JP2019096400A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧変換装置における余分な昇圧を低減して、燃費の向上を図る。【解決手段】発明の燃料電池システムの電圧変換装置による電圧の昇圧率を制御する制御装置は、入力側電圧センサにより測定された測定入力電圧値に対応する入力側電圧センサの入力誤差値の推定値を求める。出力側電圧センサにより測定された測定出力電圧値に対応する出力側電圧センサの出力誤差値の推定値を求める。入力誤差値の推定値および出力誤差値の推定値を用いて電圧変換装置から出力される電圧のズレの推定値を求める。測定入力電圧値にズレの推定値を加算した値を電圧変換装置から出力される電圧の出力下限値とする。電圧変換装置から出力される電圧として設定された設定出力電圧値が出力下限値以下である場合には、出力下限値を新たな設定出力電圧値として設定し、出力側電圧センサで検出される電圧値が新たな設定出力電圧値となるように昇圧率を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1には、燃料電池から出力される電圧を昇圧コンバータによって昇圧し、昇圧した電圧を電力消費装置に供給する燃料電池システムが記載されている。昇圧コンバータでは、出力側電圧センサで測定される電圧値が所定の目標値となるように、入力側電圧センサで測定される電圧値に対する昇圧コンバータの電圧の昇圧率を制御している。
特開2013−110793号公報
昇圧コンバータは、入力電圧を昇圧する回路であるため、昇圧率≧1の状態で制御されることが要求される。しかしながら、入力側電圧センサおよび出力側電圧センサは、それぞれ、測定誤差を有している。このため、設定される燃料電池の電圧値(以下、「入力電圧値」とも呼ぶ)および設定される昇圧コンバータの出力電圧値(目標値)によっては、入力側電圧センサで測定された入力電圧値と出力側電圧センサで測定された出力電圧値との関係では昇圧率≧1となっていても、実際には昇圧率<1の状態での制御が昇圧コンバータに要求される可能性がある。
上記問題を解決するためには、以下の手法が考えられる。すなわち、入力側電圧センサで測定された燃料電池の出力電圧(昇圧コンバータの入力電圧)の値に、入力側電圧センサの最大誤差および出力側電圧センサの最大誤差を考慮した最大のズレ値を加えた値を、出力下限値と設定し、設定される出力電圧値(目標値)を出力下限値以上に制限する手法が考えられる。この手法によれば、電圧センサの最大誤差を考慮して、昇圧コンバータにおける実際の電圧の昇圧率が昇圧率<1となることを抑制することができる。
ここで、電圧センサの最大誤差は測定する電圧の大きさに依存し、測定する電圧値が大きいほど大きくなる特性を示す。このため、入力側電圧センサの最大誤差には、測定される入力電圧のうちの最大値における誤差が用いられ、出力側電圧センサの最大誤差には、測定される出力電圧値のうちの最大値における誤差が用いられて、最大のズレ値が設定される。
しかしながら、上記のように設定される出力下限値によって設定可能な出力電圧の下限値が制限される場合、入力電圧および出力電圧が最大値よりも小さい値であっても、常に最大のズレ値によって定める出力下限値で出力電圧の下限値が制限されるため、本来許容できる出力電圧の値よりも大きな値で制限されることになる。これにより、本来必要とする燃料よりも多く燃料を必要として、燃費が低下する場合がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは;燃料電池と;前記燃料電池が発電した電力を消費する電力消費装置と;前記燃料電池と前記電力消費装置との間に配置され、前記燃料電池から入力された電力の電圧を昇圧して、前記電力を前記電力消費装置に出力する電圧変換装置と;前記燃料電池から前記電圧変換装置に入力される電圧を測定する入力側電圧センサと;前記電圧変換装置から前記電力消費装置に向けて出力される電圧を測定する出力側電圧センサと;前記電圧変換装置による電圧の昇圧率を制御する制御装置と;を備える。前記制御装置は;(a)前記入力側電圧センサにより測定された測定入力電圧値に対応する前記入力側電圧センサの入力誤差値の推定値を求め;(b)前記出力側電圧センサにより測定された測定出力電圧値に対応する前記出力側電圧センサの出力誤差値の推定値を求め;(c)前記入力誤差値の推定値および前記出力誤差値の推定値を用いて前記電圧変換装置から出力される電圧のズレの推定値を求め;(d)前記測定入力電圧値に前記ズレの推定値を加算した値を、前記電圧変換装置から出力される電圧の出力下限値とし;(e)前記電圧変換装置から出力される電圧として設定された設定出力電圧値が前記出力下限値よりも大きい場合には、前記出力側電圧センサで検出される電圧値が前記設定出力電圧値となるように前記昇圧率を制御し、前記設定出力電圧値が前記出力下限値以下である場合には、前記出力下限値を新たな設定出力電圧値として設定し、前記出力側電圧センサで検出される電圧値が前記新たな設定出力電圧値となるように前記昇圧率を制御する。
