JP2019105962A - 保守支援システム、保守支援方法及びプログラム - Google Patents

保守支援システム、保守支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所定期間内の機器の動作傾向を容易に把握することが可能な保守支援システム、保守支援方法及びプログラムを提供する。【解決手段】保守支援システム1は、機器の稼働状況を監視する監視装置100と、監視装置100に通信可能に接続される中央監視装置200と、を含む。監視装置100は、機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得手段と、取得手段により取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出手段と、を備える。中央監視装置200は、監視装置100から受信した集計データを機器毎に出力する出力手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、保守支援システム、保守支援方法及びプログラム、特に、水力発電所の発電設備の保守点検を支援する保守支援システム、保守支援方法及びプログラムに関する。
電力需要の変動に対応でき、CO排出量が少ない利点を有するため、水力発電所が広く普及している。水力発電所は、水車等を利用することにより、河川、ダム等から採取した水の流れを電気に変換しているため、多くの場合、急峻な山間部等に設置されている。このため、冬季や悪天候時に、保守事務所のユーザ(保守員)が、発電設備の稼働状況を把握して、保守点検を実施するために、現地に赴くことは困難である。
そこで、保守事務所のユーザが、通信ネットワークを介して各水力発電所の発電設備の稼働状況を把握して、発電設備の適切な保守点検を実施するための保守支援システムの開発が進められている。例えば、特許文献1には、発電設備に接続され、発電所等の状況や運転フェーズに応じて、プロセスの状態に関する情報を提供する複数の監視制御画面を表示部に表示するシステムが開示されている。
特開2009−282870号公報
特許文献1のシステムは、発電設備の運転制御を行うように構成されているため、発電設備から取得したデータの数値を、そのまま監視制御画面に表示する。特許文献1のシステムを用いて保守点検を実施しようとする場合、ユーザは、各種のデータを目視で読み取り、毎月の動作回数や最長動作時間等のデータを書き取って集計する必要がある。このため、所定期間内の発電設備の動作傾向を把握するのに多くの時間と労力を要する、という問題がある。そして、このような問題は、水力発電所の発電設備の保守点検を実施する場合に限られず、機器の保守点検が要求されるあらゆる技術分野に存在している。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、所定期間内の機器の動作傾向を容易に把握することが可能な保守支援システム、保守支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る保守支援システムは、
機器の稼働状況を監視する監視装置と、前記監視装置に通信可能に接続される中央監視装置と、を含む保守支援システムであって、
前記監視装置は、
前記機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、前記機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出手段と、
前記集計データ算出手段により算出された集計データを前記機器に対応する識別情報と共に前記中央監視装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記中央監視装置は、
前記監視装置から集計データを前記機器に対応する識別情報と共に受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された集計データを前記機器毎に出力する出力手段と、
を備える。
前記集計データは、所定期間毎における前記機器の動作回数、動作時間及び動作間隔の最大値、最小値及び平均値、並びに動作時間の累計値を含んでもよい。
前記所定期間は、毎時、毎日及び毎月の少なくとも一つであってもよい。
前記監視装置は、前記取得手段により取得された測定データ又は動作データから演算式を用いて演算データを算出する演算データ算出手段をさらに備え、
前記集計データ算出手段は、前記演算データ算出手段により算出された演算データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出してもよい。
前記監視装置は、
前記集計データ算出手段により算出された集計データに基づいて、前記機器の故障又は復旧の発生を判定する判定手段と、
前記判定手段により前記機器の故障又は復旧が発生したと判定された場合、前記機器の故障又は復旧が発生した時点から前後一定期間の測定データ及び動作データを記憶する記憶手段と、
をさらに備えてもよい。
前記出力手段は、前記受信手段により受信された集計データを、集計データの種類毎に、予めユーザにより設定された並び順で表示する表示手段であってもよい。
前記中央監視装置は、
前記受信手段により受信された集計データを記憶する記憶手段と、
ユーザの指示に応じて前記記憶手段に記憶された集計データを取得し、所定の並び順で並べて集計画面を作成する集計画面作成手段と、
をさらに備え、
前記出力手段は、前記集計画面作成手段により作成された集計画面を表示する表示手段であってもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る保守支援方法は、
機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、前記機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出ステップと、
前記集計データ算出ステップにより算出された集計データを前記機器に対応する識別情報と共に出力する出力ステップと、
を含む。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、前記機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出手段、
前記集計データ算出手段により算出された集計データを前記機器に対応する識別情報と共に出力する出力手段、
として機能させる。
本発明によれば、所定期間内の機器の動作傾向を容易に把握することが可能な保守支援システム、保守支援方法及びプログラムを提供できる。
本発明の実施の形態1に係る保守支援システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る監視装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、保守支援データベースのデータテーブルの一例、(b)は、解析保存データベースのデータテーブルの一例、(c)は、集計データベースのデータテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る中央監視装置の構成を示すブロック図である。 保守支援データ転送処理の流れを示すフローチャートである。 保守支援データ登録処理の流れを示すフローチャートである。 故障・動作解析処理の流れを示すフローチャートである。 集計データ算出処理の流れを示すフローチャートである。 複数の発電所を含む水系表示画面の一例を示す図である。 発電所の基本画面の一例を示す図である。 計測トレンド表示画面の一例を示す図である。 動作トレンド表示画面の一例を示す図である。 監視パネル画面の一例を示す図である。 グラフィカル表示画面の一例を示す図である。 故障・動作解析画面作成処理の流れを示すフローチャートである。 故障・動作解析画面の一例を示す図である。 履歴一覧画面作成処理の流れを示すフローチャートである。 履歴一覧画面の一例を示す図である。 動作集計画面作成処理の流れを示すフローチャートである。 動作集計画面の一例を示す図である。 巡視点検記録画面作成処理の流れを示すフローチャートである。 巡視点検記録画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る監視装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る中央監視装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る保守支援システム、保守支援方法及びプログラムの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
