以下に、本願が開示する実施形態にかかる磁気ディスク記憶装置固定器具について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1が設けられた情報処理装置を示す斜視図である。実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、図1に示されているように、情報処理装置10に設けられている。情報処理装置10は、磁気ディスク記憶装置固定器具1とともに筐体2と複数の磁気ディスク記憶装置3−1〜3−3とを備え、図示されていないカバーと複数の内部ユニットとを備えている。筐体2は、箱型に形成され、カバーが筐体2に取り付けられることにより、筐体2とカバーとに囲まれる内部空間5を形成する。複数の内部ユニットは、それぞれ、内部空間5に配置され、筐体2に固定されている。複数の内部ユニットは、コンピュータとファンとを含んでいる。コンピュータは、情報処理することにより、情報処理装置10に情報伝達可能に接続される外部機器を制御する。ファンは、内部空間5に外気を通風させることにより、内部空間5に配置される複数の内部ユニットを冷却する。ファンは、内部空間5に外気を通風させるときに、振動を発生させることがある。複数の磁気ディスク記憶装置3−1〜3−3は、内部空間5に配置され、磁気ディスク記憶装置固定器具1を介して筐体2に固定されている。
図2は、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1を示す分解斜視図である。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、図2に示されているように、外側枠6を備えている。外側枠6は、複数の格納空間8−1〜8−3を形成している。複数の格納空間8−1〜8−3には、複数の磁気ディスク記憶装置3−1〜3−3に対応する複数のHDD(Hard Disk Drive:磁気ディスク記憶装置)ユニット7−1〜7−3がそれぞれ格納される。
図3は、複数のHDDユニット7−1〜7−3のうちの1つのHDDユニット7−iを示す斜視図である。複数のHDDユニット7−1〜7−3のうちの磁気ディスク記憶装置3−i(i=1,2,3)に対応するHDDユニット7−iは、図3に示されているように、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられることにより、形成されている。すなわち、複数のHDDユニット7−1〜7−3は、複数の磁気ディスク記憶装置3−1〜3−3が複数のHDD固定枠にそれぞれ適切に取り付けられることにより、形成されている。このとき、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、複数の磁気ディスク記憶装置3−1〜3−3がそれぞれ取り付けられる複数のHDD固定枠を備えている。
図4は、磁気ディスク記憶装置3−iを示す斜視図である。磁気ディスク記憶装置3−iは、図4に示されているように、概ね直方体に形成されている。磁気ディスク記憶装置3−iは、複数の右側螺子穴14−1〜14−3が形成されている。複数の右側螺子穴14−1〜14−3は、直方体の1つの面に対応する1つの右側面15に形成されている。複数の右側螺子穴14−1〜14−3は、それぞれ、内壁に螺子溝が形成された円筒状の穴から形成されている。磁気ディスク記憶装置3−iは、図示されていない複数の左側螺子穴がさらに形成されている。複数の左側螺子穴は、右側面15の反対側の左側面に形成されている。複数の左側螺子穴は、それぞれ、内壁に螺子溝が形成された円筒状の穴から形成されている。複数の右側螺子穴14−1〜14−3と複数の左側螺子穴とは、磁気ディスク記憶装置固定器具1と異なる他の器具に磁気ディスク記憶装置3−iが固定されるときに、複数の螺子がそれぞれ締結される。
磁気ディスク記憶装置3−iは、磁気ディスクを備え、内部空間5に配置されるコンピュータに情報伝達可能に接続されている。磁気ディスク記憶装置3−iは、コンピュータに制御されることにより、磁気ディスクを回転させ、磁気ディスクに情報を記録したり、磁気ディスクに記録された情報を読み出したりする。磁気ディスク記憶装置3−iは、磁気ディスクを回転させることにより、振動を発生させることがある。磁気ディスク記憶装置3−iは、さらに、振動または衝撃が与えられることにより、悪影響を受け、たとえば、リードライト性能が劣化したり、故障したりすることがある。
図5は、HDD固定枠11を示す斜視図である。HDD固定枠11は、図5に示されているように、内側枠21と右側吸収材22とを備えている。内側枠21は、樹脂から形成され、底板部分23と右側壁部分24と左側壁部分25と奥側壁部分26とを備えている。底板部分23は、概ね長方形状の板状に形成されている。右側壁部分24は、概ね帯状に形成され、底板部分23が沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、底板部分23の1つの辺縁に接合されている。左側壁部分25は、概ね帯状に形成され、右側壁部分24が沿う平面に平行である平面に沿うように配置され、底板部分23のうちの右側壁部分24が接合されている辺縁の反対側の辺縁に接合されている。奥側壁部分26は、概ね帯状に形成され、底板部分23と右側壁部分24と左側壁部分25とにそれぞれ接合されている。奥側壁部分26が沿う平面は、底板部分23が沿う平面に垂直であり、かつ、右側壁部分24と左側壁部分25とにそれぞれ沿う平行面に垂直である。底板部分23と右側壁部分24と左側壁部分25と奥側壁部分26とは、磁気ディスク記憶装置3−iの放熱とHDD固定枠11の軽量化とのために、切欠きまたは貫通孔が形成されることがある。
右側吸収材22は、ゴム、ゲルに例示されるエラストマから形成され、長方形のシート状に形成されている。右側吸収材22は、右側壁部分24のうち左側壁部分25に対向する右側壁内側面27に接着されることにより、右側壁部分24に固定されている。
図6は、HDD固定枠11を示す他の斜視図である。HDD固定枠11は、図6に示されているように、左側吸収材28をさらに備えている。左側吸収材28は、右側吸収材22と同様にして、エラストマから形成され、長方形状のシート状に形成されている。左側吸収材28は、左側壁部分25のうち右側壁部分24に対向する左側壁内側面29に接着されることにより、左側壁部分25に固定されている。
図7は、HDD固定枠11を示す側面図である。右側壁部分24は、図7に示されているように、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2と2つのピン用弾性部31−1〜31−2と右側ガイドレール32と右奥側突起33と右手前側突起34と右側突起用弾性部35とを備えている。2つの可動保持ピン部30−1〜30−2は、磁気ディスク記憶装置3−iの複数の右側螺子穴14−1〜14−3のうちの2つの右側螺子穴14−1〜14−2に対応している。2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のうちの右側螺子穴14−1に対応する第1可動保持ピン部30−1は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられたときに右側螺子穴14−1の近傍に配置されるように、形成されている。2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のうちの右側螺子穴14−2に対応する第2可動保持ピン部30−2は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられたときに右側螺子穴14−2の近傍に配置されるように、形成されている。右側壁部分24は、2つの切欠き36−1〜36−2が形成されている。2つの切欠き36−1〜36−2のうちの第1切欠き36−1は、第1可動保持ピン部30−1を囲むように、形成されている。2つの切欠き36−1〜36−2のうちの第2切欠き36−2は、第2可動保持ピン部30−2を囲むように、形成されている。
