JP2019134261A - 通信装置、制御装置、制御方法、制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】迷惑電話および詐欺電話に対して、再連絡の意欲を低下させる音声を聞かせる。【解決手段】通信装置(1)は、発信元情報を特定する発信元情報特定部(22)と、発信元情報および通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する迷惑電話判定部(23)と、所定の基準が満たされている場合、ユーザが通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう音声信号に対して所定の処理を施す送話音声処理部(25)と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、詐欺者との通話時に送出する音声信号を処理する機能を備える通信装置、通信装置を制御する制御装置、および通信機器の制御方法などに関する。
電話を利用した詐欺行為および迷惑行為は多い。例えば、振り込め詐欺の手口の多くは、詐欺者が面識のない不特定多数の者に電話をかけ、対面することなく現金などを送金させる。また、商品およびサービスを強引に売り込むセールスの電話などの迷惑電話も後を絶たない。このような状況に鑑み、電話を利用した振り込め詐欺に対処するためのさまざまな技術が考案されている。
例えば、特許文献1には、電話器の受信部側に装着したマイクに入力する音声をデジタル変換した後に文字データとして取出し、該文字データに予め入力した検索キーワードが所定数以上含まれている場合に詐欺と判定し、受信者にその旨を警告する振り込め詐欺防止装置が開示されている。この振り込め詐欺防止装置は、さらに、詐欺と判定された電話の通話状態を強制的に遮断したり、音声合成で発話して警告したりする機能も備えている。
しかしながら、特許文献1に開示された振り込め詐欺防止装置は、振り込め詐欺の電話が繰り返しかかってくることを防ぐものではない。
振り込め詐欺の中には、警告されたり、通話状態が遮断されたりした場合にも諦めずに、繰返し電話をかけてくる場合が多く、詐欺者に、再度電話をかけること自体を諦めさせることが望ましい。
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、本発明の一態様は、振り込め詐欺などの詐欺電話および迷惑電話をかけてきた発信元に対して、再度電話をかけることを諦めさせる通信装置、および通信装置の制御方法などを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信装置は、少なくとも一つの入力部、少なくとも1つの通信部と、少なくとも一つの制御装置を備える通信装置であって、前記制御装置は、前記入力部から受信した通話受信者の音声を音声信号に変換し、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定し、特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定し、前記所定の基準が満たされている場合、前記通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成し、前記通信部を介して前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する。
また、本発明の一態様に係る制御装置は、音声を音声信号に変換して送出する通信装置を制御する制御装置であって、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定する特定部と、特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する判定部と、前記所定の基準が満たされている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成する音声信号処理部と、前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する発信部と、を備える。
また、本発明の一態様に係る制御方法は、音声を音声信号に変換して送出する通信装置の制御方法であって、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定する特定ステップと、特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップと、前記所定の基準が満たされている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成する音声信号処理ステップと、前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する発信ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、振り込め詐欺などの詐欺電話および迷惑電話をかけてきた発信元に対して、再度電話をかけることを効果的に諦めさせることができる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、以下では、通信装置1が携帯電話器およびスマートフォンなどの通信端末である場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。また、以下の記載において「迷惑電話」は、振り込め詐欺などの詐欺電話および各種の迷惑電話を含むことを意図している。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、以下では、通信装置1が携帯電話器およびスマートフォンなどの通信端末である場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。また、以下の記載において「迷惑電話」は、振り込め詐欺などの詐欺電話および各種の迷惑電話を含むことを意図している。
