JP2019124712A - グレーティングカプラ及び光送信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つグレーティングカプラを提供する。【解決手段】二次元グレーティングカプラは、第1光導波路5と、第2光導波路6と、第1光導波路5と第2光導波路6との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体10とを備えており、第1光導波路5の伝搬光に対応する複数の光散乱体10の第1配列周期Λ1と、第2光導波路6の伝搬光に対応する複数の光散乱体10の第2配列周期Λ2とが異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、グレーティングカプラ及び光送信器に関するものである。
大容量の光信号を高速で伝送するための光通信技術として、波長多重(WDM:wavelength division multiplexing)技術が注目されている。WDM技術を適用した光送信器は、複数波長のレーザ光源や光変調器と共に、波長の異なる複数の光信号を合波するための光合波器(MUX:multiplexer)及び光ファイバと光結合するための光結合器(グレーティングカプラ)を集積することが必要である。
米国特許出願公開第2010/0322555号明細書 米国特許出願公開第2014/0010498号明細書
Frederik Van Laere, et. al., "Compact and Highly Efficient Grating Couplers Between Optical Fiber and Nanophotonic Waveguides", J. Light wave technol., vol. 25, No.1 (2007) Wesley D. Scher, et. al., "Wide bandwidth and high coupling efficiency Si3N4-on-SOI dual-level grating coupler", Opt. Express, vol. 22, No.9 (2014)
しかしながら、WDM光送信に用いられる従来のグレーティングカプラは、光結合の機能のみを有し、しかも強い波長依存性を有するため、製造誤差に起因して中心波長が変動して波長特性が劣るという問題がある。
本発明は、波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持ち、製造難易度の緩和されたグレーティングカプラ及び光送信器を提供することを目的とする。
一つの態様では、グレーティングカプラは、第1光導波路と、第2光導波路と、前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体とを備えており、前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なる。
一つの態様では、光送信器は、第1光源及び第2光源と、前記第1光源と光学的に接続された第1光変調器及び前記第2光源と光学的に接続された第2光変調器と、前記第1光変調器及び前記第2光変調器と光学的に接続されたグレーティングカプラとを備えており、前記グレーティングカプラは、第1光導波路と、第2光導波路と、前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体とを備えており、前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なる。
一つの側面として、波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つグレーティングカプラ及び光送信器が実現できる。
第1の実施形態による二次元グレーティングカプラの概略構成を示す模式図である。 第1の実施形態による二次元グレーティングカプラ及び比較例である一次元グレーティングカプラの波長特性をそれぞれ示す特性図である。 第1の実施形態の変形例1による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。 第1の実施形態の変形例2による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。 第1の実施形態の変形例3による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。 第1の実施形態の変形例4による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。 二次元グレーティングカプラの出射光の強度のグレーティング端からの距離との関係を示す特性図である。 第2の実施形態によるWDM光送信器の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例1によるWDM送信器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例2によるWDM送信器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例2によるWDM送信器及び比較例のWDM送信器における波長特性をそれぞれ示す特性図である。 第2の実施形態の変形例3によるWDM送信器の構成を示すブロック図である。
以下、本発明を適用した諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、二次元グレーティングカプラを開示する。図1は、本実施形態による二次元グレーティングカプラの概略構成を示す模式図であり、(a)が平面図、(b)が(a)の破線I−I'に沿った断面図である。なお、(a)では図示の便宜上、光散乱体の数が(b)よりも少なく例示されている。
二次元グレーティングカプラは、基板1として例えばシリコン基板上に、下部クラッド層2及び上部クラッド層4が形成され、下部クラッド2と上部クラッド4との間にコア層3が挟持されている。下部クラッド層2及び上部クラッド層4は、絶縁膜、例えばシリコン酸化膜からなる。コア層3は、例えばシリコン膜からなる。シリコン膜の代わりに例えばシリコン窒化膜を用いることもできる。本実施形態では、下部クラッド2、コア層3、及び上部クラッド4は、例えばSOI(silicon on insulator)基板を利用して形成される。
