JP2019123588A - 繊維機械及び玉揚台車の移動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】玉揚台車が目的の巻取ユニットに到着してからの待機時間を減らす。【解決手段】糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、複数の巻取ユニットの間を移動し、完成したパッケージを玉揚げする玉揚台車と、を備える繊維機械において、巻取ユニットでパッケージが完成するまでの残り時間と、玉揚台車が現在位置から当該巻取ユニットへ移動するのに要する移動時間とを取得し、巻取ユニットが、残り時間から移動時間を引いた差が所定時間以内の完了予告状態になると、玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させるための完了予告信号を発する。【選択図】図4
Description
本発明は、複数の巻取ユニットの間を移動する玉揚台車を備える繊維機械における玉揚台車の移動制御方法に関する。
従来より、糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、複数の巻取ユニットの間を移動し、完成したパッケージを玉揚げする玉揚台車と、を備える自動ワインダ等の繊維機械が知られている。このような繊維機械では、玉揚台車を効率的に動かすことによって、巻取ユニットの稼働率を向上させ、パッケージの生産効率を高めることが求められている。
例えば、特許文献1に記載の自動ワインダでは、1番目にパッケージが完成する巻取ユニットと、2番目にパッケージが完成する巻取ユニットとを予測する。その上で、どちらの巻取ユニットから玉揚げしたほうが、両方の巻取ユニットにおいて玉揚げが完了するまでの合計時間が短くなるかに基づいて、先に玉揚げを行う巻取ユニットを決定するように構成されている。
ところが、特許文献1には、どういうタイミングで玉揚台車を移動させるのかについては何ら開示されていない。玉揚台車を移動させるタイミングを適切に決定しないと、玉揚台車が目的の巻取ユニットに到着してからの待機時間が長くなるおそれがある。待機時間が長いと、待機中にその巻取ユニットで糸切れ等が生じる可能性が高くなり、待機時間の一層の長期化を誘発しやすくなる。このように、玉揚台車の待機時間が長くなると、他の巻取ユニットで先にパッケージが完成することがあり、玉揚台車が玉揚げを行えないまま無駄に右往左往する可能性が高くなる。その結果、パッケージの生産効率の低下、玉揚台車の走行に関わる部品の消耗の進行、あるいは、玉揚台車の電力消費の増加等を招くおそれがあった。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、玉揚台車が目的の巻取ユニットに到着してからの待機時間を減らすことを目的とする。
本発明に係る繊維機械は、糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、前記複数の巻取ユニットの間を移動し、完成した前記パッケージを玉揚げする玉揚台車と、前記玉揚台車の移動制御に関する信号を発する信号発信部と、前記信号発信部からの信号に基づいて前記玉揚台車の移動制御を行う移動制御部と、を備える繊維機械において、前記信号発信部は、前記巻取ユニットで前記パッケージが完成するまでの残り時間と、前記玉揚台車が現在位置から当該巻取ユニットへ移動するのに要する移動時間とを取得し、前記巻取ユニットが、前記残り時間から前記移動時間を引いた差が所定時間以内の完了予告状態になると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させるための完了予告信号を発することを特徴とする。
また、本発明に係る玉揚台車の移動制御方法は、糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、前記複数の巻取ユニットの間を移動し、完成した前記パッケージを玉揚げする玉揚台車と、を備える繊維機械における玉揚台車の移動制御方法であって、前記巻取ユニットで前記パッケージが完成するまでの残り時間と、前記玉揚台車が現在位置から当該巻取ユニットへ移動するのに要する移動時間とを取得し、前記巻取ユニットで前記残り時間から前記移動時間を引いた差が所定時間以内になると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させることを特徴とする。
このように、本発明では、ある巻取ユニットでパッケージが完成するまでの残り時間から、玉揚台車がその巻取ユニットへ移動するのに要する移動時間を引いた差が所定時間以内の完了予告状態になったタイミングで、玉揚台車をその巻取ユニットに移動させるようにしている。このため、基本的に玉揚台車が完了予告状態の巻取ユニットに移動してから所定時間が経過するとパッケージが完成することになり、所定時間を適切に設定することで待機時間を短くすることができる。
本発明に係る繊維機械において、前記信号発信部は、前記巻取ユニットで前記残り時間と前記移動時間とが同じになると、前記完了予告信号を発するとよい。
また、本発明に係る玉揚台車の移動制御方法において、前記巻取ユニットで前記残り時間と前記移動時間とが同じになると、当該巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させるとよい。
