JP2019126467A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】意外性のある「ボタン演出」を実行可能な遊技機を提供することを目的とする。【解決手段】遊技者によって操作が可能に設けられた遊技ボタン14と、当否判定の結果に基づいた演出中に操作が有効とされる有効期間と、有効期間中に操作が為されて、前記当否判定の結果が前記大当りである場合に、その旨を示す大当り確定演出を実行する大当り確定演出実行手段を備えたパチンコ機1であって、有効期間において遊技ボタン14を所定の態様で操作することを遊技者に促す操作促進報知を行うようにする操作促進手段と、有効期間が到来しても操作促進報知を行わないようにする非操作促進手段と、を備え、操作促進報知が行われているとき、又は行われていないとき、の何れの場合においても、大当り確定演出を実行する。【選択図】図25

Description

本発明は、遊技者によって操作可能な操作部を備えた遊技機に関するものである。
従来のパチンコ遊技機等に代表される遊技機では、所定の条件が成立することにより当否判定を実行し、該当否判定の結果に基づいた演出表示を実行することで、遊技者に当否判定の結果を示す構成となっている。
また、演出表示として、遊技機の前面に遊技者が操作可能に設けられたボタン(操作部)を、所定のタイミングで操作することで、遊技者に当否判定の結果に関して示唆或いは報知を行う、所謂「ボタン演出」(信頼度演出)を備えた遊技機(例えば、特許文献1)が、広く普及している。
このような「ボタン演出」を備えた遊技機では、ボタン操作が行われたことを検知し、該検知が発生したことを契機としてボタン演出が行われる。さらに、ボタン操作の検知が有効となる有効期間を備えており、現時点が有効期間であることを、演出表示装置の表示によって報知し、遊技者にボタン操作を促す構成となっている。このようにすることで、当該遊技機では、ボタン操作による遊技者の遊技への参加を可能としつつ、用意した「ボタン演出」を遊技者に出来るだけ余すことなく提供することが可能となっている。
特開2012−223472号公報
しかし、上述したような「ボタン演出」を備えた遊技機では、有効期間中においてボタン操作を促す報知が為された場合、該報知に従って遊技者によるボタン操作が行われれば、単に用意された「ボタン演出」を予定通り実行する、という至って単純なプロセスを発生するに過ぎず、そこに意外性は無かった。
また、ボタン操作を促す報知が為されない場合には、「ボタン演出」による当否判定の結果に関しての示唆或いは報知が行われないので、遊技者が当該変動に対して大当りとなる期待を抱くことが出来ず、この場合にも、遊技の展開に意外性は無かった。
本願発明は、かかる課題に鑑み為されたものであって、意外性のある「ボタン演出」を実行可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために為された請求項1に係る発明は、所定条件の成立に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、当否判定の結果に基づいた演出を表示画面上で表示する演出表示手段と、遊技者によって操作が可能に設けられた操作部と、当否判定の結果に基づいた演出中に操作が有効とされる有効期間と、有効期間中に操作が為されて、当否判定の結果が大当りである場合に、その旨を示す大当り確定演出を実行する大当り確定演出実行手段と、を備えた遊技機に関するものである。
この遊技機の演出表示手段は、有効期間において操作部の操作を遊技者に促す操作促進報知を行うようにする操作促進手段と、有効期間が到来しても操作促進報知を行わないようにする非操作促進手段と、を更に備え、大当り確定演出実行手段は、操作促進報知が操作促進手段により行われているとき、又は非操作促進手段により行われていないとき、の何れの場合においても、大当り確定演出を実行する。
このように構成することにより、当該変動表示の結果が大当りとなることが決定されており、且つ、有効期間中に操作部が操作されると、操作促進報知が行われている場合又はいない場合の何れにおいても、大当り確定演出を実行する。よって、遊技者は、操作促進報知が実行されていなくても、有効期間中であると予測した場合に操作を行うことで、内部的に有効期間中であれば、大当り確定演出を享受することが出来る。このように、有効期間か否かを推測する面白みに加えて、該推測が当っていれば更に操作部の操作で大当りの確定的な報知を受けることが出来るので、興趣が向上する。また、大当りとなることの期待度、つまり可能性を報知するのではなく、所謂「一発告知」を実行するので、一層興趣が向上する。
また遊技機は、所定条件の成立に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、当否判定の結果に基づいた演出を表示画面上で表示する演出表示手段と、遊技者によって操作が可能に設けられた操作部と、操作が為されたことを検出する操作検出手段と、操作が有効とされる有効期間と、有効期間中に操作が検出された場合、当否判定の結果に対する信頼度を示す信頼度演出を実行する信頼度演出実行手段と、を備えた遊技機であって、
この遊技機は、有効期間において操作部を所定の態様で操作することを遊技者に促す操作促進報知を行うようにする操作促進手段と、有効期間が到来しても操作促進報知を行わないようにする非操作促進手段と、を更に備え、信頼度演出実行手段は、操作促進報知が操作促進手段により行われているとき、又は非操作促進手段により行われていないとき、の何れの場合においても、同一系統の前記信頼度演出を実行する、ように構成しても良い。
なお、このような遊技機の信頼度演出は、大当りとするか否かの当否判定の結果に対する信頼度を示す演出である。よって、当否判定が実行されてその結果が内部的には決定している状態、つまり未だその結果が遊技者に認知可能な状態に至っていない状態にて、その大当りか否かの結果に対する信頼度を示唆する演出である。このような信頼度演出の一例として、所謂「ボタン演出」等が考えられる。また、このような内部的に決定している当否判定の結果が未確定である状態とは、遊技機の一例がパチンコ遊技機であれば、当否判定が実行されて図柄の変動表示中つまり図柄の確定表示前の状態である。また、遊技機の一例が回胴式遊技機である場合、内部的にハズレであれば、少なくとも1個の回胴の回転が停止していない状態であり、内部的に大当りであれば、該大当りに対応した停止位置に回胴が未だ停止していない(遊技者による目押しが成功していない)状態である。このように本願発明の信頼度演出は、遊技機としてパチンコ遊技機および回胴式遊技機の何れにおいても備えることが可能な演出である。
なお、このような遊技機の信頼度演出実行手段は、遊技者による操作部の操作が有効期間中に検出されたときに、信頼度演出を実行する。但し、該実行する信頼度演出を何れの演出とするかの選択処理は、操作部の操作が行われるよりも前に予め、実行することとなる信頼度演出を同一系統の演出群(例えば、ボタン操作に基づいて表示する台詞枠色の違い(金、赤、および白)によって期待度を報知する枠色報知演出)の中から選択しておき、操作が行われたことに基づいて、選択した信頼度演出を実行する構成が好適である。このようにすることで、選択処理および実行処理を段階的に実行し、処理の不具合が発生することを防止できる。また、この構成に限定せず、操作部の操作が行われたときに、実行する信頼度演出を選択し、該選択された信頼度演出を実行するように構成することも考えられる。このようにすることで、選択処理と実行処理を併せて行うことにより、制御処理を分散することなく、選択された信頼度演出の種別に関するデータを特別に記憶しておくバッファや処理も可能な限り省略でき、制御処理を簡素化できる。
なお、このような遊技機の信頼度演出は、操作部(例えば、遊技ボタン14)の操作に起因して実行される所謂「ボタン演出」とすることが好適である。このような「ボタン演出」(信頼度演出)は、一般的に、遊技中の様々なタイミングで、また、様々な態様にて、実行可能に構成される。つまり、変動開始時における台詞予告や、リーチ中の一発告知予告や、大当り中の確変昇格予告等、多種多様な構成が考えられる。本願発明の信頼度演出実行手段は、操作促進報知の実行/非実行の何れにおいても、そのような様々に設けられた信頼度演出の中で、少なくとも1種類の同一系統である信頼度演出(例えば、変動開始時の台詞予告において異なる台詞枠色によって信頼度を報知する演出)を、実行するものである。同一系統の信頼度演出であるので、その実行タイミング(ボタンの有効期間)は、操作促進報知が実行された場合であっても、実行されなかった場合であっても同じである。
このように構成することにより、操作促進報知が行われていなくても、操作部の操作が有効になっている場合があるため、遊技者は、操作を促進されていない場合であっても、有効期間中であると予測して操作し、該予測が的中していれば、信頼度演出を享受することができる、という面白み提供できる。
また、このような遊技機の、信頼度演出実行手段は、操作促進手段により操作促進報知が行われたときに操作が検出された場合よりも、非操作促進手段により操作促進報知が行われなかったときに操作が検出された場合の方が、信頼度の高い信頼度演出を実行する可能性が高い、ようにしても良い。
このように構成することにより、有効期間中に操作検出手段により操作が検出されたことにより実行される信頼度演出は、操作促進報知が為されている場合よりも、為されていない場合の方が、信頼度が高い示唆を行う可能性が高い。このため、遊技者に対して、操作促進報知が行われなかったとしても、落胆させることなく、寧ろ、より高い信頼度の示唆の享受に対する期待感を抱かせることができる。
また、このような遊技機は、非操作促進手段により操作促進報知を行わないようにした場合、有効期間の開始から該有効期間よりも短い所定時間が経過したことに基づいて、操作促進報知を遅延して行う遅延操作促進手段を備えた、ようにしても良い。
このように構成することにより、操作促進報知の実行を遅延させつつも実行するので、有効期間であることを遊技者が知らずに該有効期間が渡過してしまうことを防止できる。また、操作促進報知の実行を遅延させることで、遊技者に対して、操作促進報知が行われないのかと思わせておきながら、実は実行することで驚きを与えることができる。また、このような遅延を行う場合を備えることで、実際には内部的に操作促進報知を行わないと決定している場合でも、遅れて実行されるのではないか、と遊技者に期待させることができる。
非操作促進報知手段により操作促進報知を行わない場合とは、操作促進手段により操作促進報知を開始する時期が到来しても操作促進報知を有効期間が終了するまで行わない場合に限らず、前記操作促進報知を開始する時期が到来した時点で実行しないのであれば、前記時期の到来から一定時間経過して、つまり遅延して実行する場合もこれに相当する。このような作用を為す遅延操作促進手段を、本願発明の非操作促進手段は備える。
また、結果的には操作促進報知を実行するという技術的特徴を捉えた場合、遅延操作促進手段は、本願発明の操作促進手段が備える構成とすることもできる。操作促進報知を実行する、としてもその実行時期に関して、操作促進報知を開始する時期の到来に合わせて実行する場合もあれば、その時期の到来から一定時間経過して、つまり遅延して実行する場合も含めて、結果的には操作促進報知を実行する構成と位置付けることも可能である。そのような技術的思想と捉えた場合には、非操作促進報知手段は、操作促進報知の実行時期が到来しても、また到来からどれだけの時間が経過して有効期間がたとえ渡過したとしても操作促進報知を非実行とする機能と捉えることとなる。
また、このような遊技機は、操作部を状態変化させる操作部状態変化手段を備え、操作部状態変化手段は、有効期間中に操作部の状態変化を遊技者が認知可能な態様にて実行し、非操作促進手段により操作促進報知を実行しない場合においても操作部の状態変化を実行する、ようにしても良い。
このように構成することにより、非操作促進手段によって操作促進演出が行われていないときであっても、操作部の状態変化を遊技者が認知可能な態様にて行うことで、遊技者に有効期間であることを気付かせ易くなり、初めて当該遊技機にて遊技を行う遊技者に対しても、有効期間中であることを察知させ易くすることができる。
なお、操作部の状態変化として、ランプやLED等の発光部材を備えて、該発光部材の点灯状態の変化、によって遊技者に認知させる構成が好適である。また、発光部材の発光色の変化や、操作部の形状の変化、操作部の配置位置の変化(例えば、所謂突出ボタンの突出変位等)、等によって遊技者に認知させるようにしても良い。さらに、スピーカ等の発音装置を備えて、発生する音の変化等によって、遊技者に認知させるようにしてもよい。操作部のおかれている状態が変化したことを、遊技者に認知可能な構成であれば、このような他の構成であっても本発明の「操作部の状態変化」の一例に相当するものである。
パチンコ機1の正面図。 遊技盤8の正面図 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図。 主制御装置50が実行する始動入賞確認処理を示すフローチャート。 主制御装置50が実行する当否判定処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置53が実行する変動指示コマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作待機処理1を示すフローチャート。 実施例1においてサブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作処理1を示すフローチャート。 サブ統合制御装置53が備える予告演出選択テーブルの図表。 実施例1における演出図柄表示装置54bの演出表示例1。 実施例1における演出図柄表示装置54bの演出表示例2。 実施例2におけるサブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作待機処理2を示すフローチャート1。 実施例2におけるサブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作待機処理2を示すフローチャート2。 実施例2におけるサブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作待機処理2を示すフローチャート3。 実施例2における演出図柄表示装置54bの演出表示例1。 実施例2における演出図柄表示装置54bの演出表示例2。 実施例2における演出図柄表示装置54bの演出表示例3。 実施例3における主制御装置50が実行する大当り遊技処理を示すフローチャート1。 実施例3における主制御装置50が実行する大当り遊技処理を示すフローチャート2。 実施例3における主制御装置50が実行する大当り遊技処理を示すフローチャート3。 実施例3におけるサブ統合制御装置53が実行する大当り開始コマンド受信処理を示すフローチャート。 実施例3におけるサブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作待機処理3を示すフローチャート。 実施例3におけるサブ統合制御装置演出53が実行する遊技ボタン操作処理3を示すフローチャート。 実施例3における演出図柄表示装置54bの演出表示例。 実施例4における演出図柄表示装置54bの演出表示例。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[実施例1]
図1に遊技機の一種であるパチンコ機1の正面図を示し、詳細に説明する。図1に示す通り、本実施例のパチンコ機1は、大きく長方形の外枠2、前面枠3、意匠枠4a、意匠枠4bとからなる筐体にて各部を保持する構造である。
外枠2左側の上部には金具5aが、下部に金具5bがそれぞれ設けられており、金具5aおよび5bとでヒンジ機構を形成し、前面枠3は外枠2に対して開閉可能に構成され、図示しない前面枠閉鎖スイッチ38(図3参照)が前面枠3の閉鎖状態を検出可能に装着されている。また、前面枠3左側の中部には金具5cが設けられ、金具5aと金具5cとでヒンジ機構を形成し、意匠枠4aは前面枠3に対して開閉可能に構成されている。さらに、金具5cと金具5bとでヒンジ機構を形成し、意匠枠4bは前面枠3に対して開閉可能に構成されている。
ヒンジ機構が形成される逆側(ここでは右側)には、外枠2と前面枠3との施錠、前面枠3と意匠枠4aとの施錠、前面枠3と意匠枠4bとの施錠/解錠を行うための鍵穴6aを有するスライド錠6が設けられている。尚、本実施例のパチンコ機1は、外枠2の左隣にCRプリペイドカードユニット7を設けている所謂CR機として説明するが、CRプリペイドカードユニット7を設けない所謂現金機としても何ら差し支えないし、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して再度発射位置へ誘導する封入式の遊技機(弾球遊技機)としてもよい。
意匠枠4aは、後述する遊技盤8を視認可能とするために透明樹脂板またはガラス板を備える窓部9、前面枠3に設けられたスピーカ10の前面にスピーカ10を保護し、且つ、効果音を通すための保護音通部11を備えている。
