JP2019103001A - 通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のBLE接続を同時に正常に運用する。【解決手段】複数の他の通信装置と接続するために所定の間隔でアドバタイジングパケットを同報送信することが可能な通信装置は、前記複数の他の通信装置のうちいずれかの他の通信装置と接続中であるか否かに基づいて、該通信装置が第1のモードとして接続可能であることを示す第1のアドバタイジングパケット、または該通信装置が該第1のモードとして接続可能でないことを示す第2のアドバタイジングパケットを同報送信することを決定し、該第1のアドバタイジングパケットまたは該第2のアドバタイジングパケットを送信する。通信装置は、該第2のアドバタイジングパケットを同報送信することが決定された場合に、該複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻に関する情報を該第2のアドバタイジングパケットに含めて送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラムに関する。
近年、装置間でBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格に基づく通信によりBLE接続を確立後に、画像データ等のアプリケーションデータをやり取りする技術の開発が進んでいる(特許文献1、2)。
無線通信においては、無線信号の送信時刻を適切に調整せずに複数の無線端末が無線信号を送信した場合、同時に無線信号が到達した受信側無線端末は正常に無線信号を受信できない可能性がある。これにより無線信号の再送やエラー処理などによる遅延が発生し、無線端末を利用するユーザーの利便性を損ねることになる。
この課題はBLE接続においても同様である。BLE接続(ログイン処理)のために、ペリフェラルがアドバタイジングパケットを送信し、受信したセントラルが接続要求を意味するCONNECT_REQパケットを送信する。そして、ペリフェラルとセントラルの双方が、BLE接続が行われたと判定し、BLEデータ通信に移行する。しかし、ペリフェラルがCONNECT_REQパケットを正常に受信できなかった場合、セントラルはBLE接続が行われたと判定するのに対し、ペリフェラルはBLE接続が行われなかったと判定する。よって、セントラルはBLEデータ通信を実行するのに対し、ペリフェラルはアドバタイジングパケットの送信を再度開始するため、正常にBLE接続を行うのに多大な時間を要する。
この現象が、無線端末を所持するユーザーがMFP(Multi Function Peripheral)に近接している状態で発生した場合を考える。すなわち、無線端末がセントラルとして動作し、MFPがペリフェラルとして動作するとき、無線端末はBLE接続が行われたと判定するが、MFPはBLE接続が行われなかったと判定してしまう。結果として、無線端末がMFPに対して印刷処理を要求しても、MFPは印刷処理を実行しない。これにより、ユーザーの利便性が大きく損なわれることになる。
特許文献1には、ユーザーとMFPの距離を判定し近接状態であればBLE接続を実行する技術が開示されている。しかしながら、特許文献1には、複数の無線端末がMFPに近接した場合に、同時に複数のBLE接続を行うような構成については考慮されていない。また、特許文献2には、ペリフェラルとして他の携帯端末とBLE接続したBLE端末が、アドバタイズとスキャンを繰り返すことで、ペリフェラルとして接続された他のBLE端末と、アプリケーションデータをやり取りする技術が開示されている。しかし、特許文献2には、BLE端末が複数のBLE接続を行っている場合に、BLE端末が正常に無線信号を受信可能になるような構成については開示されていない。
本願発明は上述の課題に鑑みてなされた発明であり、複数のBLE接続を同時に正常に運用できるようにすることを目的とする。
上述目的を達成するための一手段として、本発明の通信装置は以下の構成を有する。すなわち、複数の他の通信装置と接続するために所定の間隔でアドバタイジングパケットを同報送信することが可能な通信装置であって、前記複数の他の通信装置のうちいずれかの他の通信装置と接続中であるか否かに基づいて、前記通信装置が第1のモードとして接続可能であることを示す第1のアドバタイジングパケット、または前記通信装置が前記第1のモードとして接続可能でないことを示す第2のアドバタイジングパケットを同報送信することを決定するパケット種別決定手段と、前記パケット種別決定手段による決定に応じて前記第1のアドバタイジングパケットまたは前記第2のアドバタイジングパケットを送信する送信手段と、を有し、前記パケット種別決定手段により第2のアドバタイジングパケットを同報送信することが決定された場合に、前記送信手段は、前記複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻に関する情報を前記第2のアドバタイジングパケットに含めて送信する。
複数のBLE接続を同時に正常に運用することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその実施形態の一例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施形態1]
<通信システム10の構成>
図1は、実施形態1における、BLE規格に基づく通信(BLE通信)を利用した通信システム10の構成を示す。通信システム10は、モバイル端末102〜104、MFP(Multi Function Peripheral)101、PC106から構成される。
<通信システム10の構成>
図1は、実施形態1における、BLE規格に基づく通信(BLE通信)を利用した通信システム10の構成を示す。通信システム10は、モバイル端末102〜104、MFP(Multi Function Peripheral)101、PC106から構成される。
モバイル端末102〜104は、MFP101とBLE(Blue tooth Low Energy)通信が可能な通信装置である。モバイル端末102〜104には、アンテナ102−1〜104−1が備え付けられており、BLE規格に対応した周波数帯域の無線信号を送受信可能である。
MFP101は、モバイル端末102〜104とBLE通信が可能な通信装置である。MFP101には、アンテナ101−1が備え付けられており、BLE規格に対応した周波数帯域の無線信号を送受信可能である。また、MFP101は、Ethernet(登録商標)などの有線LAN105(Local Area Network)を介してPC106(Personal Computer)と接続可能である。なお、本実施形態ではモバイル端末の数を3台とするが、本実施形態は、任意の台数においても適用可能である。
<BLE接続処理>
モバイル端末102〜104によるBLE接続処理について説明する。本実施形態における通信システム10では、モバイル端末102〜104は、MFP101に対してBLE接続処理を行う。BLE接続後、MFP101は、モバイル端末102〜104またはPC106から取得していた画像データを印刷する。なお、MFP101は、いずれかのモバイル端末102〜104とBLE接続を行った後は、ペリフェラル、セントラル、アドバタイザの動作モードを時分割で切り替えて動作する。MFP101がモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続を行った後で、さらにMFP101がいずれかのモバイル端末102〜104とBLE接続を行う場合には、MFP101はセントラルとしてBLE接続を行う。これにより複数のモバイル端末102〜104とMFP101は、同時にBLE接続を行うことができる。
モバイル端末102〜104によるBLE接続処理について説明する。本実施形態における通信システム10では、モバイル端末102〜104は、MFP101に対してBLE接続処理を行う。BLE接続後、MFP101は、モバイル端末102〜104またはPC106から取得していた画像データを印刷する。なお、MFP101は、いずれかのモバイル端末102〜104とBLE接続を行った後は、ペリフェラル、セントラル、アドバタイザの動作モードを時分割で切り替えて動作する。MFP101がモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続を行った後で、さらにMFP101がいずれかのモバイル端末102〜104とBLE接続を行う場合には、MFP101はセントラルとしてBLE接続を行う。これにより複数のモバイル端末102〜104とMFP101は、同時にBLE接続を行うことができる。
なお、ここでは、モバイル端末102の動作について説明するが、モバイル端末103、104も同様の動作を行うものとする。また、PC106は、PC106のユーザーにより要求された画像データを生成し、有線LAN105を介してPC106のユーザーの識別情報と画像データを、MFP101に送信しているものとする。
まず、モバイル端末102は、ユーザーによる操作に基づいて、MFP101の識別情報を取得する。MFP101の識別情報として、例えば、MFP101のMACアドレスが挙げられるが、MFP101を一意に識別できるものであればこれに限定されない。また、モバイル端末102は、モバイル端末102の識別情報を取得する。モバイル端末102の識別情報として、例えば、モバイル端末102のMACアドレスが挙げられるが、モバイル端末102またはモバイル端末のユーザーを一意に識別できるものであればこれに限定されない。
MFP101は、PC106から、画像データと、PC106のユーザーの識別情報を取得する。PC106のユーザーの識別情報は、モバイル端末102〜104のいずれかの識別情報であり得る。MFP101は、PC106から取得した画像データを、PC106のユーザーの識別情報に関連付けて記憶する。
