JP2019105593A - 測定システム、測定方法、測定プログラム、ベルト及び衣服 - Google Patents

測定システム、測定方法、測定プログラム、ベルト及び衣服 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象の測定対象部の周囲寸法を容易に測定できるシステムを提供することを目的とする。【解決手段】測定システム1は、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定し、測定対象部の周囲に沿って装着物(ベルト)が装着された測定対象を撮像した画像を取得する画像取得部11であって、ベルトは、長さ方向に沿って配列されたそれぞれ一意に識別される複数のマーカを少なくとも一部に含む、画像取得部11と、画像からマーカを検出する検出部12と、検出されたマーカから周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ及び周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出部13と、抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出部14と、算出された周囲寸法を出力する出力部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、測定システム、測定方法、測定プログラム、ベルト及び衣服に関する。
衣服等を制作するための基礎データを効率良く取得するために、人体の各部の寸法を測定するシステムが開発されている。例えば、測定標識を備える測定補助部材を身体に装着させ、測定補助部材を装着した身体の二次元画像を撮影し、撮影された画像における測定標識間の距離に基づいて、測定対象の部位の寸法を算出するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−360131号公報
測定対象を撮像した二次元画像に基づく画像処理により測定対象の部位の寸法を測定するシステムにおいては、画像に表されている2点間の距離を画像処理により算出することは可能である。しかしながら、二次元画像に基づく画像処理では、胸囲及び胴囲等の周囲寸法を測定することは不可能であった。また、一時に多くの対象者の寸法を測定する必要がある場合等においては、測定のための各工程が容易であることが求められる。
そこで本発明は、測定対象の測定対象部の周囲寸法を容易に測定できるシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一形態に係る測定システムは、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムであって、測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された測定対象を撮像した画像を取得する画像取得部であって、装着物は、装着されたときに測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む、画像取得部と、画像からマーカを検出する検出部と、検出部により検出されたマーカから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出部と、抽出部により抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出部と、算出部により算出された周囲寸法を出力する出力部と、を備える。
本発明の一形態に係る測定方法は、コンピュータにより実行され、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定方法であって、測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された測定対象を撮像した画像を取得する画像取得ステップであって、装着物は、装着されたときに測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む、画像取得ステップと、画像からマーカを検出する検出ステップと、検出ステップにおいて検出されたマーカから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出ステップと、抽出ステップにおいて抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出ステップと、算出ステップにおいて算出された周囲寸法を出力する出力ステップと、を有する。
本発明の一形態に係る測定プログラムは、コンピュータを、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムとして機能させる測定プログラムであって、コンピュータに、測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された測定対象を撮像した画像を取得する画像取得機能であって、装着物は、装着されたときに測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む、画像取得機能と、画像からマーカを検出する検出機能と、検出機能により検出されたマーカから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出機能と、抽出機能により抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出機能と、算出機能により算出された周囲寸法を出力する出力機能と、を実現させる。
上記の形態によれば、基準マーカ及び距離マーカを含む装着物が測定対象部の周囲に沿って装着された測定対象の画像が取得され、取得された画像から基準マーカ及び基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカが抽出され、距離マーカに予め関連付けられた距離値に基づいて周囲寸法が算出及び出力される。これにより、周囲寸法に対応する距離値を予め各距離マーカに関連付けておくことにより、対象部の周囲寸法を容易に得ることが可能となる。
