JP2019105852A - 撮像装置 - Google Patents

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信介 原
Shinsuke Hara
信介 原
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Abstract

【課題】適正な本発光量を求めることが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、絞りを有する光学系により形成された被写体の像を撮像して信号を出力する撮像素子と、発光して前記被写体を照明する照明部と、前記照明部による発光を伴わない第1の撮像により出力された前記信号を基に、前記照明部による発光を伴う第2の撮像における前記絞りの絞り値を設定し、前記第2の撮像により出力された前記信号を基に、前記第2の撮像より後に行われる第3の撮像における前記照明部による発光の量を演算する演算部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関するものである。
カメラの撮像素子として、CMOSセンサを用いる場合、ローリングシャッタ方式が用いられる場合が多い。ローリングシャッタ方式においては、撮像素子の全ラインの蓄積状態を確保するために、CCDセンサに比べて蓄積時間が長くなる。
また、照明光を被写体に照射して撮影を行う場合、まず、モニタ発光を行ってその際の被写体光を撮像素子で受光して、その光量を基に本発光の発光量を演算する。
この、モニタ発光時における被写体光の受光の際に、ローリングシャッタ方式は蓄積時間が長いので、定常光が明るいとデータが飽和する可能性がある。データが飽和すると正しい測光ができず、正しい本発光量も求めることができなくなり、性能が著しく低下する。
このため、従来、撮影画面領域を上下2分割し、モニタ発光を2回行うことで、それぞれの領域でモニタ発光を受光できるようにし、蓄積時間を1/2にし、定常光による飽和を低減させている(特許文献1参照)。
特開2008−42471号公報
しかし、定常光が高輝度で、レンズが明るい場合、蓄積時間を1/2にしても、定常光が飽和することがある。また、画面を上下で分割し、モニタ発光回数を増やすと、高輝度性能は向上するが、その分レリーズタイムラグが増加していく。さらに、モニタ発光回数を増やすと、撮影時間がずれるため、被写体の位置が変化する可能性がある。
本発明の課題は、適正な本発光量を求めることが可能な撮像装置を提供することである。
本発明は、絞りを有する光学系により形成された被写体の像を撮像して信号を出力する撮像素子と、発光して前記被写体を照明する照明部と、前記照明部による発光を伴わない第1の撮像により出力された前記信号を基に、前記照明部による発光を伴う第2の撮像における前記絞りの絞り値を設定し、前記第2の撮像により出力された前記信号を基に、前記第2の撮像より後に行われる第3の撮像における前記照明部による発光の量を演算する演算部と、を有する撮像装置に関する。
また、本発明は、絞りを有する光学系により形成された被写体の像を撮像して信号を出力する撮像素子と、発光して前記被写体を照明する照明部と、前記照明部による発光を伴わない第1の撮像により出力された前記信号を基に、前記照明部による発光を伴う第2の撮像における、前記撮像素子の感度及び前記絞りの絞り値を変更し、前記第2の撮像により出力された前記信号を基に、前記第2の撮像より後に行われる第3の撮像における前記照明部による発光の量を演算する演算部と、を有する撮像装置に関する。
本発明によれば、適正な本発光量を求めることが可能な撮像装置を提供することができる。
デジタルカメラの機能ブロック図である。 第1実施形態におけるスルー画の表示から本撮影までのシーケンス図を示した図である。 比較形態におけるモニタ発光による反射光量の求め方を示した図であり、(a)はモニタ発光時の撮像部出力、(b)は定常光の撮像部出力、(c)は反射光量を示す。 第1実施形態における横軸にモニタ発光露出偏差MondDC、縦軸に定常光成分飽和度合いKMondDCを示したグラフである。 第1実施形態におけるモニタ発光による反射光量の求め方を示した図であり、(a)はモニタ発光時の被写体からの光量、(b)は定常光の光量、(c)は反射光量を示す。 第2実施形態におけるスルー画の表示から本撮影までのシーケンス図を示した図である。 第2実施形態における横軸にモニタ発光露出偏差、縦軸に定常光成分飽和度合いを示したグラフである。 横軸が、モニタ発光時における被写体の輝度であり、縦軸は、撮像部12の出力である。 第3実施形態における、被写体輝度と係数との関係を示した図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、デジタルカメラ1の機能ブロック図である。
