JP2019128624A - 避難誘導システムおよび避難誘導方法 - Google Patents

避難誘導システムおよび避難誘導方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019128624A
JP2019128624A JP2018007799A JP2018007799A JP2019128624A JP 2019128624 A JP2019128624 A JP 2019128624A JP 2018007799 A JP2018007799 A JP 2018007799A JP 2018007799 A JP2018007799 A JP 2018007799A JP 2019128624 A JP2019128624 A JP 2019128624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evacuation
information
event
guidance
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018007799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6966949B2 (ja
Inventor
友昭 半田
Tomoaki Handa
友昭 半田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Frontech Ltd
Original Assignee
Fujitsu Frontech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Frontech Ltd filed Critical Fujitsu Frontech Ltd
Priority to JP2018007799A priority Critical patent/JP6966949B2/ja
Publication of JP2019128624A publication Critical patent/JP2019128624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6966949B2 publication Critical patent/JP6966949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】避難者に的確な避難行動を促進できる。【解決手段】避難誘導システム1は、第1取得部2と、第2取得部3と、解析部4と、避難誘導部5とを備える。第1取得部2は、発生した事象と、事象により影響を受け得る地域と、地域における事象の概要(たとえば、津波の大きさ、津波の到達予想時刻など)とを含む警報情報2aを取得する。第2取得部3は、避難者の位置情報3aを取得する。解析部4は、予め準備した警報情報2aに含まれ得るキーワードと、位置情報3aとに基づいて警報情報2aを解析し、対象者の現在位置における事象の概要を特定する。避難誘導部5は、特定した現在位置における事象の概要に応じた避難誘導を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、避難誘導システムおよび避難誘導方法に関する。
地震、津波等の発生が予測され災害警報(警報情報)が発令された場合に、車両の乗員あるいは歩行者に警報の発生を通知するシステムがある。
特開2006−237959号公報
しかしながら、警報情報は、予測された事象が影響を与える地域に広く発令されるため、必ずしも現在位置において事象が大きな影響を与えるとは限らなかった。そのため、避難が不要であるにもかかわらず、避難を開始してしまうなど警報情報だけでは的確な行動に移れない場合があった。また、警報情報だけでは、避難の要否が分からないため避難を開始せずに被害を受けてしまう場合もあった。
本発明は、この点に鑑みてなされたものであり、避難者に的確な避難行動を促進可能な避難誘導システムおよび避難誘導方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、避難誘導システムを提供する。避難誘導システムは、発生した事象と、事象により影響を受け得る地域と、地域における事象の概要とを含む警報情報を取得する第1取得部と、避難誘導を行う対象者の位置情報を取得する第2取得部と、予め準備した警報情報に含まれ得るキーワードと、位置情報とに基づいて警報情報を解析し、対象者の現在位置における事象の概要を特定する解析部と、特定した現在位置における事象の概要に応じた避難誘導を実行する避難誘導部とを備える。
避難誘導システムおよび避難誘導方法によれば、避難者に的確な避難行動を促進できる。
第一実施形態における避難誘導システムの構成例を示す図である。 第二実施形態における避難誘導システムの構成例を示す図である。 第二実施形態における可搬型端末のハードウェアの構成例を示す図である。 第二実施形態における可搬型端末、避難場所情報サーバ、基地局情報サーバおよび位置情報サーバの機能ブロックを示す図である。 第二実施形態におけるキーワードテーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における緊急度判定テーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における誘導メッセージテーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における合流希望者テーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における避難場所テーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における基地局テーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における位置情報テーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における合流希望者設定処理のフローチャートである。 第二実施形態における避難誘導処理のフローチャートである。 第二実施形態における一次誘導画面の一例を示す図である。 第二実施形態における誘導場所決定処理のフローチャートである。 第二実施形態における二次誘導画面生成処理のフローチャートである。 第二実施形態における二次誘導画面の一例を示す図(その1)である。 第二実施形態における二次誘導画面の一例を示す図(その2)である。 第二実施形態における二次誘導画面の一例を示す図(その3)である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
避難誘導システム1は、警報(警告)情報2aが発せられた場合に避難誘導を行う対象者(以下、避難者)を避難場所に誘導するシステムである。
避難誘導システム1は、第1取得部2と、第2取得部3と、解析部4と、避難誘導部5とを備える。
