JP2019097004A - 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム - Google Patents

画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019097004A
JP2019097004A JP2017223843A JP2017223843A JP2019097004A JP 2019097004 A JP2019097004 A JP 2019097004A JP 2017223843 A JP2017223843 A JP 2017223843A JP 2017223843 A JP2017223843 A JP 2017223843A JP 2019097004 A JP2019097004 A JP 2019097004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
value
frame
corresponding position
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017223843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6836495B2 (ja
Inventor
幸浩 坂東
Yukihiro Bando
幸浩 坂東
誠之 高村
Masayuki Takamura
誠之 高村
清水 淳
Atsushi Shimizu
淳 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2017223843A priority Critical patent/JP6836495B2/ja
Publication of JP2019097004A publication Critical patent/JP2019097004A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6836495B2 publication Critical patent/JP6836495B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を生成することが可能である画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラムを提供する。【解決手段】画像生成装置は、対象フレームと複数の参照フレームとを取得する動画像取得部と、対象フレーム内の領域と参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、対象フレーム内の対象画素ごとに参照フレーム内の対応位置を検出する検出部と、対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成する重み生成部と、参照画素の画素値と重み係数とに基づいて、対象画素の画素値の近似値を生成する近似値生成部と、近似値に基づいて、対象画素の画素値を更新する更新処理部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラムに関する。
従来のカメラは、光学系の開口時間を変更することによって、時間方向の画質である動きボケ及び重畳雑音を制御する。カメラが開口時間を短くすれば動きボケは低減するが、開口時間の短縮によって受光量が減少するため、重畳雑音は増加してしまう。このように、動きボケの低減と重畳雑音の低減とは、トレードオフの関係にある。つまり、雑音重畳を回避したい場合、従来のカメラは、動きボケを許容して一定の開口時間を確保する必要がある。動きボケを回避したい場合、従来のカメラは、雑音重畳を許容して開口時間を制限する必要がある。
昨今の半導体技術の進歩を受け、高速度カメラにおける動画像のフレームレートが大きく向上している。高速度カメラにより取得された高フレームレート画像の用途は、画像再生時の高画質化と画像解析の高精度化とに分類される。
画像再生時の高画質化は、視覚系で検知可能(ディスプレイで表示可能)なフレームレートの上限に迫ることにより、滑らかな動きを表現することが目的である。このため、画像再生時の高画質化は、ディスプレイ装置での等速再生を前提としている。
一方、画像解析の高精度化は、視覚の検知限を越えた高フレームレート画像を用いることにより、画像解析の高精度化を行うことが目的である。スポーツ選手、FA・検査、自動車等の高速移動物体のスロー再生による画像解析は、代表的な応用例である。
動画像の入力システムのフレームレートの上限と動画像の出力システムのフレームレートの上限とは非対称である。現在では、動画像の入力システムである高速度カメラのフレームレートの上限は、10000fpsを超えている。一方、動画像の出力システムであるディスプレイ装置のフレームレートの上限は、120fpsから240fpsである。このため、高速度カメラで撮影された動画像は、スロー再生に用いられる(非特許文献1参照)。
A. Golwelkar and J. Woods. Motion-compensated temporal filtering and motion vector coding using biorthogonal filter. IEEE Trans. Circuits Syst. Video, Vol. CSVT-17, No.4, 2007.
