JP2019129641A - モータ - Google Patents

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Hisashi Matoba
尚史 的場
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透 湯本
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Jun Tsukamoto
準 塚本
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Nobuyuki Nagai
伸幸 永井
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Abstract

【課題】コスト上昇や組立工数の増加を抑えつつ、ロータリーエンコーダへの熱伝導を抑える。【解決手段】モータ1は、回転軸2と、回転軸2に設けられたロータ10と、ロータ10の径方向外側に設けられたステータ20と、ステータ20の少なくとも外周面を覆うように設けられたケース31と、ケース31に対し、回転軸2の中心軸C方向一方の側に設けられたフロントブラケット32と、ケース31に対し、回転軸2の中心軸C方向他方の側に設けられたリヤブラケット33と、リヤブラケット33に対し、ケース31とは反対側に突出した回転軸2の端部に設けられたロータリーエンコーダ50と、を備え、ケース31においてリヤブラケット33に対向する対向面31fに、リヤブラケット33から離間する側に窪む凹部60が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ロータリーエンコーダを備えたモータに関するものである。
従来から、サーボモータは、回転軸と一体に設けられたロータと、ステータと、回転軸の回転数を検出するロータリーエンコーダ(回転検出器)と、を備えている。このようなサーボモータの作動時には、ステータが熱を生じる。ロータリーエンコーダは、熱に弱いため、ステータで生じる熱がロータリーエンコーダに伝わるのを抑えるのが望ましい。
これに対し、従来から、ステータとロータリーエンコーダとの間に樹脂を介在させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成では、ステータとロータリーエンコーダとの間に介在させた樹脂により、ステータで生じた熱がロータリーエンコーダに伝わるのを抑えている。
また、ステータ(固定子鉄心および固定子巻線)を絶縁性のモールド樹脂からなるフレームで成型した構成も知られている(例えば、特許文献2参照)。このような構成では、モールド樹脂として、高熱伝導性充填材を高密度に充填して形成する。これにより、ステータのコイルで発生した熱を、外周面が外気に面したフレームに導き、放熱効果を高めている。
特開2003−102141号公報 特開2006−205373号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような構成においては、ステータとロータリーエンコーダとの間に樹脂からなる部品を介在させる。このため、サーボモータを構成する部品点数が増え、コスト上昇や組立工数の増加に繋がる。
特許文献2に開示されたような構成では、熱伝導性の高いモールド樹脂からなるフレームを採用し、ステータで発生した熱がフレームに効率良く伝達される。この結果、フレームを介してロータリーエンコーダ側に熱が回りやすくなってしまう。
そこで、本発明は、コスト上昇や組立工数の増加を抑えつつ、ロータリーエンコーダへの熱伝導を抑えることのできるモータを提供する。
本発明は、上述の課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のモータは、回転軸と、前記回転軸に設けられたロータと、前記ロータの径方向外側に設けられたステータと、前記ステータの少なくとも外周面を覆うように設けられたケースと、前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向一方の側に設けられた第一ブラケットと、前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向他方の側に設けられた第二ブラケットと、前記第二ブラケットに対し、前記ケースとは反対側に設けられたロータリーエンコーダと、を備え、前記ケースにおいて前記第二ブラケットに対向する対向面に、前記第二ブラケットから離間する側に窪む凹部が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ケースの対向面に凹部を形成することで、ケースが第二ブラケットに接触する面積を抑えることができる。これによりケースを介して第二ブラケットに伝達される熱の量を抑え、ロータリーエンコーダへの熱伝導を抑えることができる。また、ケースに凹部を形成するのみであるので、部品点数が増えることもなく、コスト上昇を抑えることができる。
