JP2019102217A - 電池パック及びそれを備えた電気機器 - Google Patents

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哲祐 原田
Tetsusuke Harada
哲祐 原田
西河 智雅
Tomomasa Nishikawa
智雅 西河
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Abstract

【課題】 電池パックの破損や変形を抑制することが可能な電池パック及び電気機器を提供する。【解決手段】 上部に互いに略平行な一対の電池側レール部33aを有する上ケース31と、前記上ケース31の下方に連結され底面を有する下ケース32と、を有するケースと、前記ケースに収容される複数の電池セル43と、を備え、上下方向において、前記電池側レール部33aの上面から前記上ケースと前記下ケースとの合わせ面46までの距離を、前記下ケース32の前記底面から前記合わせ面46までの距離より大きくした。【選択図】図4

Description

本発明は、電池パック及び前記電池パックを備えた電気機器に関する。
電動工具等の電気機器のコードレス化が進んでいる。例えば、モータにより先端工具を駆動する手持ち式の電動工具においては、複数の二次電池セルを収容した電池パックが用いられ、電池パックに蓄電された電気エネルギによってモータを駆動する。電池パックは電動工具本体に着脱可能に構成され、放電によって電圧が低下すると電池パックを電動工具本体から取り外して、外部の充電装置を用いて充電される。このような電池パックを用いた電動工具は例えば特許文献1に記載されている。
特開2014−037018号公報
近年、コードレス式の電気機器は、高出力化や一充電当たりの長時間使用等の要求が高まっており、それに伴い電池パックの大容量化が進み、電池パックが大型化して重量も重くなる傾向にある。また、電気機器本体も高出力化に伴う大型化により、落下時等における衝突エネルギが増々大きくなる傾向にある。また、電池パックの大型化により、インパクトレンチ等の振動が大きな電気機器は高出力化に伴い増々振動が増加する傾向にある。
そこで、本発明は、電池パックの破損や変形を抑制することが可能な電池パック及び電気機器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、上部に互いに略平行な一対の電池側レール部を有する上ケースと、前記上ケースの下方に連結され底面を有する下ケースと、を有するケースと、前記ケースに収容される複数の電池セルと、を備え、上下方向において、前記電池側レール部の上面から前記上ケースと前記下ケースとの合わせ面までの距離を、前記下ケースの前記底面から前記合わせ面までの距離より大きくしたことを特徴とする。
本発明によれば、電池パックの破損や変形を抑制することができる電池パック及び電気機器を提供することができる。
本発明となる電気機器の断面図である。 図1の電気機器を構成する電気機器本体の電池パック装着部であり、(1)は底面図、(2)は正面図である。 本発明となる電池パックの斜視図である。 本発明となる電池パックの断面図である。 本発明となる電池パックの側面図である。 発明となる電気機器本を矢印Xの方向に落下させた場合を示す図である。 電池パックの電池側レール部の上面から合わせ面までの距離Hを変化させた場合において、上ケースに荷重をかけた際の上ケースの変形を示した図である。 図7の実験結果(解析結果)を示した図である。 本発明となる電池パックの重心位置を示した図である。 従来の電池パックの側面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態にかかる電気機器の一形態となる電動工具の一例であるインパクトドライバ1について、図1及び図2に基づき説明する。インパクトドライバ1は、図示しないビット等の先端工具に回転力や軸方向の打撃力を加えることにより、被加工材(鉄鋼、木材等)に止具(ネジ等)を締結するための電動式の電動工具である。