2つのピン用弾性部31−1〜31−2のうちの第1ピン用弾性部31−1は、一部が右側壁部分24のうちの右側吸収材22が固定される右側吸収材固定部位37に接合され、他部が第1可動保持ピン部30−1に接合されている。このため、第1ピン用弾性部31−1は、右側吸収材固定部位37に対して第1可動保持ピン部30−1が移動するときに、弾性変形する。2つのピン用弾性部31−1〜31−2のうちの第2ピン用弾性部31−2は、一部が右側吸収材固定部位37に接合され、他部が第2可動保持ピン部30−2に接合されている。このため、第2ピン用弾性部31−2は、右側吸収材固定部位37に対して第2可動保持ピン部30−2が移動するときに、弾性変形する。
右側ガイドレール32は、右側壁部分24のうちの右側壁内側面27の裏面である右側壁外側面38から突出するように形成されている。右側ガイドレール32は、直線状の右側ガイド溝40を右側壁外側面38に形成している。右側ガイド溝40が沿う直線は、底板部分23が沿う平面に平行である。
右奥側突起33は、右側壁部分24のうちの奥側壁部分26に近い側の端に形成され、右側壁外側面38から突出するように形成されている。右手前側突起34は、右側壁部分24のうちの右奥側突起33が形成される端の反対側の端に形成され、右側壁外側面38から突出するように形成されている。右手前側突起34は、右側テーパ面39が形成されている。右側テーパ面39は、右手前側突起34のうちの右奥側突起33に近い側に形成され、右側壁外側面38と右手前側突起34の頭頂部とをなだらかに接続するように、形成されている。右側突起用弾性部35は、右側吸収材固定部位37と右手前側突起34との間に形成されている。このため、右側突起用弾性部35は、右手前側突起34が右側吸収材固定部位37に対して移動するときに、弾性変形する。
図8は、HDD固定枠11を示す他の側面図である。左側壁部分25は、図8に示されているように、複数の固定保持ピン部41−1〜41−3と左側ガイドレール42と左奥側突起43と左手前側突起44と左側突起用弾性部45とを備えている。複数の固定保持ピン部41−1〜41−3は、磁気ディスク記憶装置3−iの複数の左側螺子穴に対応している。複数の固定保持ピン部41−1〜41−3のうちのある左側螺子穴に対応する固定保持ピン部41−j(j=1,2,3)は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられたときにその左側螺子穴の近傍に配置されるように形成されている。
左側ガイドレール42は、左側壁部分25のうちの左側壁内側面29の裏面である左側壁外側面46から突出するように形成されている。左側ガイドレール42は、直線状の左側ガイド溝47を左側壁外側面46に形成している。左側ガイド溝47が沿う直線は、底板部分23が沿う平面に平行である。
左奥側突起43は、左側壁部分25のうちの奥側壁部分26に近い側の端に形成され、左側壁外側面46から突出するように形成されている。左手前側突起44は、左側壁部分25のうちの左奥側突起43が形成される端の反対側の端に形成され、左側壁外側面46から突出するように形成されている。左手前側突起44は、左側テーパ面48が形成されている。左側テーパ面48は、左手前側突起44のうちの左奥側突起43に近い側に形成され、左側壁外側面46と左手前側突起44の頭頂部とをなだらかに接続するように、形成されている。左側突起用弾性部45は、左側壁部分25のうちの左側吸収材28が固定される左側吸収材固定部位49と左手前側突起44との間に形成されている。このため、左側突起用弾性部45は、左手前側突起44が左側吸収材固定部位49に対して移動するときに、弾性変形する。
図9は、HDD固定枠11を示す平面図である。内側枠21は、図9に示されているように、右側レバー51と左側レバー52とを備えている。右側レバー51は、右側押付部53と2つの右側ガイド部54とを備えている。右側押付部53は、平坦である帯状に形成され、右手前側突起34の左側壁部分25に近い側に配置され、右側壁部分24が沿う平面と平行である平面に沿うように配置されている。右側押付部53は、右側壁部分24に対向する右側押付面55が形成されている。2つの右側ガイド部54は、それぞれ、屈曲している帯状に形成されている。2つの右側ガイド部54は、それぞれ、右側押付部53と右側壁部分24のうちの右手前側突起34が形成されている部位との間に配置され、ている。2つの右側ガイド部54は、一端が右側押付部53の両端にそれぞれ接合され、他端が右側壁部分24のうちの右手前側突起34が形成されている部位にそれぞれ接合されている。このため、2つの右側ガイド部54は、左側壁部分25から遠い側に右側押付部53の両端から突出するように形成されている。また、右側押付部53は、2つの右側ガイド部54を介して、右手前側突起34に固定されている。すなわち、右側レバー51は、右手前側突起34の左側壁部分25に近い側に配置され、右手前側突起34に固定されている。
左側レバー52は、左側押付部56と2つの左側ガイド部57とを備えている。左側押付部56は、平坦である帯状に形成され、左手前側突起44の右側壁部分24に近い側に配置され、左側壁部分25が沿う平面と平行である平面に沿うように配置されている。左側押付部56は、左側壁部分25に対向する左側押付面58が形成されている。2つの左側ガイド部57は、それぞれ、屈曲している帯状に形成されている。2つの左側ガイド部57は、左側押付部56と左側壁部分25のうちの左手前側突起44が形成されている部位との間に配置されている。2つの左側ガイド部57は、一端が左側押付部56の両端にそれぞれ接合され、他端が左側壁部分25のうちの左手前側突起44が形成されている部位にそれぞれ接合されている。このため、2つの左側ガイド部57は、右側壁部分24から遠い側に左側押付部56の両端から突出するように形成されている。また、左側押付部56は、2つの左側ガイド部57を介して、左手前側突起44に固定されている。すなわち、左側レバー52は、左手前側突起44の右側壁部分24に近い側に配置され、左手前側突起44に固定されている。
図10は、固定保持ピン部41−jを示す断面図である。固定保持ピン部41−jは、図10に示されているように、凹面形成部61とピン62とを備えている。凹面形成部61は、円板状に形成され、左側壁部分25の左側壁外側面46から突出するように形成されている。すなわち、凹面形成部61は、左側壁部分25の左側吸収材固定部位49に対して固定されるように、左側壁部分25に固定されている。凹面形成部61は、凹面63が形成されている。凹面63は、左側壁内側面29に対して凹んでいる面から形成され、すなわち、左側壁内側面29より右側壁部分24から遠い側に形成されている。ピン62は、右側壁部分24に向かって凹面63から突出するように形成され、柱状部分64と根本部分65とを備えている。柱状部分64は、円柱状に形成されている。柱状部分64の径は、磁気ディスク記憶装置3−iに形成されている複数の右側螺子穴14−1〜14−3と複数の左側螺子穴との内径より小さい。根本部分65は、ピン62のうちの根本に近い部分を形成し、柱状部分64と凹面形成部61との間に配置されている。根本部分65は、一端が柱状部分64の一端に接合され、他端が凹面形成部61に接合され、柱状部分64を凹面形成部61に固定している。根本部分65は、さらに、凹面63に近付くにつれて径が大きくなるように形成されている。すなわち、根本部分65のうちの任意の部分の径は、柱状部分64の径より大きい。
