JP2019116364A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材の種類の判別を可能としながら、スループットの向上を図ることができる、画像形成装置を提供する。【解決手段】第1搬送経路71には、第2搬送経路72の一端が画像形成部41の搬送方向下流の分岐点D1で接続され、その他端が画像形成部41の搬送方向上流の第1合流点J1で接続されている。第1搬送経路71上には、第1合流点J1よりも搬送方向下流かつ画像形成部41よりも搬送方向上流の第2位置P2に、記録材Sの表面性(表面の特性)を検出する表面性センサ83が配置され、第1合流点J1よりも搬送方向上流の第3位置P3に、記録材Sの坪量を検出する坪量センサ85が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタなどの画像形成装置に関する。
従来、用紙などの記録材の表面の特性(表面性)を検出するためのセンサと、記録材の坪量を検出するためのセンサとの2つのセンサを設けた画像形成装置がある。この画像形成装置では、制御部は、それら2つのセンサの情報から記録材の種類を判別して、転写条件や定着条件等の画像形成条件を調整することにより、様々な種類の記録材に適した制御を行うことができる。ここで、転写条件とは、例えば、転写電圧や転写時の記録材の搬送速度であり、定着条件とは、例えば、定着温度や定着時の記録材の搬送速度である。
特開2016−55933号公報
特許文献1に記載された技術では、2つのセンサにより記録材の表面性および坪量の検出を行い、画像形成条件を調整した後、記録材に画像が形成される。また、記録材の両面に画像を形成する場合は、記録材の一方面の検出と画像形成条件の調整の後に記録材の一方面に画像が形成され、その後、他方面の検出と画像形成条件の調整の後に記録材の他方面に画像が形成される。したがって、他方面の検出から画像形成条件の調整までにかかる時間を短縮することにより画像形成に係るスループットを向上できる余地がある。
そこで、本発明の目的は、記録材の種類の判別を可能としながら、スループットの向上を図ることができる、画像形成装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、搬送方向に記録材が搬送される第1搬送経路と、第1搬送経路の第1位置に配置され、第1搬送経路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成部と、第1位置よりも搬送方向下流の第1搬送経路に配置される分岐点に一端が接続され、他端が画像形成部よりも搬送方向上流の第1搬送経路に配置される合流点に接続された第2搬送経路と、合流点と第1位置との間の第1搬送経路の第2位置に配置され、記録材の表面性を検出する第1検出部と、合流点よりも搬送方向上流の第1搬送経路の第3位置に配置され、記録材の坪量を検出する第2検出部と、を備える。
本発明によれば、両面印刷の場合、記録材の一方面への印刷時には、第2検出部によって記録材の坪量が検出された後、第1検出部によって記録材の一方面の表面性が検出される。記録材の他方面への印刷時には、第1検出部によって記録材の他方面の表面性が検出されるが、第2検出部による記録材の坪量の検出はない。
そのため、記録材の一方面への印刷時および他方面への印刷時の両方の時に、第1検出部による記録材の表面性の検出および第2検出部による記録材の坪量の検出の両方が行われる構成と比較して、1枚の記録材の両面印刷に要する時間を短縮することができる。例えば、記録材が2回目に通過する際には、1回目に通過した際に検出した坪量の検出結果を使用することで、2回目に通過する際の坪量の検出を省略することができ、検出自体の時間を短縮できる。また、記録材が2回目に通過する際には、1回目に通過した際の坪量の検出結果が得られているので、2回目に通過する際の表面性の検出が終わった時点で画像形成条件を決定することができる。これにより、画像形成条件を画像形成部に適応するまでの時間を短縮することができる。
また、記録材の表面性は一方の面と他方の面とで異なる場合がある。記録材の表面性を両面検出することによって、それぞれの表面性に適した画像形成条件で画像を形成することができる。なお、1枚の記録材において、表面性については一方面と他方面とで異なる場合があるが、坪量に関しては一定である。よって、一方面で記録材の坪量を検出した場合、他方面で検出することを省略することが可能である。これにより、記録材の種類の判別を可能としながら、スループットの向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの構成を図解的に示す断面図である。 レーザプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 印刷処理の流れを示すフローチャートである。 両面印刷処理の流れを示すフローチャートである。 片面印刷処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るレーザプリンタの構成を図解的に示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<機械的構成>
図1に示されるレーザプリンタ1(画像形成装置の一例)は、モノクロのレーザプリンタである。
レーザプリンタ1は、略直方体形状の筐体11を備えている。筐体11の一側面12には、マルチパーパストレイ13が開閉可能に設けられている。マルチパーパストレイ13は、その開閉動作により、一側面12に対して筐体11の外側に倒伏した使用位置と一側面12に沿って上下に延びる非使用位置とに変位される。マルチパーパストレイ13は、使用位置において、複数枚の用紙などの記録材Sを積み重なった状態で支持可能に構成されている。