以下の説明において、図1に示されている「上」を上方向、「下」を下方向、「前」を前方向、「後」を後方向と定義する。また、インパクトドライバ1を後から見た場合の「右」を右方向、「左」を左方向と定義する。本明細書において寸法、数値等に言及した場合には、当該寸法及び数値等と完全に一致する寸法及び数値だけでなく、略一致する寸法及び数値等(例えば、製造誤差の範囲内である場合)を含むものとする。「同一」、「直交」、「平行」、「一致」、「面一」等についても同様に「略同一」、「略直交」、「略平行」、「略一致」、「略面一」等を含むものとする。
インパクトドライバ1(電気機器)は、電動工具本体(電気機器本体)2と電池パック3により構成され、モータ4による回転駆動力を用いて機構部を介して先端工具や作業機器を駆動する。電動工具本体2の機構部は、減速機構5と打撃機構6を含んで構成され、打撃機構6の出力軸先端に形成される先端工具装着部7にビット等の図示しない先端工具が装着される。
電動工具本体2の本体部は、外形を形成する外枠たる樹脂製の本体ハウジング20を備える。本体ハウジング20は、モータ4、減速機構5、打撃機構6を収容する胴体部20aと、胴体部20aと一体に形成され胴体部20aから下方に延びて作業者が把持するためのハンドル部20bと、ハンドル部20bと一体に形成されハンドル部20bの下端部から前方に延びるように形成されて電池パック3を装着するための電池パック装着部20cから構成される。
モータ4はブラシレスモータであり、ブラシレスモータ(ロータ)の回転位置を検知するための磁器センサとブラシレスモータの回転を制御するためのスイッチング素子を有するインバータ回路とが実装されたインバータ回路基板部4aがステータの後部に固定されている。また、モータ4の前方で減速機構5の後方の位置にファン4bがモータ4の回転軸に固定されている。
ハンドル部20bの上端付近(胴体部20aとの接続部分)には、作業者が把持した状態で操作が可能なトリガスイッチ8が設けられ、ハンドル部20bの内部には、後述する制御部10に接続されているスイッチ機構9が設けられている。
電池パック装着部20cには、電池パック3が装着された状態で電池パック3の図示せぬ端子部と電気的に接続される電池接続端子部22を有するターミナルホルダ21(図2参照)が設けられている。更に、電池パック装着部20c内には、モータ4を制御するマイコン等の各種回路が実装された制御基板を有する制御部6が固定されている。制御部6はスイッチ機構9やインバータ回路基板部4aと電気的に接続されている。電池パック装着部20cの詳細は後述する。
胴体部20aの前方には、減速機構5、打撃機構6、先端工具装着部7の後方部分を収容するハンマケース11が設けられている。ハンマケース11は、アルミニウム製であり略円筒形状をなしている。ハンマケース11は、減速機構5、打撃機構6及び先端工具装着部7の一部を前方に向かう方向において当該順序で収容している。本発明において、本体ハウジング20及びハンマケース11がハウジングに相当し、インパクトドライバ本体(電気機器本体又は電動工具本体)と電池パック3を合わせたものが電気機器に相当する。
図2は電池パック装着部20cの形状を示す図であって、(1)は電池パック装着部20cの底面図、(2)は電池パック装着部2cの正面図である。
電池パック3は、電池パック装着部20cに対して前方から後方に向かってスライドすることで電池パック装着部2cに装着される。電池パック装着部20cの下側部分には電気機器本体側の電池接続端子部22を有するターミナルホルダ21が設けられる。ターミナルホルダ21は主に合成樹脂の成形品により形成(鋳込み形成)され、合成樹脂製の基体部23に板状の金属端子、即ち、正極入力端子231、負極入力端子232、及び電池パック3からの異常信号が入力される異常信号端子233が配置される。
正極入力端子231、負極入力端子232、異常信号端子233は薄い板状であって、その面が基体部23に対して鉛直方向になって電池パック3の装着方向に長手方向が位置するように配置される。
本体ハウジング20は左右方向で2分割されたハウジング片を、複数の箇所でネジによって固定して構成される。なお、図1の本体ハウジング20は左側ハウジング片を示している。電池パック装着部20cの前方下面には、ネジボスを兼ねた突起部11が突出しており、突起部11が左右のハウジング片の固定箇所の一つとなる。
