JP2019096260A - 入力装置および入力プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】視覚障碍者等であっても階層に分かれている機能を携帯端末の移動だけで選択できる入力装置および入力プログラムを提供する。【解決手段】スマートフォンSの動きを検出する検出器2と、スマートフォンSの動きに基づいて入力を判断する判断部5と、判断部5の判断に基づいて機能を選択する選択部10と、を備えており、選択部10は、複数の選択メニューMを含むメニューテーブルデータ16を複数有しており、下位階層のメニューテーブルデータ16と、上位階層のメニューテーブルデータ16に含まれる選択メニューMと、を関連づけた階層連携データ17と、各メニューテーブルデータ16における複数の選択メニューMとスマートフォンSの移動方向とを関連させて記憶した移動方向決定データ18と、を有しており、判断部5は、スマートフォンSの移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向に分類して判断する機能を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、入力装置および入力プログラムに関する。
スマートフォンや携帯電話等の携帯端末の入力は、通常、ボタンを押下したり画面にタッチしたりして行われる。しかし、視覚障碍者の方等は画面やボタンの確認が行いにくい場合があり、操作に時間が掛かる場合がある。とくに、スマートフォンのように、画面上で操作を行う場合には、画面に表示された画像を認識して操作しなければならないので、操作が困難であったり操作できなかったりする可能性がある。
従来、音声によって操作をガイドする機能を備えたものがあり、音声ガイドがあれば視覚障碍者の方等でも操作を認識しやすくなるという利点が得られる。しかし、音声ガイドは、劇場や会議場などのような携帯端末の操作音が禁止されているような場合には使用することができない。イヤホーン等を使用すれば上記のような場面でも、音声ガイドによって操作が可能であるが、イヤホーンを装着しなければならないので、手間がかかる。
そこで、近年では、携帯端末を傾けたり振ったりすることによって操作を切り替えることができる技術が開発されている(特許文献1、2参照)。
特開2008−210127号公報 特開2015−156201号公報
しかるに、特許文献1の技術は携帯端末を回したり傾けたりすることによって、50音の文字の行変換と列内の文字の移動を選択するだけである。特許文献2の技術は携帯端末の傾きを変えることによって画面内のアイコン等を選択する技術が開示されているだけである。いずれも階層に分かれている機能を携帯端末の移動だけで選択する機能は有していない。
本発明は上記事情に鑑み、視覚障碍者等であっても階層に分かれている機能を携帯端末の移動だけで選択できる入力装置および入力プログラムを提供することを目的とする。
第1発明の入力装置は、携帯用端末での入力操作に使用される装置であって、携帯用端末の動きを検出する検出器と、該検出器によって検出された携帯用端末の動きに基づいて入力を判断する判断部と、該判断部の判断に基づいて機能を選択する選択部と、を備えており、前記選択部は、複数の階層に分けられた、複数の選択メニューを含むメニューテーブルデータを複数有しており、下位階層のメニューテーブルデータと、上位階層のメニューテーブルデータに含まれる選択メニューと、を関連づけた階層連携データと、各メニューテーブルデータにおける複数の選択メニューと携帯用端末の移動方向とを関連づけた移動方向決定データと、を有しており、前記判断部は、携帯用端末の動きに基づいて、携帯用端末の移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向に分類して判断する機能を有していることを特徴とする。
第2発明の入力装置は、第1発明において、前記メニューテーブルデータの階層が3階層以下であることを特徴する。
第3発明の入力装置は、第1または第2発明において、使用者が、前記選択部の移動方向決定データにおける選択メニューと関連づける携帯用端末の移動方向を変更する選択方法変更部を備えていることを特徴する。
第4発明の入力装置は、第1、第2または第3発明において、前記選択部が、選択された選択メニューを読み上げる読み上げ機能を有していることを特徴する。
