JP2019113003A - Valve timing control device of internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。 The present invention relates to, for example, a valve timing control device for an internal combustion engine that controls the open / close timing of an intake valve or an exhaust valve.
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されているものが知られている。 As a conventional valve timing control device for an internal combustion engine, one disclosed in the following Patent Document 1 filed by the present applicant has been known.
このバルブタイミング制御装置は、電磁ノイズを低減するためにノイズフィルタを有している。このノイズフィルタは、筐体の内部に設けられた支持装置と、この支持装置に軸方向の両端部が支持された棒状の磁性体及びこの磁性体の外周に巻回された巻線部を有するコイルと、を備えている。前記支持装置は、巻線部の外周が筐体から離れた位置に配置されるように、前記磁性体の軸方向の両端部を支持している。 The valve timing controller has a noise filter to reduce electromagnetic noise. The noise filter includes a support device provided inside the housing, a rod-like magnetic body whose both ends in the axial direction are supported by the support device, and a winding portion wound around the outer periphery of the magnetic body. And a coil. The support device supports both axial ends of the magnetic body such that the outer periphery of the winding portion is disposed at a position away from the housing.
ところで、前記バルブタイミング制御装置は、内燃機関のシリンダブロックに直接的に取り付けられていることから、機関駆動中において大きな振動がノイズフィルタに伝播されてしまう。特に、前記従来のノイズフィルタのように、支持装置によって巻線部の外周が筐体から離れた位置に配置されていると、巻線部に伝播された振動が増幅され易い。 By the way, since the valve timing control device is directly attached to the cylinder block of the internal combustion engine, a large vibration is transmitted to the noise filter during engine driving. In particular, when the outer periphery of the winding portion is disposed at a position away from the housing by the supporting device as in the conventional noise filter, the vibration transmitted to the winding portion is easily amplified.
このため、巻線部の振動による耐久性が低下して、例えば、巻線部の軸方向両端側の引き出し線と、この各引き出し線が接続された筐体の各端子と、接続箇所が振動によって断線する可能性がある。 For this reason, the durability due to the vibration of the winding portion is reduced, and, for example, the connecting wire and the terminals of the casing to which the respective lead wires are connected, and the connecting point vibrate. There is a possibility of disconnection due to
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、巻線部の電気的特性の悪化を抑制しつつ巻線部の振動による耐久性の低下を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的の一つとしている。 The present invention has been made in view of the above-described conventional technical problems, and it is possible to suppress deterioration in durability due to vibration of the winding portion while suppressing deterioration in the electrical characteristics of the winding portion. It is an object to provide a valve timing control device.
本発明の一態様としては、磁性体の外周に巻回された巻線部と、該巻線部の一端から延びて端子に接続される第1引き出し線と、前記巻線部の他端から延びて電動モータに電気的に接続される第2引き出し線と、を有するコイルと、
前記巻線部の少なくとも外周面を、コイル線間に入り込まない状態で被覆しつつ該巻線部を前記筐体に固定する合成樹脂製の固定部材と、
を備えたことを特徴としている。
According to an aspect of the present invention, there is provided a winding portion wound around an outer periphery of a magnetic body, a first lead wire extending from one end of the winding portion and connected to a terminal, and the other end of the winding portion A coil having a second lead wire extending and electrically connected to the electric motor;
A fixing member made of synthetic resin for fixing the winding portion to the casing while covering at least the outer peripheral surface of the winding portion without entering the space between the coil wires;
It is characterized by having.
この発明の好ましい態様によれば、電気的特性の悪化を抑制しつつ巻線部の振動による耐久性の低下を抑制し得る。 According to the preferred embodiment of the present invention, it is possible to suppress the deterioration of the durability due to the vibration of the winding while suppressing the deterioration of the electrical characteristics.
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置を吸気側に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、排気側に適用することも可能である。
〔第1実施形態〕
図1は本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す縦断面図であり、図2は本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図、図3は図1のA−A線断面である。
Hereinafter, an embodiment in which a valve timing control device for an internal combustion engine according to the present invention is applied to an intake side will be described based on the drawings. In addition, it is also possible to apply to the exhaust side.
First Embodiment
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a first embodiment of a valve timing control device according to the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view showing main constituent members in this embodiment, and FIG. 3 is an AA of FIG. It is a line cross section.
なお、バルブタイミング制御装置は、周知のように、自動車の燃費向上や排気エミッションを低減するために、吸気弁の開閉タイミングを可変にする装置である。 As is well known, the valve timing control device is a device that makes the open / close timing of the intake valve variable in order to improve the fuel efficiency of the automobile and reduce the exhaust emission.
バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1(以下、スプロケット1という。)と、シリンダヘッド01上に軸受02を介して回転自在に支持されて、スプロケット1に相対回転自在に設けられたカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、該位相変更機構3の前端に配置された筐体であるカバー部材4と、を備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the valve timing control device is provided with a timing sprocket 1 (hereinafter referred to as “sprocket 1”), which is a drive rotating body rotationally driven by a crankshaft of an internal combustion engine, and a
スプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成されている。このスプロケット1は、外径が比較的小径状に形成されたスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受ける歯車部1bと、を備えている。
The sprocket 1 is formed integrally in an annular shape by an iron-based metal as a whole. The sprocket 1 is formed integrally with a sprocket
