JP2019123518A - 複合容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の解決しようとする課題は、コストアップの主要因となる包装工程を増やすことなく、紙箱入り真空包装体を作成可能な真空包装用複合容器を提案するものである。【解決手段】通気性を有しない軟包装材からなる内袋3と、通気性を有する剛性の外箱2とから構成される複合容器1であって、前記内袋は、内容物10を収納するための開口部4、5を有し、該開口部は前記外箱の開放された先端よりも外側に突出しており、内袋と外箱とは、2箇所以上の点状接着部7において接着されていることを特徴とする複合容器である。【選択図】図1
Description
本発明は、食品や物品を収納する容器に関し、特に真空包装袋の機能と、化粧紙箱の機能とを兼ね備えた複合容器に関する。
食品類や物品を包装袋に収納して、内部の空気を脱気することにより、内容物の保存性を高めたり、内容物の変質を防ぐ包装形式として真空包装が用いられている。真空包装によると、内容物が接触する空気量が極小となるために、内容物の酸化や変質が抑えられ、保存期間を延長することができる。真空包装に用いる包材としては、ある程度の強度を持ち、通気性が小さくて、なおかつ柔軟な包装材が用いられる。
内容物を真空包装すると、必然的に余分の包装材がしわ状または波状となり、そのままでは外観的に優れず、商品価値として問題があった。特許文献1に記載された密封包装体は、この問題を解消しようとしたものであり、底壁と外周側壁とを形成する型枠内に被包装物を位置させ、被包装物の上面に透明樹脂板を当て付け、これらをフィルム内に挿入して密封した状態で、このフィルム内を真空脱気してなる密封包装体である。
特許文献1に記載された密封包装体は、布団や座布団のように、ある程度の大きさを持ち、しかも嵩張る物品を縮小させて包装することを目的としており、食品などのように衛生面の対策が必要な物品には応用することができないものである。
そこで、食品等を、衛生的に問題のない包装材を用いて一旦真空包装したものをさらに紙製の外箱に収納することが考えられるが、包装工程が完全に1工程増えるため、多大なコストがかかるという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は、コストアップの主要因となる包装工程を増やすことなく、紙箱入り真空包装体を作成可能な真空包装用複合容器を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、通気性を有しない軟包装材からなる内袋と、通気性を有する剛性の外箱とから構成される複合容器であって、前記内袋は、内容物を収納するための開口部を有し、該開口部は前記外箱の開放された先端よりも外側に突出しており、内袋と外箱とは、2箇所以上の点状接着部において接着されていることを特徴とする複合容器である。
本発明に係る複合容器は、真空包装可能な内袋と外箱とを予め接着して一体化したことにより、包装工程を増やすことなく包装体の作成が可能である。
また、請求項2に記載の発明は、前記内袋が筒状であって、上端および下端が開口部となっており、いずれの開口部も前記外箱の開放された先端よりも外側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の複合容器である。
本発明に係る複合容器は、通気性を有しない軟包装材からなる内袋と、通気性を有する剛性の外箱とから構成される複合容器であるから、内袋に内容物を挿入し、真空脱気することにより、真空包装が可能であり、真空包装後は、予め外箱が接着されているので、外箱の開口部を閉じることにより、外箱入りの真空包装体が容易に得られる。
一旦真空包装したものを改めて外箱に収納すると、包装工程が1工程増えることになるが、本発明に係る複合容器を用いることにより、真空包装と同時に箱入れが完了するので、梱包工程が増えないという大きな効果がある。
内袋の一方の開口部を予めシールしておくことにより、充填後の熱シールが1ヶ所で済むという効果がある。また、内袋の両端を開口部とすることにより、既存の真空包装機への適用性が高まる。
以下図面を参照しながら、本発明に係る複合容器について詳細に説明する。図1は、本発明に係る複合容器1の一実施態様を示した平面模式図である。また図2は、図1のA−A´断面を模式的に示した断面説明図である。
本発明に係る複合容器1は、通気性を有しない軟包装材からなる内袋3と、通気性を有する剛性の外箱2とから構成される複合容器であって、内袋3は、内容物を収納するための開口部4を有し、開口部4は外箱2のフラップ等の開放された先端よりも外側に突出しており、内袋3と外箱2とは、2箇所以上の点状接着部7において接着されていることを特徴とする複合容器である。
図1に示した実施態様においては、内袋3は、筒状であって、上端および下端が開口部4、5となっており、いずれの開口部も外箱2のフラップ等の開放された先端よりも外側に突出している。
図4は、本発明に係る複合容器1の他の実施態様を示した平面模式図である。この例では、内袋3の下端は、予めシールされてシール部6を形成しており、上端のみが開口部4となっている。
本発明に係る複合容器1に用いる、通気性を有しない軟包装材からなる内袋3としては、一般的に真空包装用に用いられる包装袋または筒状物が用いられる。材質としては、ある程度の強度を持ち、通気性が小さくて、なおかつ柔軟な包装材が用いられる。なお、ここでいう通気性とは、一般的な概念であり、厳密な意味でのガスバリア性等を意味するものではない。
具体的な材質構成としては、基材層とシーラント層を少なくとも有し、基材層としてはナイロンフィルムのような柔軟性と強度と耐熱性を備えた材質が適している。基材層の材質としては、ナイロンの他、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)などを用いることもできる。