第5発明の入力装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記選択部の読み上げ機能は、携帯用端末の連続して移動させた場合において、最終選択された選択メニューのみを読み上げる機能を有していることを特徴する。
第6発明の入力装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記判断部が、携帯用端末の移動を開始したことを決定する移動開始判断条件を決定する機能、および、携帯用端末が移動を停止したことを決定する移動停止判断条件を決定する機能を有しており、該移動停止判断条件および/または前記移動開始判断条件を変更する条件変更機能を有していることを特徴する。
第7発明の入力プログラムは、携帯用端末にインストールされるプログラムであって、携帯用端末の各機器に請求項1乃至6のいずれかの入力装置の動作を実施するように作動させるものであることを特徴する。
第1発明によれば、携帯用端末を移動させるだけで選択メニューを選ぶことができるので、視覚障碍者等であっても携帯用端末の操作が容易になる。しかも、選択メニューを選ぶ動作を4、6または8方向にしているので、誤操作を少なくすることができる。
第2発明によれば、メニューテーブルデータの階層が3階層以下であるので、視覚障碍者であっても携帯用端末の操作が容易になる。
第3発明によれば、使用者が自分に適した操作に調整できるので、携帯用端末の操作が容易になる。
第4発明によれば、視覚障碍者の方の誤操作を抑制できる。
第5発明によれば、使用に慣れた使用者のメニュー選択時間を短縮できる。
第6発明によれば、使用者に適した操作に調整できるので、誤操作を少なくすることができる。
第7発明によれば、視覚障碍者等であっても携帯用端末の操作を容易なものとすることができる。
本実施形態の入力装置1を内蔵するスマートフォンSの概略ブロック図ある。 スマートフォンSに表示されるメニューテーブルデータ16Aと、メニューテーブルデータ16Aの選択メニューMと下位階層のメニューテーブルデータ16B、16Cとの関係、メニューテーブルデータ16Bの選択メニューMと下位階層のメニューテーブルデータ16D、16Fとの関係を示した図である。 (A)は階層連携データ17の一例であり、(B)移動方向決定データ18の一例である。 本実施形態の入力装置1の処理フローを示した図である。 (a)は携帯用端末の移動方向の分類を示した図であり、(b)は連続して入力を行う場合における携帯用端末の移動軌跡一例を示した図であり、(c)は触覚パターンを被験者が触って移動方向を認識している状況の写真である。 実験結果を示した図である。 実験結果を示した図である。 実験結果を示した図である。
本発明の入力装置は、携帯用端末などに採用できる入力装置であって、メニュー選択を容易かつ迅速に行うことができるようにしたことに特徴を有している。
本発明の入力装置を採用できる携帯用端末は限定されないが、スマートフォンやタブレット端末等のように画面に触れて操作する携帯用端末(以下単にスマートフォン等という場合がある)における入力装置として適している。
とくに、本発明の入力装置は、視覚障害者の方などのようにスマートフォン等の操作画面を視認することが困難な使用者や、操作画面を目視で確認して操作することが困難な状況でスマートフォン等を使用する使用者、スマートフォン等の画面に触れて操作することが難しい使用者等が使用する携帯用端末等、の入力装置として適している。
操作画面を目視で確認して操作することが困難な状況でスマートフォン等を使用する使用者とは、例えば、画面を目で見ることができる位置にスマートフォン等を配置することが難しい狭い作業空間の中でスマートフォン等の操作が必要である作業者などが該当する。
また、スマートフォン等の画面に触れて操作することが難しい使用者とは、例えば、手袋を着用した状態で作業をしなければならない作業者や、指などでスマートフォン等の画面を操作してもスマートフォン等が反応しにくい使用者等が該当する。
以下では、上記操作画面を目視で確認して操作することが困難な状況でスマートフォン等を使用する使用者およびスマートフォン等の画面に触れて操作することが難しい使用者を含めて、視覚障害者等という場合がある。