コア層3は、第1光導波路5、第2光導波路6、及び光散乱体群7が一体形成されている。
光散乱体群7は、第1光導波路5と第2光導波路6との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体10を有している。光散乱体群7では、第1光導波路5の伝搬光に対応する複数の光散乱体10の第1配列周期(ピッチ)Λ1と、第2光導波路6の伝搬光に対応する複数の光散乱体10の第2配列周期(ピッチ)Λ2とが異なる(ここではΛ1<Λ2)。第1配列周期Λ1の方向(ここでは列方向)を第1方向D1、第2配列周期Λ2の方向(ここでは行方向)を第2方向D2とする。
各光散乱体10は、例えば横断面形状が円形の円柱形状とされている。各光散乱体10の形状としては、横断面形状としては、円形の代わりに、四角形、菱形、及び非対称形等から選ばれた1種としても良い。
第1光導波路5は、第1方向D1に並ぶ光散乱体10に対する伝播光の第1入射ポート5aを有している。第2光導波路6は、第2方向D2に並ぶ光散乱体10に対する伝播光の第2入射ポート6aを有している。第1入射ポート5aから入射する光(入力波長λ1)と、第2入射ポート6aから入射する光(入力波長λ2)とは、波長が異なるものである(λ1≠λ2)。
光散乱体群7では、第1入射ポート5a及び第2入射ポート6aから入射する光がそれぞれ単波長モード(シングルモード)の光ファイバと高効率に結合するように、光散乱体10の第1及び第2配列周期Λ1,Λ2が調整されている。また、光散乱体10の配列周期数(第1方向D1及び第2方向D2における光散乱体10の配列数)については、二次元グレーティングカプラから出射される光のモードフィールド径がシングルモードの光ファイバのモードフィールド径と同程度となるように調整されている。
本実施形態による二次元グレーティングカプラは、例えば以下のように作製される。
先ず、例えばSOI基板を用意する。SOI基板のシリコン基板が基板1、BOX層が下部クラッド2となる。
SOI基板のBOX層上のシリコン層をリソグラフィー及びエッチングで加工する。ここでは、光導波路部分についてはフルエッチング、グレーティング部分についてはハーフエッチングを行う。これにより、第1光導波路5、第2光導波路6、及び複数の光散乱体10が形成された光散乱体群7が一体形成されてなるコア層3が形成される。
しかる後、コア層3を覆うように例えばシリコン酸化物を堆積する。これにより、上部クラッド層4が形成される。以上により、本実施形態による二次元グレーティングカプラが形成される。
以下、本実施形態による二次元グレーティングカプラの波長特性について、比較例である一次元グレーティングカプラとの比較に基づいて調べた結果について説明する。比較例の一次元グレーティングカプラは、一本の光導波路を伝播する入射光を光ファイバに光結合させる機能を有している。
図2は、本実施形態による二次元グレーティングカプラ及び比較例である一次元グレーティングカプラの波長特性をそれぞれ示す特性図である。図2において、実線は、本実施形態による二次元グレーティングカプラの光散乱体の配置周期をΛ1=480nm、Λ2=520nmと設定した場合の第1入力ポート及び第2入力ポートにおけるそれぞれの波長特性を表している。破線は、比較例である一次元グレーティングカプラの波長特性を表している。
図2において、例えば、入力波長λ1=1.28μm、入力波長λ2=1.355μmとする(矢印A1,A2を入力波長λ1,λ2とする)。この場合、本実施形態による二次元グレーティングカプラを用いることにより、比較例の一次元グレーティングカプラと較べて、入力波長λ1,λ2において損失を3.5dB以上低減することが可能である。また、グレーティングカプラの製造ばらつきにより、例えば、図2に示す全ての中心波長が短波側に10nmシフトした場合、入力波長λ1,λ2における二次元グレーティングカプラの過剰損失は0.5dB以内に収まる。一方、一次元グレーティングカプラでは、短波長側のλ1では過剰損失が2dB程度低減するものの、長波長側のλ2では過剰損失が2dB程度劣化することが確認され、両波長間の損失差が大きくなることが判る。これらの現象は、特に入力波長λ1,λ2が離れている場合に顕著である。
例えばWMD送信においては、入力波長λ1,λ2の損失の均一性もその性能を評価する重要な要素の1つである。本実施形態による二次元グレーティングカプラは、製造ばらつきによる損失の不均一性も低減することができ、一次元グレーティングカプラで2波長の光を処理する場合よりも製造誤差に対して強い構造であり、高い波長特性が得られる。
本実施形態による二次元グレーティングカプラは、第1光導波路5及び第2光導波路6をシングルモードの光ファイバと光結合する機能と共に、第1光導波路5の伝搬光と第2光導波路6の伝搬光とを光散乱体群7で合波する機能を有している。本実施形態では、構造が複雑で作製が困難な光合波器(MUX)を用いることなく、波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つ二次元グレーティングカプラが実現される。
[変形例]
以下、第1の実施形態による二次元グレーティングカプラの諸変形例について説明する。第1の実施形態に対応する構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
(変形例1)
図3は、第1の実施形態の変形例1による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。
本例による二次元グレーティングカプラは、第1の実施形態と同様に、第1光導波路5、第2光導波路6、及び光散乱体群7が一体形成されてなる。光散乱体群7は、第1光導波路5と第2光導波路6との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体10を有しており、第1配列周期Λ1と第2配列周期Λ2とが異なる(ここではΛ1<Λ2)。第1光導波路5及び第2光導波路6において、第1入射ポート5aから入射する光(入力波長λ1)と、第2入射ポート6aから入射する光(入力波長λ2)とは、波長が異なるものである(λ1≠λ2)。
