JP2019132138A - 熱交換システム - Google Patents

熱交換システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019132138A
JP2019132138A JP2018012437A JP2018012437A JP2019132138A JP 2019132138 A JP2019132138 A JP 2019132138A JP 2018012437 A JP2018012437 A JP 2018012437A JP 2018012437 A JP2018012437 A JP 2018012437A JP 2019132138 A JP2019132138 A JP 2019132138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
passage
flow rate
exchange system
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018012437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6969412B2 (ja
Inventor
尭史 池上
Takashi Ikegami
尭史 池上
永井 宏幸
Hiroyuki Nagai
宏幸 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2018012437A priority Critical patent/JP6969412B2/ja
Publication of JP2019132138A publication Critical patent/JP2019132138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6969412B2 publication Critical patent/JP6969412B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

【課題】排熱回収、EGRガス冷却、及び触媒温度調節が可能な熱交換システムを提供する。【解決手段】熱交換システム100は、エンジン10の排気通路11におけるメイン触媒12の上流側に、排気と液体との熱交換を行う熱交換器13が設けられた熱交換通路14と、熱交換通路14をバイパスするバイパス通路15と、熱交換通路14の熱交換器13の出口側からエンジン10の吸気通路16に排気を還流させる還流通路17と、を備え、熱交換通路14における還流通路17よりも下流側の排気の流量を調節する第1バルブ機構19と、第1バルブ機構19と独立してバイパス通路15における排気の流量を調節する第2バルブ機構20と、第1バルブ機構19と独立して還流通路17における排気の流量を調節する第3流量調節機構21と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換システムに関する。
特許文献1には、エンジンの排気通路に設けられたEGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラを排熱回収器として用いる熱交換装置が開示されている。
上記の熱交換装置は、EGRクーラをバイパスするバイパス通路の流量を調節するバルブ機構と、バイパス通路から吸気通路へのEGR量を調節するバルブ機構と、排気通路から吸気通路へのEGR量を調節するバルブ機構と、を備える。
国際公開第2015/088224号
上記の熱交換装置では、触媒に供給される排気温度を調節することが難しい。よって、例えば、上記の熱交換装置をNOx吸蔵還元触媒を搭載した車両に適用した場合は、触媒の温度が適切な温度範囲を外れて触媒効率が低下することが考えられる。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、排熱回収、EGRガス冷却、及び触媒温度調節が可能な熱交換システムを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジンの排気通路における触媒の上流側に、排気と液体との熱交換を行う熱交換器が設けられた熱交換通路と、前記熱交換通路をバイパスするバイパス通路と、前記熱交換通路の前記熱交換器の出口側から前記エンジンの吸気通路に前記排気を還流させる還流通路と、を備える熱交換システムが提供される。
熱交換システムは、前記熱交換通路における前記還流通路よりも下流側の前記排気の流量を調節する第1流量調節機構と、前記第1流量調節機構と独立して前記バイパス通路における前記排気の流量を調節する第2流量調節機構と、前記第1流量調節機構と独立して前記還流通路における前記排気の流量を調節する第3流量調節機構と、を有する。
これによれば、第1流量調節機構と第2流量調節機構との少なくとも一方を作動させることで、触媒に供給される排気の温度を調節でき、触媒温度を調節できる。よって、排熱回収、EGRガス冷却、及び触媒温度調節が可能な熱交換システムを実現できる。
本発明の実施形態に係る熱交換システムの概略図である。 コントローラが実行する制御の内容を示すフローチャートである。 EGR制御の内容を示すフローチャートである。 熱交換システムの作動モードについて説明するための図である。 エンジンの状態について説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換システム100を示す概略図である。
熱交換システム100は、車両に適用されるシステムである。熱交換システム100は、エンジン10の排気通路11における触媒としてのメイン触媒12の上流側に、排気と液体との熱交換を行う熱交換器13が設けられた熱交換通路14と、熱交換通路14をバイパスするバイパス通路15と、を備える。また、熱交換通路14における熱交換器13よりも下流側に接続され、熱交換通路14の熱交換器13の出口側から吸気通路16に排気の一部を還流させる還流通路17を備える。本実施形態では、液体は冷却水である。
メイン触媒12は、NOx吸蔵還元触媒、酸化触媒、及び三元触媒のいずれか、又はこれらの組み合わせで構成される。本実施形態では、排気通路11におけるエンジン10の近くにサブ触媒18が設けられている。サブ触媒18は必ずしも設けなくてもよい。
