JP2019099341A - シート連続供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新旧のシートロールからのシートを連続的に送出できるとともに,接合処理による内層のシートへの影響を排除し,さらに新たなシートロールの取付が容易なシート連続供給装置を提供すること。【解決手段】シート連続供給装置は,先行シートロール6を保持する第1ロール保持部4と,後続シートロール7を保持する第2ロール保持部5と,シートを供給先へ向けて搬送する送出ローラ21と,シート同士を接合させる接合部3と,接合部3より上流側における,先行シート8の搬送経路と後続シート9の搬送経路とが合流する位置に設けられた合流ローラ12と,後続シート9について予備送出と合流送出とを行う導入ローラ14と,第2ロール保持部5による後続シートロール7の保持を,合流送出後に解除させて,後続シートロール7を第1ロール保持部4に保持させるロール保持解除部とを有している。【選択図】図1
Description
本発明は,先行シートの後端に後続シートの先端を接いで連続的に送り出すシート連続供給装置に関するものである。
一般的に,長尺状のシート部材に成型その他の加工を施して製品化することが行われている。その加工対象物である長尺状のシートの供給源は通常,シートをロール状に巻き取ったシートロールである。このようなシートロールからシートを繰り出して送出する装置としては,特許文献1を挙げることができる。特許文献1の「ウエブ接合装置」では,その図1に示されるように,Y字状の「タレットアーム11」を用いている。
当該図に示される状況では,「タレットアーム11」の各アームの先端にシートロール(1a,1b)が取り付けられており,その一方である「旧ロール1a」から「ウエブ3a」(シート)が送出されている。送出された「ウエブ3a」は,もう一方のシートロールである「新ロール1b」の表面付近を通って搬送先(当該図中で右方)へ搬送されていく。そして,「旧ロール1a」からの「ウエブ3a」が尽きると,「ペースターロール5a,5b」により新旧ウエブの接合が行われる。これにより,新旧のシートロールからのシートが連続的に供給されるようになっている。
しかしながら前記した従来の技術には,次のような問題点があった。すなわち上記の技術では,当該図から明らかなように,「ペースターロール5a,5b」による新旧ウエブの接合が,「新ロール1b」の表面上で行われる。このため,当該接合処理の影響が,「新ロール1b」に巻き取られている内層のシートにまで及んでしまうことがある。これによりシートの性質が変化してしまう場合があった。また,新旧ウエブの接合後には,「タレットアーム11」を120°回転させて,「新ロール1b」を「旧ロール1a」の位置へ移動させることになる。そして,「新ロール1b」があった位置に新たに来たアームの先端に,次のロールを取り付けることになる。しかしその時にはすでに,「新ロール1b」からのシートがその取り付け位置の近傍を通過している。このため,新たなロールの取付が容易でない。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,新旧のシートロールからのシートを連続的に送出できるとともに,接合処理による内層のシートへの影響を排除し,さらに新たなシートロールの取付が容易なシート連続供給装置を提供することにある。
本発明の一態様におけるシート連続供給装置は,先行シートロールから送出される先行シートの後端に後続シートロールから送出される後続シートの先端を接いで連続的に送り出す装置であって,先行シートロールを保持する第1ロール保持部と,後続シートロールを先行シートロールと平行に保持する第2ロール保持部と,先行シートもしくは後続シートを供給先へ向けて搬送する搬送部材と,搬送部材による先行シートおよび後続シートの搬送経路上に設けられ,重なっているシート同士を接合させる機能を有する接合部と,接合部より上流側に位置する,先行シートの搬送経路と後続シートの搬送経路とが合流する位置に設けられた合流ローラと,後続シートについて,先端が合流ローラの手前に達するまで送出する予備送出と,先行シートの後端が先行シートロールを出てから合流ローラに到達するまでの間に先端を合流ローラに噛み込ませる合流送出とを行う後続シート駆動部材と,第2ロール保持部による後続シートロールの保持を,合流送出が行われた後に解除させて,後続シートロールを第1ロール保持部に保持させるロール保持解除部とを有するものである。