しかしながら、動きボケや雑音低減を目的とした画像生成処理では、画像生成装置が再生フレームレートでフレームをサンプリングすることが前提となっている。このため、従来の画像生成装置は、再生フレームレートよりも高い時間分解能ではフレームをサンプリングしていない。
高フレームレート画像は、時間方向に高密度でサンプリングされたフレーム群を含んでいる。画像生成装置は、1000Hz等の高密度時間サンプリングされたフレーム群を用いて30Hz等の等速再生用の画像を生成した場合、動きボケが低減された等速再生用の画像を生成することが可能である。しかしながら、従来の画像生成装置は、動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を生成することができない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を生成することが可能である画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、対象フレームと複数の参照フレームとを取得する動画像取得部と、前記対象フレーム内の領域と前記参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、前記対象フレーム内の対象画素ごとに前記参照フレーム内の対応位置を検出する検出部と、前記対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成する重み生成部と、前記参照画素の画素値と前記重み係数とに基づいて、前記対象画素の画素値の近似値を生成する近似値生成部と、前記近似値に基づいて、前記対象画素の画素値を更新する更新処理部とを備える画像生成装置である。
本発明の一態様は、上記の画像生成装置であって、前記検出部は、前記乖離度の下限値に基づいて前記乖離度の最小値の探索を省略し、前記対応位置を検出する。
本発明の一態様は、画像生成装置が実行する画像生成方法であって、対象フレームと複数の参照フレームとを取得するステップと、前記対象フレーム内の領域と前記参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、前記対象フレーム内の対象画素ごとに前記参照フレーム内の対応位置を検出するステップと、前記対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成するステップと、前記参照画素の画素値と前記重み係数とに基づいて、前記対象画素の画素値の近似値を生成するステップと、前記近似値に基づいて、前記対象画素の画素値を更新するステップとを含む画像生成方法である。
本発明の一態様は、コンピュータに、対象フレームと複数の参照フレームとを取得する手順と、前記対象フレーム内の領域と前記参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、前記対象フレーム内の対象画素ごとに前記参照フレーム内の対応位置を検出する手順と、前記対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成する手順と、前記参照画素の画素値と前記重み係数とに基づいて、前記対象画素の画素値の近似値を生成する手順と、前記近似値に基づいて、前記対象画素の画素値を更新する手順とを実行させるための画像生成プログラムである。
本発明により、動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を生成することが可能である。
実施形態における、画像生成装置の構成の例を示す図である。 実施形態における、画像生成装置の動作の例を示すフローチャートである。 実施形態における、対応位置同定部の動作の第1例を示す図である。 実施形態における、対応位置同定部の動作の第1例を示すフローチャートである。 実施形態における、対応位置同定部の動作の第2例を示す図である。 実施形態における、対応位置同定部の動作の第2例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、画像生成装置1の構成の例を示す図である。画像生成装置1は、画像を生成する装置である。画像生成装置1は、動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を生成する。
画像生成装置1は、入力画像記憶部10と、参照フレーム設定部11と、局所近傍領域設定部12と、対応位置同定部13と、参照画素設定部14と、重み設定部15と、近似値生成部16と、最終参照フレーム判定部17と、画素値更新処理部18と、最終画素判定部19とを備える。
各機能部のうち一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。各機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
入力画像記憶部10は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)である。入力画像記憶部10は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記録媒体を有してもよい。
入力画像記憶部10は、画像生成装置1に入力された画像データである入力画像を記憶する。入力画像記憶部10は、フィルタリング処理の対象フレームと参照フレームとを、入力画像として記憶する。対象フレーム及び参照フレームは、高フレームレート(高い時間解像度)の動画像のフレームである。動画像の出力システムであるディスプレイ装置のフレームレートの上限が例えば240fpsである場合、高フレームレートは、例えば240fpsを超えるレートである。
参照フレーム設定部11は、入力画像記憶部10に記憶されている参照フレームの候補から、予め定められた順序に基づいて参照フレームを選択する。
