JP2019129903A - 筋電信号推定装置、筋電信号推定方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】筋肉表面に接着させる電極の数を増やすことなく、複数筋電信号が混入している計測対象となる筋肉の筋電信号から、他の筋活動を推定することが可能な筋電信号推定装置、筋電信号推定方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】 パラメータ毎にフィルタリングした筋電信号計測装置20により計測された特徴量R(Ac、Lc1、Lc2)から回帰式(M1、M2)を導出し、回帰式(M1、M2)と、特徴量R(Av)と、を用いて、筋電推定信号(Sv1、Sv2)を算出する。算出した信号Sv(Sv1、Sv2)と、特徴量R(Lv1、Lv2)と、から最も高い相関係数(r1、r2)を算出し、相関係数(r1、r2)を得ることの出来る、パラメータと、回帰式(M1、M2)と、を選択し、パラメータDB13dと、筋電信号回帰モデルDB13fに格納する。【選択図】図3

Description

本発明は、筋電信号推定装置、筋電信号推定方法、およびプログラムに関する。
生体を構成する細胞一つ一つは、微弱な電気信号(以下、筋電信号)を発生しており、主に前記筋電信号を計測して四肢の筋(筋肉)活動を把握する。
しかし、複数の筋肉が活動している場合、計測の対象とする筋肉には、当該対象の筋肉の筋電信号に加え、他の筋肉における筋電信号が混入することがある。
この筋電信号の混入を防止するための対処法として、筋肉表面に電極を3つ接着し、当該電極から得られた筋電信号に対して二回の差動増幅を行うことで、対象となる筋肉および他の筋肉の筋電信号を計測することが知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。
Carlo J. De Luca et al.,"Surface myoelectric signal cross-talk among muscles of the leg", Elsevier Scientific Publishers Ireland, Ltd, Eleclroencephalography and clinical Neurophysiology, 1988, 69: 568-575.
しかし、前記計測方法では、3つの電極であっても筋電信号を高精度に計測することができなかった。
そこで、計測の精度を向上させるためには、前記筋肉表面に接着させる電極の数を増やせばよい。
しかし、面積が小さい電極であれば、前記筋肉表面に接着させる当該電極の数を増加させても問題はないが、布電極のようにインピーダンスが大きい電極を前記筋肉表面に接着させる場合、当該電極自体の面積が大きいため、目的とする対象部位に電極が収まらない可能性がある。
したがって、電極の数を増やすことなく、複数筋電信号が混入している計測対象となる筋肉の筋電信号から、他の筋肉における筋活動を推定する必要がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、筋肉表面に接着させる電極の数を増やすことなく、複数筋電信号が混入している計測対象となる筋肉の筋電信号から、他の筋活動を推定する筋電信号推定装置、筋電信号推定方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る筋電信号推定装置は、生体の複数部位の筋電信号が混信した第1部位の筋電信号、および前記複数部位のうち推定対象とする第2部位の筋電信号のそれぞれについて、キャリブレーション用信号および検証用信号と指定して格納する信号格納手段と、前記信号格納手段により格納された第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号と、検証用信号と、を予め設定された複数の周波数パラメータでフィルタリングする筋電信号フィルタリング手段と、前記筋電信号フィルタリング手段によりフィルタリングされた前記第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号に関する特徴量と、前記信号格納手段により格納された前記第2部位の筋電信号のキャリブレーション用信号に関する特徴量と、に基づいて前記複数の周波数パラメータでフィルタリングされた第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号毎に、複数の回帰モデル毎の回帰式を導出する回帰式導出手段と、前記回帰式導出手段により導出された回帰式と、前記信号格納手段により格納された第1部位の筋電信号の検証用信号に関する特徴量と、を用いて、前記第2部位における筋電推定信号の値を、前記回帰モデル毎に複数算出する筋電推定信号算出手段と、筋電推定信号算出手段により算出された前記第2部位における筋電推定信号と、前記第2部位の筋電信号の検証用信号に関する特徴量と、の相関係数を前記複数算出した筋電推定信号の値毎に算出する相関係数算出手段と、前記相関係数算出手段により算出された複数の相関係数の中で最も高い相関係数に対応する、前記筋電信号フィルタリング手段によるフィルタリングの周波数と、前記回帰式導出手段により導出された回帰式と、を記憶部に格納する格納手段と、を備える。
本発明によれば、筋肉表面に接着させる電極の数を増やすことなく、複数筋電信号が混入している計測対象となる筋肉の筋電信号から、他の筋活動を推定することが可能になる。