各実施の形態では、理解を容易にするために、水力発電所の発電設備の保守点検を実施する場合を例に説明するが、本発明の実施の形態に係る保守支援システムによる保守支援の対象機器は、水力発電所の発電設備に限られない。
また、各実施の形態では、「設備」は、発電所及び工場等に備え付けられた発電機、水車等を含む機器を意味しており、「機器」は、前述の設備と、発電所及び工場等に備え付けられず、所望の位置に移動可能な機器と、を含むものとする。
(実施の形態1)
図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態1に係る保守支援システムの構成を説明する。本発明の実施の形態1に係る保守支援システムは、各水力発電所の発電設備の稼働状況を示す各種のデータを保守事務所のコンピュータにリアルタイムで送信することにより、ユーザによる発電設備の保守点検を支援するシステムである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る保守支援システム1の構成を示す図である。図1に示すように、保守支援システム1は、各水力発電所A〜Dに設置された監視装置100と、保守事務所に設置された中央監視装置200と、を備える。各監視装置100及び中央監視装置200は、インターネット等の通信ネットワークを介して、相互に通信可能に接続されている。
保守支援システム1を用いて実行される発電設備の保守支援の概要を説明する。まず、各水力発電所A〜Dの監視装置100は、発電設備に設置されたセンサによって所定のサンプリング周期(例えば、1秒毎)で測定される測定データ及び動作データを取得する。
測定データは、発電設備の稼働状況を任意の値で示すデータであって、例えば、発電機の出力電力、出力電流及び出力電圧、水車の水圧及び回転速度、ガイドベーン(Guide Vane:GV)の開度、貯水タンクの水位等に関するデータを含む。また、動作データは、発電設備の稼働状況を0と1の二値で示すデータであって、例えば、バルブの開閉、電源のオン・オフのような発電設備の動作のオン・オフに関する情報を含む。
次に、監視装置100は、取得された測定データ及び動作データに基づいて、所定期間内(例えば、毎時、毎日又は毎月)における各発電所A〜Dの発電設備の稼働傾向を示す集計データを算出する。集計データは、発電設備の動作データに基づいて算出され、例えば、所定期間内の動作回数(発電設備の動作がオンになった回数)、動作時間及び動作間隔の最大値、最小値及び平均値、並びに動作時間の累計値等を含む。
次に、監視装置100は、算出された集計データを、各発電所A〜D又は各発電所A〜Dの発電設備を識別するための識別情報と、内部時計から取得した現在の日時(取得日時)に関する情報と共に記憶部に記憶させ、中央監視装置200に逐次送信する。
すると、中央監視装置200は、集計データを識別情報、取得日時に関する情報と共に受信して、中央監視装置200の記憶部に逐次記憶させる。
保守事務所のユーザは、所望のタイミングで中央監視装置200を操作して、所定期間内における発電設備の集計データを発電所A〜D毎に表示させる。ユーザは、中央監視装置200の表示部に表示された所定期間毎の集計データを参照して、発電設備の稼働状況を把握し、発電設備のメンテナンスの要否について判断する。以上が、保守支援システム1を用いた発電設備の保守支援の概要である。
以下、保守支援システム1の各構成を説明する。まず、図2を参照して、監視装置100の構成を説明する。監視装置100は、例えば、汎用コンピュータである。監視装置100は、コンピュータが従来備えている機能を備えるものとし、これらの機能についての説明は省略する。
図2は、監視装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。監視装置100は、指示受付部110と、表示部120と、測定部130と、通信部140と、記憶部150と、制御部160と、を備える。各部は、内部バスで相互に接続されている。
指示受付部110は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する操作信号を制御部160に供給する。指示受付部110は、例えば、マウス、キーボード等を備える。
表示部120は、制御部160から供給される画像データに基づいて各種の画像を表示する。表示部120は、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル等を備える。
指示受付部110と表示部120とは、例えば、タッチパネルによって一体に構成されていてもよい。タッチパネルは、所定の操作を受け付ける操作画面を表示する。また、タッチパネルは、操作画面においてユーザが接触操作を行った位置に対応する操作信号を制御部160に供給する。
測定部130は、制御部160からの指示に基づいて、測定データ及び動作データを取得して、制御部160に出力する測定手段の一例である。測定部130は、例えば、発電設備からの信号を取得するセンサと、センサが検出した信号を所定のサンプリング周期で取得して、制御部160に信号を出力するPLC(Programmable Logic Controller)と、を備える。
通信部140は、インターネット等の通信ネットワークに接続可能なインターフェースである。通信部140は、通信ネットワークを介して中央監視装置200の通信部と通信する。また、通信部140は、通信ネットワークを介して外部の端末、サーバ、メモリ等とも通信する。通信部140は、測定データ、動作データ及び集計データ等を中央監視装置200に送信する送信手段の一例であり、測定データ、動作データ及び集計データ等を発電設備毎に出力する出力手段の一例でもある。
記憶部150は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等を備える。記憶部150は、制御部160により実行される保守支援に係る一連の処理を実行するためのプログラム、各種の情報、固定データ、画面データ等を記憶する。固定データは、例えば、各発電所又は各発電所の発電設備に固有の識別情報を含む。また、記憶部150は、制御部160が処理を実行するためのワークメモリとして機能する。
記憶部150は、測定データ及び動作データから演算データを算出するための複数の演算式を記憶する。演算式による演算は、演算データの種類に応じて、四則演算、論理演算、三角関数、指数関数、対数関数を用いた演算、テーブル(数表)演算、ユーザにより任意に設定された演算式を用いるフリーフォーマット演算、又はこれらを組み合わせたものである。なお、演算データは、測定データ又は動作データから演算式を用いて算出されるデータである。
さらに、記憶部150は、保守支援データベース151と、解析保存データベース152と、集計データベース153と、を備える記憶手段の一例である。
図3(a)は、保守支援データベース151のデータテーブルの一例を示す。保守支援データベース151は、水力発電所毎に作成され、通常サンプリング周期(例えば、1分毎)で取得された測定データ、動作データ及び演算データ(以下、保守支援データと総称する。)を記憶する。具体的には、保守支援データベース151は、各データの取得日時、項目名、項目名に対応するデータを記憶する。項目名は、測定項目、動作項目、演算項目のいずれかである。演算項目は、例えば、圧油装置の総油量、ガイドベーンの摺動距離等である。
図3(b)は、解析保存データベース152のデータテーブルの一例を示す。解析保存データベース152は、水力発電所毎に作成され、高速サンプリング周期(例えば、1秒毎)で、発電設備の故障・復旧、動作のオン・オフ、任意時点でのユーザによる手動保存を含むトリガー発生の前後一定期間(例えば、前後10分ずつ)の保守支援データ(以下、解析保存データと総称する。)を記憶する。具体的には、解析保存データベース152は、トリガーの発生日時、各データの取得日時、項目名、項目名に対応するデータを記憶する。項目名は、測定項目、動作項目、演算項目のいずれかである。
