JP2019098267A - 間歇作動デシカントユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】地球環境やエネルギー消費の点で課題のある冷媒を使う電動式圧縮機を持ったエアコンで室内を冷暖房するシステムに対し、太陽熱や燃料電池の排熱で作動することができる冷暖房装置の実現のカギを握る重要部品が空気中の湿度を制御できるデシカント装置である。その普及のためには湿度制御性能の向上、コストと容積の低減及び使用時の長期信頼性を大幅に向上させる必要がある。【解決手段】デシカントを構成する収着コルゲート板の構成、装置の構造、駆動回転方式、など細部に渡る機能部品としての完成度を上げ、デシカント装置内での役割などについて従来と異なった簡単で最適な構成、作動、仕組、高性能化方法を発明し提案する。【選択図】 図3

Description

普及している電動式の冷房装置では、冷媒を圧縮して冷凍サイクルを構成して、室内空気を冷却しその熱を冷凍サイクルで高い温度の熱に変換し、室外空気に放熱する方法が実現され普及している。 この方式は優れた冷却特性を実現できるが冷凍サイクルを構成するため冷媒を圧縮機で圧縮して高圧にする必要があり、その為圧縮機を駆動するため大きな動力の電動モーターを使い、その消費電力が大きく、社会全体で膨大な電力消費と一次エネルギーの消費、更には地球温暖化の一因になっている。冷媒の漏洩により地球温暖化を更に加速させると同時に、屋内での窒息事故、火災時の有害ガス発生等の根本的な課題を抱えている。そのため、この冷凍サイクルを使わずに冷却、冷房を行う技術の実現が嘱望されている。
こその為の基幹技術として、太陽熱、燃料電池の排熱、ガスエンジン発電装置の排熱、冷凍サイクルの排熱など、45℃から80℃程度の低温度の熱源を利用して室内空気を除湿、即ちデシカントし、其の空気をさらに水の蒸発潜熱を利用して間接的に冷却することにより高いエネルギー効率と室内空気快適性を高めて冷房を行うことを特徴とした、いわゆる熱源利用空気調和装置が開発されてきている。この装置は、除湿を行うデシカントユニットと冷却をおこなう水蒸発式冷却器、及び熱利用の加熱熱交換器などから構成されるもので、広く普及している冷凍サイクル式空調装置とは全く異なっている。
この技術方式を利用した商品が開発され、特殊用途等では実用化されているが、広く一般的な市場では普及していない。その理由は冷凍サイクル方式に比べ、1、装置容量が大きくなる、2、コストが2倍以上高くなる、3、耐久信頼性が不充分である等の課題が有るからである。
デシカントユニットでは、一般にローターと呼ばれる円盤状で回転軸方向に通風路を持った吸湿・放湿体を回転させて二つの通風流路を切り替える構造方式のユニットが使われている。この吸湿・放湿体にはシリカゲル、ゼオライト等の吸湿材量乃至は高分子吸収体を担持させることにより吸湿及び放湿特性を持たせたコルゲート板を使ったデシカント平板を多数枚数重ね合わせたブロック状のもの、即ちデシカントブロックを用いている。
従来使われるユニットは円盤状のデシカントブロックを円盤の中心を軸に連続的に回転させ、上記の二つの通風流路を流れる2つの空気を流通させ、其の間で湿分を交換させるものである。この為、処理風量を増加させるためには円盤の径を大型にせざるを得ず、外側の空気シール枠と回転駆動用モータのスペースを含めて装置の大型化を招く。一方、デシカント材料を固めて円盤のデシカントブロックを形状精度の高い円盤形状に成型するために多くの手加工と設備を必要としこれを使った製品のコストは大量生産している冷凍サイクル式エアコンと比べ2倍以上と想定されている。なお且つ手加工による製造や接着接合部材を摺動させて空気のシールを行う設計製造方式は、使用時の摩耗劣化に対し、実用上充分な耐久信頼性が得られない等の課題を抱えている。