第1取得部2は、警報情報2aを取得する。警報情報2aは、たとえば、全国瞬時警報システム(Jアラートともいう)により発せられる情報である。警報情報2aとして発せられる情報は、たとえば、地震情報、津波情報、火山情報、気象情報、有事関連情報などが予め決められた情報である。警報情報2aは、緊急時に発せられる情報であるため、データフォーマット(レイアウト)が予め定められており(定型文であり)、出現し得る文字列も限られている。
警報情報2aは、発生した事象と、事象により影響を受け得る地域と、地域における事象の概要(たとえば、津波の大きさ、津波の到達予想時刻など)とを含む情報である。
第2取得部3は、避難者の位置情報3aを取得する。たとえば避難誘導を行う対象者が保持するGPS(Global Positioning System)受信機内蔵端末(可搬型端末)のGPS座標を避難者の位置情報として取得する。
解析部4は、予め準備した警報情報2aに含まれ得るキーワードと、位置情報3aとに基づいて警報情報2aを解析し、対象者の現在位置における事象の概要を特定する。たとえば、解析部4は、位置情報3aに基づいて現在位置を示すキーワードを生成し、当該キーワードと予め準備した警報情報2aに含まれ得るキーワードとに基づいて警報情報2aを解析する。
前述したように警報情報2aは、緊急時に発せられる情報であるため、データフォーマットが予め定められており、出現し得る文字列も限られている。そのため、避難誘導システム1は、当該データフォーマットに基づいて予め警報情報の解析に用いる警報情報に含まれ得るキーワードを準備し、当該キーワードを用いて警報情報を解析することで短時間での解析を実現できる。これにより、避難誘導システム1は、誘導が遅れ避難者が逃げ遅れる恐れを防止できる。
避難誘導部5は、特定した現在位置における事象の概要(たとえば、津波の大きさ、津波の到達予想時刻など)に応じた避難誘導を実行する。たとえば、避難誘導部5は、特定した現在位置における津波の大きさが所定値以下である場合には避難行動をとらないように誘導し、津波の大きさが所定値以上である場合には適切な避難場所(当該津波の大きさに対応し得る避難場所)へと避難誘導を行う。
このように、避難誘導システム1は、警報情報に基づいて避難者の現在位置における事象の概要を特定し、特定した避難者の現在位置における概要に基づいて避難誘導を行うため、避難者に的確な避難行動を促進できる。
[第二実施形態]
次に第二実施形態として、第一実施形態の避難誘導システムについてより具体的に説明する。図2は、第二実施形態における避難誘導システムの構成例を示す図である。
避難誘導システム100は、可搬型端末110と、GPS衛星120と、基地局130と、避難場所情報サーバ140と、基地局情報サーバ150と、位置情報サーバ160とを含む。
可搬型端末110は、避難者が保持する無線通信端末であり、発せられた警報情報を受付ける端末である。可搬型端末110としては、たとえば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末などがある。可搬型端末110は、現在位置を取得可能に構成されている。第二実施形態においては、可搬型端末110は、GPS受信機を内蔵しており、GPS衛星120の電波を受信することで現在位置を取得可能に構成されている。
可搬型端末110は、警報情報を受付けると、受付けた警報情報を解析し、警報が発せられた原因である事象と現在位置における事象の概要(事象の規模など)とを特定し、避難場所(誘導場所)を決定し、決定した避難場所へと避難者を誘導する。なお、避難場所の決定については後で図15を用いて詳細に説明する。
GPS衛星120は、可搬型端末110が現在位置を取得するための電波を送信する。
基地局130は、無線通信端末と直接交信を行うためのアンテナや装置などを含めた建造物である。基地局130は、限られた所定の範囲内で交信可能であるため、複数配置されている(図2においては複数のうち1台のみ図示)。基地局130は、所定の範囲内(セル内)にある可搬型端末110と交信する。基地局130は、可搬型端末110と、避難場所情報サーバ140、基地局情報サーバ150および位置情報サーバ160とを通信可能に接続する。
なお、図2においては、基地局130と避難場所情報サーバ140との間、基地局130と基地局情報サーバ150との間、および基地局130と位置情報サーバ160との間も無線通信(無線ネットワーク)で交信している例を用いているがこれに限らない。基地局130と避難場所情報サーバ140との間、基地局130と基地局情報サーバ150との間、および基地局130と位置情報サーバ160との間は通信可能であればよく有線ネットワーク(有線通信)であってもよい。
避難場所情報サーバ140は、対応可能な事象の種別および対応可能な事象の概要を特定可能に、避難場所を記憶するサーバである。
基地局情報サーバ150は、設置された位置、交信範囲および現在交信中の端末数(交信範囲の混雑度)を記憶するサーバである。
位置情報サーバ160は、可搬型端末(GPS受信機内蔵端末)の位置情報を記憶するサーバである。位置情報サーバ160は、予め位置情報の取得登録をしている可搬型端末(不図示)の位置情報を記憶する。位置情報サーバ160が記憶する位置情報は、利用登録した可搬型端末がGPS衛星120から受信したデータに基づいて定期的に更新される。
次に、可搬型端末のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、第二実施形態における可搬型端末のハードウェアの構成例を示す図である。
可搬型端末110は、プロセッサ111によって装置全体が制御されている。プロセッサ111には、バス116を介してRAM(Random Access Memory)112と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ111は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ111は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ111は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM112は、可搬型端末110の主記憶装置として使用される。RAM112には、プロセッサ111に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM112には、プロセッサ111による処理に必要な各種データが格納される。
バス116に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)113、入出力インタフェース114、およびネットワークインタフェース115がある。
HDD113は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD113は、可搬型端末110の補助記憶装置として使用される。HDD113には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
