JP2019095976A - 街路樹管理装置、携帯情報端末、及び街路樹管理システム - Google Patents

街路樹管理装置、携帯情報端末、及び街路樹管理システム Download PDF

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崇 松山
Takashi Matsuyama
崇 松山
孝夫 今枝
Takao Imaeda
孝夫 今枝
良太 大森
Ryota Omori
良太 大森
英雄 中根
Hideo Nakane
英雄 中根
文彦 星野
Fumihiko Hoshino
文彦 星野
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Abstract

【課題】街路樹の調査作業時において、高い精度で各街路樹を識別する。【解決手段】街路樹管理装置10は、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、街路樹を撮像した街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベース20を備える。街路樹管理装置10では、街路樹エントリ送信部18が、街路樹の調査時に携帯情報端末50からGPS計測結果を受信した場合に、受信したGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとして登録されたエントリを、街路樹管理台帳データベース20から取得して、携帯情報端末50へ送信する。【選択図】図3

Description

本発明は、街路樹管理装置、携帯情報端末、及び街路樹管理システムに関する。
従来より、樹木診断カルテによる樹木診断の総合的管理システムが知られている(特許文献1)。樹木診断カルテは、“文字データ書込枠”と“イメージデータ書込枠”から構成されており、樹木の位置を指定するのは、“基礎的項目”の“存在番地”である。
また、電柱やケーブルなどの架設設備を管理する際に、その付近に存在する樹木の状態も合わせて管理することが可能な架設設備管理装置が知られている(特許文献2)。
特許第03741174号公報 特許第04630162号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、位置情報が住所(番地)のため、管理できる樹木に限りがある。また、上記特許文献2に記載の技術では、架線の間の樹木しか管理できない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、街路樹の調査作業時において、高い精度で各街路樹を識別することができる街路樹管理装置、携帯情報端末、及び街路樹管理システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る街路樹管理装置は、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、前記街路樹を撮像した街路樹画像、及び前記街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベースと、街路樹の調査時に携帯情報端末からGPS計測結果を受信した場合に、受信した前記GPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとして登録された前記エントリを、前記街路樹管理台帳データベースから取得して、前記携帯情報端末へ送信する送信部と、を含んで構成されている。
本発明に係る街路樹管理装置によれば、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、街路樹を撮像した街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベースを備える。そして、送信部が、街路樹の調査時に携帯情報端末からGPS計測結果を受信した場合に、受信したGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとして登録されたエントリを、街路樹管理台帳データベースから取得して、携帯情報端末へ送信する。これにより、街路樹の調査時において、高い精度で各街路樹を識別することができる。
また、本発明に係る街路樹管理装置において、前記最近傍な位置は、受信した前記GPS計測結果が示す位置から所定距離以内で、かつ各エントリの主キーであるGPS計測結果が示す位置のうち、受信した前記GPS計測結果が示す位置に最も近い位置とすることができる。これにより、より高い精度で各街路樹を識別することができる。
また、本発明に係る街路樹管理装置は、前記最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとして登録された前記エントリが前記街路樹管理台帳データベースに登録されていない場合、新たなGPS計測結果を主キーとするエントリを前記携帯情報端末から受信し、受信した新たなエントリを、前記街路樹管理台帳データベースに登録し、前記携帯情報端末へ送信した前記エントリを更新する情報を前記携帯情報端末から受信した場合、受信した情報に基づいて、前記街路樹管理台帳データベースの前記エントリを更新し、前記携帯情報端末へ送信した前記エントリを抹消する指示を前記携帯情報端末から受信した場合、受信した指示に基づいて、前記街路樹管理台帳データベースの前記エントリを抹消する管理部を更に含んで構成することができる。これにより、エントリの新規登録や、エントリの更新又は抹消の管理を容易に行うことができる。
また、本発明に係る街路樹管理装置において、前記管理部は、新たに登録したエントリ、又は更新したエントリに、専門業者において対応可能な異常として予め定めた異常を示す情報が含まれる場合、前記専門業者で使用される情報端末へ、前記異常に対する対応の依頼を送信することができる。これにより、新たに登録したエントリ、又は更新したエントリに対応する街路樹に異常がある場合に、街路樹の異常に対する迅速な対応が可能となる。
また、本発明に係る街路樹管理装置は、地形地図上において、街路樹の主キーであるGPS計測結果に対応する位置に、前記街路樹を示す街路樹マークを付与し、前記街路樹の調査時に携帯情報端末から受信したGPS計測結果に対応する位置に、前記携帯情報端末を使用する管理担当者を示す管理担当者マークを付与し、前記最近傍な位置に対応する街路樹の街路樹マークを、他の街路樹マークの表示態様とは異ならせたマップを作成する作成部を更に含んで構成することができる。これにより、携帯情報端末の位置、最近傍な街路樹の位置、及びその他の街路樹の位置を容易に把握することができる。