(通信装置1の構成)
通信装置1は、振り込め詐欺などの詐欺電話および迷惑電話をかけてきた通話相手(通話発信元)に対して、ユーザ(通話受信者)が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声を聞かせる機能を備え、電話を再度かけ直すことを通話相手に諦めさせるものである。
通信装置1は、振り込め詐欺などの詐欺電話および迷惑電話をかけてきた通話相手(通話発信元)に対して、ユーザ(通話受信者)が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声を聞かせる機能を備え、電話を再度かけ直すことを通話相手に諦めさせるものである。
通信装置1は、制御部2(制御装置)、ユーザインターフェース3、メモリ4、ストレージデバイス5、および通信部6を備えている。
<制御部2>
制御部2は、発信/着信部21(発信部)、発信元情報特定部22(特定部)、迷惑電話判定部23(判定部)、送話音声処理部24(音声信号処理部)、および通話切断部25を備えている。
制御部2は、発信/着信部21(発信部)、発信元情報特定部22(特定部)、迷惑電話判定部23(判定部)、送話音声処理部24(音声信号処理部)、および通話切断部25を備えている。
発信/着信部21は、通話状態の開始および終了などを制御する。例えば、他の電話器からの着信があった場合、ユーザによって該着信を受け付ける操作が行われたことを受けて通話状態を開始させる。また、ユーザによって操作受付部31から電話番号が入力された場合、該電話番号が割当てられた電話器に向けて通話要求を発信する。
発信元情報特定部22は、通話相手(通話発信元)の属性に関する発信元情報を特定する。具体的には、他の電話器からの着信があった場合、該着信がどこから、誰からの電話であるかを示す発信元情報を特定する。発信元情報特定部22が特定する発信元情報としては、
(1)発信元の電話番号および名称など
(2)発信元の電話番号および名称をキーとして用いて、ネットワークを介して利用可能な迷惑電話情報を検索して得た発信元に関する公知情報
などが含まれ得る。
(1)発信元の電話番号および名称など
(2)発信元の電話番号および名称をキーとして用いて、ネットワークを介して利用可能な迷惑電話情報を検索して得た発信元に関する公知情報
などが含まれ得る。
迷惑電話判定部23は、特定された発信元情報、およびユーザと通話相手との通話音声を解析した結果、の少なくともいずれか一方が所定の基準を満たしているか否かを判定する。ここで、所定の基準としては、
(A)ユーザと通話相手との通話音声において、検出対象として予め設定されたキーワードが予め設定した閾値(出現回数、または出現頻度)以上検出される
(B)発信元情報が、迷惑電話および詐欺電話などに関する公知の発信元情報に含まれている
(C)過去に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、迷惑電話と判定された発信元である
などが挙げられ得る。
(A)ユーザと通話相手との通話音声において、検出対象として予め設定されたキーワードが予め設定した閾値(出現回数、または出現頻度)以上検出される
(B)発信元情報が、迷惑電話および詐欺電話などに関する公知の発信元情報に含まれている
(C)過去に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、迷惑電話と判定された発信元である
などが挙げられ得る。
なお、(A)の検出対象として予め設定されたキーワードの検出方法としては、例えば、音声認識機能を用いた方法などが挙げられる。この方法を適用した場合、迷惑電話判定部23は、通話音声を録音しストレージデバイス5に一時的に記憶する。録音された音声データは、雑音等を除去した後に、文字データへと変換される。迷惑電話判定部23は、この文字データに含まれる所定のキーワードを計数する。例えば、振り込め詐欺の場合、所定のキーワードとして、「ふりこんで(振り込んで)」、「おかね(お金)」、「そうきん(送金)」、「−まんえん(−万円)」などを設定すればよい。
送話音声処理部24は、特定された発信元情報およびユーザと通話相手との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、音声信号に対して所定の処理を施した音声信号(処理後音声信号)を送話音声の音声信号として生成する。ここで、所定の処理とは、ユーザが通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声とするための処理であり、ユーザが発する音声を通話相手が聞き取りにくくする処理であってもよいし、ユーザの音声を該ユーザの音声ではない音声またはノイズに置き換える処理であってもよい。そのような処理としては、例えば、(i)ユーザが通話可能な電波圏の外に存在しているかのようなノイズを送話音声に加える処理、および(ii)ユーザが発した音声の音声信号に対して通信不良と見せかける疑似通信不良区間を設ける処理などが挙げられ得る。
なお、(i)の送話音声に加えるノイズとしては、マイク33から入力される、ユーザの音声以外の周囲の音を利用してもよいし、あるいは合成されたホワイトノイズなどをストレージデバイス5にノイズデータ52として予め格納しておき、このノイズデータ52を読み出して再生してもよい。