この場合、基本的に玉揚台車が完了予告状態の巻取ユニットに到着すると略同時にパッケージが完成することになるので、玉揚台車の移動中にその巻取ユニットで糸切れ等が発生しない限りは、玉揚台車の待機時間をゼロにすることができる。
本発明に係る繊維機械において、前記移動制御部は、複数の前記巻取ユニットが前記完了予告状態となっている場合、現在位置から最も近い前記完了予告状態の前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させるとよい。
完了予告状態の巻取ユニットに到着後の玉揚台車の待機時間をいくら短くしても、玉揚台車の移動中にその巻取ユニットで糸切れ等が発生すると待機時間が発生することがある。この点、複数の巻取ユニットが完了予告状態になっている場合に、玉揚台車が最も近い巻取ユニットに移動することで、移動時間を短くして移動中に糸切れ等が発生する可能性を低くすることができ、待機時間をより効果的に減らすことができる。
本発明に係る繊維機械において、前記信号発信部は、前記巻取ユニットが、前記パッケージが完成した完了状態になると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させるための完了信号を発するとよい。
このように、完了状態になった巻取ユニットに関しては完了予告信号とは別に完了信号を新たに発するようにすることで、完了状態の巻取ユニットと完了予告状態の巻取ユニットとを区別して、玉揚台車の移動を最適化することができる。
本発明に係る繊維機械において、前記移動制御部は、複数の前記巻取ユニットが前記完了状態となっている場合、現在位置から最も近い前記完了状態の前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させるとよい。
こうすれば、玉揚台車から近い位置にある巻取ユニットから速やかに玉揚げを行って、その巻取ユニットでの巻き取りを早期に再開することができるので、パッケージの生産効率を向上させることができる。
本発明に係る繊維機械において、前記移動制御部は、前記完了予告状態の前記巻取ユニットと前記完了状態の前記巻取ユニットとが混在している場合、前記完了予告状態の前記巻取ユニットよりも優先的に前記完了状態の前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させるとよい。
このように完了状態の巻取ユニットを優先することで、既にパッケージが完成している巻取ユニットから確実に玉揚げを行うことができ、玉揚台車が待機しなければならない状況が発生することを抑制できる。
本発明に係る繊維機械において、前記移動制御部は、前記玉揚台車が前記完了予告状態の前記巻取ユニットで待機している間に他の前記巻取ユニットが前記完了状態になった場合、前記完了予告状態の前記巻取ユニットで玉揚げする前に、前記完了状態になった前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させるとよい。
完了予告状態の巻取ユニットで待機し続けても、いつパッケージが完成するかは分からない。したがって、玉揚台車の待機中に他の巻取ユニットが完了状態になったときは、先に完了状態になった巻取ユニットに移動して玉揚げすることで、玉揚台車を無駄に待機させておくことなく、パッケージの生産効率を向上させることができる。
本発明に係る繊維機械において、前記各巻取ユニットはユニット制御部を有しており、前記各ユニット制御部が、前記信号発信部として機能するとよい。
例えば、繊維機械の全体を制御する機台制御装置に信号発信部の機能を持たせることもできるが、その場合には、各巻取ユニットに関する残り時間等の情報を随時各巻取ユニットから機台制御装置に送信しなければならなくなり、通信負荷が大きくなる。この点、各ユニット制御部が信号発信部として機能するようにすれば、各ユニット制御部から残り時間等の情報を送信する必要がなくなり、完了予告信号及び完了信号だけを送信すれば済むので、通信負荷を低減することができる。
本発明に係る繊維機械において、前記玉揚台車は台車制御部を有しており、前記台車制御部が、前記移動制御部として機能するとよい。
例えば、繊維機械の全体を制御する機台制御装置に移動制御部の機能を持たせることもできる。しかし、その場合には、一旦、信号発信部から機台制御装置に完了予告信号及び完了信号を送信し、機台制御装置が受信した信号に基づいて玉揚台車をどの巻取ユニットに移動させるかを決定し、それから台車制御部に移動指令を発する必要がある。一方、台車制御部が移動制御部として機能するようにすれば、信号発信部から台車制御部に完了予告信号及び完了信号を直接送信すれば済むので、制御のタイムラグを短くすることができる。
(自動ワインダ)
本発明に係る繊維機械を自動ワインダに適用した場合の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る自動ワインダの正面図である。図1に示すように、自動ワインダ1は、所定の配列方向(図1の左右方向)に配列された複数の巻取ユニット2と、左右方向に走行自在に設けられた玉揚台車3と、自動ワインダ1全体の制御を行う機台制御装置4と、を備えている。各巻取ユニット2は、給糸ボビンBから解舒される糸Yを巻き取ってパッケージPを形成する。玉揚台車3は、パッケージPが完成した巻取ユニット2に移動し、パッケージPを後述のクレードルから取り外す(この動作を「玉揚げ」と言う)。
