JP2019095287A - 廃棄物収容容器及び廃棄物監視システム - Google Patents

廃棄物収容容器及び廃棄物監視システム Download PDF

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【課題】長期間に亘る監視を可能としながら、容器の機能低下を抑制する。【解決手段】廃棄物収容容器1は、ガラス固化体300を密封し、炭素鋼により形成されたキャニスタ2と、キャニスタ2における外周面2cを覆い、モンモリロナイトを含むベントナイト系材料により形成された人工バリア3と、を備える。人工バリア3は、モンモリロナイトの層間陽イオンとしてユウロピウムを含むEuブロックB1と、モンモリロナイトの層間陽イオンとしてナトリウムを含むNaブロックB2と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、廃棄物収容容器及び廃棄物監視システムに関する。
特許文献1は、埋蔵廃棄物収容容器とその異常検知方法とを開示する。この埋蔵廃棄物収容容器は、放射性廃棄物を密封状態に収容する鋼製容器と、当該容器を覆うコンクリート製容器と、を有する。鋼製容器の内面には、希土類元素層が設けられる。
特開平2−13899号公報
近年、埋設された廃棄物の保管状態を数十年から数百年といった長期間に亘って監視し続けることが望まれている。例えば、特許文献1の埋蔵廃棄物収容容器とその異常検知方法では、コンクリート製容器に設けられたドレンラインから水のサンプリングを行うことにより、希土類元素成分が水に溶解しているか否かを検出する。この検出動作によって、鋼製容器におけるバリア機能の低下を検知する。
しかし、埋蔵廃棄物収容容器を構成する土類元素層が容器外部へ流出した場合、当該埋蔵廃棄物収容容器の遮蔽性は、埋設当初の埋蔵廃棄物収容容器の遮蔽性に比べて低下するおそれが生じる。
そこで、本発明は、長期間に亘る監視を可能としながら、容器の機能低下を抑制することが可能な廃棄物収容容器及び廃棄物監視システムを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る廃棄物収容容器は、放射性物質を含む被収容物を密封し、鉄系材料により形成された容器部と、容器部の外面を覆い、モンモリロナイトを含むベントナイト系材料により形成されたバリア部と、を備え、バリア部は、モンモリロナイトの層間陽イオンとして希土類元素を含む第1の部分と、モンモリロナイトの層間陽イオンとしてナトリウム又はカルシウムを含む第2の部分と、を有する。
この廃棄物収容容器において、バリア部はモンモリロナイトを含むベントナイト系材料により形成される。そして、バリア部は、層間陽イオンとして希土類元素を含む第1の部分と、層間陽イオンとしてナトリウム又はカルシウムを含む第2の部分と、を有する。いま、バリア部に対して二価陽イオンが提供されると、第1の部分では、層間陽イオンが希土類元素から提供された二価陽イオンへ置換され、希土類元素が流出する。廃棄物収容容器が埋設される土中では、希土類元素の存在割合が低いうえに、存在割合を変化させる要因が少ない。そうすると、廃棄物収容容器が埋設される土中における希土類元素の存在割合の増加が確認された場合、それは、廃棄物収容容器から希土類元素が流出したことを意味し、さらには、廃棄物収容容器の状態に何らかの変化が生じたことを示すことができる。また、層間陽イオンが置換された場合であっても、バリア部の機能には影響を及ぼさないので、容器の機能低下を抑制することができる。
上記の形態において、希土類元素は、ユウロピウムであり、第2の部分に含まれる層間陽イオンは、ナトリウムであってもよい。希土類元素は、ユウロピウムであり、第2の部分に含まれる層間陽イオンは、ナトリウムであってもよい。この構成によれば、層間陽イオンとして希土類元素を含む第1の部分を容易に形成することができる。