上記態様におけるシート連続供給装置では,第1ロール保持部に先行シートロールを保持し第2ロール保持部に後続シートロールを保持している状態で,シートを供給先へ向けて送り出す。先行シートロールから先行シートを合流ローラおよび搬送部材により供給先へ搬送するのが通常の供給状態である。通常の供給状態で後続シートロールの後続シートは,後続シート駆動部材により,先端が合流ローラの手前に達するまで送出され(予備送出),そこで停止している。通常の供給状態を続けているとやがて先行シートロールの先行シートが尽きる。すると,後続シート駆動部材により後続シートが駆動され,その先端が合流ローラに噛み込む(合流送出)。この噛み込みが,先行シートの後端が合流ローラに到達するより前に起こるようにされる。そして,先行シートの後端付近と後続シートの後端付近とが重なっている箇所のシート同士が接合部により接合される。こうして,先行シートロールおよび後続シートロールのシートが連続的に供給先へ供給される。合流送出後には,第2ロール保持部による後続シートロールの保持が解除され,後続シートロールは第1ロール保持部に保持される。第2ロール保持部には新たなシートロールを保持させることができる。
上記態様のシート連続供給装置ではさらに,第1ロール保持部および第2ロール保持部は,いずれも保持対象のシートロールを水平に保持するものであるとともに,合流ローラにて先行シートの上に後続シートが重なるように配置されており,第1ロール保持部による先行シートロールの保持位置が,第2ロール保持部による後続シートロールの保持位置より低い位置にあり,第2ロール保持部による保持から解除された後続シートロールを,第1ロール保持部による保持位置へ導く斜面部材を有することが望ましい。
このようになっていれば,第2ロール保持部による保持から解除された後続シートロールは,斜面部材の傾斜により自然に第1ロール保持部へ移動してそこで保持されることとなる。また,その後に新たに第2ロール保持部に取り付けられるシートロールは,合流ローラにて上側となる位置に配置されるので,上記のシート接合およびシートロール交換を繰り返すことで連続的なシート供給を行うことができる。
上記のいずれかの態様のシート連続供給装置ではまた,先行シートの搬送経路上で合流ローラより上流側に設けられ,先行シートの後端を検知する後端センサと,後端センサの検知に基づき,後続シート駆動部材による合流送出,第2ロール保持部による後続シートロールの保持の解除,接合部による接合の各タイミングを制御する制御部とを有することが望ましい。これにより,後端センサでの先行シートの後端の検知を,合流送出やさらには接合処理のトリガーとすることができる。
上記のいずれかの態様のシート連続供給装置ではさらに,後続シート駆動部材による合流送出を,接合部による接合が行われるまで行うことが望ましい。これにより,後続シートの先端を確実に先行シートの後端につなげることができる。
上記のいずれかの態様のシート連続供給装置ではあるいは,接合部と供給先との間に設けられたシート弛み余裕機構を有することが望ましい。これにより,接合部での接合処理のためにシートを一旦停止ないし減速させる必要がある場合でも,供給先へのシートの供給速度を一定とすることができる。
また,上記のいずれかの態様のシート連続供給装置では,後続シートロールを出てから合流ローラに至るまでの範囲の後続シートを,先行シートロールを出てから合流ローラに至るまでの範囲の先行シートから離して保持するシートガイドと,第2ロール保持部による後続シートロールの保持が解除されるときに,シートガイドによる後続シートの保持を解除するシート保持解除部とを有することも望ましい。これにより,通常の供給状態では,後続シートが先行シートに無用に接触することをシートガイドにより防止できる。また,後続シートロールの保持を解除するときにシートガイドによる後続シートの保持も解除することで,後続シートロールの第1ロール保持部への移動を障害なく行うことができる。
本構成によれば,新旧のシートロールからのシートを連続的に送出できるとともに,接合処理による内層のシートへの影響を排除し,さらに新たなシートロールの取付が容易なシート連続供給装置が提供されている。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1および図2に示すシート連続供給装置1として本発明を具体化したものである。図2は,シート連続供給装置1を図1中における右方から見た側面図である。このシート連続供給装置1は,ロールガイド2と,接合部3とを有している。