また、意匠枠4bは、遊技球を貯留しておくための上皿12および下皿13を略中央に備え、遊技者が操作可能な遊技ボタン14(本願発明の操作部に相当)、CRプリペイドカードユニット7と後述するCRユニット端子板60を介して接続される精算表示装置15、球貸ボタン16および精算ボタン17を左側に備えている。本実施例では、遊技ボタン14としてプッシュ式のボタンを採用しているが、遊技者の操作に応じた信号が検出可能な操作装置であれば、これに限るわけではない。例えば、操作方向まで検出可能な十時式のボタンでもよいし、レバータイプのスイッチでもよい。
前面枠3の右下側(意匠枠4bの右側)には、遊技球の発射強度を調節するための発射ハンドル18が設けられており、発射ハンドル18の近傍には、発射停止ボタン19(図3参照)および図示しないタッチ板20が設けられている。前面枠3の下側(意匠枠4bの下側)には、スピーカ10を備えたスピーカユニット21が設けられている。本実施例では、遊技球を機外に払出す構成の遊技機としているが、遊技機内部に封入された所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う循環式遊技機としても何ら問題ない。
続いて、図2に遊技盤8の正面図を示し、詳細に説明する。遊技盤8には公知のガイドレール25a、25bによって囲まれた略円形の遊技領域26が設けられ、多数の遊技釘27が植設されている。遊技領域26の略中央には、窓部28aを有する液晶枠飾り28が設けられており、演出図柄表示装置54b(図3参照)のLCD画面が遊技者から視認可能に構成され、図示しない公知のワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
また、窓部28aの上方左には、7セグメントLED等の発光部材により構成される第1特図表示装置29、上方右には左と同一部材の第2特図表示装置30と、中央には4個の発光部材で構成される第2特図保留数表示装置30aが設けられており、窓部28a下には同様に4個の発光部材で構成される第1特図保留数表示装置29aが設けられている。
液晶枠飾り28の左右両側又は左側には後述する普通図柄作動スイッチ42a(図3参照)を備える普通図柄作動ゲート42が設けられており、下側には第1始動口31と開放時のみ入賞可能となる普通電動役物40が第2始動口32として設けられている。また普通電動役物40には、7セグメントLED等の発光部材により構成される普通図柄表示装置41が配置されている。第2始動口32の下方には、アタッカー式の大入賞口33aを備える大入賞口ユニット33が配置され、該大入賞口ユニット33の下方にはアウト口34が設けられている。大入賞口33aの左側には4個のLEDで構成される普図保留数表示装置41aが設けられている。
大入賞口ユニット33の左右両側には、後述する一般入賞口スイッチ35b、35c、35d、35e(図3参照)を備える一般入賞口35aが複数備えられる入賞口ユニット35が設けられている。尚、一般入賞口スイッチ35b、35c、35d、35eは遊技盤正面から見た一般入賞口スイッチ35aの位置によって区別され、右側上には一般入賞口スイッチ35b、右側下には一般入賞口スイッチ35c、左側上には一般入賞口スイッチ35d、左側下には一般入賞口スイッチ35e、が配置されている。尚、本実施例においては、普通電動役物40は開放時のみ遊技球の入賞が可能な構成としているが、この構成に限るわけではなく、未開放時(普通電役ソレノイド40bが駆動しない)でも遊技球の入球を可能とする構成でも問題ない。
上記のように遊技盤8を構成することによって、普通図柄作動ゲート42に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ42a(図3参照)が遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置41で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド40b(図3参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド40bを駆動させると、ほぼ同期して普通電動役物40の羽根部材が駆動して、普通電動役物40への入球(第2始動口スイッチ32a(図3参照)での検出)が可能となるように構成されている。
第1始動口31に遊技球が入球(第1始動口スイッチ31a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第1特図表示装置29において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2始動口32である普通電動役物40に入球(第2始動口スイッチ32a(図3参照)で遊技球を検出)すると、第2特図表示装置30において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は、窓部28aに配置された演出図柄表示装置54bにおいて各々の特別図柄の変動に連動した演出態様にて、所謂装飾図柄(疑似図柄、演出図柄、飾り図柄等とも呼称する)を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、第1始動口31と第2始動口32への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動停止を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し且つ第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。尚、第1始動口と第2始動口への入球順(記憶が古い順)に変動を開始する構成としても問題ない。
変動後に確定表示した第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて後述する大入賞口ソレノイド33c(図3参照)を駆動させる。大入賞口ソレノイド33cを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口ユニット33の扉部材が駆動して、大入賞口33aへの入球(カウントスイッチ33b(図3参照)での検出)が可能となるように構成されている。
尚、遊技球が1個入賞した際に獲得する賞球数は、第1始動口31と普通電動役物40(第2始動口32)は3個、大入賞口33aは14個、一般入賞口35aは10個に設定されている。
続いて、図3にパチンコ機1の電気配線を示すブロック図を示し、詳細に説明する。尚、このブロック図には、煩雑になる電源回路に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には電源装置から直接的または間接的に供給される構成となっている。
図3に示す通り、主制御装置50の入力端には、遊技盤中継端子板62を介して第1始動口31に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ31aと、第2始動口32となる普通電動役物40に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ32aと、普通図柄作動ゲート42に入球した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ42aと、大入賞口33aに入球した遊技球を検出するカウントスイッチ33bと、一般入賞口35aに入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ35b(右上)、35c(右下)、35d(左上)、35e(左下)とが接続されている。また、裏配線中継端子板63を介して前面枠3が閉鎖していることを検出する前面枠閉鎖スイッチ38と、意匠枠4a・4bが閉鎖していることを検出する意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bと、が接続されている。
前面枠閉鎖スイッチ38及び意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bは、内部に電池(1次電池又は2次電池のいずれでも良い)を備えており、通常時(電源が供給され、且つ、電源スイッチ55aがON)は後述する裏配線中継端子板63から供給されるDC12Vで動作し、電源が供給されないとき(電源遮断又は電源スイッチOFF)には、電池の電源を利用して前面枠3又は意匠枠4a、4bの閉鎖状態を出力する構成となっている。また、電池として1次電池を採用する場合には電池の消耗によって交換(電池のみ交換又はリミットスイッチを交換)することとなるが、2次電池を採用する場合には通常時に充電する構成とし、繰り返し利用可能に構成することが望ましい。
主制御装置50の出力端には、遊技盤中継端子板62を介して大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cと、普通電動役物40の羽根部材を駆動する普通電役ソレノイド40bと、図柄表示装置中継端子板64を介して特別図柄を表示する第1特図表示装置29と、第2特図表示装置30と、特別図柄の保留数を表示する第1特図保留数表示装置29aと、第2特図保留数表示装置30aと、普通図柄を表示する普通図柄表示装置41と、普通図柄の保留数を表示する普図保留数表示装置41aと、裏配線中継端子板63および外部接続端子板61を介してホールコンピュータ70と、が接続されている。
主制御装置50(主制御手段)はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種コマンド等を生成し、払出制御装置51およびサブ統合制御装置53に出力する。ここで主制御装置50と払出制御装置51とは双方向通信回路として構成され、主制御装置50とサブ統合制御装置53(サブ制御手段)とは間に演出中継端子板65を介して主制御装置50からサブ統合制御装置53への一方向通信回路として構成されている。
払出制御装置51の入力端には、裏配線中継端子板63を介して球タンク22またはタンクレール23内の遊技球が不足していることを検出する球切れスイッチ22aまたは23aと、裏配線中継端子板63および払出中継端子板66を介して払い出した遊技球を検出する払出スイッチ24bと、各種端子板を介することなく下皿13への経路に遊技球が多数あることを検出する満杯スイッチ13aと、が接続されている。払出制御装置51の出力端には、裏配線中継端子板63および払出中継端子板66を介して遊技球を上皿へと払い出す払出モータ24aが接続されている
払出制御装置51はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて遊技球の払い出しに関わる各種コマンド等を生成し、主制御装置50および発射制御装置52に出力する。ここで、払出制御装置51と主制御装置50とは双方向通信回路として構成され、払出制御装置51と発射制御装置52とは払出制御装置51から発射制御装置52への一方向通信回路として構成されている。
発射制御装置52の入力端には、発射を停止するための発射停止スイッチ19aと、発射ハンドル17に遊技者が触れていることを検出するタッチスイッチ20aと、が接続されている。発射制御装置52の出力端には、遊技球を遊技領域26へ発射するための発射モータ36が接続されている。発射制御装置52はCPU、ROM、RAMを備えず、IC等で構成されたデジタル回路であり、入力される各種検出信号ならびに払出制御装置51からの入力に基づいて発射モータ36の駆動を制御している。
サブ統合制御装置53の入力端には、遊技者により操作可能な遊技スイッチ14a(本発明の操作部の操作を検出する操作検出手段)が接続されている。サブ統合制御装置53の出力端には、意匠枠4a、4bおよび遊技盤8に備えられる各種LED・ランプ37と、前面枠3およびスピーカユニット21に備えられるスピーカ10と、が接続されている。尚、サブ統合制御装置53と主制御装置50とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合制御装置53への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置53と演出図柄制御装置54aとはサブ統合制御装置53から演出図柄制御装置54aへの一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置53はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される遊技スイッチ14aの入力ならびに主制御装置50から入力されるコマンド(制御信号とも呼称する)に基づいて演出に関わる各種コマンド等を生成し、演出図柄ユニット54の演出図柄制御装置54aに出力する。尚、本実施例では、サブ統合制御装置53のRAMに記憶された遊技情報を電源断時に保持しない構成としているが、電源装置55からVBBを供給して記憶保持可能とし、復電時に記憶した遊技情報を元に電源断前の遊技を再開する構成としても何ら差し支えない。
また、サブ統合制御装置53には、音量を調節する音量調節スイッチ10aが備えられ、音量調節スイッチ10aの状態(位置)を検出し、その検出結果とスピーカ10へ送信する内容とを判断し、スピーカ10から出力する音量をソフト的に制御するように構成されている。例えば、遊技に伴う演出音声やエラー報知の一部(払出し遅延報知、前面枠3、意匠枠4a、4b等の枠開放/閉鎖報知など)の音声は、音量調節スイッチ10aの状態に応じて変更された音量でスピーカ10から出力され、その他のエラー報知(特殊報知など)は音量調節スイッチ10aの状態に関わらず予め設定された音量でスピーカ10から出力されるように構成することができる。
次に、遊技機の作動内容について説明する。本実施形態におけるパチンコ機は確率変動機として構成され、第1始動口31及び第2始動口32への遊技球入球に基づく当否判定(第1始動入賞検出スイッチ又は第2始動入賞検出スイッチでの遊技球の検出に起因して抽出された乱数値に基づいて特別遊技を実行するか否かの判定)は、通常(低)確率遊技状態と、該通常確率遊技状態に比べて大当りとなる確率が高い高確率遊技状態(確変状態)とのいずれかの遊技状態で実施される。本実施例では低(通常)確率が1/300、高確率が1/30に設定されている。
また、普通電動役物40(第2始動口32)の作動契機と作動時間を変化させる開放延長機能を備えており、開放延長機能未作動時では、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物40は0.2秒の開放動作を1回行い、開放延長機能作動時では、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物40は1.8秒の開放動作を2回行うよう設定されている。また、開放延長機能が作動する遊技状態での第1及び第2特別図柄の変動パターン(変動時間)は、開放延長機能が未作動時の遊技状態で使用する変動パターン選択テーブルよりも平均変動時間が短くなるように設定された変動パターン選択テーブルを用いて選択される構成となっている。これにより、開放延長機能作動時の単位時間あたりの特別図柄の変動回数が、開放延長機能未作動時よりも増加する構成(時短機能)となっており、この時短機能は、開放延長機能の作動開始と終了の契機を同じくして作動する。
尚、開放延長機能作動時には、普通図柄の変動時間を短縮(単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加)する時短機能も作動する構成となっている。具体的には、開放延長機能未作動時となる通常時の普通図柄の変動時間は6.2秒に設定され、開放延長機能作動時の普通図柄の変動時間は0.7秒に設定されている。これにより、開放延長機能作動時では単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加し、普通電動役物40の作動契機を大きく増加させている。これにより、単位時間当たりの普通電動役物40への入球率が増加し、第2特別図柄の変動回数が増えるとともに持球の減少が抑えられる。