上記の形態において、容器部は、両端が閉鎖された円筒形状を呈し、バリア部は、容器部が配置される空間を画成する両端が閉鎖された円筒形状を呈し、第1の部分は、容器部の直径方向に沿って、容器部を挟むように形成されてもよい。この構成によれば、廃棄物収容容器が埋設された周囲の変化を確実に捉えることができる。
上記の形態において、第1の部分は、容器部が挿通される貫通穴を有する円板形状を呈してもよい。この構成によれば、廃棄物収容容器が埋設された周囲の変化をさらに確実に捉えることができる。
上記の形態において、第1の部分は、容器部の外面に接する接触面を有してもよい。この構成によれば、希土類元素を含む第1の部分が容器部に接触する。そうすると、水がバリア部に滲みこみ、鉄系材料により形成された容器部に到達すると、二価陽イオンとしての鉄イオンが生じる。この鉄イオンは、容器部に接する第1の部分において、第1の部分の層間陽イオンである希土類元素と置換する。置換された希土類元素は、廃棄物収容容器の外部へ流出する。従って、この構成によれば、水が容器部に達したことを速やかに示すことができる。
上記の形態において、第2の部分は、容器部が挿通される貫通穴を有する円板形状を呈し、第1の部分は、第2の部分が配置される貫通穴を有する円板形状を呈してもよい。この構成によれば、希土類元素を含む第1の部分が廃棄物収容容器の外周面を形成する。そうすると、廃棄物収容容器の外周面と接触した部分から二価陽イオンが提供されると、速やかに、第1の部分において第1の部分の層間陽イオンである希土類元素と置換する。置換された希土類元素は、廃棄物収容容器の外部へ流出する。従って、この構成によれば、廃棄物収容容器の周囲において二価陽イオンが生じるような変化が生じたことを速やかに示すことができる。
本発明の別の形態に係る廃棄物監視システムは、上記の廃棄物収容容器と、地下において、廃棄物収容容器が埋設される処分領域部と、処分領域部の近傍に設けられ、廃棄物収容容器におけるバリア部の第1の部分から土中に排出された希土類元素を検出する検出部と、を備える。このシステムによれば、上記の廃棄物収容容器を備えるので、期間に亘る監視を可能としながら、容器の機能低下を抑制することができる。
本発明によれば、長期間に亘る監視を可能としながら、容器の性能低下を抑制することが可能な廃棄物収容容器及び廃棄物監視システムが提供される。
図1は、第1実施形態に係る廃棄物収容容器が処分される地層処分施設を示す概略図である。 図2は、図1に示されたトンネルの断面構造を示す図である。 図3は、図1に示された処分領域エリアにおける廃棄物収容容器の配置を平面視した図である。 図4は、第1実施形態に係る廃棄物処理容器を分解して示す図である。 図5の(a)部は、ユウロピウム化モンモリロナイトの膨潤圧を示すグラフであり、図5の(b)部は、ユウロピウム化モンモリロナイトの膨潤率を示すグラフであり、図5の(c)部は、ユウロピウム化モンモリロナイトの透水係数を示すグラフである。 図6は、廃棄物処理容器における反応の様子を説明するための図である。 図7は、廃棄物処理容器における反応の様子を説明するための図である。 図8は、希土類元素の存在割合を示すグラフである。 図9は、第2実施形態に係る廃棄物処理容器を分解して示す図である。 図10は、廃棄物処理容器における反応の様子を説明するための図である。 図11は、変形例に係る廃棄物処理容器を分解して示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態では、高レベル放射性廃棄物(HLW)(放射性物質)を収容した廃棄物収容容器を地層処分施設に埋設する形態を例示する。
<地層処分施設>
図1に示されるように、地層処分施設100(廃棄物監視システム)は、廃棄物収容容器1を安定した地層に埋設処分する。地層処分施設100は、廃棄物収容容器1と、地面G上に設けられた建屋Fと、埋設されたコンクリート構造物110と、坑道120と、採水施設130(検出部)と、を有する。建屋Fは、地層処分施設100の入り口である。建屋Fは、コンクリート構造物110に通じる坑道120と接続される。コンクリート構造物110は、廃棄物収容容器1を収容する。コンクリート構造物110は、廃棄物収容容器1を収容するトンネル111を有する。