局所近傍領域設定部12は、対象フレーム内の処理対象の画素(以下「対象画素」という。)の局所近傍の領域(以下「局所近傍領域」という。)の画素を、対象フレームに設定する。以下、局所近傍の領域の画素を「局所近傍画素」という。
対応位置同定部13は、局所近傍画素の画素値を、局所近傍領域設定部12から取得する。対応位置同定部13は、参照フレームの探索範囲の画素値を、入力画像記憶部10から取得する。対応位置同定部13は、対象フレーム内の対象画素について、参照フレーム内の対応点の位置である対応位置を同定する。対応位置同定部13は、対応位置情報を参照画素設定部14に出力する。
参照画素設定部14は、対応位置情報を対応位置同定部13から取得する。参照画素設定部14は、参照フレーム内の対応位置の近傍の整数画素位置の画素を、参照画素と設定する。参照画素設定部14は、予め定められた全ての参照フレーム内の対応位置の画素の局所近傍領域の画素値を、参照フレーム設定部11から取得する。
重み設定部15は、参照画素の局所近傍領域の画素値で対象画素の局所近傍領域内の画素値を近似した場合に近似誤差が最小となるように、参照画素の重み係数を定める。重み設定部15は、参照画素の重み係数を近似値生成部16に出力する。
近似値生成部16は、参照画素値と参照画素の重み係数との加重和を、対象画素の画素値である対象画素値の近似値として算出する。近似値生成部16は、対象画素値の近似値を最終参照フレーム判定部17に出力する。
最終参照フレーム判定部17は、予め定められた全ての参照フレームについて対象画素値の近似値を算出する処理が終了したか否かを判定する。対象画素値の近似値を算出する処理がいずれかの参照フレームについて終了していない場合、参照画素設定部14は、対象画素値の近似値を算出する処理を繰り返す。画素値更新処理部18は、いずれかの画素に対する処理が終了していない場合、対象画素値の近似値を算出する処理を次の画素に対して実行する。
予め定められた全ての参照フレームについて対象画素値の近似値を算出する処理が終了した場合、画素値更新処理部18は、予め定められた全ての参照フレームの近似値と対象画素値とを取得する。画素値更新処理部18は、近似値及び対象画素値の平均値を算出する。画素値更新処理部18は、近似値及び対象画素値の平均値を、対象画素値の更新値として最終画素判定部19に出力する。すなわち、画素値更新処理部18は、予め定められた全ての画素に対する処理が終了した場合、生成された画像(更新画素値)を最終画素判定部19に出力する。
最終画素判定部19は、対象フレームの最終画素まで画像が生成された場合、生成された画像(生成画像)を外部装置に出力する。
次に、画像生成装置1の動作の例を説明する。
図2は、画像生成装置1の動作の例を示すフローチャートである。入力画像記憶部10は、フィルタリング対象となる画像データを取得する。入力画像記憶部10は、指定された対象フレームである第tフレームと、指定されたr枚の参照フレームを記憶する。
各フレームは、時間フィルタの入力信号のフレーム間隔t(=jδ(j=0,1,…))でサンプリングされる。f(x,y,t)(x=0,…,X−1, y=0,…,Y−1)は、第tフレームの位置x,yにおける画素値である(ステップS1)。
参照フレーム設定部11は、取得された画像データのフレーム内の全ての対象画素に対して、ステップS3からステップS11までの処理を繰り返す(ステップS2)。
局所近傍領域設定部12は、対象画素に対して局所近傍画素を設定する。局所近傍領域設定部12は、対象フレーム内の対象画素f(x,y,t)に対する局所近傍領域F(x,y,t)として、(2b+1)×(2b+1)×(2b+1)画素から成る領域{f(x−i,y−j,t−k)|i∈[−b,b],j∈[−b,b],k∈[−b,b]}を設定する。
局所近傍領域設定部12は、r枚の各参照フレームに対して、ステップS5からステップS8までの処理を実行する。局所近傍領域設定部12は、処理対象とする参照フレーム(t−rフレーム)を、1,…,rの順に設定する。つまり、局所近傍領域設定部12は、対象フレームから近い参照フレームを優先して処理に使用する(ステップS3)。
画像生成装置1は、参照フレーム内の全ての参照画素に対して、ステップS5からステップS9までの処理を繰り返す(ステップS4)。
対応位置同定部13は、局所近傍画素の画素値と参照フレームの探索範囲の画素値とを取得する。対応位置同定部13は、参照フレーム内の対応位置を同定し、同定された対応位置情報を取得する(ステップS5)。
参照画素設定部14は、対応位置情報に基づいて、対応位置の近傍の整数画素位置の画素(近傍画素)を参照画素として設定する(ステップS6)。
重み設定部15は、全ての参照画素の局所近傍領域の画素値と対象画素の局所近傍領域内の画素値とに基づいて、参照画素の重み係数を算出する。重み設定部15は、参照画素の局所近傍領域の画素値で対象画素の局所近傍領域内の画素値を近似した場合に近似誤差が最小となるように、参照画素の重み係数を算出する(ステップS7)。
近似値生成部16は、参照画素値と参照画素の重み係数との加重和を、対象画素値の近似値として算出する(ステップS8)。
最終参照フレーム判定部17は、予め定められた全ての参照フレームについて対象画素値の近似値を算出する処理が終了したか否かを判定する。対象画素値の近似値を算出する処理がいずれかの参照フレームについて終了していない場合、最終参照フレーム判定部17は、ステップS2に処理を戻す(ステップS9)。
画素値更新処理部18は、予め定められた全ての参照フレームについて対象画素値の近似値を算出する処理が終了した場合、取得された画像データの全ての参照フレームの近似値及び対象画素値の平均値を、対象画素値の更新値として最終画素判定部19に出力する(ステップS10)。
