JP2019100285A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出管から吐出されるオイル量を低減できる密閉型圧縮機を提供する。【解決手段】オイルセパレータ60を、逆円錐状のセパレータ本体61と、セパレータ本体61を上シェル10bの内面に取り付ける複数の脚部62とで構成し、吐出管14の吐出口14aを、セパレータ本体61の上端61a以上に配置し、セパレータ本体61の上端61aと上シェル10bの内面との間で、隣り合う脚部62の間に、吐出口14aに通じるセパレータ冷媒通路63を形成したことを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は空気調和機の室外機や冷凍機に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
一般に、空気調和機の室外機や冷凍機に用いられるロータリー式圧縮機は、密閉容器内に電動機部と圧縮機構部とを備え、電動機部と圧縮機構部とをシャフトによって連結し、シャフトの偏心部に取り付けたピストンを、シャフトの回転によって公転運動させる。
そして、電動機構部を圧縮機構部の上方に配置し、シャフトを鉛直方向に配置するタイプの密閉型圧縮機では、圧縮機構部を潤滑したオイルは、圧縮機構部から吐出されるガス冷媒とともに電動機部を通過する。
電動機部は、密閉容器の内面に固定される固定子と、固定子内で回転する回転子とから構成され、オイルを含むガス冷媒は、回転子に設けた電動機部冷媒通路、回転子と固定子との隙間、又は固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過し、吐出管から密閉容器外に吐出される。
密閉容器外に吐出されるオイル量が多くなると、冷凍サイクルを構成する凝縮器や蒸発器での熱交換効率の低下により冷凍サイクルの効率の低下が生じ、また密閉容器内のオイル量低下によって圧縮機構部の潤滑性能の低下が生じる。
特に、電動機部の回転数が高くなり圧縮機構部から吐出されるガス冷媒量が大きくなると、同様にガス冷媒に含まれるオイル量も大きくなり、電動機部を通過するガス冷媒の流速も大きくなるため、オイルが十分に分離されずに吐出管から吐出されてしまう。
特許文献1は、回転子の上方に油分離部材を配置することを提案している。
そして、電動機構部を圧縮機構部の上方に配置し、シャフトを鉛直方向に配置するタイプの密閉型圧縮機では、圧縮機構部を潤滑したオイルは、圧縮機構部から吐出されるガス冷媒とともに電動機部を通過する。
電動機部は、密閉容器の内面に固定される固定子と、固定子内で回転する回転子とから構成され、オイルを含むガス冷媒は、回転子に設けた電動機部冷媒通路、回転子と固定子との隙間、又は固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過し、吐出管から密閉容器外に吐出される。
密閉容器外に吐出されるオイル量が多くなると、冷凍サイクルを構成する凝縮器や蒸発器での熱交換効率の低下により冷凍サイクルの効率の低下が生じ、また密閉容器内のオイル量低下によって圧縮機構部の潤滑性能の低下が生じる。
特に、電動機部の回転数が高くなり圧縮機構部から吐出されるガス冷媒量が大きくなると、同様にガス冷媒に含まれるオイル量も大きくなり、電動機部を通過するガス冷媒の流速も大きくなるため、オイルが十分に分離されずに吐出管から吐出されてしまう。
特許文献1は、回転子の上方に油分離部材を配置することを提案している。
特許文献1では、固定子の巻き線内に油分離部材を配置するため、回転子と固定子との隙間、特に固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒に対しては、十分にオイル分離を行えない。
そこで本発明は、吐出管から吐出されるオイル量を低減できる密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の密閉型圧縮機は、密閉容器10内に電動機部20と圧縮機構部30とを備え、前記密閉容器10は、上下方向に沿って延びる円筒状に形成された胴シェル10aと、前記胴シェル10aの上部開口を塞ぐ上シェル10bと、前記胴シェル10aの下部開口を塞ぐ下シェル10cとで構成され、前記上シェル10bには、前記圧縮機構部30で圧縮されたガス冷媒を導出する吐出管14が接続され、前記吐出管14からのオイルの吐出を阻止するオイルセパレータ60を設けた密閉型圧縮機であって、前記オイルセパレータ60を、逆円錐状のセパレータ本体61と、前記セパレータ本体61を前記上シェル10bの内面に取り付ける複数の脚部62とで構成し、前記吐出管14の吐出口14aを、前記セパレータ本体61の上端61a以上に配置し、前記セパレータ本体61の前記上端61aと前記上シェル10bの前記内面との間で、隣り合う前記脚部62の間に、前記吐出口14aに通じるセパレータ冷媒通路63を形成したことを特徴とする。