MFP101は、いずれのモバイル端末102〜104ともBLE接続を行っていない場合は、アドバタイザの動作モードでのみ動作してアドバタイジングパケットを同報送信する。モバイル端末102は、MFP101からアドバタイジングパケットの受信に成功した場合、受信したパケットの受信電界強度(受信電力)に基づき、モバイル端末102とMFP101の位置を判定する。モバイル端末102は、モバイル端末102とMFP101の距離が近接していると判定した場合は、BLE接続を行うために必要なパケットを送信する。BLE接続を行うために送信するパケットは2種類あり、モバイル端末102は、MFP101から受信したアドバタイジングパケットの種類によって、送信するパケットを変える。
モバイル端末102は、MFP101から、ペリフェラルの動作モードとして接続可能であることを示すADV_INDパケット(パケットのPDUタイプがADV_INDであるパケット)を受信した場合は、CONNECT_REQパケットを送信する。CONNECT_REQパケット(パケットのPDUタイプがCONNECT_REQであるパケット)の送信およびMFP101による受信が完了した時点で、BLE接続が行われる。また、モバイル端末102は、MFP101から、ペリフェラルとして接続不可能を示すADV_NONCONN_INDパケット(PDUタイプがADV_NONCONN_INDであるパケット)を受信した場合は、ADV_INDパケットを送信する。モバイル端末102からADV_INDパケットを受信したMFP101は、続いてCONNECT_REQパケットの送信を行い、モバイル端末102が受信を完了した時点で、BLE接続が行われる。尚、ペリフェラルは、第1の動作モードの一例である。
BLE接続が行われると、モバイル端末102は、先に取得していたMFP101の識別情報とモバイル端末102の識別情報を、MFP101に対して送信する。モバイル端末102は、モバイル端末102で保存されている画像データに、モバイル端末102の識別情報を関連付けてMFP101に送信してもよい。MFP101は、モバイル端末102からMFP101の識別情報とモバイル端末102の識別情報を受信する。MFP101は、モバイル端末102の識別情報に関連付けられた画像データを有する場合に、当該画像データを印刷する。なお、もしモバイル端末102から受信したMFPの識別情報がMFP101の識別情報でない場合は、MFP101は、たとえモバイル端末102の識別情報に関連付けられた画像データを有していても、印刷を行わない。
<MFP101の構成>
MFP101の構成を、図2(a)と図2(b)を参照して説明する。図2(a)は、MFP101の機能構成を示すブロック図である。MFP101は、その機能構成として、通信管理部201、BLE通信制御部202、受信時刻決定部203、パケット種別決定部204、パケット生成部205、画像生成部206を有する。
MFP101の構成を、図2(a)と図2(b)を参照して説明する。図2(a)は、MFP101の機能構成を示すブロック図である。MFP101は、その機能構成として、通信管理部201、BLE通信制御部202、受信時刻決定部203、パケット種別決定部204、パケット生成部205、画像生成部206を有する。
通信管理部201は、通信部216(図2(b))を監視することにより、MFP101とモバイル端末102〜104との無線通信が行われた時間を管理する。通信管理部201は、当該無線通信が行われた時間の情報を受信時刻決定部203に出力する。
BLE通信制御部202は、BLE通信に関する通信制御を行う。本実施形態では、BLE通信制御部202は、MFP101が、モバイル端末102〜104のいずれかとのBLE接続をペリフェラルとして実行しているか否かを管理する。BLE通信制御部202は、MFP101がペリフェラルとしてモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続しているか否かの情報を、パケット種別決定部204に出力する。また、BLE通信制御部202は、MFP101がセントラルの動作モードとして動作した期間の情報を決定(管理)し、当該情報を受信時刻決定部203に出力する。ここで、セントラルは、第2の動作モードの一例である。また、BLE通信制御部202は、モバイル端末102〜104からMFPの識別情報とモバイル端末102〜104の識別情報を受信し、記憶部211(図2(b))に記憶する。さらに、BLE通信制御部202は、モバイル端末102〜104から画像データを受信し、記憶部211に記憶する。この画像データは、例えば、モバイル端末102〜104に装荷されたカメラ(不図示)により撮像されて生成された画像データである。
受信時刻決定部203は、通信管理部201とBLE通信制御部202から取得した情報に基づいて、MFP101がパケット(無線信号)を受信可能な時刻を決定する。具体的には、受信時刻決定部203は、BLE通信制御部202から、MFP101がセントラルとして動作した期間の情報を取得し、通信管理部201から、無線通信が行われた時間の情報を取得する。そして、受信時刻決定部203は、セントラルとして動作した期間(コネクション間隔)における、データ通信が行われた期間(コネクションイベントの期間)の割合を算出する。そして、受信時刻決定部203は、コネクション間隔に対するコネクションイベントの割合が所定の閾値未満である場合は、コネクション間隔の一部を、MFP101がパケットを受信可能な時刻として決定する。一方、当該割合が当該所定の閾値を超えている場合は、受信時刻決定部203は、次のアドバタイジングパケットの同報送信のタイミング(次に到来するアドバタイジング間隔のタイミング)を、MFP101がパケットを受信可能な時刻として決定する。
パケット種別決定部204は、BLE通信制御部202から、MFP101がペリフェラルとしてモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続しているか否かの情報を取得する。パケット種別決定部204は、MFP101がペリフェラルとしてモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続していない場合には、アドバタイジングパケットの種別をADV_INDパケットとすることを決定する。一方、パケット種別決定部204は、MFP101がペリフェラルとしてモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続している場合には、アドバタイジングパケットの種別をADV_NONCONN_INDパケットとすることを決定する。
パケット生成部205は、パケット種別決定部204の決定に応じて、ADV_INDパケットまたはADV_NONCONN_INDパケットを生成する。具体的には、パケット生成部205は、MFP101の識別情報を含めたADV_INDパケット、またはMFP101の識別情報と受信時刻決定部203から取得した、パケットを受信可能な時刻の情報を含んだADV_NONCONN_INDパケットを生成する。また、パケット生成部205はこれら以外のパケットも必要に応じて生成し得る。
パケット生成部205により生成されたアドバタイジングパケットは、BLE通信制御部202により、通信部216を介して、アドバタイジング間隔と呼ばれる周期で定期的に同報送信される。例外は、受信時刻決定部203により決定された、パケットを受信可能な時刻が、次にアドバタイジングパケットの同報送信を予定している時刻である場合である。この場合、BLE通信制御部202は、次にアドバタイジングパケットの同報送信を予定している時刻にはアドバタイジングパケットの同報送信を実行しない。
画像生成部206は、記憶部211に記憶されている、モバイル端末102〜104から受信したMFPの識別情報と、MFP101自身の識別情報が一致する場合に、画像データを印刷部213(図2(b))が印刷処理可能なデータ形式に変換する。
図2(b)は、MFP101のハードウェア構成を示すブロック図である。MFP101は、そのハードウェア構成として、記憶部211、制御部212、印刷部213、入力部214、出力部215、および通信部216を有する。
記憶部211は、ROM、RAMの両方、もしくは、いずれか一方により構成され、後述する各種動作を行うためのプログラムや、通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。本実施形態では、記憶部211は、MFPの識別情報、モバイル端末102〜104の識別情報、画像データ等を記憶する。なお、記憶部211として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。
制御部212は、一つ又は複数のCPU、または、MPUにより構成され、記憶部211に記憶されたプログラムを実行することによりMFP101全体を制御する。なお、制御部212は、記憶部211に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働によりMFP101全体を制御するようにしてもよい。
また、制御部212は、印刷部213を制御して、印刷処理を実行する。印刷部213は、印刷処理を行うためのハードウェアである。入力部214は、ユーザーからの各種操作の受付を行う。出力部215は、ユーザーに対して各種出力を行う。ここで、出力部215による出力とは、画面上への表示や、スピーカーによる音声出力、振動出力等の少なくとも1つを含む。なお、タッチパネルのように入力部214と出力部215の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。
