JP2019118186A - バッテリーマネージメントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】バランサ制御回路からの命令どおりに放電されているか否かを検出できるバッテリーマネージメントシステムを提供する。【解決手段】幾つかのグループにグループ化された全てのバッテリーセルの電圧の均一化命令を送信可能なバッテリー管理装置(BMU)6を備え、グループに含まれるバッテリーセルごとに電圧を検出可能なセル電圧検出回路71と、グループに含まれるバッテリーセルごとに並列に接続される回路であって、スイッチ721とバランサ抵抗722とが直列に接続されたバランサ回路72と、セル電圧検出回路で取得したバッテリーセルごとの電圧をBMUに送信可能であり、BMUから受信したバッテリーセルの電圧の均一化命令に基づき、バランサ回路に対してスイッチのオンを命令可能なバランサ制御回路73と、バッテリーセルごとにバランサ抵抗の上流側と下流側との電位差を監視可能な監視回路75と、を含む。【選択図】図11

Description

本開示は、バッテリーマネージメントシステムに関する。
電気自動車の駆動用電源として用いられる二次電池は起電圧や電気容量に制限があるため複数の二次電池を直並列に接続して使用することが一般的であり、このような構造の電池を組み電池又は単にバッテリーパックという。また、バッテリーパックを構成する単位となる電池をバッテリーセル又は単にセルという。
バッテリーパックを使用する際、バッテリーセルの個体差や温度などの使用環境の差により、各バッテリーセルの電圧にバラツキが生じる。各バッテリーセルの電圧にバラツキが生じると、放電時に電圧の最も低いバッテリーセルがいち早く過放電状態となるので、他のバッテリーセルには放電余裕があるにも関わらずバッテリーパック全体として放電ができなくなる。また、各バッテリーセルの電圧にバラツキが生じると、充電時に電圧の最も高いバッテリーセルがいち早く満充電状態となるので、他のバッテリーセルには充電余裕があるにも関わらずバッテリーパック全体として充電ができなくなる。その結果、バッテリーパックを駆動用バッテリーに使用する電気自動車では、バッテリーパックが効率良く放電又は充電をすることができなくなり、航続可能距離が短くなる。
そのため、各バッテリーセルの電圧を監視し、電圧が相対的に高いバッテリーセルをセルバランス回路により放電させて電圧を下降させるなどにより、各バッテリーセルの電圧を均一化するセルバランス制御が行われている。
特許文献1には、かかるセルバランス制御を実行可能なバッテリーマネージメント装置が開示されている。バッテリーマネージメント装置は、バッテリーセルの電圧を均一化するバランサと、バッテリーセルの電圧を検出するセル電圧検出手段と、セルバランス制御を行うマイコンと、バランサ抵抗値格納手段とを備え、バッテリーセルの電圧を監視し、全てのバッテリーセルの電圧を均一化するセルバランス制御を実施する。
バランサは、バッテリーセルごとにバッテリーセルに並列接続される、バランサ抵抗とトランジスタ等のスイッチング素子の直列回路からなり、マイコンからスイッチング素子に与えられるセルバランス制御指示によりバランサ駆動を実施する。セル電圧検出手段は、バッテリーセルごとにバッテリーセルに並列接続されて各バッテリーセルのセル電圧を検出する。セル電圧検出手段により検出されたセル電圧はマイコンに出力される。マイコンは、上位制御装置である車両制御装置と通信により接続されており、車両制御装置からの情報を基にセルバランス制御の実施可否を判定する。実施可能であると判定すると、セル電圧検出手段により検出したセル電圧からバランサの駆動判定及び駆動制御を行う。
具体的には、マイコンは、車両制御装置の充電制御モード判定手段からの情報に基づきセルバランス制御の実施可否を判定するセルバランス制御実施判定手段と、セル電圧検出手段からのセル電圧をセルごとにRAMに格納するセル電圧値格納手段と、セルバランス制御実施判定手段からのセルバランス制御実施判定及びセル電圧値格納手段からの各セル電圧を受けてバランサを制御するセルバランス制御手段とを備えている。
特開2014−116992号公報
特許文献1が開示するバッテリーマネージメントシステムでは、マイコン(バランサ制御回路)からの命令どおりにバッテリーセルの電圧の均一化が実行されているか否かを検出することができない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、バランサ制御回路からの命令どおりにバッテリーセルの電圧の均一化が実行されているか否かを検出することができるバッテリーマネージメントシステムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステムは、駆動用バッテリーに含まれる全てのバッテリーセルが幾つかのグループにグループ化され、グループごとに全てのバッテリーセルが管理されるバッテリーマネージメントシステムであって、前記全てのグループから全てのバッテリーセルの電圧を受信可能であって、前記全てのグループに対して全てのバッテリーセルの電圧の均一化命令を送信可能なバッテリー管理装置を備える一方、前記グループのそれぞれは、前記グループに含まれるバッテリーセルごとに電圧を検出可能なセル電圧検出回路と、前記グループに含まれるバッテリーセルごとに並列に接続される回路であって、スイッチとバランサ抵抗とが直列に接続されたバランサ回路と、前記セル電圧検出回路からバッテリーセルごとの電圧を取得可能であって、バッテリーセルごとの電圧を前記バッテリー管理装置に送信可能であり、前記バッテリー管理装置から受信したバッテリーセルの電圧の均一化命令に基づいて、前記バランサ回路に対してスイッチのオンを命令可能なバランサ制御回路と、前記バッテリーセルごとに前記バランサ抵抗の上流側と下流側との電位差を監視可能な監視回路と、を含む。
