JP2019109185A - 流量演算装置、流量演算方法および流量制御装置 - Google Patents

流量演算装置、流量演算方法および流量制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流量の計測精度を高める。高精度な流量制御を実現する。【解決手段】流量制御バルブ(回転弁)208に弁開度補正部10Cと補正テーブル記憶部10Dと動作状態判断部10Gを設ける。弁開度補正部10Cにおいて、補正値決定部10C4は、動作状態判断部10Gによって弁軸7が回転している状態にあると判断されている場合には、補正値取得部10C1によって取得される弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを実際に使用する補正値αRとして決定し、動作状態判断部10Gによって弁軸7が停止した状態にあると判断されている場合には、補正値記憶部10C3に記憶されている弁軸7が停止する直前の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを実際に使用する補正値αRとして決定し、弁開度実測値補正部10C2へ送る。弁開度実測値補正部10C2は、補正値決定部10C4によって決定された補正値αRを用いて弁開度実測値θpvを補正する。【選択図】 図2

Description

本発明は、流路を流れる流体の流量を演算する流量演算装置、流量演算方法および演算された流量を用いて流路を流れる流体の流量を制御する流量制御装置に関する。
従来、配管路には流量計と弁の両者を配置し、流量計によって計測された流量に基づいて弁の開度(弁開度)を制御するようにしていた。しかし、このような方法では、流量計と弁の両者を配管しなければならず、コストもアップする。そこで、流量計測機能と弁開度の制御機能との両機能を具備した流量制御バルブが望まれ、実用化されている(例えば、特許文献1,2参照)。
この流量制御バルブは、流体が流れる流路を形成する管路とこの管路を流れる流体の流量(流路の開閉量)を調節する弁体とを備えた弁本体と、この弁本体に取り付けられ弁体の開度を制御するアクチュエータとを備えている。アクチュエータは弁体に結合された弁軸を回転させるモータを備えている。また、アクチュエータには、CPUやメモリが搭載されている。弁本体には、弁体の上流側の流体圧力P1を計測する第1の圧力センサと、弁体の下流側の流体圧力P2を計測する第2の圧力センサと、弁軸の回転位置から弁体の開度θを検出する弁開度センサが設けられている。
アクチュエータのCPUは、第1の圧力センサからの流体圧力P1と第2の圧力センサからの流体圧力P2との圧力差として検出される弁体の前後差圧(差圧)ΔPを差圧検出値として取得し、弁開度センサからの弁開度θと差圧ΔPとの組合せに応じた流量係数Cvをメモリに格納されている特性テーブルから読み出し、この流量係数Cvと差圧ΔPとから弁本体の管路内を流れる流体の流量Qを下記(1)式により算出する。そして、この算出した流量Qを計測流量Qpvとして設定流量Qspと比較し、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するように弁軸の回転量を制御する。
Q=A・Cv・(ΔP)1/2 ・・・・(1)
但し、Aは定数。
図19に特許文献3に示された流量制御バルブの要部の構成を示す。この流量制御バルブ101は、流体102の流路103を形成する弁本体104と、この弁本体104の内部に配設された弁体(ボール弁体)105と、この弁体105を弁本体104の外部から回転させる弁軸106等で構成されている。
弁体105は、弁軸106の軸線と直交する方向に貫通流路107を有し、弁本体104の内部中央に前後2つのシートリング108を介して弁軸106を中心として回転可能に配設され、外周面がシートリング108に接触する球面着座部を形成している。流体102は図示左(上流側)から右(下流側)へ流れる。
弁体105の貫通流路107は、弁軸106の軸線と直交する通路からなり、この通路(貫通流路)107の上流側の開口部1071が流量調整窓とされ、下流側の開口部1072が直径Dの円形とされている。
図20Aに弁体105を貫通流路107の上流側から見た図を示し、図20Bに弁体105を貫通流路107の下流側から見た図を示す。上流側の開口部(流量調整窓)1071は、所定の流量特性を示す形状、この例では断面形状が弁体105の回転方向(矢印R方向)におおむね扇形となる形状とされている。また、流量調整窓1071の下流側は、円形の開口部1072に同径でつながる空洞(円柱状の空洞)とされている。
弁体105には、その上面中央に凹部109が形成されており、この凹部109に弁軸106の下端106aが嵌合固定されている。弁軸106は、弁本体104の中央の筒部110にOリング111を介して回転可能に挿通されており、その上端106bが筒部110の上方に突出している。この弁軸106がモータによって駆動されることにより、弁軸106を中心として弁体105が矢印R方向またはその逆方向にほゞ90゜の角度範囲内で回動される。
図19は流量制御バルブ101を全開とした状態を示している。この状態から弁体105を90゜回動させると、上流側の開口部1071と下流側の開口部1072が全閉状態となる。全閉と全開との中間開度においては、弁本体104内を流れる流体に対する上流側の開口部(流量調整窓)1071の開き量に応じた量の流体が流れる。
なお、図19に示した流量制御バルブ101では、弁体105の上流側に流量調整窓1071が設けられているが、図21に示すように、弁体105の下流側に流量調整窓1071が設けられるタイプもある。例えば、特許文献4に示された流量計測機能付きボールバルブでは(図22参照)、弁体105の下流側に流量調整窓1071が設けられている。
特開2009−115271号公報 特開2010−108338号公報(特許第5286032号公報) 特開2003−113948号公報 特開2013−15160号公報(特許第5926009号公報) 特開2017−067585号公報
しかしながら、弁体に結合された弁軸を回転させるタイプの流量制御バルブ(回転弁)では、流体を閉止するためのシートや軸受と弁体間の摩擦抵抗により、弁体を回転させる際に弁軸にねじれが生じる。さらに、前後差圧(流体の圧力)が発生すると、弁軸を支えているシートや軸受との間の摩擦抵抗が増加し、弁軸のねじれがさらに増加する。また、内圧(流体の圧力)が発生すると、弁体または弁軸が弁本体に押し付けられ、その摩擦抵抗によって弁軸のねじれがさらに増加する。
