JP2019108045A - 移動ブイ、水上移動方法及び水上移動プログラム - Google Patents

移動ブイ、水上移動方法及び水上移動プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】目的位置に移動することができる移動ブイ、水上移動方法及び水上移動プログラムを提供すること。【解決手段】浮力発生手段30と推力発生手段50を有し、水上を自律移動可能な移動ブイ1であって、目的位置を記憶する記憶手段と、移動ブイの現在位置を測位する測位手段と、目的位置と現在位置との間の差異を算出する差異算出手段と、差異算出手段によって算出した差異をなくすための動作を実施するための動作実施手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動ブイ、水上移動方法及び水上移動プログラムに関する。
従来、移動可能な水中撮影ブイが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−110656号公報
ヨットレースやジェットスキーレースなどのレースにおいて、水上のコースを示す目印としてのブイ(buoy)(以下、「浮標」という。)が使用される。レースの主催者は、レースの前に、ボートなどの船舶を使用して浮標を運搬し、所定の位置に浮標を浮かべ、錨や錘で水底に固定するという労力を要していた。ところが、浮標を錨や錘で水底に固定したとしても、風や波の影響によって、浮標の位置が移動する場合がある。また、潜水士が水中において作業するときに、安全上、移動する潜水士の位置を把握するのが望ましい。
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、目的位置に移動することができる移動ブイ、水上移動方法及び水上移動プログラムを提供することを目的とする。
第一の発明は、浮力発生手段と推力発生手段を有し、水上を自律移動可能な移動ブイであって、目的位置を記憶する記憶手段と、前記移動ブイの現在位置を測位する測位手段と、前記目的位置と前記現在位置との間の差異を算出する差異算出手段と、前記差異算出手段によって算出した前記差異をなくすための動作を実施するための動作実施手段と、を有する移動ブイである。
第一の発明の構成によれば、移動ブイは、差異算出手段によって、目的位置と現在位置との間の差異を算出し、動作実施手段によって、その差異をなくすことができるから、目的位置に移動することができる。
第二の発明は、第一の発明の構成において、前記移動ブイの現在位置が前記目的位置から乖離している場合、前記移動ブイが前記目的位置に向かうように前記推力発生手段によって発生する推力の方向を制御しつつ、前記推力を増加させていく推力調整手段と、前記推力を増加させていく過程において、前記移動ブイが前記目的位置に対して距離を維持するときの前記推力である平衡推力を記憶する平衡推力記憶手段と、前記移動ブイの現在位置が前記目的位置と一致したときに、前記平衡推力を発生させることによって前記移動ブイにかかる外力を相殺する相殺動作実施手段と、を有する移動ブイである。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の構成において、前記記憶手段は複数の目的位置を記憶しており、第一の目的位置に所定時間滞在した後に、第二の目的位置へ移動する目的位置移動手段を有する、移動ブイである。
第四の発明は、第二の発明の構成において、前記推力発生手段は、モーターの軸に接続されたスクリューが回転することによって推力を発生し、前記動作実施手段及び前記相殺動作実施手段は、前記軸の軸方向を変更することによって、前記推力の方向を制御するように構成されている、移動ブイである。
第五の発明は、第二の発明の構成において、前記推力発生手段は、平行に配置された二つのモーターの軸にそれぞれ接続された二つのスクリューが回転することによって推力を発生し、前記動作実施手段及び前記相殺動作実施手段は、二つの前記モーターの回転速度を制御することによって、前記推力の方向を制御するように構成されている、移動ブイである。
第六の発明は、第一の発明乃至第五の発明のいずれかの構成において、水中の物体または人間の位置を示す水中位置情報を継続的に受信する位置情報受信手段を有し、前記記憶手段は、前記水中位置情報に示される位置を前記目的位置として記憶するように構成されている、移動ブイである。