上記(1)の構成によれば、監視回路がバッテリーセルごとにバランサ抵抗の上流側と下流側との電位差を監視可能であるから、バランサ制御回路からの命令どおりバッテリーセルの電圧の均一化が実行されているか否かを検出することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記グループのそれぞれは、前記バランサ制御回路が前記バランサ回路に対してスイッチのオンを命令せずに、前記監視回路が所定の電位差を検出した場合に、前記バランサ制御回路からの命令によって前記バランサ回路を開放する過放電防止回路をさらに含む。
上記(2)の構成によれば、過放電防止回路が、バランサ制御回路がバランサ回路に対してスイッチのオンを命令せずに、監視回路が所定の電位差を検出した場合に、バランサ制御回路からの命令によってバランサ回路を開放するので、スイッチの固着等によるバッテリーセルの過放電を防止することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記過放電防止回路は、電位差が所定値よりも小さくなった場合に回路を開放する電界効果トランジスタトランジスタを有する。
上記(3)の構成によれば、過放電防止回路は、電界効果トランジスタの電位差を所定値よりも小さくすることで回路を開放することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、バッテリーマネージメントシステムは、バランサ制御回路からの命令どおりに放電されているか否かを検出することができる。
本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステムが搭載される電気自動車を構成する機器を概略的に示すシステム図である。 図1に示した電気自動車の車載充電システムの構成を概略的に示す図である。 図2に示した車載充放電システムを構成するバッテリーマネージメントシステムの構成を概略的に示す図である。 図3に示したバッテリーマネージメントユニット及びセルモニターユニットの回路構成を概略的に示す回路図である。 図4に示したバランサ制御回路の構成を概略的に示す図である。 バッテリーマネージメントシステムの制御内容を概略的に示すフローチャートである。 図6に示したセル電圧格納処理の詳細を示すフローチャートである。 図6に示した目標セル電圧値決定処理の詳細を示すフローチャートである。 図6に示したバランサ駆動処理の詳細を示すフローチャートである。 図6に示したバランサ抵抗値算出処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントユニット及びセルモニターユニットの回路構成を概略的に示す回路図である。 図11に示したバッテリーマネージメントシステムのバランサ制御の内容を示すフローチャートである。 図11に示したセルモニターユニットの1セル分の回路構成を概略的に示す回路図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
ここでは、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステムが搭載される電動車両の例として電気自動車(EV)を例に説明するが、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステムが搭載される電動車両は電気自動車に限られるものではなく、例えば、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)も含まれる。
図1は、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5が搭載される電気自動車1を構成する機器を概略的に示す図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5が搭載される電気自動車1は、モータ(電動機)22を含む動力源2と、モータ22に電力を供給するとともに、モータ22から電力(回生電力)が供給される駆動用バッテリー24と、モータ22において生成される動力で駆動される走行装置25と、モータ22において生成された動力を走行装置25に伝達するトランスミッション(動力伝達装置)26とを備えている。
図2は、図1に示した電気自動車1の車載充放電システム3の構成を概略的に示す図である。