第1光導波路5及び第2光導波路6は、シングルモードの光ファイバと光結合する。この光ファイバは、図3紙面の垂直方向を基準として図3の矢印Aで示す方向に例えば8°以上の所定角度、ここでは10°だけ傾斜して配置される。所定角度が8°よりも小さいと、光ファイバから第1光導波路5及び第2光導波路6への反射光が強くなる。所定角度を8°以上とすることにより、当該反射光を十分に低減することができる。
光ファイバの傾斜に伴って、光散乱体群7の光結合部位における波面と第1光導波路5及び第2光導波路6の波面との向きを合わせる必要がある。そのため、第1光導波路5における第1光入射方向と第1配列周期Λ1の第1方向D1とが所定角度だけずれている。同様に、第2光導波路6における第2光入射方向が第2配列周期Λ2の第2方向D2と同じ所定角度だけずれている。
本例では、第1光導波路5は、第1光入射方向が第1入射ポート5aと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線L1から角度φだけ傾斜している。同様に、第2光導波路6は、第2光入射方向が第2入射ポート6aと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線L2から角度φだけ傾斜している。例えば、SOI基板の厚みが200nm程度、光散乱体10の高さ(ハーフエッチングの深さ)が70nm程度、第1及び第2配列周期Λ1,Λ2が500nm近傍であるとする。この場合、光ファイバの傾斜角度が10°であれば、角度φを例えば3.5°に設定する。
(変形例2)
図4は、第1の実施形態の変形例2による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。
本例による二次元グレーティングカプラは、第1の実施形態と同様に、第1光導波路5、第2光導波路6、及び光散乱体群7が一体形成されてなる。光散乱体群7は、第1光導波路5と第2光導波路6との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体10を有しており、第1配列周期Λ1と第2配列周期Λ2とが異なる(ここではΛ1<Λ2)。第1光導波路5及び第2光導波路6において、第1入射ポート5aから入射する光(入力波長λ1)と、第2入射ポート6aから入射する光(入力波長λ2)とは、波長が異なるものである(λ1≠λ2)。
第1光導波路5及び第2光導波路6は、シングルモードの光ファイバと光結合する。この光ファイバは、図3と同様に例えば8°以上の所定角度、ここでは10°だけ傾斜して配置される。所定角度が8°よりも小さいと、光ファイバから第1光導波路5及び第2光導波路6への反射光が強くなる。所定角度を8°以上とすることにより、当該反射光を十分に低減することができる。
光ファイバの傾斜に伴って、光散乱体群7の光結合部位における波面と第1光導波路5及び第2光導波路6の波面との向きを合わせる必要がある。そのため、第1光導波路5における第1光入射方向と第1配列周期Λ1の第1方向D1とが所定角度だけずれている。同様に、第2光導波路6における第2光入射方向と第2配列周期Λ2の第2方向D2とが同じ所定角度だけずれている。
本例では、光散乱体群7において、第1方向D1が第1光導波路5の第1入射ポート5aと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線L1から角度ψだけ傾斜している。同様に、第2方向D2が第2光導波路6の第2入射ポート6aと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線L2から同じ角度ψだけ傾斜している。例えば、SOI基板の厚みが200nm程度、光散乱体10の高さ(ハーフエッチングの深さ)が70nm程度、第1及び第2配列周期Λ1,Λ2が500nm近傍であるとする。この場合、光ファイバの傾斜角度が10°であれば、角度ψを例えば3.5°に設定する。
(変形例3)
図5は、第1の実施形態の変形例3による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。
本例による二次元グレーティングカプラは、第1の実施形態と同様に、第1光導波路5、第2光導波路6、及び光散乱体群7が一体形成されてなる。光散乱体群7は、第1光導波路5と第2光導波路6との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体10を有しており、第1配列周期Λ1と第2配列周期Λ2とが異なる(ここではΛ1<Λ2)。第1光導波路5及び第2光導波路6において、第1入射ポート5aから入射する光(入力波長λ1)と、第2入射ポート6aから入射する光(入力波長λ2)とは、波長が異なるものである(λ1≠λ2)。
本例では、光散乱体群7において、第1配列周期Λ1の方向(ここでは列方向)の第1方向D1、及び第2配列周期Λ2の方向(ここでは行方向)の第2方向D2が円弧状となるように、光散乱体10が配列されている。この構成により、第1光導波路5及び第2光導波路6のテーパ長を低減させることができ、二次元グレーティングカプラの微細化に貢献する。
(変形例4)
図6は、第1の実施形態の変形例4による二次元グレーティングカプラの構成を示す概略平面図である。
本例による二次元グレーティングカプラは、第1の実施形態と同様に、第1光導波路5、第2光導波路6、及び光散乱体群7が一体形成されてなる。光散乱体群7は、第1光導波路5と第2光導波路6との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体10を有しており、第1配列周期Λ1と第2配列周期Λ2とが異なる(ここではΛ1<Λ2)。第1光導波路5及び第2光導波路6において、第1入射ポート5aから入射する光(入力波長λ1)と、第2入射ポート6aから入射する光(入力波長λ2)とは、波長が異なるものである(λ1≠λ2)。
また、変形例1と同様に、第1光導波路5は、第1光入射方向が第1入射ポート5aと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線L1から角度φだけ傾斜している。同様に、第2光導波路6は、第2光入射方向が第2入射ポート6aと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線L2から角度φだけ傾斜している。