第七の発明は、第一の発明乃至第六の発明のいずれかの構成において、前記移動ブイにかかると推定される外力を算出する外力推定手段を有し、前記動作実施手段は、前記外力推定手段によって推定した前記外力に基づいて、前記推力発生手段によって発生させる推力の方向及び大きさを算出する推力算出手段を含む、移動ブイである。
第八の発明は、第七の発明の構成において、前記外力推定手段は、過去の所定時間内の外力を統計処理した値を未来の所定時間内の外力として推定し、前記未来の所定時間内の外力を所定時間間隔で更新するように構成されている、移動ブイである。
第九の発明は、浮力発生手段と推力発生手段を有し、水上を自律移動可能な移動ブイが、前記移動ブイの現在位置を測位する測位ステップと、予め記憶している目的位置と前記現在位置との間の差異を算出する差異算出ステップと、前記差異算出ステップによって算出した前記差異をなくすための動作を実施するための動作実施ステップと、を実施する水上移動方法である。
第十の発明は、浮力発生手段と推力発生手段を有し、水上を自律移動可能な移動ブイを制御するコンピュータを、目的位置を記憶する記憶手段、前記移動ブイの現在位置を測位する測位手段、前記目的位置と前記現在位置との間の差異を算出する差異算出手段、及び、前記差異算出手段によって算出した前記差異をなくすための動作を実施するための動作実施手段、として機能させるための水上移動プログラムである。
本発明によれば、目的位置に留まることができる移動ブイ、水上移動方法及び水上移動プログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る移動ブイの作用を示す概略図である。 移動ブイを示す概略図である。 移動ブイの推力発生手段を示す概略図である。 移動ブイの機能ブロックを示す図である。 移動ブイが生ずる推力を説明するための図である。 移動ブイの動作を示すフローチャートである。 第二の実施形態の移動ブイを示す概略図である。 外力推定方法の概念を示す図である。 移動ブイが外力を利用しながら、次の目的位置へ移動する概略図である。 第四の実施形態に係る移動ブイの作用を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
<第一の実施形態>
図1に示すように、本実施形態の移動ブイ1は、海上において使用される。図1において、ヨット200A及び200B等のヨットによる海上レースが開催されており、移動ブイ1は、レースのコースを示すための目印として使用される。移動ブイ1が最初に配置される海上の位置は、目印として滞在すべき目的位置P1の近傍でもよいし、海岸など、目的位置から乖離した場所であってもよい。いずれの場合であっても、移動ブイ1は、移動ブイ1自体の現在位置を測位し、目的位置P1へ自律移動し、所定時間滞在し、次の目的位置P2へ移動するようになっている。
図1及び図2に示すように、移動ブイ1は、浮力発生手段である円柱形状の中空部30と、推力発生手段である推力部50を有する。中空部30の上部には略円錐形状の筐体10が配置されている。筐体10の外面には、太陽電池パネル12が配置され、太陽300(図1参照)からの光を受けて、発電することができるように構成されている。筐体10の上部には、通信用アンテナ14、及び、航法衛星(GPS衛星など)からの測位用電波を受信するための測位用アンテナ16が配置されている。筐体10及び中空部30は、視認容易な色に着色されている。視認容易な色は、例えば、オレンジ色の蛍光色である。
中空部30の下部には、防水処理が施されたサーボモーター40が配置され、サーボモーター40の軸42に推力部50が接続されている。
図3に示すように、推力部50は、丸みを帯びた略円錐形状に形成された先端部52、筐体部54、筐体部54内に配置されたモーター58を有する。そして、モーター58の軸60に、スクリュー64の軸62が接続されている。筐体部54の外面には、進行方向を安定させるためのフィン56A乃至56Dが配置されている。なお、フィン56Dは筐体部54を挟んでフィン56Bの反対側に位置するため、図3において視認することはできない。
また、筐体10には、移動ブイ1の各部を制御するコンピュータ、自律航行装置、無線通信装置、GPS(Global Positioning System)等の航法衛星システムを利用する測位装置、慣性計測装置(IMU:inertial measurement unit)、気圧センサー、バッテリー等が配置されている。慣性計測装置によって、3軸のジャイロと3方向の加速度計によって、3次元の角速度と加速度が求められる。
