JP2019112293A - 高いシステム光信号対雑音比性能及び非線形性損失による低い劣化を必要とするアプリケーションのための光ファイバ - Google Patents

高いシステム光信号対雑音比性能及び非線形性損失による低い劣化を必要とするアプリケーションのための光ファイバ Download PDF

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Abstract

【課題】高いシステム光信号対雑音比性能及び非線形性損失による低い劣化を必要とするアプリケーションのための光ファイバを提供する。【解決手段】コア202及びクラッド領域206、一次コーティング210並びに二次コーティング214を有する光ファイバ200は、(それぞれx軸及びy軸にプロットされる)一次コーティングの弾性係数に対する二次コーティングの弾性係数の比に対してマイクロベンド感度を関係付ける曲線によって部分的に定義され得る。曲線は、正の傾き領域及び負の傾き領域によって定義される略山型の形状を有する。一次コーティングの弾性係数に対する二次コーティングの弾性係数の比は、正の傾き領域内にある。【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
米国仮特許出願第62/587160号、出願日2017年11月16日「OPTICAL FIBER FOR APPLICATIONS REQUIRING HIGH SYSTEM OSNR PERFORMANCE AND LOW DEGRADATION FROM NONLINEAR IMPAIRMENTS AND HIGH CABLED FIBER DENSITY」の利益及び優先権がここに主張され、その内容は、以下に完全に記載されているかのように、かつすべての適用可能な目的のために、その参照によってその全体がここに組込まれる。
光ファイバは、一般に、コア領域及びクラッド領域を含み、クラッド領域上に1以上のコーティングを含むこともある。光ファイバは、ケーブルを形成するのに配管内に束ねられ得る。海底ケーブル伝送システムなどの長距離光ケーブル伝送システムにおいて採用される高度な変調方式のための光信号対雑音比(OSNR)要件を満たすのに高い信号電力を必要とすることもある。しかし、信号電力が高いと、非線形伝搬損失が生じ得る。高い実効断面積(Aeff)を有するファイバを提供することは、非線形伝搬損失を最小限とするのに役立つ1つの方法である。しかし一般的に、マイクロベンド関連の信号減衰の可能性が、実効断面積の増加と共に増加する。
光ケーブルにおいては、高いパッキング密度が一般的に望ましい。パッキング密度とは、ファイバが含まれる配管内装の断面積に対する(コーティングを含む)ファイバの総断面積の比である。過度のマイクロベンド関連信号減衰の可能性は、配管内に含まれるファイバ間の機械的相互作用及び関連する効果によって、パッキング密度の増加と共に増加する。したがって、コーティングされたファイバの総直径を最小化することは、一般にケーブル内のファイバ数が増加するにつれてパッキング密度を低く維持することに資することになる。比較的大きな実効断面積が望まれること及びファイバのガラス(コア及びクラッド)部分の直径が比較的標準化されていることを含む理由から、それらの直径を小さくすることは一般的に望ましくない。そのため、比較的大きな実効断面積を有するがコーティングの厚さを薄くしたファイバが開発された。しかしながら、それでもそのような薄肉化したコーティングファイバは、許容できないマイクロベンド関連信号減衰を受けることがある。
コーティング特性は、マイクロベンディングの望ましくない効果を緩和するのに役立つように注意深く選択され得る。ファイバ(ヤング率ともいう)を弾性係数の低い材料の厚い層でコーティングすることにより、マイクロベンドロスを生じさせるファイバ軸に対する機械的摂動を減少させ得る横剛性の低い「クッショニング」層を与え得る。しかしながら、そのような低弾性コーティング材料は、ファイバ及びケーブル製造に関連する通常の取り扱い中に損傷を受けやすい。この理由から、高い曲げ剛性を有する高弾性材料の外側すなわち「二次」コーティングと対になった低い横剛性を有する低弾性材料の内側すなわち「一次」コーティングを備える複合2重層コーティングシステムが、ファイバ及びケーブル製造に関連する通常の取り扱い中の損傷に対する耐性を促進しながら、マイクロベンド感度を最小限にすることに役立ち得る。