このような地層処分施設100にあっては、数十年から数百年程度の管理期間が定められる。そして、この管理期間中は、地層処分施設100の性能が設計どおりに推移していることをモニタリングする。地層処分施設100の性能とは、例えば、放射性核種を閉じ込め続ける能力である。従って、廃棄物収容容器1によって閉じ込めた放射性核種の周囲への漏出の有無をチェックすることにより、地層処分施設100の性能を確認することが可能となる。そこで、コンクリート構造物110の近傍に、採水施設130の取水穴131を設ける。採水施設130は、コンクリート構造物110が設けられた領域を流れる地下水を採取するためのものである。採取された地下水に放射性核種が含まれているか否かを確認する。
図2に示されるように、トンネル111は、安定した地層を形成する岩盤に設けられる。トンネル111の内面には、例えば、コンクリートやベントナイトにより形成された処理層112が形成されてもよい。廃棄物収容容器1は、トンネル111の床面に設けられた縦穴H1に埋め込まれる。また、廃棄物収容容器1は、トンネル111の壁面に設けられた横穴H2に埋め込まれることもある。さらに、廃棄物収容容器1は、トンネル111の床面上に載置されることもある。そして、廃棄物収容容器1を配置した後に、トンネル111には、コンクリート等が充填されて埋め戻される。従って、廃棄物収容容器1が配置されて埋め戻されたトンネル111には、再び作業者等が立ち入ることはない。
図3に示されるように、トンネル111は、廃棄物収容容器1U,1D,200が埋め込まれる設置坑道113と、設置坑道113同士を結ぶ連結坑道114と、を有する。設置坑道113は、処分領域エリアS1(処分領域部)に設けられる。設置坑道113に配置された廃棄物収容容器1は、平面視すると二次元状に配置される。ここで、設置坑道113には、矢印A1に示される方向に地下水が流れるとする。この環境において、採水施設130の取水穴131は、設置坑道113に対して地下水の流れる方向(矢印A1)における下流側に設置される。この位置によれば、廃棄物収容容器1が配置された処分領域エリアS1を通過した地下水を好適に捉えることができる。また、設置坑道113に配置される廃棄物収容容器は、そのすべてが本実施形態に係る廃棄物収容容器1であってもよいし、それらの一部が廃棄物収容容器1であってもよい。
例えば、上流側のみに廃棄物収容容器1Uを配置し、その他の箇所には別の廃棄物収容容器200を配置してもよい。この配置によれば、上流側に配置された廃棄物収容容器1Uが早くに地下水の影響を受ける。従って、地層処分施設100における廃棄物収容容器1Uの変化をいち早く検知できる。なお、別の廃棄物収容容器200とは、後述するEuブロックB1を備えず、人工バリア3がNaブロックB2によって構成された容器である。
一方、下流側のみに廃棄物収容容器1Dを配置し、その他の箇所には廃棄物収容容器200を配置してもよい。この配置によれば、下流側に配置された廃棄物収容容器1Dは、最も遅くに地下水の影響を受ける。そうすると、廃棄物収容容器1Dが地下水の影響を受けるということは、その上流側に配置された廃棄物収容容器200も地下水の影響を受けていると予想できる。従って、地層処分施設100における廃棄物収容容器1D,200の全体が地下水の影響を受けていることを検知できる。
<廃棄物収容容器>
図4に示されるように、廃棄物収容容器1は、円柱形状を呈する。廃棄物収容容器1は、キャニスタ2(容器部)と、人工バリア3(バリア部)と、を有する。キャニスタ2は、放射性廃棄物を密封する金属容器である。キャニスタ2は、放射性廃棄物とガラスとが混ぜ合わされたガラス固化体300(被収容物)を封入する。ガラス固化体300は、ステンレス鋼製キャスクに充填されている。ガラス固化体300は、放射性核種を均一かつ安全に固定すると共に、熱や放射線に対する安定性を有する。さらに、ガラス固化体300は、高い化学的耐久性により地下水への放射性核種の溶出を抑制する。