本発明の実施形態に係る筋電信号推定装置10を備えた筋電信号推定システムの全体構成を示す図。 前記筋電信号推定システムにおける筋電信号計測装置20が備える電極20A、20Lおよび20Lを、生体の脚部(a、lおよびl)に接着させた様子を示した図。 前記筋電信号推定装置10により実現されるキャリブレーション用設定機能(回帰式設定機能、フィルタリング用パラメータ設定機能)を示した機能ブロック図。 前記電極20Aにて計測した筋電信号Aを示す図。 前記電極20Lにて計測した筋電信号Lを示す図。 前記電極20Lにて計測した筋電信号Lを示す図。 前記電極20Aにて計測した筋電信号Aを示す図。 前記電極20Lにて計測した筋電信号Lを示す図。 前記電極20Lにて計測した筋電信号Lを示す図。 前記筋電信号推定装置10におけるバンドパスフィルタBF1(1〜101[Hz])を用いてキャリブレーション用信号Acをフィルタリングした様子を示した図。 前記筋電信号推定装置10におけるバンドパスフィルタBF2(101〜201[Hz])を用いてキャリブレーション用信号Acをフィルタリングした様子を示した図。 前記筋電信号推定装置10におけるバンドパスフィルタBF3(201〜301[Hz])を用いてキャリブレーション用信号Acをフィルタリングした様子を示した図。 前記バンドパスフィルタBF1(1〜101[Hz])を用いてフィルタリングしたキャリブレーション用信号Ac(1−101[Hz])の特徴量Rを示した図。 前記バンドパスフィルタBF2(101〜201[Hz])を用いてフィルタリングしたキャリブレーション用信号Ac(101−201[Hz])の特徴量Rを示した図。 前記バンドパスフィルタBF3(201〜301[Hz])を用いてフィルタリングしたキャリブレーション用信号Ac(201−301[Hz])の特徴量Rを示した図。 前記特徴量Rから、回帰式(M1およびM2)を導出する概念を示した図。 前記バンドパスフィルタBFに使用するパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を、筋肉活動の推定の対象とされる脚部(lおよびl)毎に格納した際のパラメータDB13dを示す図。 測定対象とする部位毎(a:足首前方向、l:前脛骨筋、l:腓腹筋)に設定された回帰式(M1およびM2)を筋電信号回帰モデルDBに格納した図。 筋電信号推定装置10によるキャリブレーション設定処理を示したフローチャート。 前記筋電信号推定装置10により実現される筋電信号推定機能を示したブロック図。 生体の脚部lにおける筋電推定信号Sを示す図。 生体の脚部lにおける筋電推定信号Sを示す図。 前記筋電信号推定装置10の筋電信号推定処理を示したフローチャート。
以下、本発明の実施形態に係る筋電信号推定装置、筋電信号推定方法、およびプログラムについて図面を参照して説明する。
本実施形態に係る筋電信号推定装置、筋電信号推定方法、およびプログラムでは、測定対象の筋肉における筋電信号から、他の筋肉の筋肉活動を推定するための各種パラメータおよび回帰式を算出するキャリブレーション処理と、当該キャリブレーション処理で算出した各種パラメータと、回帰式を用いて、前記他の筋肉の筋肉活動を推定する筋電信号推定処理から構成される。
まず、キャリブレーション処理について説明する。
<キャリブレーション処理>
図1は、本発明の実施形態に係る筋電信号推定装置10を備えた筋電信号推定システムの全体構成を示す図である。
筋電信号推定システムでは、電極20A、20Lおよび20Lを備えた筋電信号計測装置20からの筋電信号が筋電信号推定装置10に入力される。
図2は、前記筋電信号計測装置20の電極20A、20Lおよび20Lを生体の脚部(a、lおよびl)に接着させた様子を示した図である。
なお、脚部aは足首、脚部lは前脛骨筋、脚部lは腓腹筋とし、これら部位に接着させる電極は正極、負極の対で当該1つの電極が構成される。
筋電信号推定装置10は、コンピュータとして機能する制御部(CPU)11を備える。
このCPU11には、RAM12、ROM13、外部入力I/F14、表示データ出力部15および入力部16が接続される。また、表示データ出力部15には、例えばPCモニタなどの表示部(可視化装置)30が接続される。
RAM12は、作業エリア12aを備える。
ROM13は、ハードディスクや、フラッシュメモリ等から構成され、キャリブレーション用設定プログラム13aおよび筋電信号推定用プログラム13bが格納されるプログラムエリアを備える。
つまり、キャリブレーション用設定プログラム13aは、前記CPU11により作業エリア12aを用いて起動・実行され、当該キャリブレーション用設定プログラム13aに基づいたCPU11からの制御信号に従って、回路各部の動作を制御することでキャリブレーション用設定機能を実現する。
同様に、筋電信号推定用プログラム13bは、前記CPU11により作業エリア12aを用いて起動・実行され、当該筋電信号推定用プログラム13bに基づいたCPU11からの制御信号に従って、回路各部の動作を制御することで後述する筋電信号推定機能を実現する。
さらに、前記ROM13は、フィルタリング用パラメータ格納部13c、パラメータDB13d、回帰モデルDB13e、および筋電信号回帰モデルDB13fを備える。
フィルタリング用パラメータ格納部13cは、筋電信号AをフィルタリングするためのバンドパスフィルタBFに使用する(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)の組み合わせからなるパラメータを複数備える。以下、表1に前記組み合わせを示す。
本実施形態では、これらのパラメータを用いて設計したバンドパスフィルタBFにて、筋電信号計測装置20の電極20Aを用いて計測した筋電信号Aをフィルタリングする。なお、この筋電信号Aを、単に信号Aと表記することがある。
パラメータDB13dは、前記フィルタリング用パラメータ格納部13cに格納された前記組み合わせからなるパラメータのうち、脚部(lおよびl)における筋電信号を高精度に推定可能にする(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)の組み合わせが記憶される。
回帰モデルDB13eは、下記表2に示すNo1〜No11に係る「回帰モデルM」を記憶する。
前記No1〜No11に係る「回帰モデルM」は、電極20Aを用いて計測される筋電信号Aから、電極20Lおよび電極20Lが接着される脚部(lおよびl)における筋肉の筋電信号(信号Lおよび信号L)を推定するため回帰式を導出するためのモデル類型である。
筋電信号回帰モデルDB13fは、前記回帰モデルDB13eに格納されたNo1〜No11までの「回帰モデルM」毎に算出された回帰式の中から、最適な推定結果を得ることができる回帰式が格納される。
外部入力I/F14は、前記筋電信号計測装置20が備える電極20A、20L、および20Lを用いて計測した筋電信号A、筋電信号Lおよび筋電信号Lを入力する。
