JP2019114843A - 撮像装置、撮像方法、及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019114843A
JP2019114843A JP2017244871A JP2017244871A JP2019114843A JP 2019114843 A JP2019114843 A JP 2019114843A JP 2017244871 A JP2017244871 A JP 2017244871A JP 2017244871 A JP2017244871 A JP 2017244871A JP 2019114843 A JP2019114843 A JP 2019114843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
aperture value
unit
output
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017244871A
Other languages
English (en)
Inventor
孝司 澤登
Koji Sawanobori
孝司 澤登
謙三 今井
Kenzo Imai
謙三 今井
悠介 江原
Yusuke Ebara
悠介 江原
和雄 色摩
Kazuo Shikima
和雄 色摩
渡部 伸昭
Nobuaki Watabe
伸昭 渡部
山岸 茂
Shigeru Yamagishi
茂 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2017244871A priority Critical patent/JP2019114843A/ja
Publication of JP2019114843A publication Critical patent/JP2019114843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】小型電子機器に搭載できかつフラッシュ使用時における調光を効果的に行うことのできる撮像装置を提供する【解決手段】撮像装置2は、発光部9と、発光部9の発光を制御する発光制御部137と、絞り機構23とを備える。絞り機構23は、羽根部材50,60と、絞り開口23Aと、ボイスコイルモータ90とを有し、羽根部材50,60を駆動させて絞り開口23Aの絞り値を変化させることにより、撮像素子22の撮像面に結像する結像光の光量を調整する。また、この撮像装置2は、結像光の光量を算出する光量出力部133と、出力光量Lに対応する対応絞り値Fを、出力光量Lと閾値L2とにより規定される関数に基づいて算出する絞り値出力部134と、絞り値が対応絞り値Fになるまで羽根部材50,60を移動させるようにボイスコイルモータ90を制御するモータ制御部135とをさらに備える。【選択図】図7

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及びプログラムに関するものである。
従来の撮像装置においては、被写体が暗所に存在する等により被写体の輝度が低い場合には、フラッシュ(発光部)からフラッシュ光を被写体に当てることによって被写体の輝度を上げることが行われている。また、このようなフラッシュを使用する場合には、周囲の暗さに応じてフラッシュ光の強さを変化させる(調光)ことも行われる。
ところで、近年、携帯電話機やドローンなどの小型電子機器にもフラッシュを備えるカメラ(撮像装置)が搭載されるようになっている。このような小型電子機器として、着信ランプをフラッシュ光とする携帯電話機が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このような構成では着信ランプをフラッシュ光として機能させる必要があるため、制御が複雑化してしまう。そして、フラッシュ使用時にさらに調光を行うとなると、制御がさらに複雑化してしまうため、このような調光を行うことが難しい。そのため、フラッシュ光が強すぎて画像が白飛びしてしまうなどの問題があった。
特開2007−037163号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、小型電子機器に搭載できかつフラッシュ使用時における調光を効果的に行うことのできる撮像装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、フラッシュ使用時における調光を効果的に行うことを可能にする撮像方法を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、コンピュータに、フラッシュ使用時における調光を効果的に行わせることのできるプログラムを提供することを第3の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、小型電子機器に搭載できかつフラッシュ使用時における調光を効果的に行うことのできる撮像装置が提供される。この撮像装置は、発光部と、上記発光部の発光を制御する発光制御部と、絞り機構とを備える。この絞り機構は、羽根部材と、被写体からの光が通過する絞り開口と、上記羽根部材を駆動させるアクチュエ−タとを有しており、上記羽根部材を駆動させて上記絞り開口の絞り値(F値)を変化させることにより、撮像素子の撮像面に結像する結像光の光量を調整する。また、この撮像装置は、上記結像光の光量を出力する光量出力部と、上記光量出力部により出力された出力光量に対応する対応絞り値を、上記出力光量及び第1の閾値に基づき出力する絞り値出力部と、上記絞り開口の上記絞り値が上記対応絞り値となるように上記羽根部材を移動させるように上記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御部とをさらに備える。
なお、本明細書において「出力」とは、ソフトウェアの計算によって値が算出される場合と、半導体による信号処理で値が出力される場合との双方を含むものとする。
このような撮像装置によれば、絞り機構(羽根部材)を駆動させるために、例えばボイスコイルモータのような小型のアクチュエータを使用することができる。そのため、小型のアクチュエータが使用された場合は、撮像装置を小型化・薄型化することができ、小型電子機器にも無理なく搭載することができる。そして、このような撮像装置が搭載された小型電子機器においては、例えば、フラッシュ光に照射された被写体からの光のうち、撮像素子の撮像面に結像された結像光の光量を出力(例えば、ソフトウェアの計算によって算出)した上、この出力光量に対応する対応絞り値を出力(例えば、ソフトウェアの計算によって算出)することができる。また、この対応絞り値になるように羽根部材を移動させることにより、羽根部材の駆動の前後において結像光の光量を変化させることできる。したがって、発光部(フラッシュ)使用時における調光を効果的に行うことができ、その結果、フラッシュの使用によって画像が白飛びしてしまうことを抑制できる。
ここで、上記絞り値出力部は、上記出力光量が上記第1の閾値に対して大きいときは、上記出力光量と上記第1の閾値との差の分だけ上記絞り値を線形的に増加させて上記対応絞り値を算出してもよい。このような構成によれば、被写体の周囲がある程度暗い場合に、その暗さ度合いに応じた絞り値を設定することができるため、画像の白飛びをより効果的に抑制することができる。
また、上記絞り値出力部は、上記出力光量が上記第1の閾値に対して小さいときは、上記絞り開口の最小絞り値を上記対応絞り値として設定してもよい。このような構成によれば、被写体の周囲が暗い場合に、最も多くの光を撮像面に結像させることができるため、明るさが不足して被写体の画像が不鮮明になってしまうことが効果的に抑制される。
なお、本明細書において「〜に対して大きい」,「〜に対して小さい」とは、閾値などの基準値「以上」又は「以下」という意味と、上記基準値「よりも大きい」又は「よりも小さい」という意味との双方を含むものとする。
ここで、上記発光制御部は、上記出力光量が上記第1の閾値よりも大きな第2の閾値に対して小さいときは上記発光部を発光させ、上記出力光量が上記第2の閾値に対して大きいときは上記発光部を発光させないように制御してもよい。このような構成によれば、フラッシュを使用するかしないかの判断を自動で行うことが可能となる。
ここで、この撮像装置は、上記被写体の画像を表示可能なディスプレイと、上記ディスプレイ上でユーザからの入力を受けるタッチパネルとをさらに備えてもよい。この場合、この撮像装置は、上記タッチパネルに対するユーザのユーザ操作を検出するユーザ操作検出部と、上記ユーザ操作検出部により検出された上記ユーザ操作に基づいて上記結像光の光量を調整する結像光量調整部とをさらに備えてもよい。そして、この結像光量調整部は、上記ユーザ操作における操作距離に基づいて上記結像光の光量を調整してもよいし、上記ユーザ操作に対応して少なくとも上記第1の閾値を変化させることにより上記結像光の光量を調整してもよい。また、少なくとも上記第1の閾値が変化することにより上記関数のグラフが平行移動してもよい。このような結像光量調整部を備えることにより、フラッシュ光に照射された被写体画像の明るさ(露出)を、タッチパネルに対するユーザ操作によって適宜調整することが可能となる。