図4は、移動ブイ1等の機能構成を示す図である。移動ブイ1は、CPU(Central Processing Unit)100、記憶部102、無線通信部104、GPS部106、慣性センサー部108、駆動制御部110、及び、電源部112を有する。
移動ブイ1は、無線通信部104によって、基地局150と通信可能になっている。基地局150は、移動ブイ1に制御信号を送信するコンピュータである。移動ブイ1は、自律的に移動するのであるが、無線通信部104によって、基地局150から、発進や移動等の指示を受信した場合には、基地局150からの指示に従うようになっている。
無人機1は、GPS部106と慣性センサー部108によって、移動ブイ1自体の位置を測位することができる。GPS部106は、基本的に、4つ以上のGPS衛星からの電波を受信して移動ブイ1の位置を計測する。慣性センサー部108は、例えば、慣性計測装置の加速度センサー及びジャイロセンサーによって、基準位置からの移動ブイ1の移動を積算して、移動ブイ1の位置を計測する。
駆動制御部110によって、移動ブイ1はサーボモーター40及びモーター58の回転を制御し、移動方向及び移動速度を制御するようになっている。
電源部112は、例えば、交換可能な可充電電池であり、移動ブイ1の各部に電力を供給するようになっている。また、電源部112は、太陽電池パネル12(図2参照)が発電する電力によっても充電可能に構成されている。
記憶部102には、出発点から目的位置まで自律移動するための移動計画を示すデータ等の自律移動に必要な各種データ及び自律移動プログラムのほか、以下の各プログラムが格納されている。記憶部102には、第一の目的位置P1の座標、第二の目的位置P2の座標など、複数の目的位置が記憶されている。記憶部102は記憶手段の一例である。
記憶部102には、測位プログラム、差異算出プログラム、動作実施プログラム、推力調整プログラム、平衡推力記憶プログラム、相殺動作実施プログラム、及び、目的位置移動プログラムが格納されている。動作実施プログラムには、推力調整プログラムが含まれる。CPU100と測位プログラムは、測位手段の一例である。CPU100と差異算出プログラムは、差異算出手段の一例である。CPU100と動作実施プログラムは、動作実施手段の一例である。CPU100と推力調整プログラムは、推力調整手段の一例である。CPU100と平衡推力記憶プログラムは、平衡推力記憶手段の一例である。CPU100と相殺動作実施プログラムは、相殺動作実施手段の一例である。CPU100と目的位置移動プログラムは、目的位置移動手段の一例である。
移動ブイ1は、測位プログラムによって、移動ブイ1の現在位置を測位する。移動ブイ1は、GPS部106による測位結果と慣性センサー部108による測位結果を総合して、現在位置を測位する。例えば、測位に利用できる測位衛星の数が多い場合には、衛星からの信号によって測位した位置の信頼性が高いから、GPS部106による測位結果を採用する、測位衛星の数が少ない場合には、衛星からの信号による測位の信頼性が低いから、慣性センサー部108による測位結果を採用する。また、GPS部106が測位に利用できる測位衛星の数が多く、信頼度の高い測位結果を基準とし、微細な移動については、慣性センサー部108による測位結果を採用する。
移動ブイ1は、自律移動プログラムによって、移動ブイ1の自律移動を制御する。具体的には移動ブイ1が最初に配置された位置が目的位置P1から遠い場合や、目的位置P1から次の目的位置P2へ移動するときには、移動ブイ1は、サーボモーター40及びモーター58の回転を調整し、現在位置を測位しつつ移動し、予定した移動経路を外れたり、移動姿勢が乱れた場合には修正し、予定した移動経路を維持するようになっている。
移動ブイ1は、差異算出プログラムによって、目的位置と現在位置との差異を算出する。目的位置は、移動ブイ1がヨットレースのコースの目印として所定時間の間、滞在すべき位置である。移動ブイ1は、最初に目的位置に接近するとき、及び、目的位置に到達した後に乖離した場合に、差異算出プログラムによって、目的位置と現在位置との差異を算出する。
