JP2019105429A - ボイラシステム - Google Patents

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【課題】バイオマス燃料を燃焼させるボイラを備えるボイラシステムにおいて、塩化物イオンを多く含むバイオマス燃料を使用可能とする。【解決手段】バイオマス燃料を燃焼させるボイラを備えるボイラシステムであって、石炭燃料を燃焼させて生成された石炭燃焼灰をボイラに供給する石炭燃焼灰供給部を備える。石炭燃焼灰には多くの硫黄が含まれており、硫黄は、ナトリウムやカリウムと結びつきやすいので、ボイラの火炉の内部にて、腐食の原因となる塩化ナトリウム(NaCl)や塩化カリウム(KCl)が生成されることを防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラシステムに関するものである。
近年、環境意識の高まり等から火力発電所等に設置されるボイラシステムにおいて、バイオマス燃料が用いられている。このようなボイラシステムでは、ボイラの火炉内部にてバイオマス燃料を燃焼させることによって熱エネルギを取り出している。例えば、特許文献1には、バイオマス燃料と石炭燃料と両方の燃料を同時に燃焼させる混焼ボイラを備えるボイラシステムが開示されている。
特開2006−263700号公報
ところで、周知のようにバイオマス燃料は、生物由来の有機性資源を含む燃料であり、含まれる有機性資源によって成分が大きく異なる。このため、バイオマス燃料には、ナトリウム(Na)やカリウム(K)といったアルカリ成分に加えて、多量の塩化物イオンが含まれる場合がある。しかしながら、このようなバイオマス燃料をボイラにて燃焼させると、火炉の伝熱管に塩化ナトリウム(NaCl)や塩化カリウム(KCl)が析出し、火炉の伝熱管等が腐食してしまう。近年においては、パームヤシからパーム油を搾り取った後の残渣等をバイオマス燃料として有効活用する試みがなされている。しかしながら、このようなパームヤシの残渣からなるバイオマス燃料には多くの塩化物イオンが含まれている。このため、現状においては、このような有効活用すべきバイオマス燃料をボイラで燃焼させることができず、ボイラにおいて使用可能なバイオマス燃料が制限されている。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、バイオマス燃料を燃焼させるボイラを備えるボイラシステムにおいて、塩化物イオンを多く含むバイオマス燃料を使用可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、バイオマス燃料を燃焼させるボイラを備えるボイラシステムであって、石炭燃料を燃焼させて生成された石炭燃焼灰を上記ボイラに供給する石炭燃焼灰供給部を備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記ボイラが、上記バイオマス燃料を燃料とするバイオマス燃焼バーナと、上記石炭燃料を燃料とする微粉炭燃焼バーナとを有する混焼ボイラであり、上記石炭燃焼灰供給部が、上記混焼ボイラで生成された燃焼灰を上記ボイラに還流させることにより上記石炭燃焼灰を上記ボイラに供給するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記混焼ボイラが、複数の上記バイオマス燃焼バーナを含むバイオマス燃焼バーナ群と、複数の上記微粉炭燃焼バーナを含む微粉炭燃焼バーナ群とを有し、上記石炭燃焼灰供給部が、上記バイオマス燃焼バーナ群の配置位置に上記石炭燃焼灰を供給するという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記ボイラが備える火炉の内壁面に向けて空気を供給する空気供給部を備え、上記石炭燃焼灰供給部が、上記石炭燃焼灰を貯蔵する貯蔵部と上記空気供給部とを接続する接続配管と、上記接続配管の開閉を行う開閉バルブとを備えるという構成を採用する。