また、本発明のモータは、回転軸と、前記回転軸に設けられたロータと、前記ロータの径方向外側に設けられたステータと、前記ステータの少なくとも外周面を覆うように設けられたケースと、前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向一方の側に設けられた第一ブラケットと、前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向他方の側に設けられた第二ブラケットと、前記第二ブラケットに対し、前記ケースとは反対側に設けられたロータリーエンコーダと、を備え、前記ケースと前記第二ブラケットとの間には、径方向の少なくとも一部に、前記ケースと前記第二ブラケットとが前記中心軸方向に隙間を隔てて対向する空隙部が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ケースと第二ブラケットとの間に空隙部が形成されることで、ケースが第二ブラケットに接触する面積を抑えることができる。これにより、ケースを介して第二ブラケットに伝達される熱の量を抑え、ロータリーエンコーダへの熱伝導を抑えることができる。また、ケースに空隙部を形成するのみであるので、部品点数が増えることもなく、コスト上昇を抑えることができる。
また、本発明のモータは、前記ケースにおいて前記第二ブラケットに対向する対向面に、前記第二ブラケットから離間する側に窪む凹部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、ケースの対向面に凹部を形成することで、ケースが第二ブラケットに接触する面積を抑えることができる。これによりケースを介して第二ブラケットに伝達される熱の量を抑え、ロータリーエンコーダへの熱伝導を抑えることができる。また、ケースに凹部を形成するのみであるので、部品点数が増えることもなく、コスト上昇を抑えることができる。
また、本発明のモータは、前記ケースおよび前記第二ブラケットの一方に、前記ケースおよび前記第二ブラケットの他方に向けて突出する突起部を有し、前記突起部が前記ケースおよび前記第二ブラケットの他方に突き当たることで、前記ケースと前記第二ブラケットとの間に前記空隙部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、ケースおよび第二ブラケットの一方に設けられた突起部を、ケースおよび第二ブラケットの他方に突き当てれば、ケースと第二ブラケットとの間に空隙部を形成することができる。
また、本発明のモータは、少なくとも前記ケースと前記第二ブラケットとは、前記中心軸方向に延びる連結ボルトによって締結され、前記ケースおよび前記第二ブラケットの一方には、前記連結ボルトを挿通させるボルト挿通孔を有した筒状のカラーが設けられ、前記カラーの前記中心軸方向の長さが、前記ケースおよび前記第二ブラケットの一方の前記中心軸方向における厚さよりも大きく設定されていてもよい。
このような構成によれば、カラーの中心軸方向の長さを、ケースおよび第二ブラケットの一方の厚さよりも大きくすることで、カラーの端部がケースおよび第二ブラケットの一方から他方側に向けて突出する。これにより、カラーの端部により突起部を形成することができ、ケースと第二ブラケットとの間に空隙部を容易かつ確実に形成することができる。
また、本発明のモータは、前記空隙部の径方向内側に、前記ケースおよび前記第二ブラケットのいずれか一方に形成され、前記ケースおよび前記第二ブラケットのいずれか他方に向かって突出する軸方向からみて環状の突条を備え、前記突条に、前記ケースおよび前記第二ブラケットの前記他方が嵌合されていてもよい。
このような構成によれば、ケースおよび第二ブラケットが嵌合することにより、ケースおよび第二ブラケットの内側の空間と外部の空間とを遮断することができる。
また、本発明のモータにおいて、前記突条の嵌合位置は、前記ロータと前記ステータとの間と軸方向で一致していてもよい。
このような構成によれば、ロータとステータとの間に異物が混入してしまうことを確実に防止できる。
また、本発明のモータは、前記ケースは、絶縁性樹脂で前記ロータをモールドすることで形成されていてもよい。
このような構成によれば、ステータで生じた熱を、ケースを介して第一ブラケット側に効率良く伝達することができる。これにより、第二ブラケットを介したロータリーエンコーダ側への熱伝導を抑えることができる。