キャニスタ2は、例えば、炭素鋼(FeC)により形成される。キャニスタ2は、いわゆるオーバーパックであり、ガラス固化体300の発熱や放射能が高い期間に、地下水とガラス固化体300との接触を阻止する。また、キャニスタ2は、地下水との反応によりガラス固化体300の近傍における還元性を維持する。さらに、キャニスタ2は、放射性核種の腐食生成物へ吸着する。キャニスタ2は、上端及び下端が閉鎖された円筒形状のキャニスタ2は、上端面2aと、下端面2bと、外周面2cと、を有する。これら上端面2a、下端面2b及び外周面2cは、キャニスタ2の外面を構成する。
人工バリア3は、粘土を主成分とする材料により形成され、具体的には、モンモリロナイトを含むベントナイト系材料により形成される。モンモリロナイトは、高い膨潤性と、著しく低い透水性とを有する。従って、人工バリア3は、岩盤から提供され得る地下水がキャニスタ2に到達することを抑制する。人工バリア3は、低透水性を有し、キャニスタ2と地下水との接触を抑制する。また、人工バリア3は、物質移動速度が小さく、放射性核種の移行を遅延させる。さらに、人工バリア3は、化学的緩衝性を発揮すると共に、空隙水中において低い溶解度を有する。そして、人工バリア3は、コロイド、微生物、有機物の移動に対するフィルターとしての効果を奏する。
人工バリア3は、キャニスタ2の外面の全体を覆う。つまり、人工バリア3は、キャニスタ2の上端面2aと、下端面2bと、外周面2cと、を覆う。人工バリア3は、上端及び下端が閉鎖された円筒形状を呈する。人工バリア3は、円筒形状の本体部4と、本体部4の両端に配置される一対の蓋部6と、を有する。本体部4は、軸線方向に貫通する穴4aを有する。この穴4aはキャニスタ2の外径とほぼ同じ内径を有する。
本体部4、蓋部6は、それぞれユウロピウム含有ブロック(以下「EuブロックB1」」と呼ぶ)と、ナトリウム含有ブロック(以下「NaブロックB2」と呼ぶ)とを有する。つまり、人工バリア3は、EuブロックB1により構成された筒状のEuバリア7(第1の部分)と、NaブロックB2により構成された筒状のNaバリア8(第2の部分)と、により構成される。つまり、筒形状の本体部4では、同心円状に内側からEuブロックB1及びNaブロックB2の順に設けられる。Euバリア7は、両端が閉鎖された円筒状を呈し、内周面7aと外周面7bとを有する。内周面7aには、キャニスタ2の外周面2cが接触する。Naバリア8は、両端が閉鎖された円筒状を呈し、内周面8aと外周面8bとを有する。内周面8aには、Euバリア7の外周面7bが接触する。また、Naバリア8の外周面8bは、人工バリア3の外周面を構成する。
EuブロックB1及びNaブロックB2は、それぞれのベントナイト系材料が含む層間陽イオンが互いに異なる。EuブロックB1は、層間陽イオンとしてユウロピウム(Eu)を含む。NaブロックB2は、層間陽イオンとしてナトリウム(Na)を含む。
EuブロックB1及びNaブロックB2を積み上げたとき、EuブロックB1及びNaブロックB2同士、EuブロックB1及びNaブロックB2とキャニスタ2との間、EuブロックB1及びNaブロックB2と岩盤面との間に隙間があったとしても、EuブロックB1及びNaブロックB2を構成するモンモリロナイトの膨潤性によって、水を含むことにより隙間が埋まり、低い透水性を発揮することができる。従って、人工バリア3を容易に構成することができる。