上記形態によれば、入力側電圧センサの測定入力電圧値および出力側電圧センサの測定出力電圧値に応じて変化するズレの推定値を用いて、随時、電圧変換装置の出力下限値を設定することができるので、課題で説明したように固定の最大のズレ値を用いて出力下限値を設定する場合に比べて、電圧変換装置の出力下限値を低くすることができる。これにより、余分な昇圧を抑制して昇圧損失を低減することが可能であり、燃費の向上を図ることが可能である。
本発明の形態は、燃料電池システムに限るものではなく、例えば、燃料電池システムが搭載された車両等の移動体の態様とすることも可能である。また、燃料電池システムの制御方法の態様とすることも可能である。
本発明の一実施形態としての燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。 燃料電池用コンバータの昇圧率を1以上の状態とする条件について示す説明図である。 FDC制御装置による燃料電池用コンバータの昇圧率の制御中に実行される出力電圧の制限処理を示すフローチャートである。 入力側電圧センサの測定入力電圧に対する入力電圧の特性の一例を示すグラフである。 出力側電圧センサの測定出力電圧に対する出力電圧の特性の一例を示すグラフである。
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池システム10の概略構成を示すブロック図である。燃料電池システム10は、動力を発生する駆動モータ(TM)220を動作させるための電力を発生させるシステムとして車両に搭載されている。燃料電池システム10は、不図示のパワースイッチのON操作によって始動し、OFF操作によって停止する。
燃料電池システム10は、燃料電池(FC)100と、反応ガス給排系102と、燃料電池用コンバータ110と、二次電池(BT)120と、二次電池用コンバータ130と、補機140と、モータ用インバータ150と、駆動モータ(TM)220と、エアコンプレッサ用インバータ160と、エアコンプレッサ(ACP)104と、を備える。また、燃料電池システム10は、PM制御装置170と、FC制御装置180と、FDC制御装置190と、MG制御装置200と、を備える。また、燃料電池システム10には、燃料電池100と燃料電池用コンバータ110とを接続するFC配線FCLに設けられた第1電流センサSA1および第1電圧センサSV1と、燃料電池用コンバータ110とモータ用インバータ150およびエアコンプレッサ用インバータ160とを接続する高圧配線HCLに設けられた第2電流センサSA2および第2電圧センサSV2と、を備える。なお、燃料電池システム10には、図示は省略するが、その他、燃料タンクや燃料電池100の温度、反応ガス(水素、空気)の流量や圧力、温度、冷媒の温度、冷媒の流量、各種バルブの動作状態、エアコンプレッサ104や水素ポンプの回転数等の動作状態、等を検出するための各種センサや、燃料電池100のセル電圧を検出するセルモニタ等が設けられている。
燃料電池100は、反応ガスである水素と酸素の電気化学反応によって発電するユニットであり、駆動モータ220の動力源として機能する。燃料電池100は、単セルを複数積層して形成される。単セルは、それぞれが単体でも発電可能な発電要素であり、電解質膜を有する膜電極接合体の両面にガス拡散層が配された膜電極ガス拡散層接合体と、膜電極ガス拡散層接合体の両外側に配置されるセパレータと、を有する。電解質膜は、内部に水分を包含した湿潤状態のときに良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜によって構成される。燃料電池100は、種々の型を適用可能であるが、本実施形態では、固体高分子型を用いている。燃料電池100は、FC配線FCLを介して燃料電池用コンバータ110と電気的に接続されている。なお、燃料電池100から出力されて燃料電池用コンバータ110に入力される電力は、FC配線FCLに設けられた第1電流センサSA1および第1電圧センサSV1で測定される電流および電圧から求められる。