請求項2記載の本発明の密閉型圧縮機は、請求項1に記載の密閉型圧縮機において、前記電動機部20が、前記胴シェル10aの内面に固定される固定子21と、前記固定子21内で回転する回転子22とから構成され、前記セパレータ本体61の外径を、前記回転子22の外径以上で、前記固定子21の外径未満としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明の密閉型圧縮機は、請求項1又は請求項2に記載の密閉型圧縮機において、前記セパレータ本体61の中央部にオイル孔64を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明の密閉型圧縮機は、請求項1に記載の密閉型圧縮機において、前記電動機部20が、前記胴シェル10aの内面に固定される固定子21と、前記固定子21内で回転する回転子22とから構成され、前記セパレータ本体61の外径を、前記回転子22の外径以上で、前記固定子21の外径未満としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明の密閉型圧縮機は、請求項1又は請求項2に記載の密閉型圧縮機において、前記セパレータ本体61の中央部にオイル孔64を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、電動機を通過した後のガス冷媒が最短距離で吐出口に到達することを阻止でき、回転子に設けた電動機部冷媒通路、回転子と固定子との隙間、又は固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒に対して、十分にオイル分離を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態による密閉型圧縮機は、オイルセパレータを、逆円錐状のセパレータ本体と、セパレータ本体を上シェルの内面に取り付ける複数の脚部とで構成し、吐出管の吐出口を、セパレータ本体の上端以上に配置し、セパレータ本体の上端と上シェルの内面との間で、隣り合う脚部の間に、吐出口に通じるセパレータ冷媒通路を形成したものである。本実施の形態によれば、吐出管の下方を逆円錐状のセパレータ本体で覆い、セパレータ本体の上端と上シェルの内面との間にセパレータ冷媒通路を形成することで、電動機を通過した後のガス冷媒が最短距離で吐出口に到達することを阻止でき、回転子に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒だけでなく、回転子と固定子との隙間や固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒に対しても、十分にオイル分離を行うことができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による密閉型圧縮機において、電動機部が、胴シェルの内面に固定される固定子と、固定子内で回転する回転子とから構成され、セパレータ本体の外径を、回転子の外径以上で、固定子の外径未満としたものである。本実施の形態によれば、特に回転子と固定子との隙間を通過するガス冷媒に対して、十分にオイル分離を行うことができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による密閉型圧縮機において、セパレータ本体の中央部にオイル孔を設けたものである。本実施の形態によれば、セパレータ本体に仮にオイルが貯留した場合でもオイルを滴下することができ、オイルセパレータに貯留したオイルをガス冷媒とともに吐出管に導かれることを防止できる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施例による密閉型圧縮機の断面図、図2は同密閉型圧縮機に用いるオイルセパレータの側面図および底面図である。
本実施例による密閉型圧縮機は、密閉容器10内に電動機部20と圧縮機構部30とを備えている。電動機部20と圧縮機構部30とはシャフト40によって連結されている。
図1は本実施例による密閉型圧縮機の断面図、図2は同密閉型圧縮機に用いるオイルセパレータの側面図および底面図である。
本実施例による密閉型圧縮機は、密閉容器10内に電動機部20と圧縮機構部30とを備えている。電動機部20と圧縮機構部30とはシャフト40によって連結されている。
密閉容器10は、上下方向に沿って延びる円筒状に形成された胴シェル10aと、胴シェル10aの上部開口を塞ぐ上シェル10bと、胴シェル10aの下部開口を塞ぐ下シェル10cとで構成されている。
電動機部20は、密閉容器10内面に固定される固定子21と、固定子21内で回転する回転子22とから構成される。
本実施例による密閉型圧縮機は、圧縮機構部30として、第1圧縮機構部30Aと第2圧縮機構部30Bとを有している。
第1圧縮機構部30Aは、第1シリンダ31Aと、第1シリンダ31A内に配置される第1ピストン32Aと、第1シリンダ31A内を仕切るベーン(図示せず)とを有し、第1ピストン32Aが第1シリンダ31A内で公転運動することで、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。
第1圧縮機構部30Aと同様に、第2圧縮機構部30Bは、第2シリンダ31Bと、第2シリンダ31B内に配置される第2ピストン32Bと、第2シリンダ31B内を仕切るベーン(図示せず)とを有し、第2ピストン32Bが第2シリンダ31B内で公転運動することで、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。
電動機部20は、密閉容器10内面に固定される固定子21と、固定子21内で回転する回転子22とから構成される。