本発明の実施形態は、コア領域、クラッド領域、一次コーティング及び二次コーティングを有する光ファイバに関する。コア領域、クラッド領域、一次コーティング及び二次コーティングは共に、マイクロベンド感度を有する全ファイバ構造を定義する。二次コーティングは、一次コーティングの弾性係数よりも高い弾性係数を有する。二次コーティングの弾性係数と一次コーティングの弾性係数との間の比に対してマイクロベンド感度を(それぞれx軸及びy軸にプロットされるように)関係付ける曲線は、正の傾き領域及び負の傾き領域によって定義される略山型の形状を有する。ファイバの二次コーティングの弾性係数とファイバの一次コーティングの弾性係数との間の比は、正の傾き領域内にある。
他のシステム、方法、特徴及び効果は、以下の図面及び詳細な説明を検討することにより当業者には明らかであるか又は明らかになるであろう。そのような付加的なシステム、方法、特徴及び効果のすべては、この説明内に含まれ、明細書の範囲内にあり、添付の請求項によって保護されることが意図されている。
本発明は、以下の図面を参照してより理解され得る。図面の構成要素は、必ずしも寸法どおりに描かれている必要はなく、本発明の原理を明確に示すことに重点が置かれている。
図1は、多数のファイバについてのマイクロベンド感度対実効面積のプロットである。 図2は、ファイバの断面図である。 図3は、例示のファイバのマイクロベンド感度との関係における、二次コーティングの弾性係数に対する一次コーティングの弾性係数の比の概念的なプロットである。 図4は、一次コーティングの厚さの異なるファイバを示す多数のファイバ設計曲線について、マイクロベンド感度に対する二次コーティングの弾性係数を関係付けるプロットである。 図5は、多数の例示のファイバのマイクロベンド感度との関係における、二次コーティング弾性係数に対する一次コーティング弾性係数の比のプロットである。 図6は、図3と同様であるが、遷移領域によって負の傾き領域に続く正の領域を明らかにしている。
図1に、様々な屈折率プロファイルを有する多数のファイバの実効断面積に対するPetermannマイクロベンド感度のプロット100を示す。約100μmから約160μmの範囲となる実効断面積を有するファイバについて、およそ64000本の異なるファイバからの結果(「+」記号で示す)をプロットしている。実効断面積(Aeff)は、電界中のエネルギーが分布される面積の定量的な尺度である。各ファイバのマイクロベンド感度は、K.Petermannによる1976年刊(K.Petermann「Theory of Microbending Loss in Monomode Fibers with Arbitrary Refractive Index profile」Archiv fur Elektronik und Ubertragungstechnic、30巻9号(1976)、ページ337〜342)に基づいて使用されるマイクロベンドロスモデルを用いて計算される。マイクロベンド感度及びAeffのこれらの値をシミュレーションするのに使用される例えばコア半径、コアデルタ、トレンチの厚さなどのインデックスプロファイル形状を規定するパラメータは、標準的な実施でのファイバ製造についての当業者には一般的に現実的だと考えられる値であり、かつ当業者には理解されるように所望の値の範囲内にある例えばカットオフ波長、マイクロベンド感度などの他の重要な特性の値を与える範囲に及ぶ。
図1に、ファイバ設計の一群内のファイバ設計及びAeffについての最小マイクロベンド感度を示す既知のマイクロベンドフロンティア(MBF)曲線102を表す。すなわち、プロット100は、いかなる所与のAeffの値に対しても、可能なマイクロベンド感度の最小値が存在することを示している。マイクロベンドフロンティア102に沿って位置し、他の重要なパラメータに対して設定された要件をも満たすファイバは、最適化された設計ソリューションを示すことになる。したがって、マイクロベンドフロンティア102上に位置するファイバは、広いAeffを実現することと低いマイクロベンド感度を実現することとの間で可能な最良のトレードオフを示す。