2つの可動保持ピン部30−1〜30−2は、それぞれ、固定保持ピン部41−jと概ね同様に形成されている。すなわち、第1可動保持ピン部30−1は、凹面形成部61とピン62とを備えている。凹面形成部61に形成される凹面63は、右側壁内側面27に対して凹んでいる面から形成されている。2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62は、凹面63から左側壁部分25に向かって突出するように形成されている。ここで、第1可動保持ピン部30−1の凹面形成部61は、固定保持ピン部41−jの凹面形成部61と異なり、第1ピン用弾性部31−1を介して右側吸収材固定部位37に支持されている。このため、第1可動保持ピン部30−1のピン62は、第1ピン用弾性部31−1が弾性変形することにより、右側壁部分24の右側吸収材固定部位37に対して移動可能である。
図11は、HDDユニット7−iを示す断面図である。HDDユニット7−iは、図11に示されているように、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられることにより、形成される。磁気ディスク記憶装置3−iは、HDD固定枠11に適切に取り付けられるときに、右側壁部分24と左側壁部分25との間に配置されている。右側吸収材22は、右側壁部分24と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に挟まれ、すなわち、右側壁部分24と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に配置され、磁気ディスク記憶装置3−iの右側面15に接触している。左側吸収材28は、左側壁部分25と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に挟まれ、すなわち、左側壁部分25と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に配置され、磁気ディスク記憶装置3−iの左側面に接触している。
HDD固定枠11の内側枠21は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられているときに、弾性変形する。HDD固定枠11の内側枠21は、弾性変形することにより、右側吸収材22と左側吸収材28とが磁気ディスク記憶装置3−iに密着するように、右側吸収材22と左側吸収材28とに弾性力を与えている。右側吸収材22と左側吸収材28とは、磁気ディスク記憶装置3−iに密着することにより、内側枠21が磁気ディスク記憶装置3−iから外れないように、摩擦力で内側枠21を磁気ディスク記憶装置3−iに固定している。右側吸収材22と左側吸収材28とは、さらに、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられているときに、弾性変形し、内側枠21の右側壁部分24と左側壁部分25との間を押し広げるように、内側枠21に弾性力を与えている。
2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62は、図示されていないが、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられているときに、磁気ディスク記憶装置3−iの2つの右側螺子穴14−1〜14−2にそれぞれ嵌合している。複数の固定保持ピン部41−1〜41−3のピン62は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に適切に取り付けられているときに、磁気ディスク記憶装置3−iの複数の左側螺子穴に嵌合している。
図12は、外側枠6を示す斜視図である。外側枠6は、図12に示されているように、概ね直方体に形成され、複数の格納空間8−1〜8−3が内部に形成される箱型に形成されている。外側枠6は、さらに、複数の格納空間8−1〜8−3を外側枠6の外部に連通する開口部70が、その直方体の1つの面に対応する領域に形成されている。外側枠6は、底板71と天板72と右側壁73と左側壁74とを備えている。底板71は、長方形状の金属板から形成されている。天板72は、底板71と概ね同形である金属板から形成されている。底板71と天板72とは、互いに平行である2つの平行面にそれぞれ沿うように配置されている。右側壁73は、長方形状の金属板から形成されている。左側壁74は、右側壁73と概ね同形である長方形状の金属板から形成されている。右側壁73と左側壁74とは、互いに平行である2つの平行面にそれぞれ沿うように配置されている。右側壁73と左側壁74とにそれぞれ沿う2つの平行面は、底板71と天板72とにそれぞれ沿う2つの平行面に垂直である。外側枠6は、底板71と天板72と右側壁73と左側壁74とが互いに接合されることにより形成されている。
右側壁73は、開口部70が形成されている側の端に右側前縁75が形成されている。右側壁73は、複数の右側取付部76−1〜76−3を備えている。複数の右側取付部76−1〜76−3のうちの第1右側取付部76−1は、右側壁73のうちの天板72に近い側の領域に配置されている。複数の右側取付部76−1〜76−3のうちの第3右側取付部76−3は、右側壁73のうちの底板71に近い側の領域に配置されている。複数の右側取付部76−1〜76−3のうちの第2右側取付部76−2は、右側壁73のうちの第1右側取付部76−1と第3右側取付部76−3との間の領域に配置されている。
第1右側取付部76−1は、複数の右側ガイドレール用受け突起77と右側突起用受け突起78と右側受け孔79とが形成されている。複数の右側ガイドレール用受け突起77は、それぞれ、左側壁74に向かって突出し、拘束方向Yに平行である直線に沿って並んでいる。拘束方向Yは、底板71と天板72とがそれぞれ沿う2つの平行面に平行であり、かつ、右側壁73と左側壁74とがそれぞれ沿う2つの平行面に平行である。右側突起用受け突起78は、第1右側取付部76−1のうちの右側前縁75から遠い側の端に配置され、左側壁74に向かって突出している。右側受け孔79は、第1右側取付部76−1のうちの右側前縁75に近い側の領域に形成され、右側壁73の内側と外側とを貫通している。第2右側取付部76−2と第3右側取付部76−3とに関しても、第1右側取付部76−1と同様にして、複数の右側ガイドレール用受け突起77と右側突起用受け突起78と右側受け孔79とが形成されている。
左側壁74は、開口部70が形成されている側の端に左側前縁81が形成されている。左側壁74は、複数の左側取付部82−1〜82−3を備えている。複数の左側取付部82−1〜82−3のうちの第1左側取付部82−1は、左側壁74のうちの右側壁73の第1右側取付部76−1に対向する領域に配置され、左側壁74のうちの天板72に近い側の領域に配置されている。複数の左側取付部82−1〜82−3のうちの第3左側取付部82−3は、左側壁74のうちの右側壁73の第3右側取付部76−3に対向する領域に配置され、左側壁74のうちの底板71に近い側の領域に配置されている。複数の左側取付部82−1〜82−3のうちの第2左側取付部82−2は、左側壁74のうちの右側壁73の第2右側取付部76−2に対向する領域に配置され、左側壁74のうちの第1左側取付部82−1と第3左側取付部82−3との間の領域に配置されている。
第1左側取付部82−1は、左側受け孔83が形成されている。左側受け孔83は、左側壁74のうちの右側壁73の第1右側取付部76−1の右側受け孔79に対向する領域に形成され、第1左側取付部82−1のうちの左側前縁81に近い側の領域に形成されている。左側受け孔83は、左側壁74の内側と外側とを貫通している。第2左側取付部82−2と第3左側取付部82−3とに関しても、第1左側取付部82−1と同様にして、左側受け孔83が形成されている。すなわち、第2左側取付部82−2の左側受け孔83は、左側壁74のうちの右側壁73の第2右側取付部76−2の右側受け孔79に対向する領域に形成されている。第3左側取付部82−3の左側受け孔83は、左側壁74のうちの右側壁73の第3右側取付部76−3の右側受け孔79に対向する領域に形成されている。