弁軸にねじれが生じると、弁軸の回転位置から検出される弁体の開度(弁開度実測値)と弁体の実際の開度(弁開度実値)との間に誤差が発生する。このため、上記(1)式によって求められる計測流量Qpvに弁軸のねじれに起因する誤差が生じ、流量制御の精度が低下してしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、流量の計測精度を高めることが可能な流量演算装置および流量演算方法を提供することにある。また、高精度な流量制御を実現することが可能な流量制御装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係る流量演算装置は、流体が通過する通路(6)を備えた弁体(3)の通路に設けられた流量調整窓(61)の前後の流体の圧力差を差圧として取得するように構成された差圧取得部(10B)と、弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される弁体の開度を弁開度実測値とし、この弁開度実測値を弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて補正するように構成された弁開度補正部(10C)と、弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断するように構成された動作状態判断部(10G)と、弁開度補正部によって補正された弁開度と差圧取得部によって取得された差圧とに基づいて流路を流れる流体の流量を算出するように構成された流量算出部(10E)とを備え、弁開度補正部(10C)は、弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得するように構成された補正値取得部(10C1)と、補正値取得部によって弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎にその取得された補正値を記憶する補正値記憶部(10C3)と、動作状態判断部によって弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、補正値取得部によって取得されるその時の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、動作状態判断部によって弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、補正値記憶部に記憶されている弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定するように構成された補正値決定部(10C4)と、補正値決定部によって決定された補正値を用いて弁開度実測値を補正するように構成された弁開度実測値補正部(10C2)とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る流量演算方法は、流体が通過する通路を備えた弁体の通路に設けられた流量調整窓の前後の流体の圧力差を差圧として取得する差圧取得ステップ(10B)と、弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される弁体の開度を弁開度実測値とし、この弁開度実測値を弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて補正する弁開度補正ステップ(10C)と、弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断する動作状態判断ステップ(10G)と、弁開度補正ステップによって補正された弁開度と差圧取得ステップによって取得された差圧とに基づいて流路を流れる流体の流量を算出する流量算出ステップ(10E)とを備え、弁開度補正ステップ(10C)は、弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得する補正値取得ステップ(10C1)と、補正値取得ステップによって弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎にその取得された補正値をメモリに記憶する補正値記憶ステップ(10C3)と、動作状態判断ステップによって弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、補正値取得ステップによって取得されるその時の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、動作状態判断ステップによって弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、メモリに記憶されている弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定する補正値決定ステップ(10C4)と、補正値決定ステップによって決定された補正値を用いて弁開度実測値を補正する弁開度実測値補正ステップ(10C2)とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る流量制御装置は、流体が通過する通路(6)を備えた弁体(3)の通路に設けられた流量調整窓(61)の前後の流体の圧力差を差圧として取得するように構成された差圧取得部(10B)と、弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される弁体の開度を弁開度実測値とし、この弁開度実測値を弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて補正するように構成された弁開度補正部(10C)と、弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断するように構成された動作状態判断部(10G)と、弁開度補正部によって補正された弁開度と差圧取得部によって取得された差圧とに基づいて流路を流れる流体の流量を算出するように構成された流量算出部(10E)と、流量算出部によって算出される流体の流量を計測流量とし、この計測流量が設定流量に一致するように弁軸の回転量を制御する弁開度制御部(10A)とを備え、弁開度補正部(10C)は、弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得するように構成された補正値取得部(10C1)と、補正値取得部によって弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎にその取得された補正値を記憶する補正値記憶部(10C3)と、動作状態判断部によって弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、補正値取得部によって取得されるその時の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、動作状態判断部によって弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、補正値記憶部に記憶されている弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定するように構成された補正値決定部(10C4)と、補正値決定部によって決定された補正値を用いて弁開度実測値を補正するように構成された弁開度実測値補正部(10C2)とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて弁開度実測値(弁開度)が補正される。弁軸のねじれ量は、弁体の開度と弁体の前後差圧との組み合わせとねじれ量との関係、弁体の前後差圧とねじれ量との関係、内圧とねじれ量との関係などから知ることが可能である。
本発明では、このような関係から知ることが可能な弁軸のねじれ量に着目し、このねじれ量に対応した補正値で弁開度実測値を補正し、この補正された弁開度(補正後の弁開度)とその時の差圧(流量調整窓の前後の流体の圧力差)とに基づいて、流路を流れる流体の流量を算出する。これにより、弁体の実際の開度(弁開度実値)と弁軸の回転位置から検出される弁体の開度(弁開度実測値)との間に発生する誤差を無くすようにして、流量の計測精度を高めることが可能となる。
