JP2019132443A - Connection structure of tank for heat exchanger - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、タンク本体とその開口端を、シールパッキンを介して被嵌するプレートとの接合構造に関する。 The present invention relates to a joint structure between a tank body and a plate that fits an opening end of the tank body through a seal packing.
下記特許文献1に記載の締付け結合装置は、タンク本体とその開口端を被嵌するヘッダプレート(特許文献1の第2の部材(管板)に相当)とを具備し、タンク本体はその開口端の外周がフランジ状に突設される。そしてヘッダプレートの環状溝に、そのフランジ部がパッキンを介して嵌入される。
そのヘッダプレートは、環状溝の外周にその端縁から所定距離離れた位置にフランジ部に平行な多数のスリットが間欠的に形成され、そのスリットに隣接する端部がフランジ部に平行に塑性変形されて、平面視U字状の係止爪が形成される。そして、その係止爪のスリット側の端縁がフランジ部の平面に係止されるものである。
The tightening and coupling device described in
The header plate is intermittently formed with a large number of slits parallel to the flange at a predetermined distance from the edge on the outer periphery of the annular groove, and the end adjacent to the slit is plastically deformed parallel to the flange. Thus, a locking claw having a U-shape in plan view is formed. And the edge by the side of the slit of the latching claw is latched by the plane of a flange part.
そのカシメ構造は、図11に示す通りである。即ち、スリット8に隣接する端部を平面視で弧状に塑性変形し、その端縁をフランジ部に乗り上げて係止したものである。
The caulking structure is as shown in FIG. That is, the end portion adjacent to the
特許文献1に記載の発明は、その係止爪をフランジ部に乗り上げて係止するため、タンクの内圧および振動に対して、その根元部に応力集中が発生し易く、疲労亀裂を生じるおそれがある。
そこで、本発明はタンクに内圧および振動が作用しても、係止爪に亀裂が生じ難く、よって耐圧性および耐振性が高く信頼性の高い接続構造を提供することを課題とする。
Since the invention described in
Therefore, an object of the present invention is to provide a highly reliable connection structure with high pressure resistance and vibration resistance even when internal pressure and vibration are applied to the tank, so that the claw is not easily cracked.
請求項1に記載の本発明は、一端が開口1とされ、その開口1の端部外周にフランジ部2が突設されているタンク本体3と、
そのタンク本体3のフランジ部2がシールパッキン4を介して被嵌されていると共に、前記フランジ部2の前記シールパッキン4と反対側の端面5を、爪部6でカシメ締結するプレート7と、を有する熱交換器用タンクの接続構造において、
前記プレート7の前記フランジ部2側の端部に、前記タンク本体3の前記端面5に平行なスリット8が形成されており、
前記爪部6は、スリット8に隣接する端部が、前記フランジ部2の前記端面5に立設するように湾曲する湾曲面9で形成されていると共に、その湾曲面9のスリット8側の係止縁6aが前記フランジ部2の前記端面5に係止されており、
前記湾曲面9はスリット8側から外側に扇状に拡開されて、その湾曲面9の端縁側の長さCとスリット8側の係止縁6aの長さDの関係が、C>Dとなることを特徴とする熱交換器用タンクの接続構造である。
The present invention according to
The
A
The
The
請求項2に記載の本発明は、前記爪部6の前記湾曲面9は、前記スリット8の長手方向の中心部において、前記フランジ部2の前記端面5に対して、その反対側が僅かにタンク本体3の外面側に傾斜していることを請求項1に記載の熱交換器用タンクの接続構造である。
According to the second aspect of the present invention, the
本発明は、プレート7の爪部6がフランジ部2の端面5に立設して湾曲し、その湾曲面9が扇状に拡開されるように、その湾曲面9の端縁側の長さCがスリット8側の係止縁6aの長さDより長く形成されているものである。そのため、爪部6に加わる荷重は、爪部6のスリット8側から放射方向外側に分散して支持される。それにより、爪部の変形および亀裂を防止し、タンクとプレートとの接続部の信頼性を向上できる。
In the present invention, the length C on the edge side of the
請求項2に記載の発明は、前記爪部6の前記湾曲面9が端面5に対して、僅かにタンク本体3の外面側に傾斜しているものである。そのため、爪部6に荷重が加わった場合でも、爪部6はより開きにくくなっている。それにより、さらに、タンクとプレートとの接続部の信頼性を向上できる。
The invention according to