ロールガイド2は図2に示されるように,シート連続供給装置1における前面側(図2中で左側,図1中で手前側)と後面側(図2中で右側,図1中で奥側)との両方に設けられたレール状の部材である。ロールガイド2は図1中で見て,右側が左側より高くなるように傾斜した配置とされている。ロールガイド2には,第1ロール保持部4と第2ロール保持部5とが設けられている。第1ロール保持部4には先行シートロール6が,第2ロール保持部5には後続シートロール7が,それぞれ保持されている。より詳細には,先行シートロール6および後続シートロール7の軸芯の両端が図2中の2本のロールガイド2により保持されている。
先行シートロール6および後続シートロール7はいずれも,長尺状のシートをロール状に巻き取ったものである。これらは同一の種類のシートロールである。また,巻き取られているシートは,2本のロールガイド2の間に位置している。なお,ロールガイド2の傾斜のため,第1ロール保持部4による先行シートロール6の保持位置が,第2ロール保持部5による後続シートロール7の保持位置より低い位置になっている。
接合部3は,シート同士を接合させる機能を有するものである。具体的には,先行シートロール6から送出された先行シート8の後端と,後続シートロール7から送出された後続シート9の先端とを接合するためのものである。このため接合部3は,先行シート8や後続シート9の搬送経路上で接合を行うように設けられている。先行シート8および後続シート9が合成樹脂のシートである場合,接合部3としては例えば熱溶着装置を用いることができる。シート連続供給装置1は全体として,先行シートロール6や後続シートロール7から送出されるシート10を,連続的に供給先へ供給する(矢印F)ための装置である。
シート連続供給装置1にはさらに,合流ローラ12が設けられている。合流ローラ12は,先行シート8の搬送経路と後続シート9の搬送経路とが合流する位置に設けられている。ここで合流ローラ12と称しているのは,上下のローラペア全体のことである。合流ローラ12の位置は,先行シート8および後続シート9の搬送経路上,接合部3よりも上流側に位置している。また,合流ローラ12よりも先行シート8の搬送経路上で上流側の位置には,後端センサ13が設けられている。後端センサ13は,当該位置における先行シート8の有無を検知するセンサである。具体的には,先行シート8が有る状態から無い状態への変化,すなわち先行シート8の後端の検知を目的とするものである。
合流ローラ12から見て後続シート9の搬送経路上で上流側の位置には,導入ローラ14が設けられている。導入ローラ14と合流ローラ12との間の範囲には,シートガイド15が設けられている。シートガイド15は,後続シートロール7を出てから合流ローラ12に至るまでの範囲の後続シート9が,先行シートロール6を出てから合流ローラ12に至るまでの範囲の先行シート8に接近するのを防止するためのガイド部材である。よって,導入ローラ14と合流ローラ12との間の範囲にて後続シート9は,シートガイド15の上側を通るようになっている。さらに,シートガイド15の先端(後続シート9の搬送方向に対して上流側)には,対向ローラ16が設けられている。対向ローラ16は,導入ローラ14とともにローラペアをなしており,先行シート8を保持している。先行シート8に対して,導入ローラ14が上側に位置して対向ローラ16が下側に位置している。
図2から分かるようにシートガイド15は,導入ローラ14の軸方向(後続シート9の幅方向)の全体にわたって設けられているのではなく,両側に分かれて設けられている。対向ローラ16も同様である。また,シートガイド15には,駆動シリンダ17が設けられている。駆動シリンダ17により,シートガイド15を図1および図2中に示される位置から退避させることができるようになっている。シートガイド15が退避するときには対向ローラ16もともに退避する。シートガイド15および対向ローラ16が退避するタイミングやその理由については後述する。
シート連続供給装置1には上記の他にさらに,駆動シリンダ18,第1送出ローラ19,弛み調整ローラ20,第2送出ローラ21が設けられている。駆動シリンダ18は,接合部3をシート8,9に対して進出させ,また退避させるものである。むろん,接合部3を進出させるのは,シート8,9の接合を実行するときである。それ以外のときには接合部3を退避させておく。図1および図2中に示される接合部3は退避状態でのものである。接合部3より下流側に位置している第1送出ローラ19および第2送出ローラ21はむろん,シート10(シート8またはシート9)を矢印Fのように供給先へ搬送するためのローラペアである。第1送出ローラ19と第2送出ローラ21との間に配置されている弛み調整ローラ20は,矢印Sのように上下に移動可能に設けられている。これにより,接合部3による接合の実行のために第1送出ローラ19を一時的に停止または減速しているときであっても,第2送出ローラ21から供給先へシート10を弛みなく定速で供給できるようになっている。