次に、図4を用いて、主制御装置50が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、第1始動口31、第2始動口32に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート42を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置50に格納(記憶)するとともに、記憶した乱数が予め設定された値か否かに関して、当否判定処理(図5参照)を実施する以前に確認する処理を行い、第1始動口31及び第2始動口32への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置53に送信する処理となる。以後、第1始動口31に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口32に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート42を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置41a、第1特図保留数表示装置29a、第2特図保留数表示装置30aによる各々の点灯数の最大個数は4個(最大保留記憶数が4個)となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口31、第2始動口32に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート42を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置50に格納される。
始動入賞処理を開始すると、第1始動口スイッチ31aが遊技球を検出したか否か判定する(S10)。否定判定なら(S10:no)S45に進み、肯定判定なら(S10:yes)、主制御装置50に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S20)。否定判定なら(S20:no)S45に進み、肯定判定であれば(S20:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S25)。
S25に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S30)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、記憶した乱数値が、遊技者に大当りの期待を抱かせる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出(スーパーリーチ等のような大当たりとなる信頼度の高い演出)が可能か否か)を判定する。
続いて、S30の判定結果から第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置53に送信し(S35)、S25で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置53に送信する(S40)。
S40の処理、又はS10、S20の否定判定(S10:no、S20:no)に続いては、第2始動口スイッチ32aが遊技球を検出したか否か判定する(S45)。否定判定なら(S45:no)S80に進み、肯定判定なら(S45:yes)、主制御装置50に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S55)。否定判定なら(S55:no)S80に進み、肯定判定であれば(S55:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S60)、S30と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S65)。
続いて、S65の判定結果から第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置53に送信し(S70)、S60で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置53に送信して(S75)、S80に進む。
S80では、普通図柄作動スイッチ42aが遊技球を検出したか否か判定する(S80)。否定判定なら(S80:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S80:yes)、主制御装置50に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S85)。否定判定なら(S85:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S85:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S90)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置53に送信し(S95)、リターンする。
サブ統合制御装置53は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置54b上で表示する各保留記憶数を変化させる制御を行う。また、本実施例では、演出図柄表示装置54b上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。また、普図の先読判定を実施し判定結果をサブ統合制御装置に送信する構成も考えられる。これにより、普通電動役物40の開放を期待させる先読予告の実施が可能となる。
次に、図5に示したフローチャートを用いて主制御装置50が行う当否判定処理を説明する。この処理は、第1始動入賞検出スイッチ又は第2始動入賞検出スイッチでの遊技球の検出に起因して抽出された乱数値に基づいて特別遊技を実行するか否かを判定(始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値によって大当りを生起させるか否かを抽選)する処理となる。
当否判定処理を開始すると、特図の始動条件が成立しているか否か判定する(S100)。この判定処理では、大当り遊技中でないこと、第1特別図柄及び第2特別図柄が変動中又は確定表示中でないことを確認する。否定判定なら(S100:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S100:yes)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S105)。肯定判定なら(S105:yes)、S115に進み、否定判定なら(S105:no)第1保留記憶が有るか否か判定する(S110)。否定判定なら(S110:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S110:yes)、S115に進む。S105とS110の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施する構成となっている。尚、本実施例では、特別図柄が複数(第1特別図柄と第2特別図柄)の構成となっているが、特別図柄を1つとした構成であってもその効果に何ら変わりはない。
S115では確変フラグの値が0か否か判定する(S115)。確変フラグは、主制御装置50が記憶する値であり、値が「0」のときは、大当り確率が通常遊技状態中(通常確率)であることを、値が「1」のときは、確変遊技状態中(高確率)であることを主制御装置50が判断するための値である。肯定判定なら(S115:yes)、S120に進み、否定判定なら(S115:no)高確率中の処理に進む。高確率中の処理は、大当り確率のみが異なる(高くなる)処理となるため説明は割愛し、通常確率時の処理のみ以下に説明する。
S120では、保留記憶のシフト処理を行い(S120)、これにより最も古い保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理(S125)では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、判定対象の乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/300)用と高確率(1/30)用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常遊技(確変フラグ「0」)であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率の遊技状態(確変フラグ「1」)であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。このように、本実施形態では、S100にて肯定判定、そして、S105或いはS110にて肯定判定した場合、所定条件が成立したものとして、S125の当否判定を実行するものである。
続くS130の処理では、大当り判定用乱数の比較処理(S125)の結果が大当り(判定値と同一)であるか否か判定する(本実施例では1/300)。肯定判定なら(S130:yes)、図柄モード設定処理を行う(S135)。図柄モード設定処理では、当否判定の対象とした保留記憶の種類(第1保留記憶又は第2保留記憶)と、判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態(当否判定の抽選確率が低確率で実行される低確率遊技状態(通常状態)又は、前記低確率よりも高い高確率にて実行される高確率遊技状態(確変状態)、の何れかの遊技状態。さらに、抽選確率の高低とは別に設定される、所謂時短状態(電サポ有り状態)又は非時短状態(電サポ無し状態)。)を決定する図柄モードを設定する(S135)。続いて、設定した図柄モードの種類と判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S140)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当りの種類(大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態)を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄群の中から表示する図柄を決定する処理となる。
次にS135で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S145)。モードバッファは当否判定時に決定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する確変フラグ及び時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容(確変機能および開放延長機能(時短機能)の作動とその作動回数)は記憶せず、複数種類の具体的な遊技内容のそれぞれに対応した値を記憶する構成となっている。なお、予め上記具体的な遊技内容まで決定且つ記憶しておいて、大当たり遊技終了後に該記憶内容を参照してこれを実行するようにしても良い。
次に、S135で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる大入賞口の開放パターン設定処理を行い(S150)、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置29又は第2特別図柄表示装置30、及び演出図柄表示装置54bに表示する図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S155)。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示信号(変動指示コマンド、制御信号等と呼称する場合もある)としてサブ統合制御装置53へ送信する(S160)。この情報を受信したサブ統合制御装置53からの指示に基づいて、演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、大当り図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に、主制御装置50は、第1特別図柄表示装置29又は第2特別図柄表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S130が否定判定、即ちハズレなら(S130:no)、大当り判定用乱数の比較処理(S125)の結果が小当りであるか否か判定し(1/150)(S165)、肯定判定なら(S165:yes)、小当り図柄を選択し(S170)、続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S150)、小当り図柄に対応する変動パターン選択処理を行い(S155)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示信号(変動指示コマンド)をサブ統合制御装置53へ送信する(S160)。この情報を受信したサブ統合制御装置53からの指示に基づき演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に、主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S165が否定判定なら(S165:no)、ハズレ図柄を選択し(S175)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン選択(設定)処理を行い(S155)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示信号(変動指示コマンド、制御信号等と呼称する場合もある)をサブ統合制御装置53へ送信する(S160)。この情報を受信したサブ統合制御装置53からの指示に基づき演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
なお、上述したS160にて送信される変動指示コマンドは、後述する変動指示コマンド受信処理(図6)のS200にて、受信の可否を判定される対象となるコマンドである。
以上が当否判定処理の説明となる。本実施例では、図4に示したように、始動入賞処理時に当否判定結果を報知する図柄の種類と変動パターンを選択する乱数(大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数)を取得したが、これらの乱数を当否判定処理時に取得する構成であってもよい。
なお、図示しないが、主制御装置50は、上記S155にて選択された変動パターンに基づく変動時間が経過した後、S140にて選択された大当り図柄が表示されると、これに基づいて条件装置を作動し、さらに該条件装置の作動に基づいて役物連続作動装置を作動することで、大当り遊技状態を実行制御する。主制御装置50は、該役物連続作動装置を作動すると、サブ統合制御装置53に対して、「大当り開始コマンド」を送信する。サブ統合制御装置53は、「大当り開始コマンド」を受信すると、大当り遊技状態に対応した演出制御を開始する。
次に、図6に示したフローチャートを用いて、サブ統合制御装置53が実行する変動指示コマンド受信処理を説明する。この処理は、主制御装置50から受信する変動指示コマンド(制御信号とも呼称する場合がある)の種類と、該受信時にサブ統合制御装置53が抽出する乱数値とに応じて、演出図柄表示装置54b上に表示する変動表示態様を選択し変動表示の開始を指示する処理を主とし、遊技ボタン14(本願発明の操作部に相当)の操作が可能な演出態様が選択された場合は、選択した変動パターンに基づいて変動表示が開始されてから遊技ボタン14の操作が可能となるまでの待機時間と、該操作の有効時間(本願発明の有効期間に相当)と、該待機時間中であることを示すフラグ(遊技ボタン操作待機フラグ)をセットする処理を行う。加えて、遊技ボタン14の操作が行われた場合に実行する予告演出種別(本実施形態では、台詞の枠色として、金、赤、および白の何れかを表示することで期待度報知する枠色報知演出を例示)を、操作促進報知の有無等に基づいて選択する処理も併せて行う。このように、本実施形態では、遊技ボタン14の操作に先立って、予め、予告演出種別を選択決定するように構成されている。
なお、上述したように本実施形態では、先ず操作促進報知を実行するか否かを決定し、次いで予告演出種別を決定する構成とした。しかし、これに限らず、例えば予め、操作促進報知を行う場合に実行する予告演出種別と、操作促進報知を行わない場合に実行する予告演出種別とがセットとして決定されており、操作促進報知の有無に基づいて自ずと予告演出種別も決定される構成であっても良い。これにより、操作促進報知の有無と、予告演出種別とを、個別に段階的に選択決定する制御処理を行わなくても良く、制御の簡素化が可能となる。
また、他の方法として、先に予告演出種別を決定しておいて、その後に操作促進報知を行うか否かを決定するように構成しても良い。このように構成することにより、本実施形態の決定順序に限らず、制御処理の自由度が向上する。
このように、操作促進報知が遅延した場合の方が、遅延しない場合よりも期待度の高い予告演出を出し易い構成であれば、上記様々な制御処理を採用しても良い。
本処理を開始すると、主制御装置50から変動指示コマンドを受信したか否か判定する(S200)。否定判定なら(S200:no)リターンし、肯定判定なら(S200:yes)、振分乱数1を抽出し(S205)、サブ統合制御装置53が備える保留球数カウンタのデクリメントを行い(S210)、続くS212において、受信した変動指示コマンドの種類とS205で抽出した振分乱数1とに応じて、サブ統合制御装置53が記憶する複数種類の演出変動態様(演出態様とも呼称する)の中から演出図柄表示装置54bに表示する1つの演出変動態様と確定表示する演出図柄とを選択する(S212)。選択される演出態様の中には、遊技ボタン14の操作が有効となる演出態様も複数含まれており、演出態様の違いにより大当りの期待感(大当たりとなることの信頼度)が異なる内容となっている。