本発明によれば、コスト上昇や組立工数の増加を抑えつつ、ロータリーエンコーダへの熱伝導を抑えることが可能となる。
本発明の実施形態におけるモータの構成を示すため、モータの一部を断面視した斜視図である。 本発明の実施形態におけるモータのロータおよびステータを示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるモータの半断面図である。 本発明の実施形態におけるモータの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるモータを、図3とは異なる位置で断面視した半断面図である。 本発明の実施形態におけるモータのケースに形成された凹部を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態に係るモータについて、図面を参照して説明をする。
図1は、本発明の実施形態におけるモータの構成を示すため、モータの一部を断面視した斜視図である。図2は、本発明の実施形態におけるモータのロータおよびステータを示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態におけるモータの半断面図である。図4は、本発明の実施形態におけるモータの外観を示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態におけるモータを、図3とは異なる位置で断面視した半断面図である。図6は、本発明の実施形態におけるモータのケースに形成された凹部を示す斜視図である。
(モータ)
図1に示すように、モータ1は、回転軸2と、回転軸2に設けられたロータ10と、ロータ10の径方向外側に設けられたステータ20と、ロータ10及びステータ20を覆うモータハウジング30と、ロータリーエンコーダ50と、を備えている。
なお、以下の説明では、回転軸2の軸線方向を単に軸方向、回転軸2の径方向を単に径方向、回転軸2の回転方向(周回り方向)を単に周方向と称する。
(ロータ)
回転軸2は、中心軸C方向に延びる略円柱状で、モータハウジング30に中心軸C周りに回転自在に支持されている。
ロータ10は、回転軸2の中心軸C方向の中間部に設けられている。ロータ10は、ロータコア11と、永久磁石12と、を備えている。
ロータコア11は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板である。ロータコア11は、円環状で、その中心部に回転軸2が挿通され、回転軸2の外周面に一体に設けられている。ロータコア11には、周方向に複数の磁石保持孔13が形成されている。
磁石保持孔13は、軸方向からみて径方向に長くなるように略長方形状に形成されており、周方向に等間隔に配置されている。また、磁石保持孔13は、ロータコア11を、軸方向に貫通するように形成されている。
このように形成された各磁石保持孔13に、永久磁石12が嵌入固定されている。すなわち、永久磁石12は、軸方向からみて放射状に配置される。
(ステータ)
図2、図3に示すように、ステータ20は、ロータ10の径方向外側に設けられている。ステータ20は、ステータコア21と、コイル22と、基板23と、を主に備えている。
ステータコア21は、円環状のリング部21aと、リング部21aから径方向内側に延びるティース21bと、を一体に備えている。ティース21bは、中心軸C周りの周方向に等間隔で複数が設けられている。各ティース21bには、絶縁性樹脂からなるボビン24が設けられている。
コイル22は、各ティース21bに設けられたボビン24に巻き回されている。
基板23は、ステータコア21に対し、中心軸C方向の一方の側に設けられている。基板23は、中心軸C方向に直交する面内に位置する円環板状である。基板23の周方向の一部には、径方向外側に延びる延出部23aが設けられ、延出部23aには、外部の給電ハーネス(図示無し)が接続されるコネクタ25が設けられている。基板23には、給電ハーネス(図示無し)を通して供給される電流を、コネクタ25から各コイル22に供給するための配線パターン(図示無し)が形成されている。
(モータハウジング)
図1、図4に示すように、モータハウジング30は、ステータ20を覆うケース31と、ケース31の中心軸C方向一方の側に設けられたフロントブラケット(第一ブラケット)32と、回転軸2の中心軸C方向他方の側に設けられたリヤブラケット(第二ブラケット)33と、エンコーダカバー34と、を備えている。
ケース31は、略円環状で、ステータ20のステータコア21、基板23、ボビン24、及びコイル22を覆うように形成されている。ケース31は、ステータ20のステータコア21と、コイル22と、ボビン24と、基板23とを、一体に覆うようにモールド成形(例えば、インサート成形)により形成されている。