図13は、外側枠6を示す正面図である。左側壁74の第1左側取付部82−1は、図13に示されているように、複数の左側ガイドレール用受け突起84と左側突起用受け突起85とがさらに形成されている。複数の左側ガイドレール用受け突起84は、右側壁73の第1右側取付部76−1の複数の右側ガイドレール用受け突起77に対向するように配置され、すなわち、拘束方向Yに平行である直線に沿って並ぶように配置されている。複数の左側ガイドレール用受け突起84は、それぞれ、右側壁73に向かって突出している。左側突起用受け突起85は、右側壁73の第1右側取付部76−1の右側突起用受け突起78に対向するように配置され、すなわち、第1左側取付部82−1のうちの左側前縁81から遠い側の端に配置されている。左側突起用受け突起85は、右側壁73に向かって突出している。
第2左側取付部82−2と第3左側取付部82−3とは、第1左側取付部82−1と同様にして、複数の左側ガイドレール用受け突起84と左側突起用受け突起85とが形成されている。すなわち、第2左側取付部82−2の複数の左側ガイドレール用受け突起84は、左側壁74のうちの右側壁73の第2右側取付部76−2の複数の右側ガイドレール用受け突起77に対向する領域に形成されている。第2左側取付部82−2の複数の左側突起用受け突起85は、左側壁74のうちの右側壁73の第2右側取付部76−2の右側突起用受け突起78に対向する領域に形成されている。第3左側取付部82−3の複数の左側ガイドレール用受け突起84は、左側壁74のうちの右側壁73の第3右側取付部76−3の複数の右側ガイドレール用受け突起77に対向する領域に形成されている。第3左側取付部82−3の複数の左側突起用受け突起85は、左側壁74のうちの右側壁73の第3右側取付部76−3の右側突起用受け突起78に対向する領域に形成されている。
このとき、複数の格納空間8−1〜8−3のうちの第1格納空間8−1は、外側枠6の内部のうちの、右側壁73の第1右側取付部76−1と左側壁74の第1左側取付部82−1との間に配置されている。また、複数の格納空間8−1〜8−3のうちの第2格納空間8−2は、外側枠6の内部のうちの、右側壁73の第2右側取付部76−2と左側壁74の第2左側取付部82−2との間に配置されている。複数の格納空間8−1〜8−3のうちの第3格納空間8−3は、外側枠6の内部のうちの、右側壁73の第3右側取付部76−3と左側壁74の第3左側取付部82−3との間に配置されている。
図14は、複数のHDDユニット7−1〜7−3が適切に取り付けられた外側枠6を示す斜視図である。複数のHDDユニット7−1〜7−3のうちの第1HDDユニット7−1は、図14に示されているように、複数の格納空間8−1〜8−3のうちの第1格納空間8−1に配置され、外側枠6に適切に取り付けられている。複数のHDDユニット7−1〜7−3のうちの第2HDDユニット7−2は、複数の格納空間8−1〜8−3のうちの第2格納空間8−2に配置され、外側枠6に適切に取り付けられている。複数のHDDユニット7−1〜7−3のうちの第3HDDユニット7−3は、複数の格納空間8−1〜8−3のうちの第3格納空間8−3に配置され、外側枠6に適切に取り付けられている。
第1右側取付部76−1の右側受け孔79は、第1HDDユニット7−1が第1格納空間8−1で外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1のHDD固定枠11の右手前側突起34が嵌合している。第1左側取付部82−1の左側受け孔83は、図示されていないが、第1HDDユニット7−1が第1格納空間8−1で外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1のHDD固定枠11の左手前側突起44が嵌合している。第1HDDユニット7−1は、右手前側突起34が右側受け孔79に嵌合し、左手前側突起44が左側受け孔83に嵌合することにより、拘束方向Yの手前側に移動して外側枠6から外れないように、外側枠6に支持されている。
第1右側取付部76−1の右側突起用受け突起78は、図示されていないが、第1HDDユニット7−1が外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1のHDD固定枠11の右奥側突起33が接触している。第1左側取付部82−1の左側突起用受け突起85は、第1HDDユニット7−1が外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1のHDD固定枠11の左奥側突起43が接触している。第1HDDユニット7−1は、右奥側突起33が右側突起用受け突起78に接触し、左奥側突起43が左側突起用受け突起85に接触することにより、拘束方向Yの奥側に移動して外側枠6から外れないように、外側枠6に支持されている。
第1右側取付部76−1の複数の右側ガイドレール用受け突起77は、図示されていないが、第1HDDユニット7−1が外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1の右側ガイド溝40に嵌合している。第1左側取付部82−1の複数の左側ガイドレール用受け突起84は、複数の右側ガイドレール用受け突起77と同様にして、第1HDDユニット7−1が外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1の左側ガイド溝47に嵌合している。第1HDDユニット7−1は、複数の右側ガイドレール用受け突起77が右側ガイド溝40に嵌合し、複数の左側ガイドレール用受け突起84が左側ガイド溝47に嵌合することにより、拘束方向Zに平行に移動しないように、外側枠6に支持されている。拘束方向Zは、底板71と天板72とがそれぞれ沿う平行面に垂直であり、すなわち、右側壁73と左側壁74とが沿う平面に平行である。第1HDDユニット7−1は、さらに、複数の右側ガイドレール用受け突起77が右側ガイド溝40に嵌合し、複数の左側ガイドレール用受け突起84が左側ガイド溝47に嵌合することにより、拘束方向Yに平行に移動しないように外側枠6に支持されている。
第1HDDユニット7−1は、外側枠6に適切に取り付けられたときに、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2の近傍に右側壁73が配置されることにより、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2の可動域が制限される。第1HDDユニット7−1は、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2の可動域が制限されることにより、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62が磁気ディスク記憶装置3−iの2つの右側螺子穴14−1〜14−2から外れることが防止される。2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62は、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2の可動域が制限されることにより、2つの右側螺子穴14−1〜14−2から外れることが防止される。第1HDDユニット7−1は、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62が2つの右側螺子穴14−1〜14−2から外れることが防止されることにより、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11から外れることが防止されている。