特許文献1は現在一般に使われている円盤ロータ式デシカントユニットに付いての考案である。ロータ式の弱点は種々あるが、上記の様に耐久信頼性は重要課題である。特許文献1はデシカント材の変形、離脱、隙間発生などの品質課題を解決するために、ロータ本体にスポークを埋め込み上記の問題を解決することを目指している。このアイデアは品質面では有効であっても、製造性悪化に依るコストアップを招く事が懸念されるが、品質を優先する商品には有効と思われる。しかし、本発明提案で目指すのは、上記1,2,3の課題を同時に、または少なくとも他の要素を悪化させない革新的新技術の提案である。
特許文献2ではロータ方式のデシカント装置の作動を、間歇的に行い、切り替え時に180度回転させて2つの通風流路間を移動させる方式を提示している。通常の連続回転に依る切り替え移動では常にデシカント風路と流通流路の間の空気シールが必要なため、シール部の摺動摩擦による摩耗損小が生じやすく、作動モーターは摺動に打ち勝つ動力が常時必要とされるという問題があったが、間歇的に180度回転させることに依りこの二つの課題は緩和されている。 ただし180度回転させて停止させた状態でのデシカントブロックと通風流路間のシールを確実にするという課題の解消が残される。
特許文献3、では更に新しい課題改善策を提示している。この提案では円盤型ローターデシカントユニットを円筒型として軸芯を伸ばし、風路を従来の軸芯方向から軸芯に直角する方向に変えている。これにより、全体の風路面積は、ロータの外径が構成する円の面積から円筒の側面がつくる円筒の外径と軸芯距離がつくる四角い面へと変化させることができる。この結果、円筒の外径又は軸芯距離の何れかを拡大して他方を縮小するなどに依りデシカント材料の必要容積を吸収する等の自由な設計が可能になるという特長が得られる。
円盤ロータリ方式では処理風量(性能)は円盤の外径を拡大する方法しか選べなかったものが、円筒方式では軸芯長さでも調整でき、装置の最適化形状を選びやすくなり、結果として装置容積を縮小できるものである。且つデシカントの回転は間歇的に行うことにより前述した課題改善に貢献している。詳細説明ではデシカントユニットの外周の空気シール構造と方式が明示されており、この点でも前述した課題の解決方向へ前進している。
以上の先行技術文献は本特許提案者の認識する課題に対し、改善するアイデアを提示しているが充分では無い。
特開2015−213875号広報 特開2006−33200号広報 特開2014−164615号広報
現在普及しているデシカント装置は図1の様な構造方式のものである。装置はその内部に処理しようとする2つの空気を流通させるための流路A及びBを持ち、その空気を処理するために保持しているデシカントユニットの風路と連通させている。そのユニットはロータデシカントブロック−6と、そのロータ回転軸―13を回転駆動するための駆動用モータ(図示せず)等に依り構成されている。そのデシカントブロック−6は図2に示すデシカント平板−3を図1に示す様にロータ回転軸−13の周囲に巻き付けて、処理する空気をコルゲート風路に通して、コルゲート波板−1とライナー平板−2に接触させることに依りコルゲート波板とライナー平板に担持された吸湿吸着材と接触させて空気中の湿気を吸着及び吸収効果に依り吸湿又は放湿させるものである。
このデシカント装置が冷媒圧縮方式の空調方式に代わり商品化され、普及して行くためには1、装置容量が大きくなる、2、コストが2倍以上高くなる、3、耐久信頼性が不充分である等の問題が有ることを既に述べたが、この問題を解消するために関連する技術課題があり、それが以下に述べる本発明が解決しようとしている課題である。
課題の一つは、デシカント装置の材料、構造、製造方法、が高価であり、また大量生産するための製造方式が確立されていないため手加工手作業が多く、この装置を用いた除湿装置、空気調和装置等のコストが高く、また大量生産ができないため、市場に普及出来ないことである。
図2で示されるデシカント平板―3をデシカントブロックに仕上げるには、まずデシカント平板を円盤状に巻き込んで重ね合わせて、それを接着剤により接合させて円盤ロータ状に組み立てて固めるという時間のかかる、製造合理化し憎くいもので、且つデシカントブロックの特性、容量は最終製品毎に異なるため、より精細な手作業が必要であり、作業ばらつきにより製造品質に影響し、製品コストは極めて高く、大量生産するための製造合理化ができ難いという課題が有る。