一般にベントナイトは、層間陽イオンとしてナトリウム又はカルシウムを含む。従って、EuブロックB1を形成する場合には、層間陽イオンがユウロピウムに置換されたベントナイトを用意する必要がある。例えば、まず、水にユウロピウムを溶解させる。この理由から、EuブロックB1に含まれる希土類元素としては、水に溶けやすい元素を用いてもよい。当該水溶液と、ナトリウムイオン又はカルシウムイオンを含むベントナイトとを混ぜ合わせる。この混合によって層間陽イオンがユウロピウムに置換される。続いて、水をエタノールで置換する。排出されるエタノールには、ナトリウム又はカルシウムが含まれる。エタノールに含まれるこれらのイオン濃度を確認しながら、ユウロピウムへの置換の進行度合いを確認する。そして、固化処理を行うことにより、層間陽イオンとしてユウロピウムを含む材料が得られる。
上述の工程により得られた層間陽イオンとしてユウロピウムを含むベントナイト系材料(Eu化モンモリロナイト)は、人工バリア3を構成する材料として十分な性質を有する。例えば、図5の(a)部は、Eu化モンモリロナイトの膨潤圧の経時変化を示すグラフである。Eu化モンモリロナイトは、数日間で5000kPaの膨潤圧に到達した。そして、約130日間の測定期間において、おおむね5000kPaの膨潤圧を維持し続けた。また、図5の(b)部は、Eu化モンモリロナイトの膨潤率の経時変化を示すグラフである。Eu化モンモリロナイトは、数日間で45%の膨潤率に到達した。そして、約110日間の測定期間において、おおむね45%以上50%以下の膨潤率を維持し続けた。さらに、図5の(c)部は、Eu化モンモリロナイトの透水係数(m/s)の経時変化を示すグラフである。Eu化モンモリロナイトは、約100日間の測定期間において、おおむね1×10−14から1×10−13の透水係数を維持し続けた。
次に、廃棄物収容容器1に対して地下水が滲みこんだ場合に生じる現象について詳細に説明する。図6及び図7は、廃棄物収容容器1の断面を拡大して示すと共に、廃棄物収容容器1を構成する各部位における原子の様子を模式的に示す。図6の(a)部に示されるように、キャニスタ2は、炭素鋼により形成されているので鉄原子(Fe)を含む。Euバリア7は、ユウロピウム(Eu2+)を含む。Naバリア8は、ナトリウム(Na)を含む。
いま、図6の(b)部に示されるように、岩盤Gsから水Wが人工バリア3の一部分に滲みこんだとする。そして、滲みこんだ水Wは、Naバリア8及びEuバリア7を通過して、キャニスタ2の外周面2cに到達する。キャニスタ2に水Wが触れると、水と鉄との間で化学反応が生じる。その結果、鉄が二価陽イオンである鉄イオン(Fe2+)となって水W(すなわちEuバリア7)に移動する。
Euバリア7に移動した鉄(Fe2+)は、Euバリア7において層間陽イオンとして存在していたユウロピウム(Eu2+)と置換される。置換されたユウロピウム(Eu2+)は、水Wの移動に伴って、Euバリア7からNaバリア8に移動し、最終的に人工バリア3から岩盤Gsへ流出する。
また、Euバリア7における置換の後に、さらに鉄(Fe2+)の供給が続いた場合、図7の(a)部に示されるように、Naバリア8においても層間陽イオンの交換(Na→Fe2+)が生じることもある。そうすると、図7の(b)部に示されるように、人工バリア3において最終的に水Wが滲みこんだ領域では、層間陽イオンが鉄(Fe2+)であるベントナイトに変化する。
以下、上述の廃棄物収容容器1を利用する地層処分施設100の動作について説明する。
まず、廃棄物収容容器1を作成する。具体的には、高レベル放射戦廃棄物処分施設のベントナイト系の人工バリア3の母材であるベントナイトの層間陽イオンを事前に人為的にレアメタルであるユウロピウム(Eu)に陽イオン交換させたEu型ベントナイトを準備する。そして、当該Eu型ベントナイトを所定の乾燥密度になるまで締め固めた状態で、ベントナイト系の人工バリア3内に設ける。
この状態で、地層処分施設100が冠水し、Eu型ベントナイト部分が飽和すると、間隙水の組成に応じて、ユウロピウムと間隙水に含まれる陽イオン(例えば鉄イオン)が陽イオン交換を生じる。そして、ユウロピウムは間隙水に放出される。この間隙水内のユウロピウムは、ベントナイト系の人工バリア3を通過して最終的には地下水によって移動する。地層処分施設100には、放射性核種が溶出していないことを確認するための採水ボーリングを行う。この際に、採取した地下水を用いてユウロピウムの増減の有無を確認する。この確認により、地層処分施設100内の浸潤状態を把握することができる。