なお、以下の説明で使用するため、筐体11の一側面12側をレーザプリンタ1の「前側」と規定し、その反対側を「後側」と規定する。したがって、一側面12は、筐体11の前面である。そして、レーザプリンタ1を「前側」から見た状態を基準に、レーザプリンタ1の「上側」、「下側」、「左側」および「右側」を規定する。図1には、その規定に従った上下および前後の方向が矢印で示されている。
筐体11の上面には、後側ほど下方に沈む底面を有する凹部が排紙トレイ14として形成されている。排紙トレイ14は、複数枚の記録材Sを積み重なった状態で支持することができる。
筐体11の底部には、給紙トレイ21が抜き差し可能に設けられている。言い換えれば、筐体11の底部の装着位置には、給紙トレイ21がその装着位置から前側に引き出し可能に装着されている。
給紙トレイ21の前端部の上側には、第1給紙機構22が設けられている。第1給紙機構22には、第1給紙ローラ23、第1分離ローラ24および第1分離パッド25が含まれる。
第1給紙ローラ23は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。給紙トレイ21が筐体11内の装着位置に装着された状態で、第1給紙ローラ23の周面は、給紙トレイ21に収容された最上位の記録材Sの前端部の上面に接触する。
第1分離ローラ24は、第1給紙ローラ23の前側に配置されて、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。第1分離パッド25は、給紙トレイ21が筐体11内の装着位置に装着された状態で、第1分離ローラ24の周面に対して前下側から当接する。
また、マルチパーパストレイ13が使用位置に位置する状態では、筐体11の前面12に、筐体11の内外を連通する給紙口31が開放される。給紙口31の後側には、第2給紙機構32が設けられている。第2給紙機構32には、給紙パッド33、第2給紙ローラ34、第2分離ローラ35および第2分離パッド36が含まれる。
給紙パッド33は、給紙口31の下端の奥側に配置されている。
第2給紙ローラ34は、給紙パッド33の上側に配置されて、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。第2給紙ローラ34の周面は、マルチパーパストレイ13上の最上位の記録材Sに接触する。第2分離ローラ35は、第2給紙ローラ34の後側に配置されて、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。第2分離パッド36は、第2分離ローラ35の周面に対して後側から接触している。
筐体11内の前後方向中央部には、画像形成部41が設けられている。画像形成部41は、感光体ドラム42、帯電器43、転写ローラ44、現像器45、定着器46および露光器53を含む。感光体ドラム42は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
帯電器43は、感光体ドラム42の後上側に配置されている。帯電器43は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。転写ローラ44は、感光体ドラム42に対して下側に対向配置されて、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
現像器45は、感光体ドラム42の前側に配置されている。現像器45は、トナーを収容する現像筐体47および現像筐体47に保持される現像ローラ48などを備えている。現像ローラ48は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。現像ローラ48の周面は、感光体ドラム42の周面に接触している。
定着器46は、熱ローラ51および圧ローラ52を備えている。熱ローラ51は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。圧ローラ52は、熱ローラ51の後下側に配置され、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。圧ローラ52の周面は、熱ローラ51の周面に接触している。
露光器53は、筐体11内の上部に配置されている。露光器53は、レーザおよびポリゴンミラーなどの光学系を備え、画像データに基づくレーザビームを出射する。この露光器53から出射されるレーザビームは、図1に破線で示されるように、帯電器43と現像器45との間を通して感光体ドラム42の周面に照射される。
筐体11内にはさらに、レジストローラ対61、排紙ローラ62、第1搬送ローラ対63、第2搬送ローラ対64、第1反転ローラ対65および第2反転ローラ対66が設けられている。
レジストローラ対61は、感光体ドラム42および転写ローラ44の前側に配置されている。感光体ドラム42および転写ローラ44とレジストローラ対61との間には、所定の距離が空けられている。レジストローラ対61は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび従動ローラの対である。駆動ローラの周面と従動ローラの周面とは、互いに接触している。
筐体11の後方には、記録材Sを排紙トレイ14に排出する排紙口68が形成されている。排紙ローラ62は、排紙口68の後側に配置されている。排紙ローラ62は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび2個の従動ローラで構成されている。駆動ローラおよび2個の従動ローラは、各周面が互いに接触している。なお、排紙ローラ62は正逆転可能である。
第1搬送ローラ対63は、第1給紙機構22の前上側に配置されている。第1搬送ローラ対63は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび従動ローラの対である。駆動ローラの周面と従動ローラの周面とは、互いに接触している。