以下では、本発明の入力装置が採用される携帯用端末がスマートフォンである場合を代表として説明する。
また、以下の説明では、スマートフォンに本発明の入力装置の各機器が内蔵されている場合を説明する。一方、本発明の各機器に相当する機器をスマートフォンが有している場合には、それらの機器に所定の操作を実行させるプログラムが本発明のプログラムになる。
<本実施形態の入力装置1>
図1に示すように、本実施形態の入力装置1は、スマートフォンS等に内蔵または設置される装置であって、スマートフォンSの動きによって選択メニューを選択する機能を有するものである。
選択メニューを選択する機能とは、通常のスマートフォンSであれば以下のような機能を意味している。例えば、スマートフォンSの画面に図2のように複数の選択メニューMが表示されている状態において、選択メニューMのアイコンの位置が指などでタッチされると、その選択メニューMが選択される機能を意味している。本実施形態の入力装置1では、選択メニューMのアイコンの位置を指などでタッチする動作に代えて、スマートフォンSを動かせることによって選択メニューMを選択することができる。
<検出部2>
図1において、符号2はスマートフォンSの本体に内蔵されている検出器を示している。この検出器2は、スマートフォンSの動きを検出する機能を有する機器である。例えば、スマートフォンSの移動する方向と加速度を検出する機能を有する加速度センサやジャイロセンサ、速度センサ、GPSセンサ等を検出器2として挙げることができる。この検出器2は、検出した加速度や速度等の情報を外部に送信する機能を有している。
なお、検出器2は本実施形態の入力装置1が独自に備えていてもよいが、スマートフォンS自体が備えているセンサを検出器2として使用することもできる。
<判断部5>
図1に示すように、検出器2は判断部5に電気的に接続されている。つまり、検出器2が検出した加速度等の情報が判断部5に送信されるようになっている。この判断部5は、検出器2から送信される加速度等の情報に基づいて、スマートフォンSの動きを判断する移動方向決定機能6と、移動方向決定機能6が決定した移動方向を分類する移動方向分類機能7を有している。
移動方向決定機能6は、スマートフォンSの移動停止を判断し、スマートフォンSの移動による入力操作がなされたか否かを判断する機能を有している。
この移動方向決定機能6は、以下の方法で移動と停止を判断できる。
例えば、検出器2によって検出される加速度や速度(加速度を演算して得る場合も含む)が一定の値を越えた場合に、移動方向決定機能6は加速度等の方向にスマートフォンSが移動を開始したと判断する。一方、検出器2によって検出される加速度や速度(加速度を演算して得る場合も含む)が一定の値よりも小さくなった場合に、移動方向決定機能6はスマートフォンSが移動を停止したと判断する。
なお、移動方向決定機能6は、検出器2によって検出される加速度等の方向が変化した場合には、スマートフォンSの移動が一旦停止した後再度異なる方向に移動を開始したと判断するようになっている。例えば、図5(b)に示すように連続してスマートフォンSを移動させた場合には、移動方向が変化した点(角になっている点)でスマートフォンSの移動が一旦停止し、その後再度異なる方向に移動したと判断する。すると、スマートフォンSを連続して移動させれば、連続した機能選択が可能となる。この場合、後述するように、メニューテーブルデータ16が複数の階層になるようにリンクされている場合でも、目的とする階層のメニューテーブルデータ16の目的とする選択メニューMの機能を、スマートフォンSを一度移動させるだけで選択することが可能となる。
また、移動方向決定機能6が移動方向を決定する方法は上記の方法に限られない。
さらに、移動方向決定機能6は、上記に加えて、加速度等が一定の値を越えた期間があっても、その期間が一定の期間よりも短い場合やその期間に移動する距離が一定の距離よりも短い場合には、スマートフォンSは移動していないと判断する機能を有していてもよい。この場合、スマートフォンSの所持者が意図せずスマートフォンSを動かした際に、入力があったと誤認識して作動することを防止できる。