スプロケット本体1aは、前端側に内歯構成部5が一体に設けられている。この内歯構成部5は、後述する減速機構13の一部を構成するもので、スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構3の前方へ延出した円筒状に形成されている。また、内歯構成部5は、内周に波形状の複数の内歯5aが形成されている。この内歯構成部5の軸方向の外端面には、後述する電動モータ12のモータハウジング14が各ボルト7を介して軸方向から結合されている。
The sprocket
スプロケット1は、スプロケット本体1aとカムシャフト2の回転軸方向の一端部2aに固定された後述する従動回転体である従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング6が介装されている。この大径ボールベアリング6は、スプロケット1が前記従動部材9(カムシャフト2)に相対回転自在に軸受けするようになっている。
In the sprocket 1, one large diameter ball bearing 6 is interposed between the
スプロケット本体1aの内歯構成部5と反対側の後端面には、保持プレート8が固定されている。この保持プレート8は、図1及び図2に示すように、金属板材によって円環状に形成され、外径がスプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されている。また、保持プレート8は、中央に有する中央孔8aの内径が大径ボールベアリング6の外輪6aの内径よりも小さく形成されている。したがって、保持プレート8内周部の内側面が、外輪6aの軸方向の他端面に微小隙間を介して軸方向から支持するようになっている。
A
保持プレート8の中央孔8aの内周縁所定位置には、中央孔8aの中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部8bが一体に設けられている。このストッパ凸部8bは、ほぼ逆台形状に形成されて、先端面8cが後述するアダプタ11のストッパ凹溝11cの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。
At a predetermined position of the inner peripheral edge of the
内歯構成部5を含むスプロケット本体1a及び保持プレート8の各外周部には、複数(本実施形態では6本)のボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔1c、8dが周方向のほぼ等間隔位置に貫通形成されている。
Six
カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有している。また、カムシャフト2の回転軸方向の一端部2aには、アダプタ11を介して従動部材9がカムボルト10によって軸方向から共締め固定されている。なお、従動部材9とアダプタ11とによって従動回転体が構成されている。
The camshaft 2 has, on its outer periphery, two drive cams per cylinder for opening the intake valve (not shown). Further, the driven
従動部材9は、金属材である鉄系金属によって一体に形成されている。この従動部材9は、図1及び図2に示すように、後端側(カムシャフト2側)に有する円板状の固定端部9aと、この固定端部9aの内周前端面(カムシャフト2と反対側)から軸方向へ突出した円筒部9bと、を備えている。
The driven
また、この従動部材9は、固定端部9aと円筒部9bの内部軸心方向にカムボルト10の軸部10bが挿通されるボルト挿通孔9cが貫通形成されている。
The driven
固定端部9aは、外側面がカムシャフト2の一端部2aの前端面側に対向配置されている。固定端部9aのカムシャフト2側の外側面中央位置には、アダプタ11の後述する凸状の内周部11bが嵌め込まれる嵌合溝9dが形成されている。
The fixed
円筒部9bは、図1に示すように、外周面に後述する小径ボールベアリング35とニードルベアリング36が回転軸方向に沿って直列に設けられている。
As shown in FIG. 1, in the
カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸方向端面が小径ボールベアリング35の内輪を軸方向から支持している。また、軸部10bの先端部外周には、雄ねじ10cが形成されている。この雄ねじ10cが、カムシャフト2の一端部2aの前端面から内部軸方向に形成された雌ねじ2cに螺着するようになっている。
As shown in FIG. 1, the axial end face of the
アダプタ11は、図1及び図2に示すように、一定の肉厚を有する円盤状の金属板をプレス成形によって縦断面ほぼクランク状に折曲形成されている。このアダプタ11は、フランジ状の外周部11aと、電動モータ12方向へ突出した有底円筒状の内周部11bと、を有している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
外周部11aは、外径が従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく形成されている。これによって、電動モータ12側の内側面の外周側が、大径ボールベアリング6の内輪6bの軸方向他端面に当接して軸方向外側への移動を規制するようになっている。
The outer
外周部11aの外周面には、保持プレート8のストッパ凸部8bが係入するストッパ凹溝11cが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝11cは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されている。ストッパ凹溝11cは、円弧長さ範囲で回動したストッパ凸部8bの両側面8e、8fが周方向のいずれかの対向縁にそれぞれ当接するようになっている。これによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側、あるいは最大遅角側の相対回転位置を機械的に規制するようになっている。
On the outer peripheral surface of the outer
アダプタ11の内周部11bは、電動モータ12側に突出した有底円筒状の凸状に形成され、反対側の凹溝にカムシャフト2の一端部2aが軸方向から嵌合している。また、内周部11bの中央位置には、カムボルト10の軸部10bが挿通する挿通孔11dが貫通形成されている。
The inner
さらに内周部11bは、従動部材9の固定端部9aの嵌合溝9d内に軸方向から圧入によって嵌合されている。この嵌合した状態で、内周部11bの先端壁が、カムボルト10によってカムシャフト2の一端部2aと従動部材9の固定端部9aとの間に挟持状態に結合されている。
Furthermore, the inner
位相変更機構3は、従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構13と、を備えている。
The
電動モータ12は、ブラシ付きのDCモータである。この電動モータ12は、図1及び図2に示すように、スプロケット1と一体に回転するモータハウジング14と、該モータハウジング14の内部に回転自在に設けられたモータ出力軸15と、モータハウジング14の内周面に固着された円弧状の4つの永久磁石16と、モータハウジング14の前端部に固定された給電プレート17と、を備えている。
The
モータハウジング14は、図1に示すように、鉄系金属材を有底円筒状に形成されて、外径がスプロケット本体1aの外径と同じく比較的小径に形成されている。また、モータハウジング14は、後端側に円板状の底壁としての隔壁14aが一体に形成されている。
As shown in FIG. 1, the
隔壁14aは、ほぼ中央に有する円筒状の延出部の内周にモータ出力軸15及び偏心軸部37が挿通される大径な軸挿通孔14bが形成されている。また、隔壁14aの外周部には、各ボルト挿通孔1c、8dと対応した位置に、6つの雌ねじ孔14cが周方向の等間隔位置に形成されている。
The
モータ出力軸15は、段差円筒状に形成されて、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部を介してカムシャフト2側の大径部15aと、カバー部材4側の小径部15bと、を備えている。大径部15aは、外周に鉄心ロータ18が固定されている。大径部15aの軸方向の後端面には、減速機構13の一部を構成する偏心カムである偏心軸部37が一体に結合されている。
The
一方、小径部15bは、外周に整流子であるコミュテータ20が固定されている。このコミュテータ20は、導電材によって円環状に形成されて、小径部15bの外周面に圧入された非導電性の円環部材20aの外周に設けられている。また、このコミュテータ20は、鉄心ロータ18の極数と同数に分割された各セグメントに後述のコイル19の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。
On the other hand, the
鉄心ロータ18は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル19のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成されている。この鉄心ロータ18は、内周部がモータ出力軸15の段差部に当接して軸方向へ位置決めされつつ小径部15bの外周に固定されている。
The
各永久磁石16は、円周方向に所定隙間をもって配設されて全体が円筒状に形成され、円周方向に複数の磁極を有している。
Each
給電プレート17は、図1及び図2に示すように、鉄系金属材からなる円盤状の金属プレート部17aと、該金属プレート部17aの前後両側面にモールドされた円板状の樹脂部17bと、を備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
金属プレート部17aは、露出した外周部がモータハウジング14の前端部内周に形成された円環状の段差状の凹溝にカシメによって位置決め固定されている。また、中央部には、モータ出力軸15の小径部15bなどが挿通される軸挿通孔17cが貫通形成されている。
The exposed outer peripheral portion of the
給電プレート17は、銅製筒状の4つのブラシホルダ23a〜23dと、該各ブラシホルダ23a〜23dの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置された4つの切換用ブラシ25a〜25dと、樹脂部17bの前端部側にモールド固定され、径方向において内外二重の給電用スリップリング26a,26bと、該各スリップリング26a、26bと各切換用ブラシ25a、25bとを電気的に接続する図外のハーネスと、を有している。
The
各ブラシホルダ23a〜23dは、樹脂部17bの前端部に複数のリベットにより固定されている。
The
各切換用ブラシ25a〜25dは、コイルスプリング24a〜24dのばね力で円弧状の各先端面がコミュテータ20の外周面に径方向から弾接している。
Each of the switching brushes 25a to 25d has a circular arc tip end surface elastically in contact with the outer peripheral surface of the
各給電用スリップリング26a、26bは、導電材によってそれぞれ円環状に形成されて、互いに径方向の所定の隙間をもって内外二重に離間して配置されている。また、各給電用スリップリング26a、26bは、それぞれの内外周縁の円周方向のほぼ等間隔位置に複数形成された突片26c、26dが樹脂部17bにモールドされることによって固定されている。
The respective
モータ出力軸15と偏心軸部37は、カムボルト10の軸部10bの外周面に設けられた小径ボールベアリング35とニードルベアリング36とによって回転自在に支持されている。
The
ニードルベアリング36は、従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング35の軸方向側部に配置されている。
The
大径部15aの外周面とモータハウジング14の延出部の内周面との間には、減速機構13の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール38が設けられている。このオイルシール38は、電動モータ12と減速機構13との間をシールしている。
Between the outer peripheral surface of the
図4は本実施形態に供されるキャップを外した状態のカバー本体の背面図である。 FIG. 4 is a rear view of the cover main body with the cap provided in the present embodiment removed.