入出力インタフェース114には、ディスプレイ114aと、スピーカ114bと、マイク114cと、GPS受信機114dとが接続されている。入出力インタフェース114は、プロセッサ111からの命令に従って、画像をディスプレイ114aの画面に表示させる。また、入出力インタフェース114は、プロセッサ111からの命令に従って、スピーカ114bから音声を出力させる。また、入出力インタフェース114は、マイク114cから送られてくる信号をプロセッサ111に送信する。また、入出力インタフェース114は、GPS受信機114dが受信した信号をプロセッサ111に送信する。
ネットワークインタフェース115は、無線ネットワークに接続されている。ネットワークインタフェース115は、基地局130を介して、避難場所情報サーバ140との間、基地局情報サーバ150との間、および位置情報サーバ160との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第二実施形態の処理機能を実現することができる。なお、避難場所情報サーバ140、基地局情報サーバ150、および位置情報サーバ160についても同様の構成で第二実施形態の処理機能を実現することができる。
次に、可搬型端末110、避難場所情報サーバ140、基地局情報サーバ150、および位置情報サーバ160の機能について図4を用いて説明する。図4は、第二実施形態における可搬型端末、避難場所情報サーバ、基地局情報サーバおよび位置情報サーバの機能ブロックを示す図である。
可搬型端末110は、登録情報更新処理部110aと、記憶部110bと、取得部110cと、解析部110dと、避難誘導部110eと、通信制御部110fとを備える。
登録情報更新処理部110aは、登録情報の更新に関する処理を実行する。登録情報としては、避難者が合流を希望する合流希望者に関する情報などがある。
記憶部110bは、避難誘導処理に用いる各種情報を記憶する。避難誘導処理に用いる情報としては、たとえば、警報情報の解析に用いる情報(キーワード)、避難者の現在位置における緊急度の判定(避難の是非の判定)に用いる情報、誘導メッセージ、合流希望者に関する情報などがある。記憶部110bが記憶する情報については後で図5〜8を用いて詳細に説明する。
取得部110cは、端末外部から避難誘導処理に用いる情報の取得に関する処理を実行する。取得部110cが端末外部から取得する情報としては、たとえば、発せられた警報情報、可搬型端末110の位置情報(GPS情報)、合流希望者の位置情報、避難場所候補、基地局の情報、および避難場所までのマップ情報などがある。
解析部110dは、警報情報と、警報情報の解析に用いる情報(キーワード)と、位置情報とに基づいて、警報情報内に含まれるキーワードを抽出し、警報情報が発せられた原因である事象および現在位置(位置情報が示す位置)における事象の概要(たとえば、津波の大きさ、津波の到達予想時刻)などを特定する。
たとえば、解析部110dは、取得した位置情報に基づいて現在位置についてのキーワードを生成し、予め記憶部110bに記憶した警報情報の解析に用いる情報(データフォーマットに基づいて予め準備したキーワード)と、生成したキーワードに基づいて警報情報を解析し、警報情報が発せられた原因である事象および現在位置における事象の概要を特定する。
たとえば、解析部110dは、警報情報内に含まれるキーワードを特定し、特定したキーワード(津波)に基づいて、または特定したキーワード(たとえば、時刻に関するキーワード)と対応付けられている文字列(数字)に基づいて、警報情報が発せられた原因である事象および現在位置(位置情報が示す位置)における事象の概要などを特定する。
なお、解析部110dは、現在位置における事象の概要を、警報情報を解析して直接取得することに加えて、警報情報を解析した情報に基づいて取得する。
たとえば、警報情報から、現在位置が属する都道府県の海岸到達時における津波の予想の大きさを特定した場合、解析部110dは、特定した津波の予想の大きさと位置情報とに基づいて現在位置に到達する津波の予想の大きさを算出して取得する。また、警報情報から、現在位置が属する都道府県の海岸到達予想時刻を特定した場合、解析部110dは、特定した海岸到達予想時刻と現在位置の位置情報に基づいて現在位置に到達する到達予想時刻を算出して取得する。
避難誘導部110eは、避難場所への誘導に関する処理を実行する。避難誘導部110eは、避難場所候補(条件を満たす1以上の避難場所)のうちから誘導場所(1の避難場所)を決定し、マップ上に誘導場所と、可搬型端末110の位置(避難者の現在位置)と、合流希望者の位置とを表示しつつ、決定した誘導場所へと避難者を誘導する。なお、合流希望者のマッピングは合流希望者が所定の範囲内にいる場合にのみ行うようにしてもよい。
通信制御部110fは、通信に関する処理を実行する。通信制御部110fは、避難場所情報サーバ140、基地局情報サーバ150、および位置情報サーバ160との間でのデータのやり取りを制御する。
避難場所情報サーバ140は、記憶部140aと、取得部140bと、通信制御部140cとを備える。
記憶部140aは、避難場所に関する情報を記憶する。記憶部140aは、避難場所を、対応可能な事象の種別および対応可能な事象の概要を記憶する。記憶部140aが記憶する避難場所に関する情報については後で図9を用いて詳細に説明する。
取得部140bは、記憶部140aから避難場所候補を取得し、可搬型端末110に通知する。取得部140bは、取得部110cから取得条件を受付けて、受付けた取得条件を満たす1以上の避難場所を記憶部140aから特定し、1以上の避難場所(避難場所候補)を通知する。
通信制御部140cは、通信に関する処理を実行する。通信制御部140cは、可搬型端末110との間でのデータのやり取りを制御する。
基地局情報サーバ150は、記憶部150aと、取得部150bと、通信制御部150cとを備える。
記憶部150aは、基地局に関する情報を記憶する。記憶部150aは、基地局の設置された位置、交信範囲および現在交信中の端末数(交信範囲の混雑度)を記憶する。記憶部150aが記憶する基地局に関する情報については後で図10を用いて詳細に説明する。
取得部150bは、記憶部150aから基地局に関する情報を取得し、可搬型端末110に通知する。取得部150bは、取得部110cから取得条件を受付けて、受付けた取得条件を満たす基地局を記憶部150aから特定し、特定した基地局に関する情報を通知する。
通信制御部150cは、通信に関する処理を実行する。通信制御部150cは、可搬型端末110との間でのデータのやり取りを制御する。
位置情報サーバ160は、記憶部160aと、取得部160bと、通信制御部160cとを備える。
記憶部160aは、予め位置情報の取得登録をしている可搬型端末の位置情報を記憶する。記憶部160aは、可搬型端末の位置情報と、可搬型端末を一意に特定可能な情報とを対応付けて記憶する。記憶部160aが、記憶する可搬型端末の位置情報については後で図11を用いて詳細に説明する。
