JP2019104208A - Rigid core - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、タイヤを加硫成形するための剛性中子に関する。 The present invention relates to a rigid core for vulcanizing a tire.
近年、タイヤの形成精度を高めるために、剛性中子を用いたタイヤ形成方法が提案されている。この剛性中子は、加硫成形後のタイヤの内腔面の形状に合った外形形状を有する環状の中子本体を含んでいる。この中子本体は、加硫成形後にタイヤから分解して引き抜きできるよう、周方向に分割される複数の中子セグメントによって構成されている。前記複数の中子セグメントは、それぞれタイヤ成形面を有し、このタイヤ成形面上でタイヤの構成部材となる未加硫のゴム部材が順次貼り付けられ、生タイヤが形成される。そして、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入され、内型である前記剛性中子と外型である前記加硫金型との間でタイヤが加硫成形される。 In recent years, in order to improve the formation accuracy of a tire, a tire formation method using a rigid core has been proposed. The rigid core includes an annular core body having an outer shape that matches the shape of the inner surface of the tire after vulcanization molding. The core body is constituted by a plurality of core segments which are circumferentially divided so that they can be disassembled and pulled out of the tire after vulcanization molding. Each of the plurality of core segments has a tire molding surface, and unvulcanized rubber members, which are components of the tire, are sequentially attached on the tire molding surface to form a green tire. Then, the whole rigid core is put into a vulcanizing mold, and a tire is vulcanized and formed between the rigid core which is an inner mold and the vulcanizing mold which is an outer mold.
このような剛性中子を用いたタイヤ形成方法では、例えば、前記中子本体と前記生タイヤとの間に残留した空気が、タイヤの前記内腔面でのゴム流れの不良等を生じさせるので、その外観を悪化させる。このため、下記特許文献1には、前記タイヤ成形面に、タイヤ成形面で開口する複数のエアー貫通孔を設けて、前記残留した空気を剛性中子の外部に排出することが提案されている。 In a tire forming method using such a rigid core, for example, air remaining between the core body and the green tire causes a defect in rubber flow on the inner surface of the tire, and the like. , Worsen its appearance. Therefore, Patent Document 1 below proposes that the tire molding surface be provided with a plurality of air through holes opened at the tire molding surface, and the remaining air be discharged to the outside of the rigid core. .
しかしながら、このようなエアー貫通孔では、十分に空気を排出することができず、ゴム流れの不良等を抑制できないという問題があった。 However, in such an air through hole, air can not be sufficiently discharged, and there is a problem that the rubber flow can not be suppressed.
本発明は、以上のような実情に鑑み案出されたもので、中子セグメントのタイヤ成形面を改善することを基本として、タイヤの内腔面の外観を向上させうる剛性中子を提供することを主たる目的としている。 The present invention has been made in view of the above situation, and provides a rigid core capable of improving the appearance of the inner surface of the tire on the basis of improving the tire forming surface of the core segment. The main purpose is
本発明は、タイヤを加硫成形するため剛性中子であって、複数の中子セグメントからなる環状の中子本体を含み、前記中子本体は、前記中子本体の幅方向に最も張り出す中子最大幅位置を有し、前記複数の中子セグメントは、生タイヤが配されるタイヤ成形面と、前記タイヤから引き抜くための予め定められた引き抜き方向とを有し、前記複数の中子セグメントの少なくとも1つの前記タイヤ成形面は、前記中子最大幅位置よりも前記中子本体の半径方向内側に、前記引き抜き方向と実質的に平行にのび、かつ、前記タイヤ成形面と前記生タイヤとの間の空気を前記剛性中子の外部へ排出するための内側ベントラインが設けられる。 The present invention is a rigid core for vulcanizing and forming a tire, and includes an annular core main body consisting of a plurality of core segments, and the core main body projects most in the width direction of the core main body A plurality of core segments each having a core maximum width position, the plurality of core segments having a tire molding surface on which a green tire is disposed, and a predetermined drawing direction for drawing from the tire, At least one of the tire molding surfaces of the segments extends substantially inward of the core body in the radial direction with respect to the core maximum width position substantially parallel to the drawing direction, and the tire molding surface and the green tire And an inner vent line for discharging air between the two to the outside of the rigid core.