表示データ出力部15は、後述する筋電信号推定処理にて推定された脚部(lおよびl)における筋電信号(信号Lおよび信号L)を表示部30へ出力する。これにより、表示部30には、脚部(lおよびl)における筋電信号(信号Lおよび信号L)に応じた筋肉活動が表示される。
入力部16は、ユーザ操作によるキー入力信号を受付け、例えばROM13内のフィルタリング用パラメータ格納部13cに格納させる、前記表1に示すフィルタリング用パラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を入力する。
このように構成された筋電信号推定装置10は、前記CPU11が前記キャリブレーション用設定プログラム13aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウェアとハードウェアとが協働して動作することにより、以下図3を参照して述べるようなキャリブレーション用設定機能(フィルタリング用パラメータ設定機能および回帰式設定機能)を実現する。
図3は、前記筋電信号推定装置10により実現されるキャリブレーション用設定機能(回帰式設定機能、フィルタリング用パラメータ設定機能)を示したブロック図である。
すなわち、CPU11は、筋電信号格納部13a、パラメータ設定部13a、筋電信号周波数分割部13a、特徴量算出部13a、筋活動推定部13aおよび推定精度算出部13aとして機能する。
筋電信号格納部13aは、筋電信号計測装置20からの筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)のデータを、サンプリング順に並べた上で所定のサンプリング番号kでキャリブレーション用信号(以下、信号Ac、信号Lcおよび信号Lc)と、検証用信号(以下、信号Av、信号Lvおよび信号Lv)を格納する。なお、キャリブレーション用信号と検証用信号とは一連の計測信号の分割を通じて取得しても良いし、複数回の計測で得られた各計測信号をキャリブレーション用信号と検証用信号とのどちらかとしても良い。
図4A〜図4Cは、筋電信号計測装置20が備える電極20A、20Lおよび20Lを用いて計測した筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)を示す図である。
ここでは、筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)のうち、図中横軸に示すサンプリング番号kが0〜35000付近の信号をキャリブレーション用信号とした。
図5A〜図5Cは、筋電信号計測装置20が備える電極20A、20Lおよび20Lを用いて計測した筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)を示した図である。
ここでは、筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)のうち、図中横軸に示すサンプリング番号kが35000〜37500付近(図中、0〜2500と記載)の信号を検証用信号とした。
また、各グラフにおいて、縦軸を筋電信号の電圧[mV]とし、前記横軸を筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)のサンプリングしたデータ数[個]としている。
ここで、キャリブレーション用信号とは、脚部aにおける信号Acから、脚部(lおよびl)の信号Lcおよび信号Lcを推定するための回帰式を導出するために用いられる信号であり、検証用信号とは、導出されたこの回帰式に当該検証用信号を代入することで、脚部aの筋電信号から、脚部(lおよびl)の筋電信号を算出できているかについて検証するための信号である。
つまり、高精度の前記回帰式を得るためには計測する筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)のサンプルデータが多い方が良いことから、キャリブレーション用信号(信号Ac、信号Lcおよび信号Lc)を、検証用信号(信号Av、信号Lv、および信号Lv)よりも多いサンプルデータ数として設定する。
このように、キャリブレーション用信号と、検証用信号と、に分割するサンプリング番号kは、どの番号でもよいが、キャリブレーション用信号のサンプルデータ数が、検証用信号のサンプルデータ数よりも大きいことが求められる。
なお、回帰式により算出した信号Lcおよび信号Lcの検証については、後述する相関係数を用いる。
パラメータ設定部13aは、ユーザ操作により前記入力部16にキー入力され、前記フィルタリング用パラメータ格納部13cに格納された複数のパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxFからなる組み合わせ)の中から、1つずつ順に選択する機能を有する(表1を参照)。
具体的には、前記キャリブレーション用信号および検証用信号を、所定の周波数間隔で分割するバンドパスフィルタBFを設定するための、パラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を順番に選択する。
本実施形態では、これら複数のパラメータを用いて、前記キャリブレーション用信号Acおよび検証用信号Avを一定の帯域幅を有した周波数間隔毎にフィルタリングする。
また、複数のパラメータの中から最適な1つを設定する方法の一例として、例えば、分割周波数幅fwが大きいために、所定の周波数間隔毎にフィルタリングした複数の筋電信号間に他の筋肉による筋電信号の混入が差として現れてこない場合には、細かい値(表1でfw=10など)の当該分割周波数幅fwを使用すればよい。
本実施形態では、表1に示す全通りのパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を用いて計測した筋電信号Aをフィルタリングするが、説明を簡単にする上で、以下では、最適な回帰式(M1、M2)を得ることができたパラメータの組み合わせとして、(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)=(100、100、1および301)を選択した場合について説明する。