なお、本明細書における「ユーザ操作」には、スライド操作、タッチ操作、リリース操作、フリック(はじく)操作等が含まれるものとする。
ここで、上記絞り機構は、上記羽根部材を駆動する駆動部材と、上記駆動部材を保持可能な保持部材とをさらに有してもよい。この場合、上記発光部を動作させるモードに遷移した際に、上記絞り開口が全開状態となるように上記保持部材によって上記駆動部材が保持されることが好ましい。そして、このような構成において、この撮像装置は、上記絞り機構の上記アクチュエータを動作させる第1の状態と該アクチュエータを動作させない第2の状態とを切り換える切換部をさらに備え、また、上記発光部を動作させるモードに遷移した際に、上記切換部によって上記絞り機構が上記第1の状態から上記第2の状態に切り替えられることが好ましい。このような構成により、フラッシュ使用時における消費電力を低減することができる。
本発明の第2の態様によれば、フラッシュ使用時における調光を効果的に行うことを可能にする撮像方法が提供される。この撮像方法によれば、まず、発光部を発光させて被写体に対して光を照射する。その後、上記光を照射された上記被写体の光量を出力し、上記出力された光量に対応する対応絞り値を出力する。その後、アクチュエータを用いて、絞り開口の絞り値を調整するための羽根部材を、上記絞り開口の上記絞り値が上記対応絞り値になるまで移動させる。そして、上記発光部を発光させると共に上記被写体を撮像素子を介して撮像する。
本発明の第3の態様によれば、コンピュータに、フラッシュ使用時における調光を効果的に行わせることのできるプログラムが提供される。このプログラムは、コンピュータに、発光部を発光させる。その後、コンピュータに、上記発光部からの光を照射された被写体の光量を出力させ、上記出力された光量に対応する対応絞り値を出力させる。その後、コンピュータに、アクチュエータを用いて、絞り開口の絞り値を調整するための羽根部材を、上記絞り開口の上記絞り値が上記対応絞り値になるまで移動させる。そして、コンピュータに、上記発光部を発光させると共に上記被写体を撮像素子を介して撮像させる。
本発明に係る撮像装置は、絞り機構を駆動させるために例えばボイスコイルモータのような小型のアクチュエータを使用することができるため、小型電子機器にも無理なく搭載することができる。そして、このような撮像装置が搭載された小型電子機器においては、撮像面に結像された結像光の光量に応じた対応絞り値を出力して、この対応絞り値になるように羽根部材を移動させることができるため、羽根部材の駆動の前後において結像光の光量を変化させることできる。したがって、フラッシュ使用時における調光を効果的に行うことができる。
本発明の第1の実施形態における撮像装置を搭載したスマートフォンを示す背面斜視図である。 図2は、図1に示される撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、図1に示されるカメラモジュールの一部を例示的にかつ模式的に示す分解斜視図である。 図4は、図3に示されるカメラモジュールの絞り機構を示す分解斜視図である。 図5は、図4に示される絞り機構の全開状態(絞り開口が最大になった状態)を示す正面図である。 図6は、図4に示される絞り機構の小絞り状態(絞り開口が最小になった状態)を示す正面図である。 図7は、図2に示される撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図8は、図2に示される撮像装置の撮像処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、図2に示される撮像装置において対応絞り値を算出するためのアルゴリズム(関数)の一例を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施形態における撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図11は、図10に示される撮像装置の撮像処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、図10に示される撮像装置において対応絞り値を算出するためのアルゴリズム(関数)の一例を示す図である。 図13は、図10に示される撮像装置を搭載したスマートフォンに対するユーザ操作の一例を模式的に示す正面図である。 図14は、本発明の第3の実施形態における撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図15は、図14に示される撮像装置の撮像処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について図1から図15を参照して詳細に説明する。なお、図1から図15において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図15においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る小型電子機器の一例としてのスマートフォン1を示す背面斜視図である。図1に示すように、スマートフォン1には、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置2が組み込まれている。
図2は、撮像装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。図1及び図2に示すように、この撮像装置2は、スマートフォン1の背面に埋設されたカメラモジュール4、フラッシュ光を発光する発光部9(フラッシュ)と、発光部9の発光を制御する発光制御部137と、ディスプレイ7と、ディスプレイ7への出力を制御するディスプレイ制御部130と、タッチパネル5と、タッチパネル5への入力を制御するタッチパネル制御部131と、撮像装置2の動作を制御する主制御部3と、撮像された画像のデータ等を保存するメモリ6とを含んでいる。このメモリ6は、例えばフラッシュメモリから構成される。
なお、本発明に係る小型電子機器は、本実施形態に述べるようなスマートフォンに限られるものではなく、スマートフォン以外のフィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ドローンなどの各種小型電子機器に対しても本発明を適用することができる。
図2に示すように、撮像装置2の主制御部3は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14とを備えている。ROM13は、本発明に係る撮像処理を撮像装置2に実行させるためのプログラムを格納している。CPU10は、ROM13に格納されているプログラムを読み出し、本発明に係る撮像処理を実行する。RAM14は、CPU10のワークエリアである。すなわち、この主制御部3はプログラムを実行するためのコンピュータとしての機能を有する。
ここで、図3はカメラモジュール4の一部を例示的にかつ模式的に示す分解斜視図である。図1から図3に示すように、撮像装置2のカメラモジュール4は、レンズユニット21と、撮像素子22と、レンズユニット21の絞りを調整する絞り機構23と、レンズユニット21及び絞り機構23に取り付けられるストッパ26とを含んでいる。
レンズユニット21は、1枚以上のレンズ25等からなる光学系で構成されており、レンズ25等を介して被写体からの光を撮像素子22の撮像面に結像させる。
撮像素子22は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等として構成されており、被写体からの光が結像される撮像面を有している。この撮像素子22は、被写体からの光が上記撮像面に結像された際に生じる電荷から信号を生成して主制御部3に送信する。
図4は、上記絞り機構23を示す分解斜視図である。図4に示すように、絞り機構23は、撮像装置2の絞りを調整するために移動される1対の羽根部材50,60と、羽根部材50,60を駆動させる小型アクチュエータの一例であるボイスコイルモータ(VCM)90と、ボイスコイルモータ90の駆動を制御するフレキシブルプリント基板33とを含んでいる。このフレキシブルプリント基板33は、ボイスコイルモータ90を駆動させるモータドライバ35を有している。絞り機構23は、このような構成により、主制御部3からの指令によって羽根部材50,60を駆動させ、撮像装置2の絞り開口の大きさ(絞り値)を調整できるようになっている。以下、この絞り機構23について詳細に説明する。
図3に示すように、絞り機構23は、内部に羽根部材が収容された挿入部27を有しており、この挿入部27はレンズユニット21の内部に挿入されるようになっている。この挿入部27には、レンズ25を透過した光を通過させる絞り開口23Aが形成されている。本明細書においては、レンズユニット21の光軸(X軸)に沿って被写体側(−X方向側)を「前」又は「前方」、撮像素子22の撮像面側(+X方向側)を「後」又は「後方」ということがある。