ここで、この方法を実施するとき、事前に地下水に含まれるレアメタル(希土類元素)の存在割合を、図8に示されるようなMasuda−Coryellプロットを用いて把握する。Euは、還元的な環境では二価となり、他の希土類元素と異なる挙動を示す。このため、Masuda−Coryellプロットに示される曲線からずれることがあり得る。
事前に得たMasuda−CoryellプロットにおけるEu異常の変化が確認できれば、地層処分施設100内のEu型ベントナイトの設置位置に地下水が浸潤して陽イオン交換が発生していることがわかる。従って、地層処分施設100内の状態を知ることができる。
廃棄物収容容器1において、人工バリア3はモンモリロナイトを含むベントナイト系材料により形成される。そして、人工バリア3は、層間陽イオンとしてユウロピウムを含むEuバリア7と、層間陽イオンとしてナトリウムを含むNaバリア8と、を有する。いま、人工バリア3に対して二価陽イオンとなった鉄が提供されると、Euバリア7では、層間陽イオンがユウロピウムから提供された鉄へ置換され、ユウロピウムが流出する。廃棄物収容容器1が埋設される土中では、ユウロピウムの存在割合が低いうえに、存在割合を変化させる要因が少ない。そうすると、廃棄物収容容器1が埋設される土中におけるユウロピウムの存在割合の増加が確認された場合、それは、廃棄物収容容器1からユウロピウムが流出したことを意味し、さらには、廃棄物収容容器1の状態に何らかの変化が生じたことを示すことができる。また、層間陽イオンが置換された場合であっても、人工バリア3の機能には影響を及ぼさないので、廃棄物収容容器1の機能低下を抑制することができる。
ここで、希土類元素の分布は、地球の形成過程で決定づけられることが知られている。従って、管理期間内において地層処分施設100の周囲環境では、希土類元素の分布が概ね一定であるとみなせる。これに対して、人類の活動による短期的な擾乱が発生すると、希土類分布に変化が生じる。特に、希土類分布を特徴づけるEu異常を利用したモニタリングは変化が顕著であるので、容易に把握できる。そして、Eu型ベントナイトは、別の個所(例えばバリア外周部)のベントナイトと同程度の性質(図5の(a)部、(b)部および(c)部参照)を有する。従って、高レベル放射性廃棄物処分施設内に設置しても遮蔽性能などに与える影響は極めて小さい。そして、電源が不要であり長期間にわたって存在しつつけることが可能であるので、数百年単位を対象とするモニタリング方法として好適である。
また、廃棄物収容容器1には、センサやセンサに付随するケーブルといった部品を設ける必要がない。従って、廃棄物収容容器1及び地層処分施設100の性能を損なう可能性を生じさせることもない。
Euバリア7に含まれる層間陽イオンである希土類元素は、ユウロピウムである。Naバリア8に含まれる層間陽イオンは、ナトリウムである。この構成によれば、層間陽イオンとしてユウロピウムを含むEuバリア7を容易に形成することができる。
キャニスタ2は、両端が閉鎖された円筒形状を呈する。人工バリア3は、キャニスタ2が配置される空間を画成する両端が閉鎖された円筒形状を呈する。Euバリア7は、キャニスタ2の直径方向に沿って、キャニスタ2を挟むように形成される。この構成によれば、廃棄物収容容器1が埋設された周囲の変化を確実に捉えることができる。
Euバリア7は、キャニスタ2が挿通される穴7hを有する円板形状を呈する。この構成によれば、廃棄物収容容器1が埋設された周囲の変化をさらに確実に捉えることができる。