移動方向決定機能6は、スマートフォンSの移動方向を決定する機能も有している。移動方向決定機能6は、例えば、移動開始時の加速度や速度(加速度を演算して得る場合も含む)の方向を移動方向として決定したり、移動開始を判断したタイミングの位置と移動停止を判断したタイミングの位置に基づいて移動方向を決定したりすることができる。なお、移動方向決定機能6が移動方向を決定する方法は上記の方法に限られない。
なお、移動方向決定機能6は、予め定められた基準値(加速度や速度など)に基づいてスマートフォンSの移動開始および停止を判断してもよいが、基準値を後から入力したのち基準値を変更したりできる機能(条件変更機能)を有していてもよい。すると、スマートフォンSの使用者に合わせて適切に移動停止を判断できるので、スマートフォンSの移動の誤認識に起因する誤操作を少なくすることができる。この場合、基準値を変更する方法はとくに限定されない。例えば、初期設定機能を設けて、実際にスマートフォンSを移動させて条件を入力するようにしてもよいし、数値等を入力するようにしてもよい。
移動方向分類機能7は、移動方向決定機能6によって決定されたスマートフォンSの移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向(図5(a)参照)に分類して判断する機能である。つまり、4方向に分類する場合には、移動方向分類機能7は、検出器2が検出した加速度等の情報に基づいて、スマートフォンSの移動方向を左右方向および上下方向のいずれかに分類する。また、6方向に分類する場合には、移動方向分類機能7は、検出器2が検出した加速度等の情報に基づいて、スマートフォンSの移動方向を左右方向または上下方向およびその間を60°毎に分割する方向のいずれかに分類する。さらに、8方向に分類する場合には、移動方向分類機能7は、スマートフォンSの移動方向を検出器2が検出した加速度等の情報に基づいて、左右方向および上下方向およびその間を45°毎に分割する方向のいずれかに分類する。
なお、移動方向分類機能7は、スマートフォンSの移動を必ず上述した各方向に分類するようになっていてもよいし、各方向に対してある程度以上角度等がズレている場合にはそのスマートフォンSの移動はエラーであると判断するようになっていてもよい。
<選択部10>
図1に示すように、判断部5が分類したスマートフォンSの移動方向に基づいて、選択された機能を判断する機能を有している。この選択部10は、複数のメニューテーブルデータ16、階層連携データ17および移動方向決定データ18を記憶した記憶部15と、スマートフォンSの移動方向と上記各データに基づいて選択された機能を判断する機能選択部11と、を備えている。
<記憶部15>
記憶部15に記憶されている各データは以下のようなデータである。
<メニューテーブルデータ16>
まず、メニューテーブルデータ16はそれぞれ複数の選択メニューMを有するデータである。例えば、メニューテーブルデータ16に基づいてスマートフォンSの画面表示される画像では、図2に示すような形式を挙げることができる。なお、画面にメニューテーブルデータ16の画像(選択メニューMのアイコン等)を表示する場合には、後述する機能選択部11が選択した選択メニューMと関連づけられたメニューテーブルデータ16の画像が表示部Dに送信される(図2参照)。
各メニューテーブルデータ16に含まれる選択メニューMはとくに限定されない。例えば、最上位のメニューテーブルデータ16であれば、例えば、電話やメール、メモ等の機能を選択メニューMとして挙げることができる。また、下位階層のメニューテーブルデータ16は、上位階層のメニューテーブルデータ16の機能のさらに具体的な機能が含まれている。例えば、最上位層のメニューテーブルデータ16の選択メニューMが電話の場合、その選択メニューMに関連づけられている下位階層のメニューテーブルデータ16の選択メニューMとしては、電話帳やリダイヤル、短縮ダイヤル等を挙げることができる。
なお、各メニューテーブルデータ16に含まれる選択メニューMは、判断部5が分類する方向の数と同じになるように調整されている。例えば、判断部5がスマートフォンSの移動を4方向に分類する場合には、メニューテーブルデータ16には4つの選択メニューMが含まれるように調整される。
<階層連携データ17>