カバー部材4は、図2及び図4に示すように、ほぼ異形円盤状に形成され、給電プレート17の前端側に軸方向から対向して配置されている。このカバー部材4は、円板プレート状のカバー本体28と、該カバー本体28の前端部を覆う合成樹脂製のキャップ部29と、を備えている。
As shown in FIG. 2 and FIG. 4, the
カバー本体28は、主として比較的粘性の高いエポキシ系樹脂材によって所定の肉厚に形成されている。このエポキシ系樹脂材は、粘度が60Pa・s〜400Pa・sの範囲のものが選択されている。
The cover
また、カバー本体28は、外径が前記モータハウジング14の外径より大きく形成されている。さらに、カバー本体28の内部には、金属製の芯金である補強プレート28aが樹脂材によってモールド固定されている。
The
カバー本体28は、外周の4箇所に円弧突状のボス部28bが一体に有している。この各ボス部28bには、ボルト挿通孔28cが図外の金属製スリーブによってそれぞれ形成されている。
The cover
補強プレート28aは、導電性のアルミニウム合金材によってほぼ円盤状に一体に形成され、後述するグランド端子67から通電されるようになっている。また、補強プレート28aは、ボルト挿通孔28cに挿通される図外の金属ボルトによってチェーンケース22を介して機関本体であるシリンダブロックに固定されている。このシリンダブロックは、電気的なグランドになっている。
The reinforcing
カバー本体28は、各スリップリング26a、26bと軸方向から対向する位置に銅材からなる内外一対の四角筒状のブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿って固定されている。該各ブラシホルダ30a、30bの内部には、一対の給電用ブラシ31a、31bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
In the cover
この各給電用ブラシ31a、31bは、断面四角形状の一般的なカーボンブラシであって、各ブラシホルダ30a、30bから突出した各先端面が各スリップリング26a、26bに摺接するようになっている。
Each of the power supply brushes 31a and 31b is a general carbon brush having a rectangular cross section, and the tip end surfaces of the
また、各給電用ブラシ31a、31bは、各ブラシホルダ30a、30bを介して互いに周方向へ離間した位置に配置されている。
Further, the power supply brushes 31a and 31b are disposed at positions separated in the circumferential direction from each other via the
すなわち、一対のブラシホルダ30a、30b(一対の給電用ブラシ31a、31b)は、図2、図4に示すように、互いにカバー本体28の周方向で離間配置されていると共に、重力方向で重ならない位置に配置されている。
That is, as shown in FIGS. 2 and 4, the pair of
また、カバー本体28は、ほぼ中央位置に窓孔44が貫通形成されている。この窓孔44は、円形状に形成されて、後述する被検出部51の先端部51bが嵌入可能に形成されている。
Further, the
また、この窓孔44のモータ出力軸15側の孔縁には、窓孔44の内径よりも大きな大径溝44aが形成されている。この大径溝44aは、カバー部材4を電動モータ12の前端側に組み付けた際に、被検出部51のフランジ部51cが嵌入する逃げ部として機能するようになっている。
Further, a
さらに、カバー本体28は、図4に示すように、キャップ部29側の外端面のほぼ中央位置に矩形状の凹溝45が形成されている。この凹溝45の図4中における側方位置と上方位置には、矩形状の2つの収容溝28g、28fが離間して形成されている。この両収容溝28g、28fの内部には、各給電用ブラシ31a、31bをスリップリング26a、26b方向へ付勢する一対の捩りコイルばね32a、32bが収容されている。
Furthermore, as shown in FIG. 4, the cover
凹溝45は、細長い異形長方形状に形成されて、窓孔44に位置する一端部側から後述する各コネクタ33,34側へ径方向に沿って延出している。また、凹溝45は、図4中の右側の側部に後述する電磁ノイズ抑制機構64を収容するための第2の凹溝45aが形成されている。
The recessed
各捩りコイルばね32a、32bは、収容溝28g、28f内に固定された支持部43a、43bによって支持されている。また、各捩りコイルばね32a、32bは、各巻き線部から延びた各一端部が各給電用ブラシ31a、31bの後端面に弾接している。一方、各他端部32c、32dは、各収容溝28g、28fの段差面に係止して付勢力を付与している。
The
また、内側の捩りコイルばね32aの他端部32cは、カバー本体28外周側に位置しているのに対して、外側の捩りコイルばね32bの他端部32dは、カバー本体28の内周側に位置している。
The
さらに、各捩りコイルばね32a、32bは、各収容溝28g、28fが周方向へ離間した位置に形成されていることによって、互いに周方向へ離間した位置に配置されており、径方向では互いに重ならない位置となっている。
Furthermore, the respective
また、カバー本体28の下端部には、図2及び図4に示すように、各給電用ブラシ31a、31bに図外のコントロールユニット(ECU)を介して電源バッテリーから電流を供給する給電用コネクタ33が一体に設けられている。また、カバー本体28の同じく下端部には、回転角度信号をECUに出力する信号用コネクタ34が給電用コネクタ33と並行かつ径方向に沿って突設されている。
Further, as shown in FIGS. 2 and 4, at the lower end portion of the cover
カバー本体28の内部には、2つの給電用ブラシ31a、31bと給電用コネクタ33とを接続する導体である一対の第1、第2バスバー58,59が設けられている。
Inside the cover
給電用ブラシ31a、31bや給電用コネクタ33及び第1、第2バスバー58,59によって給電機構が構成されている。
A feeding mechanism is configured by the feeding brushes 31a and 31b, the feeding
図5は図4に示すカバー部材の要部拡大図であって、とりわけ、電磁ノイズ抑制機構64、64を示しており、図6は図5のB−B線断面図であり、図7は図5のC−C線断面図、図8は図5のD−D線断面図である。
5 is an enlarged view of the main part of the cover member shown in FIG. 4 and particularly shows the electromagnetic
各バスバー58,59のそれぞれの途中には、図4〜図7に示すように、一対の電磁ノイズ抑制機構64、64が設けられている。
A pair of electromagnetic
各バスバー58,59は、各給電用ブラシ31a、31bと各電磁ノイズ抑制機構64、64とを接続する第1端子片60、61と、電磁ノイズ抑制機構64、64と外部のバッテリー電源を接続する第2端子片62,63と、を備えている。
The bus bars 58 and 59 connect the first
各第1端子片60、61は、それぞれの両端部60a、61a、60b、61bが外部に露出している。また、該各第1端子片60、61は、各一端部60a、61aが各ピグテールハーネス46a、46bを介して第1、第2給電用ブラシ31a、31bの後端部に接続されている。一方、第1端子片60,61の各他端部60b、61bは、カバー本体28から上方へほぼ垂直に立ち上がってL字形状に折曲形成されている。ここで上方とは、電動モータ12のモータ出力軸15の回転軸心Xに沿った方向であって、カバー本体28よりもカムシャフトの反対側を指す。換言すれば、上方とは、カバー本体28に対して垂直に限定されず、カバー本体28のインダクタンス・コイル65が設置されている側の側面から離れる方向であれば良い。