第2搬送ローラ対64は、定着器46の後上側かつ排紙ローラ62の後下側の位置に配置されている。第2搬送ローラ対64は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび従動ローラの対である。駆動ローラの周面と従動ローラの周面とは、互いに接触している。
第1反転ローラ対65および第2反転ローラ対66は、給紙トレイ21と画像形成部41との間に配置され、互いに前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。後側の第1反転ローラ対65は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび従動ローラの対である。駆動ローラの周面と従動ローラの周面とは、互いに接触している。
前側の第2反転ローラ対66は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび従動ローラの対である。駆動ローラの周面と従動ローラの周面とは、互いに接触している。
そして、筐体11内には、第1搬送経路71、第2搬送経路72および第3搬送経路73が設けられている。
第1搬送経路71は、第1分離ローラ24と第1分離パッド25との間から第1搬送ローラ対63の間を経由した後、後上側にU字状に湾曲して後側に延び、レジストローラ対61間、感光体ドラム42と転写ローラ44との間、定着器46の熱ローラ51と圧ローラ52との間をこの順に経由している。なお、本発明の第1位置とは、感光体ドラム42と転写ローラ44との間の位置である。第1搬送経路71は、定着器46から後上側に延び、第1搬送ローラ対63の間を経由して前上側にU字状に湾曲し、排紙ローラ62の間を経由して排紙口68に達している。
第2搬送経路72は、排紙ローラ62と第2搬送ローラ対64との間の分岐点D1で第1搬送経路71から分岐して、第1搬送経路71の後側を下側に延び、前側に湾曲して、第1反転ローラ対65および第2反転ローラ対66の各間をこの順に経由している。そして、第2搬送経路72は、レジストローラ対61と第1搬送ローラ対63との間の第1合流点J1で第1搬送経路71に合流している。
第3搬送経路73は、給紙口31から後側に延び、給紙パッド33と第2給紙ローラ34との間および分離ローラ35と分離パッド36との間をこの順に経由して、第1搬送ローラ対63と第1合流点J1との間の第2合流点J2で第1搬送経路71に前側から合流している。
第1合流点J1とレジストローラ対61との間には、レジストローラ対61に記録材Sが到達したことを検出するためのレジ前センサ81のアクチュエータ82が配置されている。アクチュエータ82は、第1搬送経路71においてその下側から突出している。
第1搬送経路71におけるレジ前センサ81のアクチュエータ82とレジストローラ対61との間の第2位置P2には、第1搬送経路71を搬送される記録材Sの表面の特性である表面性を検出する表面性センサ83が配置されている。
また、第1搬送経路71は、第1合流点J1と第2合流点J2との間に、他の部分よりも上下方向に幅が広がった空間84を有している。そして、その第1搬送経路71における空間84の位置である第3位置P3には、記録材Sの坪量を検出する坪量センサ85(第2検出部の一例)が配置されている。なお、坪量とは、記録材Sの単位面積当たりの質量である。
<電気的構成>
表面性センサ83は、図2に示されるように、光源内蔵型のラインセンサからなる。具体的には、表面性センサ83は、ハウジング91内にLED(Light Emitting Diode)アレイ92、ロッドレンズアレイ93およびCMOS(Complementary MOS)アレイ94を備える構成のラインセンサである。第1搬送経路71を搬送される記録材Sの表面を表面性センサ83によって読み取ることができるので、表面性センサ83の出力信号から記録材Sの表面性を検出することができる。
坪量センサ85は、超音波センサからなり、超音波を発振する超音波発振部95と、超音波を受信する超音波受信部96とを備えている。超音波発振部95および超音波受信部96は、圧電素子(ピエゾ素子)を備えている。超音波発振部95の圧電素子にパルス電圧が印加されると、圧電素子が発振して、超音波発振部95から超音波が出力される。超音波発振部95と超音波受信部96との間に記録材Sが存在している場合、超音波によって記録材Sが振動し、この記録材Sの振動が超音波受信部96で電気信号に変換される。超音波による記録材Sの振動は、記録材Sの坪量に応じた振幅となるので、超音波受信部96の出力信号(電圧)から記録材Sの坪量を検出することができる。
レーザプリンタ1は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)101、ROM(Read Only Memory)102およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。
ASIC101には、レジ前センサ81、表面性センサ83および坪量センサ85が接続されている。そして、ASIC101には、レジ前センサ81、表面性センサ83および坪量センサ85の検出信号が入力される。ASIC101は、CPU104(制御部の一例)を内蔵している。CPU104は、ASIC101に入力される情報に基づいて、各種の処理のためのプログラムを実行することにより、画像形成部41および搬送部105の動作を制御する。なお、搬送部105は、第1給紙機構22、第2給紙機構32、レジストローラ対61、排紙ローラ62、第1搬送ローラ対63、第2搬送ローラ対64、第1反転ローラ対65および第2反転ローラ対66である。
ROM102は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリからなる。ROM102には、CPU104によって実行されるプログラムおよび各種のデータなどが記憶されている。