移動ブイ1は、現在位置が目的位置から乖離した場合、動作実施プログラムによって、現在位置と目的位置の差異をなくすための動作を実施する。移動ブイ1において、目的位置は既知であり、現在位置は測位によって取得可能であるから、現在位置から目的位置へ向かう方向を算出することができ、サーボモーター40の回転を制御することで、推力部50によって発生する推力の方向を制御する。移動ブイ1は、動作実施プログラムに含まれる推力調整プログラムによって、移動ブイ1が目的位置に向かうように、推力部50によって発生する推力の方向を制御しつつ、推力を増加させていく。
例えば、図5に示すように、移動ブイ1が目的位置P1から乖離し、現在位置P1aに位置するとする。移動ブイ1に外力がかからないとすれば、目的位置P1に位置していた移動ブイ1は目的位置P1に留まるから、目的位置P1から乖離したことは、移動ブイ1に外力が作用したことを意味する。この外力をベクトルx1として示す。ベクトルx1の方向は、短時間においては、目的位置P1と現在位置P1aとを結ぶ線分の方向である。移動ブイ1は、ベクトルx1と反対方向の推力を徐々に増加させる。例えば、ベクトルa1,ベクトルa2,ベクトルa3,ベクトルa4というように増加させる。ベクトルa1及びベクトルa2に示す推力では、ベクトルx1に示す外力よりも小さいから、移動ブイ1は、依然として、ベクトルx1に示す方向に移動する。ベクトルa3は、ベクトルx1と方向が反対で大きさが同じであるから、移動ブイ1がベクトルa3に示す推力を発生すると、移動ブイ1が目的位置P1から乖離する動作は止まり、移動ブイ1の現在位置と目的位置P1との距離は維持される。移動ブイ1の現在位置と目的位置P1との距離は維持されるときの推力が平衡推力である。移動ブイ1は、平衡推力記憶プログラムによって、平衡推力を記憶する。
移動ブイ1は、推力調整プログラムによって、平衡推力からさらに推力を増加させ、ベクトルa4に示す大きさの推力を発生させる。ベクトルa4に示す推力は、ベクトルx1に示す外力よりも大きいから、移動ブイ1は、目的位置P1へ向かう。
移動ブイ1は、目的位置P1へ到達すると、相殺動作実施プログラムによって、推力a5を発生させる。推力a5は、ベクトルx1と反対方向で大きさが等しいから、移動ブイ1に作用するベクトルx1に示す外力を相殺し、移動ブイ1は目的位置P1における滞在を維持することができる。
移動ブイ1は、目的位置移動プログラムによって、第一の目的位置P1に所定時間滞在した後に、第二の目的位置P2へ移動する。第一の目的位置P1は、例えば、ヨットレースの行きのコースを示す位置であり、第二目的位置P2は、ヨットレースの帰りのコースを示す位置である。
以下、移動ブイ1の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。移動ブイ1は、基地局150から発進指示を受信すると、現在位置を測位しつつ移動し(ステップST1)、目的位置の近傍に到達すると、現在位置と目的位置に差異があるかを判断し(ステップST2)、差異があれば、位置を修正する(ステップST3)。移動ブイ1は、継続的に現在位置の測位を実施する。移動ブイ1は、目的位置に到達した後、目的位置から乖離したと判断すると(ステップST4)、位置を修正し、相殺動作を実施する(ステップST5)。ステップST5においては、目的位置に復帰した後、再度、目的位置から乖離することを防止するため、外力がかかっている場合には、外力を相殺するための相殺動作を実施することによって、目的位置への滞在を維持する。移動ブイ1は、所定時間の経過などの終了条件を満たすか否かを判断し(ステップST6)、終了条件を満たす場合には、次の目的位置があるか否かを判断し、次の目的位置がない場合には、基地局150の位置へ帰還し(ステップST8)、次の目的位置がある場合には、次の目的位置へ移動する(ステップST9)。
<第二の実施形態>
第二の実施形態について、第一の実施形態と異なる部分について、説明する。
図7に示すように、移動ブイ1Aは、平行に配置された推力部50A及び50Bを有する。推力部50A及び50Bの構成は、第一の実施形態の推力部50(図3参照)と同様である。推力部50Aと50Bは接続板44によって接続されており、接続板44は、接続部材42及びサーボモーター40によって中空体30に接続されている。推力部50A及び50Bはそれぞれモーターを有し、平行に配置された二つのモーターの軸にそれぞれ接続されたスクリューを有する。移動ブイ1Aは、相対的に小さな回転半径の方向変換のときには、サーボモーター40を回転させることによって方向転換を実施し、相対的に大きな回転半径の方向転換のときには、二つのスクリューの回転速度を異なるようにすることによって方向転換を実施する。