石炭燃料を燃焼させることで生成された石炭燃焼灰には多くの硫黄(S)が含まれている。硫黄(S)は、塩素(Cl)と比較して、ナトリウム(Na)やカリウム(K)と結びつきやすい。本発明によれば、このような硫黄(S)を含む石炭燃焼灰が石炭燃焼灰供給部によってバイオマス燃料が燃焼されるボイラに供給される。このため、ボイラの火炉の内部にて、腐食の原因となる塩化ナトリウム(NaCl)や塩化カリウム(KCl)が生成されることを防止することができ、火炉の伝熱管等が腐食することを防止することができる。したがって、本発明によれば、バイオマス燃料を燃焼させるボイラを備えるボイラシステムにおいて、塩化物イオンを多く含むバイオマス燃料を使用することが可能となる。
本発明の第1実施形態におけるボイラシステムの概略構成を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態におけるボイラシステムが備える石炭燃焼灰供給部と混焼ボイラとを含む模式的な平面図である。 本発明の第2実施形態におけるボイラシステムの概略構成を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るボイラシステムの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本第1実施形態のボイラシステム1の概略構成を示すフロー図である。この図に示すように、本実施形態のボイラシステム1は、混焼ボイラ2と、脱硝装置3と、エアヒータ4と、バグフィルタ5と、誘引ファン6と、脱硫装置7と、灰貯蔵サイロ8(灰貯蔵部)と、石炭燃焼灰供給部9とを備えている。
混焼ボイラ2は、多数の伝熱管によって形成された火炉2aと、火炉2aに設置された複数のバーナ2bとを備えている。なお、図1では省略しているが、混焼ボイラ2は、再熱器や過熱器等を備えている。火炉2aは、内部に水が流れる伝熱管を多数接続することにより形成されており、内部にて石炭燃料やバイオマス燃料が燃焼される。
バーナ2bは、火炉2aの壁部に設けられており、石炭燃料やバイオマス燃料を燃料として火炎を形成する。図1に示すように、バーナ2bは、互いに対向するようにして、火炉2aの正面側の壁部と背面側の壁部に対して複数設けられている。なお、本実施形態においては、火炉2aの正面側に配置されたバーナ2bが石炭燃料を燃料として火炎を形成する微粉炭燃焼バーナ2c(石炭燃焼バーナ)と、火炉2aの背面側に配置されたバーナ2bがバイオマス燃料を燃料として火炎を形成するバイオマス燃焼バーナ2dとされている。つまり、本実施形態においては、混焼ボイラ2が、複数の微粉炭燃焼バーナ2cを含む微粉炭燃焼バーナ群2C(石炭燃焼バーナ群)と、複数のバイオマス燃焼バーナ2dを含むバイオマス燃焼バーナ群2Dとを有している。
微粉炭燃焼バーナ2cは、不図示の微粉炭ミルと接続されており、微粉炭ミルから石炭を微粉炭として供給される。また、バイオマス燃焼バーナ2dは、不図示のバイオマスミルと接続されており、バイオマスミルから粉砕されたバイオマス燃料を供給される。なお、図1で示す微粉炭燃焼バーナ2cに対してバイオマスミルを接続してバイオマス燃焼バーナ2dとして使用することや、図1で示すバイオマス燃焼バーナ2dに対して微粉炭ミルを接続して微粉炭燃焼バーナ2cとして使用することも可能である。つまり、バーナ2bは、接続先を微粉炭ミルとバイオマスミルとで変更することによって、微粉炭燃焼バーナ2c及びバイオマス燃焼バーナ2dのいずれとしても使用することができる。よって、混焼ボイラ2は、石炭燃料の専焼ボイラとして用いることや、バイオマス燃料の専焼ボイラとして用いることも可能な構造とされている。
脱硝装置3は、混焼ボイラ2に接続されており、窒素酸化物を還元することによって、混焼ボイラ2で発生した燃焼ガス中から窒素酸化物を除去する。エアヒータ4は、脱硝装置3と接続されている。このエアヒータ4は、バーナ2bに供給する燃焼空気と燃焼ガスとを熱交換することによって、燃焼ガスを冷却すると共にバーナ2bに供給する燃焼空気を加熱する。バグフィルタ5は、エアヒータ4に接続されており、燃焼ガスに含まれる塵をフィルタによって燃焼ガス中から除去する。誘引ファン6は、エアヒータ4と脱硫装置7との間に設置されており、混焼ボイラ2から脱硫装置7に向かう燃焼ガスの流れを形成する。脱硫装置7は、誘引ファン6を挟んでバグフィルタ5と接続されており、燃焼ガスに残存する硫黄(S)成分を除去する。