本発明に係る繊維機械を自動ワインダに適用した場合の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る自動ワインダの正面図である。図1に示すように、自動ワインダ1は、所定の配列方向(図1の左右方向)に配列された複数の巻取ユニット2と、左右方向に走行自在に設けられた玉揚台車3と、自動ワインダ1全体の制御を行う機台制御装置4と、を備えている。各巻取ユニット2は、給糸ボビンBから解舒される糸Yを巻き取ってパッケージPを形成する。玉揚台車3は、パッケージPが完成した巻取ユニット2に移動し、パッケージPを後述のクレードルから取り外す(この動作を「玉揚げ」と言う)。
(巻取ユニット)
図2は、巻取ユニット2の正面図である。図2に示すように、巻取ユニット2は、給糸ボビンBに巻かれた糸Yを解舒しながら供給する給糸部10と、給糸部10から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部20と、糸処理部20を通過した糸Yを巻取管Qに巻き取ってパッケージPを形成する巻取部30と、を有する。給糸部10、糸処理部20、及び、巻取部30は、この順に、下から上に並んで配置されている。
図2は、巻取ユニット2の正面図である。図2に示すように、巻取ユニット2は、給糸ボビンBに巻かれた糸Yを解舒しながら供給する給糸部10と、給糸部10から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部20と、糸処理部20を通過した糸Yを巻取管Qに巻き取ってパッケージPを形成する巻取部30と、を有する。給糸部10、糸処理部20、及び、巻取部30は、この順に、下から上に並んで配置されている。
給糸部10は、起立状態で保持された給糸ボビンBから糸Yを解舒する際に、糸Yの解舒を補助する糸解舒補助装置11を有する。糸解舒補助装置11は、糸Yが解舒される際の膨らみ(バルーン)を適切な範囲に規制するための規制筒12を有する。
糸処理部20は、ヤーンフィーラ21、テンション付与装置22、糸継装置23、ヤーンクリアラ24、下糸捕捉案内部材25、上糸捕捉案内部材26等を有する。
ヤーンフィーラ21は、糸解舒補助装置11とテンション付与装置22との間において、走行する糸Yの有無を検出するものである。テンション付与装置22は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するものである。図2では、一例として、いわゆるゲート式のものを図示している。ヤーンクリアラ24は、走行する糸Yの太さの情報を常時取得しており、この糸太さの情報に基づいて、糸Yに含まれる一定以上に糸太さが太い異常部分を糸欠陥として検出する。ヤーンクリアラ24にはカッター24aが付設されており、ヤーンクリアラ24で糸欠陥が検出されたときにカッター24aで即座に糸Yを切断する。
糸継装置23は、ヤーンクリアラ24により糸欠陥が検出されたときのカッター24aによる糸切断時、パッケージPの巻き取り中における糸切れ時、あるいは、給糸ボビンBの交換時に、給糸ボビンB側の下糸Y1とパッケージP側の上糸Y2とを糸継ぎする。糸継装置23の一例として、空気流を発生させて下糸Y1と上糸Y2の繊維同士を絡ませて糸継ぎを行うエアスプライサがある。なお、ヤーンクリアラ24の糸欠陥検出後にカッター24aによって糸Yを切断しても、上糸Y2には糸欠陥が残存している。そのため、糸継装置23は、内蔵するカッター(図示省略)を用いて糸欠陥を除去してから、下糸Y1と上糸Y2の糸継ぎを行う。
下糸捕捉案内部材25は、給糸ボビンB側の下糸Y1を吸引捕捉して糸継装置23へ案内する。下糸捕捉案内部材25は、モータ27によって回転駆動されることで、軸25aを中心に上下に旋回する。下糸捕捉案内部材25の先端部には、下糸Y1の糸端部を吸引して捕捉する吸引部25bが設けられている。一方、上糸捕捉案内部材26は、パッケージP側の上糸Y2を吸引捕捉して糸継装置23へ案内する。上糸捕捉案内部材26は、モータ28によって回転駆動されることで、軸26aを中心に上下に旋回する。上糸捕捉案内部材26の先端部には、上糸Y2の糸端部を吸引して捕捉する吸引部26bが設けられている。下糸捕捉案内部材25及び上糸捕捉案内部材26は、それぞれ不図示の吸引装置に接続されている。
巻取ユニット2における糸継動作は、次のようにして行われる。上糸捕捉案内部材26は、まず上方へ旋回し、吸引部26bによってパッケージPの表面に付着している上糸Y2の糸端部を吸引して捕捉する。続いて、上糸捕捉案内部材26は、上糸Y2を捕捉した状態で下方へと旋回することにより、糸継装置23に上糸Y2を案内する。下糸捕捉案内部材25は、吸引部25bによって下糸Y1の糸端部を捕捉した状態で上方へと旋回することにより、糸継装置23に下糸Y1を案内する。そして、糸継装置23は、下糸捕捉案内部材25によって導入された下糸Y1の糸端部と、上糸捕捉案内部材26によって導入された上糸Y2の糸端部とを繋いで1本の糸Yにする。
巻取部30は、巻取管Qを回転自在に支持するクレードル31と、綾振ドラム32と、綾振ドラム32を回転させるドラム駆動モータ33と、を有する。綾振ドラム32の周面には螺旋状の綾振溝32aが形成されており、この綾振溝32aによって糸Yをトラバースさせる。綾振ドラム32がパッケージPに接触した状態で回転することで、糸YをトラバースさせながらパッケージPに巻き取ることができる。
(電気的構成)