この複数のメニューテーブルデータ16は複数の階層に分かれており、下位階層のメニューテーブルデータ16と、上位階層のメニューテーブルデータ16の選択メニューMとが関連づけられている(図3(A)参照)。この下位階層のメニューテーブルデータ16と上位階層のメニューテーブルデータ16に含まれる選択メニューMとの関連性が階層連携データ17に記憶されている。例えば、1つの上位階層のメニューテーブルデータ16に4つの選択メニューMが含まれている場合には、各選択メニューMが4つの下位階層のメニューテーブルデータ16とリンクされている。したがって、上位階層のメニューテーブルデータ16の一つの選択メニューMが選択されると、その選択メニューMとリンクされている下位階層のメニューテーブルデータ16に切り替えることができる(図2参照)。
<移動方向決定データ18>
移動方向決定データ18には、各メニューテーブルデータ16における複数の選択メニューMと、判断部5が判断するスマートフォンSの移動方向と、が関連づけて記憶されている(図3(B)参照)。
<機能選択部11>
機能選択部11は、判断部5によってスマートフォンSの移動方向が分類されると、選択されているメニューテーブルデータ16においてその移動方向と関連づけられている選択メニューMを実行させる機能を有している。例えば、最上位階層のメニューテーブルデータ16では、スマートフォンSの右斜め上への移動が、選択メニューMの電話機能と関連づけられているとする。この場合、判断部5によってスマートフォンSの移動方向が右斜め上に分類されると、その情報に基づいて機能選択部11は選択メニューMの電話機能を実行させる。この場合、選択メニューMの電話機能が下位階層のメニューテーブルデータ16とリンクされている場合には、下位階層のメニューテーブルデータ16が選択される。
<メニューテーブルデータ16の階層>
メニューテーブルデータ16の階層はとくに限定されないが、2階層または3階層とすれば、視覚障碍者であってもスマートフォンSの操作が容易になる。つまり、スマートフォンSの移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向に分類して判断する場合であれば、メニューテーブルデータ16を2階層または3階層としておけば、使用者が画面を見ずに操作しても操作ミスを少なくすることができる。
もちろんメニューテーブルデータ16が階層を有しなくてもよい。つまり、メニューテーブルデータ16は1つでもよい。
なお、選択部10は、移動方向決定データ18において、選択メニューMとその選択メニューMと関連づけられているスマートフォンSの移動方向との関係を変更する選択方法変更部を備えていてもよい。かかる選択方向変更部を設ければ、使用者が使用する頻度の高い選択メニューMを、使用者が動かしやすい動作で選択できるようになるので、機能選択の時間を短くできるし、誤操作を抑制しやすくなる。
<スマートフォンSの操作>
上記のごとき本実施形態の入力装置1を備えているスマートフォンSでは、以下のように操作すれば、機能を選択できる(図4)。
なお、内容を分かりやすくするために、選択されているメニューテーブルデータ16がスマートフォンSの画面Dに表示され、選択メニューMを選択すると表示画面が切り替わる場合を前提に説明する。
また、スマートフォンSの移動停止は加速度によって判断している場合を代表として説明する。
まず、デフォルトのメニューテーブルデータ16(最上位階層のメニューテーブルデータ16、図2のメニューテーブルデータ16A参照)がスマートフォンSの画面Dに表示されているとする(図4のS1)。この状態で、スマートフォンSを移動させると、検出部2がスマートフォンSの加速度を検出する(S2)。
スマートフォンSの移動する加速度が一定の値よりも小さい場合には、判断部5は入力が無いと判断して、デフォルトのメニューテーブルデータ16が画面Dに表示された状態を維持する。
一方、スマートフォンSの移動によってある方向の加速度が一定の値を越えた場合には、判断部5の移動方向決定機能6はスマートフォンSの移動による入力操作がなされたと判断する。そして、加速度が一定の値を越えた方向の加速度のうち、一の方向の加速度が一定の値よりも小さくなった場合には、判断部5の移動方向決定機能6は移動方向を判断する(S3)。すると、移動方向分類機能7は、移動方向決定機能6によって決定されたスマートフォンSの移動方向を分類する(S4)。
移動方向分類機能7が移動方向を分類すると、判断部5から分類された移動方向が選択部10に送信され、選択部10の機能選択部11によって移動方向と関連づけられた機能が選択される(S5)。