図1のように、デジタルカメラ1は、カメラ本体10とレンズ鏡筒20と発光装置30とを備える。本実施形態では、カメラ本体10とレンズ鏡筒20と発光装置30とが一体型のカメラについて説明するが、これに限定されない。たとえば、レンズ鏡筒20がカメラ本体10に対して着脱可能でもよく、発光装置30がカメラ本体10に着脱可能なであってもよい。また、いわゆるコンパクトカメラに限らず、ミラーレスタイプや一眼レフタイプのデジタルカメラであってもよい。また、本実施形態において発光装置30は一灯であるが、これに限定されず、増灯撮影にも拡張可能である。
レンズ鏡筒20は、レンズ光学系21と、絞り22と、レンズマイコン23とを備える。レンズ光学系21は、フォーカスレンズやズームレンズを含む。絞り22は、撮像部12に入射する光量を調節する。レンズマイコン23は、図示しない距離エンコーダからの信号を処理して、距離情報を得る。この距離情報は、レンズマイコン23から後述のカメラマイコン11に通知される。また、レンズマイコン23は、レンズ光学系21の開放F値及び焦点距離等のレンズ情報を格納し、カメラマイコン11にこれらのレンズ情報を出力する。
カメラ本体10は、カメラマイコン11と、撮像部12と、顔検出部13と、測光部14と、調光演算部15と、焦点検出部16と、絞り制御部17と、レンズ駆動部18と、レリーズスイッチ19とを備える。
カメラマイコン11は、カメラ本体10の全体の制御を行う。
撮像部12は、レンズ光学系21からの被写体光を受光面に結像し、その被写体像輝度に応じた信号を出力する。本実施形態の撮像部12は、ローリングシャッタ方式で作動するCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)センサである。ローリングシャッタ方式は、CMOSセンサを構成するライン毎に露光開始タイミングが異なり、ライン毎に順次シャッタを切る方式である。
顔検出部13は、撮像部12により撮像された画像の中から、被写体の顔を検出する。
測光部14は、撮像部12により撮像された画像全体の輝度や、撮像画像のうちの顔検出部13によって検出された部分の輝度を測光する。
調光演算部15は、測光部14によって測光された輝度を基に、調光演算を行う。
焦点検出部16は、撮像部12により撮像された撮影画像から、撮影画像の合焦状態を検出する。
絞り制御部17は、測光部14及び調光演算部15による調光演算を基に決定された絞り値に、絞り22を変更する。
レンズ駆動部18は、焦点検出部16により検出された合焦状態に対応して、また、撮影者により操作されたズームの状態に応じたカメラマイコン11からの指示に基づいてレンズ光学系21を駆動する。
レリーズスイッチ19は、操作者のレリーズボタンの半押し及び全押し操作に対応した信号をカメラマイコンに出力する。
発光装置30は、発光用マイコン31と発光部32とを備える。
発光用マイコン31は、カメラマイコン11からの指示により、発光部32に対して発光指示を出力する。
発光部32は、発光用マイコン31からの指示により、被写体に対してモニタ発光及び本発光を行う。
本実施形態のデジタルカメラ1は、図示しない背面液晶にスルー画が表示される。そして被写体像を撮影(以下、これを本撮影という)する際に、設定モードによりデジタルカメラ1が自動的に判断し、または撮影者の設定によって、発光装置30の発光部32より被写体に照明光を照射(以下、これを本発光という)することが可能である。
また、デジタルカメラ1は、被写体像の撮影時における照明光の照射の前に、本発光の発光量を演算するための予備的な発光(以下、これをモニタ発光という)を行う。
図2は、本実施形態におけるスルー画の表示から本撮影までのシーケンス図を示した図である。
まず、モニタ発光及び本発光について説明する。モニタ発光は、レリーズスイッチ19の全押しS2(図2に示す(6))により、発光部32によって、所定の発光波形で行われる(9)。
このモニタ発光が行われている間、撮像部12は、全画素がモニタ発光中に撮像されるようなタイミングで、ラインに沿った電荷の読み出しを行う(10)。
モニタ発光時においては、モニタ発光の有無によらない被写体本来の光(以下、これを定常光という)に、モニタ発光による被写体からの反射光が加わった光が撮像部12に入射する。このとき入射する光量を光量Aとする。図3は、比較形態におけるモニタ発光による反射光量の求め方を示した図であり、(a)は、この光量Aを示したものである。
モニタ発光の後、撮像部12は、モニタ発光が行われていない状態の定常光による画像も撮像し(13)、測光部14は、定常光による光量Bを得る。図3(b)はこの光量Bを示す。
調光演算部15は、光量Aから光量Bを減算し(15)、モニタ発光による被写体からの反射光量を得、調光演算部15はこの反射光量をもとに本発光量を求める。