Each of the first
第2端子片62、63は、各一端部62a、63aが給電用コネクタ33の内部に並行に突設されて、ECU側の図外の雌コネクタ端子に接続されるようになっている。一方、各他端部62b、63bは、電磁ノイズ抑制機構64、64の下側に露出状態で並行に配置されている。また、各他端部62b、63bは、各先端部がカバー本体28から上方へ垂直に立ち上がってL字形状に折曲形成されている。
The second
2つの電磁ノイズ抑制機構64、64は、図4〜図8に示すように、通電されることによって周囲に磁場を発生させる2つのコイルであるインダクタンス・コイル65、65と、容量性素子である2つのコンデンサ66、66と、機関のグランドに電気的に接続されたグランド端子67と、から構成されている。
The two electromagnetic
なお、以下では、2つのインダクタンス・コイル65、65やコンデンサ66,66は、同じ構成であるから一方のものについて説明する。
In the following, since the two
インダクタンス・コイル65は、所定の隙間をもって並行に配置されて、それぞれが磁性体である鉄芯65aと、該鉄芯65aの外周に巻回された巻線部65bと、を備えている。
The
鉄芯65aは、円柱状(棒状)に形成されて、一般的なケイ素鋼板やフェライトなどが用いられている。
The
巻線部65bは、軸線上の両端から延びる一方及び他方の引き出し線であるアーム端子65c、65dを有している。このアーム端子65c、65dは、L字形状に折曲形成されて、ほぼ水平に軸方向へ延びた基端部65g、65hと、該基端部65g、65hの先端縁から重力方向の上側へほぼ垂直に立ち上がった先端部65e、65fと、を有している。
The winding
一端側のアーム端子65cは、第1端子片60、61の他端部60b、61bの外側面に当接配置されている。一方、各他端側のアーム端子65dは、各第2端子片62,63の立ち上がり他端部62b、63bの一側面に当接配置されている。
The
換言すれば、第1端子片60,61の各他端部60b、61bと第2端子片62,63の他端部62b、63bは、各巻線部65bの両アーム端子65c、65dの各先端部65e、65fに横方向から当接配置されている。また、これらは、前述のようにそれぞれが当接配置された状態でTIG溶接法によって接合されている。
In other words, the other ends 60b, 61b of the first
2つのコンデンサ66は、2つのインダクタンス・コイル65の図5中の上方位置に並行に配置されて、互いに僅かな隙間をもって近接配置されている。また、コンデンサ66は、本体のそれぞれの図5図中の下部にそれぞれ2本のリード端子66a、66bが二股状に延びている。この各2本のリード端子66a、66bは、それぞれが短くかつ同じ長さに形成されている。外側に位置する各一方のリード端子66aは、先端が上方へ立ち上がるようにL字形状に折曲形成されている。また、このリード端子66aは、第1端子片60、61の他端部60b、61bの内側面に巻線部65bの一端側のアーム端子65cと一緒に溶接により接合されている。
The two
したがって、第1端子片60,61の他端部60b、61bは、各巻線部65bの一端側アーム端子65cと各コンデンサ66の一方側のリード端子66aに挟持された状態になっており、この状態で三者が一体的にTIG溶接法により接合されている。
Therefore, the other ends 60b and 61b of the first
一方、内側に位置する各他方側のリード端子66bは、グランド端子67の両側に同じくTIG溶接法によって接合されている。
On the other hand, the
グランド端子67は、図7に示すように、導電材である例えば銅材によってピン軸状に形成され、ほぼ円盤状の頭部67aと、該頭部67aの上面中央から突出した軸部67bと、から構成されている。
As shown in FIG. 7, the
軸部67bは、その軸方向の長さが補強プレート28aの下面からインダクタンス・コイル65の折曲一端側アーム端子65cの高さまでのほぼ長さに設定されている。この軸部67bは、補強プレート28aと樹脂部に貫通形成された挿入孔28iの孔縁に当接するまで圧入することによって補強プレート28aに固定されている。なお、このグランド端子67は、補強プレート28aとチェーンケース22を介してシリンダヘッド01に電気的に接続されている。
The axial length of the
そして、インダクタンス・コイル65は、図5〜図7の網掛け部分に示すように、両巻線部65b、65bと両鉄芯65a、65aが固定部材68によってカバー本体28に一体に固定されている。つまり、この固定部材68は、両巻線部65b、65bと両鉄芯65a、65aに跨って設けられており、両巻線部65b、65bの各内外周面全体と、両鉄芯65a、65aの外周面全体を被覆している。固定部材68は、各図では網掛け部分で表示しているが、カバー本体28と同じ例えばエポキシ系樹脂を主成分とした樹脂材である。
The
また、この固定部材68の樹脂材の粘度は、カバー本体28の樹脂材と同じく60Pa・s〜400Pa・sの範囲のものが選択されている。この固定部材68は、カバー本体28を例えば射出成形による樹脂成形時に一体に形成されている。
Further, the viscosity of the resin material of the fixing
また、固定部材68は、前述したように、比較的高い粘性の樹脂材を用いていることから、各巻線部65b、65bに対しては外周面と内周面の表面を被覆しているだけで、各巻線部65bのコイル線間の微小隙間Sには完全には入り込んではいない。
Further, as described above, since the fixing
すなわち、固定部材68は、カバー本体28を溶融樹脂によって射出成形する際に、この溶融樹脂が各巻線部65bの外周面や内周面の表面に流れ込んで、これら内外周面を被覆する。しかし、溶融樹脂は、高い粘性によって各コイル線間の微小隙間Sには流れ込み難いようになっている。したがって、巻線部65bの各コイル線間は、接触状態になっているか微小隙間Sが形成維持されている。これによって、後述するように、巻線部65bは、各コイル間でのF特性に影響が抑制される。
That is, when injection molding the
信号用コネクタ34は、図1に示すように、カバー本体28内に埋設された各一端部34aの露出した各端子片が後述する角度センサ50のプリント基板55の集積回路56に電気的に接続されている。また、外部に露出した他端部34bが、コントロールユニット側の図外の雌コネクタ端子に接続されている。
As shown in FIG. 1, the
キャップ部29は、異形状の円盤プレート状に形成されて、外周縁に一体に形成されたフック状の係止凸部29aがカバー本体28の外周部側に一体に形成された環状突部内の係止溝28hに軸方向から係止固定されている。
The
モータ出力軸15の小径部15bとカバー本体28との間には、モータ出力軸15の回転角度位置を検出する回転角検出機構である角度センサ50が設けられている。
Between the
この角度センサ50は、電磁誘導型であって、図1及び図2に示すように、モータ出力軸15の小径部15b内に固定された被検出部51と、カバー本体28のほぼ中央位置に固定されて、被検出部51からの検出信号を受信する検出部52と、から構成されている。
The
被検出部51は、合成樹脂材からなるほぼ有底円筒状の支持部51aと、該支持部51aの軸方向の先端部51bの先端面に固定された3つの被検出ロータ53a、53b、53cと、を有している。また、この被検出部51は、支持部51aの後端部外周にモータ出力軸15の小径部15bの内部に圧入される円環状のフランジ部51cが一体に設けられている。
The to-
支持部51aは、フランジ部51cよりも後端側の軸方向のほぼ中央位置の外周に形成された環状シール溝にオイルシール54が嵌着固定されている。このオイルシール54によって、小径部15bの内周面と先端部51b側との間がシールされるようになっている。
