は、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態に関する、出力電力に対する、2:1のVSWRのミスマッチの下でのEVMに関するシミュレーションの結果のグラフである。グラフ化されたカーブは、アンテナVSWRのミスマッチに起因して実効的なアンテナインピーダンスに関連付けられている。このことは、50ΩのVSWR未満のミスマッチ、または、50ΩのVSWRより高いミスマッチを生じ得る、フェーズドアンテナアレイのスキャニング、及び/または無線周波数の干渉に起因する場合がある。垂直な破線は、−26dBのEVMが満たされる最大の線形電力レンジを示している。2:1のVSWRのミスマッチに対する、5dBmから25dBmの線形電力レンジは、図15に示されているものに対し、比較的劇的に向上している。この図は、慣習的なドハティアンプに関する、出力電力に対する、2:1のVSWRのミスマッチの下でのEVMのグラフである。少なくともいくつかの実施形態では、負荷変調アンプ10は、2:1の電圧定在波比のミスマッチに対し、3dBから16dBの間の所与のOPBOレンジに対応する出力電力に関する、最大の線形エラーベクトル振幅を有している。比較の目的のために、慣習的なドハティアンプを、90GHzより大である遷移周波数の、同じ0.15ミクロンのTゲート窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ技術でモデル化した。この技術は、図2の負荷変調アンプ10の第2の実施形態をモデル化するために使用した。さらに、負荷変調アンプ10の第2の実施形態と、慣習的なドハティアンプとの両方に関し、キャリアアンプ16に関する第1の供給電圧は10Vに設定し、一方、ピークアンプ18に関する第2の供給電圧は18Vに設定した。また、キャリアアンプ16の第1のバイアス電流は、絶縁終端ネットワーク30が0.1Ωに設定された状態で、ピークアンプ18の第2のバイアス電流より大の電流レベルに設定した。
本開示の実施形態は、基本となる線形の有効な窒化ガリウム電力アンプの用途で採用可能である。そのような用途には、限定ではないが、5Gのベースステーション、5Gのミリメートルフェーズドアレイ、Wi−Fi802.11ax、CATV DOCSIS 3.1 Plus、ならびに、向上した軍事及び防衛無線通信が含まれる。
当業者は、本開示の好ましい実施形態に対する向上及び変更を理解するであろう。そのような向上及び変更のすべては、本明細書に開示のコンセプト、及び、添付の特許請求の範囲の範囲内にあるものと見なされる。

Claims (21)

  1. 無線周波数信号の入力電力が所定の電力閾値未満である場合に、前記無線周波数信号を増幅するためのキャリアアンプと、
    前記無線周波数信号の入力電力が前記所定の電力閾値より大である場合に、前記無線周波数信号を増幅するための、前記キャリアアンプと並列に結合されたピークアンプと、
    出力負荷端子を通しての出力のために、前記キャリアアンプと前記ピークアンプとの両方からの電力を合わせるように構成された出力直角位相カプラであって、前記ピークアンプの出力インピーダンスが、前記出力負荷端子における出力電力の増大とともに単調に増大する、前記出力直角位相カプラと、を備えた、負荷変調アンプ。
  2. 前記ピークアンプの出力インピーダンスが、前記出力負荷端子において2.5dBmから35dBmの間で出力電力が増大するにつれて、30Ωから100Ωの間で単調に増大する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  3. 前記ピークアンプの出力インピーダンスが、前記出力負荷端子において2.5dBmから29dBmの間で出力電力が増大するにつれて、30Ωから50Ωの間で単調に増大する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  4. 前記ピークアンプの出力インピーダンスが、前記出力負荷端子において3dBから16dBの間の出力電力バックオフレンジにわたって出力電力が増大するにつれて、1.5倍から4倍の間で単調に増大する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  5. 前記出力直角位相カプラがランゲカプラである、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  6. 前記ピークアンプが、50Ωより大であるインピーダンスを有する絶縁終端ネットワークに結合されるように構成されており、前記キャリアアンプが、前記出力直角位相カプラの0度の位相シフトのポートを通して前記出力負荷端子に結合されている、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  7. 前記ピークアンプが、50Ω未満であるインピーダンスを有する絶縁終端ネットワークに結合されるように構成されており、前記キャリアアンプが、前記出力直角位相カプラの90度の位相シフトのポートを通して前記出力負荷端子に結合されている、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  8. 前記キャリアアンプが、第1の供給電圧でバイアスがかけられ、前記ピークアンプが、第2の供給電圧でバイアスがかけられ、前記第2の供給電圧が、前記第1の供給電圧より10%から50%大である、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  9. 前記キャリアアンプが、第1の供給電圧でバイアスがかけられ、前記ピークアンプが、第2の供給電圧でバイアスがかけられ、前記第2の供給電圧が、前記第1の供給電圧より50%から100%大である、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  10. 前記キャリアアンプが、第1の供給電圧でバイアスがかけられ、前記ピークアンプが、第2の供給電圧でバイアスがかけられ、前記第2の供給電圧が、前記第1の供給電圧より100%から1000%大である、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  11. 前記ピークアンプに提供されるバイアス電流が、前記キャリアアンプに提供されるバイアス電流より低い、請求項8に記載の負荷変調アンプ。
  12. 前記キャリアアンプが、第1の供給電圧でバイアスがかけられ、前記ピークアンプが、第2の供給電圧でバイアスがかけられ、前記第2の供給電圧が、前記第1の供給電圧より50%から100%大であり、前記ピークアンプに提供されるバイアス電流が、前記キャリアアンプに提供されるバイアス電流より低い、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  13. 前記ピークアンプが、前記出力負荷端子において、出力電圧が増大するにつれて増大する、前記ピークアンプの前記出力インピーダンスを提供するマッチングネットワークを備えている、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  14. 前記マッチングネットワークが、受動電気構成要素のみを備えている、請求項13に記載の負荷変調アンプ。
  15. 前記ピークアンプが窒化ガリウムアンプである、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  16. 前記負荷変調アンプが、15GHzから100GHzの線形の電圧ゲインを提供する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  17. 前記負荷変調アンプが、30GHzから50GHzの線形の電圧ゲインを提供する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  18. 所与の出力電力バックオフレンジに対応する10dBの電力レンジにわたる出力電力に関する、0.5%以下の振幅ゲインの変化を有する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  19. 所与の出力電力バックオフレンジの半分に対応する5dBの電力レンジにわたる出力電力に関する、±1度以下の位相の変化を有する、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  20. 3dBから16dBの間の所与の出力電力バックオフレンジに対応する出力電力に関する、2%以下のエラーベクトル振幅を有している、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
  21. 2:1の電圧定在波比のミスマッチに対し、3dBから16dBの間の所与の出力電力バックオフレンジに対応する出力電力に関する、最大の線形エラーベクトル振幅を有している、請求項1に記載の負荷変調アンプ。
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