反応ガス給排系102は、燃料電池100のアノードに燃料ガス(「アノードガス」とも呼ぶ)である水素を供給するための燃料ガス供給部と、カソードに酸化ガス(「カソードガス」とも呼ぶ)である酸素を含む空気を燃料電池100に供給するための酸化ガス供給部と、冷却媒体(例えば、冷却水)を燃料電池100の冷媒流路に供給する冷媒供給部と、有する。各供給部の図示および説明は省略する。なお、エアコンプレッサ104は、酸化ガス供給部の一部であり、燃料電池100のカソードに空気を供給する。
燃料電池用コンバータ110は、燃料電池100の出力電圧を目標の電圧まで昇圧する昇圧動作を行うDC/DCコンバータであり、「FC昇圧コンバータ」とも呼ばれ、単に「FDC」とも呼ばれる。燃料電池用コンバータ110は、高圧配線HCLを介してモータ用インバータ150およびエアコンプレッサ用インバータ160に電気的に並列に接続されている。燃料電池用コンバータ110が発明の「電圧変換装置」に相当する。
モータ用インバータ150は、燃料電池100および二次電池120から高圧配線HCLを介して直流で供給される電力を三相交流の電力に変換する。モータ用インバータ150は、車両に備えられた駆動モータ220と電気的に接続し、三相交流電力を駆動モータ220に供給する。また、モータ用インバータ150は、駆動モータ220において発生する回生電力を直流電力に変換して高圧配線HCLに出力する。エアコンプレッサ用インバータ160も、燃料電池100および二次電池120から高圧配線HCLを介して直流で供給される電力を三相交流の電力に変換する。エアコンプレッサ用インバータ160は、エアコンプレッサ104と電気的に接続し、三相交流電力をエアコンプレッサ104に供給する。
駆動モータ220は、燃料電池100および二次電池120からの電力が供給されて駆動する動力発生装置である。
なお、モータ用インバータ150および駆動モータ220と、エアコンプレッサ用インバータ160およびエアコンプレッサ104とは、本実施形態において、燃料電池が発電した電力を消費する「電力消費装置」として機能する。
二次電池120は、燃料電池100とともに、駆動モータ220およびエアコンプレッサ104の動力源として機能する。本実施形態では、二次電池120は、リチウムイオン電池によって構成される。他の実施形態では、二次電池120は、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池など他の種類の電池であってもよい。二次電池120は、BT配線BCLを介して、二次電池用コンバータ130と電気的に接続されている。
二次電池用コンバータ130は、昇降型のコンバータ装置であり、燃料電池用コンバータ110と類似の構成を有する。二次電池用コンバータ130は、高圧配線HCLを介して、燃料電池用コンバータ110とモータ用インバータ150およびエアコンプレッサ用インバータ160と電気的に並列に接続されている。二次電池用コンバータ130は、モータ用インバータ150およびエアコンプレッサ用インバータ160の入力電圧である高圧配線HCLにおける電圧を調整し、二次電池120の充放電を制御する。
二次電池用コンバータ130は、燃料電池用コンバータ110からの出力電力が目標出力電力に対して不足する場合には、二次電池120に放電させて、二次電池120の出力電力を変換して高圧直流配線DCH側に出力する。二次電池用コンバータ130から高圧直流配線DCHに出力された電力は、モータ用インバータ150およびエアコンプレッサ用インバータ160を介して駆動モータ220およびエアコンプレッサ104に供給される。一方、二次電池用コンバータ130は、駆動モータ220において回生電力が発生する場合には、この回生電力を変換してBT配線BCL側に出力する。また、二次電池用コンバータ130は、燃料電池100の出力電力を変換してBT配線BCL側に出力する。これにより、二次電池用コンバータ130は、BT配線BCLに出力した電力を、二次電池120に充電するとともに、補機140に供給することができる。なお、二次電池用コンバータ130は、燃料電池用コンバータ110とは異なる構成を有していてもよい。
補機140は、燃料電池100の運転に使用される補機であり、反応ガス給排系102の一部を構成する。補機140は、二次電池120と二次電池用コンバータ130とを電気的に接続するBT配線BCLに接続されている。補機140には、例えば、燃料電池100にアノードガスとしての水素を循環させるための水素循環ポンプ、燃料電池100を冷却する冷却装置の冷媒ポンプ等が含まれる。
PM制御装置170は、燃料電池システム10の各部の動作を制御する。PM制御装置170は、燃料電池システム10の各部の動作を制御するために、FC制御装置180、FDC制御装置190、および、MG制御装置200等の各種制御装置の動作を統括して制御する統括制御装置である。
