JP2019130622A - 歯車研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークテーブルの着脱時の作業性を向上させる。【解決手段】歯車研削装置は、上面で開口するワークテーブル取付穴21に挿入された状態でベッド2上に取り付けられ、加工対象のワークWをベッド2上で回転可能に支持するワークテーブル3と、ワークWを研削する砥石Tをベッド2上でワークテーブル3に対して移動可能に支持する砥石支持部4と、を備える。ワークテーブル取付穴21は、ワークWの加工時にワークテーブル3が配置されるワークテーブル加工領域21Aと、ワークテーブル加工領域21Aから水平方向にずれた領域であって、ワークテーブル取付穴21からワークテーブル3を鉛直方向に着脱させることが可能なワークテーブル離脱領域21Bと、を有する。ワークテーブル加工領域21Aとワークテーブル離脱領域21Bとは、ワークテーブル3を移動可能な状態で繋っている。【選択図】図3

Description

本発明は、歯車研削装置に関する。
歯車は、その使用目的により、高い加工精度が求められる。高い加工精度が求められる歯車は、粗加工したワークを砥石によって研削して製作される。
歯車を研削するための装置として、特許文献1には歯車研削盤が記載されている。この歯車研削盤は、ねじ状の砥石とワークとを噛み合わせた状態で相対的に回転させることによって、ワークを研削している。歯車研削盤のベッドには、回転する砥石を移動可能に支持するコラムが設置されている。ベッドには、ワークを回転可能に支持するワークテーブルが砥石と対向するように設けられている。ワークテーブルを挟んでコラムと対向する位置に、カウンタコラムが設けられている。カウンタコラムは、ベッドから鉛直方向に延びる一本の柱として形成されている。
特許文献1に記載のカウンタコラムには、ワークをカウンタコラムの周りで旋回移動させてワークテーブルに搬送する搬送機構が取り付けられている。さらに、このカウンタコラムには、砥石をドレッシングするドレッシング装置やワークを鉛直方向の上方から押さえるテールストック(心押具)が設置されている。
特開2005−111600号公報
ところで、上述したような歯車研削盤では、ワークテーブルの構成要素であるベアリング等を定期的にメンテナンスする必要がある。メンテナンス時には、作業効率の観点からワークテーブルをベッドから取り外す必要がある。一方、ワークテーブルの上方にはテールストックや搬送機構等の他の構成要素が配されている。省サイズ化のために、これらの構成要素は近接している。このため、ワークテーブルをベッドから着脱する際、他の構成要素が干渉しないようにワークテーブルは斜め上方に持ち上げることを要する。また、高い加工精度でワークを研削するためには、ワークテーブルのベッドへの取り付け位置は厳密に管理をすることを要する。ワークテーブルが比較的重量物であること、及び、他の構成要素がワークテーブル取り付け位置に近接して存在することから、本対応は複雑且つ困難となる。
本発明は、上記課題に応えるためになされたものであって、ワークテーブルの着脱時の作業性を向上させることが可能な歯車研削装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係る歯車研削装置は、上面で開口するワークテーブル取付穴が形成されたベッドと、前記ワークテーブル取付穴に挿入された状態で前記ベッド上に取り付けられ、加工対象のワークを前記ベッド上で回転可能に支持するワークテーブルと、前記ワークを研削する砥石を回転駆動可能に支持すると共に、前記ベッド上で前記ワークテーブルに対して前記砥石を移動可能に支持する砥石支持部と、を備え、前記ワークテーブル取付穴は、前記ワークの加工時に前記ワークテーブルが配置されるワークテーブル加工領域と、前記ワークテーブル加工領域から水平方向にずれた領域であって、前記ワークテーブル取付穴から前記ワークテーブルを鉛直方向に着脱させることが可能なワークテーブル離脱領域と、を有し、前記ワークテーブル加工領域と前記ワークテーブル離脱領域とは、前記ワークテーブルを移動可能な状態で繋っている。
このような構成によれば、ワークテーブル加工領域とワークテーブル離脱領域とが水平方向にずれた状態で繋がっている。そのため、ワークテーブル加工領域に配置されているワークテーブルをワークテーブル離脱領域まで水平移動させることができる。さらに、ワークテーブル離脱領域では、ワークテーブルを鉛直方向の上方に移動させるだけで、ワークテーブル取付穴からワークテーブルを外すことができる。したがって、ワークテーブル加工領域からワークテーブルを斜め上方に持ち上げることなく、水平移動と鉛直方向への移動だけでワークテーブルをベッドからの着脱ができる。つまり、単純な移動でワークテーブルのベッドからの着脱ができる。
また、本発明の第二態様に係る歯車研削装置では、第一態様において、前記ワークテーブルは、前記ワークテーブル取付穴に挿入されるワークテーブル挿入部と、前記ワークテーブル加工領域において前記ワークテーブル取付穴に挿入不能に形成されている箇所を含むワークテーブル本体部と、を有していてもよい。
このような構成とすることで、ワークテーブルをワークテーブル離脱領域とワークテーブル加工領域との間で移動させる際に、ワークテーブル取付穴にガイドとしての役割を担わせることができる。このため、ワークテーブルの着脱に際して、ワークテーブルが不用意に歯車研削装置の他構成要素と干渉することを避けることができる。