取得部160bは、記憶部160aから避難者の合流希望者の位置情報を取得し、可搬型端末110に通知する。取得部160bは、取得部110cから取得条件を受付けて、受付けた取得条件を満たす可搬型端末の位置情報を記憶部160aから特定し、特定した位置情報を通知する。
通信制御部160cは、通信に関する処理を実行する。通信制御部160cは、可搬型端末110との間でのデータのやり取りを制御する。
次に、記憶部110bが記憶する警報情報の解析に用いる情報(キーワード)について説明する。図5は、第二実施形態におけるキーワードテーブルの一例を示す図である。
キーワードテーブルは、記憶部110bが記憶するテーブルである。キーワードテーブルは、解析に用いるキーワードが設定されたテーブルである。キーワードテーブルとしては、警報情報の事象を特定するためのキーワードが登録されたテーブルや、事象の概要を特定するためのキーワードが登録されたテーブルや、発生時刻を特定するためのキーワードが登録されたテーブルや、発生場所を特定するキーワードが設定されたテーブルなどがある(特定する内容毎にテーブルがある)。なお、ここでは、特に事象を特定するためのキーワードテーブルについて説明する。
キーワードテーブル200は、事象を特定するためのキーワードが設定されたテーブルである。キーワードテーブル200は、事象(特定内容)の項目と、キーワードの項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
事象の項目には、警報情報が発せられ得る事象を示す情報が設定される。キーワードの項目には、事象に対応するキーワード(事象に応じて警報情報に含まれるキーワード)が設定される。なお、キーワードは、警報情報のデータフォーマット(出現するキーワード)に基づいて設定されている。
たとえば、キーワードテーブル200では、事象の項目に「有事関連」が設定され、「有事関連」に対応するキーワードの項目に「ミサイル」が設定されている。
これは、警報情報から「ミサイル」のキーワードを検出した場合に、警報情報の発する原因となった事象が「有事関連」であることを示している。
一般に、警報情報は、緊急時に発せられる情報であるため、データフォーマット(出現するキーワード)が予め定められており、出現する文字列も限られているため、避難誘導システム100は、このように、データフォーマットに基づいて予め警報情報の解析に用いる情報(キーワード)が設定されたテーブルを用意し、当該テーブルに設定したキーワードを用いて警報情報を解析することで短時間での分析を実現できる。
次に、記憶部110bが記憶する緊急度の判定に用いる情報について説明する。図6は、第二実施形態における緊急度判定テーブルの一例を示す図である。
緊急度判定テーブルは、記憶部110bが記憶するテーブルである。緊急度判定テーブルは、現在位置における避難の緊急度の判定に用いるテーブルである。緊急度の判定基準は、発生した事象によって異なるため、記憶部110bは、事象毎に緊急度判定テーブルを記憶する。なお、ここでは、事象が津波である場合の緊急度判定テーブルについて説明する。
緊急度判定テーブル210は、津波における避難の緊急度を判定するためのテーブルである。緊急度判定テーブル210は、緊急度の項目と、規模の項目と、避難要否の項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
緊急度は、避難の緊急度である。緊急度の項目には、避難の緊急度を示す識別情報が設定される。たとえば、最も緊急度が高い場合に「1」が設定され、緊急度が低くなるにつれて番号が大きくなるように設定されている。
規模は、事象の規模(事象による影響の一例)であり、事象が津波である場合における緊急度を判定する基準の一例である。規模の項目には、緊急度に対応する津波の規模が設定されている。
避難要否の項目には、対応する緊急度において避難が必要(「要」)であるか、避難が不必要(「否」)であるかを示す情報が設定される。
たとえば、緊急度判定テーブル210では、緊急度の項目に「1」が設定され、「10m以上」が設定され、避難要否の項目に「要」が設定されている。
これは、現在位置における津波の規模が「10m以上」である場合、緊急度が「1」であり、避難が必要であることを示している。
次に、記憶部110bが記憶する誘導メッセージについて説明する。図7は、第二実施形態における誘導メッセージテーブルの一例を示す図である。
誘導メッセージテーブルは、記憶部110bが記憶するテーブルである。誘導メッセージテーブルは、避難者の誘導に用いるメッセージが設定されたテーブルである。誘導メッセージは、避難情報を解析後に直ちに通知される。誘導メッセージは、直ちに(避難に先立って)実行すべきことを誘導する。誘導メッセージは、避難場所への誘導に先立って通知される。
誘導内容は、発生した事象によって異なるため、記憶部110bは、事象毎に誘導メッセージテーブルを記憶する。なお、ここでは、事象が津波である場合の誘導メッセージテーブルについて説明する。
誘導メッセージテーブル220は、津波が発生時に用いる誘導メッセージを記憶したテーブルである。誘導メッセージテーブル220は、緊急度の項目と、誘導メッセージの項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
緊急度の項目には、避難の緊急度を示す識別情報が設定される。誘導メッセージの項目には、緊急度に応じた誘導メッセージが設定される。
たとえば、誘導メッセージテーブル220では、緊急度の項目に「1」が設定され、誘導メッセージの項目に「荷物を持たずに直ちに移動を開始する準備をしてください」が設定されている。これは、緊急度が「1」であると判定された場合に、「荷物を持たずに直ちに移動を開始する準備をしてください」という誘導を行うことを示している。
避難場所の決定には時間がかかる場合があるため、可搬型端末110は、誘導メッセージを用いて避難場所への誘導に先立って緊急度に応じて直ちに実行すべきことを誘導することで、避難場所決定後に避難場所への誘導を速やかに実行可能とすることができる。
次に、記憶部110bが記憶する合流希望者情報について説明する。図8は、第二実施形態における合流希望者テーブルの一例を示す図である。
合流希望者テーブル230は、記憶部110bが記憶するテーブルである。合流希望者テーブル230は、避難者が合流を希望する合流希望者に関する情報が設定されたテーブルである。
合流希望者テーブル230は、氏名の項目と、続柄の項目と、電話番号の項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
氏名の項目には、合流希望者の氏名が設定される。続柄の項目には、避難者と合流希望者との続柄が設定される。電話番号は、合流希望者が有する可搬型端末を一意に識別可能な情報であり、合流希望者の位置情報を取得するのに用いられる。電話番号の項目には、合流希望者の電話番号が設定される。
たとえば、合流希望者テーブル230では、氏名の項目に「〇〇太郎」が設定され、続柄の項目に「子」が設定され、電話番号の項目に「〇×△−1111−3333」が設定されている。
これは避難者が避難時に合流を希望する合流希望者の氏名が「〇〇太郎」であり、避難者との続柄が「子」であり、電話番号が「〇×△−1111−3333」であることを示している。