PM制御装置170は、駆動モータ220へ要求するTM出力要求値およびエアコンプレッサ104へ要求するACP出力要求値に応じて、燃料電池100に要求するFC出力要求値(電力値)、および、二次電池120に要求するBT出力要求値(電力値)を求める。また、PM制御装置170は、FC出力要求値を示すFC出力要求信号をFC制御装置180に出力する。また、PM制御装置170は、燃料電池100から出力されるFC出力要求値に応じた電力の電圧を、駆動モータ220およびエアコンプレッサ104に供給可能な電圧の電力に変換して、燃料電池用コンバータ110から出力させるためのFDC制御信号をFDC制御装置190に出力する。また、PM制御装置170は、BT出力要求値に応じた電力を二次電池用コンバータ130から出力させるためのBT制御信号をMG制御装置200に出力する。また、PM制御装置170は、エアコンプレッサ104をFC出力要求値に応じて稼働させるためのACP制御信号をMG制御装置200に出力する。また、PM制御装置170は、TM出力要求値(モータトルク要求値)に応じた状態で駆動モータ220を作動させるためのTM制御信号をMG制御装置200に出力する。
FC制御装置180は、FC出力要求値に応じた状態で燃料電池100の運転(発電)が実行されるように、反応ガス給排系102の動作を制御する。これにより、反応ガス給排系102は、FC出力要求値に応じた燃料電池100への反応ガスの供給動作および燃料電池100の冷却動作を実行する。この結果、燃料電池100は、FC出力要求値に応じた電圧値および電流値の積で表される値の電力を出力し、燃料電池用コンバータ110に入力する。なお、以下では、FC出力要求値に応じた電力値に対応する電圧値および電流値のうちの電圧値を「設定入力電圧値」あるいは単に「入力電圧値」とも呼ぶ。
FDC制御装置190は、第1電圧センサSV1で測定された電圧値と、第2電圧センサSV2で測定された電圧値とに基づいて、燃料電池用コンバータ110の動作を制御する。具体的には、燃料電池用コンバータ110から出力される電圧として第2電圧センサSV2で測定された電圧値が、目標値となるように、燃料電池用コンバータ110の電圧昇圧率を、第1電圧センサSV1で測定された電圧値と、第2電圧センサSV2で測定された電圧値と、目標値とに基づいて制御する。また、FDC制御装置190は、後述するように、燃料電池用コンバータ110の出力電圧の制限処理を実行する。FDC制御装置190が発明の「制御装置」に相当する。目標値は、駆動モータ220へのTM出力要求値およびエアコンプレッサ104へのACP出力要求値要求するTM出力要求値と、駆動モータ220およびエアコンプレッサ104を駆動できる電圧値と、燃料電池用コンバータ110が出力可能な上限電流値と、二次電池120の出力電圧値と、後述する出力電圧の制限処理で設定される出力下限値と、に応じて設定される電圧値である。なお、以下では、目標値を「設定出力電圧値」あるいは単に「出力電圧値」とも呼ぶ。また、第1電圧センサSV1を「入力側電圧センサSV1」とも呼び、第1電圧センサSV1で測定された電圧値を「測定入力電圧値」とも呼ぶ。同様に、第2電圧センサSV2を「出力側電圧センサSV2」とも呼び、第2電圧センサSV2で測定された電圧値を「測定出力電圧値」とも呼ぶ。
MG制御装置200は、ACP制御信号に応じてエアコンプレッサ用インバータ160の動作を制御し、エアコンプレッサ104を動作させる。また、MG制御装置200は、BT制御信号に応じて二次電池用コンバータ130の動作を制御する。二次電池用コンバータ130は、BT出力要求値に応じた電力を高圧配線HCLに出力する。また、二次電池用コンバータ130は、駆動モータ220からモータ用インバータ150を介して高圧配線HCLに電力が回生される場合には、回生された電力をBT配線BCLに出力する。また、MG制御装置200は、TM制御信号に応じてモータ用インバータ150の動作を制御する。モータ用インバータ150は、TM出力要求値に応じた状態で駆動モータ220を作動させるための電力を駆動モータ220に供給する。
PM制御装置170、ならびに、PM制御装置170が統括制御するFC制御装置180、FDC制御装置190、および、MG制御装置200は、それぞれ、不図示のCPU、ROM、RAM等のメモリ、および、インタフェース等を有し、それぞれ、対応する装置を電子制御するコンピュータ(ECU,Electronic Control Unit)である。各制御装置は、メモリに記憶されているソフトウェアを実行することにより、上述したそれぞれの機能を実行する。