図2に示すように、図1に示した電気自動車1の車載充放電システム3は、モータ22を制御可能なインバータ32と、駆動用バッテリー24の充電率(SOC(State of Charge))等を管理可能なバッテリーマネージメントユニット(BMU)6と、これらを統括的に制御可能な車両統合制御コントローラ(EV−ECU)4とを備えている。また、電気自動車1の車載充放電システム3は、さらに、交流電流(例えば、商用電源から供給されるAC200V)を直流電流に変換可能な車載充電器34と、車載充電器34において変換された直流電流の電圧を変換可能なDC/DCコンバータ35とを備えている。
本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5が搭載される電気自動車1において、車両統合制御コントローラ4はモータ22を動力源2として走行する場合にインバータ32に対してモータ22の稼働を要求する。モータ22の稼働が要求されたインバータ32は、駆動用バッテリー24からモータ22に電力を供給することによってモータ22を稼働する(走行)。そして、駆動用バッテリー24からモータ22に電力を供給することによって減少する駆動用バッテリー24の充電率等はバッテリーマネージメントユニット6に管理(監視)され、バッテリーマネージメントユニット6は駆動用バッテリー24の充電率等を車両統合制御コントローラ4に送信する。車両統合制御コントローラ4は、このようにインバータ32に対してモータ22の稼働を要求し、バッテリーマネージメントユニット6から送信される駆動用バッテリー24の充電率等を管理することによって電気自動車1の走行制御を実現する。
本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5が搭載される電気自動車1において、車両統合制御コントローラ4は駆動用バッテリー24に電力を充電する場合に車載充電器34に対して駆動用バッテリー24の充電を要求する。駆動用バッテリー24の充電が要求された車載充電器34は、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換しDC/DCコンバータ35に供給する。DC/DCコンバータ35に供給された直流電流は駆動用バッテリー24の充電に適した電圧に変換され、駆動用バッテリー24に供給される(充電)。そして、商用電源から駆動用バッテリー24に電力が供給されることによって増大する駆動用バッテリー24の充電率等はバッテリーマネージメントユニット6に管理(監視)され、バッテリーマネージメントユニット6は駆動用バッテリー24の充電率等を車両統合制御コントローラ4に送信する。車両統合制御コントローラ4は、このように車載充電器34に対して駆動用バッテリー24の充電を要求し、バッテリーマネージメントユニット6から送信される駆動用バッテリー24の充電率等を管理することによって電気自動車1の充電制御を実現する。
図3は、図2に示した車載充放電システム3を構成するバッテリーマネージメントシステム5の構成を概略的に示す図である。
図3に示すように、図2に示した車載充放電システム3は、駆動用バッテリー24、電流センサ37、漏電センサ36、セルモニターユニット(CMU)7及びバッテリーマネージメントユニット6を含んで構成される。
図3に示すように、駆動用バッテリー24は、複数(多数)個のバッテリーセル811が一つの容器に収容されたバッテリーパック8によって構成される。このように構成されるのは、一つのバッテリーセル811の電圧が小さいためであり、通常、複数(多数)個のバッテリーセル811を直列に接続してバッテリーパック8を構成し、電気自動車1の走行に必要な電力を得ている。
バッテリーパック8に収容される全てのバッテリーセル811は、幾つかのグループ(例えば、12個のグループ)にグループ化され、グループに含まれる複数のバッテリーセル811は一つのバッテリーモジュール81を構成する。
電流センサ37、漏電センサ36及びセルモニターユニット7は、グループごとに組み込まれ、セルモニターユニット7は、グループに含まれるバッテリーセル811の電圧と温度を管理(監視)可能である。
バッテリーマネージメントユニット6は、バッテリーモジュール81を管理可能であり、グループごとに組み込まれたセルモニターユニット7を通じて全てのバッテリーセル811を個別に管理可能である。これにより、バッテリーマネージメントユニット6は、バッテリーパック8の容量と充電率の推定のほか、各バッテリーセル811の電圧と温度を監視可能であり、故障診断等の各機能を発揮可能である。
ところで、バッテリーパック8では、環境条件や使用状況によってバッテリーセル811の電圧が異なる場合があるが、使用可能な電気容量(残存容量)は、最も電圧の低いバッテリーセル811の電圧で決定されるため、セル間の電圧差が大きいと無効容量が増大する。
バッテリーマネージメントシステム5では、バッテリーパック8の電気容量を最大限に引き出すために、セル電圧のバラツキを均一化するセル電圧バランス機能を有している。
そして、バッテリーマネージメントユニット6では、セル電圧バランス機能を発揮するに際して、目標セル電圧を決定するとともに、全てのセルモニターユニット7に対してセル電圧バランス命令を送信する。