連続してスマートフォンSの移動された場合には、全ての方向の加速度が所定の値よりも小さくなるまで上記処理が繰り返される。
以上のように、スマートフォンS等の携帯用端末に本実施形態の入力装置1を設ければ、携帯用端末を移動させるだけで選択メニューMを選ぶことができるので、視覚障碍者等であっても携帯用端末の操作が容易になる。
とくに、選択メニューMを選ぶ動作、つまり、スマートフォンSの移動方向の分類を4、6または8方向にすれば、使用者の誤操作を少なくすることができるし、メニューテーブルデータ16の階層を3階層以下にしておけば、視覚障碍者であっても携帯用端末の操作が容易になる。
<読み上げ機能20>
選択部10は、スマートフォンSを移動させた際に、選択された選択メニューMを読み上げる読み上げ機能を有していてもよい。例えば、現在選択されているメニューテーブルデータ16において、スマートフォンSを移動させた際に選択される選択メニューMを読み上げる。すると、使用者が自分で意図した選択メニューMを選択できたことを確認できるので、誤操作を抑制できる。とくに、視覚障碍者の方の誤操作を抑制できる。また、操作に慣れていない人が操作を練習する際に読み上げ機能を使用すれば、使用者の操作の習熟度を高めることができる。
また、連続してスマートフォンSを移動させた場合、つまり、機能選択を連続して行った場合には、最終的に選択された機能のみを読み上げる機能を設けてもよい。
本発明の入力装置の有効性を実験によって確認した。実験内容の詳細は下記論文を参考。
1. Nem Khan Dim, Kibum Kim, Xiangshi Ren (2017). An Exploratory Study of Marking Menu Selection by Visually Impaired Participants, Proceedings of 3rd IEEE International Conference in Smart Computing (SMARTCOMP 2017, 29-31 May 2017, Hong Kong), pp. 1-7.
2. Nem Khan Dim, Kibum Kim, Xiangshi Ren (2018).Designing motion marking menus for people with visual impairments. Int. J. Hum.-Comput. Stud. 109: 79-88
実験では、携帯端末の移動方向を4方向、6方向、8方向、12方向に分類し、階層を1−4階層として、被験者が携帯端末を移動させることによって、所定の機能を選択するための時間と選択エラーの関係を確認した。実験では、選択するメニューがどの操作によって得られるかを周知させた上で、選択するメニューを読み上げてその選択メニューを選択する操作を実施させた。
被験者は27歳から78歳までの12人(女性2人、男性10人)であり、被験者のうち2人は軽度の対象識別能力を有しており、3人は対象を視認はできるが対象識別能力は有していない。残りの被験者は全く目が見えないものであった。また、被験者のうち2人は遅く視覚障碍者(22歳、48歳)となったものであり、残りは早期に視覚障碍者(0歳〜3歳)となったものであった。
なお、事前に壁に設けた触覚パターンに被験者に触って携帯端末の移動方向を認識させたうえで、簡単な機能選択操作(左右上下のみの動きでの選択操作)によって携帯端末の操作に慣れさせた(図5(c)参照)。
また、携帯端末の移動方向は、モーションキャプチャーによって決定した。
また、実験は不慣れな操作によるエラーを除くために、「精神的スリップ」(ノーマン1981)によるエラー等は実験結果から除去した。
結果を図6、図7に示す。
なお、図6において、カッコ内の数値は標準誤差を示している。
図6に示すように、4方向の分類の場合、階層に係らずエラーはほとんどない。また、6方向および8方向の分類の場合には、階層が深くなるに従ってエラーが多くなっているが、6方向および8方向の同じ階層間ではほとんど差が見られない。一方、12方向では一つの階層しかなくてもエラーが非常に多くなっている。そして、エラー率は、6方向および8方向では、3階層と4階層では有意に高くなっている。
