JP2019128841A - Raid装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リビルド処理の進捗の度合をユーザが容易に把握することができるRAID装置を提供する。【解決手段】実施形態のRAID装置は、実行部と、制御部とを備える。実行部は、複数の記憶装置のうちの1以上の記憶装置に保存されていたデータを、他の記憶装置に保存されているデータによって復元するリビルド処理を実行する。制御部は、発光部を制御してリビルド処理の進捗度合に応じて発光部を異なる態様で発光させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、RAID装置に関する。
従来から、コンピュータの信頼性および可用性を向上させる技術として、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、またはRedundant Arrays of Independent Disks)1〜RAID6、RAID10等(以下、単にRAIDという)と呼ばれる技術が知られている。
このような従来技術では、いずれかのストレージに障害が発生した場合に、当該ストレージを交換した後にリビルド(再構築)処理を実行することにより、障害が発生したストレージに保存されていたデータを復元することができる。
特開2014−170370号公報 特開2014−123258号公報 特開2013−200764号公報
しかしながら、従来技術においては、リビルド処理の進捗の度合をユーザが把握することは容易ではなかった。
実施形態のRAID装置は、実行部と、制御部とを備える。実行部は、複数の記憶装置のうちの1以上の記憶装置に保存されていたデータを、他の記憶装置に保存されているデータによって復元するリビルド処理を実行する。制御部は、発光部を制御してリビルド処理の進捗度合に応じて発光部を異なる態様で発光させる。
図1は、実施形態1にかかるコンピュータの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態1にかかるコンピュータの外観の一例を示す図である。 図3は、実施形態1にかかるLEDの点滅周期の変化の一例を示す図である。 図4は、実施形態1にかかるリビルド処理の進捗度合の算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、変形例1にかかるLEDの単位時間当たりの点滅回数の変化の一例を示す図である。 図6は、実施形態2にかかるコンピュータの全体構成の一例を示す図である。 図7は、実施形態2にかかるLEDの点滅個数の変化の一例を示す図である。 図8は、実施形態3にかかるコンピュータの全体構成の一例を示す図である。 図9は、実施形態3にかかるコンピュータの外観の一例を示す図である。 図10は、実施形態3にかかるバーグラフLEDの点滅の変化の一例を示す図である。 図11は、実施形態4にかかるコンピュータの全体構成の一例を示す図である。 図12は、実施形態4にかかる円形バーグラフLEDの点滅の変化の一例を示す図である。 図13は、実施形態5にかかるコンピュータの全体構成の一例を示す図である。 図14は、実施形態5にかかるリビルド処理の進捗度合の表示の一例を示す図である。 図15は、実施形態6にかかるリビルド処理の進捗度合の算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(実施形態1)
図1は、本実施形態にかかるコンピュータ1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、コンピュータ1は、ストレージ2a,2bと、RAIDカード(RAIDコントローラカード)3と、メインボード10と、LED(Light Emitting Diode)4a,4bと、LED制御基盤5とを備える。コンピュータ1は、不図示のディスプレイ等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置をさらに備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。コンピュータ1は、本実施形態におけるRAID装置の一例である。
ストレージ2a,2bは、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。以下、ストレージ2a,2bを特に区別しない場合は、単にストレージ2という。
