JP2019133464A - 抵抗膜式タッチパネル装置 - Google Patents
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円形又は略円形の上部電極部と下部電極部とが対向するように配置されたアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置であって、
前記上部電極部及び前記下部電極部に5個以上のキャリブレーションポイントが配置されており、
前記キャリブレーションポイントのうち4個以上の前記キャリブレーションポイントが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されており、前記上部電極部及び前記下部電極部の中心又は略中心を通る仮想直線によって結ばれた1対の前記キャリブレーションポイントが2対以上ある、
ことを特徴とする。
前記キャリブレーションポイントの個数が奇数である場合には、前記キャリブレーションポイントのうち、1個が前記上部電極部及び前記下部電極部の中心又は略中心に配置され、残りのすべてが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されている、ことが好ましい。
この発明によれば、キャリブレーションポイントが円弧状に均等に配置されるので、キャリブレーションを行うことができる領域を上部電極部及び下部電極部の円縁部までより万遍なく拡大させることができる。その結果、より良好なキャリブレーション機能を有する円形又は略円形のアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置を提供することができる。
抵抗膜式タッチパネル装置1は、図1に示すように、円形又は略円形の上部電極部11と下部電極部21とが対向するように配置されたアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置であり、上部電極部11及び下部電極部21の円縁部の近傍には、8個のキャリブレーションポイント100が円弧状に均等に配置されており、1対のキャリブレーションポイント100を結ぶ仮想直線Lが、上部電極部11及び下部電極部21の中心で4本交差している。
上部電極部11は、図1に示すように、円形又は略円形の上部電極板101と、1対の電極を含むX座標回路が形成された円形又は略円形の上部導電膜102と、を少なくとも有する。なお、「少なくとも」としたのは、それ以外の構成要素が含まれていてもよいことを意味する。例えば、上部電極板101の表面を傷や汚れなどから保護するための、円形又は略円状のハードコート(図示せず)等が上部電極部11に含まれていてもよい。
上部電極板101は、上部電極部11の上部に配置された円形又は略円形の電極板である。上部電極板101は、指やタッチペンでタッチされることでたわむ透明な素材で構成される。例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムや薄いガラス等の素材を上部電極板として用いることができる。上部電極板101の上部表面には、上部電極板101の表面を傷や汚れなどから保護するためのハードコート(図示せず)を付着させる処理が施されていてもよい。
上部導電膜102は、上部電極板101の下部に、後述する下部導電膜202に対向するように配置された円形又は略円形の導電膜である。上部導電膜102の表面には、1対の電極を含むX座標回路が形成されている。上部導電膜102は均一な抵抗値をもつが、具体的な抵抗値は特に限定されない。例えば、抵抗値が300Ω/□〜500Ω/□程度のものを用いることができる。上部導電膜102の材質は特に限定されない。透明なフィルムに対し、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)を蒸着したものや、銀等の金属材料を塗布(印刷)したものを用いることができる。
下部電極部21は、図示はしないが、円形又は略円形の下部電極板201と、1対の電極を含むY座標回路が形成された下部導電膜202と、ドットスペーサ203と、を少なくとも有する。なお、「少なくとも」としたのは、それ以外の構成要素が含まれていてもよいことを意味する。例えば、光の反射を低減させるための位相差板(図示せず)等が下部電極部21に含まれていてもよい。
下部電極板201は、下部電極部21の下部に配置された円形又は略円形の電極板である。下部電極板201の材質は特に限定されない。例えば、ソーダガラス(ソーダライムガラス、ソーダ石灰ガラス)、プラスチック製の板、フィルム等を用いることができる。
下部導電膜202は、下部電極板201の上部に、ドットスペーサ203を挟んで上部導電膜102に対向するように配置された導電膜である。下部導電膜202の表面には、1対の電極を含むY座標回路が形成されている。下部導電膜202は均一な抵抗値をもつが、具体的な抵抗値は特に限定されない。例えば、抵抗値が300Ω/□〜500Ω/□程度のものを用いることができる。下部導電膜202の素材は特に限定されない。透明なフィルムに対し、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)を蒸着したものや、銀等の金属材料を塗布(印刷)したものであってもよい。
ドットスペーサ203は、上部導電膜102と下部導電膜202の間に形成された絶縁体であり、抵抗膜式タッチパネル装置1に対するタッチ操作がなされていないときに上部導電膜102と下部導電膜202とが誤接触することを防止する。具体的には、ドットスペーサ203は、印刷等の手法によって下部導電膜202の表面に形成される。これにより、環境などの外的な要因によって上部電極部11と下部電極部21とがショートしてしまうことを防ぐことができる。
キャリブレーションポイント100は、図1に示すように、抵抗膜式タッチパネル装置1の上部電極部11及び下部電極部21の円縁部の近傍に、円弧状に均等に配置されたキャリブレーションポイントであり、1対のキャリブレーションポイント100を結ぶ仮想直線Lが、上部電極部11及び下部電極部21の中心で4本交差している。キャリブレーションポイント100を図1に示すような配置にすると、8個のキャリブレーションポイント100が円弧状に均等に配置されているので、さらに良好なキャリブレーション機能を有する、円形又は略円形のアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置を提供することができる。
図2は、キャリブレーション機能を発揮させた後のリニアリティを示す電圧マッピングの一例を示す図である。ここで、電圧マッピングとは、抵抗膜式タッチパネル装置1の形状に重畳して表示されるグラフであって、同じ大きさの電圧の部分が同じ層を形成するように色や色彩等により区分けして表示されたグラフである。リニアリティが保たれている場合、層の境界線が直線又は直線に近い形状で表示される。なお、下部電極部21の電圧マッピングは、上部電極部11の電圧マッピングを90度回転させたものであるため記載を省略している。