図4に示すように、この絞り機構23は、地板部30と、地板部30の前方に位置する2枚の羽根部材50,60(第1の羽根部材50,第2の羽根部材60)を移動させる駆動部材80と、羽根部材50,60の前方で羽根部材50,60を覆うカバー部70とを備えている。
地板部30は、ベース部材31と、2つのヨーク41,41と、2つのコイルパターン43A,43Aが基板の内層に印刷された基板コイル43と、ベース部材31の前面に取り付けられる羽根押さえ32と、ベース部材31の後面に配置されるフレキシブルプリント基板33とを含んでいる。
ベース部材31の前面には、カバー部70を固定するための固定軸31Aと、駆動部材80を回動させるための回動軸31Bと、第1の羽根部材50をZ方向に移動させるためのガイド軸31Cと、第2の羽根部材60をZ方向に移動させるためのガイド軸31Dとが形成されている。これらの軸31A〜31Dはいずれもベース部材31の前面から前方に延びている。
フレキシブルプリント基板33の端部33Aは上方(+Z方向)に折り曲げられ、この折り曲げられた端部33Aがベース部材31の下部に形成された切欠き31Sを通ってベース部材31の前面側に配置される。このフレキシブルプリント基板33は主制御部3に接続されており、主制御部3からの駆動信号はフレキシブルプリント基板33を介してモータドライバ35に受信される。
地板部30の基板コイル43には、ベース部材31の回動軸31Bが挿通される貫通孔43Bが形成されている。基板コイル43の後方にはヨーク41が配置されており、基板コイル43のコイルパターン43Aは上述のフレキシブルプリント基板33に接続されている。
地板部30の羽根押さえ32には、上述した絞り開口23A(図3参照)を構成する円形開口32Sが形成されている。また、羽根押さえ32には、ベース部材31の軸31A〜31Dが挿通される貫通孔32A〜32Dが形成されている。さらに、羽根押さえ32の+Y方向側かつ−Z方向側の端部近傍と−Y方向側かつ−Z方向側の端部近傍には、それぞれ長孔32E,32Fが形成されている。
駆動部材80は、基板コイル43と羽根押さえ32との間に配置されており、本体部81と、本体部81に取り付けられる2つのマグネット82とを含んでいる。駆動部材80の2つのマグネット82は、基板コイル43のコイルパターン43Aとともにボイスコイルモータ(VCM)90を構成するものである。本体部81は、本体部81の+Y方向側の端部近傍から前方に延びる第1の駆動ピン(駆動部)85と、本体部81の−Y方向側の端部近傍から前方に延びる第2の駆動ピン(駆動部)86とを有している。駆動部材80のY方向の略中央には、ベース部材31の回動軸31Bが挿通される貫通孔83が形成されている。
本実施形態における絞り機構23は、上記ボイスコイルモータ90をアクチュエータとして駆動部材80を回動軸31B周りに回転させるように構成されている。すなわち、主制御部3から駆動信号がフレキシブルプリント基板33を介してモータドライバ35に受信されることにより、ボイスコイルモータ90が駆動し、これに伴い駆動部材80が回転するように構成されている。
カバー部70は、正面視において地板部30と略同一の外形及び寸法に形成されており、側板71とカバー本体72とを含んでいる。側板71には、羽根押さえ32の円形開口32Sの径よりも小さな径の円形開口71Sと、ベース部材31の軸31A,31Bが挿通される貫通孔71A,71Bと、羽根押さえ32の長孔32E,32Fに対応する長孔71E,71Fとが形成されている。また、カバー本体72には、ベース部材31の軸31A,31Bが嵌合する嵌合孔72A,72Bと、羽根押さえ32の長孔32E,32Fに対応する長孔72E,72Fとが形成されている。
第1の羽根部材50及び第2の羽根部材60は、略線対称の変形U字形状に形成されており、第1の羽根部材50が後方(地板部30に近い側)、第2の羽根部材60が前方(地板部30から遠い側)に位置している。上述した羽根押さえ32の前面及び側板71の後面には、それぞれ凹部が形成されており、羽根押さえ32と側板71とを重ね合わせると、羽根押さえ32と側板71との間に羽根収容空間が形成されるようになっている。羽根部材50,60はこの羽根収容空間に収容される。
第1の羽根部材50には、ベース部材31のガイド軸31Cが挿通される2つのガイド溝55と、駆動部材80の第1の駆動ピン85が係合する係合孔58と、羽根押さえ32の円形開口32S及び側板71の円形開口71Sに連通可能な絞り孔57とが形成されている。ガイド溝55は、Z方向に延びる長孔として形成されており、係合孔58は、駆動部材80の第1の駆動ピン85の移動を許容する大きさで形成されている。絞り孔57は、羽根押さえ32の円形開口32Sよりも少し大きな径の円形部57Aと、円形部57Aの−Z方向側の縁部から−Z方向に延出する延長部57Bとを含んでいる。
第2の羽根部材60には、ベース部材31のガイド軸31Dが挿通される2つのガイド溝66と、駆動部材80の第2の駆動ピン86が係合する係合孔68とが形成されている。また、羽根押さえ32の円形開口32Sと、側板71の円形開口71Sと、第1の羽根部材50の絞り孔57とに連通可能な絞り孔67が形成されている。ガイド溝66は、Z方向に延びる長孔として形成されており、係合孔68は、駆動部材80の第2の駆動ピン86の移動を許容する大きさで形成されている。絞り孔67は、羽根押さえ32の円形開口32Sよりも少し大きな径の円形部67Aと、円形部67Aの+Z方向側の縁部から+Z方向に延出する延長部67Bとを含んでいる。
ベース部材31の固定軸31Aは、羽根押さえ32の貫通孔32A及び側板71の貫通孔71Aに挿通され、カバー本体72の嵌合孔72Aに嵌合される。また、ベース部材31の回動軸31Bは、基板コイル43の貫通孔43B、駆動部材80の貫通孔83、羽根押さえ32の貫通孔32B、及び側板71の貫通孔71Bに挿通され、カバー本体72の嵌合孔72Bに嵌合される。これにより、羽根押さえ32と側板71との間に羽根部材50,60が収容された状態で、カバー部70が地板部30に固定される。
図5は、図4に示す絞り機構23からカバー部70を取り除いた状態を示している。図5に示すように、ベース部材31のガイド軸31Cは、羽根押さえ32の貫通孔32C及び第1の羽根部材50のガイド溝55に挿通され、第1の羽根部材50のガイド溝55に係合するようになっている。また、ベース部材31のガイド軸31Dは、羽根押さえ32の貫通孔32D及び第2の羽根部材60のガイド溝66に挿通され、第2の羽根部材60のガイド溝66に係合するようになっている。
駆動部材80の第1の駆動ピン85は、羽根押さえ32の長孔32E、第1の羽根部材50の係合孔58、側板71の長孔71E、及びカバー本体72の長孔72Eに挿通されている。この第1の駆動ピン85は、第1の羽根部材50の係合孔58に係合している。また、駆動部材80の第2の駆動ピン86は、羽根押さえ32の長孔32F、第2の羽根部材60の係合孔68、側板71の長孔71F、及びカバー本体72の長孔72Fに挿通されている。この第2の駆動ピン86は、第2の羽根部材60の係合孔68に係合している。
図5に示すように、第1の羽根部材50のガイド溝55は、それぞれZ方向に延びており、Y方向の幅がベース部材31のガイド軸31Cの外径と略等しくなるように形成されている。このガイド軸31Cとガイド溝55との係合によって、第1の羽根部材50はZ方向に移動できるようになっている。同様に、第2の羽根部材60のガイド溝66は、それぞれZ方向に延びており、Y方向の長さがベース部材31のガイド軸31Dの外径と略等しくなるように形成されている。このガイド軸31Dとガイド溝66との係合によって、第2の羽根部材60はZ方向に移動できるようになっている。
上述したように、駆動部材80の第1の駆動ピン85は第1の羽根部材50の係合孔58に係合しているので、第1の羽根部材50は、駆動部材80の駆動による第1の駆動ピン85の回動軸31B周りの回転に伴って地板部30に対して+Z方向に移動するようになっている。同様に、駆動部材80の第2の駆動ピン86は第2の羽根部材60の係合孔68に係合しているので、第2の羽根部材60は、駆動部材80の駆動による第2の駆動ピン86の回動軸31B周りの回転に伴って地板部30に対して−Z方向に移動するようになっている。
ところで、図5の状態は、第1の羽根部材50の絞り孔57の円形部57Aと、第2の羽根部材60の絞り孔67の円形部67Aとが羽根押さえ32の円形開口32S及び側板71の円形開口71Sに連通している状態であり、絞り機構23の絞り開口23Aの面積が最大(すなわち、絞り値が最小)となっている全開状態である。この図5の状態において、主制御部3からフレキシブルプリント基板33を介して所定の駆動信号が基板コイル43に送られると、コイルパターン43Aに所定の電流が流れて磁界を生じ、この磁界と駆動部材80のマグネット82との相互作用によって駆動部材80が反時計回りに回転する。これに伴い、第1の駆動ピン85が回動軸31Bを中心として反時計回りに回転し、その結果、上述したガイド軸31Cとガイド溝55との係合によって第1の羽根部材50が+Z方向に移動する。また、第2の駆動ピン86が回動軸31Bを中心として反時計回りに回転し、上述したガイド軸31Dとガイド溝66との係合によって第2の羽根部材60が−Z方向に移動する。そして、最終的には、絞り孔57の延長部57Bと、絞り孔67の延長部67Bとが羽根押さえ32の円形開口32S及び側板71の円形開口71Sに連通して図6の状態となる。すなわち、絞り機構23の絞り開口23Aの面積が最小(すなわち、絞り値が最大)となった小絞り状態となる。