筋電信号周波数分割部13aは、バンドパスフィルタBFとしての機能を有する。すなわち、前記筋電信号格納部13aから出力される前記キャリブレーション用信号Acおよび検証用信号Avを、前記パラメータ設定部13aにより選択されたパラメータに従って設定されたバンドパスフィルタBFでフィルタリングする機能を有する。
まず、バンドパスフィルタBFの設定について説明する。
前記バンドパスフィルタBFは、下記(1)式で表される。
(minF+mf×(n−1))[Hz]〜(minF+mf×(n−1)+fw)[Hz] …(1)
ここで、nは自然数であり、fw、mf、minF、およびmaxFは、前記パラメータ設定部13aにて選択された数値である。
また、自然数であるnは、下記(2)式を満足する必要がある。
(minF+mf×(n−1)+fw)<maxF<(minF+mf×n+fw) …(2)
本実施形態では、パラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を(100、100、1、301)としたため、前記(1)式にn=1、2、3を適用し、バンドパスフィルタBF1、BF2、およびBF3を用いることとした。
したがって、前記(1)式より、筋電信号周波数分割部13aには、バンドパスフィルタBF1=1〜101[Hz]、バンドパスフィルタBF2=101〜201[Hz]、およびバンドパスフィルタBF3=201〜301[Hz]が設定される。
前記筋電信号周波数分割部13aにて設定されたバンドパスフィルタBF(BF1〜BF3)を用いて前記キャリブレーション用信号(信号Ac、信号Lcおよび信号Lc)のうち信号Acをフィルタリングした様子を図6A〜図6Cに示す。
図6A〜図6Cは、前記バンドパスフィルタBF(BF1、BF2、およびBF3)を用いて信号Acをフィルタリングした様子を示した図である。
図6Aは、前記信号Acを、バンドパスフィルタBF1を用いてフィルタリングした様子を示した図である。すなわち、信号Acを、1−101[Hz]の周波数帯域でフィルタリングする。以下、信号AcをバンドパスフィルタBF1でフィルタリングして得られた筋電信号を、信号Ac(1−101[Hz])と表す。
また、図6Bおよび図6Cに、バンドパスフィルタBF2およびBF3でフィルタリングした様子を示す。すなわち、図6Bおよび図6Cに示すように、信号Acを、101−201[Hz]、および201−301[Hz]の周波数帯域でフィルタリングする。
また同様に、バンドパスフィルタBF2、BF3でフィルタリングされたキャリブレーション用信号Acについても、信号Ac(101−201[Hz])および信号Ac(201−301[Hz])と表す。
その他の信号、すなわち、脚部aにおける検証用信号Avについても前記バンドパスフィルタBF(BF1〜BF3)を用いて同様のフィルタリングを実行する。
ここで、検証用信号AvについてバンドパスフィルタBF(BF1〜BF3)を用いてフィルタリングして得られた信号を、信号Av1(1−101[Hz])、信号Av1(101−201[Hz])、信号Av1(201−301[Hz])と表す。
なお、例えば、筋電信号Aを細かい周波数幅でフィルタリングしたい場合には、前記パラメータを、例えば(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)=(10、10、1および501)とすればよい。この場合、nの値を「1〜50」とするバンドパスフィルタBF1〜BF50を備え、10[Hz]刻みの細かい周波数幅で筋電信号Aをフィルタリングできる。
特徴量算出部13aは、前記フィルタリングしたキャリブレーション用信号(信号Ac(1−101[Hz])、信号Ac(101−201[Hz])および信号Ac(201−301[Hz]))ならびに検証用信号(信号Av(1−101[Hz])、信号Av(101−201[Hz])および信号Av(201−301[Hz]))の他、脚部(lおよびl)の信号Lc、信号Lc、信号Lvおよび信号Lvについて、二乗平均平方根(RMS:Root Mean Square)を用いて特徴量Rを算出する機能を有する。
また、前記特徴量算出部13aは、算出した各信号(信号Ac、信号Lc、信号Lc、信号Av、信号Lvおよび信号Lv)の前記特徴量Rを筋活動推定部13aに出力する。
ここで、RMSは、統計値や確率変数を二乗した値の平均値の平方根で得られる値である。
特徴量Rは、下記(3)式にて表される。
ここで、A(k)は、前記筋電信号計測装置20が備える電極20Aを用いて計測した、信号Aにおけるk番目の筋電信号のデータであり、mはRMSの時定数を示し、ここでは、一例としてm=100とする。なお、この時定数mは、前記パラメータ設定部13aに記憶されている。
図7A〜図7Cは、信号Ac(1−101[Hz])、信号Ac(101−201[Hz])および信号Ac(201−301[Hz])のそれぞれの特徴量Rを示した図である。
図7Aは、信号Ac(1−101[Hz])に基づいて算出した特徴量Rを示す図である。以下では、信号Ac(1−101[Hz])の特徴量RをR(Ac)(1−101[Hz])と表す。
同様に、信号Ac(101−201[Hz])および信号Ac(201−301[Hz])に対する特徴量RをR(Ac)(101−201[Hz])およびR(Ac)(201−301[Hz])とし、これら値を図7Bおよび図7Cに表す。
同様に、検証用信号Avの特徴量Rを、R(Av)[R(Av)(1−101[Hz])、R(Av)(101−201[Hz])およびR(Av)(201−301[Hz])]とする。
なお、R(Ac)(1−101[Hz])、R(Ac)(101−201[Hz])およびR(Ac)(201−301[Hz])ならびにR(Av)(1−101[Hz])、R(Av)(101−201[Hz])、R(Av)(201−301[Hz])を区別しない場合には、単にそれぞれをR(Ac)およびR(Av)と記載する。
また、信号Lcの特徴量RをR(Lc)、信号Lcの特徴量RをR(Lc)とし、さらに信号Lvの特徴量RをR(Lv)、信号Lvの特徴量RをR(Lv)とする。
