JP2019096260A - 入力装置および入力プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
第2発明の入力装置は、第1発明において、前記メニューテーブルデータの階層が3階層以下であることを特徴する。
第3発明の入力装置は、第1または第2発明において、使用者が、前記選択部の移動方向決定データにおける選択メニューと関連づける携帯用端末の移動方向を変更する選択方法変更部を備えていることを特徴する。
第4発明の入力装置は、第1、第2または第3発明において、前記選択部が、選択された選択メニューを読み上げる読み上げ機能を有していることを特徴する。
第5発明の入力装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記選択部の読み上げ機能は、携帯用端末の連続して移動させた場合において、最終選択された選択メニューのみを読み上げる機能を有していることを特徴する。
第6発明の入力装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記判断部が、携帯用端末の移動を開始したことを決定する移動開始判断条件を決定する機能、および、携帯用端末が移動を停止したことを決定する移動停止判断条件を決定する機能を有しており、該移動停止判断条件および/または前記移動開始判断条件を変更する条件変更機能を有していることを特徴する。
第7発明の入力プログラムは、携帯用端末にインストールされるプログラムであって、携帯用端末の各機器に請求項1乃至6のいずれかの入力装置の動作を実施するように作動させるものであることを特徴する。
第2発明によれば、メニューテーブルデータの階層が3階層以下であるので、視覚障碍者であっても携帯用端末の操作が容易になる。
第3発明によれば、使用者が自分に適した操作に調整できるので、携帯用端末の操作が容易になる。
第4発明によれば、視覚障碍者の方の誤操作を抑制できる。
第5発明によれば、使用に慣れた使用者のメニュー選択時間を短縮できる。
第6発明によれば、使用者に適した操作に調整できるので、誤操作を少なくすることができる。
第7発明によれば、視覚障碍者等であっても携帯用端末の操作を容易なものとすることができる。
また、スマートフォン等の画面に触れて操作することが難しい使用者とは、例えば、手袋を着用した状態で作業をしなければならない作業者や、指などでスマートフォン等の画面を操作してもスマートフォン等が反応しにくい使用者等が該当する。
以下では、上記操作画面を目視で確認して操作することが困難な状況でスマートフォン等を使用する使用者およびスマートフォン等の画面に触れて操作することが難しい使用者を含めて、視覚障害者等という場合がある。
また、以下の説明では、スマートフォンに本発明の入力装置の各機器が内蔵されている場合を説明する。一方、本発明の各機器に相当する機器をスマートフォンが有している場合には、それらの機器に所定の操作を実行させるプログラムが本発明のプログラムになる。
図1に示すように、本実施形態の入力装置1は、スマートフォンS等に内蔵または設置される装置であって、スマートフォンSの動きによって選択メニューを選択する機能を有するものである。
図1において、符号2はスマートフォンSの本体に内蔵されている検出器を示している。この検出器2は、スマートフォンSの動きを検出する機能を有する機器である。例えば、スマートフォンSの移動する方向と加速度を検出する機能を有する加速度センサやジャイロセンサ、速度センサ、GPSセンサ等を検出器2として挙げることができる。この検出器2は、検出した加速度や速度等の情報を外部に送信する機能を有している。
なお、検出器2は本実施形態の入力装置1が独自に備えていてもよいが、スマートフォンS自体が備えているセンサを検出器2として使用することもできる。
図1に示すように、検出器2は判断部5に電気的に接続されている。つまり、検出器2が検出した加速度等の情報が判断部5に送信されるようになっている。この判断部5は、検出器2から送信される加速度等の情報に基づいて、スマートフォンSの動きを判断する移動方向決定機能6と、移動方向決定機能6が決定した移動方向を分類する移動方向分類機能7を有している。
例えば、検出器2によって検出される加速度や速度(加速度を演算して得る場合も含む)が一定の値を越えた場合に、移動方向決定機能6は加速度等の方向にスマートフォンSが移動を開始したと判断する。一方、検出器2によって検出される加速度や速度(加速度を演算して得る場合も含む)が一定の値よりも小さくなった場合に、移動方向決定機能6はスマートフォンSが移動を停止したと判断する。