(ii)の疑似通信不良区間とは、ユーザからの音声を一部聞こえなくしたり、途切れ途切れの音声にしたりするために設けられた区間である。より具体的には、疑似通信不良区間とは、ユーザが発した音声の音声信号に、任意の期間(例えば、0.5〜1秒)の無音信号を1回以上挿入したり、ユーザが発した音声の音声信号化を任意の期間行わなかったりすることによって設けられた区間である。このような疑似通信不良区間を設けた音声信号を送出することによって、通話相手に、通話中のユーザとの通信が安定しない状態であるように信じさせることができる。
なお、送話音声処理部24は、通話相手とユーザとの通話が開始してからの時間経過に応じて所定の処理の度合いを高くし、送出される音声信号に含まれるユーザの音声の聞き取りの困難性を高めてもよい。すなわち、通話相手に聞かせるユーザの音声はだんだん聞き取り困難となるように処理してもよい。例えば、ノイズをユーザの音声信号に混合する処理を行う場合、通話時間が一定時間(例えば、1分間)継続する度にノイズの音量を段階的に上げた音声信号を送話音声の音声信号として生成してもよい。
また、送話音声処理部24は、合成された音声をユーザの音声の代わりに送話音声として生成してもよい。合成された音声の例としては、ユーザが電波圏外にあることを伝えるメッセージの音声、またはストレージデバイス5に予め格納されているホワイトノイズなどが挙げられる。
通常の通話状態においては、送話音声処理部24は、マイクに入力するユーザの音声などを音声信号に変換したり、該音声信号からノイズを除去したりする構成であってもよい。送話音声処理部24によって処理された送話音声信号は、通信部6および電話網7を介して通話相手へ送出される。
通話切断部25は、特定された発信元情報およびユーザと通話相手との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通話相手へ処理後音声信号の送出を開始してから一定の時間が経過した後に、通話状態が強制的に切断されるように発信/着信部21を制御する。通話状態を強制的に切断する場合、切断する直前に、「現在この電話は電波圏外にあるか端末の電源が切られているため、繋がりません」というメッセージ音声などを送出してもよい。
<ユーザインターフェース3>
ユーザインターフェース3は、ユーザによる操作入力を受け付けたり、ユーザに向けて音声などを出力したりするためのものである、ユーザインターフェース3は、操作受付部31、表示部32、ユーザが発する音声の入力を受け付けるマイク33(入力部)、および通話相手からの音声信号などを再生した音声を出力するスピーカ34を含んでいる。操作受付部31は、通信装置1の筐体に設けられた各種のボタンなどを含み、電話番号を入力するための番号ボタン、文字を入力するためのキーボードなどであり得る。表示部32は、着信した通話相手の電話番号などを表示したり、通信装置1が備える機能に関する案内を表示したりするための画面を含む。
ユーザインターフェース3は、ユーザによる操作入力を受け付けたり、ユーザに向けて音声などを出力したりするためのものである、ユーザインターフェース3は、操作受付部31、表示部32、ユーザが発する音声の入力を受け付けるマイク33(入力部)、および通話相手からの音声信号などを再生した音声を出力するスピーカ34を含んでいる。操作受付部31は、通信装置1の筐体に設けられた各種のボタンなどを含み、電話番号を入力するための番号ボタン、文字を入力するためのキーボードなどであり得る。表示部32は、着信した通話相手の電話番号などを表示したり、通信装置1が備える機能に関する案内を表示したりするための画面を含む。
<メモリ4およびストレージデバイス5>
メモリ4は、通信装置1が実行する動作および各種機能(例えば、留守電機能など)を制御するためのプログラムなどが格納されている。一方、ストレージデバイス5は、制御部2が各種の機能を実行する場合に利用するために記憶されたデータおよびユーザによって要録された情報などが格納されている。なお、図1に示す例では、ストレージデバイス5に電話番号リスト51およびノイズデータ52を格納しているがこれは一例に過ぎない。例えば、電話番号リスト51はストレージデバイス5に格納されており、ノイズデータ52はメモリ4に格納されている構成であってもよい。
メモリ4は、通信装置1が実行する動作および各種機能(例えば、留守電機能など)を制御するためのプログラムなどが格納されている。一方、ストレージデバイス5は、制御部2が各種の機能を実行する場合に利用するために記憶されたデータおよびユーザによって要録された情報などが格納されている。なお、図1に示す例では、ストレージデバイス5に電話番号リスト51およびノイズデータ52を格納しているがこれは一例に過ぎない。例えば、電話番号リスト51はストレージデバイス5に格納されており、ノイズデータ52はメモリ4に格納されている構成であってもよい。
<通信部6>
通信装置1は、通信部6を介して電話網7と接続している。通信部6は、通信装置1と他の機器(例えば、電話器)との間の音声信号の送受信を行う。また、通信装置1は通信部6を介してインターネットなどのネットワーク8と接続していてもよく、この場合、通信部6は、通信装置1からネットワーク8を介して接続可能な外部機器(例えば、迷惑電話情報等を管理するサーバなど)との間のデータの送受信を行う(図7参照)。
通信装置1は、通信部6を介して電話網7と接続している。通信部6は、通信装置1と他の機器(例えば、電話器)との間の音声信号の送受信を行う。また、通信装置1は通信部6を介してインターネットなどのネットワーク8と接続していてもよく、この場合、通信部6は、通信装置1からネットワーク8を介して接続可能な外部機器(例えば、迷惑電話情報等を管理するサーバなど)との間のデータの送受信を行う(図7参照)。
(通信装置1が行う処理)