ターミナルホルダ21の基体部23は、本体ハウジング20の各ハウジング片の凹状の挟持部200、200によって挟まれるようにして保持される。
電池パック保持部20cには、電池パック3の一対の電池側レール部(後述)と係合する一対の機器側レール溝部210と、電池パック3の一対の電池側レール溝部(後述)と係合する一対の機器側レール部211とが形成される。機器側レール溝部210及び機器側レール部211は前後方向(電池パック3のスライド方向)に延びている。機器側レール部211は、機器側レール溝部210より下方に位置して内側に突出している。すなわち、機器側レール部211は電池パック保持部20cの外郭に対して内側に形成され、その底面212は電池接続端子部22(正極入力端子231、負極入力端子232、異常信号端子233)よりも下方に位置する。機器側レール部211には後述する電池パック3の係止部42が係合する凹部211aが形成される。なお、機器側レール部211は、本実施の形態のように、電動工具本体2の外郭に対して内側に突出するように形成してもよいし、電動工具本体2の外郭に対して外側に突出するよう形成してもよい。
次に、電池パック3について図3乃至図5に基づき説明する。図3は電池パック3の斜視図、図4は電池パック3の断面図、図5は電池パック3の側面図である。なお電池パック3の単体で見た際の前後左右、上下の方向は、図3乃至図5に示す方向として説明する。
電池パック3は、上下方向に分割可能な上ケース31と下ケース32からなるケースによって外郭が形成される。上ケース31には、電動工具本体2の電池パック装着部20cに形成された一対のレール溝部210(機器側レール溝部)と係合するための2本(一対)の電池側レール部33aと、電池側レール部33aの下側において電池パック装着部20cに形成された一対の機器側レール部211と係合する一対の電池側レール溝部33bが形成される。電池側レール部33a及び電池側レール溝部33bは互いに略平行に形成され、一対の電池側レール部33a間を繋いだ面が上段面34となる。上ケース31の前方側には平らな下段面35が形成され、下段面35と上段面34は階段状に形成され、それらの接続部分は鉛直面となる段差部36が形成される。段差部36から上段面34にかけて、前方から後方まで切り欠かれるような複数のスロット37が形成される。複数のスロット37は、段差部36から後方側に延びるように電池パック装着方向(前後方向)に所定の長さを有するように切り欠かれた部分であって、装着方向と平行な上面と鉛直面にそれぞれ切り欠きが形成された部分には、電動工具本体2又は外部の充電装置(図示せず)の機器側端子と嵌合可能な複数の接続端子38(図4参照)が配置される。
上段面34の後方側には、隆起するように形成された隆起部39が形成される。隆起部39はその外形が上段面34より上側に隆起する形状である、その中央付近に窪み状のストッパ部40が形成される。ストッパ部40は、電池パック3を、電池パック装着部20cに装着した際に、電池パック装着部20cの突起部11(図2参照)に突き当てられる面となる。電動工具本体2側の突起部11がストッパ部40に当接する位置まで相対移動すると、電動工具本体2に配設された複数の端子231〜233(電池接続端子部22である機器側端子)と電池パック3に配設された複数の接続端子38が接触して導通状態となる。同時に、電池パック3のラッチ41の係止部42がばねの作用により電池側レール部33aの下部に形成された電池側レール溝部33b内で左右方向に飛び出して、電動工具本体2の機器側レール部211に形成された凹部211aと係合することにより、電池パック3の脱落が防止される。隆起部39(ストッパ40)の後方には、電池パック3の残容量を表示するための表示部45が設けられる。
一対の電池側レール部33aは下段面35の上面から上方に延び、且つ直交方向外側に凸状に延びるように形成された部分で、電池パック250の前方から後方まで直線状に形成される。電池側レール部33aの前方側端部は開放端となり、後方側端部は隆起部39の前側壁面と接続された閉鎖端となる。電池側レール部33aと電動工具本体2の機器側レール溝部210とが係合し、電池側レール溝部33bと電動工具本体2の機器側レール部211とが係合する。電池パック3を電動工具本体2から取り外すときは、左右両側にあるボタン状のラッチ41を押すことにより、係止部42が電池側レール溝部33bの内側に移動して機器側レール部211の凹部211aとの係止状態が解除されるので、その状態のまま電池パック3を装着方向と反対側に移動させればよい。