図1に示すように、判断部5が分類したスマートフォンSの移動方向に基づいて、選択された機能を判断する機能を有している。この選択部10は、複数のメニューテーブルデータ16、階層連携データ17および移動方向決定データ18を記憶した記憶部15と、スマートフォンSの移動方向と上記各データに基づいて選択された機能を判断する機能選択部11と、を備えている。
記憶部15に記憶されている各データは以下のようなデータである。
まず、メニューテーブルデータ16はそれぞれ複数の選択メニューMを有するデータである。例えば、メニューテーブルデータ16に基づいてスマートフォンSの画面表示される画像では、図2に示すような形式を挙げることができる。なお、画面にメニューテーブルデータ16の画像(選択メニューMのアイコン等)を表示する場合には、後述する機能選択部11が選択した選択メニューMと関連づけられたメニューテーブルデータ16の画像が表示部Dに送信される(図2参照)。
この複数のメニューテーブルデータ16は複数の階層に分かれており、下位階層のメニューテーブルデータ16と、上位階層のメニューテーブルデータ16の選択メニューMとが関連づけられている(図3(A)参照)。この下位階層のメニューテーブルデータ16と上位階層のメニューテーブルデータ16に含まれる選択メニューMとの関連性が階層連携データ17に記憶されている。例えば、1つの上位階層のメニューテーブルデータ16に4つの選択メニューMが含まれている場合には、各選択メニューMが4つの下位階層のメニューテーブルデータ16とリンクされている。したがって、上位階層のメニューテーブルデータ16の一つの選択メニューMが選択されると、その選択メニューMとリンクされている下位階層のメニューテーブルデータ16に切り替えることができる(図2参照)。
移動方向決定データ18には、各メニューテーブルデータ16における複数の選択メニューMと、判断部5が判断するスマートフォンSの移動方向と、が関連づけて記憶されている(図3(B)参照)。
機能選択部11は、判断部5によってスマートフォンSの移動方向が分類されると、選択されているメニューテーブルデータ16においてその移動方向と関連づけられている選択メニューMを実行させる機能を有している。例えば、最上位階層のメニューテーブルデータ16では、スマートフォンSの右斜め上への移動が、選択メニューMの電話機能と関連づけられているとする。この場合、判断部5によってスマートフォンSの移動方向が右斜め上に分類されると、その情報に基づいて機能選択部11は選択メニューMの電話機能を実行させる。この場合、選択メニューMの電話機能が下位階層のメニューテーブルデータ16とリンクされている場合には、下位階層のメニューテーブルデータ16が選択される。
メニューテーブルデータ16の階層はとくに限定されないが、2階層または3階層とすれば、視覚障碍者であってもスマートフォンSの操作が容易になる。つまり、スマートフォンSの移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向に分類して判断する場合であれば、メニューテーブルデータ16を2階層または3階層としておけば、使用者が画面を見ずに操作しても操作ミスを少なくすることができる。
もちろんメニューテーブルデータ16が階層を有しなくてもよい。つまり、メニューテーブルデータ16は1つでもよい。
上記のごとき本実施形態の入力装置1を備えているスマートフォンSでは、以下のように操作すれば、機能を選択できる(図4)。
なお、内容を分かりやすくするために、選択されているメニューテーブルデータ16がスマートフォンSの画面Dに表示され、選択メニューMを選択すると表示画面が切り替わる場合を前提に説明する。
また、スマートフォンSの移動停止は加速度によって判断している場合を代表として説明する。
選択部10は、スマートフォンSを移動させた際に、選択された選択メニューMを読み上げる読み上げ機能を有していてもよい。例えば、現在選択されているメニューテーブルデータ16において、スマートフォンSを移動させた際に選択される選択メニューMを読み上げる。すると、使用者が自分で意図した選択メニューMを選択できたことを確認できるので、誤操作を抑制できる。とくに、視覚障碍者の方の誤操作を抑制できる。また、操作に慣れていない人が操作を練習する際に読み上げ機能を使用すれば、使用者の操作の習熟度を高めることができる。
1. Nem Khan Dim, Kibum Kim, Xiangshi Ren (2017). An Exploratory Study of Marking Menu Selection by Visually Impaired Participants, Proceedings of 3rd IEEE International Conference in Smart Computing (SMARTCOMP 2017, 29-31 May 2017, Hong Kong), pp. 1-7.