本発明に係る剛性中子は、前記内側ベントラインが、前記中子本体の周方向に離間して複数設けられるのが望ましい。 In the rigid core according to the present invention, it is preferable that a plurality of the inner vent lines be provided in the circumferential direction of the core main body so as to be separated.
本発明に係る剛性中子は、前記内側ベントラインのそれぞれが、10〜40mmの間隔で配されるのが望ましい。 In the rigid core according to the present invention, it is desirable that each of the inner vent lines be disposed at an interval of 10 to 40 mm.
本発明に係る剛性中子は、前記内側ベントラインの深さが、0.7〜1.5mmであるのが望ましい。 In the rigid core according to the present invention, the depth of the inner vent line is preferably 0.7 to 1.5 mm.
本発明に係る剛性中子は、前記タイヤ成形面が、前記中子最大幅位置よりも前記中子本体の半径方向外側に、前記タイヤ成形面と前記生タイヤとの間の空気を前記剛性中子の外部へ排出するための外側ベントラインが設けられるのが望ましい。 In the rigid core according to the present invention, the tire molding surface is positioned between the tire molding surface and the green tire in the middle of the rigidity between the tire molding surface and the green tire on the radially outer side of the core main body than the core maximum width position. It is desirable to provide an outer vent line for venting the child out.
本発明に係る剛性中子は、外側ベントラインが、前記内側ベントラインと連通するのが望ましい。 In the rigid core according to the present invention, it is desirable that the outer vent line communicate with the inner vent line.
本発明の剛性中子は、中子セグメントのタイヤ成形面に、中子最大幅位置よりも中子本体の半径方向内側で、引き抜き方向と実質的に平行にのびる内側ベントラインが設けられる。このような内側ベントラインは、前記中子本体と生タイヤとの間に残留した空気を十分に排出し得る。また、内側ベントラインは、加硫成形後のタイヤの内腔面に、例えば、引き抜き方向と実質的に平行にのびる凸状のゴム片を形成する。このような凸状のゴム片は、タイヤから中子セグメントを引き抜くときに、内側ベントラインから受けるせん断力が小さくなるので、内腔面に生じる傷を抑制できる。また、内側ベントラインは、前記空気を十分に排出し得るので、ゴム流れによる不良を抑制し得る。したがって、本発明の剛性中子は、内腔面の外観を向上することができる。 In the rigid core of the present invention, the tire molding surface of the core segment is provided with an inner vent line extending radially inward of the core body than the core maximum width position and substantially in parallel with the drawing direction. Such an inner vent line can sufficiently discharge the air remaining between the core body and the green tire. In addition, the inner vent line forms, for example, a convex rubber piece extending substantially in parallel with the drawing direction on the inner surface of the tire after vulcanization molding. Such a convex rubber piece reduces the shear force received from the inner vent line when the core segment is pulled out of the tire, and therefore can prevent scratches on the inner surface. In addition, since the inner vent line can sufficiently discharge the air, defects due to the rubber flow can be suppressed. Therefore, the rigid core of the present invention can improve the appearance of the lumen surface.