最終画素判定部19は、取得された画像データの対象フレーム内の全ての対象画素について処理が終了したか否かを判定する。すなわち、最終画素判定部19は、対象フレームの最終画素まで画像が生成されたか否かを判定する。最終画素判定部19は、対象フレームの最終画素まで画像が生成されていない場合、ステップS2に処理を戻す。最終画素判定部19は、対象フレームの最終画素まで画像が生成された場合、生成された画像を外部装置に出力する(ステップS11)。
次に、図2のステップS5の詳細を説明する。
図3は、対応位置同定部13の動作の第1例を示す図である。
図4は、対応位置同定部13の動作の第1例を示すフローチャートである。
対応位置同定部13は、局所近傍領域F(x,y)と対応点の局所近傍領域との差分二乗和が最小値となる対応点を、式(1)のように参照フレーム内において同定する。
Figure 2019097004
ここで、差分二乗和e(v,v,r)は、式(2)のように表される。
Figure 2019097004
式(2)は、差分二乗和e(v,v,r−1)が最小値となる対応点の位置(V(x,t’−r+1),V(y,t’−r+1))を探索中心とした処理を表す。rは、局所近傍領域F(x,y)から参照フレームまでの時間間隔を表す。(v,v)は、探索中心に対する変位量を表す。対象画素位置に対する変位量は、式(3)のように表される。
Figure 2019097004
ここで、round()は、四捨五入によって整数値化された結果を返す関数である。対応位置同定部13は、(1/4)画素精度で対応点を探索する。対応位置同定部13は、小数画素位置の値を、バイリニア(bilinear)補間で取得する。
Figure 2019097004
閾値θに対して、差分二乗和e(v,v)>θとなる場合、対応位置同定部13は、適切な対応点が存在しないものと判定し、(v,v)を設定しない。閾値θは、外部パラメータとして設定される。
以下では、g(x’−v,y’−v,t’)=f(x’−v,V(x,t’+1),y’−v,V(y,t’+1),t’)が成り立つ。差分二乗和e(v,v,r)は、式(5)のように表される。
Figure 2019097004
以下では、変位量vと変位量vと参照位置rとについて、乖離度S(v,v,r)(k=0,…,2b)を「第kの部分フレーム間差分」という。対応位置同定部13は、第kの部分フレーム間差分S(v,v,r),S(v,v,r),…,S2bt(v,v,r)を取得する。差分二乗和e(v,v,r+1)は、式(6)のように表される。
Figure 2019097004
対応位置同定部13は、S(v,v,r),S(v,v,r),…,S2bt(v,v,r)のうちのS(v,v,r)を除くS(v,v,r),…,S2bt(v,v,r)の下限値を算出する。対応位置同定部13は、第0の部分フレーム間差分S(v,v,r)を式(7)のように算出する。
Figure 2019097004
ここで、式(8)が成立する。
Figure 2019097004
対応位置同定部13は、式(9)に基づいて、第1の部分フレーム間差分S(v,v,r)の下限値を算出する。
Figure 2019097004
同様に、対応位置同定部13は、第(k+1)の部分フレーム間差分Sk+1(v,v,r+1)の下限値を算出する。なお、k=0,…,t+2bt−1,t’=t−b,…,t+b−1である。
Figure 2019097004
ここで、Q(t’)は、局所近傍領域におけるフレーム間差分の絶対値和である。Q(t’)が探索領域の画素値に依存しない値であるため、対応位置同定部13は、e(v,v,r+1)の最小値を探索する前に、Q(t’)を算出する。対応位置同定部13は、Q(t’)を記憶部に記録する。対応位置同定部13は、差分二乗和e(v,v,r)の最小値を探索した際、第kの部分フレーム間差分S(v,v,r+1)を記憶部に記録する。差分二乗和e(v,v,r+1)の下限値は、式(3)に基づいて式(11)のように表される。
Figure 2019097004
対応位置同定部13は、式(12)を算出する。
Figure 2019097004
ここで、式(13)が成立する。
Figure 2019097004
対応位置同定部13は、算出されたQ(t’)と式(13)とに基づいて、差分二乗和e(v’,v’,r+1)の最小値を同定する。
式(13)において、第kの部分フレーム間差分S(v,v,r)(k=0,…,2bt)が全て算出されている場合、対応位置同定部13は、式(11)に基づいて、差分二乗和e(v,v,r+1)の下限値~e(v’,v’,r+1)を算出する。対応位置同定部13は、最小値の同定処理におけるe(v’,v’,r+1)の暫定最小値と下限値~e(v’,v’,r+1)との大小を比較する。
差分二乗和の下限値~e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも大きい場合、e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも小さくなることはない。差分二乗和の下限値~e(v’,v’,r+1)が暫定最小値以下である場合、差分二乗和e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも小さくなることがあるので、対応位置同定部13は、算出されたe(v’,v’,r+1)とe(v’,v’,r+1)の暫定最小値との大小を比較する。
対応位置同定部13は、e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも小さい場合、暫定最小値をe(v’,v’,r+1)に更新する(ステップS5−1からステップS5−10まで)。
図5は、対応位置同定部13の動作の第2例を示す図である。