一方、小絞り状態にあるときに絞り機構23が所定の駆動信号を受信したときは、全開状態になるように駆動部材80が時計回りに回転することは言うまでもない。
以上のように、本実施形態における絞り機構23は、撮像装置2の絞り開口23Aの大きさ(すなわち、絞り値(F値))を、主制御部3からの駆動信号に基づいて全開状態から小絞り状態の間で自由に変更できるように構成されている。また、この絞り機構23は、上述のように、ボイスコイルモータ90のような小型アクチュエータを使用できるように構成されているため、このような小型アクチュエータを使用することで薄型化・小型化され、その結果、スマートフォン1のような小型電子機器にも搭載することが可能となる(図1参照)。
ところで、上述のように、ボイスコイルモータ90は、2つのマグネット82,82を含んでいるが、これらマグネット82,82は、それぞれに対応して配置されたヨーク41,41によって引き寄せられた(吸引された)状態になっている。そのため、例えば、絞り開口23Aが全開状態になった際にボイスコイルモータ90への通電が停止された場合でも、マグネット82がヨーク41に吸引されることにより駆動部材80がその位置(絞り開口23Aが全開状態になる位置(図5参照))に保持される。すなわち、ヨーク41,41は、絞り開口23Aを全開状態とする位置に駆動部材80を保持可能な保持部材として機能する。
なお、上述のボイスコイルモータ以外の小型アクチュエータの例として、タブレット端末、ノートPC、及びスマートフォンなどの携帯端末に利用されるアクチュエータが挙げられる。より具体的には、たとえば以下のような電磁アクチュエータが挙げられる。すなわち、マグネットロータと、コイルが磁性体に巻回された電磁石とを含み、該電磁石が上記マグネットロータの回転軸に対して垂直または軸方向に配置された電磁アクチュエータなどが他の小型アクチュエータの例として挙げられる。
次に、撮像装置2の主制御部3の機能構成の一例について、図7に示すブロック図を参照して説明する。撮像装置2のディスプレイ制御部130は、主制御部3からの指令に基づいて、撮像装置2の種々の設定画面や撮像された被写体などをディスプレイ7に表示させる。タッチパネル制御部131は、ディスプレイ7上のタッチパネル5に対するユーザ操作を検出し、検出したユーザ操作を主制御部3に伝達する。
発光制御部137は、主制御部3からの指令に基づいて発光部9の発光を制御する。より具体的には、この発光制御部137は、絞り開口23Aが全開状態にあるときの被写体からの光の光量が所定の閾値L1(第2の閾値)よりも小さいとき、発光部9(フラッシュ)を発光させる。
主制御部3は、ROM13(図2参照)などに格納されたプログラムに基づいて、発光部9が動作(発光)した際に、撮像装置2が所定の調光をするように撮像装置2を制御する。撮像装置2にこのような処理を行わせるために、主制御部3は、光量出力部133と、絞り値出力部134と、モータ制御部135とを含んでいる。
本実施形態の例では、主制御部3に含まれるCPU10がROM13に格納されたプログラムを実行することで、主制御部3(コンピュータ)が、光量出力部133、絞り値出力部134、及びモータ制御部135などとして機能する。後述する第2及び第3の実施形態においても、同様に、主制御部に含まれるCPUがROMに格納されたプログラムを実行することで、主制御部(コンピュータ)が、光量出力部、絞り値出力部、及びモータ制御部などとして機能する。
主制御部3の光量出力部133は、カメラモジュール4の撮像素子22からの信号を受信すると、絞り開口23Aが全開状態にあるときの被写体の光量を所定のアルゴリズムに基づいて算出してRAM14などに格納するとともに、このようにして算出(出力)された光量(以下、「出力光量」ということがある。)のデータを絞り値出力部134に送信する。なお、半導体による信号処理で出力光量を出力するように光量出力部133を構成してもよい。
主制御部3の絞り値出力部134は、光量出力部133から出力光量データを受信すると、この出力光量に対応する対応絞り値を所定のアルゴリズムに基づいて算出する。また、絞り値出力部134は、このようにして算出(出力)した対応絞り値データをモータ制御部135に送信する。なお、半導体による信号処理で対応絞り値を出力するように絞り値出力部134を構成してもよい。
主制御部3のモータ制御部135(アクチュエータ制御部)は、絞り値出力部134から対応絞り値データを受信すると、絞り機構23のアクチュエータとしてのボイスコイルモータ90を駆動させる駆動信号を生成し、この駆動信号をカメラモジュール4の絞り機構23のモータドライバ35に送信する。
なお、上述の機能構成の説明では、理解を容易にするために、データ処理における動作を表す語として「送信」及び「受信」という語を用いたが、データが実際に「送信」又は「受信」されないようなデータ処理を行ってもよいことは言うまでもない。
このような撮像装置2によれば、例えば図8に示すステップS1〜ステップS7が実行されることにより、被写体からの光の光量が調整される。なお、本実施形態において、図8におけるスタート時点では、絞り開口23Aの面積が最大(図5参照)、すなわち、絞り値が最小(最小絞り値)となっている。
(ステップ1)
まず、ユーザは、レンズ25を被写体に向けた状態で、ディスプレイ7上のタッチパネル5をタッチ等して、撮像装置2の撮像モードを通常撮影モード(発光部9を動作させないモード)からフラッシュ撮影モード(発光部9を動作させるモード)にモード遷移させる。このユーザ操作は、図7に示すように、タッチパネル制御部131などで検出されて主制御部3を介して発光制御部137に伝達される。そして、発光制御部137は、上記ユーザ操作の伝達を受けて発光部9を発光させる(予備発光)。
(ステップS2)
発光部9からのフラッシュ光は被写体に反射され、この被写体からの光は、全開状態にある絞り開口23Aを通過して撮像素子22の撮像面に結像される。図7に示すように、撮像素子22は、撮像面に結像された光(結像光)によって撮像面に生じた電荷から信号を生成し、この信号を主制御部3に送信する。この信号は、主制御部3の光量出力部133に受信される。光量出力部133は、撮像素子22からの信号を受信すると、この信号に基づいて上記結像光の光量を算出するとともに、算出(出力)された光量(出力光量)のデータをRAM14などに格納する。また、図7に示すように、光量出力部133は、この出力光量データを発光制御部137に送信する。
(ステップS3)
発光制御部137は、光量出力部133から出力光量データを受信すると、この出力光量が図9に示す閾値L1(第2の閾値)に対して大きいか小さいかを判断する。より具体的には、(1)閾値L1以上であるか、閾値L1よりも小さいかに基づいて判断するか、あるいは、(2)閾値L1よりも大きいか、閾値L1以下であるかに基づいて判断する。本実施形態では、上記(1)に基づいて判断するものとする。
(ステップS4)
図9に示すように、出力光量Lが閾値L1以上の場合、発光制御部137は、被写体にフラッシュ光を照射すると被写体の光量が大きくなりすぎる(すなわち、被写体が明るくなりすぎる)と判断し、発光部9に発光を中止させる。これにより、工程がステップS1(予備発光)の前の状態に戻る。
(ステップS5)
一方、出力光量Lが閾値L1よりも小さい場合、発光制御部137は、フラッシュを使用する必要があると判断して信号を生成し、この信号を主制御部3に送信する。この信号は、主制御部3の絞り値出力部134によって受信される。絞り値出力部134は、発光制御部137からの信号を受信すると、光量出力部133から出力光量データを読み出し、例えば図9のグラフG1に示すようなアルゴリズム(関数)に基づいて対応絞り値を算出する。
すなわち、絞り値出力部134は、まず、上記出力光量が図9に示す閾値L2(第1の閾値)に対して大きいか小さいかを判断する。より具体的には、(1)閾値L2以下であるか、閾値L2よりも大きいかに基づいて判断するか、あるいは、(2)閾値L2よりも小さいか、閾値L2以上であるかに基づいて判断する。本実施形態では、上記(1)に基づいて判断するものとする。
図9に示すように、出力光量Lが閾値L2以下である場合、すなわち、被写体の周囲が「暗い」場合、絞り値出力部134は、対応絞り値Fを最小絞り値Fminに設定する。
一方、出力光量Lが閾値L2よりも大きい場合、すなわち、被写体の周囲が「ある程度暗い」場合、絞り値出力部134は、以下のアルゴリズムに基づいて対応絞り値Fを算出する。
