JP2019095636A - 電気泳動装置および電子機器 - Google Patents

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【課題】粒子分散液の体積膨張による不良の発生を抑えた電気泳動装置および電子機器を提供すること。【解決手段】本発明の電気泳動装置100は、画素領域107に、第1の画素111と、第1の画素111とX方向において隣り合う第2の画素112と、白色荷電粒子147、黒色荷電粒子148および分散媒145を含む粒子分散液140と、第1の画素111と第2の画素112との間に、第1の画素111に沿って、Y方向に延在する隔壁121と、第2の画素112に沿って、Y方向に延在すると共に、隔壁121と離間して設けられた隔壁122と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、電気泳動装置および電子機器に関する。
従来、粒子の電気泳動を利用して、画像などを表示する電気泳動装置が知られていた。電気泳動装置は、画面のちらつきが液晶表示装置などと比べて少ないため、電子書籍の表示装置などに用いられている。電気泳動装置の中では、対向する2つの基板と隔壁とで囲まれた領域に、複数の粒子と分散媒とを含む粒子分散液が充填されている構成(以下、「隔壁方式」という。)が、表示領域の視認性に優れている。すなわち、隔壁方式では、他の方式と比べて、表示領域の区画形成が容易であるため、例えば白黒表示の境界が明確になり、精細度が向上する。
このような隔壁方式の電気泳動装置として、例えば、特許文献1には、表示部用壁部と接着用壁部との間に、第1柱状部を備えた構成(表示媒体)が提案されている。また、特許文献2には、隔壁の端部と表示基板の一方の面とで、濃色帯電粒子を挟んで固定する技術が提案されている。さらに、特許文献3および特許文献4には、隔壁の頂部を、対向基板の表面に設けられた封止膜に食い込ませて、隔壁の頂部と封止膜との密着性を向上させる技術が提案されている。
特開2012−27152号公報 特開2009−31640号公報 特開2015−18062号公報 特開2015−138220号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献4に記載の隔壁の構成では、粒子分散液の体積膨張によって、電気泳動装置に不良が発生する場合があるという課題があった。詳しくは、電気泳動装置は、腕時計型を含む様々な電子機器(表示装置)に用いられている。特に、持ち運びが可能な電子機器では、炎天下の自動車内などの高温環境下に放置されることがある。そうすると、粒子分散液に含まれる分散媒の体積膨張によって、2つの基板と隔壁とに囲まれた、粒子分散液が充填された領域(セル)の内圧が高まり、隔壁などに破損が発生する可能性があった。その結果、隣り合うセルが連通して粒子が移動し、コントラスト低下などの不良の原因となることがあった。すなわち、粒子分散液の体積膨張による不良の発生を抑えた電気泳動装置が求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例]本適用例に係る電気泳動装置は、画素領域に、第1の画素と、第1の画素と第1の方向において隣り合う第2の画素と、複数の粒子および分散媒を含む粒子分散液と、第1の画素と第2の画素との間に、第1の画素に沿って、第1の方向と交差する第2の方向に延在する第1の隔壁と、第2の画素に沿って、第2の方向に延在すると共に、第1の隔壁と離間して設けられた第2の隔壁と、を備える。
本適用例によれば、粒子分散液の体積膨張に起因する不良の発生を抑制することができる。詳しくは、第1の画素と第2の画素との間には、互いに離間する第1の隔壁と第2の隔壁とが設けられている。そのため、粒子分散液の体積膨張によって、どちらか一方の隔壁に破損が生じても、他方の隔壁によって、第1の画素と第2の画素とが連通しにくくなる。すなわち、第1の画素と第2の画素との間において、粒子の移動が起きにくくなり、不良の発生を抑えることができる。これにより、粒子分散液の体積膨張による不良の発生を抑えた電気泳動装置を提供することができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置は、第2の方向において、第1の画素と隣り合う第3の画素と、第1の画素と第3の画素との間に、第3の画素に沿って、第1の方向に延在する第3の隔壁と、を備え、第1の隔壁と第3の隔壁とは、連続して設けられ、第1の画素と第3の画素とは、第3の隔壁を介して隣り合うことが好ましい。
これによれば、第1の画素と第3の画素との間に、離間した2つの隔壁を設ける場合と比べて、第1の画素と第3の画素との間の距離を小さくすることが可能となる。これにより、画素領域における画素の割合を大きくすることができる。また、第1の画素と第3の画素との間に、第3の隔壁のみを設けることから、電気泳動装置の製造工程において、隔壁の製造を容易にすることができる。また、第1の隔壁と第3の隔壁とが連続して設けられているため、粒子分散液の体積膨張の際の強度を高くすることができ、体積膨張に起因する不良の発生を抑えた電気泳動装置を提供することができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置は、第2の方向において、第1の画素と隣り合う第3の画素と、第1の画素と第3の画素との間に、第3の画素に沿って、第1の方向に延在する第3の隔壁と、第1の画素に沿って、第1の方向に延在すると共に、第3の隔壁と離間して設けられた第4の隔壁と、を備えることが好ましい。
これによれば、第1の画素と第3の画素との間には、互いに離間する第4の隔壁と第3の隔壁とが設けられている。そのため、第1の画素と第3の画素との間においても、粒子の移動が起きにくくなって、不良の発生を抑えることができる。これにより、粒子分散液の体積膨張による不良の発生を、さらに抑えた電気泳動装置を提供することができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置は、半導体素子が設けられた第1の基板と、第1の基板と第3の方向において対向し、第1の遮光膜を有する第2の基板と、を備え、第1の隔壁および第2の隔壁は、それぞれ第1の基板と第2の基板との間に設けられ、第1の遮光膜は、第3の方向において、第1の隔壁および第2の隔壁ならびに第1の隔壁と第2の隔壁との間の領域と重なるように設けられることが好ましい。
これによれば、電気泳動装置を表示させた場合に、第1の隔壁と第2の隔壁との間から透過または反射される光、および第1の隔壁、第2の隔壁の頂部で反射される光が低減される。そのため、第1の画素および第2の画素と、第1の隔壁、第2の隔壁、ならびにそれらの間の領域と、のコントラストを向上させることができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置において、第2の基板は、第2の遮光膜を有し、第2の遮光膜は、第3の方向において、第3の隔壁および第4の隔壁ならびに第3の隔壁と第4の隔壁との間の領域と重なるように設けられることが好ましい。
これによれば、電気泳動装置を表示させた場合に、第3の隔壁と第4の隔壁との間から、透過または反射される光、第3の隔壁、第4の隔壁の頂部で反射される光が低減される。そのため、第1の画素および第3の画素と、第3の隔壁、第4の隔壁、およびそれらの間と、のコントラストを向上させることができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置は、画素領域を囲むように設けられた額縁隔壁を備えることが好ましい。
これによれば、画素領域の密閉性が向上するため、水分などの外気の影響を抑えて、電気泳動装置の品質を維持しやすくすることができる。また、電気泳動装置の製造工程において、対向する2つの基板と隔壁とで囲まれた領域へ粒子分散液を充填する際に、画素領域と額縁領域との間を緩衝領域として利用することができる。詳しくは、上記緩衝領域を、対向する2つの基板と隔壁とで囲まれた領域から溢れた粒子分散液の逃げ場として用いることが可能となる。これにより、粒子分散液の充填を容易に行うことができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置において、第2の基板は第1の基板側に封止層を備え、第1の隔壁および第2の隔壁と、封止層との間に、複数の粒子のうちの一部の粒子が配置されていることが好ましい。
これによれば、隔壁と封止層との間に、一部の粒子によって空隙が設けられる。該空隙は、粒子分散液を通すことが可能となる。そのため、粒子分散液(分散媒)が体積膨張した場合に、該空隙から第1の隔壁と第2の隔壁との間に流出する。これにより、第1の隔壁および第2の隔壁の破損を低減することが可能となり、不良の発生をさらに抑えることができる。また、第1の隔壁と第2の隔壁とは離間して設けられているため、第1の隔壁と第2の隔壁との間で、流出した分散媒を貯留することができる。
上記適用例に記載の電気泳動装置において、複数の粒子のうちの一部の粒子は、最も粒子径の小さい粒子であることが好ましい。
これによれば、隔壁と封止層との間に、最も粒子径が小さい粒子によって空隙が設けられる。該空隙は、粒子分散液の成分のうち、粒子を通さず、分散媒を通すことが可能となる。そのため、粒子分散液(分散媒)が体積膨張した場合に、分散媒が、該空隙から第1の隔壁と第2の隔壁との間に流出する。これにより、第1の隔壁および第2の隔壁の破損を低減することが可能となり、不良の発生をよりいっそう抑えることができる。
[適用例]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載の電気泳動装置を備える。
本適用例によれば、不良の発生が抑制された電気泳動装置を備える電子機器を提供することができる。