図2に示すように、例示の光ファイバ200は、コア径204を有するコア領域202、クラッド径208を有するクラッド領域206、一次コーティング厚さ212を有する一次コーティング210及び二次コーティング厚さ216を有する二次コーティング214を備え得る。コーティングされていないファイバ径、すなわちクラッド領域206の直径は、約125μmとなり得る。したがって、光ファイバ200は、一次コーティング径218及び二次コーティング径220を有する。二次コーティング径は、コア領域202、クラッド領域206、一次コーティング210及び二次コーティング214からなる全ファイバ構造の外径に等しい。二次コーティング径は、約250μmとなり得る。なお、ここで直径とは、全て外径のことをいう。光ファイバ200のAeffは、110μmから170μmの間となり得る。
当業者は、Petermannマイクロベンド感度、一次コーティング210の弾性係数(ここでは簡略化のために一次係数という)及び二次コーティング214の弾性係数(ここでは簡略化のために二次係数という)の間の関係性をモデル化している。この作業は、Glogeによって開発されたファイバのマイクロベンド感度、横剛性及び曲げ剛性に関するモデルに由来している。(D.Gloge「Optical Fiber Packaging and its Influence on Fiber Straightness and Loss」Bell System Technical Journal 54巻2号1975年2月、ページ245〜262参照)。Grassoらは、マイクロベンド感度Δαが
Δα〜横圧力×C (式1)
の形式で表され、ここでCは、およそ
D/H*P(Ω)/(Ω ×W) (式2)
であり、ここで、P(Ω)はファイバが角周波数Ωでの評価に対して圧迫される表面の粗度のパワースペクトルであり、Ω=1/(k×n1×W)であり、kは自由空間波数であり、n1はコアインデックスであり、Wはモードフィールド径であり、Dは横剛性であり、Hはファイバの曲げ剛性である、Gloge及びPetermannモデルの形式を示した。角周波数Ωは、表面粗度パワースペクトルによって基本モードと高次損失モードとの間の結合による損失が生じるものである。(G.Grassoら「Microbending Losses of Cabled Single Mode Fibers」Proc.IOOC−ECOC’88、1988、ページ526〜532参照)。Grassoらのモデルは、単一のコーティング、すなわち二次コーティングのないファイバに関する。Cocchiniは、ダブルコーティングファイバ、すなわち一次及び二次コーティングの両方を有するファイバに関して横剛性(D)及び曲げ剛性(H)についての式、
D=E+(E−E)(E/E2/3(2(R−R)/(R−R))3/2 (式3)
及び
H=πR +π(R −R )E (式4)
を展開させた。ここで、Eは一次コーティングの係数であり、Eは二次コーティングの係数であり、Rは一次コーティングの半径であり、Rは二次コーティングの半径であり、Rはコーティングされていないファイバ(すなわちコア及びクラッド)の半径である。式3は、コーティング寸法が範囲(R−R)/(R−R)≦0.5内である場合に成立する。(F.Cocchini「The Lateral Rigidity of Double−Coated Optical Fibers」J.Lightwave Technology、IEEE、13巻8号1995年8月ページ1706〜1710、式19参照)
前述のモデルによれば、従来のファイバよりも高いAeffを有するファイバを設計しようとする実施者は、さもなければAeffの増加から生じ得るマイクロベンディングの望ましくない影響を緩和することに役立つように、二次コーティング係数を高めて一次コーティング係数を低下させる。図3は、一次(P)係数に対する二次(S)係数の比に対してマイクロベンド感度を関係付ける概念的なプロット300である。図3は経験上のデータ又はモデルを正確に反映することを意図しておらず、むしろ、Aeffの増加に対応する目的で、マイクロベンド感度の変化と二次/一次係数比の変化との間には逆の関係が存在するという当技術分野における従来の知識を一般的に示すにすぎない。すなわち、図1にプロットされたマイクロベンド感度と同様の特徴を有するファイバ設計の二次/一次係数比に対してマイクロベンド感度を関係付ける曲線302(それぞれX軸及びY軸)は、その設計がマイクロベンドフロンティア102(図1)に接近するにつれてAeffを増加させる場合、一般的に負の傾きを有するであろう。言い換えれば、Aeff(矢印304で示す)を増加させるという要望は、実際には、マイクロベンディングの望まない効果を緩和することに役立つように、Aeffの増加に対応して二次/一次係数比を増加させることを当業者に示唆している。