また,合流ローラ12と第1送出ローラ19との間の範囲には,シートガイド22が設けられている。前述のシートガイド15が退避可能であるのに対してシートガイド22は固定である。なお,図1で見るとシートガイド22が接合部3による接合処理の邪魔になるように見えるが,実際にはそのようなことはない。シートガイド22と接合部3とは,シート8,9の幅方向に対しては異なる位置に設けられているからである。
なおロールガイド2は,実際には3分割されている。後端可動部23と固定部24と先端可動部25との3つである(図1参照)。固定部24は固定であるが後端可動部23および先端可動部25は可動である。第1ロール保持部4は後端可動部23にあり,第2ロール保持部5は先端可動部25にある。シート連続供給装置1にはまた,後端可動部23を駆動する駆動シリンダ26が設けられている。後端可動部23や先端可動部25の動きの詳細については後述する。シート連続供給装置1にはさらに,軸取り出しトレイ27が設けられている。
シート連続供給装置1にはまた,駆動モータ30が設けられている(図2参照)。図2では駆動モータ30はただ1つのように見えるが実際には,導入ローラ14用,合流ローラ12用,第1送出ローラ19用,および第2送出ローラ21用に別々に設けられている。詳細は後述する。上記のように構成されたシート連続供給装置1において,第1ロール保持部4に保持された先行シートロール6の軸芯,第2ロール保持部5に保持された後続シートロール7の軸芯,導入ローラ14,対向ローラ16,合流ローラ12,第1送出ローラ19,弛み調整ローラ20,第2送出ローラ21はいずれも水平(図2参照)であり,互いに平行である。
第1ロール保持部4および第2ロール保持部5について説明する。図3に示すように,ロールガイド2の表面上における第1ロール保持部4および第2ロール保持部5の箇所には,凹部28,29が形成されている。凹部28,29は,先行シートロール6,後続シートロール7の軸芯を収容するための形状である。これにより,第1ロール保持部4,第2ロール保持部5に載置された先行シートロール6,後続シートロール7が,ロールガイド2の傾斜によってひとりでに転がっていかないようになっている。
そして凹部29(第2ロール保持部5)には突出部材35が設けられている。突出部材35は,凹部29の表面から突出していない通常状態と,凹部29の表面から突出する突出状態とをとる部材である。図3に示されるのは通常状態である。突出部材35は,後続シートロール7を第1ロール保持部4へ送るときに一時的に突出状態とされるものである。なお,凹部28(第1ロール保持部4)に突出部材35と同様の突出部材を設けることは必須ではないが,設けてもよい。
シート連続供給装置1の制御系について図4により説明する。シート連続供給装置1の制御系は,制御部36を中心に構成されている。制御部36には,駆動モータ30,弛み調整ローラ20,駆動シリンダ18,接合部3,駆動シリンダ17,突出部材35,駆動シリンダ26,後端センサ13が接続されている。これらは,後端センサ13を除いてすべてアクチュエータである。駆動モータ30は,実際には第1モータ31〜第4モータ34の4つあり,それぞれ導入ローラ14用,合流ローラ12用,第1送出ローラ19用,そして第2送出ローラ21用のものである。
続いて,シート連続供給装置1の動作を説明する。まず,通常時の動作を説明する。通常時の動作とは,図1中の先行シートロール6から先行シート8を引き出して供給先へ供給する(矢印F)動作である。通常時の動作を行っているときのシート連続供給装置1の各部の状況は,次の通りである。まず先行シートロール6および後続シートロール7は,それらの軸芯が凹部28,凹部29に収容されている状態にある。突出部材35は通常状態にある。これにより先行シートロール6および後続シートロール7は,第1ロール保持部4および第2ロール保持部5に保持されている。そして装置各部の可動部分の状態であるが,シートガイド15,後端可動部23,先端可動部25ともに図1に示される通りの状態にある。その状態で第2モータ32〜第4モータ34が駆動されることで,シート10(先行シート8)を供給先へ向けて(矢印F)搬送している。この状態で後端センサ13は,先行シート8が有る,と検知している。