実施形態1に係る電気泳動装置の外観を示す概略図。 電気泳動装置の構成を示す平面図。 電気泳動層の構成を示す拡大平面図。 電気泳動装置の構成を示す部分分解斜視図。 図3に示すH−H’線に沿う電気泳動装置の側断面図。 電気泳動装置の電気的な制御機能を示すブロック図。 電気泳動装置の製造方法を示す工程フロー。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 実施形態2に係る電気泳動装置の構成を示す側断面図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 電気泳動装置の製造方法を示す模式図。 実施形態3に係る電気泳動層の構成を示す拡大平面図。 実施形態4に係る電気泳動層の構成を示す拡大平面図。 実施形態5に係る電気泳動装置の構成を示す平面図。 実施形態6に係る電気泳動装置の構成を示す側断面図。 実施形態7に係る電子機器としての電子ブックの構成を示す概略図。 腕時計の構成を示す概略図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。また、以下の説明において、例えば基板に対して、「基板上に」との記載は、基板の上に接して配置される場合、基板の上に他の構造物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接して配置され、一部が他の構造物を介して配置される場合のいずれかを表すものとする。
(実施形態1)
本実施形態に係る電気泳動装置の外観および平面の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、実施形態1に係る電気泳動装置の外観を示す概略図である。図2は、電気泳動装置の構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態の電気泳動装置100は、第1の基板101と、第1の基板101と対向して、電気泳動層103を介して重ねられた第2の基板102と、を備えている。
第1の基板101および第2の基板102は矩形状の平板であって、第1の基板101の長辺は、第2の基板102の長辺と長さが等しく、第1の基板101の短辺は、第2の基板102の短辺よりも長さが長い。ここで、第1の基板101および第2の基板102の厚さ方向(第1の基板101から第2の基板102へ向かう方向)を正のZ方向とし、第1の基板101および第2の基板102において、長辺に沿う方向をX方向とし、短辺に沿う方向をY方向として説明する。なお、X方向、Y方向、Z方向は互いに直交している。
電気泳動装置100を表示装置として用いる場合には、第2の基板102における正のZ方向を向いた面に表示が成される。この面を画像表示面102aとする。また、電気泳動装置100において、Z方向において画像表示面102a側から見ることを、以降、「平面視」ということもある。
電気泳動層103は、第1の基板101と第2の基板102とに挟まれて、それらが対向して重ねられた矩形状の領域に設けられている。電気泳動層103は、長辺および短辺の長さが第2の基板102と略等しく、負のZ方向側で第1の基板101と接し、正のZ方向側で第2の基板102と接している。
第1の基板101と第2の基板102とは、電気泳動層103を介して、一方の長辺と両方の短辺とを互いに合致させて重ねられている。そのため、第1の基板101の他方の長辺側において、第1の基板101の一部の面が、正のZ方向側で露出している。この第1の基板101の露出している面には、信号分配部109が設けられると共に、フレキシブルケーブル104が接続されている。フレキシブルケーブル104は、電気泳動装置100の駆動回路(図示せず)に電気的に接続され、駆動回路への電源や第2の基板102への駆動信号などが、フレキシブルケーブル104を介して供給される。
図2に示すように、電気泳動装置100は、シール材105、額縁隔壁106、画素領域107を備えている。シール材105および額縁隔壁106は、第1の基板101と第2の基板102との間に設けられ、電気泳動層103に含まれている。シール材105は、電気泳動層103(第2の基板102)の4辺に沿って、額縁状に設けられている。シール材105の形成材料には、例えば、熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用される。シール材105によって、電気泳動層103の内側は外部と隔てられるため、水分などの影響を低減することができる。
額縁隔壁106は、シール材105の内側の4辺に沿って、額縁状に設けられている。額縁隔壁106の形成材料としては、後述する粒子分散液の成分によって溶解または変質しにくいものであれば特に限定されない。具体的には、例えば、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂(有機高分子化合物)を用いることができる。これらの樹脂は、熱硬化性、紫外線硬化性(感光性)、またはその双方で硬化するものであってもよい。また、樹脂の分子構造中に架橋構造を導入して、粒子分散液に対する耐性を向上させてもよい。本実施形態では、額縁隔壁106の形成材料として、ネガ型の感光性(紫外線硬化性)エポキシ樹脂を用いている。ネガ型であることによって、額縁隔壁106を容易に形成することができる。
画素領域107は、額縁隔壁106の内側に設けられている。換言すれば、矩形状の画素領域107を囲むように、額縁隔壁106およびシール材105が設けられている。画素領域107には、後述する複数の画素(図示せず)が、X方向およびY方向においてマトリックス状に配置されている。
次に、平面視における電気泳動層103の構成について、図3を参照して説明する。図3は、電気泳動層の構成を示す拡大平面図である。なお、図3は、画素領域107における、電気泳動層103の一部分を平面視で拡大した図である。
図3に示すように、電気泳動装置100(電気泳動層103)は、画素領域107に、第1の画素111、第2の画素112、第3の画素113を備えている。第2の画素112は、第1の画素111に対して、第1の方向としてのX方向において隣り合っている。第3の画素113は、第1の画素111に対して、X方向と交差する第2の方向としてのY方向において隣り合っている。さらに、第2の画素112に対して、Y方向において隣り合うように、かつ第3の画素113に対して、X方向において隣り合うように、画素114が設けられている。このように、画素領域107には、第1の画素111、第2の画素112、第3の画素113、画素114を含む複数の画素が、X方向およびY方向にマトリックス状に配置されている。これらの画素は矩形状を成している。
画素領域107において、第1の画素111を囲んで、額縁状の隔壁121が設けられている。第2の画素112を囲んで、額縁状の隔壁122が設けられている。第3の画素113を囲んで、額縁状の隔壁123が設けられている。画素114を囲んで、額縁状の隔壁124が設けられている。ここで、第1の画素111、第2の画素112、第3の画素113、画素114などを総称して、以降単に「画素」ということもある。また、隔壁121、隔壁122、隔壁123、隔壁124などを総称して、以降単に「隔壁120」ということもある。
すなわち、電気泳動装置100は、第1の画素111と第2の画素112との間に、第1の画素111に沿って、Y方向に延在する第1の隔壁としての隔壁121と、第2の画素112に沿って、Y方向に延在すると共に、隔壁121と離間して設けられた第2の隔壁としての隔壁122と、を備えている。ここで、上述したように、隔壁121は第1の画素111を額縁状に囲んでいる。そのため、隔壁121は、第1の画素111と第3の画素113との間に、X方向に延在する第4の隔壁も兼ねている。すなわち、電気泳動装置100は、第1の画素111と第3の画素113との間に、第3の画素113に沿って、X方向に延在する第3の隔壁としての隔壁123と、第1の画素111に沿って、X方向に延在すると共に隔壁123と離間して設けられた第4の隔壁としての隔壁121と、を備えている。このように、X方向およびY方向にマトリックス状に配置された画素に対応して、隔壁120もマトリックス状に設けられている。
隔壁120は、第1の基板101の、第2の基板102と対向する面に設けられている。言い換えれば、隔壁120は、第1の基板101と第2の基板102との間に設けられ、隔壁120の頂部が第2の基板102と接している。そのため、画素領域107は、隔壁120によって複数のセルに区画されている。換言すれば、第1の画素111、第2の画素112、第3の画素113、画素114などを区画して、隔壁120が設けられている。複数のセルのそれぞれには、複数の粒子および分散媒を含む粒子分散液が充填されている。
隔壁120と額縁隔壁106(図2参照)との間、および隔壁120と隔壁120との間は空隙であって、これらの空隙には、N2やArなどの不活性ガスを封入してもよい。また、電気泳動装置100の製造を減圧下で行って、上記空隙の内圧を大気圧よりも低く設定してもよい。
なお、図3においては、画素を正方形で示したが、画素の形状は正方形に限定されない。また、画素ごとに設けられる、後述する画素電極の平面視での形状も、正方形に限定されない。
次に、電気泳動装置100における層構成について、図4を参照して説明する。図4は、電気泳動装置の構成を示す部分分解斜視図である。図4では、電気泳動装置100の一部分を、Z方向に分解して示している。なお、以降の層構成の説明において、正のZ方向を上方、負のZ方向の下方ということもある。
図4に示すように、第1の基板101は、第1基材130、素子層131、絶縁膜135を含んでいる。第1基材130は、矩形状の平板であって、第1の基板101の基材である。第1基材130の形成材料としては、無機または有機ガラス、セラミック、シリコンなどが挙げられる。第1基材130は、画像表示面102aの反対側に配置されるため、これらの形成材料は透明性(光透過性)を有していなくてもよい。本実施形態では、第1基材130の形成材料として無機ガラスを用いている。
素子層131は、第1基材130の上方に設けられている。素子層131には、電圧供給線137a、制御信号線137b、貫通電極137d、半導体素子137などが設けられている。半導体素子137は、スイッチング素子としてのトランジスター(TFT(Thin Film Transistor)素子)である。すなわち、第1の基板101には、半導体素子137が設けられている。