すなわち、図3に示すように、ケース31は、ステータ20の外周面を覆う外周壁部31aと、外周壁部31aのフロントブラケット32側の端部から径方向内側に延びる前壁部31bと、外周壁部31aのリヤブラケット33側の端部から径方向内側に延びる後壁部31cと、を一体に備えている。外周壁部31aは、ケース31において外部に臨むケース外周面の一部を構成している。
ここで、ケース31は、高い熱伝導率を有した絶縁性樹脂から形成されている。このようなケース31の材料としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂:熱伝導率 1 W/m・K)等がある。
フロントブラケット32は、ケース31に対し、回転軸2の中心軸C方向一方の側に設けられている。フロントブラケット32は、ケース31の外周部に突き当たる円環状の環状部32aと、環状部32aの径方向内側に設けられ、回転軸2の中心軸Cに直交する面内に位置するプレート部32bと、を一体に備えている。
プレート部32bの中心部には、軸受保持孔32eが形成されている。軸受保持孔32eには、回転軸2を回転自在に支持する軸受35Aが設けられている。回転軸2の第一端部2aは、軸受保持孔32eを通して、モータハウジング30の外部に突出している。回転軸2の第一端部2aには、モータ1で回転駆動させる駆動対象が連結される。
リヤブラケット33は、ケース31に対し、回転軸2の中心軸C方向他方の側に設けられている。リヤブラケット33は、ケース31の外周部に突き当たる円環状の環状部33aと、環状部33aの径方向内側に設けられ、回転軸2の中心軸Cに直交する面内に位置するプレート部33bと、を一体に備えている。
プレート部33bの中心部には、軸受保持孔33eが形成されている。軸受保持孔33eには、回転軸2を回転自在に支持する軸受35Bが設けられている。回転軸2の第二端部2bは、この軸受保持孔33eを通してプレート部33bからケース31とは反対側に突出している。
エンコーダカバー34は、回転軸2の中心軸Cに直交する端板部34aと、端板部34aの外周部からリヤブラケット33側に延びる筒状の筒状壁部34bと、を一体に備えている。図1、図4に示すように、筒状壁部34bには、径方向外側に突出するフランジ部34cが周方向に複数設けられている。エンコーダカバー34は、フランジ部34cを、リヤブラケット33の環状部33aから径方向外側に突出して設けられたフランジ部33dに突き合わせ、ボルト36で締結することで、リヤブラケット33に固定されている。
上記したようなフロントブラケット32と、ケース31と、リヤブラケット33とは、複数本の連結ボルト38によって一体に連結されている。このため、図1、図4、図5に示すように、フロントブラケット32には、径方向外側に突出するフランジ部32cが、周方向の複数個所に形成されている。フランジ部32cには、連結ボルト38を挿通させる挿通孔32hが、中心軸C方向に貫通形成されている。
また、ケース31には、周方向の複数個所に、外周壁部31aから径方向外側に突出する突出部31dが、中心軸C方向に連続して形成されている。
図5に示すように、突出部31dには、中心軸C方向に連続する貫通孔31hが形成されている。この貫通孔31hには、円筒状のカラー72が設けられている。カラー72には、中心軸C方向に連続するボルト挿通孔72hが形成されている。
リヤブラケット33には、フランジ部33dに、雌ネジ孔33hが形成されている。
連結ボルト38は、フロントブラケット32のフランジ部32cの挿通孔32h、ケース31に設けられたカラー72に挿通され、その先端部がリヤブラケット3のフランジ部33dに締結されている。
(ロータリーエンコーダ)
図1、図5に示すように、ロータリーエンコーダ50は、エンコーダカバー34の内側に収容されている。ロータリーエンコーダ50は、回転軸2の第二端部2bに設けられている。ロータリーエンコーダ50は、ボルト53によって回転軸2の第二端部2bに一体に固定されて回転軸2と一体に回転する回転板51と、エンコーダカバー34に固定され、回転板51の回転を磁気的、または光学的に検出する検出素子(図示無し)と、を備えている。
上記したようなモータ1は、コネクタ25に接続された配線ハーネス(図示無し)を通して外部から給電することで、基板23の配線パターン(図示無し)を介し、ステータ20の複数のコイル22に所定のタイミングで順次通電する。このようにして複数のコイル22で発生されたステータ20の交番磁界により、永久磁石12を有したロータ10が回転軸2と一体に中心軸C周りに回転し、駆動対象を駆動する。