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示す剛性中子1の断面図である。本実施形態の剛性中子1は、例えば、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)Tを成形するために用いられる。図1に示されるように、剛性中子1は、本実施形態では、環状の中子本体2と、その中心孔2Hに内挿される円筒状のコア3と、コア3の軸心方向の両側に同心に配される一対の側板体4、4とを含んで構成されている。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described based on the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view of a rigid core 1 showing an embodiment of the present invention. The rigid core 1 of the present embodiment is used, for example, to form a pneumatic tire (hereinafter sometimes simply referred to as a "tire") T. As shown in FIG. 1, in the present embodiment, the rigid core 1 has an
中子本体2は、その外表面上に、カーカスプライ、ベルトプライ、サイドウォールゴム、トレッドゴム等のタイヤT用の構成部材(図示省略)を順次貼り付けることにより、タイヤTとほぼ同形状の生タイヤTaが形成される。生タイヤTaは、剛性中子1ごと加硫金型B内に投入され、内型である中子本体2と外型である加硫金型Bとの間で加熱加圧されることでタイヤTに加硫成形される。前記構成部材は、例えば、リボン状のゴムストリップで形成される。
The
本実施形態の中子本体2は、その内部に例えば中子本体2の周方向(以下、単に「周方向」という場合がある。)に連続してのびる中空状の内腔部Nが形成されている。内腔部Nには、生タイヤTaを内側から加熱するために、例えば電気ヒータなどの加熱手段(図示しない。)が配置されている。
In the
図2は、中子本体2の斜視図である。図3は、中子本体2の側面図である。図2及び図3に示されるように、中子本体2は、本実施形態では、周方向に分割される複数の中子セグメント5から形成される。
FIG. 2 is a perspective view of the
本実施形態の中子セグメント5は、周方向に離間する両側の端面8と、端面8、8間を継ぎ周方向にのびる周方向面9とを含んでいる。
The
本実施形態の周方向面9は、生タイヤTaが配されるタイヤ成形面11と、タイヤ成形面11よりも中子本体2の半径方向(以下、単に「半径方向」という場合がある。)の内側に形成される一対の内側面12、12とを含んでいる。内側面12は、例えば、生タイヤTaが配されず、加硫時に、加硫金型Bと接触する部分である。
The
タイヤ成形面11は、トレッド成形面11aと、一対のサイドウォール成形面11bと、一対のビード成形面11cとを含んでいる。トレッド成形面11aは、タイヤTのトレッド部T1(図1に示す)の内腔面Tbを形成する。サイドウォール成形面11bは、トレッド成形面11aの両側に連なり、かつ、タイヤTのサイドウォール部T2の内腔面Tbを形成する。本実施形態のサイドウォール成形面11bは、中子本体2のタイヤ成形面11で中子本体2の幅方向(以下、単に「幅方向」という場合がある。)に最も張り出す中子最大幅位置2cを含んでいる。ビード成形面11cは、サイドウォール成形面11bの半径方向内側に連なり、かつ、タイヤTのビード部T3の内腔面Tbを形成する。幅方向は、中子本体2の中子軸心2jと平行な方向である。
The
中子セグメント5は、本実施形態では、第1の中子セグメント5Aと第2の中子セグメント5Bとから構成される。第1の中子セグメント5Aは、両側の端面8A、8Aが、半径方向内側に向かって中子セグメント5の周方向幅が大きくなる向きに傾斜するよう形成されている。第2の中子セグメント5Bは、両側の端面8B、8Bが、半径方向内側に向かって中子セグメント5の周方向幅が小さくなる向きに傾斜するよう形成されている。第1の中子セグメント5A及び第2の中子セグメント5Bは、本実施形態では、周方向に交互に配されている。
The
中子本体2は、加硫成形後、先ず、少なくとも1つの第1の中子セグメント5AをタイヤTから半径方向内側に引き抜くことで、残りの第1の中子セグメント5A及び各第2の中子セグメント5Bが引き抜かれて分解される。なお、コア3は、各中子セグメント5の半径方向内側への移動を阻止し、中子セグメント5を一体に連結する。