上記の形態において、Euバリア7は、キャニスタ2の外周面2cに接する内周面7aを有する。この構成によれば、ユウロピウムを含むEuバリア7がキャニスタ2に接触する。そうすると、水が人工バリア3に滲みこみ、鉄系材料により形成されたキャニスタ2に到達すると、二価陽イオンとしての鉄イオンが生じる。この鉄イオンは、キャニスタ2に接するEuバリア7において、Euバリア7の層間陽イオンであるユウロピウムと置換する。置換されたユウロピウムは、廃棄物収容容器1の外部へ流出する。従って、この構成によれば、水がキャニスタ2に達したことを速やかに示すことができる。
地層処分施設100は、上記の廃棄物収容容器1と、地下において、廃棄物収容容器1が埋設される処分領域エリアS1と、処分領域エリアS1の近傍に設けられ、廃棄物収容容器1における人工バリア3のEuバリア7から土中に排出されたユウロピウムを検出する採水施設130と、を備える。この地層処分施設100によれば、上記の廃棄物収容容器1を備えるので、期間に亘る監視を可能としながら、廃棄物収容容器1の機能低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る廃棄物収容容器について説明する。第2実施形態に係る廃棄物収容容器は、人工バリアの構成が、第1実施形態に係る廃棄物収容容器1と相違する。
図9に示されるように、廃棄物収容容器1Aは、キャニスタ2と、人工バリア3Aと、を有する。そして、人工バリア3Aは、EuブロックB1により構成されるEuバリア7Aと、NaブロックB2により構成されるNaバリア8Aと、を有する。ここで、第1実施形態では、Euバリア7がNaバリア8に対して内側に配置され、Naバリア8がEuバリア7に対して外側に配置されていた。一方、第2実施形態では、Euバリア7AがNaバリア8Aに対して外側に配置され、Naバリア8AがEuバリア7Aに対して内側に配置される。この構成によれば、Euバリア7Aは、モルタル層115に接触する。
次に、廃棄物収容容器1Aに対して地下水が滲みこんだ場合に生じる現象について詳細に説明する。図10は、廃棄物収容容器1Aの断面を拡大して示すと共に、廃棄物収容容器1Aを構成する各部位における原子の様子を模式的に示す。第2実施形態では、廃棄物収容容器1Aを囲むモルタル層115の変化を検知する。具体的には、岩盤Gsからモルタル層115に地下水がしみ込んだとする。そうすると、モルタルに含まれるカルシム(Ca)が溶け出す。このカルシウムを含む水がEuバリア7Aにしみ込むと、カルシウムが、ユウロピウムと置換される。置換されたユウロピウムは、水を通じて岩盤Gsに到達し、地下水の流れによって移動する。
上記の形態において、Naバリア8Aは、キャニスタ2が挿通される穴8hを有する円筒状を呈する。Euバリア7Aは、Naバリア8が配置される穴7hを有する円筒形状を呈する。この構成によれば、ユウロピウムを含むEuバリア7Aが廃棄物収容容器1Aの外周面を形成する。そうすると、廃棄物収容容器1Aの外周面と接触したモルタル層115から二価陽イオンとなったカルシウムが提供されると、速やかに、Euバリア7AにおいてEuバリア7Aの層間陽イオンであるユウロピウムと置換する。置換されたユウロピウムは、廃棄物収容容器1Aの外部へ流出する。従って、この構成によれば、廃棄物収容容器1Aの周囲において二価陽イオンとなったカルシウムが生じるような変化(つまり、モルタル層115への地下水の浸潤)が生じたことを速やかに示すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。
上記実施形態では、人工バリア3は、Euバリア7及びNaバリア8を有していた。例えば、図11に示されるように、廃棄物収容容器1Bの人工バリア3Bは、Naバリア8Bによって形成された1層構造であり、そのうちの一部分にEuブロックB1Aが嵌め込まれた構成としてもよい。
上記実施形態では、EuブロックB1に含まれる希土類元素は、ユウロピウムとは別の元素を用いてもよい。例えば、EuブロックB1に含まれる希土類元素としては、還元的な環境(酸素が希薄な環境)において二価となる元素を用いてもよい。例えば、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)であってもよい。