また、本発明の第三態様に係る歯車研削装置では、第一又は第二態様において、前記ワークテーブルは、前記ワークを着脱自在に保持するワーク保持治具と、中空状であると共にテーブル軸線を中心に回転可能であるワークテーブル回転軸と、前記ワークテーブル回転軸の外側に配されるワークテーブル外装部と、前記ワークテーブル回転軸の径方向の内側に配されて前記ワークテーブル回転軸と共に回転可能なワークテーブル軸部と、前記ワークテーブル外装部に固定されると共に前記ワークテーブル回転軸を前記ワークテーブル外装部に対して回転可能に支持する軸受部と、を有し、前記ワーク保持治具は、前記ワークテーブル軸部の先端に接続され、前記ワークテーブル軸部は、前記テーブル軸線の延びる方向に移動可能であると共に、当該移動により前記ワーク保持治具への前記ワークの着脱を可能としてもよい。
このような構成によれば、ワークテーブル単体で、ワークを加工する位置におけるワークの着脱、支持、回転を、担うことができる。このため、ワークテーブルの着脱を効率的に行うことができる。
また、本発明の第四態様に係る歯車研削装置では、第三態様において、前記ワークテーブルは、円柱状の軸部本体と、前記軸部本体の外周面から径方向の外側に突出して形成されているピストン部と、前記ワークテーブル回転軸の内部において前記ピストン部を取り囲むように形成されるシリンダ室と、前記シリンダ室と前記ワークテーブル回転軸の間に配される第一のパッキンと、前記シリンダ室の前記テーブル軸線の延びる方向の上部と前記軸部本体の間に配される第二のパッキンと、前記シリンダ室の前記テーブル軸線の延びる方向の下部と前記軸部本体の間に配される第三のパッキンと、内部に設けられた第一の制御油供給路及び第二の制御油供給路と、を有し、前記シリンダ室は、第一のパッキンと第二のパッキンで画定された上部シリンダ室と、第二のパッキンと第三のパッキンで画定された下部シリンダ室と、からなり、前記第一の制御油供給路の一端は、上部シリンダ室に連通しており、前記第二の制御油供給路の一端は、下部シリンダ室に連通していてもよい。
このような構成とすることで、上部シリンダ室及び下部シリンダ室に対して制御油を供給または排出することにより、ワークテーブル軸部をワークテーブル回転軸に対して鉛直方向に移動させることが可能となる。即ち、ワークテーブルに設けた機構のみで、ワークテーブル軸部の先端に設けたワークの保持及び取り外しを行うことができる。このように、ワークの保持及び取り外しをワークテーブル内に具備した機構で実現したため、ワークテーブルの着脱に際してその他の構成要素の移動及び着脱を最低限とすることができる。このため、ワークテーブルの着脱を効率的に行うことができる。
また、本発明の第五態様に係る歯車研削装置では、第四態様において、前記ワークテーブルは、前記ピストン部に固定された回転ピンと、前記上部シリンダ室の前記回転ピンと同期する位置に設けられた回転ピン嵌め合い穴と、を有し、前記回転ピンと前記回転ピン嵌め合い穴は、互いに勘合して配されると共に、前記ワークテーブル軸部の前記移動に際して前記回転ピンと前記回転ピン嵌め合い穴は前記勘合が維持されるように形成されていてもよい。
このような構成とすることで、ワークテーブル回転軸を回転させた場合、ワークテーブル軸部、さらにはその先端に配したワークも同期して回転をさせることが可能となる。したがって、ワークの回転を簡便な構造で実現することができる。このように、ワークテーブルの着脱に際してその他の構成要素の移動及び着脱を最低限とすることができる。このため、ワークテーブルの着脱を効率的に行うことができる。
また、本発明の第六態様に係る歯車研削装置では、第三から第五態様のいずれか一つにおいて、前記歯車研削装置は、テールストックを移動可能に支持するテールストック支持部と、前記テールストックの心押中心が前記テーブル軸線上に位置するように前記ベッドにおける前記ワークテーブルの取り付け位置を規定する位置決め機構と、を有していてもよい。
このような構成とすることで、ワークテーブルを、容易に精度よく、ベッドに取り付けることが可能となる。このため、高い加工精度でのワークの研削を実現するための、ワークテーブルの取り付けを効率的に行うことができる。
また、本発明の第七態様に係る歯車研削装置では、第三から第六態様のいずれか一つにおいて、前記ワークテーブルは、前記ワークテーブル軸部の先端に対して前記軸受部よりも遠い位置で前記ワークテーブル外装部に固定され、前記ワークテーブル回転軸の回転の変位を測定するエンコーダ部と、前記軸受部と前記エンコーダ部との間に配置され、前記ワークテーブル回転軸の外周面と摺接するシール部と 、を有していてもよい。
このような構成とすることで、軸受部で使用される潤滑油のエンコーダ部への流入をシール部で防ぐことができる。したがって、エンコーダ部への油膜等の付着に伴う検出不良を防ぐことができると共に、ワークテーブルの取り付けに先立ち流入した潤滑油を除去することが不要となる。このため、ワークテーブルの取り付けを効率的に行うことができる。
また、本発明の第八態様に係る歯車研削装置では、第三から第七態様のいずれか一つにおいて、前記ワークテーブルは、前記ワークテーブル外装部に対して固定され、前記ワークテーブル軸部の移動量を測定するセンサー部を有していてもよい。
このような構成とすることで、ワークテーブルのメンテナンス時にセンサー部もメンテナンスすることができる。したがって、センサー部がワークテーブルとは別に取り付けられている場合に比べて、ワークテーブルの取り付けに先立つメンテナンス全体を効率的に行うことができる。このため、ワークテーブルの取り付けを効率的に行うことができる。
本発明によれば、ワークテーブルの着脱時の作業性を向上させることができる。
本実施形態における歯車研削装置を模式的に示す側面図である。 本実施形態における歯車研削装置を模式的に示す上面図である。 本実施形態におけるワークテーブル付近を示す要部断面図である。 本実施形態におけるワークテーブルを模式的に示す断面図である。 図3におけるV−V断面図であって、鉛直方向から見た本実施形態のワークテーブル取付穴を説明する断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図1から図5を参照して説明する。