別の形態に係る測定システムでは、算出部は、画像に基づいて、抽出部により抽出された距離マーカと基準マーカとの距離を補完値として算出し、補完値を距離値に加算または減算した値を周囲寸法として算出することとしてもよい。
上記の形態によれば、抽出された距離マーカと基準マーカとの距離が、距離マーカに基づいて取得された距離値に補完値として加算または減算される。これにより、配列された各距離マーカに関連付けられた距離値の間隔よりも小さい分解能で周囲寸法を算出できる。
別の形態に係る測定システムでは、抽出部は、基準マーカの最も近くに位置する距離マーカを抽出することとしてもよい。
各距離マーカに基準マーカからの距離示す距離値を予め関連付けておくことにより、対象部に沿って装着されたベルトにおいて、基準マーカの最も近くに位置する距離マーカに関連付けられた距離値は、対象部の周囲の長さを示すこととなる。上記の形態によれば、基準マーカの最も近くに位置する距離マーカが抽出され、抽出された距離マーカに関連付けられた距離値に基づいて周囲寸法が算出されるので、適切な周囲寸法が出力される。
別の形態に係る測定システムでは、装着物はベルトであり、ベルトは、一端部近傍に配された基準マーカ、及び、他端部と基準マーカとの間の少なくとも一部に配列された複数の距離マーカを有し、距離マーカの各々には、一端部からの距離が大きいほど大きい距離値が関連付けられていることとしてもよい。
上記の形態によれば、複数の距離マーカのうちのいずれかの距離マーカが、基準マーカと所定の位置関係にあるものとして抽出されることにより、複数の距離マーカのそれぞれに関連付けられた、ある範囲内の距離値のいずれかの値を周囲寸法として算出することができる。
別の形態に係る測定システムでは、ベルトは、基準マーカが配された部分から他端部に至る部分により基準マーカが隠されないように、測定対象部の周囲に巻き付けられるように装着され、抽出部は、画像において、基準マーカから見て一端部側の方向に位置する距離マーカを抽出することとしてもよい。
他端部が一端部の下に重ねられるようにベルトが装着されている場合には、基準マーカから見て一端部側の方向に位置する距離マーカに関連付けられた距離値が周囲寸法として妥当である。上記の形態によれば、基準マーカから見て一端部側の方向に位置する距離マーカが抽出されるので、適切な周囲寸法が出力される。
別の形態に係る測定システムでは、装着物は、測定対象に装着されたときに測定対象部の周囲に沿う部分を含む衣服であり、衣服は、装着されたときに、測定対象部上に位置する基準マーカ及び少なくとも1以上の距離マーカを有することとしてもよい。
上記の形態によれば、衣服における測定対象部の周囲に沿う部分に基準マーカ及び距離マーカが設けられることにより、基準マーカ及び距離マーカが測定対象部上に位置することとなる。これらの基準マーカ及び距離マーカを、画像から検出及び抽出することにより、距離マーカに予め関連付けられた距離値に基づいて周囲寸法の算出及び出力が可能となる。
本発明の一形態に係るベルトは、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムにおいて、周囲寸法の測定のために撮像される測定対象の測定対象部の周囲に沿って装着されるベルトであって、長さ方向に沿って配列されたそれぞれ一意に識別される複数のマーカを少なくとも一部に含み、マーカは、一端部近傍に配された基準マーカと、他端部と基準マーカとの間の少なくとも一部に長さ方向に沿って配列された複数の距離マーカとを含み、基準マーカ及び距離マーカは、測定システムにおいて一意に識別され、距離マーカの各々には、一端部からの距離が大きいほど大きい距離値が関連付けられている。
上記の形態によれば、測定システムにおける周囲寸法の測定に好適なベルトが提供される。
本発明の一形態に係る衣服は、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムにおいて、周囲寸法の測定のために撮像される測定対象に装着させる衣服であって、測定対象に装着されたときに、測定対象部の周囲に沿って巻き付けられるような位置に設けられた上記ベルトを備える。
上記の形態によれば、測定対象が衣服を装着したときに、測定システムにおいて周囲寸法の測定に用いるためのベルトが測定対象部の周囲に沿うように設けられているので、衣服を装着するのみで、測定対象に容易にベルトを装着させることができる。
本発明の一形態に係る衣服は、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムにおいて、周囲寸法の測定のために撮像される測定対象に装着させる衣服であって、測定対象に装着されたときに測定対象部の周囲に沿う部分を含むとともに、測定対象部上に位置する基準マーカ及び少なくとも1以上の距離マーカを有し、基準マーカは、周囲寸法の測定の基準となるマーカであり、距離マーカには、所定の距離値が関連付けられている。
上記の形態によれば、測定システムにおける周囲寸法の測定に好適な衣服が提供される。
本発明の一側面によれば、測定対象の測定対象部の周囲寸法を容易に測定できるシステムを提供することが可能となる。
本実施形態に係る測定システムの機能的構成を示すブロック図である。 測定システムの端末のハードウェア構成を示す図である。 図3(a)は、測定システムにおける周囲寸法の測定に用いられるベルトの外観を示す図である。図3(b)は、マーカの一例を示す図である。 ベルトを模式的に示す図である。 距離値テーブルの構成及び記憶されているデータの例を示す図である。 測定対象を撮像した画像の例を示す図である。 図6に示した画像における、基準マーカ及び距離マーカを拡大して示す図である。 周囲寸法の出力の例を示す図である。 測定システムにおいて実施される測定方法の処理内容を示すフローチャートである。 測定システムにおける周囲寸法の測定に用いられるベルトの他の例を示す図であって、図10(a)は、ベルトの表側を示す図である。図10(b)は、ベルトの裏側を示す図である。図10(c)は、ベルトが測定対象部に装着されたときのバックル周辺を示す図である。 測定システムにおける周囲寸法の測定に用いられるベルトの他の例を示す図であって、図11(a)は、ベルトの全体(表側)を示す図である。