絶縁膜135は、素子層131の上方に設けられ、有機樹脂膜132および窒化珪素膜133を含んでいる。素子層131から上方に向かって、有機樹脂膜132、窒化珪素膜133の順に重ねて設けられ、窒化珪素膜133(絶縁膜135)の上方には、画素電極134が設けられている。画素電極134は、画素(第1の画素111、第2の画素112、第3の画素113など)ごとに分割されて設けられている。
絶縁膜135は、素子層131と画素電極134とを絶縁する機能を有している。有機樹脂膜132は、膜の厚さを大きくすることが可能である。そのため、素子層131の上方の面に凹凸がある場合に、その凹凸をならして平坦化することが可能である。すなわち、有機樹脂膜132は、素子層131の凹凸を平坦化する機能を有している。
窒化珪素膜133は、緻密な膜であり、後述する粒子分散液に対して、有機樹脂膜132などに含まれる物質の溶出を抑える機能を有している。これにより、粒子分散液の品質の劣化を低減することができる。
貫通電極137dは、素子層131から、絶縁膜135を貫通して画素電極134と、電気的に接続されている。
素子層131の形成材料としては、半導体が形成可能であれば特に限定されず、具体的には、例えば、シリコン、ゲルマニウム、砒化ガリウム、ガリウム砒素リン、窒化ガリウム、炭化珪素などが挙げられる。本実施形態では、素子層131の形成材料として、シリコンを用いている。
有機樹脂膜132の形成材料としては、絶縁性を有し、形成が容易であれば特に限定されず、公知の樹脂(有機高分子化合物)が採用可能である。本実施形態では、有機樹脂膜132の形成材料として、ポジ型の感光性アクリル樹脂を用いている。ポジ型とすることによって、貫通電極137dを設けるための貫通孔を、容易に形成することが可能となる。
画素電極134の形成材料としては、導電性を有していれば特に限定されない。具体的には、例えば、銅、アルミニウム、モリブデン、ニッケル、金、銀、ITO(インジウム錫酸化物:Indium-Tin-Oxide)などの金属またはこれらの積層構造、アルミニウム箔または銅箔上にニッケル膜や金膜などを形成した積層膜などが採用可能である。本実施形態では、画素電極134の形成材料としてアルミニウム合金を用いている。
窒化珪素膜133および有機樹脂膜132の上方には、上述したように隔壁120(隔壁121,122,123,124など)が設けられている。隔壁120によって区画されたセルには、粒子分散液140が充填されている。
隔壁120の形成材料としては、強度および成形の容易さなどを具備し、粒子分散液140によって溶解または変質しにくいものであれば特に限定されない。具体的には、上述した額縁隔壁106と同様な形成材料が採用可能である。本実施形態では、隔壁120の形成材料として、ネガ型の感光性エポキシ樹脂を用いている。ネガ型であることによって、隔壁120の凸形状を容易に形成することができる。
粒子分散液140は、分散媒145、複数の粒子として、白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148を含んでいる。白色荷電粒子147または黒色荷電粒子148が、セル内を移動して画像表示面102a側に集まることによって、電気泳動装置100の表示が成される。白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148(以降、これらを単に、「粒子」ともいう。)は、分散媒145に分散している。ここで、図示した粒子分散液140では、図示の便宜上、含まれる粒子の数を実際より少なく表示している。
白色荷電粒子147の形成材料は、白色を呈し、帯電可能であって、平均粒子径が0.05μm以上、3μm以下の粒子に形成可能であれば、特に限定されない。白色荷電粒子147の形成材料として、具体的には、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモンなどの白色顔料、高分子化合物またはそのコロイドなどが挙げられる。本実施形態では、白色荷電粒子147の形成材料として二酸化チタンの粒子を採用し、負に帯電させて用いている。
黒色荷電粒子148の形成材料は、黒色を呈し、帯電可能であって、平均粒子径が0.02μm以上、1μm以下の粒子に形成可能であれば、特に限定されない。黒色荷電粒子148の形成材料として、具体的には、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック、酸窒化チタンなどの黒色顔料、高分子化合物またはそのコロイドなどが挙げられる。本実施形態では、黒色荷電粒子148の形成材料として酸窒化チタンの粒子を採用し、正に帯電させて用いている。
ここで、本明細書において平均粒子径とは、特にことわりのない限り、体積基準粒度分布(50%)を指すものとする。平均粒子径は、JIS Z8825に記載の動的光散乱法やレーザー回折光法で測定される。測定装置としては、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布計(例えば、「マイクロトラックUPA」日機装社)が採用可能である。
分散媒145は、流動性を有し、隔壁120などの形成材料によって変質しにくい化合物であれば、特に限定されない。分散媒145としては、具体的には、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセロソルブなどのアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類が挙げられる。
分散媒145としては、上記の他に、ベンゼン、トルエン、キシレン、長鎖アルキル基が置換されたベンゼン類などの芳香族炭化水素類を用いてもよい。長鎖アルキル基が置換されたベンゼン類としては、ヘキシルベンゼン、ヘプチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなどが挙げられる。
また、分散媒145としては、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類を用いてもよい。さらには、分散媒145として、シリコーンオイルなどの油脂類を用いてもよい。上述した分散媒145に適用可能な化合物は、1種単独または複数種を混合して用いてもよい。
粒子分散液140には、帯電制御剤として、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油脂、ワニス、およびこれらの混合物などを含有させてもよい。また、粒子に対して、チタン系のカップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤などの分散剤、潤滑剤、安定化剤などを併用してもよい。
電気泳動層103の上方(正のZ方向側)には、第2の基板102が配置されている。第2の基板102は、画像表示面102aを含む第2基材152、共通電極153、封止層154を有している。第2基材152の下方(負のZ方向側)には、共通電極153が設けられ、その下方の、第1の基板101側に封止層154が設けられている。封止層154は、隔壁120の頂部と接している。すなわち、封止層154、隔壁120、絶縁膜135で囲まれた領域がセルである。
共通電極153は、第1の画素111、第2の画素112、第3の画素113などの複数の画素に亘って設けられている。すなわち、共通電極153は、セルを挟んで、複数の画素電極134と対向して設けられている。封止層154は、セル内の粒子を画像表示面102aから可視化するため、光透過性を有している。
第2基材152は、矩形状の平板であって、第2の基板102の基材である。第2基材152の形成材料としては、強度、光透過性、絶縁性を有していれば特に限定されず、具体的には、例えば、無機または有機ガラスなどが挙げられる。本実施形態では、第2基材152として、無機ガラスを用いている。
共通電極153は透明導電膜であって、形成材料としては、例えば、MgAg(銀マグネシウム)、IGO(Indium-Gallium-Oxide)、ITO、ICO(Indium-Cerium-Oxide)IZO(インジウム・亜鉛酸化物)などが挙げられる。本実施形態では、共通電極153の形成材料として、ITOを用いている。
封止層154の形成材料は、柔軟性、光透過性を有していれば特に限定されない。封止層154の形成材料としては、具体的には、例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ウレタン樹脂、尿素樹脂、尿素−ウレタン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル、ポリスルホンアミド、ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなどのアクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、ゼラチン、フェノール樹脂、ビニル樹脂などが挙げられる。本実施形態では、感光性エポキシ樹脂を用いている。
封止層154が粒子分散液140と接する面(封止層154の下方の面)には、粒子分散液140を変質させない、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの膜を設けてもよい。
次に、電気泳動装置100における断面の構成について、図5を参照して説明する。図5は、図3に示すH−H’線に沿う電気泳動装置の側断面図である。なお、図5では、第1の画素111を含む領域を拡大して示している。
図5に示すように、電気泳動装置100では、画素電極134と共通電極153との間に電圧を印加することにより、画像表示面102aに表示が成される。詳しくは、図5は、画素電極134に対して、共通電極153よりも高い電位を印加した状態を示している。上述したように、画素電極134および共通電極153は、導電性を有しており、セルに充填された粒子分散液140に対して電気的作用を及ぼすことが可能である。そのため、負に帯電された白色荷電粒子147が画素電極134側に誘引されて集まり、正に帯電された黒色荷電粒子148が共通電極153側に誘引されて集まっている。これにより、画像表示面102aには、第2の基板102側に集まった黒色荷電粒子148により、黒色の表示が成される。