バッテリーマネージメントユニット6は、バッテリーパック8を構成する全てのバッテリーセル811のうち最も電圧の低いバッテリーセル811の電圧を目標セル電圧に決定する。
図4は、図3に示したバッテリーマネージメントユニット6及びセルモニターユニット7の回路構成を概略的に示す回路図である。図5は、図4に示したバランサ制御回路73の構成を概略的に示す回路図である。
図4に示すように、セルモニターユニット7は、セル電圧検出回路71、バランサ回路72及びバランサ制御回路73を含んで構成される。
セル電圧検出回路71は、グループに含まれるバッテリーセル811ごとに電圧を検出可能である。セル電圧検出回路71は、例えば、電池監視IC711を含んで構成される。電池監視IC711は、バッテリーセル811に並列に接続され、バッテリーセル811ごとにバッテリーセル811の電圧を出力可能である。電池監視IC711は、バランサ制御回路73(マイコン731)との間で専用の通信が可能であり、電池監視IC711から出力されたバッテリーセル811の電圧はマイコン731に入力され、マイコン731から電池監視IC711に後述するスイッチ721のオン命令が出力される。
バランサ回路72は、グループ(バッテリーモジュール81)に含まれるバッテリーセル811ごとに並列に接続される回路であって、スイッチ721とバランサ抵抗(電気抵抗)722が直列に接続されている。スイッチ721は、例えば、トランジスタ等のスイッチング素子により構成され、後述するマイコン731から電池監視IC711を介してスイッチ721に出力されるスイッチオン命令によってセル電圧バランサ駆動(放電)を実行する。
バランサ制御回路73は、セル電圧検出回路71からバッテリーセル811ごとの電圧を取得可能であって、バッテリーセル811ごとの電圧をバッテリーマネージメントユニット6に送信可能であり、バッテリーマネージメントユニット6から受信したバッテリーセル811のセル電圧バランサ命令(セル電圧の均一化命令)に基づいて、バランサ回路72に対してスイッチ721のオンを命令可能である。
バランサ制御回路73は、例えば、マイコン731により構成され、上述したように、電池監視IC711との間で専用の通信が可能であり、電池監視IC711から出力されたバッテリーセル811の電圧が入力され、マイコン731からスイッチ721のオン命令が電池監視IC711に出力される。
また、マイコン731は、通信回路74を介してバッテリーマネージメントユニット6とCAN通信が可能である。マイコン731は、バッテリーセル811ごとの電圧をバッテリーマネージメントユニット6に送信可能であり、バッテリーマネージメントユニット6から送信されたバッテリーセル811のセル電圧バランサ命令を受信可能である。
図5に示すように、バランサ制御回路73(マイコン731)は、バッテリーマネージメントユニット6から送信されたセル電圧バランサ命令に基づきセル電圧検出回路71(電池監視IC711)から出力されたバッテリーセル811の電圧値をバッテリーセル811ごとにRAM(図示せず)に格納するセル電圧値格納手段732と、セル電圧値格納手段732からの各セル電圧値を受けてバランサを制御するセルバランス制御手段733とを備えている。
セルバランス制御手段733は、セルバランス制御手段733からの各セル電圧値と各バッテリーセル811のバランサ駆動状態から、各バッテリーセル811のバランサ抵抗722の抵抗値を算出するバランサ抵抗値算出手段734と、セルバランス制御手段733からの各セル電圧とバッテリーマネージメントユニット6からの目標セル電圧とにより、セル電圧バランサ駆動を実行するバランサ駆動手段735とを備えている。
次に、バッテリーマネージメントシステム5の動作を説明する。
まず、グループごとに設けられたセル電圧検出回路71がグループに含まれるバッテリーセル811ごとにバッテリーセル811のセル電圧を検出する。すると、バランサ制御回路73がセル電圧検出回路71からバッテリーセル811ごとの電圧値を取得する。そして、バッテリーセル811ごとの電圧値をセルバランス制御手段733へ出力するとともに、バッテリーマネージメントユニット6に送信する。
セルバランス制御手段733は、一定周期ごとにバッテリーセル811ごとの電圧値を自身のRAMに格納し、各バッテリーセル811の電圧値を一括してバランサ駆動手段735と、バランサ抵抗値算出手段734とへ出力する。
バッテリーマネージメントユニット6は、グループごとに設けられたバランサ制御回路73からバッテリーセル811ごとの電圧を受信すると、目標セル電圧を決定し、バランサ制御回路73に目標セル電圧とともにセル電圧バランサ命令を送信する。
一方、車載充電器34は、電源、例えば、AC200Vの商用電源が接続されると、充電器接続信号を車両統合制御コントローラ4へ出力する。このとき車両統合制御コントローラ4は、車両が充電動作であると判定し、充電制御信号をバッテリーマネージメントユニット6に出力する。バッテリーマネージメントユニット6は、該充電制御信号が入力されると、セルモニターユニット7に対してセル電圧バランス命令を送信し、バランサ制御回路73(マイコン731)にセルバランス制御手段733を動作させる。