歯車研削装置1は、歯車となるワークWを砥石Tで研削する研削装置である。歯車研削装置1では、砥石TとワークWとを同期回転させながら接触させることでワークWが研削される。ワークWは、例えば、円盤状や円筒状に形成されている被加工対象である。ワークWは、砥石Tによって、外周面に形成されている歯が研削される。
砥石Tは、円筒状に形成されている。砥石Tの外周面には、所望の歯車の歯形に対応する螺旋状の研削歯が形成されている。
歯車研削装置1は、図1及び図2に示すように、ベッド2と、ワークテーブル3と、砥石支持部4と、ドレッシング装置5と、テールストック6と、テールストック支持部7と、ドレッシング装置移動部55と、テールストック移動部65と、ワーク旋回搬送部8と、を備えている。
ベッド2は、図1に示すように、床面に設置される台座である。ベッド2には、ワークテーブル3と、砥石支持部4と、テールストック支持部7と、が取り付けられている。図3に示すように、ベッド2には、鉛直方向Dvの上方を向くベッド上面20で開口するワークテーブル取付穴21が形成されている。ワークテーブル取付穴21は、砥石支持部4とテールストック支持部7との間に形成されている。ワークテーブル取付穴21は、ベッド上面20で開口している。ワークテーブル3は、図3に示すように、その一部がワークテーブル取付穴21に挿入された状態でベッド2に取り付けられている。
ワークテーブル3は、ベッド2上でワークWを回転可能に支持している。ワークテーブル3は、ワークWを砥石Tと対面させることが可能な位置でベッド2に対して取り付けられている。ワークテーブル3は、鉛直方向Dvに延びるテーブル軸線O3を中心としてベッド2に対して回転可能とされている。
ワークテーブル3は、ワーク保持治具31と、ワークテーブル回転軸32と、ワークテーブル外装部33と、モータ34と、ワークテーブル軸部35と、軸受部36と、エンコーダ部37と、シール部38と、センサー部39とを有している。
ワーク保持治具31は、ワークWを着脱自在に保持可能とされている。ワーク保持治具31は、ワークテーブル軸部35の先端に取り付けられている。ワーク保持治具31は、保持するワークWの大きさや形状に応じて選択される。ワーク保持治具31は、先端にワークWを保持するコレット(不図示)が設けられている。ワーク保持治具31は、治具軸部311と、治具外装部312と、を有している。
治具軸部311は、ワークテーブル軸部35に着脱可能に固定されている。治具軸部311は、鉛直方向Dvの下方(本図で下側)に移動することでコレットを締めるように動かす。その結果、コレットでワークWが保持される。また、治具軸部311は、鉛直方向Dvの上方(本図で上側)に移動することでコレットを開くように動かす。これにより、コレットからワークWが取り外れされる。治具外装部312は、治具軸部311を摺動可能な状態で内部に保持している。
ワークテーブル回転軸32は、テーブル軸線O3を中心として回転可能とされている。ワークテーブル回転軸32は、テーブル軸線O3を中心とする円筒状に形成されている。ワークテーブル回転軸32内には、後述するピストン部352が配置される空間であるシリンダ室321が形成されている。
ワークテーブル外装部33は、テーブル軸線O3を基準とする径方向の外側からワークテーブル回転軸32を覆っている。ワークテーブル外装部33は、外装部本体331と、フランジ部332とを有している。
外装部本体331は、テーブル軸線O3を中心とする円筒状に形成されている。外装部本体331の内部にワークテーブル回転軸32が配置されている。
図4に示すように、フランジ部332は外装部本体331の外周面から径方向の外側に突出して形成されている。フランジ部332の鉛直方向Dvの下方を向く面(フランジ部下面332A)は、ワークテーブル3がベッド2に取り付けられた場合に、ベッド上面20と接触している。
モータ34は、ワークテーブル外装部33に対してワークテーブル回転軸32を回転させる。モータ34のロータ341は、ワークテーブル回転軸32の外周面に固定されている。モータ34のステータ342は、外装部本体331内に固定されている。このモータ34を駆動させることで、外装部本体331に対してワークテーブル回転軸32がロータ341とともにテーブル軸線O3を中心として回転する。
ワークテーブル軸部35は、ワークテーブル回転軸32の内部に収容された状態で、ワークテーブル回転軸32とともに回転可能とされている。ワークテーブル軸部35は、ワークテーブル回転軸32内で鉛直方向Dvに移動可能とされている。ワークテーブル軸部35は、先端に治具軸部311が着脱可能とされている。ワークテーブル軸部35は、軸部本体351と、ピストン部352と、ロータリージョイント部353とを有している。ピストン部352の鉛直方向Dvの上面には円筒状の回転ピン352Aが配されている。回転ピン352Aの一部は、ピストン部352の鉛直方向Dvの上面から上方に突出した状態で、ピストン部352に固定されている。
軸部本体351は、テーブル軸線O3を中心として円柱状に形成されている。軸部本体351の鉛直方向Dvの上端には、ネジ穴が形成されている。このネジ穴に治具軸部311の端部が着脱可能とされている。軸部本体351の鉛直方向Dvの下端は、ワークテーブル回転軸32の鉛直方向Dvの下端よりも鉛直方向Dvの下方に突出している。