通信部216は、通信に関する制御を行う。本実施形態では、通信部216は、アンテナ101−1を介して、BLE通信のための信号の送受信を行う。また、通信部216は、有線LAN105を介して、有線通信のための信号の送受信を行う。信号の送受信の処理には、符号化/復号化処理等が含まれる。
<モバイル端末102の構成>
モバイル端末102の構成を、図3(a)と図3(b)を参照して説明する。なお、モバイル端末103、104の構成は、モバイル端末102の構成と同様である。図2(a)は、モバイル端末102の機能構成を示すブロック図である。モバイル端末102は、その機能構成として、BLE通信制御部301、測定部302、距離判定部303、パケット種別決定部304、パケット生成部305、および受信時刻判定部306を有する。
モバイル端末102の構成を、図3(a)と図3(b)を参照して説明する。なお、モバイル端末103、104の構成は、モバイル端末102の構成と同様である。図2(a)は、モバイル端末102の機能構成を示すブロック図である。モバイル端末102は、その機能構成として、BLE通信制御部301、測定部302、距離判定部303、パケット種別決定部304、パケット生成部305、および受信時刻判定部306を有する。
BLE通信制御部301は、BLE通信に関する通信制御を行う。本実施形態では、BLE通信制御部301は、通信部316(図3(b))を介してMFP101から受信したアドバタイズパケットを解析し、MFP101の識別情報が含まれる場合、当該識別情報を記憶部311に記憶する。また、BLE通信制御部301は、通信部316を介して受信したアドバタイズパケットがADV_INDパケットか、ADV_NONCONN_INDパケットかを判定し、判定結果を、パケット種別決定部304に出力する。
測定部302は、BLE通信制御部301により受信されたアドバタイズパケットの受信時の受信電界強度を測定する。測定部302は、測定した受信電界強度を距離判定部303に出力する。
距離判定部303は、測定部302から取得した受信電界強度を所定の強度閾値未満か否かを判定することにより、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満か否かを判定する。所定の強度閾値は、例えば、予めユーザーが近接ログインを実行可能な最大の距離における受信電界強度測定結果に基づいて決定される。他にも、予め取得した、強度閾値は、MFP101の送信電力値と送信アンテナ利得とモバイル端末102の受信アンテナ利得、および当該最大の距離を用いて、フリスの伝達公式から決定することも可能である。距離判定部303は、受信電界強度が当該強度閾値未満の場合、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満と判定する。一方、受信電界強度が当該強度閾値未満でない場合、距離判定部303は、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満でないと判定する。距離判定部303は、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満であるか否かの情報をパケット種別決定部304に出力する。
パケット種別決定部304は、BLE通信制御部301から取得した、受信したアドバタイジングパケットの判定結果に基づいて、MFP101とBLE接続を行うために送信するアドバタイジングパケットの種別を決定する。具体的には、パケット種別決定部304は、受信したアドバタイジングパケットがADV_INDパケットであった場合は、送信するパケットをCONNECT_REQパケットとすることを決定する。また、パケット種別決定部304は、受信したアドバタイジングパケットがADV_NONCONN_INDパケットであった場合は、送信するパケットをADV_INDパケットとすることを決定する。
パケット生成部305は、パケット種別決定部304の決定に応じて、CONNECT_REQパケットまたはADV_INDパケットを生成する。具体的には、パケット生成部305は、モバイル端末102の識別情報を含めたCONNECT_REQパケット、またはモバイル端末102とMFP101の識別情報を含んだADV_INDパケットを生成する。また、パケット生成部305はこれら以外のパケットも必要に応じて生成し得る。
受信時刻判定部306は、BLE通信制御部301により受信されたアドバタイズパケットがADV_NONCONN_INDパケットである場合に、このパケットに含まれている、MFP101がパケットを受信可能な時刻の情報を取得する。受信時刻判定部306は、この情報をBLE通信制御部301に出力する。
距離判定部303により、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満である場合は、MFP101とモバイル端末102は近接していることを意味する。この場合、BLE通信制御部301は、通信部316を介してMFP101とBLE接続を行うためのアドバタイジングパケットの送信を行う。具体的には、BLE通信制御部301は、パケット生成部305により生成されたCONNECT_REQパケットまたはADV_INDパケットを、受信時刻判定部306から取得したMFP101がパケットを受信可能な時刻に、送信する。
BLE通信制御部301は、MFP101とBLE接続を行った場合は、記憶部311(図3(b))にMFP101とBLE接続が行われたたことを示す信号を出力する。そして、BLE通信制御部301は、記憶部311からMFP101の識別情報とモバイル端末102の識別情報と撮像部313(図3(b))により生成された画像データを取得する。BLE通信制御部301は、BLE接続を行った後に、MFP101の識別情報と画像データを通信部316を介してMFP101に送信する。
図3(b)は、モバイル端末102のハードウェア構成を示すブロック図である。モバイル端末は、そのハードウェア構成として、制御部312、撮像部313、入力部314、出力部315、および通信部316を有する。入力部314および出力部315は、図2(b)の入力部214および出力部215と同様のため、説明を省略する。
記憶部311は、ROM、RAMの両方、もしくは、いずれか一方により構成され、後述する各種動作を行うためのプログラムや、通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。本実施形態では、記憶部311は、BLE通信制御部301から出力された、MFP101とBLE接続を行ったことを示す信号を記憶し、さらに撮像部313から出力された、画像データを記憶する。
制御部312は、一つ又は複数のCPU、または、MPUにより構成され、記憶部311に記憶されたプログラムを実行することによりモバイル端末102全体を制御する。なお、制御部312は、記憶部311に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働によりモバイル端末102全体を制御するようにしてもよい。
撮像部313は、撮像素子、光学系、UI(User Interface)部により構成され、撮像処理により画像データを生成する。撮像部313により生成された画像データには、ユーザーによるUI操作で印刷処理を希望するか否かの情報が付与され、印刷処理を希望する情報が付与された画像データが記憶部311に出力される。
通信部316は、通信に関する制御を行う。本実施形態では、通信部316はアンテナ102−1を介して、BLE通信のための信号の送受信を行う。信号の送受信の処理には、符号化/復号化処理等が含まれる。
<MFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作>
上記の構成を有する通信システム10におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を、図4(a)と図4(b)を用いて説明する。図4(a)は、本実施形態におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を説明するフローチャート、図4(b)は、S405の処理を説明するフローチャートである。なお、図4(a)と図4(b)に示すフローチャートの動作は、MFP101が周期的に送信する1回のアドバタイジングパケット送信時刻における動作であり、実際にはこの動作は周期的に繰り返し行われる。図4(a)と図4(b)に示すフローチャートは、MFP101の制御部212が記憶部211に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
上記の構成を有する通信システム10におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を、図4(a)と図4(b)を用いて説明する。図4(a)は、本実施形態におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を説明するフローチャート、図4(b)は、S405の処理を説明するフローチャートである。なお、図4(a)と図4(b)に示すフローチャートの動作は、MFP101が周期的に送信する1回のアドバタイジングパケット送信時刻における動作であり、実際にはこの動作は周期的に繰り返し行われる。図4(a)と図4(b)に示すフローチャートは、MFP101の制御部212が記憶部211に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