RAIDカード3は、コンピュータ1に取り付けられた拡張カードであり、RAIDコントローラ31を備える。RAIDコントローラ31は、プロセッサ等の制御装置と、フラッシュメモリ等の記憶装置とを備えるハードウェア構成とする。RAIDコントローラ31は、取得部32と、実行部33と、算出部34と、送信部35と、受信部36とを備える。RAIDコントローラ31の機能はソフトウェアプログラムで実現されても良いし、ハードウェア回路で実現されても良い。
実行部33は、RAID1の技術を用いてストレージ2を制御し、リビルド処理を実行する。リビルド処理は、複数のストレージ2のうちのいずれかが故障して新しいストレージ2に交換された場合に、故障していない他のストレージ2から交換後のストレージ2に対してデータをコピーすることによって、故障したストレージ2に保存されていたデータを復元する処理である。
取得部32は、ストレージ2のステータス情報と、リビルド状態と、リビルド処理が終了したアドレスとを取得する。ステータス情報は、ストレージ2のステータス(稼動状態)が正常であるか、障害等が発生している異常であるかを示す情報である。リビルド状態は、ストレージ2でリビルド処理が実行中であるか否かを示す情報である。また、リビルド処理が終了したアドレスは、リビルド処理が実行中である場合に、新しく交換されたストレージ2の記憶領域のうち、他のストレージ2からデータのコピーが完了した記憶領域を示すアドレスである。
算出部34は、ストレージ2でリビルド処理が実行中である場合に、リビルド処理の進捗度合を算出する。リビルド処理の進捗度合は、ストレージ2の1台当たりの全アドレス空間のうち、リビルド処理が終了したアドレスが占める割合(パーセント)を示す数値である。ストレージ2の1台当たりの全アドレス空間は、RAIDコントローラ31の不図示の記憶部等に予め登録されているものとする。また、本実施形態においては、リビルド処理の進捗度合は、データのコピー先のストレージ2と、コピー元のストレージ2の両方とも同じ値とする。
送信部35は、算出部34によって算出されたリビルド処理の進捗度合を、LED制御基盤5に送信する。また、送信部35は、ストレージ2のステータス情報が異常である場合に、ストレージ2のステータス情報が異常であることを、LED制御基盤5に送信する。また、送信部35は、メインボード10からの命令に基づいて、ストレージ2に対して、データの読み取りおよび書き込みの命令を送信する。
受信部36は、メインボード10からストレージ2に対するデータの読み取りおよび書き込みの命令を受信する。
メインボード10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等が搭載された基盤である。
LED4a,4bは、本実施形態における発光部の一例であり、コンピュータ1の筐体に、外部から発光が視認可能な状態で設置される。以下、LED4a,4bを特に区別しない場合は単にLED4という。本実施形態のLED4は、ストレージ2ごとに1つずつ設置される。LED4は、LED制御基盤5の制御の下、点灯(発光)または消灯(滅灯)する。
LED制御基盤5は、ストレージ2でリビルド処理が実行中である場合に、リビルド処理の進捗度合に応じて、リビルド処理が行われているストレージ2と対応付けられているLED4を、異なる態様で発光させる。換言すれば、LED制御基盤5は、リビルド処理の進捗度合に応じてLED4を異なる態様で発光させることにより、リビルド処理の進捗度合を表示する。より詳細には、本実施形態のLED制御基盤5は、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合に応じてLED4aの点滅周期を変化させ、ストレージ2bのリビルド処理の進捗度合に応じてLED4bの点滅周期を変化させる。LED4の点滅周期の詳細については、後述する。
また、LED制御基盤5は、ストレージ2のステータスが異常である場合は、リビルド処理が実行中の場合とは異なる態様でLED4を発光させる。本実施形態においては、LED制御基盤5は、いずれかのストレージ2のステータスが異常の場合は、当該ストレージ2に対応付けられたLED4を点灯させる。
また、本実施形態においては、LED4が発光するための電力は、メインボード10からLED制御基盤5を介してLED4に供給されるが、電力の供給手段はこれに限定されるものではない。
図2は、本実施形態にかかるコンピュータ1の外観の一例を示す図である。ドライブベイ21aにはストレージ2aが格納されており、ドライブベイ21bにはストレージ2bが格納されている。LED4aはドライブベイ21aの近傍に設置され、LED4bはドライブベイ21bの近傍に設置される。本実施形態では、一例として、LED4a,4bは、ドライブベイ21a,21bの下方にそれぞれ設置される。