ピストン部352は、図4に示すように、軸部本体351の外周面から径方向の外側に突出して形成されている。ピストン部352は、シリンダ室321内に配置されている。シリンダ室321と、その鉛直方向Dvの上部及び下部には、図4に示すようにパッキン322(322A〜322C)がパッキン溝323(323A〜323C)内に配されている。パッキン322は、ワークテーブル回転軸32及びワークテーブル軸部35と接している。この結果、シリンダ室321は、パッキン322A及びパッキン322Bにより画定された上部シリンダ室321Aと、パッキン322B及びパッキン322Cにより画定された下部シリンダ室321Bと、から形成される。なお、パッキン溝323は、本実施形態のように、ワークテーブル回転軸32及びワークテーブル軸部35で図4に示す側に設ける場合に限定されない。いずれか又は全てのパッキン溝323が、ワークテーブル回転軸32及びワークテーブル軸部35の図4で示す内容と逆側に設けることでも構わない。
上部シリンダ室321Aの鉛直方向Dv上面には円筒状の回転ピン嵌め合い穴32Aが設けられている。回転ピン嵌め合い穴32Aは、回転ピン352Aよりも、径が大きく形成されている。また、回転ピン嵌め合い穴32Aの中心と回転ピン352Aの中心は、鉛直方向Dvと垂直な方向に対してテーブル軸線O3から同一距離に設定される。ワークテーブル回転軸32とピストン部352には、回転ピン352Aが回転ピン嵌め合い穴32Aに入るように相互に配される。回転ピン嵌め合い穴32Aの深さは、後述するワークテーブル軸部35の上方または下方の移動に際して、相互に干渉することなく且つ嵌め合い状態が維持できるように設定される。この結果、ワークテーブル軸部35に対してモータ34により回転力が付与された場合、回転ピン352Aと回転ピン嵌め合い穴32Aとが係合することで、ワークテーブル軸部35はワークテーブル回転軸32と同期して回転がなされる。
なお、回転ピン352A及び回転ピン嵌め合い穴32Aは、本実施形態のように、鉛直方向Dvの上方で嵌め合いがなされる場合に限らない。鉛直方向Dvの下方など、他の箇所で嵌め合いがなされても構わない。また、回転ピン352A及び回転ピン嵌め合い穴32Aの形状は、本実施形態のように、円筒状である場合に限らない。
ロータリージョイント部353は、軸部本体351の鉛直方向Dvの下端に取り付けられている。ロータリージョイント部353は、軸部本体351に対して回転可能とされている。ロータリージョイント部353は、軸部本体351とともに鉛直方向Dvに移動する。ロータリージョイント部353には、制御油の供給源(不図示)と繋がれた配管が接続されている。
ワークテーブル軸部35の内部には、ロータリージョイント部353に接続された配管からシリンダ室321内まで制御油を流通させる制御油供給路354(354A及び354B)が形成されている。制御油供給路354Aを介して上部シリンダ室321Aに制御油が供給されると共に制御油供給路354Bを介して下部シリンダ室321B内の制御油が排出されることで、ワークテーブル軸部35は、ワークテーブル回転軸32に対して鉛直方向Dvの下方に移動する。また、制御油供給路354Aを介して上部シリンダ室321A内の制御油が排出されると共に制御油供給路354Bを介して下部シリンダ室321B内に制御油が供給されることで、ワークテーブル軸部35は、ワークテーブル回転軸32に対して鉛直方向Dvの上方に移動する。
軸受部36は、ワークテーブル外装部33に固定されている。軸受部36は、ワークテーブル回転軸32をワークテーブル外装部33に対して回転可能に支持している。軸受部36は、第一軸受部361と、第二軸受部362とを有している。第一軸受部361と第二軸受部362とは、間にモータ34が配置可能となるように、鉛直方向Dvに離れて外装部本体331に固定されている。第一軸受部361は、第二軸受部362よりもワークテーブル軸部35の先端側に配置されている。
エンコーダ部37は、ワークテーブル回転軸32の回転の変位を測定している。エンコーダ部37は、外装部本体331の下端に固定されている。エンコーダ部37は、カバー部371と、エンコーダ本体372と、を有している。
カバー部371は、内部が中空の円盤状をなしている。エンコーダ本体372は、カバー部371内に収容されている。エンコーダ本体372は、例えばロータリーエンコーダである。
シール部38は、ワークテーブル回転軸32の外周面と摺接している。シール部38は、ワークテーブル外装部33に固定されている。シール部38は、軸受部36とエンコーダ部37との間に配置されている。シール部38は、軸受部36よりも鉛直方向Dvの下方に配置されている。シール部38は、第二軸受部362とカバー部371との間で外装部本体331に固定されている。シール部38としてはドライシールが例示される。
センサー部39は、ワークテーブル軸部35の移動量を測定する。センサー部39は、カバー部371に取り付けられている。センサー部39は、ロータリージョイント部353の鉛直方向Dvの移動量を測定している。センサー部39での測定結果によって、ワークテーブル軸部35が確実に作動しているか否かが確認される。
また、ワークテーブル3は、ワークテーブル挿入部3Aと、ワークテーブル本体部3Bとを有している。
ワークテーブル挿入部3Aは、ワークテーブル3において、ワークテーブル取付穴21に挿入される部分である。ワークテーブル挿入部3Aは、図4において、フランジ部下面332Aよりも鉛直方向Dvの下方の部分である。
ワークテーブル本体部3Bは、図4において、フランジ部下面332Aよりも鉛直方向Dvの上方の部分である。ワークテーブル本体部3Bのフランジ部332は、ワークテーブル加工領域21Aにおいてワークテーブル取付穴21に挿入不能に形成されているワークテーブル3は、ワークテーブル挿入部3Aはワークテーブル取付穴21に挿入されると共に、ワークテーブル本体部3Bのフランジ部下面332Aがベッド上面20に接した状態で、ベッド2に設置される。