灰貯蔵サイロ8は、混焼ボイラ2、脱硝装置3、エアヒータ4及びバグフィルタ5と接続されており、混焼ボイラ2、脱硝装置3、エアヒータ4及びバグフィルタ5で燃焼ガスから取り除かれた燃焼灰を貯蔵する。なお、このような燃焼灰には、微粉炭燃焼バーナ2cによって石炭燃料を燃焼させることで生成された石炭燃焼灰と、バイオマス燃焼バーナ2dによってバイオマス燃料を燃焼させることで生成されたバイオマス燃焼灰とが含まれている。なお、石炭燃焼灰には、多くの硫黄(S)成分が含まれている。
石炭燃焼灰供給部9は、空気供給部10と、接続配管11と、開閉バルブ12とを備えている。空気供給部10は、エアファン10aと、配管10bとを備えている。エアファン10aは、配管10bを介して混焼ボイラ2の内部に空気を送り込む。配管10bは、根元部分がエアファン10aと接続され、先端部分が混焼ボイラ2と接続され、エアファン10aによって送り出された空気を混焼ボイラ2に案内する。この配管10bの先端側は、混焼ボイラ2の微粉炭燃焼バーナ群2Cの配置位置と、混焼ボイラ2のバイオマス燃焼バーナ群2Dの配置位置とに分岐して接続されている。なお、分岐された配管10bの先端側の一方(微粉炭燃焼バーナ群2Cの配置位置に接続される方)を第1分岐管10cと称し、分岐された配管10bの先端側の他方(バイオマス燃焼バーナ群2Dの配置位置に接続される方)を第2分岐管10dと称する。
図2は、石炭燃焼灰供給部9と混焼ボイラ2とを含む模式的な平面図である。図2に示すように、第1分岐管10cは、混焼ボイラ2と接続される先端側がさらに分岐し、水平に複数(図2おいては4つ)配列された微粉炭燃焼バーナ2cと火炉2aの側壁2a1との間の位置にて混焼ボイラ2と接続されている。また、第2分岐管10dは、混焼ボイラ2と接続される先端側がさらに分岐し、水平に複数(図2においては4つ)配列されたバイオマス燃焼バーナ2dと火炉2aの側壁2a1との間の位置にて混焼ボイラ2と接続されている。これらの第1分岐管10c及び第2分岐管10dは、エアファン10aによって送り込まれた空気を、火炉2aの側壁2a1の内壁面に向けて噴射する。
このような空気供給部10は、火炉2aの側壁2a1の内壁面に向けて空気を供給することによって、火炉2aの側壁2a1の近傍で酸素不足により硫化水素(HS)が生成されることを抑止し、火炉2aの側壁2a1が腐食することを防止する。つまり、本実施形態の石炭燃焼灰供給部9は、火炉2aの側壁2a1の近傍で酸素不足が生じることを防止するための空気供給部10を取り込んで構成されている。
接続配管11は、灰貯蔵サイロ8と、空気供給部10とを接続する配管であり、灰貯蔵サイロ8に貯蔵された燃焼灰を空気供給部10に案内する。接続配管11は、空気供給部10の第1分岐管10cと第2分岐管10dとの各々に対して設けられている。つまり、本実施形態においては、接続配管11が2本設けられている。開閉バルブ12は、各々の接続配管11の途中部位に設けられている。つまり、本実施形態においては、開閉バルブ12も2つ設けられている。これらの開閉バルブ12は、接続配管11の開閉を行う。
このような石炭燃焼灰供給部9は、開閉バルブ12によって接続配管11を開放し、混焼ボイラ2で生成された燃焼灰を混焼ボイラ2に還流させることにより石炭燃焼灰を混焼ボイラ2に供給する。なお、本実施形態においては、バイオマス燃焼バーナ群2Dの配置領域に接続された第2分岐管10dにのみから燃焼灰を混焼ボイラ2に供給する。このため、第2分岐管10dに接続された接続配管11に設けられた開閉バルブ12を開状態とし、第1分岐管10cに接続された接続配管11に設けられた開閉バルブ12を閉状態とする。これによって、バイオマス燃焼バーナ2dの周辺のみに燃焼灰が還流され、微粉炭燃焼バーナ2cの周辺には燃焼灰は供給されない。このため、混焼ボイラ2の内部のバイオマス燃焼バーナ2dの周辺のみに局所的に燃焼灰を供給することができる。
以上のような構成の本実施形態のボイラシステム1では、不図示の微粉炭ミルから供給される微粉炭が燃焼空気と共に微粉炭燃焼バーナ2cで燃焼され、不図示のバイオマスミルから供給されるバイオマス燃料が燃焼空気と共にバイオマス燃焼バーナ2dで燃焼され、熱エネルギが生成される。このとき、誘引ファン6によって混焼ボイラ2の火炉2aの内部から燃焼ガスが排出され、排出された燃焼ガスが、脱硝装置3、エアヒータ4、バグフィルタ5、脱硫装置7に順次流れる。燃焼ガスは、脱硝装置3において窒素酸化物が取り除かれ、エアヒータ4において燃焼空気と熱交換され、バグフィルタ5において塵(燃焼灰)を除去され、脱硫装置7において残留する硫黄(S)成分が取り除かれ、その後不図示の煙突を介して大気開放される。