これに対し、図7に示すように、応答時間は方向の分類数に係らず、階層によって長くなる傾向を示している。
以上の結果より、携帯端末の移動によって入力を行う場合には、移動方向および階層は、4方向、6方向、8方向に分類し、3階層以下とすることが望ましいと考えられる。
別な実験では、本発明の携帯端末の移動による入力方法と、音声サポートにより通常の画面操作による入力を実施する方法と、を比較した。音声サポートにより通常の画面操作による入力には、Androidデバイスの市販のメニューシステムであるTalkBackTMを使用した。なお、TalkBackTMでは操作のフィードバックがある場合と、フィードバックが無い場合についても実験を行った。
実験では、4つの選択メニューが表示されるメニューテーブルが2階層になっている場合において、応答時間を比較した。
被験者は26歳から78歳までの12人(女性3人、男性9人)であり、被験者のうち9名は前述した実験に参加した者である。
なお、携帯端末の移動方向は、携帯端末に実装した加速度計センサを使用して決定した。
結果を図8に示す。
図8に示すように、本発明の携帯端末の移動による入力方法では、TalkBackTMを使用した場合に比べて、大幅に応答時間を短縮できることが確認された。
本実施形態の入力装置は、スマートフォンや携帯電話等の携帯端末の入力に使用することができる。
1 入力装置
2 検出器
5 判断部
6 移動方向決定機能
7 移動方向分類機能
10 選択部
11 機能選択部
15 記憶部
16 メニューテーブルデータ
17 階層連携データ
18 移動方向決定データ
20 読み上げ機能
S スマートフォン
D 表示部
M 選択メニュー

Claims (7)

  1. 携帯用端末での入力操作に使用される装置であって、
    携帯用端末の動きを検出する検出器と、
    該検出器によって検出された携帯用端末の動きに基づいて入力を判断する判断部と、
    該判断部の判断に基づいて機能を選択する選択部と、を備えており、
    前記選択部は、
    複数の階層に分けられた、複数の選択メニューを含むメニューテーブルデータを複数有しており、
    下位階層のメニューテーブルデータと、上位階層のメニューテーブルデータに含まれる選択メニューと、を関連づけた階層連携データと、
    各メニューテーブルデータにおける複数の選択メニューと携帯用端末の移動方向とを関連づけた移動方向決定データと、を有しており、
    前記判断部は、
    携帯用端末の動きに基づいて、携帯用端末の移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向に分類して判断する機能を有している
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 前記メニューテーブルデータの階層が3階層以下である
    ことを特徴する請求項1記載の入力装置。
  3. 使用者が、
    前記選択部の移動方向決定データにおける選択メニューと関連づける携帯用端末の移動方向を変更する選択方法変更部を備えている
    ことを特徴する請求項1または2記載の入力装置。
  4. 前記選択部が、
    選択された選択メニューを読み上げる読み上げ機能を有している
    ことを特徴する請求項1、2または3記載の入力装置。
  5. 前記選択部の読み上げ機能は、
    携帯用端末の連続して移動させた場合において、最終選択された選択メニューのみを読み上げる機能を有している
    ことを特徴する請求項1、2、3または4記載の入力装置。
  6. 前記判断部が、
    携帯用端末の移動を開始したことを決定する移動開始判断条件を決定する機能、および、携帯用端末が移動を停止したことを決定する移動停止判断条件を決定する機能を有しており、
    該移動停止判断条件および/または前記移動開始判断条件を変更する条件変更機能を有している
    ことを特徴する請求項1、2、3、4または5記載の入力装置。
  7. 携帯用端末にインストールされるプログラムであって、
    携帯用端末の各機器に請求項1乃至6のいずれかの入力装置の動作を実施するように作動させるものである
    ことを特徴する入力プログラム。

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