次に、通信装置1が行う処理について、図2を用いて説明する。図2は、通信装置1が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図2に示す例では、発信元情報特定部22が発信元情報として発信元の電話番号(上述の(1)に対応)を特定する場合を例に挙げて説明する。
次に、通信装置1が行う処理について、図2を用いて説明する。図2は、通信装置1が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図2に示す例では、発信元情報特定部22が発信元情報として発信元の電話番号(上述の(1)に対応)を特定する場合を例に挙げて説明する。
通信装置1に対して着信があった場合、発信元情報特定部22は、発信元の電話番号を取得し、発信元情報を特定する(ステップS1:特定ステップ)。
次に、迷惑電話判定部23は、過去に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、迷惑電話と判定された発信元であるか否か(上述の(C)に対応)を電話番号リスト51を参照して判定する(ステップS2:判定ステップ)。
図4は、電話番号リスト51のデータ構造の一例を示す図である。電話番号リスト51には、電話番号、各電話番号に対応する発信元の名称、前回着信を検出した日時の情報、迷惑登録されているか否かを示す情報、および迷惑登録がなされた日時を示す情報が関連付けられている。例えば、2017年の12月に発信元が不明の電話の着信があった場合、発信元情報特定部22は、発信元の電話番号を取得し、発信元情報として、電話番号「0120−zzz−zzzz」を特定する。次に、迷惑電話判定部23は、2017年10月18日に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、この電話番号「0120−zzz−zzzz」からの電話が迷惑電話と判定され、登録されていることを電話番号リスト51を参照して判定することができる。
図2のステップS2に戻り、過去に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、迷惑電話と判定された発信元である場合(ステップS2にてYES)、発信/着信部21は、ユーザによる、着信を受け付ける操作を待たずに自動応答する(ステップS6)。
一方、過去に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、迷惑電話と判定された発信元ではない場合(ステップS2にてNO)、迷惑電話判定部23は、ユーザと通話相手との通話音声を解析し(ステップS3)、解析結果が所定の基準を満たしているか否かに基づいてこの電話が迷惑電話であるか否かを判定する(ステップS4:判定ステップ)。ステップS3の通話音声の解析については、具体例を挙げて後に説明する。
迷惑電話判定部23が迷惑電話と判定しなかった場合(ステップS4にてNO)、発信/着信部21は通常の通話状態を継続させ、ユーザによる通話の終了操作を受け付けたときに通常の終話処理を行う(S7)。
一方、迷惑電話判定部23が迷惑電話と判定した場合(ステップS4にてYES)、送話音声処理部24は、所定の処理を施した送話音声の音声信号を生成し(ステップS5:音声信号処理ステップ)、処理後音声信号を送出する(ステップS8:発信ステップ)。なお、このときの送話音声としては、予め設定した音声を用いる構成であってもよい。予め設定された、合成された音声の例としては、「現在この電話は電波圏外にあるか端末の電源が切られているため、繋がりません」というメッセージ音声、「この音声は自動録音致します。ピー」というメッセージ音声、またはストレージデバイス5に予め格納されているホワイトノイズなどのノイズデータ52などが挙げられる。ステップS5の送話音声の処理については、具体例を挙げて後に説明する。
送話音声を送出し始めてから、一定の時間(例えば、15秒間)が経過した時点で、通話切断部25は、通話状態が強制的に切断されるように発信/着信部21を制御する(ステップS9)。
<変形例>
なお、通信装置1は、図3に示すような処理を行う構成であってもよい。図3は、通信装置1が行う処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、図2にて説明したステップと同じ処理に対応するステップについては、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。また、図3に示す例でも、発信元情報特定部22が発信元情報として発信元の電話番号(上述の(1)に対応)を特定する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。
なお、通信装置1は、図3に示すような処理を行う構成であってもよい。図3は、通信装置1が行う処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、図2にて説明したステップと同じ処理に対応するステップについては、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。また、図3に示す例でも、発信元情報特定部22が発信元情報として発信元の電話番号(上述の(1)に対応)を特定する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。
図3に示す処理では、図2のステップS6のように自動応答しない点で、図2に示す処理と異なっている。すなわち、過去に、迷惑電話判定部23およびユーザのいずれかによって、迷惑電話と判定された発信元である場合(ステップS2にてYES)、送話音声処理部24が生成した送話音声の音声信号を生成し(ステップS5:音声信号処理ステップ)、処理後音声信号を送出する(ステップS8:発信ステップ)。