また、本発明では、補正値取得部によって弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎に、その取得された補正値を記憶するようにする。また、弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断するようにし、弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、補正値取得部によって取得されるその時の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定するようにする。
例えば、弁体の前後差圧から補正値を求めるようにした場合、弁軸が停止した状態では弁体の前後差圧が変化しても弁軸のもねじれ量は変わらないために補正値が妥当ではなくなり、弁開度実値と補正後の弁開度との間に誤差が生じてしまう。本発明では、弁軸が停止した状態にある場合、弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて弁開度実測値が補正されるので、弁軸の停止中に弁体の前後差圧が変化しても、弁開度実値と補正後の弁開度との間に誤差が生じることがなくなる。これにより、開度保持状態における流量計測精度の更なる向上を実現することが可能となる。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。
以上説明したように、本発明によれば、弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて弁開度実測値を補正するようにしたので、弁体の実際の開度(弁開度実値)と弁軸の回転位置から検出される弁体の開度(弁開度実測値)との間に発生する誤差を無くすようにして、流量の計測精度を高めることが可能となる。また、流量の計測精度を高めることによって、高精度な流量制御を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、弁軸が停止した状態にある場合、弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて弁開度実測値が補正されるものとなり、弁軸の停止中に弁体の前後差圧などが変化しても、弁開度実値と補正後の弁開度との間に誤差が生じないようにして、開度保持状態における流量計測精度の更なる向上を実現することが可能となる。
図1は、本発明に係る流量制御装置を用いた空調制御システムの一例を示す計装図である。 図2は、図1に示した空調制御システムに用いられている流量制御バルブの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。 図3は、図2に示した流量制御バルブで用いる補正テーブルを例示する図である。 図4は、図2に示した流量制御バルブで用いる特性テーブルを例示する図である。 図5は、図2に示した流量制御バルブにおいて弁体の実際の弁開度(弁開度実値)θprと弁軸の回転位置から検出される弁体の開度(弁開度実測値)θpvとの間に生じる誤差δが無くなる様子を説明する図である。 図6は、弁軸の動作/停止状態と、補正値記憶部に記憶される補正値αと、弁開度実測値補正部で実際に使用される補正値αRとの関係を示す図である。 図7は、実施の形態2の流量制御バルブの要部を示す図である。 図8Aは、実施の形態2の流量制御バルブで用いる閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)を例示する図である。 図8Bは、実施の形態2の流量制御バルブで用いる開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)を例示する図である。 図9Aは、実施の形態2の流量制御バルブにおいて閉方向に開度を変更した場合の図5に対応する図である。 図9Bは、実施の形態2の流量制御バルブにおいて開方向に開度を変更した場合の図5に対応する図である。 図10は、弁体の前後差圧とねじれ量との関係を示す図である。 図11は、弁体の開度とねじれ量との関係を示す図である。 図12は、内圧とねじれ量との関係を示す図である。 図13は、実施の形態3の流量制御バルブの要部を示す図である。 図14は、実施の形態3の流量制御バルブで用いる補正テーブルを例示する図である。 図15は、実施の形態4の流量制御バルブの要部を示す図である。 図16Aは、実施の形態4の流量制御バルブで用いる閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)を例示する図である。 図16Bは、実施の形態4の流量制御バルブで用いる開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)を例示する図である。 図17は、実施の形態3において流量調整窓が下流側に設けられているタイプとした場合の図13に対応する図である。 図18は、実施の形態4において流量調整窓が下流側に設けられているタイプとした場合の図15に対応する図である。 図19は、特許文献3に示された流量制御バルブの要部の構成を示す図である。 図20Aは、図19に示した流量制御バルブにおける弁体を貫通流路の上流側から見た図である。 図20Bは、図19に示した流量制御バルブにおける弁体を貫通流路の下流側から見た図である。 図21は、弁体の下流側に流量調整窓が設けられているタイプの流量制御バルブを例示する図である。 図22は、特許文献4に示された流量計測機能付きボールバルブの要部を示す図である。
〔発明の経緯〕
本出願人は、先に、弁体の開度および弁体の前後差圧の両方あるいは何れか一方に基づいて、その時の弁軸のねじれ量に対応する補正値を求め、この求めた補正値を用いて弁開度実測値を補正することにより、弁体の実際の開度(弁開度実値)と弁軸の回転位置から検出される弁体の開度(弁開度実測値)との間に発生する誤差を無くすことを考えた(特許文献5参照)。
その後、本出願人は、検証の結果、弁体の前後差圧から弁軸のねじれ量に対応する補正値を求めるようにした場合、開度保持状態(モータ停止)状態では、すなわち弁軸が停止した状態にある場合には、弁体の前後差圧が変化しても弁軸のねじれ量は変わらないために補正値が妥当ではなくなり、弁開度実値と補正後の弁開度との間に誤差が生じる、という課題を発見した。
そこで、本発明では、弁軸が停止した状態にある場合、弁軸が停止する直前の弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて弁開度実測値を補正することによって、弁体の実際の開度(弁開度実値)と弁軸の回転位置から検出される弁体の開度(弁開度実測値)との間に発生する誤差を無くすようにする。
〔実施の形態〕
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る流量演算装置を用いた空調制御システムの一例を示す計装図である。