この状態で接合部3は,接合を実施していない。このため接合部3は,図1に見るようにシート8から退避させられている。また弛み調整ローラ20は,その上下の可動範囲内で下寄りに位置している。図1中の弛み調整ローラ20の位置はその状態での位置である。また,通常時の動作中における後続シート9の状況は次の通りである。すなわち,後続シートロール7から引き出された後続シート9は,導入ローラ14および対向ローラ16を経て,シートガイド15上に達している。そして後続シート9は,その先端が合流ローラ12の手前(矢印Aの辺り)まで到達したところで停止している。この状態ではシートガイド15および対向ローラ16が,後続シートロール7を出てから合流ローラ12に至るまでの範囲内にある後続シート9を,先行シートロール6を出てから合流ローラ12に至るまでの範囲の先行シート8から離して保持している。
上記の通常時の動作を行っていると,先行シートロール6の先行シート8がやがて尽きる。すると先行シート8の後端が先行シートロール6の軸芯から離れる。これにより後端センサ13の検知状態が,有から無に変わる。この変化が後続シート9の後端の検知である。これが制御部36に報知されることにより,先行シート8と後続シート9との接続動作が行われる。
接続動作ではまず,後続シート9の合流送出が行われる。合流送出では,第1モータ31が駆動されることで導入ローラ14が後続シート9を搬送する。つまり導入ローラ14は,後続シート9を駆動する部材である。具体的には,後続シート9の先端を図1中の矢印Aの辺りの位置からさらに前進させ,合流ローラ12に噛み込ませる。この合流送出は,後続シート9の合流ローラ12への噛み込みが,先行シート8の後端が合流ローラ12に到達するよりも前に起こるように,制御部36の制御により行われる。先行シート8の後端付近と後続シート9の先端付近とがある程度重なり合うようにするためである。つまり制御部36は,先行シート8の後端が先行シートロール6を出てから合流ローラ12に到達するまでの間に後続シート9の先端を合流ローラ12に噛み込ませる合流送出制御部としての機能を有している。合流ローラ12では,先行シート8の上に後続シート9が重ね合わせられる。なお,この合流送出が開始されても,後続シート9の搬送はそのまま続行される。
合流送出は,先行シート8と後続シート9との重なり部分が接合部3による接合が行われる箇所に到達するまで行われる。重なり部分が接合箇所に到達すると,接合部3が接合を実施する。接合の実施は,制御部36が接合部3および駆動シリンダ18を適宜操作することで行われる。つまり制御部36は,先行シート8と後続シート9との重なり部分に対して接合部3による接合処理を行わせる接合制御部としての機能を有している。接合実行時に接合部3はシート8,9に対して一旦進出状態となるが,接合処理の終了後には退避状態に戻される。なお,接合部3による接合が行われる箇所は,先行シートロール6からも後続シートロール7からも離れている。このため,先行シートロール6あるいは後続シートロール7に巻き取られているシートが接合処理により変質してしまうことはない。
その後,先行シート8と後続シート9とが一体となったシート10が,供給先へ向けて(矢印F)搬送される。ここで接合部3の実行時には,導入ローラ14,合流ローラ12,第1送出ローラ19による搬送が一時的に停止ないしは減速される。しかし弛み調整ローラ20の上下移動により(矢印S),その間も第2送出ローラ21の搬送速度は一定に維持される。この,導入ローラ14,合流ローラ12,第1送出ローラ19の搬送速度や弛み調整ローラ20の上下移動も,制御部36の制御による。
その後,シートロールの交換作業が行われる。これには,3つの要素が含まれる。第1は先行シートロール6の空芯の回収である。第2は後続シートロール7の第1ロール保持部4への移動である。第3は新たなシートロールの取付である。
まず空芯の回収であるがこれは,ロールガイド2のうち後端可動部23の可動機能を利用して行われる。すなわち図5に示されるように,後端可動部23を駆動シリンダ26により大きく傾斜させる(矢印B)。すると,空芯37が第1ロール保持部4の凹部28から逸脱して軸取り出しトレイ27上に転がり出てくる(矢印C)。なお,凹部28に突出部材35と同様の突出部材が設けられている場合には,その突出部材を突出させることで,空芯37の凹部28からの逸脱を促すことができる。こうして空芯37が回収される。その後,後端可動部23を元の図1中の状態に戻す。これにより第1ロール保持部4は,シートロールのない空の状態となる。駆動シリンダ26の操作は制御部36の制御による。