図11(b)は、ベルトが測定対象部に装着されたときのバックル周辺を示す図である。 測定システムにおける周囲寸法の測定に用いられるベルトが設けられた衣服の例を示す図である。 図12に示す衣服が測定対象に装着された状態を示す図である。 測定システムにおける周囲寸法の測定に用いられる衣服の例を示す図である。図14(a)は、衣服の前面を示す模式図である。図14(b)は、衣服の背面を示す模式図である。 測定プログラムの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る測定システム1の機能的構成を示すブロック図である。測定システム1は、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定するシステムである。測定対象は、例えば、人体である。測定対象部は、例えば、人体における胸、胴、腰、首等である。測定システム1は、これらの測定対象部の周囲寸法である胸囲、胴囲、腰回り、首回り等を測定する。
図1に示すように、測定システム1は、測定装置10、撮像装置としてのカメラ20、表示装置としてのディスプレイ30及び距離値テーブル40を含む。測定システム1または測定装置10を構成する装置は限定されないが、携帯端末及びパーソナルコンピュータ等の装置により構成されることとしてもよい。また、測定システム1は、1つの装置として構成されてもよいし、測定装置10、カメラ20、ディスプレイ30及び距離値テーブル40のうちの一つまたは複数がそれぞれ一つの装置を構成してもよい。距離値テーブル40は、測定装置10からアクセス可能に構成されていればいかなる態様の装置で構成されてもよい。
測定装置10は、例えば、据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータ、高機能携帯電話機(スマートフォン)等により構成されるが、測定装置10を構成する装置は限定されない。図1に示すように、測定装置10は、機能的には、画像取得部11、検出部12、抽出部13、算出部14及び出力部15を備える。
図2は、測定装置10のハードウェア構成を示す図である。測定装置10は、物理的には、図2に示すように、CPU101、RAM及びROMといったメモリにより構成される主記憶装置102、ハードディスク等で構成される補助記憶装置103、通信制御装置104などを含むコンピュータシステムとして構成されている。測定装置10は、入力デバイスであるキーボード、タッチパネル、マウス等の入力装置105及びディスプレイ等の出力装置106をさらに含むこととしてもよい。
図1に示した測定装置10の各機能は、図2に示すCPU101、主記憶装置102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信制御装置104等を動作させるとともに、主記憶装置102や補助記憶装置103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。処理に必要なデータやデータベースは主記憶装置102や補助記憶装置103内に格納される。
再び、図1を参照しながら測定装置10の各機能部について説明する。画像取得部11は、測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された測定対象を撮像した画像を取得する。装着物は、測定対象に装着されたときに測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む。具体的には、装着物は、測定対象に装着されたときに、測定対象部に沿って位置するような、基準マーカ及び1以上の距離マーカを有する。即ち距離マーカは、単数であっても複数であってもよい。装着物は、例えば、ベルトである。本実施形態では、画像取得部11は、胸部等に沿ってベルトが装着された人体の画像を取得する。また、装着物は、測定対象に装着されたときに測定対象部の周囲に沿う部分を含む衣服であってもよい。装着物が衣服である場合の例については、後に説明する。
ここで、本実施形態において、測定対象の測定対象部に装着されるベルトについて説明する。図3(a)は、本実施形態の測定システム1における周囲寸法の測定に用いられるベルトの外観を示す図である。ベルトBは、長さ方向に沿って配列されたそれぞれ一意に識別される複数のマーカを少なくとも一部に含む。
図3(b)は、マーカの一例を示す図である。本実施形態のマーカmkは、2次元の方形状を呈しており、枠内に図形fgを含む。マーカmkに含まれる図形fgは、測定システム1により抽出及び認識できるものであれば、どのようなものであってもよく、任意の図形であってもよい。本実施形態におけるマーカmkは、周知のAR(Augmented Reality)マーカである。マーカmkは、ARマーカの他、QRコード(登録商標)等の既存の識別コードであってもよい。さらに、マーカmkは、図形により構成される例に限定されず、複数のマーカmkのそれぞれを区別して認識可能であるような色情報を有するように構成されてもよい。また、本実施形態では、隣接するマーカmkのそれぞれの認識を容易にするために、マーカmkは、余白wsを含む。
図3(a)に示すように、ベルトBは、基準マーカms(mk)及び距離マーカmd(mk)を有する。基準マーカmsは、ベルトBの一端部ed1近傍に配されている。基準マーカmsは、人手によりメジャー等で周囲寸法を測定する場合におけるメジャーのメモリ0に相当する。
距離マーカmdは、他端部ed2と基準マーカmsとの間の少なくとも一部に複数配列されている。距離マーカmdのそれぞれは、人手によりメジャー等で周囲寸法を測定する場合におけるメジャーのメモリ値に相当する。
距離マーカmdの各々には、一端部ed1からの距離が大きいほど大きい距離値が関連付けられている。図4は、ベルトを模式的に示す図である。図5は、距離値テーブル40の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。図4に示すように、ベルトBは、基準マーカms(mk)及び距離マーカmd1〜md4(mk)を有する。