バランサ抵抗値算出手段734では、セルバランス制御手段733より出力されたセル電圧値とバランサ駆動手段735より出力されたバランサ制御信号により、バランサ抵抗値を算出する。バランサ抵抗値の算出方法については後述する。バランサ抵抗値算出手段734では、該セル電圧値と該バランサ駆動信号より、バッテリーセル811ごとにバランサOFF時のセル電圧値Ve_off[V]とバランサON時のセル電圧値Ve_on[V]を算出し、予めパラメータとして準備されたセル内部抵抗値Ri[Ω]から下記の式(3)によりバランサ抵抗値Rb[Ω]を算出し、バランサ抵抗値格納手段(図示せず)へ出力する。
バランサ抵抗値格納手段は、不揮発性の格納手段、例えばEEPROMであり、バランサ抵抗値算出手段734よりバランサ抵抗値が出力された場合にバランサ抵抗値を格納する。
そして、セルバランス制御手段733から出力されたバッテリーセル811ごとのセル電圧値と、バッテリーマネージメントユニット6から送信された目標セル電圧との差分値(バランサ駆動判定値ΔV)を算出し、バランサ駆動手段735へ出力する。
バランサ駆動手段735は、セルバランス制御手段733から出力されたバッテリーセル811ごとのセル電圧値が、バッテリーマネージメントユニット6から送信された目標セル電圧に一致するまで、バッテリーセル811に該当するスイッチ721のオン命令をバランサ回路72へ出力する。出力されたスイッチ721のオン命令は、該当するバッテリーセル811のスイッチ721をONし、セルバランスを実施する。
次に、バランサ抵抗値の算出方法を説明する。ここで、バランサ抵抗値をRb[Ω]、セルの内部抵抗値をRi[Ω]、スイッチ721のオン時のセル端子間電圧をVe_on[V]、スイッチ721のオフ時のセル端子間電圧をVe_off[V]、スイッチ721のオン時のセルに流れる電流をIb[A]とすると、スイッチ721のオン時のセル端子間電圧降下は次式で表される。
Figure 2019118186
一方、スイッチ721のオン時の電流Ibは、
Figure 2019118186
よって、(1)式と(2)式よりバランサ抵抗値Rb[Ω]は、
Figure 2019118186
として求められる。
図6は、バッテリーマネージメントシステム5におけるバランサ駆動制御の内容を概略的に示すフローチャートである。図7は、図6に示したセル電圧格納処理(ステップS1)の詳細を示すフローチャートであり、図8は、図6に示した目標セル電圧値決定処理(ステップS2)の詳細を示すフローチャートである。図9は、図6に示したバランサ駆動処理(ステップS3)の詳細を示すフローチャートである。
図6に示すように、バッテリーマネージメントシステム5におけるバランサ駆動制御は、セル電圧値格納処理(ステップS1)、目標セル電圧値決定処理(ステップS2)、バランサ駆動処理(ステップS3)及びバランサ抵抗値算出処理(ステップS4)を含んでおり、これらの処理は一定時間ごとに繰り返し実施される。
図6に示すセル電圧格納処理(ステップS1)では、バランサ制御回路73(マイコン731)は、セル電圧検出回路71において検出されたセル電圧をセルバランス制御手段733によってバッテリーセル811ごとに順次RAMに格納するとともに、セル電圧検出回路71において検出されたバッテリーセル811ごとのセル電圧をバッテリーマネージメントユニット6に送信する。
図7に示すように、セル電圧値格納処理(ステップS1)は、セル電圧の検出工程(ステップS11)、セル電圧値のRAM格納工程(ステップS12)及びセル電圧値の送信工程(ステップS13)を有している。
セル電圧の検出工程(ステップS11)では、セル電圧検出回路71(電池監視IC711)により検出されたセル電圧が専用の通信によってバランサ制御回路73(マイコン731)に出力される。
セル電圧値のRAM格納処理(ステップS12)では、セルバランス制御手段733がバランサ制御回路73(マイコン731)に出力されたセル電圧値を対象のセル電圧格納用RAMに記憶する。
セル電圧値の送信工程(ステップS13)では、バランサ制御回路73(マイコン731)がバランサ制御回路73(マイコン731)に出力されたバッテリーセル811ごとのセル電圧値をバッテリーマネージメントユニット6に送信する。
図6に示す目標セル電圧値決定処理(ステップS2)では、バッテリーマネージメントユニット6は、各セルモニターユニット7のバランサ制御回路73(マイコン731)から送信されたバッテリーセル811ごとのセル電圧に基づいて目標セル電圧値を決定する。バッテリーマネージメントユニット6は、バッテリーパック8を構成する全てのバッテリーセル811のうち最も電圧の低いバッテリーセル811の電圧を目標セル電圧値に決定する。そして、バッテリーマネージメントユニット6は、目標セル電圧値を決定すると、全てのセルモニターユニット7に対して目標セル電圧値を送信する。
図8に示すように、目標セル電圧値決定処理(ステップS2)は、最低セル電圧値抽出工程(ステップS21)、目標セル電圧値決定工程(ステップS22)及び目標セル電圧値送信工程(ステップS23)を有している。