この空芯37の回収動作は,先行シート8の後端が先行シートロール6の軸芯(つまり空芯37)から離れた後いつ行ってもよい。具体的には,後端センサ13が後続シート9の後端を検知した後に行われる。なおシート連続供給装置1では,後端可動部23の上記の移動が,駆動シリンダ26による自動操作の代わりに手動操作で行われるように構成されていてもよい。あるいは,後端可動部23の部分が固定されている構成であってもよい。この場合には空芯37を,図1の紙面に対して垂直な方向に手動で取り出すこととなる。
次に,後続シートロール7の第1ロール保持部4への移動について説明する。この移動動作は,接合部3による接合と,前述の空芯37の回収とがいずれも完了した後に行われる。後続シートロール7の移動動作は,シートガイド15の退避機能と,突出部材35の突出機能とにより行われる。すなわち,駆動シリンダ17によりシートガイド15を図6に示す退避状態とする。これにより前述のように対向ローラ16も退避する。この状態でのシートガイド15および対向ローラ16は,幅方向(図6中の左右方向,図1では紙面に垂直な方向)のうち後続シート9が占める範囲から退避している。また,凹部29(第2ロール保持部5)の突出部材35を,図3についての説明のところで述べたように突出状態とする。
これにより後続シートロール7の軸芯が凹部29から脱出する。すると後続シートロール7は,図7中に矢印Dで示すように第2ロール保持部5から第1ロール保持部4へと移動していく。ロールガイド2の傾斜により,後続シートロール7の軸芯がロールガイド2上を低い方へ向かって転がっていくからである。つまりロールガイド2は,第2ロール保持部5による保持から解除された後続シートロール7を,第1ロール保持部4による保持位置へ導く斜面部材である。また,シートガイド15および対向ローラ16が退避状態にあり,後続シート9が図1中の先行シート8の位置へ向かって移動することに対する障害物がないからである。
そして後続シートロール7の軸芯が凹部28に嵌ると,後続シートロール7の移動はそこで停止する。これにより,後続シートロール7が第1ロール保持部4に保持されたことになる。こうして,それまで後続シートロール7と呼ばれていたシートロールがこれからは先行シートロール6と呼ばれるのである。また,これまで後続シート9と呼ばれていたシートがこれからは先行シート8と呼ばれるのである。また,第2ロール保持部5は空となる。突出部材35は元の突出していない通常状態に戻される。退避させたシートガイド15および対向ローラ16は,図1に示される元の状態に戻される。
駆動シリンダ17や突出部材35の操作は,制御部36の制御による。つまり制御部36は,ロール保持解除部としての機能や,シート保持解除部としての機能を有している。ロール保持解除部としての機能とは,第2ロール保持部5による後続シートロール7の保持を,合流送出が行われた後に解除させて,後続シートロール7を第1ロール保持部4に保持させる機能である。シート保持解除部としての機能とは,第2ロール保持部5による後続シートロール7の保持が解除されるときに,シートガイド15による後続シート9の保持を解除する機能である。また,後端センサ13は再び,先行シート8が有る,と検知している状態となる。その後,新たな先行シートロール6からの先行シート8について,前述の通常時の動作による搬送が行われる。
続いて,新たなシートロールの取付について述べる。新たなシートロールの取付は,新たな先行シートロール6(旧後続シートロール7)が第1ロール保持部4に保持されてから行われる。具体的には,後端センサ13の検知状態が有に復帰してから行われる。新たなシートロールの取付とは,先行シートロール6と同一の種類の新品のシートロールを第2ロール保持部5に保持させることである。このこと自体は,空となっている第2ロール保持部5の凹部29に新品のシートロールの軸芯を収容させるというだけのことであり,ロールガイド2の先端可動部25を図1の状態にしたままでも容易に可能である。取付作業に対して別段障害となる物がないからである。