2. Nem Khan Dim, Kibum Kim, Xiangshi Ren (2018).Designing motion marking menus for people with visual impairments. Int. J. Hum.-Comput. Stud. 109: 79-88
また、携帯端末の移動方向は、モーションキャプチャーによって決定した。
なお、図6において、カッコ内の数値は標準誤差を示している。
図6に示すように、4方向の分類の場合、階層に係らずエラーはほとんどない。また、6方向および8方向の分類の場合には、階層が深くなるに従ってエラーが多くなっているが、6方向および8方向の同じ階層間ではほとんど差が見られない。一方、12方向では一つの階層しかなくてもエラーが非常に多くなっている。そして、エラー率は、6方向および8方向では、3階層と4階層では有意に高くなっている。
図8に示すように、本発明の携帯端末の移動による入力方法では、TalkBackTMを使用した場合に比べて、大幅に応答時間を短縮できることが確認された。
2 検出器
5 判断部
6 移動方向決定機能
7 移動方向分類機能
10 選択部
11 機能選択部
15 記憶部
16 メニューテーブルデータ
17 階層連携データ
18 移動方向決定データ
20 読み上げ機能
S スマートフォン
D 表示部
M 選択メニュー
Claims (7)
- 携帯用端末での入力操作に使用される装置であって、
携帯用端末の動きを検出する検出器と、
該検出器によって検出された携帯用端末の動きに基づいて入力を判断する判断部と、
該判断部の判断に基づいて機能を選択する選択部と、を備えており、
前記選択部は、
複数の階層に分けられた、複数の選択メニューを含むメニューテーブルデータを複数有しており、
下位階層のメニューテーブルデータと、上位階層のメニューテーブルデータに含まれる選択メニューと、を関連づけた階層連携データと、
各メニューテーブルデータにおける複数の選択メニューと携帯用端末の移動方向とを関連づけた移動方向決定データと、を有しており、
前記判断部は、
携帯用端末の動きに基づいて、携帯用端末の移動方向を等角度間隔の4、6、または8方向に分類して判断する機能を有している
ことを特徴とする入力装置。 - 前記メニューテーブルデータの階層が3階層以下である
ことを特徴する請求項1記載の入力装置。 - 使用者が、
前記選択部の移動方向決定データにおける選択メニューと関連づける携帯用端末の移動方向を変更する選択方法変更部を備えている
ことを特徴する請求項1または2記載の入力装置。 - 前記選択部が、
選択された選択メニューを読み上げる読み上げ機能を有している
ことを特徴する請求項1、2または3記載の入力装置。 - 前記選択部の読み上げ機能は、
携帯用端末の連続して移動させた場合において、最終選択された選択メニューのみを読み上げる機能を有している
ことを特徴する請求項1、2、3または4記載の入力装置。 - 前記判断部が、
携帯用端末の移動を開始したことを決定する移動開始判断条件を決定する機能、および、携帯用端末が移動を停止したことを決定する移動停止判断条件を決定する機能を有しており、
該移動停止判断条件および/または前記移動開始判断条件を変更する条件変更機能を有している
ことを特徴する請求項1、2、3、4または5記載の入力装置。 - 携帯用端末にインストールされるプログラムであって、
携帯用端末の各機器に請求項1乃至6のいずれかの入力装置の動作を実施するように作動させるものである
ことを特徴する入力プログラム。
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