S212に続いては、S212で選択した演出態様が遊技ボタン14の操作が無いものか否かを判定する(S215)。
つまり、演出態様の種別として、S212で選択された演出態様の内容が、遊技者による遊技ボタン14を所定の態様にて操作されることを条件として、大当たりとなることの信頼度を示す信頼度演出(例えば、後述する台詞枠を所定の色彩にて表示する演出等。図9、図10及び図11等を参照)を実行することが予め組み込まれた演出態様種別ではないか否か、を判定する処理である。更に言えば、そのような遊技ボタン14の操作に基づいて信頼度演出が実行される演出ではないか否か、ということは、遊技ボタン14が有効とならないか否か、という判定と、本実施形態では同義である。但し、演出種別の判定と、遊技ボタン14の有効か否かの判定を別の判定処理にて行うように構成したとしても良い。
次いで、否定判定、即ち、遊技ボタン14の操作が有効となる演出態様であったなら(S215:no)、S222に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S222において、予告演出種別選択処理を実行し、S225に処理を移行する。S222の予告演出種別選択処理で、サブ統合制御装置53は、当否判定の結果、及びS212において選択された演出態様の内容を参照して、後述する操作促進報知86(図10(c)参照)の実行の有無等に基づいて、予告演出の種別(枠色報知演出の金、赤、又は白、の何れか)を選択決定する。該選択決定された予告演出の種別を示すデータを、予告演出種別バッファに格納する処理を行う。該バッファに格納されたデータは、後述する予告演出態様表示指示の処理(S360、やS1360)にて参照されて、該データが示す種別の予告演出が実行されるように構成されている。
ここで、サブ統合制御装置53がS222で選択決定する、本実施形態の上記各種予告演出種別について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態のサブ統合制御装置53が備える「予告演出選択テーブル」の図表である。本実施形態の予告演出(枠色報知演出)は、本願発明の信頼度演出の一例として、例えば図10(d)や図10(f)に示す予告演出83のように、ライオンの台詞の枠色(キャラクタ色と図示)として実行される。つまり、図9に示すように、「金」、「赤」、および「白」の3色の異なる枠色によって台詞の枠を表示することで、当該変動表示の結果が大当たりとなることに対する信頼度を演出報知する、枠色報知演出である。因みに、本実施形態の予告演出の大当たり信頼度は、「金」の場合は70%と最も高く、「赤」の場合は20%で、枠色が「白」の場合は10%と最も低く、設定されている。つまり、枠色が、「金」で表示されたときには70%の割合で、「赤」で表示されたときには20%の割合で、そして、「白」で表示されたときには10%の割合で、大当りとなるように出現率が設定されている。これにより、台詞の枠色が何れの色彩で表示されたかによって遊技者は大当たりとなる信頼度を認知し予想することができる。
さらに本実施形態では図9に示すように、このような異なるキャラクタ色(台詞の枠色)で実行される予告演出として、枠色報知演出(枠色が、金、赤、又は白にて表示することで期待度報知する演出)を、操作促進報知が実行される場合と、実行されない場合で異なる出現割合にて構成される。
例えば図9を参照して説明すると、操作促進報知86が表示される場合、出現割合は、10%で「金」、30%で「赤」、そして残りの60%で「白」で設定されている。一方、操作促進報知86が表示されない場合、出現割合は、25%で「金」、残りの75%で「赤」で設定され、この場合には「白」が出現することは無いよう設定されている。
これにより、同じく遊技ボタン14の操作が為されたとしても、操作促進報知86が表示されるか否かの違いによって、枠色報知演出の何れかが選択されることで、信頼度が異なるように構成される。
また、操作促進報知が実行される場合は、「金」、「赤」、および「白」の3色の何れかが図示出現割合にて出現するが、対して、操作促進報知が実行されない場合は、最も信頼度の低い「白」は出現することなく、「金」、または「赤」の何れかが出現する。さらに、最も信頼度の高い「金」の出現割合に関して、操作促進報知が実行される場合は10%であるのに対して、操作促進報知が実行されない場合は25%となっており、「赤」の出現割合に関して、操作促進報知が実行される場合は30%であるのに対して、操作促進報知が実行されない場合は75%となっている。これにより、操作促進報知86が表示されているときに遊技ボタン14の操作が為された場合よりも、操作促進報知86が表示されていないときに遊技ボタン14の操作が為された場合の方が、信頼度の高い予告演出を実行可能に構成されている。
本実施形態では、このような「予告演出選択テーブル」を備えることで、各条件に応じて適宜、予告演出を選択し実行可能となっている。
なお、操作促進報知86が表示される場合と、表示されない場合において、仮に予告演出の表示色(台詞の枠色)が同じ色であったとしても、大当りとなる可能性は、操作促進報知86が表示される場合よりも、表示されない場合の方が高くなるように設定しても良い。これにより、同じ表示色であっても、操作促進報知86が表示されていない時に操作した場合の方が遊技者に高い期待を抱かせるので、操作促進報知86が表示されない場合でも遊技者は操作を積極的に行うようになり、遊技の興趣が向上する。
再度、図6に戻って、サブ統合制御装置53は、S225において、遊技ボタン操作待機フラグに1をセットする(S225)。遊技ボタン操作待機フラグは、サブ統合制御装置53が記憶する値であり、値が0なら遊技ボタン14の操作が有効となる演出表示を実施していない、もしくは実施していてもすでに有効時間に至っている状態であることを、値が1なら遊技ボタン14の操作が有効となる演出表示を開始し、未だ操作が有効となる時間に至っていない状態であることをサブ統合制御装置53が判断する。
S225に続いては、変動表示が開始してから遊技ボタン14の操作が有効となるまでの待機時間を計時する待機タイマをセットし(S230)、待機時間が経過した後の遊技ボタン14の操作有効時間(有効期間)を計時する有効タイマをセットする(S235)。待機タイマはセットと同時に計時をスタートするが、有効タイマは後述する有効期間フラグに1がセットされると計時を開始する。有効タイマの計時時間を待機時間+有効時間として、待機タイマと同時に計時を開始してもよい。なお、本実施形態の有効タイマの値は単一の値とする構成としている。しかし、有効タイマの値を複数種類備え、S212で選択した演出態様の種類とS205で抽出した振分乱数1の値とに応じて一つの値を選択しセットするようにしてもよい。
サブ統合制御装置53は、S235に続いて移行するS240にて、操作促進が有るか否かを判定し(S240)、肯定判定であれば(S240:yes)、S245に処理を移行し、否定判定であれば(S240:no)、S220に処理を移行する。S240の判定処理を詳述すると、上述したS212において選択された当該変動の演出態様の種別が、遊技ボタン14を所定の態様にて操作するように遊技者に促す(促進する)報知演出(例えば、後述する図10(c)の操作促進報知86等)の実行が予め組み込まれた演出態様であるか否か、を判定する処理である。なお、S240は、上記S215で否定判定された場合に移行されることから、当該判定にて肯定判定であれば、今回の変動の演出態様は、操作促進報知86の表示を実行し且つ遊技ボタン14の操作に基づきS222で選択された予告演出つまり信頼度演出の実行が予定された内容であるし、一方、当該判定にて否定判定であれば、今回の変動の演出態様は、操作促進報知86の表示を実行しないが、遊技ボタン14の操作に基づきS222で選択された予告演出つまり信頼度演出の実行のみが予定された内容である。
サブ統合制御装置53は、S240で肯定判定となった場合に移行するS245にて、操作促進フラグに1を設定する処理を行い、S220に処理を移行する。
S245、S240の否定判定(S240:no)又はS215の肯定判定(S215:yes)に続いては、S212で選択した演出変動態様及び確定図柄を演出図柄表示装置54bに表示する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信し(S220)リターンする。
次に、図7に示したフローチャートを用いて、サブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン操作待機処理を説明する。本処理は、本発明の操作促進手段及び非操作促進手段を含み、遊技ボタン14の操作が有効になるまでの待機時間を計測し、待機タイマが所定値になると遊技ボタン14の操作を有効(操作に応じて信頼度演出が表示可能)とする。
サブ統合制御装置53は、本処理を開始すると、遊技ボタン操作待機フラグが1か否か判定し(S250)、否定判定なら(S250:no)リターンし、肯定判定なら(S250:yes)、待機タイマとなるカウンタに+1し(S255)、待機タイマの値が第1所定値(本実施形態では、一例として5secに対応したカウンタ値)に達したか否か判定する(S260)。否定判定なら(S260:no)リターンし、肯定判定なら(S260:yes)、有効期間フラグに1をセットし(S265)、待機タイマをクリアし(S270)、遊技ボタン操作待機フラグに0をセットし(S275)、S277に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S277において、操作促進フラグに1がセットされているか否かの判定処理を実行し(S277)、肯定判定であれば(S277:yes)、S280に処理を移行し、否定判定であれば(S277:no)、本処理を終了する。操作促進フラグは、上述した「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS245にて、今回の変動の演出態様について操作促進報知86の表示を実行することが予定された内容である場合に1が設定されるフラグである。
サブ統合制御装置53は、S280において、遊技ボタン14の操作を遊技者に促進する操作促進報知86を演出図柄表示装置54bに表示開始する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、本処理を終了する。
なお、本実施形態では、遊技ボタン操作待機フラグに1が設定されている間は、有効期間フラグが1に設定されない構成となっているが、待機状態を備えずに変動表示の開始に伴って即時有効期間が開始されるようにしても良い。
また、本実施形態では、操作促進フラグに1が設定されているか否か(S277の判定処理)に関係無く、その直前の処理にて有効期間フラグに1が設定される(S265)ので、遊技者は操作促進報知86の表示が行われていなくても、遊技ボタン14が有効かもしれないと期待感を抱くことができる。
なお、S277の肯定判定に基づいてS280を実行する処理が、本願発明の操作促進手段に相当し、S277の否定判定に基づいて本処理を終了することでS280を非実行とする処理が、本願発明の非操作促進手段に相当する。
有効期間フラグは、サブ統合制御装置53が記憶する値であり、値が0なら遊技ボタン14の操作が無効であることを、値が1なら遊技ボタン14の操作が有効であることをサブ統合制御装置53が判断する。
次に、図8に示したフローチャートを用いて、実施例1においてサブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン操作処理1を説明する。本処理は、本発明の信頼度演出実行手段を含む処理となる。
サブ統合制御装置53は、本処理を開始すると、有効期間フラグが1か否か判定し(S300)、否定判定なら(S300:no)リターンし、肯定判定なら(S300:yes)有効タイマを成すカウンタに+1し(S305)、S335に処理を移行する。
なお、有効タイマとは、有効期間を計時するためのタイマであって、本実施形態では一例として、10secの有効期間が設定されている。有効タイマの判定値として、後述する第2所定値を備える。第2所定値は、10secに対応したカウント値である。同様に、上述した待機タイマの判定値として、本実施形態では第1判定値を備え、該第1判定値は、5secに対応したカウント値として設定されている。これによって、それぞれの期間が満了したか否かが判定可能となっている。よって、本実施形態では、5secの待機期間の終了後に、10secの有効期間が開始される。
サブ統合制御装置53は、S335において、有効タイマが第2所定値よりも小さいか否かを判定し(S335)、肯定判定であれば(S335:yes)、S340に処理を移行し、否定判定であれば(S335:no)、S365に処理を移行する。すなわち、未だ10secの有効期間中か否かを判定する。
サブ統合制御装置53は、S340において、遊技ボタン操作信号を受信したか否かを判定し(S340)、肯定判定であれば(S340:yes)、S345に処理を移行し、否定判定であれば(S340:no)、本処理を終了する。すなわち、遊技ボタン14が操作されたことにより生成される遊技ボタン操作信号(遊技スイッチ14a信号)を受信したか否か判定する。
サブ統合制御装置53は、S345において、操作促進フラグに1が設定されているか否かを判定し(S345)、肯定判定であれば(S345:yes)、S355に処理を移行し、否定判定であれば(S345:no)、S360に処理を移行する。すなわち、有効期間中において、操作促進フラグの設定状態に基づき、操作促進報知86が演出図柄表示装置54bに表示されている状態か否かを判定する。つまり、本実施形態では、有効期間であっても操作促進報知86が表示されない状態を、発生可能に構成されている。
サブ統合制御装置53は、S355において、演出図柄表示装置54bにおける操作促進報知86の表示について、これを終了する指示信号を、演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S360に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S360において、上述したS222で予め選択されて予告演出種別バッファに格納されたデータを参照し、該データが示す予告演出種別に設定されたキャラクタ色(予告演出種別、すなわち本実施形態では枠色表示)を、演出図柄表示装置54bにて表示実行する処理について、これを指示する指示信号を、演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S365に処理を移行する。当該処理により、予めS222で選択決定されたキャラクタ色の表示が演出図柄制御装置54aにて実行される。
なお、本実施形態では、上述したように、予告演出種別の選択を、当否判定時に実行されるS222にて行う構成となっているが、これに限定せず、例えば遊技ボタン14が操作された時点すなわちS340の肯定判定後に選択及び実行する構成としても良い。
サブ統合制御装置53は、S365において、有効期間フラグに0を設定して、次いで、S370にて有効タイマをクリアし、S375に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S375において、操作促進フラグに1が設定されているか否かを判定し(S375)、肯定判定であれば(S375:yes)、S380に処理を移行し、否定判定であれば(S375:no)、本処理を終了する。
サブ統合制御装置53は、S380において、操作促進フラグに0を設定して、本処理を終了する。
図10および図11を参照して、本実施形態の演出図柄表示装置54bに表示される予告演出の表示内容を説明する。
先ず、図10では、結果がハズレとなる変動表示であって、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS212にて選択された演出態様として、遊技ボタン14の操作に基づいて所定の予告演出(枠色を所定の信頼度で表示して報知する演出)を行うものであって、操作促進報知86を表示することで遊技者に遊技ボタン14の操作を促し、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS222にて操作促進報知が実行される場合の枠色報知演出の内で、「赤」のキャラクタ色が選択された場合を前提とした、変動表示の態様を説明する。
図10(a)に示すように、サブ統合制御装置53によって演出図柄表示装置54bのLCD画面上には、特別図柄に対応して連動表示される装飾図柄80が「132」の態様にて確定表示されている。また、LCD画面の右下部には、特別図柄の保留記憶に対応した保留記憶図柄が、左から古い記憶順に従って、保留記憶図柄81a、81b、および81cの順で表示されている。なお、次に消化される保留記憶図柄81aに対応した保留記憶が、図10で説明することとなる上述した変動表示の対象である。