また、本発明に係る携帯情報端末は、街路樹の調査時において、各調査位置で計測したGPS計測結果を取得する測位部と、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、前記街路樹を撮像した街路樹画像、及び前記街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベースを有する街路樹管理装置から、前記測位部により取得されたGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとするエントリを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記エントリの各種情報を表示した画面を表示部に表示させる表示制御部と、を含んで構成することができる。
本発明に係る携帯情報端末によれば、測位部が、街路樹の調査時において、各調査位置で計測したGPS計測結果を取得する。そして、取得部が、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、街路樹を撮像した街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベースを有する街路樹管理装置から、測位部により取得されたGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとするエントリを取得する。さらに、表示制御部が、取得部により取得されたエントリの各種情報を表示した画面を表示部に表示させる。これにより、街路樹の調査時において、高い精度で各街路樹を識別することができる。
また、本発明に係る携帯情報端末は、前記測位部により取得されたGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとするエントリが前記街路樹管理装置から取得できない場合、前記測位部により取得されたGPS計測結果を主キーとして、撮像部により前記街路樹を撮像した街路樹画像、及び前記街路樹に関する各種情報を含むエントリを作成して、前記街路樹管理装置へ送信し、前記街路樹管理装置から取得したエントリが示す街路樹が現存することを示す指示が入力された場合、前記エントリを更新する情報を受け付けて、前記街路樹管理装置へ送信し、前記街路樹管理装置から取得したエントリが示す街路樹が現存しないことを示す指示が入力された場合、前記エントリを抹消する指示を前記街路樹管理装置へ送信する処理部を更に含んで構成することができる。これにより、煩雑な手順を踏むことなく、新規なエントリの登録や、エントリの更新又は抹消の処理へ移行することができる。
また、本発明に係る街路樹管理システムは、上記の街路樹管理装置と、上記の携帯情報端末とを含むシステムである。
以上説明したように、本発明の街路樹管理装置、携帯情報端末、及び街路樹管理システムによれば、街路樹の調査時において、高い精度で各街路樹を識別することができる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る街路樹管理システムを示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る携帯情報端末を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る街路樹管理装置を示すブロック図である。 街路樹マップの一例を示す図である。 街路樹エントリの項目の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る携帯情報端末における街路樹調査処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 新規エントリ入力画面の一例を示すイメージ図である。 街路樹エントリ画面の一例を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る街路樹管理装置における街路樹マップ作成処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る街路樹管理装置におけるエントリ送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る街路樹管理装置における街路樹管理処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る街路樹管理装置における異常対応処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<街路樹管理システムのシステム構成>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る街路樹管理システム100は、街路樹管理装置10と、携帯情報端末50と、専門業者端末90とを備える。街路樹管理装置10と、携帯情報端末50及び専門業者端末90の各々とは、インターネットなどのネットワーク70で接続されている。なお、街路樹管理システム100に含まれる携帯情報端末50及び専門業者端末90の数は、図1に示す例に限定されない。
携帯情報端末50は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)端末、あるいはノート型・ブック型コンピュータ端末等からなる。なお、携帯情報端末50を、スマートフォンを一例として以下、説明する。携帯情報端末50は、図2に示すように、測位部54と、撮像部56と、通信部58と、制御部60と、表示部62とを含んで構成されている。
測位部54は、GPSにより自端末の位置を計測し、GPS計測結果を制御部60へ出力する。例えば、測位部54は、GPS観測により取得した位置データと、受信して得られた基準局が観測した位相データとをリアルタイムで解析することにより、自端末の位置を数cmの誤差で計測する。撮像部56は、画像を撮像して、制御部60へ出力する。通信部58は、ネットワーク70を介した通信を行う。
表示部62は、例えば、タッチパネルディスプレイからなり、後述する街路樹エントリ画面や街路樹マップを表示する。また、表示部62を介して、ユーザから、街路樹に関するエントリの各種情報等が入力される。