ロータリーエンコーダ50は、回転軸2と一体に回転する回転板51の回転を検出素子(図示無し)で検出し、その検出信号を図示しない信号線を通して外部に出力する。
(凹部および空隙部)
このようなモータ1において、ステータ20への通電によって生じる熱の影響がロータリーエンコーダ50に伝わるのを抑えるため、以下のような構成を備えている。
図3、図6に示すように、ケース31においてリヤブラケット33に対向する対向面31fには、リヤブラケット33から離間する側(フロントブラケット32側)に窪む凹部60が形成されている。凹部60は、例えば、周方向に間隔をあけて複数形成されている。各凹部60の底部には、基板23が露出している。
また、図5に示すように、ケース31とリヤブラケット33との間には、径方向の少なくとも一部である外周側に、ケース31とリヤブラケット33とが中心軸C方向に隙間を隔てて対向する空隙部70が形成されている。この空隙部70を形成するため、ケース31には、対向面31fからリヤブラケット33に向けて突出する突起部71が設けられている。前述したカラー72は、その中心軸C方向の長さLが、ケース31の中心軸C方向における厚さTよりも大きく設定されている。
これにより、カラー72は、リヤブラケット33側の端部72sが、ケース31の対向面31fからリヤブラケット33側に所定寸法突出し、突起部71が形成されている。この突起部71が、リヤブラケット33に突き当たることで、ケース31とリヤブラケット33との間に空隙部70が形成されている。ここで、空隙部70は、ケース31およびリヤブラケット33の外周部において、径方向外側に向かって開口し、モータハウジング30の外部に連通している。
リヤブラケット33において、空隙部70の径方向内側には、ケース31に向かって突出する突条73が、周方向に連続して環状に形成されている。突条73は、外周面73aがステータ20のティース21bの内径とほぼ同一になるように形成されている。そして、突条73の外周面73aに、ケース31の後壁部31cにおけるリヤブラケット33側端の内周面31gが嵌合されている。
ケース31とリヤブラケット33との間において、突条73の外周面73aに後壁部31cの内周面31gが嵌合されることにより、空隙部70の径方向内側には、突条73の外周面の一部が露出し、空隙部70の径方向内側を閉塞している。
このような凹部60および空隙部70を備えるモータ1は、複数の凹部60により、ケース31の対向面31fがリヤブラケット33に接触する面積が抑えられる。これによりケース31を介してリヤブラケット33に伝達される熱の量が抑えられる。
また、空隙部70によっても、ケース31がリヤブラケット33に接触する面積が抑えられる。これによっても、ケース31を介してリヤブラケット33に伝達される熱の量が抑えられる。
また、空隙部70は、モータハウジング30の外部に連通しているので、空隙部70には外気が侵入する。これにより、空隙部70内の温度上昇が抑えられ、ケース31とリヤブラケット33との間の断熱性が高まる。
このように、上述のモータ1は、回転軸2と、回転軸2に設けられたロータ10と、ロータ10の径方向外側に設けられたステータ20と、ステータ20の少なくとも外周面を覆うように設けられたケース31と、ケース31に対し、回転軸2の中心軸C方向一方の側に設けられたフロントブラケット32と、ケース31に対し、回転軸2の中心軸C方向他方の側に設けられたリヤブラケット33と、リヤブラケット33に対し、ケース31とは反対側に設けられたロータリーエンコーダ50と、を備える。このようなモータ1は、ケース31においてリヤブラケット33に対向する対向面31fに、リヤブラケット33から離間する側に窪む凹部60が形成されている。
このような構成によれば、ケース31の対向面31fに凹部60を形成することで、ケース31がリヤブラケット33に接触する面積を抑えることができる。これによりケース31を介してリヤブラケット33に伝達される熱の量を抑え、ロータリーエンコーダ50への熱伝導を抑えることができる。また、ケース31に凹部60を形成するのみであるので、部品点数が増加することもなく、コスト上昇を抑えることができる。したがって、コスト上昇や組立工数の増加を抑えつつ、ロータリーエンコーダ50への熱伝導を抑えることが可能となる。
また、モータ1は、ケース31とリヤブラケット33との間には、径方向の一部に、ケース31とリヤブラケット33とが中心軸C方向に隙間を隔てて対向する空隙部70が形成されている