本実施例による密閉型圧縮機は、圧縮機構部30として、第1圧縮機構部30Aと第2圧縮機構部30Bとを有している。
第1圧縮機構部30Aは、第1シリンダ31Aと、第1シリンダ31A内に配置される第1ピストン32Aと、第1シリンダ31A内を仕切るベーン(図示せず)とを有し、第1ピストン32Aが第1シリンダ31A内で公転運動することで、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。
第1圧縮機構部30Aと同様に、第2圧縮機構部30Bは、第2シリンダ31Bと、第2シリンダ31B内に配置される第2ピストン32Bと、第2シリンダ31B内を仕切るベーン(図示せず)とを有し、第2ピストン32Bが第2シリンダ31B内で公転運動することで、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。
第1シリンダ31Aの一方の面には主軸受51を配置し、第1シリンダ31Aの他方の面には中板52を配置している。
また、第2シリンダ31Bの一方の面には中板52を配置し、第2シリンダ31Bの他方の面には副軸受53を配置している。
すなわち、中板52は第1シリンダ31Aと第2シリンダ31Bとを仕切る。中板52は、シャフト40の径よりも大きな開口部を有する。
シャフト40は、回転子22を取り付けて主軸受51で支持される主軸部41と、第1ピストン32Aを取り付ける第1偏芯部42と、第2ピストン32Bを取り付ける第2偏芯部43と、副軸受53で支持される副軸部44とで構成される。
第1偏芯部42と第2偏芯部43とは180度の位相差を持って形成され、第1偏芯部42と第2偏芯部43との間には、連結軸部45を形成している。
また、第2シリンダ31Bの一方の面には中板52を配置し、第2シリンダ31Bの他方の面には副軸受53を配置している。
すなわち、中板52は第1シリンダ31Aと第2シリンダ31Bとを仕切る。中板52は、シャフト40の径よりも大きな開口部を有する。
シャフト40は、回転子22を取り付けて主軸受51で支持される主軸部41と、第1ピストン32Aを取り付ける第1偏芯部42と、第2ピストン32Bを取り付ける第2偏芯部43と、副軸受53で支持される副軸部44とで構成される。
第1偏芯部42と第2偏芯部43とは180度の位相差を持って形成され、第1偏芯部42と第2偏芯部43との間には、連結軸部45を形成している。
第1圧縮室34Aは、主軸受51と中板52との間で、第1シリンダ31A内周面と第1ピストン32A外周面との間に形成される。また、第2圧縮室34Bは、中板52と副軸受53との間で、第2シリンダ31B内周面と第2ピストン32B外周面との間に形成される。
第1圧縮室34Aと第2圧縮室34Bとの容積は同一である。すなわち、第1シリンダ31A内径と、第2シリンダ31B内径とは同一であり、第1ピストン32A外径と第2ピストン32B外径とは同一である。また、第1シリンダ31A内周高さと、第2シリンダ31B内周高さとは同一であり、第1ピストン32A高さと第2ピストン32B高さとは同一である。
密閉容器10内の底部にはオイル溜め11が形成され、シャフト40の下端部にはオイルピックアップ12を設けている。
また、図示はしないが、シャフト40の内部には軸方向に給油路が形成され、給油路には、圧縮機構部30の摺動面にオイルを供給するための連通路が形成されている。
第1圧縮室34Aと第2圧縮室34Bとの容積は同一である。すなわち、第1シリンダ31A内径と、第2シリンダ31B内径とは同一であり、第1ピストン32A外径と第2ピストン32B外径とは同一である。また、第1シリンダ31A内周高さと、第2シリンダ31B内周高さとは同一であり、第1ピストン32A高さと第2ピストン32B高さとは同一である。
密閉容器10内の底部にはオイル溜め11が形成され、シャフト40の下端部にはオイルピックアップ12を設けている。
また、図示はしないが、シャフト40の内部には軸方向に給油路が形成され、給油路には、圧縮機構部30の摺動面にオイルを供給するための連通路が形成されている。
胴シェル10aには、圧縮機構部30にガス冷媒を導入する第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bと、電動機部20に給電するターミナル50とが接続されている。上シェル10bには、圧縮機構部30で圧縮されたガス冷媒を導出する吐出管14が接続されている。また、上シェル10bには、吐出管14からのオイルの吐出を阻止するオイルセパレータ60を設けている。吐出管14は上シェル10bの中央部に配置し、吐出管14の吐出口14aは下方に向けている。オイルセパレータ60は、吐出口14aを中心として配置している。ターミナル50は、電動機部20よりも上方位置に配置している。
第1吸入管13Aは第1圧縮室34Aに、第2吸入管13Bは第2圧縮室34Bに、それぞれ接続されている。第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bの上流側には、アキュムレータ15を設けている。アキュムレータ15は、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒を、液冷媒とガス冷媒に分離する。第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bにはガス冷媒が流れる。