In the
被検出ロータ53a〜53cは、励起導体によって形成されて、先端部51bの先端面にオーム形状の3つの部位が円周方向の120°位置に先端部51bの前端面から露出した状態で固定されている。3つのオーム形状の被検出ロータ53a〜53cは、全体の外径が先端部51bの外径とほぼ同じに形成されている。
The detection rotors 53a to 53c are formed of excitation conductors, and are fixed to the tip end surface of the
フランジ部51cは、支持部51aと同じく絶縁材の合成樹脂材によって一体に形成されている。このフランジ部51cは、支持部51aが小径部15bの内部に最大に挿入された際に、小径部15bの先端縁に軸方向から当接してそれ以上の挿入を規制するようになっている。
The
また、支持部51aは、先端部51bの一部が、カバー本体28の窓孔44内に挿入配置されている。これによって、被検出ロータ53が、窓孔44を介して後述するプリント基板55の受信コイル57aと励磁コイル57bに軸方向から微少クリアランスを介して対向配置されている。
Further, a part of the
検出部52は、カバー本体28の凹溝45の内部に収容固定されて、該凹溝45の内部形状に倣ったほぼ長方形状の回路基板であるプリント基板55と、該プリント基板55の長手方向の一端部外面に設けられた3つの集積回路(ASIC)56と、該集積回路56と同じ外面の他端部側に設けられた受信コイル57a及び励磁コイル57bと、を備えている。
The
プリント基板55は、集積回路56側の中央位置の3箇所で突起部や孔によって位置決めされながら凹溝45の底面に接着剤などによって固定されている。
The printed
プリント基板55の受信、励磁コイル57a、57bは、窓孔44を介して被検出ロータ53と軸方向から微小クリアランスを介して直接的に対峙している。
The reception of the printed
検出部52は、受信コイル57a及び励磁コイル57bと、被検出ロータ53と受信コイル57aとの間のインダクタンスの変化を検出してモータ出力軸15の回転角度を集積回路56が検出するようになっている。集積回路56は、モータ出力軸15の回転角度位置の情報信号をECUに出力するようになっている。
The
ECUは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサ、さらに角度センサ50など各種のセンサ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行う。またECUは、給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26b、切換用ブラシ25a、25b、コミュテータ20などを介してコイル19に通電してモータ出力軸15の回転制御を行う。これによって、減速機構13を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
The ECU detects the current engine operating condition based on information signals from various sensors such as a crank angle sensor, an air flow meter, a water temperature sensor, an accelerator opening sensor, an
減速機構13は、図1〜図3に示すように、偏心回転運動を行う偏心軸部37と、該偏心軸部37の外周に設けられた中径ボールベアリング39と、該中径ボールベアリング39の外周に設けられ、内歯構成部5の各内歯5a内に転動自在に保持されたローラ40と、該ローラ40を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する保持器41と、該保持器41と一体の従動部材9と、から主として構成されている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
偏心軸部37は、モータ出力軸15の大径部15aに軸方向から一体に設けられた円筒状に形成されている。この偏心軸部37は、外周面に形成されたカム面37aの回転軸心Yがモータ出力軸15の回転軸心Xから径方向へ僅かに偏心している。
The
中径ボールベアリング39は、ニードルベアリング36の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置されている。この中径ボールベアリング39は、内輪39aと外輪39b及び該両輪39a、39bとの間に介装されたボール39cと、該ボール39cを保持する図外のケージと、から構成されている。
The medium
内輪39aは、偏心軸部37の外周面に圧入固定されているのに対して、外輪39bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪39bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器41の背面との間に形成された微小なクリアランスを介してフリーな状態になっている。
While the
外輪39bは、外周面に各ローラ40の外周面が転動自在に当接している。また、この外輪39bは、外周面と保持器41のローラ保持部41bの内面との間に、円環状のクリアランスが形成されている。このクリアランスを介して中径ボールベアリング39全体が、偏心軸部37の偏心回転に伴って径方向へ偏心動可能になっている。
The outer circumferential surface of each
保持器41は、固定端部9aの外周部に一体に設けられて該固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲形成されている。保持器41は、固定端部9aの外周部前端側に径方向に沿って延出した円環状の伝達基部41aと、該伝達基部41aの外端からほぼ軸直角方向へ延出した円筒状のローラ保持部41bと、を備えている。
The
ローラ保持部41bは、周方向のほぼ等間隔位置に複数のローラ40をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41cが形成されている。このローラ保持孔41cは、先端部側が閉塞されて前後方向に細長い長方形状に形成され、その全体の数(ローラ40の数)が内歯構成部5の内歯5aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、所定の減速比を得るようになっている。
The
各ローラ40は、鉄系金属によって形成され、中径ボールベアリング39の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ内歯構成部5の内歯5aに嵌入する。また、各ローラ40は、保持器41のローラ保持孔41cの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向へ揺動運動するようになっている。
Each
チェーンケース22は、例えばアルミニウム合金材によって一体に形成されている。このチェーンケース22は、図1に示すように、シリンダヘッド01と図外のシリンダブロックの前端側に図外のタイミングチェーン全体を覆うように上下方向に沿って配置固定されている。このチェーンケース22とモータハウジング14との間には、チェーンケース22の内周面とモータハウジング14の外周面との間をシールするオイルシール42が介装されている。
〔バルブタイミング制御装置の作動〕
以下、本実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作動について簡単に説明する。
The
[Operation of valve timing control device]
Hereinafter, the operation of the valve timing control device in the present embodiment will be briefly described.
まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転し、その回転力が内歯構成部5を介してモータハウジング14に伝達されて同期回転する。一方、内歯構成部5の回転力が、各ローラ40から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
First, the timing sprocket 1 is rotated via the timing chain as the crankshaft of the engine is rotationally driven, and the rotational force is transmitted to the
機関始動後の所定の機関運転時には、ECUからの制御電流が、給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26bなどを介してコイル19に通電されてモータ出力軸15が回転駆動される。このモータ出力軸15の回転力が、減速機構13を介してカムシャフト2に対し減速された回転力が伝達される。
During a predetermined engine operation after engine startup, the control current from the ECU is supplied to the
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換される。よって、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。このように、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。 As a result, the camshaft 2 rotates forward and reverse relative to the timing sprocket 1 to convert the relative rotational phase. Therefore, the opening / closing timing of the intake valve is controlled to be advanced or retarded. Thus, the opening / closing timing of the intake valve is maximally converted to the advance side or the retard side, and the fuel consumption and the output of the engine can be improved.
そして、本実施形態では、各インダクタンス・コイル65の各鉄芯65aや各巻線部65bが、固定部材68によってカバー本体28に一体的に固定されている。このため、機関の駆動によって発生した振動が、バルブタイミング制御装置、つまり、カバー部材4(カバー本体28)に伝播されると、各インダクタンス・コイル65もカバー本体28と一体に振動する。このため、例えば、各両端側のアーム端子65c、65dと、第1、第2端子片60,61の各他端部60b、61b、62b、63bと、の接続箇所の振動負荷が十分に低減される。これによって、各巻線部65bの耐久性の低下が抑制される。
Further, in the present embodiment, the
すなわち、従来技術のように、各巻線部65bが、カバー本体28から離れた位置に配置されていると、該巻線部65に対して増幅された機関振動が伝達される。これにより、各両端側のアーム端子65c、65dと第1、第2端子片60,61の各他端部60b、61b、62b、63bとの接続箇所の振動負荷が大きくなる。したがって、前記接続箇所が、経時的に断線してしまうおそれがある。
That is, as in the prior art, when each winding
換言すれば、従来技術のように、各鉄心65aがカバー本体28に支持されており、各巻線部65bが接続箇所及び各鉄心65aによって支持されている構造では、各巻線部65bは、カバー本体28に対して若干異なった振動モードを有することになる。これにより、機関振動の伝播によって各巻線部65bがカバー本体28に対して振動し得る構造であった。
In other words, in the structure in which each
しかし、本実施形態では、各インダクタンス・コイル65の巻線部65bが、固定部材68を介してカバー本体28と一体になっていることから、巻線部65bでの振動の増幅が抑えられる。これによって、前記接続箇所の振動負荷が低減されて断線の発生を十分に抑制できる。この結果、各巻線部65bの耐久性の低下が抑制される。
However, in the present embodiment, since the winding
特に、両方のインダクタンス・コイル65、65が、固定部材68によって一体に連結されていると共に、カバー本体28に一体的に固定されている。したがって、両インダクタンス・コイル65、65を、カバー本体28に対して強固に固定することが可能になる。
In particular, both
しかも、固定部材68は、各巻線部65bの外周面と内周面を被覆しているだけで、各コイル線間の微小隙間Sには入り込んでいない。
In addition, the fixing
このため、各巻線部65bは、電気的特性である周波数特性(F特性)が変化することなく安定したF特性を得ることができる。
Therefore, each winding
すなわち、各巻線部65bのF特性は、透磁率によって変化するが、この透磁率に最も影響を与えるのは巻線部65bのコイル線間に異なる透磁率が介在した場合である。本実施形態では、コイル線間の微小隙間Sへのエポキシ系樹脂材の流入がないことから、各巻線部65bのF特性に影響を与えることがないのである。
That is, although the F characteristic of each winding 65 b changes depending on the permeability, the permeability is most affected when different magnetic permeability intervenes between the coil wires of the winding 65 b. In the present embodiment, since there is no inflow of the epoxy resin material into the minute gap S between the coil wires, the F characteristic of each winding
したがって、本実施形態では、振動に伴う各巻線部65bの接続箇所での断線が抑制できると共に、各巻線部65bでのF特性の影響を抑制することが可能になる。
Therefore, in the present embodiment, it is possible to suppress the disconnection at the connection portion of each of the winding
また、本実施形態では、各インダクタンス・コイル65を、カバー本体28の樹脂成形時に、該カバー本体28に対して固定部材68を介して一体的に固定することができる。このため、従来技術のように、支持装置などを別途設ける必要がないので、製造コストを低減できる。
Further, in the present embodiment, each
さらに、各巻線部65aは、外周面と内周面が固定部材68によって被覆されることによって、表面の絶縁被膜の破損を抑制することができる。
Furthermore, the outer peripheral surface and the inner peripheral surface of each winding
カバー本体28は、固定部材68が一体に設けられることによって剛性が向上すると共に、振動の抑制効果も得られる。
While the rigidity is improved by integrally providing the fixing
また、前記各接続箇所を、TIG溶接法によって接合したことから、強固な接合が得られる。これによって、前述した機関の振動等によるインダクタンス・コイル65の一端側アーム端子65cと第1端子片60、61の各他端部60b、61bの間の接続箇所の断線などをさらに抑制することができる。
Moreover, since each said connection location was joined by TIG welding method, strong joining is obtained. By this, it is possible to further suppress disconnection or the like of the connection between the one end
さらに、本実施形態では、各インダクタンス・コイル65を並設すると共に、各コンデンサ66もコイル65の上方位置の間に近接して並設した。これによって、各インダクタンス・コイル65の一端側アーム端子65cと各コンデンサ66の一方側リード端子66aとによって第1端子片60、61の各他端部60b、61bを挟持状態としつつこの三者をTIG溶接法によって一体に接合することができた。よって、その接続作業が容易になり、該接続作業能率の向上が図れる。
Furthermore, in the present embodiment, the inductance coils 65 are juxtaposed, and the
また、グランド端子67を、両コイル65と両コンデンサ66の間の中央に配置した。これによって、一つのグランド端子67の軸部67bに該各コンデンサ66の他方側のリード端子66b、66bを一緒に接合することができる。よって、この点でも接続作業能率の向上が図れる。
In addition, the
さらに、各コイル65と各コンデンサ66及びグランド端子の特異な配置構成によって、接続スペースを十分に小さくすることが可能になる。これによって、カバー部材4の全体の外径を小さくすることができ、装置全体のコンパクト化が図れる。