図6は、対応位置同定部13の動作の第2例を示すフローチャートである。図6では、図4と比較して、ステップS5−11からステップS5−13までのステップが、ステップS5−3とステップS5−4との間に追加されている。
式(13)において、第kの部分フレーム間差分S(v,v,r)(k=0,…,2bt)のうちの一部が算出されており、算出されていないS(v,v,r)を参照することができない場合、対応位置同定部13は、e(v’,v’,r+1)を算出し、e(v’,v’,r+1)と暫定最小値との大小を比較する。また、対応位置同定部13は、後段の処理のため、S(v,v,r+1)を記憶部に記録する。
e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも小さい場合、対応位置同定部13は、暫定最小値をe(v’,v’,r+1)で置換する。S(v,v,r)が算出されている場合、対応位置同定部13は、式(11)に基づいて、差分二乗和の下限値~e(v’,v’,r+1)を算出し、差分二乗和の下限値~e(v’,v’,r+1)と最小値の同定処理における暫定最小値との大小を比較する。
差分二乗和の下限値~e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも大きい場合、e(v’,v’,r+1)は、暫定最小値よりも小さくなることはない。差分二乗和の下限値~e(v’,v’,r+1)が暫定最小値以下である場合、e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも小さくなることがあるので、対応位置同定部13は、算出されたe(v’,v’,r+1)とe(v’,v’,r+1)の暫定最小値との大小を比較する。
対応位置同定部13は、差分二乗和e(v’,v’,r+1)が暫定最小値よりも小さい場合、暫定最小値をe(v’,v’,r+1)に更新する(ステップS5−1からステップS5−13まで)。
次に、図2のステップS6及びステップS7の詳細を説明する。
式(3)における、第(t−rt)フレームにおける対応位置での画素(x−V(x,t−r),y−V(y,t−r))と、その近傍に位置する画素(x−V(x,t−r)+1,y−V(y,t−r)),(x−V(x,t−r),y−V(y,t−r)+1),(x−V(x,t−r)+1,y−V(y,t−r)+1)とについて、各々の局所近傍領域を考える。
参照画素設定部14は、各近傍領域に含まれる画素をラスター走査順に一元化して、(2b+1)×(2b+1)×(2b+1)次元ベクトルの各ベクトルを算出する。(2b+1)×(2b+1)×(2b+1)次元ベクトルの各ベクトルは、R(x,y,t−rt)と、R(x,y,t−rt)と、R(x,y,t−rt)と、R(x,y,t−rt)とである。例えば、R(x,y,t−rt)の要素は、式(14)のように表される。
Figure 2019097004
近似値生成部16は、R(x,y,t−r)と、R(x,y,t−r)と、R(x,y,t−r)と、R(x,y,t−r)との加重和で、対象画素の局所近傍領域F(x,y,t)を近似する。近似誤差電力Eは、式(15)のように表される。
Figure 2019097004
重み設定部15は、近似誤差電力E(x,y,t−rt)を最小化する重み係数w,w,w,wを算出する。重み設定部15は、重み係数w,w,wを、式(16)に基づいて算出する。
Figure 2019097004
ここで、i,j=0,1,2に対して、ベクトルの内積値は、式(17)のように表される。
Figure 2019097004
ここで、肩付のtは転置を表す。重み設定部15は、式(7)に示された重み係数w,w,wを用いて、式(18)のように重み係数wを算出する。
Figure 2019097004
式(18)は、重み係数の和が1になるという制約条件の下で近似誤差電力を最小化した結果である。重み係数の和に関して制約条件が設けられていない場合、重み係数は式(19)のように表される。
Figure 2019097004
ここで、i,j=0,1,2,3に対して、ベクトルの内積値は、式(20)のように表される。肩付のtは転置を表す。
Figure 2019097004
次に、図2のステップS8の詳細を説明する。
近似値生成部16は、式(19)に示された重み係数を各参照画素の画素値に式(21)のように乗算することによって、対象画素値の近似値を算出する。近似値生成部16は、局所近傍領域単位で画素値に重み係数を乗じるのではなく、画素単位で画素値に重み係数を乗じる。
Figure 2019097004
ここで、r(x,y,t−r)(i=0,1,2,3)は、式(22)のように表される。近似値生成部16は、r枚の参照フレーム(第(t−r)フレーム、(t=1,…,r))に対する参照画素値を、式(22)のように算出する。
Figure 2019097004
次に、図2のステップS10の詳細を説明する。
画素値更新処理部18は、式(22)のように表されるr枚の参照フレームに対する参照画素値に基づいて、式(23)のように対象画素値を更新する。
Figure 2019097004
係数aの第1の設定例は、式(24)及び式(25)のように表される。
Figure 2019097004
Figure 2019097004
係数aの第1の設定例は、式(26)及び式(27)のように表される。
Figure 2019097004
Figure 2019097004
ここで、画素値更新処理部18は、各x,y,tに対して、|f(x,y,t)−^f(x,y,t,l)|<ψを満たすサンプル数として、r’(x,y,t)を定める。なお、r’(x,y,t)の値域は、r≦r’t(x,y,t)≦rである。変数ψは、外部から与えられる閾値パラメータである。
係数aの第3の設定例は、式(28)及び式(29)のように表される。ここで、εは、ゼロ除算を回避するために付与された微小量である。