本例では、光散乱体群7がいわゆるアポタイズグレーティングとされている。具体的には、第1配列周期Λ1及び第2配列周期Λ2が1周期ごとに線形的又は非線形的に変化している。例えば、第1方向D1では、第1光導波路5から離れるほど(グレーティング端から離れるほど)第1配列周期Λ1が1周期ごとに大きくなる(Λ11<Λ12<Λ13<Λ14)。第2方向D2では、第2光導波路6から離れるほど第2配列周期Λ2が1周期ごとに大きくなる(Λ21<Λ22<Λ23<Λ24)。同様に、第1及び第2方向D1,D2に沿って並ぶ光散乱体10の横断面の形状やサイズが線形的又は非線形的に変化している。例えば、第1方向D1では、第1光導波路5から離れるほど光散乱体10の直径が大きくなる。第2方向D2では、第2光導波路6から離れるほど光散乱体10の直径が大きくなる。
図7は、二次元グレーティングカプラの出射光の強度のグレーティング端からの距離との関係を示す特性図であり、(a)が変形例1の場合、(b)が変形例4の場合である。
変形例1では、光散乱体10の1周期及び形状・サイズが均一であるため、図7(a)のように、グレーティング端から離れるほど出射光の強度は弱くなる。これに対して、変形例4では、グレーティング端における光強度が弱まり、出射光の強度のグレーティング端からの距離との関係がガウシアン分布に近いプロファイルとなる。これにより、出射光のモード形状を光ファイバのガウシアン分布のモード形状に整合させることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の実施形態又は諸変形例による二次元グレーティングカプラを備えたWDM光送信器を開示する。図8は、本実施形態によるWDM光送信器の概略構成を示すブロック図である。
このWDM光送信器は、相異なる2波長のWDM送信を行うものであり、波長λ1の光信号の第1送信経路、波長λ2の光信号の第2送信経路、二次元グレーティングカプラ20、及びシングルモードの光ファイバ(SMF)25を備えている。
第1送信経路は、光源としてレーザダイオード11(LD−1)、光変調器12(MOD−1)、LD−1とMOD−1とを光学的に接続する光導波路21、及びMOD−1と二次元グレーティングカプラ20とを光学的に接続する光導波路22を有している。
第2送信経路は、光源としてレーザダイオード13(LD−2)、光変調器14(MOD−2)、LD−2とMOD−2とを光学的に接続する光導波路23、及びMOD−2と二次元グレーティングカプラ20とを光学的に接続する光導波路24を有している。
二次元グレーティングカプラ20は、第1の実施形態及び諸変形例から選ばれた1種である。二次元グレーティングカプラ20では、第1送信経路の伝搬光(波長λ1)が第1入射ポートから入力し、第2送信経路の伝搬光(波長λ2)が第2入射ポートから入力して、これら2種の伝搬光が合波される。二次元グレーティングカプラ20はSMF25と光結合しており、合波された2重波長λ1,2のWDM光信号はSMF25から出射される。例えば、SOI基板の厚みが200nm程度、光散乱体10の高さ(ハーフエッチングの深さ)が70nm程度、第1配列周期Λ1が480nm程度、第2配列周期Λ2が520nm程度であるとする。この場合、二次元グレーティングカプラ20から出射されるWDM光信号の中心波長は、λ1=1.28μm、λ2=1.355μmとなる。任意の波長λ1,λ2に対して、二次元グレーティングカプラ20の第1及び第2配列周期Λ1,Λ2を決定することにより、任意の2波長の光信号の多重送信が可能となる。
以上説明したように、本実施形態によるWDM送信器は、二次元グレーティングカプラ20がMUXの機能を兼ねている。これにより、構造が複雑で精密な位相制御を要するMUXを用いることなく、波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つ二次元グレーティングカプラ20を備えた、製造難易度の緩和されたWDM送信器を実現できる。
[変形例]
以下、第2の実施形態によるWDM送信器の諸変形例について説明する。第1の実施形態に対応する構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
(変形例1)
図9は、第2の実施形態の変形例1によるWDM送信器の構成を示すブロック図である。
本例によるWDM送信器は、相異なる4波長のWDM送信を行うものである。このWDM送信器は、波長λ1の光信号の第1送信経路、波長λ2の光信号の第2送信経路、波長λ3の光信号の第3送信経路、波長λ4の光信号の第4送信経路、MUX31,32、二次元グレーティングカプラ20、及びSMF25を備えている。
第1送信経路は、光源としてレーザダイオード11(LD−1)、光変調器12(MOD−1)、LD−1とMOD−1とを光学的に接続する光導波路21、及びMOD−1とMUX31(MUX−1)とを光学的に接続する光導波路22を有している。
第2送信経路は、光源としてレーザダイオード13(LD−2)、光変調器14(MOD−2)、LD−2とMOD−2とを光学的に接続する光導波路23、及びMOD−2とMUX−1とを光学的に接続する光導波路24を有している。
第3送信経路は、光源としてレーザダイオード15(LD−3)、光変調器16(MOD−3)、LD−3とMOD−3とを光学的に接続する光導波路26、及びMOD−3とMUX32(MUX−2)とを光学的に接続する光導波路27を有している。
第4送信経路は、光源としてレーザダイオード17(LD−4)、光変調器18(MOD−4)、LD−4とMOD−4とを光学的に接続する光導波路28、及びMOD−4とMUX−2とを光学的に接続する光導波路29を有している。
MUX−1は、第1送信経路の伝搬光(波長λ1)と第2送信経路の伝搬光(波長λ2)とを合波する。これにより、2重波長のWDM光信号(多重波長λ1,2)が生成される。MUX−1と二次元グレーティングカプラ20とは、光導波路33で光学的に接続されている。
MUX−2は、第3送信経路の伝搬光(波長λ3)と第4送信経路の伝搬光(波長λ4)とを合波する。これにより、2重波長λ3,4のWDM光信号が生成される。MUX−2と二次元グレーティングカプラ20とは、光導波路34で光学的に接続されている。
二次元グレーティングカプラ20は、第1の実施形態及び諸変形例から選ばれた1種である。二次元グレーティングカプラ20では、2重波長λ1,2のWDM光信号が第1入射ポートから入力し、2重波長λ3,4のWDM光信号が第2入射ポートから入力して、これら3種の伝搬光が合波される。二次元グレーティングカプラ20はSMF25と光結合しており、合波された4重波長λ1,2,3,4のWDM光信号はSMF25から出射される。任意の波長λ1,λ2,λ3,λ4に対して、二次元グレーティングカプラ20の第1及び第2配列周期Λ1,Λ2を決定することにより、任意の4波長の光信号の多重送信が可能となる。