図1において、201は冷温水を生成する熱源機、202は熱源機201が生成する冷温水を搬送するポンプ、203は複数の熱源機201からの冷温水を混合する往ヘッダ、204は往水管路、205は往ヘッダ203から往水管路204を介して送られてくる冷温水の供給を受ける空調機、206は還水管路、207は空調機205において熱交換され還水管路206を介して送られてくる冷温水が戻される還ヘッダ、208は往ヘッダ203から空調機205に供給される冷温水の流量を制御する流量制御バルブ(回転弁)、209は空調機205から送り出される給気の温度を計測する給気温度センサ、210は空調制御装置、211は空調機205のコイル、212は送風機である。
この空調制御システムにおいて、ポンプ202より圧送され熱源機201により熱量が付加された冷温水は、往ヘッダ203において混合され、往水管路204を介して空調機205へ供給され、空調機205を通過して還水管路206により還水として還ヘッダ207へ至り、再びポンプ202によって圧送され、以上の経路を循環する。例えば、冷房運転の場合、熱源機201では冷水が生成され、この冷水が循環する。暖房運転の場合、熱源機201では温水が生成され、この温水が循環する。
空調機205は、制御対象エリアから空調制御システムに戻る空気(還気)と外気との混合気を、冷温水が通過するコイル211によって冷却または加熱し、この冷却または加熱された空気を給気として送風機212を介して制御対象エリアに送り込む。空調機205は、冷房運転と暖房運転で共通のコイル211を用いるシングルタイプの空調機であり、この空調機205へ循環させる冷温水の還水管路206に本発明に係る流量制御装置が流量制御バルブ208として設けられている。
〔実施の形態1〕
図2はこの空調制御システムに用いられている流量制御バルブ208の要部を示す図である。流量制御バルブ208は、弁本体1−1と、この弁本体1−1に取り付けられたアクチュエータ1−2とで構成されている。この例において、流量制御バルブ208としては、図19に示したタイプ(流量調整窓が上流側に設けられているタイプ)が用いられている。
弁本体1−1は、空調機205を通過した冷温水が流入する流路を形成する管路2と、この管路2を流れる流体の流量(流路の開閉量)を調節する弁体3とを備えており、弁体3の上流側にはその管路2内の流体圧力(1次側の流体の圧力)P1を検出する1次側圧力センサ4が設けられ、弁体3の下流側にはその管路2内の流体圧力(2次側の流体の圧力)P2を検出する2次側圧力センサ5が設けられている。弁体3は、管路2を流れる流体が通過する通路6を有し、この通路6の上流側の開口部が流量調整窓61とされている。
アクチュエータ1−2は、弁体3に結合された弁軸7を回転させるモータ8と、このモータ8の駆動軸8−1に連結された弁軸7の回転位置(駆動軸8−1付近の回転位置)から弁体3の開度θpvを検出する弁開度検出器9と、処理部10とを備えている。
処理部10は、弁開度制御部10Aと、差圧検出部10Bと、弁開度補正部10Cと、補正テーブル記憶部10Dと、流量算出部10Eと、特性テーブル記憶部10Fと、動作状態判断部10Gとを備えている。弁開度補正部10Cは、補正値取得部10C1と、弁開度実測値補正部10C2と、補正値記憶部10C3と、補正値決定部10C4とを備えている。流量算出部10Eは、Cv値決定部10E1と、実流量算出部10E2とを備えている。
差圧検出部10Bは、1次側圧力センサ4からの流体の1次圧力P1と、2次側圧力センサ5からの流体の2次圧力P2とを入力とし、1次圧力P1と2次圧力P2との差圧を弁体3の前後差圧(本質的には流量調整窓61の前後の流体の圧力差(差圧))ΔPとして検出する。なお、1次側圧力センサ4及び2次側圧力センサ5の代わりに差圧センサを設けて差圧ΔPを差圧センサによって直接検出することも可能である。また、差圧検出部10Bは、1次圧力P1と2次圧力P2との差を差圧ΔPとして演算する構成も含まれ、本発明ではこのような構成を含めて差圧検出部10Bに相当する構成を差圧取得部と呼んでいる。
補正テーブル記憶部10Dには、弁体3の開度と弁体3の前後差圧との組み合わせに対応してその時の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを定めた補正テーブルTA(図3参照)が記憶されている。この補正テーブルTAにおいて、補正値αは、実験によって求められた値であり、弁体3の開度と弁体3の前後差圧とから推定されるその時の弁軸7のねじれ量を開度〔%FS〕で表した値である。
なお、補正テーブルTAにおいて、弁軸7のねじれ量を示す補正値αは、他にも角度〔゜〕、動作時間〔s〕、動作量〔mm〕、制御信号量〔VやA〕などで表した値としてもよい。この実施の形態では、弁軸7のねじれ量を%FS(フルスケールに対する割合)で表した開度値とする。
特性テーブル記憶部10Fには、弁体3の弁開度と弁体3の前後差圧との組合せに対応してその時の流量係数Cvを定めた特性テーブルTB(図4参照)が記憶されている。この例では、弁体3の前後差圧(差圧)を3種類とし、弁体3の弁開度と3種類の差圧との組合せに対応してその時の流量係数Cvを定めた特性テーブルTBが記憶されている。
また、本実施の形態において、処理部10は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
以下、処理部10における弁開度制御部10A、弁開度補正部10C、流量算出部10Eおよび動作状態判断部10Gの機能を交えながら、この流量制御バルブ208における特徴的な処理動作について説明する。
なお、この例では、制御対象エリアの温度を設定温度に保つべく、設定流量Qspが空調制御装置210より流量制御バルブ208へ与えられるものとする。この場合、空調制御装置210からの設定流量Qspは、弁開度制御部10Aへ送られる。
流量制御バルブ208において、差圧検出部10Bは、1次側圧力センサ4からの流体の1次圧力P1と、2次側圧力センサ5からの流体の2次圧力P2とを入力とし、1次圧力P1と2次圧力P2との圧力差を弁体3の前後差圧(差圧)ΔPとして検出する。この差圧検出部10Bが検出する弁体3の前後差圧ΔPは差圧検出値として流量算出部10Eおよび弁開度補正部10Cへ送られる。
弁開度検出器9は、モータ8の駆動軸8−1に連結された弁軸7の回転位置(駆動軸8−1付近の回転位置)から弁体3の弁開度θpvを検出する。この弁開度検出器9が検出する弁開度θpvは、弁開度実測値として弁開度補正部10Cへ送られる。
弁開度補正部10Cにおいて、補正値取得部10C1は、弁開度検出器9からの弁開度実測値θpvと差圧検出部10Bからの差圧検出値ΔPとを入力とし、この弁開度実測値θpvと差圧検出値ΔPとの組み合わせに対応する補正値αを補正テーブルTAから取得し、この取得した補正値αを補正値記憶部10C3および補正値決定部10C4へ送る。
この補正値取得部10C1による補正値αの取得は定周期で行われる。また、補正値記憶部10C3は、補正値取得部10C1から補正値αが送られてくる毎に、その送られてくる補正値αを記憶する。この場合、補正値記憶部10C3には、取得された補正値αが順番に記憶されて行く。