S401で、MFP101のBLE通信制御部202は、モバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続中か否かを判定する。MFP101がモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続を行っている場合(S401でYes)、処理はS405に進み、それ以外の場合は(S401でNo)、処理はS402に進む。
S402で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介して、MFP101の識別情報を含んだADV_INDパケットを送信し、送信処理が完了したら処理はS403に進む。S403で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してCONNECT_REQパケットを受信したか否かを判定する。CONNECT_REQを、説明のために例えばモバイル端末102から受信した場合は(S403でYes)、処理はS404に進む。それ以外の場合は(S403でNo)、MFP101は、受信動作を終了し、アドバタイジングパケット送信時刻における動作を終了する。S404で、MFP101のBLE通信制御部202は、CONNECT_REQパケットに含まれているモバイル端末102の識別情報を記憶部211に出力し、アドバタイジングパケット送信時刻における動作を終了する。
MFP101がモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続を行っている場合(S401でYes)、S405で、MFP101の受信時刻決定部203は、MFP101がパケットを受信可能な時刻を決定する。S405の処理を図4(b)に示す。S4051で、受信時刻決定部203は、少なくとも1回以上のコネクション間隔におけるコネクションイベントの発生割合を、占有率として取得する。S4052で、受信時刻決定部203は、S4051で取得した占有率が所定の閾値を上回っているかを判定する。占有率が所定の閾値未満である場合は(S4052でYes)、処理はS4053に進み、それ以外の場合は(S4052でNo)、処理はS4054に進む。
S4053で、受信時刻決定部203は、パケット受信可能時刻を、直前のコネクション間隔を含む少なくとも1回以上のコネクション間隔においてコネクションイベントが発生しなかったタイミングから設定する。一方、S4054で、受信時刻決定部203は、パケット受信可能時刻を、次にMFP101がアドバタイジングパケットの同報送信を予定していた時刻に設定する。
占有率が閾値を上回っている場合(S4052でNo)は、MFP101は、アドバタイジングパケットの送信を行わずモバイル端末102〜104からのパケットの受信動作を行う。よって、閾値を低く設定した場合には、モバイル端末102〜104が送信するパケットをMFP101が受信できる可能性を高めることが可能である。しかしながら、閾値を低く設定した場合には、MFP101がアドバタイジングパケットを送信する回数が、閾値を高く設定した場合に比べて減少する可能性がある。これにより、アドバタイジングパケットの受信電界強度によりMFP101との距離を測定するモバイル端末102〜104にとっては、測定精度の劣化が引き起こされ可能性がある。本実施形態では閾値を0.25とする。なお閾値は、予めユーザーにより決定された値でも、一定期間におけるアドバタイジングパケットの送信回数が規定の回数を下回った場合に閾値を上げるように適応的に決定してもよい。
図4(a)に戻り、S406でMFP101のBLE通信制御部202は、アドバタイジングパケットを同報送信するか否かを判定する。現在の時刻が、受信時刻決定部203がパケット受信可能な時刻として設定した時刻でない場合は(S406でYes)、MFP101はアドバタイジングパケットの同報送信を行うため、処理はS407に進む。現在の時刻が、受信時刻決定部203がパケット受信可能な時刻として設定した時刻である場合は(S406でNo)、MFP101はアドバタイジングパケットの同報送信を行わないため、処理はS409に進む。
S407で、MFP101のパケット生成部205は、受信時刻決定部203が決定生成したパケット受信可能な時刻をADV_NONCONN_INDパケットのペイロードフィールドに含める。続いて、S408で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。S409で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してモバイル端末102〜104からADV_INDパケットを受信したか否かを判定する。説明のため、モバイル端末102〜ADV_INDパケットを受信した場合(S409でYes)、BLE通信制御部202は、ADV_INDパケットに含まれているMFPの識別情報とモバイル端末102の識別情報を記憶部211に記憶して、S410に進む。受信していない場合(S409でNo)、MFP101は、アドバタイジングパケット送信時刻における動作を終了する。
S410で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介して、CONNECT_REQパケットを送信し、モバイル端末102とBLE接続を行う。なお、MFP101は、BLE接続時に、MFP101が設定したアドバタイジング間隔と、コネクション間隔を一致させるように、接続パラメータ変更を要求する。さらに、MFP101は、ペリフェラルとしてBLE接続した後は、ペリフェラルとセントラルの動作を時分割で切り替える。そのため、MFP101は、アドバタイジング間隔に対してMFP101がペリフェラルとして動作する期間を、CONNECT_REQパケットに含めて送信する。MFP101は、アドバタイジング間隔において、アドバタイジング間隔の開始タイミングからペリフェラルとして動作する時間の割合をCONNECT_REQパケットのペイロードフィールドに記載する。例えば、アドバタイジング間隔が10.24秒でCONNECT_REQパケットのペイロードに記載する時間の割合の値が40の場合を考える。この場合、アドバタイジング間隔の開始直後から4.96秒はペリフェラルとして動作し、4.96秒から10.24秒まではセントラルとして動作することを意味する。CONNECT_REQパケットの送信が完了後、処理はS411に進む。S411で、MFP101のBLE通信制御部202は、記憶部211にADV_INDパケットに含まれているモバイル端末102の識別情報を出力し、アドバタイジングパケット送信期間における動作を終了する。
<モバイル端末102のBLE接続動作>
続いて、モバイル端末102のBLE接続時の動作を、図5を用いて説明する。図5は、モバイル端末102のBLE接続動作を説明するフローチャートである。図5に示すフローチャートは、モバイル端末102の制御部312が記憶部311に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
続いて、モバイル端末102のBLE接続時の動作を、図5を用いて説明する。図5は、モバイル端末102のBLE接続動作を説明するフローチャートである。図5に示すフローチャートは、モバイル端末102の制御部312が記憶部311に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
S501で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、ユーザーにより入力部314を介した操作により設定され記憶部311に記憶されたMFPの識別情報を取得する。S502で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介してアドバタイジングパケットを受信する。BLE通信制御部301は、受信したアドバタイジングパケットがADV_INDパケットか、ADV_NONCONN_INDパケットかを判定し、判定結果を、パケット種別決定部304に出力する。また、測定部302は、受信したアドバタイジングパケットの受信電界強度を測定し、測定した受信電界強度を距離判定部303に出力する。
S503で、モバイル端末102の距離判定部303は、測定部302から取得した受信電界強度を所定の強度閾値未満か否かを判定することにより、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満か否かを判定する。モバイル端末102とMFP101の距離が所定の閾値未満であれば(S503Yes)、処理はS504に進み、それ以外の場合は(S503でNo)、処理はS502に戻る。
S504で、BLE通信制御部301により受信されたアドバタイジングパケットがADV_INDパケットであれば(S504でYes)、処理はS508へ進む。この場合、パケット種別決定部304は、送信するパケットをCONNECT_REQパケットとすることを決定する。一方、BLE通信制御部301により受信されたアドバタイジングパケットがADV_NONCONN_INDパケットであれば(S504でNo)、処理はS505へ進む。この場合、パケット種別決定部304は、送信するパケットをADV_INDパケットとすることを決定する。
S505で、モバイル端末102の受信時刻判定部306は、受信したADV_NONCONN_INDパケットに含まれている、MFP101がパケットを受信可能な時刻の情報を取得し、この情報をBLE通信制御部301に出力する。S506で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、受信時刻判定部306から受け取った情報からMFP101がパケット受信可能な時刻を特定し、当該時刻に、通信部316を介して、ADV_INDパケットを送信する。S507で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介してMFP101からCONNECT_REQパケットを受信し、BLE接続を行う。モバイル端末102は、BLE接続時にはMFP101より要求されたコネクション間隔になるように接続パラメータを更新する。さらに、モバイル端末102は、CONNECT_REQパケットのペイロードフィールドに記載されている値から、MFP101がペリフェラルとして動作する期間を算出し、BLE接続動作を完了する。