以上説明したように、本例によるWDM送信器は、二次元グレーティングカプラ20がMUXの機能を兼ねている。これにより、4波長に対応した構造が複雑で精密な位相制御を要するMUXを用いることなく、動作波長数が半減した比較的簡素な構成のMUXを用いることができる。波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つ二次元グレーティングカプラ20を備えた、相異なる4種の波長を多重する製造難易度の緩和されたWDM送信器が実現される。
(変形例2)
図10は、第2の実施形態の変形例2によるWDM送信器の構成を示すブロック図である。
本例によるWDM送信器は、相異なる8波長のWDM送信を行うものである。このWDM送信器は、第1〜第8送信経路、MUX31,32、二次元グレーティングカプラ20、及びSMF25を備えている。第1送信経路は、波長λ1の光信号を伝搬させるものである。第2送信経路は、波長λ2の光信号を伝搬させるものである。第3送信経路は、波長λ3の光信号を伝搬させるものである。第4送信経路は、波長λ4の光信号を伝搬させるものである。第5送信経路は、波長λ5の光信号を伝搬させるものである。第6送信経路は、波長λ6の光信号を伝搬させるものである。第7送信経路は、波長λ7の光信号を伝搬させるものである。第8送信経路は、波長λ8の光信号を伝搬させるものである。
第1送信経路は、光源としてレーザダイオード11(LD−1)、光変調器12(MOD−1)、LD−1とMOD−1とを光学的に接続する光導波路21、及びMOD−1とMUX31(MUX−1)とを光学的に接続する光導波路22を有している。
第2送信経路は、光源としてレーザダイオード13(LD−2)、光変調器14(MOD−2)、LD−2とMOD−2とを光学的に接続する光導波路23、及びMOD−2とMUX−1とを光学的に接続する光導波路24を有している。
第3送信経路は、光源としてレーザダイオード15(LD−3)、光変調器16(MOD−3)、LD−3とMOD−3とを光学的に接続する光導波路26、及びMOD−3とMUX−1とを光学的に接続する光導波路27を有している。
第4送信経路は、光源としてレーザダイオード17(LD−4)、光変調器18(MOD−4)、LD−4とMOD−4とを光学的に接続する光導波路28、及びMOD−4とMUX−1とを光学的に接続する光導波路29を有している。
第5送信経路は、光源としてレーザダイオード41(LD−5)、光変調器42(MOD−45)、LD−5とMOD−5とを光学的に接続する光導波路51、及びMOD−5とMUX32(MUX−2)とを光学的に接続する光導波路52を有している。
第6送信経路は、光源としてレーザダイオード43(LD−6)、光変調器44(MOD−6)、LD−6とMOD−6とを光学的に接続する光導波路53、及びMOD−6とMUX−2とを光学的に接続する光導波路54を有している。
第7送信経路は、光源としてレーザダイオード45(LD−7)、光変調器46(MOD−7)、LD−7とMOD−7とを光学的に接続する光導波路55、及びMOD−7とMUX−2とを光学的に接続する光導波路56を有している。
第8送信経路は、光源としてレーザダイオード47(LD−8)、光変調器48(MOD−8)、LD−8とMOD−8とを光学的に接続する光導波路57、及びMOD−8とMUX−2とを光学的に接続する光導波路58を有している。
MUX−1は、第1送信経路の伝搬光(波長λ1)、第2送信経路の伝搬光(波長λ2)、第3送信経路の伝搬光(波長λ3)、及び第4送信経路の伝搬光(波長λ4)を合波する。これにより、4重波長λ1,2,3,4のWDM光信号が生成される。MUX−1と二次元グレーティングカプラ20とは、光導波路33で光学的に接続されている。
MUX−2は、第5送信経路の伝搬光(波長λ5)、第6送信経路の伝搬光(波長λ6)、第7送信経路の伝搬光(波長λ7)、及び第8送信経路の伝搬光(波長λ8)を合波する。これにより、4重波長λ5,6,7,8のWDM光信号が生成される。MUX−2と二次元グレーティングカプラ20とは、光導波路34で光学的に接続されている。
二次元グレーティングカプラ20は、第1の実施形態及び諸変形例から選ばれた1種である。二次元グレーティングカプラ20では、4重波長λ1,2,3,4のWDM光信号が第1入射ポートから入力し、4重波長λ5,6,7,8のWDM光信号が第2入射ポートから入力して、これら2種の伝搬光が合波される。二次元グレーティングカプラ20はSMF25と光結合しており、合波された8重波長λ1,2,3,4,5,6,7,8のWDM光信号はSMF25から出射される。任意の波長λ1,λ2,λ3,λ4,λ5,λ6,λ7,λ8に対して、二次元グレーティングカプラ20の第1及び第2配列周期Λ1,Λ2を決定することにより、任意の8波長の光信号の多重送信が可能となる。
以下、本例による二次元グレーティングカプラを備えた8波長に対応したWDM送信器の波長特性について、比較例である一次元グレーティングカプラを備えた8波長に対応したWDM送信器との比較に基づいて調べた結果について説明する。比較例の一次元グレーティングカプラは、一本の光導波路を伝播する入射光を光ファイバに光結合させる機能を有している。
図11は、本例によるWDM送信器及び比較例のWDM送信器における波長特性をそれぞれ示す特性図である。図11において、実線は、本例で入射光の波長λ1〜λ8のそれぞれの波長間隔を10nmとし、二次元グレーティングカプラの光散乱体の配置周期をΛ1=490nm、Λ2=520nmと設定した場合の第1及び第2入力ポートにおけるそれぞれの波長特性を表している。破線は、比較例のWDM送信器における波長特性を表している。ここで、実線の矢印が入力波長を表すものとする。
波長を多重した場合、比較例の一次元グレーティングカプラにおいては、最も短波側の波長λ1と、最も長波側の波長λ8が大きな損失を受けることになる。本例の二次元グレーティングカプラを利用することにより、2dB程度の損失改善効果が認められる。また、各波長λ1〜λ8の損失の均一性に関して、比較例の一次元グレーティングカプラでは、最も損失の小さい波長λ4,λ5と、最も過剰損の大きな波長λ1,λ8とでは、4dB程度の損失差がある。これに対して、本例の二次元グレーティングカプラを利用することにより、損失差を1dB以下にすることが可能である。