図3は、本実施形態にかかるLED4の点滅周期の変化の一例を示す図である。本実施形態のLED制御基盤5は、リビルド処理の進捗度合が高くなるほど、LED4の点灯時間が短くなるように、段階的に点滅周期を変更している。具体的には、リビルド処理の進捗度合が“0〜10%”の場合よりも、進捗度合が“11〜50%”の場合の方がLED4の点灯時間が短くなる。さらに、進捗度合が“11〜50%”の場合よりも、進捗度合が“51〜99%”の場合の方がLED4の点灯時間が短くなる。進捗度合が100%になるとリビルド処理が終了するため、点滅は終了し、LED4は消灯(滅灯)する。図3に示す点滅周期の変化は一例であり、これに限定されるものではない。
図4は、本実施形態にかかるリビルド処理の進捗度合の算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。RAIDコントローラ31は、コンピュータ1の稼動中に、このフローチャートの処理を実行する。
取得部32は、各ストレージ2から、それぞれのステータス情報とリビルド状態とを取得する(S1)。送信部35は、取得部32によって取得されたストレージ2a,2bのステータスがそれぞれ“正常”であるか否かを判断する(S2)。
いずれかのストレージ2のステータスが“異常”である場合(S2“No”)、送信部35は、当該ストレージ2のステータスが“異常”であることを、LED制御基盤5に送信する(S3)。例えば、送信部35は、複数のストレージ2のうち、ステータスが“異常”なストレージ2を特定する情報を、LED制御基盤5に送信する。この場合、LED制御基盤5は、ステータスが“異常”なストレージ2に対応付けられたLED4を制御して点灯させる。
また、ストレージ2のステータスが“正常”である場合(S2“Yes”)、取得部32は、S1の処理で取得したリビルド状態から、ストレージ2がリビルド処理中であるか否かを判断する(S4)。いずれのストレージ2もリビルド処理中ではない場合(S4“No”)、処理は終了する。
いずれかのストレージ2がリビルド処理中である場合(S4“Yes”)、取得部32は、リビルド処理が終了したアドレスをストレージ2から取得する(S5)。そして、算出部34は、ストレージ2の1台当たりの全アドレス空間と、取得部32によって取得されたリビルド処理が終了したアドレスとから、リビルド処理の進捗度合を算出する(S6)。
そして、送信部35は、算出されたリビルド処理の進捗度合を、LED制御基盤5に送信する(S7)。この場合、LED制御基盤5は、送信されたリビルド処理の進捗度合に応じた点滅周期で、LED4を点滅させる。
そして、S6の処理で算出された進捗度合に基づいて、送信部35は、リビルド処理が終了したか否かを判断する(S8)。リビルド処理の進捗度合が100%未満であれば、送信部35は、リビルド処理が終了していないと判断し(S8“No”)、S5〜S7の処理が繰り返される。
一方、リビルド処理の進捗度合が100%であれば、送信部35は、リビルド処理が終了したと判断し(S8“Yes”)、リビルド処理が終了したことをLED制御基盤5に送信する(S9)。この場合、LED制御基盤5は、LED4の点滅を終了させる。
近年、ストレージの容量の増大等によってリビルド処理に要する時間が長くなる傾向があり、リビルド処理の進捗度合を把握したいというニーズが高まっていた。また、仮に、コンピュータ1のディスプレイ上にリビルド処理の進捗度合が表示されたとしても、ユーザが作業等のために当該ディスプレイの前にいない場合は進捗度合を把握できないため、進捗度合の確認に手間がかかる場合がある。また、一般に、コンピュータ1がデータセンターやプラント等で使用される場合、コンピュータ1のディスプレイ(不図示)上にはプラント等の監視画面等が既に表示されている。このため、リビルド処理が実行された場合に、リビルド処理の進捗度合をさらにディスプレイ上に表示することが困難な場合がある。
これに対して、本実施形態のコンピュータ1によれば、LED制御基盤5がLED4を制御してリビルド処理の進捗度合に応じてLED4を異なる態様で発光させるため、リビルド処理の進捗の度合をユーザが容易に把握することができる。
また、本実施形態のコンピュータ1は、リビルド処理の実行中にLED4を点滅させ、そして、リビルド処理の進捗度合に応じてLED4の点滅周期を変化させる。このため、本実施形態のコンピュータ1によれば、リビルド処理の実行の有無および進捗度合を、離れた位置からでもユーザが容易に把握することができる。
なお、本実施形態ではコンピュータ1をRAID装置の一例としたが、RAID装置は、RAIDカード3、またはRAIDカード3に設置されたRAIDコントローラ31であっても良い。また、本実施形態のRAIDコントローラ31またはLED制御基盤5の機能を、メインボード10上に実装されたチップセット、専用回路、またはCPU11等が備える構成を採用しても良い。本実施形態のLED制御基盤5が有する機能は、CPU11またはRAIDコントローラ31によって実行されるソフトウェアプログラムで実現されても良い。