シーラント層としては、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)のような熱シール性に優れた材質が適している。異なる2種類以上の樹脂を分散したイージーピールシーラントを用いてもよい。
基材層とシーラント層の間に、中間層や、水蒸気や酸素の透過を抑制するガスバリア層を挿入しても良い。ガスバリア層としては、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のガスバリア性フィルムや、PETフィルム等にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、PETフィルムに酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいはアルミニウム箔等の金属箔などを用いることができる。
内袋3は、所定の幅に幅裁ちした包装材をシーラント層同士を対向させて合掌シールした筒状物を用いても良いし、多層押し出し法によって基材層、接着層、シーラント層を始めから筒状に押し出してインフレーション成形した筒状フィルムを用いても良い。
実際上、内袋3のサイズとしては、幅25mm〜200mm、長さ25mm〜250mmが適当である。
外箱2としては、通常の厚紙製の紙箱の他、段ボール箱やプラスチック製の箱でも良い。いずれの場合であっても、外箱2は、糊代をサック貼りして筒状に成形した状態で、内容物を充填する充填装置に供給される。
外箱2に通気性が必要とされる理由は、次工程である真空包装工程において、内袋が脱気される時点で、外箱2に通気性がないと、内袋と一緒に変形してしまう恐れがあるからであるが、外箱がプラスチック製等の場合であっても、上下端が開放されているので、通気性がある場合が多く、通常問題とはならない。
外箱2に通気性が必要とされる理由は、次工程である真空包装工程において、内袋が脱気される時点で、外箱2に通気性がないと、内袋と一緒に変形してしまう恐れがあるからであるが、外箱がプラスチック製等の場合であっても、上下端が開放されているので、通気性がある場合が多く、通常問題とはならない。
本発明に係る複合容器1の作成手順としては、まず外箱2のブランクを作成し、ブランクの所定の場所に、別に用意した内袋3を接着剤を用いて接着固定する。接着は、少なくとも2箇所を点状に接着して、外箱2と内袋3とを固定する。接着剤としては、ホットメルトタイプの接着剤が作業性の点で好ましい。
次に外箱のブランクを折り込んで糊代を接着してサック貼りを完了する。この時、内袋3の開口部4、5が外箱2の上端および下端の開放された先端よりも外側に突出していることが必要である。この状態で、内容物を充填する工場に輸送するが、平らに折畳まれた状態であるので、輸送効率は良好である。なお、図2は、分かり易いように、半分起函した状態に描いているが、実際は平らになっている。
充填工場においては、内袋3の開口部を開いて、内容物10を挿入した後、内袋内部の空気を脱気し、内袋3の開口部をシールする。シール部は、外箱2の内部に押し込んで、外箱の上下端のフラップを折り込んで接着すると、包装体が完成する。
このように、充填工程が1工程で完了するので、従来のように、一旦真空包装したもの
を外箱に挿入するという2工程を要する作業が1工程で完了する効果は大である。
を外箱に挿入するという2工程を要する作業が1工程で完了する効果は大である。
真空包装においては、図3に示したように、余った内袋がしわ8となるが、本発明に係る複合容器においては、全体が外箱2に収納されているので、外観的に商品価値を低下させることがない。
1・・・複合容器
2・・・外箱
3・・・内袋
4、5・・・開口部
6・・・シール部
7・・・点状接着部
8・・・内袋のしわ
9・・・糊代
10・・・内容物
2・・・外箱
3・・・内袋
4、5・・・開口部
6・・・シール部
7・・・点状接着部
8・・・内袋のしわ
9・・・糊代
10・・・内容物
Claims (2)
- 通気性を有しない軟包装材からなる内袋と、通気性を有する剛性の外箱とから構成される複合容器であって、前記内袋は、内容物を収納するための開口部を有し、該開口部は前記外箱の開放された先端よりも外側に突出しており、内袋と外箱とは、2箇所以上の点状接着部において接着されていることを特徴とする複合容器。
- 前記内袋は、筒状であって、上端および下端が開口部となっており、いずれの開口部も前記外箱の開放された先端よりも外側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004137A JP2019123518A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | 複合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004137A JP2019123518A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | 複合容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019123518A true JP2019123518A (ja) | 2019-07-25 |
Family
ID=67397744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018004137A Pending JP2019123518A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | 複合容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019123518A (ja) |
-
2018
- 2018-01-15 JP JP2018004137A patent/JP2019123518A/ja active Pending
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