Figure 2019097004
Figure 2019097004
以上のように、実施形態の画像生成装置1は、入力画像記憶部10(動画像取得部)と、対応位置同定部13(検出部)と、重み設定部15(重み生成部)と、近似値生成部16(近似値生成部)と、画素値更新処理部18(更新処理部)とを備える。入力画像記憶部10は、対象フレームと複数の参照フレームとを取得する。対応位置同定部13は、対象フレーム内の領域と参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて乖離度の最小値の探索を省略し、対象フレーム内の対象画素ごとに参照フレーム内の対応位置を検出する。重み設定部15は、対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成する。近似値生成部16は、参照画素の画素値と重み係数とに基づいて、対象画素の画素値の近似値を生成する。画素値更新処理部18は、近似値に基づいて、対象画素の画素値を更新する。
すなわち、実施形態の画像生成装置1は、入力された画像信号について参照フレーム内の対応位置を同定する際、同じ時空間領域内の異なるフレームに属する領域間の第1乖離度を算出する。画像生成装置1は、参照フレーム内の対応位置を同定する際、同じ時空間領域内の異なるフレームと参照フレーム内の領域との間の第2乖離度を算出する。画像生成装置1は、第1乖離度及び第2乖離度に基づいて、同じ時空間領域と参照領域内の領域との間の第3乖離度の下限値を算出する。画像生成装置1は、複数のフレームに属する領域から成る時空間領域の第3乖離度に基づいて、乖離度の最小値の探索を省略し、参照フレーム内の対応位置を対象画素ごとに同定する。画像生成装置1は、対応位置の近傍に位置する整数画素を参照画素として設定する。画像生成装置1は、参照画素に対する重み係数を設定する。画像生成装置1は、参照画素の画素値に重み係数を乗じて、対象画素の画素値の近似値を生成する。画像生成装置1は、各参照フレームから得た近似値の加重和として、対象画素値を更新する。
これによって、実施形態の画像生成装置1は、動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を生成することが可能である。実施形態の画像生成装置1は、視覚の検知限を越えた高フレームレート画像から、等速再生用の高画質画像を生成すること(フィルタリング処理)が可能である。実施形態の画像生成装置1は、動きボケ及び重畳雑音が低減された等速再生用の画像を、繰り返し処理による計算量の増加を抑えて生成することが可能である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…画像生成装置、10…入力画像記憶部、11…参照フレーム設定部、12…局所近傍領域設定部、13…対応位置同定部、14…参照画素設定部、15…重み設定部、16…近似値生成部、17…最終参照フレーム判定部、18…画素値更新処理部、19…最終画素判定部

Claims (4)

  1. 対象フレームと複数の参照フレームとを取得する動画像取得部と、
    前記対象フレーム内の領域と前記参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、前記対象フレーム内の対象画素ごとに前記参照フレーム内の対応位置を検出する検出部と、
    前記対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成する重み生成部と、
    前記参照画素の画素値と前記重み係数とに基づいて、前記対象画素の画素値の近似値を生成する近似値生成部と、
    前記近似値に基づいて、前記対象画素の画素値を更新する更新処理部と
    を備える画像生成装置。
  2. 前記検出部は、前記乖離度の下限値に基づいて前記乖離度の最小値の探索を省略し、前記対応位置を検出する、請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 画像生成装置が実行する画像生成方法であって、
    対象フレームと複数の参照フレームとを取得するステップと、
    前記対象フレーム内の領域と前記参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、前記対象フレーム内の対象画素ごとに前記参照フレーム内の対応位置を検出するステップと、
    前記対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成するステップと、
    前記参照画素の画素値と前記重み係数とに基づいて、前記対象画素の画素値の近似値を生成するステップと、
    前記近似値に基づいて、前記対象画素の画素値を更新するステップと
    を含む画像生成方法。
  4. コンピュータに、
    対象フレームと複数の参照フレームとを取得する手順と、
    前記対象フレーム内の領域と前記参照フレーム内の領域との乖離度の下限値に基づいて、前記対象フレーム内の対象画素ごとに前記参照フレーム内の対応位置を検出する手順と、
    前記対応位置の近傍の参照画素ごとに、画素値の重み係数を生成する手順と、
    前記参照画素の画素値と前記重み係数とに基づいて、前記対象画素の画素値の近似値を生成する手順と、
    前記近似値に基づいて、前記対象画素の画素値を更新する手順と
    を実行させるための画像生成プログラム。