すなわち、図9に示すように、絞り値出力部134は、
ΔL=L−L2・・・式(1)
で表される出力光量Lと閾値L2との差ΔLに対応する分だけ、絞り値を最小絞り値Fminから線形的に増加させる。
すなわち、ΔLに対応する絞り値の増分ΔFを、
ΔF=kΔL(kは定数)・・・式(2)
の式に従って算出した後、対応絞り値Fを、
F=Fmin+ΔF・・・式(3)
の式に従って算出する。また、図7に示すように、絞り値出力部134は、以上のアルゴリズムに従い算出した対応絞り値Fのデータをモータ制御部135に送信する。
なお、上記式(1)において、出力光量L<閾値L1であり、上記式(3)において、対応絞り値F<最大絞り値Fmaxである。L≧L1の場合には、上述のようにフラッシュが発光しないが、図9に示すように、フラッシュが発光する場合と同様のアルゴリズムで対応絞り値が算出される。
(ステップS6)
モータ制御部135は、絞り値出力部134から対応絞り値Fのデータを受信すると、このデータに対応する駆動信号を生成し、カメラモジュール4の絞り機構23のフレキシブルプリント基板33に送信する。そして、フレキシブルプリント基板33を介して駆動信号がモータドライバ35に受信されると、絞り機構23のボイスコイルモータ90が駆動し、絞り開口23Aの絞り値が上記対応絞り値Fになるまで羽根部材50,60(図5及び図6参照)が移動する。これにより、絞り開口23Aの面積が小さくなる。
(ステップS7)
上記ステップS6の後、ユーザがレンズユニット21のレンズ25を被写体に向けた上、撮像指令を撮像装置2に入力すると、主制御部3からの指令によりシャッタ動作が実行される。また、図7に示すように、主制御部3から発光制御部137に対してユーザの撮像指令が伝達され、発光制御部137は、上記シャッタ動作に同期するタイミングで発光部9を発光させる(本発光)。その結果、発光部9からのフラッシュ光が被写体で反射し、被写体からの光がレンズ25を介して撮像装置2に入射する。ここで、撮像装置2の絞り開口23Aは上記対応絞り値Fに調整されている(すなわち、絞り開口23Aの面積が小さくなっている)ため、撮像素子22の撮像面に結像する結像光の光量が上記出力光量Lに比べて小さくなる。撮像素子22は、この結像光により撮像面に生じた電荷から信号を生成し、主制御部3に送信する。この信号は、主制御部3及びディスプレイ制御部130を介して画像に変換され、フラッシュ光が照射された被写体の画像がディスプレイ7に表示される。このようにして被写体が撮像される。
なお、被写体の画像は主制御部3を介して撮像装置2のメモリ6などに保存される。
以上のように、本実施形態によれば、出力光量Lが閾値L2以下であるとき(すなわち、被写体の周囲が暗いとき)は、絞り値が最小絞り値Fminに設定されて絞り開口23Aの全開状態(図5参照)が維持される。その結果、結像光の光量が十分に確保され、被写体の画像が暗くなってしまうことが抑制される。一方、出力光量Lが閾値L2よりも大きいとき、すなわち、被写体の周囲がある程度暗いときは、絞り値が出力光量Lに対応して調整され、その結果、結像光の光量が低減されるため、フラッシュ光の照射により被写体が明るくなり過ぎてしまうこと(すなわち、被写体画像が白飛びしてしまうこと)が効果的に抑制される。
このように、本実施形態における撮像装置はスマートフォンのような小型電子機器に搭載することができ、この撮像装置を小型電子機器に搭載することで、小型電子機器においてもフラッシュ使用時における調光を効果的に行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態における撮像装置202について説明する。この撮像装置202によれば、フラッシュ使用の際にタッチパネル5に対するユーザ操作によって被写体画像の露出を調整することができる。
ここで、図10は、本発明の第2の実施形態における撮像装置202の機能構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、この撮像装置202は、タッチパネル5と、タッチパネル制御部131と、ディスプレイ7と、ディスプレイ制御部130と、発光部9と、発光制御部137と、主制御部203と、メモリ6と、カメラモジュール4とを含んでいる。
図10に示すように、撮像装置202の主制御部203は、光量出力部133と、モータ制御部135と、絞り値出力部234と、ユーザ操作検出部238と、閾値調整部239とを含んでいる。
図10に示すように、主制御部203のユーザ操作検出部238は、タッチパネル制御部131に接続されており、タッチパネル5に対するユーザのスライド操作を検出するとともに検出したスライド操作を閾値調整部239に伝達する。なお、タッチ時間(ロングタッチ)、プレス量(プレスタッチ)、あるいはフリック方向(フリック)等、スライド操作以外の他のユーザ操作を検出するようにユーザ操作検出部238を構成してもよい。
主制御部203の閾値調整部239は、ユーザ操作検出部238から伝達されたユーザのスライド操作に基づいて、上述した閾値L1及び閾値L2を増減させて新たな閾値L1’及び閾値L2’を特定する(図12参照)。また、図10に示すように、閾値調整部239は、これら新たな閾値L1’,L2’のデータを絞り値出力部234に送信する。
主制御部203の絞り値出力部234は、閾値調整部239から閾値L1’,L2’のデータを受信すると、所定のアルゴリズムに従い、図9に示す閾値L1を閾値L1’(図12参照)に、図9に示す閾値L2を閾値L2’(図12参照)に、それぞれ変更する。また、図10に示すように、絞り値出力部234は、閾値調整部239から閾値L1’,L2’のデータを受信すると、光量出力部133から出力光量Lのデータを読み出し、出力光量L、閾値L1’、及び閾値L2’に基づいて対応絞り値F’(図12参照)を算出するとともに、この対応絞り値F’のデータをモータ制御部135に送信する。なお、上記絞り値出力部134と同様に、半導体による信号処理で対応絞り値F’を出力するように絞り値出力部234を構成してもよい。
このような主制御部203の機能構成によれば、例えば、図11に示すフローチャートのように撮像装置202が制御される。
(ステップS1,S2)
まず、撮像装置2と同様にステップS1及びステップS2が実行される。すなわち、フラッシュ光に照射された被写体の光量が光量出力部133で算出される。光量出力部133は、この出力光量データをRAM14などに格納する。
(ステップS21)
ステップS2の後、撮像素子22に撮像された被写体が主制御部3及びディスプレイ制御部130を介してディスプレイ7に表示される。なお、このステップS21と上記ステップS2との順番を逆にしてもよい。
(ステップS22)
本実施形態によれば、ステップS21の後、ユーザは、フラッシュ光に照射された被写体の露出を調整するために、被写体を表示するディスプレイ7上のタッチパネル5に対して、例えば図13に示すようなスライド操作Tを行うことができる。図10に示すように、このスライド操作Tは、タッチパネル制御部131を介して主制御部203のユーザ操作検出部238に検出される。より具体的には、本実施形態におけるユーザ操作検出部238は、ユーザのスライド操作が+Y方向のものであるか、−Y方向のものであるかを検出する。ユーザ操作検出部238は、このようにして検出したスライド操作を閾値調整部239に送信する。
(ステップS23)
閾値調整部239は、ユーザ操作検出部238からユーザ操作データを受信すると、以下のアルゴリズムに従って新たな閾値L1’(第2の閾値),L2’(第1の閾値)を算出する。
すなわち、図13に示すように、ユーザのスライド操作Tのスタート位置P1におけるY方向の位置を閾値L1,L2とし、ユーザの指8がスライド操作Tのエンド位置P2に達したとき、スタート位置P1からエンド位置P2までの−Y方向の移動距離t(操作距離)を算出する。このアルゴリズムは、スライド操作が−Y方向であるときは閾値をその距離に対応する分だけ増加させ、+Y方向であるときは閾値をその距離に対応する分だけ減少させるように構成されている。したがって、スライド操作Tでは、移動距離tに対応する分だけ閾値が増加し、これにより、元の閾値L1,L2よりも大きな値の閾値L1’,L2’が特定される。すなわち、図12に示すように、閾値がもとの閾値L1,L2から増加することにより、対応絞り値F’を算出するためのグラフG2が、対応絞り値Fを算出するためのグラフG1から右方向に平行移動したものとなる。
(ステップS24)
ステップS23の後、発光制御部137は、光量出力部133から出力光量Lのデータを読み出し、新たな閾値L1’に基づいてフラッシュを発光させる必要があるか否か判断する。なお、出力光量Lは、第1の実施形態と同一の値である。
(ステップS25)
図12に示すように、発光制御部137は、出力光量Lが新たな閾値L1’に対して大きいときは、フラッシュを発光させる必要がないと判断し、発光部9にフラッシュ動作を中止させる。これにより工程が予備発光の前に戻る(ステップS25)。
(ステップS26)