距離値テーブル40は、マーカを識別するマーカIDに関連付けて、マーカ画像及び距離値を記憶している。図5に示すように、マーカID、マーカ画像及び距離値は、マーカグループに関連付けられていてもよい。具体的には、図5に示す例では、距離値テーブル40は、マーカグループAに関連付けられた距離値テーブル40A及びマーカグループBに関連付けられた距離値テーブル40Bを含む。ベルト等の装着物が測定対象に装着されたときに、一の測定対象部の周囲に沿って位置する複数のマーカmkは、同一のマーカグループに関連付けられる。具体的には、一のベルトBに設けられた複数のマーカmkが一のマーカグループに属するように構成される。即ち、本実施形態では、ベルトBに含まれる基準マーカms及び距離マーカmd1〜md4は、マーカグループAに関連付けられ、これらのマーカの情報は、距離値テーブル40Aに記憶されている。
ベルトBに含まれる距離マーカmd1〜md4は、一端部ed1からの距離が大きくなるように順に配列されており、距離マーカmd1〜md4のうち、距離マーカmd1の配置位置は、一端部ed1からの距離が最も小さく、距離マーカmd4の配置位置は、一端部ed1からの距離が最も大きい。図5に示すように、基準マーカms及び距離マーカmd1〜md4のそれぞれは、距離テーブル40において、0及び1〜4のマーカIDにより識別され、距離マーカmd1〜md4のそれぞれには、一端部ed1からの距離が大きいほど大きい距離値80cm,84cm,88cm,92cmが関連付けられている。即ち、本実施形態のマーカmkは、1辺が3cmの正方形状を呈する図形部分を含み、1辺が4cm(余白ws部分を含む)の正方形状を呈しており、距離マーカmdの配列周期は4cmとなる。なお、ベルトBの長さ及びマーカmkのサイズは、それぞれ任意の長さ及びサイズを適用できる。なお、本実施形態では、ベルトBが基準マーカmsと複数の距離マーカmdを含む例を示しているが、ベルトBが有する距離マーカmdは単数であってもよい。
図6は、画像取得部11により取得された画像pcの例を示す図である。画像pcは、ベルトB1〜B3(B)が装着された人体bdを含む。この実施形態では、胸、胴及び腰を測定対象部としている。図6に示すように、ベルトB1〜B3はそれぞれ、胸、胴及び腰の周囲に沿って、一端部ed1の上にベルトBの他の部分が重ならないように、装着されている。
検出部12は、画像取得部11により取得された画像からマーカmkを検出する。具体的には、検出部12は、画像pcにおいて表されているマーカmkを周知の画像処理技術により検出することができる。
抽出部13は、検出部12により検出されたマーカmkから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカms、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカmdのうちの基準マーカmsと所定の位置関係にある距離マーカmdを抽出する。本実施形態では、具体的には、検出部12は、距離値テーブル40に記憶されたマーカ画像のうち、距離値0に関連付けられたマーカ(基準マーカms)のマーカ画像を参照する。そして、検出部12は、距離値0のマーカ画像に基づいて、画像pcから検出されたマーカmkから基準マーカmsを抽出する。
次に、抽出部13は、抽出した基準マーカmsと所定の位置関係にある距離マーカmdを抽出する。具体的には、抽出部13は、基準マーカmsの最も近くに位置する距離マーカmdを抽出する。図7は、画像pcの一部であって、抽出部13により抽出された基準マーカmsの周辺を示す図である。図7に示す例では、抽出部13は、検出された複数の距離マーカmdのうち、基準マーカmsの最も近くに位置する距離マーカmd2を抽出する。なお、本実施形態では、マーカmkの一部が欠けている場合にはそのマーカmkは認識されないように構成される。これにより、距離マーカmd3は認識されないようにすることができる。
また、図5に示すように、マーカmkがマーカグループごとにグループ分けされている場合には、抽出部13は、抽出した基準マーカmsと同じマーカグループに属し且つ当該基準マーカmsと所定の位置関係にある距離マーカmdを抽出してもよい。このように、複数の測定対象部のそれぞれにベルトBを装着させて、各ベルトBに含まれるマーカの情報をベルトBごとにマーカグループに分けておくことにより、複数の測定対象部の周囲寸法を同時に測定できる。
算出部14は、抽出部13により抽出された距離マーカmdに関連付けられている距離値を取得し、取得した距離値に基づいて周囲寸法を算出する。具体的には、算出部14は、距離値テーブル40を参照し、抽出部13により抽出された距離マーカmd2に関連付けられている距離値「84cm」を取得する。周囲寸法の出力において要求される分解能が、距離マーカmdの配列周期である4cm以上である場合には、算出部14は、距離値テーブル40から取得した距離値「84cm」を周囲寸法として出力してもよい。
例えば、周囲寸法の出力において要求される分解能が、距離マーカmdの配列周期よりも小さい場合には、算出部14は、画像pcに基づいて、抽出部13により抽出された距離マーカmdと基準マーカmsとの距離を補完値として算出し、距離マーカmdに関連付けられている距離値に補完値を加算した値を周囲寸法として算出してもよい。
補完値の算出について、図7を参照して説明する。基準マーカms及び距離マーカmd2に含まれる図形部分の1辺の長さが3cmであり、その長さが画像pcにおいて30ピクセルに相当する場合には、算出部14は、1cmあたりの画素数を10ピクセルとして算出する(30ピクセル/3cm)。ここで、基準マーカms及び距離マーカmd2の図形部分の間の距離Bが20ピクセルであるとすると、算出部14は、距離Bを2cmとして算出する。余白ws部分の幅が0.5cmであるとすると、算出部14は、基準マーカmsと距離マーカmd2との距離である補完値Aを、1cm(2cm−0.5cm×2)として算出する。そして、算出部14は、距離マーカmd2に関連付けられた距離値「84cm」に補完値A「1cm」を加算した値「85cm」を周囲寸法として算出する。