制御部60は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えたコンピュータで構成されており、HDDには、後述する街路樹調査処理ルーチンを含むアプリケーションソフトが記憶されている。制御部60は、機能的には次に示すように構成されている。制御部60は、街路樹マップ・エントリ取得部72、及び街路樹エントリ処理部76、及び表示制御部78を備えている。なお、街路樹マップ・エントリ取得部72は、取得部の一例であり、街路樹エントリ処理部76は、処理部の一例である。
街路樹マップ・エントリ取得部72は、測位部54により計測された、現在の自端末の位置を示すGPS計測結果を取得し、取得したGPS計測結果と共に、街路樹マップの要求を、通信部12を介して街路樹管理装置10へ送信する。そして、街路樹マップ・エントリ取得部72は、街路樹管理装置10から送信された、後述する街路樹マップを取得する。
また、街路樹マップ・エントリ取得部72は、街路樹マップ上の「最近傍な街路樹(詳細は後述)」を示す街路樹マーク(詳細は後述)に対応する街路樹のエントリの各種情報(詳細は後述)を街路樹管理装置10に対して要求し、街路樹管理装置10から送信された、街路樹の各種情報を示すエントリを取得する。また、街路樹マップ・エントリ取得部72は、街路樹マップ上の街路樹マークを選択する操作を表示部62により受け付けたときに、当該街路樹マークに対応する街路樹のエントリの各種情報を街路樹管理装置10に対して要求し、街路樹管理装置10から送信された、街路樹エントリの各種情報を取得する。
街路樹エントリ処理部76は、管理対象となる街路樹の植樹位置に対応する位置で測位部54により計測されたGPS測位結果を取得する。また、街路樹エントリ処理部76は、管理対象となる街路樹を撮像部56により撮像した街路樹画像を取得する。街路樹エントリ処理部76は、表示部62により入力された、管理対象となる街路樹に関する各種情報を受け付ける。
街路樹エントリ処理部76は、GPS計測結果を主キーとし、街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを作成して、新規情報として街路樹管理装置10へ送信する。また、街路樹エントリ処理部76は、街路樹管理装置10で既に登録済みのエントリにおける各種情報の更新を受け付けた場合には、エントリの更新情報を街路樹管理装置10へ送信する。また、街路樹エントリ処理部76は、現実には存在しなくなった街路樹のエントリが街路樹管理装置10に存在する場合、該当のエントリを抹消する指示を受け付け、該当のエントリを抹消するための抹消情報を街路樹管理装置10へ送信する。
表示制御部78は、街路樹マップを表示部62に表示させる。また、表示制御部78は、街路樹管理装置10から街路樹のエントリの各種情報を取得したときに、取得したエントリの各種情報を表示した画面を表示部62に表示させる。
街路樹管理装置10は、例えば、サーバで構成される。街路樹管理装置10は、CPUと、RAMと、後述する街路樹管理処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。図3に示すように、街路樹管理装置10は、通信部12と、街路樹マップ作成部14と、地形データベース16と、街路樹エントリ送信部18と、街路樹管理台帳データベース20と、街路樹エントリ管理部22とを備えている。なお、街路樹マップ作成部14は、作成部の一例であり、街路樹エントリ送信部18は、送信部の一例であり、街路樹エントリ管理部22は、管理部の一例である。
通信部12は、ネットワーク70を介した通信を行う。
街路樹マップ作成部14は、携帯情報端末50から送信された街路樹マップの要求を受け付けると、地形データベース16に記憶されている地形地図上において、街路樹の主キーであるGPS計測結果に対応する位置に、当該街路樹のエントリへのリンクが設定された街路樹マークを付与した街路樹マップを作成する。また、街路樹マップ作成部14は、街路樹マップにおいて、携帯情報端末50から送信されたGPS計測結果に対応する位置に、携帯情報端末50を操作する管理担当者の現在位置を示す管理担当者マークを付与する。さらに、街路樹マップ作成部14は、管理担当者の現在位置に最近傍な街路樹に対応する街路樹マークが、他の街路樹マークとは異なる態様で表示されるように変更する。
図4に、街路樹マップの一例を示す。図4の例では、地形地図上において、街路樹の主キーであるGPS計測結果に対応する位置に、街路樹マークが黒色及び白色の星印で表示されている。街路樹マークのうち、白色の星印で表示された街路樹マークは、管理担当者の現在位置に最近傍な街路樹に対応する街路樹マークである。また、管理担当者の現在位置は、丸印で表示されている。なお、各街路樹マークには、その街路樹マークに対応する街路樹のエントリへのリンクが設定されている。
街路樹マップ作成部14は、作成した街路樹マップを、通信部12を介して携帯情報端末50へ送信する。
地形データベース16は、地形地図を記憶している。
街路樹エントリ送信部18は、携帯情報端末50から送信された、街路樹のエントリの要求を受け付けると、当該街路樹のエントリを、街路樹管理台帳データベース20から取得して、通信部12を介して携帯情報端末50へ送信する。例えば、上記図4に示す管理担当者の現在位置に最近傍な街路樹のエントリの要求や、携帯情報端末50において、街路樹マップ上から選択された街路樹マークに対応する街路樹のエントリの要求が、携帯情報端末50から送信される。
街路樹管理台帳データベース20は、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、街路樹を撮像した街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを、街路樹毎に記憶している。
各街路樹のエントリの項目には、図5に示すように、『登録番号』、『基本情報』、『樹木形状』、『活力状況』、『植栽環境』、及び『備考』が含まれる。
ここで、『登録番号』は、管理対象とする街路樹の極近傍でGPS観測により取得した位置情報であり、各エントリの主キーとなる情報である。このように、GPS観測により取得した位置情報を用いて、管理対象となる各々の街路樹に「登録番号」を割り振る。