第1吸入管13Aは第1圧縮室34Aに、第2吸入管13Bは第2圧縮室34Bに、それぞれ接続されている。第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bの上流側には、アキュムレータ15を設けている。アキュムレータ15は、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒を、液冷媒とガス冷媒に分離する。第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bにはガス冷媒が流れる。
オイルセパレータ60は、逆円錐状のセパレータ本体61と、セパレータ本体61を上シェル10bの内面に取り付ける複数の脚部62とで構成している。セパレータ本体61は、金属板材で形成し、ガス冷媒を通過しないことが好ましい。
吐出管14の吐出口14aは、セパレータ本体61の上端61aの位置、又はセパレータ本体61の上端61aより高い位置に配置する。
吐出口14aに通じるセパレータ冷媒通路63は、セパレータ本体61の上端61aと上シェル10bの内面との間で、隣り合う脚部62の間に形成される。
セパレータ本体61の中央部にはオイル孔64を設けている。セパレータ本体61の外径は、回転子22の外径以上で、固定子21の外径未満とすることが好ましい。
吐出管14の吐出口14aは、セパレータ本体61の上端61aの位置、又はセパレータ本体61の上端61aより高い位置に配置する。
吐出口14aに通じるセパレータ冷媒通路63は、セパレータ本体61の上端61aと上シェル10bの内面との間で、隣り合う脚部62の間に形成される。
セパレータ本体61の中央部にはオイル孔64を設けている。セパレータ本体61の外径は、回転子22の外径以上で、固定子21の外径未満とすることが好ましい。
シャフト40の回転によって、第1ピストン32Aおよび第2ピストン32Bは、第1圧縮室34Aおよび第2圧縮室34B内で公転運動を行う。
なお、シャフト40の回転によって、オイル溜め11から吸い上げたオイルは、連通路から圧縮機構部30に供給され、圧縮機構部30の摺動面の潤滑を行う。
第1ピストン32Aおよび第2ピストン32Bの公転運動によって、第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bから第1圧縮室34Aおよび第2圧縮室34Bに吸入されたガス冷媒は、第1圧縮室34Aおよび第2圧縮室34Bで圧縮された後にオイルとともに密閉容器10内に吐出される。
なお、シャフト40の回転によって、オイル溜め11から吸い上げたオイルは、連通路から圧縮機構部30に供給され、圧縮機構部30の摺動面の潤滑を行う。
第1ピストン32Aおよび第2ピストン32Bの公転運動によって、第1吸入管13Aおよび第2吸入管13Bから第1圧縮室34Aおよび第2圧縮室34Bに吸入されたガス冷媒は、第1圧縮室34Aおよび第2圧縮室34Bで圧縮された後にオイルとともに密閉容器10内に吐出される。
密閉容器10内に吐出されたガス冷媒は、回転子22と固定子21との隙間、および固定子21と胴シェル10aとの間に設けた電動機部冷媒通路(図示せず)を通過する。回転子22に電動機部冷媒通路(図示せず)を設けている場合には、ガス冷媒は、回転子22に設けている電動機部冷媒通路にも流れる。
密閉容器10内に吐出されたガス冷媒は、回転子22と固定子21との隙間や電動機部冷媒通路を通過して上昇する間に一部のオイルを分離し、電動機部20を通過したガス冷媒は、電動機部20の上方空間で更に一部のオイルを分離する。
密閉容器10内に吐出されたガス冷媒は、回転子22と固定子21との隙間や電動機部冷媒通路を通過して上昇する間に一部のオイルを分離し、電動機部20を通過したガス冷媒は、電動機部20の上方空間で更に一部のオイルを分離する。
電動機部20の上方空間では、吐出管14の下方を逆円錐状のセパレータ本体61で覆い、セパレータ本体61の上端61aと上シェル10bの内面との間にセパレータ冷媒通路63を形成することで、電動機部20を通過した後のガス冷媒が直接吐出口14aに到達せず、セパレータ本体61を介しているので、回転転子22に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒だけでなく、回転子22と固定子21との隙間や固定子21と胴シェル10aとの間に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒に対しても、十分にオイル分離を行うことができる。
なお、セパレータ本体61の外径を、回転子22の外径以上で、固定子21の外径未満とすることで、回転子22と固定子21との隙間を通過するガス冷媒に対してだけでなく、固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒に対しても十分にオイル分離を行うことができる。
そして、吐出管14からは、オイルを十分に分離したガス冷媒が密閉容器10外に吐出される。
なお、セパレータ本体61の中央部にオイル孔64を設けることで、セパレータ本体61に仮にオイルが貯留した場合でもオイルを滴下することができ、オイルセパレータ60に貯留したオイルがガス冷媒とともに吐出管14に導かれることを防止できる。