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。 Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は本発明の熱交換器用タンクの接続構造の要部斜視図であり、図2はそのタンク本体3の要部斜視図である。そして、図3はタンク本体3とプレート7との接続状態を示す要部縦断面図である。
本発明の熱交換器用タンクの接続構造は、図1に示す如く、プレート7とタンク本体3とを接続するものである。そのタンク本体3は、図2に示す如く、その開口1の外周にフランジ部2が環状に突設形成されている。また、フランジ部2に対して垂直な支柱部11がタンク本体3の周方向に定間隔に突設されている。
支柱部11は、図2(B)に示す如く、フランジ部2の外周から距離t分だけオフセットされて突設されていることが好ましい。
FIG. 1 is a main part perspective view of a connection structure for a heat exchanger tank according to the present invention, and FIG. 2 is a main part perspective view of the tank
The connection structure for a heat exchanger tank according to the present invention connects the
As shown in FIG. 2 (B), the
プレート7は、この実施例では筒状のケーシングからなる。そして、ケーシングの開口縁に近接して多数のスリット8が定間隔に配置され、そのスリット8はプレート7の端縁に平行に形成されている。このスリット8に隣接する端縁により爪部6が形成される。このプレート7は、図3に示す如く、その端部の内周に内ブラケット14がろう付固定されている。その内ブラケット14は環状に形成されており、その横断面が鈎形に曲折されている。そして、内ブラケット14とプレート7の内面との間に環状溝が形成されており、そこにシールパッキン4が装着されている。
The
また、内ブラケット14の内側には、ヘッダプレートを必要としないコア13が配置されている。このコア13は、両開口の端部が厚み方向に拡開されている膨出部16を有する偏平チューブ15の積層体からなる。各偏平チューブ15の膨出部16の外面と内ブラケット14とプレート7の接触部が一体にろう付け固定されている。
図3(A)に示す如く、プレート7と内ブラケット14の間に形成された環状溝にシールパッキン4を介して、タンク本体3のフランジ部2が内ブラケット14に配置されている。タンク本体3のフランジ部2は、プレート7のスリット8に隣接する端部の湾曲面9からなる爪部6により係止されている。
A
As shown in FIG. 3A, the
図4(A)(B)は、その爪部6のカシメ工程を順に示す、説明図であり、カシメ治具17を矢印方向に移動することにより、プレート7のスリット8に隣接する縁部を湾曲に塑性変形して、その端部をタンク本体3の外面に接触させる。そして、図3(B)に
示す如く、その爪部6の係止縁6aが、フランジ部2の端面5に係止されている。
前記塑性変形に際して、プレート7は図4(B)に示す如く、スリット8に隣接する縁部の中間位置が周方向に離間する一対の支柱部11との間に位置している。
その塑性変形後の爪部6は、図5(A)の正面図に示す如く、その係止縁6aを基準として、その変形部が扇形に拡開された湾曲面9を有する形状である。即ち、図5(B)に示す如く、爪部6の湾曲面9は、湾曲面9のスリット8側の係止縁6aの長さDと湾曲面9の先端縁の長さCとの関係が、C>Dとなっており、湾曲面9の両端の開き角度θは、鋭角となる。
4 (A) and 4 (B) are explanatory views showing the caulking process of the
During the plastic deformation, as shown in FIG. 4B, the
As shown in the front view of FIG. 5A, the
図1および図3(B)に示す如く、各スリット8間をつなぐ各架橋部19を根元にして、各架橋部19からプレート7の先端縁にかけて、タンク本体3の支柱部11側に倒れ込むように、僅かに傾斜(図3(B)の傾斜角度αを参照)していることが好ましい。これにより、容易にC(湾曲面9の先端縁の長さ)>D(湾曲面9のスリット8側の係止縁6aの長さ)、とすることができる。
各架橋部19からプレート7の先端縁にかけての傾斜を形成する場合、支柱部11をランジ部2の外周から距離t分だけオフセットさせて突設したオフセット型の形状とする手段を用いることができる(図2(B))。この手段により、カシメの際、各架橋部19からプレート7の先端縁にかけて容易に傾斜させることができる。また、支柱部11の形状をオフセット型とする代わりに、図8に示す如く、フランジ部2の端面5から離れるにしたがって先細りする傾斜面としても、同様の効果が得られる。
As shown in FIG. 1 and FIG. 3 (B), the
In the case of forming an inclination from each bridging
この実施例によれば、タンク本体3の内圧および振動による爪部6への荷重は、爪部6の係止縁6aに加わり、その爪部6は僅かに傾斜し且つ、拡開されているため、爪部6の全体に分散して支持される。
図6は、この実施例の爪部6の引張試験結果の一例を示し、その爪部6に、それをタンク3の外面から引離す加重を加えたときの加重と、その変位との関係を示す。また、図7は、その疲労試験結果の一例を、耐久回数と加重との関係で表したものである。
図7のグラフの横軸の目盛1.E+05、1.E+06は、それぞれ1×105、1×106を意味する。
これらのデータから、この実施例による爪部6の支持強度は、図11の従来型の爪部の支持強度よりも高いことが確認できる。
According to this embodiment, the load on the
FIG. 6 shows an example of the tensile test result of the
Scale on the horizontal axis of the graph of FIG. E + 05, 1. E + 06 means 1 × 10 5 and 1 × 10 6 , respectively.