しかし、定常光が明るい場合、図3(a)に示すように、モニタ発光の際に撮像部12に入射する実際の光量Aが、撮像部12の飽和ラインを超える可能性がある。光量Aが飽和ラインを越えると、撮像部12は、飽和ラインまでの光量しか出力できないため、実際の出力Bは、実際の光量Aよりも少ない出力A’となる。
出力A’から、定常光の光量である図3(b)の光量Bを減算すると、図3(c)に示すように、出力A’である飽和量から定常光を減算した光量が反射光量として認識されるので、本来のモニタ発光の反射光量Cより少ない光量C’をモニタ発光による反射光として認識してしまう。
そして、この光量C’をもとに、調光演算部15は本発光量を演算するので、発光部32をより強く発光させることになる。そうすると、発光部32の発光量が大きくなりすぎ、白とびした画像となってしまう。
そこで、本実施形態では、モニタ発光による画像蓄積(本測光)の前に、予備測光を行う。
図2に示すように、撮影者がレリーズスイッチ19を半押しS1すると(1)、まず、絞り制御部17は、絞り22を、撮影者が設定した絞り値、又は測光部14の測光結果により決定された本撮影用の絞り値になるように制御する(2)。
次いで、予備測光動作が開始される。
予備測光動作において撮像部12は、被写体光に対応した電荷の蓄積開始し(3)、画像情報をカメラマイコン11に出力する。顔検出部13は、画像情報をもとに顔検出を行う(4)。
測光部14は、検出された顔の輝度を測光する(5)。この蓄積、顔検出、測光は半押しが続く限り繰り返される。
そして、撮影者がレリーズスイッチ19を全押しS2すると(6)、予備測光結果を基に、調光演算部15は、絞り値演算(第1演算)を行う(7)。
本実施形態における絞り値演算(7)を以下に示す。以下の説明における、記号は以下の通りである。
AV_Still_SB:撮影絞りAV値
AV_Mon_SB:モニタ発光絞りAV値
MonInt:モニタ発光TV値
SvPreSB:モニタ発光SV値
KMondDCTh:定常光成分飽和しきい値
AVZou:絞り込み量
(A)モニタ発光BV値MonBVの算出
まず、調光演算部15は、撮影用の絞りAV_Still_SB、予め定められているモニタ発光時のシャッタスピードMonInt、及び設定されている撮像部12の感度SvPreSBで、適正露出となる被写体輝度であるモニタ発光BV値MonBVを求める。
MonBV = AV_Still_SB + MonInt − SvPreSB (式1)
(B)被写体領域輝度BV値ObjBVの算出
次いで、調光演算部15は、上述のように測光部14で求めた顔部分の輝度LV_BvAfFaceを、被写体領域輝度BV値ObjBVとする。なお、顔検出部によって顔が検出されなかった場合は、撮像部において撮像された画像のうちの最も明るい部分の輝度をLV_BvAfFaceとして用いる。
ObjBV = LV_BvAfFace (式2)
(C)モニタ発光露出偏差MondDCの算出
そして、調光演算部15は、以下の式によりモニタ発光BV値MonBVに対して、実際の被写体領域輝度BV値ObjBVが大きいか小さいかを示すモニタ発光露出偏差MondDCを以下の式により求める。
MondDC = ObjBV − MonBV (式3)
このモニタ発光露出偏差MondDCが大きいということは、被写体がモニタ発光量に対して明るいことを示す。
(D)定常光成分飽和度合いKMondDCの算出
上述のモニタ発光露出偏差MondDCを用いて、モニタ発光時に定常光成分が飽和するかどうかを判定する。この判定は、閾値KMondDCthを用いて求めた定常光成分飽和度合いKMondDCにより行う。
図4は、横軸にモニタ発光露出偏差MondDC、縦軸に定常光成分飽和度合いKMondDCを示したグラフである。
図示するように、モニタ発光露出偏差MondDCが、閾値KMondDCThより小さいとき(被写体が明るすぎない場合)、定常光成分飽和度合いKMondDCを0とする。
(D−1)MondDC < KMondDCThの場合 KMondDC = 0 (式4)
モニタ発光露出偏差MondDCが、閾値KMondDCTh以上のとき、定常光成分飽和度合いKMondDCを1とする。これは、被写体が明るい場合であって、モニタ発光において撮影用絞り値AV_Still_SBの場合、撮像部12の出力が飽和する可能性があることを示す。
(D−2)KMondDCTh ≦ MondDCの場合 KMondDC = 1.0 (式5)
(E)モニタ発光絞り値の決定
撮影用絞り値AV_Still_SBにおいて撮像部12の出力が飽和する可能性がある場合は、カメラマイコン11は、撮影用絞り値AV_Still_SBを、さらにAVZou分だけ絞りを絞るように絞り制御部17に指示する。