出力部15は、算出部により算出された周囲寸法を出力する。図8は、出力部15による周囲寸法の出力の例である。図8に示すように、出力部15は、ディスプレイ30に表示された画像pcに、算出された周囲寸法rmを表示させる。具体的には、出力部15は、算出された周囲寸法rm1〜rm3のそれぞれを、ベルトB1〜B3のマーカmkの位置に関連付けて表示させることができる。また、出力部15は、算出した周囲寸法を、所定のデータベース及び記憶手段等に記憶させてもよい。
なお、図6及び図8に示すように、複数のベルトBを各測定対象部に装着させて、複数の周囲寸法を同時に測定する場合には、例えば、各ベルトBのマーカmkに測定部位に関する情報を属性として予め関連付けておくことにより各ベルトBの測定対象部を設定し、設定された測定対象部に応じて、各ベルトBを測定対象者に装着させる。抽出部13が、検出されたマーカmkに関連付けられた測定部位を参照しながら、各ベルトBの基準マーカms及び距離マーカmdを抽出することにより、算出部14は、ベルトB及び測定対象部ごとの周囲寸法を算出できる。
次に、図9を参照して、本実施形態の測定システム1の動作について説明する。図9は、測定システム1において実施される測定方法の処理内容を示すフローチャートである。
ステップS1において、画像取得部11は、測定対象部の周囲に沿ってベルトが装着された測定対象を撮像した画像を取得する。次に、ステップS2において、検出部12は、ステップS1において画像取得部11により取得された画像からマーカmkを検出する。
ステップS3において、測定システム1は、検出した全てのマーカが関連付けられているマーカグループのうち、全てのマーカグループの処理が完了したか否かを判定する。全てのマーカグループの処理が完了したと判定された場合には、処理は終了する。一方、全てのマーカグループの処理が完了したと判定されなかった場合には、処理はステップS4に進む。即ち、図5に示すように、マーカがマーカグループごとに管理されており、ステップS2において検出されたマーカが属するマーカグループが複数に亘る場合において、マーカグループごとに、ステップS4以降の処理を実施する。これにより、複数の測定対象部の周囲寸法を、測定対象部ごとに出力することができる。
ステップS4において、測定システム1は、検出されたマーカが属するマーカグループのうち一のマーカグループを選択し、選択したマーカグループのマーカを処理対象として設定する。
ステップS5において、検出部12は、検出したマーカの数が2以上であるか否かを判定してもよい。具体的には、検出部12は、検出したマーカのうちステップS4で選択したマーカグループに属するマーカの数が2以上であるか否かを判定してもよい。検出したマーカの数が2以上であると判定された場合には、処理はステップS6に進む。一方、検出したマーカの数が2以上であると判定されなかった場合には、処理はステップS3に戻る。
ステップS6において、抽出部13は、ステップS2において検出部12により検出されたマーカmkから、基準マーカms及び距離マーカmdを抽出する。即ち、抽出部13は、ステップS4で選択したマーカグループに属するマーカから基準マーカms及び距離マーカmdを抽出する。ステップS7において、抽出部13は、基準マーカmsを抽出したか否かを判定してもよい。基準マーカmsを抽出したと判定された場合には、処理はステップS8に進む。一方、基準マーカmsを抽出したと判定されなかった場合には、処理はステップS3に戻る。
ステップS8において、抽出部13は、距離マーカmdを抽出したか否かを判定してもよい。距離マーカmdを抽出したと判定された場合には、処理はステップS9に進む。一方、距離マーカmdを抽出したと判定されなかった場合には、処理はステップS3に戻る。
ステップS9において、抽出部13は、基準マーカmsと所定の位置関係にある距離マーカmdを選択(抽出)する。ここで選択される距離マーカmdは、例えば、基準マーカmsの最も近くに位置する距離マーカmdである。続いて、ステップS10において、算出部14は、抽出部13により抽出された距離マーカmdに関連付けられている距離値を取得する。
続くステップS11において、算出部14は、ステップS9において抽出部13により選択された距離マーカmdと基準マーカmsとの距離を補完値として算出してもよい。そして、ステップS12において、算出部14は、ステップS10において取得した距離値に、ステップS11において算出した補完値を加算した値を周囲寸法として算出する。
ステップS13において、出力部15は、ステップS12において算出された周囲寸法を所定の態様で出力する。
図10(a)〜図10(c)は、本実施形態の測定システム1において、周囲寸法の測定のために測定対象に装着されるベルトのバリエーションの一例を示す図である。図10(a)は、ベルトB11の表側を示す図である。図10(b)は、ベルトB11の裏側を示す図である。
図10(a)に示すように、ベルトB11は、一端部ed1近傍に配された基準マーカmsを有する。また、ベルトB11は、一端部ed1に設けられた環状のバックルbr11を備える。また、図10(b)に示すように、ベルトB11は、基準マーカmsが配された面の反対側の面における、他端部ed2近傍に配された複数の距離マーカmdを有する。
図10(c)は、ベルトB11が測定対象に装着された状態におけるバックルの周辺を示す図である。図10(c)に示すように、ベルトB11が測定対象に装着された状態では、他端部ed2がバックルbr11の環の中を通されて折り返されるので、裏側に配された距離マーカmdが、基準マーカmsと同じ側に現れることとなる。図10(c)に示す例では、例えば、距離マーカmd2が、距離値を取得するための距離マーカとして抽出される。また、図10に示す例では、基準マーカmsと距離マーカmd2との間の距離を補完値として算出し、算出された補完値を距離マーカmd2に関連付けられた距離値から減算することにより、周囲寸法が算出される。
図11(a)〜図11(b)は、本実施形態の測定システム1において、周囲寸法の測定のために測定対象に装着されるベルトのバリエーションの一例を示す図である。図11(a)は、ベルトB12の表側を示す図である。図11(a)に示すように、ベルトB12は、一端部ed1に設けられたバックルbr12を備える。また、ベルトB12は、バックルbr12の上面に配された基準マーカmsを有する。即ち、基準マーカmsは、一端部ed1近傍に配されている。また、ベルトB12は、他端部ed2近傍に配された複数の距離マーカmdを有する。