図2および図3に示すように、通信装置1は、迷惑電話に対して、所定の処理が施された送話音声を送出する。送出される送話音声は、例えば、ユーザが通話可能な電波圏の外に存在しているかのようなノイズ混じりの音声である。それゆえ、しばらくの間はユーザに電話をかけ直しても無駄であろう、と迷惑電話の発信元(例えば、振り込め詐欺の詐欺者)に考えさせることができる。また、同じ発信元からの迷惑電話の着信があった場合においても、前回と同様、処理を施された送話音声を発信元に聞かせることで、以後の再連絡を諦めさせることができる。
(通話音声の解析)
続いて、迷惑電話判定部23が通話音声を解析する処理について、図5を用いて説明する。図5は、通話音声を解析する処理の一例を示すフローチャートである。
続いて、迷惑電話判定部23が通話音声を解析する処理について、図5を用いて説明する。図5は、通話音声を解析する処理の一例を示すフローチャートである。
ます、迷惑電話判定部23は、ユーザと通話相手との通話音声を録音し(ステップS31)、録音された音声データをアナログデータからデジタルデータに変換した後、文字データに変換する(ステップS32)。そして、迷惑電話判定部23は、「ふりこんで」、「おかね」などの所定のキーワードの出現回数を計数する(ステップS33)。
迷惑電話判定部23は、通話音声に含まれる所定のキーワードが予め設定した閾値(例えば、1回の通話中に10回以上、または通話1分間に5回)以上出現した場合、この通話を迷惑電話であると判定し、閾値未満であった場合、この通話を迷惑電話ではないと判定する(ステップS4)。
(送話音声の処理)
次に、送話音声処理部24が行う送話音声の処理について、図6を用いて説明する。図6は、送話音声を処理する流れの一例を示すフローチャートである。
次に、送話音声処理部24が行う送話音声の処理について、図6を用いて説明する。図6は、送話音声を処理する流れの一例を示すフローチャートである。
送話音声処理部24は、ノイズデータ52をストレージデバイス5から読み出し(ステップS51)、読み出したノイズの音声信号と送話音声の音声信号とを合成し(ステップS52)、合成された送話音声の音声信号を通信部6に出力する(ステップS53)
送話音声処理部24から出力された操作音声の音声信号におけるノイズの音量が所定の音量に達している場合(ステップS54にてYES)、図2または図3のステップS9に進み、通話切断部25によって通話が自動切断される。一方、ノイズの音量が所定の音量に達していない場合(ステップS54にてNO)、送話音声処理部24はノイズの音量を1段階上げて(ステップS55)送話音声の音声信号を合成し通信部6に出力する(ステップS52〜S54の処理の繰り返し)。なお、ノイズの音量は、通話時間が一定時間(例えば1分間)継続する毎に1段階上げる構成であってもよい。
送話音声処理部24から出力された操作音声の音声信号におけるノイズの音量が所定の音量に達している場合(ステップS54にてYES)、図2または図3のステップS9に進み、通話切断部25によって通話が自動切断される。一方、ノイズの音量が所定の音量に達していない場合(ステップS54にてNO)、送話音声処理部24はノイズの音量を1段階上げて(ステップS55)送話音声の音声信号を合成し通信部6に出力する(ステップS52〜S54の処理の繰り返し)。なお、ノイズの音量は、通話時間が一定時間(例えば1分間)継続する毎に1段階上げる構成であってもよい。
このように構成することで、ユーザとの通話が開始時点からだんだんと困難になってきているかのように聞こえる音声を通話相手に聞かせることができる。よって、通話相手の通話を継続する意欲を減退させ、長電話になることを抑制することができ、通話相手に、電話をかけ直すことを諦めさせることができる。
〔実施形態2〕
発信元情報特定部22は、発信元の電話番号および名称をキーとして用いて、ネットワークを介して利用可能な迷惑電話情報を検索して得た発信元に関する公知の迷惑電話情報9に基づいて、発信元情報を特定してもよい。図7は、ネットワークを介して迷惑電話情報を取得する通信装置1の例を示す図である。
発信元情報特定部22は、発信元の電話番号および名称をキーとして用いて、ネットワークを介して利用可能な迷惑電話情報を検索して得た発信元に関する公知の迷惑電話情報9に基づいて、発信元情報を特定してもよい。図7は、ネットワークを介して迷惑電話情報を取得する通信装置1の例を示す図である。
この場合、通信装置1は通信部6を介してインターネットなどのネットワーク8と接続しており、発信元情報特定部22は発信元の電話番号および名称についての迷惑電話情報9を検索する。
発信元情報特定部22は、検索結果、すなわち、迷惑電話であるとの情報が公知であるか否かを、発信元情報として特定する。このように構成することにより、不明な発信元からの初めての着信に対しても、その着信が迷惑電話であるか否かを迷惑電話判定部23が判定するための材料を提供することができる。
なお、発信元情報特定部22は、電話番号リスト51に検索結果を反映させる構成であってもよい。例えば、図4において、「0x0−xxxx−xxxx」という電話番号からの着信があった時(2018年1月6日の11時50分)に、発信元情報特定部22は、この電話番号をキーとして迷惑電話情報9を検索する。この電話番号は迷惑電話であるとの公知情報が存在していた場合、発信元情報特定部22が「0x0−xxxx−xxxx」に対応する「迷惑登録」の欄に「迷惑」と登録し、「迷惑登録日時」を検索した時点(例えば、2018年1月6日の11時51分)と登録してもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図2および図4を参照しつつ、図8および図9を用いて以下に説明する。図8は、迷惑電話撃退ボタンB1を備える通信装置1の外観の一例を示すイメージ図である。図9は、迷惑電話撃退ボタンB1を備える通信装置1が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、図2および図4を参照しつつ、図8および図9を用いて以下に説明する。図8は、迷惑電話撃退ボタンB1を備える通信装置1の外観の一例を示すイメージ図である。図9は、迷惑電話撃退ボタンB1を備える通信装置1が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(迷惑電話撃退ボタンB1)