保留記憶図柄81aに対応した保留記憶が消化されて、該保留記憶に基づく変動表示が開始されると、図10(b)に示すように、装飾図柄80が変動表示を開始し、保留記憶図柄81aは消去され、保留記憶図柄81b、および81cはそれぞれ、左方向に向かってシフト処理される。
この変動表示開始に伴って、「変動指示コマンド受信処理」(図6)では、S200で肯定判定され、S212では前提となる上述した演出態様が選択され、S215にて否定判定され、S222で予告演出種別が選択され、S230で待機タイマがセットされ、S245で操作促進フラグに1がセットされる。
図10(b)に示す変動開始から、待機タイマの第1所定値に相当する5secが経過すると、「遊技ボタン操作待機処理1」(図7)のS260が肯定判定となり、S265にて有効期間フラグに1が設定され、S280にて操作促進表示開始の指示が実行される。このような制御処理の結果、図10(c)に示すように、装飾図柄80は縮小され且つLCD画面の右上に変位して表示される。そして、操作促進報知86がLCD画面の中央に表示されることで、遊技者に現時点が遊技ボタン14の有効期間であることを知らしめ、且つ操作を促すこととなる。
有効期間である10sec中に、且つ操作促進報知86が表示されている状態にて、遊技ボタン14の押下操作が為されると、「遊技ボタン操作処理1」(図8)のS340が肯定判定となり、上述したように、S222で選択された予告演出種別として「赤」のキャラクタ色がS360にて実行されると、図10(d)に示すように、ライオンのキャラクタによる「アツイ!」という台詞が表示され、且つ該台詞の枠が「赤」色となる予告演出83が表示される。
内部的にハズレとなっている当該変動表示が進むと、図10(e)に示すように、装飾図柄80と予告演出83が位置を入れ替わり、装飾図柄80はリーチ表示態様となる。しかし、さらに進展すると、図10(f)に示すように、装飾図柄80は「727」のハズレ態様にて確定表示され、ライオンのキャラクタによる台詞は「残念」に変更表示されて変動表示が終了する。
このような予告演出の表示態様に対して、図11に示すような態様にて表示することも本実施形態は可能である。図11を参照して、異なる態様について説明する。
図11では、結果が大当たりとなる変動表示であって、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS212にて選択された演出態様として、遊技ボタン14の操作に基づいて所定の予告演出(枠色を所定の信頼度で表示して報知する演出)を行うものであって、操作促進報知86を表示せず遊技者に遊技ボタン14の操作を促すことなく、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS222にて操作促進報知が実行されない場合枠色報知演出の内で、「金」のキャラクタ色が選択された場合を前提とした、変動表示の態様を説明する。
図11(a)および図11(b)は、上述した図10(a)および図10(b)と同じであるので説明を割愛する。
図11(b)に示す変動表示開始に伴って、「変動指示コマンド受信処理」(図6)では、S200で肯定判定され、S212では前提となる上述した演出態様が選択され、S215にて否定判定され、S222で予告演出種別が選択され、S230で待機タイマがセットされるが、S240で否定判定となり、S245で操作促進フラグに1がセットされることはない。
図11(b)に示す変動開始から、待機タイマの第1所定値に相当する5secが経過すると、「遊技ボタン操作待機処理1」(図7)のS260が肯定判定となり、S265にて有効期間フラグに1が設定されるが、当該変動表示では、S277で否定判定となるためS280による操作促進表示開始の指示は実行されることがない。したがって、図11(c)は、上述した図10(c)とは異なり、遊技者に操作を促す操作促進報知86は表示されない。
よって、遊技者には、現時点は、未だ待機期間中なのか、有効期間中であるのか、といった一切の情報が提供されていない。このため、遊技者は自らの勘に頼って、現時点が有効期間中であると判断すると、遊技ボタン14の押下操作を為すこととなる。本実施形態では、このように何ら操作促進を報知するものが無い中で、予告演出を享受するために遊技者が自らの判断によって、タイミングを計りながら、遊技ボタン14を操作する、という興趣を備えている。
有効期間である10sec中に、且つ操作促進報知86が表示されていない状態にて、遊技ボタン14の押下操作が為されると、「遊技ボタン操作処理1」(図8)のS340が肯定判定となり、上述したように、S222で選択された予告演出種別として「金」のキャラクタ色がS360にて実行されると、図11(d)に示すように、ライオンのキャラクタによる「激アツ!!」という台詞が表示され、且つ該台詞の枠が「金」色となる予告演出84が表示される。操作促進報知86が表示されていない状態でタイミング好くボタン操作が成功すると、同じ演出群の中でも、操作促進報知86が表示された場合よりも、信頼度の高い枠色が実行され易く構成されている。このように、枠色が信頼度の高い表示となることで、遊技者に期待させることができる。なお、上記「操作促進報知86が表示されていない状態」における好いタイミングとは、具体的には、操作促進フラグに1が設定されている場合であれば、本来は操作促進報知86が表示されている期間(タイミング)という意味である。よって、操作促進報知86が表示されていなくても、遊技者は経験からタイミングを見計らって操作する興趣を享受できる。このように、操作促進報知86の表示の有無に関係無く、何れにおいても同一のタイミングにて遊技者が操作することに成功すると、予告演出を享受することができる。
さらに詳述すると、台詞予告は、所定のタイミングで有効となるもの、すなわち、操作促進報知の有無に関係無く演出の流れ(段階、プロセス)において略同一のタイミング(変動開始からの時間、又は、「演出的なタイミング」)で有効となるものである。よって、操作促進報知が行われなくても、遊技者は遊技の経験から、このタイミングは台詞予告を実行する(有効となる)タイミングである、ということを把握(認知、想定)することが出来るものであることが好適である。なお、上記「演出的なタイミング」とは、例えば、●●リーチ中や、○○予告中における所定の演出中、といったタイミングを意味しており、該所定の演出が行われていることで、遊技者をして今は台詞予告が実行されるタイミングであることを容易に推知できるタイミングである。つまり、操作促進報知がたとえ為されていなくても、台詞予告が実行されるタイミングであることを、遊技者が容易に認知可能な特別な演出が行われるタイミング、という意味である。
内部的に大当たりとなっている当該変動表示が進むと、図11(e)に示すように、装飾図柄80と予告演出84が位置を入れ替わり、装飾図柄80はリーチ表示態様となる。そして、さらに進展すると、図11(f)に示すように、装飾図柄80は「777」の大当たり態様にて確定表示され、ライオンのキャラクタによる台詞は「大当り」に変更表示されて変動表示が終了する。
以上が、本実施形態の演出図柄表示装置54bに表示される予告演出の表示説明である。
[実施例1の変形例]
上述した実施例1に係る変形例について、以下に説明する。実施例1の遊技ボタン14は、特に遊技者が認知出来るような状態変化を可能とする構成ではなかった。しかし、このような状態変化を可能とする遊技ボタン14を備えるようにしても良い。
詳述すると、遊技ボタン14は、発光部材を内蔵或いは外装する構成としてもよい。これによって、所定のタイミングにて遊技ボタン14を視覚的に遊技者に対して明示するために発光部材を発光させる機能(発光に関しては、単に白色にて発光するものは勿論のこと、種々の色調にて発光する構成も含む)を備えるようにしてもよい。
また、上述したスピーカ10とは別に、遊技ボタン14に固有のスピーカを内蔵或いは外装するようにしてもよい。これによって、所定のタイミングにて遊技ボタン14を聴覚的に遊技者に対して明示するためスピーカから発音させる機能を備えるようにしてもよい。
また、遊技ボタン14自体を振動させる振動発生手段(バイブ機能)を備える構成としてもよい。これによって、所定のタイミングで遊技ボタン14を振動させて触角的に遊技者に対して明示するための振動機能を備えるようにしてもよい。
また、遊技ボタン14を、所謂突出ボタンすなわち、所定のタイミングとなると、遊技ボタン14自体が上方に飛び出し、該飛び出した状態から再度、下降して元の状態に復帰するよう突出制御される構成としても良い。これにより、遊技者に押下を促すタイミングであることを、強烈なインパクトをもって、示すことができる。
このように、遊技ボタン14は様々な構成とすることが考えられる。これらの構成によって、所定のタイミングにおいて、該遊技ボタン14の状態を変化可能とする。なお、該遊技ボタン14の状態変化とは、上述したように、発光、変形、変色、発音、振動発生(変形の一例)等、種々の態様によって実現することが考えられる。
本変形例では、このように遊技ボタン14を、遊技者をして認知可能に状態変化させる。そして、該状態変化は、遊技ボタン14の有効期間中に実行するように構成する。さらに該状態変化を、操作促進報知86が表示されない状態であっても実行するように構成する。
これによって、内部的には有効期間となっていても、それを遊技者が気付かずに渡過してしまい、予告演出を享受できる機会を逸してしまう不利益を被らせてしまうといったことを、回避し易くすることができる。
[実施例2]
次に実施例2について説明する。本実施例において遊技機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通である。従って、重複する部分は実施例1を援用するものとして、適宜説明を割愛することとする。
先ず上述した実施例1では、「遊技ボタン操作待機処理1」(図7)にて、所定の待機時間が満了となった時点で、S277の判定結果により、操作促進報知86を実行する処理(操作促進手段)と、実行しない処理(非操作促進手段)を備えていた。しかし、本実施例では、この点において相違する。詳述するなら、本実施例の操作促進手段は、操作促進報知86の実行を即時行うものであり、また非操作促進手段は、即時、操作促進報知86の実行を行わない、すなわち有効期間よりも短い時間である遅延時間だけ遅延してから実行するよう処理するものである。また、遅延する場合に加えて、実施例1のように全く行わない場合も併せて備えるようにしても良い。本実施例の実施例1との相違点の概要は上記の通りであるが、以下、図面を参照してより詳細に説明する。
図12に示したフローチャートを用いて、実施例2の、サブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン操作待機処理2を説明する。本処理は、本発明の操作促進手段及び非操作促進手段を含み、遊技ボタン14の操作が有効になるまでの待機時間を計測し、待機タイマが所定値になると遊技ボタン14の操作を有効(操作に応じて信頼度演出が表示可能)とする。
サブ統合制御装置53は、本処理を開始すると、遊技ボタン操作待機フラグが1か否か判定し(S1250)、否定判定なら(S1250:no)リターンし、肯定判定なら(S1250:yes)、待機タイマとなるカウンタに+1し(S1255)、待機タイマの値が第1所定値(本実施形態では、一例として5secに対応したカウンタ値)に達したか否か判定する(S1260)。否定判定なら(S1260:no)リターンし、肯定判定なら(S1260:yes)、有効期間フラグに1をセットし(S1265)、待機タイマをクリアし(S1270)、遊技ボタン操作待機フラグに0をセットし(S1275)、S1277に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1277において、操作促進フラグに1がセットされているか否かの判定処理を実行し(S1277)、肯定判定であれば(S1277:yes)、S1280に処理を移行し、否定判定であれば(S1277:no)、S1285に処理を移行する。操作促進フラグは、上述した「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS245にて、今回の変動の演出態様について操作促進報知86の表示を、即時、実行することが予定された内容である場合に1が設定されるフラグである。
本実施例では、何れの場合においても操作促進報知86を実行するように構成されており、その実行時期に関して、所定の待機時間が満了となった時点で即時行うか、一定の遅延時間を経過した後に実行するか、の違いを持たせて設定されている。尚、操作促進フラグに1が設定されていない場合に、実施例1と同じく遅延時間に関係無く操作促進報知86を実行しない場合も併せて発生するよう構成しても良い。
サブ統合制御装置53は、S1280において、遊技ボタン14の操作を遊技者に促進する操作促進報知86を演出図柄表示装置54bに表示開始する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、本処理を終了する。
サブ統合制御装置53は、S1285において、遅延フラグに1を設定する処理を行い、続くS1290において、本実施例の遅延時間の一例である3secを計時するための遅延時間遅延カウンタをセットして、本処理を終了する。なお、遅延フラグは、非操作促進手段によって操作促進報知86を即時実行することは無いが、一定の遅延時間だけ遅延した後にこれを実行することが予定されている状態にあることを示すフラグであって、未だ遅延時間が満了していないことを示すフラグでもある。
なお、本実施形態では、遊技ボタン操作待機フラグに1が設定されている間は、有効期間フラグが1に設定されない構成となっているが、待機状態を備えずに変動表示の開始に伴って即時有効期間が開始されるようにしても良い。
また、本実施形態では、操作促進フラグに1が設定されているか否か(S1277の判定処理)に関係無く、その直前の処理にて有効期間フラグに1が設定される(S1265)ので、遊技者は操作促進報知86の表示が行われていなくても、遊技ボタン14が有効かもしれないと期待感を抱くことができる。
また、本実施形態では、操作促進報知86の表示が即時行われていなくても、遅延して実行される。よって、即時実行されないことで遊技者が当該変動表示では促進が行われないのかと諦めた状態で、遅延して操作促進報知86を実行することで、遊技者に驚きを与えると共に、内部的に操作促進報知86の実行が予定されていない場合であっても、遊技者に「遅れても表示されるかもしれない」と期待させることができる。
なお、S1277の肯定判定に基づいてS1280を実行する処理が、本願発明の操作促進手段に相当し、S1277の否定判定に基づいてS1285およびS1290を実行することでS1280を非実行とする処理が、本願発明の非操作促進手段に相当する。操作促進報知86を待機時間満了時に即時実行しないで遅延して行う処理が、本実施例の非操作促進手段に相当するものである。
有効期間フラグは、サブ統合制御装置53が記憶する値であり、値が0なら遊技ボタン14の操作が無効であることを、値が1なら遊技ボタン14の操作が有効であることをサブ統合制御装置53が判断する。
次に、図13および図14に示したフローチャートを用いて、実施例2においてサブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン操作処理2を説明する。本処理は、本発明の信頼度演出実行手段を含む処理となる。
先ず図13に示すように、サブ統合制御装置53は、本処理を開始すると、有効期間フラグが1か否か判定し(S1300)、否定判定なら(S1300:no)リターンし、肯定判定なら(S1300:yes)有効タイマを成すカウンタに+1し(S1305)、S1310に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1310において、遅延フラグに1が設定されているか否かを判定し(S1310)、肯定判定であれば(S1310:yes)、S1315に処理を移行し、否定判定であれば(S1310:no)、S1335に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1315において、遅延タイマにカウント値を1加算する処理を行い(S1315)、S1320に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1320において、遅延タイマのカウント値が第3所定値(本実施例では3secに対応するカウント値)より小さいか否かを判定し(S1320)、肯定判定であれば(S1320:yes)、S1335に処理を移行し、否定判定であれば(S1320:no)、S1325に処理を移行する。つまりS1320は、遅延時間の3secに到達していないか否かを判定する処理である。