図3は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、各巻取ユニット2は、巻取ユニット2の各部の動作を制御するユニット制御部41を有している。また、玉揚台車3は、玉揚台車3の各部の動作を制御する台車制御部43を有している。機台制御装置4と各ユニット制御部41と台車制御部43とは、例えばCAN(Controller Area Network)バスで構成される通信線48を介して、相互に電気信号を通信可能に構成されている。本実施形態では、各ユニット制御部41から後述の完了予告信号及び完了信号が、通信線48を介して台車制御部43に送信される。そして、台車制御部43が、各信号に基づいて玉揚台車3の移動制御を行うものとする。
図3は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、各巻取ユニット2は、巻取ユニット2の各部の動作を制御するユニット制御部41を有している。また、玉揚台車3は、玉揚台車3の各部の動作を制御する台車制御部43を有している。機台制御装置4と各ユニット制御部41と台車制御部43とは、例えばCAN(Controller Area Network)バスで構成される通信線48を介して、相互に電気信号を通信可能に構成されている。本実施形態では、各ユニット制御部41から後述の完了予告信号及び完了信号が、通信線48を介して台車制御部43に送信される。そして、台車制御部43が、各信号に基づいて玉揚台車3の移動制御を行うものとする。
玉揚台車3の現在位置を把握するための構成について説明する。各巻取ユニット2は、通信部44及び被検出部46を有しており、玉揚台車3は、通信部45及び検出センサ47を有する。巻取ユニット2の通信部44と玉揚台車3の通信部45とは、例えば赤外線通信等の無線通信によって通信可能に構成されている。玉揚台車3がある巻取ユニット2に対して位置決めされると、通信部44と通信部45との間で通信が行われる。これによって、台車制御部43は、玉揚台車3がどの巻取ユニット2の位置にいるかを認識することができる。また、玉揚台車3の移動中は、検出センサ47が各巻取ユニット2を通過する際に被検出部46を検出することで、台車制御部43がいくつの巻取ユニット2を通過したかを認識することができる。さらに、被検出部46を固有識別情報が印刷されたバーコードとすることにより、上記通信部44,45を省略し、検出センサ47と被検出部46によって位置決め時の通信による認識と、移動時の認識との両方を実現することもできる。
このようにして、台車制御部43は玉揚台車3の現在位置を把握し、現在位置情報を通信線48を介して各ユニット制御部41に適宜送信する。ただし、玉揚台車3の現在位置を把握するための構成はこれに限定されず、例えば、各ユニット制御部41が玉揚台車3の現在位置を直接把握できる構成としてもよい。また、本実施形態では、被検出部46を金属片とし、検出センサ47を金属片を検出可能な近接センサとするが、被検出部46及び検出センサ47の具体的な構成はこれに限定されない。
(完了予告信号及び完了信号)
図4は、ユニット制御部41から台車制御部43に信号を送信する手順を示すフローチャートである。図4に示すように、ユニット制御部41は、常時又は所定の周期で、その巻取ユニット2においてパッケージPが完成するまでの残り時間(以下、単に「残り時間」と言う)を算出する(ステップS11)。この残り時間は、次のように算出される。前提として、巻取管Qにどれだけの長さの糸Yを巻き取ったらパッケージPが完成したと判断するかは予め設定されている。ユニット制御部41は、パッケージPの完成に必要な糸長から、既に巻取管Qに巻き取られた糸長を減じた値を、巻取速度(綾振ドラム32の回転速度)で除することで、残り時間を算出する。既に巻取管Qに巻き取られた糸長は、綾振ドラム32の回転数に基づいて求めてもよいし、糸Yの走行速度を検出するセンサを設け、このセンサからの出力に基づいて求めてもよい。
図4は、ユニット制御部41から台車制御部43に信号を送信する手順を示すフローチャートである。図4に示すように、ユニット制御部41は、常時又は所定の周期で、その巻取ユニット2においてパッケージPが完成するまでの残り時間(以下、単に「残り時間」と言う)を算出する(ステップS11)。この残り時間は、次のように算出される。前提として、巻取管Qにどれだけの長さの糸Yを巻き取ったらパッケージPが完成したと判断するかは予め設定されている。ユニット制御部41は、パッケージPの完成に必要な糸長から、既に巻取管Qに巻き取られた糸長を減じた値を、巻取速度(綾振ドラム32の回転速度)で除することで、残り時間を算出する。既に巻取管Qに巻き取られた糸長は、綾振ドラム32の回転数に基づいて求めてもよいし、糸Yの走行速度を検出するセンサを設け、このセンサからの出力に基づいて求めてもよい。
続けて、ユニット制御部41は、常時又は所定の周期で、玉揚台車3が現在位置からその巻取ユニット2に移動するのに要する移動時間(以下、単に「移動時間」と言う)を算出する(ステップS12)。ユニット制御部41は、上述のように台車制御部43から送られてくる玉揚台車3の現在位置情報と、予め入力されている玉揚台車3の移動速度とに基づいて、移動時間を算出することができる。