熱交換通路14における還流通路17よりも下流側には、第1流量調節機構としての第1バルブ機構19が設けられる。バイパス通路15には、第2流量調節機構としての第2バルブ機構20が設けられる。還流通路17には、第3流量調節機構としての第3バルブ機構21が設けられる。
熱交換通路14、バイパス通路15、及び還流通路17を流れる排気の流量は、各バルブ機構19〜21によりそれぞれ調節可能となっている
また、熱交換システム100は、各バルブ機構19〜21の作動を制御するコントローラ30を備える。本実施形態のコントローラ30は、熱交換システム100に加えて、エンジン10の作動も制御するように構成される。熱交換システム100の制御を行うコントローラとエンジン10の制御を行うコントローラとを別々に設けてもよい。
コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出インターフェース、これらを接続するバス等を含んだマイクロコンピュータで構成される。コントローラ30を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。コントローラ30は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することで熱交換システム100の制御を行う。
コントローラ30には、メイン触媒12の触媒ベッド温度を検出する温度センサ22からの信号、還流通路17への排気の導入圧を検出する圧力センサ23からの信号、冷却水の温度を検出する温度センサ(図示せず)からの信号等が入力される。
熱交換システム100は上記のように構成されており、車両の状態に応じたモードで作動するように、コントローラ30よって各バルブ機構19〜21の作動が制御される。
以下、コントローラ30が実行する制御について、図2〜図5を参照しながら説明する。
図2は、コントローラ30が実行する制御の内容を示すフローチャートである。図3は、EGR制御の内容を示すフローチャートである。図4は、熱交換システム100の作動モードについて説明するための図である。図5は、エンジン10の状態について説明するための図である。
まず、図2のフローチャートに従って説明する。ステップS11では、コントローラ30は、冷却水の温度が所定の第1温度よりも高いか判定する。本実施形態では、第1温度は100℃である。第1温度は、車両毎に実験等によって予め定められる。
コントローラ30は、冷却水の温度が第1温度よりも高いと判定すると、処理をステップS15に移行する。また、冷却水の温度が第1温度以下と判定すると、処理をステップS12に移行する。
ステップS15では、コントローラ30は、熱交換システム100が図4に示す排熱非回収モード(モード5)となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。モード5は、冷却水の温度を低下させるための作動モードである。
具体的には、コントローラ30は、第1バルブ機構19及び第3バルブ機構21が全閉となり、第2バルブ機構20が全開となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータ(図示せず)に指示信号を出力する。
これにより、熱交換通路14及び還流通路17が遮断され、エンジン10の排気が全てバイパス通路15を通過する。つまり、熱交換器13による排気と冷却水との熱交換が行われなくなることで、冷却水の温度を速やかに低下させることができる。
図4に示すように、本実施形態では、水温が100℃を超えた場合は、エンジン10の状態に関わらず熱交換システム100はモード5となる。これは、冷却水の温度が第1温度よりも高くなる頻度が低いことから、エンジン10の出力や燃費要求よりも冷却水の温度低下を優先するためである。
ステップS12では、コントローラ30は、エンジン10の負荷が所定値よりも高いか判定する。本実施形態では、所定値は80%である。所定値は、車両毎に実験等によって予め定められる。
コントローラ30は、エンジン10の負荷が所定値よりも高いと判定すると、処理をステップS16に移行する。また、エンジン10の負荷が所定値以下と判定すると、処理をステップS13に移行する。
ステップS16では、コントローラ30は、熱交換システム100が排圧低減モード(モード4)となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。モード4は、排気の圧力損失を最小にすることでエンジン10の出力への影響を抑制する作動モードである。
具体的には、コントローラ30は、第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20が全開となり、第3バルブ機構21が全閉となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
これにより、熱交換通路14及びバイパス通路15の流量が最大化され、排気通路11を通過する排気の圧力損失が最小になる。
図4に示すように、本実施形態では、エンジン10の負荷が所定値を超えた場合、すなわち負荷Dの領域では、上述したモード5となる場合を除いて、熱交換システム100はモード4となる。これは、運転者の出力要求が明確に表れている状態であることから、エンジン10の出力を優先するためである。
なお、エンジン負荷が負荷Dの領域に入るのは、図5に示すように、エンジン10がWOT(Wide−Open Throttle)、或いはWOTに近い状態の場合である。
ステップS13では、コントローラ30は、冷却水の温度が所定の第2温度よりも高いか判定する。本実施形態では、第2温度は60℃である。第2温度は、冷却水の温度が第2温度以下の場合にエンジン10の暖機運転を行う温度であって、車両毎に実験等によって予め定められる。
コントローラ30は、冷却水の温度が第2温度よりも高いと判定すると、処理をステップS17に移行する。また、冷却水の温度が第2温度以下と判定すると、処理をステップS14に移行する。
ステップS14では、コントローラ30は、熱交換システム100が図4に示す排熱回収モード(モード1)となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。モード1は、冷却水の温度を上昇させるための作動モードである。