The
中子セグメント5は、本実施形態では、タイヤTから引き抜くための予め定められた引き抜き方向Rを有している。引き抜き方向Rは、本実施形態では、少なくとも、加硫成形後、最初に引き抜かれる第1の中子セグメント5Aにおいては、中子セグメント5の周方向幅の中心である周方向幅中心面Coに沿った向きである。周方向幅中心面Coは、本実施形態では、中子本体2の側面視、中子本体2の中子軸心2jを通る放射線と重複する。本実施形態では、残りの中子セグメント5の引き抜き方向Rも、中子軸心2jを通る放射線と重複する周方向幅中心面Coに沿った向きである。なお、引き抜き方向Rは、上述のような態様に限定されるものではない。
The
図4は、中子セグメント5の拡大図である。図4に示されるように、少なくとも1つの中子セグメント5は、例えば、タイヤ成形面11には、中子最大幅位置2cよりも半径方向の内側に、タイヤ成形面11と生タイヤTaとの間の空気を剛性中子1の外部へ排出し得る内側ベントライン15が設けられる。内側ベントライン15は、引き抜き方向Rと実質的に平行にのびる。内側ベントライン15は、加硫成形後のタイヤTの内腔面(図1に示す)Tbに、例えば、引き抜き方向Rと実質的に平行にのびる凸状のゴム片(図示省略)を形成する。このような引き抜き方向Rと実質的に平行な凸状のゴム片は、タイヤTから中子セグメント5を引き抜くときに、内側ベントライン15から受けるせん断力が小さくなるので、内腔面Tbに生じる傷を抑制できる。また、内側ベントライン15は、前記空気を十分に排出し得るので、ゴム流れによる不良を抑制し得る。したがって、本発明の剛性中子1は、内腔面Tbの外観を向上することができる。前記「実質的に平行」とは、引き抜き方向Rと内側ベントライン15とが平行で配される場合は勿論、引き抜き方向Rと内側ベントライン15の長手方向との間の角度θが10度以下となるように、内側ベントライン15が配される場合を含んでいる。
FIG. 4 is an enlarged view of the
本実施形態では、全ての中子セグメント5に、引き抜き方向Rと実質的に平行にのびる内側ベントライン15が設けられている。これにより、さらに、内腔面Tbの外観が向上する。
In the present embodiment, all the
図1に示されるように、本実施形態の内側ベントライン15は、タイヤ成形面11から内腔部N側へ凹む溝状体として形成される。内側ベントライン15は、例えば、その横断面が、矩形状等の多角形状で形成される他、U字状やV字状で形成されても良い。
As shown in FIG. 1, the
内側ベントライン15は、例えば、サイドウォール成形面11bの中子最大幅位置2cからビード成形面11cの半径方向の内端まで連続してのびている。このような内側ベントライン15は、上述の作用を効果的に発揮する。なお、内側ベントライン15は、例えば、中子最大幅位置2cから内側面12までのびても良い。
The
図4に示されるように、内側ベントライン15は、本実施形態では、周方向に離間して複数設けられている。これにより、タイヤ成形面11と生タイヤTaとの間の空気が効果的に排出される。なお、図2乃至図4、及び、図6では、便宜上、内側ベントライン15及び後述の外側ベントライン16は、それぞれ、中心線で示されている。
As shown in FIG. 4, in the present embodiment, a plurality of
内側ベントライン15のそれぞれは、10〜40mmの間隔pで設けられているのが望ましい。間隔pが10mm未満の場合、例えば、タイヤ成形面11とゴムストリップとの接着性が低下し、精度良く生タイヤTaを成形できないおそれがある。間隔pが40mmを超える場合、生タイヤTaとタイヤ成形面11との間の空気を効果的に排出できないおそれがある。
Each of the
図5は、中子セグメント5の斜視図である。図5に示されるように、内側ベントライン15は、本実施形態では、内腔部N側へ凹む溝状体で形成されたエアチャンネル17に連通している。エアチャンネル17は、例えば、その開口幅や深さや形状が、内側ベントライン15と同じ態様で形成されている。
FIG. 5 is a perspective view of the
本実施形態のエアチャンネル17は、内側面12に配される第1チャンネル17aと、端面8に配される第2チャンネル17bとを含んでいる。
The
本実施形態の第1チャンネル17aは、その半径方向の外端(図示省略)が、内側ベントライン15の半径方向の内端(図示省略)に連通している。第1チャンネル17aは、ビード成形面11cの半径方向の内端までのびる内側ベントライン15のそれぞれに連通する複数本で形成されている。