図3(c)は、集計データベース153のデータテーブルの一例を示す。集計データベース153は、水力発電所毎に作成され、毎時、毎日及び毎月、保守支援データに基づいて集計される集計データを記憶する。具体的には、集計データベース153は、集計日時、項目名、項目名に対応するデータを記憶する。項目名は、測定項目、動作項目、演算項目のいずれかである。測定項目及び演算項目は、測定データ及び演算データの最大値、最小値及び平均値を含む。動作項目は、動作回数、動作時間の最長値、最短値及び累計値、動作間隔の最長値及び最短値を含む。
制御部160は、CPU(Central Processing Unit)等を備え、監視装置100の各部の制御を行う。制御部160は、記憶部150に記憶されているプログラムを実行することにより、発電設備の保守支援に係る一連の処理を実行する。
制御部160は、発電設備の保守支援に係る一連の処理を実行するために、機能的には、データ取得部161と、演算データ算出部162と、故障・動作解析部163と、集計データ算出部164と、を備える。
データ取得部161は、測定部130から所定のサンプリング周期で測定データ及び動作データを取得して、発電所又は発電設備の識別情報とデータの取得日時に関する情報と共に、記憶部150に記憶させる取得手段の一例である。
演算データ算出部162は、記憶部150に記憶された演算式を用いて、データ取得部161により取得された測定データ及び動作データに基づく演算データをリアルタイムで算出する演算データ算出手段の一例である。
故障・動作解析部163は、発電設備の故障・復旧、動作のオン・オフ、任意時点でのユーザによる手動保存を含むトリガーが発生しているかどうかを判定し、トリガー発生の前後一定期間(例えば、前後10分ずつ)の保守支援データを取得して、高速サンプリング周期で解析保存データベース152に記憶させる。故障・動作解析部163は、発電設備の故障・復旧、動作のオン・オフ、任意時点でのユーザによる手動保存を含むトリガーが発生しているかどうかを判定する判定手段の一例である。
故障・動作解析部163は、例えば、測定データ又は演算データと上限値又は下限値とを比較して、測定データ又は演算データが上限値よりも大きい場合又は下限値よりも小さい場合に、発電設備に故障が発生していると判定し、故障発生時の前後一定期間の保守支援データを高速サンプリング周期で記憶部150から取得して、解析保存データベース152に記憶させる。
集計データ算出部164は、発電設備毎に、保守支援データベース151に記憶された保守支援データを取得して、毎時、毎日及び毎月の集計データを算出し、算出された集計データを集計データベース153に記憶させる集計データ算出手段の一例である。
次に、図4を参照して、中央監視装置200の構成について説明する。中央監視装置200は、例えば、汎用コンピュータである。中央監視装置200は、コンピュータが従来備えている機能を備えるものとし、従来の機能については説明を省略する。
図4は、中央監視装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。中央監視装置200は、指示受付部210と、表示部220と、通信部230と、記憶部240と、制御部250と、を備える。各部は、内部バスで相互に接続されている。
指示受付部210は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する操作信号を制御部250に供給する。指示受付部210は、例えば、マウス、キーボード等を備える。
表示部220は、制御部250から供給される画像データに基づいて各種の画像を表示する。表示部220は、例えば、液晶パネル、有機ELパネル等を備える。表示部220は、各種のデータを、データの種類毎に、予めユーザにより設定された並び順で表示する。表示部220は、中央監視装置200が取得した保守支援データ及び集計データの一部又は全部を発電設備毎に出力する出力手段(表示手段)の一例である。
指示受付部210及び表示部220は、監視装置100の指示受付部110及び表示部120と同様に、例えば、タッチパネルによって一体に構成されていてもよい。
通信部230は、インターネット等の通信ネットワークに接続可能なインターフェースである。通信部230は、通信ネットワークを介して監視装置100の通信部140に通信する。また、通信部230は、通信ネットワークを介して外部の端末、サーバ、メモリ等とも通信する。通信部230は、保守支援データを監視装置100から受信する受信手段の一例である。
記憶部240は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶装置を備える。記憶部240は、制御部250により実行される保守支援に係る一連の処理を実行するためのプログラム、各種の情報、固定データ、画面データ等を記憶する。また、記憶部240は、制御部250が処理を実行するためのワークメモリとして機能する。
そして、記憶部240は、保守支援データベース241と、解析保存データベース242と、集計データベース243と、を備える記憶手段の一例である。各データベース241〜243は、監視対象の水力発電所毎に作成され、前述の各データベース151〜153と同一である。
制御部250は、例えば、CPU等を備え、中央監視装置200の各部の制御を行う。制御部250は、記憶部240に記憶されているプログラムを実行することにより、発電設備の保守支援に係る一連の処理を実行する。
制御部250は、発電設備の保守支援に係る一連の処理を実行するために、機能的には、データ取得部251と、故障・動作解析画面作成部252と、履歴一覧画面作成部253と、動作集計画面作成部254と、巡視点検記録画面作成部255と、を備える。
データ取得部251は、監視装置100から送信された保守支援データ、解析保存データ及び集計データを取得して、記憶部240及び各データベース241〜243に記憶させる。
故障・動作解析画面作成部252は、水力発電所毎に、解析保存データベース242に記憶された解析保存データを取得して、解析保存データの一覧画面である故障・動作解析画面を作成する。
履歴一覧画面作成部253は、水力発電所毎に、解析保存データベース242に記憶された解析保存データに基づいて、発電設備のオン・オフ、故障の発生・復帰の履歴を抽出して、履歴の一覧画面である履歴一覧画面を作成する。
動作集計画面作成部254は、水力発電所毎に、集計データベース243から動作集計データを取得して、毎時、毎日及び毎月の動作データの集計結果を示す動作集計データの一覧画面である動作集計画面を作成する。動作集計データは、動作データに基づいて所定期間毎に集計される集計データである。動作集計画面作成部254は、集計データを所定の並び順で並べて集計画面を作成する集計画面作成手段の一例である。
巡視点検記録画面作成部255は、水力発電所毎に、集計データベース243から集計データを取得して、毎月の発電設備の巡視点検前に保守員が確認するための巡視点検データを示す巡視点検記録画面を作成する。
次に、本発明の実施の形態1に係る保守支援システム1が実行する、発電設備の保守支援に係る一連の処理の流れを説明する。
(保守支援データ転送処理)
図5は、監視装置100が常時、実行する保守支援データ転送処理の流れを示すフローチャートである。保守支援データ転送処理は、監視装置100が、保守支援データを中央監視装置200にリアルタイムで転送する処理である。
まず、データ取得部161は、発電設備に設置された各センサが検出した信号から測定データ及び動作データを取得する(ステップS101)。
次に、演算データ算出部162は、記憶部150に記憶された演算式を用いて、ステップS101で取得した測定データ及び動作データに基づく演算データをリアルタイムで算出する演算データ算出処理を実行する(ステップS102)。ユーザは、予め指示受付部110を操作して、演算データの種類を選択することにより、記憶部150に記憶された複数の演算式からステップS102の処理で用いる演算式を予め選択している。このため、演算データ算出部162は、選択された演算式に基づいて演算データを算出する。
次に、制御部160は、ステップS101で取得され、ステップS102で算出された保守支援データを発電所又は発電設備の識別情報及びデータの取得日時と関連付けて記憶部150に記憶させ(ステップS103)、中央監視装置200にリアルタイムで転送する(ステップS104)。中央監視装置200は、監視装置100から保守支援データを取得して、記憶部240に記憶させると共に、表示部220にリアルタイムで表示する。
なお、記憶部150及び記憶部240に所定のサンプリング周期で記憶された保守支援データは、一定期間経過後(例えば、10分後)に削除してもよい。