次に、記憶部140aが記憶する避難場所について説明する。図9は、第二実施形態における避難場所テーブルの一例を示す図である。
避難場所テーブルは、記憶部140aが記憶するテーブルである。避難場所は、発生した事象によって異なるため、記憶部140aは、事象毎に避難場所テーブルを記憶する。なお、避難場所テーブルにされる避難場所の情報は、追加、削除があった度に適宜更新され、常に最新の状態に保たれる。これにより、避難誘導システム100は、設定されている避難場所が存在せずに避難者が被害を受けることを防止している。そのため、避難場所テーブルは、端末側ではなくサーバ側で管理されている。なお、ここでは、事象が津波の避難場所テーブルについて説明する。
避難場所テーブル240は、位置情報の項目と、名称の項目と、収容可能人数の項目と、対応可能な事象の概要の項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
位置情報の項目には、避難場所の位置を示す情報が設定される。たとえば、位置情報の項目には、避難場所のGPS座標が設定される。名称の項目には、避難場所の名称が設定される。収容可能人数の項目には、避難場所が収容可能な人数(キャパシティ)が設定される。対応可能な事象の概要の項目には、対応可能な事象の概要を示す情報が設定される。
たとえば、避難場所テーブル240では、位置情報の項目に「(XXX,YYY)」が設定され、名称の項目に「〇×ビル」が設定され、収容可能人数の項目に「500」が設定され、対応可能な事象の概要の項目に「20m以下」が設定されている。
これは、当該避難場所の名称が「〇×ビル」であり、避難場所が「(XXX,YYY)」に存在し、避難場所には「500」人収容可能であり、「20m以下」の津波に対応可能であり、避難場所として選択することができることを示している。
次に記憶部150aが記憶する基地局の情報について説明する。図10は、第二実施形態における基地局テーブルの一例を示す図である。
基地局テーブル250は、記憶部150aが記憶するテーブルである。基地局テーブル250は、基地局の情報が設定されたテーブルである。
基地局テーブル250は、位置情報の項目と、交信範囲の項目と、現接続端末数(現在交信中の端末数)の項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
位置情報の項目には、基地局が設置されている位置を示す情報が設定される。たとえば、位置情報の項目には、基地局のGPS座標が設定される。交信範囲の項目には、基地局の交信範囲が設定される。現接続端末数の項目には、基地局が現在交信中の端末数が設定される。
たとえば、基地局テーブル250では、位置情報の項目に「(ZZX,YYY)」が設定され、交信範囲の項目に「1km」が設定され、現接続端末数の項目に「1000」が設定されている。
これは、基地局が「(ZZX,YYY)」に設置されており、当該基地局の交信範囲が「1km」であり、現接続端末数が「1000」であることを示している。
次に記憶部160aが記憶する予め位置情報の取得登録をしている可搬型端末の位置情報について説明する。図11は、第二実施形態における位置情報テーブルの一例を示す図である。
位置情報テーブル260は、記憶部160aが記憶するテーブルである。位置情報テーブル260は、予め位置情報の取得登録をしている可搬型端末の位置情報を記憶するテーブルである。
位置情報テーブル260は、電話番号の項目と、位置情報の項目とを含んで構成される。各項目の横方向に設定された情報は、互いに関連付けられている。
電話番号の項目には、可搬型端末の電話番号が設定される。電話番号は、可搬型端末を一意に識別可能な識別情報の一例である。位置情報の項目には、可搬型端末の位置情報が設定される。
たとえば、位置情報テーブル260では、電話番号の項目に「〇×△−1111−2222」が登録され、位置情報の項目に(YXX,YYY)が設定されている。これは、電話番号が「〇×△−1111−2222」の可搬型端末の現在位置が(YXX,YYY)であることを示している。
次に合流希望者テーブルへの設定処理について説明する。図12は、第二実施形態における合流希望者設定処理のフローチャートである。合流希望者設定処理は、登録情報更新処理部110aが実行する処理である。合流希望者設定処理は、任意のタイミングで実行される。
[ステップS1]登録情報更新処理部110aは、合流希望者に関する情報の入力を受付ける。たとえば、登録情報更新処理部110aは、新規登録や、登録済みの情報の更新を受け付ける。
[ステップS2]登録情報更新処理部110aは、受付けた入力内容に基づいて合流希望者テーブルを更新し、合流希望者設定処理を終了する。
次に避難誘導処理について説明する。図13は、第二実施形態における避難誘導処理のフローチャートである。避難誘導処理は、警報情報を受付けた場合に行われる処理である。
[ステップS11]取得部110cは、現在位置の位置情報を取得する。取得部110cは、GPS衛星120からの電波に基づいて現在位置の位置情報を取得する。
[ステップS12]解析部110dは、警報情報を解析する。解析部110は、取得した現在位置の位置情報に基づいて現在位置を示すキーワードを生成し、生成した現在位置を示すキーワードと、予め記憶部110bに記憶した警報情報の解析に用いる情報(キーワード)とに基づいて警報情報を解析し、警報情報が発せられた原因である事象および現在位置における事象の概要などを特定する。
[ステップS13]解析部110dは、解析結果に基づいて緊急度を特定する。解析部110dは、解析結果を用いて緊急度判定テーブルを参照し、緊急度を特定する。
[ステップS14]避難誘導部110eは、一次誘導(事前誘導)を行う。避難誘導部110eは、特定した緊急度を用いて誘導メッセージテーブルを参照し、避難に先立って直ちに実行すべきことを誘導する。ここで一次誘導について図14を用いて説明する。図14は、第二実施形態における一次誘導画面の一例を示す図である。
一次誘導画面270は、警報情報解析後、誘導場所決定前に表示される画面の一例である。すなわち、一次誘導画面270は、避難に先立って表示される画面である。
一次誘導画面270は、誘導場所を決定中であることを示すメッセージ「避難場所検索中」と、直ちに実行すべきことを示す誘導メッセージ「荷物を持たずに直ちに移動を開始する準備をしてください。」を表示する。これにより、避難誘導システム100は、避難場所の決定に先立って避難者の避難の準備を促し、避難場所決定後に迅速に避難場所への誘導を可能とする。
[ステップS15]避難誘導部110eは、避難が必要であるか否かを判定する。避難誘導部110eは、緊急度判定テーブルと現在位置における事象の概要とに基づいて発生した事象は避難を必要とするものであるか否かを判定する。
避難誘導部110eは、避難を必要としないと判定した場合には避難誘導処理を終了し、避難を必要とすると判定した場合にはステップS16に進む。