RAM103は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリであり、CPU104がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
<印刷処理>
ASIC101のCPU104は、ASIC101と通信可能に接続された外部端末、たとえば、PC(Personal Computer)からASIC101に印刷ジョブのデータとともに印刷ジョブの実行指令が入力されると、CPU104は、図3に示される印刷処理を実行する。印刷ジョブは、画像データに係る画像をシートに印刷するジョブであり、印刷ジョブのデータには、画像データおよび印刷条件などの情報が含まれる。
印刷処理では、CPU104は、印刷ジョブのデータから両面印刷が設定されているか否かを判別する(S1)。レーザプリンタ1では、記録材Sの第1面のみに画像を形成する片面印刷と、記録材Sの第1面および第2面の両面に画像を形成する両面印刷とを行うことができる。
両面印刷が設定されている場合(S1:YES)、CPU104は、両面印刷処理を実行する(S2)。両面印刷が設定されていない場合(S1:NO)、つまり片面印刷が設定されている場合には、CPU104は、片面印刷処理を実行する。
<両面印刷処理>
両面印刷処理では、ASIC101のCPU104は、これから実行される印刷が記録材Sの第1面(表裏一方の面)への印刷であるか否かを判別する(S201)。
記録材Sの第1面への印刷である場合(S201:YES)、CPU104は、搬送部105を制御して、記録材Sの搬送動作を開始する(S202)。搬送動作の開始により、給紙トレイ21またはマルチパーパストレイ13上から記録材Sが送り出される。
具体的には、給紙トレイ21上から記録材Sが送り出される場合、第1給紙機構22の第1給紙ローラ23が回転される。第1給紙ローラ23の回転により、第1給紙ローラ23の周面と接触している記録材Sが前側に送り出される。給紙トレイ21上から送り出された記録材Sは、第1分離ローラ24と第1分離パッド25との間を通過することにより1枚ずつに分離されて、第1搬送経路71に進入する。
マルチパーパストレイ13上から記録材Sが送り出される場合、第2給紙機構32の第2給紙ローラ34が回転される。第2給紙ローラ34の回転により、第2給紙ローラ34の周面と接触している記録材Sが前側に送り出される。マルチパーパストレイ13上から送り出された記録材Sは、第2分離ローラ35と第2分離パッド36との間を通過することにより1枚ずつに分離されて、第3搬送経路73を第1搬送経路71に向けて搬送され、第2合流点J2から第1搬送経路71に進入する。
搬送動作の開始と同時に、CPU104は、タイマ(図示せず)を作動させて、搬送動作の開始からの経過時間の計測を開始する。搬送動作の開始から所定時間が経過すると(S203:YES)、記録材Sの先端が第3位置P3に到達する。このタイミングで、CPU104は、坪量センサ85を制御して、坪量センサ85による坪量の検出を開始させる(S204)。
その後、CPU104は、レジ前センサ81の検出信号から、記録材Sの先端がレジストローラ対61の駆動ローラの周面と従動ローラの周面との当接位置であるレジ位置P4(第4位置の一例)に到達したか否かを判別する(S205)。レジ前センサ81のアクチュエータ82の位置とレジ位置P4との間の距離は一定であるから、CPU104は、記録材Sの先端がアクチュエータ82の位置に到達したことがレジ前センサ81により検出された時点から一定時間が経過したことを以て、記録材Sの先端がレジ位置P4に到達したと判別することができる。
このとき、レジストローラ対61は、回転せずに静止している。そのため、記録材Sの先端がレジ位置P4に到達すると、記録材Sの先端が停止し、記録材Sがその先端と第1搬送ローラ対63に挟まれる部分との間で撓む。この記録材Sの撓みは、第1搬送経路71の第3位置P3に生じている空間84により受け入れられる。
そして、記録材Sの先端がレジ位置P4で停止した状態において、CPU104は、第1搬送経路71におけるレジ前センサ81とレジストローラ対61との間の第2位置P2に配置されている表面性センサ83を制御して、表面性センサ83による記録材Sの第1面の表面性の検出を開始する(S206)。この時点で、坪量センサ85による記録材Sの坪量の検出は終了している。
記録材Sの坪量および第1面の表面性の検出が完了すると、CPU104は、それらの検出結果に応じた画像形成条件を設定する(S207)。記録材Sの坪量および表面性に応じた画像形成条件には、たとえば、転写条件や定着条件が含まれる。転写条件は、たとえば、感光体ドラム42から記録材Sに転写されるときに転写ローラ44に印加される転写バイアス(転写電圧)や記録材Sの搬送速度である。定着条件は、記録材Sが定着器46を通過するときの定着温度や記録材Sの搬送速度である。その後、CPU104は、レジストローラ対61の回転を開始させる(S208)。
一方、CPU104は、画像形成部41を制御して、画像形成部41による画像形成動作を開始させる(S209)。画像形成動作では、感光体ドラム42が一定速度で回転される。感光体ドラム42の回転に伴って、感光体ドラム42の表面は、帯電器43からの放電により一様に帯電された後、露光器53からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光体ドラム42の表面から電荷が選択的に除去され、感光体ドラム42の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ローラ48からのトナーの供給により、トナー像に現像される。
トナー像の形成とレジストローラ対61による記録材Sの給送とは、同期をとって行われ、トナー像が転写ローラ44と対向するときに記録材Sが感光体ドラム42と転写ローラ44との間に介在されるタイミングで、レジストローラ対61の回転が開始される。転写ローラ44には、転写バイアスが供給されている。記録材Sが感光体ドラム42と転写ローラ44との間を通過する際に、転写バイアスの作用により、感光体ドラム42の表面から記録材Sの第1面(上面)にトナー像が転写される。