砥石支持部4は、ワークWを研削する砥石Tを回転駆動させる。砥石支持部4は、ワークテーブル加工領域21Aに配置されたワークテーブル3に対してベッド2上で砥石Tを移動可能に支持している。砥石支持部4は、砥石支持部本体41と、砥石移動部42と、砥石駆動部43とを有している。
砥石支持部本体41は、ベッド2上で、ワークテーブル3に対して離れて配置されている。砥石支持部本体41は、ワークテーブル3に対して砥石Tを水平方向に移動可能とされている。ここで、ベッド2に対する砥石支持部本体41の移動方向を第一方向D1と称する。第一方向D1は、水平方向の一つであって、ベッド2の長手方向である。したがって、砥石支持部本体41は、ワークテーブル3に対する砥石Tの第一方向D1の位置を調整している。
砥石移動部42は砥石支持部本体41に対して鉛直方向Dvに移動可能とされている。したがって、砥石移動部42は、ワークテーブル3に対する砥石Tの鉛直方向Dvの位置を調整している。
砥石駆動部43は砥石移動部42に対して第一方向D1と直交する水平方向(第二方向D2)に移動可能とされている。第二方向D2は、第一方向D1及び鉛直方向Dvと直交する方向であって、ベッド2の幅方向である。砥石駆動部43には、砥石Tが着脱可能に取り付けられている。図2は、砥石TがワークWを研削する位置に配された状態を示している。砥石Tの交換時等には、作業性を考慮して、砥石Tは図2における第二方向D2の紙面下方に移動をさせる。砥石駆動部43は、砥石Tを回転させる。また、砥石駆動部43は、モータ34等の駆動源の動力によって、第一方向D1と交差する方向に延びる砥石T回転軸線O4を中心に砥石Tを移動させる。したがって、砥石駆動部43は、砥石Tを回転させつつ、ワークテーブル3に対する砥石Tの第二方向D2の位置を調整する。
図1及び図2に示すように、ドレッシング装置5は、砥石Tをドレッシング可能とされている。ドレッシング装置5は、回転駆動されるドレッシング工具を有している。ドレッシング装置5は、ドレッシング工具を砥石Tに接触させることで砥石Tを研いでいる。ドレッシング装置5は、ドレッシング装置移動部55を介して、テールストック支持部7に対して鉛直方向Dvに移動可能に支持されている。
テールストック支持部7はテールストック6及びドレッシング装置5を鉛直方向Dvに移動可能に支持している。テールストック支持部7は、砥石支持部4に対してワークテーブル3を挟んで第一方向D1に離れた位置に配置されている。
テールストック6は、ワークテーブル3に支持されたワークWに鉛直方向Dvの上方からワークWをワークテーブル3に向かって押さえている。
テールストック支持部7は、支持部本体71と、第一ガイドレール75と、第二ガイドレール76と、を有している。支持部本体71は、ベッド2に対して固定されている。支持部本体71は、内部にワークWが通過可能な搬送経路が形成された門型形状をなしている。支持部本体71の砥石支持部4と対峙する面に、第一ガイドレール75及び第二ガイドレール76が固定されている。
第一ガイドレール75は、支持部本体71に固定されている。第一ガイドレール75は、鉛直方向Dvに直線状をなして延びている。第一ガイドレール75は、支持部本体71に対して第二方向D2に離れて一対配置されている。
第二ガイドレール76は、支持部本体71に固定されている。第二ガイドレール76は、鉛直方向Dvに直線状をなして延びている。第二ガイドレール76は、支持部本体71に対して第二方向D2に離れて一対配置されている。一対の第二ガイドレール76は、一対の第一ガイドレール75を第二方向D2の内側に挟み込むように配置されている。
テールストック移動部65は、テールストック6をワークテーブル3に向かって移動可能に支持している。テールストック移動部65は、第一ガイドレール75に移動可能に支持されている。テールストック移動部65には、テールストック6が固定されている。テールストック移動部65は、不図示のモータ等の駆動装置によって第一ガイドレール75に対して移動される。つまり、テールストック移動部65は、テールストック6を第一ガイドレール75に沿ってテールストック支持部7に対して鉛直方向Dvのみに移動される。
ドレッシング装置移動部55は、ドレッシング装置5を砥石Tに向かって移動可能に支持している。ドレッシング装置移動部55は、第二ガイドレール76に移動可能に支持されている。ドレッシング装置移動部55には、ドレッシング装置5が固定されている。ドレッシング装置移動部55は、不図示のモータ等の駆動装置によって第二ガイドレール76に対して移動される。つまり、ドレッシング装置移動部55は、ドレッシング装置5を第二ガイドレール76に沿ってテールストック支持部7に対して鉛直方向Dvのみに移動される。
ワーク旋回搬送部8は、ワーク加工位置とワーク交換位置との間を、ワーク旋回軸周りに旋回させてワークWを移動させる。ここで、ワーク加工位置は、ワークテーブル3のワーク保持治具31にワークWを設置可能な位置である。したがって、ワーク加工位置では、ワークWは砥石Tによって研削される。また、ワーク交換位置は、加工済みのワークWを未加工のワークWと交換可能な位置である。ワーク交換位置は、テールストック支持部7を挟んで砥石支持部4と反対側の位置である。つまり、ワーク交換位置は、ワーク加工位置に対して鉛直方向Dv及び第二方向D2に位置が同じ位置であって、第一方向D1に離れた位置である。ワーク旋回搬送部8は、交換時に、ワーク加工位置に位置するワークWとワーク交換位置の位置するワークWとを互いに移動させる。なお、ワーク旋回搬送部8は、ワークWの交換時以外は、ワークWの砥石Tによる研削等に支障がない位置に移動させる。
また、図3に示すように、ベッド2に形成されたワークテーブル取付穴21は、ワークテーブル加工領域21Aと、ワークテーブル離脱領域21Bと、を有している。