次に、ユニット制御部41は、残り時間が移動時間と同じになったか否かを判断する(ステップS13)。残り時間と移動時間とが同じになると(ステップS13でYES)、ユニット制御部41は、玉揚台車3をその巻取ユニット2に移動させるための完了予告信号を、ユニット番号情報とともに台車制御部43に送信する(ステップS14)。残り時間が移動時間と同じになったタイミングで完了予告信号を送信し、玉揚台車3を呼び出すことで、玉揚台車3がその巻取ユニット2に到着するのと略同時にパッケージPが完成し、玉揚台車3が待機することなくすぐに玉揚げを開始することができる。一方、ステップS13で残り時間が移動時間よりもまだ長い場合には、完了予告信号は送信せずに、ステップS11に戻る。巻取ユニット2において残り時間と移動時間とが同じになった状態、すなわち完了予告信号を送信した状態を「完了予告状態」と言う。
完了予告信号を送信した後、その巻取ユニット2で実際にパッケージPが完成すると(ステップS15でYES)、ユニット制御部41は、完了予告信号とは別に完了信号を、ユニット番号情報とともに台車制御部43に送信する(ステップS16)。巻取ユニット2においてパッケージPが完成した状態、すなわち完了信号を送信した状態を「完了状態」と言う。
(玉揚台車の移動制御)
次に、各ユニット制御部41から完了予告信号又は完了信号を受信した台車制御部43が、どのように玉揚台車3の移動を制御するかについて、図5を参照しつつ説明する。図5は、玉揚台車3の移動制御を示すフローチャートである。
次に、各ユニット制御部41から完了予告信号又は完了信号を受信した台車制御部43が、どのように玉揚台車3の移動を制御するかについて、図5を参照しつつ説明する。図5は、玉揚台車3の移動制御を示すフローチャートである。
台車制御部43は、まず、何れかの巻取ユニット2から完了信号を受信しているかどうかを判断する(ステップS21)。完了信号を受信している場合には(ステップS21でYES)、完了状態の巻取ユニット2に移動する(ステップS22)。このとき、完了状態の巻取ユニット2が1つのみであれば、その巻取ユニット2に移動する。一方、完了状態の巻取ユニット2が複数あれば、玉揚台車3の現在位置から最も近い巻取ユニット2に移動する。玉揚台車3は、完了状態の巻取ユニット2に到着すると、直ちに完成したパッケージPの玉揚げを行い(ステップS23)、ステップS21に戻る。
台車制御部43が、完了信号を受信していない場合には(ステップS21でNO)、続けて、何れかの巻取ユニット2から完了予告信号を受信しているかどうかを判断する(ステップS24)。完了予告信号を受信している場合には(ステップS24でYES)、完了予告状態の巻取ユニット2に移動する(ステップS25)。このとき、完了予告状態の巻取ユニット2が1つのみであれば、その巻取ユニット2に移動する。一方、完了予告状態の巻取ユニット2が複数あれば、玉揚台車3の現在位置から最も近い巻取ユニット2に移動する。
本実施形態では、上述のように、残り時間と移動時間とが同じになったタイミングで、ユニット制御部41が完了予告信号を台車制御部43に送信するようにしている。したがって、基本的には、玉揚台車3が完了予告状態の巻取ユニット2に到着すると略同時又は到着するまでにパッケージPは完成しているはずである。この場合、完了予告状態の巻取ユニット2への到着と略同時又は移動中に、台車制御部43はその巻取ユニット2から完了信号を受信し(ステップS26でYES)、到着後直ちに完成したパッケージPの玉揚げを行い(ステップS27)、ステップS21に戻る。
一方、玉揚台車3が完了予告状態の巻取ユニット2への移動中に、その巻取ユニット2で糸切れが生じて糸継ぎが行われた場合等には、玉揚台車3がその巻取ユニット2に到着してもパッケージPは完成しておらず(ステップS26でNO)、玉揚台車3はその巻取ユニット2の前で待機することになる。玉揚台車3は、待機中にその巻取ユニット2から完了信号を受信すれば(ステップS28でNO→ステップS26でYES)、完成したパッケージPの玉揚げを行い(ステップS27)、ステップS21に戻る。しかしながら、待機中に他の巻取ユニット2から完了信号を受信した場合には(ステップS28でYES)、その完了状態の巻取ユニット2に先に移動し(ステップS22)、玉揚げを行う(ステップS23)。
次に、図5のフローチャートに基づいて玉揚台車3の移動制御を行った場合の具体例について、図6〜図8を参照しつつ説明する。図6〜図8は、玉揚台車3の移動制御の一例を示す模式図である。本実施形態では、巻取ユニット2は16台(ユニット番号1〜16)設けられているものとするが、巻取ユニット2の台数は適宜変更可能である。図6〜図8では、完了信号又は完了予告信号を送信したユニット番号の下に「○」を記載している。各巻取ユニット2は、完了信号を送信する前に必ず完了予告信号を送信しているので、完了信号の欄に「○」が記載されている場合には、完了予告信号の欄にも「○」が記載されていることになる。また、玉揚げが完了すると「○」を消している。
図6のa図に示すように、玉揚台車3の現在位置がユニット番号11の巻取ユニット2のときに、完了信号は送信されておらず、ユニット番号1、4、13の巻取ユニット2から完了予告信号が送信されている状態とする(ステップS21でNO→ステップS24でYES)。このように完了予告状態の巻取ユニット2が複数ある場合は、玉揚台車3は現在位置から最も近い巻取ユニット2に移動する(ステップS25)。ここでは、玉揚台車3は、現在位置から最も近いユニット番号13の巻取ユニット2に移動する。