S508で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介してCONNECT_REQパケットを送信し、送信が完了したらBLE接続動作を完了する。
<MFP101のBLE接続後の印刷動作>
続いて、MFP101の、モバイル端末102とのBLE接続後に行う印刷動作を、図6を用いて説明する。図6は、MFP101がモバイル端末102とのBLE接続後に行う印刷処理動作を説明するフローチャートである。図6に示すフローチャートは、MFP101の制御部212が記憶部211に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
続いて、MFP101の、モバイル端末102とのBLE接続後に行う印刷動作を、図6を用いて説明する。図6は、MFP101がモバイル端末102とのBLE接続後に行う印刷処理動作を説明するフローチャートである。図6に示すフローチャートは、MFP101の制御部212が記憶部211に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
S601で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してモバイル端末102からMFP101の識別情報と画像データを受信したかを判定する。画像データを受信した場合は(S601でYes)、処理はS602に進み、それ以外の場合は(S601でNo)、処理はS603に進む。S602で、MFP101のBLE通信制御部202は、受信した画像データを記憶部211にモバイル端末102の識別情報を付与して出力し、S603に進む。
S603で、MFP101のBLE通信制御部202は、記憶部211において、BLE接続を行ったモバイル端末102の識別情報に関連付けられた画像データが存在するかを判定する。画像データは、PC106から取得した画像データか、モバイル端末102から取得した画像データのいずれかである。画像データが存在する場合(S603でYes)、BLE通信制御部202は画像データを画像生成部206に出力し、画像データが存在しなければ(S603でNo)、印刷処理は行われない。
S604で、MFP101の画像生成部206は、画像データを印刷部213が印刷処理可能なデータ形式に変換し、変換したデータ(印刷画像)を印刷部213に出力する。印刷部213は、画像生成部206から取得した印刷画像を印刷用紙に印刷し、印刷処理動作を終了する。
<モバイル端末102のBLE接続後の画像データ送信動作>
続いてモバイル端末102の、MFP101とのBLE接続後に行う画像データ送信動作を、図7を用いて説明する。図7は、モバイル端末102のBLE接続後に行う画像データ送信動作を説明するフローチャートである。図7に示すフローチャートは、モバイル端末102の制御部312が記憶部311に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
続いてモバイル端末102の、MFP101とのBLE接続後に行う画像データ送信動作を、図7を用いて説明する。図7は、モバイル端末102のBLE接続後に行う画像データ送信動作を説明するフローチャートである。図7に示すフローチャートは、モバイル端末102の制御部312が記憶部311に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
S701で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、記憶部311において、印刷処理を希望する情報が付与された画像データが保存されているかを判定する。そのような画像データが記憶部311に保存されていれば(S701でYes)、処理はS702に進み、それ以外の場合は(S701でNo)、処理はS703に進む。
S702で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、画像データに、モバイル端末102の識別情報を含めてMFP101に送信する。また、BLE通信制御部301は、予めユーザーによる操作により取得しているMFP101の識別情報も送信する。モバイル端末102がセントラルとしてMFP101とBLE接続している場合は、BLE通信制御部301は、MFP101がペリフェラルとして動作している期間に送信を行う。モバイル端末102がペリフェラルとしてMFP101とBLE接続している場合は、BLE通信制御部301は、MFP101がセントラルとして動作している期間に送信を行う。
S703で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、BLE接続を継続するか否かを判定する。BLE接続を継続する場合は(S703でYes)、処理はS701に戻り、BLE接続を継続しない場合は(S703でNo)、画像データ送信動作を終了する。
<MFP101とモバイル端末102〜104間の近接ログインの動作>
続いて、MFP101とモバイル端末102〜104が近接ログインを実行する際の動作について図8を用いて説明する。図8は、MFP101とモバイル端末102〜104間の近接ログインの動作を示すシーケンスチャートである。図8の例では、MFP101に対して、モバイル端末102、モバイル端末103、モバイル端末104が、順に近接ログインを行う。
続いて、MFP101とモバイル端末102〜104が近接ログインを実行する際の動作について図8を用いて説明する。図8は、MFP101とモバイル端末102〜104間の近接ログインの動作を示すシーケンスチャートである。図8の例では、MFP101に対して、モバイル端末102、モバイル端末103、モバイル端末104が、順に近接ログインを行う。
時刻T1で、MFP101は、ADV_INDパケットを同報送信する。同じく時刻T1で、モバイル端末102〜104は、ADV_INDパケットの受信電界強度に基づいてMFP101との距離を計測する。
時刻T1に対して次のアドバタイジング間隔である時刻T2で、MFP101は、ADV_INDパケットを同報送信する。同じく時刻T2で、モバイル端末102〜104は、ADV_INDパケットの受信電界強度に基づいてMFP101との距離を計測する。モバイル端末102は、近接ログイン可能な距離までMFP101が近接していることを検知し、時刻T3でCONNECT_REQパケットを送信する。
時刻T4で、MFP101は、モバイル端末102とBLE接続を行ったためADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。MFP101は、パケット受信可能時刻を時刻T5〜T6に設定したADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。
時刻T7で、MFP101は、パケット受信可能時刻を時刻T8〜T9に設定したADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。同じく時刻T7で、モバイル端末103は、ADV_NONCONN_INDパケットの受信電界強度に基づいてMFP101までの距離を計測する。モバイル端末103は、近接ログイン可能な距離までMFP101が近接していることを検知し、時刻T8でADV_INDパケットを送信する。
時刻T10で、MFP101は、パケット受信可能時刻を時刻T12〜T13に設定したADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。BLE通信では、データ通信を行うのはセントラルであり、MFP101はモバイル端末103に対してはセントラルとしてBLE接続している。時刻T12〜T13にデータ通信が発生しないように、MFP101は、モバイル端末103とのデータ通信を行う。
時刻T14で、MFP101は、パケット受信可能時刻を時刻T16〜T17に設定したADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。さらに時刻T18で、MFP101は、パケット受信可能時刻を時刻T21〜T22に設定したADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。
時刻T22で、MFP101は、ADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。ここで、MFP101はセントラルとして動作した時刻T19〜T22の通信状況を計測し、通信帯域が閾値を超えて占有されていることを検出する。これは、例えば、モバイル端末103が画像データを送信しているような場合に該当する。MFP101は、モバイル端末103からの画像データを受信しながら、他のモバイル端末とBLE接続を行う。すなわち、MFP101は、次にMFP101がアドバタイジングパケットの同報送信を行う予定である時刻T25をパケット受信可能時刻に設定したADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。同じく時刻T22で、モバイル端末104は、ADV_NONCONN_INDパケットの受信電界強度に基づいてMFP101までの距離を計測する。モバイル端末104は、近接ログイン可能な距離までMFP101が近接していることを検知し、時刻T25でADV_INDパケットを送信し、受信したMFP101はCONNECT_REQパケットを送信する。