一方、出力光量Lが閾値L1’に対して小さい場合(本実施形態では「よりも小さい」場合)、発光制御部137は、フラッシュを発光させる必要があると判断して信号を生成し、この信号を主制御部3に送信する。この信号は、主制御部3の絞り値出力部234によって受信される。絞り値出力部234は、発光制御部137からの信号を受信すると、光量出力部133から出力光量Lを読み出し、図12に示すアルゴリズム(グラフG2)に基づいて対応絞り値F’を算出する。
すなわち、絞り値出力部234は、まず、出力光量Lが新たな閾値L2’に対して大きいか小さいかを判断する。図12に示すように、出力光量Lが閾値L2’に対して小さい場合(本実施形態では「以下」である場合)、絞り値出力部234は、対応絞り値F’を最小絞り値Fminに設定する。
一方、出力光量Lが閾値L2’に対して大きい場合(本実施形態では「よりも大きい」場合)、絞り値出力部234は、以下のようなアルゴリズムに基づいて対応絞り値F’を算出する。
すなわち、図12に示すように、絞り値出力部234は、
ΔL’=L−L2’・・・式(4)
で表される出力光量Lと閾値L2’との差ΔL’に対応する分だけ、絞り値を最小絞り値Fminから線形的に増加させる。
すなわち、ΔL’に対応する絞り値の増分ΔF’を、
ΔF’=kΔL’(kは定数)・・・式(5)
の式に従って算出した後、対応絞り値F’を、
F’=Fmin+ΔF’・・・式(6)
の式に従って算出する。また、図10に示すように、絞り値出力部234は、以上のアルゴリズムに従い算出した対応絞り値F’のデータをモータ制御部135に送信する。
なお、上記式(4)において、出力光量L<閾値L1’であり、上記式(6)において、対応絞り値F’<最大絞り値Fmaxである。L≧L1’の場合には、上述のようにフラッシュが発光しないが、図12に示すように、フラッシュが発光する場合と同様のアルゴリズムで対応絞り値が算出される。
(ステップS27)
モータ制御部135は、絞り値出力部から対応絞り値F’のデータを受信すると、このデータに対応する駆動信号を生成し、カメラモジュール4の絞り機構23のフレキシブルプリント基板33に送信する。そして、フレキシブルプリント基板33を介して駆動信号がモータドライバ35に受信されると、絞り機構23のボイスコイルモータ90が駆動し、絞り開口23Aの絞り値が上記対応絞り値F’になるまで羽根部材50,60(図5及び図6参照)が移動する。これにより、絞り開口23Aの面積が小さくなる。
ここで、図12を参照すると、ユーザのスライド操作Tによって閾値がL1’,L2’に調整されることにより、グラフG2がグラフG1から右方向に平行移動していることがわる。すなわち、グラフG2における出力光量Lに対応する対応絞り値F’が、グラフG1における出力光量Lに対応する対応絞り値Fの値よりも小さくなっている。このように、本実施形態によれば、ユーザのスライド操作Tによって、モータ駆動後の絞り開口23Aが第1の実施形態と比べて大きくなるため、結像光の光量が第1の実施形態に比べて多くなり、その結果、被写体画像の明るさが第1の実施形態に比べて明るくなる。なお、ユーザ操作が+Y方向である場合は、これに対応してグラフがグラフG1から左方向にずれ、その分だけ被写体画像が暗くなることは言うまでもない。
このように、本実施形態における閾値調整部239は、ユーザ操作検出部238により検出されたユーザ操作に基づいて、被写体からの結像光の光量を加減させて被写体画像の明るさを調整する結像光量調整部として機能する
(ステップS28)
上記ステップS27の後、ユーザがレンズユニット21のレンズ25を被写体に向けた上、撮像指令を撮像装置2に入力すると、第1の実施形態と同様にシャッタ動作と本発光とが実行される。ここで、撮像装置2の絞り開口23Aは上記対応絞り値F’に調整されているため、対応絞り値F’に対応する光量で被写体が撮像される。
なお、上述の第1及び第2の実施形態では閾値L1(第2の閾値)を設定することにより、フラッシュを使用するか否かの判断が自動で行われる例を説明したが、フラッシュを使用するか否かの判断をユーザ自身が行うように構成してもよい。この場合には、上述の閾値L1(第2の閾値)を設定する必要はない。
また、上述の第1及び第2の実施形態で説明したアルゴリズムは例示的なものであり、本発明に係る撮像装置を搭載した小型電子機器において、フラッシュ使用時の調光を効果的に行うために、その他任意のアルゴリズムを適用してもよいことは言うまでもない。例えば、上記出力光量と上記第1の閾値とを関連付けたマップデータから上記対応絞り値を出力するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態における撮像装置302について説明する。この撮像装置302によれば、フラッシュ使用時における電力消費を低減することができる。
ここで、図14は、撮像装置302の機能構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、この撮像装置302は、タッチパネル5と、タッチパネル制御部131と、ディスプレイ7と、ディスプレイ制御部130と、発光部9と、発光制御部137と、主制御部303と、メモリ6と、カメラモジュール4とを含んでいる。
図14に示すように、撮像装置302の主制御部303は、光量出力部133と、モータ制御部135と、絞り値出力部334と、切換部330とを含んでいる。
図14に示すように、主制御部303の絞り値出力部334は、光量出力部133から出力光量Lのデータを読み出し、出力光量L、閾値L1、及び閾値L2に基づいて対応絞り値F(図9参照)を算出するように構成されると共に、この対応絞り値Fのデータをモータ制御部135及び切換部330に送信可能に構成される。なお、上記絞り値出力部134,234と同様に、半導体による信号処理で対応絞り値Fを出力するように絞り値出力部334を構成してもよい。
図14に示すように、主制御部303の切換部330は、タッチパネル制御部131及び絞り値出力部334からデータを受信できるように構成されている。また、この切換部330は、カメラモジュール4の絞り機構23のモータドライバ35に接続されており、タッチパネル制御部131や絞り値出力部334からデータを受信するとモータドライバ35に所定の制御信号を送信する。この制御信号には、ボイスコイルモータ90を動作させるアクティブ状態(第1の状態)に絞り機構23(モータドライバ35)を遷移させる第1の制御信号と、ボイスコイルモータ90を動作させないスタンバイ状態(第2の状態)に絞り機構23(モータドライバ35)を遷移させる第2の制御信号とが含まれる。
ここで、上記アクティブ状態は、モータドライバ35がボイスコイルモータ90に電力を供給している状態であり、これによりボイスコイルモータ90が動作可能となっている状態である。一方、上記スタンバイ状態は、モータドライバ35がボイスコイルモータ90への電力の供給を停止又は抑制している状態であり、これによりボイスコイルモータ90が動作しなくなっている状態である。
このような主制御部303の機能構成によれば、例えば、図15に示すフローチャートのように撮像装置302が制御される。なお、本実施形態では、ユーザがスマートフォン1の撮像機能をオンにした初期時点(図15の「スタート」)において、モータドライバ35はアクティブ状態になっており、絞り開口23Aは全開状態(図5参照)になっている。
(ステップS31)
まず、ユーザは、ディスプレイ7上のタッチパネル5をタッチ等して、撮像装置2の撮像モードを通常撮影モードからフラッシュ撮影モードにモード遷移させる。このユーザ操作は、図7に示すように、タッチパネル制御部131などで検出されて主制御部303の切換部330に伝達される。これを受けて、切換部330は、上記第2の制御信号を生成して該第2の制御信号をモータドライバ35に送信する。これにより、モータドライバ35(絞り機構23)がアクティブ状態からスタンバイ状態に遷移する。その結果、ボイスコイルモータ90への電力の供給が停止又は抑制されてボイスコイルモータ90が動作しない状態となり、電力消費が抑制される。なお、このステップ31により、ボイスコイルモータ90が動作しない状態となるが、上述のように、ヨーク41,41によって絞り開口23Aの全開状態が保持される。
(ステップS1〜S5)
また、タッチパネル制御部131で検出された上記ユーザ操作は、第1の実施形態と同様に、主制御部303を介して発光制御部137に伝達される。そして、発光制御部137は、上記ユーザ操作の伝達を受けて発光部9を発光させる(予備発光)(ステップS1)。以下、第1の実施形態と同様のステップを経て、絞り値出力部334によって対応絞り値F(図9参照)が算出される(ステップS5)。
(ステップS32)
絞り値出力部334は、算出された対応絞り値Fが最小絞り値Fminであるか否か判断する。
(ステップS33)