ユニット番号13の巻取ユニット2で糸切れ等が発生せずに順調に巻き取りが行われた場合は、玉揚台車3がユニット番号13の巻取ユニット2に到着すると略同時又は到着するまでにパッケージPは完成する。したがって、図6のb図に示すように、玉揚台車3がユニット番号13の巻取ユニット2に到着したときには、完了信号を受信した状態となっている(ステップS26でYES)。この場合、玉揚台車3はユニット番号13の巻取ユニット2で直ちに玉揚げを行う。
図6のb図に示すように、玉揚台車3がユニット番号13の巻取ユニット2への移動中又は玉揚げ中に、ユニット番号1の巻取ユニット2でパッケージPが完成し、完了信号が送信されたものとする。このように、完了状態の巻取ユニット2(ユニット番号1)と完了予告状態の巻取ユニット2(ユニット番号4)とが混在している場合は、完了状態の巻取ユニット2への移動が優先される。したがって、図7のa図に示すように、玉揚台車3は、完了状態となっているユニット番号1の巻取ユニット2に移動し、玉揚げを行う(ステップS21でYES→ステップS22→ステップS23)。
図7のa図に示すように、玉揚台車3がユニット番号1の巻取ユニット2への移動中又は玉揚げ中に、新たにユニット番号7の巻取ユニット2から完了予告信号が送信されたものとする。この場合、図7のb図に示すように、玉揚台車3は現在位置から最も近いユニット番号4の巻取ユニット2に移動する(ステップS21でNO→ステップS24でYES→ステップS25)。しかし、ユニット番号4の巻取ユニット2で糸切れが発生し糸継ぎを行ったせいで、玉揚台車3が到着してもパッケージPがまだ完成していないとする(ステップS26でNO)。この場合は、玉揚台車3はユニット番号4の巻取ユニット2で待機することになる。
図8のa図に示すように、玉揚台車3がユニット番号4の巻取ユニット2で待機している間に、ユニット番号7の巻取ユニット2でパッケージPが先に完成し、完了信号が送信されたとする(ステップS28でYES)。この場合は、玉揚台車3はユニット番号4の巻取ユニット2で待機することを中断し、図8のb図に示すように、完了状態となったユニット番号7の巻取ユニット2に移動し、玉揚げを行う(ステップS22→ステップS23)。玉揚げを完了した時点で、他の巻取ユニット2から完了予告信号が送信されていなければ、玉揚台車3はユニット番号4の巻取ユニット2に戻る。
以上のような移動制御において、本実施形態では、ある巻取ユニット2において残り時間と移動時間とが同じになったタイミングで完了予告信号を送信するようにしているので、基本的には、玉揚台車3が完了予告状態の巻取ユニット2に到着したらすぐに玉揚げが行えるようになっており、糸切れ等が生じない限り、待機時間は発生しない。また、糸切れ等により待機時間が発生したとしても、待機時間を極力短くすることができる。したがって、玉揚台車3がある巻取ユニット2で待機している間に他の巻取ユニット2でパッケージPが完成し、玉揚台車3が玉揚げできずに右往左往するという状況が発生することを効果的に抑制できる。
なお、本実施形態においては、各巻取ユニット2のユニット制御部41が、完了予告信号及び完了信号を台車制御部43に送信する。つまり、各ユニット制御部41が、本発明の「信号発信部」としてそれぞれ機能している。また、台車制御部43が、受信した完了予告信号及び完了信号に基づいて、玉揚台車3の移動制御を行っている。つまり、台車制御部43が、本発明の「移動制御部」として機能している。
(効果)
本実施形態では、各ユニット制御部41(信号発信部)は、巻取ユニット2が、残り時間と移動時間とが同じ完了予告状態になると、玉揚台車3をこの巻取ユニット2に移動させるための完了予告信号を発する。したがって、基本的に玉揚台車3が完了予告状態の巻取ユニット2に到着すると略同時にパッケージPが完成することになるので、玉揚台車3の移動中にその巻取ユニット2で糸切れ等が発生しない限りは、玉揚台車3の待機時間をゼロにすることができる。
本実施形態では、各ユニット制御部41(信号発信部)は、巻取ユニット2が、残り時間と移動時間とが同じ完了予告状態になると、玉揚台車3をこの巻取ユニット2に移動させるための完了予告信号を発する。したがって、基本的に玉揚台車3が完了予告状態の巻取ユニット2に到着すると略同時にパッケージPが完成することになるので、玉揚台車3の移動中にその巻取ユニット2で糸切れ等が発生しない限りは、玉揚台車3の待機時間をゼロにすることができる。
本実施形態では、台車制御部43(移動制御部)は、複数の巻取ユニット2が完了予告状態となっている場合、現在位置から最も近い完了予告状態の巻取ユニット2に玉揚台車3を移動させる。完了予告状態の巻取ユニット2に到着後の玉揚台車3の待機時間をいくら短くしても、玉揚台車3の移動中にその巻取ユニット2で糸切れ等が発生すると待機時間が発生することがある。この点、複数の巻取ユニット2が完了予告状態になっている場合に、玉揚台車3が最も近い巻取ユニット2に移動することで、移動時間を短くして移動中に糸切れ等が発生する可能性を低くすることができ、待機時間をより効果的に減らすことができる。
本実施形態では、ユニット制御部41は、巻取ユニット2が、パッケージPが完成した完了状態になると、玉揚台車3をこの巻取ユニット2に移動させるための完了信号を発する。このように、完了状態になった巻取ユニット2に関しては完了予告信号とは別に完了信号を新たに発するようにすることで、完了状態の巻取ユニット2と完了予告状態の巻取ユニット2とを区別して、玉揚台車3の移動を最適化することができる。