なお、セパレータ本体61の外径を、回転子22の外径以上で、固定子21の外径未満とすることで、回転子22と固定子21との隙間を通過するガス冷媒に対してだけでなく、固定子と密閉容器との間に設けた電動機部冷媒通路を通過するガス冷媒に対しても十分にオイル分離を行うことができる。
そして、吐出管14からは、オイルを十分に分離したガス冷媒が密閉容器10外に吐出される。
なお、セパレータ本体61の中央部にオイル孔64を設けることで、セパレータ本体61に仮にオイルが貯留した場合でもオイルを滴下することができ、オイルセパレータ60に貯留したオイルがガス冷媒とともに吐出管14に導かれることを防止できる。
本発明は、高回転運転でも使用するようなインバーター式の密閉型圧縮機に適している。
10 密閉容器
10a 胴シェル
10b 上シェル
10c 下シェル
11 オイル溜め
12 オイルピックアップ
13A 第1吸入管
13B 第2吸入管
14 吐出管
14a 吐出口
15 アキュムレータ
20 電動機部
21 固定子
22 回転子
30 圧縮機構部
31 シリンダ
30A 第1圧縮機構部
30B 第2圧縮機構部
31A 第1シリンダ
31B 第2シリンダ
32A 第1ピストン
32B 第2ピストン
34A 第1圧縮室
34B 第2圧縮室
40 シャフト
41 主軸部
42 第1偏芯部
43 第2偏芯部
44 副軸部
45 連結軸部
50 ターミナル
51 主軸受
52 中板
53 副軸受
60 オイルセパレータ
61 セパレータ本体
61a 上端
62 脚部
63 セパレータ冷媒通路
64 オイル孔
10a 胴シェル
10b 上シェル
10c 下シェル
11 オイル溜め
12 オイルピックアップ
13A 第1吸入管
13B 第2吸入管
14 吐出管
14a 吐出口
15 アキュムレータ
20 電動機部
21 固定子
22 回転子
30 圧縮機構部
31 シリンダ
30A 第1圧縮機構部
30B 第2圧縮機構部
31A 第1シリンダ
31B 第2シリンダ
32A 第1ピストン
32B 第2ピストン
34A 第1圧縮室
34B 第2圧縮室
40 シャフト
41 主軸部
42 第1偏芯部
43 第2偏芯部
44 副軸部
45 連結軸部
50 ターミナル
51 主軸受
52 中板
53 副軸受
60 オイルセパレータ
61 セパレータ本体
61a 上端
62 脚部
63 セパレータ冷媒通路
64 オイル孔
Claims (3)
- 密閉容器内に電動機部と圧縮機構部とを備え、
前記密閉容器は、上下方向に沿って延びる円筒状に形成された胴シェルと、前記胴シェルの上部開口を塞ぐ上シェルと、前記胴シェルの下部開口を塞ぐ下シェルとで構成され、
前記上シェルには、前記圧縮機構部で圧縮されたガス冷媒を導出する吐出管が接続され、
前記吐出管からのオイルの吐出を阻止するオイルセパレータを設けた密閉型圧縮機であって、
前記オイルセパレータを、
逆円錐状のセパレータ本体と、
前記セパレータ本体を前記上シェルの内面に取り付ける複数の脚部と
で構成し、
前記吐出管の吐出口を、前記セパレータ本体の上端以上に配置し、
前記セパレータ本体の前記上端と前記上シェルの前記内面との間で、隣り合う前記脚部の間に、前記吐出口に通じるセパレータ冷媒通路を形成した
ことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 前記電動機部が、前記胴シェルの内面に固定される固定子と、前記固定子内で回転する回転子とから構成され、
前記セパレータ本体の外径を、前記回転子の外径以上で、前記固定子の外径未満とした
ことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。 - 前記セパレータ本体の中央部にオイル孔を設けた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017234001A JP2019100285A (ja) | 2017-12-06 | 2017-12-06 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017234001A JP2019100285A (ja) | 2017-12-06 | 2017-12-06 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019100285A true JP2019100285A (ja) | 2019-06-24 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017234001A Pending JP2019100285A (ja) | 2017-12-06 | 2017-12-06 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019100285A (ja) |
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2017
- 2017-12-06 JP JP2017234001A patent/JP2019100285A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
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