From these data, it can be confirmed that the support strength of the
図9は、図3(B)の爪部6の他の例である。
その違いは、図3(B)の爪部6の湾曲面9が、スリット8の長手方向の中心部において、タンク本体3の側壁に接しているのに対し、この例では、爪部6の湾曲面9が、フランジ部2の端面5に対して、湾曲面9の先端縁のみがタンク本体3の側壁に接しており、そのスリット8側の係止縁6aが傾斜してフランジ部2の端面5に接している。
そのため、タンク本体3の内圧および振動により、爪部6に荷重が加わった場合でも、爪部6はより開きにくくなっている。それにより、さらに、タンクとプレートとの接続部の信頼性が向上する。
FIG. 9 shows another example of the
The difference is that the
Therefore, even when a load is applied to the
本願における各発明の熱交換器用タンクの接続構造は、一例として図10に示すようなチャージエアクーラの他、ラジエータ、EGRクーラ、排熱回収器などの熱交換器に利用することができる。 The connection structure of the heat exchanger tank of each invention in the present application can be used for a heat exchanger such as a radiator, an EGR cooler, an exhaust heat recovery unit, in addition to a charge air cooler as shown in FIG. 10 as an example.
1 開口
2 フランジ部
3 タンク本体
4 シールパッキン
5 端面
6 爪部
6a 係止縁
7 プレート
8 スリット
9 湾曲面
DESCRIPTION OF
11 支柱部
13 コア
14 内ブラケット
15 偏平チューブ
16 膨出部
17 カシメ治具
18 カシメ曲線
19 架橋部
C 長さ
D 長さ
t 距離
θ 開き角度
α 傾斜角度
DESCRIPTION OF
Claims (2)
そのタンク本体(3)のフランジ部(2)がシールパッキン(4)を介して被嵌されていると共に、前記フランジ部(2)の前記シールパッキン(4)と反対側の端面(5)を、爪部(6)でカシメ締結するプレート(7)と、を有する熱交換器用タンクの接続構造において、
前記プレート(7)の前記フランジ部(2)側の端部に、前記タンク本体(3)の前記端面(5)に平行なスリット(8)が形成されており、
前記爪部(6)は、スリット(8)に隣接する端部が、前記フランジ部(2)の前記端面(5)に立設するように湾曲する湾曲面(9)で形成されていると共に、その湾曲面(9)のスリット(8)側の係止縁(6a)が前記フランジ部(2)の前記端面(5)に係止されており、
前記湾曲面(9)はスリット(8)側から外側に扇状に拡開されて、その湾曲面(9)の端縁側の長さ(C)とスリット(8)側の係止縁(6a)の長さ(D)の関係が、C>Dとなることを特徴とする熱交換器用タンクの接続構造。 One end of the tank body (3) has an opening (1), and a flange (2) projects from the outer periphery of the opening (1).
The flange portion (2) of the tank body (3) is fitted through the seal packing (4), and the end surface (5) opposite to the seal packing (4) of the flange portion (2) is provided. In the connection structure of the tank for the heat exchanger having the plate (7) to be swaged with the claw portion (6),
A slit (8) parallel to the end surface (5) of the tank body (3) is formed at the end of the plate (7) on the flange (2) side,
The claw portion (6) is formed with a curved surface (9) that is curved so that an end portion adjacent to the slit (8) is erected on the end surface (5) of the flange portion (2). The locking edge (6a) on the slit (8) side of the curved surface (9) is locked to the end surface (5) of the flange portion (2),
The curved surface (9) is fanned outward from the slit (8) side, and the length (C) of the curved surface (9) on the edge side and the locking edge (6a) on the slit (8) side are expanded. The connection structure of the tank for heat exchangers, wherein the relationship of the length (D) is C> D.
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WO2017073779A1 (en) * | 2015-10-29 | 2017-05-04 | 株式会社ティラド | Structure of heat exchanger core without header plate |
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