移動ブイ1Aは、自律移動プログラム、動作実施プログラム及び相殺実施プログラムによって、サーボモーター40の回転を制御したり、二つのモーターの回転速度を制御することによって、推力の方向を制御し、目的位置への滞在を維持するように構成されている。
<第三の実施形態>
第三の実施形態について、第一の実施形態と異なる部分について、説明する。
第三の実施形態においては、移動ブイ1Bの記憶部102(図4参照)に外力推定プログラムを格納している。CPU100と外力推定プログラムは、外力推定手段の一例である。移動ブイ1Bは、外力推定プログラムによって、移動ブイにかかると推定される外力を算出する。移動ブイ1Bは、所定時間Δt1内の外力を統計処理した値を未来の所定時間Δt2内の外力として推定するように構成されている。統計処理の方法は、例えば、平均値を算出する処理である。移動ブイ1Bが、例えば、図5に示すように、外力x1を相殺しながら目的位置P1への滞在を維持している場合には、過去の外力は移動ブイ1B自体が発生させた推力の方向及び大きさに等しいから、その推力を外力として記憶する。外力は、例えば、潮流や風である。移動ブイ1Bは、移動中に経路を外れた場合には、経路に戻るために発生させた推力を過去の外力として記憶する。なお、本実施形態とは異なり、統計処理は、所定時間Δt1のうち、現在時刻に近い外力ほど重みを重くするというように、重み付けを施してもよい。
図8に示すように、移動ブイ1Bは、例えば、過去の時刻t0からt5までの所定時間Δ1内の外力の平均値av1を算出する。時刻t0からt5までの各間隔は、例えば、1秒(s)であるとする。外力は、方向と大さとからなるベクトルである。そして、外力の平均値av1を未来の所定時間Δt2内における外力とする。移動ブイ1Bは、外力の平均値つまり、未来の外力の推定値を所定時間間隔で更新する。所定時間間隔は、例えば、3秒(s)である。移動ブイ1Bは、平均値av1を算出した後、3秒(s)後の時刻t8において、そのときから5秒過去に遡って、各時刻t3乃至t8の外力の平均値av2を算出し、所定時間Δ2内の推定値とする。
また、移動ブイ1Bの記憶部102(図4参照)に格納されている動作実施プログラムは、推力算出プログラムを含む。CPU100と推力算出プログラムは、推力算出手段の一例である。推力は、推力の方向と大きさを含むベクトルである。移動ブイ1Bは、上述の外力推定プログラムによって算出した外力に基づいて、移動ブイ1Bが所定の位置に向かうために好適な推力の方向及び大きさを算出する。例えば、図9に示すように、移動ブイ1Bが外力x1を過去の所定時間Δt1において受けつつ目的位置P1に滞在している場合には、未来の所定時間Δt2における外力もx1であると推定する。この場合、移動ブイ1は、ベクトルR2Aに示す推力を発生させることによって、外力x1の作用を受けつつ、ベクトルR2に示す方向、すなわち、次の目的位置P2に向かうことができる。移動ブイ1Bは、外力推定プログラムによって算出した外力が更新される都度、推力算出プログラムによって、好適な推力の方向及び大きさを更新する。
<第四の実施形態>
第四の実施形態について、第一の実施形態と異なる部分について、説明する。
第四の実施形態の移動ブイ1Cは、記憶部102に位置情報受信プログラムを格納している。CPU100と位置情報受信プログラムは、位置情報受信手段の一例である。移動ブイ1Cは、外部から、水中の物体または人間の位置を示す水中位置情報を継続的に受信する。そして、記憶部102に、水中位置情報に示す位置を移動ブイ1Cが移動するための目的位置として記憶する。そして、移動ブイ1Cは、差異算出プログラムによって、水中位置情報に示される位置の座標(緯度及び経度)と移動ブイ1C自体の座標(緯度及び経度)の差異を算出し、動作実施プログラムによって、その差異をなくすように継続的に移動する。
例えば、図10に示すように、母船200Cの測位システム202のトランスシーバーから潜水士210が装備するトランスポンダー212に音波信号を送信し、音波信号の往復時間と水中音速等に基づいてトランスポンダー212の位置を測位するシステムにおいて、移動ブイ1Cは、母船200Cからトランスポンダー212の位置を示す位置情報(水中位置情報)を継続的に受信し、トランスポンダー212の真上の海上の位置を目的位置として移動する。
例えば、潜水士210が目的位置P3の真下の水中の位置から、目的位置P4の真下の位置に移動した場合には、移動ブイ1Cは、目的位置P4を示す水中位置情報を母船200から受信し、目的位置P4に移動する。