トナー像が転写された記録材Sは、第1搬送経路71を後側にさらに進行して、定着器46に進入する。定着器46では、記録材Sが熱ローラ51と圧ローラ52との間を通過する。その際、加熱および加圧により、トナー像が記録材Sに定着される。これにより、記録材Sへの画像の形成が達成される。こうして第1面に画像が形成された記録材Sは、第1搬送経路71をさらに搬送される。
記録材Sの後端部(搬送方向上流側の端部)が排紙ローラ62に挟持される状態になるまで、記録材Sの搬送が進むと、CPU104は、搬送部105を制御して、排紙ローラ62の回転方向を逆転させる。これにより、記録材Sは、排紙トレイ14上に排出されずに、第2搬送経路72に進入する。
第2搬送経路72に進入した記録材Sは、第1反転ローラ対65による搬送力および第2反転ローラ対66による搬送力を順に受けて、第2搬送経路72を前側に向けて進行し、第1合流点J1から第1搬送経路71に進入する。これにより、記録材Sは、一方面への画像形成時と表裏が反転されて、第2面を上側に向けて、第1搬送経路71を感光体ドラム42に向けて搬送される。
CPU104は、次の印刷が記録材Sの第1面への印刷であるか否かを再び判別する(S201)。このとき、次の印刷が記録材Sの第2面への印刷であるから(S201:NO)、CPU104は、レジ前センサ81の検出信号から、記録材Sの先端がレジ位置P4に到達したか否かを判別する(S211)。
記録材Sの先端がレジ位置P4に到達すると、CPU104は、表面性センサ83による記録材Sの第1面の表面性の検出を開始する(S212)。
そして、第2面の表面性の検出が完了すると、CPU104は、その表面性および記録材Sの坪量に応じた画像形成条件を設定する(S213)。このとき、記録材Sの坪量は、記録材Sの第1面への印刷時における検出結果が使用される。
その後、CPU104は、レジストローラ対61の回転を開始させる(S214)。また、CPU104は、画像形成部41による画像形成動作を開始させる(S215)。そして、記録材Sの第2面への画像の形成が完了した後、CPU104は、排紙ローラ62の回転を反転させずに、記録材Sを排紙トレイ14上に排出させる。記録材Sが排紙トレイ14上に排出されると(S216:YES)、CPU104は、搬送部105を制御して、搬送部105による搬送動作を終了させ(S217)、両面印刷処理を終了する。
<片面印刷処理>
記録材Sの第1面のみに画像が形成される片面印刷処理では、ASIC101のCPU104は、搬送部105を制御して、記録材Sの搬送動作を開始する(S301)。搬送動作の開始により、給紙トレイ21またはマルチパーパストレイ13上から記録材Sが送り出される。
その後、両面印刷処理の場合と同様に、搬送動作の開始と同時に、CPU104は、タイマ(図示せず)を作動させて、搬送動作の開始からの経過時間の計測を開始する。搬送動作の開始から所定時間が経過すると(S302:YES)、記録材Sの先端が第3位置P3に到達する。このタイミングで、CPU104は、坪量センサ85を制御して、坪量センサ85による坪量の検出を開始させる(S303)。
その後、CPU104は、レジ前センサ81の検出信号から、記録材Sの先端がレジストローラ対61のニップ位置(駆動ローラの周面と従動ローラの周面との当接位置)に到達したか否かを判別する(S304)。
このとき、レジストローラ対61は、回転せずに静止している。そのため、記録材Sの先端がレジ位置P4に到達すると、記録材Sの先端が停止し、記録材Sがその先端と第1搬送ローラ対63に挟まれる部分との間で撓む。記録材Sの先端がレジ位置P4で停止した状態において、CPU104は、第1搬送経路71におけるレジ前センサ81とレジストローラ対61との間の第2位置P2に配置されている表面性センサ83を制御して、表面性センサ83による記録材Sの第1面の表面性の検出を開始する(S305)。
記録材Sの坪量および第1面の表面性の検出が完了すると、CPU104は、それらの検出結果に応じた画像形成条件を設定する(S306)。
その後、CPU104は、レジストローラ対61の回転を開始させる(S307)。一方、CPU104は、画像形成部41を制御して、画像形成部41による画像形成動作を開始させる(S308)。これにより、感光体ドラム42の表面から記録材Sの第1面にトナー像が転写され、そのトナー像が定着器46で記録材Sに定着される。
こうして、記録材Sの第1面への画像の形成が完了すると、CPU104は、排紙ローラ62の回転を反転させずに、その両面への画像形成済みの記録材Sを排紙トレイ14上に排出させる。記録材Sが排紙トレイ14上に排出されると(S309:YES)、CPU104は、搬送部105を制御して、搬送部105による搬送動作を終了させ(S310)、片面印刷処理を終了する。
<作用効果>
以上のように、第1搬送経路71には、第2搬送経路72の一端が画像形成部41の搬送方向下流の分岐点D1で接続され、その他端が画像形成部41の搬送方向上流の第1合流点J1で接続されている。これにより、第1搬送経路71を搬送される記録材Sが第1位置P1、つまり画像形成部41を通過することにより、その記録材Sの第1面に画像が形成される。記録材Sの第1面のみに画像が形成(印刷)される片面印刷時には、画像形成部41を通過した記録材Sが第1搬送経路71をそのまま搬送されて排出される。記録材Sの両面に画像が形成される両面印刷時には、画像形成部41を通過した記録材Sは、分岐点D1で第1搬送経路71から第2搬送経路72に進入して、第2搬送経路72を第1合流点J1に向けて搬送される。第2搬送経路72を搬送される記録材Sは、第1合流点J1で第2搬送経路72から第1搬送経路71に送り込まれて、片面印刷時と表裏が反転された状態で画像形成部41を通過する。これにより、記録材Sの第2面に画像が形成される。その後、記録材Sは、第1搬送経路71を搬送されて排出される。