また、本実施形態では、リビルド処理が実行中であるか否かはコンピュータ1の取得部32がストレージ2から取得するとしたが、例えば、受信部36がメインボード10から受信したリビルド処理の開始の信号に基づいてリビルド処理が実行中であるか否かを判断する構成を採用しても良い。
また、本実施形態では、コンピュータ1が2台のストレージ2を備えるRAID1の構成を例としたが、ストレージ2の台数および適用されるRAIDの種類は、これに限定されるものではない。
(変形例1)
実施形態1のコンピュータ1はリビルド処理の進捗度合に応じてLED4の点滅周期を変化させていたが、LED4の発光の態様の変化はこれに限定されるものではない。
図5は、本変形例にかかるLED4の単位時間t1当たりの点滅回数の変化の一例を示す図である。本変形例のLED制御基盤5は、所定の単位時間t1当たりのLED4の点滅回数を、リビルド処理の進捗度合に応じて段階的に変化させる。図5に示すように、リビルド処理の進捗度合が“0〜10%”の場合よりも、進捗度合が“11〜50%”の場合の方が単位時間t1当たりのLED4の点滅回数が多くなる。さらに、進捗度合が“11〜50%”の場合よりも、進捗度合が“51〜99%”の場合の方が単位時間t1当たりのLED4の点滅回数が多くなる。図5に示す点滅回数は一例であり、これに限定されるものではない。
(実施形態2)
実施形態1のコンピュータ1はLED4の点滅周期の変化によってリビルド処理の進捗度合を示していた。これに対して、実施形態2では、点滅するLED4の数を変化させることにより、リビルド処理の進捗度合を示す。
図6は、本実施形態にかかるコンピュータ201の全体構成の一例を示す図である。コンピュータ201は、ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10と、LED4c〜4h(発光部)と、LED制御基盤205とを備える。ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10とは、実施形態1と同様の機能を備える。
本実施形態のLED制御基盤205は、実施形態1の機能に加えて、ストレージ2ごとのリビルド処理の進捗度合に応じて、各ストレージ2ごとに設置された複数のLED4のうち、点滅するLED4の数を変化させることにより、リビルド処理の進捗度合を表示する。また、LED制御基盤205は、いずれかのストレージ2のステータスが異常である場合は、ステータスが異常なストレージ2に対応付けられた3個のLED4の全てを点灯させる。
図7は、本実施形態にかかるLED4の点滅個数の変化の一例を示す図である。LED制御基盤205は、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合に応じて、LED4c〜4eのうち、点滅させるLED4の数を変化させる。図7の例では、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合が“0〜10%”の場合、LED制御基盤205は、LED4c〜4eのうち、LED4cを点滅させる。リビルド処理の進捗度合が“11〜50%”になると、LED制御基盤205は、LED4cとLED4dを点滅させる。そして、リビルド処理の進捗度合が“51〜99%”になると、LED制御基盤205は、3個のLED4c〜4eを全て点滅させる。図7に示すLED4c〜4eの数は一例であり、これに限定されるものではない。また、LED制御基盤205は、ストレージ2bのリビルド処理の進捗度合に応じて、LED4f〜4hのうち、点滅させるLED4の数を、図7に示した例と同様に変化させる。
また、本実施形態にかかるRAIDコントローラ31が実行する処理の手順は、図4で説明した実施形態1の手順と同様である。
このように、本実施形態のコンピュータ201は、ストレージ2ごとのリビルド処理の進捗度合に応じて、各ストレージ2に対応付けられた複数のLED4のうち、点滅するLED4の数を変化させる。このため、本実施形態のコンピュータ201によれば、ユーザは、点灯しているLED4の数で進捗度合いを把握できるので、LED4を継続して視認せずとも良くなり、リビルド処理の進捗度合をより短時間で把握することができる。
(実施形態3)
実施形態2では、点滅するLED4の数を変化させることにより、リビルド処理の進捗度合を示していた。これに対して、実施形態3では、複数のLEDがバーグラフ状に配列されたバーグラフLED(LEDレベルメーター)によってリビルド処理の進捗度合を表示する。