迷惑電話か否かをユーザが判断できる場合もあり得る。このような場合、通信装置1が、迷惑電話判定部23による判定を待たずにユーザからの指示を受け付ける手段を備えていることが望ましい。
迷惑電話か否かをユーザが判断できる場合もあり得る。このような場合、通信装置1が、迷惑電話判定部23による判定を待たずにユーザからの指示を受け付ける手段を備えていることが望ましい。
通信装置1の筐体には、ユーザが迷惑電話であると判断した時点での操作を受け付ける迷惑電話撃退ボタンB1を設けてもよい。迷惑電話撃退ボタンB1の表面には、例えば、「迷惑撃退」と表記されている。なお、図8には、これに限定されるものではないが、ユーザによる通話開始の操作を受け付ける通話ボタンB2、通話の終了(終話)の操作を受け付ける切断ボタンB3、およびユーザインターフェース3の配置例も示されている。
図8の通信装置1の表示部32には、発信元の電話番号「0x0−xxxx−xxxx」が表示されており(図8のN)、この電話番号の発信元からの着信があった場合を例に挙げて示している。迷惑電話判定部23は電話番号リスト(図4参照)を参照して、「0x0−xxxx−xxxx」は名称が「不明」の者からの電話であること、および迷惑登録はなされていないことなどを特定する(図9のステップS1)。
もし着信があった時点で、ユーザはこの電話を迷惑電話であると判断していた場合、ユーザによって迷惑電話撃退ボタンB1が押下される(図9のステップS11)。迷惑電話撃退ボタンB1が押下されると、迷惑電話判定部23の判断を待たずに、送話音声処理部24が送話音声を合成し(ステップS5:音声信号処理ステップ)、合成後の送話音声信号を送出する(ステップS8:発信ステップ)。
また、送話音声を送出し始めてから、一定の時間が経過した時点で、通話切断部25は、通話状態が強制的に切断されるように発信/着信部21を制御する(ステップS9)
〔ソフトウェアによる実現例〕
通信装置1の制御ブロック(特に、発信/着信部21、発信元情報特定部22、迷惑電話判定部23、送話音声処理部24、および通話切断部25)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
通信装置1の制御ブロック(特に、発信/着信部21、発信元情報特定部22、迷惑電話判定部23、送話音声処理部24、および通話切断部25)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、通信装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。すなわち、通信装置1の制御部2はCPUであってもよい。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通信装置1は、少なくとも一つの入力部(マイク33)、少なくとも1つの通信部6と、少なくとも一つの制御装置(制御部2)を備える通信装置1であって、前記制御装置は、前記入力部から受信した通話受信者の音声を音声信号に変換し、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定し、特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定し、前記所定の基準が満たされている場合、前記通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成し、前記通信部6を介して前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する。
本発明の態様1に係る通信装置1は、少なくとも一つの入力部(マイク33)、少なくとも1つの通信部6と、少なくとも一つの制御装置(制御部2)を備える通信装置1であって、前記制御装置は、前記入力部から受信した通話受信者の音声を音声信号に変換し、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定し、特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定し、前記所定の基準が満たされている場合、前記通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成し、前記通信部6を介して前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する。
上記の構成によれば、発信元情報および通話受信者と通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を通話発信元に送出する。所定の処理を施された音声を通話発信元に聞かせることにより、通話受信者との通話を再度試みようとする通話発信元の意欲を低下させ、電話をかけ直すことを通話発信元に諦めさせることができる。よって、振り込め詐欺などの詐欺電話および各種の迷惑電話が何度もかかってくることを抑制することができる。
本発明の態様2に係る通信装置は、上記態様1において、前記制御装置は、前記通話受信者との通話開始からの時間経過に応じて前記所定の処理の度合いを高くして、送出される音声信号に含まれる前記通話受信者の音声の聞き取りの困難性を高めてもよい。