図2は、燃料電池用コンバータ110の昇圧率Guを1以上の状態とする条件について示す説明図である。Gu≧1で燃料電池用コンバータ110を動作させるためには、以下で説明するように、燃料電池用コンバータ110の出力電圧Vhtの値(以下、「出力電圧値Vht」とも呼ぶ)として設定される電圧指令値(以下、「設定出力電圧値」とも呼ぶ)VHSが、単純計算上、下式(1)を満たすことが要求される。
VHS≧Vfcm+FCerr+VHerr ・・・(1)
Vfcmは燃料電池用コンバータ110への入力電圧Vfctの値(以下、「入力電圧値Vfct]とも呼ぶ)の入力側電圧センサSV1による測定入力電圧値である。FCerrは入力側電圧センサSV1の誤差値(以下、「入力誤差値」とも呼ぶ)であり、VHerrは出力側電圧センサSV2の誤差値(以下、「出力誤差値」とも呼ぶ)である。
Gu≧1で燃料電池用コンバータ110を動作させるための条件は、入力側電圧センサSV1の誤差については、燃料電池用コンバータ110への入力電圧値Vfctよりも測定入力電圧値Vfcmが小さくなる場合の方が、入力電圧値Vfctよりも測定入力電圧値Vfcmが大きくなる場合よりも厳しい条件となる。反対に、出力側電圧センサSV2の誤差については、燃料電池用コンバータ110からの出力電圧値Vhtよりも出力側電圧センサSV2により測定された出力電圧値(以下、「測定出力電圧値」とも呼ぶ)Vhmが大きくなる場合の方が、出力電圧値Vhtよりも測定出力電圧値Vhmが小さくなる場合よりも厳しい条件となる。
そこで、入力側電圧センサSV1の測定入力電圧値Vfcmは、入力電圧値Vfctおよび誤差値FCerr(FCerrは正の実数値)により、下式(2)で表されるものとする。また、出力側電圧センサSV2の測定出力電圧値Vhmは、出力電圧値Vhtおよび誤差値VHerr(VHerrは正の実数値)により、下式(3)で表されるものとする。
Vfcm=Vfct−FCerr ・・・(2)
Vhm=Vht+VHerr ・・・(3)
上式(1)の第1項の測定入力電圧値Vfcmは上式(2)で表されるので、上式(1)は下式(4)で表される。
VHS≧(Vfct−FCerr)+FCerr+VHerr
≧Vfct+VHerr ・・・(4)
燃料電池用コンバータ110は、Vhm=VHSとなるような昇圧率Guに制御されるので、上式(4)は、上式(2)を用いて、下式(5)のように表され、下式(6)が得られる。
Vhm=VHS≧Vfct+VHerr
Vht+VHerr≧Vfct+VHerr ・・・(5)
Vht/Vfct≧1 ・・・(6)
上式(6)のVht/Vfctは昇圧率Guであるので、昇圧率GuはGu≧1となる。従って、上式(1)を満たせば、昇圧率GuをGu≧1の状態とすることが可能となる。
なお、入力側電圧センサSV1において発生する誤差と出力側電圧センサSV2において発生する誤差とは互いに独立する偶然誤差である。このため、上式(1)の入力側電圧センサSV1の誤差値FCerrと出力側電圧センサSV2の誤差値VHerrの和の部分(以下、「ズレ値」とも呼ぶ)Verrは、誤差伝播の法則に則って、下式(7)に示すように、誤差値FCerrおよび誤差値VHerrの二乗和平方根とすることができ、上式(1)は下式(8)で表すことができる。
Verr=√(FCerr+VHerr) ・・・(7)
VHS≧Vfcm+√(FCerr+VHerr) ・・・(8)
課題で説明したように、電圧センサは、測定対象の電圧値が大きくなるほど誤差が大きくなる特性を有しているので、単純には、入力電圧Vfctの最大値に対応する最大誤差値および出力電圧Vhtの最大値に対応する誤差値を用いて上式(7)からズレ値Verrの最大値を設定し、上式(8)から設定出力電圧値VHSの下限値を設定すればよい。しかしながら、この場合、入力電圧Vfctおよび出力電圧Vhtが最大値より小さい電圧値であった場合でも、ズレ値Verrの最大値を用いて設定出力電圧値VHSの下限値が設定されるため、燃料電池用コンバータ110がGu≧1で動作するのに本来許容できる下限値よりも大きな電圧値で制限されることになる。そこで、本実施形態では、以下で説明するように設定出力電圧値VHSを制御することとした。
図3は、FDC制御装置190による燃料電池用コンバータ110の昇圧率の制御中に実行される出力電圧の制限処理を示すフローチャートである。この制限処理は、FDC制御装置190による燃料電池用コンバータ110の電圧昇圧率の制御中において、一定のサイクルで常時実行される。