以下のモデルは、ファイバ設計を生成するのに使用され得る。そして、所与のファイバ導波路設計及び表面粗度について、式(2)のP(Ω)/(Ω ×W)が一定となるので、マイクロベンド感度に対するコーティング特性の効果は、
Δα〜D/H 式(5)
に簡略化することができる。
この簡略化マイクロベンドロスモデルは、マイクロベンド感度についてのコーティング材料特性及び寸法の効果を比較するために使用され得る。
図4は、式2に示すモデルを用いて得られる10本のファイバ設計曲線402、404、406、408、410、412、414、416、418及び420のプロット400である。各ファイバ設計曲線402−420は、250μmとなり得る同一の二次コーティング外径220(図2)に基づく。図4において、x軸は二次係数を表し、y軸はマイクロベンド感度を表す。各ファイバ設計曲線402−420は、1メガパスカル(Mpa)となり得る同一の一次係数に基づく。ファイバ設計曲線402−420の各々は、約125μmとなり得る同一の非コーティングファイバ径(すなわち図2を参照して、クラッド領域206の直径208)に基づく。しかしながら、ファイバ設計曲線402−420の各々は異なる一次コーティング外径(POD)に基づいており、ファイバ設計曲線402は180μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線404は185μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線406は190μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線408は195μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線410は200μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線412は205μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線414は210μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線416は215μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線418は220μmの一次コーティング外径218(図2)に基づいており、ファイバ設計曲線420は225μmの一次コーティング外径218(図2)に基づく。
本発明によれば、より高いAeffファイバ設計においては、マイクロベンディングの望ましくない効果は、二次/一次係数比を増加することだけでなく二次/一次係数比を減少させることによっても緩和され得ることが観察されている。なお、図4において、約1000MPaの二次係数以上(したがってプロット400における一次係数が1MPaで一定となるので、約1000の二次/一次係数比以上)では、ファイバ設計曲線402−420の多くは、二次/一次係数比の増加に伴うマイクロベンド感度の減少を示し、その効果はより低い一次コーティング径(POD)及びより高い二次/一次係数比に基づくファイバ設計曲線402−420のマイクロベンド感度において最も顕著である。すなわち、約1000MPaの二次係数以上の(したがって約1000の二次/一次係数比以上の)ファイバ設計曲線402−420の実質的な部分は、少なくともわずかに負の傾きを示す。この効果は、図3を参照して上述した既知の効果と一致する。