図11(b)は、ベルトB12が測定対象に装着された状態におけるバックルの周辺を示す図である。図11(b)に示すように、他端部ed2がバックルの下を通されることにより、ベルトB12は、基準マーカmsが配された部分から他端部ed2に至る部分により基準マーカmsが隠されないように測定対象部の周囲に巻き付けられるように装着される。
このようなベルトB12を装着した測定対象を撮像した画像においては、基準マーカmsから見て一端部ed1側の方向及びその逆側の方向の両方に距離マーカmdが表されることとなる。このような場合には、抽出部13は、測定対象を撮像した画像において、基準マーカmsから見て一端部ed1側の方向に位置し、且つ、基準マーカmsの最も近くに位置する距離マーカmdを、距離値の取得のための距離マーカとして抽出する。図11(b)に示す例では、抽出部13は、距離マーカmd1を距離値の取得のための距離マーカとして抽出する。
図12及び図13は、本実施形態の測定システム1において、周囲寸法の測定のために撮像される測定対象に装着させる衣服CLの例を示す図である。図12及び図13に示されるように、衣服CLは、衣服cl及びベルトBを含む。ベルトBは、予め衣服clに装着されている。衣服CLは、複数のベルトB21〜B23(B)を含んでもよい。
ベルトBは、本実施形態の測定システム1において、周囲寸法の測定のために撮像される測定対象の測定対象部の周囲に沿って装着されるベルトである。即ち、前述のとおり、ベルトBは、長さ方向に沿って配列されたそれぞれ一意に識別される複数のマーカmkを少なくとも一部に含み、一端部ed1近傍に配された基準マーカmsと、他端部ed2と基準マーカmsとの間の少なくとも一部に長さ方向に沿って配列された複数の距離マーカmdとを備え、基準マーカms及び距離マーカmdは測定システム1において一意に識別され、距離マーカmdの各々には、一端部ed1からの距離が大きいほど大きい距離値が関連付けられている、ベルトである。
図12及び図13に示されるように、衣服CLは、測定対象に装着されたときに、測定対象部の周囲に沿って巻き付けられるような位置に設けられたベルトBを備える。このように、測定対象が衣服CLを装着したときに、測定システム1において周囲寸法の測定に用いるためのベルトBが測定対象部の周囲に沿うように設けられているので、衣服CLを装着するのみで、測定対象に容易にベルトを装着させることができる。複数のベルトB21〜B23のそれぞれに含まれるマーカの情報は、図5を参照して説明したように、ベルトごとにマーカグループに分けられて距離値テーブル40に記憶されていてもよい。
図14は、測定システム1における周囲寸法の測定に用いられる衣服の例を示す図である。図14(a)は、衣服CL2の前面を模式的に示す図である。図14(b)は、衣服CL2の背面を模式的に示す図である。
衣服CL2は、図14に示すように、例えば、前面(前身頃)が開放されるベスト(胴着)の形状を呈している。衣服CL2の前身頃の開放端部には、伸縮部spを介してファスナーFが設けられており、ファスナーFにより前身頃が開閉可能に構成されている。伸縮部spは、伸縮性を有する素材により構成されており、例えばゴム布により構成されている。
衣服CL2は、部分st(st21〜st30)を含む。部分st21〜st30のそれぞれは、測定対象である人体に装着されたときに、各測定対象部の周囲に沿う。具体的には、図14に示す例では、部分st21〜st30のそれぞれは、人体の胴体における腋下位置から腰部に至る各部を測定対象部として、これらの各測定対象部の周囲に沿うように設けられている。
衣服CL2は、装着されたときに測定対象部上に位置する基準マーカms(ms21〜ms30)及び少なくとも一以上の距離マーカmd(md21〜md30)を有する。
図14に示す例では、衣服CL2は、部分st21〜st30のそれぞれの前身頃側の開放端部近傍のうちの一端部近傍に設けられた基準マーカms21〜ms30を有し、他端部近傍に設けられた距離マーカmd21〜30を有する。
衣服CL2の部分stにおける、測定対象部上を周回する部分のうち、基準マーカmsから背面(後ろ身頃)を経て距離マーカmdに至る部分は、非伸縮性の素材により構成されている。各部分stの各距離マーカmdには、対応する各基準マーカmsから衣服CL2の背面を経て当該距離マーカmdに至る距離を示す距離値が関連付けられている。
一方、伸縮部spは、伸縮性を有するので、測定対象に装着されたときに、測定対象部の周囲寸法に応じて伸縮する。従って、距離マーカmdから伸縮部spを経て基準マーカmsに至る距離は、部分stに対応する測定対象部の周囲寸法に応じて変化する。
図14に示す衣服CL2を用いた周囲寸法の測定について説明する。まず、画像取得部11は、衣服CL2を装着した測定対象を撮像した画像を取得する。検出部12は、画像取得部11により取得された画像からマーカmkを検出する。続いて、抽出部13は、抽出したマーカmkから基準マーカms21〜ms30及び距離マーカmd21〜md30を抽出する。さらに、抽出部13は、基準マーカms21〜ms30のうちから、一の基準マーカmsを抽出する。ここでは、基準マーカms21が抽出されたものとする。
続いて、抽出部13は、抽出した基準マーカms21と所定の位置関係にある距離マーカmdを抽出する。ここでは、抽出部13は、基準マーカms21の最も近くに位置する距離マーカmd21を抽出する。なお、図5を参照して説明したように、一の測定対象部の周囲に沿って位置する複数のマーカが同一のマーカグループに関連付けられている場合には、抽出部13は、抽出した基準マーカms21と同一のマーカグループに関連付けられ且つ抽出した基準マーカms21の最も近くに位置する距離マーカmdを抽出してもよい。