対応絞り値Fが最小絞り値Fminである場合において、ユーザがレンズユニット21のレンズ25を被写体に向けた上、撮像指令を撮像装置2に入力すると、主制御部303からの指令によりシャッタ動作が実行される。また、図14に示すように、主制御部303から発光制御部137に対してユーザの撮像指令が伝達され、発光制御部137は、上記シャッタ動作に同期するタイミングで発光部9を発光させる(本発光)。ここで、撮像装置302の絞り開口23Aは、ヨーク41,41によって全開状態(最小絞り値)に保持されているため、結像光の光量が十分に確保された状態で被写体が撮像される。
(ステップS34)
ステップS33の後、切換部330は、上記第1の制御信号を生成し、該第1の制御信号をモータドライバ35に送信する。これにより、ボイスコイルモータ90への電力供給が再開し、ボイスコイルモータ90が動作可能となる。すなわち、周囲の光量に合わせて絞り値が変化するようにボイスコイルモータ90の動作が再開する。このように、本実施形態では、ステップS31〜ステップS33まではボイスコイルモータ90への電力の供給が抑制あるいは停止)されており、電力消費が低減されている。
(ステップS35)
対応絞り値Fがより最小絞り値Fmin大きい場合、絞り値出力部334は、対応絞り値Fのデータを切換部330及びモータ制御部135に送信する。切換部330は、絞り値出力部334から対応絞り値Fのデータを受信すると、上記第1の制御信号を生成し、該第1の制御信号をモータドライバ35に送信する。これにより、モータドライバ35がボイスコイルモータ90への電力供給を再開し、ボイスコイルモータ90が動作可能となる。換言すれば、本実施形態では、ステップS31〜ステップS32まではボイスコイルモータ90への電力の供給が抑制(あるいは停止)されており、電力消費が低減されている。
(ステップS36)
モータ制御部135は、絞り値出力部334から対応絞り値Fのデータを受信すると、このデータに対応する駆動信号を生成してモータドライバ35に送信する。その結果、モータドライバ35によってボイスコイルモータ90が駆動され、絞り開口23Aの絞り値が上記対応絞り値Fになるまで羽根部材50,60(図5及び図6参照)が移動する。これにより、絞り開口23Aの面積が小さくなる。
(ステップS37)
ステップS36の後、ユーザがレンズユニット21のレンズ25を被写体に向けた上、撮像指令を撮像装置2に入力すると、本発光と共にシャッタ動作が実行される。ここで、撮像装置302の絞り開口23Aは、上記対応絞り値Fに調整されている(すなわち、絞り開口23Aの面積が小さくなっている)ため、撮像素子22の撮像面に結像する結像光の光量が出力光量Lに比べて小さくなる。そのため、結像光の光量が抑えられた状態で被写体が撮像される。
以上のように、本実施形態によれば、切換部330によって、フラッシュ使用時におけるボイスコイルモータ90に対する電力供給が一定の間抑えられるため、フラッシュ使用時における電力消費が効果的に低減される。
なお、上述の第3の実施形態では、モータドライバ35がボイスコイルモータ90に電力を供給しない(又は抑制する)スタンバイ状態を第2の状態として説明したが(このスタンバイ状態では、モータドライバ35そのものには通電している)、ボイスコイルモータ90が動作しないようにするために、モータドライバ35そのものに対する電力供給が停止した「電源オフ状態」を第2の状態としてもよい。
また、上述の第3の実施形態では、図15のスタート時点において絞り開口23Aが全開状態になっている例を説明したが、このスタート時点において必ずしも絞り開口23Aが全開状態になっている必要はない。すなわち、他の実施形態では、スタート時点において絞り開口23Aが全開状態になっていない場合には、ボイスコイルモータ90を動作させて絞り開口23Aを全開状態にした後に、上記ステップS31を実行して絞り機構23をスタンバイ状態に遷移させてもよい。また、別の実施形態では、消費電力をより低減するために、絞り開口23Aが全開状態になっていない状態であってもスタンバイ状態に遷移させてもよい。なお、このような場合でも、2つのマグネット82,82がヨーク41,41に吸引されるため、絞り開口23Aは全開状態に遷移することとなる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、以下のような実施形態を構成してもよい。
上述の第1ないし第3の実施形態では、絞りが1段である絞り機構23を用いた例を説明したが、他の実施形態では、絞りが2段(2段階絞り)の絞り機構を使用してもよい。そして、絞り開口の絞り値が対応絞り値となるように羽根部材を移動させるようにVCMを制御するモータ制御部(アクチュエータ制御部)を構成してもよい。
上述の第1ないし第3の実施形態では、予備発光(ステップS1)を行って撮像する例を説明したが、他の実施形態では、必ずしもこのような予備発光を実行する必要はない。この場合、予備発光を行わずに光量が算出されるため、撮像時間が短縮される。
また、他の実施形態においては、主制御部がCPUに加えて他のプロセッサを含むように構成してもよい。この場合、当該他のプロセッサが、上記機能構成(すなわち、光量出力部、絞り値出力部、及びモータ制御部等)の一部または全てとして機能するようにしてもよい。
また、他の実施形態においては、ROM13等に記憶されているプログラムは、データ配信用のサーバのHDD(Hard Disk Drive)に記憶され、ネットワークを介してスマートフォンなどの電子機器に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu-Ray Disk)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体にプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされたプログラムが本実施例と同等の構成の電子機器にインストールされた場合、上述の実施形態と同等の効果が得られる。
なお、本明細書において使用した用語「上」、「上方」、「左」、「右」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
1 スマートフォン
2,202 撮像装置
3,203,303 主制御部
4 カメラモジュール
5 タッチパネル
6 メモリ
7 ディスプレイ
9 発光部
21 レンズユニット
22 撮像素子部
23 絞り機構
23A 絞り開口
25 レンズ
26 ストッパ
27 挿入部
30 地板部
31 ベース部材
31A 固定軸
31B 回動軸
31C,31D ガイド軸
32 羽根押さえ
32A〜32D 貫通孔
32E,32F 長孔
32S,71S 円形開口
33 フレキシブルプリント基板
35 モータドライバ
41 ヨーク(保持部材)
43 基板コイル
43A コイルパターン
43B 貫通孔
50 第1の羽根部材
55,66 ガイド溝
57,67 絞り孔
57A,67A 円形部
57B,67B 延長部
58,68 係合孔
60 第2の羽根部材
70 カバー部
71 側板
71A,71B 貫通孔
71E,71F 長孔
72 カバー本体
72A,72B 嵌合孔
72E,72F 長孔
80 駆動部材
81 本体部
82 マグネット
83 貫通孔
85 第1の駆動ピン
86 第2の駆動ピン
90 ボイスコイルモータ
130 ディスプレイ制御部
131 タッチパネル制御部
133 光量出力部
134,234,334 絞り値出力部
135 モータ制御部(アクチュエータ制御部)
137 発光制御部
238 ユーザ操作検出部
239 閾値調整部(結像光量調整部)
330 切換部
L1,L1’ 第2の閾値
L2,L2’ 第1の閾値

Claims (13)

  1. 発光部と、
    前記発光部の発光を制御する発光制御部と、
    羽根部材と、被写体からの光が通過する絞り開口と、前記羽根部材を駆動させるアクチュエ−タとを有し、前記羽根部材を駆動させて前記絞り開口の絞り値を変化させることにより、撮像素子の撮像面に結像する結像光の光量を調整する絞り機構と、
    前記結像光の光量を出力する光量出力部と、
    前記光量出力部により出力された出力光量に対応する対応絞り値を、該出力光量及び第1の閾値に基づき出力する絞り値出力部と、
    前記絞り開口の前記絞り値が前記対応絞り値となるように前記羽根部材を移動させるように前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御部と、
    を備える、撮像装置。
  2. 前記絞り値出力部は、前記出力光量が前記第1の閾値に対して大きいときは、前記出力光量と前記第1の閾値との差の分だけ前記絞り値を線形的に増加させて前記対応絞り値を算出する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記絞り値出力部は、前記出力光量が前記第1の閾値に対して小さいときは、前記絞り開口の最小絞り値を前記対応絞り値として設定する、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記発光制御部は、
    前記出力光量が前記第1の閾値よりも大きな第2の閾値に対して小さいときは前記発光部を発光させ、