このような構成によれば、ケース31とリヤブラケット33との間に空隙部70が形成されることで、ケース31がリヤブラケット33に接触する面積を抑えることができる。また、空隙部70に外気が侵入することで、ケース31とリヤブラケット33との間の断熱性を高めることができる。これによりケース31を介してリヤブラケット33に伝達される熱の量を抑え、ロータリーエンコーダ50への熱伝導を抑えることができる。また、ケース31に空隙部70を形成するのみであるので、部品点数が増加することもなく、コスト上昇を抑えることができる。したがって、コスト上昇や組立工数の増加を抑えつつ、ロータリーエンコーダ50への熱伝導を抑えることが可能となる。
また、ケース31に、リヤブラケット33に向けて突出する突起部71を有し、リヤブラケット33に突き当たることで、ケース31とリヤブラケット33との間に空隙部70が形成されている。
このような構成によれば、突起部71をリヤブラケット33に突き当てれば、ケース31とリヤブラケット33との間に空隙部70を容易かつ確実に形成することができる。
また、ケース31には、連結ボルト38を挿通させるボルト挿通孔72hを有した筒状のカラー72が設けられ、カラー72の中心軸C方向の長さLが、ケース31およびリヤブラケット33の一方の中心軸C方向における厚さT2よりも大きく設定されている。
このような構成によれば、カラー72の端部72sがケース31からリヤブラケット33側に突出する。これにより、カラー72の端部73sにより突起部71を形成することができ、ケース31とリヤブラケット33との間に空隙部70を容易かつ確実に形成することができる。
また、空隙部70の径方向内側に、リヤブラケット33に形成され、ケース31に向かって突出する突条73を備えている。そして、この突条73の外周面73aに、ケース31の後壁部31cにおけるリヤブラケット33側端の内周面31gが嵌合されている。
ケース31とリヤブラケット33との間において、突条73の外周面73aに後壁部31cの内周面31gが嵌合されることにより、空隙部70の径方向内側には、突条73の外周面の一部が露出し、空隙部70の径方向内側を閉塞している。
このような構成によれば、突条73が凹溝74に係合することで、ケース31およびリヤブラケット33の内側の空間と外部の空間とを遮断することができる。また、空隙部70は、モータハウジング30の外部に連通することとなり、空隙部70内の温度上昇が抑えられ、ケース31とリヤブラケット33との間の断熱性が高まる。さらに、ケース31とリヤブラケット33との間から異物等が侵入してしまうことを防止できる。
ここで、突条73は、外周面73aがステータ20のティース21bの内径とほぼ同一になるように形成されている。つまり、ロータ10とステータ20との間と軸方向で一致する位置で、ケース31とリヤブラケット33の突条73とが嵌合されている。このため、ロータ10とステータ20との間に異物が混入してしまうことを確実に防止できる。
また、ケース31は、高い熱伝導率を有した絶縁性樹脂でロータ10をモールドすることで形成されている。
このような構成によれば、ステータ20で生じた熱を、ケース31を介してフロントブラケット32側に効率良く伝達することができる。これにより、リヤブラケット33を介したロータリーエンコーダ50側への熱伝導を抑えることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述の各実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態において、ロータ10やステータ20の構成は、適宜変更することができる。また、突起部71をケース31側に設けるようにした。しかしながら、これに限られるものではなく、リヤブラケット33側に設けるようにしても良い。さらに、突起部71をカラー72の端部73sを突出させることで形成した。しかしながら、これに限られるものではなく、カラー72とは別に、ケース31やリヤブラケット33に突起部71を突出形成してもよい。
また、上述の実施形態で示したモータ1の用途については、何ら限定するものではなく、回転軸2の回転量をロータリーエンコーダ50からフィードバック出力するサーボモータとして、様々な用途に用いることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上述の実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、上述の実施形態では、リヤブラケット33において、空隙部70の径方向内側に、ケース31に向かって突出する突条73を形成した場合について説明した。そして、この突条73とケース31が嵌合される場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、ケース31に、リヤブラケット33側に向かって突出する突条73を形成してもよい。そして、この突条73とリヤブラケット33が嵌合されるように構成してもよい。