画素電極134と共通電極153との間の電圧を切り替えて、上記とは逆に、画素電極134に対して、共通電極153よりも低い電位を印加することにより、第2の基板102(共通電極153)側に白色荷電粒子147を誘引して、白色の表示とすることが可能である。さらには、マトリックス状に配置された複数の画素それぞれにおいて、印加する電圧を切り替えることにより、白黒の画像などが表示可能である。
素子層131には、半導体素子137が設けられている。半導体素子137は半導体膜137eを有している。半導体膜137eには、ソース領域137h、チャネル形成領域137k、ドレイン領域137jが、この順番に並んで形成されている。半導体膜137eの上方には、ゲート絶縁膜137fが設けられ、ゲート絶縁膜137fの上方には、ゲート電極137gが設けられている。ソース領域137hには、ソース電極137nが電気的に接続され、ソース電極137nには、電圧供給線137aが電気的に接続されている。ドレイン領域137jには、第1ドレイン電極137pが電気的に接続され、第1ドレイン電極137pには、貫通電極137dが電気的に接続されている。貫通電極137dは、画素電極134と電気的に接続されており、半導体素子137は、画素電極134と電気的に接続されている。ゲート電極137gには、制御信号線137bが電気的に接続されている。
隔壁121,122などの隔壁120は、下方の一部が有機樹脂膜132と接合している。上述したように、隔壁120の形成材料はエポキシ樹脂であり、有機樹脂膜132の形成材料はアクリル樹脂である。隔壁120と有機樹脂膜132とは樹脂同士の接合であり、どちらか一方が無機材料である場合と比べて、接合の強度を高めることができる。
有機樹脂膜132の硬化前の粘度(形成材料の粘度)は、約15mPa・s(ミリパスカル秒)であり、隔壁の硬化前の粘度(形成材料の粘度)は、約2000mPa・sである。そのため、有機樹脂膜132は、隔壁120と比べて薄く成膜することが容易となる。また、有機樹脂膜132は、隔壁120と比べて粒子分散液140に対して溶出しやすい場合があることから、有機樹脂膜132と粒子分散液140との間に、有機樹脂膜132を覆うように窒化珪素膜133が成膜されている。窒化珪素膜133によって、有機樹脂膜132の損傷や成分の溶出、成分の溶出に起因する粒子分散液140の変質などの発生が抑えられる。
隣り合う隔壁120の間、例えば、隔壁121と隔壁122との間には、粒子分散液140は充填されていない。そのため、粒子分散液140(分散媒145)の体積膨張などによって、隔壁121,122の頂部(上方の端部)と封止層154との接触が弱まった場合に、分散媒145が隔壁121と隔壁122との間に流れ出ることができる。すなわち、隣り合う隔壁120の間は、分散媒が流出した場合に液溜まりとして機能する。
上述したように、セルとセルとの間には2つの隔壁120が離間して設けられている。そのため、粒子分散液140の体積膨張などにより一方の隔壁120が損傷しても、他方の隔壁120によってセル間(画素間)の連通が抑制される。これによって、セル間の連通による粒子分散液140の移動を防いで、不良の発生を抑えることができる。
次に、電気泳動装置100の電気的な制御機能について、図6を参照して説明する。図6は、電気泳動装置の電気的な制御機能を示すブロック図である。
図6に示すように、電気泳動装置100は、フレキシブルケーブル104を介して、制御装置190と電気的に接続されて用いられる。制御装置190は、入力部191、制御部193、記憶部195、第1波形形成部197、第2波形形成部199を備えている。
入力部191は、電気泳動装置100に表示される画像などの画像信号を出力する装置(図示せず)と電気的に接続されている。入力部191は、制御部193と電気的に接続されている。これにより、入力部191から、画像信号が制御部193に入力される。制御部193は、記憶部195、第1波形形成部197、第2波形形成部199とも電気的に接続されている。
制御部193は、第1波形形成部197、第2波形形成部199、および電気泳動装置100の信号分配部109を制御する機能を有している。記憶部195には、画像信号の他に、電気泳動装置100に出力される信号を形成するための情報が記憶される。第1波形形成部197は、フレキシブルケーブル104、信号分配部109、制御信号線137bを介して半導体素子137と電気的に接続され、半導体素子137へ画素ごとのデータ信号を出力する。半導体素子137は、画素電極134と電気的に接続され、データ信号に対応する電圧波形を画素電極134に出力する。第2波形形成部199は、フレキシブルケーブル104、信号分配部109を介して共通電極153と電気的に接続され、電圧波形を共通電極153に出力する。
信号分配部109は、半導体素子137に駆動信号を分配して、画素電極134に出力する電圧波形を切り替える。また、信号分配部109は、共通電極153に出力する電圧波形を分配する。以上により、画素電極134ごとに、共通電極153に対して高い、あるいは低い電位をそれぞれ印加することにより、画素ごとに白色または黒色の表示が成される。これにより、画素領域107に画像などが形成される。
次に、電気泳動装置100の製造方法について、図7、および図8Aから図8Iを参照して説明する。図7は、電気泳動装置の製造方法を示す工程フロー図であり、図8Aから図8Iは、電気泳動装置の製造方法を示す模式図である。
図7に示すように、本実施形態の電気泳動装置100の製造方法は、上部電極設置工程としての工程S1、素子設置工程としての工程S2、有機樹脂膜設置工程としての工程S3、窒化珪素膜設置工程としての工程S4、下部電極設置工程としての工程S5、隔壁設置工程としての工程S6、分散液付与工程としての工程S7、基板組立工程としての工程S8を有している。なお、図7に示した工程フローは一例であって、これに限定されるものではない。
工程S1では、第2基材152に、共通電極153および封止層154を設けて、第2の基板102を作製する。まず、第2基材152として、無機ガラス板に研削および研磨を施して表面粗さを低減し、所望の厚さ(例えば、約0.5mm)の第2基材152とする。次いで、第2基材152の片方の面に、スパッタリング法などの成膜法を用いて、共通電極153を設ける。共通電極153は、膜厚が約100nmのITO膜とする。成膜されたITO膜に、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用い、パターニングを施して共通電極153を形成する。
その後、共通電極153の表面に、封止層154を設ける。封止層154の形成には、インクジェット法、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などの凸版印刷法、グラビア印刷などの凹版印刷法などの各種印刷法が採用可能である。これらの他に、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スリットコート法、カーテンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、ディップコート法などを用いても良い。これにより、図8Aに示す第2の基板102が作製される。次に、工程S2へ進む。
工程S2では、第1基材130に、素子層131を設ける。具体的には、第1基材130として、無機ガラス板に研削および研磨を施して表面粗さを低減し、所望の厚さ(例えば、約0.5mm)の第1基材130とする。次いで、第1基材130の片方の面に、複数の層を含む素子層131を設ける。素子層131の形成には、公知の方法が採用可能である。公知の方法としては特に限定されず、以下ではその一例の概略を説明する。
まず、第1基材130上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、SiO2(二酸化珪素)の下地絶縁膜138を形成する。次いで、下地絶縁膜138上に、CVD法などを用いて、膜厚が約50nmの非晶質シリコン膜を成膜する。その後、レーザー結晶化法などを用いて該非晶質シリコン膜を結晶化して、多結晶シリコン膜を形成する。この多結晶シリコン膜を、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いて島状に加工して、半導体膜137eとする。
半導体膜137eおよび下地絶縁膜138を覆うように、CVD法などを用いて膜厚が約100nmのSiO2を成膜して、ゲート絶縁膜137fとする。ゲート絶縁膜137f上に、スパッタリング法などを用いて、膜厚が500nmのMo(モリブデン)膜を成膜する。その後、Mo膜を、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いて島状に加工して、ゲート電極137gとする。次いで、ゲート電極137gをマスクとして、イオン注入法を用いて半導体膜137eへ不純物イオンを注入し、ソース領域137h、ドレイン領域137j、チャネル形成領域137kを形成する。そして、ゲート絶縁膜137fおよびゲート電極137gを覆うように、CVD法などを用いて膜厚が約800nmのSiO2を成膜して、第1層間絶縁膜131mとする。
第1層間絶縁膜131mに、ソース領域137hへ達するコンタクトホールと、ドレイン領域137jへ達するコンタクトホールとを形成する。そして、第1層間絶縁膜131m上と、上記コンタクトホール内とに、スパッタリング法などを用いて、膜厚が約500nmのMo膜を成膜する。このMo膜に、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いてパターニングを施し、ソース電極137n、第1ドレイン電極137p、およびその他の配線(図示せず)を形成する。
第1層間絶縁膜131m、ソース電極137n、第1ドレイン電極137p、およびその他の配線を覆うように、膜厚が約800nmのSi34(窒化珪素)膜を成膜し、第2層間絶縁膜131rとする。次いで、第2層間絶縁膜131rに、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いてパターニングを施し、コンタクトホールを形成する。この状態が、図8Bに示されている。次に、工程S3に進む。