動作状態判断部10Gは、弁開度制御部10Aにおける弁開度の制御状況に基づき、弁軸7が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断し、その判断結果を補正値決定部10C4へ送る。すなわち、動作状態判断部10Gは、弁開度制御部10Aがモータ8を駆動している場合には弁軸7が回転している状態(動作している状態)にあると判断し、弁開度制御部10Aがモータ8を停止させている場合には弁軸7が停止した状態にあると判断し、その判断結果(動作/停止)を補正値決定部10C4へ送る。なお、この実施の形態では、動作状態判断部10Gから弁開度制御部10Aに動作確認信号を送り、弁開度制御部10Aから動作状態判断部10Gに動作指令状態の信号を返すような構成を想定しているが、弁開度制御部10Aから動作状態判断部10Gに常に動作指令状態の信号を送り続けるような構成としてもよい。
補正値決定部10C4は、動作状態判断部10Gによって弁軸7が回転している状態にあると判断されている場合には、補正値取得部10C1からの弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを実際に使用する補正値αRとして決定し、動作状態判断部10Gによって弁軸7が停止した状態にあると判断されている場合には、補正値記憶部10C3に記憶されている弁軸7が停止する直前の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを実際に使用する補正値αRとして決定する。以下、弁軸7が回転している場合と、弁軸7が停止している場合とに分けて説明する。
〔弁軸が回転している場合〕
動作状態判断部10Gは、弁開度制御部10Aにおける弁開度の制御状況に基づき、例えば、計測流量Qpvと設定流量Qspとが不一致の状態にあり、弁開度制御部10Aがモータ8へ駆動停止指令を送っているような場合、弁軸7が回転している状態にあると判断する。
この場合、補正値決定部10C4は、補正値取得部10C1からの補正値αを実際に使用する補正値αRとして決定し、この決定した補正値αRを弁開度実測値補正部10C2へ送る。
弁開度実測値補正部10C2は、補正値決定部10C4からの補正値αRを用いて弁開度検出器9からの弁開度実測値θpvを補正し、この補正した弁開度実測値θpvをθpv’として弁開度制御部10Aへ送る。
この流量制御バルブ208では、流れる流体の圧力により弁軸7にねじれが生じる。このため、弁軸7の回転位置から検出される弁体3の弁開度(弁開度実測値)θpvと弁体3の実際の開度(弁開度実値)θprとの間に誤差δが発生する(図5参照)。そこで、本実施の形態では、この誤差δが生じないように、弁開度実測値補正部10C2において弁開度実測値θpvを補正値αRを用いて補正し、補正された弁開度実測値(補正後の弁開度)θpv’と弁開度実値θprとを一致させる。
例えば、図5に示した状態において、弁軸7の回転位置から検出される弁体3の弁開度(弁開度実測値)θpvが50%、弁体3の前後差圧ΔPが1000kPaである場合、補正値取得部10C1では補正テーブルTA(図3)から補正値αとして0.3%FSが取得される。これにより、弁開度実測値補正部10C2で補正された弁開度θpv’は、θpv’=θpv−α=50%−0.3%=49.7%となり、弁開度実値θpr=49.7%と一致するものとなる。
弁開度実測値補正部10C2で補正された弁開度θpv’は流量算出部10Eに送られる。流量算出部10Eにおいて、Cv値決定部10E1は、差圧検出部10Bからの差圧検出値ΔPと弁開度実測値補正部10C2からの補正された弁開度θpv’とを入力とし、差圧検出値ΔPと補正された弁開度θpv’との組合せに対応する流量係数Cvを特性テーブルTBから取得し、実流量算出部10E2に送る。
実流量算出部10E2は、Cv値決定部10E1からの流量係数Cvと差圧検出部10Bからの差圧検出値ΔPとを入力とし、この流量係数Cvと差圧ΔPとから管路2内を流れる流体の流量QをQ=A・Cv・(ΔP)1/2として算出し、この算出した流量Qを計測流量Qpvとして弁開度制御部10Aへ送る。
弁開度制御部10Aは、流量算出部10Eからの計測流量Qpvと空調制御装置210からの設定流量Qspとを入力とし、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するようにモータ8へ指令を送る。これにより、弁軸7が回転し、弁体3の開閉量が調節され、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するものとなる。
このようにして、本実施の形態によれば、弁軸7が回転している場合、補正テーブルTAから求められるその時の弁軸7のねじれ量に対応する補正値α(αR)で弁開度実測値θpvが補正されるものとなる。これにより、弁体3の実際の開度(弁開度実値)θprと弁軸7の回転位置から検出される弁体3の弁開度(弁開度実測値)θpvとの間に発生する誤差δが無くなり、流量の計測精度が高まり、高精度な流量制御が実現されるものとなる。
〔弁軸が停止している場合〕
動作状態判断部10Gは、弁開度制御部10Aにおける弁開度の制御状況に基づき、例えば、計測流量Qpvと設定流量Qspとが一致した状態にあり、弁開度制御部10Aがモータ8へ駆動指令を送っているような場合、弁軸7が回転している状態にあると判断する。
この場合、補正値決定部10C4は、補正値記憶部10C3に記憶されている弁軸7が停止する直前の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを実際に使用する補正値αRとして決定し、その決定した補正値αRを弁開度実測値補正部10C2へ送る。
図6に、弁軸7の動作/停止状態と、補正値記憶部10C3に記憶される補正値αと、弁開度実測値補正部10C2で実際に使用される補正値αRと関係を示す。
補正値記憶部10C3には、補正値取得部10C1が補正値αを取得する毎に、その取得した補正値αが記憶される。図6に示した例では、補正値αが「A」,「B」,「C」,「D」,「E」,「F」,「G」,「H」,「I」というように、補正値記憶部10C3に順番に記憶されて行く。
この場合、弁軸7の動作中(図6に示すt1〜t2点)、補正値決定部10C4は、補正値取得部10C1からの補正値「A」,「B」,「C」を補正値αRとして決定し、弁開度実測値補正部10C2へ送る。
弁軸7が停止すると(図6に示すt2点)、補正値決定部10C4は、補正値記憶部10C3に記憶されている弁軸7が停止する直前の補正値「C」を補正値αRとして決定し、弁開度実測値補正部10C2へ送る。
補正値決定部10C4は、弁軸7が停止している間(図6に示すt2〜t3点)、弁軸7が停止する直前の補正値「C」を補正値αRとして保持し、弁開度実測値補正部10C2へ送り続ける。
そして、弁軸7の動作が開始されると(図6に示すt3)、補正値決定部10C4は、補正値取得部10C1からの補正値「G」を補正値αRとして決定し、弁開度実測値補正部10C2へ送り始める。以下同様にして、補正値決定部10C4は、補正値取得部10C1からの補正値「H」,「I」を補正値αRとして決定し、弁開度実測値補正部10C2へ送る。
このようにして、本実施の形態では、弁軸7が停止した状態にある場合、弁軸7が停止する直前の弁軸7のねじれ量に対応する補正値α(αR)を用いて弁開度実測値θpvが補正されるものとなる。これにより、弁軸7の停止中に弁体3の前後差圧ΔPが変化しても、弁開度実値θprと補正後の弁開度θpv’との間に誤差が生じることがなく、開度保持状態における流量計測精度の更なる向上が実現されるものとなる。