例えば、上述したように、携帯情報端末50の測位部54により、目的とする街路樹の極近傍でGPS観測により取得した位置データと、受信して得られた基準局が観測した位相データとをリアルタイムで解析することにより、観測点の位置データは数cmの誤差で計測される。対象とする高木(3m以上)の街路樹は、数メートル以上の間隔で植栽されているため、各々の街路樹の位置情報は一意に決定される。
『基本情報』は、8つの項目「路線名」、「樹種名」、「植栽年」、「管理履歴」、「障害履歴」、「樹木価値」、「前回調査日時」、及び「全景写真」を有している。
「路線名」には、当該エントリが示す街路樹の植栽されている道路の路線名が記録される。「樹種名」には、当該エントリが示す街路樹の樹種名が記録される。「植栽年」には、当該エントリが示す街路樹の植栽された年が記録される。「管理履歴」には、例えば、当該エントリが示す街路樹の剪定等の管理状況の履歴が記録される。「障害履歴」には、例えば、当該エントリが示す街路樹の倒伏・落枝等の履歴が記録される。「樹木価値」には、例えば、当該エントリが示す街路樹が有するシンボル、緑陰、遮へい等の明確な機能が記録される。
「前回調査日時」には、当該エントリが示す街路樹において、過去に生育状況調査を行っている場合の調査日時が記録される。「全景写真」には、当該エントリが示す街路樹の生育状況を示した写真のデジタルデータが撮影日時と共に記録される。
『樹木形状』は、8つの項目「樹高」、「幹周」、「枝張り」、「枝下高」、「根元周」、「樹木の傾き」、「樹齢」、及び「樹冠形状」を有している。
「樹高」には、当該エントリが示す街路樹の高さが記録される。「幹周」には、当該エントリが示す街路樹の樹木の幹の周囲寸法が記録される。「枝張り」には、当該エントリが示す街路樹について、樹木の四方面に伸長した枝(葉)の幅が、車道側と歩道側とに分けて記録される。「枝下高」には、当該エントリが示す街路樹の根元から力枝(ちからえだ=樹冠で最も長大な枝のこと)までの樹幹の長さが記録される。「根元周」には、当該エントリが示す街路樹の立木の根元部分の直径が記録される。
「樹木の傾き」には、街路樹毎に予め付与される樹木の傾き情報が記録される。例えば「1:傾き・無」、「2:傾き・有[安全]」、「3:傾き・有[危険]」等のように予め傾きの有無毎に番号を付与し、当該番号が「樹木の傾き」の項目に記録される。
「樹齢」は、さらに2つの項目「年齢」及び「時期」を有している。「年齢」には、当該エントリが示す街路樹の年齢が記録される。「時期」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の年齢の段階が記録される。例えば「1:若木」、「2:成木」、「3:老木」等のように予め時期毎に番号を付与し、当該番号が「時期」の項目に記録される。
「樹冠形状」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の樹冠形状の情報が記録される。例えば「1:自然樹形」、「2:自然相似樹形」、「3:人工樹形」等のように予め形状毎に番号を付与し、当該番号が「樹冠形状」の項目に記録される。
『活力状況』は、5つの項目「樹勢」、「葉の生育状況」、「傷口材の成長」、「病害」、及び「虫害」を有している。
「樹勢」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の生育状況の情報が記録される。例えば「1:良い」、「2:普通」、「3:少し悪い」、「4:悪い」、「5:枯死」等のように予め生育状況毎に番号を付与し、当該番号が「樹勢」の項目に記録される。
「葉の生育状況」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の葉の生育状況の情報が記録される。例えば「1:良い」、「2:普通」、「3:少し悪い」、「4:悪い」、「5:枯死」等のように予め生育状況毎に番号を付与し、当該番号が「葉の生育状況」の項目に記録される。
「傷口材の成長」には、当該エントリが示す街路樹における病患部を削り取った後の傷口の成長状態の情報が記録される。例えば「0:無し」、「1:良い」、「2:普通」、「3:少し悪い」、「4:悪い」等のように予め成長状態毎に番号を付与し、当該番号が「傷口材の成長」の項目に記録される。
「病害」は、さらに2つの項目「病害」及び「病名」を有している。「病害」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の病害の有り無しの情報が記録される。例えば「0:無し」、「1:有り」等のように予め番号を付与し、当該番号が「病害」の項目に記録される。「病名」には、「病害」が有りと判定された場合に限り、病名の情報が記録される。
「虫害」は、さらに2つの項目「虫害」及び「虫名」を有している。「虫害」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の虫害の有り無しの情報が記録される。例えば「0:無し」、「1:有り」等のように予め番号を付与し、当該番号が「虫害」の項目に記録される。「虫名」には、「虫害」が有りと判定された場合に限り、虫名の情報が記録される。
『植栽環境』は、2つの項目「植栽地」及び「周辺環境」を有している。
「植栽地」は、さらに3つの項目「植栽地の種類」、「保護材」、及び「根上り」を有している。
「植栽地の種類」には、街路樹毎に予め付与される街路樹が植栽された土地の種類の情報が記録される。例えば「1:植樹帯」、「2:植樹枡」、「3:緑地帯」、「4:中央分離帯」、「5:道路のり面」等のように予め土地の種類毎に番号を付与し、当該番号が「植栽地の種類」の項目に記録される。
「保護材」は、さらに2つの項目「保護材」及び「保護材の状態」を有している。「保護材」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の保護材の有り無しの情報が記録される。例えば「0:無し」、「1:有り」等のように予め番号を付与し、当該番号が「保護材」の項目に記録される。「保護材の状態」には、「保護材」が有りと判定された場合に限り、保護材の状態の情報が記録される。例えば「1:良好」、「2:支柱の破損」、「3:樹冠への食い込み」、「4:結束不良」、「5:踏圧防止板の破損」、「6:根株の巻き込み」等のように予め保護材の状態毎に番号を付与し、当該番号が「保護材の状態」の項目に記録される。