以上説明したように、本例によるWDM送信器は、二次元グレーティングカプラ20がMUXの機能を兼ねている。これにより、MUXの波長数を最大で半減させることができるため、8波長に対応した構造が複雑で精密な位相制御を要するMUXを用いることなく、比較的簡素な構成のMUXを用いることができる。波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つ二次元グレーティングカプラ20を備えた、相異なる8種の波長を多重する製造難易度の緩和されたWDM送信器が実現される。本例の構成を利用することで、N(2以上の整数)波長のMUXを2つと二次元グレーティングカプラを組み合わせれば、2N波長のWDM送信器を実現することができる。
(変形例3)
図12は、第2の実施形態の変形例3によるWDM送信器の構成を示すブロック図である。本例によるWDM送信器は、変形例2と同様に、相異なる8波長のWDM送信を行うものであるが、2つのMUXで合波する波長数が異なる点で変形例2と相違する。
このWDM送信器は、第1〜第8送信経路、MUX31,32、二次元グレーティングカプラ20、及びSMF25を備えている。第1送信経路は、波長λ1の光信号を伝搬させるものである。第2送信経路は、波長λ2の光信号を伝搬させるものである。第3送信経路は、波長λ3の光信号を伝搬させるものである。第4送信経路は、波長λ4の光信号を伝搬させるものである。第5送信経路は、波長λ5の光信号を伝搬させるものである。第6送信経路は、波長λ6の光信号を伝搬させるものである。第7送信経路は、波長λ7の光信号を伝搬させるものである。第8送信経路は、波長λ8の光信号を伝搬させるものである。
第1送信経路は、光源としてレーザダイオード11(LD−1)、光変調器12(MOD−1)、LD−1とMOD−1とを光学的に接続する光導波路21、及びMOD−1とMUX31(MUX−1)とを光学的に接続する光導波路22を有している。
第2送信経路は、光源としてレーザダイオード13(LD−2)、光変調器14(MOD−2)、LD−2とMOD−2とを光学的に接続する光導波路23、及びMOD−2とMUX−1とを光学的に接続する光導波路24を有している。
第3送信経路は、光源としてレーザダイオード15(LD−3)、光変調器16(MOD−3)、LD−3とMOD−3とを光学的に接続する光導波路26、及びMOD−3とMUX−1とを光学的に接続する光導波路27を有している。
第4送信経路は、光源としてレーザダイオード17(LD−4)、光変調器18(MOD−4)、LD−4とMOD−4とを光学的に接続する光導波路28、及びMOD−4とMUX−1とを光学的に接続する光導波路29を有している。
第5送信経路は、光源としてレーザダイオード41(LD−5)、光変調器42(MOD−45)、LD−5とMOD−5とを光学的に接続する光導波路51、及びMOD−5とMUX−1とを光学的に接続する光導波路52を有している。
第6送信経路は、光源としてレーザダイオード43(LD−6)、光変調器44(MOD−6)、LD−6とMOD−6とを光学的に接続する光導波路53、及びMOD−6とMUX32(MUX−2)とを光学的に接続する光導波路54を有している。
第7送信経路は、光源としてレーザダイオード45(LD−7)、光変調器46(MOD−7)、LD−7とMOD−7とを光学的に接続する光導波路55、及びMOD−7とMUX−2とを光学的に接続する光導波路56を有している。
第8送信経路は、光源としてレーザダイオード47(LD−8)、光変調器48(MOD−8)、LD−8とMOD−8とを光学的に接続する光導波路57、及びMOD−8とMUX−2とを光学的に接続する光導波路58を有している。
MUX−1は、第1送信経路の伝搬光(波長λ1)、第2送信経路の伝搬光(波長λ2)、第3送信経路の伝搬光(波長λ3)、第4送信経路の伝搬光(波長λ4)、及び第5送信経路の伝搬光(波長λ5)を合波する。これにより、5重波長λ1,2,3,4,5のWDM光信号が生成される。MUX−1と二次元グレーティングカプラ20とは、光導波路33で光学的に接続されている。
MUX−2は、第6送信経路の伝搬光(波長λ6)、第7送信経路の伝搬光(波長λ7)、及び第8送信経路の伝搬光(波長λ8)を合波する。これにより、3重波長λ6,7,8のWDM光信号が生成される。MUX−2と二次元グレーティングカプラ20とは、光導波路34で光学的に接続されている。
二次元グレーティングカプラ20は、第1の実施形態及び諸変形例から選ばれた1種である。二次元グレーティングカプラ20では、5重波長λ1,2,3,4,5のWDM光信号が第1入射ポートから入力し、3重波長λ6,7,8のWDM光信号が第2入射ポートから入力して、これら2種の伝搬光が合波される。二次元グレーティングカプラ20はSMF25と光結合しており、合波された8重波長λ1,2,3,4,5,6,7,8のWDM光信号はSMF25から出射される。任意の波長λ1,λ2,λ3,λ4,λ5,λ6,λ7,λ8に対して、二次元グレーティングカプラ20の第1及び第2配列周期Λ1,Λ2を決定することにより、任意の8波長の光信号の多重送信が可能となる。
以上説明したように、本例によるWDM送信器は、二次元グレーティングカプラ20がMUXの機能を兼ねている。これにより、8波長に対応した構造が複雑で精密な位相制御を要するMUXを用いることなく、比較的簡素な構成のMUXを用いることができる。波長の異なる2種の入射光について合波及び光結合を可能とする高波長特性を持つ二次元グレーティングカプラ20を備えた、相異なる8種の波長を多重する製造難易度の緩和されたWDM送信器が実現される。
上記した諸変形例では、2,4,8波長のWDM送信を対象としたWDM送信器を例示したが、これらに限定されるものではない。2波長以上の任意の波長数のWDM送信器について、第1の実施形態及びその諸変形例の二次元グレーティングカプラと、任意の波長数を合波させる少なくとも1つ以上のMUXとを搭載することにより、任意の波長数を合波させるWDM送信器を構成することができる。
以下、グレーティングカプラ及び光送信器の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)第1光導波路と、