そして、第1搬送経路71上には、第1合流点J1よりも搬送方向下流かつ画像形成部41よりも搬送方向上流の第2位置P2に、記録材Sの表面性(表面の特性)を検出する表面性センサ83が配置され、第1合流点J1よりも搬送方向上流の第3位置P3に、記録材Sの坪量を検出する坪量センサ85が配置されている。これにより、両面印刷の場合、記録材Sの第1面への印刷時には、坪量センサ85によって記録材Sの坪量が検出された後、表面性センサ83によって記録材Sの第1面の表面性が検出される。記録材Sの第2面への印刷時には、表面性センサ83によって記録材Sの第2面の表面性が検出されるが、坪量センサ85による記録材Sの坪量の検出はない。
そのため、記録材Sの第1面への印刷時および第2面への印刷時の両方の時に、表面性センサ83による記録材Sの表面性の検出および坪量センサ85による記録材Sの坪量の検出の両方が行われる構成と比較して、1枚の記録材Sの両面印刷に要する時間を短縮することができる。また、記録材Sの第1面および第2面の各面の表面性および記録材Sの坪量が検出されるので、記録材Sの種類を判別することができる。
よって、記録材Sの種類の判別を可能としながら、スループットの向上を図ることができる。
レーザプリンタ1は、第1搬送経路71上の第1合流点J1よりも搬送方向上流の第2合流点J2に接続された第3搬送経路73を有している。そして、第3位置P3は、第1搬送経路71の第1合流点J1と第2合流点J2との間の位置に配置されている、そのため、マルチパーパストレイ13上から記録材Sが送り出されるときにも、第3位置P3に配置される坪量センサ85により、その記録材Sの坪量を検出することができる。
第1搬送経路71における第1合流点J1と第1位置P1との間の第4位置P4には、記録材Sを画像形成部41に向けて搬送するレジストローラ対61が配置されている。第2位置P2が第1搬送経路71の第1合流点J1と第4位置P4との間の位置であり、その位置に表面性センサ83が配置されている。レジストローラ対61によって記録材Sの先端が規制され、記録材Sが停止している間に、表面性センサ83による記録材Sの表面性の検出が行われる。CPU104は、記録材Sを停止している時間を利用して検出や画像形成条件の設定をすることができる。
また、坪量センサ85が配置される第3位置P3に記録材Sの先端が到達するタイミングで坪量センサ85による検出が開始されるので、坪量センサ85による記録材Sの坪量の開始からその記録材Sの先端が感光体ドラム42に到達するまでに時間を稼ぐことができる。
また、記録材Sがレジストローラ対61に当接して停止している間に、表面性センサ83による記録材Sの表面性の検出が開始される。記録材Sの先端がレジストローラ対61に固定されているため、記録材Sの振動等が少ない状態になり、記録材Sの表面性を精度よく検出することができる。
しかも、坪量センサ85による記録材Sの坪量の検出が終了した後に、表面性センサ83による記録材Sの表面性の検出が開始される。そのため、坪量センサ85により記録材Sに付与される超音波振動による表面性センサ83の誤検出の発生を抑制することができる。
なお、坪量センサ85が配置される第3位置P3は、第1搬送経路71における上下方向に幅が広がった空間84に設定されている。そのため、記録材Sの先端がレジ位置P4に到達した後、記録材Sが撓み変形したときに、その記録材Sの撓んだ部分が坪量センサ85の超音波受信部96に近接する。したがって、記録材Sの先端がレジ位置P4に到達した後に、坪量センサ85によって記録材Sの坪量が検出される構成とすることにより、超音波受信部96による記録材Sの振動の検出感度の向上を図ることができ、記録材Sの坪量の検出精度を高めることができる。
<他の実施形態>
図6に示されるレーザプリンタ201は、カラーのレーザプリンタである。
レーザプリンタ201は、略直方体形状の筐体211を備えている。筐体211の底部には、給紙トレイ212が前側に引き出し可能に装着されている。
なお、以下の説明で使用するため、筐体211から給紙トレイ212が引き出される側をレーザプリンタ201の「前側」と規定し、その反対側を「後側」と規定する。そして、レーザプリンタ201を「前側」から見た状態を基準に、レーザプリンタ201の「上側」、「下側」、「左側」および「右側」を規定する。図6には、その規定に従った上下および前後の方向が矢印で示されている。
筐体211の上面には、後側ほど下方に沈む底面を有する凹部が排紙トレイ213として形成されている。排紙トレイ213は、複数枚の記録材Sを積み重なった状態で支持することができる。
給紙トレイ212の後端部の上側には、第3給紙ローラ214が配置されている。第3給紙ローラ214は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。給紙トレイ212が筐体211に装着された状態で、第3給紙ローラ214の周面は、給紙トレイ212に収容された最上位の記録材Sに接触する。
給紙トレイ212および第3給紙ローラ214の上方には、画像形成部221が設けられている。画像形成部221は、中間転写ベルト222、4組のプロセス部223、4つの露光器224、2次転写ローラ225および定着器226を含む。
中間転写ベルト222は、3つのローラ231,232,233に巻回された無端状のベルトである。2つのローラ231,232は、前後方向に間隔を空けて、その周面の上端が同じ高さに位置するよう配置されている。残りの1つのローラ233は、後側のローラ232の前下方に配置されている。これにより、中間転写ベルト222は、2つのローラ231,232の各周面の上端間において、前後方向および左右方向に延びる平面状部分234を有している。
4組のプロセス部223は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられている。各プロセス部223は、感光体ドラム235、帯電器236、現像器237および1次転写ローラ238を含む。