また、石炭燃焼灰を含む燃焼灰は、混焼ボイラ2と、脱硝装置3と、エアヒータ4と、バグフィルタ5とで回収され、灰貯蔵サイロ8で貯蔵される。一方、空気供給部10は、エアファン10aによって配管10bを介して、バーナ2bと火炉2aの側壁2a1との間の酸素濃度が低下する領域に空気を供給する。このとき、本実施形態のボイラシステム1では、第2分岐管10dと灰貯蔵サイロ8とを接続する接続配管11に設けられた開閉バルブ12が開放されているため、灰貯蔵サイロ8に貯蔵された燃焼灰の一部がバイオマス燃焼バーナ2dの周辺に還流される。このように、硫黄(S)が含まれた燃焼灰をバイオマス燃焼バーナ2dの周辺に供給すると、バイオマス燃料が燃焼されて発生する塩素(Cl)成分がナトリウム(Na)やカリウム(K)と結びつかず、伝熱管等に析出しない。この結果、塩化ナトリウム(NaCl)や塩化カリウム(KCl)が発生することを抑制される。
以上のような本実施形態のボイラシステム1によれば、硫黄(S)を含む石炭燃焼灰が石炭燃焼灰供給部9によってバイオマス燃料が燃焼される混焼ボイラ2に供給される。このため、混焼ボイラ2の火炉2aの内部にて、腐食の原因となる塩化ナトリウム(NaCl)や塩化カリウム(KCl)が生成されることを防止することができ、火炉2aの伝熱管等が腐食することを防止することができる。したがって、本実施形態のボイラシステム1によれば、塩化物イオンを多く含むバイオマス燃料を使用することが可能となる。
また、本実施形態のボイラシステム1においては、ボイラとして、バイオマス燃料を燃料とするバイオマス燃焼バーナ2dと、石炭燃料を燃料とする微粉炭燃焼バーナ2cとを有する混焼ボイラ2を備えている。また、石炭燃焼灰供給部9は、混焼ボイラ2で生成された燃焼灰を混焼ボイラ2に還流させることにより石炭燃焼灰を混焼ボイラ2に供給する。このため、外部から硫黄(S)を補完することなく、混焼ボイラ2のバイオマス燃焼バーナ2dの近傍に硫黄(S)を供給することが可能となる。
また、本実施形態のボイラシステム1においては、混焼ボイラ2が、複数のバイオマス燃焼バーナ2dを含むバイオマス燃焼バーナ群2Dと、複数の微粉炭燃焼バーナ2cを含む微粉炭燃焼バーナ群2Cとを有し、石炭燃焼灰供給部9は、バイオマス燃焼バーナ群2Dの配置位置に石炭燃焼灰を供給する。つまり、本実施形態のボイラシステム1においては、バイオマス燃焼バーナ2dがバイオマス燃焼バーナ群2Dとして纏めて配置されており、このバイオマス燃焼バーナ2dが纏められた領域に対して石炭燃焼灰が供給されている。このため、石炭燃焼灰を混焼ボイラ2の一部領域のみに局所的に供給することで、効果的に伝熱管等の腐食を防止することができる。
また、本実施形態のボイラシステム1においては、混焼ボイラ2が備える火炉2aの内壁面に向けて空気を供給する空気供給部10を備え、石炭燃焼灰供給部9が、石炭燃焼灰を貯蔵する灰貯蔵サイロ8と空気供給部10とを接続する接続配管11と、接続配管11の開閉を行う開閉バルブ12とを備えている。このような本実施形態のボイラシステム1においては、火炉2aの内壁面に向けて空気を供給する空気供給部10を石炭燃焼灰供給部9の一部として用いることができる。このため、石炭燃焼灰供給部9の全てを別途備えるよりも、ボイラシステム1の全体構成を簡素化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図3を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3は、本第2実施形態のボイラシステム20の概略構成を示すフロー図である。この図に示すように、本実施形態のボイラシステム20は、ボイラとして、石炭のみを燃料とする石炭専焼ボイラ21と、バイオマスのみを燃料とするバイオマス専焼ボイラ22とを備えている。なお、図3に示すように、石炭専焼ボイラ21とバイオマス専焼ボイラ22との各々に対して、脱硝装置3と、エアヒータ4と、バグフィルタ5と、誘引ファン6と、脱硫装置7と、灰貯蔵サイロ8とが設けられている。