なお、補正テーブルTAに設定する補正値αを開度〔%FS〕ではなく、角度〔゜〕、動作時間〔s〕、動作量〔mm〕、制御信号量〔VやA〕などの他の値として表した場合でも、同様にして弁開度実測値θpvを補正することによって、弁体3の実際の開度(弁開度実値)θprと弁軸7の回転位置から検出される弁体3の弁開度(弁開度実測値)θpvとの間に発生する誤差δを無くすようにすることが可能である。
〔実施の形態2〕
図2に示した例(実施の形態1)では、補正テーブル記憶部10Dに記憶させる補正テーブルを1つとしているが、図7に実施の形態2として示すように、弁開度の変更方向を考慮し、閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)TA1(図8A参照)と開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)TA2(図8B参照)の2つの補正テーブルを補正テーブル記憶部10Dに記憶させるようにしてもよい。
この場合、閉方向変更用の補正テーブルTA1には、弁体3の弁開度と弁体3の前後差圧との組み合わせに対応した第1の補正値α1を設定するものとし、この第1の補正値α1の各々を正の値(プラス値)とする。また、開方向変更用の補正テーブルTA2には、弁体3の弁開度と弁体3の前後差圧との組み合わせに対応した第2の補正値α2を設定するものとし、この第2の補正値α2の各々を負の値(マイナス値)とする。
また、補正値取得部10C1において、弁開度の変更方向を判断するようにし、弁開度が減少する方向(閉方向)に変更される場合には、弁開度検出器9によって検出された弁体3の開度θpvと差圧検出部10Bによって検出された前後差圧ΔPとに対応する第1の補正値α1を閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)TA1から取得するようにする。また、弁開度が増大する方向(開方向)に変更される場合には、弁開度検出器9によって検出された弁体3の開度θpvと差圧検出部10Bによって検出された前後差圧ΔPとに対応する第2の補正値α2を開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)TA2から取得するようにする。そして、取得した第1の補正値α1あるいは第2の補正値α2をその時の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αとして補正値記憶部10C3および補正値決定部10C4に送るようにする。
なお、閉方向変更用の補正テーブルTA1における第1の補正値α1の各々をプラス値とし、開方向変更用の補正テーブルTA2における第2の補正値α2の各々をマイナス値とするのは、次のような理由による。
図9Aに弁開度を例えば60%から50%へ変更した場合の図5に対応する図を示す。この場合、弁体3の実際の弁開度(弁開度実値)θprと弁軸7の回転位置から検出される弁体3の弁開度(弁開度実測値)θpvとの間に誤差δが生じ、この誤差δを無くすためには弁開度を増加させる必要がある。このため、第1の補正値α1をプラス値として、弁開度実値θprと補正後の弁開度θpv’とを一致させるようにする。
図9Bに弁開度を例えば40%から50%へ変更した場合の図5に対応する図を示す。この場合、弁体3の実際の開度(弁開度実値)θprと弁軸7の回転位置から検出される弁体3の開度(弁開度実測値)θpvとの間に誤差δが生じ、この誤差δを無くすためには弁開度を減少させる必要がある。このため、第2の補正値α2をマイナス値として、弁開度実値θprと補正後の弁開度θpv’とを一致させるようにする。
なお、実施の形態1(図2に示した例)において、弁開度の変更方向を考慮するものとした場合、弁開度実測値補正部10C2において弁開度の変更方向を判断するようにし、弁開度が減少する方向に変更される場合には、弁開度実測値θpvに補正値αRをプラス値として加えるようにし、弁開度が増大する方向に変更される場合には、弁開度実測値θpvに補正値αRをマイナス値として加えるようにすればよい。
また、上述した実施の形態では、弁軸7のねじれ量に対応する補正値を弁体3の弁開度と弁体3の前後差圧との組合せに対応する値としたが、弁体3の前後差圧に対応する値としてもよく、内圧に対応する値としてもよい。また、弁体3の開度と弁体3の前後差圧と内圧とを組み合わせ、この組み合わせに対応する値を弁軸7のねじれ量に対応する補正値とするようにしてもよい。このようにすることによって、さらに高精度な流量制御を実現することができる。
例えば、弁軸7のねじれ量は、差圧とねじれ量との関係(図10参照)だけではなく、弁体3の開度とねじれ量との関係(図11参照)や内圧とねじれ量との関係(図12参照)から知ることも可能である。このような関係を利用し、内圧と開度との組み合わせに対応する値として弁軸7のねじれ量に対応する補正値を定めるようにしたり、内圧と前後差圧との組み合わせに対応する値として弁軸7のねじれ量に対応する補正値を定めたり、内圧と開度と前後差圧との組み合わせに対応する値として弁軸7のねじれ量に対応する補正値を定めるようにしたりしてもよい。
また、上述した実施の形態では、弁軸7のねじれ量に対応する補正開度(%FS)をテーブルから取得する(テーブル方式)ようにしたが、式を定めて計算によって求める(算術方式)ようにしたりしてもよい。
例えば、内圧に対応する値とする場合、補正開度(%FS)=a×PIN(a:補正係数、PIN:内圧(kPa))として、弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを算出するようにする。この場合、実施の形態2では、補正係数aとして第1の補正係数a1(プラス値)と第2の補正係数a2(マイナス値)とを定め、弁開度の変更方向に応じて弁軸7のねじれ量に対応する補正値α1,α2を算出するようにする。
また、差圧ΔPから弁軸7に発生するトルク値を求め、このトルク値と弁軸7や駆動軸8−1の材質・形状(部材長さ、弾性係数、断面二次極モーメント)からねじれ量を算出し、この算出したねじれ量をその時の弁軸7のねじれ量に対応する補正値としてもよい。また、このねじれ量を算出する際、弁体3の弁開度の変更方向を判断し、この判断した弁開度の変更方向を算出されるねじれ量に反映するようにしてもよい。下記に一般的なねじれ角の演算式を示す。また、このトルク値から算出されるねじれ量を補正値とした補正テーブルを補正テーブル記憶部10Dに記憶させておくようにしてもよい。
θ=TI/GIp ・・・・(2)
θ:ねじれ角、T:トルク、I:部材長さ、G:横弾性係数、Ip:断面二次極モーメント。
〔実施の形態3〕
図13に、実施の形態3として、弁軸7のねじれ量に対応する補正値を内圧に対応する値とした例を示す。この実施の形態3は、実施の形態1(図2)の変形例であり、内圧検出部10Hを設けている。
内圧検出部10Hは、2次側圧力センサ5が検出する弁体3の下流側の管路2内の流体の圧力P2を内圧PINとして検出する。すなわち、2次側圧力センサ5が検出する弁体3の下流側の管路2内の流体の圧力P2を、弁体3の通路6の壁面62に作用する流体の圧力に置き換え、これを内圧PINとして検出する。
また、この実施の形態3では、補正テーブル記憶部10Dに、内圧PINに対応してその時の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αを定めた補正テーブルTA’(図14参照)を記憶させている。この補正テーブルTA’において、補正値αは、実験によって求められた値であり、内圧PINから推定されるその時の弁軸7のねじれ量を開度〔%FS〕で表した値である。