これにより、通話時間が長くなるにつれて、通話受信者との通話がだんだんと困難になっているかのように聞こえる音声を通話発信元に聞かせることができる。よって、通話発信元の通話を継続する意欲を減退させ、長電話になることを抑制することができ、通話発信元に、電話をかけ直すことを諦めさせることができる。
本発明の態様3に係る通信装置は、上記態様1または2において、前記制御装置は、は、前記音声信号に前記通話受信者の音声とは異なる音声の音声信号を混合して処理後音声信号を生成してもよい。
これにより、発信元情報および通話受信者と通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通話受信者が実際は電波圏内にいても、通話受信者が電波圏外に存在しているかのように通話発信元に信じさせることができる。よって、通話発信元に、通話受信者が電波圏外にいると信じさせ、電話をかけ直すことを諦めさせることができる。
本発明の態様4に係る通信装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記制御装置は、前記通話受信者の周囲の音の音声信号または合成された音声信号を、前記音声信号と混合して処理後音声信号を生成してもよい。
一般に、電波圏外にある電話による通話では、雑音混じりの音声が聞こえたり、通話が途切れて合成された音声が聞こえてきたりする場合がある。上記の構成を採用することにより、発信元情報および通話受信者と通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通話受信者が実際は電波圏内にいても、通話受信者が電波圏外に存在しているかのように通話発信元に信じさせることができる。
本発明の態様5に係る通信装置は、上記態様1または2において、前記制御装置は、特定された前記発信元情報および前記通話受信者と前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通信不良と見せかける疑似通信不良区間を含む処理後音声信号を生成してもよい。
これにより、発信元情報および通話受信者と通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通話発信元は、途切れたり、切れ切れになったりした通話受信者の音声を聞かされることになる。よって、通話発信元に、通話受信者が通話困難な電波圏外に存在しているかのように信じさせ、電話をかけ直すことを諦めさせることができる。
本発明の態様6に係る通信装置は、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記制御装置は、特定された前記発信元情報および前記通話受信者と前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、前記通話発信元へ前記処理後音声信号の送出を開始してから所定の時間が経過した後に、通話状態を強制的に切断する構成であってもよい。
上記の構成によれば、発信元情報および通話受信者と通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通話発信元へ処理後音声信号の送出を開始してから所定の時間が経過した後に、通話状態が強制的に切断される。これにより、通話がもはや不可能になり切断されたという状況を通話発信元に信じさせ、電話をかけ直すことを諦めさせることができる。
本発明の態様7に係る制御装置(制御部2)は、音声を音声信号に変換して送出する通信装置1を制御する制御装置であって、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定する特定部(発信元情報特定部22)と、特定された前記発信元情報および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する判定部(迷惑電話判定部23)と、前記所定の基準が満たされている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成する音声信号処理部(送話音声処理部24)と、前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する発信部(発信/着信部21)と、を備える。上記構成によれば、上記通信装置と同様の効果を奏する。
本発明の態様8に係る通信装置1の制御方法は、音声を音声信号に変換して送出する通信装置の制御方法であって、通話発信元の属性に関する発信元情報を特定する特定ステップ(S1)と、特定された前記発信元情報および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップ(S4)と、前記所定の基準が満たされている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成する音声信号処理ステップ(S5)と、前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する発信ステップ(S8)と、を含む。上記構成によれば、上記通信装置と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る通信装置1は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記通信装置1が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記通信装置1をコンピュータにて実現させる通信装置1の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 通信装置