[ステップS16]避難誘導部110eは、現在位置と、現在位置における事象の概要(たとえば、津波の到達予想時刻)とに基づいて避難可能な範囲を特定する。たとえば、避難誘導部110eは、現在位置から到達予想時刻内で避難可能な所定の範囲内のGPS座標の位置を避難可能な範囲と特定する。なお、年齢や性別などに応じて避難可能な範囲を変化させてもよい。
[ステップS17]取得部100cは、避難者の避難場所候補(1以上の避難場所)の情報を取得する。取得部100cは、避難場所情報サーバ140に、ステップS16で特定した範囲内にあり、かつ、事象による影響に対応可能な避難場所という取得条件で避難場所を避難場所テーブルから取得するように要求し、警報情報に応じた避難場所候補を取得する。
[ステップS18]避難誘導部110eは、合流よりも避難を優先すべきであるか否かを判定する。一般に緊急度が高い場合には、自らの生命を優先することが望ましい。そこで、避難誘導部110eは、緊急度が閾値以上である場合には合流よりも避難を優先すべきであると判定し、緊急度が閾値以上でない場合には合流を優先すべきであると判定する。
避難誘導部110eは、緊急度が閾値以上であると判定した場合にはステップS25に進み、避難誘導部110eは、緊急度が閾値以上でないと判定した場合にはステップS19に進む。
[ステップS19]避難誘導部110eは、合流希望者がいるか否かを判定する。避難誘導部110eは、合流希望者がいないと判定した場合にはステップS25に進み、合流希望者がいると判定した場合にはステップS20に進む。
[ステップS20]取得部110cは、合流希望者の現在位置の位置情報を取得する。取得部110cは、合流希望者の電話番号をキーとして位置情報サーバ160を参照し、合流希望者の現在位置の位置情報を取得する。
[ステップS21]解析部110dは、警報情報を解析する。解析部110は、取得した合流希望者の現在位置の位置情報に基づいて合流希望者の現在位置を示すキーワードを生成し、生成した合流希望者の現在位置を示すキーワードと、予め記憶部110bに記憶した警報情報の解析に用いる情報(キーワード)とに基づいて警報情報を解析し、合流希望者の現在位置における事象の概要などを特定する。
[ステップS22]避難誘導部110eは、合流希望者が避難をする必要があるか否かを判定する。避難誘導部110eは、緊急度判定テーブルと合流希望者の現在位置における事象の概要とに基づいて発生した事象は避難を必要とするものであるか否かを判定する。
避難誘導部110eは、合流希望者が避難をする必要がないと判定した場合にはステップS25に進み、合流希望者が避難をする必要があると判定した場合にはステップS23に進む。
[ステップS23]避難誘導部110eは、合流希望者の現在位置と、合流希望者の現在位置における事象の概要(たとえば、津波の到達予想時刻)とに基づいて避難可能な範囲を特定する。たとえば、避難誘導部110eは、合流希望者の現在位置から到達予想時刻内で避難可能な所定の範囲内のGPS座標の位置を避難可能な範囲と特定する。
[ステップS24]取得部100cは、合流希望者の避難場所候補(1以上の避難場所)の情報を取得する。取得部100cは、避難場所情報サーバ140に、ステップS23で特定した範囲内にあり、かつ、事象による影響に対応可能な避難場所という取得条件で避難場所を避難場所テーブルから取得するように要求し、警報情報に応じた避難場所候補を取得する。
[ステップS25]避難誘導部110eは、避難場所候補(1以上の避難場所)から避難場所(誘導場所)を決定する誘導場所決定処理を実行する。誘導場所決定処理については、後で図15を用いて詳細に説明する。
[ステップS26]避難誘導部110eは、特定した誘導場所に基づいて二次誘導を実行する。二次誘導については後で図16を用いて詳細に説明する。
次に誘導場所決定処理について説明する。図15は、第二実施形態における誘導場所決定処理のフローチャートである。誘導場所決定処理は、避難誘導処理のステップS25で行われる処理である。
[ステップS31]避難誘導部110eは、合流希望者の避難場所候補があるか否かを判定する。避難誘導部110eは、合流希望者の避難誘導場所候補がない場合にはステップS32に進み、合流希望者の避難誘導場所候補がある場合にはステップS35に進む。
[ステップS32]取得部100cは、現在位置および避難場所候補周辺の位置にある基地局情報を取得する。
[ステップS33]避難誘導部110eは、避難場所候補それぞれの予想避難人数を算出(推定)する。たとえば、避難誘導部110eは、避難場所候補周辺における現接続端末数(混雑度)に基づいて予想避難人数を算出(推定)する。
[ステップS34]避難誘導部110eは、算出した各避難場所候補の予想避難人数と、各避難場所候補の収容可能人数と、現在位置からの距離に基づいて誘導場所(避難場所)を決定し、誘導場所決定処理を終了する。たとえば、避難誘導部110eは、収容可能人数よりも予想避難人数が低い避難場所のうち現在位置から距離が一番近い避難場所候補を誘導場所と決定する。
[ステップS35]取得部100cは、避難者と合流希望者それぞれの現在位置および避難場所候補周辺の位置にある基地局情報を取得する。
[ステップS36]避難誘導部110eは、避難場所候補それぞれの予想避難人数を算出(推定)する。たとえば、避難誘導部110eは、避難場所候補周辺における現接続端末数(混雑度)に基づいて予想避難人数を算出(推定)する。
[ステップS37]避難誘導部110eは、避難者の避難場所候補と、合流希望者の避難場所候補とで重複があるか否かを判定する。
避難誘導部110eは、重複する避難場所候補があると判定した場合にはステップS38に進み、重複する避難場所候補がないと判定した場合にはステップS39に進む。
[ステップS38]避難誘導部110eは、特定した重複する避難場所候補と、算出した各避難場所候補の予想避難人数と、各避難場所候補の収容可能人数と、避難者と合流希望者との中間地点(位置)からの距離に基づいて誘導場所(避難場所)を決定し、誘導場所決定処理を終了する。
たとえば、避難誘導部110eは、重複する避難場所候補であり、かつ、収容可能人数よりも予想避難人数が低い避難場所候補のうち中間地点からの距離が一番近い避難場所候補を誘導場所と決定する。そして、避難誘導部110eは、距離が一番近い重複する避難場所候補であり、かつ、収容可能人数よりも予想避難人数が低い避難場所候補がない場合には、収容可能人数よりも予想避難人数が低い避難場所候補のうち中間地点からの距離が一番近い避難場所候補を誘導場所と決定し、誘導場所決定処理を終了する。
[ステップS39]避難誘導部110eは、算出した各避難場所候補の予想避難人数と、各避難場所候補の収容可能人数と、避難者と合流希望者との中間地点(位置)からの距離に基づいて誘導場所(避難場所)を決定し、誘導場所決定処理を終了する。避難誘導部110eは、収容可能人数よりも予想避難人数が低い避難場所候補のうち中間地点からの距離が一番近い避難場所候補を誘導場所と決定し、誘導場所決定処理を終了する。