最低セル電圧値抽出工程(ステップS21)では、バッテリーマネージメントユニット6が各バランサ制御回路73(マイコン731)から送信されたバッテリーセル811ごとのセル電圧に基づいて、全てのバッテリーセル811うち最も電圧の低いバッテリーセル811の電圧値を抽出する。
目標セル電圧値決定工程(ステップS22)では、バッテリーマネージメントユニット6が抽出した最も電圧の低いバッテリーセル811の電圧値を目標セル電圧値に決定する。
目標セル電圧値送信工程(ステップS23)では、バッテリーマネージメントユニット6が目標セル電圧値を全てのセルモニターユニット7に対して送信する。
図6に示すバランサ駆動処理(ステップS3)では、バランサ制御回路73(マイコン731)は、バッテリーマネージメントユニット6から送信されたセル電圧バランス命令にしたがって、目標セル電圧値とRAMに格納されたバッテリーセル811ごとのセル電圧値とに基づいてスイッチ721のオン命令をバランサ回路72へ出力する。
図9に示すように、バランサ駆動処理(ステップS4)は、バランサ判定工程(ステップS31)、セル電圧値判定工程(ステップS32)、スイッチオン工程(ステップS33)、スイッチオフ工程(ステップS34)、バランサ駆動開始指示判定工程(ステップS35)、スイッチオン工程(ステップS36)及びスイッチオフ工程(ステップS37)を有している
バランサ判定工程(ステップS31)では、対象となるバッテリーセル811のバランサ回路72のスイッチ721がオンか否かを判定する。対象となるバッテリーセル811のバランサ回路72のスイッチ721がオンである場合にはセル電圧値判定工程(ステップS32)に進み、対象となるバッテリーセル811のバランサ回路72のスイッチ721がオフである場合にはバランサ駆動開始指示判定工程(ステップS35)に進む。
セル電圧値判定工程(ステップS32)では、バランサ回路72のスイッチ721がオンであるバッテリーセル811のセル電圧値が目標セル電圧に到達したか否かを判定する。セル電圧値が目標セル電圧よりも大きい場合(ステップS32:Yes)にはスイッチオン工程(ステップS33)に進み、セル電圧値が目標セル電圧以下である場合(ステップS32:No)にはスイッチオフ工程(ステップS34)に進む。スイッチオン工程(ステップS33)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721をオンすることによりバランサ駆動(放電)を実行する。スイッチオフ工程では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721をオフすることによりバランサ駆動(放電)を停止する。
一方、バランサ駆動開始指示判定(ステップS35)では、バランサ駆動開始指示がオンであるか否かを判定する。バランサ駆動開始指示がオンであった場合(ステップS35:Yes)にはスイッチオン工程(ステップS36)に進み、バランサ駆動開始指示がオフであった場合にはスイッチオフ工程(ステップS37)に進む。スイッチオン工程(ステップS36)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721をオンすることによりバランサ駆動(放電)を実行する。スイッチオフ工程(ステップS37)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721をオフすることによりバランサ駆動(放電)を停止する。
図6に示すように、バランサ抵抗値算出処理(ステップS4)では、制御装置(マイコン731)は、バッテリーセル811ごとに、バランサ回路72のスイッチ721がオフ時のセル電圧と、バランサ回路72のスイッチ721がオン時のセル電圧からバランサ抵抗値を算出する。
図10は、図6に示したバランサ抵抗値算出処理(ステップS4)の詳細を示すフローチャートである。
図10に示すように、バランサ抵抗値算出処理(ステップS4)は、バランサ駆動状態判断工程(ステップS41)、オン時電圧格納工程(ステップS42)、オフ時電圧格納工程(ステップS43)、格納済み判定工程(ステップS44)及びバランサ抵抗値算出工程(ステップS45)を有している。
バランサ駆動状態判定工程(ステップS41)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721の状態を判定する。対象セルのバランサ回路72のスイッチ721がオンである場合(ステップS41:Yes)にはオン時電圧格納工程(ステップS42)に進み、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721がオフの場合にはオフ時電圧格納工程(ステップS43)に進む。
オン時電圧格納工程(ステップS42)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721がオンである場合の対象セル電圧をバランサ回路72のスイッチオン時の電圧として格納する。
オフ時電圧格納工程(ステップS43)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチ721がオフである場合の対象セル電圧をバランサ回路72のスイッチオフ時の電圧として格納する。