まず、ステップS110において、入力側電圧センサSV1により入力電圧Vfct(入力電圧値Vfct)を測定し、測定入力電圧値Vfcmを取得するとともに、ステップS120において、出力側電圧センサSV2により出力電圧Vht(出力電圧値Vht)を測定し、測定出力電圧値Vhmを取得する。なお、ステップS110とステップS120の順番は逆であってもよい。
そして、ステップS130では、測定入力電圧値Vfcmにおける入力誤差の推定値FCerr(以下、単に「入力誤差値FCerr」とも呼ぶ)を求める。これは、下式(9)に従った計算を行なうことにより、求められる。
FCerr(Vfcm)=Vfcte(Vfcm)−Vfct(Vfcm)
=(Vfcm×Av1+Bv1)−Vfcm ・・・(9)
FCerr(Vfcm)は測定入力電圧値Vfcmにおける入力誤差の推定値を示している。Vfcte(Vfcm)は、入力側電圧センサSV1が誤差を含む場合の測定入力電圧値Vfcmに対する入力側電圧センサSV1の測定対象である燃料電池用コンバータ110への入力電圧値Vfctを示している。Vfct(Vfcm)は入力側電圧センサSV1が誤差を含まない場合の測定入力電圧値Vfcmに対する入力側電圧センサSV1の測定対象である燃料電池用コンバータ110への入力電圧値Vfctを示している。なお、以下では、FCerr(Vfcm)、Vfcte(Vfcm)、Vfct(Vfcm)を、単にFCerr、Vfcte、Vfctと略す場合もある。
ここで、上式(9)の第1項は、下式(10)で示したように、入力側電圧センサSV1が誤差を含む場合の測定入力電圧Vfcmに対する入力電圧Vfcteの特性を示す一次近似直線式であり、第2項は、下式(11)で示すように、入力側電圧センサSV1が誤差を含まない場合の測定入力電圧Vfcmに対する入力電圧Vfctの特性を示す直線式である。
Vfcte(Vfcm)=Vfcm×Av1+Bv1 ・・・(10)
Vfct(Vfcm)=Vfcm ・・・(11)
Av1は、一次近似直線の傾き、Bv1は一次近似直線の切片である。
図4は、入力側電圧センサSV1の測定入力電圧Vfcmに対する入力電圧Vfct,Vfcteの特性の一例を示すグラフである。入力側電圧センサSV1が誤差を含まない場合の特性を示す上式(11)は、図4に実線で示すように、傾きAv1=1で切片Bv1=0の直線である。これに対して、入力側電圧センサSV1が誤差を含む場合の特性を示す上式(10)は、図4に一点鎖線で示すように、1より大きい傾きAv1(Av1は正の実数)と切片Bv1(Bv1は実数)で表される一次近似直線である。なお、誤差を含む場合の一次近似直線には、図4の一点鎖線で示された一次近似直線の他に、1未満の正の傾きと切片で表される一次近似直線もある。但し、Gu≧1の動作状態を維持するための制約条件として考慮すべき誤差は、図2を用いて説明したように、入力電圧値Vfcteよりも測定入力電圧値Vfcmが小さくなる場合、すなわち、図4に示した一次近似直線の場合である。例えば、図4に示した一次近似直線の場合、Vfcm=Vaに対して、Vfcte(Va)=Va+FCerr(Va)=(Va×Av1+Bv1)>Vaとなり、入力電圧Vfcteよりも測定入力電圧Vfcmの方が小さくなる。従って、図4に示した一次近似直線から求まる入力誤差値FCerrを考慮すれば良い。
なお、図3のステップS130において、上式(9)を用いて入力誤差の推定値FCerrを求める際には、一次近似直線の傾きAv1および切片Bv1が既知である必要がある。この傾きAv1および切片Bv1については、予め、入力側電圧センサSV1として用いる電圧センサについて実際に測定を行ない、その測定結果から一次近直線式を求めることにより取得することができる。取得した傾きAv1および切片Bv1を、予めFDC制御装置190のメモリに記憶しておき、ステップS130の処理において利用すればよい。
次に、図3のステップS140では、測定出力電圧値Vhmにおける出力誤差の推定値VHerr(以下、「出力誤差値VHerr」とも呼ぶ)を求める。これは、下式(12)に従った計算を行なうことにより、求められる。
VHerr(Vhm)=Vhte(Vhm)−Vht(Vhm)
=(Vhm×Av2+Bv2)−Vhm ・・・(12)
VHerr(Vhm)は測定出力電圧値Vhmにおける出力誤差の推定値を示している。Vhte(Vhm)は、出力側電圧センサSV2が誤差を含む場合の測定出力電圧値Vhmに対する出力側電圧センサSV2の測定対象電圧である燃料電池用コンバータ110からの出力電圧値Vhtを示している。Vht(Vhm)は出力側電圧センサSV2が誤差を含まない場合の測定出力電圧値Vhmに対する出力側電圧センサSV2の測定対象電圧である燃料電池用コンバータ110からの出力電圧値Vhtを示している。なお、以下では、VHerr(Vhm)、Vhte(Vhm)、Vht(Vhm)を、単にVHerr、Vhte、Vhtと略す場合もある。