しかしながら、図4において、約1000MPaの二次係数以下では(したがって約1000の二次/一次係数比以下では)、ファイバ設計曲線402−420の大部分は、二次/一次係数比の減少に伴うマイクロベンド感度の減少を示し、その効果はより低い一次コーティング径(POD)及びより低い二次/一次係数比に基づくファイバ設計曲線402−420のマイクロベンド感度において最も顕著であることにも留意されたい。すなわち、約1000MPaの二次係数以下の(したがって約1000の二次/一次係数比以下の)ファイバ設計曲線402−420の実質的な部分は、少なくともわずかに負の傾きを示す。より具体的には、約500MPaの二次係数以下の(したがって約500の二次/一次係数比以下の)ファイバ設計曲線402−420の部分は、特に急峻な正の傾きを示す。さらにより具体的には、180μm−200μmの範囲の一次コーティング径を対応して有するファイバ設計曲線402、404、406、408及び410は、二次係数が約100Mpaから500Mpaの間のような(したがって二次/一次係数比が約100−500の間など)、約500Mpaの二次係数以下では(したがって約500の二次/一次係数比以下では)急峻な正の傾きを示す。図4には示していないが、さらに他のそのようなファイバ設計曲線は、155μmの一次コーティング径を有していてもよく、ファイバ設計曲線402よりも一層急峻な正の傾き部分を有し得る。したがって、これらのファイバ設計曲線は、155−200μmの好ましい範囲を有する155−225μmの一次コーティング径の範囲を定義する。
図4から、マイクロベンド感度は、高二次係数時よりも低二次係数時に低くなり得ることが明らかである。一般に先行技術の二次コーティングは高い(例えば500Mpaより大きい)二次係数を有し、先行技術の従来の知識又は動機は当業者に可能な限り高い二次係数を有するファイバを開発させている。しかしながら本発明によれば、先行技術における従来の知識又は動機と異なり、二次係数の減少がマイクロベンド感度の減少を向上することが発見された。これは、低い二次係数が(式2の分母にあるため)マイクロベンド感度を上げる曲げ剛性Hを減少させるにもかかわらず、横剛性Dがより急速に減少し、マイクロベンド感度が減少するからである。これにより、Aeffをより高くしたファイバ設計において、Aeffの増加に関連して二次/一次係数比が減少することによりマイクロベンドの望ましくない効果が緩和され得ることもあることを示唆している。図4において、約1000の二次/一次係数比は、正の傾き領域から負の傾き領域の間にピーク又は遷移状態を示す。
図5に、異なる二次/一次係数比だけでなく、当業者による標準的な実施でのファイバ製造に対して一般的に実用的であると考慮される範囲に及ぶ異なるコーティング硬化技術をも有する選択されたファイバ設計のプロット500を示す。図5において、x軸は二次/一次係数比を表し、y軸はマイクロベンド感度を表す。このタイプのプロットの利点は、同一の線引き試行から、すなわち同一のガラスプリフォームを使用してコーティング材料を変更する必要なくデータを収集し得ることである。プロットされたポイント504、505、506及び507は、その効果が二次係数を減少させるとともに一次係数をわずかに増加させる状態で、同一のコーティング材料を用いる異なる硬化条件を使用して取得され、ここで二次/一次係数比が減少するにつれて総UV量は減少する。プロットされたポイント508及び509は、異なるコーティング材料を使用して取得されている。プロット500の「山型の」形状は、上述のプロット400の形状よりも顕著である。プロット500において、マイクロベンド感度の急激な減少が、約1000以下での二次/一次係数比の減少と共に観察され得る。すなわち、プロット500は、約1000の二次/一次係数比以下で正の傾きを有する。同様に、急激なマイクロベンド感度の減少が、約1750の二次/一次係数比以上の増加と共に観察され得る。すなわち、プロット500は、約1750の二次/一次係数比以上で負の傾きを有する。正の傾きと負の傾きの間のこれらの領域は、ピーク領域502である。「ピーク領域」という用語は、ここでは正の傾きの主な領域と負の傾きの主な領域との間の比較的小さな遷移領域を意味する。ピーク領域は、図5に示す例のように、局在化された異なる傾きのサブ領域を有していてもよい。正の傾き領域と負の傾き領域をつなぐピーク領域によって特徴付けられる任意の曲線は、「山型の形状」を有する。