図14に示す例では、基準マーカms21及び距離マーカmd21は、同一の部分st21に設けられている。即ち、基準マーカms21及び距離マーカmd21は、部分st21に対応する一の測定対象部の周囲に沿って位置している。従って、基準マーカms21及び距離マーカmd21は、同一のマーカグループに関連付けられている。従って、抽出部13は、基準マーカms21と同じマーカグループに関連付けられ且つ基準マーカms21の最も近くに位置する距離マーカmd21を抽出する。このように、抽出される距離マーカを、基準マーカと同一のマーカグループに関連付けられた距離マーカに限定することにより、基準マーカms21と所定の位置関係にある距離マーカとして、例えば、基準マーカms21と近い位置の距離マーカmd22等が誤抽出されることが防止される。なお、図14に示す例では、基準マーカms22と距離マーカmd22、基準マーカms23と距離マーカmd23、基準マーカms24と距離マーカmd24、・・・、基準マーカms30と距離マーカmd30がそれぞれ、同じマーカグループに関連付けられていることとしてもよい。
算出部14は、距離マーカmd21に関連付けられている距離値を取得する。この距離値は、部分st21において、基準マーカms21から衣服CL2の背面を経て距離マーカmd21に至る距離を示す。図14に示す例では、一の部分stには、一の距離マーカmdが設けられているので、ここで算出部14により取得される距離値は、当該部分stが沿う測定対象部の周囲寸法に依存しない固定値である。
次に、算出部14は、図7を参照して説明したように、距離マーカmd21と基準マーカms21との距離を補完値として算出する。距離マーカmd21及び基準マーカms21は、伸縮部spを介して連結されているので、この補完値は、部分st21が沿う測定対象部の周囲寸法に応じて変動する。
算出部14は、取得した距離値に、算出した補完値を加算した値を、部分st21が沿う測定対象部の周囲寸法として算出する。部分st22〜部分st30が沿う測定対象部の周囲寸法についても、同様に算出される。そして、出力部15は、算出された周囲寸法を所定の態様で出力する。
図14に示す衣服CL2を用いることにより、測定システム1は、人体の胴体における腋下位置から腰部に至る各部の周囲寸法を容易に且つ短時間で測定できる。なお、図14に示す例では、衣服CL2は、測定対象部の数に応じて10の部分stを含むと共に、各部分stに対応する前身頃の開放端部近傍に図示縦方向に配列された10個の基準マーカms及び距離マーカmdを含むが、部分st並びに基準マーカms及び距離マーカmdの数は、限定されず、測定対象部の数に応じて設けられる。
なお、測定対象に装着される装着物としての衣服は、図12及び図14の例に限定されない。図14に示した衣服CL2の例において、測定対象部の周囲寸法に応じて伸縮部spが伸縮することにより、測定対象部の周囲に沿う部分stの周囲長が調整されることに代えて、ベルトの種々のタイプのバックルによる長さ調整のための機構により、部分stの周囲長が調整されることとしてもよい。具体的には、衣服CL2の例において、開放された前身頃の一端部に、距離マーカmd(md21〜md30)のそれぞれに代えて、例えば、ベルトBにおける少なくとも1以上の距離マーカが配列された部分をそれぞれ構成し、開放された前身頃の他端部に、基準マーカms(ms21〜ms30)のそれぞれに代えて、環状のバックル等に例示されるようなベルトの長さ調整機構をそれぞれ構成してもよい。このような衣服により、人体の胴体における上方の部分から下方の部分に至るまでの各部を測定対象部として、これらの各測定対象部の周囲寸法を一時に測定できる。
次に、図15を参照して、コンピュータを測定システム1として機能させるための測定プログラムを説明する。測定プログラムp1は、メインモジュールm10、画像取得モジュールm11、検出モジュールm12、抽出モジュールm13、算出モジュールm14及び出力モジュールm15を備える。
メインモジュールm10は、測定処理を統括的に制御する部分である。画像取得モジュールm11、検出モジュールm12、抽出モジュールm13、算出モジュールm14及び出力モジュールm15を実行することにより実現される機能はそれぞれ、図1に示される測定システム1の画像取得部11、検出部12、抽出部13、算出部14及び出力部15の機能と同様である。
測定プログラムp1は、例えば、磁気ディスクや光ディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体d1によって提供される。また、測定プログラムp1は、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
以上説明した本実施形態の測定システム1、測定方法及び測定プログラムp1によれば、基準マーカms及び距離マーカmdを含むベルトBが測定対象部の周囲に沿って装着された測定対象の画像が取得され、取得された画像から基準マーカms及び基準マーカmsと所定の位置関係にある距離マーカmdが抽出され、距離マーカmdに予め関連付けられた距離値に基づいて周囲寸法が算出及び出力される。これにより、周囲寸法に対応する距離値を予め各距離マーカmdに関連付けておくことにより、対象部の周囲寸法を容易に得ることが可能となる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
1…測定システム、10…測定装置、11…画像取得部、12…検出部、13…抽出部、14…算出部、15…出力部、20…カメラ、30…ディスプレイ、40…距離値テーブル、d1…記憶媒体、m10…メインモジュール、m11…画像取得モジュール、m12…検出モジュール、m13…抽出モジュール、m14…算出モジュール、m15…出力モジュール、p1…測定プログラム、mk…マーカ、md…距離マーカ、ms…基準マーカ。

Claims (11)

  1. 測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムであって、
    前記測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された前記測定対象を撮像した画像を取得する画像取得部であって、前記装着物は、装着されたときに前記測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む、画像取得部と、