格納済み判定工程(ステップS44)では、対象セルのバランサ回路72のスイッチオン時の電圧とバランサ回路72のスイッチオフ時の電圧の両方が格納済みであるか否かを判定する。対象セルのバランサ回路72のスイッチオン時の電圧とバランサ回路72のスイッチオフ時の電圧の両方が格納済みである場合(ステップS44:Yes)にはバランサ抵抗値算出工程(ステップS45)に進み、対象セルのバランサ回路72のスイッチオン時の電圧とバランサ回路72のスイッチオフ時の電圧の少なくとも一方が格納済みでない場合(ステップS44:No)にはバランサ抵抗値算出処理(ステップS4)を終了する。
バランサ抵抗値算出工程では、対象セルのバランサ回路72のスイッチオン時の電圧とバランサ回路72のスイッチオフ時の電圧の両方が格納済みである場合に、上記数式3に基づいてバランサ抵抗値を算出する。
図11は、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5の回路構成を概略的に示す図である。
図11に示すように、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5では、セルモニターユニット7は、バッテリーセル811ごとに監視回路75を含んでいる。監視回路75は、バランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差を監視することによって、バランサ回路72の不具合を監視可能である。バランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差は、スイッチ721のオン/オフによって変動し、スイッチ721がオンの場合に電位差が大きくなり、スイッチ721がオフの場合に電位差が小さくなる。そして、バランサ制御回路73(マイコン731)がスイッチ721にオン命令を送信していないにも関わらずバランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差が閾値以上である場合にはバランサ抵抗722に電流が流れているので、スイッチ721の異常(例えば、スイッチ721の固着)によって当該バッテリーセル811から放電されていると判断する。一方、バランサ制御回路73(マイコン731)がスイッチ721にオン命令を送信しているにも関わらずバランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差が閾値未満である場合にはバランサ抵抗722に電流が流れていないので、スイッチ721の異常(例えば、スイッチ721の接触不良)によって当該セルから放電されていないと判断する。
図12は、図11に示したバッテリーマネージメントシステム5におけるバランサ回路72の故障判定制御の内容を示すフローチャートである。
図12に示すように、バッテリーマネージメントシステム5においてバランサ駆動制御を開始すると、バランサ制御回路73(マイコン731)はバッテリーマネージメントユニット6からセルモニターユニット7に送信されたセル電圧バランス命令を受信する(ステップS71)。バランサ制御回路73がセル電圧バランス命令を受信すると、バランサ制御回路73はスイッチ721をオンにしてセルバランス駆動を開始する(ステップS72:Yes)。これにより、バランサ回路72に電流が流れ、バッテリーセル811に充電された電気は放電される。監視回路75では、バランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差が監視され、バッテリーセル811に充電された電気が放電されている場合には、バランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差は所定以上に大きくなる(ステップS73:Yes)。
一方、バランサ制御回路73がスイッチ721をオンにしてセルバランス駆動を開始したにも関わらず、監視回路75においてバランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差が閾値未満である場合には、スイッチ721の故障を確定する(ステップS74)(スイッチの閉不良)。
他方、バランサ制御回路73がスイッチ721をオンにしないにも関わらず、監視回路においてバランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差が閾値以上である場合には、スイッチ721の故障を確定する(ステップS76)(スイッチ721の固着)。
上述した本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5では、セルモニターユニット7において、監視回路がバランサ抵抗722の上流側と下流側の電位差を監視することによって、バランサ回路72の不具合を監視とするので、バランサ制御回路73(マイコン731)からの命令どおりにセルバランサ(放電)が実行されているか否かを監視することができる。