JP2017223843A 2017-11-21 2017-11-21 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム Active JP6836495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017223843A JP6836495B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017223843A JP6836495B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019097004A true JP2019097004A (ja) 2019-06-20
JP6836495B2 JP6836495B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=66972059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017223843A Active JP6836495B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6836495B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111031256A (zh) * 2019-11-15 2020-04-17 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、存储介质及电子设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111031256A (zh) * 2019-11-15 2020-04-17 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、存储介质及电子设备
CN111031256B (zh) * 2019-11-15 2021-04-23 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、存储介质及电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6836495B2 (ja) 2021-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101830804B1 (ko) 적응 필터링을 이용한 디지털 이미지 안정화 방법
US9202263B2 (en) System and method for spatio video image enhancement
US20220222776A1 (en) Multi-Stage Multi-Reference Bootstrapping for Video Super-Resolution
KR100985805B1 (ko) 적응적인 칼만필터를 이용한 영상 안정화 장치 및 방법
US20150279021A1 (en) Video object tracking in traffic monitoring
KR101811718B1 (ko) 영상 처리 방법 및 장치
US20140363087A1 (en) Methods of Image Fusion for Image Stabilization
US8295607B1 (en) Adaptive edge map threshold
WO2020253618A1 (zh) 一种视频抖动的检测方法及装置
JP2008541508A (ja) 動き安定化
EP3798975B1 (en) Method and apparatus for detecting subject, electronic device, and computer readable storage medium
US9286663B2 (en) Method and apparatus for filtering an image using a guidance image
JP5706594B2 (ja) 画像処理装置
US20180232861A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
KR101202642B1 (ko) 배경의 특징점을 이용한 전역 움직임 추정 방법 및 장치
JPWO2016189901A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、これを記録した記録媒体、映像撮影装置、及び映像記録再生装置
JP2021043874A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
CN103489201B (zh) 基于运动模糊信息的目标跟踪方法
JP7027776B2 (ja) 移動ベクトル算出方法、装置、プログラム、及びノイズ除去処理を含む移動ベクトル算出方法
JP2019097004A (ja) 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム
JP2005150903A (ja) 画像処理装置、ノイズ除去方法及びノイズ除去プログラム
JP6738053B2 (ja) 画像信号から階段状アーチファクトを低減するための画像処理装置
WO2022089917A1 (en) Method and image processing device for improving signal-to-noise ratio of image frame sequences
JP6792541B2 (ja) 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム
JP2021026311A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6836495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150