    前記画像から前記マーカを検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記マーカから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの前記基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記周囲寸法を出力する出力部と、
    を備える測定システム。
  2. 前記算出部は、前記画像に基づいて、前記抽出部により抽出された前記距離マーカと前記基準マーカとの距離を補完値として算出し、前記補完値を前記距離値に加算または減算した値を前記周囲寸法として算出する、
    請求項1に記載の測定システム。
  3. 前記抽出部は、前記基準マーカの最も近くに位置する前記距離マーカを抽出する、
    請求項1または2に記載の測定システム。
  4. 前記装着物はベルトであり、
    前記ベルトは、一端部近傍に配された前記基準マーカ、及び、他端部と前記基準マーカとの間の少なくとも一部に配列された1以上の前記距離マーカを有し、
    前記距離マーカの各々には、前記一端部からの距離が大きいほど大きい前記距離値が関連付けられている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定システム。
  5. 前記ベルトは、前記基準マーカが配された部分から他端部に至る部分により前記基準マーカが隠されないように、測定対象部の周囲に巻き付けられるように装着され、
    前記抽出部は、前記画像において、前記基準マーカから見て一端部側の方向に位置する前記距離マーカを抽出する、
    請求項4に記載の測定システム。
  6. 前記装着物は、前記測定対象に装着されたときに前記測定対象部の周囲に沿う部分を含む衣服であり、
    前記衣服は、装着されたときに、前記測定対象部上に位置する前記基準マーカ及び少なくとも1以上の前記距離マーカを有する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定システム。
  7. コンピュータにより実行され、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定方法であって、
    前記測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された前記測定対象を撮像した画像を取得する画像取得ステップであって、前記装着物は、装着されたときに前記測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む、画像取得ステップと、
    前記画像から前記マーカを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された前記マーカから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの前記基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにおいて抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにおいて算出された前記周囲寸法を出力する出力ステップと、
    を有する測定方法。
  8. コンピュータを、測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムとして機能させる測定プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記測定対象部の周囲に沿って装着物が装着された前記測定対象を撮像した画像を取得する画像取得機能であって、前記装着物は、装着されたときに前記測定対象部の周囲に沿って位置しそれぞれ一意に識別される複数のマーカを含む、画像取得機能と、
    前記画像から前記マーカを検出する検出機能と、
    前記検出機能により検出された前記マーカから、周囲寸法の測定の基準となる基準マーカ、及び、周囲寸法の測定のために配された距離マーカのうちの前記基準マーカと所定の位置関係にある距離マーカを抽出する抽出機能と、
    前記抽出機能により抽出された距離マーカに関連付けられている距離値に基づいて周囲寸法を算出する算出機能と、
    前記算出機能により算出された前記周囲寸法を出力する出力機能と、
    を実現させる測定プログラム。
  9. 測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムにおいて、周囲寸法の測定のために撮像される前記測定対象の前記測定対象部の周囲に沿って装着されるベルトであって、
    長さ方向に沿って配列されたそれぞれ一意に識別される複数のマーカを少なくとも一部に含み、
    前記マーカは、一端部近傍に配された基準マーカと、他端部と前記基準マーカとの間の少なくとも一部に長さ方向に沿って配列された複数の距離マーカとを含み、
    前記基準マーカ及び前記距離マーカは、前記測定システムにおいて一意に識別され、
    前記距離マーカの各々には、前記一端部からの距離が大きいほど大きい距離値が関連付けられている、ベルト。
  10. 測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムにおいて、周囲寸法の測定のために撮像される前記測定対象に装着させる衣服であって、
    前記測定対象に装着されたときに、前記測定対象部の周囲に沿って巻き付けられるような位置に設けられた請求項9に記載されたベルトを備える、衣服。
  11. 測定対象の測定対象部の周囲の長さである周囲寸法を測定する測定システムにおいて、周囲寸法の測定のために撮像される前記測定対象に装着させる衣服であって、
    前記測定対象に装着されたときに前記測定対象部の周囲に沿う部分を含むとともに、前記測定対象部上に位置する基準マーカ及び少なくとも1以上の距離マーカを有し、
    前記基準マーカは、周囲寸法の測定の基準となるマーカであり、
    前記距離マーカには、所定の距離値が関連付けられている、衣服。
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