ワークテーブル加工領域21Aは、ワークWの加工時にワークテーブル挿入部3Aが配置される領域である。したがって、ワークテーブル加工領域21Aは、鉛直方向Dvの上方から見た際に、ワーク加工位置と位置が重なっている。ワークテーブル加工領域21Aの鉛直方向Dvの上方には、ドレッシング装置5やテールストック6が配置されている。
ワークテーブル3のフランジ部332には図示しない複数の穴が設けられている。前記穴はテーブル軸線O3に平行に前記フランジ部332を貫通している。ワークテーブル3は、ベッド上面20に設けられたピン穴30(図5参照)に対してフランジ部332の前記穴を介して図示しない止めピンを差し込むことで、ベッド2に対して位置決めが行われている。当該位置決めによる、ワークテーブル3のテーブル軸線O3上に、テールストック6の心押中心が位置することとなる。また、ワークテーブル3は、ベッド上面20に設けられた図示しないボルト穴に対してフランジ部332の前記穴を介して図示しないボルトを取り付けることにより、ベッド2に対して固定されている。なお、止めピン及びボルトは、各々少なくとも2ヶ設けることが望ましい。
ワークテーブル離脱領域21Bは、ワークテーブル加工領域21Aから水平方向にずれた領域である。ワークテーブル加工領域21Aとワークテーブル離脱領域21Bとは、ワークテーブル3を移動可能な状態で繋っている。ワークテーブル離脱領域21Bは、ワークテーブル3を鉛直方向Dvの上方に移動させた場合に、ワークテーブル取付穴21からワークテーブル3を着脱させることが可能な領域である。つまり、ワークテーブル離脱領域21Bでワークテーブル3を鉛直方向Dvの上方に移動させることで、ワークテーブル挿入部3Aはベッド上面20よりも鉛直方向Dvの上方へ移動される。
ワークテーブル離脱領域21Bは、テールストック支持部7よりも砥石支持部4に近い位置に形成されている。したがって、ワークテーブル取付穴21は、ワークテーブル加工領域21Aからワークテーブル離脱領域21Bに向かって砥石支持部4に近づくように形成されている。ワークテーブル離脱領域21Bは、鉛直方向Dvの上方から見た際に、他の部品と重ならない位置に配置されている。具体的には、ワークテーブル離脱領域21Bは、鉛直方向Dvの上方から見た際に、ドレッシング装置5、テールストック6、ワーク旋回搬送部8、及び砥石Tに対して、第一方向D1の位置がずれて形成されている。
ワークテーブル取付穴21は、図5に示すように、ワークテーブル加工領域21Aからワークテーブル離脱領域21Bに向かう方向である第一方向D1を長手方向とする長穴として形成されている。つまり、ワークテーブル取付穴21の短手方向である第二方向D2の長さは、一定の大きさで形成されている。ワークテーブル取付穴21は、ワークテーブル加工領域21Aからワークテーブル離脱領域21Bまでの全域にわたってワークテーブル本体部3Bが挿入不能な大きさで形成されている。つまり、ワークテーブル取付穴21の短手方向の長さは、ワークテーブル挿入部3Aよりも大きく、かつ、ワークテーブル本体部3Bよりも小さく形成されている。
以上のような構成において、メンテナンス時におけるベッド2からのワークテーブル3の取り外しは以下の手順で行う。まず、ワーク旋回搬送部8を、上方から見てワークテーブル取付穴21と干渉しない位置に移動させる。次に、テールストック移動部65によりテールストック6を鉛直方向Dvの上方に移動させる。更に、砥石移動部42により砥石支持部本体41を第一方向D1のテールストック支持部7から離れる側に移動させる。そして、ワークテーブル3のフランジ部332に配された図示しないボルト及び図示しない止めピンを取り外す。そして、ワークテーブル3を、図示しないアイボルトを複数個所に設置した上で図示しないワイヤによりクレーン等の図示しない吊り上げ手段に接続して、ベッド上面20から鉛直方向Dvの上方に持ち上げる。その上で、ワークテーブル3を、ワークテーブル取付穴21におけるワークテーブル加工領域21Aからワークテーブル離脱領域21Bに向けて水平方向に移動させる。更に、ワークテーブル3は、ワークテーブル離脱領域21Bに至った後に、鉛直方向Dvの上方に持ち上げられる。そして、ワークテーブル3は、歯車研削装置1から図示しないメンテナンス場所に移動される。
なお、メンテナンス時におけるベッド2へのワークテーブル3の取り付けは、逆の手順で行うこととなる。
上記のような歯車研削装置1では、ワークテーブル加工領域21Aとワークテーブル離脱領域21Bとが水平方向にずれた状態で繋がっている。そのため、ワークテーブル加工領域21Aに配置されているワークテーブル3をワークテーブル離脱領域21Bまで水平移動させることができる。さらに、ワークテーブル離脱領域21Bでは、ワークテーブルを鉛直方向Dvの上方に移動させるだけで、ワークテーブル取付穴21からワークテーブル3を外すことができる。したがって、ワークテーブル加工領域21Aからワークテーブル3を斜め上方に持ち上げることなく、水平移動と鉛直方向Dvへの移動だけでワークテーブル3をベッド2からの着脱ができる。つまり、単純な移動でワークテーブル3のベッド2からの着脱ができる。その結果、ワークテーブル3をベッド2に対して比較的容易に着脱することができる。これにより、ワークテーブル3をベッド2に対して着脱する作業性を向上させることができる。
また、ワークテーブル3をワークテーブル離脱領域21Bとワークテーブル加工領域21Aとの間で移動させる際に、ワークテーブル取付穴21にガイドとしての役割を担わせることができる。このため、ワークテーブル3の着脱に際して、ワークテーブル3が不用意に歯車研削装置の他構成要素と干渉することを避けることができる。
また、ワークテーブル3単体で、ワーク加工位置におけるワークWの着脱、支持、回転を、担うことができる。