このように、本実施形態によるMFP101は、モバイル端末から送信されるパケットを受信可能な時刻を、他のモバイル端末がパケット送信を行う可能性が低い時刻に設定し、設定した受信可能時刻の情報を含んだアドバタイジングパケットを同報送信する。モバイル端末102〜104は、受信したアドバタイジングパケットから、MFP101がパケット受信可能時刻を特定し、当該時刻にパケットをMFP101に送信する。これにより、MFP101は、パケットの再送やエラー処理による遅延が発生する確率を抑制しながら、複数のBLE接続を同時に実行でき、ユーザーの利便性を高めることが出来る。
なお、本実施形態では、MFP101がペリフェラルとして動作する期間とセントラルとして動作する期間をBLE接続時にモバイル端末102〜104に通知した。これに代えて、MFP101がセントラルとして動作する期間にはモバイル端末からのパケット送信に対する応答を複数回連続で実行しないように構成されてもよい。この場合、MFP101がセントラルとして動作する期間にMFP101がペリフェラルとしてBLE接続したモバイル端末102〜104とのデータ通信が発生しないようにしてもよい。
[実施形態2]
実施形態1では、MFP101が、MFP101がパケットを受信可能な時刻を決定し、アドバタイジングパケットに受信可能時刻を含めて同報送信した。本実施形態では、MFP101は、モバイル端末102〜104がパケット受信可能な時刻を推定するために必要な情報を同報送信する。当該情報は、MFP101がセントラルとして動作する時刻の情報と、他のモバイル端末102〜104とのデータ通信に使用する周波数チャネル(周波数帯域)の情報である。アドバタイジングパケットを受信したモバイル端末102〜104は、MFP101が使用する周波数チャネルでキャリアセンスを実行し、MFP101がパケット受信可能となる時刻を推定し、パケット送信を行う。以下では、実施形態1と同様の動作については説明を省略し、異なる動作についてのみ説明を行う。
実施形態1では、MFP101が、MFP101がパケットを受信可能な時刻を決定し、アドバタイジングパケットに受信可能時刻を含めて同報送信した。本実施形態では、MFP101は、モバイル端末102〜104がパケット受信可能な時刻を推定するために必要な情報を同報送信する。当該情報は、MFP101がセントラルとして動作する時刻の情報と、他のモバイル端末102〜104とのデータ通信に使用する周波数チャネル(周波数帯域)の情報である。アドバタイジングパケットを受信したモバイル端末102〜104は、MFP101が使用する周波数チャネルでキャリアセンスを実行し、MFP101がパケット受信可能となる時刻を推定し、パケット送信を行う。以下では、実施形態1と同様の動作については説明を省略し、異なる動作についてのみ説明を行う。
<MFP101の構成>
図9は、本実施形態のMFP101の機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、本実施形態のMFP101は、図2(a)に示した構成に加えて、通信パラメータ決定部901を有する。図9においては、図2(a)と同様の構成については、説明を省略する。
図9は、本実施形態のMFP101の機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、本実施形態のMFP101は、図2(a)に示した構成に加えて、通信パラメータ決定部901を有する。図9においては、図2(a)と同様の構成については、説明を省略する。
通信パラメータ決定部901は、MFP101がセントラルとして動作する期間を決定する。また、通信パラメータ決定部901は、BLE通信制御部202からBLE接続を行ったモバイル端末の識別情報を取得し、データ通信に使用する周波数チャネルを決定する。周波数チャネルとは、BLE接続においてデータ通信に使用する周波数帯域を示す。具体的には、中心周波数が2404MHzから2424MHzまで2MHzごとの周波数帯域は、周波数チャネル0から周波数チャネル10に対応する。また、中心周波数2428MHzから2478MHzまで2MHzごとの周波数帯域は、周波数チャネル11から周波数チャネル36に対応する。通信パラメータ決定部901は、MFP101がセントラルとして動作する期間とデータ通信に使用する周波数チャネルの情報を、BLE通信制御部202に出力する。
BLE通信制御部202は、通信パラメータ決定部901から、MFP101がセントラルとして動作する期間とデータ通信に使用する周波数チャネルの情報を取得する。パケット生成部205は、送信するアドバタイジングパケットの種別がADV_NONCONN_INDパケットである場合、MFP101の識別情報とデータ通信に使用する周波数チャネルとMFP101がセントラルとして動作する期間の情報を含める。
<モバイル端末102の構成>
図10は、本実施形態のモバイル端末102の機能構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態のモバイル端末102、図3(a)に示した構成に対して、受信時刻判定部306に替えて、センシング部1001と受信時刻推定部1002を有する。図10において、図3と同様と同様の構成については、説明を省略する。なお、なお、モバイル端末103、104の構成は、モバイル端末102の構成と同様である。
図10は、本実施形態のモバイル端末102の機能構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態のモバイル端末102、図3(a)に示した構成に対して、受信時刻判定部306に替えて、センシング部1001と受信時刻推定部1002を有する。図10において、図3と同様と同様の構成については、説明を省略する。なお、なお、モバイル端末103、104の構成は、モバイル端末102の構成と同様である。
BLE通信制御部301は、ADV_NONCONN_INDパケットを受信した場合、当該パケットに含まれる、MFP101がデータ通信に利用する周波数チャネルと、MFP101がセントラルとして動作する期間の情報を取得する。BLE通信制御部301は、MFP101がデータ通信に利用する周波数チャネルの情報を、センシング部1001に出力する。
センシング部1001は、MFP101がデータ通信に利用する周波数チャネルで、MFP101がセントラルとして動作する期間にキャリアセンスを実行する。センシング部1001は、キャリアセンスを実行して、受信電界強度を測定し、これを受信時刻推定部1002に出力する。
受信時刻推定部1002は、センシング部1001から取得した受信電界強度を所定の閾値と比較することにより、メディア(データ通信のための周波数チャネルにおける通信環境)がアイドルであるかの判定を行う。当該所定の閾値は、例えば、予めユーザーにより設定された値である。受信電界強度が閾値未満である場合、受信時刻推定部1002は、現在の時刻はMFP101のパケット受信可能時刻と推定(特定)する。そして、受信時刻推定部1002は、推定した受信可能時刻をBLE通信制御部301に通知し、BLE通信制御部301は、通信部316を介して、受信時刻推定部1002により推定された受信可能時刻に、パケットを送信する。
<MFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における操作>
上記の構成を有する通信システム10におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を説明するフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートの動作は、MFP101が周期的に送信する1回のアドバタイジングパケット送信時刻における動作であり、実際にはこの動作を周期的に繰り返し行われる。図11に示すフローチャートは、MFP101の制御部212が記憶部211に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
上記の構成を有する通信システム10におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態におけるMFP101のアドバタイジングパケット送信時刻における動作を説明するフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートの動作は、MFP101が周期的に送信する1回のアドバタイジングパケット送信時刻における動作であり、実際にはこの動作を周期的に繰り返し行われる。図11に示すフローチャートは、MFP101の制御部212が記憶部211に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
S1101で、MFP101のBLE通信制御部202は、モバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続中か否かを判定する。MFP101がモバイル端末102〜104のいずれかとBLE接続を行っている場合(S1101でYes)、処理はS1105に進み、それ以外の場合は(S1101でNo)、処理はS1102に進む。