このように、避難誘導システム100は、基地局の現接続端末数(混雑度)に基づいて予想避難人数を算出することで、収容不可能な避難場所に避難してしまう恐れを防止できる。また、避難誘導システム100は、中間地点から一番近い避難場所候補を優先的に誘導場所と決定することで、避難後の合流を容易とすることができる(合流希望者の位置情報に基づいて、合流希望者の現在位置と近い位置を誘導場所と決定し、避難後の合流を容易とすることができる)。特に、避難誘導システム100は、重複する避難場所候補を優先的に誘導場所と決定することで、合流希望者も同様にシステムを利用している場合には、避難場所で合流することができる。
次に二次誘導時における表示する画面の生成について説明する。図16は、第二実施形態における二次誘導画面生成処理のフローチャートである。
二次誘導画面生成処理は、避難誘導処理のステップS26で行われる処理である。
[ステップS41]取得部110cは、避難者の現在位置の位置情報を取得する。
[ステップS42]取得部110cは、マップ情報を取得する。
[ステップS43]取得部110cは、現在位置および誘導場所周辺の位置にある基地局情報を取得する。
[ステップS44]避難誘導部110eは、合流希望者があるか否かを判定する。避難誘導部110eは、合流希望者があると判定した場合にはステップS45に進み、合流希望者がないと判定した場合にはステップS46に進む。
[ステップS45]取得部110cは、合流希望者の現在位置の位置情報を取得する。
[ステップS46]避難誘導部110eは、マップ情報、誘導場所、避難者の現在位置の位置情報、合流希望者の現在位置の位置情報および現在位置および誘導場所周辺の位置にある基地局情報に基づく単位面積当たりの混雑度(たとえば、現接続端末数/交信範囲により算出)を表示した二次誘導画面(避難場所誘導画面)を生成し、二次誘導画面生成処理を終了する。なお、混雑度の表示は、ON,OFFを選択できるようにしてもよい。
ここで二次誘導画面の一例を示す図である。図17は、第二実施形態における二次誘導画面の一例を示す図(その1)である。図18は、第二実施形態における二次誘導画面の一例を示す図(その2)である。図19は、第二実施形態における二次誘導画面の一例を示す図(その3)である。
二次誘導画面280は、合流希望者がおらず、かつ、混雑度の表示をOFFとしている場合の画面の一例である。
二次誘導画面280は、地図表示280aと、避難情報表示280bとを表示内容に含む。地図表示280aは、現在位置、誘導場所および誘導場所までの推奨ルート(たとえば、最短ルート)をマッピングした地図を表示する。避難情報表示280bは、避難場所の名称、避難場所までの推定避難時間、推定距離などを表示する。
二次誘導画面290は、合流希望者がおらず、かつ、混雑度の表示をONとしている場合の画面の一例である。
二次誘導画面290は、地図表示290aと、避難情報表示280bとを表示内容に含む。地図表示290aは、現在位置、誘導場所および誘導場所までの推奨ルートをマッピングし、現接続端末数/交信範囲により算出した単位面積当たりの混雑度を濃淡(たとえば、濃くなるほど混雑していることを示す)により表示した地図を表示する。このように、避難誘導システム100は、混雑度を表示することで混雑しているルートを把握可能にできる。
二次誘導画面300は、合流希望者がおり、かつ、混雑度の表示をOFFとしている場合の画面の一例である。
二次誘導画面300は、地図表示300aと、避難情報表示280bとを表示内容に含む。地図表示300aは、避難者および合流希望者の現在位置、誘導場所および誘導場所までの推奨ルートをマッピングした地図を表示する。このように、避難誘導システム100は、合流希望者の現在位置も合わせて表示することで、合流希望者の避難状況を把握可能にできる。これにより避難誘導システム100は、避難者と合流希望者との合流を容易にすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。たとえば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
1 避難誘導システム
2 第1取得部
2a 警報情報
3 第2取得部
3a 位置情報
4 解析部
5 避難誘導部

Claims (5)

  1. 発生した事象と、前記事象により影響を受け得る地域と、前記地域における前記事象の概要とを含む警報情報を取得する第1取得部と、
    避難誘導を行う対象者の位置情報を取得する第2取得部と、
    予め準備した前記警報情報に含まれ得るキーワードと、前記位置情報とに基づいて前記警報情報を解析し、前記対象者の現在位置における前記事象の概要を特定する解析部と、
    特定した前記現在位置における前記事象の概要に応じた避難誘導を実行する避難誘導部とを備える
    避難誘導システム。
  2. 前記位置情報と、対応可能な前記事象の概要とを対応付けて避難場所を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記避難誘導部は、特定した前記現在位置における前記事象の概要に対応可能であって、前記現在位置から所定の範囲内に位置する前記避難場所を前記記憶部から特定し、前記対象者を特定した前記避難場所へと誘導する、
    請求項1に記載の避難誘導システム。
  3. 前記避難誘導部は、特定した前記現在位置における前記事象の概要に対応可能であって、前記現在位置から所定の範囲内に位置する前記避難場所を前記記憶部から特定し、前記対象者を特定した前記避難場所へと誘導するのに先立って、前記事象の概要に応じて予め準備している誘導メッセージを報知する、
    請求項2に記載の避難誘導システム。
  4. 前記対象者が合流を希望する合流希望者の情報と、前記合流希望者が保持する位置情報を取得可能な端末を記憶する第2記憶部と、
    前記合流希望者の位置情報を、前記端末を介して取得する第3取得部と、をさらに備え、
    前記避難誘導部は、前記合流希望者の位置情報と、前記現在位置とに基づいて、前記対象者と前記合流希望者との中間地点を特定し、前記中間地点から一番近く、かつ、前記現在位置における前記事象の概要に対応可能であって、前記現在位置から所定の範囲内に位置する前記避難場所を前記記憶部から特定し、特定した前記避難場所へと前記対象者を誘導する、
    請求項2に記載の避難誘導システム。
  5. コンピュータが、
    発生した事象と、前記事象により影響を受け得る地域と、前記地域における前記事象の概要とを含む警報情報を取得し、
    避難誘導を行う対象者の位置情報を取得し、
    予め準備した前記警報情報に含まれ得るキーワードと、前記位置情報とに基づいて前記警報情報を解析し、前記対象者の現在位置における前記事象の概要を特定し、
    特定した前記現在位置における前記事象の概要に応じた避難誘導を実行する、
    避難誘導方法。