また、上部シリンダ室321A及び下部シリンダ室321Bに対して制御油を供給または排出することにより、ワークテーブル軸部35をワークテーブル回転軸32に対して鉛直方向Dv向に移動させることが可能となる。即ち、ワークテーブル3に設けた機構のみで、ワークテーブル軸部35の先端に設けたコレットを介してワークWの保持及び取り外しを行うことができる。
また、モータ34によりワークテーブル回転軸32を回転させた場合、ワークテーブル軸部35、さらにはその先端に配したコレットで支持されたワークWも同期して回転をさせることが可能となる。したがって、ワークWの回転を簡便な構造で実現することができる。
また、ワークテーブル3を、容易に精度よく、ベッド2に取り付けることが可能となる。このため、高い加工精度でのワークWの研削を実現するための、ワークテーブル3の取り付けを効率的に行うことができる。
また、第一軸受部361や第二軸受部362で使用される潤滑油のエンコーダ部37への流入をシール部38で防ぐことができる。したがって、エンコーダ部37への油膜等の付着に伴う検出不良を防ぐことができると共に、ワークテーブル3の取り付けに先立ち流入した潤滑油を除去することが不要となる。このため、ワークテーブルの取り付けを効率的に行うことができる。
また、ワークテーブル3のメンテナンス時にセンサー部39もメンテナンスすることができる。したがって、センサー部39がワークテーブル3とは別に取り付けられている場合に比べて、ワークテーブル3の取り付けに先立つメンテナンス全体を効率的に行うことができる。
上述したように、ワークテーブル3の着脱に際してその他の構成要素の移動及び着脱を最低限とすることができる。このため、ワークテーブルの着脱を効率的に行うことができる。
(実施形態の他の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
ワークテーブル取付穴21は、本実施形態のようにワークテーブル加工領域21Aからワークテーブル離脱領域21Bに向かって砥石支持部4に近づくような長穴として形成されていることに限定されているものではない。ワークテーブル取付穴21では、ワークテーブル3を鉛直方向Dvの上方に移動させることが可能な位置にワークテーブル離脱領域21Bが形成されていればよい。したがって、例えば、テールストック支持部7内にワークテーブル3が通過可能な空間が形成され、ワークテーブル離脱領域21Bが、ワークテーブル加工領域に対してテールストック支持部7の反対側に形成されていてもよい。また、ワークテーブル取付穴は、円弧状やジグザク状など、長穴と異なる形状でもよい。更に、ワークテーブル取付穴は、ワークテーブル加工領域とワークテーブル離脱領域で異なる形状であっても構わない。
また、テールストック支持部7は、本実施形態のように門型形状で形成される構造に限定されるものではない。テールストック支持部7はテールストック6等を適切に支持できる構造であればよく、例えば、一本の柱として形成されていてもよい。
また、ワークテーブル3のベッド2への位置決めは、本実施形態のように止めピンで行う場合に限定されるものではない。図3におけるワークテーブル取付穴21の第一方向D1方向の端面(図3中の右端面)とワークテーブル挿入部3Aの第一方向D1方向の端面(図3中の右端面)とを接触させることや、ベッド上面20に設けた位置決め機構とワークテーブルのフランジ部とを接触させることなどで、位置決めすることでもよい。
また、テールストック移動部65は、本実施形態のようにテールストック6を鉛直方向Dvのみに移動させることに限定されるものではない。テールストック移動部65は、ワークテーブル3に向かうようにテールストック6を移動させることができればよい。したがって、例えば、テールストック移動部65は、湾曲した移動経路をたどるようにテールストック6をテールストック支持部7に対して移動させてもよい。また、テールストック移動部65は、テールストック6をテールストック支持部7の周りを旋回するように移動させてもよい。
また、ドレッシング装置5は、本実施形態のようにテールストック支持部7に取り付けられていることに限定されるものではない、ドレッシング装置5は、テールストック支持部7以外の別の部材に設けられていてもよい。
また、ドレッシング装置移動部55は、本実施形態のようにドレッシング装置5を鉛直方向Dvのみに移動させることに限定されるものではない。ドレッシング装置移動部55は、ドレッシング装置5を砥石Tに向かって移動させることができればよい。したがって、例えば、ドレッシング装置移動部55は、湾曲した移動経路をたどるようにドレッシング装置5をテールストック支持部7に対して移動させてもよい。また、ドレッシング装置移動部55は、ドレッシング装置5をテールストック支持部7の周りを旋回するように移動させてもよい。
また、ワークWは、本実施形態のようにワーク旋回搬送部8によって、ワーク旋回軸の周りを旋回するように搬送されることに限定されるものではない。ワークWは、ワーク加工位置とワーク交換位置との間で移動されればよい。したがって、ワークWは、テールストック支持部7の周りを旋回するように移動されてもよい。また、ワークWはテールストック支持部7の間の空間を第一方向D1に直線移動されてもよい。