本実施形態では、台車制御部43は、複数の巻取ユニット2が完了状態となっている場合、現在位置から最も近い完了状態の巻取ユニット2に玉揚台車3を移動させる。こうすれば、玉揚台車3から近い位置にある巻取ユニット2から速やかに玉揚げを行って、その巻取ユニット2での巻き取りを早期に再開することができるので、パッケージPの生産効率を向上させることができる。
本実施形態では、台車制御部43は、完了予告状態の巻取ユニット2と完了状態の巻取ユニット2とが混在している場合、完了予告状態の巻取ユニット2よりも優先的に完了状態の巻取ユニット2に玉揚台車3を移動させる。このように完了状態の巻取ユニット2を優先することで、既にパッケージPが完成している巻取ユニット2から確実に玉揚げを行うことができ、玉揚台車3が待機しなければならない状況が発生することを抑制できる。
本実施形態では、台車制御部43は、玉揚台車3が完了予告状態の巻取ユニット2で待機している間に他の巻取ユニット2が完了状態になった場合、完了予告状態の巻取ユニット2で玉揚げする前に、完了状態になった巻取ユニット2に玉揚台車3を移動させる。完了予告状態の巻取ユニット2で待機し続けても、いつパッケージPが完成するかは分からない。したがって、玉揚台車3の待機中に他の巻取ユニット2が完了状態になったときは、先に完了状態になった巻取ユニット2に移動して玉揚げすることで、玉揚台車3を無駄に待機させておくことなく、パッケージPの生産効率を向上させることができる。
本実施形態では、各巻取ユニット2はユニット制御部41を有しており、各ユニット制御部41が、本発明の「信号発信部」として機能する。例えば、機台制御装置4に信号発信部の機能を持たせることもできるが、その場合には、各巻取ユニット2に関する残り時間等の情報を随時各巻取ユニット2から機台制御装置4に送信しなければならなくなり、通信負荷が大きくなる。この点、各ユニット制御部41が信号発信部として機能するようにすれば、各ユニット制御部41から残り時間等の情報を送信する必要がなくなり、完了予告信号及び完了信号だけを送信すれば済むので、通信負荷を低減することができる。
本実施形態では、玉揚台車3は台車制御部43を有しており、台車制御部43が、本発明の「移動制御部」として機能する。例えば、機台制御装置4に移動制御部の機能を持たせることもできる。しかし、その場合には、一旦、ユニット制御部41から機台制御装置4に完了予告信号及び完了信号を送信し、機台制御装置4が受信した信号に基づいて玉揚台車3をどの巻取ユニット2に移動させるかを決定し、それから台車制御部43に移動指令を発する必要がある。一方、台車制御部43が移動制御部として機能するようにすれば、ユニット制御部41から台車制御部43に完了予告信号及び完了信号を直接送信すれば済むので、制御のタイムラグを短くすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態では、各ユニット制御部41が本発明の信号発信部として機能し、台車制御部43が本発明の移動制御部として機能するように構成した。しかしながら、例えば、各ユニット制御部41から機台制御装置4に完了予告信号及び完了信号を送信し、機台制御装置4が受信した完了予告信号及び完了信号に基づいて、玉揚台車3の移動制御を行うようにしてもよい。この場合、各ユニット制御部41が本発明の信号発信部として機能し、機台制御装置4が本発明の移動制御部として機能することになる。あるいは、機台制御装置4が、本発明の信号発信部と移動制御部の両方の機能を有するように構成することも可能である。
上記実施形態では、巻取ユニット2において残り時間と移動時間とが同じになると、完了予告信号を送信するものとした。しかしながら、完了予告信号を送信するタイミングはこれに限定されない。例えば、残り時間から移動時間を引いた差が所定時間以内になったタイミングで、完了予告信号を送信するようにしてもよい。この場合でも、所定時間を十分短い時間に適切に設定することで、玉揚台車3が目的の巻取ユニット2に到着してからの待機時間を減らすことができる。
上記実施形態では、自動ワインダ1に玉揚台車3が1台のみ設けられているものとした。しかしながら、玉揚台車3が2台以上設けられていてもよい。
上記実施形態では、自動ワインダ1の玉揚台車3に対して本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、本発明は複数の巻取ユニットと玉揚台車を有する他の繊維機械(例えば精紡機等)に適用することも可能である。
1:自動ワインダ(繊維機械)
2:巻取ユニット
3:玉揚台車
41:ユニット制御部(信号発信部)
43:台車制御部(移動制御部)
P:パッケージ
2:巻取ユニット
3:玉揚台車
41:ユニット制御部(信号発信部)
43:台車制御部(移動制御部)
P:パッケージ
Claims (11)
- 糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、
前記複数の巻取ユニットの間を移動し、完成した前記パッケージを玉揚げする玉揚台車と、
前記玉揚台車の移動制御に関する信号を発する信号発信部と、
前記信号発信部からの信号に基づいて前記玉揚台車の移動制御を行う移動制御部と、
を備える繊維機械において、
前記信号発信部は、
前記巻取ユニットで前記パッケージが完成するまでの残り時間と、前記玉揚台車が現在位置から当該巻取ユニットへ移動するのに要する移動時間とを取得し、