「根上り」は、さらに2つの項目「根上り」及び「根上り被害」を有している。「根上り」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の根上りの有り無しの情報が記録される。例えば「0:無し」、「1:有り」等のように予め番号を付与し、当該番号が「根上り」の項目に記録される。「根上り被害」には、「根上り」が有りと判定された場合に限り、根上りの被害の情報が記録される。例えば「1:縁石の不陸」、「2:踏圧防止板の不陸」、「3:舗装の不陸」、「4:隣接構造物との接触」等のように予め被害の種類毎に番号を付与し、当該番号が「根上り被害」の項目に記録される。
「周辺環境」は、さらに3つの項目「土地利用状況」、「気象による影響」、及び「近接の設置物」を有している。
「土地利用状況」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の植栽された周辺の土地の利用状況の情報が記録される。例えば「1:住居地域」、「2:商業地域」、「3:工業地域」、「4:農漁村地域」、「5:自然(観光)地域」等のように予め土地利用状況毎に番号を付与し、当該番号が「土地利用状況」の項目に記録される。
「気象による影響」には、街路樹毎に予め付与される街路樹の植栽された地域が影響を受けやすい気象の情報が記録される。例えば「1:平地(季節風)」、「2:海岸地(潮風)」、「3:ビル街(ビル風)」、「4:積雪地(降雪)」、「5:台風襲来が多い地域」等のように予め影響が想定される気象毎に番号を付与し、当該番号が「気象による影響」の項目に記録される。
「近接の設置物」は、さらに2つの項目「近接の設置物」及び「設置物の種類」を有している。「近接の設置物」には、街路樹毎に予め付与される近接の設置物の有り無しの情報が記録される。例えば「0:無し」、「1:有り」等のように予め番号を付与し、当該番号が「近接の設置物」の項目に記録される。「設置物の種類」には、「近接の設置物」が有りと判定された場合に限り、設置物の種類の情報が記録される。例えば「1:信号機」、「2:標識」、「3:防護柵」、「4:道路照明」、「架空線」等のように設置物の種類毎に番号を付与し、当該番号が「設置物の種類」の項目に記録される。
『備考』には、当該エントリが示す街路樹についてのコメント等の付加的な情報を記録される。なお、街路樹管理台帳データベース20の項目は、上記の例には限定されない。
街路樹エントリ管理部22は、携帯情報端末50から送信された街路樹のエントリの新規情報を取得した場合、街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、街路樹を撮像した街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを、街路樹管理台帳データベース20に登録する。また、街路樹エントリ管理部22は、携帯情報端末50から送信された街路樹のエントリの更新情報を取得した場合、該当のエントリを、更新情報に基づいて更新する。また、街路樹エントリ管理部22は、携帯情報端末50から送信された街路樹のエントリの抹消情報を取得した場合、該当のエントリを抹消する。
また、街路樹エントリ管理部22は、新規に登録されたエントリ、又は更新されたエントリにおいて、専門業者において対応可能な異常として予め定めた異常を示す情報が含まれる場合、専門業者端末90へ、異常に対する対応依頼の発注を送信する。
専門業者端末90は、例えば、サーバ、携帯電話、PDA端末、ノート型・ブック型コンピュータ端末、スマートフォン等で構成される。専門業者端末90は、CPUと、RAMと、ROMとを備え、また、ネットワーク70を介して街路樹管理装置10と通信を行うための通信部を備える。
<街路樹管理システム100の動作>
次に、本実施の形態に係る街路樹管理システム100の動作について説明する。まず、街路樹の調査を行う管理担当者が、携帯情報端末50を保持して調査位置にいるときに、管理担当者から街路樹調査処理を開始する指示が入力されると、携帯情報端末50において、図6に示す街路樹調査処理ルーチンが実行される。
なお、調査位置とは、調査対象となる街路樹の極近傍や、街路樹が以前存在していた位置などである。より具体的には、現在存在する街路樹の調査を行う場合には、調査対象となる街路樹の極近傍で街路樹調査処理を開始する指示が入力され、伐採や移植等により既に存在しなくなっている街路樹に関するエントリの抹消を行う場合には、街路樹が以前存在していた位置で街路樹調査処理を開始する指示が入力されることを想定する。
まず、ステップS100において、測位部54により計測された現在の自端末の位置を示すGPS計測結果を取得し、取得したGPS計測結果と共に、街路樹マップの要求を、通信部12を介して街路樹管理装置10へ送信する。
そして、ステップS102において、街路樹管理装置10から送信された街路樹マップを取得し、ステップS104において、上記ステップS102で取得した街路樹マップを表示部62に表示させる。
次に、ステップS106で、携帯情報端末50を保持した管理担当者の現実の位置と、表示された街路樹マップ上で管理担当者マークが示す管理担当者の位置とが一致するか否かを判定する。この判定は、例えば、自端末の位置を計測し直す指示が入力されたか否かや、位置が一致している又は不一致であることを示す入力がなされたか否かを判定することにより行うことができる。
自端末の位置を計測し直す指示や位置が不一致であることを示す入力がなされた場合には、管理担当者の現実の位置と街路樹マップ上での位置とが一致していないと判定して、ステップS100に戻る。一方、自端末の位置を計測し直す指示が所定時間入力されない場合や、位置が一致していることを示す入力がなされた場合には、管理担当者の現実の位置と街路樹マップ上での位置とが一致していると判定して、ステップS108へ進む。
なお、本ステップが複数回否定判定となった場合には、表示部62に異常を示すメッセージを表示して、街路樹調査処理ルーチンを終了してもよい。
ステップS108では、表示された街路樹マップ上に、管理担当者の位置に最近傍な街路樹に対応する街路樹マークが表示されているか否かを判定する。詳細は後述するが、管理担当者の位置と、管理担当者の位置から最も近い位置に存在する街路樹との距離が所定距離以上離れている場合には、管理担当者の位置に最近傍な街路樹とはみなさないため、最近傍な街路樹に対応する街路樹マークが表示されない場合もある。管理担当者の位置に最近傍な街路樹に対応する街路樹マークが表示されている場合には、ステップS122へ進み、表示されていない場合には、ステップS110へ進む。