The radial outer end (not shown) of the
本実施形態の第2チャンネル17bは、端面8を軸方向にのびる軸方向部18と、軸方向部18に連なって半径方向にのびる半径方向部19とを含んでいる。軸方向部18は、例えば、その両端が端面8で終端する内側ベントライン15aと連通している。軸方向部18は、本実施形態では、半径方向に複数本並んで形成されている。半径方向部19は、例えば、半径方向の最も外側に位置する軸方向部18aから半径方向内側に向かってのびている。半径方向部19の半径方向の内端は、端面8の半径方向内縁8eに連通している。半径方向部19は、本実施形態では、軸方向に複数本並んで形成されている。
The
本実施形態では、エアチャンネル17は、タイヤTのビード部T3を形成するための加硫金型Bの構成部材であるビードリング(図示省略)に設けられかつ剛性中子1の外部で開口する排気路と連通している。これにより、内側ベントライン15内の空気は、エアチャンネル17を介して排気溝から剛性中子1の外側へ排出される。なお、内側ベントライン15内の空気の排出方法は、このような態様に限定されるものではない。例えば、内側ベントライン15は、コア3の外表面に形成され剛性中子1の外部までのびている第1チャンネル17a及び半径方向部19に連なっても良い(図1に示す)。また、内側ベントライン15は、例えば、周知の態様の通り、図示しないバキューム等の負圧源に接続されて中子セグメントの内部をのびる図示しない排気路に連なっていても良い。
In the present embodiment, the
内側ベントライン15は、その深さtが0.7〜1.5mmであるのが望ましい。内側ベントライン15の深さtが0.7mm未満の場合、前記空気を効果的に排出できないおそれがある。内側ベントライン15の深さtが1.5mmを超える場合、内側ベントライン15の内部に形成されるゴム片の高さ(図示省略)が大きくなり、加硫成形後の中子セグメント5の引き抜き時、タイヤTの内腔面Tbに傷が生じるおそれがある。
The
図4に示されるように、特に限定されるものではないが、内側ベントライン15の開口幅wは、例えば、0.5〜1.0mm程度が望ましい。
As shown in FIG. 4, although not particularly limited, the opening width w of the
また、中子セグメント5は、本実施形態では、中子最大幅位置2cよりも半径方向外側に、タイヤ成形面11と生タイヤTaとの間の空気を剛性中子1の外部へ排出するための外側ベントライン16が設けられている。このような外側ベントライン16も、ゴム流れの不良等を抑制するので、タイヤTの内腔面Tbの外観を向上させ得る。
Further, in the present embodiment, the
外側ベントライン16は、本実施形態では、内側ベントライン15と連通している。即ち、本実施形態の外側ベントライン16は、半径方向の内端16iが中子最大幅位置2cに位置している。これにより、外側ベントライン16に流入した空気が、内側ベントライン15を介して剛性中子1の外部に排出される。なお、例えば、端面8で終端する外側ベントライン16aには、エアチャンネル17の軸方向部18が接続されても良い。
The
外側ベントライン16は、本実施形態では、トレッド成形面11aから一対のサイドウォール成形面11b、11bに跨って連続してのびている。このような外側ベントライン16は、より多くの剛性中子1へ空気を排出し得る。なお、外側ベントライン16は、例えば、トレッド成形面11aで途切れていても良い。
In the present embodiment, the
外側ベントライン16は、内側ベントライン15と同様に、タイヤ成形面11から内腔部N側へ凹む溝状体として形成される。外側ベントライン16は、本実施形態では、内側ベントライン15と同じ形状で形成されているので、以下に、内側ベントライン15と異なる部分のみ説明される。
Similar to the
外側ベントライン16は、本実施形態では、実質的に、中子本体2の中子軸心2jを通る放射方向にのびている。タイヤ成形面11に配されるタイヤT用の構成部材のゴムストリップは、例えば、周方向に沿ってのびている。これにより、外側ベントライン16は、ゴムストリップの長手に対して実質的に直角方向となるので、前記空気を一層効果的に排出し得る。
The
タイヤTからの引き抜き時、外側ベントライン16によって形成される凸のゴム片(図示省略)に生じるせん断力は、内側ベントライン15によって形成される凸のゴム片(図示省略)に生じるせん断力よりも小さい。このため、外側ベントライン16は、内側ベントライン15に比して、内腔面Tbに傷を生じさせる可能性が少ないと考えられる。したがって、外側ベントライン16は、内側ベントライン15とは異なり、引き抜き方向Rと実質的に平行にのびる形状でなくとも良い。