前記巻取ユニットが、前記残り時間から前記移動時間を引いた差が所定時間以内の完了予告状態になると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させるための完了予告信号を発することを特徴とする繊維機械。 - 前記信号発信部は、前記巻取ユニットで前記残り時間と前記移動時間とが同じになると、前記完了予告信号を発することを特徴とする請求項1に記載の繊維機械。
- 前記移動制御部は、複数の前記巻取ユニットが前記完了予告状態となっている場合、現在位置から最も近い前記完了予告状態の前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維機械。
- 前記信号発信部は、前記巻取ユニットが、前記パッケージが完成した完了状態になると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させるための完了信号を発することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の繊維機械。
- 前記移動制御部は、複数の前記巻取ユニットが前記完了状態となっている場合、現在位置から最も近い前記完了状態の前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させることを特徴とする請求項4に記載の繊維機械。
- 前記移動制御部は、前記完了予告状態の前記巻取ユニットと前記完了状態の前記巻取ユニットとが混在している場合、前記完了予告状態の前記巻取ユニットよりも優先的に前記完了状態の前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させることを特徴とする請求項4又は5に記載の繊維機械。
- 前記移動制御部は、前記玉揚台車が前記完了予告状態の前記巻取ユニットで待機している間に他の前記巻取ユニットが前記完了状態になった場合、前記完了予告状態の前記巻取ユニットで玉揚げする前に、前記完了状態になった前記巻取ユニットに前記玉揚台車を移動させることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の繊維機械。
- 前記各巻取ユニットはユニット制御部を有しており、
前記各ユニット制御部が、前記信号発信部として機能することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の繊維機械。 - 前記玉揚台車は台車制御部を有しており、
前記台車制御部が、前記移動制御部として機能することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の繊維機械。 - 糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、前記複数の巻取ユニットの間を移動し、完成した前記パッケージを玉揚げする玉揚台車と、を備える繊維機械における玉揚台車の移動制御方法であって、
前記巻取ユニットで前記パッケージが完成するまでの残り時間と、前記玉揚台車が現在位置から当該巻取ユニットへ移動するのに要する移動時間とを取得し、
前記巻取ユニットで前記残り時間から前記移動時間を引いた差が所定時間以内になると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させることを特徴とする玉揚台車の移動制御方法。 - 前記巻取ユニットで前記残り時間と前記移動時間とが同じになると、前記玉揚台車を当該巻取ユニットに移動させることを特徴とする請求項10に記載の玉揚台車の移動制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004898A JP2019123588A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 繊維機械及び玉揚台車の移動制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018004898A JP2019123588A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 繊維機械及び玉揚台車の移動制御方法 |
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JP2019123588A true JP2019123588A (ja) | 2019-07-25 |
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JP2018004898A Pending JP2019123588A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 繊維機械及び玉揚台車の移動制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113455931A (zh) * | 2021-07-27 | 2021-10-01 | 广东智源机器人科技有限公司 | 移动控制方法、装置、电子设备以及烹饪系统 |
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2018
- 2018-01-16 JP JP2018004898A patent/JP2019123588A/ja active Pending
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