第1HDDユニット7−1は、外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1右側取付部76−1と第1左側取付部82−1とに挟まれる。すなわち、第1右側取付部76−1の複数の右側ガイドレール用受け突起77は、さらに、図示されていないが、第1HDDユニット7−1が外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1の右側ガイド溝40の底に接触している。第1左側取付部82−1の複数の左側ガイドレール用受け突起84は、複数の右側ガイドレール用受け突起77と同様にして、第1HDDユニット7−1が外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1の左側ガイド溝47の底に接触している。第1HDDユニット7−1は、第1右側取付部76−1と第1左側取付部82−1とに挟まれることにより、拘束方向Xに平行に移動しないように、外側枠6に支持されている。拘束方向Xは、右側壁73と左側壁74とがそれぞれ沿う平行面に垂直であり、すなわち、底板71と天板72とがそれぞれ沿う平行面に平行である。
右側吸収材22と左側吸収材28とは、第1HDDユニット7−1が第1右側取付部76−1と第1左側取付部82−1とに挟まれることにより、厚さが薄くなるように弾性変形する。右側吸収材22と左側吸収材28とは、弾性変形することにより、右側壁部分24と左側壁部分25とが離間するように、右側壁部分24と左側壁部分25とに弾性力を与える。
複数の右側ガイドレール用受け突起77は、右側壁部分24と左側壁部分25とに弾性力が与えられることにより、右側ガイド溝40の底に押し付けられ、右側ガイド溝40から外れることが防止される。複数の左側ガイドレール用受け突起84は、右側壁部分24と左側壁部分25とに弾性力が与えられることにより、左側ガイド溝47の底に押し付けられ、左側ガイド溝47から外れることが防止される。
複数の右側ガイドレール用受け突起77は、右側壁部分24と左側壁部分25とに弾性力が与えられることにより、さらに、右側ガイド溝40に押し付けられ、右側ガイド溝40の底との間に摩擦力が発生している。複数の左側ガイドレール用受け突起84は、右側壁部分24と左側壁部分25とに弾性力が与えられることにより、さらに、左側ガイド溝47の底に押し付けられ、左側ガイド溝47の底との間に摩擦力が発生している。第1HDDユニット7−1は、これらの摩擦力により、外側枠6に対して移動しないように外側枠6に固定されている。
すなわち、第1右側取付部76−1と第1左側取付部82−1とは、第1HDDユニット7−1が第1格納空間8−1で外側枠6に適切に取り付けられたときに、第1HDDユニット7−1が所定の位置で外側枠6に固定されるように、形成されている。第2右側取付部76−2と第2左側取付部82−2とに関しても、同様にして、第2HDDユニット7−2が第2格納空間8−2で外側枠6に適切に取り付けられたときに、第2HDDユニット7−2が所定の位置で外側枠6に固定されるように、形成されている。第3右側取付部76−3と第3左側取付部82−3とに関しても、同様にして、第3HDDユニット7−3が第3格納空間8−3で外側枠6に適切に取り付けられたときに、第3HDDユニット7−3が所定の位置で外側枠6に固定されるように、形成されている。
磁気ディスク記憶装置3−iは、HDDユニット7−iが外側枠6に適切に取り付けられたときに、HDD固定枠11の内側枠21に直接に接触しないで、右側吸収材22と左側吸収材28とを介してHDD固定枠11に弾性支持されている。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に弾性支持されていることにより、HDD固定枠11を介して外側枠6から磁気ディスク記憶装置3−iに伝達される振動を低減することができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11に弾性支持されていることにより、HDD固定枠11を介して磁気ディスク記憶装置3−iから外側枠6に伝達される振動を低減することができる。
柱状部分64の径が複数の右側螺子穴14−1〜14−3と複数の左側螺子穴との内径より小さいことにより、ピン62がこれらの螺子穴に嵌合している場合でも、ピン62とこれらの螺子穴の内壁との間にクリアランスが形成されている。ピン62は、このようなクリアランスが形成されていることにより、これらの螺子穴の中で移動することができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、ピン62がこれらの螺子穴の中で移動することにより、HDD固定枠11を介して外側枠6から磁気ディスク記憶装置3−iに伝達される振動・衝撃を低減することができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、ピン62がこれらの螺子穴の中で移動することにより、さらに、HDD固定枠11を介して磁気ディスク記憶装置3−iから外側枠6に伝達される振動を低減することができる。
[磁気ディスク記憶装置固定器具の製造方法]
内側枠21は、内側枠21に設けられる複数の部位が同一の材料から形成されていることにより、射出成形により作製されることができ、容易に作製されることができる。HDD固定枠11は、内側枠21が容易に作製されることにより、容易に作製されることができる。外側枠6は、底板71と天板72と右側壁73と左側壁74とがそれぞれ金属板から形成されていることにより、1枚の金属板が板金加工されることにより作製されることができ、容易に作製されることができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、HDD固定枠11が容易に作製され、外側枠6が容易に作製されることにより、容易に作製されることができる。
[磁気ディスク記憶装置を情報処理装置に取り付ける取付方法]
ユーザは、磁気ディスク記憶装置3−iを情報処理装置10に取り付けるときに、まず、磁気ディスク記憶装置3−iをHDD固定枠11に取り付けることにより、HDDユニット7−iを形成する。すなわち、ユーザは、HDD固定枠11の複数の固定保持ピン部41−1〜41−3のピン62を磁気ディスク記憶装置3−iの複数の左側螺子穴に嵌合させる。ユーザは、次いで、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2が左側壁部分25から遠ざかるように、2つのピン用弾性部31−1〜31−2をそれぞれ弾性変形させる。ユーザは、2つのピン用弾性部31−1〜31−2が弾性変形しているときに、磁気ディスク記憶装置3−iをHDD固定枠11に対して所定の位置に移動させる。
磁気ディスク記憶装置3−iは、所定の位置に配置されることにより、図11に示されているように、右側壁部分24と左側壁部分25との間に配置される。このとき、右側吸収材22は、右側壁部分24と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に挟まれ、左側吸収材28は、左側壁部分25と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に挟まれる。HDD固定枠11の内側枠21は、磁気ディスク記憶装置3−iが所定の位置に配置されることにより、弾性変形し、右側吸収材22と左側吸収材28とを磁気ディスク記憶装置3−iに密着するように、右側吸収材22と左側吸収材28とに弾性力を与える。右側吸収材22と左側吸収材28とは、磁気ディスク記憶装置3−iに密着することにより、磁気ディスク記憶装置3−iが内側枠21から外れないように、摩擦力で磁気ディスク記憶装置3−iを内側枠21に固定する。さらに、右側吸収材22と左側吸収材28とは、厚さが薄くなるように弾性変形し、内側枠21の右側壁部分24と左側壁部分25との間を押し広げるように、内側枠21に弾性力を与える。