図8は、本実施形態にかかるコンピュータ301の全体構成の一例を示す図である。コンピュータ301は、ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10と、バーグラフLED304a,304bと、LED制御基盤305とを備える。ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10とは、実施形態1と同様の機能を備える。
バーグラフLED304a,304b(以下、特に区別しない場合はバーグラフLED304という)は、複数のLEDが直線状に並ぶことにより、バーグラフ状の形状となった発光部である。バーグラフLED304は、ストレージ2ごとに設置される。
LED制御基盤305は、ストレージ2ごとのリビルド処理の進捗度合に応じて、バーグラフLED304に含まれる複数のLEDのうち、点滅するLEDの数を変化させることにより、リビルド処理の進捗度合を表示する。また、LED制御基盤305は、いずれかのストレージ2のステータスが異常である場合は、ステータスが異常なストレージ2に対応付けられたバーグラフLED304を点灯させる。
図9は、本実施形態にかかるコンピュータ301の外観の一例を示す図である。図9に示すように、バーグラフLED304aは、ストレージ2aが格納されるドライブベイ21aの正面に設置される。また、バーグラフLED304bは、ストレージ2bが格納されるドライブベイ21bの正面に設置される。バーグラフLED304a,304bはそれぞれドライブベイ21a,21bの近傍に位置すれば良く、図9に示す設置位置に限定されるものではない。
図10は、本実施形態にかかるバーグラフLED304aの点滅の変化の一例を示す図である。図10のバーグラフLED304aの斜線部分に含まれるLEDは点滅し、それ以外の部分のLEDは消灯している。ストレージ2aがリビルド処理中である場合、LED制御基盤305は、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合が高くなるに従って、バーグラフLED304aに含まれる複数のLEDを下方から順に点滅させる。このため、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合が高くなるほど、バーグラフLED304aの点滅範囲が広くなる。図10ではバーグラフLED304aを例としたが、バーグラフLED304bの点滅の変化も同様である。
また、本実施形態にかかるRAIDコントローラ31が実行する処理の手順は、図4で説明した実施形態1の手順と同様である。
このように、本実施形態のコンピュータ301によれば、バーグラフLED304を用いることにより、各ストレージ2におけるリビルド処理の進捗度合をより詳細に示すことができる。
(実施形態4)
実施形態3のコンピュータ301はバーグラフLED304によってリビルド処理の進捗度合を表示していた。これに対して、実施形態4では、複数のLEDが円グラフ状に配列された円グラフLEDによってリビルド処理の進捗度合を表示する。
図11は、本実施形態にかかるコンピュータ401の全体構成の一例を示す図である。コンピュータ401は、ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10と、LED414a,414bと、円グラフLED424a,424bと、LED制御基盤405とを備える。ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10とは、実施形態1と同様の機能を備える。
円グラフLED424a,424b(以下、特に区別しない場合は円グラフLED424という)は、複数のLEDが円状に並ぶことにより、円グラフ状の形状となった発光部である。円グラフLED424は、ストレージ2ごとに設置される。また、円グラフLED424は、円形バーグラフLEDともいう。
LED414a,414b(以下、特に区別しない場合はLED414という)は、それぞれ単体のLEDであり、一例として、円グラフLED424a,424bの中心にそれぞれ位置する。円グラフLED424およびLED414は、各ストレージ2が格納されたドライブベイ21の近傍に設置される。
LED制御基盤405は、ストレージ2ごとのリビルド処理の進捗度合に応じて、円グラフLED424に含まれる複数のLEDのうち、点滅するLEDの数を変化させる。また、LED制御基盤405は、いずれかのストレージ2のステータスが異常である場合は、ステータスが異常なストレージ2に対応付けられたLED414を点灯させる。