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1,1A,1B,1C 移動ブイ
10 筐体
12 太陽電池パネル
14 通信用アンテナ
16 測位用アンテナ
30 中空部
40 サーボモーター
50,50A,50B 推力部

Claims (10)

  1. 浮力発生手段と推力発生手段を有し、水上を自律移動可能な移動ブイであって、
    目的位置を記憶する記憶手段と、
    前記移動ブイの現在位置を測位する測位手段と、
    前記目的位置と前記現在位置との間の差異を算出する差異算出手段と、
    前記差異算出手段によって算出した前記差異をなくすための動作を実施するための動作実施手段と、
    を有する移動ブイ。
  2. 前記移動ブイの現在位置が前記目的位置から乖離している場合、前記移動ブイが前記目的位置に向かうように前記推力発生手段によって発生する推力の方向を制御しつつ、前記推力を増加させていく推力調整手段と、
    前記推力を増加させていく過程において、前記移動ブイが前記目的位置に対して距離を維持するときの前記推力である平衡推力を記憶する平衡推力記憶手段と、
    前記移動ブイの現在位置が前記目的位置と一致したときに、前記平衡推力を発生させることによって前記移動ブイにかかる外力を相殺する相殺動作実施手段と、
    を有する請求項1に記載の移動ブイ。
  3. 前記記憶手段は複数の目的位置を記憶しており、
    第一の目的位置に所定時間滞在した後に、第二の目的位置へ移動する目的位置移動手段を有する、
    請求項1または請求項2に記載の移動ブイ。
  4. 前記推力発生手段は、モーターの軸に接続されたスクリューが回転することによって推力を発生し、
    前記動作実施手段及び前記相殺動作実施手段は、前記軸の軸方向を変更することによって、前記推力の方向を制御するように構成されている、
    請求項2に記載の移動ブイ。
  5. 前記推力発生手段は、平行に配置された二つのモーターの軸にそれぞれ接続された二つのスクリューが回転することによって推力を発生し、
    前記動作実施手段及び前記相殺動作実施手段は、二つの前記モーターの回転速度を制御することによって、前記推力の方向を制御するように構成されている、
    請求項2に記載の移動ブイ。
  6. 水中の物体または人間の位置を示す水中位置情報を継続的に受信する位置情報受信手段を有し、
    前記記憶手段は、前記水中位置情報に示される位置を前記目的位置として記憶するように構成されている、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の移動ブイ。
  7. 前記移動ブイにかかると推定される外力を算出する外力推定手段を有し、
    前記動作実施手段は、前記外力推定手段によって推定した前記外力に基づいて、前記推力発生手段によって発生させる推力の方向及び大きさを算出する推力算出手段を含む、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の移動ブイ。
  8. 前記外力推定手段は、過去の所定時間内の外力を統計処理した値を未来の所定時間内の外力として推定し、前記未来の所定時間内の外力を所定時間間隔で更新するように構成されている、
    請求項7に記載の移動ブイ。
  9. 浮力発生手段と推力発生手段を有し、水上を自律移動可能な移動ブイが、
    前記移動ブイの現在位置を測位する測位ステップと、
    予め記憶している目的位置と前記現在位置との間の差異を算出する差異算出ステップと、
    前記差異算出ステップによって算出した前記差異をなくすための動作を実施するための動作実施ステップと、
    を実施する水上移動方法。
  10. 浮力発生手段と推力発生手段を有し、水上を自律移動可能な移動ブイを制御するコンピュータを、
    目的位置を記憶する記憶手段、
    前記移動ブイの現在位置を測位する測位手段、
    前記目的位置と前記現在位置との間の差異を算出する差異算出手段、及び、
    前記差異算出手段によって算出した前記差異をなくすための動作を実施するための動作実施手段、
    として機能させるための水上移動プログラム。
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