すなわち、絞り値AV_Mon_SBは、以下の式で計算される。
AV_Mon_SB = KMondDC * AVZou + AV_Still_SB (式6)
(式6)において、定常光成分飽和度合いKMondDCが1のとき(被写体が明るい場合)、
AV_Mon_SB = AVZou + AV_Still_SB
となり、絞り値AV_Mon_SBは撮影用絞り値AV_Still_SBよりAVZouだけ絞られる(8)。
次いで、発光部32によってモニタ発光が行われる(9)。
この際、撮像部12は、全画素がモニタ発光中に撮像されるようなタイミングで、ラインに沿った電荷の読み出しを行う(10)。
図5は、本実施形態の受光量を示した図であり、比較形態の図3に対応している。図示するように、本実施形態によると、絞り22が絞られているので、モニタ発光時の実際の光量Aが減少し、図5(a)に示すように光量Aは飽和ラインよりも下になる。したがって、撮像部12からの出力A’は、実際の被写体からの光量Aと同じになる。
測光部14は、撮像部12の出力A’を測光(11)する。次いで、撮像部12は、モニタ発光が行われていない状態の定常光による画像も撮像し(13)、測光部14は、定常光による光量Bを得る(14)。図5(b)は光量Bを示す。
調光演算部15は、光量A(光量A’)から光量Bを減算し(15)、モニタ発光による被写体からの反射光量Cを得(図5(c))、調光演算部15はこの反射光量Cをもとに本発光量を求める。
この際、本実施形態によると、撮像部12からの出力A’は、実際の光量Aと同じであるので、モニタ発光による反射光量Cが正しく検出される。
その後、本撮影が開始されるタイミング(16)で本発光が行われる(17)。
このように、モニタ発光より前の予備測光結果に基づいて、被写体が明るい場合はモニタ発光時の絞り22が絞られる。したがって、モニタ発光時の撮像部12からの出力A’が飽和することなく、モニタ発光による反射光量Cが正しく検出される。ゆえに本発光量演算を正しく行うことができ、適切な光量で本発光を行うことができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、モニタ発光の前の予備測光結果に基づいて、被写体が明るい場合はモニタ発光時の絞り22を絞ったが、絞り22を絞る前に、まず、感度を下げて、飽和しないようにするようにしても良い。そして、感度が下限値になってもなお飽和の可能性がある場合に、絞り22を調整するようにしてもよい。
(2)また、絞りに上限値定め、それ以上には絞り込まないようにしてもよい。例えばF8以上には絞り込まないようにする。絞り値が大きくなればデータ飽和は発生しにくく、過度に絞るとプリ発光が届かない可能性もあるからである。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態のデジタルカメラ1は、図1に示す第1実施形態のデジタルカメラ1と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態においても、モニタ発光による画像蓄積(本測光)の前に、予備測光を行う。図6は、第2実施形態におけるスルー画の表示から本撮影までのシーケンス図を示した図である。
まず、撮影者がレリーズスイッチ19を半押しS1すると(1)、絞り制御部17は、絞り22を、撮影者が設定した絞り値、又はカメラマイコン11により本撮影用に設定された絞り値になるように制御する(2)。
次いで、予備測光動作が開始される(3)。
予備測光動作において撮像部12は、被写体光に対応した電荷の蓄積開始し、画像情報をカメラマイコン11に出力する。顔検出部13は、画像情報をもとに顔検出を行う(4)。
測光部14は、検出された顔の輝度を測光する(5)。この蓄積、顔検出、測光は半押しが続く限り繰り返される。
そして、撮影者がレリーズスイッチ19を全押しS2すると(6)、モニタ発光が行われ(9)、モニタ発光の後、測光部14は撮像部12の出力A’を測光(11)する。次いで、撮像部12は、モニタ発光が行われていない状態の定常光による画像も撮像し(13)、測光部14は、定常光による光量Bを得る(14)。
次に、調光演算部15は、本実施形態の最小発光判定を行う(15)。
以下、最小発光判定について説明する。以下の説明における、記号は以下の通りである。
AV_Still_SB:撮影絞りAV値
MonInt:モニタ発光TV値
SvPreSB:モニタ発光SV値
LV_BvAfFace:顔領域BV値
KMondDCLo:定常光成分非飽和しきい値
KMondDCHi:定常光成分完全飽和しきい値
DvMin:被写体想定距離(底を√2とする対数値)
MKGN_mae:TTL調光による本発光量演算結果
(A)モニタ発光BV値MonBVの算出