工程S3では、素子層131(第2層間絶縁膜131r)上に有機樹脂膜132を設ける。具体的には、アクリル樹脂を溶解した溶液を素子層131上に塗布し、乾燥させて固化させることにより有機樹脂膜132を形成する。上記溶液の塗布方法としては、インクジェット法、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などの凸版印刷法、グラビア印刷などの凹版印刷法などの各種印刷法が採用可能である。これらの他に、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スリットコート法、カーテンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、ディップコート法などを用いても良い。これらの塗布方法を用いることにより、CVD法などの気相法と比べて、有機樹脂膜132の膜厚を容易に大きくすることが可能となる。
次に、有機樹脂膜132に、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いてパターニングを施す。このとき、有機樹脂膜132の外形を形成する。その後、有機樹脂膜132に、エッチング液を用いてエッチングを施し、貫通孔132aを形成する。この状態が、図8Cに示されている。次に、工程S4に進む。
工程S4では、図8Dに示すように有機樹脂膜132上に窒化珪素膜133を設ける。具体的には、有機樹脂膜132上、および貫通孔132a内に、蒸着法またはCVD法などの成膜法を用いて、膜厚が約500nmの窒化珪素膜133を成膜する。
次に、窒化珪素膜133にパターニングおよびエッチングを施して、窒化珪素膜133を画素ごとに独立させて形成する。このとき、貫通孔132aにおいては、第1ドレイン電極137pを露出させる。また、隔壁を形成する領域へ、開口133aを設ける。エッチングの方法としては特に限定されないが、本実施形態では、ドライエッチング法を用いている。窒化珪素膜133の形成には、蒸着法またはCVD法などの成膜法を用いているため、これら以外の成膜法を用いた場合に比べて、窒化珪素膜133は緻密な膜となっている。この状態が、図8Eに示されている。次に、工程S5へ進む。
工程S5では、窒化珪素膜133に貫通電極137dおよび画素電極134などの下部電極を設けて、第1の基板101を作製する。具体的には、有機樹脂膜132および窒化珪素膜133の上、貫通孔132a内に、スパッタリング法などの成膜法を用いて、膜厚が約500nmのアルミニウム合金膜を成膜する。その後、該アルミニウム合金膜に、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いてエッチングを施して、画素電極134および貫通電極137dを形成する。このとき、隔壁を形成する領域では、窒化珪素膜133および開口133aを露出させる。上記エッチング法としては特に限定されないが、本実施形態ではドライエッチング法を用いている。この状態が、図8Fに示されている。次に、工程S6へ進む。
工程S6では、第1の基板101上の、開口133aおよび窒化珪素膜133を含む領域に隔壁120を設ける。図8Gは、隔壁121,122などを含む領域を示している。まず、画素電極134上に、隔壁120の形成材料として感光性樹脂を塗布する。塗布方法としては、オフセット印刷、スクリーン印刷などの凸版印刷法が採用可能である。他の塗布方法として、スピンコート法、ロールコート法などのコート法を用いてもよい。次いで、塗布された感光性樹脂にフォトリソグラフィー法を用いて隔壁120となる部分を硬化させ、現像することで、隔壁120となる部分以外を溶解させ、隔壁121,122などの隔壁120を形成する。このとき、それぞれの隔壁120を離間させて、また、有機樹脂膜132と窒化珪素膜133とに接するように形成する。有機樹脂膜132から隔壁120の頂部までの距離(隔壁120の高さ)は、特に限定されないが、本実施形態では約50μmとする。この状態が、図8Gに示されている。次に、工程S7へ進む。
工程S7では、隔壁120が設けられた第1の基板101に粒子分散液140を付与(充填)する。まず、ガラス製ビーカーなどの容器に入れた分散媒145に、白色荷電粒子147、黒色荷電粒子148などを加えて撹拌して、粒子分散液140を調製する。次いで、隔壁120によって区画された第1の基板101へ、ディスペンサーやダイコーターなどの供給装置を用いて粒子分散液140を付与する。粒子分散液140の付与には、各種印刷法、インクジェット法を用いてもよい。図8Hは、セルに粒子分散液140が付与された状態を示している。
このとき、セル内への気泡のまき込みなどを抑えるために、粒子分散液140を、セルに充填され得る体積以上に付与してもよい。第1の基板101に付与された粒子分散液140の過剰分は、次工程S8においてセルから溢れて流出する。本実施形態では、画素を囲んで設けられた隔壁120がそれぞれ離間しているため、その離間している領域(空隙)を、流出した粒子分散液140の逃げ場(液溜まり)とすることが可能となる。また、隔壁120と額縁隔壁106(図示せず)との間も、流出した粒子分散液140の逃げ場となる。これにより、電気泳動装置100の製造工程において、粒子分散液140の充填量を多めとすることができるため、充填量不足に起因する気泡のまき込みの発生を抑えて、粒子分散液140の充填を容易に行うことができる。次に、工程S8へ進む。
工程S8では、隔壁120の頂部と第2の基板102とを接触させ、第1の基板101と第2の基板102とで電気泳動層103を挟んで、電気泳動装置100を組み立てる。具体的には、図8Hに示した状態の第1の基板101などを、減圧チャンパ―内に入れる。次いで、隔壁120の頂部と、第2の基板102の封止層154が設けられた面とが接触するように、第1の基板101に第2の基板102を載置する。その後、減圧チャンバー内を減圧して、第1の基板101と第2の基板102とを密着させる。このとき、減圧チャンバー内にN2やArなどの不活性ガスを供給して、隔壁120の間、隔壁120と額縁隔壁106との間にそれらのガスを充填してもよい。
隔壁120の頂部と封止層154との接触を維持しながら、封止層154に紫外線を照射する。これにより、封止層154(感光性エポキシ樹脂)が固化して、隔壁120の頂部と封止層154とが固定され、電気泳動装置100が組み立てられる。この状態が、図8Iに示されている。このとき、紫外線照射に加えて加熱を施し、封止層154の固化を促進してもよい。なお、信号分配部109(図1参照)は、第1の基板101に対して、工程S8の前に実装してもよく、工程S8の後に実装してもよい。以上の工程を経て電気泳動装置100が製造される。
以上に述べたように、上記実施形態に係る電気泳動装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
粒子分散液140(分散媒145)の体積膨張に起因する不良の発生を抑制することができる。詳しくは、第1の画素111と第2の画素112との間には、互いに離間する隔壁120(隔壁121および隔壁122)が設けられている。そのため、粒子分散液140の体積膨張によって、どちらか一方の隔壁120に破損が生じても、他方の隔壁120によって、第1の画素111と第2の画素112とが連通しにくくなる。すなわち、第1の画素111と第2の画素112との間において、白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148の移動が起きにくくなって、不良の発生を抑えることができる。これにより、粒子分散液140の体積膨張による不良の発生を抑えた電気泳動装置100を提供することができる。
第1の画素111と第3の画素113との間にも、互いに離間する隔壁120(隔壁121および隔壁123)が設けられている。そのため、第1の画素111と第3の画素113との間においても、白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148の移動が起きにくくなって、不良の発生を抑えることができる。これにより、粒子分散液140の体積膨張による不良の発生を、さらに抑えることができる。
額縁隔壁106によって画素領域107の密閉性が向上するため、水分などの外気の影響を抑えて、電気泳動装置100の品質を維持しやすくすることができる。また、電気泳動装置100の製造工程において、セルへ粒子分散液140を充填する際に、画素領域107と額縁隔壁106との間、および離間する隔壁120の間を、溢れた粒子分散液140の逃げ場(緩衝領域)として用いることが可能となる。これにより、粒子分散液140の充填を容易に行うことができる。
(実施形態2)
本実施形態に係る電気泳動装置における断面の構成について、図9を参照して説明する。図9は、実施形態2に係る電気泳動装置の構成を示す側断面図である。なお、実施形態2の電気泳動装置は、上記実施形態の電気泳動装置100に対して、隔壁と第2の基板の接触の仕方を異ならせたものである。したがって、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の電気泳動装置200は、上記実施形態の電気泳動装置100と同様に、半導体素子137が設けられた第1の基板101と、第1の基板101と対向し、第1の基板101側に封止層154を有する第2の基板102と、第1の基板101および第2の基板102に挟持される電気泳動層103と、を備えている。電気泳動層103に含まれる、隔壁121,122などを含む隔壁120は、それぞれ第1の基板101と第2の基板102との間に設けられている。
また、電気泳動装置200では、隔壁121および隔壁122と、封止層154との間に、白色荷電粒子147と黒色荷電粒子148のうちの、最も粒子径の小さい粒子としての黒色荷電粒子148が配置されている。この点が、実施形態1とは異なっている。