本実施形態において、石炭燃焼灰供給部9は、石炭専焼ボイラ21で発生した石炭燃焼灰を貯蔵する灰貯蔵サイロ8から、バイオマス専焼ボイラ22に対して、燃焼灰を供給する。このとき、開閉バルブ12はいずれも開状態とされる。本実施形態のように、石炭専焼ボイラ21で発生した石炭燃焼灰を貯蔵する灰貯蔵サイロ8から、バイオマス専焼ボイラ22に燃焼灰を供給することによって、バイオマス専焼ボイラ22における火炉2aの腐食をより確実に防止することができる。
なお、本実施形態の変形例として、石炭専焼ボイラ21に換えて混焼ボイラ2を設置したり、バイオマス専焼ボイラ22に換えて混焼ボイラ2を設置したりしても良い。このように、石炭を燃焼するいずれかのボイラで発生した燃焼灰を他のボイラに供給する構成を採用することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、空気供給部10を備える石炭燃焼灰供給部9を用いて、燃焼灰をボイラに供給する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、燃焼灰を空気供給部10とは別の機構によってボイラに供給するようにしても良い。また、バーナ2bに供給する燃焼空気の流れに乗せて、燃焼灰をボイラに供給する構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、ボイラシステム1あるいはボイラシステム20で発生した燃焼灰をボイラに供給する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、外部から搬送されてきた石炭燃焼灰をボイラに供給するようにしても良い。
また、上記実施形態において、灰貯蔵サイロ8に貯蔵された燃焼灰が凝集等により固まっている場合には、灰貯蔵サイロ8からボイラに供給する際に燃焼灰を分散させる分散装置(例えば撹拌機)を備えるようにしても良い。
1……ボイラシステム
2……混焼ボイラ(ボイラ)
2a……火炉
2a1……側壁
2b……バーナ
2c……微粉炭燃焼バーナ(石炭燃焼バーナ)
2C……微粉炭燃焼バーナ群(石炭燃焼バーナ群)
2d……バイオマス燃焼バーナ
2D……バイオマス燃焼バーナ群
3……脱硝装置
4……エアヒータ
5……バグフィルタ
6……誘引ファン
7……脱硫装置
8……灰貯蔵サイロ(灰貯蔵部)
9……石炭燃焼灰供給部
10……空気供給部
10a……エアファン
10b……配管
10c……第1分岐管
10d……第2分岐管
11……接続配管
12……開閉バルブ
20……ボイラシステム
21……石炭専焼ボイラ
22……バイオマス専焼ボイラ

Claims (4)

  1. バイオマス燃料を燃焼させるボイラを備えるボイラシステムであって、
    石炭燃料を燃焼させて生成された石炭燃焼灰を前記ボイラに供給する石炭燃焼灰供給部を備えることを特徴とするボイラシステム。
  2. 前記ボイラは、前記バイオマス燃料を燃料とするバイオマス燃焼バーナと、前記石炭燃料を燃料とする微粉炭燃焼バーナとを有する混焼ボイラであり、
    前記石炭燃焼灰供給部は、前記混焼ボイラで生成された燃焼灰を前記ボイラに還流させることにより前記石炭燃焼灰を前記ボイラに供給する
    ことを特徴とする請求項1記載のボイラシステム。
  3. 前記混焼ボイラは、複数の前記バイオマス燃焼バーナを含むバイオマス燃焼バーナ群と、複数の前記微粉炭燃焼バーナを含む微粉炭燃焼バーナ群とを有し、
    前記石炭燃焼灰供給部は、前記バイオマス燃焼バーナ群の配置位置に前記石炭燃焼灰を供給する
    ことを特徴とする請求項2記載のボイラシステム。
  4. 前記ボイラが備える火炉の内壁面に向けて空気を供給する空気供給部を備え、
    前記石炭燃焼灰供給部は、前記石炭燃焼灰を貯蔵する貯蔵部と前記空気供給部とを接続する接続配管と、前記接続配管の開閉を行う開閉バルブとを備える
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のボイラシステム。
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WO2022254970A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 株式会社Ihi ボイラシステム、および、ボイラシステムの運転方法

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