サブ統合制御装置53は、S1325において、遅延フラグに0をセットする処理を行い(S1325)、次いで、S1330において、遊技ボタン14の操作を遊技者に促進する操作促進報知86を演出図柄表示装置54bに表示開始する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S1335に処理を移行する。
なお、有効タイマとは、有効期間を計時するためのタイマであって、本実施形態では一例として、10secの有効期間が設定されている。有効タイマの判定値として、後述する第2所定値を備える。第2所定値は、10secに対応したカウント値である。同様に、上述した待機タイマの判定値として、本実施形態では第1判定値を備え、該第1判定値は、5secに対応したカウント値として設定されている。これによって、それぞれの期間が満了したか否かが判定可能となっている。よって、本実施形態では、5secの待機期間の終了後に、10secの有効期間が開始される。
また本実施例では、10secの有効期間が開始されると同時に3secの遅延時間が開始される。有効期間よりも短く設定された遅延時間が満了すると操作促進報知86が実行されるため、該実行時には未だ有効期間が7sec残っている状態であって、遊技者が操作の促進を受けて操作を行うに充分な時間を有するように構成されている。
サブ統合制御装置53は、S1335において、有効タイマが第2所定値よりも小さいか否かを判定し(S1335)、肯定判定であれば(S1335:yes)、S1340に処理を移行し、否定判定であれば(S1335:no)、S1365に処理を移行する。すなわち、未だ10secの有効期間中か否かを判定する。
サブ統合制御装置53は、S1340において、遊技ボタン操作信号を受信したか否かを判定し(S1340)、肯定判定であれば(S1340:yes)、S1345に処理を移行し、否定判定であれば(S1340:no)、本処理を終了する。すなわち、遊技ボタン14が操作されたことにより生成される遊技ボタン操作信号(遊技スイッチ14a信号)を受信したか否か判定する。
次いで、図14に示すように、サブ統合制御装置53は、S1345において、操作促進フラグに1が設定されているか否かを判定し(S1345)、肯定判定であれば(S1345:yes)、S1355に処理を移行し、否定判定であれば(S1345:no)、S1395に処理を移行する。
すなわち、有効期間中において、操作促進フラグの設定状態に基づき、操作促進報知86が演出図柄表示装置54bに表示されている状態か否かを判定する。つまり、本実施形態では、有効期間であっても操作促進報知86が、一定の遅延時間を経過しないと表示されない状態を、発生可能に構成されている。
サブ統合制御装置53は、S1395において、遅延フラグに1が設定されているか否かを判定し(S1395)、肯定判定であれば(S1395:yes)、S1360に処理を移行し、否定判定であれば(S1395:no)、S1355に処理を移行する。つまり、S1395は、現状、操作促進報知86が実行されておらず遅延時間が未だ満了となっていない状態か否かを判定している。
サブ統合制御装置53は、S1355において、演出図柄表示装置54bにおける操作促進報知86の表示について、これを終了する指示信号を、演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S1360に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1360において、上述したS222で予め選択されて予告演出種別バッファに格納されたデータを参照し、該データが示す予告演出種別に設定されたキャラクタ色(予告演出種別、すなわち本実施形態では枠色表示)を、演出図柄表示装置54bにて表示実行する処理について、これを指示する指示信号を、演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S1365に処理を移行する。当該処理により、予めS222で選択決定されたキャラクタ色の表示が演出図柄制御装置54aにて実行される。
なお、本実施形態では、上述したように、予告演出種別の選択を、当否判定時に実行されるS222にて行う構成となっているが、これに限定せず、例えば遊技ボタン14が操作された時点すなわちS1340の肯定判定後に選択及び実行する構成としても良い。
サブ統合制御装置53は、S1365において、有効期間フラグに0を設定して、次いで、S1370にて有効タイマをクリアし、S1375に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1375において、操作促進フラグに1が設定されているか否かを判定し(S1375)、肯定判定であれば(S1375:yes)、S1380に処理を移行し、否定判定であれば(S1375:no)、S1385に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1380において、操作促進フラグに0を設定して、S1385に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S1385において、遅延フラグに1が設定されているか否かを判定し(S1385)、肯定判定であれば(S1385:yes)、S1390に処理を移行し、否定判定であれば(S1385:no)、本処理を終了する。
サブ統合制御装置53は、S1390において、遅延フラグに0を設定し、次いでS1393において、遅延タイマをクリアして、本処理を終了する。
図15、図16および図17を参照して、実施例2の演出図柄表示装置54bに表示される予告演出の表示内容を説明する。
先ず、図15では、結果がハズレとなる変動表示であって、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS212にて選択された演出態様として、遊技ボタン14の操作に基づいて所定の予告演出(枠色を所定の信頼度で表示して報知する演出)を行うものであって、操作促進報知86を待機時間満了と同時に即時行うのではなく一定の遅延時間が経過した後に表示することで遊技者に遊技ボタン14の操作を促すことが予定されていて、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS222にて操作促進報知が実行される場合の枠色報知演出の内で、「白」のキャラクタ色が選択された場合を前提とした、変動表示の態様を説明する。
図15(a)に示すように、サブ統合制御装置53によって演出図柄表示装置54bのLCD画面上には、特別図柄に対応して連動表示される装飾図柄80が「132」の態様にて確定表示されている。また、LCD画面の右下部には、特別図柄の保留記憶に対応した保留記憶図柄が、左から古い記憶順に従って、保留記憶図柄81a、81b、および81cの順で表示されている。なお、次に消化される保留記憶図柄81aに対応した保留記憶が、図15で説明することとなる上述した変動表示の対象である。
保留記憶図柄81aに対応した保留記憶が消化されて、該保留記憶に基づく変動表示が開始されると、図15(b)に示すように、装飾図柄80が変動表示を開始し、保留記憶図柄81aは消去され、保留記憶図柄81b、および81cはそれぞれ、左方向に向かってシフト処理される。
この変動表示開始に伴って、「変動指示コマンド受信処理」(図6)では、S200で肯定判定され、S212では前提となる上述した演出態様が選択され、S215にて否定判定され、S222で予告演出種別が選択され、S230で待機タイマがセットされ、今回の保留記憶図柄81aに対応した保留記憶の変動態様では即時実行される操作促進が予定されていないので、S240にて否定判定となり、S245へ移行しないため、操作促進フラグに1がセットさない。
図15(b)に示す変動開始から、待機タイマの第1所定値に相当する5secが経過すると、「遊技ボタン操作待機処理2」(図12)のS1260が肯定判定となり、S1265にて有効期間フラグに1が設定され、S1277で否定判定となって、S1285で遅延フラグに1がセットされ、S1290で遅延カウンタがセットされる。このような制御処理の結果、図15(c)に示すように、LCD画面には待機時間が満了となっても即時、操作促進報知86が表示されることなく、装飾図柄80の変動表示が継続される。
遅延時間の3secが経過して、「遊技ボタン操作処理2」(図13)のS1320が否定判定となり、S1330によって操作促進報知86の表示が開始処理されると、図15(d)に示すように、装飾図柄80は縮小され且つLCD画面の右上に変位して表示される。そして、操作促進報知86がLCD画面の中央に表示されることで、遊技者に現時点が遊技ボタン14の有効期間であることを知らしめ、且つ操作を促すこととなる。
有効期間である10sec中に、且つ操作促進報知86が表示されている状態にて、遊技ボタン14の押下操作が為されると、「遊技ボタン操作処理2」(図13)のS1340が肯定判定となり、上述したように、S222で選択された予告演出種別として「白」のキャラクタ色がS1360にて実行されると、図15(e)に示すように、ライオンのキャラクタによる「チャンス!」という台詞が表示され、且つ該台詞の枠が「白」色となる予告演出83が表示される。
内部的にハズレとなっている当該変動表示が進むと、図15(f)に示すように、装飾図柄80と予告演出83が位置を入れ替わり、装飾図柄80はリーチ表示態様となる。しかし、さらに進展すると、図16(a)に示すように、装飾図柄80は「434」のハズレ態様にて確定表示され、ライオンのキャラクタによる台詞は「残念」に変更表示されて変動表示が終了する。
このような予告演出の表示態様に対して、図17に示すような態様にて表示することも本実施形態は可能である。図17を参照して、異なる態様について説明する。
図17では、結果が大当たりとなる変動表示であって、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS212にて選択された演出態様として、遊技ボタン14の操作に基づいて所定の予告演出(枠色を所定の信頼度で表示して報知する演出)を行うものであって、操作促進報知86を待機時間満了と同時に即時行うのではなく一定の遅延時間が経過した後に表示することで遊技者に遊技ボタン14の操作を促すことが予定されていて、「変動指示コマンド受信処理」(図6)のS222にて操作促進報知が実行されない場合枠色報知演出の内で、「金」のキャラクタ色が選択された場合を前提とした、変動表示の態様を説明する。
図17(a)に示すように、サブ統合制御装置53によって演出図柄表示装置54bのLCD画面上には、特別図柄に対応して連動表示される装飾図柄80が「132」の態様にて確定表示されている。また、LCD画面の右下部には、特別図柄の保留記憶に対応した保留記憶図柄が、左から古い記憶順に従って、保留記憶図柄81a、81b、および81cの順で表示されている。なお、次に消化される保留記憶図柄81aに対応した保留記憶が、図17で説明することとなる上述した変動表示の対象である。
保留記憶図柄81aに対応した保留記憶が消化されて、該保留記憶に基づく変動表示が開始されると、図17(b)に示すように、装飾図柄80が変動表示を開始し、保留記憶図柄81aは消去され、保留記憶図柄81b、および81cはそれぞれ、左方向に向かってシフト処理される。
この変動表示開始に伴って、「変動指示コマンド受信処理」(図6)では、S200で肯定判定され、S212では前提となる上述した演出態様が選択され、S215にて否定判定され、S222で予告演出種別が選択され、S230で待機タイマがセットされ、今回の保留記憶図柄81aに対応した保留記憶の変動態様では即時実行される操作促進が予定されていないので、S240にて否定判定となり、S245へ移行しないため、操作促進フラグに1がセットさない。
図17(b)に示す変動開始から、待機タイマの第1所定値に相当する5secが経過すると、「遊技ボタン操作待機処理2」(図12)のS1260が肯定判定となり、S1265にて有効期間フラグに1が設定され、S1277で否定判定となって、S1285で遅延フラグに1がセットされ、S1290で遅延カウンタがセットされる。このような制御処理の結果、図17(c)に示すように、LCD画面には待機時間が満了となっても即時、操作促進報知86が表示されることなく、装飾図柄80の変動表示が継続される。
遅延時間の3secが経過する前に、操作促進報知86が非表示のままで、遊技ボタンの押下操作が検知されると、遅延フラグが1に設定されたままで、「遊技ボタン操作処理2」(図13)のS1340が肯定判定となり、上述したように、S222で選択された予告演出種別として「金」のキャラクタ色がS1360にて実行されると、図17(d)に示すように、ライオンのキャラクタによる「激アツ!!」という台詞が表示され、且つ該台詞の枠が「金」色となる予告演出83が表示される。
内部的に大当りが予定されている当該変動表示が進むと、図17(e)に示すように、装飾図柄80と予告演出83が位置を入れ替わり、装飾図柄80はリーチ表示態様となる。そして、さらに進展すると、図17(f)に示すように、装飾図柄80は「777」の大当たり態様にて確定表示され、ライオンのキャラクタによる台詞は「大当り」に変更表示されて変動表示が終了する。
このように本実施例では、第1実施例とは異なり、図15に示したように、待機時間が経過しても即時、操作促進報知86を表示せず、一定の遅延時間が経過したことに起因して、表示するよう構成されている。これによって、遊技者は、待機時間が経過しても操作促進報知86が表示されないことで、今回の変動表示では表示されないのかと諦めていると、遅延時間の経過によって操作促進報知86が遅れて表示されるので、驚くこととなるので、面白みを提供することができる。
また、本実施例では、操作促進報知86の表示が遅れることによって、遊技者に違和感を与えつつ、遅れた場合の方が期待度の高い予告演出が実行されることから、遊技者の期待感を高めてボタン操作を行わせることができる。
[実施例3]
次に実施例3について説明する。本実施例において遊技機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通である。従って、重複する部分は実施例1を援用するものとして、適宜説明を割愛することとする。
本実施例は、大当り遊技状態後に確変遊技状態に移行する場合、該大当り遊技状態中においてボタン演出によってその旨を予告報知する構成であって、更にボタンの操作を促進する報知を行う場合と、行わない場合を備えている点を特徴とする。操作を促進する報知が行われない場合であっても、遊技者が有効期間であることを予想してボタン操作することで、確変となることを予告報知する場合も備えている。
先ず、本実施例におけるパチンコ機1が大当り遊技を行う際の、主制御装置50により実行される「大当り遊技処理」について、図18〜図20を参照して説明する。本処理は、本実施例と同様に、上述した実施例1及び2において説明を割愛したが、何れの例でも実行される処理である。なお、本処理は、図示しないメインルーチンから実行される処理である。
S400で、主制御装置50は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
すなわち、大当り遊技処理は、S400にて肯定判定であれば、すなわち換言すれば当否判定の結果が大当りであった場合に、S405以下の大当り遊技状態に係る制御処理に移行することによって、大当り遊技を実行可能となっている。
S405で、主制御装置50は、大入賞口33aの開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、図19のS430に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S410で、主制御装置50は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図19のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S415で、主制御装置50は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、図20のS470に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
S420で、主制御装置50は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
S425で、主制御装置50は、大入賞口33aを開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図19に関して、大入賞口33aの開放中に移行するS430では、主制御装置50は、大入賞口33aに入賞した遊技球の数が予め定められた上限入賞個数としての10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S435で、主制御装置50は、大入賞口33aの開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S435:No)、本処理を終了する。