ステップS110では、携帯情報端末50を保持した管理担当者がいる調査位置は、現実に存在する街路樹の近傍か否かを判定する。この判定は、例えば、エントリの新規作成を指示する入力がなされたか否かにより行うことができる。エントリの新規作成を指示する入力がなされた場合、調査位置の街路樹は、街路樹管理台帳データベース20にエントリが存在しない街路樹であると判定して、ステップS112〜S120のエントリの新規入力処理へ進む。一方、エントリの新規作成を行わない旨の入力がなされた場合、調査位置に存在していた街路樹のエントリは、街路樹管理台帳データベース20から既に抹消されていると判定して、そのまま街路樹調査処理ルーチンを終了する。
ステップS112では、表示部62に、例えば、図7に示すような、新規エントリ入力画面80を表示する。新規エントリ入力画面80には、エントリの各項目の情報を入力するためのテキストボックスやプルダウンメニュー、街路樹マップ、携帯情報端末50の各機能を起動するためのコマンドボタン等が含まれる。
次に、ステップS114で、測位部54により、現在の自端末の位置を計測させ、GPS計測結果を取得する。この処理は、例えば、新規エントリ入力画面80に、自端末の位置の計測を促すメッセージと共に、測位部54を起動するためのコマンドボタン82を表示し、このコマンドボタン82がユーザにより選択された場合に、測位部54が起動されて実行される。
次に、ステップS116で、撮像部56から街路樹画像を取得する。この処理は、例えば、新規エントリ入力画面80に、街路樹の撮像を促すメッセージと共に、撮像部56を起動するためのコマンドボタン84を表示し、このコマンドボタン84がユーザにより選択された場合に、撮像部56が起動されて実行される。より具体的には、管理担当者が、撮像部56による撮像範囲に、管理対象となる街路樹が含まれるように、携帯情報端末50を街路樹に対してかざして、撮像部56により、街路樹を撮像する。このようにして撮像された街路樹画像を取得する。
そして、ステップS118において、管理担当者が表示部62を操作することにより入力された、街路樹のエントリの各項目に対応した、街路樹に関する各種情報を受け付ける。
ステップS120では、上記ステップS114で得られたGPS計測結果を主キーとし、上記ステップS116で得られた街路樹画像、及び上記ステップS118で得られた街路樹に関する各種情報を含むエントリを作成して、新規情報として街路樹管理装置10へ送信して、街路樹調査処理ルーチンを終了する。
また、ステップS122では、上記ステップS110と同様に、携帯情報端末50を保持した管理担当者がいる調査位置は街路樹近傍か否かを判定する。調査位置が街路樹近傍の場合、調査位置の街路樹は、街路樹管理台帳データベース20に既にエントリが存在する街路樹であることを表しているため、ステップS124〜S130のエントリの更新処理へ進む。
ステップS124では、街路樹マップに表示された最近傍な街路樹に対応する街路樹マークに設定されたリンクに従って、最近傍な街路樹のエントリの要求として、最近傍な街路樹のエントリの登録番号を、通信部12を介して街路樹管理装置10へ送信する。そして、街路樹管理装置10から送信された、最近傍な街路樹のエントリを取得する。
そして、ステップS126において、表示部62に、例えば、図8に示すような、街路樹エントリ画面86を表示させる。街路樹エントリ画面86は、取得したエントリが示す各種情報が、エントリの各項目に対応付けて表示される点を除いて、概ね図7に示す新規エントリ入力画面80と同様である。各項目に対応付けて表示された各種情報は、変更や削除等の編集が可能である。
なお、図7及び図8において、図示の都合上、エントリの項目の一部を省略している。
ステップS128において、管理担当者が表示部62を操作することにより入力された、街路樹のエントリの各項目に対応した更新情報を受け付ける。なお、街路樹エントリ画面86には、最新の街路樹画像88を表示することができるが、撮像部56を起動するためのコマンドボタン84が管理担当者により選択された場合には、上記ステップS116と同様に、新たな街路樹画像を取得することで、新たな街路樹画像を更新情報として受け付けることもできる。
ステップS130では、上記ステップS128で受け付けたエントリの更新情報を、該当のエントリの登録番号と対応付けて、街路樹管理装置10へ送信して、街路樹調査処理ルーチンを終了する。
一方、上記ステップS122において、調査位置が街路樹近傍ではないと判定された場合には、調査位置において既に存在しない街路樹のエントリが、街路樹管理台帳データベース20に残存していると判定し、ステップS132へ進む。
ステップS132で、街路樹マップに表示された最近傍な街路樹に対応する街路樹マークに設定されたリンクを利用して、該当の街路樹のエントリを街路樹管理台帳データベース20から抹消するための抹消情報を生成し、該当のエントリの登録番号と対応付けて、街路樹管理装置10へ送信して、街路樹調査処理ルーチンを終了する。
携帯情報端末50から送信された、街路樹マップの要求を街路樹管理装置10が受信すると、街路樹管理装置10において、図9に示す街路樹マップ作成処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS140において、携帯情報端末50から街路樹マップの要求と共に受信したGPS計測結果が示す携帯情報端末50の位置を含む所定範囲の地形地図を地形データベース16から読み込む。そして、ステップS142において、登録番号であるGPS計測結果が示す位置が、読み込んだ地形地図の所定範囲に含まれるエントリを1つ選択し、街路樹管理台帳データベース20から読み込む。
次に、ステップS144で、上記ステップS140で読み込んだ地形地図上において、読み込んだエントリの登録番号であるGPS計測結果に対応する位置に、読み込んだエントリへのリンクを設定した街路樹マークを付与する。
次に、ステップS146で、上記ステップS140で読み込んだ地形地図の所定範囲に登録番号であるGPS計測結果が示す位置が含まれる全てのエントリについて上記ステップS142〜S144の処理を実行したか否かを判定する。上記ステップS142〜S144の処理を実行していないエントリが存在する場合には、上記ステップS142へ戻る。一方、上記ステップS142〜S144の処理を全てのエントリについて終了した場合には、ステップS148に進む。
ステップS148では、街路樹マップにおいて、携帯情報端末50から送信されたGPS計測結果に対応する位置に、携帯情報端末50を操作する管理担当者の現在位置を示す管理担当者マークを付与する。