次に、制御部160は、ステップS101の処理から所定のサンプリング周期(例えば、1秒毎)が経過したかどうか判定する(ステップS105)。ステップS101の処理から所定のサンプリング周期が経過した場合(ステップS105:Yes)、ステップS101の処理に戻る。ステップS101の処理から所定のサンプリング周期が経過していない場合(ステップS105:No)、所定のサンプリング周期が経過するまで処理を待機する。以上が、保守支援データ転送処理の流れである。
次に、演算データ算出処理(ステップS102)の具体例を説明する。
例えば、演算データとして摺動部品の総摺動距離を算出する場合、まず、演算データ算出部162は、測定部130の位置センサ又は角度センサにより測定された摺動部品の位置データ又は角度データを取得する。次に、演算データ算出部162は、現時点での摺動部品の位置データ又は角度データと、現時点に最も近い過去の時点での摺動部品の位置データ又は角度データとの差分値を算出して、現時点から当該過去の時点までの摺動距離を算出する。次に、演算データ算出部162は、当該過去の時点での摺動部品の総摺動距離に、現時点から過去の時点までの摺動距離を加算することにより、現時点での摺動部品の総摺動距離を算出する。
なお、摺動部品が並進する場合、現時点から当該過去の時点までの摺動距離は、位置データの差分値と等しい。摺動部品が回転する場合、現時点から当該過去の時点までの摺動距離は、角度データと摺動部品の回転半径とに基づいて算出する。
また、演算データとして発電設備の総油量を算出してもよい。水力発電所が使用する油の総量は、数千〜数万リットル程度であるが、これまで運転状態(例えば、バルブの開閉)による配管内油量の変化や温度による油の体積変化の影響により、少量の油の漏れを検知することは困難であった。そこで、演算データ算出部162は、測定部130の油面検出センサにより測定された発電設備の各タンクの油面の位置を示すデータに基づいて、発電設備の総油量を算出してもよい。発電設備の総油量を算出する際に温度や運転状態による補正を実行してもよい。
さらに、動作データの1と0の二値で表される動作データを用いて論理演算を実行することにより、演算データを算出してもよく、動作データと測定データの組み合わせを用いて論理演算を実行することにより、演算データを算出してもよい。
例えば、水を供給する配管が第1のバルブ及び第2のバルブを備える場合、演算データ算出部162は、第1のバルブの動作がオン(値が1)で、第2のバルブの動作がオン(値が1)の場合、第1のバルブ及び第2のバルブからなるアセンブリの動作がオン(値が1)であると算出し、第1バルブの動作がオン(値が1)で、第2のバルブの動作がオフ(値が0)の場合、第1のバルブ及び第2のバルブからなるアセンブリの動作がオフ(値が0)であると算出してもよい。
水力発電所での保守点検では、測定データの推移を考慮するために、現時点での測定データの値と過去の時点(例えば、現時点から10分前の時点)での測定データの値との差分を把握したいという要望がある。そこで、演算データ算出部162は、同一種類の測定データについて、現時点での測定データの値と過去の時点の測定データの値との差分を算出してもよい。また、演算データ算出部162は、現時点での測定値から一定値を減算してもよい。
以上、演算データ算出処理の具体例をいくつか説明したが、演算データ算出処理は上記の具体例に限られず、任意の演算式に基づく演算を行うことができる。演算データ算出処理では、例えば、ユーザが指示受付部110を操作して、任意の演算式を入力し(フリーフォーマット入力)、入力された演算式を記憶部150に記憶させ、当該演算式を用いて演算データを算出させてもよい。
(保守支援データ登録処理)
図6は、監視装置100が常時、実行する保守支援データ登録処理の流れを示すフローチャートである。保守支援データ登録処理は、記憶部150に記憶された保守支援データを通常サンプリング周期で保守支援データベース151に記憶させる処理である。
まず、制御部160は、記憶部150に保守支援データが記憶されたかどうかを判定する(ステップS201)。記憶部150に保守支援データが記憶された場合(ステップS201:Yes)、処理をステップS202に進める。記憶部150に保守支援データが記憶されていない場合(ステップS201:No)、記憶部150に保守支援データが記憶されるまで待機する。
ステップS201でYesの場合、記憶部150に記憶された保守支援データを読み出し(ステップS202)、保守支援データベース151に記憶させ(ステップS203)、中央監視装置200に転送する(ステップS204)。中央監視装置200の制御部250は、制御部160により転送された保守支援データを受信して、保守支援データベース241に記憶させる。
次に、制御部160は、ステップS202の処理から通常サンプリング周期(例えば、1分間)だけ経過したかどうかを判定する(ステップS205)。ステップS202の処理から通常サンプリング周期だけ経過した場合(ステップS205:Yes)、ステップS202の処理に戻る。ステップS202の処理から通常サンプリング周期だけ経過していない場合(ステップS205:No)、通常サンプリング周期だけ経過するまで待機する。以上が、保守支援データ登録処理の流れである。
(故障・動作解析処理)
図7は、監視装置100が実行する故障・動作解析処理の流れを示すフローチャートである。故障・動作解析処理は、発電設備の故障・復旧、動作のオン・オフ、ユーザによる手動保存の指示を含むトリガーが発生したとき、トリガー発生の前後一定期間の保守支援データを高速サンプリング周期で解析保存データベース152に記憶させる処理である。
まず、故障・動作解析部163は、記憶部150に記憶された測定データ及び演算データに基づいて、発電設備に故障又は復旧が発生しているかどうかを判定する(ステップS301)。
より詳細に説明すると、故障・動作解析部163は、記憶部150に記憶された測定データ及び演算データと、測定データ及び演算データの種類毎に記憶部150に記憶された上限値又は下限値と、を比較して、測定データ及び演算データが上限値よりも大きい場合、又は、下限値よりも小さい場合に、発電設備に故障が発生していると判定する。
例えば、演算データが摺動部品の総摺動距離の場合、総摺動距離が上限値よりも大きい場合、摺動部品に故障が発生していると判定する。摺動部品の摺動距離の上限値は、過去に使用した摺動部品における摺動距離に応じた摩耗の程度に基づいて設定される。また、演算データが総油量の場合、演算された油の総量が下限値を下回っている場合に、発電設備からの油の漏れが発生していると判定する。
なお、発電設備に故障が発生しているかどうかの判定は、上記の手法に限られず、故障・動作解析部163は、測定データ及び演算データが上限値よりも大きい状態、又は、下限値よりも小さい状態が一定時間以上(例えば、10分以上)継続した場合に、発電設備に故障が発生していると判定してもよい。また、故障・動作解析部163は、測定データ及び演算データの変化率、動作間隔、又は動作継続時間に基づいて、発電設備に故障が発生しているかどうかを判定してもよい。さらに、故障・動作解析部163は、一定時間前の測定データ及び演算データと現時点での測定データ及び演算データとの差分が閾値よりも大きい場合に、発電設備に故障が発生していると判定してもよい。
発電設備に故障又は復旧が発生している場合(ステップS301:Yes)、故障・動作解析部163は、ステップS304に処理を進める。発電設備に故障又は復旧が発生していない場合(ステップS301:No)、故障・動作解析部163は、ステップS302に処理を進める。
次に、故障・動作解析部163は、記憶部150に記憶された動作データに基づいて、発電設備の動作がオン・オフされたかどうかを判定する(ステップS302)。発電設備の動作がオン・オフされた場合(ステップS302:Yes)、故障・動作解析部163は、ステップS304に処理を進める。発電設備の動作がオン・オフされていない場合(ステップS302:No)、故障・動作解析部163は、ステップS303に処理を進める。
次に、制御部160は、ユーザにより手動保存が指示されたかどうかを判定する(ステップS303)。ユーザにより手動保存が指示された場合(ステップS303:Yes)、故障・動作解析部163は、ステップS304に処理を進める。ユーザにより手動保存が指示されていない場合(ステップS303:No)、故障・動作解析部163は、ステップS301に処理を戻す。