課題の二つ目は、デシカントユニットの容積が大きいため、それを用いた除湿装置、空気調和装置等の容積が大きくなり、市場に普及するための課題となっている。また、車や列車など、製品収納スペースが限定される商品への普及への障害になっていることである。
デシカントブロックは図1の様に円盤状であり、風量を増し、除湿性能を上げるためには円盤の外形寸法を大きくする必要があり、商品に依ってはその外形は3.0〜4.0M等の大きなサイズが必要になり、デシカント装置やそれを使った空調装置が大型になる。その結果、冷媒圧縮方式の空調機、除湿機の2.0倍にもなるため上記の問題が顕在化している。
課題の三つ目は、デシカント装置の運転における信頼性、耐久性が低く、商品の期待寿命が達成できない為、市場に広く普及させるためのネックになっていることである。その根本原因は図1に示した円盤ロータ構造に原因が有る。デシカントブロックは2〜4分で1回転するゆっくりとしたスピードで常時回転し、処理空気A及びBを通風路外に漏らさず、かつ、AおよびBの空気を混ぜない為に各部所に必要な摺動シール材を貼り付けている。シール部材はデシカントブロックの円盤の端面にも外周にも摺動部であるあらゆる部所に設置され、シール材が連続的に摩擦状態で摺動している。デシカントブロックとシール材の摩耗は、A,B空気の漏洩、摩耗粉の飛散、回転駆動させるモータへの過度の負担、更にはデシカントブロックの変形や破砕を生じさせる。このため、デシカント装置の運転寿命は5〜10年と云われており、冷媒圧職方式の除湿器や空調機の寿命が15〜30年であるのに対し大きな弱点となっている。
四つ目の課題は、デシカントブロックの回転に用いる電動モ―ターによる消費電力である。これはデシカントブロックの軸回転に要する動力のほとんどは前記シール部の摺動摩擦ロスであり、デシカント装置を運転している間は常に電力を消費する。家庭用の空調機から業務用の大きな空調機まで其の電力は異なるが、通常50Wから2KW程度の電力を消費する。冷媒圧縮方式の電力消費量より少ないが、この電力消費量の低減も大きな課題である。
課題の解決手段は以下の項目である。
(1)デシカントブロックの構成に関する発明。
請求項1に記した発明である。図2に示したように吸湿材を担持したライナー平板−2と、同じく吸湿材を担持した連続する波板(コルゲート)状又は連続する三角板状で全体が平板であるコルゲート平板−1とを重ねて接合しその間にデシカント風路−4を構成したデシカント平板−3を作る。これを基に現在のデシカント装置では、図1で示したように、該デシカント平板を軸芯周りに渦巻状に重ね合わせ、円盤状のデシカントブロックを製造する方式を採用している。この方法ではデシカント平板同士を接着剤で接着し全体を円盤状に固めている。そこで上記の様な組み立ての複雑な作業を不要にするため、デシカントブロックを立方体形状にしてデシカント平板を単に重ね合わせるだけで構成させ、重ね合わせた立方体を収納枠に収納させることによりブロックとして完成させる方法であり、請求項1に記載した発明である。更にデシカント平板を所定の収納位置に納めるための発明を請求項9に示す。その具体的な収納の為に収納枠を設け、デシカント平板を収納枠内に挿入した後に蓋を閉じる構造にすれば、前述した組み立て接合作業が全て不要となり装置コストの低減、生産合理化の改善更には接着剤による吸湿特性の低下の防止に結びつくものである。
(2)デシカントユニット作動方式と空気シールに関する発明
請求項2に記した様に、ユニットを連続回転させながらデシカントさせる方式から、回転を停止させてデシカントを作動させ、デシカントブロック位置を変える時のみ回転させる、所謂、間歇作動方式に切り替え、且つ停止してデシカントユニットが回転移動を停止して除湿作動している時のみシールすべき全箇所の空気漏れがない様に空隙を埋める(シールする)ことを徹底するという発明である。此処で重要なことは、停止時にシールすべき“全箇所”をシールさせることである。その為には回転軸の近傍は勿論、そこから離れた回転先端まで、且つ通風流路と外部との隙間、通風流路間の隙間、通風流路の上流部と下流部間の隙間を全て停止時にはシールする構造を実現することである。