次に、ステップS150で、上記ステップS142で読み込んだ各エントリのうち、各エントリの登録番号であるGPS計測結果が示す位置が、管理担当者の現在位置と所定距離以内で、かつ最も近いエントリに対応する街路樹を、管理担当者の現在位置に最近傍な街路樹として特定する。所定距離は、管理担当者の位置に対して調査対象の街路樹であると判定できる程度の距離、例えば、街路樹が植樹されている間隔より短い距離を予め設定しておく。
そして、ステップS152で、特定した最近傍な街路樹に対応する街路樹マークが、他の街路樹マークとは異なる態様で表示されるように変更する。例えば、マークの色、サイズ、形状などを変更してもよいし、マークを点滅させたり輝度を高くしたりするなどして、強調表示されるように変更してもよい。
次に、ステップS154で、上記ステップS152までで得られた街路樹マップを最終的な街路樹マップとする。そして、作成した街路樹マップを、通信部12を介して携帯情報端末50へ送信し、街路樹マップ作成処理ルーチンを終了する。
また、携帯情報端末50から、最近傍な街路樹のエントリの要求として送信された、最近傍な街路樹のエントリの登録番号を街路樹管理装置10が受信すると、街路樹管理装置10において、図10に示すエントリ送信処理ルーチンが実行される。
ステップS160で、受信した登録番号をキーとするエントリを、街路樹管理台帳データベース20から取得する。そして、ステップS162で、取得したエントリを、通信部12を介して携帯情報端末50へ送信し、エントリ送信処理ルーチンを終了する。
なお、携帯情報端末50において、街路樹マップ上から、最近傍な街路樹以外の街路樹を示す街路樹マークが選択された場合にも、選択された街路樹マークに設定されたリンクに従って、該当の街路樹のエントリの要求を携帯情報端末50から送信し、このエントリの要求を街路樹管理装置10で受信する。この場合にも、街路樹管理装置10において、上記のエントリ送信処理ルーチンを実行すればよい。
携帯情報端末50から送信された、エントリの新規情報、更新情報、又は抹消情報を街路樹管理装置10が受信すると、街路樹管理装置10において、図11に示す街路樹管理処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS170で、携帯情報端末50から受信した情報が、エントリの新規情報か否かを判定する。エントリの新規情報の場合には、ステップS172へ進み、エントリの新規情報ではない場合には、ステップS174へ進む。
ステップS172では、受信した新規情報に基づいて、街路樹管理装置10の街路樹管理台帳データベース20に、GPS計測結果を主キーとし、街路樹画像、及び街路樹に関する各種情報を含むエントリを登録し、ステップS180へ進む。
一方、ステップS174では、携帯情報端末50から受信した情報が、エントリの更新情報か否かを判定する。エントリの更新情報の場合には、ステップS176へ進み、エントリの更新情報ではない場合には、エントリの抹消情報であると判定して、ステップS178へ進む。
ステップS176では、受信した更新情報に対応付けられた登録番号をキーに、街路樹管理装置10の街路樹管理台帳データベース20から、更新対象のエントリを検索し、検索されたエントリを、受信した更新情報に基づいて更新し、ステップS180へ進む。
一方、ステップS178では、受信した抹消情報に対応付けられた登録番号をキーに、街路樹管理装置10の街路樹管理台帳データベース20から、抹消対象のエントリを検索し、検索されたエントリを、街路樹管理台帳データベース20から抹消し、街路樹管理処理を終了する。
ステップS180では、新規に登録されたエントリ、又は更新されたエントリにおいて、「活力状況」の項目に入力された情報に異常があるか否かを判定する。「活力状況」が異常か否かは、例えば、「樹勢」が「4:悪い」又は「5:枯死」、「葉の生育状況」が「4:悪い」又は「5:枯死」、「傷口材の成長」が「4:悪い」、「病害」が「1:有り」、「虫害」が「1:有り」等、異常を判定するために予め定めた条件に該当するか否かにより判定する。「活力状況」に異常がある場合には、ステップS182で異常対応処理を実行し、「活力状況」に異常がない場合には、街路樹管理処理ルーチンを終了する。
ここで、図12を参照して、異常対応処理ルーチンについて説明する。
まず、ステップS190で、「活力状況」の異常は、病虫害の治療で対応可能か否かを判定する。この判定は、「活力状況」が異常か否かを判定するための条件毎に対応策を対応付けておき、「活力状況」が異常であると判定した際に、いずれの条件に該当したかに応じて、その条件に対応付けられた対応策に基づいて行う。病虫害の治療で対応可能な場合には、ステップS192へ進み、病虫害の治療で対応不可の場合には、ステップS194へ進む。
ステップS192では、病虫害の専門業者に、病虫害の治療の対応依頼を自動発注する。自動発注の方法としては、例えば、予め定めた対応依頼のフォーマットに、「活力状況」が異常と判定されたエントリの情報を入力した発注書を、病虫害の専門業者が使用する専門業者端末90へメールで送信してもよいし、専門業者端末90と街路樹管理装置10間で利用される専用システムを介して送信してもよい。
一方、ステップS194では、「活力状況」の異常は、間伐又は剪定で対応可能か否かを判定する。この判定は、上記ステップS190と同様に、「活力状況」が異常か否かを判定するための条件毎に対応付けられた対応策に基づいて行う。間伐又は剪定で対応可能な場合には、ステップS196へ進み、間伐又は剪定で対応不可の場合には、ステップS198へ進む。
ステップS196では、上記ステップS192と同様に、間伐、剪定等の専門業者が使用する専門業者端末90へ、間伐又は剪定の対応依頼を自動発注する。
一方、ステップS198では、「活力状況」の異常に対して、伐採又は再植栽で対応すると判定する。そして、ステップS200で、上記ステップS192と同様に、伐採、再植栽等の専門業者が使用する専門業者端末90へ、伐採又は再植栽の対応依頼を自動発注する。
次に、ステップS202で、専門業者への対応依頼の発注状況を、例えば、エントリの「備考」の項目に記録して、異常対応処理を終了し、街路樹管理処理ルーチンへ戻る。そして、街路樹管理処理ルーチンを終了する。