ステップS301〜ステップS303でYesの場合、故障・動作解析部163は、故障発生時の前後一定期間(例えば、故障発生時の前後10分ずつの期間)において、通常サンプリング周期(例えば、1分毎)よりも高速な高速サンプリング周期(例えば、1秒毎)で、保守支援データの解析保存データベース152への登録を開始する(ステップS304)。
より詳細に説明すると、保守支援データ取得処理により、所定のサンプリング周期で取得された保守点検データが記憶部150に記憶されているため、故障・動作解析部163は、トリガー発生前の保守点検データを記憶部150から読み出し、解析保存データベース152に登録する。また、故障・動作解析部163は、トリガー発生後の保守点検データをリアルタイムで解析保存データベース152に登録する。なお、高速サンプリング周期は、保守支援データ取得処理におけるサンプリング周期と同一であることが好ましい。
次に、故障・動作解析部163は、ステップS304の処理を開始してから、高速サンプリング周期で保守点検データを取得する一定期間(例えば、故障発生時から10分間)が経過したかどうかを判定する(ステップS305)。
一定時間が経過した場合(ステップS305:Yes)、故障・動作解析部163は、解析保存データの解析保存データベース152への登録を終了し(ステップS306)、解析保存データベース152に登録された解析保存データを中央監視装置200に転送し(ステップS307)、ステップS301に処理を戻す。中央監視装置200の制御部250は、集計データ算出部164により転送された集計データを受信して、解析保存データベース242に記憶させる。
一定時間が経過していない場合(ステップS305:No)、一定時間が経過するまで高速サンプリング周期で保守点検データを登録し続ける。以上が故障・動作解析処理の流れである。
(集計データ算出処理)
図8は、所定の日時に集計データ算出部164が実行する集計データ算出処理の流れを示すフローチャートである。集計データ算出処理は、水力発電所毎に、保守支援データベース151に記憶された保守支援データに基づいて、毎時、毎日及び毎月の発電設備の傾向を示す集計データを算出する処理である。集計データ算出処理は、期間毎の集計データの算出に必要な保守支援データが保守支援データベース151に登録された時点で実行が開始される。
まず、集計データ算出部164は、集計データを算出する所定の日時が到来したかどうかを判定する(ステップS401)。集計データを算出する所定の日時が到来した場合(ステップS401:Yes)、集計データ算出部164は、保守支援データベース151から集計データの算出に必要な期間分の保守支援データを取得する(ステップS402:取得ステップ)。集計データを算出する所定の日時が到来していない場合(ステップS401:No)、集計データを算出する所定の日時が到来するまで待機する。
次に、集計データ算出部164は、取得した保守支援データに基づいて、集計データを算出する(ステップS403:集計データ算出ステップ)。集計データは、測定データ及び演算データの最大値、最小値及び平均値、動作データに基づく発電設備の動作回数、動作時間の最長値、最短値及び累計値、動作間隔の最長値及び最短値を含む。
次に、集計データ算出部164は、ステップS403にて算出された集計データを、集計データの集計日時と共に集計データベース153に記憶させる(ステップS404)。
次に、集計データ算出部164は、集計データベース153に登録された集計データを中央監視装置200に転送する(ステップS405:出力ステップ)。中央監視装置200の制御部250は、集計データ算出部164により転送された集計データを受信して、中央監視装置200の集計データベース243に記憶させる。以上が、集計データ算出処理の流れである。
(表示画面)
次に、ユーザが保守支援業務を実行するとき、中央監視装置200の表示部220に表示させる表示画面を説明する。以下、表示部220に表示される表示画面を中心に説明するが、監視装置100の表示部120にも表示部220に表示されるのと同一の表示画面を表示できる。
まず、ユーザは、所望のタイミングで中央監視装置200を操作して、発電設備の保守支援に係るプログラムを起動する。すると、表示部220は、制御部250の指示に基づいて水系表示画面(トップ画面)を表示する。
図9は、地図上に表示された3つの水力発電所を含む水系表示画面の一例を示す。水系表示画面は、地図上の各発電所の位置を示すマークに隣接して、例えば、各水力発電所の発電所名、現在の稼働状態(並列又は解列)、有効電力、最新データの取得日時、故障発生の有無等の情報を表示する。このため、ユーザは、広域的に設置された各水力発電所の稼働状況の概要を一目で確認できる。
水系表示画面における発電所名は、各発電所の詳細情報を表示させるためのボタンでもある。ユーザが、発電所名を選択してボタンを押下すると、表示部220は、制御部250の指示に基づいて水力発電所の基本画面を表示する。
図10は、水力発電所毎に作成され、発電設備の保守支援データを表示する基本画面の一例である。基本画面は、例えば、計測トレンド表示画面と、動作トレンド表示画面と、監視パネル画面と、グラフィカル表示画面と、を備える。また、基本画面は、上部に、保守支援データの表示期間を指定する期間指定画面を備える。各画面に表示されるデータは、互いに連動しており、指示受付部210により時間指定画面にて所望の期間を指定し、表示部220に所望の期間のデータを表示できる。
図11は、発電設備の測定データを示す計測トレンド表示画面の一例である。計測トレンド表示画面は、縦軸が測定データ又は演算データ、横軸が時間の折れ線グラフを含む。測定トレンド表示画面の左側は、各測定項目を示す測定項目ブロックである。測定項目ブロックは、各折れ線グラフに対応する色で発光する円形状のランプを備え、リアルタイム又は後述する縦線の時点の測定値を表示する。縦軸及び横軸は、ユーザが指示受付部210を操作することにより、任意にスケールを変更できる。
図12は、発電設備の動作データを示す動作トレンド表示画面の一例である。動作トレンド表示画面は、発電設備の動作のオン・オフを折れ線グラフで示す。発電設備の動作がオンの場合、折れ線グラフは上に位置し、オフの場合、折れ線グラフは下に位置する。動作トレンド表示画面の左側は、各動作項目を示すブロックであり、制御部250は、各動作項目が動作中の場合、対応するブロックを点灯させる。例えば、図12では、1号入口弁及び1号並列が動作中であるため、対応するブロックが点灯している。なお、以下、計測トレンド表示画面及び動作トレンド表示画面をトレンド表示画面と総称する。
図13は、発電設備の動作状態を一覧で示す監視パネル画面の一例である。監視パネル画面は、任意の時点における発電設備の故障・復旧、動作のオン・オフを示すユーザインターフェースである。監視パネル画面は、発電設備の動作項目毎のオン・オフや故障・復旧に関する情報を、重要度等に応じた色分けで表示する。動作項目毎のブロックの位置及び色は任意である。
図14は、測定データの測定値をグラフ形式で表示するグラフィカル表示画面の一例である。グラフィカル表示画面は、計測項目毎にバーグラフ又は円グラフ(全円形のグラフ、半円形のグラフ)から表示形式を選択できる。また、グラフィカル表示画面は、指示受付部210により計測項目毎に上限値及び下限値を設定できる。制御部250は、測定値が上限値より大きい場合又は下限値より小さい場合に、発電設備の故障の発生をユーザに報知するために、対応するグラフを点滅させるか色を変化させる。
図11及び図12に戻り、トレンド表示画面は、図13の監視パネルの点灯状態及び図14のグラフィカル表示画面の各測定値に対応する日時を示す縦線を備える。例えば、図12では、3月10日11時57分付近に縦線が設定されている。縦線は、ユーザが指示受付部210を操作することにより、任意に移動させることができる。縦線の移動に応じて、制御部250は、図11の計測トレンド表示画面の測定項目ブロックの測定値、図12の動作トレンド表示画面の動作項目ブロックの点灯状態、図13の監視パネルの点灯状態、及び図14のグラフィカル表示画面の各測定値を変化させる。また、ユーザが指示受付部210を操作して、縦線を消去した場合、制御部250は、各測定値及び点灯状態をリアルタイムで変化させる。
図10に戻り、基本画面は、左側に保守支援画面を備える。保守支援画面は、故障・動作解析画面作成処理、履歴一覧画面作成処理、動作集計画面作成処理、巡視点検記録画面作成処理の実行を受け付けるボタンを備える。ユーザが、指示受付部210を操作して、表示部220の各ボタンを押下することにより、対応する処理が実行され、各種の画面が表示される。以下、図15〜図22を参照して、制御部250により実行される処理を説明する。