具体的には、コントローラ30は、第2バルブ機構20及び第3バルブ機構21が全閉となり、第1バルブ機構19が全開となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
これにより、バイパス通路15及び還流通路17が遮断され、エンジン10の排気が全て熱交換通路14を通過する。つまり、全ての排気が熱交換器13を通過するので、排熱を最大限に回収することができ、冷却水の温度を効率よく上昇させることができる。
図4に示すように、本実施形態では、水温が60℃以下の場合は、上述したモード4となる場合を除いて、熱交換システム100はモード1となる。なお、例えば、車両の暖房がONの場合に、熱交換システム100がモード1で作動するようにしてもよい。
ステップS17では、コントローラ30は、排気を還流通路17から吸気通路16へ還流させるEGR制御の実行条件(以下、EGR条件という。)が成立したか判定する。
コントローラ30は、EGR条件が成立したと判定すると、処理を図3に示すEGR制御に移行する。また、EGR条件が成立していないと判定すると、処理をステップS18に移行する。
本実施形態では、EGR制御は、図4に示すように、冷却水の温度が第2温度(60℃)よりも高く第1温度(100℃)以下であって、且つエンジン負荷が負荷Cの場合に実行される。なお、図5に示すように、エンジン負荷が負荷Cの領域では、エンジン10のリーン燃焼(λ=2)が禁止される。EGR制御については後述する。
また、図4に示すように、冷却水の温度が第2温度(60℃)よりも高く第1温度(100℃)以下であっても、エンジン負荷が負荷A、Bの場合は、EGR制御は行われない。図5に示すように、エンジン負荷が負荷A、Bの領域では、エンジン10がリーン燃焼(λ=2)となる。すなわち、図2のフローチャートにおけるステップS18〜ステップS22の処理は、リーン燃焼中に行われる。
ステップS18では、コントローラ30は、メイン触媒12の触媒ベッド温度が所定の第3温度よりも低いか判定する。本実施形態では、第3温度は350℃である。
コントローラ30は、メイン触媒12の触媒ベッド温度が第3温度よりも低いと判定すると、処理をステップS20に移行する。また、メイン触媒12の触媒ベッド温度が第3温度以上と判定すると、処理をステップS19に移行する。
ステップS19では、コントローラ30は、メイン触媒12の触媒ベッド温度が所定の第4温度よりも高いか判定する。本実施形態では、第4温度は450℃である。
コントローラ30は、メイン触媒12の触媒ベッド温度が第4温度よりも高いと判定すると、処理をステップS21に移行する。また、メイン触媒12の触媒ベッド温度が第4温度以下と判定すると、処理をステップS22に移行する。
第3温度及び第4温度は、メイン触媒12の触媒ベッド温度がその範囲内にある場合に、触媒効率が所定の水準以上となる温度である。第3温度及び第4温度は、触媒毎に実験等によって予め定められる。
ステップS20では、コントローラ30は、メイン触媒12の触媒ベッド温度が第3温度以上となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。
具体的には、コントローラ30は、第1バルブ機構19及び第3バルブ機構21が全閉となり、第2バルブ機構が全開となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
これにより、熱交換通路14及び還流通路17が遮断され、エンジン10の排気が全てバイパス通路15を通過する。つまり、熱交換器13による排気と冷却水との熱交換が行われなくなることで、排気が温度を保ったままメイン触媒12に到達する。よって、排気からの伝熱により、メイン触媒12の触媒ベッド温度を効率よく上昇させることができる。
なお、バイパス通路15を流れる排気の比率が多くなるように熱交換通路14及びバイパス通路15の流量を調節すれば、メイン触媒12に供給される排気温を上昇させることができる。よって、例えば、第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との一方のみを作動させることでも、メイン触媒12の触媒ベッド温度を上昇させることが可能である。
ステップS21では、コントローラ30は、メイン触媒12の触媒ベッド温度が第4温度以下となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。
具体的には、コントローラ30は、第1バルブ機構19が全開となり、第2バルブ機構20及び第3バルブ機構21が全閉となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
これにより、バイパス通路15及び還流通路17が遮断され、エンジン10の排気が全て熱交換通路14を通過する。つまり、全ての排気が熱交換器13を通過するので、排気温を最大限低下させることができる。よって、メイン触媒12の触媒ベッド温度を効率よく低下させることができる。
なお、熱交換通路14を流れる排気の比率が多くなるように熱交換通路14及びバイパス通路15の流量を調節すれば、メイン触媒12に供給される排気温を低下させることができる。よって、例えば、第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との一方のみを作動させることでも、メイン触媒12の触媒ベッド温度を低下させることが可能である。
ステップS22では、コントローラ30は、熱交換システム100が図4に示す排熱回収+温度調節モード(モード2)となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。モード2は、排熱回収をするとともに、メイン触媒12の触媒ベッド温度を触媒効率が所定の水準以上となる範囲(350℃〜450℃)内に調節する作動モードである。
具体的には、コントローラ30は、温度センサ22により検出した温度に基づいて、第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20が中間開度となり、第3バルブ機構21が全閉となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