従来の方法では、図1に示す如く、仕切り壁摺動シールが接触した状態でブロックを回転できる様にデシカントブロックのシール面を平面に切削して仕上げ加工している。円盤の外周もシール材が摺動する様に円筒状で平滑に仕上げ加工する必要があり、この加工のため大幅なコストアップをきたしている。さらに作動時にも継続してシールさせているからシール部の摩擦力に克つため、作動モータ電力を浪費し、シール材の摩耗劣化に依る耐久性の低下をきたすことに依る寿命短縮などが大きな課題となっている。
(3)デシカントユニット構造に関する発明
デシカントユニットはデシカントブロックを収納して回転乃至は移動させている。図1では空気の流れ方向と回転軸は同一方向である。本発明はそれを直交する方向に変えるもので、其のことに依り空気の流路面積を大きく採れる様にして、結果的に装置の大型化を防止し易いものである。即ち円盤デシカントブロックでは空気流路幅と流路高さ(各空気流路の2倍)が常に円盤外径に等しいという空記流路の制約があり、これを外すことにより幅と高さを製品の設計に合わせて自在に変えることができるようにするものである。屋根裏の狭い高さ空間に設置する製品や、壁面内の薄い奥行き空間に設置する製品に合わせてデシカントユニットの最適化設計が可能になり、結果的に製品寸法は小型化が実現できるという効果がある。
本発明では、請求項3及び4と請求項5に二通りの新しいユニット構造のデシカント装置を提案している。請求項3は円筒のデシカントユニットにその軸に直角のデシカント風路を備えた2個のデシカントブロックを保持させたもの、請求項4は立方体のデシカントブロックを複数設置して、円筒のユニットに最大量のデシカント平板を収めたものである。
請求項5は、空気の通風流路の四角い断面積以上の風路面積のデシカントブロックを使うことはでき、性能の向上に比例するデシカントブロックの容積を稼ぐ方法についての発明である。
(4)デシカントユニット駆動又は回転に関する発明
デシカントユニットの間歇運転を精度良く行うためには、センサーを設置して停止と作動を制御し、停止している時は電動モータの停止位置を精度よく保つ必要がある。そのため請求項8では、デシカントユニットの作動軸にモータ軸を直結し、停止センサーを非接触による位置検知方法とし、さらに処理空気の温湿度情報に依りデシカントユニットの回転又は移動の制御を行い、快適性と省エネ性に優れた運転を行う上で欠かせない技術である。
更に請求項9にはデシカント平板を収めた収納枠の爪乃至はネジ乃至は蓋を外すことでデシカントユニットへのデシカント平板の組み込みや取り外しが容易に行えるようにする発明を示している。装置は通常狭い空間、例えば天井裏などに設置されるから、デシカント平板と云う小さな部品単位で取り外しや取り付けが出来ることが必要であるからである。
以上の様な発明が実施されることにより、例えば製品コストで言えば半減以上に低減され、装置容積も50%近く小型化出来、使用における寿命も2倍近く向上した装置が実現できる。この結果として消費電力の少ない、冷媒を使わない方式の新しい除湿器、空調機の商品化が可能になる。しかして現在の空調機及びその産業、生活環境、さらには地球環境の改善、エネルギー資源の有効利用への貢献等に繋がる商品開発と生産生活意識の変革に貢献できると思われる。
図1は現在最も多く使われている円盤型ローターデシカント装置の左前斜視図 図2はデシカント装置に使われるデシカント平板の構成方法 図3は本発明の実施例の円筒型・間歇回転デシカント装置の構成右前斜視図 図4は本発明の実施例のリンク移動型デシカント装置の構成側面図