上部電極部11及び下部電極部21が円形又は略円形であったとしても、上記の構成のキャリブレーションポイント100においてキャリブレーションが行われことによって、図2に示すように、全体的にリニアリティが保たれた状態にすることができる。
即ち、本発明が適用される抵抗膜式タッチパネル装置(例えば図1の抵抗膜式タッチパネル装置1)は、
前記上部電極部(例えば図1の上部電極部11)及び前記下部電極部(例えば図1の下部電極部21)に5個以上のキャリブレーションポイント(例えば図1のキャリブレーションポイント100)が配置されており、
前記キャリブレーションポイントのうち4個以上の前記キャリブレーションポイントが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されており、前記上部電極部及び前記下部電極部の中心又は略中心を通る仮想直線(例えば図1の仮想直線L)によって結ばれた1対の前記キャリブレーションポイントが2対以上ある。
これにより、上部電極部11及び下部電極部21に5個以上のキャリブレーションポイント100が配置されているので、従来に比べてキャリブレーション機能を向上させることができる。また、4個以上のキャリブレーションポイント100が、上部電極部11及び下部電極部21の円縁部の近傍に円弧状に配置されており、上部電極部11及び下部電極部21の中心又は略中心を通る仮想直線Lによって結ばれた1対のキャリブレーションポイント100が2対以上あるので、キャリブレーションを行うことができる領域を上部電極部11及び下部電極部21の円縁部まで万遍なく拡大させることができる。その結果、キャリブレーション機能を有する円形又は略円形のアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置を提供することができる。
前記キャリブレーションポイントの個数が奇数である場合には、前記キャリブレーションポイントのうち、1個が前記上部電極部及び前記下部電極部の中心又は略中心に配置され、残りのすべてが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されている、ことが好ましい。
これにより、キャリブレーションポイントの個数が偶数である場合には、キャリブレーションポイントのすべてが上部電極部及び下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されているので、キャリブレーションを行うことができる領域を上部電極部及び下部電極部の円縁部まで万遍なく拡大させることができるとともに、上部電極部及び下部電極部の円縁部におけるキャリブレーション機能を向上させることができる。また、キャリブレーションポイントの個数が奇数である場合には、キャリブレーションポイントのうち、1個が上部電極部及び下部電極部の中心又は略中心に配置され、残りのすべてが上部電極部及び下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されているので、キャリブレーションを行うことができる領域を上部電極部及び下部電極部の円縁部まで拡大させることができるとともに、上部電極部及び下部電極部の中心部におけるキャリブレーション機能をさらに向上させることができる。その結果、より良好なキャリブレーション機能を有する円形又は略円形のアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置を提供することができる。
これにより、キャリブレーションポイント100が均等に配置されるので、キャリブレーションを行うことができる領域Cを上部電極部11及び下部電極部21の円縁部までより万遍なく拡大させることができる。その結果、より良好なキャリブレーション機能を有する円形又は略円形のアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置を提供することができる。
これにより、8個のキャリブレーションポイント100が均等に配置されているので、キャリブレーションを行うことができる領域Cを上部電極部11及び下部電極部21の円縁部までさらに万遍なく拡大させることができる。その結果、さらに良好なキャリブレーション機能を有する円形又は略円形のアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置を提供することができる。
11・・・ 上部電極部
21・・・ 下部電極部
100・・・ キャリブレーションポイント
101・・・ 上部電極板
102・・・ 上部導電膜
201・・・ 下部電極板
202・・・ 下部導電膜
203・・・ ドットスペーサ
C・・・ キャリブレーションを行うことができる領域
D・・・ キャリブレーションを行うことができない領域
Claims (4)
- 円形又は略円形の上部電極部と下部電極部とが対向するように配置されたアナログ方式の抵抗膜式タッチパネル装置であって、
前記上部電極部及び前記下部電極部に5個以上のキャリブレーションポイントが配置されており、
前記キャリブレーションポイントのうち4個以上の前記キャリブレーションポイントが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されており、前記上部電極部及び前記下部電極部の中心又は略中心を通る仮想直線によって結ばれた1対の前記キャリブレーションポイントが2対以上ある、
ことを特徴とする、抵抗膜式タッチパネル装置。 - 前記キャリブレーションポイントの個数が偶数である場合には、前記キャリブレーションポイントのすべてが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されており、
前記キャリブレーションポイントの個数が奇数である場合には、前記キャリブレーションポイントのうち、1個が前記上部電極部及び前記下部電極部の中心又は略中心に配置され、残りのすべてが前記上部電極部及び前記下部電極部の円縁部の近傍に円弧状に配置されている、
請求項1に記載の抵抗膜式タッチパネル装置。 - 前記仮想直線は、前記上部電極部及び前記下部電極部の中心において等角度で3本以上交差している、
請求項1又は2に記載の抵抗膜式タッチパネル装置。 - 前記キャリブレーションポイントの個数は8個であり、前記1対の前記キャリブレーションポイントが4対ある、
請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の抵抗膜式タッチパネル装置。
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2018
- 2018-01-31 JP JP2018015856A patent/JP6985171B2/ja active Active
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