ここで、上式(12)の第1項は、下式(13)で示したように、出力側電圧センサSV2が誤差を含む場合の測定出力電圧Vhmに対する出力電圧Vhteの特性を示す一次近似直線式であり、第2項は、下式(14)で示すように、出力側電圧センサSV2が誤差を含まない場合の測定出力電圧Vhmに対する出力電圧Vhtの特性を示す直線式である。
Vhte(Vhm)=Vhm×Av2+Bv2 ・・・(13)
Vht(Vhm)=Vhm ・・・(14)
Av2は、一次近似直線の傾き、Bv2は一次近似直線の切片である。
図5は、出力側電圧センサSV2の測定出力電圧Vhmに対する出力電圧Vht,Vhteの特性の一例を示すグラフである。出力側電圧センサSV2が誤差を含まない場合の特性を示す上式(14)は、図5に実線で示すように、傾きAv2=1で切片Bv2=0の直線である。これに対して、出力側電圧センサSV2が誤差を含む場合の特性を示す上式(13)は、図5に二点鎖線で示すように、1より小さい正の傾きAv2(Av2は正の実数)と切片Bv2(Bv2は実数)で表される一次近似直線である。なお、誤差を含む場合の一次近似直線には、図5の二点鎖線で示された一次近似直線の他に、1より大きい傾きAv2と切片Bv2で表される一次近似直線もある。但し、Gu≧1の動作状態を維持するための制約条件として考慮すべき誤差は、図2を用いて説明したように、出力電圧値Vhteよりも測定出力電圧値Vhmが大きくなる場合、すなわち、図5に示した一次近似直線の場合である。例えば、図5に示した一次近似直線の場合、Vhm=Vbに対して、Vhte(Vb)=Vb−VHerr(Va)=(Vb×Av2+Bv2)<Vbとなり、出力電圧Vhteよりも測定出力電圧Vhmの方が大きくなる。従って、図5に示した一次近似直線から求まる出力誤差値VHerrを考慮すれば良い。
なお、図3のステップS140において、上式(12)を用いて出力誤差の推定値VHerrを求める際には、一次近似直線の傾きAv2および切片Bv2が既知である必要がある。この傾きAv2および切片Bv2については、予め、出力側電圧センサSV2として用いる電圧センサについて実際に測定を行ない、その測定結果から一次近直線式を求めることにより取得することができる。取得した傾きAv2および切片Bv2を、予めFDC制御装置190のメモリに記憶しておき、ステップS140の処理において利用すればよい。
次に図3のステップS150では、測定入力電圧値Vfcmおよび測定出力電圧値Vhmに対応するズレの推定値Verr(以下、単に「ズレ値Verr」とも呼ぶ)を求める。これは、下式(15)に示すように、入力誤差値FCerrおよび出力誤差値VHerrの二乗和平方根の計算を行なうことにより、求められる。
Verr=√(FCerr+VHerr) ・・・(15)
そして、ステップS160では、測定入力電圧値Vfcmおよび測定出力電圧値Vhmに対応する出力下限値VHLを求める。これは、下式(16)に示すように、測定入力電圧値Vfcmにズレ値Verrを加算することにより、求められる。
VHL=Vfcm+Verr ・・・(16)
そして、ステップS170では、現在の設定出力電圧値VHSが出力下限値VHLより大きいか否か判断する。VHS>VHLの場合には(ステップS170:YES)、Gu>1で動作すると考えられるので、現在の設定出力電圧値VHSの状態を維持して(ステップS180a)、燃料電池用コンバータ110による昇圧動作を行なわせる。これに対して、VHS≦VHLの場合には(ステップS170:NO)、Gu≦1で動作すると考えられるので、出力下限値VHLを新たな設定出力電圧値VHSとして設定し(ステップS180b)、燃料電池用コンバータ110による昇圧動作を行なわせる。
以上説明したように、本実施形態では、設定出力電圧値VHSに応じて出力電圧値Vhtが出力されるように、燃料電池用コンバータ110において燃料電池100からの入力電圧Vfctを昇圧している。そして、この昇圧動作における燃料電池用コンバータ110の昇圧率Guが1未満とならないように、設定出力電圧値VHSとして設定できる電圧値(指令値)を出力下限値VHL以上に制限している。また、測定入力電圧値Vfcmおよび測定出力電圧値Vhmに応じて随時変化する入力側電圧センサSV1の誤差の推定値および出力側電圧センサSV2の誤差の推定値を用いて、出力下限値VHLを設定している。これにより、入力電圧値Vfctおよび出力電圧値Vhtとして取り得る最大値における入力側電圧センサSV1の最大誤差値および出力側電圧センサSV2の最大誤差値を用いて、出力下限値VHLを設定する場合に比べて、出力下限値VHLを低く設定することができ、昇圧損失を低減することができるので、燃費を向上させることが可能となる。