この実施の形態3において、補正値取得部10C1は、内圧検出部10Hによって検出された内圧PINに対応する補正値αを補正テーブルTA’から取得し、この取得した補正値αを補正値記憶部10C3および補正値決定部10C4に送る。この他の動作は、実施の形態1と同じであるので、ここでの説明は省略する。
〔実施の形態4〕
図15に、実施の形態4として、弁軸7のねじれ量に対応する補正値を内圧に対応する値とした別の例を示す。この実施の形態4は、実施の形態2(図7)の変形例であり、実施の形態3と同様、内圧PINを検出する内圧検出部10Hを設けている。
また、この実施の形態4では、補正テーブル記憶部10Dに、弁開度の変更方向を考慮し、閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)TA1’(図16A参照)と開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)TA2’(図16B参照)の2つの補正テーブルを記憶させている。
この場合、閉方向変更用の補正テーブルTA1’には、内圧PINに対応した第1の補正値α1を設定するものとし、この第1の補正値α1の各々を正の値(プラス値)とする。また、開方向変更用の補正テーブルTA2’には、内圧PINに対応した第2の補正値α2を設定するものとし、この第2の補正値α2の各々を負の値(マイナス値)とする。
この実施の形態4において、補正値取得部10C1は、弁開度の変更方向を判断し、弁開度が減少する方向(閉方向)に変更された場合には、内圧検出部10Hによって検出された内圧PINに対応する第1の補正値α1を閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)TA1’から取得し、弁開度設定値θspが増大する方向(開方向)に変更された場合には、内圧検出部10Hによって検出された内圧PINに対応する第2の補正値α2を開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)TA2’から取得し、この取得した第1の補正値α1あるいは第2の補正値α2をその時の弁軸7のねじれ量に対応する補正値αとして補正値記憶部10C3および補正値決定部10C4に送る。この他の動作は、実施の形態2と同じであるので、ここでの説明は省略する。
上述した実施の形態3,4では、流量制御バルブ208を図19に示したようなタイプ(流量調整窓が上流側に設けられているタイプ)とした例で説明したが、図21に示したようなタイプ(流量調整窓が下流側に設けられているタイプ)としてもよい。実施の形態3において、流量調整窓が下流側に設けられているタイプとした場合の図13に対応する図を図17に示す。実施の形態4において、流量調整窓が下流側に設けられているタイプとした場合の図15に対応する図を図18に示す。
図13および図15に示した例では、流量調整窓61の前後の流体の圧力の内、弁軸7がある方の圧力として、弁体3の下流側の管路2内の流体の圧力P2を内圧PINとして検出するようにしているが、図17および図18に示した例では、流量調整窓61の前後の流体の圧力の内、弁軸7がある方の圧力として、弁体3の上流側の管路2内の流体の圧力P1を内圧PINとして検出するようにする。
なお、効果は劣るが、流量調整窓61の前後の流体の圧力の内、弁軸7がない方の圧力を内圧として検出するようにしてもよい。本発明でいう内圧には、流量調整窓61の前後の流体の圧力の内、弁軸7がある方の圧力だけではなく、弁軸7がない方の圧力も含まれるものである。
また、上述した実施の形態では、動作状態判断部10Gにおいて、弁開度制御部10Aによる弁開度の制御状況に基づいて弁軸7が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断させるようにしたが、例えば、弁開度検出器9からの開度θpvの変化を監視し、弁軸7が回転している状態にあるのか停止しているのかを判断させるようにしてもよい。また、モータ8への駆動電流などを監視し、弁軸7が回転している状態にあるのか停止しているのかを判断させるようにしてもよい。また、動作状態判断部10Gは、弁開度制御部10Aに設けられていてもよい。
また、上述した実施の形態では、空調制御システムにおける使用例として説明したが、工業分野への応用が可能である。特に、プロセス制御の流量制御システムに適用可能である。また、流体も冷水・温水に限らず、気体など様々な流体に応用が可能である。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1−1…弁本体、1−2…アクチュエータ、2…管路、3…弁体、4…1次側圧力センサ、5…2次側圧力センサ、6…通路、61…流量調整窓、7…弁軸、8…モータ、9…弁開度検出器、10…処理部、10A…弁開度制御部、10B…差圧検出部、10C…弁開度補正部、10C1…補正値取得部、10C2…弁開度実測値補正部、10C3…補正値記憶部、10C4…補正値決定部、10D…補正テーブル記憶部、10E…流量算出部、10E1…Cv値決定部、10E2…実流量算出部、10F…特性テーブル記憶部、10G…動作状態判断部、10H…内圧検出部、TA,TA’…補正テーブル、TA1,TA1’…閉方向変更用の補正テーブル(第1の補正テーブル)、TA2,TA2’…開方向変更用の補正テーブル(第2の補正テーブル)、TB…特性テーブル、208…流量制御バルブ。

Claims (9)

  1. 流路を流れる流体の流量を演算する流量演算装置において、
    前記流体が通過する通路を備えた弁体の前記通路に設けられた流量調整窓の前後の流体の圧力差を差圧として取得するように構成された差圧取得部と、
    前記弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される前記弁体の開度を弁開度実測値とし、この弁開度実測値を前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて補正するように構成された弁開度補正部と、
    前記弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断するように構成された動作状態判断部と、
    前記弁開度補正部によって補正された弁開度と前記差圧取得部によって取得された差圧とに基づいて前記流路を流れる流体の流量を算出するように構成された流量算出部とを備え、
    前記弁開度補正部は、
    前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得するように構成された補正値取得部と、
    前記補正値取得部によって前記弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎にその取得された補正値を記憶する補正値記憶部と、