電池パック3のケース内部には、定格電圧3.6Vのリチウムイオン電池セル43が上段に5本、下段に5本の計10本が上下二段で収容される。本実施の形態では、セル43は隣接するセルが電極の向きが逆になるように交互に配置され、それらを接続片によって接続することで、10本のセルのうち5本が直列に接続され、2組の直列セル組が並列に接続されて定格電圧18Vの電池パック3を構成している。なお、低用量の電池パックは上下方向に一段として5本のセルを直列に接続するのみとすればよく、逆に高容量の電池パックは上下方向に二段以上の電池セルを並列接続すればよい。各セルは不図示のセパレータによりケース内で保持されている。上段のセルの上には回路基板44が下ケース32の底面と略平行に設けられ、回路基板44に複数の接続端子38が固定される。なお、回路基板44はセパレータの上面に固定される。
次に電池パック3のケース(上ケース31及び下ケース32)の構造について説明する。上ケース31は外郭を形成する上側壁部を有する。上側壁部は、上ケース31の上段部34、下段部35、隆起部39等が設けられ電池パック3の上面となる上部31aと、上ケース31の前部において上ケース上部31aから下方に延びる前壁311と、上ケース31の左右両側において上ケース上部31aから下方に延びる一対の側壁312と、上ケース31の後部において上ケース上部31aから下方に延びる後壁313と、から構成される。
同様に、下ケース32は上ケース31と共に外郭を形成する下側壁部を有する。下側壁部は、電池パック3の底面となる底壁321と、下ケース32の前部において底壁321から上方に延びる前壁322と、下ケース32の左右両側において底壁321から上方に延びる一対の側壁323と、下ケース32の後部において底壁321から上方に延びる後壁324と、から構成される。
下ケース32の内部に電池セル43、セパレータ、回路基板44、接続端子38等からなるセルユニットを載置した状態で、上ケース31を上方からかぶせて、不図示のネジによって両ケースを接続することで電池パック3が構成される。
ここで、本発明となる電池パック3は、上ケース31と下ケース32を組み立てて電池パック3を構成した場合、上ケース31の上側壁部と下ケース32の下側壁部の合わせ面46の位置が、図10に示す従来の電池パック300の上ケース301と下ケース302の合わせ面303の位置より下方の位置になるようにしている。すなわち、上下方向において上ケース31の壁部を下ケース32の壁部よりも長く構成し、上ケース31の電池側レール部33aの上面から合わせ面46までの距離H1を、下ケース32の底壁321の下面から合わせ面46までの距離L1に対して大きくしたことを特徴としている。合わせ面46が上下方向において上下二段の電池セル43のうち下段側の電池セル43の位置になるようにしている。なお、図10に示す従来の電池パック300は、電池側レール部の上面から合わせ面303までの距離H2は、下ケース302の底壁の下面から合わせ面303までの距離L2より小さく構成されている。
図6は、本発明となる電池パック3を電気機器本体(電動工具本体)であるハンマドリル400に装着した状態で矢印Xの方向に落下した場合を示す図である。なお、図6はハンマドリル400の電池パック3付近の拡大図である。
図6のように、電動工具(ハンマドリル400、電池パック3)が落下し、電動工具本体2のみが作業台9等に当たった場合、電池パック3は、電池セル43等の重量によって下ケース32が下方に押され、上ケース31とのネジによる連結部分を介して上ケース31が下方に引っ張られる。上ケース31は電池側レール部33a及び電池側レール溝部33bによって機器側レール溝部210及び機器側レール部211と係合しているため、図6の矢印Yの方向に変形することとなる。