The shear force generated in the convex rubber piece (not shown) formed by the
図6は、他の実施形態の中子本体2の斜視図である。この実施形態の中子本体2の構成と、本実施形態の中子本体2の構成と同じ箇所は、同じ符号が付されてその説明が省略される。図6に示されるように、この実施形態の外側ベントライン16は、中子軸心2jを通る放射方向にのびる第1部分16Aと、周方向にのびる第2部分16Bとを含んで構成されている。このような外側ベントライン16は、さらに、効果的に、残留している空気を排出できる。
FIG. 6 is a perspective view of the
第1部分16Aと第2部分16Bとは、本実施形態では、交差するように設けられている。第1部分16A及び第2部分16Bは、本実施形態では、中子セグメント5それぞれに複数本設けられている。第1部分16A及び第2部分16Bは、本実施形態では、それぞれ、トレッド成形面11a及びサイドウォール成形面11bに設けられている。なお、第2部分16Bは、例えば、トレッド成形面11aのみに設けられても良い。また、第2部分16Bは、例えば、トレッド成形面11aを螺旋状でのびるように形成されても良い。
The
第1部分16Aは、例えば、中子軸心2jを通る放射方向に対して傾斜していても良い。第1部分16Aは、内側ベントライン15に連通するのが望ましい。第2部分16Bは、例えば、周方向に連続してのびても良いし、周方向に途切れて形成されても良い。さらに、第2部分16Bは、周方向に対して傾斜していても良い。
The
第2部分16Bのピッチp2は、例えば、第1部分16Aのピッチp1よりも大きいのが望ましい。中子本体2の外表面上に配されるゴムストリップは、通常周方向に沿って貼り付けられる。このため、第2部分16Bは、第1部分16Aに比して残留している空気を排出しづらい。このような観点より、第2部分16Bのピッチp2が小さい場合、残留している空気を排出するメリットよりも、タイヤ成形面11へ該ゴムストリップを貼り付けにくくなるデメリットのほうが大きくなる。このため、第2部分16Bのピッチp2は、例えば、15〜45mmが望ましい。なお、周方向に対する角度が小さい第2部分16Bは、周方向に対する角度が大きい第2部分16Bに比して、タイヤ成形面11への該ゴムストリップの貼付け性が維持されやすいので、ピッチp2を小さくできる。
The pitch p2 of the
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。 As mentioned above, although the especially preferable embodiment of this invention was explained in full detail, this invention can be deform | transformed into a various aspect, and can be implemented, without being limited to embodiment of illustration.
本発明の効果を確認するため、図1の基本構造を有する剛性中子を表1の仕様に基づき試作した。そしてこの剛性中子を用いて空気入りタイヤを形成した時の、ゴムストリップの貼付け性、ゴム流れによる外観性、傷による外観性がテストされた。共通仕様やテスト方法は以下のとおりである。
タイヤサイズ:225/45RF18
内側ベントライン、外側ベントラインの幅:0.7mm
外側ベントラインの深さ及びピッチ:内側ベントラインの深さ及びピッチと同じ
第2部分(外側ベントライン)のピッチp2:15.0mm
比較例3の外側ベントラインのピッチ、深さ:10mm、1.0mm
In order to confirm the effect of the present invention, a rigid core having the basic structure of FIG. And when the pneumatic tire was formed using this rigid core, the stickability of the rubber strip, the appearance due to the rubber flow, and the appearance due to the scratch were tested. Common specifications and test methods are as follows.