    前記出力光量が前記第2の閾値に対して大きいときは前記発光部を発光させないように制御する、請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記被写体の画像を表示可能なディスプレイと、
    前記ディスプレイ上でユーザからの入力を受けるタッチパネルと、
    をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記タッチパネルに対するユーザのユーザ操作を検出するユーザ操作検出部と、
    前記ユーザ操作検出部により検出された前記ユーザ操作に基づいて前記結像光の光量を調整する結像光量調整部と、
    をさらに備える、請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記結像光量調整部は、前記ユーザ操作における操作距離に基づいて前記結像光の光量を調整する、請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記結像光量調整部は、前記ユーザ操作に対応して少なくとも前記第1の閾値を変化させることにより前記結像光の光量を調整する、請求項6又は7に記載の撮像装置。
  9. 少なくとも前記第1の閾値が変化することにより前記関数のグラフが平行移動する、請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記絞り機構は、
    前記羽根部材を駆動する駆動部材と、
    前記駆動部材を保持可能な保持部材と
    をさらに有し、
    前記発光部を動作させるモードに遷移した際に、前記絞り開口が全開状態となるように前記保持部材によって前記駆動部材が保持される、請求項1から9のいずれか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記絞り機構の前記アクチュエータを動作させる第1の状態と、該アクチュエータを動作させない第2の状態とを切り換える切換部をさらに備え、
    前記発光部を動作させるモードに遷移した際に、前記切換部によって前記絞り機構が前記第1の状態から前記第2の状態に切り替えられる、請求項10に記載の撮像装置。
  12. 発光部を発光させて被写体に対して光を照射し、
    前記光を照射された前記被写体の光量を出力し、
    前記出力された光量に対応する対応絞り値を出力し、
    アクチュエータを用いて、絞り開口の絞り値を調整するための羽根部材を、前記絞り開口の前記絞り値が前記対応絞り値になるまで移動させ、
    前記羽根部材を移動させた後に、前記発光部を発光させると共に前記被写体を撮像素子を介して撮像する、撮像方法。
  13. コンピュータに、
    発光部を発光させ、
    前記発光部からの光を照射された被写体の光量を出力させ、
    前記出力された光量に対応する対応絞り値を出力させ、
    アクチュエータを用いて、絞り開口の絞り値を調整するための羽根部材を、前記絞り開口の前記絞り値が前記対応絞り値になるまで移動させ、
    前記羽根部材を移動させた後に、前記発光部を発光させると共に前記被写体を撮像素子を介して撮像させる、プログラム。
JP2017244871A 2017-12-21 2017-12-21 撮像装置、撮像方法、及びプログラム Pending JP2019114843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017244871A JP2019114843A (ja) 2017-12-21 2017-12-21 撮像装置、撮像方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017244871A JP2019114843A (ja) 2017-12-21 2017-12-21 撮像装置、撮像方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019114843A true JP2019114843A (ja) 2019-07-11

Family

ID=67223784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017244871A Pending JP2019114843A (ja) 2017-12-21 2017-12-21 撮像装置、撮像方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019114843A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302265A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Fuji Photo Optical Co Ltd カメラ
JP2009225237A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Panasonic Corp 撮像装置
JP2017129719A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302265A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Fuji Photo Optical Co Ltd カメラ
JP2009225237A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Panasonic Corp 撮像装置
JP2017129719A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10277816B2 (en) Systems and methods to reduce actuator power leakage
JP4886418B2 (ja) 光学装置およびカメラシステム
JP4818189B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
EP3142348B1 (en) Imaging device
TWI688814B (zh) 閃光燈模組、具有閃光燈模組的電子裝置及控制方法
KR20230150925A (ko) 이미지 안정화를 위한 전자 장치 및 그의 동작 방법
JP5446101B2 (ja) 電子機器
KR20160147634A (ko) 플래시 제어 방법, 장치, 단말기, 프로그램 및 컴퓨터가 판독가능한 기록매체
US9513492B2 (en) Shake correction apparatus and control method
US9124805B2 (en) Adapting an optical image stabilizer on a camera
US10983414B2 (en) Camera module including magnet fixing position of lens using magnetic force and electronic device for the same
WO2015170443A1 (en) Image pickup apparatus
KR20210071253A (ko) 카메라 이동 제어 방법 및 장치
KR102635884B1 (ko) 조리개를 포함하는 카메라 모듈
US11442340B2 (en) Electronic apparatus, electronic apparatus control method and storage medium
US20160100105A1 (en) Interchangeable lens, image capturing apparatus and storage medium storing control program
KR20190075292A (ko) 다른 노출값을 갖는 복수의 영상들을 이용하여 합성 영상을 생성하는 방법 및 이를 지원하는 전자 장치
JP2019114843A (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
JP2005102199A (ja) 撮像装置及びその制御方法、制御プログラム
JP7095695B2 (ja) 撮像装置、シャッター駆動方法
JP7007876B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
KR20210142312A (ko) 카메라 및 마이크를 포함하는 전자 장치 및 그 운용 방법
JP2006319648A (ja) カメラシステム
JP4906577B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP4906576B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220419