Furthermore, the unique arrangement of each
また、各巻線部65bの両アーム端子65c、65dを、上方に折曲してL字形状に立ち上げて、これらの各側面に各他端部60b、61b、62b、63bを横方向から当接するようにした。このため、コイル65の両端部65c、65dの先端部の折曲時の製造誤差、つまり図中矢印で示す方向への誤差が発生してもこれを吸収することができる。よって、かかる先端部の折曲時の製造誤差の影響が少なくなって該製造作業が容易になる。
Further, both
さらに、本実施形態では、2つの給電用ブラシ31a、31bが、それぞれが保持されるブラシホルダ30a、30bを介してカバー本体28に対して、互いに円周方向へ大きく離間した位置に設けられている。
Furthermore, in the present embodiment, the two power supply brushes 31a and 31b are provided at positions largely separated from one another in the circumferential direction with respect to the cover
このため、各給電用ブラシ31a、31bと各スリップリング26a、26bとの摺動より発生したカーボンや金属の摩耗粉が、各給電用ブラシ31a、31bの各一側面31c、31dの周囲に付着したとしても、これら両方の摩耗粉の接触を十分に回避することができる。これによって、両給電用ブラシ31a、31b間の電気的な短絡の発生を抑制することができる。
For this reason, wear powder of carbon or metal generated by the sliding between the respective feeding brushes 31a, 31b and the
特に、各給電用ブラシ31a、31bは、垂線を挟んだ左右側にそれぞれ配置されて、重力方向には重なることなく互いに十分に周方向へ離れた位置に配置されている。このため、例えば機関停止時において上側の給電用ブラシ31bに付着して溜まった摩耗粉が仮に落下したとしても、この摩耗粉が下側にある給電用ブラシ31aに掛かることがない。したがって、各摩耗粉の接触をこの点でも抑制することができる。
In particular, the power supply brushes 31a and 31b are disposed on the left and right sides of the perpendicular, respectively, and are disposed at positions sufficiently separated in the circumferential direction without overlapping in the direction of gravity. Therefore, for example, even if the wear powder adhering to the upper
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、固定部材68を、各巻線部65bの軸方向の中央位置のみに設けることも可能である。この場合は、固定部材68が、各巻線部65bの中央位置の内外周面と鉄芯65aの軸方向の中央位置の外周面を被覆しつつカバー本体28に一体に固定されている。
The present invention is not limited to the configuration of the embodiment, and for example, the fixing
さらに、固定部材68を、各巻線部65bの軸方向の両端部側にのみ設けることも可能である。この場合も、固定部材68が、各巻線部65bの両端部の内外周面と鉄芯65aの軸方向の両端部の外周面を被覆しつつカバー本体28に一体に固定されている。
Furthermore, it is also possible to provide the fixing
また、固定部材68を、カバー本体28と一体の樹脂製のシート状に形成し、各巻線部65bを逆U字形状に被覆することも可能である。
Further, the fixing
さらに、駆動回転体としては、タイミングスプロケットに代えてタイミングプーリとすることも可能である。 Furthermore, as a drive rotating body, it is also possible to use a timing pulley instead of the timing sprocket.
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。 As a valve timing control device for an internal combustion engine based on the embodiment described above, for example, one of the aspects described below can be considered.
本発明における好ましい態様としては、電動モータを回転させることによってクランクシャフトとカムシャフトの相対回転位相を変更可能な内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記内燃機関に取り付けられ、外部電源に接続される端子を有する筐体と、
前記筐体内に収容配置された棒状の磁性体と、前記磁性体の外周に巻回された巻線部と、該巻線部の一端から延びて前記端子に接続される第1引き出し線と、前記巻線部の他端から延びて前記電動モータに電気的に接続される第2引き出し線と、を有するコイルと、
前記巻線部の少なくとも外周面を、コイル線間に入り込まない状態で被覆しつつ該巻線部を前記筐体に固定する合成樹脂製の固定部材と、
を備えている。
A preferred embodiment of the present invention is a valve timing control device for an internal combustion engine capable of changing the relative rotational phase of a crankshaft and a camshaft by rotating an electric motor,
A housing attached to the internal combustion engine and having a terminal connected to an external power source;
A rod-shaped magnetic body housed and disposed in the housing, a winding portion wound around the outer periphery of the magnetic body, and a first lead wire extending from one end of the winding portion and connected to the terminal; A coil having a second lead wire extending from the other end of the winding portion and electrically connected to the electric motor;
A fixing member made of synthetic resin for fixing the winding portion to the casing while covering at least the outer peripheral surface of the winding portion without entering the space between the coil wires;
Is equipped.
さらに好ましくは、前記筐体は、樹脂材により形成された樹脂部を有し、前記樹脂部と前記固定部材が一体に形成されている。 More preferably, the casing has a resin portion formed of a resin material, and the resin portion and the fixing member are integrally formed.
さらに好ましくは、前記固定部材は、粘度が60Pa・s〜400Pa・sの範囲に設定された樹脂材である。 More preferably, the fixing member is a resin material whose viscosity is set in the range of 60 Pa · s to 400 Pa · s.
さらに好ましくは、前記固定部材は、前記巻線部の内外周面全体を被覆した状態で前記筐体に固定されている。 More preferably, the fixing member is fixed to the housing in a state in which the entire inner and outer peripheral surfaces of the winding portion are covered.
さらに好ましくは、前記固定部材は、前記巻線部の軸方向の中央部の内外周面を被覆した状態で前記筐体に固定されている。 More preferably, the fixing member is fixed to the housing in a state of covering an inner and outer peripheral surface of a central portion in an axial direction of the winding portion.
さらに好ましくは、前記固定部材は、前記巻線部の軸方向の両端部の内外周面を被覆した状態で前記筐体に固定されている。 More preferably, the fixing member is fixed to the housing in a state in which inner and outer peripheral surfaces of both axial end portions of the winding portion are covered.