    前記動作状態判断部によって前記弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、前記補正値取得部によって取得されるその時の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、前記動作状態判断部によって前記弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、前記補正値記憶部に記憶されている前記弁軸が停止する直前の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定するように構成された補正値決定部と、
    前記補正値決定部によって決定された補正値を用いて前記弁開度実測値を補正するように構成された弁開度実測値補正部と
    を備えることを特徴とする流量演算装置。
  2. 流路を流れる流体の流量を演算する流量演算方法において、
    前記流体が通過する通路を備えた弁体の前記通路に設けられた流量調整窓の前後の流体の圧力差を差圧として取得する差圧取得ステップと、
    前記弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される前記弁体の開度を弁開度実測値とし、この弁開度実測値を前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて補正する弁開度補正ステップと、
    前記弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断する動作状態判断ステップと、
    前記弁開度補正ステップによって補正された弁開度と前記差圧取得ステップによって取得された差圧とに基づいて前記流路を流れる流体の流量を算出する流量算出ステップとを備え、
    前記弁開度補正ステップは、
    前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得する補正値取得ステップと、
    前記補正値取得ステップによって前記弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎にその取得された補正値をメモリに記憶する補正値記憶ステップと、
    前記動作状態判断ステップによって前記弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、前記補正値取得ステップによって取得されるその時の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、前記動作状態判断ステップによって前記弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、前記メモリに記憶されている前記弁軸が停止する直前の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定する補正値決定ステップと、
    前記補正値決定ステップによって決定された補正値を用いて前記弁開度実測値を補正する弁開度実測値補正ステップと
    を備えることを特徴とする流量演算方法。
  3. 流路を流れる流体の流量を制御する流量制御装置において、
    前記流体が通過する通路を備えた弁体の前記通路に設けられた流量調整窓の前後の流体の圧力差を差圧として取得するように構成された差圧取得部と、
    前記弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される前記弁体の開度を弁開度実測値とし、この弁開度実測値を前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を用いて補正するように構成された弁開度補正部と、
    前記弁軸が回転している状態にあるのか停止している状態にあるのかを判断するように構成された動作状態判断部と、
    前記弁開度補正部によって補正された弁開度と前記差圧取得部によって取得された差圧とに基づいて前記流路を流れる流体の流量を算出するように構成された流量算出部と、
    前記流量算出部によって算出される流体の流量を計測流量とし、この計測流量が設定流量に一致するように前記弁軸の回転量を制御する弁開度制御部とを備え、
    前記弁開度補正部は、
    前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得するように構成された補正値取得部と、
    前記補正値取得部によって前記弁軸のねじれ量に対応する補正値が取得される毎にその取得された補正値を記憶する補正値記憶部と、
    前記動作状態判断部によって前記弁軸が回転している状態にあると判断されている場合には、前記補正値取得部によって取得されるその時の弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定し、前記動作状態判断部によって前記弁軸が停止した状態にあると判断されている場合には、前記補正値記憶部に記憶されている前記弁軸が停止する直前の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を実際に使用する補正値として決定するように構成された補正値決定部と、
    前記補正値決定部によって決定された補正値を用いて前記弁開度実測値を補正するように構成された弁開度実測値補正部と
    を備えることを特徴とする流量制御装置。
  4. 請求項1に記載された流量演算装置において、
    前記補正値取得部は、
    前記弁体に結合された弁軸の回転位置から検出される前記弁体の開度と前記差圧取得部によって取得される差圧とに基づいてその時の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得する
    ことを特徴とする流量演算装置。
  5. 請求項1に記載された流量演算装置において、
    前記補正値取得部は、
    前記差圧取得部によって取得される差圧からその時の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得する
    ことを特徴とする流量演算装置。
  6. 請求項1に記載された流量演算装置において、
    前記流体の圧力を内圧として検出するように構成された内圧検出部を備え、
    前記補正値取得部は、
    前記内圧検出部によって検出される内圧からその時の前記弁軸のねじれ量に対応する補正値を取得する
    ことを特徴とする流量演算装置。
  7. 請求項6に記載された流量演算装置において、
    前記内圧検出部は、
    前記流量調整窓の前後の流体の圧力の内、前記弁軸がある方の圧力を前記内圧として検出する
    ことを特徴とする流量演算装置。
  8. 請求項6に記載された流量演算装置において、
    前記流量調整窓は、
    前記弁体の通路の上流側に設けられており、
    前記内圧検出部は、
    前記弁体の下流側の流路内の流体の圧力を前記内圧として検出する
    ことを特徴とする流量演算装置。
  9. 請求項6に記載された流量演算装置において、
    前記流量調整窓は、
    前記弁体の通路の下流側に設けられており、
    前記内圧検出部は、
    前記弁体の上流側の流路内の流体の圧力を前記内圧として検出する
    ことを特徴とする流量演算装置。
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