S1102で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部316を介してADV_INDパケットを送信し、送信処理が完了したら処理はS1103に進む。S1103で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してCONNECT_REQパケットを受信したか否かを判定する。CONNECT_REQパケットを、例えばモバイル端末102から受信した場合(S1103でYes)、処理はS1104に進み、それ以外の場合は(S1103でNo)、MFP101は、アドバタイジングパケット送信時刻における動作を終了する。S1104で、MFP101のBLE通信制御部202は、CONNECT_REQパケットに含まれているモバイル端末102の識別情報を出力し、アドバタイジングパケット送信時刻における動作を終了する。
S1105で、MFP101のパケット生成部205は、データ通信に使用する周波数チャネルと、MFP101がセントラルとして動作する期間との情報を含めたADV_NONCONN_INDパケットを生成する。S1106でMFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してADV_NONCONN_INDパケットを同報送信する。S1107で、MFP101のBLE通信制御部202は、モバイル端末102〜104からADV_INDパケットを受信したか否かを判定する。説明のため、モバイル端末102からADV_INDパケットを受信した場合(S1107でYes)、ADV_INDパケットに含まれているMFPの識別情報とモバイル端末102の識別情報を記憶部211に記憶して、S1108に進む。受信していない場合(S1107でNo)、MFP101は、アドバタイジングパケット送信時刻における動作を終了する。
S1108で、MFP101のBLE通信制御部202は、通信部216を介してCONNECT_REQパケットを送信し、モバイル端末102とBLE接続を行う。なお、MFP101はBLE接続時に、MFP101が設定したアドバタイジング間隔と、コネクション間隔を一致させるように接続パラメータ変更を要求する。S1109で、MFP101のBLE通信制御部202は、記憶部211にADV_INDパケットに含まれているモバイル端末102の識別情報を出力し、アドバタイジングパケット送信期間における動作を終了する。
<モバイル端末102のBLE接続動作>
続いて、モバイル端末102のBLE接続動作を、図12(a)と図12(b)を用いて説明する。図12(a)は、モバイル端末102のBLE接続動作を説明するフローチャート、図12(b)は、S1205の処理を説明するフローチャートである。図12(a)と図12(b)に示すフローチャートは、モバイル端末102の制御部312が記憶部311に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
続いて、モバイル端末102のBLE接続動作を、図12(a)と図12(b)を用いて説明する。図12(a)は、モバイル端末102のBLE接続動作を説明するフローチャート、図12(b)は、S1205の処理を説明するフローチャートである。図12(a)と図12(b)に示すフローチャートは、モバイル端末102の制御部312が記憶部311に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
S1201で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、ユーザーにより入力部314を介した操作により設定され記憶部311に記憶されたMFPの識別情報を取得する。S1202で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介してアドバタイジングパケットを受信する。BLE通信制御部301は、受信したパケットがADV_INDパケットかADV_NONCONN_INDパケットかを判定し、判定結果を、パケット種別決定部304に出力する。また、測定部302は、受信したアドバタイジングパケットの受信電界強度を測定し、測定した受信電界強度を距離判定部303に出力する。
S1203で、モバイル端末102の距離判定部303は、測定部302から取得した受信電界強度を所定の強度閾値と比較することにより、モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満か否かを判定する。モバイル端末102とMFP101との距離が所定の閾値未満であれば(S1203でYes)、処理はS1204に進み、それ以外の場合は(S1203でNo)、処理はS1202に戻る。
S1204で、BLE通信制御部301により受信されたアドバタイジングパケットがADV_INDパケットであれば(S1204でYes)、処理はS1208へ進む。この場合、パケット種別決定部304は、送信するパケットをCONNECT_REQパケットとすることを決定する。一方、BLE通信制御部301により受信されたアドバタイズパケットがADV_NONCONN_INDパケットであれば(S1204でNo)、処理はS1205へ進む。この場合、パケット種別決定部304は、送信するパケットをAND_INDとすることを決定する。
S1205で、MFP101の受信時刻推定部1002は、MFP101がパケットを受信可能な時刻を推定する。S1205の処理を図12(b)に示す。S12051で、センシング部1001は、まず、受信されたADV_NONCONN_INDパケットに含まれる、MFP101がデータ通信に使用する周波数チャネルの情報と、MFP101がセントラルとして動作している期間の情報を取得する。そして、センシング部1001は、これらの情報に基づきキャリアセンスを実行して、受信電界強度を測定し、これを受信時刻推定部1002に出力する。
S12052で、受信時刻推定部1002は、センシング部1001から取得した受信電界強度を所定の閾値と比較することにより、メディアがアイドルであるかの判定を行う。メディアが占有されていれば(S12052でNo)、処理はS12051に戻る。メディアがアイドルであれば(S12052でYes)、受信時刻推定部1002は、現在時刻をMFP101がパケット受信可能な時刻であると判定し、S12053に進む。S12053で、受信時刻推定部1002は、現在時刻がパケット受信可能時刻であることをBLE通信制御部301に通知する。
図12(a)に戻り、S1206で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介して、受信時刻推定部1002において、MFP101がパケット受信可能であると推定した時間にADV_INDパケットを送信する。S1207で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介して、CONNECT_REQパケットを受信しBLE接続を行う。モバイル端末102は、BLE接続時には、MFP101より要求されたコネクション間隔になるように接続パラメータを更新する。さらに、モバイル端末102は、CONNECT_REQパケットのペイロードフィールドに記載されている値から、MFP101がペリフェラルとして動作する期間を算出し、BLE接続動作を完了する。
S1208で、モバイル端末102のBLE通信制御部301は、通信部316を介して、CONNECT_REQパケットを送信し、送信が完了したらBLE接続動作を完了する。
このように、本実施形態では、モバイル端末102〜104が周辺環境の通信状態を計測し、メディアが占有されていない期間を推定し、当該期間にパケットを送信する。これにより、直近のデータ通信期間では発生しなかった再送が発生する場合などでも、キャリアセンスしてからメディアにアクセスする為、MFP101がパケットを受信する可能性を高めることができ、ユーザーの利便性を高めることができる。
[その他の実施形態]
実施形態1及び実施形態2では、MFP101かモバイル端末102〜104のいずれかが、MFP101がパケット受信可能となる時刻を決定していた。これに替えて、MFP101とモバイル端末102〜104が両方ともパケット受信可能となる時刻を判定し、両者がともにパケット受信可能と判定した時刻にモバイル端末102〜104がパケットを送信する構成にしてもよい。
実施形態1及び実施形態2では、MFP101かモバイル端末102〜104のいずれかが、MFP101がパケット受信可能となる時刻を決定していた。これに替えて、MFP101とモバイル端末102〜104が両方ともパケット受信可能となる時刻を判定し、両者がともにパケット受信可能と判定した時刻にモバイル端末102〜104がパケットを送信する構成にしてもよい。
また、上記の実施形態では、MFP101はモバイル端末102〜104またはPC106から受信した画像データを印刷する例を説明したが、MFPが印刷するデータは、画像データに限定されず、印刷可能な他のデータであってもよい。また、上記の実施形態では、BLEを例に説明したが、BLEに限らないその他のBluetooth規格に係る通信や、Bluetooth以外の無線通信に適用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは情報処理装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。
102〜104 モバイル端末、 101 MFP 106 PC
Claims (14)
- 複数の他の通信装置と接続するために所定の間隔でアドバタイジングパケットを同報送信することが可能な通信装置であって、
前記複数の他の通信装置のうちいずれかの他の通信装置と接続中であるか否かに基づいて、前記通信装置が第1のモードとして接続可能であることを示す第1のアドバタイジングパケット、または前記通信装置が前記第1のモードとして接続可能でないことを示す第2のアドバタイジングパケットを同報送信することを決定するパケット種別決定手段と、
前記パケット種別決定手段による決定に応じて前記第1のアドバタイジングパケットまたは前記第2のアドバタイジングパケットを送信する送信手段と、を有し、