しかし先端可動部25の可動機能を利用するとより,さらに容易に新たなシートロールの取付を行うことができる。すなわち図8に示すように先端可動部25を傾けるのである。こうすると第2ロール保持部5が低い位置に来るので,新たなシートロールの取付がやりやすいのである。新たなシートロールを取り付けたら,先端可動部25を図1の元の状態に戻す。こうして取り付けられた新たなシートロールが今後,後続シートロール7と呼ばれる。そして,新たな後続シートロール7の後続シート9の先端を,導入ローラ14と対向ローラ16との間に差し込む。
続いて,予備送出を行う。予備送出とは,後続シート9の先端が図1中の矢印Aの辺りに到達するまで第1モータ31で導入ローラ14を駆動することである。後続シート9の先端が矢印Aのところまで到達したら予備送出は完了であり,導入ローラ14の駆動を停止する。予備送出のための第1モータ31の駆動も,制御部36の制御による。つまり制御部36は,後続シート9について,その先端が合流ローラ12の手前に達するまで送出を行わせる予備送出制御部としての機能を有している。この予備送出の制御と前述の合流送出の制御とが,制御部36の制御機能のうち後続シート9の駆動に係わる部分である。予備送出を行うことにより後続シート9の状況が,通常時の動作中における状況として説明した状況となる。この予備送出を行っている間も,先行シートロール6からの通常の搬送は継続される。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,先行シートロール6からの先行シート8の後端と,後続シートロール7からの後続シート9の先端とを接合する接合部3を設けている。そして,接合後に後続シートロール7を先行シートロール6の位置に移動させ,後続シートロール7の位置には新たなシートロールを取り付けられるようにしている。これにより,新旧のシートロール6,7からのシート8,9を連続的に送出できるとともに,接合処理による内層のシートへの影響もなく,さらに新たなシートロールの取付が容易なシート連続供給装置が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,接合部3としては熱溶着装置を例示したがこれに限らず,供給するシート8,9の種類に応じた適切なものでよい。例えば,レーザ溶着装置でもよいし,接着剤や接着テープを供給して接合を行うものでもよい。縫製によるものでもよい。またシート連続供給装置1においては,シートロールの幅(シート幅)に関して可変機能を持たせてもよい。すなわち,シートガイド15,対向ローラ16,接合部3など,シート幅に係わる機構について,図2中での水平方向の位置を変更できるようにしてもよい。
また,接合部3として,シート8,9を停止も減速もさせなくても接合ができる種類のものを用いる場合には,弛み調整ローラ20はなくてもよい。その場合には第1送出ローラ19と第2送出ローラ21との両方を備える必要はない。また,シート8,9に対して非接触のままで接合処理を実施できる方式の接合部3であれば,駆動シリンダ18は不要である。また,駆動シリンダ17,18,26は電磁石方式のものでも油空圧方式のものでも何でもよい。
また,前記形態では導入ローラ14,合流ローラ12,第1送出ローラ19,および第2送出ローラ21のそれぞれに1つずつモータを設けたが,モータの個数を1つだけとしてもよい。その代わりに駆動系に断続機構を適宜入れることで必要な箇所だけが回転駆動されるようにしてもよい。また,合流ローラ12については,回転駆動を受けない単なる従動ローラであってもよい。また,導入ローラ14の代わりに対向ローラ16が駆動ローラとなるようにしてもよい。
また,第1ロール保持部4や第2ロール保持部5におけるシートロールの軸芯の保持の仕組みも,上記の通りでなくてもよい。例えば,凹部28,29を設けずそれらの箇所を平坦にして,代わりにロールガイド2の表面から突出する部材を設けて軸芯を固定するようにすることが考えられる。そして,その突出する部材を退避可能に設けることで,保持の解除を行うことができる。
1 シート連続供給装置
2 ロールガイド
3 接合部
4 第1ロール保持部
5 第2ロール保持部
12 合流ローラ
13 後端センサ
14 導入ローラ
20 弛み調整ローラ
30 駆動モータ
31 第1モータ
32 第2モータ
33 第3モータ
34 第4モータ
35 突出部材
36 制御部
2 ロールガイド
3 接合部
4 第1ロール保持部
5 第2ロール保持部
12 合流ローラ
13 後端センサ
14 導入ローラ
20 弛み調整ローラ
30 駆動モータ
31 第1モータ
32 第2モータ
33 第3モータ
34 第4モータ
35 突出部材
36 制御部
Claims (5)