JP2018007799A 2018-01-22 2018-01-22 避難誘導システムおよび避難誘導方法 Active JP6966949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018007799A JP6966949B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 避難誘導システムおよび避難誘導方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018007799A JP6966949B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 避難誘導システムおよび避難誘導方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019128624A true JP2019128624A (ja) 2019-08-01
JP6966949B2 JP6966949B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=67471404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018007799A Active JP6966949B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 避難誘導システムおよび避難誘導方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6966949B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7468043B2 (ja) 2020-03-23 2024-04-16 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012203595A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Yasuaki Iwai ナビゲーション装置、誘導方法、誘導プログラム、防災システム
JP2013232792A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Kyocera Corp 携帯通信装置、通信方法、及び通信プログラム
JP2015158371A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 京セラ株式会社 ルート案内システム、ルート案内プログラムおよびルート案内方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012203595A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Yasuaki Iwai ナビゲーション装置、誘導方法、誘導プログラム、防災システム
JP2013232792A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Kyocera Corp 携帯通信装置、通信方法、及び通信プログラム
JP2015158371A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 京セラ株式会社 ルート案内システム、ルート案内プログラムおよびルート案内方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7468043B2 (ja) 2020-03-23 2024-04-16 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6966949B2 (ja) 2021-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9693213B2 (en) Caller location and PSAP determination systems and methods
JP4479697B2 (ja) 情報通知システム、情報通知方法、情報機器、及びプログラム
US8918284B2 (en) Information processing apparatus, behavior prediction display method, and computer program therefor
JP2010244407A (ja) 避難誘導システム、避難誘導方法、避難誘導サーバ、携帯情報端末、及び、その携帯情報端末の避難誘導プログラム
JP2009288843A (ja) サーバシステム、避難誘導システム及び避難通知方法
KR20160012576A (ko) 재난 정보 운용 방법 및 이를 지원하는 전자 장치와 재난 정보 제공 장치
JP5489248B2 (ja) 避難通知システム、携帯端末、サーバ、避難通知方法及びプログラム
JP2015148582A (ja) 案内装置
JP6966949B2 (ja) 避難誘導システムおよび避難誘導方法
JP2009140399A (ja) 災害情報表示装置および災害情報表示方法
JP6499890B2 (ja) 配信情報送受信システム、配信システム、端末及び配信情報送受信方法
EP3531673A1 (en) Electronic device, control device and control program
JP2017075968A (ja) 表示装置
JP2009126222A (ja) 携帯用電子機器、アラーム制御方法およびプログラム
JP2008197737A (ja) 情報処理装置、連絡先選択方法、及び連絡選択プログラム
JPWO2009122482A1 (ja) 端末、ネットワーク装置、該端末と該ネットワーク装置とからなるネットワーク装置検索システム、およびネットワーク装置検索方法
JP6340336B2 (ja) 移動通信端末及び出力制御方法
JP2021103903A (ja) 電子機器、制御方法、およびプログラム
JP5144587B2 (ja) 出発地から目的地への経路情報に沿って移動しているか否かを報知する携帯端末装置および方法
JP2010102635A (ja) 情報処理システム、携帯端末、サーバ、プログラム及び携帯端末の位置通知方法
US20220253468A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
JP7368900B1 (ja) 情報処理方法、情報処理装置、及び情報処理システム
JP6159114B2 (ja) 通知システム、通知方法及びコンピュータプログラム
JP2008203014A (ja) 携帯端末装置及びプログラム
KR20030053928A (ko) 지정 영역 도착/이탈시의 자동 통보 방법 및 그 방법을채택한 이동통신단말기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200310

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200310

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6966949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150