まず、第1実施形態と同様に、調光演算部15は、撮影用の絞り値AV_Still_SB、予め定められているモニタ発光時のシャッタスピードMonInt、及び設定されている撮像部12の感度SvPreSBで、適正露出となる被写体輝度であるモニタ発光BV値MonBVを求める。
MonBV = AV_Still_SB + MonInt − SvPreSB (式1)
(B)被写体領域輝度BV値ObjBVの算出
次いで、これも第1実施形態と同様に、調光演算部15は、上述のように測光部14で求めた顔部分の輝度LV_BvAfFaceを、被写体領域輝度BV値ObjBVとする。なお、顔検出部によって顔が検出されなかった場合は、撮像部において撮像された画像のうちの最も明るい部分の輝度をLV_BvAfFaceとして用いる。
ObjBV = LV_BvAfFace (式2)
(C)モニタ発光露出偏差MondDCの算出
調光演算部15は、以下の式によりモニタ発光BV値MonBVに対して、実際の被写体領域輝度BV値ObjBVが大きいいか小さいかを示すモニタ発光露出偏差MondDCを以下の式により求める。
MondDC = ObjBV − MonBV (式3)
このモニタ発光露出偏差MondDCが大きいということは、被写体がモニタ発光量に対して明るいことを示す。
(D)定常光成分飽和度合いKMondDCの算出
上述のモニタ発光露出偏差MondDCを用いて、モニタ発光時に定常光成分が飽和していたかを判定し、定常光成分飽和度合いKMondDCを算出する。
図7は、横軸にモニタ発光露出偏差MondDC、縦軸に定常光成分飽和度合いKMondDCを示したグラフである。
図示するように、モニタ発光露出偏差MondDCが定常光成分非飽和しきい値KMondDCLoより小さい場合、KMondDCを0とする。
(D−1)MondDC < KMondDCLoの場合 KMondDC = 0 (式7)
モニタ発光露出偏差MondDCが、定常光成分非飽和しきい値KMondDCLoより大きく、定常光成分完全飽和しきい値KMondDCHiより小さい場合、KMondDCをモニタ発光露出偏差MondDCに対して線形に増加させる。
(D−2)KMondDCLo ≦ MondDC < KMondDCHiの場合
KMondDC = (MondDC - KMondDCLo) * 1.0 / (KMondDCHi - KMondDCLo) (式8)
モニタ発光露出偏差MondDCが定常光成分非飽和しきい値KMondDCLoより大きい場合、KMondDCを1とする。
(D−3)KMondDCHi ≦ MondDC KMondDC = 1.0 (式9)
(E)本発光量MKGNの算出
(E−1)最小発光量ThKGNLoの算出
最小発光量ThKGNLoは、絞り値Av_Stillと距離DvMinによって求まるフラッシュマチック方式で求めたGV値とする。ここで、DvMinはある決まった値または距離情報を用いても良い。
ThKGNLo = KAv * Av_Still + DvMin (式10)
KAv = 1 で撮影絞りに追従し、KAv = 0 では撮影絞りに追従しないことを示す。
(E−2)本発光MKGNの算出
最終的な本発光量MKGNは、最小発光ThKGNLoと、モニタ発光を行う通常のTTL調光演算によって得られたTTL本発光量MKGN_maeの合成によって算出する。KMondDCが1の場合は、完全に最小発光が本発光量となる。
MKGN = (1.0 − KMondDC) * MKGN_mae + KMondDC * ThKGNLo (式11)
本実施形態によると、モニタ発光露出偏差MondDCが定常光成分完全飽和しきい値KMondDCHiよりも大きい場合、
MKGN = ThKGNLo
となり、本発光量MKGNは、最小発光量ThKGNLoとなる。
また、本実施形態によると、モニタ発光露出偏差MondDCが定常光成分非飽和しきい値KMondDCLoよりも小さい場合、
MKGN = MKGN_mae
となり、本発光量MKGNは、TTL本発光量MKGN_maeを用いた値となる。
TTL本発光量MKGN_maeとは、以下のように求められた発光量である。
まず、モニタ発光(9)を行った際に撮像部12により電荷を読み出し(10)、測光部14によって、撮像部12の出力値を測光して光量A’を得る(11)。次いで、撮像部12により、モニタ発光が行われていない状態の定常光による画像も撮像し(13)、測光部14は、定常光による光量Bを得る(14)。そして、調光演算部15は、光量A’から光量Bを減算し(15)、モニタ発光による被写体からの反射光量Cを得て、この反射光量CをもとにTTL本発光量MKGN_maeを求める。
その後、本撮影が開始されるタイミング(16)で、TTL本発光量MKGN_maeと最小発光量ThKGNLoとから求めた上述の式11で求めた本発光量MKGNによって、本発光が行われる(17)。