1…モータ、2…回転軸、10…ロータ、20…ステータ、30…モータハウジング、31…ケース、31c…後壁部、31f…対向面、31g…内周面、32…フロントブラケット(第一ブラケット)、33…リヤブラケット(第二ブラケット)、38…連結ボルト、50…ロータリーエンコーダ、60…凹部、70…空隙部、71…突起部、72…カラー、72h…ボルト挿通孔、73…突条、73a…外周面、C…中心軸

Claims (8)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に設けられたロータと、
    前記ロータの径方向外側に設けられたステータと、
    前記ステータの少なくとも外周面を覆うように設けられたケースと、
    前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向一方の側に設けられた第一ブラケットと、
    前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向他方の側に設けられた第二ブラケットと、
    前記第二ブラケットに対し、前記ケースとは反対側に設けられたロータリーエンコーダと、
    を備え、
    前記ケースにおいて前記第二ブラケットに対向する対向面に、前記第二ブラケットから離間する側に窪む凹部が形成されている
    ことを特徴とするモータ。
  2. 回転軸と、
    前記回転軸に設けられたロータと、
    前記ロータの径方向外側に設けられたステータと、
    前記ステータの少なくとも外周面を覆うように設けられたケースと、
    前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向一方の側に設けられた第一ブラケットと、
    前記ケースに対し、前記回転軸の中心軸方向他方の側に設けられた第二ブラケットと、
    前記第二ブラケットに対し、前記ケースとは反対側に設けられたロータリーエンコーダと、
    を備え、
    前記ケースと前記第二ブラケットとの間には、径方向の少なくとも一部に、前記ケースと前記第二ブラケットとが前記中心軸方向に隙間を隔てて対向する空隙部が形成されている
    ことを特徴とするモータ。
  3. 前記ケースにおいて前記第二ブラケットに対向する対向面に、前記第二ブラケットから離間する側に窪む凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記ケースおよび前記第二ブラケットの一方に、前記ケースおよび前記第二ブラケットの他方に向けて突出する突起部を有し、
    前記突起部が前記ケースおよび前記第二ブラケットの他方に突き当たることで、前記ケースと前記第二ブラケットとの間に前記空隙部が形成される
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ。
  5. 少なくとも前記ケースと前記第二ブラケットとは、前記中心軸方向に延びる連結ボルトによって締結され、
    前記ケースおよび前記第二ブラケットの一方には、前記連結ボルトを挿通させる連結ボルト挿通孔を有した筒状のカラーが設けられ、
    前記カラーの前記中心軸方向の長さが、前記ケースおよび前記第二ブラケットの一方の前記中心軸方向における厚さよりも大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  6. 前記空隙部の径方向内側に、前記ケースおよび前記第二ブラケットのいずれか一方に形成され、前記ケースおよび前記第二ブラケットのいずれか他方に向かって突出する軸方向からみて環状の突条を備え、
    前記突条に、前記ケースおよび前記第二ブラケットの前記他方が嵌合されている
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記突条の嵌合位置は、前記ロータと前記ステータとの間と軸方向で一致している
    ことを特徴とする請求項6に記載のモータ。
  8. 前記ケースは、絶縁性樹脂 で前記ロータをモールドすることで形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のモータ。
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JPH11332180A (ja) * 1998-05-08 1999-11-30 Yaskawa Electric Corp サーボモータ

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