筋活動推定部13aは、
(i)前記表2に示したNo1〜No11に係る「回帰モデルM」を用いて当該回帰モデルM毎に回帰式(以下、回帰式M1およびM2とする)を1つずつ導出する機能の他、
(ii)導出した回帰モデルM毎の回帰式(M1およびM2)、特徴量R[R(Lv)およびR(Lv)]に加えて、回帰モデルM毎の回帰式(M1およびM2)のそれぞれに当該特徴量R[R(Lv)およびR(Lv)]を代入して得られた、回帰モデルM毎の演算結果(以下、筋電推定信号Sv(SvおよびSv))を出力する機能を有する。
まず、筋活動推定部13aによる、回帰式(M1およびM2)の導出過程を説明する。
図8は、下記(4)式および(5)式を用いて回帰式(M1およびM2)を導出する概念図である。
具体的には、特徴量R[R(Ac)(1−101[Hz])、R(Ac)(101−201[Hz])およびR(Ac)(201−301[Hz])]を前記No1〜No11までの回帰モデルMにそれぞれ代入し、その結果が、脚部(lおよびl)のキャリブレーション用信号(信号Lcおよび信号Lc)の特徴量R[R(Lc)およびR(Lc)]となるように当該回帰式(M1およびM2)をフィッティングする様子を示した図である。
下記(4)式および(5)式に、No1〜No11までの回帰モデルMに係る一般式(M1、M2)を含んだ等式を示す。
M1[R(Ac)(1−101[Hz])、R(Ac)(101−201[Hz])、R(Ac)(201−301[Hz])]=R(Lc) …(4)
M2[R(Ac)(1−101[Hz])、R(Ac)(101−201[Hz])、R(Ac)(201−301[Hz])]=R(Lc2) …(5)
ここで、前記(4)式および(5)式における回帰モデルMを示す回帰式(M1、M2)は、当該回帰モデルM毎に異なることから、当該回帰式は(M1およびM2)と前記一般式で表わされ、また一般式である当該回帰式(M1およびM2)には図示せぬ変数(x、yおよびzなど)や係数(a、bなど)が使用される関数式になる。
すなわち、(4)式に示す回帰式M1の変数(例えば、x、yおよびzなど)に、特徴量R(Ac)(1−101[Hz])、特徴量R(Ac)(101−201[Hz])および特徴量R(Ac)(201−301[Hz])を代入し、その結果得られる値が、脚部(l)で計測された筋電信号Lのデータに係る特徴量R(Lc)となるような係数(a1およびb1など)を導出する。
同様に、(5)式に示す回帰式M2の変数(例えば、x、yおよびzなど)に、特徴量R(Ac)(1−101[Hz])、特徴量R(Ac)(101−201[Hz])および特徴量R(Ac)(201−301[Hz])を代入し、その結果得られる値が、脚部(l)で計測された筋電信号Lのデータに係る特徴量R(Lc)となるような係数(a2およびb2など)を算出する。
そして、前記(4)式および(5)式を用いた係数(a1、b1、a2およびb2など)の算出を、表1に示すNo1〜No11までの「回帰モデルM」毎に実行する。
次に、下記(6)式および(7)式を用いて、回帰モデルM毎に脚部(lおよびl)における筋電推定信号Sv(SvおよびSv)の値を算出する。
M1[R(Av)(1−101[Hz])、R(Av)(101−201[Hz])、R(Av)(201−301[Hz])]=Sv …(6)
M2[R(Av)(1−101[Hz])、R(Av)(101−201[Hz])、R(Av)(201−301[Hz])]=Sv …(7)
(6)式および(7)式に示すように、前記係数(a1、b1、a2およびb2など)を用いて得られた各回帰モデルMの回帰式M1および回帰式M2に、検証用信号Avに基づいて算出された特徴量R(前記R(Av)(1−101[Hz])、R(Av)(101−201[Hz])、R(Av)(201−301[Hz]))をそれぞれ代入することで筋電推定信号Sv、および筋電推定信号Svを得る。
筋活動推定部13aは、このように算出された前記筋電推定信号Sv(SvおよびSv)、特徴量R(LvおよびLv)、回帰式M1および回帰式M2を前記推定精度算出部13aへ出力する。
推定精度算出部13aは、
(i)前記筋活動推定部13aからの筋電推定信号Svと、脚部lにおける検証用信号に基づく特徴量R(Lv)と、の間、および筋電推定信号Svと、脚部lにおける検証用信号に基づく特徴量R(Lv)と、の間でそれぞれ相関係数r(rおよびr)を、前記パラメータ設定部13aに格納されたパラメータ毎に算出し、最も高い相関係数が得られるパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を、前記表1から1つ選択する機能(前記表1を参照)、
(ii)当該最も高い相関係数r(rおよびr)を得ることのできる筋電推定信号Sv(SvおよびSv)および特徴量R(LvおよびLv)の組み合わせを選択する機能の他、
(iii)前記選択した筋電推定信号Sv(SvおよびSv)を導出する回帰式(M1およびM2)を選択する機能を有する。
すなわち、推定精度算出部13aは、キャリブレーション用信号Acから、実際に計測されたデータに近い筋電信号Lおよび筋電信号Lを精度よく算出することのできる最適な回帰式(M1およびM2)を導出し、当該導出した回帰式(M1およびM2)を選択する機能を有する。
なお、相関係数とは、2つの確率変数の間にある線形な関係の強弱を図る指標である。この相関係数は、−1以上1以下の値(無単位)をとり、1に近づくほど相関係数が強くなる。
またなお、最も高い相関係数rを得ることのできるパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)が、脚部lにおける筋電推定信号Svと、脚部lにおける検証用信号に基づく特徴量R(Lv)と、の間、および脚部lにおける筋電推定信号Svと、脚部lにおける検証用信号に基づく特徴量R(Lv)と、の間でそれぞれ異なる場合、部位毎(lおよびl)に異なるパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を選択する。