ユーザは、磁気ディスク記憶装置3−iが所定の位置に配置された後に、2つのピン用弾性部31−1〜31−2を復元させ、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62を磁気ディスク記憶装置3−iの2つの右側螺子穴14−1〜14−2に嵌合させる。磁気ディスク記憶装置3−iとHDD固定枠11は、複数の固定保持ピン部41−1〜41−3と2つの可動保持ピン部30−1〜30−2とが複数の左側螺子穴と2つの右側螺子穴14−1〜14−2とに嵌合することにより、HDDユニット7−iに形成される。このとき、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2は、一人のユーザの両手の指でそれぞれ移動させることができる。このため、HDD固定枠11は、可動保持ピン部が3つ以上設けられた他のHDD固定枠に比較して、磁気ディスク記憶装置3−iをHDD固定枠11に取り付ける作業を容易にすることができる。
磁気ディスク記憶装置3−iは、複数の固定保持ピン部41−1〜41−3が複数の左側螺子穴に嵌合し、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2が2つの右側螺子穴14−1〜14−2に嵌合することにより、HDD固定枠11の所定の位置に位置決めされる。磁気ディスク記憶装置3−iは、複数の固定保持ピン部41−1〜41−3が複数の左側螺子穴に嵌合し、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2が2つの右側螺子穴14−1〜14−2に嵌合することにより、HDD固定枠11から外れることが防止される。ユーザは、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11から外れることが防止されていることにより、右側レバー51と左側レバー52とを把持してHDDユニット7−iを容易に取り扱うことができる。
図15は、筐体2に固定された外側枠6に対して複数のHDDユニット7−1〜7−3が着脱される様子を示す斜視図である。ユーザは、第1HDDユニット7−1が形成された後に、図15に示されているように、筐体2に固定された外側枠6に第1HDDユニット7−1を取り付ける。すなわち、ユーザは、まず、第1HDDユニット7−1の右側ガイド溝40に第1右側取付部76−1の複数の右側ガイドレール用受け突起77を嵌合させ、左側ガイド溝47に第1左側取付部82−1の複数の左側ガイドレール用受け突起84を嵌合させる。第1HDDユニット7−1は、右側ガイド溝40に複数の右側ガイドレール用受け突起77が嵌合し、左側ガイド溝47に複数の左側ガイドレール用受け突起84が嵌合することにより、拘束方向Zに移動することが防止され、拘束方向Yに移動可能に支持される。
ユーザは、右側ガイド溝40に複数の右側ガイドレール用受け突起77が嵌合し、左側ガイド溝47に複数の左側ガイドレール用受け突起84が嵌合した後に、第1HDDユニット7−1を外側枠6の奥側に移動させる。第1HDDユニット7−1は、外側枠6の奥側に移動することにより、右側前縁75が右側テーパ面39に接触し、左側前縁81が左側テーパ面48に接触する。右側前縁75は、右側テーパ面39に接触した後に、第1HDDユニット7−1が外側枠6の奥側にさらに移動することにより、右側テーパ面39を滑り、右手前側突起34を左手前側突起44に向かって移動させる。第1HDDユニット7−1の右側突起用弾性部35は、右手前側突起34が左手前側突起44に向かって移動することにより、弾性変形する。右側突起用弾性部35は、弾性変形しているときに、右手前側突起34が左手前側突起44から離れるように、右手前側突起34に弾性力を与えている。第1HDDユニット7−1の左側突起用弾性部45に関しても、第1HDDユニット7−1が外側枠6の奥側に移動するときに、左手前側突起44が右手前側突起34に向かって移動することにより、弾性変形する。第1HDDユニット7−1は、右手前側突起34と左手前側突起44とが互いに接近していることにより、右手前側突起34と左手前側突起44とが右側前縁75と左側前縁81とにそれぞれ突き当たらないで、外側枠6の奥側にさらに移動することができる。
第1HDDユニット7−1は、外側枠6の奥側に移動することにより、右奥側突起33が右側突起用受け突起78に突き当たり、左奥側突起43が左側突起用受け突起85に突き当たる。第1HDDユニット7−1は、右奥側突起33が右側突起用受け突起78に突き当たり、左奥側突起43が左側突起用受け突起85に突き当たることにより、外側枠6の所定の位置に配置される。右手前側突起34は、右側突起用弾性部35の弾性力が与えられていることにより、第1HDDユニット7−1が外側枠6の所定の位置に配置されたときに、右側受け孔79に向かって移動し、右側受け孔79に嵌合する。左手前側突起44は、左側突起用弾性部45の弾性力が与えられていることにより、第1HDDユニット7−1が外側枠6の所定の位置に配置されたときに、左側受け孔83に向かって移動し、左側受け孔83に嵌合する。第1HDDユニット7−1は、右手前側突起34が右側受け孔79に嵌合し、左手前側突起44が左側受け孔83に嵌合することにより、手前側に移動して外側枠6から外れないように外側枠6に支持される。
ユーザは、第1HDDユニット7−1を外側枠6に取り付けることと同様にして、第2HDDユニット7−2と第3HDDユニット7−3とを外側枠6に取り付けることができる。このような取付方法によれば、ユーザは、螺子止めする必要がなく、磁気ディスク記憶装置3−iを情報処理装置10に容易に取り付けることができる。
[磁気ディスク記憶装置を情報処理装置から取り外す取外方法]
ユーザは、情報処理装置10から磁気ディスク記憶装置3−iを取り外すときに、まず、筐体2に固定された外側枠6からHDDユニット7−iを取り外す。すなわち、ユーザは、右側レバー51と左側レバー52とに指を掛けて、右側押付部53と左側押付部56とが接近するように、右側押付面55と左側押付面58とを押さえる。HDDユニット7−iは、右側押付部53と左側押付部56とが接近することにより、右手前側突起34が右側受け孔79から外れ、左手前側突起44が左側受け孔83から外れる。HDDユニット7−iは、右手前側突起34が右側受け孔79から外れ、左手前側突起44が左側受け孔83から外れることにより、拘束方向Yの手前側に移動することができるようになる。
ユーザは、右手前側突起34が右側受け孔79から外れ、左手前側突起44が左側受け孔83から外れた後に、右側レバー51と左側レバー52とに指を掛けた状態のまま、外側枠6からHDDユニット7−iを拘束方向Yの手前側に引き抜く。HDDユニット7−iは、2つの右側ガイド部54と2つの左側ガイド部57とが設けられていることにより、右側押付面55と左側押付面58とにそれぞれ接触している2つの指が右側レバー51と左側レバー52とから外れることが防止することができる。ユーザは、右側レバー51と左側レバー52とに掛けられた2つの指が外れることが防止されていることにより、右側レバー51と左側レバー52とに指を掛けてHDDユニット7−iを容易に取り扱うことができる。
ユーザは、HDDユニット7−iが外側枠6から引き抜かれた後に、HDD固定枠11から磁気ディスク記憶装置3−iを取り外す。すなわち、ユーザは、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62が磁気ディスク記憶装置3−iの2つの右側螺子穴14−1〜14−2からそれぞれ外れるように、2つのピン用弾性部31−1〜31−2をそれぞれ弾性変形させる。ユーザは、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2が2つの右側螺子穴14−1〜14−2から外れた後に、磁気ディスク記憶装置3−iが右側壁部分24から遠ざかるように、磁気ディスク記憶装置3−iを移動させる。ユーザは、磁気ディスク記憶装置3−iが右側壁部分24から遠ざかった後に、複数の固定保持ピン部41−1〜41−3のピン62を複数の左側螺子穴から外し、磁気ディスク記憶装置3−iをHDD固定枠11から取り外す。