図12は、本実施形態にかかる円グラフLED424aの点滅の変化の一例を示す図である。図12の円グラフLED424aの斜線部分に含まれるLEDは点滅し、それ以外の部分のLEDは消灯している。ストレージ2aがリビルド処理中である場合、LED制御基盤405は、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合が高くなるに従って、円グラフLED424aに含まれる複数のLEDを、中央上方から時計回りの順で点滅させる。このため、ストレージ2aのリビルド処理の進捗度合が高くなるほど、円グラフLED424aの点滅範囲が広くなる。
図12の例ではストレージ2aのステータスは正常のため、LED414aは消灯している。ストレージ2aのステータスが異常の場合は、LED制御基盤405は、LED414aを点灯させる。図12では円グラフLED424aおよびLED414aを例としたが、円グラフLED424bの発光の態様も同様である。
また、本実施形態にかかるRAIDコントローラ31が実行する処理の手順は、図4で説明した実施形態1の手順と同様である。
このように、本実施形態のコンピュータ401によれば、円グラフLED424を用いることによって、小さい設置面積で各ストレージ2におけるリビルド処理の進捗度合を詳細に示すことができる。
(実施形態5)
実施形態1〜4では、コンピュータ1,201,301,401による処理でリビルド処理の進捗度合の表示が完結していたが、表示の手法はこれに限定されるものではない。実施形態5では、リビルド処理の進捗度合を可視光通信によって他のデバイスに伝送することにより、他のデバイスで進捗度合を表示することを可能にする。
図13は、本実施形態にかかるコンピュータ501の全体構成の一例を示す図である。コンピュータ501は、ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10と、LED4a,4bと、LED制御基盤5と、変調回路6とを備える。ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10と、LED4a,4bと、LED制御基盤5とは、実施形態1と同様の機能を備える。
変調回路6は、LED制御基盤5がLED4を点滅させる場合に、LED4の点滅の周期を、可視光通信のプロトコルに基づいてストレージ2ごとのリビルド処理の進捗度合を示す周期に変調する。変調回路6は、LED制御基盤5またはメインボード10上に設けられても良い。また、変調回路6の機能はソフトウェアプログラムで実現されても良い。
変調回路6が点滅の周期を変調することによって、LED4が出力する光は可視光通信のプロトコルに基づいてリビルド処理の進捗度合の数値を示す信号となる。可視光通信の信号は、可視光通信のプロトコルに基づいてデータを読み取るアプリケーションが予めインストールされたスマートフォンやタブレットPC(Personal Computer)等のデバイスによって読み取り可能である。
図14は、本実施形態にかかるリビルド処理の進捗度合の表示の一例を示す図である。図14に示すスマートフォン7には、可視光通信を読み取るアプリケーションがインストールされている。スマートフォン7は、当該アプリケーションによって、スマートフォン7に搭載されたカメラが撮像したLED4の光から、ストレージ2ごとのリビルド処理の進捗度合を読み取る。
また、本実施形態では、スマートフォン7は、ディスプレイ71上に背景として撮像画像を表示し、表示された撮像画像の上にリビルド処理の進捗度合を重畳して表示する。図14に示す例では、LED4aの光が示すストレージ2aのリビルド処理の進捗度合と、LED4bの光が示すストレージ2bのリビルド処理の進捗度合とは両方とも“11%”とする。この場合、スマートフォン7は、読み取った進捗度合の値“11%”を、ディスプレイ71に表示された画像上のLED4a,4bの近傍にそれぞれ表示する。図14に示す表示態様は一例であり、これに限定されるものではない。
また、本実施形態にかかるRAIDコントローラ31が実行する処理の手順は、図4で説明した実施形態1の手順と同様である。
このように、本実施形態のコンピュータ501では、可視光通信のプロトコルに基づいてリビルド処理の進捗度合を示す周期でLED4を点滅させるため、スマートフォン7等のディスプレイ71上にリビルド処理の進捗度合をパーセント等の数値で表示させることができる。このため、本実施形態のコンピュータ501によれば、ユーザはより詳細な進捗度合を把握することができる。また、本実施形態のコンピュータ501によれば、可視光の届く範囲内であれば、肉眼ではLED4の点滅周期等の判別が困難な距離でも、リビルド処理の進捗度合をユーザが容易に把握することできる。
なお、一般的に、可視光通信におけるLED4の点滅の速度が高速の場合、肉眼ではLED4は継続的に点灯しているように見えるが、点滅速度を遅くすることにより肉眼でもLEDが点滅していることを認識可能な構成を採用しても良い。