上ケース31の電池側レール部33aの上面から合わせ面46までの距離H1は、図6に示すような電池側レール部33aに大きな負担(荷重)が発生するような状況において、矢印Y方向の曲げ変形に対して影響を持つ数値であり、距離H1が大きければ矢印Y方向の曲げ変形を抑制する効果がある。
また、電池パック3の左右外側に向かって突出するように電池側レール部33aを設けた場合、左右の電池側レール部33aの間には上ケース31の上段面34が左右の電池側レール部33aを連結させており、これにより電池側レール部33aが左右方向に変形することを抑制しているが、一方で、過大な負荷が発生した際には左右方向に大きな変形ができないため、図6の矢印Y方向の変形により電池パック3の電池側レール部33a付近の応力が過大となり電池側レール部33a付近から破損してしまう虞が増大する。
そこで、上ケース31の電池側レール部33aの上面から合わせ面46までの距離H1を大きくすることで上ケース31全体の変形を抑制し、その結果、電池側レール部33aの応力を抑制することができる。
図7は、上ケースの電池側レール部の上面から合わせ面までの距離Hを変化させた場合において、上ケース31に荷重をかけた際の上ケースの変形を示している。図7(1)は図10に示す従来の電池パック300の上ケース301であり、図7(4)は本発明となる電池パック3の上ケース31である。図7(2)及び(3)は検討段階の電池パックの上ケースであり、距離Hを従来の電池パック300の距離H2と本発明の電池パック3の距離H1との間の距離としたものである。
図7(1)に示すように、上ケースと下ケースを連結する不図示のネジ(ネジボス)が位置する部分を支持部50として固定(拘束)し、電池側レール部53を矢印51の方向(上方)に引っ張る(荷重をかける)実験を行った。その際、支持部50を結んだ仮想直線52に対する上ケースの下面(下ケースとの合わせ面)の最も変位した部分55の変位量Dと、電池側レール溝部54と上ケースの上面との接続部分57にかかる応力Aと、電池側レール部53の下面と上ケースの隆起部56との接続部分58にかかる応力Bと、を測定した。なお、通常時(負荷をかけない状態)では上ケースの変形量Rはゼロである。
図7(2)乃至(4)は、上ケースの上面から下方に延びる側壁の長さを、図7(1)の側壁の長さを基準(ゼロ)として下方に増加させ、電池側レール部の上面から合わせ面までの距離Hを変化させて、図7(1)と同様の実験を行った際の上ケースを示している。なお、側壁の増加分について、図7(4)は図7(3)の2倍、図7(3)は図7(2)の2倍としている、具体的には、図7(1)に対する図7(2)乃至(4)の増加分はそれぞれ、5mm、10mm、20mmである。なお、図7における電池側レール部の上面から合わせ面までの距離Hと、下ケースの底面から合わせ面までの距離Lとの関係は、(1)及び(2)では距離H<距離L、(3)では距離H≧距離L、(4)では距離H>距離Lに設定されている。
図8は図7の実験結果(解析結果)を示した図である。各図の横軸は図7(1)を基準(増加分0mm)とした際の側壁の増加分(mm)を示す。縦軸は、図8(1)では変位量D(mm)、図8(2)では接続部分57にかかる応力(MPa)、図8(3)では接続部分58にかかる応力(MPa)を示す。
図8に示すように、側壁の下方への長さ(増加分)、すなわち、電池側レール部の上面から合わせ面までの距離Hは、上ケース全体の変形や、電池側レール部付近の応力に大きな影響を持ち、距離H(増加分)を大きくすることで大幅な応力低減効果があることがわかる。特に、図7(4)に示す本発明の電池パック3のように、ケース内に上下二段の電池セル43を収容する場合、上ケース31と下ケース32の合わせ面46の位置を、下段側に位置する電池セル43の位置まで延ばすことで、変位量及び各部の応力を大幅に低減することができる。
以上、本実施の形態によれば、上ケースの寸法(距離H)を下ケースの寸法(L)よりも大きくしたことにより、電池パック3に大きな負荷が発生した場合においてもケース(特に上ケース)の変形や破損を抑制し、良好な状態を維持することが可能となる。特に、合わせ面を下段側の電池セルの位置にすることにより上ケースの変形や破損を大幅に抑制することができる。また、合わせ面を変更するだけでよいため、電池パックや電気機器が大型化することはない。また、電池パックの材料や部品も従来に対して追加することもなく、電気機器本体側を変更する必要もないので、高価になることも回避できる。また、電池パックの変形が抑制できるため、電池パックと電気機器本体との相対移動を抑制し、電気機器本体の端子と電池パックの端子との嵌合状態を良好に維持することができる。