図6に、ファイバの一群のマイクロベンド感度をその二次/一次係数比に対して関係付ける曲線600を概念的又は一般的な形状で示す。曲線600は、正の傾き領域602及び負の傾き領域604によって定義される略山型の形状を有する。したがってファイバの一群には、正の傾き領域602内の二次/一次係数を有するファイバが含まれる。正の傾き領域602と負の傾き領域604との間の(破線で示した)遷移領域606は、例えば、局在化された変化する傾きのサブ領域を含む任意の形状を有し得る。図4から図6によって示されるファイバの一群は、約110μmから170μmの間の実効断面積によって部分的に特徴付けられ得る。図4から図6によって示されるファイバの一群は、約1000未満の二次/一次係数比によって部分的に特徴付けられ得る。例えば、ファイバは、約1Mpaの一次係数及び100Mpaから500Mpaの間の範囲の二次係数を有し得る。
図4から図6によって示されるファイバの一群はまた、約190μmから260μmの間の外径220(図2)によって部分的に特徴付けられ得る。
本発明の1以上の説明的又は例示的な実施形態を上述してきた。しかしながら、本発明は添付の請求項によって定義され、説明された特定の実施形態に限定されるものではないことが理解されるべきである。

Claims (10)

  1. 光ファイバであって、
    コア領域、
    前記コア領域を囲むクラッド領域、
    前記クラッド領域を囲み、一次弾性係数を有する一次コーティング、及び
    前記一次コーティングを囲み、前記一次弾性係数よりも高い二次弾性係数を有する二次コーティングであって、前記コア領域、クラッド領域、一次コーティング及び二次コーティングはマイクロベンド感度を有する全ファイバ構造を共に定義し、それぞれx軸及びy軸において前記二次弾性係数と前記一次弾性係数との間の比に対する前記マイクロベンド感度を関係付ける曲線は正の傾き領域及び負の傾き領域によって定義される略山型の形状を有し、前記比が前記正の傾き領域内にある、二次コーティング
    を備える光ファイバ。
  2. 前記全ファイバ構造が、約110平方ミクロン(μm)から170平方ミクロン(μm)の間の実効断面積を有する、請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記二次弾性係数と前記一次弾性係数との間の前記比が約1000未満である、請求項1に記載の光ファイバ。
  4. 前記比が約500未満である、請求項3に記載の光ファイバ。
  5. 前記一次コーティングが、約155ミクロン(μm)から225ミクロン(μm)の間の外径を有する、請求項3に記載の光ファイバ。
  6. 前記一次コーティングが、約155ミクロン(μm)から200ミクロン(μm)の間の外径を有する、請求項5に記載の光ファイバ。
  7. 前記全ファイバ構造が、約190(μm)から260ミクロン(μm)の間の外径を有し、
    前記一次弾性係数が約1メガパスカル(Mpa)であり、
    前記二次弾性係数が約100Mpaから500Mpaの間である、請求項1に記載の光ファイバ。
  8. 前記全ファイバ構造が、約110平方ミクロン(μm)から170平方ミクロン(μm)の間の実効断面積を有し、
    前記全ファイバ構造が、約190μmから260μmの間の外径を有し、
    前記二次コーティングの前記弾性係数と前記一次コーティングの前記弾性係数との間の前記比が約1000未満である、請求項1に記載の光ファイバ。
  9. 光ファイバであって、
    コア領域、
    前記コア領域を囲むクラッド領域、
    前記クラッド領域を囲む一次コーティングであって、前記一次コーティングは一次弾性係数及び約155ミクロン(μm)から200ミクロン(μm)の間の外径を有する一次コーティング、及び
    前記一次コーティングを囲み、二次弾性係数を有する二次コーディングであって、前記コア領域、クラッド領域、一次コーティング及び二次コーティングは約110平方ミクロン(μm)から170平方ミクロン(μm)の間の実効断面積及び約190μmから260μmの間の外径を有する全ファイバ構造を共に定義し、前記一次弾性係数に対する前記二次弾性係数の比が約1000未満である、二次コーティング
    を備える光ファイバ。
  10. 前記一次弾性係数が約1メガパスカル(Mpa)であり、
    前記二次弾性係数が約100Mpaから500Mpaの間である、請求項9に記載の光ファイバ。
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