つまり、モード2では、熱交換システム100は、第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20を中間開度で制御して熱交換通路14とバイパス通路15との流量配分を調節することで、メイン触媒12に到達する排気の温度を調節するようになっている。これにより、メイン触媒12の触媒ベッド温度が、触媒効率が所定の水準以上となる範囲内に調節される。
なお、上述したステップS20、S21と同様に、第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との一方のみを作動させることでも、メイン触媒12の触媒ベッド温度を調節することが可能である。
続いて、図3を参照してEGR制御について説明する。
図3に示すように、ステップS31からステップS34の処理は、図2に示すステップS18からステップS21の処理と同様である。ただし、ステップS31からステップS34の処理は、上述したように、エンジン10のリーン燃焼が禁止された状態で行われる。
ステップS35では、コントローラ30は、還流通路17への排気の導入圧が所定圧よりも低いか判定する。所定圧は、EGR制御を実行するのに必要な排気圧であり、車両毎に実験等によって予め定められる。
コントローラ30は、導入圧が所定圧よりも低いと判定すると、処理をステップS36に移行する。また、導入圧が所定圧以上と判定すると、処理をステップS37に移行する。
ステップS36では、コントローラ30は、導入圧がEGR制御を実行するのに必要な排気圧となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。
具体的には、コントローラ30は、圧力センサ23により検出した圧力に基づいて、第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20の開度を減少させ、第3バルブ機構21が全閉となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
これにより、熱交換通路14及びバイパス通路15の流量が絞られるので、還流通路17への排気の導入圧を上昇させることができる。なお、例えば、第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との一方が既に全閉の場合は、他方のみ開度を減少させればよい。また、第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との一方のみの開度を減少させることでも、導入圧を上昇させることができる。
ステップS37では、コントローラ30は、熱交換システム100が図4に示す排熱回収+温度調節+EGRモード(モード3)となるように、各バルブ機構19〜21を作動させる。モード3は、排熱回収をするとともに、メイン触媒12の触媒ベッド温度を触媒効率が所定の水準以上となる範囲(350℃〜450℃)内に調節し、さらにEGRを実行する作動モードである。
具体的には、コントローラ30は、温度センサ22により検出した温度及び圧力センサ23により検出した圧力に基づいて、第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20が中間開度となり、第3バルブ機構21が要求EGR量に応じた所定開度(以下、EGR開度という。)となるように、各バルブ機構19〜21のアクチュエータに指示信号を出力する。
つまり、モード3では、熱交換システム100は、第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20を中間開度で制御して熱交換通路14とバイパス通路15との流量配分及び総流量を調節することで、メイン触媒12に供給される排気の温度及び還流通路17の導入圧を調節するようになっている。なお、導入圧は、EGR率が変動することを防止するため、一定となるように調節される。
例えば、熱交換通路14とバイパス通路15との流量配分が変化しないように第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20の開度を減少させれば、メイン触媒12に供給される排気の温度を変化させることなく還流通路17の導入圧を上昇させることができる。
以上述べたように、本実施形態の熱交換システム100は、エンジン10の排気通路11におけるメイン触媒12の上流側に、排気と冷却水との熱交換を行う熱交換器13が設けられた熱交換通路14と、熱交換通路14をバイパスするバイパス通路15と、熱交換通路14の熱交換器13の出口側からエンジン10の吸気通路16に排気を還流させる還流通路17と、を備え、熱交換通路14における還流通路17よりも下流側の排気の流量を調節する第1バルブ機構19と、第1バルブ機構19と独立してバイパス通路15における排気の流量を調節する第2バルブ機構20と、第1バルブ機構19と独立して還流通路17における排気の流量を調節する第3バルブ機構21と、を有する。
これによれば、第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との少なくとも一方を作動させることで、メイン触媒12に供給される排気の温度を調節でき、メイン触媒12の温度を調節できる。よって、排熱回収、EGRガス冷却、及びメイン触媒12の温度調節が可能な熱交換システムを実現できる。また、メイン触媒12がNOx吸蔵還元触媒である場合でも、触媒効率を良好に保つことができる。
また、熱交換システム100は、エンジン10のリーン燃焼中は、メイン触媒12の温度が所定範囲(350℃〜450℃)内になるように第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との少なくとも一方を作動させる。
これによれば、メイン触媒12の触媒ベッド温度が、触媒効率が所定の水準以上となる温度範囲内に維持される。よって、リーン燃焼中の排気性能を向上させることができる。
また、熱交換システム100は、エンジン10のリーン燃焼が禁止され、且つメイン触媒12の温度が所定範囲(350℃〜450℃)よりも高い場合は、熱交換通路14を流れる排気の比率が多くなるように第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との少なくとも一方を作動させる。