- 先行シートロールから送出される先行シートの後端に後続シートロールから送出される後続シートの先端を接いで連続的に送り出すシート連続供給装置であって,
前記先行シートロールを保持する第1ロール保持部と,
前記後続シートロールを前記先行シートロールと平行に保持する第2ロール保持部と, 前記先行シートもしくは前記後続シートを供給先へ向けて搬送する搬送部材と,
前記搬送部材による前記先行シートおよび前記後続シートの搬送経路上に設けられ,重なっているシート同士を接合させる機能を有する接合部と,
前記接合部より上流側に位置する,前記先行シートの搬送経路と前記後続シートの搬送経路とが合流する位置に設けられた合流ローラと,
前記後続シートについて,
先端が前記合流ローラの手前に達するまで送出する予備送出と,
前記先行シートの後端が前記先行シートロールを出てから前記合流ローラに到達するまでの間に先端を前記合流ローラに噛み込ませる合流送出とを行う後続シート駆動部材と,
前記第2ロール保持部による前記後続シートロールの保持を,前記合流送出が行われた後に解除させて,前記後続シートロールを前記第1ロール保持部に保持させるロール保持解除部とを有することを特徴とするシート連続供給装置。 - 請求項1に記載のシート連続供給装置であって,
前記第1ロール保持部および前記第2ロール保持部は,
いずれも保持対象のシートロールを水平に保持するものであるとともに,
前記合流ローラにて前記先行シートの上に前記後続シートが重なるように配置されており,
前記第1ロール保持部による前記先行シートロールの保持位置が,前記第2ロール保持部による前記後続シートロールの保持位置より低い位置にあり,
前記第2ロール保持部による保持から解除された前記後続シートロールを,前記第1ロール保持部による保持位置へ導く斜面部材を有することを特徴とするシート連続供給装置。 - 請求項1または請求項2に記載のシート連続供給装置であって,
前記先行シートの搬送経路上で前記合流ローラより上流側に設けられ,前記先行シートの後端を検知する後端センサと,
前記後端センサの検知に基づき,前記後続シート駆動部材による前記合流送出,前記第2ロール保持部による前記後続シートロールの保持の解除,前記接合部による接合の各タイミングを制御する制御部とを有することを特徴とするシート連続供給装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載のシート連続供給装置であって,
前記後続シート駆動部材による前記合流送出を,前記接合部による接合が行われるまで行うことを特徴とするシート連続供給装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載のシート連続供給装置であって,
前記接合部と供給先との間に設けられたシート弛み余裕機構を有することを特徴とするシート連続供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017233374A JP2019099341A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | シート連続供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017233374A JP2019099341A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | シート連続供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019099341A true JP2019099341A (ja) | 2019-06-24 |
Family
ID=66975769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017233374A Pending JP2019099341A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | シート連続供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019099341A (ja) |
-
2017
- 2017-12-05 JP JP2017233374A patent/JP2019099341A/ja active Pending
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