このような取外方法によれば、ユーザは、螺子を外す必要がなく、磁気ディスク記憶装置3−iを情報処理装置10から取り外すことができる。さらに、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、情報処理装置10に対して磁気ディスク記憶装置3−iを着脱する作業が容易であることにより、情報処理装置10の磁気ディスク記憶装置3−iをメンテナンスするユーザの作業を容易にすることができる。
[磁気ディスク記憶装置固定器具の効果]
実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、外側枠6と内側枠21と右側吸収材22と左側吸収材28とを備えている。外側枠6は、磁気ディスク記憶装置固定器具1を介して磁気ディスク記憶装置3−iが固定される情報処理装置10の筐体2に固定される。内側枠21は、外側枠6に取り付けられる。右側吸収材22と左側吸収材28とは、磁気ディスク記憶装置3−iが内側枠21に取り付けられるときに、磁気ディスク記憶装置3−iと内側枠21との間に挟まれるように内側枠21に固定されている。右側吸収材22と左側吸収材28とは、磁気ディスク記憶装置3−iが内側枠21に取り付けられ、かつ、内側枠21が外側枠6に取り付けられているときに、弾性変形し、外側枠6に内側枠21が接触するように、内側枠21に弾性力を与えている。
このような磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側吸収材22と左側吸収材28との弾性力により、磁気ディスク記憶装置3−iを適切に内側枠21に固定することができ、内側枠21を外側枠6に適切に固定することができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側吸収材22と左側吸収材28との弾性力を用いることにより、螺子止めすることなしで、HDD固定枠11を介して磁気ディスク記憶装置3−iを外側枠6に固定することができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、磁気ディスク記憶装置3−iが外側枠6に固定されるときに、螺子止めする必要がないことにより、外側枠6に対して磁気ディスク記憶装置3−iを着脱する作業を容易にすることができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、さらに、右側吸収材22と左側吸収材28とを介して磁気ディスク記憶装置3−iが弾性支持されていることにより、外側枠6から磁気ディスク記憶装置3−iに伝達される振動・衝撃を低減することができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、さらに、右側吸収材22と左側吸収材28とを介して磁気ディスク記憶装置3−iが支持されていることにより、磁気ディスク記憶装置3−iから外側枠6に伝達される振動・衝撃を低減することができる。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の内側枠21は、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2と2つのピン用弾性部31−1〜31−2とをさらに備えている。磁気ディスク記憶装置3−iは、磁気ディスク記憶装置3−iが他の器具に固定されるときに螺子が締結される2つの右側螺子穴14−1〜14−2が形成されている。2つの可動保持ピン部30−1〜30−2に設けられるピン62は、2つの右側螺子穴14−1〜14−2にそれぞれ嵌合する。2つのピン用弾性部31−1〜31−2は、内側枠21のうちの右側吸収材22が固定される右側吸収材固定部位37に対して2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62が移動するように、弾性変形する。
このような磁気ディスク記憶装置固定器具1は、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2を用いて、磁気ディスク記憶装置3−iを所定の位置に位置決めし、磁気ディスク記憶装置3−iがHDD固定枠11から外れることを防止することができる。ユーザは、2つのピン用弾性部31−1〜31−2を変形させることにより、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62を2つの右側螺子穴14−1〜14−2に対して容易に入れたり出したりすることができる。ユーザは、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2のピン62を2つの右側螺子穴14−1〜14−2に対して入れたり出したりすることにより、内側枠21対して磁気ディスク記憶装置3−iを容易に着脱することができる。ユーザは、磁気ディスク記憶装置3−iに予め形成されている2つの右側螺子穴14−1〜14−2を2つの可動保持ピン部30−1〜30−2との嵌合に利用することにより、磁気ディスク記憶装置3−iに新規に穴を形成する必要がない。このため、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、外側枠6に磁気ディスク記憶装置3−iを固定する作業を容易にすることができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側吸収材固定部位37に対して2つの可動保持ピン部30−1〜30−2が移動可能であるが、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2が右側吸収材固定部位37に固定されていてもよい。このような場合でも、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、左側吸収材固定部位49に対して右側吸収材固定部位37が十分に大きく移動可能であるときに、2つの可動保持ピン部30−1〜30−2を2つの右側螺子穴14−1〜14−2に嵌合可能である。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1のピン62は、根元に近付くにつれて径が大きくなるように形成されている。このような磁気ディスク記憶装置固定器具1は、ピン62の根本に応力が集中することを回避し、ピン62が破損することを防止することができる。ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1のピン62は、根元に近付くにつれて径が大きくなるように形成されているが、ピン62の強度が十分に大きいときに、柱状に形成されていてもよい。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の外側枠6は、複数の右側ガイドレール用受け突起77と複数の左側ガイドレール用受け突起84とを備えている。内側枠21は、右側ガイドレール32と左側ガイドレール42とを備えている。右側ガイドレール32は、内側枠21が外側枠6から取り外されたり内側枠21が外側枠6に取り付けられたりするときに、内側枠21が外側枠6に対して移動するように、複数の右側ガイドレール用受け突起77を案内する。左側ガイドレール42は、内側枠21が外側枠6から取り外されたり内側枠21が外側枠6に取り付けられたりするときに、内側枠21が外側枠6に対して移動するように、複数の左側ガイドレール用受け突起84を案内する。右側吸収材22と左側吸収材28とは、磁気ディスク記憶装置3−iが内側枠21を介して外側枠6に取り付けられているときに、右側ガイドレール32に複数の右側ガイドレール用受け突起77が嵌合するように、内側枠21に弾性力を与える。右側吸収材22と左側吸収材28とは、磁気ディスク記憶装置3−iが内側枠21を介して外側枠6に取り付けられているときに、さらに、左側ガイドレール42に複数の左側ガイドレール用受け突起84が嵌合するように、内側枠21に弾性力を与える。