Tire size: 225 / 45RF18
Inner vent line, outer vent line width: 0.7 mm
Outer vent line depth and pitch: same as inner vent line depth and pitch second part (outer vent line) pitch p2: 15.0 mm
The pitch of the outer vent line of Comparative Example 3, depth: 10 mm, 1.0 mm
<ゴムストリップの貼付け性>
タイヤ成形面にタイヤの構成部材であるゴムストリップを貼り付けたときのタイヤ成形面からの脱落の有無が確認された。結果は、テストタイヤ100本に対するゴムストリップが脱落したタイヤの百分率である。数値が小さいほどゴムストリップの脱落がなく良好である。
<Applicability of rubber strip>
When the rubber strip which is a component of the tire was attached to the tire molding surface, the presence or absence of detachment from the tire molding surface was confirmed. The result is the percentage of tires that the rubber strip fell off with respect to 100 test tires. The smaller the value is, the better the rubber strip does not come off.
<ゴム流れによる外観性>
加硫成形後に、タイヤの内腔面のゴム流れの不良による外観性が確認された。結果は、テストタイヤ100本に対して不良と判定されたタイヤの本数の百分率である。数値が小さいほどゴム流れの不良がなく良好である。
<Appearance by rubber flow>
After the vulcanization molding, the appearance due to the defect of the rubber flow on the inner surface of the tire was confirmed. The result is a percentage of the number of tires determined to be defective with respect to 100 test tires. The smaller the value is, the better the rubber flow is good.
<傷による外観性>
加硫成形後に、タイヤの内腔面の傷による外観性が確認された。結果は、テストタイヤ100本に対して傷による不良と判定されたタイヤの本数の百分率である。数値が小さいほど傷がなく良好である。
<Appearance by scratches>
After vulcanization molding, the appearance due to scratches on the inner surface of the tire was confirmed. The result is a percentage of the number of tires determined to be defective due to scratches with respect to 100 test tires. The smaller the number, the better the scratch-free condition.
表1に示されるように、実施例の剛性中子は、空気が効果的に排出されるとともに、傷の発生が抑制されるので、高い外観性を有している。また、実施例の剛性中子は、ゴムストリップが脱落することなくタイヤ成形面に貼り付けできる。異なるタイヤサイズやゴムストリップの材料を用いてテストしたが、同様の結果となった。 As shown in Table 1, the rigid core of the example has high appearance because air is effectively exhausted and the occurrence of flaws is suppressed. In addition, the rigid core of the embodiment can be attached to the tire molding surface without the rubber strip falling off. Tests using different tire sizes and rubber strip materials resulted in similar results.
1 剛性中子
2 中子本体
2c 中子最大幅位置
5 中子セグメント
11 タイヤ成形面
15 内側ベントライン
R 引き抜き方向
T タイヤ
Ta 生タイヤ
1
Claims (6)
複数の中子セグメントからなる環状の中子本体を含み、
前記中子本体は、前記中子本体の幅方向に最も張り出す中子最大幅位置を有し、
前記複数の中子セグメントは、生タイヤが配されるタイヤ成形面と、前記タイヤから引き抜くための予め定められた引き抜き方向とを有し、
前記複数の中子セグメントの少なくとも1つの前記タイヤ成形面は、前記中子最大幅位置よりも前記中子本体の半径方向内側に、前記引き抜き方向と実質的に平行にのび、かつ、前記タイヤ成形面と前記生タイヤとの間の空気を前記剛性中子の外部へ排出するための内側ベントラインが設けられる、
剛性中子。 A rigid core for vulcanizing and forming the tire,
Including an annular core body consisting of a plurality of core segments,
The core body has a core maximum width position that extends most in the width direction of the core body,
The plurality of core segments have a tire molding surface on which a green tire is disposed, and a predetermined drawing direction for drawing from the tire,
At least one of the tire molding surfaces of the plurality of core segments extends radially inward of the core body from the core maximum width position substantially in parallel with the drawing direction, and the tire molding An inner vent line is provided for discharging air between the surface and the green tire to the outside of the rigid core,
Rigid core.
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