上記粒子径とは、上述した平均粒子径(体積基準粒度分布(50%))を指す。白色荷電粒子147の平均粒子径は0.2μmであり、黒色荷電粒子148の平均粒子径は0.05μmである。隔壁121,122の頂部と封止層154との間に、黒色荷電粒子148が挟み込まれて、空隙が設けられている。挟み込まれている黒色荷電粒子148は、封止層154の柔軟性に起因して封止層154に浅く埋まっている。そのため、上記の空隙は、黒色荷電粒子148の平均粒子径よりも間隔が狭くなっている。したがって、上記空隙は、白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148の通過を抑える一方で、粒子分散液140に含まれる分散媒145などの液体成分を通過させることが可能となる。
これにより、上記空隙から分散媒145などが隔壁121と隔壁122との間へ流出しやすくなる。従って、粒子分散液140の体積膨張が緩和されて、隔壁121,122などの破損の発生を低減することができる。なお、隔壁121,122以外の他の隔壁120と、封止層154との間にも、同様に黒色荷電粒子148が挟み込まれている。
隔壁120と封止層154との間に挟み込まれる粒子は、反射率が低い粒子とすることが好ましい。これにより、隔壁120の頂部の反射が抑えられて、画像表示面102aにおける表示のコントラストを良好に保つことができる。本実施形態では、挟み込まれる粒子を、白色荷電粒子147よりも反射率が低い黒色荷電粒子148としている。
次に、電気泳動装置200の製造方法について説明する。電気泳動装置200の製造方法は、上記実施形態における電気泳動装置100の製造方法に対して、工程S7(分散液付与工程)および工程S8(基板組立工程)などが異なっている。具体的には、第1の基板101、電気泳動層103、第2の基板102の組立は、画素電極134および共通電極153に電圧を印加しながら行う。以下、その詳細について、図10Aおよび図10Bを参照して説明する。図10Aおよび図10Bは、電気泳動装置の製造方法を示す模式図である。
予め、第1の基板101に、第1電圧印加端子(図示せず)、第2電圧印加端子(図示せず)、および付随する配線などを新たに設けておく。これらの端子および付随する配線などは、封止層154と隔壁121,122などの隔壁120との間に、黒色荷電粒子148を挟み込ませる際に用いられる。
第1電圧印加端子は、ダイオード(図示せず)を介して各画素電極134に電気的に接続されている。ダイオードは画素電極134に電圧印加が可能な向きとする。第2電圧印加端子は、上下導通端子(図示せず)に電気的に接続されている。上下導通端子は、基板組立工程において、銀ペーストを介して共通電極153と電気的に接続することが可能である。上記の端子および配線などを付加する他は、上記実施形態と同様にして、上部電極設置工程から隔壁設置工程までを実施する。
次に、図10Aに示すように、分散液付与工程では、隔壁120(隔壁121,122など)が設けられた第1の基板101へ粒子分散液140を付与する。このとき、隔壁120の頂部まで粒子分散液140が付与されるように、粒子分散液140の付与する量を調節する。すなわち、表面張力によって、粒子分散液140の液面が盛り上がる状態まで付与することが好ましい。次に、基板組立工程へ進む。
基板組立工程では、第2の基板102と、第1の基板101に付与された粒子分散液140の液面とを接触させた状態で、共通電極153に画素電極134よりも低い電位を印加する。このとき、隔壁120(隔壁121,122など)の頂部と、封止層154との距離(間隔)は、白色荷電粒子147の平均粒子径より大きくする。これにより、隔壁120の頂部と、封止層154との間から白色荷電粒子147が画素電極134(第1の基板101)側へ移動しやすくなる。電圧の印加には、上述した第1電圧印加端子(図示せず)および第2電圧印加端子(図示せず)などを用いる。これにより、第2の基板102側に黒色荷電粒子148が誘引され、第1の基板101側に白色荷電粒子147が誘引されて、隔壁120の頂部にも黒色荷電粒子148が誘引されてくる。この状態が、図10Bに示されている。これ以降は、上記実施形態の工程S8(基板組立)と同様に行うことにより、隔壁120と封止層154との間に黒色荷電粒子148が配置され、電気泳動装置200が製造される。
ここで、電気泳動装置200の使用時には、全ての画素が同電位となることを防ぐため、ダイオード(図示せず)へ逆方向の電圧が印加されるよう、第1電圧印加端子に電圧を印加する。これにより、ダイオードを介して電流がリークすることを抑えることができる。また、第1電圧印加端子、第2電圧印加端子、ダイオードなどを設けずに、基板組立工程の前に、信号分配部109(図6参照)などのドライバー回路を形成しておき、基板組立工程では、これらを用いて電圧を印加してもよい。
以上に述べたように、上記実施形態に係る電気泳動装置200によれば、実施形態1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
これによれば、隔壁121,122を含む隔壁120と封止層154との間に空隙が設けられる。該空隙は、粒子分散液140の成分のうち、白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148を通しにくく、分散媒145を通すことが可能となる。そのため、粒子分散液140(分散媒145)が体積膨張した場合に、分散媒145が、該空隙から隔壁121と隔壁122との間などに流出する。これにより、隔壁120の破損の発生を低減することが可能となり、不良の発生をさらに抑えることができる。また、複数の隔壁120は互いに離間して設けられているため、隣り合う隔壁120の間で流出した分散媒145を貯留することができる。
(実施形態3)
本実施形態に係る電気泳動装置における平面視の構成について、図11を参照して説明する。図11は、実施形態3に係る電気泳動層の構成を示す拡大平面図である。なお、実施形態3の電気泳動装置は、実施形態1の電気泳動装置100に対して隔壁の構成を異ならせたものである。したがって、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態の電気泳動装置300の電気泳動層303は、画素領域307に、第1の画素311、第2の画素312、第3の画素313を備えている。第2の画素312は、第1の画素311に対して、第1の方向としてのX方向において隣り合っている。第3の画素313は、第1の画素311に対して、X方向と交差する第2の方向としてのY方向において隣り合っている。さらに、第2の画素312に対して、Y方向において隣り合って、かつ第3の画素313に対して、X方向において隣り合って、画素314が設けられている。このように、画素領域307には、第1の画素311、第2の画素312、第3の画素313、画素314を含む複数の画素が、X方向およびY方向にマトリックス状に配置されている。ここで、第1の画素311、第2の画素312、第3の画素313、画素314などを総称して、以降単に「画素」ということもある。
電気泳動装置300(電気泳動層303)は、第1の画素311と第2の画素312との間に、第1の画素311に沿って、Y方向に延在する第1の隔壁としての隔壁321と、第2の画素312に沿って、Y方向に延在すると共に、隔壁321と離間して設けられた第2の隔壁としての隔壁322と、を備えている。また、電気泳動装置300は、第1の画素311と第3の画素313との間に、第3の画素313に沿って、X方向に延在する第3の隔壁としての隔壁323を備えている。隔壁321と隔壁323とは、連続して設けられ、第1の画素311と第3の画素313とは、隔壁323を介して隣り合っている。同様にして、第2の画素312と画素314との間には、画素314に沿って、X方向に延在する隔壁324が設けられている。隔壁324と隔壁322とは、連続して設けられ、第2の画素312と画素314とは、隔壁324を介して隣り合っている。ここで、隔壁321、隔壁322、隔壁323、隔壁324などを総称して、以降単に「隔壁320」ということもある。
上記の構成を言い換えれば、X方向において隣り合う画素間の隔壁320は離間し、Y方向において隣り合う画素の隔壁320は離間せずに、連続して一体に設けられている。本実施形態は、額縁状の隔壁120が画素ごとに離間して設けられていた実施形態1と、この点が異なっている。
ここで、隔壁320が離間せずに、一体に設けられている方向は、X方向であってもよい。この場合には、Y方向において隣り合う画素の隔壁320を、離間させて設ければよい。
以上に述べたように、上記実施形態に係る電気泳動装置300によれば、実施形態1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
第1の画素311と第3の画素313との間に、離間した2つの隔壁を設ける場合と比べて、第1の画素311と第3の画素313と間の距離を小さくすることが可能となる。これにより、平面視における隔壁320の占有面積を低減して、画素領域307における画素の割合を大きくすることができる。また、第1の画素311と第3の画素313との間に、隔壁323のみを設けることから、隔壁の構造が簡略化される。そのため、電気泳動装置300の製造工程において、隔壁の製造を容易にすることができる。
(実施形態4)
本実施形態に係る電気泳動装置における平面視の構成について、図12を参照して説明する。図12は、実施形態4に係る電気泳動層の構成を示す拡大平面図である。なお、実施形態4の電気泳動装置は、実施形態1の電気泳動装置100に対して、隔壁と画素の配置を異ならせたものである。したがって、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態の電気泳動装置400の電気泳動層403は、画素領域407に、第1の画素411、第2の画素412、第3の画素413などを備えている。第2の画素412は、第1の画素411に対して、第1の方向としてのX方向において隣り合っている。第3の画素413は、第1の画素411に対して、X方向と交差する第2の方向としてのY方向において隣り合っている。