1…歯車研削装置 T…砥石 W…ワーク Dv…鉛直方向 D1…第一方向 D2…第二方向 2…ベッド 20…ベッド上面 21…ワークテーブル取付穴 30…ピン穴 3…ワークテーブル O3…テーブル軸線 4…砥石支持部 41…砥石支持部本体 42…砥石移動部 43…砥石駆動部 5…ドレッシング装置 6…テールストック 7…テールストック支持部 71…支持部本体 75…第一ガイドレール 76…第二ガイドレール 65…テールストック移動部 55…ドレッシング装置移動部 8…ワーク旋回搬送部 31…ワーク保持治具 311…治具軸部 312…治具外装部 32…ワークテーブル回転軸 321…シリンダ室 321A…上部シリンダ室 321B…下部シリンダ室 322、322A、322B、322C…パッキン 323、323A、323B、323C…パッキン溝 32A…回転ピン嵌め合い穴 33…ワークテーブル外装部 331…外装部本体 332…フランジ部 332A…フランジ部下面 34…モータ 341…ロータ 342…ステータ 35…ワークテーブル軸部 351…軸部本体 352…ピストン部 352A…回転ピン 353…ロータリージョイント部 354、354A、354B…制御油供給路 36…軸受部 361…第一軸受部 362…第二軸受部 37…エンコーダ部 371…カバー部 372…エンコーダ本体 38…シール部 39…センサー部 3A…ワークテーブル挿入部 3B…ワークテーブル本体部 21A…ワークテーブル加工領域 21B…ワークテーブル離脱領域

Claims (8)

  1. 上面で開口するワークテーブル取付穴が形成されたベッドと、
    前記ワークテーブル取付穴に挿入された状態で前記ベッド上に取り付けられ、加工対象のワークを前記ベッド上で回転可能に支持するワークテーブルと、
    前記ワークを研削する砥石を回転駆動可能に支持すると共に、前記ベッド上で前記ワークテーブルに対して前記砥石を移動可能に支持する砥石支持部と、を備え、
    前記ワークテーブル取付穴は、
    前記ワークの加工時に前記ワークテーブルが配置されるワークテーブル加工領域と、
    前記ワークテーブル加工領域から水平方向にずれた領域であって、前記ワークテーブル取付穴から前記ワークテーブルを鉛直方向に着脱させることが可能なワークテーブル離脱領域と、を有し、
    前記ワークテーブル加工領域と前記ワークテーブル離脱領域とは、前記ワークテーブルを移動可能な状態で繋っている歯車研削装置。
  2. 前記ワークテーブルは、
    前記ワークテーブル取付穴に挿入されるワークテーブル挿入部と、
    前記ワークテーブル加工領域において前記ワークテーブル取付穴に挿入不能に形成されている箇所を含むワークテーブル本体部と、を有する請求項1に記載の歯車研削装置。
  3. 前記ワークテーブルは、
    前記ワークを着脱自在に保持するワーク保持治具と、
    中空状であると共にテーブル軸線を中心に回転可能であるワークテーブル回転軸と、
    前記ワークテーブル回転軸の外側に配されるワークテーブル外装部と、
    前記ワークテーブル回転軸の径方向の内側に配されて前記ワークテーブル回転軸と共に回転可能なワークテーブル軸部と、
    前記ワークテーブル外装部に固定されると共に前記ワークテーブル回転軸を前記ワークテーブル外装部に対して回転可能に支持する軸受部と、を有し、
    前記ワーク保持治具は、前記ワークテーブル軸部の先端に接続され、
    前記ワークテーブル軸部は、前記テーブル軸線の延びる方向に移動可能であると共に、当該移動により前記ワーク保持治具への前記ワークの着脱を可能とする請求項1又は請求項2に記載の歯車研削装置。
  4. 前記ワークテーブルは、
    円柱状の軸部本体と、
    前記軸部本体の外周面から径方向の外側に突出して形成されているピストン部と、
    前記ワークテーブル回転軸の内部において前記ピストン部を取り囲むように形成されるシリンダ室と、
    前記シリンダ室と前記ワークテーブル回転軸の間に配される第一のパッキンと、
    前記シリンダ室の前記テーブル軸線の延びる方向の上部と前記軸部本体の間に配される第二のパッキンと、
    前記シリンダ室の前記テーブル軸線の延びる方向の下部と前記軸部本体の間に配される第三のパッキンと、
    内部に設けられた第一の制御油供給路及び第二の制御油供給路と、を有し、
    前記シリンダ室は、
    第一のパッキンと第二のパッキンで画定された上部シリンダ室と、
    第二のパッキンと第三のパッキンで画定された下部シリンダ室と、からなり、
    前記第一の制御油供給路の一端は、上部シリンダ室に連通しており、
    前記第二の制御油供給路の一端は、下部シリンダ室に連通している請求項3に記載の歯車研削装置。
  5. 前記ワークテーブルは、
    前記ピストン部に固定された回転ピンと、
    前記上部シリンダ室の前記回転ピンと同期する位置に設けられた回転ピン嵌め合い穴と、を有し、
    前記回転ピンと前記回転ピン嵌め合い穴は、互いに勘合して配されると共に、前記ワークテーブル軸部の前記移動に際して前記回転ピンと前記回転ピン嵌め合い穴は前記勘合が維持されるように形成されている請求項4に記載の歯車研削装置。
  6. 前記歯車研削装置は、
    テールストックを移動可能に支持するテールストック支持部と、
    前記テールストックの心押中心が前記テーブル軸線上に位置するように前記ベッドにおける前記ワークテーブルの取り付け位置を規定する位置決め機構と、を有する請求項3から5のいずれか一項に記載の歯車研削装置。
  7. 前記ワークテーブルは、
    前記ワークテーブル軸部の先端に対して前記軸受部よりも遠い位置で前記ワークテーブル外装部に固定され、前記ワークテーブル回転軸の回転の変位を測定するエンコーダ部と、
    前記軸受部と前記エンコーダ部との間に配置され、前記ワークテーブル回転軸の外周面と摺接するシール部と 、を有する請求項3から6のいずれか一項に記載の歯車研削装置。
  8. 前記ワークテーブルは、前記ワークテーブル外装部に対して固定され、前記ワークテーブル軸部の移動量を測定するセンサー部を有する請求項3から7のいずれか一項に記載の歯車研削装置。
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