図2に示すデシカント平板−3はデシカント装置の除湿、加湿の材料素子として利用する要素部材である。この中のコルゲート風路ー4の中を空気が通過することにより、温湿度条件に依り除湿乃至は加湿される。この小さな要素部材をデシカント装置に組み込む円盤型のロータリデシカントブロックー17の形態に仕上げるために組み立て、接着接合、円盤平面切削、外周シール枠の取り付け、ロータ回転軸−13の取り付け固定、など多くの加工作業を費やしている。このため現在の円盤型ロータリデシカント装置のコストは高く、デシカント装置の製品価格を押し上げている。発明の第一はデシカント平板―3をそのまま立方体のデシカントブロックー21、40、乃至はデシカントユニットの収納枠−16に納める方式の発明である。その実施形態を図3及び図4に示している。
図3は間歇回転駆動方式、図4は間歇リンク駆動方式のデシカント装置の発明の実施例を図示している。何れも3分間停止してその間に処理空気−100から吸湿し、他方の処理空気―101へ放湿している。回転時間はロータ回転軸―13を電動モータ(図示せず)で回転させ約5〜10秒で異なる停止位置に移動させて停止させている。この間歇運転方式の場合、回転移動時には空気シール部分は間隙を持たせ、停止時にシール部でシール部材同士が接触し空気シールを実現している。特に回転側面部のシール枠―27、28は処理空気AとB間の漏れ、処理空気のデシカント通過前後の漏れの二つの漏れの防止に有効なため徹底して漏れを防止したい。図示していないが、デシカントユニットが停止した時にのみシールをするには回転移動する側と移動しない側の両方が停止位置でのみ接触してシールするための突出した形状を用いることが重要である。
図3はデシカントブロック21,22,23,24を円筒型デシカントユニットに納め、円筒の軸と直交する方向で通風経路A,Bとデシカント風路を連通させる構造方式である。この方式によりデシカント平板同士を接着接合すること無しに、デシカント平板の枠内に挿入してブロックと成し、図示していないがデシカント平板枠の最上面にネジ止めの固定蓋を設置し、全てのデシカント平板を枠内に収納して立方体のブロックにして保持することを可能にしている。
図3の実施例において、請求項4の一実施例として、デシカントブロック22,24は21,23のブロックで空いた円筒内の空間に設置して、全体のデシカントブロック容積を高め、性能を高める効果を狙っている。ブロック22,24のデシカント平板は21,23のデシカント平板よりデシカント風路長が短かくなるからそれを補うため、図示していないが、22,24に使うデシカント平板のコルゲートピッチー7を小さな寸法にしている。究極的にはデシカント平板の風路長をユニットの円筒型形状に合わせて半円筒型形状に合わせたデシカントブロックとし、コルゲートピッチも其々の風路長に最適に合わせる方式のデシカントブロックが最適と考えられる。
図4の実施例では、別の間歇駆動型デシカント装置を示している。通風流路A−11より通風面積の大きなデシカントブロックの利用を実現させることのできる事例である。図3の円筒型には収めきれない大きさの立方体デシカントブロックを有効に収納して作動させる実施例であり、請求項5にその発明内容を提示している。 デシカントブロックリンク棒―35をロータ回転軸周りに回転させてデシカントブロック右、左―40,41を通風路間を移動させている。デシカントブロック枠―16、デシカントブロック上枠、下枠―37、38で押さえて構成したデシカントブロックはリンク棒―35により制動駆動され、デシカントセンサー39,42により制御され通風流路を移動または停止する。停止時には空気シール仕切り壁―29やその他のシールー26,28,25等により空気の漏れや不要な移動が防止されている。デシカントブロック左と右―40,41は図の様なリンク機構に依り図中垂直に移動し、上述したシール機構で空気漏れを防いでいる。デシカントブロック左、右―40,41の高さ寸法は通風流路高さより高くすることが出来るから、デシカント特性を向上させ、逆にデシカント装置全体の大きさを小さくできる利点がある。
図3,4の事例では図示していないが、デシカントユニットの移動、停止等の制御は其の位置を磁石や光に依り機械的無接触センサに依り制御する方法が精度と信頼性の向上に有効である。さらに湿度センサーに依り処理空気の湿度検知によりデシカントブロックの停止時間の長さを制御することに依り、簡単により高度な快適性、省エネ性、を実現できるもので、請求項8は簡潔駆動デシカント装置の優位性を高めるものである。