そして、推定精度算出部13aは、選択された最適なパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)、筋電推定信号Sv(SvおよびSv)、特徴量R(LvおよびLv)を、パラメータDB13dに出力し、回帰式(M1およびM2)を筋電信号回帰モデルDB13fに出力する。
図9は、推定精度算出部13aの(i)の機能により選択されたパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を、筋肉活動を推定する対象である脚部(lおよびl)毎に格納したパラメータDB13dを示す図である。
図10は、測定対象とする部位毎(a:足首前方向、l:前脛骨筋、l:腓腹筋)に推定精度算出部13aの(ii)の機能により選択された回帰式(M1、M2)を筋電信号回帰モデルDB13fに格納した図である。
以上により、前記CPU11によるキャリブレーション用設定機能(フィルタリング用パラメータ設定機能および回帰式設定機能)を実現する。
次に、前記構成の筋電信号推定装置10の動作について説明する。
図11は、筋電信号推定装置10によるキャリブレーション設定処理を示したフローチャートである。
まず、外部入力I/F14を介して入力された、筋電信号計測装置20を用いて計測した筋電信号(信号A、信号Lおよび信号L)を、CPU11によりキャリブレーション用信号(信号Ac、信号Lおよび信号L)と検証用信号(信号Av、信号Lvおよび信号Lv)とに分割して、RAM12内の作業エリア12aに格納する(ステップS1)。
その後、CPU11により、フィルタリング用パラメータ格納部13cに格納された複数のパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minF、および最大周波数maxF)によって設定されるバンドパスフィルタBFを用いて、前記キャリブレーション用信号Acと検証用信号Avを複数の周波数帯域でフィルタリングする(ステップS2)。
次いで、ステップS2にて、CPU11により、複数の周波数帯域でフィルタリングした前記キャリブレーション用信号Acおよび検証用信号Av、ならびに前記キャリブレーション用信号(信号Lc、信号Lc)および検証用信号(信号Lv、信号Lv)のそれぞれの特徴量Rを、前記(3)式を用いて算出する。
すなわち、特徴量R[R(A(c)およびR(A(v))]、ならびに特徴量R[R(Lc)、R(Lc)、R(Lv)およびR(Lv)]を算出する(ステップS3)。
CPU11は、ステップS3にて算出した、複数の周波数帯域毎の特徴量R(A(c))を、表1に示す回帰モデルDB13eに格納されたNo1〜No11までの回帰モデルMにそれぞれ代入し、その演算結果が、脚部(lおよびl)に基づく特徴量R[R(Lc)およびR(Lc)]となるような回帰式(M1およびM2)を前記(4)式および(5)式に従い導出する(ステップS4)。
この結果、回帰式(M1およびM2)について、No1〜No11までの計11個が作成される。
更に、CPU11によりステップS4にて得られたそれぞれの回帰式(M1、M2)に、脚部aにおける検証用信号Avに基づいた特徴量R(A(v))を代入し、前記(6)および(7)式に従い脚部(lおよびl)における筋電推定信号Sv(SvおよびSv)を算出する(ステップS5)。
最後に、CPU11は、ステップS5にて算出した筋電推定信号Sv(SvおよびSv)の値と、特徴量R[R(Lv)およびR(Lv)]と、の間で相関係数rが最も高くなる特徴量R[R(Lv)およびR(Lv)]、回帰式(M1およびM2)、および筋電推定信号Sv(SvおよびSv)をパラメータDB13d、筋電信号回帰モデルDB13fに格納させる(ステップS6)。
<筋電信号推定処理>
次に、本実施形態に係る筋電信号推定装置10による筋電信号推定処理について説明する。
図12は、前記筋電信号推定装置10のCPU11が、前記作業エリア12aを用いて筋電信号推定用プログラム13bを起動することで実現される筋電信号推定機能を示したブロック図である。
すなわち、CPU11は、筋電信号格納部13b、筋電信号周波数分割部13b、特徴量算出部13b、および筋活動推定部13bとして機能する。
以下、筋電信号推定機能について説明する。
筋電信号格納部13bは、筋電信号計測装置20が備える電極20Aからの筋電信号Aを格納し、筋電信号周波数分割部13bへ出力する。
筋電信号周波数分割部13bは、前記筋電信号格納部13bからの筋電信号Aを、前記パラメータDB13dに記憶される、前記フィルタリング用パラメータ設定機能にて算出されたパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)=(100、100、1および301)でフィルタリングする機能を有する。
すなわち、前記(1)式から得られるバンドパスフィルタBF(BF1〜BF3)を用いて、前記信号Aを、3つの周波数帯域(信号A(1[Hz]〜101[Hz])、信号A(101[Hz]〜201[Hz])、および信号A(201[Hz]〜301[Hz]))にフィルタリングし、これを特徴量算出部13bに出力する。
特徴量算出部13bは、前記筋電信号周波数分割部13bからの信号A(1[Hz]〜101[Hz])、信号A(101[Hz]〜201[Hz])、および信号A(201[Hz]〜301[Hz])のそれぞれについて特徴量Rを算出する機能を有する。
すなわち、特徴量算出部13bは、前記(3)式を用いて、信号Aの特徴量R[R(A(1[Hz]〜101[Hz]))、R(A(101[Hz]〜201[Hz]))およびR(A(201[Hz]〜301[Hz]))]を算出する。
筋活動推定部13bは、前記信号Aに基づく特徴量R[R(A(1[Hz]〜101[Hz]))、R(A(101[Hz]〜201[Hz]))、R(A(201[Hz]〜301[Hz]))]を、前記回帰式設定機能にて算出され、前記筋電信号回帰モデルDB13fに記憶された回帰式(M1およびM2)に代入することで、測定したい対象である脚部(lおよびl)の筋電推定信号S(SおよびS)を算出する機能を有する。
脚部(lおよびl)における筋電推定信号S(SおよびS)は、下記(8)式、および下記(9)式を用いて算出される。
M1[R(A)(1−101[Hz])、R(A)(101−201[Hz])、R(A)(201−301[Hz])]=S …(8)