前記パケット種別決定手段により第2のアドバタイジングパケットを同報送信することが決定された場合に、前記送信手段は、前記複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻に関する情報を前記第2のアドバタイジングパケットに含めて送信することを特徴とする通信装置。 - 前記パケット種別決定手段は、前記複数の他の通信装置のうちいずれかの他の通信装置と接続中でない場合は、前記第1のアドバタイジングパケットを同報送信することを決定し、当該他の通信装置と接続中の場合に、前記第2のアドバタイジングパケットを同報送信することを決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻に関する情報として、前記複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻を決定する受信時刻決定手段を更に有し、
前記パケット種別決定手段により第2のアドバタイジングパケットを同報送信することが決定された場合に、前記送信手段は、前記受信時刻決定手段により決定された、前記パケットを受信可能な時刻の情報を前記第2のアドバタイジングパケットに含めて送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。 - 前記受信時刻決定手段は、前記通信装置がデータ通信のために前記第1のモードと異なる第2のモードで動作する期間におけるデータ通信が行われた期間の割合が、所定の閾値未満である場合に、当該第2のモードで動作する期間の一部を、前記パケットを受信可能な時刻として決定することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
- 前記受信時刻決定手段は、前記割合が、前記所定の閾値未満でない場合に、次に到来する前記所定の間隔のタイミングを、前記パケットを受信可能な時刻として決定し、
前記送信手段は、前記タイミングにおいて前記第1のアドバタイジングパケットまたは第2のアドバタイジングパケットを送信しないことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。 - 前記閾値は、前記送信手段による前記第1のアドバタイジングパケットまたは前記第2のアドバタイジングパケットの送信回数に応じて決定されることを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
- 前記複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻に関する情報として、前記通信装置がデータ通信のために前記第1のモードと異なる第2のモードで動作する期間と、前記通信装置がデータ通信に使用する周波数帯域を決定するパラメータ決定手段を更に有し、
前記パケット種別決定手段により第2のアドバタイジングパケットを同報送信することが決定された場合に、前記送信手段は、前記パラメータ決定手段により決定された、前記第2のモードで動作する期間の情報と、前記周波数帯域の情報とを、前記第2のアドバタイジングパケットに含めて送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。 - 他の通信装置から受信するアドバタイジングパケットに基づき、当該他の通信装置と接続することが可能な通信装置であって、
前記他の通信装置から、前記他の通信装置が第1のモードとして接続可能であることを示す第1のアドバタイジングパケット、または前記他の通信装置が前記第1のモードとして接続可能でないことを示す第2のアドバタイジングパケットを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記第2のアドバタイジングパケットが受信された場合に、前記第2のアドバタイジングパケットに含まれる、前記他の通信装置がパケットを受信可能な時刻に関する情報を取得する取得手段と、
前記パケットを受信可能な時刻に関する情報により決定される時刻において、前記他の通信装置に対してパケットを送信する送信手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記受信手段により受信された前記第2のアドバタイジングパケットに、前記他の通信装置がデータ通信のために前記第1のモードと異なる第2のモードで動作する期間の情報と、前記他の通信装置がデータ通信に使用する周波数帯域の情報が含まれる場合、当該第2のモードで動作する期間において前記周波数帯域でキャリアセンスを行うセンシング部を更に有し、
前記送信手段は、前記キャリアセンスの結果により決定される時刻において、前記他の通信装置に対してパケットを送信することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。 - 前記他の通信装置との距離が所定の閾値未満か否かを判定する距離判定手段を更に有し、
前記距離判定手段により、前記距離が所定の閾値未満と判定された場合に、前記受信手段は、前記第1のアドバタイジングパケットまたは第2のアドバタイジングパケットを受信することを特徴とする請求項8または9に記載の通信装置。 - 前記第1のモードは、BLE(Blue tooth Low Energy)通信におけるペリフェラルとしての動作モードであり、前記第2のモードは、BLE通信におけるセントラルとしての動作モードであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置。
- 複数の他の通信装置と接続するために所定の間隔でアドバタイジングパケットを同報送信することが可能な通信装置の制御方法であって、
前記複数の他の通信装置のうちいずれかの他の通信装置と接続中であるか否かに基づいて、前記通信装置が第1のモードとして接続可能であることを示す第1のアドバタイジングパケット、または前記通信装置が前記第1のモードとして接続可能でないことを示す第2のアドバタイジングパケットを同報送信することを決定するパケット種別決定工程と、
前記パケット種別決定工程における決定に応じて前記第1のアドバタイジングパケットまたは前記第2のアドバタイジングパケットを送信する送信工程と、を有し、
前記パケット種別決定工程において第2のアドバタイジングパケットを同報送信することが決定された場合に、前記送信工程では、前記複数の他の通信装置から送信されるパケットを受信可能な時刻に関する情報を前記第2のアドバタイジングパケットに含めて送信することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 他の通信装置から受信するアドバタイジングパケットに基づき、当該他の通信装置と接続することが可能な通信装置の制御方法であって、
前記他の通信装置から、前記他の通信装置が第1のモードとして接続可能であることを示す第1のアドバタイジングパケット、または前記他の通信装置が前記第1のモードとして接続可能でないことを示す第2のアドバタイジングパケットを受信する受信工程と、
前記受信工程において前記第2のアドバタイジングパケットが受信された場合に、前記第2のアドバタイジングパケットに含まれる、前記他の通信装置がパケットを受信可能な時刻に関する情報を取得する取得工程と、
前記パケットを受信可能な時刻に関する情報により決定される時刻において、前記他の通信装置に対してパケットを送信する送信工程と、
を有することを特徴とする通信装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017232739A JP2019103001A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017232739A JP2019103001A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019103001A true JP2019103001A (ja) | 2019-06-24 |
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ID=66974343
Family Applications (1)
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JP2017232739A Pending JP2019103001A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム |
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JP (1) | JP2019103001A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11575980B2 (en) | 2019-11-22 | 2023-02-07 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic apparatus and controlling method thereof |
JP7533724B2 (ja) | 2019-11-13 | 2024-08-14 | ブラザー工業株式会社 | 機能実行装置及び端末装置のためのコンピュータプログラム |
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2017
- 2017-12-04 JP JP2017232739A patent/JP2019103001A/ja active Pending
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