S440で、主制御装置50は、大入賞口33aを閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
S445で、主制御装置50は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450で、主制御装置50は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S455で、主制御装置50は、大当り遊技の最終ラウンド(例えば、15R)か否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、S465に処理を移行する。
S460で、主制御装置50は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S465で、主制御装置50は、大入賞口33aを開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図20に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470で、主制御装置50は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
続くS475,S480で、主制御装置50は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S485に処理を移行する。
S485で、主制御装置50は、大当り遊技後の遊技状態に係る情報を記憶したモードバッファの設定内容(S145にて設定)を確認して大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、S500に処理を移行する。
S500で、主制御装置50は、上記S485と同様に、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S505)、時短フラグをセットし(S510)、S515に処理を移行する。
S515,S520で、主制御装置50は、サブ統合制御装置53に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンド(大当りED(エンディング)コマンドとも呼称する)を送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
以上が、本実施例の主制御装置50が実行する大当たり遊技処理である。
次に、本実施例の要部として、「大当り開始コマンド受信処理」に関し、図21を参照して説明する。「大当り開始コマンド受信処理」は、サブ統合制御装置53が、主制御装置50から大当り開始コマンドを受信したことにより実行する処理である。
次に、図21に示したフローチャートを用いて、サブ統合制御装置53が実行する大当り開始コマンド受信処理を説明する。この処理は、上述したように、予め定められた変動パターンが終了して大当り図柄が確定表示されると、主制御装置50がサブ統合制御装置53に対して「大当り開始コマンド」を送信し、該「大当り開始コマンド」をサブ統合制御装置53が受信することで実行される、つまり大当り遊技の開始時に実行される。なお本処理は、演出図柄表示装置54b上に表示する大当り演出の開始を指示する処理を主とし、併せて、遊技ボタン14の操作が行われた場合に実行する、「確変予告演出」の演出態様を、大当り図柄の種別(本実施例の大当り図柄の種別としては、後述する偶数図柄と奇数図柄を備える。奇数図柄は、確変大当りである場合にのみ選択される。これに対して、偶数図柄は、非確変大当り(大当り後に確変に移行しない大当り)である場合だけでなく、確変大当りである場合にも選択される場合がある状態非報知図柄として構成されている。つまり、確変大当りである場合には、奇数図柄と偶数図柄のどちらも表示される可能性がある。)に基づいて選択する処理を行うよう構成されている。
なお、上述したように本実施例では、大当り遊技の開始時において、「確変予告演出」の演出態様を選択決定する構成としているが、これに限定するものではない。例えば、実施例1のように、大当りと判定される当否判定の実行時、つまり変動開始時に、行うように構成しても良い。これにより、大当り遊技が開始されるよりも前に、予め上記選択決定の処理を完了させておくことが出来るので、大当り遊技に関する演出制御処理を余裕をもって行うことができる。
本処理を開始すると、主制御装置50から大当り開始コマンドを受信したか否か判定する(S2200)。否定判定なら(S2200:no)リターンし、肯定判定なら(S2200:yes)、S2212に処理を移行する。
S2212で、サブ統合制御装置53は、今回の大当たりの起因となった大当り図柄の種別を参照し、該大当り図柄種別に基づいて演出態様を選択する処理を行い、S2215に処理を移行する。該処理にて選択される演出態様としては、すなわち、例えば大当り図柄が奇数図柄(例えば、777、555等の確変図柄)であることに起因して、遊技ボタン14の操作に基づくボタン演出(本実施例の、確変予告演出)が組み込まれていない演出態様が設けられている。また、偶数図柄(例えば、222、444、666等の、状態非報知図柄)であることで、図柄が表示されただけでは確変へ移行するか否かが報知されない図柄の場合に対応して、ボタン演出が組み込まれた演出態様が設けられている。このような種々の演出態様の中から、何れかの演出態様が選択される。
なお、ここで本実施例の大当り演出について説明すると、本処理にて開始を指示する「大当り演出」としては、奇数図柄が選択された場合であれば、確変大当り演出が実行され、偶数図柄が選択された場合であれば、状態非報知大当り演出が実行される。確変大当り演出は、既に奇数図柄が表示されたことにより確変に移行することが明らかとなっている状態を前提として、確変への移行を改めて報知すると共に確変大当りであることを祝福する大当り演出である。これに対して、状態非報知大当り演出は、未だ確変に移行するか否かが不明な状態を前提として、確変へ移行する期待感を煽る大当り演出である。因みに、「確変予告演出」は、状態非報知大当り演出時に実行されるものである。
S2212に続いては、S2212で選択した演出態様が遊技ボタン14の操作が無いものか否かを判定する(S2215)。
つまり、演出態様の種別として、S2212で選択された演出態様の内容が、遊技者による遊技ボタン14を所定の態様にて操作されることを条件として、大当たり後に確変遊技状態に移行するか否かの旨を予告する確変予告演出を実行することが予め組み込まれた演出態様種別ではないか否か、を判定する処理である。更に言えば、そのような遊技ボタン14の操作に基づいて確変予告演出が実行される演出ではないか否か、ということは、遊技ボタン14が有効とならないか否か、という判定と、本実施形態では同義である。但し、演出種別の判定と、遊技ボタン14の有効か否かの判定を別の判定処理にて行うように構成したとしても良い。
次いで、否定判定、即ち、遊技ボタン14の操作が有効となる演出態様であったなら(S2215:no)、S2225に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S2225において、遊技ボタン操作待機フラグに1をセットする(S2225)。遊技ボタン操作待機フラグは、サブ統合制御装置53が記憶する値であり、値が0なら遊技ボタン14の操作が有効となる演出表示を実施していない、もしくは実施していてもすでに有効時間に至っている状態であることを、値が1なら遊技ボタン14の操作が有効となる演出表示を開始し、未だ操作が有効となる時間に至っていない状態であることをサブ統合制御装置53が判断する。
S2225に続いて、サブ統合制御装置53は、S2240にて、操作促進が有るか否かを判定し(S2240)、肯定判定であれば(S2240:yes)、S2245に処理を移行し、否定判定であれば(S2240:no)、S2220に処理を移行する。S2240の判定処理を詳述すると、上述したS2212において選択された演出態様の種別が、遊技ボタン14を所定の態様にて操作するように遊技者に促す(促進する)報知演出(例えば、後述する図24(b)の操作促進報知86等)の実行が予め組み込まれた演出態様であるか否か、を判定する処理である。なお、S2240は、上記S2215で否定判定された場合に移行されることから、当該判定にて肯定判定であれば、今回の演出態様は、操作促進報知86の表示を実行し且つ遊技ボタン14の操作に基づき確変予告演出の実行が予定された内容であるし、一方、当該判定にて否定判定であれば、今回の演出態様は、操作促進報知86の表示を実行しないが、遊技ボタン14の操作に基づき確変予告演出の実行のみが予定された内容である。
サブ統合制御装置53は、S2240で肯定判定となった場合に移行するS2245にて、操作促進フラグに1を設定する処理を行い、S2220に処理を移行する。
S2245、S2240の否定判定(S2240:no)又はS2215の肯定判定(S2215:yes)に続いては、大当り演出の開始を指示する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信し(S2220)リターンする。
次に、図22に示したフローチャートを用いて、サブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン操作待機処理3を説明する。本処理は、本発明の操作促進手段及び非操作促進手段を含み、遊技ボタン14の操作が有効になるまでの待機時間を計測し、待機タイマが所定値になると遊技ボタン14の操作を有効(操作に応じて確変予告演出が表示可能)とする。
サブ統合制御装置53は、本処理を開始すると、先ず、本実施例の大当り遊技の15R(ラウンド)が実行中であるか否かの判定処理を行い、肯定判定であれば(S2248:yes)、S2250に処理を移行し、否定判定であれば(S2248:no)、本処理を終了する。
次いで、遊技ボタン操作待機フラグが1か否か判定し(S2250)、否定判定なら(S2250:no)リターンし、肯定判定なら(S2250:yes)、待機タイマとなるカウンタに+1し(S2255)、待機タイマの値が第1所定値(本実施形態では、一例として1secに対応したカウンタ値)に達したか否か判定する(S2260)。否定判定なら(S2260:no)リターンし、肯定判定なら(S2260:yes)、有効期間フラグに1をセットし(S2265)、待機タイマをクリアし(S2270)、遊技ボタン操作待機フラグに0をセットし(S2275)、S2277に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S2277において、操作促進フラグに1がセットされているか否かの判定処理を実行し(S2277)、肯定判定であれば(S2277:yes)、S2280に処理を移行し、否定判定であれば(S2277:no)、本処理を終了する。操作促進フラグは、上述した「大当り開始コマンド受信処理」(図21)のS2245にて、今回の演出態様について操作促進報知86の表示を実行することが予定された内容である場合に1が設定されるフラグである。
サブ統合制御装置53は、S2280において、遊技ボタン14の操作を遊技者に促進する操作促進報知86を演出図柄表示装置54bに表示開始する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、本処理を終了する。
なお、本実施形態では、遊技ボタン操作待機フラグに1が設定されている間は、有効期間フラグが1に設定されない構成となっているが、待機状態を備えずに15Rの大当たり演出の開始に伴って即時有効期間が開始されるようにしても良い。
また、本実施形態では、操作促進フラグに1が設定されているか否か(S2277の判定処理)に関係無く、その直前の処理にて有効期間フラグに1が設定される(S2265)ので、遊技者は操作促進報知86の表示が行われていなくても、遊技ボタン14が有効かもしれないと期待感を抱くことができる。
なお、S2277の肯定判定に基づいてS2280を実行する処理が、本願発明の操作促進手段に相当し、S2277の否定判定に基づいて本処理を終了することでS2280を非実行とする処理が、本願発明の非操作促進手段に相当する。
有効期間フラグは、サブ統合制御装置53が記憶する値であり、値が0なら遊技ボタン14の操作が無効であることを、値が1なら遊技ボタン14の操作が有効であることをサブ統合制御装置53が判断する。
なお、本実施例では、該「遊技ボタン操作待機処理3」を、本実施例の最終ラウンドである15Rにて実行する構成としたが、これに限定しない。例えば、大当り中における他のラウンドであっても良い。そのような場合、他の何れのラウンドとするかを、大当り遊技の開始時に抽選によってランダムに選択する処理を行うように構成しても良い。これにより、遊技者は今回の大当り遊技の中で、何れのラウンドにて確変予告演出が実行されるかに興味を抱くことができる。
また、大当り遊技のラウンド中に限定することなく、例えば全てのラウンドが終了した後に実行される大当り終了演出中に実行されるように構成しても良い。このようにすることで、遊技者はラウンド遊技中に該ラウンド遊技のみに集中して遊技を行い、全てのラウンド遊技終了後に該大当り遊技後に移行する遊技状態が、確変遊技状態になるのか否かについての確変予告演出を享受することができる。
次に、図23に示したフローチャートを用いて、実施例3においてサブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン操作処理3を説明する。本処理は、本発明の確変予告演出実行手段を含む処理となる。
サブ統合制御装置53は、本処理を開始すると、有効期間フラグが1か否か判定し(S2300)、否定判定なら(S2300:no)リターンし、肯定判定なら(S2300:yes)有効タイマを成すカウンタに+1し(S2305)、S2335に処理を移行する。
なお、有効タイマとは、有効期間を計時するためのタイマであって、本実施形態では一例として、5secの有効期間が設定されている。有効タイマの判定値として、後述する第2所定値を備える。第2所定値は、5secに対応したカウント値である。同様に、上述した待機タイマの判定値として、本実施形態では第1判定値を備え、該第1判定値は、1secに対応したカウント値として設定されている。これによって、それぞれの期間が満了したか否かが判定可能となっている。よって、本実施形態では、1secの待機期間の終了後に、5secの有効期間が開始される。
サブ統合制御装置53は、S2335において、有効タイマが第2所定値よりも小さいか否かを判定し(S2335)、肯定判定であれば(S2335:yes)、S2340に処理を移行し、否定判定であれば(S2335:no)、S2365に処理を移行する。すなわち、未だ5secの有効期間中か否かを判定する。
サブ統合制御装置53は、S2340において、遊技ボタン操作信号を受信したか否かを判定し(S2340)、肯定判定であれば(S2340:yes)、S2345に処理を移行し、否定判定であれば(S2340:no)、本処理を終了する。すなわち、遊技ボタン14が操作されたことにより生成される遊技ボタン操作信号(遊技スイッチ14a信号)を受信したか否か判定する。
サブ統合制御装置53は、S2345において、操作促進フラグに1が設定されているか否かを判定し(S2345)、肯定判定であれば(S2345:yes)、S2355に処理を移行し、否定判定であれば(S2345:no)、S2360に処理を移行する。すなわち、有効期間中において、操作促進フラグの設定状態に基づき、操作促進報知86が演出図柄表示装置54bに表示されている状態か否かを判定する。つまり、本実施形態では、有効期間であっても操作促進報知86が表示されない状態を、発生可能に構成されている。
サブ統合制御装置53は、S2355において、演出図柄表示装置54bにおける操作促進報知86の表示について、これを終了する指示信号を、演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S2360に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S2360において、上述したS2212にて選択した演出態様を参照して、これを演出図柄表示装置54bにて表示実行することを指示する指示信号を、演出図柄制御装置54aに送信する処理を実行し、S2365に処理を移行する。当該処理により、予めS2212で選択決定された演出態様にて確変予告演出が演出図柄制御装置54aにて実行される。
サブ統合制御装置53は、S2365において、有効期間フラグに0を設定して、次いで、S2370にて有効タイマをクリアし、S2375に処理を移行する。
サブ統合制御装置53は、S2375において、操作促進フラグに1が設定されているか否かを判定し(S2375)、肯定判定であれば(S2375:yes)、S2380に処理を移行し、否定判定であれば(S2375:no)、本処理を終了する。
サブ統合制御装置53は、S2380において、操作促進フラグに0を設定して、本処理を終了する。
本実施例のサブ統合制御装置53が実行する、確変予告演出について、図24を参照して説明する。