これによれば、メイン触媒12に供給される排気温を低下させることができ、メイン触媒12の触媒ベッド温度を所定範囲内まで低下させることができる。よって、エンジン10のリーン燃焼が許可される運転状態になった場合に、速やかにリーン燃焼を開始することができるので、燃費が向上する。
また、熱交換システム100は、エンジン10のリーン燃焼が禁止され、且つメイン触媒12の温度が所定範囲(350℃〜450℃)よりも低い場合は、バイパス通路15を流れる排気の比率が多くなるように第1バルブ機構19と第2バルブ機構20との少なくとも一方を作動させる。
これによれば、メイン触媒12の触媒ベッド温度が低下しすぎることを防止できる。
また、熱交換システム100は、エンジン10のリーン燃焼が禁止され、且つ排気を還流通路17から吸気通路16へ還流させるEGR制御中は、還流通路17への導入圧が一定となるように第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20を作動させる。
これによれば、EGR率を変動させることなく、メイン触媒12の触媒ベッド温度を調節することができる。
また、熱交換システム100は、エンジン10の負荷が所定値(80%)よりも高い場合は、熱交換通路14の流量及びバイパス通路15の流量がいずれも最大となるように第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20を作動させる。
これによれば、排気の圧力損失を最小にすることで、エンジン10の出力への影響を抑制することができる。
また、熱交換システム100は、EGR条件が成立すると、還流通路17への導入圧がEGR制御の実行に必要な排気圧となるように第1バルブ機構19及び第2バルブ機構20を作動させる。
これによれば、LPL(Low Pressure Loop)EGRシステムの場合でもアドミッションバルブが必要ないので、コストを低減できる。
また、熱交換システム100は、エンジン10の暖機要求、或いは暖房要求がある場合は、排気が全て熱交換通路14を通過するように第1〜第3バルブ機構19〜21を作動させる。
これによれば、排熱回収量を最大化できるので、暖機性能、暖房性能が向上する。
また、熱交換システム100は、冷却水の温度が所定温度(100℃)よりも高い場合は、排気が全てバイパス通路15を通過するように第1〜第3バルブ機構19〜21を作動させる。
これによれば、熱交換器13による排気と冷却水との熱交換が行われなくなることで、冷却水の温度を速やかに低下させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
10 エンジン
11 排気通路
12 メイン触媒(触媒)
13 熱交換器
14 熱交換通路
15 バイパス通路
16 吸気通路
17 還流通路
19 第1バルブ機構(第1流量調節機構)
20 第2バルブ機構(第2流量調節機構)
21 第3バルブ機構(第3流量調節機構)
100 熱交換システム

Claims (10)

  1. 熱交換システムであって、
    エンジンの排気通路における触媒の上流側に、
    排気と液体との熱交換を行う熱交換器が設けられた熱交換通路と、
    前記熱交換通路をバイパスするバイパス通路と、
    前記熱交換通路の前記熱交換器の出口側から前記エンジンの吸気通路に前記排気を還流させる還流通路と、
    を備え、
    前記熱交換通路における前記還流通路よりも下流側の前記排気の流量を調節する第1流量調節機構と、
    前記第1流量調節機構と独立して前記バイパス通路における前記排気の流量を調節する第2流量調節機構と、
    前記第1流量調節機構と独立して前記還流通路における前記排気の流量を調節する第3流量調節機構と、
    を有する、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  2. 請求項1に記載の熱交換システムであって、
    前記触媒は、NOx吸蔵還元触媒、酸化触媒、及び三元触媒のいずれか、又はこれらの組み合わせで構成される、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換システムであって、
    前記エンジンのリーン燃焼中は、前記触媒の温度が所定範囲内になるように前記第1流量調節機構と前記第2流量調節機構との少なくとも一方を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  4. 請求項1又は2に記載の熱交換システムであって、
    前記エンジンのリーン燃焼が禁止され、且つ前記触媒の温度が所定範囲よりも高い場合は、前記熱交換通路を流れる前記排気の比率が多くなるように前記第1流量調節機構と前記第2流量調節機構との少なくとも一方を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  5. 請求項4に記載の熱交換システムであって、
    前記エンジンのリーン燃焼が禁止され、且つ前記触媒の温度が所定範囲よりも低い場合は、前記バイパス通路を流れる前記排気の比率が多くなるように前記第1流量調節機構と前記第2流量調節機構との少なくとも一方を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  6. 請求項4又は5に記載の熱交換システムであって、
    前記エンジンのリーン燃焼が禁止され、且つ前記排気を前記還流通路から前記吸気通路へ還流させるEGR制御中は、前記還流通路への導入圧が一定となるように前記第1流量調節機構及び前記第2流量調節機構を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  7. 請求項1又は2に記載の熱交換システムであって、
    前記エンジンの負荷が所定値よりも高い場合は、前記熱交換通路の流量及び前記バイパス通路の流量がいずれも最大となるように前記第1流量調節機構及び前記第2流量調節機構を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  8. 請求項1又は2に記載の熱交換システムであって、