また、上記実施形態では、ナトリウムを層間陽イオンとして含むベントナイト系材料を例示した。例えば、ベントナイト系材料として、カルシウムを層間陽イオンとして含むベントナイト系材料を用いてもよい。
また、希土類元素を層間陽イオンとして含むベントナイト系材料として含む部分は、上記実施形態の配置に限定されない。例えば、Euバリアは、キャニスタ2に接触する内周面と、モルタル層115に接触する外周面と、を有するドーナツ形状(環状)の構成であってもよい。また、人工バリア3における所望の部分に形成することができる。換言すると、人工バリア3を構成する方法は、上記のようにEuブロックB1及びNaブロックB2を積み上げる方法に限定されない。原位置締固め、ペレット充填、吹き付けといった方法によって形成されてもよい。
また、廃棄物収容容器1に収容される廃棄物は、高レベル放射性廃棄物に限定されない。例えば、収容される廃棄物は、低レベル放射性廃棄物(LLW)や超ウラン元素を含む放射性廃棄物(TRU)であってもよい。従って、地層処分施設100は、低レベル放射性廃棄物を処分する施設や超ウラン元素を含む放射性廃棄物を処分する施設であってもよい。
1,1A,1U,1D…廃棄物収容容器、2…キャニスタ(容器部)、2a…上端面、2b…下端面、2c…外周面、3…人工バリア(バリア部)、4…本体部、4a…穴、6…蓋部、7,7A…Euバリア(第1の部分)、7a…内周面、7b…外周面、8,8A,8B…Naバリア(第2の部分)、8a…内周面、8b…外周面、100…地層処分施設、110…コンクリート構造物、111…トンネル、112…処理層、113…設置坑道、114…連結坑道、115…モルタル層、120…坑道、130…採水施設、131…取水穴、300…ガラス固化体(被収容物)、B1,B1A…Euブロック、B2…Naブロック、G…地面、F…建屋、Gs…岩盤、S1…処分領域エリア、W…水。

Claims (7)

  1. 放射性物質を含む被収容物を密封し、鉄系材料により形成された容器部と、
    前記容器部の外面を覆い、モンモリロナイトを含むベントナイト系材料により形成されたバリア部と、を備え、
    前記バリア部は、
    前記モンモリロナイトの層間陽イオンとして希土類元素を含む第1の部分と、
    前記モンモリロナイトの層間陽イオンとしてナトリウム又はカルシウムを含む第2の部分と、を有する、廃棄物収容容器。
  2. 前記希土類元素は、ユウロピウムであり、
    前記第2の部分に含まれる前記層間陽イオンは、ナトリウムである、請求項1に記載の廃棄物収容容器。
  3. 前記容器部は、両端が閉鎖された円筒形状を呈し、
    前記バリア部は、前記容器部が配置される空間を画成する両端が閉鎖された円筒形状を呈し、
    前記第1の部分は、前記容器部の直径方向に沿って、前記容器部を挟むように形成される、請求項1又は2に記載の廃棄物収容容器。
  4. 前記第1の部分は、前記容器部が挿通される貫通穴を有する円板形状を呈する、請求項3に記載の廃棄物収容容器。
  5. 前記第1の部分は、前記容器部の外面に接する接触面を有する、請求項4に記載の廃棄物収容容器。
  6. 前記第2の部分は、前記容器部が挿通される貫通穴を有する円板形状を呈し、
    前記第1の部分は、前記第2の部分が配置される貫通穴を有する円板形状を呈する、
    請求項3に記載の廃棄物収容容器。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の廃棄物収容容器と、
    地下において、前記廃棄物収容容器が埋設される処分領域部と、
    前記処分領域部の近傍に設けられ、前記廃棄物収容容器におけるバリア部の第1の部分から土中に排出された希土類元素を検出する検出部と、を備える、廃棄物監視システム。
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