2 制御部(制御装置)
6 通信部
21 発信/着信部(発信部)
22 発信元情報特定部(特定部)
23 迷惑電話判定部(判定部)
24 送話音声処理部(音声信号処理部)
25 通話切断部
33 スピーカ(入力部)
S1 特定ステップ
S2、S4 判定ステップ
S5 音声信号処理ステップ
S8 発信ステップ
2 制御部(制御装置)
6 通信部
21 発信/着信部(発信部)
22 発信元情報特定部(特定部)
23 迷惑電話判定部(判定部)
24 送話音声処理部(音声信号処理部)
25 通話切断部
33 スピーカ(入力部)
S1 特定ステップ
S2、S4 判定ステップ
S5 音声信号処理ステップ
S8 発信ステップ
Claims (9)
- 少なくとも一つの入力部、少なくとも1つの通信部と、少なくとも一つの制御装置を備える通信装置であって、
前記制御装置は、
前記入力部から受信した通話受信者の音声を音声信号に変換し、
通話発信元の属性に関する発信元情報を特定し、
特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定し、
前記所定の基準が満たされている場合、前記通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成し、
前記通信部を介して前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出することを特徴とする通信装置。 - 前記制御装置は、前記通話受信者との通話開始からの時間経過に応じて前記所定の処理の度合いを高くして、送出される音声信号に含まれる前記通話受信者の音声の聞き取りの困難性を高めることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記制御装置は、前記音声信号に前記通話受信者の音声とは異なる音声の音声信号を混合して処理後音声信号を生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。 - 前記制御装置は、前記通話受信者の周囲の音の音声信号または合成された音声信号を、前記音声信号と混合して処理後音声信号を生成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記制御装置は、特定された前記発信元情報および前記通話受信者と前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、通信不良と見せかける疑似通信不良区間を含む処理後音声信号を生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。 - 前記制御装置は、特定された前記発信元情報および前記通話受信者と前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしている場合、前記通話発信元へ前記処理後音声信号の送出を開始してから所定の時間が経過した後に、通話状態を強制的に切断する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。 - 音声を音声信号に変換して送出する通信装置を制御する制御装置であって、
通話発信元の属性に関する発信元情報を特定する特定部と、
特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記所定の基準が満たされている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成する音声信号処理部と、
前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する発信部と、を備えることを特徴とする制御装置。 - 音声を音声信号に変換して送出する通信装置の制御方法であって、
通話発信元の属性に関する発信元情報を特定する特定ステップと、
特定された前記発信元情報、および前記通話発信元との通話音声の解析結果の少なくともいずれかが所定の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップと、
前記所定の基準が満たされている場合、通話受信者が通話可能な電波圏の外に存在しているかのように聞こえる音声となるよう前記音声信号に対して所定の処理を施した処理後音声信号を生成する音声信号処理ステップと、
前記処理後音声信号を前記通話発信元に送出する発信ステップと、を含むことを特徴とする制御方法。 - 請求項1に記載の通信装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記制御装置における各処理をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
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JP2018013862A JP2019134261A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | 通信装置、制御装置、制御方法、制御プログラム |
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
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-
2018
- 2018-01-30 JP JP2018013862A patent/JP2019134261A/ja active Pending
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