さらに、第1の画素411は、Y方向で隣り合う第3の画素413の反対側で、画素415と隣り合い、X方向で隣り合う第2の画素412の反対側で、画素417と隣り合っている。また、画素417とY方向に隣り合って、かつ画素415とX方向に隣り合って画素416が設けられている。すなわち、画素領域407には、第1の画素411、第2の画素412、第3の画素413、画素415,416,417を含む複数の画素が、X方向およびY方向にマトリックス状に配置されている。ここで、第1の画素411、第2の画素412、第3の画素413、画素415,416,417などを総称して、以降単に「画素」ということもある。
電気泳動装置400(電気泳動層403)は、第1の画素411と第2の画素412との間に、第1の画素411に沿って、Y方向に延在する第1の隔壁としての隔壁421と、第2の画素412に沿って、Y方向に延在すると共に、隔壁421と離間して設けられた第2の隔壁としての隔壁422と、を備えている。隔壁421は、第1の画素411が第2の画素412および第3の画素413と隣り合う辺に沿って設けられている。そのため、隔壁421は、Y方向に延在する第1の隔壁と、X方向に延在する第3の隔壁とを兼ねている。すなわち、電気泳動装置400は、第1の画素411と第3の画素413との間に、第3の画素413に沿って、X方向にも延在する第3の隔壁としての隔壁423と、第1の画素411に沿って、X方向に延在すると共に、隔壁423と離間して設けられた第4の隔壁としての隔壁421と、を備えている。ここで、隔壁421、隔壁422、隔壁423などを総称して、以降単に「隔壁」ということもある。
より詳しくは、X方向およびY方向に2個ずつの画素が配置された、第1の画素411、画素415,416,417の4個の画素に対して、これらを囲んで額縁状に隔壁421が設けられている。言い換えれば、1個のセルに、第1の画素411、画素415,416,417の4個の画素が含まれている。同様にして、額縁状の隔壁422は、第2の画素412を含む4個の画素を囲んで設けられ、額縁状の隔壁423は、第3の画素413を含む4個の画素を囲んで設けられている。すなわち、X方向およびY方向に2個ずつの4個の画素が一つの単位となり、それぞれが額縁状の隔壁に囲まれてセルが形成されている。このようなセルが、X方向およびY方向にマトリックス状に配置されている。この点が、実施形態1とは異なっている。また、複数の隔壁は互いに離間して設けられており、この点は実施形態1と同様である。
本実施形態では、X方向およびY方向に2個ずつの画素が配置された、計4個の画素を1個の隔壁で囲んだ形態を示したが、これに限定されない。額縁状の隔壁に囲まれる画素の数は複数であればよく、画素領域407において、隔壁に囲まれる画素の数が異なっていてもよい。
以上に述べたように、上記実施形態に係る電気泳動装置400によれば、実施形態1の効果と同等の効果を得ることができる。また、平面視における隔壁の占有面積を低減して、画素領域407における画素の割合を大きくすることができる。また、4個の画素に対して、1個の額縁状の隔壁を設けることから、隔壁の構造が簡略化される。そのため、電気泳動装置400の製造工程において、隔壁の製造を容易にすることができる。
(実施形態5)
本実施形態に係る電気泳動装置における平面視の構成について、図13を参照して説明する。図13は、実施形態5に係る電気泳動層の構成を示す平面図である。なお、実施形態5の電気泳動装置は、実施形態1の電気泳動装置100に対して、画素領域などの形状を異ならせたものである。したがって、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。また、図13においては、信号分配部およびフレキシブルケーブルなどの図示を省略している。
図13に示すように、本実施形態の電気泳動装置500は、シール材505、額縁隔壁506、画素領域507を備えている。画素領域507は平面視で楕円形であり、画素領域507の周囲に設置される額縁隔壁506およびシール材505も楕円形である。画素領域507などが楕円形である点が、実施形態1とは異なっている。
電気泳動層503は、画素領域507に、第1の画素511、第2の画素512、第3の画素513を備えている。第2の画素512は、第1の画素511に対して、X方向において隣り合っている。第3の画素513は、第1の画素511に対して、Y方向において隣り合っている。すなわち、画素領域507には、第1の画素511、第2の画素512、第3の画素513を含む複数の画素が、X方向およびY方向に配置されている。画素領域507に設けられた画素は、矩形状を成している。
画素領域507において、第1の画素511を囲んで、額縁状の隔壁521が設けられている。第2の画素512を囲んで、額縁状の隔壁522が設けられている。第3の画素513を囲んで、額縁状の隔壁523が設けられている。
すなわち、電気泳動装置500は、第1の画素511と第2の画素512との間に、第1の画素511に沿って、Y方向に延在する第1の隔壁としての隔壁521と、第2の画素512に沿って、Y方向に延在すると共に、隔壁521と離間して設けられた第2の隔壁としての隔壁522と、を備えている。ここで、上述したように、隔壁521は第1の画素511を額縁状に囲んでいる。そのため、隔壁521は、第1の画素511と第3の画素513との間に、X方向に延在する第4の隔壁も兼ねている。すなわち、電気泳動装置500は、第1の画素511と第3の画素513との間に、第3の画素513に沿って、X方向に延在する第3の隔壁としての隔壁523と、第1の画素511に沿って、X方向に延在すると共に隔壁523と離間して設けられた第4の隔壁としての隔壁521と、を備えている。
なお、本実施形態では、画素領域507が平面視にて楕円形である形態を例示したが、これに限定されない。画素領域507の平面視の形状は、円形、多角形、円弧および直線を含む形状であってもよい。また、画素領域507の画素の数は適宜変更されてもよい。
以上に述べたように、上記実施形態に係る電気泳動装置500によれば、実施形態1の効果と同等の効果を得ることができる。また、画素領域507が楕円形であることから、電気泳動装置500を電子機器に搭載する場合に、そのデザインの種類を増やすことができる。
(実施形態6)
本実施形態に係る電気泳動装置における断面の構成について、図14を参照して説明する。図14は、実施形態6に係る電気泳動装置の構成を示す側断面図である。なお、実施形態6の電気泳動装置は、実施形態2の電気泳動装置200に対して、第2の基板に遮光膜を設けたものである。したがって、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態の電気泳動装置600は、第1の基板101、第2の基板602、電気泳動層103を備えている。第2の基板602は、画像表示面602aを含む第2基材152、第1の遮光膜としての遮光膜655、共通電極653、封止層154を有している。第2基材152から第1の基板201側に向かって、遮光膜655、共通電極653、封止層154の順に設けられている。
遮光膜655は、第1の基板101と第2の基板602とが対向する第3の方向としてのZ方向において、第1の隔壁としての隔壁121および第2の隔壁としての隔壁122ならびに隔壁121と隔壁122との間の領域と重なるように設けられている。言い換えれば、遮光膜655は、平面視で隔壁121,122、および隔壁121と隔壁122との間が隠れるように、隔壁121,122とZ方向において対向して設けられている。遮光膜655は、隔壁121,122のみならず、他の隔壁120に対しても配置されている。言い換えれば、遮光膜655によって、ブラックマトリックスが形成されている。すなわち、図示を省略するが、Z方向において、第3の隔壁としての隔壁123および第4の隔壁としての隔壁121ならびに隔壁123と隔壁121との間の領域と重なるように設けられた第2の遮光膜も遮光膜655に含まれる。以上の構成により、平面視で隔壁120、および隣り合う隔壁120の間を含む領域と重なるように、遮光膜655が設けられている。
遮光膜655の形成材料としては、特に限定されないが、例えば、低反射クロム、カーボンブラックを含む感光性樹脂などが挙げられる。遮光膜655の形成には、公知の技術が採用可能である。例えば、低反射クロムでは、上述したフォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いてもよい。遮光膜655以外は、実施形態2と同様にして電気泳動装置600が製造可能である。
ここで、電気泳動装置600では、実施形態2の電気泳動装置200と同様に、隔壁120と封止層154との間に、黒色荷電粒子148が配置されているが、これに限定されない。隔壁120と封止層154との間には、黒色荷電粒子148を配置しなくてもよい。また、白色荷電粒子147に代えて、黒色荷電粒子148よりも平均粒子径が小さい白色荷電粒子を用いて、該白色荷電粒子を配置してもよい。電気泳動装置600は、遮光膜655を備えることから、黒色荷電粒子148を配置しなくても、隔壁120頂部の反射を抑えてコントラストを向上させることができる。
以上に述べたように、上記実施形態に係る電気泳動装置600によれば、実施形態2の効果に加えて以下の効果を得ることができる。電気泳動装置600を表示させた場合に、離間して隣り合う隔壁120の間から透過または反射される光、および隔壁120の頂部で反射される光が低減される。そのため、第1の画素および第2の画素などの画素に黒表示させた時でも、隔壁120および隣り合う隔壁120の間の反射が抑えられ、コントラストを向上させることができる。
(実施形態7)
本実施形態に係る電子機器について、図15を参照して説明する。本実施形態では、電子機器として、電子ブックを例に挙げて説明する。図15は、実施形態7に係る電子機器としての電子ブックの構成を示す概略図である。
図15に示すように、電子ブック1040は、板状のケース1041を有している。ケース1041には、蝶番1042を介して蓋部1043が設けられている。また、ケース1041には、操作ボタン1044と表示部1045とが設けられている。表示部1045には、上記実施形態の電気泳動装置100(図1参照)が用いられている。すなわち、電子ブック1040は、上記実施形態の電気泳動装置100を備えている。操作ボタン1044は、表示部1045の表示内容の変更、選択、切り替えなどを操作する機能を有している。