以上、本実施形態によると、モニタ発光露出偏差MondDCがKMondDCHiより大きい(すなわち、被写体輝度が明るい)場合、所定の最小発光のみで発光されることになり、本発光時に撮像部12によって受光される光量が制限される。ゆえに、本発光時において照明光が強すぎて白とび等が発生する可能性が防止される。
一方、モニタ発光露出偏差MondDCがKMondDCLoより小さい(すなわち、被写体輝度が暗い)場合は、TTL本発光量で発光される。ゆえに、本発光にはTTL調光による適切な発光量で被写体が照明される。
そして、モニタ発光露出偏差MondDCがKMondDCLoとKMondDCHiとの間の場合(すなわち、被写体輝度が中程度)の場合は、その被写体の明るさの程度によって、最小発光とTTL調光による発光量の割合が異なり、適切な発光量で被写体が照明される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態のデジタルカメラは、図1に示す第1実施形態のデジタルカメラ及び第2実施形態のデジタルカメラと同様であるので、その説明は省略する。また、スルー画の表示から本撮影までのシーケンスも図6と同様である。
第3実施形態においては第2実施形態と異なり、半押しS1後、全押しS2前の撮像部12による蓄積結果は用いない。
第3実施形態では、全押しS2(6)後の、実際にモニタ発光が行われた際(9)の撮像部12の出力値(10)によって、本発光MKGNを定める。
図8は横軸が、モニタ発光時における被写体の輝度であり、縦軸は、撮像部12の出力である。
図示するように、実際の被写体輝度が、飽和ラインmを超えると、撮像部12の出力は一定になる。また、実際の被写体輝度が低い場合は、実際の被写体輝度と撮像部12の出力とは、線形関係にあるが、飽和ラインmより低い値で、線形関係が崩壊するラインnがある。
この線形関係崩壊ラインnと、飽和ラインmとの間は、実際の輝度が増加すると、撮像部12の出力も増加するが、線形関係は満たさない。
第3実施形態では、実際の被写体輝度が線形関係崩壊ラインnより低い位置において本発光の光量MKGNは、第2実施形態で説明したTTL調光に基づくTTL本発光量MKGN_maeとする。
また、実際の被写体輝度が飽和ラインmを超えたとき、本発光量MKGNは、第2実施形態で説明した最小発光ThKGNLoとする。
そして、実際の輝度が線形関係崩壊ラインと飽和ラインとの間では、図8に示すラインに沿って
MKGN = (1.0 − K) * MKGN_mae + K * ThKGNLo (式12)
とする。
この係数Kは、図9に示すように、実際の被写体輝度が飽和ラインmを超えたとき(すなわち、撮像部12の出力が飽和値の場合)、K=1とする。
また、実際の被写体輝度が飽和ラインn以下のとき超えたとき(すなわち、撮像部12の出力が線形関係を示している領域にある場合)、K=0とする。
そして、実際の被写体輝度が飽和ラインnより大きく飽和ラインm以下のときは、
図9に示す1から0の間の値とする。
その後、本撮影が開始されるタイミング(16)で、上述の式11で求めた本発光量MKGNによって、本発光が行われる(17)。
以上、本実施形態においても、被写体輝度が明るい場合、所定の最小発光のみで発光されることになり、本発光時に撮像部12によって受光される光量が制限される。ゆえに、本発光時において照明光が強すぎて白とび等が発生する可能性が防止される。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:デジタルカメラ、10:カメラ本体、11:カメラマイコン、12:撮像部、13:顔検出部、14:測光部、15:調光演算部、16:焦点検出部、17:絞り制御部、18:レンズ駆動部、19:レリーズスイッチ、20:レンズ鏡筒、21:レンズ光学系、22:絞り、23:レンズマイコン、30:発光装置、31:発光用マイコン、32:発光部

Claims (13)

  1. 絞りを有する光学系により形成された被写体の像を撮像して信号を出力する撮像素子と、
    発光して前記被写体を照明する照明部と、
    前記照明部による発光を伴わない第1の撮像により出力された前記信号を基に、前記照明部による発光を伴う第2の撮像における前記絞りの絞り値を設定し、前記第2の撮像により出力された前記信号を基に、前記第2の撮像より後に行われる第3の撮像における前記照明部による発光の量を演算する演算部と、