(故障・動作解析画面作成処理)
図15は、故障・動作解析画面作成部252が実行する故障・動作解析画面作成処理を示すフローチャートである。故障・動作解析画面作成処理は、水力発電所毎に、解析保存データの一覧画面である故障・動作解析画面を作成する処理である。
ユーザは、所望のタイミングで、中央監視装置200を操作して、故障・動作解析画面作成処理の実行を指示する。すると、故障・動作解析画面作成部252は、解析保存データベース242から解析保存データを取得する(ステップS501)。次に、故障・動作解析画面作成部252は、取得された解析保存データに基づいて、表示部220に表示する故障・動作解析画面を作成する(ステップS502)。
図16は、解析保存データに基づいて作成された故障・動作解析画面の一例である。故障・動作解析画面は、例えば、識別番号、トリガーの発生日時、項目名、動作データの状態、高速サンプリング周期の完了の有無、そして、映像や音声を収録している場合には、映像データの有無、音声データの有無に関する情報等を含む。
図15に戻り、故障・動作解析画面作成部252は、作成した故障・動作解析画面を表示部220に表示させる(ステップS503)。以上のステップにより、故障・動作解析画面作成処理が終了する。故障・動作解析画面作成処理では、保守点検作業にて重点的に確認が必要な解析保存データを一括して表示するため、発電設備の故障の解析業務を効率的に実施できる。
(履歴一覧画面作成処理)
図17は、履歴一覧画面作成部253が実行する履歴情報抽出処理の流れを示すフローチャートである。履歴一覧画面作成処理は、水力発電所毎に、発電設備の故障・復旧、発電設備のオン・オフの履歴の一覧を示す履歴一覧画面を作成する処理である。
ユーザは、所望のタイミングで中央監視装置200を操作して、履歴一覧画面作成処理の実行を指示する。すると、履歴一覧画面作成部253は、解析保存データベース242からトリガーの発生日時に関する情報を取得する(ステップS601)。次に、履歴一覧画面作成部253は、取得したトリガーの発生日時に関する情報に基づいて、発電設備の故障・復旧、発電設備のオン・オフの履歴を時系列で配列し、表示部220に表示する履歴一覧画面を作成する(ステップS602)。
図18は、履歴一覧画面の一例を示す。履歴一覧画面は、識別番号、トリガーの発生日時、データ番号、項目名、動作データの状態を含む。項目名は、発電設備の名称、発電設備の故障を示す。例えば、項目名が、「1号86−1B」で、動作データの状態がオンの場合、水力発電所1号機の86−1Bの動作状態がオンであることを示す。また、項目名が、「同期装置故障」で、動作データの状態がオンの場合、同期装置が故障したことを示し、「同期装置故障」で、状態がオフの場合、同期装置が復旧したことを示す。
次に、履歴一覧画面作成部253は、作成された履歴一覧画面を表示部220に表示させる(ステップS603)。以上のステップにより、履歴一覧画面作成処理が終了する。履歴一覧画面作成処理では、発電設備の動作のオン・オフ及び故障・復帰の履歴を一覧で示す画面を作成するため、ユーザは、発電設備の動作のオン・オフ、故障・復旧の流れを効率的に把握できる。その結果、故障した発電設備の事象解析を効率的に行うことができる。
(動作集計画面作成処理)
図19は、動作集計画面作成部254が実行する動作集計画面作成処理の流れを示すフローチャートである。動作集計画面作成処理は、水力発電所毎に、毎時、毎日及び毎月の発電設備の動作データを集計した動作集計データを示す動作集計画面を作成する処理である。なお、動作集計画面作成処理では、動作集計データを示す動作集計画面を作成しているが、動作集計データ以外の集計データを含む集計画面を作成してもよい。
まず、動作集計画面作成部254は、ユーザの指示に応じて、集計データベース243から所定期間の動作集計データの作成に必要な集計データを取得する(ステップS701)。次に、動作集計画面作成部254は、取得した集計データに基づいて、所定期間の動作集計データを示す動作集計画面を作成する(ステップS702)。動作集計データは、所定期間内の動作回数、動作時間及び動作間隔の最大値、最小値及び平均値、並びに動作時間の累計値等を含む。
動作集計画面作成部254は、例えば、データの種類毎に、予めユーザにより設定された並び順で、動作集計画面の動作集計データを並べて作成する。動作集計データの並び順は、発電設備のメンテナンスの要否に対する影響度等を考慮して設定され、各動作集計データの並べ順が記憶部150にデータテーブルとして記憶されてもよい。
図20は、前日及び当日の動作集計データを示す動作集計画面の一例であり、その一部拡大図は、1号発電機のガイドベーンの動作集計データを示す。動作集計画面は、例えば、当日及び前日の動作間隔の最長値、最短値及び平均値、動作時間の累計値、動作時間の最長値、最短値及び平均値、最長値の発生時刻、最短値の発生時刻等を含む。
図19に戻り、動作集計画面作成部254は、作成された動作集計画面を表示部220に表示させる(ステップS703)。以上のステップにより、動作集計画面作成処理が終了する。動作集計画面作成処理では、所定期間毎に発電設備の動作データを集計した動作集計データを把握できる動作集計画面を作成するため、データ集計作業を省力化でき、手作業では取得が困難な動作集計データを作成できる。その結果、発電設備の劣化傾向を容易に把握できると共に、発電設備の故障解析を効率的に行うことができる。
(巡視点検記録画面作成処理)
図21は、巡視点検記録画面作成部255が実行する巡視点検記録処理を示すフローチャートである。巡視点検記録画面作成処理は、水力発電所毎に、毎月の巡視点検データを示す巡視点検記録画面を作成する処理である。巡視点検データは、ユーザが現地に赴く前に重点巡視箇所を確認するために用いるデータである。
まず、巡視点検記録画面作成部255は、集計データベース243から巡視点検データの作成に必要な所定期間の集計データを取得する(ステップS801)。巡視点検データは、例えば、所定期間の発電設備の動作回数、動作時間及び動作間隔の最大値、最小値及び平均値、並びに動作時間の累計値、発電設備の温度データ、出力電力、出力電流及び出力電圧等の出力データ等を含む。次に、巡視点検記録画面作成部255は、取得した巡視点検データに基づいて、巡視点検記録画面を作成する(ステップS802)。
図22は、発電機の巡視点検画面の一例を示し、その一部拡大図は、発電機の主機の運転時間等を含む巡視点検画面の一部を示す。図22では、毎月の主機の運転時間、運転回数、空気冷却器の入口温度の最高値及び出口温度の最高値を折れ線グラフ及び表形式で表示している。
図21に戻り、巡視点検記録画面作成部255は、作成された巡視点検画面を表示部220に表示する(ステップS803)。以上のステップにより、巡視点検記録画面作成処理が終了する。巡視点検記録画面作成処理では、集計データベース243から毎月の巡視点検データを取得して、巡視点検記録画面を作成するため、巡視点検前に発電設備の稼働状態を把握でき、重点点検箇所を絞り込むことができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る保守支援システム1は、取得された測定データ及び動作データに基づいて、所定期間毎における機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出手段を備える。このため、ユーザ自身が動作データの集計作業を実施する場合に比べて、所定期間毎の機器の動作傾向を容易に把握でき、結果として発電設備のメンテナンスの要否を容易に判断できる。
また、実施の形態1に係る保守支援システム1は、所定期間毎における機器の動作回数、動作時間及び動作間隔の最大値、最小値及び平均値、並びに動作時間の累計値を含む集計データを算出しているため、所定期間毎の機器の全体的な動作傾向を容易に把握できる。
さらに、実施の形態1に係る保守支援システム1は、汎用コンピュータ、PLC及び各種のセンサ等の汎用性のある装置から構成されている。このため、保守支援システム1は、異なるメーカーより設置された複数の発電所の発電設備に対応可能に構成できると共に、低コストで実現できる。
(実施の形態2)
図23及び図24を参照して、実施の形態2に係る保守支援システムについて説明する。実施の形態2に係る保守支援システムでは、監視装置100により撮影された発電設備の画像を中央監視装置200で表示し、監視装置100により集音された発電設備の稼働音を中央監視装置200で発音する。実施の形態2に係る保守支援システムの基本的な構成は、実施の形態1に係る保守支援システム1と同一であるため、以下、両者の異なる部分を中心に説明する。