図24(a)には、大当り遊技中におけるラウンド間インターバル中の演出表示を示す。具体的には、14Rが終了して、最終ラウンドである15Rが開始されるまでの間のインターバル期間における演出表示を示した。
上述した「大当り開始コマンド受信処理」のS2240にて肯定判定すなわち操作促進フラグに1が設定されている場合、15Rが開始されて待機時間である1secが経過すると、遊技ボタン14に係る有効期間(5sec)の計時が開始されると共に、図24(b)に示すように操作促進報知86が表示されて、遊技者に対して遊技ボタン14の操作を促す演出が行われる。
このとき、今回の大当たりが例えば上述したように、偶数図柄(例えば、222、444、666等の、状態非報知図柄)であることで確変への移行が報知されない図柄に基づいて生起した大当りであって、且つ内部的に確変へ移行しない非確変大当りである場合、遊技ボタン14の押下操作が為されたとしても、図24(c)に示すように、キャラクタのコメント表示(「通常 残念 次はガンバッテ」)によって、大当り後に確変に移行しない旨の予告報知が為される。
一方、今回の大当たりが例えば上述したように、奇数図柄(例えば、777、555等の確変図柄)に基づいて生起した大当りである場合、遊技ボタン14の押下操作が為されると、図24(e)に示すように、キャラクタのコメント表示(「確変 ラッキー!!」)によって、大当り後に確変に移行する旨の予告報知が為される。
また、上述した「大当り開始コマンド受信処理」のS2240にて否定判定すなわち操作促進フラグに1が設定されていない場合、S2280が実行されないので、15Rが開始されて待機時間である1secが経過して、内部的には遊技ボタン14に係る有効期間(5sec)の計時が開始されても、図24(d)に示すように操作促進報知86が表示されることがなく、遊技者に対して遊技ボタン14の操作を促す演出は行われない。
このとき、今回の大当たりが例えば上述したように、上述した偶数図柄に基づいて生起した大当りであり、且つ内部的に確変へ移行する確変大当りである場合であって、且つ、遊技者が今は有効期間中であると推測して、遊技ボタン14の押下操作が為されると、図24(e)に示すように、キャラクタのコメント表示(「確変 ラッキー!!」)によって、大当り後に確変に移行する旨の予告報知が為される。
なお、図示しないが、今回の大当り後に確変へ移行しない場合であって、且つ図24(d)に示す状態から遊技者が押下操作を行わなかった場合、図24(c)に示すように確変へ移行しない旨の確変予告演出を行うようにしても良い。
また、同じく図示しないが、今回の大当り後に確変へ移行する場合であって、且つ図24(b)に示す状態から遊技者が押下操作を行わなかった場合、有効期間の終了後に、図24(e)に示すように、押下操作が行われた場合と同じく、確変へ移行する旨の確変予告演出を行うようにしても良い。
また、本実施例における確変予告演出は、少なくとも確変への移行を予告する演出を含むものであれば良い。確変へ移行しない演出も含めて、移行するか否かを予告する演出であっても良い。
また、確変へ移行するか、或いは移行しないか、の何れかを予告報知するものに限らず、例えば、実施例1のように、確変へ移行することに対する期待度を報知するような構成とすることも考えられる。このように構成することにより、確変への移行の可否を単純に示すのではなく、移行するか否かを不分明として、遊技者自身に移行の可否を予想させて期待感や焦燥感を抱かせることで興趣の向上を図ることができる。
なお、本願発明の「特別大当り」の一例として、本実施例では、大当り遊技後に高確率状態すなわち確変状態に移行することとなる大当りを例示し、特別予告演出として確変予告演出にて確変大当りである旨を報知するようにした。しかし、これに限らず、「特別大当り」とは、「通常大当り」と比較して遊技者にとって有利な大当りであれば、本実施例の確変大当りに限ることなく、他の大当たりであっても良い。すなわち、「特別大当り」として、以下のような大当りも考えられる。
例えば、ラウンド数の異なる複数種類の大当りを備え、ラウンド数の少ない大当り(例えば、4R大当り)を「通常大当り」とする場合、該通常大当りよりもラウンド数の多い大当り(例えば、16R大当り)を「特別大当り」とすることができる。このような場合、本願発明の「特別予告演出」として、大当り遊技が開始されると、あたかも4R大当りであるかのような演出が実行され、ボタンの操作に基づいて、実は16R大当りである旨を予告報知する構成が考えられる。これにより、少ないラウンド数の大当りが開始されても、「特別予告演出」によって多いラウンド数の大当りである旨の予告が行われるので、遊技者に期待感を抱かせると共に、操作促進報知が行われていない場合でも積極的にボタン操作を行うようになり遊技の興趣が向上する。
また、上述したように、大当り遊技後に確変状態に移行する大当りを「特別大当り」として、大当り遊技後に確変状態に移行しない大当りを「通常大当り」とする構成が考えられる。この場合、確変状態である変動回数が比較的多い大当りを「特別大当り」として、確変に移行しない又は移行しても確変状態である変動回数が「特別大当り」よりも少ない大当りを「通常大当り」とするようにしても良い。これにより、遊技者は当該大当り遊技後に、確変状態に移行すること、或いは、より変動回数の多い確変状態への移行を期待して、ボタン操作を行うようになり遊技の興趣が向上する。
また、大当り遊技後に時短状態に移行する大当りを「特別大当り」として、大当り遊技後に時短状態に移行しない大当りを「通常大当り」とする構成が考えられる。この場合、時短状態である変動回数が比較的多い大当りを「特別大当り」として、時短に移行しない又は移行しても時短状態である変動回数が「特別大当り」よりも少ない大当りを「通常大当り」とするようにしても良い。これにより、遊技者は当該大当り遊技後に、時短状態に移行すること、或いは、より変動回数の多い時短状態への移行を期待して、ボタン操作を行うようになり遊技の興趣が向上する。
また、上記確変状態と時短状態を併せて発生する大当りを「特別大当り」として、大当り遊技後に確変/時短状態に移行しない大当りを「通常大当り」とする構成が考えられる。この場合、確変/時短状態である変動回数が比較的多い大当りを「特別大当り」として、確変/時短状態に移行しない又は移行しても確変/時短状態である変動回数が「特別大当り」よりも少ない大当りを「通常大当り」とするようにしても良い。これにより、遊技者は当該大当り遊技後に、確変/時短状態に移行すること、或いは、より変動回数の多い確変/時短状態への移行を期待して、ボタン操作を行うようになり遊技の興趣が向上する。
また、大入賞口内に「確変口」を備え、大当り遊技状態中に該確変口へ遊技球が通過したことに基づいて、当該大当り遊技後に確変を付与する、所謂「V確機」を前提とした場合、大当り遊技中に確変口へ遊技球が通過不能な大当りを「通常大当り」として、一方、大当り遊技中に確変口へ遊技球が通過可能な大当りを「特別大当り」とするようにしても良い。このような構成の場合、大当り遊技が開始されると、あたかも確変口へ遊技球が通過不能な大当りであるかのような演出が実行され、ボタンの操作に基づいて本願発明の「特別予告演出」が実行されることで、実は確変口へ遊技球が通過可能な大当りである旨を予告報知する構成が考えられる。これにより、大当り遊技が開始された後、ボタン操作による「特別予告演出」が実行されることで、当該大当りが確変口への遊技球が通過可能なのか不能なのかを知ることが出来るので、ボタン操作を積極的に行わせる動機付けとなる。
このように本願発明の「特別大当り」として、種々好適な例が考えられるが、何れにおいても「通常大当り」と比べて、遊技者に有利な大当りであれば良い。有利であることの判断対象は、当該大当りに因る大当り遊技状態の内容自体が遊技者に有利となるものであっても良いし、また、当該大当りに因る大当り遊技状態の終了後に移行することが予め定められた状態が遊技者に有利なものであっても良い。
なお、本願発明の有効期間は、大当り遊技状態中に発生する期間とすることで、「特別予告演出」も大当り遊技状態中に実行される構成となる。しかし、本願発明の「特別大当り」を予告する時期は、大当り遊技中に限らず、当該大当りの起因となる始動入賞から大当り遊技発生までの期間の中で発生させるようにしても良い。例えば、当該大当りとなる保留記憶に基づく変動表示中において、「特別予告演出」を行うようにしても良い。その場合、有効期間の発生時期は、特に大当り遊技状態中に限らない構成が好ましい。更に、当該大当りとなる保留記憶に係る当否判定の実行前に、所謂先読み演出の実行タイミングにて「特別予告演出」を行うようにしても良い。このように、本願発明の有効期間を、大当り遊技状態中に発生する期間と限定しない場合は、一層多彩な「特別予告演出」を実現可能となる。
[実施例4]
次に実施例4について説明する。本実施例において遊技機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通である。従って、重複する部分は実施例1を援用するものとして、適宜説明を割愛することとする。
本実施例は、上述した実施例1および2とは異なり、ボタンの操作に基づいて、大当りとなることの期待度を報知するのではなく、大当りとなることの確定報知を行うものである。つまり、当該変動表示の結果が大当たりとなる場合、変動表示中におけるボタン演出によって、大当り確定を報知する構成であって、更にボタンの操作を促進する報知を行う場合と、行わない場合を備えている点を特徴とする。操作を促進する報知が行われない場合であっても、遊技者が有効期間であることを予想してボタン操作することで、大当り確定報知を実行する場合も備えている。
本実施例のサブ統合制御装置53が実行する、大当り確定演出について、図25を参照して説明する。
図25(a)には、当否判定にて大当たりとなることが内部的に決定されている変動表示に関して、装飾図柄80がリーチとなった状態を示す。
図示しないが、リーチ状態となってから所定の待機時間が経過した後に、遊技ボタン14の有効期間の計時が開始され、遊技ボタン14の操作を促進する報知が為される演出種別が選択されている場合には、図25(b)に示すように、操作促進報知86が表示される。これにより、遊技者に対して遊技ボタン14の操作を促す演出が行われる。併せて、ライオンのキャラクタが、リーチ状態にて表示中の装飾図柄80を、抱え込むような態様にて表示される。
このとき、今回の変動表示がハズレとなる場合、遊技ボタン14の押下操作が為されたとしても、図25(c)に示すように、キャラクタが装飾図柄80を両手で挟み込んで大当り図柄で止めようとしても、「565」のハズレ図柄が確定表示され、キャラクタのコメント表示(「ハズレ 残念」)によって、大当りではなく、ハズレとなることの確定報知が為される。
一方、今回の変動表示が大当りとなる場合、遊技ボタン14の押下操作が為されると、図25(e)に示すように、キャラクタが装飾図柄80を両手で挟み込んで大当り図柄で停止させることに成功して「555」の大当り図柄が確定表示され、キャラクタのコメント表示(「大当り確定!!」)によって、大当りとなることの確定報知(所謂、一発告知)が為される。
また、リーチ状態となってから所定の待機時間が経過した後に、遊技ボタン14の有効期間の計時が開始されても、遊技ボタン14の操作を促進する報知が為される演出種別が選択されていない場合には、図25(d)に示すように、操作促進報知86が表示されず、ライオンのキャラクタが、リーチ状態にて表示中の装飾図柄80を、抱え込むような態様の表示のみが行われる。
このとき、今回の変動表示が大当りとなる場合、遊技ボタン14の押下操作が為されると、図25(e)に示すように、キャラクタが装飾図柄80を両手で挟み込んで大当り図柄で停止させることに成功して「555」の大当り図柄が確定表示され、キャラクタのコメント表示(「大当り確定!!」)によって、大当りとなることの確定報知(所謂、一発告知)が為される。
なお、図示しないが、今回の変動表示後に大当りとならない場合であって、且つ図25(d)に示す状態から遊技者が押下操作を行わなかった場合、図25(c)に示すようにハズレが確定した旨の確定演出を行うようにしても良い。
また、同じく図示しないが、今回の変動表示後に大当りとなる場合であって、且つ図25(b)に示す状態から遊技者が押下操作を行わなかった場合、有効期間の終了後に、図25(e)に示すように、押下操作が行われた場合と同じく、大当りとなることの大当り確定演出を行うようにしても良い。
また、本実施例における大当り確定演出は、少なくとも今回の変動表示後に大当りとなる演出を含むものであれば良い。今回の変動表示後に大当りとならない演出も含めて、大当りとなるか否かの一発予告(確定報知)する演出であっても良い。
なお、以上のように本願発明の実施の形態を説明してきたが、本願発明の技術思想を逸脱しない限り、このような実施形態に必ずしも限定することなく、他の構成を採用することも考えられる。
例えば、本願発明の信頼度演出の一例として、上述した実施形態では、変動開始時に1回だけ実行される「ボタン操作」に起因した予告演出として、台詞の枠色により信頼度を示す予告演出を例示して説明した。しかし、これに限らず、1回の変動表示中に、ボタン操作に起因した予告演出を、複数回備える構成としても良い。このような構成においては、全ての予告演出に対して、操作促進報知を実行する場合と非実行の場合を備えるようにしても良い。
また、1回の変動表示中に、ボタン操作に起因した予告演出を、複数回備える構成において、特定の予告演出に限って操作促進報知を実行する場合と非実行の場合を備えるようにしても良い。例えば、上述した実施形態のように変動開始時の台詞予告に対してのみ操作促進報知を実行する場合と非実行の場合を備え、その後に実行されるリーチ中の信頼度演出に対しては、操作促進報知を非実行とする場合を備えないようにする構成としても良い。
また、上述した実施形態では、変動表示の開始に伴い計時を開始する待機タイマを備える構成を例示したが、これに限らず、待機タイマを備えない構成としても良い。つまり、変動表示の開始と同時に有効期間が開始するように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、待機時間や有効期間は、予め定められた1つの設定期間で制御されるようにしたが、これらの期間を個々に複数種類備えて、これらの何れかを抽選等の処理によって選択して実行するように構成しても良い。これにより、各種期間が不定となり、今回はどの期間が選択されているのかを遊技者に予想させることができるので興趣が向上する。
また、本願発明の遊技機として、上述したパチンコ機に代表される弾球遊技機等が例示される。しかし、遊技者が操作可能な操作部等の構成を備えていれば、これに限らず、例えば所謂スロットマシン等の回胴式遊技機などを、その一例とすることも可能である。さらに、本願発明の遊技機は、上記弾球遊技機や回胴式遊技機であって、遊技媒体(遊技球や遊技メダル)を機外に払い出さずに遊技可能な構成である封入式遊技機であっても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応関係を説明する。
主制御装置50が実行する当否判定処理(図5)が、当否判定手段の一例に相当する。
演出図柄表示装置54bのLCD画面が、表示画面の一例に、また、サブ統合制御装置53が演出表示手段の一例に相当する。
遊技ボタン14が、操作部の一例に相当する。
例えば少なくとも、図25(e)に示す大当り図柄「555」の確定表示演出(キャラクタが、大当り図柄を確保して停止させつつ、台詞として「大当り確定!!」と表示)が、大当り確定演出の一例に相当する。
8 遊技盤
14 遊技ボタン
31 第1始動口
32 第2始動口
50 主制御装置
53 サブ統合制御装置
54a 演出図柄制御装置
54b 演出図柄表示装置

Claims (1)

  1. 所定条件の成立に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果に基づいた演出を表示画面上で表示する演出表示手段と、
    遊技者によって操作が可能に設けられた操作部と、
    前記当否判定の結果に基づいた演出中に前記操作が有効とされる有効期間と、
    前記有効期間中に前記操作が為されて、前記当否判定の結果が前記大当りである場合に、その旨を示す大当り確定演出を実行する大当り確定演出実行手段と、を備えた遊技機であって、
    前記演出表示手段は、
    前記有効期間において前記操作部の操作を遊技者に促す操作促進報知を行うようにする操作促進手段と、
    前記有効期間が到来しても前記操作促進報知を行わないようにする非操作促進手段と、を更に備え、
    前記大当り確定演出実行手段は、前記操作促進報知が前記操作促進手段により行われているとき、又は前記非操作促進手段により行われていないとき、の何れの場合においても、前記大当り確定演出を実行すること、
    を特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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