また、本実施の形態では、電池セルと合わせ面との位置関係について説明したが、上ケースと下ケースとの合わせ面の位置をセルユニットの上下方向における重心位置よりも下側に配置することでも同様の効果を得ることができる。すなわち、図9に示すように、上ケースと下ケースの合わせ面を、電池パック3の重心60を通り下ケースの底面と平行な仮想直線61よりも下方に位置させてもよく図7(3)及び(4)が該当する。
また、本実施の形態では、電池セル43が互いに略平行に上下二段の場合を説明したが、電池セル43を上下三段以上にケース内に収容した場合でも上ケースの側壁を上から二段目の電池セルの位置またはそれより下方に延ばすことで同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、電気機器本体としてインパクトドライバやハンマドリルの電動工具を用いて説明したが、電動工具だけに限られずに電池パックからの電力を利用して稼働するその他の電動工具や、照明器具、音響機器、電動機器などの電気機器に幅広く利用することができる。また、電池パックの電池側レール部が電池側レール溝部に対して左右外側に突出する構造ではなく左右内側に突出する構造でもよい。
1は電気機器、2は電気機器本体、3は電池パック、4はモータ、5は減速機構、6は打撃機構、7は先端工具装着部、8はトリガスイッチ、9はスイッチ機構、10は制御部、11はハンマケース、20は本体ハウジング、21はターミナルホルダ、22は電池接続端子部、23は基体部、31は上ケース、31aは上部、311は前壁、312は側壁、313は後壁、32は下ケース、321は底壁、322は前壁、323は側壁、324は後壁、33aは電池側レール部、33bは電池側レール溝部、34は上段部、35は下段部、38は接続端子、39は隆起部、43は電池セル、44は回路基板、46は合わせ面である。

Claims (4)

  1. 上部に互いに略平行な一対の電池側レール部を有する上ケースと、前記上ケースの下方に連結され底面を有する下ケースと、を有するケースと、
    前記ケースに収容される複数の電池セルと、を備え、
    上下方向において、前記電池側レール部の上面から前記上ケースと前記下ケースとの合わせ面までの距離を、前記下ケースの前記底面から前記合わせ面までの距離より大きくしたことを特徴とする電池パック。
  2. 前記複数の電池セルは少なくとも、前記上ケース側に位置する上段側電池セルと、前記上段側電池セルより下方に位置する下段側電池セルと、を有し、
    上下方向において、前記合わせ面は、前記下段側電池セルの位置に位置することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記複数の電池セルは、上下方向に重ねて配置され、少なくとも前記上ケース側に位置する上段側電池セルと、前記上段側電池セルより下方に位置する下段側電池セルと、を有し、
    上下方向における前記電池パックの重心が前記上段側電池パックの位置に位置し、
    上下方向において、前記合わせ面は前記重心よりも下方に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パック。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電池パックが着脱可能に装着される電池パック装着部を有し、
    前記電池パック装着部は、前記電池側レール部と係合する機器側レール溝部を有することを特徴とする電気機器。
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CN110405677A (zh) * 2019-08-15 2019-11-05 江苏瑞力泰铁路科技有限公司 一种双开关控制的锂电扳手

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