B.他の実施形態:
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような形態での実施も可能である。
(1)上記実施形態では、測定入力電圧値Vfcmに対応する入力側電圧センサSV1の入力誤差値FCerrを、上式(9)に示した計算式から求める場合を例として説明したが、あらかじめ測定入力電圧値Vfcmに対応する入力誤差値FCerrをマップ等の形式でメモリに記憶しておき、測定入力電圧値Vfcmに対応する入力誤差値FCerrを、マップ等から取得するようにしてもよい。測定出力電圧値Vhmに対応する出力側電圧センサSV2の出力誤差値VHerrについても、同様である。
(2)上記実施形態では、二次電池用コンバータ130、モータ用インバータ150、および、エアコンプレッサ用インバータ160は、MG制御装置200で制御されるものとしているが、それぞれ独立した制御装置で制御されるようにしてもよい。また、制御装置180,190,200は、PM制御装置170に含まれる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、車両に搭載された燃料電池システムを例に説明したが、これに限定されるものではなく、電力を動力発生装置(駆動モータ)の動力源とする船舶、飛行機などの種々の移動体に搭載される燃料電池システムにも適用可能である。また、移動体に搭載される燃料電池システムだけでなく、定置型の燃料電池システムにも適用可能である。すなわち、種々の電力消費装置を負荷とする種々の燃料電池システムに適用可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム
100…燃料電池(FC)
102…反応ガス給排系
104…エアコンプレッサ(ACP)
110…燃料電池用コンバータ
120…二次電池(BT)
130…二次電池用コンバータ
140…補機
150…モータ用インバータ
160…エアコンプレッサ用インバータ
170…PM制御装置
180…FC制御装置
190…FDC制御装置
200…MG制御装置
220…駆動モータ(TM)
FCL…FC配線
HCL…高圧配線
BCL…BT配線
SA1…第1電流センサ
SV1…第1電圧センサ(入力側電圧センサ)
SA2…第2電流センサ
SV2…第2電圧センサ(出力側電圧センサ)

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池が発電した電力を消費する電力消費装置と、
    前記燃料電池と前記電力消費装置との間に配置され、前記燃料電池から入力された電力の電圧を昇圧して、前記電力を前記電力消費装置に出力する電圧変換装置と、
    前記燃料電池から前記電圧変換装置に入力される電圧を測定する入力側電圧センサと、
    前記電圧変換装置から前記電力消費装置に向けて出力される電圧を測定する出力側電圧センサと、
    前記電圧変換装置による電圧の昇圧率を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    (a)前記入力側電圧センサにより測定された測定入力電圧値に対応する前記入力側電圧センサの入力誤差の推定値を求め、
    (b)前記出力側電圧センサにより測定された測定出力電圧値に対応する前記出力側電圧センサの出力誤差の推定値を求め、
    (c)前記入力誤差の推定値および前記出力誤差の推定値を用いて前記電圧変換装置から出力される電圧のズレの推定値を求め、
    (d)前記測定入力電圧値に前記ズレの推定値を加算した値を、前記電圧変換装置から出力される電圧の出力下限値とし、
    (e)前記電圧変換装置から出力される電圧として設定された設定出力電圧値が前記出力下限値よりも大きい場合には、前記出力側電圧センサで検出される電圧値が前記設定出力電圧値となるように前記昇圧率を制御し、前記設定出力電圧値が前記出力下限値以下である場合には、前記出力下限値を新たな設定出力電圧値として設定し、前記出力側電圧センサで検出される電圧値が前記新たな設定出力電圧値となるように前記昇圧率を制御する、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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