以上の事例で明確な様に、デシカント平板やデシカントブロックは収納枠内に収納してデシカントユニットに組みたてたもので、分解も簡単に行えることが理解できる。デシカント平板のみの大量生産、自動生産は巨大な投資無しに行えることが分かっている。この生産の品質、性能、生産性の向上を図り、デシカントユニットの組み立て製造工程と分離させることが大いなる発展を遂げた冷媒圧縮式除湿空調システムに対抗できる可能性を拓くものである。
冷媒と圧縮機による冷凍サイクルを用いた冷房装置に変わって動力無し、もしくは電力は無くて、主に温熱を動力源にした冷房装置を実現できる可能性がある。その結果世界的に課題である冷房による電力の消費量を削減できる可能性がある。
1 デシカント装置
2 デシカントユニット
3 ライナー平板
4 コルゲート平板
5 デシカント平板
6 デシカント風路
7 コルゲートピッチ
11 通風流路A
12 通風流路B
13 ロータ回転軸
14 仕切り壁摺動シール
15 ロータ外周摺動シール
16 デシカント平板収納枠
17 ロータデシカントブロック
18 通風路ダクト上面
19 通風路仕切り壁
20 通風路ダクト下面
21 デシカントブロックA1
22 デシカントブロックA2
23 デシカントブロックB1
24 デシカントブロックB2
25 空気シールダクト下面
26 空気シールダクト上面
27 空気シール側面横
28 空気シール側面縦
29 空気シール仕切り壁
31 デシカントブロックリンク駆動軸
34 デシカントブロック固定軸
35 デシカントブロックリンク棒
36 デシカントブロックリンク軸
37 デシカントブロック上枠
38 デシカントブロック下枠
39 デシカントブロックセンサ上
40 デシカントブロック左
41 デシカントブロック右
42 デシカントブロックセンサ下
100 処理空気A
101 処理空気B

Claims (9)

  1. デシカント吸湿材を担持したライナー平板と、デシカント吸湿材を担持した連続する波板状又は連続する三角板状で全体が平板であるコルゲート平板とを重ねて接合し、その間にデシカント風路を構成したデシカント平板を作り、該デシカント平板を該デシカント風路の方向を合わせて複数枚重ね合わせて外形が立方体で風路を持つデシカントブロックを構成し、該デシカントブロック2個をデシカントユニット内に納め、前記デシカント風路をデシカント装置内の二つの通風流路に夫々対応させて空気通風経路を構成させて前記デシカントユニットをデシカント装置内に配置し、該デシカントユニットを回転又は移動させることに依り前記空気通風経路を切り替える前記デシカント装置において、
    前記デシカントブロックは前記デシカント平板をお互いに接着を行わずに多数枚重ねた無接着デシカントブロックとし、該無接着デシカントブロックを又は前記デシカント平板を多数枚重ねて収納枠に納め、又はデシカントユニット内部に設けた収納枠に納め、保持させたことを特徴としたデシカント装置。
  2. 内部に通風路のある外形形状が立方体の数個のデシカントブロックを内部に保持したデシカントユニットと、前記数個のデシカントブロックの風路と装置内の二つの通風流路を夫々連通させて二つの空気通風経路を形成し、
    前記デシカントユニットを一定時間停止させて当該空気通風経路を形成し、一定時間後にデシカントユニットを作動させて前記デシカントブロックを、移動前と異なった通風流路と連通する様に移動させて別の空気通風経路を構成し、これを繰り返す、即ち前記デシカントユニットを間歇的に作動させるデシカント装置において、
    前記デシカントユニットの回転乃至は移動中は、前記デシカントユニットと前記通風流路間の間隙を保持させて相互に接触させず、前記デシカントユニットの移動停止時には前記空気通風経路からの空気漏れを生じる前記デシカントユニットの間隙を塞ぐため外周部及び側面部の全ての箇所の空気漏れか所をシールさせたことを特徴としたデシカント装置。