M2[R(A)(1−101[Hz])、R(A)(101−201[Hz])、R(A)(201−301[Hz])]=S …(9)
前記(8)式および(9)式によって得られた前記筋電推定信号S、および筋電推定信号Sを図13に示す。
図13Aおよび図13Bは、生体の脚部(lおよびl)における筋電推定信号S(SおよびS)を示す図である。
このように、パラメータDB13dに格納したパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)=)100、100、1および301)と、前記回帰式設定機能により導出された回帰式(M1、M2)を用いることで、脚部aの筋電信号から、脚部(lおよびl)の筋電信号S(SおよびS)を推定することができる。
次に、前記構成の筋電信号推定装置10の動作について説明する。
図14は、筋電信号推定装置10の筋電信号推定処理を示したフローチャートである。
まず、外部入力I/F14を介して入力した、筋電信号計測装置20にて計測された筋電信号Aを、CPU11により、RAM12内の作業エリア12aに格納する(ステップT1)。
その後、CPU11により、フィルタリング用パラメータ格納部13cに格納されたパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)によって設定されるバンドパスフィルタBFを用いて、前記信号Aを複数の周波数帯域でフィルタリングする(ステップT2)。
次いで、ステップT2にて、CPU11により、複数の周波数帯域でフィルタリングした前記信号Aの特徴量R(A)を、前記(3)式を用いて算出する(ステップT3)。
次いで、CPU11は、前記(8)式および(9)式を用いて、ステップT3にて算出した前記信号Aの特徴量R(A)を、前記筋電信号回帰モデルDB13fに記憶され、前記回帰式設定機能にて導出された回帰式(M1およびM2)に代入し、脚部(lおよびl)における筋電推定信号S(S、S)を算出する(ステップT4)。
したがって、前記構成の筋電信号推定装置10によれば、複数のパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)毎にフィルタリングした筋電信号計測装置20により計測された脚部aの信号Aの特徴量R(Ac)と、脚部(lおよびl)の筋電信号Lおよび筋電信号Lの特徴量R(Lc、Lc)と、から回帰式(M1およびM2)を導出し、当該導出した回帰式(M1、M2)と、脚部aにおける検証用信号Avに基づく特徴量R(Av)と、を用いて、脚部(lおよびl)における筋電推定信号Sv(SvおよびSv)を算出する。また、脚部(lおよびl)の筋電推定信号Sv(SvおよびSv)と、脚部(lおよびl)の検証用信号(LvおよびLv)に基づく特徴量R(LvおよびLv)と、から最も高い相関係数r(rおよびr)を算出し、算出した相関係数r(rおよびr)を得ることの出来る、パラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)と、回帰式(M1およびM2)と、を選択し、これら値をパラメータDB13dと、筋電信号回帰モデルDB13fに格納するキャリブレーション用設定機能(回帰式設定機能、フィルタリング用パラメータ設定機能)を有する。
これによれば、最も高い相関係数r(rおよびr)を算出し、算出した相関係数r(rおよびr)を得ることの出来る、パラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)と、回帰式(M1、M2)と、を選択し、これらパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)および回帰式(M1およびM2)を使用することで、計測対象とする筋肉に混入した複数筋電信号から高精度に他の筋活動を推定できる。
すなわち、前記構成の筋電信号推定装置10によれば、前記キャリブレーション用設定機能(フィルタリング用パラメータ設定機能)にて選択されたパラメータ(分割周波数幅fw、移動周波数幅mf、最低周波数minFおよび最大周波数maxF)を用いてフィルタリングされた脚部aにおける筋電信号Aに基づく特徴量R(A)と、前記キャリブレーション用設定機能(回帰式設定機能)にて選択された回帰式(M1、M2)と、を使用して脚部(a:足首)の筋電信号に含まれる他の脚部(l:前脛骨筋およびl:腓腹筋)の筋電信号を推定できる。
したがって、筋肉表面に接着させる電極の数を増やすことなく、高精度に計測対象とする筋肉に混入した複数筋電信号から他の筋活動を推定できる。
なお、生体において推定する部位は2箇所(今回は、脚部(lおよびl))に限られない。
つまり、本実施形態では、キャリブレーション処理にて脚部(a、lおよびl)の筋電信号(A、LおよびL)を計測し、次いで筋電信号推定処理では、前記脚部(l、l)のキャリブレーション用信号である筋電信号(LcおよびLc)の特徴量R[R(Lc(l))およびR(Lc(l))]と、脚部aのキャリブレーション用信号である筋電信号(Ac)の特徴量R(Ac)と、からフィルタリングした周波数毎に得られた、回帰モデル毎の回帰式(MおよびM)の中で、最も相関係数rの高い回帰式(MおよびM)を用いて当該脚部(lおよびl)の筋電信号を推定したが、脚部(lおよびl)に加えて、他の部位の筋電信号も推定する構成であってもよい。
すなわち、キャリブレーション処理にて、脚部(lおよびl)に加えて、他の部位における筋電信号を計測しておけば、その増加させた部位の数だけ導出させる前記回帰式が増えるものの、脚部aから、筋電信号推定処理にて、脚部(lおよびl)の他、他の部位についても筋電信号を推定することが可能になる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
10…筋電信号推定装置、11…CPU、12…RAM、13…ROM、
13a…キャリブレーション用設定プログラム、13a…筋電信号格納部、
13a…パラメータ設定部、13a…筋電信号周波数分割部、
13a…特徴量算出部、13a…筋活動推定部、13a…推定精度算出部、
13b…筋電信号推定用プログラム、13b…筋電信号格納部、