なお、上記街路樹管理処理ルーチンでは、「活力状況」の項目に異常がある場合に、異常対応処理を実行する場合について説明したが、これに限定されず、他の項目に異常がある場合に異常対応処理を実行するようにしてもよいし、複数の項目の組み合わせが予め定めた異常を示す条件に該当する場合に、異常対応処理を実行するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る街路樹管理システムによれば、携帯情報端末により、管理対象となる街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとして作成された街路樹毎のエントリが登録された街路樹管理台帳データベースを参照して、調査位置に対応するエントリを特定する。これにより、複数の街路樹が植樹されている範囲を巡視する場合も含め、街路樹の調査時において、高い精度で各街路樹を識別することができる。
また、街路樹の調査で、街路樹のエントリが新規登録又は更新された場合において、新規登録又は更新されたエントリに対応する街路樹の活力状況が異常を示している場合には、専門業者への対応依頼が自動発注されるため、街路樹の異常に対する迅速な対応が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
10 街路樹管理装置
12 通信部
14 街路樹マップ作成部
16 地形データベース
18 街路樹エントリ送信部
20 街路樹管理台帳データベース
22 街路樹エントリ管理部
50 携帯情報端末
54 測位部
56 撮像部
58 通信部
60 制御部
62 表示部
70 ネットワーク
72 街路樹マップ・エントリ取得部
76 街路樹エントリ処理部
78 表示制御部
80 新規エントリ入力画面
86 街路樹エントリ画面
90 専門業者端末
100 街路樹管理システム

Claims (8)

  1. 街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、前記街路樹を撮像した街路樹画像、及び前記街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベースと、
    街路樹の調査時に携帯情報端末からGPS計測結果を受信した場合に、受信した前記GPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとして登録された前記エントリを、前記街路樹管理台帳データベースから取得して、前記携帯情報端末へ送信する送信部と、
    を含む街路樹管理装置。
  2. 前記最近傍な位置は、受信した前記GPS計測結果が示す位置から所定距離以内で、かつ各エントリの主キーであるGPS計測結果が示す位置のうち、受信した前記GPS計測結果が示す位置に最も近い位置である請求項1に記載の街路樹管理装置。
  3. 前記最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとして登録された前記エントリが前記街路樹管理台帳データベースに登録されていない場合、新たなGPS計測結果を主キーとするエントリを前記携帯情報端末から受信し、受信した新たなエントリを、前記街路樹管理台帳データベースに登録し、
    前記携帯情報端末へ送信した前記エントリを更新する情報を前記携帯情報端末から受信した場合、受信した情報に基づいて、前記街路樹管理台帳データベースの前記エントリを更新し、
    前記携帯情報端末へ送信した前記エントリを抹消する指示を前記携帯情報端末から受信した場合、受信した指示に基づいて、前記街路樹管理台帳データベースの前記エントリを抹消する管理部
    を更に含む請求項1又は請求項2に記載の街路樹管理装置。
  4. 前記管理部は、新たに登録したエントリ、又は更新したエントリに、専門業者において対応可能な異常として予め定めた異常を示す情報が含まれる場合、前記専門業者で使用される情報端末へ、前記異常に対する対応の依頼を送信する請求項3に記載の街路樹管理装置。
  5. 地形地図上において、街路樹の主キーであるGPS計測結果に対応する位置に、前記街路樹を示す街路樹マークを付与し、前記街路樹の調査時に携帯情報端末から受信したGPS計測結果に対応する位置に、前記携帯情報端末を使用する管理担当者を示す管理担当者マークを付与し、前記最近傍な位置に対応する街路樹の街路樹マークを、他の街路樹マークの表示態様とは異ならせたマップを作成する作成部を更に含む請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の街路樹管理装置。
  6. 街路樹の調査時において、各調査位置で計測したGPS計測結果を取得する測位部と、
    街路樹の植樹位置に対応する位置で計測したGPS計測結果を主キーとし、前記街路樹を撮像した街路樹画像、及び前記街路樹に関する各種情報を含むエントリを街路樹毎に登録した街路樹管理台帳データベースを有する街路樹管理装置から、前記測位部により取得されたGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとするエントリを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記エントリの各種情報を表示した画面を表示部に表示させる表示制御部と、
    を含む携帯情報端末。
  7. 前記測位部により取得されたGPS計測結果が示す位置に最近傍な位置を示すGPS計測結果を主キーとするエントリが前記街路樹管理装置から取得できない場合、前記測位部により取得されたGPS計測結果を主キーとして、撮像部により前記街路樹を撮像した街路樹画像、及び前記街路樹に関する各種情報を含むエントリを作成して、前記街路樹管理装置へ送信し、
    前記街路樹管理装置から取得したエントリが示す街路樹が現存することを示す指示が入力された場合、前記エントリを更新する情報を受け付けて、前記街路樹管理装置へ送信し、
    前記街路樹管理装置から取得したエントリが示す街路樹が現存しないことを示す指示が入力された場合、前記エントリを抹消する指示を前記街路樹管理装置へ送信する処理部
    を更に含む請求項6に記載の携帯情報端末。
  8. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の街路樹管理装置と、
    請求項6又は請求項7に記載の携帯情報端末と、
    を含む街路樹管理システム。
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