感光体ドラム235は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。帯電器236は、感光体ドラム235の後上側に配置されている。帯電器236は、たとえば、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられる帯電ローラである。
現像器237は、感光体ドラム235の前上側に配置されている。現像器237は、トナーを収容する現像筐体241および現像筐体241に保持される現像ローラ242などを備えている。1次転写ローラ238は、感光体ドラム235に対して中間転写ベルト222の平面状部分234を挟んだ下側に配置されて、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
露光器224は、各プロセス部223に対応づけて設けられ、その対応するプロセス部223の上方に配置されている。2次転写ローラ225は、中間転写ベルト222が巻回された後側のローラ232にその後側から対向する位置に配置されている。定着器226は、中間転写ベルト222を挟むローラ232および2次転写ローラ225の上側の位置に配置されている。
レーザプリンタ201は、筐体211内に、第1搬送ローラ対251、第2搬送ローラ対252、排紙ローラ対253、第1反転ローラ対254および第2反転ローラ対255をさらに備えている。
第1搬送ローラ対251は、中間転写ベルト222を挟むローラ232および2次転写ローラ225の下側の位置に配置されている。第2搬送ローラ対252は、定着器226の上側の位置に配置されている。
筐体211の後方には、記録材Sを排紙トレイ213に排出する排紙口257が形成されている。排紙ローラ対253は、排紙口257の後側に配置されている。排紙ローラ対253は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられた駆動ローラおよび従動ローラの組である。第1反転ローラ対254および第2反転ローラ対255は、筐体211内の後端部に、上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。
また、中間転写ベルト222の平面状部分234の後端部上には、中間転写ベルト222の表面に残留しているトナーなどの異物を除去するためのベルトクリーナ261が設けられている。そして、筐体211内には、第1搬送経路271および第2搬送経路272が設けられている。
第1搬送経路271は、給紙トレイ212の後端から後下側に湾曲しつつ後上側に延び、第1搬送ローラ対251の間を経由した後、上側に直線状に延び、中間転写ベルト222と2次転写ローラ225との間および定着器226の熱ローラ243と圧ローラ244との間を経由している。そして、第1搬送経路271は、定着器226から斜め前側に延び、排紙ローラ対253の間を経由して排紙口257に達している。第1搬送経路271における第1位置P1は、中間転写ベルト222と2次転写ローラ225との間の位置である。
第2搬送経路272は、排紙ローラ対253と第2搬送ローラ対252との間の分岐点D1で第1搬送経路271から分岐して、第1搬送経路271の後側を下側に延び、第1反転ローラ対254および第2反転ローラ対255の各間をこの順に経由している。そして、第2搬送経路272は、下側に湾曲しつつ前側に延び、給紙トレイ212と第1搬送ローラ対251との間の第1合流点J1で第1搬送経路271に合流している。
また、筐体211の後面(背面)には、筐体211の内外を連通する手差し給紙口273が形成されている。レーザプリンタ201には、手差し給紙口273の下端から後上側に直線状に延びる手差しトレイ274が設けられている。手差しトレイ274上から手差し給紙口273に記録材Sが差し込まれることにより、その記録材Sが第2搬送経路272に進入する。そして、記録材Sの先端が第1搬送ローラ対251に到達すると、第1搬送ローラ対251から記録材Sに搬送力が付与されて、記録材Sが第1搬送経路271を搬送される。
第1搬送経路271における第1合流点J1と第1位置P1との間の第2位置P2には、第1搬送経路271を搬送される記録材Sの表面の特性である表面性を検出する表面性センサ83が配置されている。また、第1搬送経路271における給紙トレイ212と第1合流点J1との間の第3位置P3には、記録材Sの坪量を検出する坪量センサ85が配置されている。
<印刷処理>
印刷時には、給紙トレイ212上から記録材Sが送り出される。記録材Sの先端が第3位置P3に到達するタイミングで、坪量センサ85による坪量の検出が開始される。
その後、記録材Sの先端が第2位置P2に到達するタイミングで、表面性センサ83による記録材Sの第1面の表面性の検出が開始される。
記録材Sの坪量および第1面の表面性の検出が完了すると、それらの検出結果に応じた画像形成条件が設定されて、画像形成部221による画像形成動作が行われる。
画像形成部221においてトナー像が転写された記録材Sは、第1搬送経路271を後側にさらに進行して、定着器226に進入する。定着器226では、記録材Sが熱ローラ243と圧ローラ344との間を通過する。こうして第1面に画像が形成された記録材Sは、第1搬送経路271をさらに搬送される。
片面印刷の場合には、第1搬送経路271を搬送される記録材Sが排紙トレイ213上に排出される。
両面印刷の場合には、記録材Sの後端部(搬送方向上流側の端部)が排紙ローラ対253に挟持される状態になるまで、記録材Sの搬送が進むと、排紙ローラ対253の回転方向が逆転される。これにより、記録材Sは、排紙トレイ213上に排出されずに、第2搬送経路272に進入する。
第2搬送経路272に進入した記録材Sは、第1反転ローラ対254による搬送力および第2反転ローラ対255による搬送力を順に受けて、第2搬送経路272を前側に向けて進行し、第1合流点J1から第1搬送経路271に進入する。これにより、記録材Sは、一方面への画像形成時と表裏が反転されて、第2面を前側に向けて、第1搬送経路271を搬送される。