さらに好ましくは、前記固定部材は、前記巻線部の外周面を被覆するシート状に形成されている。 More preferably, the fixing member is formed in a sheet shape that covers the outer peripheral surface of the winding portion.
別の好ましい態様としては、電動モータを回転させることによってクランクシャフトとカムシャフトの相対回転位相を変更可能な内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記内燃機関に取り付けられ、外部電源に接続される端子を有する筐体と、
前記筐体内に収容配置された棒状の磁性体と、前記磁性体の外周に巻回された巻線部と、該巻線部の一端から延びて前記端子に接続される第1引き出し線と、前記巻線部の他端から延びて前記電動モータに電気的に接続される第2引き出し線と、を有するコイルと、
前記巻線部の少なくとも外周面を被覆しつつ該巻線部を前記筐体に固定する固定手段と、
を備えている。
Another preferred embodiment is a valve timing control device for an internal combustion engine capable of changing the relative rotational phase of a crankshaft and a camshaft by rotating an electric motor,
A housing attached to the internal combustion engine and having a terminal connected to an external power source;
A rod-shaped magnetic body housed and disposed in the housing, a winding portion wound around the outer periphery of the magnetic body, and a first lead wire extending from one end of the winding portion and connected to the terminal; A coil having a second lead wire extending from the other end of the winding portion and electrically connected to the electric motor;
Fixing means for fixing the winding portion to the casing while covering at least the outer peripheral surface of the winding portion;
Is equipped.
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)、1a…スプロケット本体、2…カムシャフト、3…位相変更機構、4…カバー部材、5…内歯構成部、8…電動モータ、9…従動部材(従動回転体)、13…減速機構、14…モータハウジング、15…モータ出力軸、26a、26b…スリップリング(給電機構)、28…カバー本体、30a、30b…ブラシホルダ、31a、31b…給電用ブラシ(給電機構)、32a、32b…捩りコイルばね、33…給電用コネクタ、64…電磁ノイズ抑制機構
65…インダクタンス・コイル、65a…鉄芯(磁性体)、65b…巻線部、65c…一端側アーム端子(引き出し線)、65d…他端側アーム端子(引き出し線)、65e・65f…先端部、68…固定部材、S…微小隙間。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... timing sprocket (drive rotary body), 1a ... sprocket main body, 2 ... camshaft, 3 ... phase change mechanism, 4 ... cover member, 5 ... internal tooth structure part, 8 ... electric motor, 9 ... driven member (followed rotation (followed rotation) Body: 13
Claims (8)
前記内燃機関に取り付けられ、外部電源に接続される端子を有する筐体と、
前記筐体内に収容配置された磁性体と、前記磁性体の外周に巻回された巻線部と、該巻線部の一端から延びて前記端子に接続される第1引き出し線と、前記巻線部の他端から延びて前記電動モータに電気的に接続される第2引き出し線と、を有するコイルと、
前記巻線部の少なくとも外周面を被覆しつつ、前記巻線部の線間に入り込まない状態で該巻線部を前記筐体に固定する合成樹脂製の固定部材と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control device for an internal combustion engine capable of changing the relative rotational phase of a crankshaft and a camshaft by rotating an electric motor,
A housing attached to the internal combustion engine and having a terminal connected to an external power source;
A magnetic body housed and disposed in the housing, a winding portion wound around the outer periphery of the magnetic body, a first lead wire extending from one end of the winding portion and connected to the terminal, and the winding A coil having a second lead wire extending from the other end of the wire portion and electrically connected to the electric motor;
A fixing member made of synthetic resin which fixes the winding portion to the casing in a state of covering at least the outer peripheral surface of the winding portion but not entering between the wires of the winding portion;
A valve timing control device for an internal combustion engine, comprising:
前記筐体は、樹脂材により形成された樹脂部を有し、前記樹脂部と前記固定部材が一体に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the casing has a resin portion formed of a resin material, and the resin portion and the fixing member are integrally formed.
前記固定部材は、粘度が60Pa・s〜400Pa・sの範囲に設定された樹脂材であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the fixing member is a resin material whose viscosity is set in a range of 60 Pa · s to 400 Pa · s.
前記固定部材は、前記巻線部の内外周面全体を被覆した状態で前記筐体に固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the fixing member is fixed to the casing in a state in which the entire inner and outer peripheral surfaces of the winding portion are covered.
前記固定部材は、前記巻線部の軸方向の中央部の内外周面を被覆した状態で前記筐体に固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the fixing member is fixed to the housing in a state of covering an inner and outer peripheral surface of a central portion in an axial direction of the winding portion.
前記固定部材は、前記巻線部の軸方向の両端部の内外周面を被覆した状態で前記筐体に固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the fixing member is fixed to the casing in a state of covering the inner and outer peripheral surfaces of both axial end portions of the winding portion.
前記固定部材は、前記巻線部の外周面を被覆するシート状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the fixing member is formed in a sheet shape that covers the outer peripheral surface of the winding portion.
前記内燃機関に取り付けられ、外部電源に接続される端子を有する筐体と、
前記筐体内に収容配置された棒状の磁性体と、前記磁性体の外周に巻回された巻線部と、該巻線部の一端から延びて前記端子に接続される第1引き出し線と、前記巻線部の他端から延びて前記電動モータに電気的に接続される第2引き出し線と、を有するコイルと、
前記巻線部の少なくとも外周面を被覆しつつ該巻線部を前記筐体に固定する固定手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A valve timing control device for an internal combustion engine capable of changing the relative rotational phase of a crankshaft and a camshaft by rotating an electric motor,
A housing attached to the internal combustion engine and having a terminal connected to an external power source;
A rod-shaped magnetic body housed and disposed in the housing, a winding portion wound around the outer periphery of the magnetic body, and a first lead wire extending from one end of the winding portion and connected to the terminal; A coil having a second lead wire extending from the other end of the winding portion and electrically connected to the electric motor;
Fixing means for fixing the winding portion to the casing while covering at least the outer peripheral surface of the winding portion;
A valve timing control device for an internal combustion engine, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017247148A JP2019113003A (en) | 2017-12-25 | 2017-12-25 | Valve timing control device of internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017247148A JP2019113003A (en) | 2017-12-25 | 2017-12-25 | Valve timing control device of internal combustion engine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019113003A true JP2019113003A (en) | 2019-07-11 |
Family
ID=67223152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017247148A Pending JP2019113003A (en) | 2017-12-25 | 2017-12-25 | Valve timing control device of internal combustion engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019113003A (en) |
-
2017
- 2017-12-25 JP JP2017247148A patent/JP2019113003A/en active Pending
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