第2光導波路と、
前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体と
を備えており、
前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なることを特徴とするグレーティングカプラ。
(付記2)前記第1配列周期の第1方向に並ぶ前記複数の光散乱体及び前記第2配列周期の第2方向に並ぶ前記複数の光散乱体が円弧状に配列してなることを特徴とする付記1に記載のグレーティングカプラ。
(付記3)前記第1光導波路における第1光入射方向が前記第1配列周期の第1方向と第1角度ずれており、
前記第2光導波路における第2光入射方向と前記第2配列周期の第2方向とが前記第1角度ずれていることを特徴とする付記1又は2に記載のグレーティングカプラ。
(付記4)前記第1光導波路は、前記第1光入射方向が前記第1光導波路の第1入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜しており、
前記第2光導波路は、前記第2光入射方向が前記第1光導波路の第2入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していることを特徴とする付記3に記載のグレーティングカプラ。
(付記5)前記第1方向が前記第1光導波路の第1入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していると共に、前記第2方向が前記第2光導波路の第2入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していることを特徴とする付記3に記載のグレーティングカプラ。
(付記6)前記第1配列周期及び前記第2配列周期が1周期ごとに変化していることを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
(付記7)前記第1配列周期の第1方向に並ぶ前記複数の光散乱体の横断面の形状又はサイズが1周期ごとに変化していることを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
(付記8)前記複数の光散乱体は、横断面形状が円形、四角形、菱形、及び非対称形から選ばれた1種であることを特徴とする付記1〜7のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
(付記9)前記第1光導波路、前記第2光導波路、及び前記複数の光散乱体が一体形成されていることを特徴とする付記1〜8のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
(付記10)第1光源及び第2光源と、
前記第1光源と光学的に接続された第1光変調器及び前記第2光源と光学的に接続された第2光変調器と、
前記第1光変調器及び前記第2光変調器と光学的に接続されたグレーティングカプラと
を備えており、
前記グレーティングカプラは、
第1光導波路と、
第2光導波路と、
前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体と
を備えており、
前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なることを特徴とする光送信器。
(付記11)第3光源及び第4光源と、
前記第3光源と光学的に接続された第3光変調器及び前記第4光源と光学的に接続された第4光変調器と、
前記第1光変調器及び前記第2光変調器と光学的に接続された第1光合波器と、
前記第3光変調器及び前記第4光変調器と光学的に接続された第2光合波器と
を更に備えており、
前記グレーティングカプラは、前記第1光合波器及び前記第2光合波器と光学的に接続されていることを特徴とする付記10に記載の光送信器。
(付記12)複数の光源と、
前記複数の光源とそれぞれ光学的に接続された同数の光変調器と、
前記光変調器と光学的に接続された2波長以上の光を合波する光合波器と
前記光合波器と光学的に接続されたグレーティングカプラと
を備えており、
前記グレーティングカプラは、
第1光導波路と、
第2光導波路と、
前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体と
を備えており、
前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なることを特徴とする光送信器。
(付記13)前記第1配列周期の第1方向に並ぶ前記複数の光散乱体及び前記第2配列周期の第2方向に並ぶ前記複数の光散乱体が円弧状に配列してなることを特徴とする付記10〜12のいずれか1項に記載の光送信器。
(付記14)前記第1光導波路における第1光入射方向と前記第1配列周期の第1方向とが第1角度ずれており、
前記第2光導波路における第2光入射方向と前記第2配列周期の第2方向とが前記第1角度ずれていることを特徴とする付記10〜13のいずれか1項に記載の光送信器。
(付記15)前記第1光導波路は、前記第1光入射方向が前記第1光導波路の第1入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜しており、
前記第2光導波路は、前記第2光入射方向が前記第1光導波路の第2入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していることを特徴とする付記14に記載の光送信器。
(付記16)前記第1方向が前記第1光導波路の第1入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していると共に、前記第2方向が前記第2光導波路の第2入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していることを特徴とする付記14に記載の光送信器。
(付記17)前記グレーティングカプラが光結合する単波長モードの光ファイバを備えており、
前記光ファイバは、前記光散乱体群に対する垂直方向を基準として前記第1光導波路及び前記第1光導波路から離れる方向に第2角度だけ傾斜して配置されていることを特徴とする付記14〜16のいずれか1項に記載の光送信器。
(付記18)前記第2角度が8°以上であることを特徴とする付記17に記載の光送信器。