ケース1041の内部には、制御部1046と、表示部1045を駆動する信号駆動部1047とが設けられている。制御部1046は、信号駆動部1047に表示データを出力すると共に、該表示データをデータ信号に変換させる際のタイミング信号も出力する。信号駆動部1047は、表示データからデータ信号を生成して表示部1045に出力する。また、制御部1046は、信号駆動部1047から出力されたデータ信号に同期させた表示制御信号を、表示部1045に出力する。
表示部1045は、内部に信号部分分配回路(図示せず)を有している。表示部1045は、入力される表示制御信号およびデータ信号から、電気泳動装置100の表示に必要な信号を生成する。そのため、制御部1046が表示部1045に出力した表示データに従って、表示部1045は表示を行うことが可能である。なお、操作ボタン1044による操作指示は、適時信号化されて制御部1046に伝達され、制御部1046の出力信号に反映される。
以上の構成により、上記実施形態の電気泳動装置100を備えていることから、不良の発生が抑制された電子ブック1040を提供することができる。
上記実施形態の電気泳動装置100は、電子ブック以外の電子機器に採用されてもよい。電子ブック以外の電子機器としては、特に限定されないが、例えば、腕時計などのウェアラブル機器を挙げることができる。以下、ウェアラブル機器の一例として、腕時計の構成について図16を参照して説明する。図16は、腕時計の構成を示す概略図である。
図16に示すように、腕時計1050は、板状のケース1051を有している。ケース1051は、バンド1052を備えている。バンド1052を腕に巻いて装着することにより、人体などへ固定することが可能である。ケース1051には、操作ボタン1053と表示部1054とが設けられている。表示部1054には、上記実施形態の電気泳動装置100が用いられている。すなわち、腕時計1050は、上記実施形態の電気泳動装置100を備えている。操作ボタン1053は、表示部1054の表示内容の変更、選択、切り替えなどを操作する機能を有している。
ケース1051の内部には、腕時計1050を制御する制御部1055と、表示部1054を駆動する信号駆動部1056とが設けられている。制御部1055は、信号駆動部1056に表示データとタイミング信号とを出力する。該タイミング信号には、制御部1055から表示部1054に直接出力される信号が含まれていてもよい。信号駆動部1056は、表示に必要な信号を表示部1054へ出力する。これにより、表示部1054には、表示データに対応した表示が成される。
以上の構成により、上記実施形態の電気泳動装置100を備えていることから、不良の発生が抑制された腕時計1050を提供することができる。
本実施形態では、ウェアラブル機器の一例として腕時計を例示したが、これに限定されない。ウェアラブル機器は、例えば、足首、頭、耳、腰などに装着されるものであってもよい。
なお、上述した電子機器には、実施形態1の電気泳動装置100に代えて、実施形態2の電気泳動装置200や、実施形態3の電気泳動装置300などの上記実施形態の電気泳動装置を用いてもよい。
上述した実施の形態は、本発明の一例を説明するものである。また、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更が可能であり、そのような変更を伴う電気泳動装置、電子機器もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。以下に変形例を述べる。
(変形例1)
本変形例に係る電気泳動装置は、実施形態2の電気泳動装置200に対して、隔壁120と封止層154との間に、白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148のうちの一部の粒子が配置されている。ここで、上記一部の粒子とは、白色荷電粒子147の一部であってもよく、黒色荷電粒子148および白色荷電粒子147の一部であってもよい。最も粒子径の小さい粒子(黒色荷電粒子148)が配置されていた電気泳動装置200とは、この点が異なっている。本変形例の電気泳動装置は、電気泳動装置200の基板組立工程において、共通電極153に印加する電位を、画素電極134よりも高くするか、電位を印加せずに行うことで製造することが可能である。
これによれば、隔壁120と封止層154との間に、上記一部の粒子によって空隙が設けられる。該空隙は、粒子分散液140を通すことが可能となる。そのため、粒子分散液140(分散媒145)が体積膨張した場合に、該空隙から隣り合う隔壁120の間に流出する。これにより、隔壁120の破損を低減することが可能となり、不良の発生を抑えることができる。また、隣り合う隔壁120は離間して設けられているため、隣り合う隔壁120の間で、流出した粒子分散液140を貯留することができる。
(変形例2)
本変形例に係る電気泳動装置は、上記実施形態の白色荷電粒子147および黒色荷電粒子148に代えて、赤色、緑色、青色などの粒子(荷電粒子)を用いる。これによれば、赤色、緑色、青色などのカラー表示を行うことができる。このような粒子を用いる場合にも、最も平均粒子径の小さい粒子を、封止層154と隔壁120との間に挟み込ませてもよい。また、粒子分散液140に含まれる粒子を1種類(1色)のみとしてもよく、該粒子を封止層154と隔壁120との間に挟み込ませてもよい。
(変形例3)
本変形例に係る電気泳動装置では、白色荷電粒子を正に帯電させ、黒色荷電粒子を負に帯電させて用いる。これによれば、画素電極134および共通電極153に印加する電位を上記実施形態とは逆にすることができる。これにより、バックグラウンドが黒の、ネガ表示を主体とする表示が可能となる。
(変形例4)
上記実施形態では、電気泳動装置の画素を矩形状としたが、画素の形状を円形、楕円形、多角形、円弧および直線を含む形状としてもよい。これによれば、電気泳動装置またはこれを搭載する電子機器において、表示や外観のデザインの種類を増やすことができる。
100,200,300,400,500,600…電気泳動装置、101…第1の基板、102,602…第2の基板、107,307,407,507…画素領域、106,506…額縁隔壁、111,311,411,511…第1の画素、112,312,412,512…第2の画素、113,313,413,513…第3の画素、121,421,521…第1の隔壁および第4の隔壁としての隔壁、122,322,422,522…第2の隔壁としての隔壁、123,323,423,523…第3の隔壁としての隔壁、137…半導体素子、140…粒子分散液、145…分散媒、147…白色荷電粒子、148…黒色荷電粒子、321…第1の隔壁としての隔壁、655…第1の遮光膜および第2の遮光膜としての遮光膜、1040…電子機器としての電子ブック、1050…腕時計。

Claims (9)

  1. 画素領域に、
    第1の画素と、
    前記第1の画素と第1の方向において隣り合う第2の画素と、
    複数の粒子および分散媒を含む粒子分散液と、
    前記第1の画素と前記第2の画素との間に、
    前記第1の画素に沿って、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する第1の隔壁と、
    前記第2の画素に沿って、前記第2の方向に延在すると共に、前記第1の隔壁と離間して設けられた第2の隔壁と、を備える電気泳動装置。
  2. 前記第2の方向において、前記第1の画素と隣り合う第3の画素と、
    前記第1の画素と前記第3の画素との間に、前記第3の画素に沿って、前記第1の方向に延在する第3の隔壁と、を備え、
    前記第1の隔壁と前記第3の隔壁とは、連続して設けられ、
    前記第1の画素と前記第3の画素とは、前記第3の隔壁を介して隣り合う、請求項1に記載の電気泳動装置。
  3. 前記第2の方向において、前記第1の画素と隣り合う第3の画素と、
    前記第1の画素と前記第3の画素との間に、
    前記第3の画素に沿って、前記第1の方向に延在する第3の隔壁と、
    前記第1の画素に沿って、前記第1の方向に延在すると共に、前記第3の隔壁と離間して設けられた第4の隔壁と、を備えた、請求項1に記載の電気泳動装置。
  4. 半導体素子が設けられた第1の基板と、
    前記第1の基板と第3の方向において対向し、第1の遮光膜を有する第2の基板と、を備え、
    前記第1の隔壁および前記第2の隔壁は、それぞれ前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、
    前記第1の遮光膜は、前記第3の方向において、前記第1の隔壁および前記第2の隔壁ならびに前記第1の隔壁と前記第2の隔壁との間の領域と重なるように設けられた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気泳動装置。
  5. 前記第2の基板は、第2の遮光膜を有し、
    前記第2の遮光膜は、前記第3の方向において、前記第3の隔壁および前記第4の隔壁ならびに前記第3の隔壁と前記第4の隔壁との間の領域と重なるように設けられた、請求項3に記載の電気泳動装置。
  6. 前記画素領域を囲むように設けられた額縁隔壁を備えた、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気泳動装置。
  7. 前記第2の基板は、前記第1の基板側に封止層を備え、
    前記第1の隔壁および前記第2の隔壁と、前記封止層との間に、前記複数の粒子のうちの一部の粒子が配置されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気泳動装置。
  8. 前記複数の粒子のうちの一部の粒子は、最も粒子径の小さい粒子である、請求項7に記載の電気泳動装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気泳動装置を備えた電子機器。
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