13b…筋電信号周波数分割部、13b…特徴量算出部、
13b…筋活動推定部、13c…フィルタリング用パラメータ格納部、
13d…パラメータDB、13e…回帰モデルDB、
13f…筋電信号回帰モデルDB、14…外部入力I/F、
15…表示データ出力部、16…入力部、20…筋電信号計測装置、
20A、20L、20L…電極、30…表示部(可視化装置)、
a…足首、l…脚部、l…脚部。

Claims (9)

  1. 生体の複数部位の筋電信号が混信した第1部位の筋電信号、および前記複数部位のうち推定対象とする第2部位の筋電信号のそれぞれについて、キャリブレーション用信号および検証用信号と指定して格納する信号格納手段と、
    前記信号格納手段により格納された第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号と、検証用信号と、を予め設定された複数の周波数パラメータでフィルタリングする筋電信号フィルタリング手段と、
    前記筋電信号フィルタリング手段によりフィルタリングされた前記第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号に関する特徴量と、前記信号格納手段により格納された前記第2部位の筋電信号のキャリブレーション用信号に関する特徴量と、に基づいて前記複数の周波数パラメータでフィルタリングされた第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号毎に、複数の回帰モデル毎の回帰式を導出する回帰式導出手段と、
    前記回帰式導出手段により導出された回帰式と、前記信号格納手段により格納された第1部位の筋電信号の検証用信号に関する特徴量と、を用いて、前記第2部位における筋電推定信号の値を、前記回帰モデル毎に複数算出する筋電推定信号算出手段と、
    筋電推定信号算出手段により算出された前記第2部位における筋電推定信号と、前記第2部位の筋電信号の検証用信号に関する特徴量と、の相関係数を前記複数算出した筋電推定信号の値毎に算出する相関係数算出手段と、
    前記相関係数算出手段により算出された複数の相関係数の中で最も高い相関係数に対応する、前記筋電信号フィルタリング手段によるフィルタリングの周波数と、前記回帰式導出手段により導出された回帰式と、を記憶部に格納する格納手段と、
    を備える、筋電信号推定装置。
  2. 前記生体の複数部位の筋電信号が混信した第1部位の筋電信号を、前記格納手段により格納された前記複数の周波数パラメータでフィルタリングするフィルタリング手段と、
    前記フィルタリング手段によりフィルタリングされた第1部位の筋電信号に関する特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記格納手段により格納された回帰式を用いて、前記特徴量算出手段により算出された前記第1部位の筋電信号に関する特徴量から、前記第2部位の筋電信号を推定する推定手段と、
    を備える、請求項1に記載の筋電信号推定装置。
  3. 前記特徴量は、二乗平均平方根を用いて算出される、請求項1または請求項2に記載の筋電信号推定装置。
  4. 前記格納手段は、前記特徴量を算出する数式に用いる時定数を格納する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の筋電信号推定装置。
  5. 生体の複数部位の筋電信号が混信した第1部位の筋電信号から、当該複数部位のうち第2部位の筋電信号を推定する制御装置が実行する筋電信号推定方法であって、
    前記第1部位での筋電信号、および前記第2部位の筋電信号のそれぞれについて、キャリブレーション用信号および検証用信号と指定して、格納し、
    格納された第1筋電信号のキャリブレーション用信号と、検証用信号と、を予め設定された複数の周波数パラメータでフィルタリングし、
    フィルタリングされた前記第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号に関する特徴量と、格納された前記第2部位の筋電信号のキャリブレーション用信号の特徴量と、に基づいて前記複数の周波数パラメータでフィルタリングされた第1部位の筋電信号のキャリブレーション用信号毎に、複数の回帰モデル毎の回帰式を導出し、
    導出された前記回帰式と、格納された前記第1部位の筋電信号の検証用信号に関する特徴量と、を用いて、前記第2部位における筋電推定信号の値を、前記回帰モデル毎に複数算出し、
    算出された前記第2部位における筋電推定信号と、前記第2部位の筋電信号の検証用信号に関する特徴量と、の相関係数を前記複数算出した筋電推定信号の値毎に算出し、
    算出された前記複数の相関係数の中で最も高い相関係数に対応する、フィルタリングする周波数パラメータと、導出された前記回帰式と、を記憶部に格納する、
    筋電信号推定方法。
  6. 前記生体の複数部位の筋電信号が混信した第1部位での筋電信号を、前記記憶部に格納された周波数パラメータでフィルタリングし、
    フィルタリングされた第1部位の筋電信号に関する特徴量を算出し、
    前記記憶部に格納された回帰式を用いて、算出された前記第1部位の筋電信号に関する特徴量から前記第2部位の筋電信号を推定する、
    請求項5に記載の筋電信号推定方法。
  7. 前記特徴量は、二乗平均平方根を用いて算出される、請求項5または請求項6に記載の筋電信号推定方法。
  8. 前記記憶部は、前記特徴量を算出する数式に用いる時定数を格納する、請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の筋電信号推定方法。
  9. コンピュータを、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに一項に記載の筋電信号推定装置として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。
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