(付記19)前記第1配列周期及び前記第2配列周期が1周期ごとに変化していることを特徴とする付記10〜18のいずれか1項に記載の光送信器。
(付記20)前記第1配列周期の第1方向に並ぶ前記複数の光散乱体の横断面の形状又はサイズが1周期ごとに変化していることを特徴とする付記10〜19のいずれか1項に記載の光送信器。
(付記21)前記複数の光散乱体は、横断面形状が円形、四角形、菱形、及び非対称形から選ばれた1種であることを特徴とする付記10〜20のいずれか1項に記載の光送信器。
(付記22)
前記第1光導波路、前記第2光導波路、及び前記複数の光散乱体が一体形成されていることを特徴とする付記10〜21のいずれか1項に記載の光送信器。
1 基板
2 下部クラッド
3 コア層
4 上部クラッド層
5 第1光導波路
5a 第1入射ポート
6 第2光導波路
6a 第2入射ポート
7 光散乱体群
10 光散乱体
11,13,15,17,41,43,45,47 レーザダイオード
12,14,16,18,42,44,46,48 光変調器
20 二次元グレーティングカプラ
21,22,23,24,26,27,28,29,33,34,51,52,53,54,55,56,57,58 光導波路
25 SMF
31,32 MUX

Claims (12)

  1. 第1光導波路と、
    第2光導波路と、
    前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体と
    を備えており、
    前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なることを特徴とするグレーティングカプラ。
  2. 前記第1配列周期の第1方向に並ぶ前記複数の光散乱体及び前記第2配列周期の第2方向に並ぶ前記複数の光散乱体が円弧状に配列してなることを特徴とする請求項1に記載のグレーティングカプラ。
  3. 前記第1光導波路における第1光入射方向と前記第1配列周期の第1方向とが第1角度ずれており、
    前記第2光導波路における第2光入射方向は、前記第2配列周期の第2方向から前記第1角度ずれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のグレーティングカプラ。
  4. 前記第1光導波路は、前記第1光入射方向が前記第1光導波路の第1入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜しており、
    前記第2光導波路は、前記第2光入射方向が前記第1光導波路の第2入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のグレーティングカプラ。
  5. 前記第1方向が前記第1光導波路の第1入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していると共に、前記第2方向が前記第2光導波路の第2入射ポートと対向する仮想底辺の中央を通る仮想垂線から前記第1角度だけ傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のグレーティングカプラ。
  6. 前記第1配列周期及び前記第2配列周期が1周期ごとに変化していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
  7. 前記第1配列周期の第1方向に並ぶ前記複数の光散乱体の横断面の形状又はサイズが1周期ごとに変化していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
  8. 前記複数の光散乱体は、横断面形状が円形、四角形、菱形、及び非対称形から選ばれた1種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
  9. 前記第1光導波路、前記第2光導波路、及び前記複数の光散乱体が一体形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のグレーティングカプラ。
  10. 第1光源及び第2光源と、
    前記第1光源と光学的に接続された第1光変調器及び前記第2光源と光学的に接続された第2光変調器と、
    前記第1光変調器及び前記第2光変調器と光学的に接続されたグレーティングカプラと
    を備えており、
    前記グレーティングカプラは、
    第1光導波路と、
    第2光導波路と、
    前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体と
    を備えており、
    前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なることを特徴とする光送信器。
  11. 第3光源及び第4光源と、
    前記第3光源と光学的に接続された第3光変調器及び前記第4光源と光学的に接続された第4光変調器と、
    前記第1光変調器及び前記第2光変調器と光学的に接続された第1光合波器と、
    前記第3光変調器及び前記第4光変調器と光学的に接続された第2光合波器と
    を更に備えており、
    前記グレーティングカプラは、前記第1光合波器及び前記第2光合波器と光学的に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の光送信器。
  12. 複数の光源と、
    前記複数の光源とそれぞれ光学的に接続された同数の光変調器と、
    前記光変調器と光学的に接続された2波長以上の光を合波する光合波器と
    前記光合波器と光学的に接続されたグレーティングカプラと
    を備えており、
    前記グレーティングカプラは、
    第1光導波路と、
    第2光導波路と、
    前記第1光導波路と前記第2光導波路との交差領域に、マトリクス状に配置された複数の光散乱体と
    を備えており、
    前記第1光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第1配列周期と、前記第2光導波路の伝搬光に対応する前記複数の光散乱体の第2配列周期とが異なることを特徴とする光送信器。
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