    前記排気を前記還流通路から前記吸気通路へ還流させるEGR制御の実行条件が成立すると、前記還流通路への導入圧が前記EGR制御の実行に必要な排気圧となるように前記第1流量調節機構及び前記第2流量調節機構を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  9. 請求項1又は2に記載の熱交換システムであって、
    前記エンジンの暖機要求、或いは暖房要求がある場合は、前記排気が全て前記熱交換通路を通過するように前記第1〜第3流量調節機構を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
  10. 請求項1又は2に記載の熱交換システムであって、
    前記液体の温度が所定温度よりも高い場合は、前記排気が全て前記バイパス通路を通過するように前記第1〜第3流量調節機構を作動させる、
    ことを特徴とする熱交換システム。
JP2018012437A 2018-01-29 2018-01-29 熱交換システム Active JP6969412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012437A JP6969412B2 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 熱交換システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012437A JP6969412B2 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 熱交換システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019132138A true JP2019132138A (ja) 2019-08-08
JP6969412B2 JP6969412B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=67545870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018012437A Active JP6969412B2 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 熱交換システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6969412B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021209778A1 (ja) * 2020-04-14 2021-10-21 日産自動車株式会社 熱交換システム制御方法及び熱交換システム制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021209778A1 (ja) * 2020-04-14 2021-10-21 日産自動車株式会社 熱交換システム制御方法及び熱交換システム制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6969412B2 (ja) 2021-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1996804B1 (en) Engine intake air temperature management system
US10316801B2 (en) Method and system for an exhaust heat exchanger
US10487717B2 (en) Cooling circuit
JP3179971U (ja) 燃焼機関の冷却システム
JP5993759B2 (ja) エンジンの吸気冷却装置
US10480392B2 (en) Engine cooling system having coolant temperature sensor
JP2016000971A (ja) 過給機付き内燃機関システム
JP2019132138A (ja) 熱交換システム
JP6414194B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6094231B2 (ja) 内燃機関の冷却システム
JP2009097380A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5625716B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP5880325B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2012082723A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP7160182B2 (ja) 熱交換システム
JP7438035B2 (ja) 車両
WO2021209778A1 (ja) 熱交換システム制御方法及び熱交換システム制御装置
JP2017002760A (ja) Egr装置
JP5994450B2 (ja) 可変流量型ポンプの制御装置
US10125725B2 (en) Turbocharged automotive system
JP7135402B2 (ja) 冷却システム
WO2021131195A1 (ja) エンジンシステム
JP2019127836A (ja) 冷却システム及び冷却システムの制御方法
JP2017008751A (ja) インタークーラの温度制御装置
JP2006037931A (ja) 内燃機関の吸気加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211011

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6969412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151