図23は、実施の形態2に係る監視装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。監視装置100は、撮影部170と、集音部180と、をさらに備える。撮影部170及び集音部180は、内部バスを介して、監視装置100の各部と通信可能に接続されている。
撮影部170は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等を備える。撮影部170は、例えば、水力発電所の建屋内に設置され、制御部160からの指示に基づいて発電設備を撮影し、取得した撮影データを制御部160に出力する。撮影部170は、PTZ(Pan Tilt Zoom)制御を行うことができ、動画又は静止画を選択的に撮影できる。
集音部180は、例えば、音声を集音するマイク181を備える。集音部180は、例えば、水力発電所の建屋内に設置され、制御部160からの指示に基づいて、発電設備の稼働音を集音する。集音部180は、制御部160の制御に従って、マイク181により集音した音声を電気信号に変え、これをA/D(アナログ/デジタル)変換し、デジタル化された音声データを制御部160に供給する。
図24は、実施の形態2に係る中央監視装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。中央監視装置200は、発音部260をさらに備える。発音部260は、内部バスを介して、中央監視装置200の各部と通信可能に接続されている。
発音部260は、例えば、音声を放音するスピーカ261を備える。発音部260は、制御部250の制御信号に従って、監視装置100の集音部180により集音され、記憶部240に記憶された発電設備の稼働音を発音する。発音部260は、制御部250から供給された音声データをD/A(デジタル/アナログ)変換して、スピーカ261に供給する。これにより、音声データが音声に変換され、音声がスピーカ261から出力される。
次に、監視装置100が撮影データ及び音声データを取得して中央監視装置200に転送する一連の処理の流れを説明する。まず、撮影部170は、常時、所定のサンプリング周期で発電設備を撮影し、撮影データを制御部160に送信する。また、集音部180は、常時、所定のサンプリング周期で発電設備の稼働音を集音し、音声データを制御部160に送信する。制御部160は、取得した撮影データ及び音声データを保守支援データと共に記憶部150に記憶させ、中央監視装置200にリアルタイムで送信する。すると、中央監視装置200は、監視装置100からの撮影データ及び音声データを保守支援データと共に受信して、記憶部240に記憶させる。
次に、ユーザは、所望のタイミングで指示受付部210を操作して、所望の期間の撮影データ又は音声データの再生を指示する。すると、制御部250は、ユーザの要求に応じて、記憶部240から撮影データ及び音声データを取得して、表示部220に動画表示画面、音声波形表示画面を表示させる。また、制御部250は、音声波形表示画面の音声波形に対応する発電設備の稼働音を発音部260にて発音させる。
動画表示画面は、撮影データに基づく動画又は静止画を表示する。音声波形表示画面は、音声データに基づく音声波形を、縦軸が音声の周波数、横軸が時間のグラフ形式で表示する。制御部250は、撮影した画像及び集音した音声を同期させて、動画表示画面及び音声波形表示画面に表示させる。
以上説明したように、実施の形態2に係る保守支援システムは、発電設備の撮影データ及び音声データを取得することができる。このため、ユーザは、発電設備を撮影した画像や発電設備から集音した稼働音を確認することにより、発電設備のメンテナンスの要否を容易に判断できる。
(変形例)
本発明は上記の実施形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
上記実施の形態では、通信部140及び通信部230の間で、保守支援データが通信ネットワークを介して通信される例を中心に説明していたが、本発明はこれに限られない。例えば、通信ネットワークに電力系統や送電に関する重要度の高い情報、その他のファイルを伝送させるために、通信部140及び通信部230にレイヤ2スイッチ(L2スイッチ)を設けて、優先制御及び帯域制御を実行してもよい。例えば、保守支援データ、撮影データ、音声データ、ファイル転送の順で優先度を付け、優先度の高い保守支援データから優先的にデータを送信するように構成してもよい。
上記実施の形態では、中央監視装置200は保守支援データを表示部220に表示していたが、本発明はこれに限られない。例えば、中央監視装置200は、保守支援データをリスト形式に配置して、通信ネットワーク等を介してプリンタ等に出力してもよい。
上記実施の形態では、保守支援データをリアルタイムで中央監視装置200に転送していたが、本発明はこれに限られない。例えば、保守支援データを記憶部150に記憶しておき、所望のタイミングで中央監視装置200に転送してもよい。例えば、中央監視装置200に故障が発生した場合、記憶部150に記憶された保守支援データを中央監視装置200に転送してもよい。
上記実施の形態では、演算データ算出部162は、測定データ又は動作データに基づいて演算データをリアルタイムで算出していたが、本発明はこれに限られない。例えば、演算データ算出部162は、記憶部150に記憶された過去の測定データ又は動作データに基づいて演算データを算出してもよい。また、演算データ算出部162は、集計データを組み合わせて演算データを算出してもよい。
上記実施の形態では、演算データ算出部162は、位置データ又は角度データに基づいて摺動部品の総摺動距離を算出していたが、本発明はこれに限られない。例えば、摺動部品が回転運動する場合、演算データ算出部162は、回転速度センサにより測定された摺動部品の回転速度と各回転速度で稼働した稼働時間とに基づいて、摺動部品の総摺動距離を演算してもよい。また、摺動部品が往復運動する場合、演算データ算出部162は、位置センサより検出された摺動部品の往復回数と摺動部品の往復距離とに基づいて、摺動部品の総摺動距離を演算してもよい。
上記実施の形態では、集計データ算出部164は、予め設定された日時に集計データを算出して、集計データベース153に登録していたが、本発明はこれに限られない。集計データ算出部164は、測定部130の測定結果に応じて、集計データを算出してもよい。例えば、測定部130は、発電設備の温度を測定する温度センサを備えており、温度センサの測定値が最高値となった場合に、発電設備の出力電力、出力電流、建屋内の温度、外気温等を測定して、集計データベース153に登録してもよい。
上記実施の形態では、測定データ又は演算データが上限値よりも大きい場合又は下限値よりも小さい場合に、制御部160は、発電設備に故障が発生していると判定していたが、本発明はこれに限られない。故障・動作解析部163(判定手段)は、集計データ算出部164により集計された集計データに基づいて、発電設備の故障又は復旧の発生を判定してもよい。例えば、集計データ算出部164により集計された集計データが上限値よりも大きい場合又は下限値よりも小さい場合に、発電設備に故障が発生していると判定してもよい。例えば、発電設備の動作回数が所定の動作回数を上回った場合、発電設備に故障が発生していると判定してもよい。
上記実施の形態では、計測トレンド表示画面、動作トレンド表示画面、監視パネル画面、グラフィカル表示画面を備える基本画面が表示されていたが、本発明はこれに限られない。基本画面に各画面をどのように配置するかは任意であって、例えば、基本画面に同一種類の画面を複数配置してもよい。また、基本画面に故障・動作解析画面、履歴一覧画面、動作集計画面、巡視点検記録画面を配置してもよい。
上記実施の形態2では、監視装置100は、汎用コンピュータであったが、本発明はこれに限られない。例えば、監視装置100は、スマートフォン等の携帯通信端末であってもよい。この場合、監視装置100は、通信ネットワークを介してセンサからの信号を受信可能に構成してもよい。
上記実施の形態2では、撮影部170が発電設備をそのまま撮影する場合を例に説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、建屋内の発電設備を撮影する場合、建屋内に発電設備を照明するための照明部を設けておき、制御部160が撮影部170の動作と連動して照明部の点灯及び消灯を制御するように構成してもよい。