    を有する撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を、前記第1の撮像における前記絞りの絞り値よりも大きい値に設定する撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記第3の撮像における前記絞りの絞り値を、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値よりも小さい値に設定する撮像装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記第1の撮像により出力された前記信号が所定の値以下であると、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を前記第1の撮像における前記絞りの絞り値と同じ値に設定し、前記第1の撮像により出力された前記信号が所定の値より大きいと、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を前記第1の撮像における前記絞りの絞り値より大きい値に設定する撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記第1の撮像により出力された前記信号が、前記被写体が所定の値より暗いことを示していると、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を前記第1の撮像における前記絞りの絞り値と同じ値に設定し、前記第1の撮像により出力された前記信号が、前記被写体が所定の値より明るいことを示していると、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を前記第1の撮像における前記絞りの絞り値より大きい値に設定する撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記第2の撮像により出力された前記信号と、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値と同じ絞り値で、前記照明部による発光を伴わない第4の撮像により出力された信号とにより、前記第3の撮像における前記照明部による発光の量を演算する撮像装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子で撮像された前記被写体の像から所定の被写体を検出する検出部を有し、
    前記演算部は、前記所定の被写体の輝度を基に、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を設定する撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置であって、
    前記所定の被写体は、顔である撮像装置。
  9. 請求項7又は8に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記検出部により前記所定の被写体が検出されないと、前記撮像素子で撮像された前記被写体の像のうち最も明るい部分の輝度を基に、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を設定する撮像装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記照明部による発光を伴わない第1の撮像により出力された前記信号を基に、前記照明部による発光を伴う第2の撮像における前記撮像素子の感度を設定した後に前記絞りの絞り値を設定する撮像装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記演算部は、前記第2の撮像における前記絞りの絞り値を所定の値以下に設定する撮像装置。
  12. 絞りを有する光学系により形成された被写体の像を撮像して信号を出力する撮像素子と、
    発光して前記被写体を照明する照明部と、
    前記照明部による発光を伴わない第1の撮像により出力された前記信号を基に、前記照明部による発光を伴う第2の撮像における、前記撮像素子の感度及び前記絞りの絞り値を変更し、前記第2の撮像により出力された前記信号を基に、前記第2の撮像より後に行われる第3の撮像における前記照明部による発光の量を演算する演算部と、
    を有する撮像装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子により撮像し出力された前記信号を基に生成された画像を所定の場所に記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶する画像を生成する撮像の指示を操作する操作部と、
    前記操作部により撮像の指示が行われると、前記第2の撮像及び前記第3の撮像を行い、前記第3の撮像により出力された前記信号により生成された画像を前記記憶部に記憶する制御を行う制御部と、
    を有する撮像装置。
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