このような磁気ディスク記憶装置固定器具1は、複数の右側ガイドレール用受け突起77が右側ガイド溝40から外れることを防止し、複数の左側ガイドレール用受け突起84が左側ガイド溝47から外れることを防止することができる。このため、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、HDD固定枠11を介して磁気ディスク記憶装置3−iを外側枠6に固定することができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、複数の右側ガイドレール用受け突起77が右側ガイド溝40の底に接触し、複数の左側ガイドレール用受け突起84が左側ガイド溝47の底に接触している。しかしながら、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側ガイドレール32の頭頂部が右側壁73に接触し、左側ガイドレール42が左側壁74に接触してもよい。このような場合でも、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、複数の右側ガイドレール用受け突起77が右側ガイド溝40から外れることを防止し、複数の左側ガイドレール用受け突起84が左側ガイド溝47から外れることを防止することができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、内側枠21にガイドレールが設けられ、外側枠6にガイドレール用受け突起が設けられているが、内側枠21にガイドレール用受け突起が設けられ、外側枠6にガイドレールが設けられてもよい。このような場合でも、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、磁気ディスク記憶装置3−iを適切に外側枠6に固定することができる。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の外側枠6は、右側受け孔79と左側受け孔83とをさらに備えている。内側枠21は、内側枠21が外側枠6に取り付けられるときに右側受け孔79と左側受け孔83とにそれぞれ嵌合する右手前側突起34と左手前側突起44とをさらに有している。このような磁気ディスク記憶装置固定器具1は、HDDユニット7−iが外側枠6に適切に取り付けられているときに、HDDユニット7−iが外側枠6から外れることを防止し、磁気ディスク記憶装置3−iを適切に外側枠6に固定することができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、内側枠21に突起が設けられ、外側枠6に受け孔が設けられているが、外側枠6に突起が設けられ、内側枠21に受け孔が設けられてもよい。この場合でも、磁気ディスク記憶装置固定器具1は、HDDユニット7−iが外側枠6から外れることを防止し、磁気ディスク記憶装置3−iを適切に外側枠6に固定することができる。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の内側枠21は、右側レバー51と左側レバー52と右側突起用弾性部35とをさらに備えている。右側レバー51は、右手前側突起34に固定されている。左側レバー52は、左手前側突起44に固定されている。右側突起用弾性部35は、右側レバー51が左側レバー52に接近するときに、右手前側突起34が右側受け孔79から外れるように弾性変形する。このような磁気ディスク記憶装置固定器具1によれば、ユーザは、右側レバー51と左側レバー52を接近させることにより、右手前側突起34を右側受け孔79から容易に外すことができ、HDDユニット7−iを外側枠6から容易に取り外すことができる。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の右側レバー51は、右側押付部53と2つの右側ガイド部54とを備えている。2つの右側ガイド部54は、右側押付部53の両端にそれぞれ接合し、左側レバー52から遠い側に突出している。左側レバー52は、左側押付部56と2つの左側ガイド部57とを備えている。2つの左側ガイド部57は、左側押付部56の両端にそれぞれ接合し、右側レバー51から遠い側に突出している。
このような磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側押付部53と左側押付部56とにそれぞれ宛がわれている2つの指が右側レバー51と左側レバー52とから外れることを防止することができる。ユーザは、その2つの指が右側レバー51と左側レバー52とから外れることが防止されていることにより、右側レバー51と左側レバー52とに指をかけて、HDDユニット7−iを容易に取り扱うことができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、2つの右側ガイド部54と2つの左側ガイド部57とが設けられているが、2つの右側ガイド部54と2つの左側ガイド部57とを省略してもよい。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、2つの右側ガイド部54と2つの左側ガイド部57とが省略された場合でも、右側レバー51と左側レバー52とに操作することにより、HDDユニット7−iを外側枠6から容易に取り外すことができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側レバー51と左側レバー52とが設けられているが、右側レバー51と左側レバー52とを省略してもよい。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、右側レバー51と左側レバー52とが省略された場合でも、右手前側突起34と左手前側突起44とを直接に操作して右側受け孔79と左側受け孔83とから外し、HDDユニット7−iを外側枠6から取り外すことができる。
また、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の内側枠21が形成する複数の部位は、同一の材料から形成されている。このような内側枠21は、射出成形により作製されることができ、容易に作製されることができる。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、HDD固定枠11が容易に作製されることにより、容易に作製されることができる。
ところで、既述の実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の内側枠21は、射出成形により作製されているが、複数の部品が組み立てられることより作製されてもよい。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、内側枠21が複数の部品から組み立てられる場合でも、外側枠6と磁気ディスク記憶装置3−iとの間に伝達される振動・衝撃を低減しつつ、磁気ディスク記憶装置3−iを着脱する作業を容易にすることができる。
ところで、実施例の磁気ディスク記憶装置固定器具1の外側枠6は、複数のHDDユニット7−1〜7−3が格納されるように形成されているが、1つのHDDユニットが格納されるように形成されてもよい。磁気ディスク記憶装置固定器具1は、このような場合でも、外側枠6と磁気ディスク記憶装置3−iとの間を伝達する振動・衝撃を低減しつつ、磁気ディスク記憶装置3−iを着脱する作業を容易にすることができる。
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。