(実施形態6)
実施形態6では、実施形態1〜4と同様にLED4の発光によってストレージ2ごとのステータスまたはリビルド処理の進捗度合を表示することに加えて、LED4の発光色を変更することによってストレージ2ごとのアクセス頻度を表示する。
本実施形態のコンピュータ1は、実施形態1と同様に、ストレージ2a,2bと、RAIDカード3と、メインボード10と、LED4a,4bと、LED制御基盤5とを備える。メインボード10と、ストレージ2a,2bは、実施形態1と同様の機能を備える。
本実施形態のLED4は、実施形態1の機能に加えて、複数の異なる色で発光可能な多色タイプのLEDである。具体的には、本実施形態のLED4は、赤色と緑色で発光可能な2色LEDとする。また、LED4は、RGBフルカラーLED等でも良い。
本実施形態のRAIDカード3は、実施形態1と同様にRAIDコントローラ31を備える。RAIDコントローラ31は、実施形態1と同様に、取得部32と、実行部33と、算出部34と、送信部35と、受信部36とを備える。取得部32、実行部33、受信部36は、実施形態1と同様の機能を備える。
本実施形態の算出部34は、実施形態1の機能に加えて、ストレージ2ごとのアクセス頻度を算出する。アクセス頻度は、メインボード10に搭載されたCPU11からストレージ2a,2bに対して所定の時間内に実行されるデータの読み書き(アクセス)の頻度である。
より詳細には、算出部34は、所定の時間ごとに、実行されたデータの読み書きの回数をストレージ2ごとに集計する。算出部34は、集計された回数が所定の回数以上の場合は、当該所定の時間におけるアクセス頻度を“高”、集計された回数が所定の回数未満の場合は、アクセス頻度を“低”と算出する。
本実施形態の送信部35は、実施形態1の機能に加えて、算出部34によって算出されたストレージ2ごとのアクセス頻度を、LED制御基盤5に送信する。
本実施形態のLED制御基盤5は、実施形態1の機能に加えて、ストレージ2ごとのアクセス頻度に応じてLED4を異なる態様で発光させる。具体的には、LED制御基盤5は、リビルド処理の実行中に、ストレージ2ごとのアクセス頻度が“高”の場合は、当該ストレージ2に対応付けられたLED4を赤色で点滅させる。また、LED制御基盤5は、リビルド処理の実行中に、ストレージ2ごとのアクセス頻度が“低”の場合は、当該ストレージ2に対応付けられたLED4を緑色で点滅させる。
一般に、CPU11からストレージ2へのアクセス頻度が高い場合、リビルド処理が終了するまでの時間が長くなる。例えば、リビルド処理の実行中に並行して他の処理が実行されている場合、当該他の処理によってストレージ2のアクセス頻度が高くなると、リビルド処理が終了するまでの時間が長くなる場合がある。
また、LED制御基盤5は、いずれかのストレージ2のステータスが異常である場合は、当該ストレージ2に対応付けられたLED4を赤色で点灯させる。本実施形態におけるLED4の発光色は一例であり、これに限定されるものではない。
図15は、本実施形態にかかるリビルド処理の進捗度合の算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。S1のストレージ2のステータス情報とリビルド状態の取得から、S7のリビルド処理の進捗度合の送信までの処理は、実施形態1と同様である。
送信部35が、実行中のリビルド処理の進捗度合をLED制御基盤5に送信した後(S7)、算出部34は、ストレージ2ごとのアクセス頻度(“高”または“低”)を算出する(S61)。
そして、送信部35は、算出部34によって算出されたストレージ2ごとのアクセス頻度を、LED制御基盤5に送信する(S62)。LED制御基盤5は、送信されたストレージ2ごとのアクセス頻度が“高”の場合は、当該ストレージ2に対応付けられたLED4を赤色で点滅させる。また、LED制御基盤5は、送信されたストレージ2ごとのアクセス頻度が“低”の場合は、当該ストレージ2に対応付けられたLED4を緑色で点滅させる。
S62の処理の後に実行されるS8のリビルド処理の終了の判断の処理から、S9のリビルド処理が終了したことの送信の処理までは、実施形態1と同様である。
このように、本実施形態のコンピュータ1は、リビルド処理の進捗度合に応じてLED4を異なる態様で発光させ、さらに、ストレージ2ごとのアクセス頻度に応じてLED4を異なる態様で発光させる。このため、本実施形態のコンピュータ1によれば、ユーザは、リビルド処理が実行されているストレージ2のアクセス頻度とリビルド処理の進捗度合とから、リビルド処理の終了までに要する時間をより正確に推測することができる。