図11に示すように、本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5では、セルモニターユニット7は、さらに、バッテリーセル811ごとに過放電防止回路76を含んでいる。
過放電防止回路76は、バランサ制御回路73(マイコン731)がバランサ回路72に対してスイッチ721のオンを命令せずに(ステップS72:No)、監視回路75が閾値以上の電位差を検出した場合(ステップS75:Yes)に、スイッチ721の故障を確定し(ステップS76)、バランサ制御回路73からの命令によって過放電防止回路76がバランサ回路72を開放する(ステップS77)。
過放電防止回路76は、例えば、図13に示すように、電位差が所定値よりも小さくなった場合にスイッチ721がオフとなる電界効果トランジスタ761(FET(Field effect transistor))を有して構成される。
このようにすれば、過放電防止回路76は、電界効果トランジスタ761の電位差を所定値よりも小さくすることで回路を開放することができる。
上述した本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5は、図12に示すように、監視回路75がバランサ回路72の故障を確定した場合に、過放電防止回路76がバランサ制御回路73(マイコン731)からの命令によってバランサ回路72を開放する。
例えば、過放電防止回路76が電位差を所定値よりも小さくすることでスイッチ721がオフとなる電界効果トランジスタを有して構成される場合に、バランサ制御回路73(マイコン731)からの命令によって電位差が所定値よりも小さくなり、スイッチ721をオフとする。
上述した本発明の一実施形態に係るバッテリーマネージメントシステム5では、セルモニターユニット7において、監視回路75がバランサ回路72の故障を確定した場合に、過放電防止回路76がバランサ制御回路73(マイコン731)からの命令によってバランサ回路72を開放するので、バッテリーセル811からの過放電を防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 電気自動車
2 動力源
22 モータ(電動機)
24 駆動用バッテリー
25 走行装置
26 トランスミッション(動力伝達装置)
3 車載充放電システム
32 インバータ
34 車載充電器
35 DC/DCコンバータ
36 漏電センサ
37 電流センサ
4 車両統括制御コントローラ(EV−ECU)
5 バッテリーマネージメントシステム
6 バッテリーマネージメントユニット(BMU)
7 セルモニターユニット(CMU)
71 セル電圧検出回路
711 電池監視IC
72 バランサ回路
721 スイッチ
722 バランサ抵抗(電気抵抗)
73 バランサ制御回路
731 マイコン
732 セル電圧格納手段
733 セルバランス制御手段
734 バランサ抵抗値算出手段
735 バランサ駆動手段
74 通信回路
75 監視回路
76 過放電防止回路
761 電界効果トランジスタ(FET)
8 バッテリーパック
81 バッテリーモジュール
811 バッテリーセル

Claims (3)

  1. 駆動用バッテリーに含まれる全てのバッテリーセルが幾つかのグループにグループ化され、グループごとに全てのバッテリーセルが管理されるバッテリーマネージメントシステムであって、
    前記全てのグループから全てのバッテリーセルの電圧を受信可能であって、前記全てのグループに対して全てのバッテリーセルの電圧の均一化命令を送信可能なバッテリー管理装置を備える一方、
    前記グループのそれぞれは、
    前記グループに含まれるバッテリーセルごとに電圧を検出可能なセル電圧検出回路と、
    前記グループに含まれるバッテリーセルごとに並列に接続される回路であって、スイッチとバランサ抵抗とが直列に接続されたバランサ回路と、
    前記セル電圧検出回路からバッテリーセルごとの電圧を取得可能であって、バッテリーセルごとの電圧を前記バッテリー管理装置に送信可能であり、前記バッテリー管理装置から受信したバッテリーセルの電圧の均一化命令に基づいて、前記バランサ回路に対してスイッチのオンを命令可能なバランサ制御回路と、
    前記バッテリーセルごとに前記バランサ抵抗の上流側と下流側との電位差を監視可能な監視回路と、を含むこと、を特徴とするバッテリーマネージメントシステム。
  2. 前記グループのそれぞれは、
    前記バランサ制御回路が前記バランサ回路に対してスイッチのオンを命令せずに、前記監視回路が所定の電位差を検出した場合に、前記バランサ制御回路からの命令によって前記バランサ回路を開放する過放電防止回路をさらに含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載のバッテリーマネージメントシステム。
  3. 前記過放電防止回路は、電位差が所定値よりも小さくなった場合に回路を開放する電界効果トランジスタトランジスタを有すること、
    を特徴とする請求項2に記載のバッテリーマネージメントシステム。
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