記録材Sの先端が第2位置P2に到達すると、表面性センサ83による記録材Sの第2面の表面性が検出される。第2面の表面性の検出が完了すると、その表面性および記録材Sの坪量に応じた画像形成条件が設定される。このとき、記録材Sの坪量は、記録材Sの第1面への印刷時における検出結果が使用される。
その後、画像形成部221による画像形成動作が行われて、第1面の印刷のときと同様に、記録材Sの第2面に画像が形成(印刷)される。記録材Sの第2面への画像の形成が完了した後は、排紙ローラ対253の回転が反転されずに、その両面への画像形成済みの記録材Sが排紙トレイ213上に排出される。
<作用効果>
レーザプリンタ201においても、レーザプリンタ1と同様に、両面印刷の場合、記録材Sの第1面への印刷時には、坪量センサ85によって記録材Sの坪量が検出された後、表面性センサ83によって記録材Sの第1面の表面性が検出される。記録材Sの第2面への印刷時には、表面性センサ83によって記録材Sの第2面の表面性が検出されるが、坪量センサ85による記録材Sの坪量の検出はない。
そのため、記録材Sの第1面への印刷時および第2面への印刷時の両方の時に、表面性センサ83による記録材Sの表面性の検出および坪量センサ85による記録材Sの坪量の検出の両方が行われる構成と比較して、1枚の記録材Sの両面印刷に要する時間を短縮することができる。また、記録材Sの第1面および第2面の各面の表面性および記録材Sの坪量が検出されるので、記録材Sの種類を判別することができる。
よって、記録材Sの種類の判別を可能としながら、スループットの向上を図ることができる。
<変形例>
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
前述の実施形態では感光体ドラム42と転写ローラ44との間を第1位置と定義したが、これに限らず、例えばタンデム式のカラーレーザプリンタの場合は最上流側の感光体ドラムと転写ベルトとの間が第1位置となる。
たとえば、前述の実施形態では、画像形成装置の一例として、レーザプリンタ1,201を取り上げたが、画像形成装置は、インクジェット方式で記録材Sに画像を形成するインクジェットプリンタであってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1,201:レーザプリンタ
11:筐体
41,221:画像形成部
61:レジストローラ対
71,271:第1搬送経路
72,272:第2搬送経路
73:第3搬送経路
83:表面性センサ
84:空間
85:坪量センサ
104:CPU
105:搬送部
D1:分岐点
J1:第1合流点
J2:第2合流点
P1:第1位置
P2:第2位置
P3:第3位置
P4:レジ位置
S:記録材

Claims (7)

  1. 搬送方向に記録材が搬送される第1搬送経路と、
    前記第1搬送経路の第1位置に配置され、前記第1搬送経路を搬送される前記記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記第1位置よりも前記搬送方向下流の前記第1搬送経路に配置される分岐点に一端が接続され、他端が前記画像形成部よりも前記搬送方向上流の前記第1搬送経路に配置される合流点に接続された第2搬送経路と、
    前記合流点と前記第1位置との間の前記第1搬送経路の第2位置に配置され、前記記録材の表面性を検出する第1検出部と、
    前記合流点よりも前記搬送方向上流の前記第1搬送経路の第3位置に配置され、前記記録材の坪量を検出する第2検出部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    第1搬送経路上の前記合流点よりも前記搬送方向の上流の別の合流点に接続された第3搬送経路を有しており、
    前記第3位置は、前記第1搬送経路の前記合流点と前記別の合流点との間の位置に配置されている、画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記第1搬送経路における前記合流点と前記第1位置との間の第4位置に配置されて、前記記録材を前記画像形成部に向けて搬送するレジストローラを備え、
    前記第2位置は、前記第1搬送経路の前記合流点と前記第4位置との間の位置に配置されている、画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記レジストローラに対して前記搬送方向の上流に、前記レジストローラに挟持された前記記録材の撓みを受け入れ可能な空間が生じており、
    前記第3位置は、前記空間に位置している、画像形成装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像形成装置であって、
    制御部を備え、
    前記制御部は、前記レジストローラに前記記録材の先端が挟持されてから前記レジストローラによる前記記録材の搬送が開始されるまでの間に、前記第1検出部を制御して、前記第1検出部による検出を実行する、画像形成装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    制御部を備え、
    前記制御部は、前記記録材の先端が前記第2検出部の位置に到達するタイミングで、前記第2検出部を制御して、前記第2検出部による検出を開始させる、画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記第2検出部は、超音波センサであり、
    前記制御部は、前記超音波センサによる検出が終了した後に、前記第1検出部による検出を開始させる、画像形成装置。
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