また、本実施形態のコンピュータ1によれば、ユーザは、例えば、リビルド処理が実行されているストレージ2のアクセス頻度が高いことを把握することによって、リビルド処理を一度中止して、他の処理の実行終了後等に再度リビルド処理を実行するという判断をすることができる。
なお、本実施形態ではアクセス頻度を“高”と“低”の2段階で示したが、例えば、所定の時間内のストレージ2ごとの読み書きの回数を、アクセス頻度の値として用いる構成を採用しても良い。
また、本実施形態では、LED制御基盤5はリビルド処理の実行中にアクセス頻度に応じてLED4を異なる色で点滅させる構成を採用したが、リビルド処理の実行中以外でも、アクセス頻度に応じてLED4を異なる色で点灯させる構成を採用しても良い。
また、本実施形態では、実施形態1の構成に対して、アクセス頻度に応じてLED4を異なる色で点滅させる構成を組み合わせたが、実施形態2〜5の構成に対して当該構成を組み合わせても良い。
以上説明したとおり、実施形態1〜6によれば、リビルド処理の進捗の度合をユーザが容易に把握することができるRAID装置を提供する。
なお、本実施形態のコンピュータ1で実行されるリビルド処理の進捗度合の算出プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、本実施形態のコンピュータ1で実行されるリビルド処理の進捗度合の算出プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のコンピュータ1で実行されるリビルド処理の進捗度合の算出プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のコンピュータ1で実行されるリビルド処理の進捗度合の算出プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態のコンピュータ1で実行されるリビルド処理の進捗度合の算出プログラムは、上述した各部(取得部、実行部、算出部、送信部、受信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからリビルド処理の進捗度合の算出プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部、実行部、算出部、送信部、受信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,201,301,401,501 コンピュータ
2,2a,2b ストレージ
3 RAIDカード
4,4a〜4h,414,414a,414b LED
5,205,305,405 LED制御基盤
6 変調回路
7 スマートフォン
10 メインボード
11 CPU
21,21a,21b ドライブベイ
31 RAIDコントローラ
32 取得部
33 実行部
34 算出部
35 送信部
36 受信部
71 ディスプレイ
304,304a,304b バーグラフLED
424,424a,424b 円グラフLED

Claims (7)

  1. 複数の記憶装置のうちの1以上の記憶装置に保存されていたデータを、他の記憶装置に保存されているデータによって復元するリビルド処理を実行する実行部と、
    発光部を制御して前記リビルド処理の進捗度合に応じて前記発光部を異なる態様で発光させる制御部と、
    を備えるRAID装置。
  2. 前記制御部は、前記進捗度合に応じて、前記発光部の点滅周期を変化させる、
    請求項1に記載のRAID装置。
  3. 前記制御部は、前記進捗度合に応じて、前記発光部の単位時間当たりの点滅回数を変化させる、
    請求項1に記載のRAID装置。
  4. 前記発光部は、前記記憶装置ごとに複数設置され、
    前記制御部は、前記記憶装置ごとの前記進捗度合に応じて、複数の前記発光部のうち、点滅する前記発光部の数を変化させる、
    請求項1に記載のRAID装置。
  5. 複数の前記発光部は、前記記憶装置ごとにバーグラフ状または円グラフ状に配列される、
    請求項4に記載のRAID装置。
  6. 前記発光部の点滅の周期を、可視光通信のプロトコルに基づいて前記進捗度合を示す周期に変調する変調部、をさらに備える、
    請求項1に記載のRAID装置。
  7. プロセッサから前記記憶装置に対する所定の時間内のアクセス回数であるアクセス頻度を算出する算出部、をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、前記アクセス頻度に応じて前記発光部を異なる態様で発光させる、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のRAID装置。
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