  3. 装置内の断面が四角の2本の通風流路をその間の仕切り壁を設けて隣り合わせに平行状態に構成し、2つの前記通風流路の途中に、外形が円筒状で、円筒の中心に前記通風流路と直交し、前記仕切り壁面上に回転軸を持った、且つ該円筒の巾が前記通風流路の巾に相当させたデシカントユニットを設置し、該デシカントユニット内に設置したデシカントブロック内の風路を前記2つの通風流路と並行で連通する様に構成させたデシカント装置において、
    前記デシカントユニットを一定時間毎に180度回転させる度に回転前と異なったデシカント風路が連通して二本の空気通風経路を形成させた事を特徴としたデシカント装置。
  4. 装置内の断面が四角の2本の通風流路をその間の仕切り壁を設けて隣り合わせに平行状態に構成し、2つの通風流路の途中に、外形が円筒状で、円筒の中心に前記通風流路と直交し前記仕切り壁面上に回転軸を持った、且つ該円筒の巾が前記通風流路の巾に相当させたデシカントユニットを設置し、該デシカントユニット内に設置した2個のデシカントブロック内の風路を2つの前記通風流路と並行で連通する様に構成させたデシカント装置において、
    風路方向の寸法を前記円筒のデシカント装置の円筒の形状に合わせて連続的に乃至は2,3,4種類に変化させ、それぞれの風路の長さを変えた前記のデシカントブロックを収納した前記デシカントユニットを一定時間毎に180度回転させる度に前記通風流路と前記風路が連通して二本の空気通風経路を形成させた事を特徴としたデシカント装置。
  5. 装置内の2つの通風流路をその間の仕切り壁を挟んだ隣り合わせに平行状態に構成させ、2つの前記通風流路に、前記仕切り壁を超えて往復する形で該通風流路の幅一杯の幅で、二つの流路断面積を合わせると前記通風流路の流路面積に等しい又はより大きな流路断面積を持つ二つのほぼ立方体形状のデシカントブロックを配置し、前記通風流路の幅方向に軸を持ち、その軸芯が前記通風流路の仕切り壁面上に持った回転軸を中心に回転するデシカントブロック支持棒の両端に前記デシカントブロックを保持させて、2つの前記通風流路に合わせ空気通風経路を構成する様に回転移動させるデシカント装置に於いて、
    前記デシカントブロックの両側面で、天秤棒状の前記支持棒を回転させる事に依り二つの前記デシカントブロックを2つの前記通風流路間を移動させて其の位置を入れ替える構成としたことを特徴としたデシカント装置
  6. 前記デシカントユニットの回転乃至は移動中は、前記デシカントユニットと前記通風流路間を相互に接触及び摺動させずに間隙を持たせ、一方、前記デシカントユニットの停止中は前記空気通風経路から外部に流れ出る、又は前記デシカントブロックをバイパスする空気漏れを生じる全ての箇所の間隙を無くすべく柔らかな隙間緩衝材で空気シールさせたことを特徴とした請求項3,4、5の何れか1項に記載のデシカント装置。
  7. 前記デシカントブロックとして前記無接着デシカントブロックを用いたことを特徴とした請求項3,4,5、6の何れか1項に記載のデシカント装置。
  8. 前記デシカントユニットを間歇的に駆動及び停止させる為に電動モータを用い、停止位置の検知は機械的接触無しに、磁石乃至は光センさ信号等の無線に依る信号を用い、又は
    前記電動モータの回転量によりブロックの位置を算定して前記デシカントユニット又は前記デシカントブロックの停止位置の決定と停止位置の精度向上を図り、且つ処理空気の温湿度を適正に制御するため前記デシカントユニットの停止と移動時間の最適化を行うための電子制御装置を設けたことを特徴とした請求項2,3,4,5,6、7の何れか一項に記載のデシカント装置。
  9. 前記デシカントブロックを前記デシカントユニットに固定するための爪乃至はネジ乃至は蓋を外すことにより前記デシカントントユニットを前記デシカント装置に組んだまま前記デシカントユニットから前記デシカント平板を一枚ずつ、または数枚を纏めて取り外せるようにしたことを特徴とした請求項2,3,4,5,6、7、8の何れか一項に記載のデシカント装置。
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