上記実施の形態2では、中央監視装置200は、監視装置100が取得した撮影データ及び音声データを任意のタイミングで再生していたが、本発明はこれに限られない。例えば、故障・動作解析部163は、トリガー発生の前後一定期間の撮影データ及び音声データを、保守支援データと共に解析保存データベース152に登録し、故障・動作解析画面作成部252は、ユーザの指示に応じて撮影データ及び音声データを含む故障・動作解析画面を作成するように構成してもよい。
上記実施の形態では、監視装置100及び中央監視装置200は、それぞれ異なる処理を実行していたが、本発明はこれに限られない。監視装置100が、中央監視装置200が実行する処理の全部又は一部を実行してもよく、中央監視装置200が、監視装置100が実行する処理の全部又は一部を実行してもよい。例えば、監視装置100のが、中央監視装置200と同様に、故障・動作解析画面、履歴一覧画面、動作集計画面及び巡視点検記録画面の一部又は全部を作成可能に構成してもよい。
上記実施の形態では、中央監視装置200が各水力発電所の発電設備を監視していたが、本発明はこれに限られない。例えば、ある発電所の稼働状況を別の発電所の監視装置100が監視するように構成してもよい。
上記実施の形態では、保守支援システム1が監視対象とする発電所は4つであるが、本発明はこれに限られない。例えば、保守支援システム1が監視対象とする発電所は3つ以下又は5つ以上であってもよい。
上記実施の形態においては、監視装置100及び中央監視装置200は、それぞれ記憶部150、240に記憶されたプログラムに基づいて動作していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、プログラムにより実現された機能的な構成をハードウェアにより実現してもよい。
上記実施の形態においては、監視装置100及び中央監視装置200が、それぞれ保守支援データベース151、241、解析保存データベース152、242及び集計データベース153、243を備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各データベースは、その全部又は一部が通信ネットワークを介して外部のサーバやコンピュータ等に記憶されてもよい。
上記実施の形態では、通信ネットワークとしてインターネットを用いていたが、本発明はこれに限られない。例えば、通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)や専用線等を用いて実現してもよい。
上記実施の形態では、監視装置100及び中央監視装置200は、汎用コンピュータであったが、本発明はこれに限られない。例えば、監視装置100及び中央監視装置200は、専用のシステムで実現してもよい。また、本発明は、プログラムとして実現されてもよく、そのプログラムが記憶された記憶媒体として実現されてもよい。
上記実施の形態では、プログラムは、監視装置100及び中央監視装置200の記憶部150、240に記憶されていたが、本発明はこれに限られない。上述の処理動作を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理動作を実行する装置を構成してもよい。
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。各実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
1 保守支援システム
100 監視装置
110,210 指示受付部
120,220 表示部
130 測定部
140,230 通信部
150,240 記憶部
160,250 制御部
161,251 データ取得部
162 演算データ算出部
163 故障・動作解析部
164 集計データ算出部
170 撮影部
180 集音部
181 マイク
200 中央監視装置
151,241 保守支援データベース
152,242 解析保存データベース
153,243 集計データベース
252 故障・動作解析画面作成部
253 履歴一覧画面作成部
254 動作集計画面作成部
255 巡視点検記録画面作成部
260 発音部
261 スピーカ

Claims (9)

  1. 機器の稼働状況を監視する監視装置と、前記監視装置に通信可能に接続される中央監視装置と、を含む保守支援システムであって、
    前記監視装置は、
    前記機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、前記機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出手段と、
    前記集計データ算出手段により算出された集計データを前記機器に対応する識別情報と共に前記中央監視装置に送信する送信手段と、
    を備え、
    前記中央監視装置は、
    前記監視装置から集計データを前記機器に対応する識別情報と共に受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された集計データを前記機器毎に出力する出力手段と、
    を備える、
    保守支援システム。
  2. 前記集計データは、所定期間毎における前記機器の動作回数、動作時間及び動作間隔の最大値、最小値及び平均値、並びに動作時間の累計値を含む、
    請求項1に記載の保守支援システム。
  3. 前記所定期間は、毎時、毎日及び毎月の少なくとも一つである、
    請求項1又は2に記載の保守支援システム。
  4. 前記監視装置は、前記取得手段により取得された測定データ又は動作データから演算式を用いて演算データを算出する演算データ算出手段をさらに備え、
    前記集計データ算出手段は、前記演算データ算出手段により算出された演算データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の保守支援システム。
  5. 前記監視装置は、
    前記集計データ算出手段により算出された集計データに基づいて、前記機器の故障又は復旧の発生を判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記機器の故障又は復旧が発生したと判定された場合、前記機器の故障又は復旧が発生した時点から前後一定期間の測定データ及び動作データを記憶する記憶手段と、
    をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の保守支援システム。
  6. 前記出力手段は、前記受信手段により受信された集計データを、集計データの種類毎に、予めユーザにより設定された並び順で表示する表示手段である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の保守支援システム。
  7. 前記中央監視装置は、
    前記受信手段により受信された集計データを記憶する記憶手段と、
    ユーザの指示に応じて前記記憶手段に記憶された集計データを取得し、所定の並び順で並べて集計画面を作成する集計画面作成手段と、
    をさらに備え、
    前記出力手段は、前記集計画面作成手段により作成された集計画面を表示する表示手段である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の保守支援システム。
  8. 機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、前記機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出ステップと、
    前記集計データ算出ステップにより算出された集計データを前記機器に対応する識別情報と共に出力する出力ステップと、
    を含む保守支援方法。
  9. コンピュータを、
    機器の稼働状況を任意の値で示す測定データと、前記機器の稼働状況を二値で示す動作データと、を取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された測定データ又は動作データに基づいて、所定期間毎における前記機器の稼働傾向を示す集計データを算出する集計データ算出手段、
    前記集計データ算出手段により算出された集計データを前記機器に対応する識別情報と共に出力する出力手段、
    として機能させるプログラム。

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